JP2003056398A - 車両用電子制御システム、電子制御ユニット及び車両情報書込方法 - Google Patents

車両用電子制御システム、電子制御ユニット及び車両情報書込方法

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JP2003056398A
JP2003056398A JP2001247228A JP2001247228A JP2003056398A JP 2003056398 A JP2003056398 A JP 2003056398A JP 2001247228 A JP2001247228 A JP 2001247228A JP 2001247228 A JP2001247228 A JP 2001247228A JP 2003056398 A JP2003056398 A JP 2003056398A
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JP
Japan
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electronic control
vehicle information
control unit
ecu
vehicle
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JP2001247228A
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English (en)
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Yukitoshi Shibata
幸敏 柴田
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Denso Corp
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両情報を格納した電子制御ユニットを交換
するにあたり、交換用電子制御ユニットの品番数低減及
び交換作業工数の低減を図ると共に、交換後の電子制御
ユニットに格納される車両情報の信頼性を高めることを
目的とする。 【解決手段】 ゲートウェイECUは、車両への組み付
け時に外部のサービスツールから車両情報が書き込まれ
るとその書き込まれた車両情報を他のECU(ドアEC
U,セキュリティECU)にも送信し、他のECUは各
々、送信されてきた車両情報を複製データとして記憶す
る。そして、ゲートウェイECUを新品に交換した場
合、新しいゲートウェイECUは他のECUに対して複
製データを要求する。この要求を受けた他のECUがゲ
ートウェイECUへ複製データを送信し、これをゲート
ウェイECUが受信・記憶することにより、新しいゲー
トウェイECUは、交換前の旧品と同じ車両情報が記憶
された状態になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に搭載され、
通信ラインを介して相互に接続された複数の電子制御ユ
ニットからなる車両用電子制御システム、その車両用電
子制御システムを構成する電子制御ユニット、及び電子
制御ユニットの交換時に、交換後の新たな電子制御ユニ
ットに車両固有の特性を表す車両情報を書き込む車両情
報書込方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両各部を制御するための複
数の電子制御ユニット(以下「ECU」という)が通信
ラインを介して接続され、相互にデータ通信ができるよ
うにした電子制御システムが知られている。そして、相
互に接続された複数のECUの中には、搭載される車両
の仕向先やハンドル位置、或いは各種オプションの有無
などの、その車両固有の仕様等(特性)の違いに応じ
て、制御対象を制御する際の動作も異なるよう構成され
たものが多い。例えば、搭載される車両の仕向先に応じ
て、盗難等不正操作検出時のホーン吹鳴時間を設定する
よう構成されたセキュリティECUや、搭載される車両
にオプションとしてリヤエアコンが装備されているか否
かに応じて、空調出力等を設定するよう構成されたエア
コンECUなど、種々のものが挙げられる。
【0003】このような、車両固有の特性に応じた動作
をするよう構成されたECUを複数含む電子制御システ
ムにおいては、一般に、相互に接続された複数のECU
のうち、ある特定のECUが備える不揮発性メモリにの
み、その車両固有の特性が車両情報として記憶されてい
る。そして、他のECUのうち、車両固有の特性に対応
した制御則にて制御対象を制御するよう構成されたEC
U(換言すれば、動作時にその車両の各種仕様等の情報
を必要とするECU)は、上記特定のECUに格納され
た車両情報をみて、その車両情報に応じた制御処理を実
行するようにしている。
【0004】つまり、搭載される車両の車両情報に応じ
た制御処理を実行するよう構成されたECUは、想定さ
れるあらゆる車両情報に対応した動作ができるように予
めプログラム等が設定されており、実際の動作時には、
特定のECUに格納された車両情報をみて、その車両情
報に応じた制御処理を実行するのである。
【0005】ところで、車両情報は、仕向先やオプショ
ン等の違いによって多種類のものが存在するため、通
常、上記特定のECUを車両に組み付ける際にそのEC
U内の不揮発性メモリに車両情報を書き込むことになる
が、車両が市場に出てから、例えば故障などの原因で車
両情報が格納されている特定のECUに異常が生じた場
合、そのECUを新しいものに交換する必要がある。そ
して、当然ながら、交換後の新しいECUにも、交換前
のECUと同様の車両情報が格納されていなければなら
ない。
【0006】車両情報が格納された特定のECUの交換
方法としては、例えば以下に示す2通りの方法がある。
まず1つは、ECUを製造する部品メーカにて、車両情
報を不揮発性メモリに記憶させた交換用ECUを、予
め、車両情報の種類毎に品番設定して用意しておき、交
換の際に、交換の必要となったECUの不揮発性メモリ
に記憶されている車両情報と同じ車両情報を有する品番
の交換用ECUを新たに取り付ける、といった方法であ
る。
【0007】また別の方法として、部品メーカでは、交
換用ECUを、車両情報を書き込まない状態で用意して
おき、修理工場等の実際の交換現場において、交換作業
者が、新しいECUの取り付けと同時に車両情報書き込
み作業も行う、といった方法もある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
方法では、車両情報の種類に応じた多数の品番の交換用
ECUを部品メーカにて用意・管理しておく必要がある
ため、膨大な品番管理が必要になると共に、無駄な在庫
も発生しやすくなる。一方、後者の方法では、部品メー
カでは、車両情報の書き込まれていない交換用ECUを
1品番だけ用意しておくだけでよいため、品番管理や無
駄な在庫発生の問題は前者の方法に比べて大幅に改善さ
れるものの、逆に修理工場等において、ECU交換作業
を行う作業者自身が交換用ECUに車両情報を書き込ま
なければならない。
【0009】その場合、作業者は、多種類ある車両情報
のうちどれを書き込むべきかまず調査する必要があると
共に、書き込み後も、正しく書き込まれたかどうかのチ
ェックをする必要がある。そのため、作業者側の交換作
業の負担が非常に大きくなり、結局のところ、作業者側
ではなかなか対応しきれないというのが実状である。
【0010】そこで、上記2つの方法が各々抱えてい
る、部品メーカにおける品番管理等の負担や修理工場等
における交換作業の煩雑さ等の問題を共に解消するため
に、例えば、ECU内の不揮発性メモリに対して外部か
らデータを読み書き可能なツールを用いる方法も考えら
れている。即ち、ECU交換時に、交換前のECU内の
不揮発性メモリに記憶された車両情報をツールで読み出
