JP2003055538A - 記録表示媒体 - Google Patents

記録表示媒体

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JP2003055538A
JP2003055538A JP2001248988A JP2001248988A JP2003055538A JP 2003055538 A JP2003055538 A JP 2003055538A JP 2001248988 A JP2001248988 A JP 2001248988A JP 2001248988 A JP2001248988 A JP 2001248988A JP 2003055538 A JP2003055538 A JP 2003055538A
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norbornene
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JP2001248988A
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English (en)
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Koichi Washimi
浩一 鷲見
Toshitaka Otsuki
敏敬 大月
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Original Assignee
JSR Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多数回にわたって情報の記録と消去とを繰り
返すことができる記録表示媒体を提供することにある。 【解決手段】 記録表示媒体は、2枚の電極基板と、こ
の2枚の電極基板の間に形成された表示層とを備え、当
該2枚の電極基板の少なくとも一方が透明電極が設けら
れた透明樹脂基材よりなり、当該表示層が高分子マトリ
ックス中に液晶を分散してなるものであり、前記透明樹
脂基材および高分子マトリックスの少なくとも一方がノ
ルボルネン系樹脂を含有する材料により形成されている
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種情報の表示や
記録を行い、その記録された情報を消去した後に新たな
情報を記録することが可能な可換性の記録表示媒体に関
し、特に液晶/高分子複合膜を用いたものであってバッ
クグラウンドに対してコントラストの高い表示が可能で
ある記録表示媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から記録表示媒体としては、紙など
にインクなどを用いて情報を印刷した印刷物が広く用い
られており、この印刷物によれば、それを多量に頒布す
ることによって情報を広く知らしめることができるとい
う利点があるが、その一方、多量の紙を確保するために
は原料であるパルプが多量に必要とされるため、森林の
伐採などに伴う環境破壊の原因となるという問題があ
る。
【0003】一方、紙を用いない記録表示媒体として
は、その上面および下面の各々に透明な電極基板を備え
たセル中に液晶を封入し、各々の電極基板の表面に偏光
板を設けた液晶表示素子や、前記セル中にエレクトロク
ロミック材料を封入したエレクトロクロミック表示素子
が開発され、例えば時計、電卓、携帯端末、テレビ・モ
ニターなどにおいて実用化されている。しかしながら、
これらの記録表示媒体は、情報を表示するために常に電
源を接続しておく必要があり、印刷物と比して情報の表
示性や携帯性に問題がある。
【0004】これに対して、特定の液晶を高分子マトリ
ックス中に分散してなる液晶/高分子複合膜を表示層と
して用い、その上面および下面に電極を設けた電極基板
を設け、熱により情報を記録し、2つの電極間に電圧を
印加することによりその情報を消去する記録表示媒体が
提案されている(特開平9−40959号公報、特開平
11−271734号公報、特開2000−81609
号公報参照)。これらの記録表示媒体は、例えば液晶/
高分子複合膜と、透明電極が設けられた透明樹脂基材
と、不透明基材とが積層されてなる構成を有するもので
ある。このような記録表示媒体は、例えばサーマルヘッ
ドなどを用いて加熱することにより情報を記録し、その
記録された情報は、加熱により相変化した液晶の光学的
変化により視認され、しかも、電界を変化させることに
よって消去することができるものであり、情報の記録と
消去とを繰り返すことが可能である、という利点を有す
るものである。
【0005】しかしながら、加熱することによって情報
を記録することを繰り返すことに起因する熱履歴の影響
により、例えば液晶/高分子複合膜を構成する高分子化
合物や透明樹脂基材などが、熱により変形や劣化を起こ
してしまうことから、実用上、多数回にわたって情報の
記録と消去を繰り返すことが困難である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な事情に基づいてなされたものであって、その目的は、
多数回にわたって情報の記録と消去とを繰り返すことが
できる記録表示媒体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の記録表示媒体
は、2枚の電極基板と、この2枚の電極基板の間に形成
された表示層とを備え、当該2枚の電極基板の少なくと
も一方が透明電極が設けられた透明樹脂基材よりなり、
当該表示層が高分子マトリックス中に液晶を分散してな
るものである記録表示媒体において、前記透明樹脂基材
および高分子マトリックスの少なくとも一方がノルボル
ネン系樹脂を含有する材料により形成されていることを
特徴とする。
【0008】本発明の記録表示媒体においては、ノルボ
ルネン系樹脂が、その繰り返し単位構造の少なくとも一
部に、極性基を有していることが好ましい。
【0009】
【作用】本発明の記録表示媒体によれば、情報の記録お
よび消去が当該記録表示媒体を加熱することによって行
われるものであっても、特定の構成部材が優れた耐熱性
を有するノルボルネン系樹脂を含有する材料よりなるも
