JPH087086Y2 - 強制空冷エンジンの気化器の氷結防止装置 - Google Patents

強制空冷エンジンの気化器の氷結防止装置

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JPH087086Y2
JPH087086Y2 JP1990042912U JP4291290U JPH087086Y2 JP H087086 Y2 JPH087086 Y2 JP H087086Y2 JP 1990042912 U JP1990042912 U JP 1990042912U JP 4291290 U JP4291290 U JP 4291290U JP H087086 Y2 JPH087086 Y2 JP H087086Y2
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JP
Japan
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air
carburetor
engine
cooling
air cleaner
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JP1990042912U
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JPH041656U (ja
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良三 阪口
恭啓 関本
清治 木本
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Kubota Corp
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Kubota Corp
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この考案は、例えば除雪機等に搭載される強制空冷エ
ンジンの気化器の氷結防止装置に関するものである。
《従来の技術》 この種の強制空冷エンジンの中には、例えば第3図に
示すように、エンジン本体1の一側部の前寄りに気化器
4とエアクリーナ5を、当該一側部の後ろ寄りに排気マ
フラー8を設け、エンジン本体1の前部に冷却ファン10
を設け、冷却ファン10をファンケース11で覆い、冷却フ
ァン10による冷却風Bを導風カバー12・13で案内してエ
ンジンのシリンダ1aの他側部から後側部を流通させて排
気マフラー8に導くように構成されているものがある。
《考案が解決しようとする課題》 この種の強制空冷式ガソリンエンジンを除雪機等に搭
載して雪国で使用する場合、気化器4が氷結することが
ある。
例えば、湿度が高く、気温が0℃近傍では、吸気中の
水分が気化器4のベンチュリー壁面に氷着して通路断面
積を小さくし、吸気の流入を阻害して、エンジンの燃焼
効率を著しく低下させるという問題がある。
かかる問題を解消するには、ヒータで気化器4を加熱
することが考えられるが、その場合には、次のような問
題がある。
先ず、燃料としてガソリンを使用するので、過熱によ
る爆発を防止するには、加熱温度を低く設定して安全を
期するが、そうすると、氷結防止効果が不十分なものに
なる。
加えて、ヒータを付設するための構造が複雑となり、
コスト高を招く。
また、エンジンの振動によりヒータが断線する等、ヒ
ータの寿命は短命なものになる。
また、上記従来技術では、エアクリーナや気化器が露
出しているため、ヒータで加熱したとしても、降雪時に
おいてはエアクリーナや気化器上に積雪するため、加温
効果が半減する。
本考案はこのような事情を考慮してなされたもので、 イ.簡素な構造で安価に実施でき、故障が無く長年にわ
たって耐用できる氷結防止装置を提供すること、 ロ.降雪時においても露出したエアクリーナや気化器の
加温効果が損なわれることがない氷結防止装置を提供す
ること、 を技術課題とする。
《課題を解決するための手段》 本考案は上記課題を解決するものとして以下のように
構成される。
即ち、エンジン本体1の一側部の前寄りに気化器4と
エアクリーナ5を、当該一側部の後ろ寄りに排気マフラ
ー8を、それぞれ露出させて設け、エンジン本体1の前
部に冷却ファン10を設け、冷却ファン10をファンケース
11で覆い、冷却ファン10による冷却風Bを導風カバー12
・13で案内してエンジンのシリンダ1aの他側部から後側
部を流通させて排気マフラー8に導くように構成した強
制空冷エンジンにおいて、 上記排気マフラー8の外側上部寄りとエアクリーナ5
の外側上部寄りとにわたり導風板15を架設し、シリンダ
1a及び排気マフラー8を冷却した冷却排風Cの一部を導
風板15によりエアクリーナ5の空気取入口6と気化器4
とに案内するように構成するとともに、導風板15と一体
に形成した天板15aで気化器4とエアクリーナ5の上面
を覆うように構成したことを特徴とする強制空冷エンジ
ンの気化器の氷結防止装置である。
《作用》 本考案では、シリンダ1a及び排気マフラー8を冷却し
た温暖な冷却排風Cの一部が導風板15によってエアクリ
ーナ5の空気取入口6と気化器4とに案内される。この
温暖な冷却排風Cは、エアクリーナ5と気化器4とを外
側より加熱するとともに、エアクリーナ5の空気取入口
6より吸入され、吸気中の水分が気化器4のベンチュリ
ー壁面に氷結するのを防止する。
また、上記導風板15は、排気マフラー8の外側上部寄
りとエアクリーナ5の外側上部寄りとにわたり架設さ
れ、この導風板15と一体に形成した天板15aで気化器4
とエアクリーナ5の上面を覆うように構成したことか
ら、降雪時においても露出したエアクリーナや気化器上
に積雪するのを防止し、気化器の氷結を確実に防止す
る。
《実施例》 以下図面に基づいて本考案の実施例を説明する。第1
図は本考案に係る気化器の氷結防止装置を備える強制空
冷エンジンの側面図、第2図はその平面図である。
この強制空冷エンジンEは、エンジン本体1の一側部
の前寄りに気化器4とエアクリーナ5を、当該一側部の
後ろ寄りに排気マフラー8を設け、エンジン本体1の前
部に冷却ファン10を設け、冷却ファン10をファンケース
11で覆い、冷却ファン10による冷却風Bを導風カバー12