してそのツール内に保存しておき、新しいECUへ交換
した後に、再びそのツールを用いて、ツール内に保存中
の車両情報(交換前のECUに格納されていた車両情
報)を、新しいECU内の不揮発性メモリに書き込むの
である。
【0011】この方法だと、部品メーカでは、車両情報
を書き込む前の交換用ECUを1品番だけ用意すればよ
いし、修理工場側でも、書き込むべき車両情報をいちい
ち調査する必要なく、交換前のECUに格納された車両
情報をツールで読み出してそれを新しいECUに再書き
込みする、といった作業だけよく、作業負担が軽減され
る。
【0012】しかしながら、上記のようなツールを用い
る方法では、新・旧ECUの付け替え作業の他、ツール
を用いて車両情報を読み書きする作業が必要になる。そ
れに加え、ECUに異常が生じて交換する際に、その異
常が生じたECUから車両情報を読み出すことになるた
め、本当に正しい車両情報を読み出せるのかどうか甚だ
疑問である。
【0013】即ち、ECUに異常が生じたことによっ
て、ツールによる車両情報読み出し自体も正常にできな
くなってしまっている可能性がある。また、ツールによ
る車両情報読み出しは可能であっても、車両情報そのも
のがデータ化け或いはデータ欠落等している可能性も十
分に考えられ、信頼性の乏しい車両情報しか読み出せな
いといった問題もある。
【0014】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
り、車両情報が格納された電子制御ユニットを交換する
にあたり、交換用電子制御ユニットの品番数低減及び交
換作業工数の低減を図ると共に、交換後の電子制御ユニ
ットに格納される車両情報の信頼性を高めることを目的
とする。
【0015】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記課題
を解決するためになされた請求項1記載の車両用電子制
御システムは、車両各部を制御するための複数の電子制
御ユニットが通信ラインを介して相互に接続されたもの
であり、複数の電子制御ユニットのうち、ある一つの第
1電子制御ユニットには、車両固有の特性を表す車両情
報を記憶した第1記憶手段が設けられている。そして、
第1電子制御ユニットとは異なる他の電子制御ユニット
が、通信ラインを介して第1電子制御ユニットから車両
情報を取得することにより、その車両情報に対応した制
御則にて制御対象を制御できるように構成されている。
【0016】そして、第1電子制御ユニットとは異なる
他の電子制御ユニットのうち、少なくとも一つの第2電
子制御ユニットに、通信ラインを介して第1電子制御ユ
ニットから取得した車両情報を記憶しておくための第2
記憶手段を設けており、第1電子制御ユニットの交換時
には、その第2記憶手段に記憶されている車両情報を利
用して、交換後の新しい第1電子制御ユニットの第1記
憶手段へ車両情報を書き込めるようにされている。
【0017】つまり、車両用電子制御システムを構成す
る複数の電子制御ユニットのうち、第1電子制御ユニッ
トのみがその内部に車両情報を格納しており、他の電子
制御ユニットが車両情報に対応した制御を行う場合は通
信ラインを介して第1電子制御ユニットに格納中の車両
情報を取得できるように構成されているのだが、本発明
(請求項1)では更に、第1電子制御ユニットに格納さ
れた車両情報を第2電子制御ユニットの第2記憶手段に
も記憶させておく。
【0018】そして、第1電子制御ユニットを、第1記
憶手段にまだ車両情報が記憶されていない新しい電子制
御ユニットに交換したとき、第2記憶手段に記憶中の車
両情報を利用して、第1記憶手段に車両情報を記憶する
のである。このようにすれば、他の電子制御ユニット
は、交換後の新しい電子制御ユニットに格納された車両
情報に基づいて、交換前と全く同じように動作すること
ができる。
【0019】そのため、本発明(請求項1)の車両用電
子制御システムによれば、第1電子制御ユニットを交換
する際、交換作業者は、第1電子制御ユニットの取り替
え作業のみをすればよく、その後は、交換後の新しい第
1電子制御ユニット自身が所定のソフト的作業(第1記
憶手段への車両情報の書き込み)をするため、交換時の
作業工数が低減する。
【0020】しかも、第1記憶手段への車両情報の書き
込みは、第2記憶手段に記憶されている情報(予め第1
記憶手段から取得しておいた車両情報)を基に行うた
め、従来のような異常発生時にツールで車両情報を読み
・書きするといった方法に比べ、交換後の第1電子制御
ユニットに格納される車両情報の信頼性も大幅に向上す
る。更に、交換用の新しい第1電子制御ユニットの第1
記憶手段には車両情報を予め記憶しておく必要がないた
め、部品メーカ等において車両情報の種類毎に交換用第
1電子制御ユニットの品番を設定・管理する必要はな
く、品番数・在庫の大幅低減も可能となる。
【0021】尚、本発明でいう車両情報とは、例えば従
来技術の項で説明した車両の仕向け先やハンドル位置、
オプション情報などのような、搭載される車両がどこで
使用されるのか、或いは搭載される車両はどのような仕
様のものなのか、といった、その車両固有の特性を示す
ものである。そして、第1電子制御ユニットを除く他の
電子制御ユニットのうち少なくとも一つは、その車両情
報に対応した制御則にて制御対象を制御する。
【0022】また、交換後の第1記憶手段への車両情報
書き込みは、例えば第2電子制御ユニットの方から積極
的に第1電子制御ユニットへ車両情報を送信することに
よって行ってもいいし、また例えば、交換後の新しい第
1電子制御ユニットが第2電子制御ユニットへ車両情報
を要求することによって、第2電子制御ユニットから車
両情報を送信してもらうようにしてもよく、その方法は
特に限定されない。
【0023】第2記憶手段を備える第2電子制御ユニッ
トは、車両用電子制御システムを構成する複数の電子制
御ユニット(但し第1電子制御ユニットを除く)のう
ち、ただ一つのみとしてもいいし、2つ以上の複数とし
てもよく、その数は適宜決めることができるが、より好
ましくは、例えば請求項2に記載のように複数にすると
よい。
【0024】このようにすれば、仮にある一つの第2電
子制御ユニットに異常が生じて、第1電子制御ユニット
の交換時にその第2電子制御ユニット内に格納されてい
る車両情報を得られない場合が生じても、他に正常な第
2電子制御ユニットがある限り、第1電子制御ユニット
の第1記憶手段への車両情報書き込みを確実に行うこと
ができるため、車両用電子制御システムの信頼性をより
向上することができる。
【0025】ここで、請求項1又は2記載の車両用電子
制御システムにおいて第1電子制御ユニットとして使用
される電子制御ユニットは、具体的には、例えば請求項
3に記載のように構成されたものであるとよい。即ち、
請求項3記載の電子制御ユニットは、情報要求手段が、
第1記憶手段に車両情報が記憶されているか否かを判断
して、記憶されていない場合には、第2電子制御ユニッ
トに対して第2記憶手段に記憶されている車両情報の送
信を要求する。そして、第2電子制御ユニットから車両
情報が送信されてきたとき、第1情報書込手段が、その
送信されてきた車両情報を第1記憶手段に記憶させる。
【0026】つまり、この電子制御ユニットは、第1記
憶手段に車両情報が記憶されていない状態で新規に上記
車両用電子制御システム中に交換装着された場合、自動
的に他の第2電子制御ユニットに対して車両情報の送信
を要求し、第2電子制御ユニットから送信されてきた車
両情報を自己の第1記憶手段に記憶させる。そのため、
上述した種々の効果を持つ車両用電子制御システム(請
求項1又は2)に用いて有効である。
【0027】ところで、車両製造メーカにおける車両組
立時に第1電子制御ユニットを組み付ける際、通常は、
第1記憶手段にはまだ車両情報が記憶されておらず、そ
のため当然ながら第2電子制御ユニットの第2記憶手段
にも車両情報は記憶されていない。このような場合、組