のであることから、熱履歴による劣化が抑制されるた
め、多数回にわたって情報の記録と消去とを繰り返すこ
とができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。図1は、本発明の記録表示媒体の構成の一例を示
す説明図である。この記録表示媒体は、2枚の電極基板
11、12と、この2枚の電極基板11、12の間に形
成された、高分子マトリックス中に液晶を分散してなる
表示層13とよりなり、第1の電極基板11、表示層1
3および第2の電極基板12がこの順に積層されてなる
ものである。ここで、表示層13の厚さは、通常、1〜
20μmであり、第1の電極基板11および/または第
2の電極基板12の厚さは、通常、5〜300μmであ
る。
【0011】このような構成の記録表示媒体において
は、2枚の電極基板のうちの少なくとも一方が、透明電
極が設けられた透明樹脂基材よりなり、この電極基板
は、透明電極が表示層と接するよう積層される。ここ
で、透明電極の厚さは、記録表示媒体において必要とさ
れる抵抗値により決定されるが、通常、100〜300
0Åである。この例においては、第1の電極基板11お
よび第2の電極基板12の両方が透明電極11B、12
Bが設けられた透明樹脂基材11A、12Aよりなるも
のである。
【0012】そして、本発明の記録表示媒体は、下記の
(1)〜(3)のいずれかの構成を有する点に特徴を有
する。 (1)透明樹脂基材の材料がノルボルネン系樹脂を含有
するものである構成 (2)表示層における高分子マトリックスがノルボルネ
ン系樹脂を含有するものである構成 (3)透明樹脂基材の材料および表示層における高分子
マトリックスがノルボルネン系樹脂を含有するものであ
る構成
【0013】(表示層)表示層における高分子マトリッ
クスとしては、被膜形成能を有し、透明性および耐熱性
に優れた樹脂が用いられる。高分子マトリックスとして
好ましい樹脂の具体例としては、(メタ)アクリル系樹
脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポ
リ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリエス
テル系樹脂、ポリアクリロニトリル系樹脂、ノルボルネ
ン系樹脂などが挙げられ、これらの樹脂は、単独で若し
くは2種以上を組み合わせて用いることもできる。これ
らの樹脂のうちでは、優れた耐熱性および透明性を有す
るノルボルネン系樹脂を用いることが好ましい。
【0014】高分子マトリックス中におけるノルボルネ
ン系樹脂の含有割合は、通常50〜100質量%、好ま
しくは80〜100質量%である。ノルボルネン系樹脂
の含有割合が50質量%以上であることにより、表示層
の熱による劣化を確実に抑制することができる。
【0015】高分子マトリックスとして使用するノルボ
ルネン系樹脂の分子量としては、ゲルパーミエーション
クロマトグラフィー(GPC)を用いたポリスチレン換
算質量平均分子量(Mw)が5万〜200万、特に10
万〜100万であることが好ましい。分子量(Mw)が
5万未満である場合には、得られる表示層の強度が低下
し、多数回にわたって情報の記録と消去とを繰り返すこ
とにより表示層にひび割れなどの欠陥が生じやすくなる
おそれがあり、一方、分子量(Mw)が200万以上で
ある場合には、液晶を分散させることが困難となるおそ
れがある。
【0016】高分子マトリックスとして使用するノルボ
ルネン系樹脂のガラス転移温度(Tg)は、120℃以
上であることがことが好ましく、さらに好ましくは13
0℃以上であり、特に好ましくは140℃以上である。
ガラス転移温度(Tg)が120℃未満である場合に
は、表示層に十分な耐熱性が得られず、情報を記録およ
び/または消去する際の熱によって表示層の変形が起こ
り、これに起因して表示のコントラストの低下などの視
認性の低下を招くおそれがある。
【0017】また、液晶の分散性の観点から、高分子マ
トリックスとして使用するノルボルネン系樹脂は、その
繰り返し単位の少なくとも一部に、極性基を有している
ことが好ましい。
【0018】本発明において高分子マトリックスとして
使用するノルボルネン系樹脂としては、下記一般式
(1)で示される1種以上の単量体(以下、「特定単量
体」という。)を(共)重合(以下、単に「重合」とい
う。)したものを挙げることができる。
【0019】具体的には、下記の〜の重合体を挙げ
ることができる。 特定単量体の開環重合体 特定単量体と共重合性単量体との開環重合体 前記開環重合体の水素添加重合体 前記開環重合体をフリーデルクラフト反応により環化
した後、水素添加した重合体 特定単量体と不飽和二重結合含有化合物との飽和重合
【0020】
【化1】
【0021】〔式中、R1 〜R4 は、それぞれ水素原
子、ハロゲン原子、炭素数1〜10の炭化水素基、また
はその他の1価の有機基であり、それぞれ同一であって
も異なっていてもよい。R1 とR2 またはR3 とR
4 は、一体化して2価の炭化水素基を形成してもよく、
1 またはR2 とR3 またはR4 とは互いに結合して、
単環または多環構造を形成してもよい。mは0〜3の整
数であり、pは0〜3の整数である。ただし、mが0の
ときはpも0である。〕
【0022】<特定単量体>好ましい特定単量体として
は、上記一般式(1)中、R1 およびR3 が水素原子ま
たは炭素数1〜10の炭化水素基であり、R2 およびR
4 が水素原子または一価の有機基であって、R2 および
4 の少なくとも一つは水素原子および炭化水素基以外
の極性基を示し、mが0〜3の整数、pが0〜3の整数
であり、m+pが0〜4、好ましくは0〜2、特に好ま
しくは1であるものを挙げることができる。また、水素
原子および炭化水素基以外の極性基としては、アミノ
基、アミド基、イミド基、エステル基、カボキシル基、
カルボニル基、アルコキシ基、ヒドロキシル基などが挙
げられる。
【0023】特に、特定単量体のうち、式−(CH2
n COOR5 で表される極性基を有する特定単量体は、
得られるノルボルネン系樹脂が高いガラス転移温度と低
い吸湿性を有するものとなる点で好ましい。極性基にか
かる上記の式において、R5 は炭素原子数1〜12の炭
化水素基、好ましくはアルキル基である。また、nは通
