JP2003056517A - ロック装置及びそれを用いた光学装置 - Google Patents

ロック装置及びそれを用いた光学装置

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JP2003056517A JP2001251446A JP2001251446A JP2003056517A JP 2003056517 A JP2003056517 A JP 2003056517A JP 2001251446 A JP2001251446 A JP 2001251446A JP 2001251446 A JP2001251446 A JP 2001251446A JP 2003056517 A JP2003056517 A JP 2003056517A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 物品を取付面に着脱可能に固定するロック装
置において、部材数が少なく、かつ固定及び離脱の何れ
の操作も前方からの押し操作で行うことができるロック
装置及びそれを用いた光学装置を実現する。 【解決手段】 フランジ部53付きの物品5を、取付面
43にフランジ部53を配置して着脱可能に固定するロ
ック装置6において、対向した脚部60A,60Bを有
した支持部材60と、両脚部の間に枢軸8を介し回動可
能に設けられて、両脚部60A,60Bの間にほぼ収ま
った非係止位置、及び両脚部の間から突出されてフラン
ジ部53を取付面43に押圧係止する係止位置に切り換
えられるアンカー部材63と、アンカー部材63を係止
位置の方向へ付勢している付勢部材10と、支持部材6
0に組み付けられ、前方からの押し操作によりアンカー
部材63を前記係止位置及び非係止位置にそれぞれ切換
可能な操作部材66とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物品を機器本体等
の取付面に対し着脱可能に固定するロック装置のうち、
特に着脱操作を前方からの押し操作により行えるように
したロック装置及びそれを用いた光学装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図7は液晶プロジェクタを前側から見た
模式図である。このプロジェクタ1は、ハウジング2に
内蔵されて液晶パネル及び回路系等を配置しているシャ
ーシ3に対し可動枠4を昇降可能に支持し、該可動枠4
に投写レンズ5を着脱可能に固定している。そして、投
写レンズ5は、ハウジング2に設けられた比較的大きな
開口2aから露出され、可動枠4を介し上下調整され
る。ところで、従来構造では、投写レンズ5がフランジ
部(マウント)を有し、該フランジ部を可動枠4の取付
面(取付座又は基準面)に位置決め配置して、複数本の
止めねじにより固定していた。このような、投写レンズ
5は、可動枠4への固定強度と共に修理や交換時に開口
2a等を通じて簡単に着脱されることが要求される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
止めねじ構造では、投写レンズ5の修理や交換等におい
て外した止めねじが機器内に落ちたり紛失することもあ
った。また、投写レンズ5の着脱を繰り返すうちにねじ
穴の雌ねじが潰れる等して投写レンズ5の固定強度を充
足できなくなる虞もあった。
【0004】本発明は以上のような背景から開発された
ものである。その目的は、付勢部材の付勢力を付与した
アンカー部材により物品を取付面に着脱可能に固定する
ロック装置において、部材数が少なく、かつ物品をワン
タッチ操作により着脱でき、また、固定及び離脱の何れ
の操作も前方からの押し操作で行うことができるロック
装置及びそれを用いた光学装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため本発明は、図面に例示される如く、フランジ部53
付きの物品5を、機器側の取付面43に前記フランジ部
53を配置して着脱可能に固定するロック装置6におい
て、前記取付面側に立設される対向した脚部60A,6