み付け時に何らかの手段で第1記憶手段に車両情報を記
憶させると共に、第2電子制御ユニットが通信手段を介
してその第1記憶手段に記憶された車両情報を取得でき
るようにする必要がある。
【0028】そこで、請求項3記載の電子制御ユニット
は、更に、例えば請求項4に記載のように、外部の車両
情報書込装置から車両情報が入力された場合に、書込送
信手段が、その入力された車両情報を、第1記憶手段に
書き込むと共に第2電子制御ユニットへも送信するよう
に構成されたものであるとよい。このようにすれば、車
両組立時であってまだ車両情報が記憶されていない場合
に、組立作業者等が、車両情報を書き込むための外部装
置(車両情報書込装置)によって第1電子制御ユニット
へ車両情報を書き込む作業を実行するだけで、第1記憶
手段に車両情報が記憶されると共に、第2電子制御ユニ
ットも、通信ラインを介してその車両情報を取得可能と
なる。そのため、この電子制御ユニットを上記請求項1
又は2記載の第1電子制御ユニットとして用いるとより
有効である。
【0029】ここで、情報要求手段による車両情報の記
憶の有無判断及びその判断結果に基づく第2電子制御ユ
ニットへの送信要求の実行は、例えば請求項5に記載の
ように、当該電子制御ユニットが動作するのに必要な電
力供給が開始されたときに行うとよい。このようにすれ
ば、第1電子制御ユニットを交換した後、上記電力供給
を開始(例えばバッテリ接続)するだけで、第2電子制
御ユニットに格納された車両情報を新規に第1記憶手段
に記憶させることができる。
【0030】また、車両情報を記憶しておくための第1
記憶手段としては、EEPROM等の不揮発性メモリ、
或いはRAM等の揮発性メモリなど、種々のメモリを使
用することができるが、より好ましくは、例えば請求項
6に記載したように、不揮発性メモリを用いるとよい。
つまり、一旦記憶されれば、電力供給がなくなっても記
憶された車両情報が消失しないからである。もちろん、
例えば車両においてイグニションスイッチをオフしても
常時電力供給がなされるのであれば、RAMなどの揮発
性メモリを用いることも可能ではあるが、通常の車両使
用において想定される車載バッテリの交換等を考慮すれ
ば、不揮発性メモリを用いるのが好ましい。
【0031】次に、請求項1又は2記載の車両用電子制
御システムにおいて第2電子制御ユニットとして使用さ
れる電子制御ユニットは、具体的には、例えば請求項7
に記載のように構成されたものであるとよい。即ち、請
求項7記載の電子制御ユニットは、第1電子制御ユニッ
トから車両情報の書込要求がきたとき、第2情報書込手
段が、該第1電子制御ユニットから送信されてきた車両
情報を第2記憶手段に書き込む。また、第1電子制御ユ
ニットから車両情報の送信要求がきたときは、情報返答
手段が、第2記憶手段に記憶されている車両情報を読み
出して第1電子制御ユニットへ送信する。
【0032】つまり、第1電子制御ユニットから車両情
報の書込要求(第1記憶手段に記憶されている車両情報
と同じ車両情報を送信すると共にその車両情報を第2記
憶手段へ書き込む旨の要求)がきたときは、その送信さ
れてきた車両情報を第2記憶手段に書き込み、車両情報
の送信要求があったときは第2記憶手段に記憶中の車両
情報を第1電子制御ユニットへ送信するのである。その
ため、上述した種々の効果を持つ車両用電子制御システ
ム(請求項1又は2)に用いて有効である。
【0033】そしてこの場合も、第2記憶手段として
は、種々のメモリを用いることができるが、より好まし
くは、例えば請求項8に記載したように、不揮発性メモ
リを用いるとよい。これによる効果は、上述の請求項6
記載の発明について説明した内容と同様である。
【0034】次に、請求項9記載の発明は、車両各部を
制御するための複数の電子制御ユニットが通信ラインを
介して相互に接続されると共に、該電子制御ユニットの
一つである第1電子制御ユニットに、車両固有の特性を
表す車両情報を記憶した第1記憶手段が設けられ、該第
1電子制御ユニットとは異なる他の電子制御ユニット
が、通信ラインを介して第1電子制御ユニットから車両
情報を取得し、該車両情報に対応した制御則にて制御対
象を制御できるように構成された車両用電子制御システ
ムにおいて、第1電子制御ユニットを交換する際に、交
換後の第1電子制御ユニットが備える第1記憶手段へ車
両情報を書き込む方法である。
【0035】具体的には、第1電子制御ユニットとは異
なる他の電子制御ユニットの少なくとも一つである第2
電子制御ユニットに、予め、通信ラインを介して第1電
子制御ユニットから取得した車両情報を格納しておき、
第1電子制御ユニットの交換時には、第2電子制御ユニ
ットに格納されている車両情報を利用して、交換後の新
しい第1電子制御ユニットが備える第1記憶手段へ車両
情報を書き込むのである。
【0036】従って、請求項9記載の車両情報書込方法
によれば、第1電子制御ユニットの交換の際、交換作業
者は第1電子制御ユニットの取り替え作業のみをすれば
いいし、交換後の新たな第1電子制御ユニットへの車両
情報書き込みは第2記憶手段に記憶された車両情報(第
1電子制御ユニットから予め取得しておいたもの)に基
づいて行われるため、交換時の作業工数が低減すると共
に、交換後の第1電子制御ユニットに格納される車両情
報の信頼性も大幅に向上し、しかも、部品メーカ等にお
いて車両情報の種類毎に交換用第1電子制御ユニットの
品番を設定・管理する必要はなく、品番数・在庫の大幅
低減も可能となる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施形態
を図面に基づいて説明する。図1は、本発明が適用され
た実施形態の車両用電子制御システムの概略構成を示す
ブロック図である。本実施形態の車両用電子制御システ
ムは、車両に搭載され、車両各部を制御するための電子
制御ユニットとして、ゲートウェイECU10、ドアE
CU30,セキュリティECU50、及びその他の図示
しない各種ECUが各通信ライン1〜3を介して相互に
接続されている。このうちゲートウェイECU10は、
通信プロトコルの異なる各通信ライン1〜3全てに接続
され、各通信ライン1〜3相互間の情報を橋渡し(ゲー
トウェイ制御)する、いわゆるゲートウェイ機能を持っ
たECUであり、ドアECU30とは第2通信ライン2
を介して相互に接続され、セキュリティECU50とは
第3通信ライン3を介して相互に接続されており、その
他図示しない各種ECUとも、各通信ライン1〜3を介
してそれぞれこのゲートウェイECU10と相互に接続
されている。
【0038】そして、ゲートウェイECU10以外の他
のECUであって接続される通信ラインの異なる複数の
ECU相互間については、各ECUが接続される通信ラ
イン及びゲートウェイECU10を介して相互に接続さ
れることになる。例えば、ドアECU30とセキュリテ
ィECU50については、第2通信ライン2,第3通信
ライン3,及びゲートウェイECU10を介して相互に
接続されている。つまり、ゲートウェイ機能を有する本
実施形態のゲートウェイECU10は、本発明の通信ラ
インの一部としても機能するものである。
【0039】また、第1通信ライン1上にはコネクタ7
2が設けられており、このコネクタ72と、車両情報を
ゲートウェイECU10内のEEPROM16(図2参
照、詳細は後述)に書き込むためのサービスツール70
(本発明の車両情報書込装置に相当)側のコネクタ71
とが接続されることで、サービスツール70からゲート
ウェイECU10への車両情報の書き込み及びゲートウ
ェイECU10からの車両情報読み出し(詳細は後述)
が可能となるようになっている。
【0040】本実施形態では、車両情報として、車両の
仕向先やハンドル位置、或いは各種オプションの有無な
どの情報を有しており、ドアECU30やセキュリティ
ECU50その他の、動作の際に車両情報を必要とする
ECUはすべて、この車両情報をゲートウェイECU1
0から取得(実際には、後述のようにゲートウェイEC
