JP2003056408A - 強制空冷エンジンの凍結防止方法及び強制空冷エンジン - Google Patents

強制空冷エンジンの凍結防止方法及び強制空冷エンジン

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JP2003056408A JP2001242302A JP2001242302A JP2003056408A JP 2003056408 A JP2003056408 A JP 2003056408A JP 2001242302 A JP2001242302 A JP 2001242302A JP 2001242302 A JP2001242302 A JP 2001242302A JP 2003056408 A JP2003056408 A JP 2003056408A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 気化器の凍結対策として、マフラを熱源とし
て温めた空気を気化器へ送る手法が知られているが、エ
ンジン出力が小さいときには対策が不十分になり易い。 【解決手段】 クランク軸25の一端に設けたファン1
5で吸引し(矢印)、加圧した空気をエンジンのシリ
ンダ12外周に矢印,のごとく導いてシリンダ12
を強制空冷し、熱を吸収した排風を矢印,,及び
のごとく気化器22に導いて気化器22を温めること
で、気化器22の凍結を防止する。 【効果】 シリンダはマフラに比べて、格段に温度変化
が少ないので、エンジン出力が変動しても、排風の温度
を十分に保つことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は気化器の凍結防止対
策を講じた強制空冷エンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンに付設した気化器は、液体燃料
を霧吹きの原理で気体燃料に変換する機器であり、この
変換の際に気体燃料が周囲の熱を持ち去るため、気化器
は他の機器より低温となる。寒冷地でエンジンを運転す
ると、気化器が氷点下になり、凍結することがある。こ
の現象をアイシングといい、安定した運転を維持させる
には凍結防止対策が必須となる。
【0003】例えば、実開昭51−122219号公報
「エンジン」は、同公報の第1図及び第2図に示される
通り、クランク軸2に設けたファン3で加圧した空気
を、マフラ11で温め、得た熱風を気化器7に送り、凍
結防止を図るというものである。そして、第1図によれ
ば、気化器7を温めた後に熱風はエアクリーナ9に至
り、エンジンの燃焼空気の一部となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】周知の通り、エンジン
出力が変化すると、排ガスの量及び温度が変化する。具
体的には、高出力時は排ガス量が多く、排ガス温度が高
くなる。逆に低出力時は排ガス量が少く、排ガス温度も
低くなる。一方、マフラは、薄肉パイプ又は薄いプレー
トで構成されるため、熱容量が小さい。熱容量が大きけ
れば、排ガスの温度や量が変化してもマフラの温度が急
変することはないが、上述した通りにマフラは熱容量が
小さいため、排ガスの条件が変化すると敏感に追従して
温度が上下する。
【0005】マフラの温度が低ければ、得られる熱風の
温度も低くなり、凍結防止作用が不十分になり、凍結の
トラブルが発生する。また、気化器を温めた後に熱風が
エアクリーナに至る構成の場合、マフラの温度変化に伴
なって、熱風の温度が変化すると、気化器入口の空気の
温度が直接的に変化し、気化器における混合比(空気/
燃料)が変化し、気化器の設定不良となって現われる。
【0006】すなわち、マフラの熱で温めた熱風を凍結
防止に用いると、凍結対策不十分や気化器の設定不良を
招く虞れがある。そこで、本発明の目的は凍結対策が十
分に発揮でき、気化器の設定を良好に保つことのできる
技術を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の強制空冷エンジンの凍結防止方法は、クラ