0Bを有した支持部材60と、前記両脚部の間に枢軸8
を介し回動可能に設けられて、前記両脚部60A,60
Bの間にほぼ収まった非係止位置、及び前記両脚部60
A,60Bの間から突出されて前記フランジ部53を前
記取付面に押圧係止する係止位置に切り換えられるアン
カー部材63と、前記アンカー部材63を前記係止位置
の方向へ付勢している付勢部材10と、前記支持部材6
0に組み付けられ、前記支持部材上から前記取付面側へ
の押し操作により前記アンカー部材63を前記係止位置
及び非係止位置にそれぞれ切換可能な操作部材66とを
備えていることを特徴としている。
【0006】以上の構造によれば、物品5を固定する場
合は、例えば、アンカー部材63を非係止位置にした状
態で、物品5のフランジ部53を取付面43に位置決め
配置した後、操作部材66を押し操作して、アンカー部
材63を付勢部材10の付勢力により非係止位置から係
止位置方向へ回動する。すると、アンカー部材63は、
先端側がフランジ部53の上縁等に(取付面との間でフ
ランジ部を挟持するよう)係止されて、フランジ部53
を付勢部材10の付勢力に応じた強さで取付面側に係止
固定する。物品5を外す場合は、操作部材66を押し操
作して、アンカー部材63を付勢部材10の付勢力に抗
して非係止位置へ切り換えると、アンカー部材63が両
脚部60A,60Bの間にほぼ入ってフランジ部53へ
の規制を解放する。構造特徴は、アンカー部材63の係
止力を付勢部材10の付勢に比例した強さで得る場合、
部材数を抑え簡易化すると共に、物品5の固定及び離脱
操作を支持部材上(前方)から取付面側への押し操作に
より行えるようにした点にある。このため、この構造
は、請求項6に挙げた如くレンズ組立体5を対応する取
付面側に着脱可能に固定する光学装置1に好適なものと
なる。
【0007】以上の本発明は請求項2から5のように具
体化されることがより好ましい。・第1に、前記操作部
材66は、前記支持部材60に軸9を介し枢支されてい
る共に前記軸9を挟んた両側に操作部60C,67bを
それぞれ有し、前記アンカー部材63を前記操作部を選
んで前記係止位置と非係止位置とに切り換える構成であ
る。これは、前記した如く物品5の固定及び離脱操作を
同じく取付面側への押し操作により行えるようにする上
で、各操作部60C,67bを操作部材66と一体形成
して簡易化し易くする。・第2に、前記操作部材66及
びアンカー部材63は常に圧接するカム面64c,64
d及び圧接部67cの一方をそれぞれ形成しており、前
記アンカー部材63が前記カム面64c,64d及び圧
接部67cを介し前記操作部材66の押し操作に連動し
て前記係止位置と非係止位置とを回動切り換えられる構
成である。これは、操作部材66とアンカー部材63が
カム面64c,64d及び圧接部67cを介し常に作動
連結されている点を特定したもので、例えば、アンカー
部材63の非係止位置への切り換え操作を、操作部材6
6(操作部67b)の押す距離を抑えて瞬時に行えるよ
うにする。・第3に、前記操作部材66及び前記支持部
材63は互いに係脱する突起62dと係合部67aの一
方をそれぞれ形成しており、前記突起62dと係合部6
7aとの係合により、前記アンカー部材63を前記付勢
部材10の付勢力に抗して前記非係止位置に保持する構
成である。これは、アンカー部材63が形態例の如く突
起62dと係合部67aの係合により非係止位置に保持
されるようにすると、フランジ部53をアンカー部材6
3に不用意に当てることなく取付面43側に配置可能と
なる。但し、本発明装置6は、例えば、アンカー部材6
3を物品5のフランジ部54で押して非係止位置の方向
へ回動することも可能なため、このような突起及び係合
部がなくても使用可能である。・第4に、前記アンカー
部材63は、先端に段差状に設けられて前記枢軸8から
の距離を異にした第1及び第2係止面65a,65bを
有し、前記両係止面が前記フランジ部53の板幅寸法等
に応じて使い分けられる。これは、フランジ部53の板
幅寸法や厚さが多少違っても同じロック装置6を適用可