U10が他のECUへ車両情報を送信)することによ
り、車両情報に対応した制御則にて制御対象を制御する
ことになる。
【0041】ゲートウェイECU10(本発明の第1電
子制御ユニットに相当)は、上記のようにゲートウェイ
機能を有し、各通信ライン1〜3相互間で情報のやりと
りを行うためのものであり、その概略構成を図2に示
す。図2に示す如く、ゲートウェイECU10は、各種
制御演算を行うCPU12,各種制御プログラムが格納
されたROM13,演算結果等を一時的に格納するRA
M14,及び外部の各通信ライン1〜3と相互に接続し
て信号を送受できるようにするための通信インタフェー
ス(以下「通信I/F」という)15を備えたマイクロ
コンピュータ(以下「マイコン」という)11を中心と
して構成されている。
【0042】マイコン11には、第1記憶手段であるE
EPROM16が接続されている。そして、マイコン1
1では、CPU12がROM13に格納された制御プロ
グラムに従い、各通信ライン1〜3間でゲートウェイ制
御を行うと共に、後述するように、サービスツール70
から車両情報が入力されたときにその車両情報をEEP
ROM16へ書き込むと共に他のドアECU30及びセ
キュリティECU50へも送信するサービスツール受信
割込処理や、他のドアECU30又はセキュリティEC
U50内に格納された車両情報を読み出してEEPRO
M16へ書き込むバッテリ接続時処理も行う。
【0043】尚、上記各処理以外に、イグニッションス
イッチ22が投入された後に、EEPROM16に記憶
されている車両情報をドアECU30やセキュリティE
CU50等の他のECUへ定期的に送信する通常送信処
理も実行する。これにより、ドアECU30やセキュリ
ティECU50はもちろん、図示しない他の全てのEC
Uは、車両情報に対応した制御則にて各種制御対象を制
御することが可能となる。
【0044】また、ゲートウェイECU10は、電源回
路17がイグニッションスイッチ22を介してバッテリ
21と接続されており、基本的には、イグニッションス
イッチ22が投入されることによって電源回路17から
電源が供給されて動作する。但し、イグニッションスイ
ッチ22を介さずバッテリ21から電源回路17へ直接
電力が供給される電力供給ルートも備えており、上記の
サービスツール受信割込処理及びバッテリ接続時処理
は、バッテリ21からの電力(即ち当該ECU10が動
作するのに必要な電力)の供給がある間(前者の処理の
場合)、或いは供給開始時(後者の処理の場合)に、イ
グニッションスイッチ22の状態に関係なく実行され
る。
【0045】次に、ドアECU30について、図3に基
づいて説明する。ドアECU30は、ゲートウェイEC
U10と同様、電源回路38がバッテリ21と直接接
続、及びイグニッションスイッチ22を介して接続され
ており、基本的には、イグニッションスイッチ22が投
入されることによってマイコン31や入出力回路39が
動作する。この入出力回路39には、車速センサ40や
ドアロックSW41、ドアロックアクチュエータ42な
どが接続されている。
【0046】また、マイコン31には、第2記憶手段で
あるEEPROM57が接続されている。そして、マイ
コン31では、CPU32がROM33に格納されたプ
ログラム(制御則)に従い、入出力回路39及びマイコ
ン31内のI/O36を介して車速センサ40やドアロ
ックSW41等の各種センサ・スイッチ信号を入力し、
これらに基づいてドアロックアクチュエータ42等の各
種アクチュエータを動作させる。
【0047】CPU32は、更に、後述するように、ゲ
ートウェイECU10がサービスツール受信割込処理を
実行することによって車両情報の書込要求があったとき
に、ゲートウェイECU10から第2通信ライン2及び
マイコン31内の通信I/F35を介して送信されてき
た車両情報をEEPROM37に書き込む車両情報受信
割込処理、及び、ゲートウェイECU10から第2通信
ライン2及びマイコン31内の通信I/F35を介して
車両情報の要求があったときにEEPROM37に記憶
されている車両情報(予め、ゲートウェイECU10か
ら送信されてきた車両情報を書き込んでおいたものであ
って、ゲートウェイECU10内のEEPROM16に
記憶される車両情報と全く同じもの;以下「複製デー
タ」ともいう)をゲートウェイECU10へ送信する複
製データ要求受信割込処理も実行する。
【0048】尚、イグニッションスイッチ22の投入
中、RAM34は、CPU32の演算結果等を一時的に
格納するのに加え、ゲートウェイECU10による上記
通常送信処理によってゲートウェイECU10から定期
的に送信されてくる車両情報も格納する。そして、各種
センサ・スイッチ信号に基づいてドアロックアクチュエ
ータ42等の制御対象を制御する際、CPU32は、R
AM34に格納された車両情報を参照し、その車両情報
に対応した制御則にて制御を行う。例えば、ハンドルが
左・右どちらに位置しているかを車両情報から読み取る
ことにより、ハンドル位置に応じた制御が可能となる。
【0049】つまり、ドアECU30では、ゲートウェ
イECU10から書込要求があった車両情報が、EEP
ROM37に複製データとして記憶されると共に、イグ
ニッションスイッチ22の投入中はRAM34にも記憶
される。そして、ドアロックアクチュエータ42の動作
等の通常制御時には、RAM34に記憶した車両情報を
みて制御を行うようにしており、EEPROM37に記
憶した車両情報は、上記の複製データ要求受信割込処理
の実行時に使用される。
【0050】次に、セキュリティECU50について、
図4に基づいて説明する。セキュリティECU50は、
例えば盗難行為等の車両に対する不正行為を検出してそ
のことを周囲に報知するためのものであり、バッテリ2
1からの電力供給を受けた電源回路38が各部へ電源を
供給するのはドアECU30の場合と同じである。マイ
コン51も、基本的にはドアECU30のマイコン31
と同じ構成をしており、CPU52がROM53に格納
されたプログラム(制御則)に従い、入出力回路59及
びマイコン51内のI/O56を介して侵入センサ60
や各種カーテシSW61等の各種センサ・スイッチ信号
を入力し、これらに基づいてホーン62等の警報装置を
動作させたり、図示しない各種ランプ類を点灯・点滅さ
せるなどして、不正操作がなされたことを周囲に報知す
る。尚、マイコン51にも、第2記憶手段であるEEP
ROM57が接続されている。
【0051】CPU52は、上記処理の実行以外に、ド
アECU30の場合と全く同様、ゲートウェイECU1
0がサービスツール受信割込処理を実行することによっ
て車両情報の書込要求があって、ゲートウェイECU1
0から第3通信ライン3及びマイコン51内の通信I/
F55を介して車両情報が送信されてきたときに、その
車両情報をEEPROM57に書き込む車両情報受信割
込処理、及びゲートウェイECU10から車両情報の要
求があったときにEEPROM57に記憶されている車
両情報(複製データ)をゲートウェイECU10へ送信
する複製データ要求受信割込処理も実行する。
【0052】また、イグニッションスイッチ22の投入
中、ゲートウェイECU10による上記通常送信処理に
よってゲートウェイECU10から定期的に送信されて
くる車両情報がRAM54に格納されるのも、ドアEC
U30内のRAM34の場合と同じである。そして、各
種センサ・スイッチ信号に基づいてホーン62等を制御
する際、CPU52は、RAM54に格納された車両情
報を参照し、その車両情報に対応した制御則にて制御を
行う。例えば、仕向先が欧州のあるA国となっている場
合、ホーン62の吹鳴時間がそのA国で定められている
最大許容吹鳴時間を超えないように制御することが可能
となる。
【0053】尚、各ECU10,30,50が備える各
EEPROM16,37,57には、各々、マイコン
(詳細にはCPU)が各種処理を実行するために必要な
