JPH087081Y2 - 強制空冷エンジンの吸気装置 - Google Patents
強制空冷エンジンの吸気装置Info
- Publication number
- JPH087081Y2 JPH087081Y2 JP1989092325U JP9232589U JPH087081Y2 JP H087081 Y2 JPH087081 Y2 JP H087081Y2 JP 1989092325 U JP1989092325 U JP 1989092325U JP 9232589 U JP9232589 U JP 9232589U JP H087081 Y2 JPH087081 Y2 JP H087081Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- engine
- choke mechanism
- cooling
- forced air
- auto choke
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Means For Warming Up And Starting Carburetors (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本考案は、強制空冷エンジンでの吸気装置の構造に関
し、特に、火花点火式強制空冷エンジンでの吸気装置に
関する。
し、特に、火花点火式強制空冷エンジンでの吸気装置に
関する。
《従来技術》 火花点火式エンジンでは、気化器にオートチョーク機
構を付設して、寒冷期での始動性を向上させるようにし
ている。このオートチョーク機構としては種々の形式が
あるが、構造が簡単で安価なバイメタル式のオートチョ
ーク機構が多用されている。
構を付設して、寒冷期での始動性を向上させるようにし
ている。このオートチョーク機構としては種々の形式が
あるが、構造が簡単で安価なバイメタル式のオートチョ
ーク機構が多用されている。
《解決しようとする課題》 ところが、エンジンの出力軸に冷却ファンを固定して
なる強制空冷エンジンの気化器にバイメタル式のオート
チョーク機構を配設したものでは、エンジンの運転に伴
い冷却ファンが回転することになり、冷却ファンで起風
された冷却風の一部が漏れ出してオートチョーク装置に
作用することになる。
なる強制空冷エンジンの気化器にバイメタル式のオート
チョーク機構を配設したものでは、エンジンの運転に伴
い冷却ファンが回転することになり、冷却ファンで起風
された冷却風の一部が漏れ出してオートチョーク装置に
作用することになる。
ところが、始動直後のエンジンは機体温度が十分に昇
温していないことから、エンジン機体と接触した冷却排
風の温度が低温であり、この低温の冷却排風がオートチ
ョーク機構に作用して、オートチョーク機構を冷却する
から、ヒータで過熱されているバイメタルの昇温カーブ
が減少してバイメタル本来の機能を発揮することができ
ず、チョーク弁が全開するまでに時間がかかるという問
題がある。
温していないことから、エンジン機体と接触した冷却排
風の温度が低温であり、この低温の冷却排風がオートチ
ョーク機構に作用して、オートチョーク機構を冷却する
から、ヒータで過熱されているバイメタルの昇温カーブ
が減少してバイメタル本来の機能を発揮することができ
ず、チョーク弁が全開するまでに時間がかかるという問
題がある。
本考案はこのような点に着目してなされたもので、漏
れ出した冷却風がオートチョーク機構に作用することに
より、オートチョーク機構の性能が低下することを防止
して、始動性能の高い強制空冷エンジンを提供すること
を目的とする。
れ出した冷却風がオートチョーク機構に作用することに
より、オートチョーク機構の性能が低下することを防止
して、始動性能の高い強制空冷エンジンを提供すること
を目的とする。
《課題を解決するための手段》 上記目的を達成するために本考案では、強制空冷エン
ジンの吸気ポートに気化器を直結固定してなる強制空冷
エンジンにおいて、吸気ポートを形成している気化器取
り付けフランジにおけるオートチョーク機構配設側に対
応する部分を外方に延設してガード板部分を構成し、こ
のガード板部分でエンジン冷却風がオートチョーク機構
に直接作用しないようにしたことを特徴としている。
ジンの吸気ポートに気化器を直結固定してなる強制空冷
エンジンにおいて、吸気ポートを形成している気化器取
り付けフランジにおけるオートチョーク機構配設側に対
応する部分を外方に延設してガード板部分を構成し、こ
のガード板部分でエンジン冷却風がオートチョーク機構
に直接作用しないようにしたことを特徴としている。
《作用》 本考案では、強制空冷エンジンの吸気ポートに気化器
を直結固定してなる強制空冷エンジンにおいて、吸気ポ
ートを形成している気化器取り付けフランジにおけるオ
ートチョーク機構配設側に対応する部分を外方に延設し
てガード板部分を構成し、このガード板部分でエンジン
冷却風がオートチョーク機構に直接作用しないようにし
ているので、冷却ファンで起風された冷却風が漏れ出す
ことがあっても、気化器取り付けフランジのガード板部
分で漏れ出した冷却風がオートチョーク機構に作用する
ことを防止することになる。
を直結固定してなる強制空冷エンジンにおいて、吸気ポ
ートを形成している気化器取り付けフランジにおけるオ
ートチョーク機構配設側に対応する部分を外方に延設し
てガード板部分を構成し、このガード板部分でエンジン