能にして汎用性を具備できようにする。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態について図面を
参照し説明する。図1は形態例のロック装置を示し、同
(a)はアンカー部材が非係止位置において保持された
状態で示す模式外観図、同(b)はアンカー部材が係止
位置へ回動されかつ保持された状態で示す模式外観図で
ある。図2は前記ロック装置を分解した構成図、図3
(a)〜(c)は前記ロック装置の作動を示している。
図4は前記ロック装置を用いて投写レンズを移動枠に固
定した液晶プロジェクタの要部模式外観図、図5は図4
の要部模式分解図である。図6は液晶プロジェクタの要
部を前から見たもので、同(a)は投写レンズを取り付
けない状態での一部破断した正面図、同(b)は投写レ
ンズを固定しかつ上移動した状態での正面図である。図
7は前記ロック装置を使用している液晶プロジェクタの
概略図である。以下の説明では、ロック装置の構造、組
立、基本作動を詳述した後、用途例と使用要領等に言及
する。
【0009】(ロック装置)ロック装置6は、図1と図
2に示される如く主部材が機器類等の取付面に立設され
る支持部材60、支持部材60に回動可能に組み付けら
れるアンカー部材63及び操作部材66からなり、これ
らが枢軸や軸としてのシャフト8,9及び付勢部材であ
るコイルばね10により一体的に組立られている。そし
て、装置特徴は、操作部材15が支持部材60上つまり
前方から取付面側への押し操作により、アンカー部材6
3を支持部材60の内側にほぼ退避させた非係止位置に
保持し、又、該保持を解放しアンカー部材63を付勢部
材14の付勢力により回動して支持部材63の内側から
突出する係止位置に切換可能となっている。
【0010】ここで、支持部材60、アンカー部材6
3、操作部材66は金属製のプレス品であるが他の材質
であってもよい。支持部材60は、上側が略コ形をな
し、両側の対向した脚部60A,60B、両脚部60
A,60Bを連結している接続部60Cを有し、下側が
接続部60Cを欠如している。脚部60A,60Bは、
下側を直角に折り曲げた設置部61a,61bを一体に
形成している。設置部61a,61bは、取付用孔61
cを有し、又、脚部60A,60Bから突出する部分を
異形状に形成している。また、各脚部60A,60Bの
上側には、軸用の装着孔62a及び装着孔62bがそれ
ぞれ同軸線上に設けられている。装着孔62aは、装着
孔62bよりも上前側に位置していると共に、大きな孔
径となっている。各脚部60A,60Bの上前縁は略円
弧に形成され、円弧の下に凹部61dが設けられてい
る。脚部60Aの上側外面には係止凸部62dが軸孔6
2aの下側に設けられている。接続部60Cには、脚部
60B側の上側角部に係止溝部62cが設けられてい
る。係止溝部62cは、接続部60Cと脚部60Bとの
間の上側角部を一部切り欠き、該切り欠き部に溝開口を
位置した状態で形成されている。
【0011】アンカー部材63は、両脚部60A,60
Bの間にほぼ収まる大きさをなし、各脚部60A,60
Bの内面に沿って配置可能な両片部63A,63Bと、
両片部63A,63Bの背面側にあって片部同士の中間
部を連結している接続部63Cと、各片部63A,63
Bの先端(下端)側に設けられた係止部65とを一体に
有している。各脚部60A,60Bには、前記した装着
孔62aに重ねられる軸孔64aが係止部65と反対側
の端部に設けられている。接続部63Cには、片部63
A側の上側角部に係止溝部64bが設けられている。こ
のため、係止溝部64bは、アンカー部材63が両脚部
60A,60Bの間に配置された状態で、前記した係止
溝部62cと反対側にくる。各片部63A,63Bの前
縁は略円弧に形成されているが、片部63Aの方は2個
の小円弧のカム面64c,64dで構成されている。カ
ム面64c,64dは、後述する操作部材66が圧接部
67cを介し当接されて作動連結される。
【0012】操作部材66は、支持部材60の上側外周
に嵌合される略コ形をなし、両脚部60A,60Bに沿
って配置される両アーム部66A,66Bと、両アーム