ンク軸の一端に設けたファンで加圧した空気をエンジン
のシリンダ外周に導いてシリンダを強制空冷し、熱を吸
収した排風を気化器に導いて気化器を温めることで、気
化器の凍結を防止することを特徴とする。
【0008】エンジンのシリンダは、一般に金属の鋳物
であるため熱容量が大きいため、温度変化は緩慢とな
る。すなわち、エンジン出力の変更に伴なって排ガスの
量並びに温度が急変しても、シリンダの温度は徐々に変
化する。この結果、所定温度以上の熱風を得ることがで
き、この熱風を気化器に当てることができるため、エン
ジンの出力に影響されること無く、気化器の凍結防止を
図ることができる。
【0009】請求項2の強制空冷エンジンは、水平に配
置したクランク軸の一端にファンを備え、クランク軸か
ら延びるシリンダ軸が水平線と鉛直線との間に位置させ
た傾斜シリンダを備え、この傾斜シリンダの外周のうち
で下半周にカバーを兼ねたエアガイドを沿わせ、傾斜シ
リンダのファン側の側方に気化器を配置し、この気化器
の上方にエアクリーナを配置し、ファンで加圧した空気
をシリンダ外周へ導き、シリンダとエアガイドとの間を
通すなどしてシリンダを強制冷却する形式の強制空冷エ
ンジンにおいて、シリンダを冷却した後の排風を、Uタ
ーンさせた後にエアガイドの下方を通して気化器の近傍
へ導く第1排風ガイドを、シリンダ回りに付設すると共
に、この第1排風ガイドに引続いて排風を気化器に導
き、次にエアクリーナに導く第2排風ガイドを、エアク
リーナにスカート状に巻きつけたことを特徴とする。
【0010】ファンで加圧した空気をシリンダ外周へ導
いてシリンダを強制する。シリンダの熱を吸収した排風
は、第1排風ガイドによりシリンダ及びエアガイドの下
を通ってシリンダよりフアン寄り位置まで戻す。エアク
リーナにスカート状に巻いた第2排風ガイドは内部にエ
アクリーナの入口、及びその下の気化器を含み、スカー
トであるから、下は開放状態にある。この様な第2排風
ガイドに第1排風ガイドから排風を導けば、この第2排
風ガイドを流れる排風で気化器を十分に温めることがで
きる。
【0011】上述した通りに、温度変化が緩慢であるシ
リンダから熱を受けた排風は温度がほぼ一定であるた
め、安定した気化器の凍結防止が図れると共に、温度変
化の少ない排風をエアクリーナへ供給するため、気化器
における混合比を安定させることができる。
【0012】除雪機などにエンジンを搭載した場合には
ファンで加圧した空気に雪や氷が混じることがある。こ
れら雪や氷は空気や排風に乗って第1排風ガイド及び第
2排風ガイドを通じて気化器の近傍へ達する。しかし、
本発明では第2排風ガイドをスカート状にすることで、
下部は開放しており、前記雪や氷は気化器に向わずに、
下方へ落下する。従って、本発明のエンジンは除雪機や
雪上車のような雪上若しくは氷上作業車に好適である。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明で採用したベーシックエンジ
ンの側面図、図2は同正面図であり、本発明の凍結防止
対策済み強制空冷エンジンを説明する前に、凍結防止対
策を講じていない汎用エンジンをベーシックエンジン1
0と呼び、これを先に説明する。
【0014】図1において、ベーシックエンジン10
は、クランクケース11、空冷フィン付きのシリンダ1
2(図2参照)、このシリンダ12の下半部に沿わせた
エアガイド13、シリンダヘッド14、ファン15を内
蔵したファンケース16、リコイルスタータを内蔵した
カバー17、始動グリップ18、エアクリーナ19、電
装盤21、気化器22、マフラ23及び燃料タンク24
を備えた汎用の強制空冷エンジンである。
【0015】エンジンを始動すると、クランク軸25と
共に回転するファン15の作用により、空気が矢印の
ごとくファンケース16に至り、ファン15で加圧され
た空気がシリンダ12に当って、矢印,のごとく上
下に分流し、矢印,の如く抜ける。矢印,の流
れは次図でも説明する。
【0016】図2において、空冷フィン付のシリンダ1