常0〜5であるが、nの値が小さいものほど、得られる
ノルボルネン系樹脂のガラス転移温度が高くなるので好
ましく、さらにnが0である特定単量体は、その合成が
容易である点で好ましい。
【0024】さらに、上記一般式(1)においてR1
たはR3 がアルキル基であることが好ましく、当該アル
キル基の炭素数は1〜4であることが好ましく、更に好
ましくは1〜2、特に好ましくは1である。特に、この
アルキル基が上記の式−(CH2 n COOR5 で表さ
れる極性基が結合した炭素原子と同一の炭素原子に結合
されていることが好ましい。また、一般式(1)におい
てmが1である特定単量体は、ガラス転移温度の高いノ
ルボルネン系樹脂が得られる点で好ましい。
【0025】上記一般式(1)で表わされる特定単量体
の具体例としては、次のような化合物が挙げられる。ビ
シクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、トリシクロ
[5.2.1.02,6 ]−8−デセン、テトラシクロ
[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、ペン
タシクロ[6.5.1.13,6 .02,7 .09,13]−4
−ペンタデセン、ペンタシクロ[7.4.0.12,5
9,12.08,13]−3−ペンタデセン、トリシクロ
[4.4.0.12,5 ]−3−ウンデセン、5−メチル
ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−エチル
ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−メトキ
シカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エ
ン、5−メチル−5−メトキシカルボニルビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−シアノビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−エン、8−メトキシカルボ
ニルテトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3
−ドデセン、8−エトキシカルボニルテトラシクロ
[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、8−
n−プロポキシカルボニルテトラシクロ[4.4.0.
2,5 .17,10−3−ドデセン、8−イソプロポキシカ
ルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10
−3−ドデセン、8−n−ブトキシカルボニルテトラシ
クロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、
【0026】8−メチル−8−メトキシカルボニルテト
ラシクロ[4.4.0.12,5 .1 7,10]−3−ドデセ
ン、8−メチル−8−エトキシカルボニルテトラシクロ
[4.4.0.12,5 .1 7,10]−3−ドデセン、8−
メチル−8−n−プロポキシカルボニルテトラシクロ
[4.4.0.12, 5 .17,10]−3−ドデセン、8−
メチル−8−イソプロポキシカルボニルテトラシクロ
[4.4.0.12, 5 .17,10]−3−ドデセン、8−
メチル−8−n−ブトキシカルボニルテトラシクロ
[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、ジメ
タノオクタヒドロナフタレン、 エチルテトラシクロド
デセン、
【0027】6−エチリデン−2−テトラシクロドデセ
ン、トリメタノオクタヒドロナフタレン、ペンタシクロ
[8.4.0.12,5 .19,12.08,13]−3−ヘキサ
デセン、ヘプタシクロ[8.7.0.13,6
10,17 .112,15 .02,7 .011,16]−4−エイコ
セン、ヘプタシクロ[8.8.0.14,7 .111,18
13,16 .03,8 .012,17]−5−ヘンエイコセン、
5−エチリデンビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エ
ン、8−エチルテトラシクロ[4.4.0.12,5 .1
7,10]−3−ドデセン、8−エチリデンテトラシクロ
[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、5−
フェニルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、8
−フェニルテトラシクロ[4.4.0.12,5
7,10]−3−ドデセン、5−フルオロビシクロ[2.
2.1]ヘプト−2−エン、5−フルオロメチルビシク
ロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−トリフルオロ
メチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−
ペンタフルオロエチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−
2−エン、
【0028】5,5−ジフルオロビシクロ[2.2.
1]ヘプト−2−エン、5,6−ジフルオロビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,5−ビス(トリ
フルオロメチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−
エン、5,6−ビス(トリフルオロメチル)ビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−メチル−5−ト
リフルオロメチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−
エン、5,5,6−トリフルオロビシクロ[2.2.
1]ヘプト−2−エン、5,5,6−トリス(フルオロ
メチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、
5,5,6,6−テトラフルオロビシクロ[2.2.