部66A,66Bを連結して接続部60Cに沿って配置
される接続部66Cとを有している。両アーム部66
A,66Bは、前記した装着孔62bに重ねられる軸孔
66dを有していると共に、各脚部60A,60Bの上
側の板幅よりも少し長く形成されている。このため、接
続部66Cは、両アーム部66A,66Bが軸孔66d
を対応する装着孔62bに重ねた状態で、接続部60C
との間に若干の隙間を保って配置される。これにより、
接続部66Cは、操作部材66を一方向へ押し操作する
ための操作部(一方の操作部)を兼ねることが可能とな
る。また、アーム部66Aは、アーム部66Bよりも若
干長く形成された延長部67を有している。延長部67
には手前側から先端に向けて係合部67a、操作部(他
方の操作部)67b、圧接部67cが設けられている。
このうち、係合部67aは、前記した係止凸部と係合す
ることにより、アンカー部材63を図1(a)の非係止
位置に保持する。操作部67bは、係合部67aと圧接
部67cの間にあって、係合部67aと反対の側縁から
起立され、又、一方の操作部を兼ねる接続部60Cとは
軸孔66dを挟んだ反対側に位置している。圧接部67
cは、延長部67の先端を内向きに折り曲げることによ
り形成されている。
【0013】(組立)以上の主部材は、例えば、次のよ
うな手順で組み付けられる。まず、アンカー部材63が
支持部材60にシャフト8を介しコイルばね10と共に
組み付けられる。この場合は、アンカー部材63を両脚
部60A,60Bの間に配置した状態で、シャフト8が
一方の装着孔62a及び軸孔64aに通され、両片部6
3A,63Bの間に配置したコイルばね10の内径に挿
通された後、他方の軸孔64a及び装着孔62aに通さ
れる。シャフト8は、割溝付きで装着孔62aの内径よ
り大きな外径の筒形をなし、両端部8aが装着孔62a
に圧入されて少し外へ突出した状態で支持部材60に抜
け止め固定される。すると、アンカー部材63はシャフ
ト8を軸として回動可能に枢支され、コイルばね10は
シャフト8回りに支持される。次に、操作部材67が支
持部材60にシャフト9を介し取り付けられる。この場
合は、支持部材60の対応部分を両アーム部66A,6
6Bの内側に入れるようにして、両側の軸孔66dを対
応する装着孔62bに重ねた状態で、シャフト9が一方
の軸孔66d及び装着孔62bに挿通された後、他方の
装着孔62b及び軸孔66dに通される。シャフト9
は、割溝付きで装着孔62bの内径より大きな外径の筒
形をなし、両端部9aが装着孔62bに圧入された状態
で支持部材60に抜け止め固定されて、操作部材66を
回動可能に枢支する。その後、前記したコイルばね10
は、一端10aを片部63Aの係止溝部64bに係止し
た状態から、他端10bが図2の想像線で示す如く回動
されて付勢圧を発現しながら接続部60Cの係止溝部6
2cに係止される。
【0014】(基本作動)このようにして、組み立てら
れたロック装置6は、アンカー部材63が図1(a)の
如く脚部60A,60Bの間にほぼ収まる非係止位置
と、図1(b)の如く脚部60A,60Bの間から突出
される係止位置とに回動切り換えられる。係止位置から
非係止位置にするときは操作部67bを前方へ押す。す
ると、延長部67(操作部材66)は、コイルばね10
の付勢力に抗しシャフト9を支点に回動されて係止凸部
62bを完全に通過し、最終的に係合部67aが係止凸
部62bに係合する。同時に、アンカー部材63は、圧
接部67cとカム面64c,64dとの作動にて非係止
位置まで回動されて保持される。非係止位置から係止位
置にするときは接続部66Cを前方へ押す。すると、延
長部67(操作部材66)は、係合部67aが係止凸部
62bを乗り上げた後、コイルばね10の付勢力で回動
されて係止凸部62bを完全に通過し、最終的に係合部
67aがシャフト8の一端8aに係合する。同時に、ア
ンカー部材63は、コイルばね10の付勢力により圧接
部67cとカム面64c,64dとの作動を受けながら
所定の係止位置まで回動されて保持される。
【0015】(用途例)以上のロック装置6の用途例を