制御パラメータ等も記憶されている。また、ドアECU
30及びセキュリティECU50はいずれも、本発明の
第2電子制御ユニットに相当するものである。
【0054】次に、本実施形態の車両用電子制御システ
ムにおいて、車両製造メーカでの車両組立時に各ECU
10,30,50を車両に組み付けたときに、各ECU
10,30,50へ車両情報が書き込まれる過程につい
て、図5に基づいて概略説明する。図5は、各ECU1
0,30,50を車両へ組み付けたときの車両情報の流
れを示す説明図である。
【0055】各ECU10,30,50の組み付けが終
了して電力供給を開始(つまりバッテリ21を接続)す
ると、まず、ゲートウェイECU10は、ドアECU3
0に対し複製データ(車両情報)を要求する。しかし、
組み付け直後はまだ、ドアECU30には複製データが
格納されていないため、ドアECU30からはNG信号
(つまり複製データがないことを表す信号)が送信され
る。このNG信号を受けたゲートウェイECU10は、
セキュリティECU50に対して全く同じ要求を行うの
だが、ここでもやはりNG信号が送信されてくる。
【0056】そこで、サービスツール70をコネクタ7
2に接続してゲートウェイECU10へ車両情報を送信
すると、ゲートウェイECU10は、送信されてきた車
両情報を自身のEEPROM16へ書き込むと共に、同
じ車両情報を他のドアECU30及びセキュリティEC
U50へ書込要求する。そして、ドアECU30及びセ
キュリティECU50は、各々、ゲートウェイECU1
0からの車両情報を自身のEEPROMに書き込むと共
に、正常に書き込まれたことを表す正常終了信号をゲー
トウェイECU10へ送信する。これにより、ゲートウ
ェイECU10には車両情報が格納され、ドアECU3
0及びセキュリティECU50にも同じ車両情報が複製
データとして格納されたことになる。
【0057】一方、車両が市場に出た後、何らかの原因
でゲートウェイECU10に異常が生じると、新しいも
のに交換しなければならない。そこで、本実施形態で
は、EEPROM16に車両情報が書き込まれていない
状態のゲートウェイECU10が用意されており、交換
時には、ドアECU30又はセキュリティECU50に
格納された車両情報(複製データ)を取得して、EEP
ROM16へ書き込むようにしている。以下、ゲートウ
ェイECU10の交換時にEEPROM16に車両情報
が書き込まれる過程について、図6に基づいて概略説明
する。
【0058】ゲートウェイECU10(旧品)を新品に
交換したあと、バッテリ21からの電力供給を開始する
と、ゲートウェイECU10はまず、図5(組み付け
時)と同様、ドアECU30に対し複製データ(車両情
報)を要求する。このとき、通常は、ドアECU30及
びセキュリティECU50の各EEPROM37,57
のいずれにも、交換前のゲートウェイECU10に格納
されていた車両情報が複製データとして記憶されてい
る。そのため、ドアECU30からはその複製データが
送信され、ゲートウェイECU10に格納される。
【0059】これにより、交換後の新しいゲートウェイ
ECU10には、交換前と全く同じ車両情報が格納され
たことになる。但し、何らかの原因でドアECU30か
らNG信号が送信されてきた場合は、セキュリティEC
U50に対して同様に複製データを要求する(図6の一
点鎖線部参照)。また、サービスツール70は、ゲート
ウェイECU10に格納されている車両情報を読み出す
機能も備えているため、新しいゲートウェイECU10
に車両情報が書き込まれた後、サービスツール70によ
って車両情報を読み出す旨の要求をすると、ゲートウェ
イECU10からは、EEPROM16に記憶されてい
る車両情報がサービスツール70へ送信される。
【0060】尚、ドアECU30及びセキュリティEC
U50はいずれも、サービスツール70による車両情報
書き込み時にゲートウェイECU10がサービスツール
受信割込処理を実行することによって書込要求がきた車
両情報に対しては、それを各EEPROM37,57に
書き込むが、ゲートウェイECU10が通常実行する通
常送信処理によって定期的に送信されてくる車両情報に
対しては、それを各EEPROM37,57には書き込
まず、上記のように各RAM34,54に格納する。
【0061】次に、上記図5で説明したECU組み付け
時の各ECU10,30,50への車両情報書き込み、
及び図6で説明したゲートウェイECU10交換後の車
両情報書き込みを実現するために各ECU10,30,
50がそれぞれ実行する処理について、具体的に説明す
る。
【0062】まず、バッテリ21接続時(つまりバッテ
リ21からの電力供給開始時)にゲートウェイECU1
0が実行する、ドアECU30又はセキュリティECU
50内に格納された車両情報を読み出してEEPROM
16へ書き込むバッテリ接続時処理について、図7に基
づいて説明する。図7は、ゲートウェイECU10のC
PU12にて実行されるバッテリ接続時処理を表すフロ
ーチャートである。
【0063】この処理が開始されると、まずステップ
(以下「S」と略す)110にて、カウンタC1,C2
をいずれも「0」にセットし、続くS120に移行す
る。S120では、EEPROM16に車両情報が記憶
されているか否かを判断し、記憶されているならばその
ままこのバッテリ接続時処理を終了するが、車両組立時
における車両への組み付け時や、新しいゲートウェイE
CU10への交換時には、通常、組み付け或いは交換さ
れた直後のEEPROM16に車両情報は記憶されてい
ないため、S130に移行する。
【0064】S130では、複製データを要求可能な2
つのECU30,50のうち、まずドアECU30を
「他ECU」としてセットし、続くS140にて、他E
CU(つまりドアECU30)に対して複製データを要
求する。そして、S150では、ドアECU30から複
製データを受信したか否かを判断し、受信した場合(S
150:YES)、続くS160において、受信した複
製データ(つまり車両情報)をEEPROM16へ書き
込む。
【0065】一方、複製データをまだ受信しない場合
(S150:NO)、S170に移行してNG信号を受
信したか否かを判断する。車両組立時でまだドアECU
30に複製データが格納されていない場合は、ドアEC
U30からはNG信号が送信されるため、それを受信し
たならば(S170:YES)、S230に移行してエ
ラー出力する。このときのエラー出力は、ドアECU3
0からNG信号が送信されてきたこと(換言すれば、ド
アECU30から複製データを取得できなかったこと)
を何らかの手段で外部(作業者等)に報知するものであ
る。
【0066】NG信号も受信しない場合(S170:N
O)は、S180に移行してカウンタC1を「1」イン
クリメントし、続くS190でカウンタC1が所定値K
1に達したか否かを判断する。このとき、C1≠K1で
あれば再びS150に戻って、上記同様、S150以下
の処理を繰り返すが、複製データ又はNG信号のいずれ
も受信しないままC1=K1になると(S190:YE
S)、S200に移行する。
【0067】S200ではカウンタC2を「1」インク
リメントし、続くS210ではカウンタC2が所定値K
2に達したか否かを判断する。このとき、C2≠K2で
あれば、S220でカウンタC1を「0」にリセットし
た後、再びS140に戻って、S140以下の処理を上
記同様に実行するが、C2=K2になると(S210:
YES)、S230に移行してエラー出力を実行する。
この場合のエラー出力は、ドアECU30から何ら信号
が送信されなかったことを外部に報知するものである。
【0068】つまり、S140でドアECU30に対し
て複製データを要求した後、カウンタC1がK1に達す
るまでに何ら信号を受信しない場合は、S140で実行
した要求自体が正常に行われなかった可能性があるた
め、その場合はS140に戻って再び複製データの要求
を実行するのである。そして、カウンタC2がK2に達