2はクランク軸25から延びるシリンダ軸27が水平線
28に対して角度θ(例えばθ=25゜)に傾斜させた
傾斜シリンダであり、この傾斜させたシリンダ12の外
周のうちで下半周にエアガイド13を沿わせてあること
を示す。図右下に示した断面図に示す通りに、エアガイ
ド13はシリンダ12と適度な隙間を保って沿わせた案
内板である。そこで、シリンダ12の上方のの箇所及
びシリンダ12の下方のの箇所に空気が図面奥から手
前に流れ、シリンダ12を強制冷却する。
【0017】なお、シリンダ12の上方には燃料タンク
24やマフラ23があり、これらが略々エアガイド兼カ
バーの役割をするので、シリンダ12の上方にはエアガ
イドを設けなかった。一方、シリンダ12の下方は外に
面するため、安全カバーが必要であり、安全カバーを兼
ねたエアガイド13を設けた。
【0018】図3は本発明に係る第1排風ガイドの構成
図兼取付け図であり、図の下に斜視図で示した通り、第
1排風ガイド30は、便宜上分割構成したシリンダサイ
ド部31と、シリンダヘッドカバー部41とからなり、
いずれも金属の折曲部材である。詳細には、シリンダサ
イド部31は、上面部32と左側面部33とフランジ部
34とアーム部35とからなる。また、シリンダヘッド
カバー部41は、左側面部42と正面部43と底部44
とフランジ部45とからなる。
【0019】そして、上の図においてシリンダサイド部
31をシリンダ12の手前に沿わせ、クランクケース1
1にボルト46,47などで固定する。次に、シリンダ
ヘッドカバー部41でシリンダヘッド14を囲い、この
シリンダヘッドカバー部41を前記シリンダサイド部3
1にボルト48,49などで固定する。
【0020】図4は本発明に係る第2排風ガイドの構成
図兼取付け図であり、ベーシックエンジン10に第1排
風ガイド30を取付けた後に、第2排風ガイド50を取
付ける手順を説明する。図の下に斜視図で示した通り、
第2排風ガイド50は、正面部51と右側面部52とか
らなり、平面視L字に曲げただけの単純な部材であり、
具体的には可撓性のあるラバー板である。53はスイッ
チ類を操作する扉である。この第2排風ガイド50を、
エアクリーナ19の下縁にスカート状に巻付け、ボルト
54,55,56などで固定する。
【0021】図5は本発明に係る第2排風ガイドの取付
け図であり、正面部51と右側面部52とからなる第2
排風ガイド50で、エアクリーナ19の下部及びエアク
リーナ19の下に配置した気化器22を囲ったことを示
す。
【0022】図4に戻って、図1,2で説明したベーシ
ックエンジン10に、第1・第2排風ガイド30,50
を付設したものが、本発明の強制空冷エンジン(凍結防
止対策済強制冷却エンジン)60である。
【0023】以上の構成からなる第1・第2排風ガイド
30,50の作用を次に説明する。図6は本発明の第1
・第2排風ガイドの作用説明図であり、矢印,の排
風(図1参照)は、左側面部33,42によりせき止め
られてUターン(矢印)し、底部44及び図示せぬ手
前の正面部に沿って矢印の如く流れる。すなわち、排
風はUターンした後にシリンダの下を通る。以上が第1
排風ガイド30の作用である。
【0024】次に、矢印の排風は第2排風ガイド50
内を上昇する過程で気化器22を温め、続いてエアクリ
ーナ19の下面に至り、矢印のごとくエアクリーナ1
9に進入する。
【0025】図7は本発明の強制空冷エンジンの強制空
冷系統図であり、図1、図2及び図6の作用をまとめる
と共に、原理図化したものであり、クランク軸25の一
端に設けたファン15で吸引し(矢印)、加圧した空
気をエンジンのシリンダ12外周に矢印,のごとく
流してシリンダ12を強制空冷し、熱を吸収した排風を
矢印,,及びのごとく気化器22に導いて気化
器22を温めることで、気化器22の凍結を防止するこ
とを方法的特徴とする。
【0026】エンジンのシリンダ12は、一般に金属の
鋳物であるため熱容量が大きいため、温度変化は緩慢と
なる。すなわち、エンジン出力の変更に伴なって排ガス
の量並びに温度が急変しても、シリンダ12の温度は徐