図4から図7により概説する。図7のプロジェクタ1
は、上記した如くハウジング2に内蔵されて液晶パネル
及び回路系等を配置しているシャーシ3が昇降可能な可
動枠4を有し、可動枠4に投写レンズ5を固定してハウ
ジング2の開口2aから露出している。プロジェクタ1
の基本機構は、例えば、特開平6−337394号や特
許第2578695号等に開示のものと同じ。従来と異
なる構造は、投写レンズ5が可動枠4にロック装置6を
用いて固定されている点、可動枠4がシャーシ3にユニ
ット化された昇降装置7を介し駆動されるようにした点
にある。なお、請求項6の光学装置は、投写レンズ5が
機器側のシャーシ3に着脱可能に組み付けられているも
のを含む。
【0016】即ち、シャーシ3は、全体が略L形をな
し、略平板状の水平部31に光源ランプや液晶パネル及
び回路系等を配置し、略矩形状の垂直壁32に可動枠4
を配置する構成である。垂直壁32には、開口33が設
けられると共に、上下の鍔部35a,35b及び両側の
鍔部35c,35dが設けられている。鍔部35a,3
5bの片側には、シャフト48が取付孔36a,36b
を介し垂直に配置される。シャフト48は、下端に径小
部48aを、上端に周回溝48bをそれぞれ形成してい
る。鍔部35cの内上下部には、縦溝付きのガイド部材
49がねじ39aによりそれぞれ取り付けられている。
鍔部35dには、下側の段差37と、上外側に突設され
た取付孔34a付きの取付片34とが設けられている。
これに対し、可動枠4は、シャーシ3に対し余裕を持っ
て配置され、上下動されたとき開口33内に常に収まる
開口41と、上下の鍔部42a,42b及び両側の鍔部
42c,42dとを有している。内面には、上記ロック
装置6を取り付ける取付孔41aと、投写レンズ5に対
する基準面となる4個の取付座43と、投写レンズ5を
位置決めする2個のピン44が突設されている。取付孔
41aは鍔部35c,35dに接近して2個づつ設けら
れている。取付座43は開口41の周囲部にあって上下
左右に位置し、ピン44は上両側の取付座43に接近し
ている。鍔部42cの外側には上下にガイド片45が設
けられている。鍔部42dの外側には、嵌合孔46aを
形成している支持部46と、支持部46同士の間に設け
られた略コ形の連結部47とが設けられている。以上の
可動枠4は、ガイド片45が対応するガイド部材49の
縦溝内に嵌合され、又、各支持部46が嵌合孔46aに
串差し状に挿通されるシャフト48を介して、鍔部35
a〜35d内に上下摺動自在に支持される。なお、シャ
フト48は、下端が径小部48aと取付孔36bとの係
合、上端が周回溝48bに係合されるEリング38(図
6参照)により鍔部35a,35b間に保持されてい
る。
【0017】投写レンズ5は、図面では模式化している
が、レンズ系51を保持している鏡筒52と、鏡筒52
に固定されている取付用フランジ部(マウント)53
と、フランジ部53に設けられて前記した位置決め用ピ
ン44に係合する基準孔54とを有している。そして、
投写レンズ5は、上記のロック装置6により可動枠4に
着脱可能に固定される。これに対し、昇降装置7は、ギ
アボックス71に対し外部電源で駆動されるモータ8
5、モータ85の出力軸に装着されたウオームギア8
6、ウオームギア86と噛み合っているヘリカルギア8
1、ヘリカルギア81に一体化された雄ねじ付きのシャ
フト80、シャフト80の雄ねじに螺合している連結ア
ーム78、モータ85や不図示の位置センサ等の作動を
制御する制御回路を形成している基板75を組み付けて
ユニット化したものである。そして、ギアボックス71
が前記したシャーシ3の取付片34にねじ39b(図6
参照)により取り付けられ、又、前記した可動枠4の連
結部47が連結アーム78に係合連結される。以上の昇
降装置7は、モータ85の回転力をウオームギア86、
ヘリカルギア81を介しシャフト80に伝達し、該シャ
フト80を正転又は逆転すると、シャフト80に螺合さ
れている連結アーム78及び連結アーム78に連結部4
7を介し結合されている可動枠4を該シャフト80に沿