しても(つまりS140の要求処理をK2回繰り返して
も)何ら信号を受信しない場合は、ドアECU30側に
何らかの異常が生じているものと判断してエラー出力を
行うのである。
【0069】このように、ドアECU30から何ら信号
が送信されないか或いはNG信号が送信されてきたこと
によってエラー出力がなされた後は、S240にて、複
製データの要求先がドアECU30であるか否かを判断
する。いま、「他ECU」としてドアECU30がセッ
トされ、ドアECU30に対して複製データの要求を行
ってきたため、ここでは肯定判断されてS250に移行
する。そして、S250で各カウンタC1,C2をいず
れも「0」にリセットし、続くS260で、「他EC
U」としてセキュリティECU50をセットし、再びS
140に戻る。
【0070】これにより、S140ではセキュリティE
CU50に対して複製データの要求が行われ、以下、上
記(ドアECU30への複製データ要求)の場合と同様
に処理が実行される。つまり、セキュリティECU50
から複製データを受信した場合(S150:YES)
は、続くS160において、受信した複製データ(車両
情報)をEEPROM16へ書き込むが、NG信号を受
信した場合、又はカウンタC2がK2に達するまで何ら
信号を受信しなかった場合は、S230のエラー出力処
理を実行するのである。但しこの場合のエラー出力処理
は、セキュリティECU50からNG信号が送信されて
きたこと、或いはセキュリティECU50から何ら信号
が送信されなかったことを外部に報知するものである。
【0071】S230のエラー出力が実行された後は、
再びS240の処理を実行するが、このときは「他EC
U」としてセキュリティECU50がセットされてい
る。そのため、S240で否定判断され、このバッテリ
接続時処理を終了する。つまり、例えば車両組立時であ
ってドアECU30及びセキュリティECU50のいず
れにも複製データが格納されていないときに、バッテリ
21からの電力供給が開始されてこのバッテリ接続時処
理が実行されると、ドアECU30及びセキュリティE
CU50からはNG信号が送信されてくるか或いは何ら
信号が送信されてこないため、エラー出力することにな
る。一方、例えば車両組立時に車両情報の書き込み等の
処理が正常になされてドアECU30及びセキュリティ
ECU50にも複製データが格納されたものの、その車
両が市場に出た後にゲートウェイECU10を交換する
必要が生じた場合、交換後にバッテリ接続処理が実行さ
れると、ドアECU30から複製データが送信されてく
る(ドアECU30からの複製データ送信ができないと
きはセキュリティECU50から複製データが送信され
てくる)ため、その複製データに基づいてEEPROM
16に車両情報を書き込むことができる。
【0072】尚、ドアECU30又はセキュリティEC
U50から送信される複製データはいずれも、交換前の
ゲートウェイECU10に格納されていた車両情報その
ものであるため、その複製データに基づいて新たなEE
PROM16に書き込まれた車両情報は、当然ながら交
換前のゲートウェイECU10に格納されていた車両情
報と全く同じものとなる。
【0073】次に、サービスツール70からゲートウェ
イECU10に車両情報が入力されてきたときに、ゲー
トウェイECU10が受信割込によって実行するサービ
スツール受信割込処理について、図8に基づいて説明す
る。図8は、ゲートウェイECU10のCPU12にて
実行されるサービスツール受信割込処理を表すフローチ
ャートである。
【0074】サービスツール70から車両情報が入力さ
れたことによってこの処理が開始されると、まずS31
0にて、カウンタC3,C4をいずれも「0」にセット
し、続くS320に移行する。S320では、サービス
ツール70から入力されてきた車両情報をEEPROM
16に書き込む。そして、続くS330で、図7のS1
30と同様、「他ECU」としてドアECU30をセッ
トし、S340に移行する。
【0075】S340では、EEPROM16に書き込
んだ車両情報を、他のECU(つまりドアECU30)
へ送信(書込要求)する。そして、S350では、ドア
ECU30が車両情報を正常に受信してそれを複製デー
タとしてEEPROM37に書き込んだことを表す正常
終了信号を、ドアECU30から受信したか否か判断
し、受信した場合(S350:YES)、S420に移
行して、そのときの車両情報送信先がドアECU30で
あるか否かを判断する。
【0076】このとき、「他ECU」としてドアECU
30がセットされ、ドアECU30に対して車両情報の
書込要求を行ってきたため、ここでは肯定判断されてS
430に移行する。そして、S430で各カウンタC
3,C4をいずれも「0」にリセットし、続くS440
で、「他ECU」としてセキュリティECU50をセッ
トし、再びS340に戻る。
【0077】一方、正常終了信号をまだ受信しない場合
(S350:NO)、S360に移行してカウンタC3
を「1」インクリメントし、続くS370でカウンタC
3が所定値K3に達したか否かを判断する。このとき、
C3≠K3であれば再びS350に戻って、上記同様、
S350以下の処理を繰り返すが、正常終了信号を受信
しないままC3=K3になると(S370:YES)、
S380に移行する。
【0078】S380ではカウンタC4を「1」インク
リメントし、続くS390ではカウンタC4が所定値K
4に達したか否かを判断する。このとき、C4≠K4で
あれば、S400でカウンタC3を「0」にリセットし
た後、再びS340に戻って、S340以下の処理を上
記同様実行するが、C4=K4になると(S390:Y
ES)、S410に移行してエラー出力を実行する。こ
の場合のエラー出力は、ドアECU30から正常終了信
号が送信されなかったことを外部に報知するものであ
る。
【0079】つまり、S340でドアECU30に対し
て車両情報を送信した後、カウンタC3がK3に達する
までに正常終了信号を受信しない場合は、S340で実
行した車両情報送信自体が正常に行われなかった可能性
があるため、その場合はS340に戻って再び車両情報
を書込要求するのである。そして、カウンタC4がK4
に達しても(つまりS340の処理をK4回繰り返して
も)何ら正常終了信号を受信しない場合は、ドアECU
30側に何らかの異常が生じているものと判断してエラ
ー出力を行うのである。
【0080】このように、ドアECU30から正常終了
信号が送信されずにエラー出力がなされた後は、S42
0に移行して、車両情報の送信先がドアECU30であ
るか否かを判断する。このときも、「他ECU」として
ドアECU30がセットされ、ドアECU30に対して
車両情報の送信を行ってきた状態にあるため、肯定判断
されてS430に移行する。そして、上記同様、S43
0及びS440の処理を実行した後、再びS340に戻
る。
【0081】これにより、S340ではセキュリティE
CU50に対して車両情報の書込要求を行い、以下、上
記(ドアECU30への車両情報送信)の場合と同様に
処理が実行される。つまり、セキュリティECU50か
ら正常終了信号を受信した場合(S350:YES)は
S420に進むが、カウンタC4がK4に達するまで正
常終了信号を受信しなかった場合は、S410のエラー
出力処理を実行するのである。但しこの場合のエラー出
力処理は、セキュリティECU50から正常終了信号が
送信されなかったことを外部に報知するものである。
【0082】S410のエラー出力が実行された後、又
はS350で肯定判断された場合は、S420の処理を
実行するが、このときは「他ECU」としてセキュリテ
ィECU50がセットされている。そのため、S420
で否定判断され、そのままこの処理を終了する。
【0083】つまり、ゲートウェイECU10のEEP
ROM16に車両情報が記憶されているかどうかといっ
たことに関係なく、外部からサービスツール70によっ
て車両情報が入力された場合は、必ず、EEPROM1