々に変化する。この結果、所定温度以上の熱風を得るこ
とができ、この熱風を気化器22に当てることができる
ため、エンジンの出力に影響されること無く、気化器2
2の凍結防止を図ることができる。
【0027】この様な空気、排風流れを実現するため
に、シリンダ12及びエアガイド13を第1排風ガイド
30で囲い、気化器22を含むエアクリーナ19下方空
間を第2排風ガイド50で囲ったことを構造的特徴とす
る。
【0028】すなわち、シリンダ12の熱を吸収した排
風を、第1排風ガイド30によりシリンダ12及びエア
ガイド13の下を通してシリンダ12よりフアン15寄
り位置まで戻す。そして、エアクリーナ19にスカート
状に巻いた第2排風ガイド50は、内部にエアクリーナ
19の入口、及びその下の気化器22を含む。この様な
第2排風ガイド50に第1排風ガイド30から排風を導
けば、この第2排風ガイド50を流れる排風で気化器2
2を十分に温めることができる。
【0029】上述した通りに、温度変化が緩慢であるシ
リンダ12から熱を受けた排風は温度がほぼ一定である
ため、安定した気化器22の凍結防止が図れると共に、
温度変化の少ない排風をエアクリーナ19へ供給するた
め、気化器22における混合比を安定させることができ
る。
【0030】除雪機などにエンジンを搭載した場合には
ファンで加圧した空気に雪や氷が混じることがある。こ
れら雪や氷は空気や排風に乗って第1排風ガイド及び第
2排風ガイドを通じて気化器の近傍へ達する。しかし、
本発明では第2排風ガイドをスカート状にすることで、
下部は開放しており、前記雪や氷は気化器に向わずに、
下方へ落下する(矢印)。その具体例を次に説明す
る。
【0031】図8は本発明の強制空冷エンジンを搭載し
た除雪機の側面図であり、除雪機70は、駆動輪71,
従動輪72及びクローラ73を備えた機体74の前部
に、雪を寄せ集めるオーガ75、このオーガ75を囲う
オーガハウジング76、寄せ集めた雪を上へ吹上げるフ
ァン77、このファン77を囲うファンハウジング7
8、及び吹上げた雪を案内するシュート79を備え、機
体74の上に本発明の強制空冷エンジン60を備え、機
体74の後部から操作ハンドル81を延ばし、作業者は
操作ハンドル81を握りながら機体74と連れ歩くとこ
ろの歩行型除雪機である。
【0032】強制空冷エンジン60は、第1・第2排風
カイド30,50を備えた凍結対策済エンジンであるか
ら、低温の雪道で除雪作業を行っても、気化器が凍結す
る心配はない。そして、シュート79で吐出した雪や氷
の一部や、又は吹雪での雪の一部が、図7に示す矢印
の空気に乗って強制空冷系に混じっても、矢印の如く
第2排風カイド50の下部から下に落ちるために、問題
とならない。
【0033】従って、本発明の強制空冷エンジン60は
除雪機や雪上車のような雪上若しくは氷上作業車に好適
である。しかし、本発明の強制空冷エンジン60はその
他の目的に使用することもできるので、用途を格別に限
定するものではない。
【0034】尚、本実施例では第1排風カイド30を2
分割構造にしたが、非分割構造にすることは差し支えな
い。また、着脱が可能であれば、第1・第2排風ガイド
30,50を一体化することは差し支えない。さらに、
これらの第1・第2排風ガイド30,50を固定するボ
ルトの本数や配置は任意である。
【0035】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1の強制空冷エンジンの凍結防止方法は、
クランク軸の一端に設けたファンで加圧した空気をエン
ジンのシリンダ外周に導いてシリンダを強制空冷し、熱
を吸収した排風を気化器に導いて気化器を温めること
で、気化器の凍結を防止することを特徴とする。エンジ
ンのシリンダは、一般に金属の鋳物であるため熱容量が
大きいため、温度変化は緩慢となる。すなわち、エンジ
ン出力の変更に伴なって排ガスの量並びに温度が急変し
ても、シリンダの温度は徐々に変化する。この結果、所
定温度以上の熱風を得ることができ、この熱風を気化器
に当てることができるため、エンジンの出力に影響され