って上又は下へ移動する。機能は、投写レンズ5を可動
枠4を介し上下に位置調整することにより、水平部31
に設置される各液晶パネルに対する投写レンズ5の中心
位置を変化させて、スクリーン上に写しだされる投影画
像の位置を可変するものである。
【0018】(使用要領)次に、以上の投写レンズ5を
可動枠4に取り付けるときの要領をロック装置6の細部
動作と共に説明する。図3はロック装置6を用いて投写
レンズ5を可動枠4に固定する前後の状態を模式的に示
している。なお、作図上は、投写レンズ5を省略し、フ
ランジ部53又はフランジ部53Aの両側部分だけを示
している。フランジ部53Aは、投写レンズ5又はフラ
ンジ部53が小型化つまりフランジ部53の幅寸法L1
より小さな幅寸法L2のものを想定している。上記した
ロック装置6は2個用いられて、可動枠4の内面にあっ
て、それぞれ対向した状態で取り付けられる。従って、
各ロック装置6は、一方(図3の左側)が脚部60Aを
上にし、他方(図3の右側)が脚部60Bを上にした状
態で、ねじ39cが取付用孔61cから対応取付孔41
aにねじ込まれて立設されている。
【0019】投写レンズ5の取付作業では、各ロック装
置6のアンカー部材63が仮に上記した係止位置にある
ときは操作部67bを前方へ押して非係止位置に保持す
る。投写レンズ5は、フランジ部53(又はフランジ部
53A)が基準孔54を上記したピン44に係合するよ
うにして取付座43に位置決め配置される。その後、操
作部である接続部66Cを可動枠4つまり支持部材60
上から取付面側へ押す。すると、アンカー部材63は、
係合部67aが係止凸部62bを乗り上げると同時に、
後はコイルばね10の付勢力で係止位置方向へ回動さ
れ、途中で先端係止部65がフランジ部53又はフラン
ジ部53Aの上縁に当たる。即ち、この構造では、図3
(b)の如く幅寸法や厚さが大きいフランジ部53の場
合、係止部65のうち、アンカー部材63の回動支点
(シャフト8)に近い(つまり先端から離れた)係止面
65aがフランジ部53の上縁に当たって係止する。図
3(c)の如く幅寸法や厚さが小さいフランジ部53A
の場合、係止部65のうち、アンカー部材63の回動支
点(シャフト8)から離れた(つまり先端側の)係止面
65bが該フランジ部53Aの上縁に当たって係止す
る。各係止力は、フランジ部53,53Aを係止面65
a又は65bと取付座43との間に挟持する態様で発現
されており、アンカー部材63が受けているコイルばね
10の付勢力に比例する。細部的には、各係止面65
a,65bが円弧面となっているためフランジ部53,
53Aの対応上縁に線当接して、常に安定した係止力を
付与できる。
【0020】離脱操作では、図3(b)や(c)の状態
から、延長部67上に起立している操作部67bを可動
枠4つまり支持部材60上から取付面側へ押す。する
と、係合部67aが係止凸部62bの端面上を滑りなが
ら、係止凸部62bを完全に通過したとき係止凸部62
bの縁に係止され、同時にアンカー部材63が図3
(a)の如く非係止位置に保持される。この状態では、
アンカー部材63が脚部60A,60Bの間にほぼ入り
込んで、係止部65もフランジ部53又はフランジ部5
3Aの上縁から逃げている。このため、投写レンズ5
は、アンカー部材63に不用意に当てることなく取付座
43から外される。このような構造では、投写レンズ5
の固定と離脱の何れの操作も前方からの押し操作により
行え、着脱操作性に優れ、投写レンズ5の固定や交換を
迅速に行えるという利点がある。
【0021】なお、本発明は以上の形態に制約されるも
のではなく、請求項で特定した要件を具備する範囲で種
々変形可能なものである。その一例としては、投写レン
ズ5は他の物品であってもよく、更にフランジ部53,
53Aの形状は円形や多角形等であっても差し支えな
い。
【0022】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明のロック装
置は、アンカー部材の係止力を付勢部材の付勢に比例し
た強さで得る構造において、特に、部材数を抑えて簡易