・13で案内してエンジンEのシリンダ1aの他側部から後
側部を流通させて排気マフラー8に導き、シリンダ1a及
び排気マフラー8を冷却した冷却排風Cの少なくとも一
部を、気化器4の氷結防止装置14を構成する導風板15に
より、エアクリーナ5の空気取入口6及び気化器4の両
方に案内するように構成されている。
なお、これらの図中の符号17は燃料タンク、18はエン
ジン始動装置の始動操作ハンドルである。
上記エンジンEは頭上弁式ガソリンエンジンであっ
て、吸気管3はヘッドブロック2の前側部に、排気管7
はヘッドブロック2の後側部に配置され、それぞれエン
ジンの一側部(第1図の手前側)へ延出して、吸気管3
は気化器4に、排気管7は排気マフラー8に連結されて
いる。
上記エアクリーナ5は油浴式のものが用いられてお
り、空気取入口6より取り込まれた外気Aは油浴室5b内
を経て除塵され、気化器4を経て吸気管3内を流通する
ようになっている。
本考案に係る気化器の氷結防止装置14は、上記冷却フ
ァン10及びファンケース11と、導風カバー12・13と導風
板15とから成る。
上記導風板15は、マフラカバー9の外側上部寄りと油
浴式エアクリーナ5の外側上部寄りとにわたって、架設
され、第2図に示すように、この導風板15と一体に形成
した天板15aで気化器4とエアクリーナ5の上面を覆う
ように構成されている。そして、その途中部III-III線
の断面は、第1図中の冷却排風Cの方向に見て、コの字
状に形成されており、前記したように、温暖冷却排風C
をエアクリーナ5の空気取入口6及び気化器4の両方に
案内するように構成されている。
これにより、温暖な冷却排風Cはエアクリーナ5と気
化器4とを外側より加熱するとともに、エアクリーナ5
の空気取入口6より吸入され、吸気中の水分が気化器4
のベンチュリー壁面に氷結するのを防止する。
また、降雪時においても露出したエアクリーナや気化
器上に積雪するのを防止し、気化器の氷結を確実に防止
する。
《考案の効果》 本考案では、排気マフラー8の外側上部寄りとエアク
リーナ5の外側上部寄りとにわたり導風板15を架設し、
シリンダ1a及び排気マフラー8を冷却した冷却排風Cの
一部を導風板15によりエアクリーナ5の空気取入口6と
気化器4とに案内するように構成するとともに、導風板
15と一体に形成した天板15aで気化器4とエアクリーナ
5とを覆うように構成したことから、次のような効果を
奏する。
イ.上記天板は導風板と一体に形成されており、この導
風板を架設するだけで良いから、簡素な構造で安価に実
施できる。また、この導風板はヒータのように断線によ
る故障も無く、長年にわたって耐用できる。
ロ.導風板と一体に形成された天板がエアクリーナや気
化器上に積雪するのを防止し、露出したエアクリーナや
気化器の加温効果が損なわれることがないので、気化器
の氷結を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る気化器の氷結防止装置を備える強
制空冷エンジンの側面図、第2図はその平面図、第3図
は従来例の平面図である。 E……エンジン、1……エンジン本体、1a……シリン
ダ、4……気化器、5……エアクリーナ、6……エアク
リーナの空気取入口、8……排気マフラ、10……冷却フ
ァン、11……ファンケース、12・13……導風板カバー、
15……導風板、15a……天板、B……冷却風、C……冷
却排風。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭51−122219(JP,U) 実開 昭52−13325(JP,U) 実開 昭61−70563(JP,U) 実公 昭51−54023(JP,Y2) 実公 昭57−30084(JP,Y2)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジン本体1の一側部の前寄りに気化器
    4とエアクリーナ5を、当該一側部の後ろ寄りに排気マ
    フラー8を、それぞれ露出させて設け、エンジン本体1
    の前部に冷却ファン10を設け、冷却ファン10をファンケ
    ース11で覆い、冷却ファン10による冷却風Bを導風カバ
    ー12・13で案内してエンジンのシリンダ1aの他側部から
    後側部を流通させて排気マフラー8に導くように構成し
    た強制空冷エンジンにおいて、 上記排気マフラー8の外側上部寄りとエアクリーナ5の
    外側上部寄りとにわたり導風板15を架設し、シリンダ1a
    及び排気マフラー8を冷却した冷却排風Cの一部を導風
    板15によりエアクリーナ5の空気取入口6と気化器4と
    に案内するように構成するとともに、導風板15と一体に
    形成した天板15aで気化器4とエアクリーナ5の上面を
    覆うように構成した、ことを特徴とする強制空冷エンジ
    ンの気化器の氷結防止装置。
JP1990042912U 1990-04-20 1990-04-20 強制空冷エンジンの気化器の氷結防止装置 Expired - Lifetime JPH087086Y2 (ja)

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JP4532032B2 (ja) * 2001-08-09 2010-08-25 本田技研工業株式会社 強制空冷エンジン
JP5377136B2 (ja) * 2009-07-23 2013-12-25 富士重工業株式会社 エンジン

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JPS5154023U (ja) * 1974-10-21 1976-04-24
JPS51122219U (ja) * 1975-03-29 1976-10-04
JPS5213325U (ja) * 1975-07-16 1977-01-29
JPS5813811Y2 (ja) * 1980-07-29 1983-03-17 日本ボツクスレ−ル株式会社 カ−テンボックスにおける幕板
JPS6170563U (ja) * 1984-10-15 1986-05-14

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