1]ヘプト−2−エン、5,5,6,6−テトラキス
(トリフルオロメチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプト
−2−エン、
【0029】5,5−ジフルオロ−6,6−ビス(トリ
フルオロメチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−
エン、5,6−ジフルオロ−5,6−ビス(トリフルオ
ロメチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、
5,5,6−トリフルオロ−5−トリフルオロメチルビ
シクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−フルオロ
−5−ペンタフルオロエチル−6,6−ビス(トリフル
オロメチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エ
ン、5,6−ジフルオロ−5−ヘプタフルオロ−iso
−プロピル−6−トリフルオロメチルビシクロ[2.
2.1]ヘプト−2−エン、
【0030】5−クロロ−5,6,6−トリフルオロビ
シクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,6−ジク
ロロ−5,6−ビス(トリフルオロメチル)ビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,5,6−トリフ
ルオロ−6−トリフルオロメトキシビシクロ[2.2.
1]ヘプト−2−エン、5,5,6−トリフルオロ−6
−ヘプタフルオロプロポキシビシクロ[2.2.1]ヘ
プト−2−エン、8−フルオロテトラシクロ[4.4.
0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、8−フルオロメ
チルテトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3
−ドデセン、8−ジフルオロメチルテトラシクロ[4.
4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、8−トリフ
ルオロメチルテトラシクロ[4.4.0.12,5 .1
7,10]−3−ドデセン、8−ペンタフルオロエチルテト
ラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセ
ン、8,8−ジフルオロテトラシクロ[4.4.0.1
2,5 .17,10]−3−ドデセン、8,9−ジフルオロテ
トラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデ
セン、
【0031】8,8−ビス(トリフルオロメチル)テト
ラシクロ[4.4.0.12,5 .1 7,10]−3−ドデセ
ン、8,9−ビス(トリフルオロメチル)テトラシクロ
[4.4.0.12,5 .1 7,10]−3−ドデセン、8−
メチル−8−トリフルオロメチルテトラシクロ[4.
4.0.12,5 .1 7,10]−3−ドデセン、8,8,9
−トリフルオロテトラシクロ[4.4.0.12,5 .1
7,10]−3−ドデセン、8,8,9−トリス(トリフル
オロメチル)テトラシクロ[4.4.0.12, 5 .1
7,10]−3−ドデセン、8,8,9,9−テトラフルオ
ロテトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−
ドデセン、8,8,9,9−テトラキス(トリフルオロ
メチル)テトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10
−3−ドデセン、8,8−ジフルオロ−9,9−ビス
(トリフルオロメチル)テトラシクロ[4.4.0.1
2,5 .17,10]−3−ドデセン、8,9−ジフルオロ−
8,9−ビス(トリフルオロメチル)テトラシクロ
[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、8,
8,9−トリフルオロ−9−トリフルオロメチルテトラ
シクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセ
ン、8,8,9−トリフルオロ−9−トリフルオロメト
キシテトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3
−ドデセン、8,8,9−トリフルオロ−9−ペンタフ
ルオロプロポキシテトラシクロ[4.4.0.12,5
7,10]−3−ドデセン、8−フルオロ−8−ペンタフ
ルオロエチル−9,9−ビス(トリフルオロメチル)テ
トラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデ
セン、8,9−ジフルオロ−8−ヘプタフルオロiso
−プロピル−9−トリフルオロメチルテトラシクロ
[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、
【0032】8−クロロ−8,9,9−トリフルオロテ
トラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデ
セン、8,9−ジクロロ−8,9−ビス(トリフルオロ
メチル)テトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10