冷却風がオートチョーク機構に直接作用しないようにし
ているので、冷却ファンで起風された冷却風が漏れ出す
ことがあっても、気化器取り付けフランジのガード板部
分で漏れ出した冷却風がオートチョーク機構に作用する
ことを防止することになる。
このため、オートチョーク機構のバイメタルがエンジ
ン冷却風で冷やされることがないので、バイメタルは所
期の性能を発揮することができる。
ン冷却風で冷やされることがないので、バイメタルは所
期の性能を発揮することができる。
《実施例》 図面は本考案の実施例を示し、第１図は要部の縦断面
図、第２図は強制空冷エンジンの概略正面図である。
図、第２図は強制空冷エンジンの概略正面図である。
このエンジン（１）は、エンジン本体から突出してい
る出力軸（２）に冷却ファン（３）を固定し、エンジン
運転中に冷却ファン（３）で起風した冷却風をエンジン
のシリンダブロック（４）やヘッドブロック（５）に接
触させることにより、エンジンを冷却するように構成し
た強制空冷エンジンで構成してある。
る出力軸（２）に冷却ファン（３）を固定し、エンジン
運転中に冷却ファン（３）で起風した冷却風をエンジン
のシリンダブロック（４）やヘッドブロック（５）に接
触させることにより、エンジンを冷却するように構成し
た強制空冷エンジンで構成してある。
エンジン（１）のヘッドブロック（５）に形成した吸
気ポート（６）に気化器（７）を直結固定するととも
に、気化器（７）にエアクリーナ（８）を直結固定して
吸気路（９）を形成している。この気化器（７）にはチ
ョーク弁（10）とスロットル弁（11）が配置してあり、
チョーク弁（10）の弁軸（12）にバイメタル式のオート
チョーク機構（13）が連動連結してあり、スロットル弁
（11）の弁軸（14）に固定したスロットルレバー（15）
が図外のガバナ装置に連動連結してある。
気ポート（６）に気化器（７）を直結固定するととも
に、気化器（７）にエアクリーナ（８）を直結固定して
吸気路（９）を形成している。この気化器（７）にはチ
ョーク弁（10）とスロットル弁（11）が配置してあり、
チョーク弁（10）の弁軸（12）にバイメタル式のオート
チョーク機構（13）が連動連結してあり、スロットル弁
（11）の弁軸（14）に固定したスロットルレバー（15）
が図外のガバナ装置に連動連結してある。
オートチョーク機構（13）はバイメタル部分（16）を
ヒータ（17）で加熱することによりバイメタル部分（1
6）を作動させてチョーク弁軸（12）を回転させるよう
に構成してあり、ヒータはキースイッチ（18）が運転位
置（19）に投入されることにより通電して発熱するよう
に結線してある。なお、このオートチョーク機構（13）
はチョーク弁（11）が閉じた状態で弁体を約15度程度開
くようにセットしてある。
ヒータ（17）で加熱することによりバイメタル部分（1
6）を作動させてチョーク弁軸（12）を回転させるよう
に構成してあり、ヒータはキースイッチ（18）が運転位
置（19）に投入されることにより通電して発熱するよう
に結線してある。なお、このオートチョーク機構（13）
はチョーク弁（11）が閉じた状態で弁体を約15度程度開
くようにセットしてある。
このような構造の吸気装置では、エンジン冷却風が吸
気路側に漏れ出してオートチョーク機構（13）のバイメ
タル部分（16）に吹き付けることになる。ところがエン
ジンの始動時には機体温度が十分熱せられていないこと
から、漏れ出した冷却風は温度の低い冷風であり、オー
トチョーク機構（13）を冷却し、バイメタル部分（16）
の加熱度を低下させ、オートチョーク機構（13）の作動
速度を低下させることになる。そこで本考案では、冷却
風がオートチョーク機構（13）側に漏れ出さないように
するため、気化器（７）を固定している吸気ポート
（８）の気化器取り付けフランジ（20）でのオートチョ
ーク機構（13）の配設側部分を外側に延設して、冷却風
のガード板（21）としている。これにより、エンジン冷
却風がオートチョーク機構（13）のバイメタル部分（1
6）に直接的に作用することがなくなり、オートチョー
ク機構（13）を冷却することがなくなるから、バイメタ
ル部分（13）は所期の作動速度でチョーク弁（11）の開
度を調整することになる。
気路側に漏れ出してオートチョーク機構（13）のバイメ
タル部分（16）に吹き付けることになる。ところがエン
ジンの始動時には機体温度が十分熱せられていないこと
から、漏れ出した冷却風は温度の低い冷風であり、オー
トチョーク機構（13）を冷却し、バイメタル部分（16）
の加熱度を低下させ、オートチョーク機構（13）の作動
速度を低下させることになる。そこで本考案では、冷却
風がオートチョーク機構（13）側に漏れ出さないように
するため、気化器（７）を固定している吸気ポート
（８）の気化器取り付けフランジ（20）でのオートチョ
ーク機構（13）の配設側部分を外側に延設して、冷却風
のガード板（21）としている。これにより、エンジン冷
却風がオートチョーク機構（13）のバイメタル部分（1
6）に直接的に作用することがなくなり、オートチョー
ク機構（13）を冷却することがなくなるから、バイメタ
ル部分（13）は所期の作動速度でチョーク弁（11）の開
度を調整することになる。
第３図及び第４図は本考案の参考例を示し、これは、
バイメタル式のオートチョーク機構（13）を装着した気
化器（７）において、オートチョーク機構（13）のバイ
メタル部分（16）の約80％を保温材（22）で被覆するこ