6にその車両情報を書き込むと共に、ドアECU30及
びセキュリティECU50のいずれにもその車両情報を
書込要求するのである。そして、EEPROM16に既
に車両情報が記憶されているならば、サービスツール7
0からの車両情報に更新する。また、ドアECU30及
びセキュリティECU50に既に複製データが記憶され
ている場合も、ゲートウェイECU10から書込要求さ
れてきた車両情報に更新する。
【0084】次に、ゲートウェイECU10から複製デ
ータの送信要求(図7のS140)があったときに、ド
アECU30及びセキュリティECU50が受信割込に
よって実行する、複製データ要求受信割込処理につい
て、図9に基づいて説明する。図9は、ドアECU30
のCPU32、及び、セキュリティECU50のCPU
52にて夫々実行される複製データ要求受信割込処理を
表すフローチャートである。この処理は、ドアECU3
0及びセキュリティECU50において全く同様に行わ
れるため、以下の説明では、ドアECU30を例に挙げ
て説明する。
【0085】ゲートウェイECU10からの複製データ
送信要求によってこの処理が開始されると、まずS51
0にて、自身のEEPROM37に複製データが記憶さ
れているか否かを判断し、記憶されていれば(S51
0:YES)、S520に移行してその複製データをゲ
ートウェイECU10へ送信し、そのままこの処理を終
了する。一方、複製データが記憶されていない場合(S
510:NO)、S530に移行して、ゲートウェイE
CU10へNG信号を送信し、そのままこの処理を終了
する。
【0086】つまり、ゲートウェイECU10から複製
データの送信要求があったとき、EEPROM37に複
製データが記憶されていれば、それをゲートウェイEC
U10へ送信し、記憶されていなければNG信号を送信
するのである。次に、ゲートウェイECU10から車両
情報の書込要求(図8のS340)があったときに、ド
アECU30及びセキュリティECU50が受信割込に
よって実行する、車両情報受信割込処理について、図1
0に基づいて説明する。図10は、ドアECU30及び
セキュリティECU50の各CPU32,52にて夫々
実行される車両情報受信割込処理を表すフローチャート
である。この処理についても、ドアECU30及びセキ
ュリティECU50において全く同様に行われるため、
以下の説明では、ドアECU30を例に挙げて説明す
る。
【0087】ゲートウェイECU10から車両情報の書
込要求がきたことによってこの処理が開始されると、ま
ずS710にて、その車両情報を複製データとしてEE
PROM37に書き込む。そして、続くS720にて、
車両情報の受信及びEEPROM37への書き込みが正
常に終了したことを示す正常終了信号を、ゲートウェイ
ECU10へ送信し、この処理を終了する。
【0088】以上詳述したように、本実施形態の車両用
電子制御システムでは、ゲートウェイECU10のEE
PROM16に記憶されている車両情報を、ゲートウェ
イECU10に通信ラインを介して接続された他のEC
U(本実施形態ではドアECU30及びセキュリティE
CU50)のEEPROMに記憶しておき、ゲートウェ
イECU10の交換時には、交換後の新たなゲートウェ
イECU10は、他のECUに格納された複製データを
取得することにより、自身のEEPROM16へ車両情
報を記憶する。
【0089】従って、ゲートウェイECU10を交換す
る際、交換作業者は、ゲートウェイECU10の取り替
え作業のみをすればよく、その後は、バッテリ21から
の電力供給を開始するだけで、交換後の新しいゲートウ
ェイECU10自身が所定のソフト的作業(EEPRO
M16への車両情報の書き込み)をするため、交換時の
作業工数が低減する。
【0090】しかも、EEPROM16への車両情報の
書き込みは、ドアECU30又はセキュリティECU5
0内の各EEPROM37,57に記憶されている情報
(複製データ)を基に行うため、従来のように、ゲート
ウェイECU10に異常が生じたときにその異常なゲー
トウェイECU10からツールで車両情報を読み取って
新たなゲートウェイECU10に書き込むといった方法
に比べ、交換後の新たなゲートウェイECU10に格納
される車両情報の信頼性も大幅に向上する。
【0091】更に、交換用の新しいゲートウェイECU
10のEEPROM16には車両情報を予め記憶してお
く必要がないため、部品メーカ等において車両情報の種
類毎に交換用ゲートウェイECU10の品番を設定・管
理する必要はなく、品番数・在庫の大幅低減も可能とな
る。
【0092】また、サービスツール70から車両情報の
入力があったときは、それをゲートウェイECU10の
EEPROM16に書き込むのはもちろん、EEPRO
M16に書き込んだ車両情報を他のドアECU30及び
セキュリティECU50にも送信して書き込むようにし
ているため、ゲートウェイECU10のEEPROM1
6に記憶された車両情報と、ドアECU30及びセキュ
リティECU50の各EEPROM37,57に記憶さ
れた車両情報(複製データ)とが、常に一致した状態に
なり、システムの信頼性をより高めることができる。
【0093】ここで、本実施形態の構成要素と本発明の
構成要素の対応関係を明らかにする。本実施形態におい
て、ゲートウェイECU10内のCPU12は本発明の
情報要求手段,第1情報書込手段,及び書込送信手段に
相当し、ドアECU30内のCPU32及びセキュリテ
ィECU50内のCPU52はいずれも、本発明の第2
情報書込手段及び情報返答手段に相当する。
【0094】また、図7のバッテリ接続時処理におい
て、S120〜S140及びS260の処理は本発明の
情報要求手段が実行する処理に相当し、S160の処理
は本発明の第1情報書込手段が実行する処理に相当す
る。そして、図8のサービスツール受信割込処理におい
て、S320〜S340及びS440の処理は本発明の
書込送信手段が実行する処理に相当する。更に、図9の
複製データ要求受信割込処理におけるS520の処理は
本発明の情報返答手段が実行する処理に相当し、図10
の車両情報受信割込処理におけるS710の処理は本発
明の第2情報書込手段が実行する処理に相当する。
【0095】尚、本発明の実施の形態は、上記実施形態
に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に
属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもな
い。例えば、上記実施形態では、ドアECU30及びセ
キュリティECU50の2つのECUに複製データを格
納するようにしたが、例えば、両者のうちいずれか一方
のみに格納するようにしてもいいし、また例えば、各通
信ライン1〜3を介してゲートウェイECU10に接続
されているECUであって、複製データを記憶可能な容
量を有するEEPROMを備えたECUであれば、その
全てに格納するようにしてもよく、複製データを格納す
べきECUは特に限定されない。但し、一つのECUの
みに複製データを格納するようにすると、そのECUに
異常が生じて複製データを読み出せなくなった場合にゲ
ートウェイECU10へ複製データ(車両情報)を書き
込めなくなるため、上記実施形態のように複数のECU
に複製データを格納するのが好ましい。
【0096】また、上記実施形態では、ゲートウェイE
CU10に車両情報を格納すると共にその車両情報を定
期的に他のECUへ送信することで、他のECUがその
動作時に車両情報に対応した制御則にて制御対象を制御
できるようにしたが、車両情報を格納するECUは、ゲ
ートウェイECU10に何ら限ることなく、車両情報を
必要とするECU全てに各通信ライン1〜3を介して接
続されたECUであって車両情報を記憶可能なEEPR
OMを備えたECUであれば何でもよい。
【0097】更に、上記実施形態では、サービスツール
70による車両情報の書き込みを、第1通信ライン1に
接続されたコネクタ72を介して行うようにしたが、他