−3−ドデセン、8−(2,2,2−トリフルオロエト
キシカルボニル)テトラシクロ[4.4.0.12,5
7,10]−3−ドデセン、8−メチル−8−(2,2,
2−トリフルオロエトキシカルボニル)テトラシクロ
[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセンなどを
挙げることができる。これらの特定単量体は単独で若し
くは2種以上を組み合わせて使用される。
【0033】これらの特定単量体のうち、8−メチル−
8−メトキシカルボニルテトラシクロ〔4.4.0.1
2,5 .17,10]−3−ドデセン、8−エチリデンテトラ
シクロ〔4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセ
ン、8−エチルテトラシクロ〔4.4.0.12,5 .1
7,10]−3−ドデセン、ペンタシクロ〔7.4.0.1
2,5 .19,12.08,13〕−3−ペンタデセンは、最終的
に得られるノルボルネン系樹脂が耐熱性に優れたものと
なる点で好ましく、特に、8−メチル−8−メトキシカ
ルボニルテトラシクロ〔4.4.0.12,5 .17,10
−3−ドデセンは、液晶分散性が優れ、また、他の構成
部材などとの密着性が優れたノルボルネン系樹脂が得ら
れる点で好ましい。
【0034】<共重合性単量体>ノルボルネン系樹脂を
得るための開環重合工程においては、上記の特定単量体
を単独で開環重合させてもよいが、当該特定単量体と共
重合性単量体とを開環重合させてもよい。この場合に使
用される共重合性単量体の具体例としては、シクロブテ
ン、シクロペンテン、シクロヘプテン、シクロオクテ
ン、トリシクロ[5.2.1.02, 6 ]−3−デセン、
5−エチリデン−2−ノルボルネン、ジシクロペンタジ
エンなどのシクロオレフィンを挙げることができる。シ
クロオレフィンの炭素数としては、4〜20が好まし
く、さらに好ましくは5〜12である。更に、ポリブタ
ジエン、ポリイソプレン、スチレン−ブタジエン共重合
体、エチレン−非共役ジエン共重合体、ポリノルボルネ
ンなどの主鎖に炭素−炭素間二重結合を含む不飽和炭化
水素系ポリマーなどの存在下に特定単量体を開環重合さ
せてもよい。そして、この場合に得られる開環重合体の
水素添加物は、耐衝撃性の大きい樹脂の原料として有用
である。これらの共重合性単量体は、1種以上を特定単
量体と組み合わせて使用できる。
【0035】<開環重合触媒>本発明において、開環重
合反応はメタセシス触媒の存在下に行われる。このメタ
セシス触媒は、(a)W、MoおよびReの化合物から
選ばれた少なくとも1種と、(b)デミングの周期律表
IA族元素(例えばLi、Na、Kなど)、IIA族元
素(例えばMg、Caなど)、IIB族元素(例えばZ
n、Cd、Hgなど)、IIIB族元素(例えばB、A
lなど)、IVA族元素(例えばTi、Zrなど)ある
いはIVB族元素(例えばSi、Sn、Pbなど)の化
合物であって、少なくとも1つの当該元素−炭素結合あ
るいは当該元素−水素結合を有するものから選ばれた少
なくとも1種との組合せからなる触媒である。またこの
場合に触媒の活性を高めるために、後述の添加剤(c)
が添加されたものであってもよい。
【0036】(a)成分として適当なW、Moあるいは
Reの化合物の代表例としては、WCl6 、MoC
5 、ReOCl3 など特開平1−240517号公報
に記載の化合物を挙げることができる。(b)成分の具
体例としては、n−C4 9 Li、(C2 5 3
l、(C 2 5 2 AlCl、(C2 5 1.5 AlC
1.5 、(C2 5 )AlCl2、メチルアルモキサ
ン、LiHなど特開平1−240517号公報に記載の
化合物を挙げることができる。添加剤である(c)成分
の代表例としては、アルコール類、アルデヒド類、ケト
ン類、アミン類などが好適に用いることができるが、更
に特開平1−240517号公報に示される化合物を使
用することができる。
【0037】メタセシス触媒の使用量としては、上記
(a)成分と特定単量体とのモル比で「(a)成分:特
定単量体」が、通常1:500〜1:70000となる
範囲、好ましくは1:1000〜1:50000となる
範囲とされる。(a)成分と(b)成分との割合は、金
属原子比で「(a):(b)」が1:1〜1:50、好
ましくは1:2〜1:30の範囲とされる。(a)成分
と(c)成分との割合は、モル比で「(c):(a)」
が0.005:1〜15:1、好ましくは0.05:1
〜7:1の範囲とされる。
【0038】<分子量調節剤>開環重合体の分子量の調
節は重合温度、触媒の種類、溶媒の種類によっても行う
ことができるが、本発明においては、分子量調節剤を反
応系に共存させることにより調節することが好ましい。
ここに、好適な分子量調節剤としては、例えばエチレ
ン、プロペン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセ
ン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デ
センなどのα−オレフィン類およびスチレンを挙げるこ
とができ、これらのうち、1−ブテン、1−ヘキセンが
特に好ましい。これらの分子量調節剤は、単独であるい
は2種以上を混合して用いることができる。分子量調節
剤の使用量としては、開環重合反応に供される特定単量
体1モルに対して0.005〜0.6モル、好ましくは