ること無く、気化器の凍結防止を図ることができる。
【0036】請求項2の強制空冷エンジンでは、ファン
で加圧した空気をシリンダ外周へ導いてシリンダを強制
する。シリンダの熱を吸収した排風は、第1排風ガイド
によりシリンダ及びエアガイドの下を通ってシリンダよ
りフアン寄り位置まで戻す。エアクリーナにスカート状
に巻いた第2排風ガイドは内部にエアクリーナの入口、
及びその下の気化器を含み、スカートであるから、下は
開放状態にある。この様な第2排風ガイドに第1排風ガ
イドから排風を導けば、この第2排風ガイドを流れる排
風で気化器を十分に温めることができる。
【0037】上述した通りに、温度変化が緩慢であるシ
リンダから熱を受けた排風は温度がほぼ一定であるた
め、安定した気化器の凍結防止が図れると共に、温度変
化の少ない排風をエアクリーナへ供給するため、気化器
における混合比を安定させることができる。
【0038】除雪機などにエンジンを搭載した場合には
ファンで加圧した空気に雪や氷が混じることがある。こ
れら雪や氷は空気や排風に乗って第1排風ガイド及び第
2排風ガイドを通じて気化器の近傍へ達する。しかし、
本発明では第2排風ガイドをスカート状にすることで、
下部は開放しており、雪や氷は気化器に向わずに、下方
へ落下させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で採用したベーシックエンジンの側面図
【図2】本発明で採用したベーシックエンジンの正面図
【図3】本発明に係る第1排風ガイドの構成図兼取付け
【図4】本発明に係る第2排風ガイドの構成図兼取付け
【図5】本発明に係る第2排風ガイドの取付け図
【図6】本発明の第1・第2排風ガイドの作用説明図
【図7】本発明の強制空冷エンジンの強制空冷系統図
【図8】本発明の強制空冷エンジンを搭載した除雪機の
側面図
【符号の説明】
10…ベーシックエンジン、12…シリンダ、13…エ
アガイド、15…ファン、19…エアクリーナ、22…
気化器、25…クランク軸、27…シリンダ軸、28…
水平軸、30…第1排風ガイド、50…第2排風ガイ
ド、60…本発明の強制空冷エンジン、70…除雪機、
θ…水平軸に対するシリンダ軸の傾斜角。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内田 敏郎 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 酒井 征朱 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランク軸の一端に設けたファンで加圧
    した空気をエンジンのシリンダ外周に導いてシリンダを
    強制空冷し、熱を吸収した排風を気化器に導いて気化器
    を温めることで、気化器の凍結を防止することを特徴と
    する強制空冷エンジンの凍結防止方法。
  2. 【請求項2】 水平に配置したクランク軸の一端にファ
    ンを備え、クランク軸から延びるシリンダ軸が水平線と
    鉛直線との間に位置させた傾斜シリンダを備え、この傾
    斜シリンダの外周のうちで下半周にカバーを兼ねたエア
    ガイドを沿わせ、傾斜シリンダの前記ファン側の側方に
    気化器を配置し、この気化器の上方にエアクリーナを配
    置し、前記ファンで加圧した空気をシリンダ外周へ導
    き、シリンダと前記エアガイドとの間を通すなどしてシ
    リンダを強制冷却する形式の強制空冷エンジンにおい
    て、 シリンダを冷却した後の排風を、Uターンさせた後に前
    記エアガイドの下方を通して前記気化器の近傍へ導く第
    1排風ガイドを、前記シリンダ回りに付設すると共に、
    この第1排風ガイドに引続いて排風を気化器に導き、次
    にエアクリーナに導く第2排風ガイドを、エアクリーナ
    にスカート状に巻きつけたことを特徴とする強制空冷エ
    ンジン。
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