化を達成しながら、物品の固定及び離脱操作を共に前方
からの押し操作により行うことができる。このため、こ
れを用いた光学装置では、レンズ組立体をワンタッチで
固定したり外すことができ、その結果、作業性を改善で
き、交換時にレンズ組立体を損傷する虞も解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用したロック装置を異なる態様で
示す構成図である。
【図2】 上記ロック装置を分解した構成図である。
【図3】 上記ロック装置の使用例を示す作動図であ
る。
【図4】 本発明の光学装置例を示す要部外観図であ
る。
【図5】 上記光学装置要部の分解図である。
【図6】 上記光学装置要部を正面から見た図である。
【図7】 上記光学装置全体の外観を模式化した図であ
る。
【符号の説明】
1…プロジクタ(光学装置に相当し、2はハウジング、
3はシャーシ) 4…可動枠(43は取付面に相当する取付座、44は位
置決め用ピン) 5…投写レンズ(物品に相当し、53,53Aはフラン
ジ部、54は基準孔) 6…ロック装置 8,9…シャフト(枢軸又は軸) 10…コイルばね(付勢部材) 60…支持部材(60A,60Bは脚部、62dは突起
である係止凸部) 63…アンカー部材(63A,63Bは片部、64c,
64dはカム面) 65…係止部(65a,65bは第1及び第2係止面) 66…操作部材(66A,66Bはアーム部、60Cは
操作部兼用の接続部) 67…延長部(67aは係合部、67bは操作部、67
cは圧接部)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フランジ部付きの物品を、機器類側の取
    付面に前記フランジ部を配置して着脱可能に固定するロ
    ック装置において、 前記取付面側に立設される対向した脚部を有した支持部
    材と、 前記両脚部の間に枢軸を介し回動可能に設けられて、前
    記両脚部の間にほぼ収まった非係止位置、及び前記両脚
    部の間から突出されて前記フランジ部を前記取付面に押
    圧係止する係止位置に切り換えられるアンカー部材と、 前記アンカー部材を前記係止位置の方向へ付勢している
    付勢部材と、 前記支持部材に組み付けられ、前記支持部材上から前記
    取付面側への押し操作により前記アンカー部材を前記係
    止位置及び非係止位置にそれぞれ切換可能な操作部材と
    を備えていることを特徴とするロック装置。
  2. 【請求項2】 前記操作部材は、前記支持部材に軸を介
    し枢支されている共に前記軸を挟んた両側に操作部をそ
    れぞれ有し、前記アンカー部材を前記各操作部を選んで
    前記係止位置と非係止位置とに切り換える請求項1に記
    載のロック装置。
  3. 【請求項3】 前記操作部材及びアンカー部材は常に圧
    接するカム面及び圧接部の一方をそれぞれ形成してお
    り、前記アンカー部材が前記カム面及び圧接部を介し前
    記操作部材の押し操作に連動して前記係止位置と非係止
    位置とに回動切り換えられる請求項1又は2に記載のロ
    ック装置。
  4. 【請求項4】 前記操作部材及び前記支持部材は互いに
    係脱する突起と係合部の一方をそれぞれ形成しており、
    前記突起と係合部との係合により、前記アンカー部材を
    前記付勢部材の付勢力に抗して前記非係止位置に保持す
    る請求項1から3の何れかに記載のロック装置。
  5. 【請求項5】 前記アンカー部材は、先端に段差状に設
    けられて前記枢軸からの距離を異にした第1及び第2係
    止面を有し、前記両係止面が前記フランジ部の板幅寸法
    等に応じて使い分けられる請求項1から4の何れかに記
    載のロック装置。
  6. 【請求項6】 機器類側の取付面に対しレンズ組立体を
    請求項1から5の何れかに記載のロック装置を2以上用
    いて固定していることを特徴とする光学装置。
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