0.02〜0.5モルとされる。
【0039】<開環重合反応用溶媒>開環重合反応にお
いて用いられる溶媒(特定単量体、メタセシス触媒およ
び分子量調節剤を溶解する溶媒)としては、例えばペン
タン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン
などのアルカン類;シクロヘキサン、シクロヘプタン、
シクロオクタン、デカリン、ノルボルナンなどのシクロ
アルカン類;ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベ
ンゼン、クメンなどの芳香族炭化水素類;クロロブタ
ン、ブロムヘキサン、塩化メチレン、ジクロロエタン、
ヘキサメチレンジブロミド、クロロベンゼン、クロロホ
ルム、テトラクロロエチレンなどのハロゲン化アルカン
類;アリールなどの化合物;酢酸エチル、酢酸n−ブチ
ル、酢酸iso−ブチル、プロピオン酸メチル、ジメト
キシエタンなどの飽和カルボン酸エステル類;ジブチル
エーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタンなど
のエーテル類を挙げることができ、これらは単独である
いは混合して用いることができる。これらのうち、芳香
族炭化水素類が好ましい。溶媒の使用量としては、「溶
媒:特定単量体(質量比)」が、通常1:1〜10:1
となる量とされ、好ましくは1:1〜5:1となる量と
される。
【0040】<水素添加触媒>以上のようにして得られ
る開環重合体は、そのまま使用することもできるが、水
素添加された水素添加重合体を使用することが好まし
い。水素添加反応は、通常の方法、すなわち、開環重合
体の溶液に水素添加触媒を添加し、これに常圧〜300
kg/cm2 、好ましくは3〜200kg/cm2の水
素ガスを0〜200℃、好ましくは20〜180℃で作
用させることによって行われる。水素添加触媒として
は、通常のオレフィン性化合物の水素添加反応に用いら
れるものを使用することができる。この水素添加触媒と
しては、不均一系触媒および均一系触媒が公知である。
【0041】不均一系触媒としては、パラジウム、白
金、ニッケル、ロジウム、ルテニウムなどの貴金属触媒
物質を、カーボン、シリカ、アルミナ、チタニアなどの
担体に担持させた固体触媒を挙げることができる。ま
た、均一系触媒としては、ナフテン酸ニッケル/トリエ
チルアルミニウム、ニッケルアセチルアセトナート/ト
リエチルアルミニウム、オクテン酸コバルト/n−ブチ
ルリチウム、チタノセンジクロリド/ジエチルアルミニ
ウムモノクロリド、酢酸ロジウム、クロロトリス(トリ
フェニルホスフィン)ロジウム、ジクロロトリス(トリ
フェニルホスフィン)ルテニウム、クロロヒドロカルボ
ニルトリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム、ジ
クロロカルボニルトリス(トリフェニルホスフィン)ル
テニウムなどを挙げることができる。触媒の形態は粉末
でも粒状でもよい。これらの水素添加触媒は、「開環重
合体:水素添加触媒(質量比)」が、1:1×10-6
1:2となる割合で使用される。
【0042】水素添加することにより得られる水素添加
重合体は優れた熱安定性を有するものとなり、成形加工
時や製品としての使用時の加熱によってはその特性が劣
化することはない。ここに、水素添加率は、通常80%
以上、好ましくは90%以上、更に好ましくは95%以
上である。
【0043】<飽和共重合体を構成する不飽和二重結合
含有化合物>飽和共重合体よりなるノルボルネン系樹脂
を得るために、特定単量体との共重合反応に供される不
飽和二重結合含有化合物としては、例えばエチレン、プ
ロピレン、ブテンなど炭素数2〜12、好ましくは2〜
8のオレフィン系化合物を挙げることができる。
【0044】<飽和共重合体を得る際に使用する触媒>
特定単量体と不飽和二重結合含有化合物との共重合反応
に使用される触媒としては、バナジウム化合物と有機ア
ルミニウム化合物とからなる触媒が用いられる。バナジ
ウム化合物としては、一般式VO(OR6 a b また
はV(OR7 c d (ただし、R6 およびはR7 炭化
水素基、0≦a≦3、0≦b≦3、2≦a+b≦3、0
≦c≦4、0≦d≦4、3≦c+d≦4)で表されるバ
ナジウム化合物、あるいはこれらの電子供与体付加物が
用いられる。電子供与体としてはアルコール、フェノー
ル類、ケトン、アルデヒド、カルボン酸、有機酸または
無機酸のエステル、エーテル、酸アミド、酸無水物、ア
ルコキシシランなどの含酸素電子供与体、アンモニア、
アミン、ニトリル、イソシアナートなどの含窒素電子供
与体などが挙げられる。有機アルミニウム化合物触媒成
分としては、少なくとも1つのアルミニウム−炭素結合
あるいはアルミニウム−水素結合を有するものから選ば
れた少なくとも1種が用いられる。触媒成分の比率はバ
ナジウム原子に対するアルミニウム原子の比(Al/
V)で2以上、好ましくは2〜50、特に好ましくは3
〜20の範囲である。
【0045】<飽和共重合体を得る際に使用する溶媒>
特定単量体と不飽和二重結合含有化合物との共重合反応
に使用される溶媒としては、例えばペンタン、ヘキサ
ン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカンなどのアルカ
ン類、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサンなどのシ
クロアルカン類、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの
芳香族炭化水素類およびそのハロゲン誘導体を挙げるこ
とができ、これらのうち、シクロヘキサンが好ましい。
【0046】本発明で使用するノルボルネン系樹脂に
は、異物が可能な限り存在しないことが好ましい。かか
る異物の含有量は、ノルボルネン系樹脂10gあたり、
少なくとも粒径50μm以上の異物が0個、好ましくは
30μm以上の異物が0個、特に好ましくは20μm以
上の異物が0個であることが望ましい。異物の量の測定
は、樹脂をトルエン、シクロヘキサンなどノルボルネン
系樹脂の溶解性がある溶媒に溶解し、フィルターでろ過
後、顕微鏡で観察することにより、大きさと個数とを計
数することにより行われる。また、同様に調整した溶媒
を光散乱を原理とする市販の微粒子カウンターを使用し
て計数することも可能である。
【0047】本発明に使用するノルボルネン系樹脂に
は、本発明の記録表示媒体の特性を損なわない範囲で公
知の熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー、ゴム質重合
体、有機微粒子、無機微粒子、染料、顔料などを配合す
ることができる。
【0048】本発明に使用するノルボルネン系樹脂に
は、公知の酸化防止剤、例えば2,6−ジ−t−ブチル
−4−メチルフェノール、2,2’−ジオキシ−3,
3’−ジ−t−ブチル−5,5’−ジメチルジフェニル
メタン、テトラキス[メチレン−3−(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]
メタン;紫外線吸収剤、例えば2,4−ジヒドロキシベ
ンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフ
ェノンなどを添加することによって安定化することがで
きる。また、加工性を向上させる目的で滑剤などの添加
剤を添加することもできる。
【0049】表示層における液晶としては、スメクチッ
ク液晶、あるいはネマチック液晶、コレステリック液
晶、高分子液晶などが挙げられる。これらの液晶は、単
独で若しくは2種以上を組み合わせて用いることができ
るが、液晶の配向状態が維持されて表示が長時間保存さ
れるメモリー性を有するスメクチック液晶を用いること
が好ましい。
【0050】スメクチック液晶としては、下記一般式
(2)で表される化合物と、一般式(3)〜(8)で表
される化合物から選択された少なくとも1種以上の化合
物とを含む混合物であることが好ましい。
【0051】
【化2】
【0052】(式中、R8 は炭素数8〜18のアルキル
基またはアルコキシ基を、R9 〜R13びR15は炭素数2
〜18のアルキル基を、R14、R16およびR17は炭素数
2〜18のアルキル基またはアルコキシ基を、さらにX
はハロゲン元素を示す。)
【0053】高分子マトリックスとこれに分散させる液
晶の混合比率は、通常、「高分子マトリックス/液晶
(質量比)」が5/95〜80/20であり、35/6
5〜65/35であることが好ましい。液晶の混合割合
が過小である場合には、電界印加時の透明性が不足する
だけでなく、表示層を透明状態にするために多大の電界
を必要とする等の点で不利であり、一方、液晶の混合割
合が過大である場合には、加熱時の光散乱(濁度)が不
足するだけでなく、表示層の強度が低下し、多数回にわ
たって情報の記録と消去とを繰り返すことにより表示層
にひび割れなどの欠陥が生じやすくなるおそれがある。
【0054】液晶には、液晶相を破壊しない限度におい
て、例えば二色性色素などの任意の添加剤を添加するこ
とができる。
【0055】(電極基板)電極基板における透明樹脂基
材としては、その全光線透過率が90%以上であるもの
が好ましく、さらに92%以上であるものが好ましい。
全光線透過率が90%未満である場合には、表示のコン
トラストが低下して視認性が低下することがある。
【0056】透明樹脂基材の材料としては、(メタ)ア
クリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエステル
系樹脂、ノルボルネン系樹脂などを挙げることができ、
これらの樹脂は、単独で若しくは2種以上を組み合わせ
て用いることができる。これらの樹脂のうちでは、優れ
た耐熱性および透明性を有するノルボルネン系樹脂を用
いることが好ましい。
【0057】透明樹脂基材におけるノルボルネン系樹脂
の含有割合は、通常80〜100質量%、好ましくは9
0〜100質量%である。ノルボルネン系樹脂の含有割
合が80質量%以上であることにより、透明樹脂基材の
熱による劣化を確実に抑制することができる。
【0058】透明樹脂基材の材料として使用するノルボ
ルネン系樹脂のガラス転移温度(Tg)は、120℃以
上であることが好ましく、さらに好ましくは130℃以
上、特に好ましくは140℃以上である。ガラス転移温
度(Tg)が120℃未満である場合には、電極基板に
十分な耐熱性が得られず、多数回にわたって情報の記録
と消去とを繰り返した場合における耐久性が低下するお
それがある。
【0059】透明樹脂基材の材料として使用するノルボ
ルネン系樹脂の分子量としては、GPCを用いたポリス
チレン換算質量平均分子量(Mw)が5万〜200万、
特に10万〜100万であることが好ましい。分子量