のいずれかの通信ラインを利用してもいいし、サービス
ツール70をゲートウェイECU10に直接接続(接続
用専用ケーブル等を介する場合も含む)して書き込むよ
うにしてもいい。
【0098】更にまた、上記実施形態では、車両情報
(複製データ)を記憶する記憶媒体としてEEPROM
を用いたが、イグニッションスイッチ22の状態に関係
なくバッテリ21から常時電力が供給されるのであれ
ば、RAMなどの揮発性メモリを用いることも可能であ
る。但し、バッテリ交換や電源電圧瞬断等が起こりうる
ことを考慮すれば、やはり、EEPROMのような、電
力供給が完全に遮断されても記憶データが消失しない不
揮発性メモリを用いるのが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態の車両用電子制御システムの概略
構成を示すブロック図である。
【図2】 本実施形態のゲートウェイECUの概略構成
を示すブロック図である。
【図3】 本実施形態のドアECUの概略構成を示すブ
ロック図である。
【図4】 本実施形態のセキュリティECUの概略構成
を示すブロック図である。
【図5】 各ECUを車両へ組み付けたときの車両情報
の流れを示す説明図である。
【図6】 ゲートウェイECUを交換したときの車両情
報の流れを示す説明図である。
【図7】 ゲートウェイECUのCPUにて実行される
バッテリ接続時処理を表すフローチャートである。
【図8】 ゲートウェイECUのCPUにて実行される
サービスツール受信割込処理を表すフローチャートであ
る。
【図9】 ドアECU及びセキュリティECUの各CP
Uにて夫々実行される複製データ要求受信割込処理を表
すフローチャートである。
【図10】 ドアECU及びセキュリティECUの各C
PUにて夫々実行される車両情報受信割込処理を表すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1…第1通信ライン、2…第2通信ライン、3…第3通
信ライン、10…ゲートウェイECU、11,31,5
1…マイコン、12,32,52…CPU、13,3
3,53…ROM、14,34,54…RAM、15,
35,55…通信I/F、16,37,57…EEPR
OM、17,38…電源回路、21…バッテリ、22…
イグニッションスイッチ、30…ドアECU、36,5
6…I/O、39,59…入出力回路、40…車速セン
サ、41…ドアロックSW、42…ドアロックアクチュ
エータ、50…セキュリティECU、60…侵入セン
サ、62…ホーン、70…サービスツール、71,72
…コネクタ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両各部を制御するための複数の電子制
    御ユニットを通信ラインを介して相互に接続すると共
    に、該電子制御ユニットの一つである第1電子制御ユニ
    ットに、車両固有の特性を表す車両情報を記憶した第1
    記憶手段を設け、 該第1電子制御ユニットとは異なる他の前記電子制御ユ
    ニットが、前記通信ラインを介して前記第1電子制御ユ
    ニットから前記車両情報を取得し、該車両情報に対応し
    た制御則にて制御対象を制御できるように構成された車
    両用電子制御システムにおいて、 前記第1電子制御ユニットとは異なる他の前記電子制御
    ユニットの少なくとも一つである第2電子制御ユニット
    に、前記通信ラインを介して前記第1電子制御ユニット
    から取得した前記車両情報を記憶しておくための第2記
    憶手段を設け、 前記第1電子制御ユニットの交換時には、前記第2電子
    制御ユニットの第2記憶手段に記憶されている車両情報
    を利用して、交換後の新しい前記第1電子制御ユニット
    が備える前記第1記憶手段へ前記車両情報を書き込める
    ようにしたことを特徴とする車両用電子制御システム。
  2. 【請求項2】 前記第2電子制御ユニットは複数備えら
    れていることを特徴とする請求項1記載の車両用電子制
    御システム。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の車両用電子制御シ
    ステムで前記第1電子制御ユニットとして使用される電
    子制御ユニットであって、 前記第1記憶手段に前記車両情報が記憶されているか否
    かを判断し、記憶されていない場合には、前記第2電子
    制御ユニットに対して、該第2電子制御ユニットの第2
    記憶手段に記憶された車両情報の送信を要求する情報要
    求手段と、 前記第2電子制御ユニットから前記車両情報が送信され
    てきたとき、その送信されてきた車両情報を前記第1記
    憶手段に記憶させる第1情報書込手段と、 を備えたことを特徴とする電子制御ユニット。
  4. 【請求項4】 外部の車両情報書込装置から前記車両情
    報が入力された場合に、その入力された車両情報を、前
    記第1記憶手段に書き込むと共に前記第2電子制御ユニ
    ットへも送信する書込送信手段を備えたことを特徴とす
    る請求項3記載の電子制御ユニット。
  5. 【請求項5】 前記情報要求手段は、当該電子制御ユニ
    ットが動作するのに必要な電力供給が開始されたとき
    に、前記車両情報の記憶の有無判断及びその判断結果に
    基づく前記第2電子制御ユニットへの送信要求を実行す
    ること、 を特徴とする請求項3又は4記載の電子制御ユニット。
  6. 【請求項6】 前記第1記憶手段は、不揮発性メモリで
    あることを特徴とする請求項3〜5いずれかに記載の電
    子制御ユニット。
  7. 【請求項7】 請求項1又は2記載の車両用電子制御シ
    ステムで前記第2電子制御ユニットとして使用される電
    子制御ユニットであって、 前記第1電子制御ユニットから前記車両情報の書込要求
    がきたとき、該第1電子制御ユニットから送信されてき
    た車両情報を前記第2記憶手段に書き込む第2情報書込
    手段と、 前記第1電子制御ユニットから前記車両情報の送信要求
    がきたとき、前記第2記憶手段に記憶されている車両情
    報を読み出して前記第1電子制御ユニットへ送信する情
    報返答手段と、 を備えたことを特徴とする電子制御ユニット。
  8. 【請求項8】 前記第2記憶手段は、不揮発性メモリで
    あることを特徴とする請求項7記載の電子制御ユニッ
    ト。
  9. 【請求項9】 車両各部を制御するための複数の電子制
    御ユニットを通信ラインを介して相互に接続すると共
    に、該電子制御ユニットの一つである第1電子制御ユニ
    ットに、車両固有の特性を表す車両情報を記憶した第1
    記憶手段を設け、該第1電子制御ユニットとは異なる他
    の前記電子制御ユニットが、前記通信ラインを介して前
    記第1電子制御ユニットから前記車両情報を取得し、該
    車両情報に対応した制御則にて制御対象を制御できるよ
    うに構成された車両用電子制御システムにおいて、 前記第1電子制御ユニットを交換する際に、交換後の第
    1電子制御ユニットが備える前記第1記憶手段へ前記車
    両情報を書き込む方法であって、 前記第1電子制御ユニットとは異なる他の前記電子制御
    ユニットの少なくとも一つである第2電子制御ユニット
    に、予め、前記通信ラインを介して前記第1電子制御ユ
    ニットから取得した前記車両情報を格納しておき、 前記第1電子制御ユニットの交換時には、前記第2電子
    制御ユニットに格納されている車両情報を利用して、交
    換後の新しい前記第1電子制御ユニットが備える前記第
    1記憶手段へ前記車両情報を書き込むことを特徴とする
    車両情報書込方法。
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