とにより、エンジン冷却風がオートチョーク機構（13）
のバイメタル部分（16）に作用することを防止するよう
にしたものである。
バイメタル式のオートチョーク機構（13）を装着した気
化器（７）において、オートチョーク機構（13）のバイ
メタル部分（16）の約80％を保温材（22）で被覆するこ
とにより、エンジン冷却風がオートチョーク機構（13）
のバイメタル部分（16）に作用することを防止するよう
にしたものである。
《効果》 本考案では、バイメタル式のオートチョーク機構を装
着した気化器を直結固定してなる強制空冷エンジンにお
いて、オートチョーク機構のバイメタル部分にエンジン
冷却風が直接作用しないようにしているので、冷却ファ
ンで起風された冷却風が漏れ出すことがあっても、漏れ
出した冷却風がオートチョーク機構のバイメタル部分を
冷却することを防止することになる。これにより、オー
トチョーク機構のバイメタルがエンジン冷却風で冷やさ
れることがなくなり、バイメタルは所期の性能を発揮す
ることができ、ムダな燃料消費を無くすことができるか
ら、エンジンの始動性能を高めることができる。
着した気化器を直結固定してなる強制空冷エンジンにお
いて、オートチョーク機構のバイメタル部分にエンジン
冷却風が直接作用しないようにしているので、冷却ファ
ンで起風された冷却風が漏れ出すことがあっても、漏れ
出した冷却風がオートチョーク機構のバイメタル部分を
冷却することを防止することになる。これにより、オー
トチョーク機構のバイメタルがエンジン冷却風で冷やさ
れることがなくなり、バイメタルは所期の性能を発揮す
ることができ、ムダな燃料消費を無くすことができるか
ら、エンジンの始動性能を高めることができる。
【図面の簡単な説明】 図面は本考案の実施例を示し、第１図は要部の縦断面
図、第２図は強制空冷エンジンの概略正面図、第３図は
参考例の気化器の平面図、第４図はその側面図である。 １……強制空冷エンジン、２……（１）の出力軸、３…
…冷却ファン、６……吸気ポート、７……気化器、10…
…（７）のチョーク弁、13……オートチョーク機構、16
……（13）のバイメタル部分、20……気化器取り付けフ
ランジ、21……ガード板部分、22……保温材。
図、第２図は強制空冷エンジンの概略正面図、第３図は
参考例の気化器の平面図、第４図はその側面図である。 １……強制空冷エンジン、２……（１）の出力軸、３…
…冷却ファン、６……吸気ポート、７……気化器、10…
…（７）のチョーク弁、13……オートチョーク機構、16
……（13）のバイメタル部分、20……気化器取り付けフ
ランジ、21……ガード板部分、22……保温材。
Claims (1)
- 【請求項１】出力軸（２）に冷却ファン（３）を固定し
てなる強制空冷エンジン（１）の吸気ポート（６）に気
化器（７）を直結固定し、この気化器（７）のチョーク
弁（10）をバイメタル式のオートチョーク機構（13）で
開度調整するように構成した強制空冷エンジンの吸気装
置において、 エンジン（１）の吸気ポート（６）に形成した気化器取
り付けフランジ（20）のオートチョーク機構配設側に対
応する部分を外方に延設してガード板部分（21）を構成
し、このガード板部分（21）でエンジン冷却風がオート
チョーク機構（13）に直接作用することを防止したこと
を特徴とする強制空冷エンジンの吸気装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989092325U JPH087081Y2 (ja) | 1989-08-04 | 1989-08-04 | 強制空冷エンジンの吸気装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989092325U JPH087081Y2 (ja) | 1989-08-04 | 1989-08-04 | 強制空冷エンジンの吸気装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0332160U JPH0332160U (ja) | 1991-03-28 |
| JPH087081Y2 true JPH087081Y2 (ja) | 1996-02-28 |
Family
ID=31641762
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1989092325U Expired - Lifetime JPH087081Y2 (ja) | 1989-08-04 | 1989-08-04 | 強制空冷エンジンの吸気装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH087081Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6350652A (ja) * | 1986-08-20 | 1988-03-03 | Sekisui Chem Co Ltd | オ−トチヨ−ク装置 |
-
1989
- 1989-08-04 JP JP1989092325U patent/JPH087081Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0332160U (ja) | 1991-03-28 |
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