(Mw)が5万未満である場合には、得られる透明樹脂
基材が脆くなり、加工中および記録表示媒体としての使
用中にひび割れ、切れなどの欠陥が生じやすくなるおそ
れがあり、一方、分子量(Mw)が200万以上である
場合には、得られる透明樹脂基材の表面平滑性を確保す
ることが困難となり、2つの電極間のギャップを一定に
保つことが困難になる場合が生じ、その結果、表示のコ
ントラストが低下するなど表示品位を低下させるおそれ
がある。
【0060】また、表示層、後述する反射防止膜、透明
電極などとの高い密着性の観点から、透明樹脂基材の材
料として使用するノルボルネン系樹脂は、その繰り返し
単位の少なくとも一部に、極性基を有していることが好
ましい。
【0061】透明樹脂基材の材料として使用するノルボ
ルネン系樹脂としては、前述の高分子マトリックスとし
て使用することのできるノルボルネン系樹脂と同様のも
のを用いることができる。
【0062】透明樹脂基材は、一般的に使用される、例
えばシリコン、チタン、タンタル、ジルコニウムなどの
金属酸化物よりなる無機系、例えばフッ化ビニリデン、
ヘキサフルオロプロピレン、テトラフルオロエチレンの
重合体および共重合体、含フッ素(メタ)アクリレート
の重合体および共重合体などの含フッ素化合物などより
なる有機系の厚さ0.01〜10μm程度の反射防止膜
が、例えばスパッタ、蒸着、コーティング、ディッピン
グなどの方法によって形成されてなるものであってもよ
い。これにより、透明樹脂基材の全光線透過率を向上さ
せることができる。
【0063】電極基板における透明電極としては、例え
ばITO、SnO2 、ZnO、Al 2 3 などの従来公
知の透明導電性材料よりなるものを用いることができ
る。
【0064】電極基板としては、上述の透明樹脂基材に
透明電極が設けられている構成以外に、例えば後述する
不透明基板に、例えば金、銀、銅、アルミニウムなどの
金属薄膜や、上記透明導電性材料よりなる電極が設けら
れている構成のものを用いることができる。
【0065】このような記録表示媒体は、例えば透明樹
脂基材用材料樹脂を適宜の溶媒に溶解することによって
得られる樹脂溶液を、例えば平滑なガラス板の表面に適
宜の方法により塗布し乾燥させる手段によって得られた
透明樹脂基材の表面に、スパッタ、蒸着、コーティング
など公知の方法で透明電極を形成する手段によって製造
した電極基板の透明電極側の表面に適宜の方法により表
示層を形成した積層体を2つ用意し、これらの積層体を
互いに表示層の形成された表面を対向させるようにし
て、適宜の方法により積層することによって製造するこ
とができる。
【0066】ここで、表示層は、相分離方法やエマルジ
ョン法などの従来公知の方法によって形成することがで
きるが、本発明において有用な方法は相分離方法であ
る。相分離方法では、高分子マトリックス用材料および
液晶用材料、その他の添加剤をこれらを溶解することが
できる有機溶媒に溶解することによって得られる表示層
用溶液を、例えば電極基板の表面に塗布した後、溶媒を
蒸発させることにより、高分子マトリックス中に液晶が
分散した状態に形成することができる。
【0067】表示層用溶液に用いる溶媒としては、例え
ばアセトン、メチルエチルケトン、トルエン、キシレ
ン、テトラヒドロフラン、クロロホルムなどか挙げら
れ、これらの溶媒からなる表示層用溶液の固形分濃度は
約5〜30質量%の範囲とすることが好ましい。また、
表示層用溶液を塗布する方法としては、例えばスクリー
ン印刷、メタルマスクを用いたステンシル印刷、刷毛塗
り、スプレーコーティング、ブレードコーティング、ナ
イフコーティング、スライドコーティング、インストル
ージョンコーティング、ファウンコーティング、電着法
などが挙げられる。
【0068】以上のような構成の記録表示媒体において
は、例えばサーマルヘッド、熱ペン、レーザー光などに
よって当該記録表示媒体の表面を、例えば150℃以上
に加熱するという手段によって情報が記録され、その記
録された情報は、液晶の相変化に伴う光学特性の変化、
例えば透明性や屈折率の変化、あるいは、二色性色素を
配合した表示層の場合は液晶の相変化に伴う色変化など
の現象によって表示される。一方、記録表示媒体に記録
された情報は、2つの透明電極の間に電圧を印加すると
いう手段によって消去される。また、記録表示媒体を加
熱する手段によっても記録された情報を削除する場合も
ある。
【0069】以上のような記録表示媒体によれば、情報
の記録および消去が当該記録表示媒体を加熱することに
よって行われるものであっても、表示層あるいは電極基
板における透明樹脂基材の少なくとも1つが優れた耐熱
性を有するノルボルネン系樹脂を含有する材料よりなる
ものであることから、熱履歴による劣化が抑制されるた
め、多数回にわたって情報の記録と消去とを繰り返すこ
とができる。実際上、この記録表示媒体によれば、10
00回以上の情報の記録と消去とを繰り返すことができ
る。
【0070】さらにこの記録表示媒体は、バックライト
などを必要とせずとも記録されている情報を表示するこ
とができるため、軽量化が可能となり、これにより、携
帯可能な構成とすることができる。
【0071】本発明の記録表示媒体は、例えば電子新
聞、ホワイトボードなどに代表される電子掲示板、電子
看板、交通標識や、時刻表、料金表などの一時的な情報
や、その内容がしばしば変更される情報などを表示する
ための媒体として好適に使用することができる。
【0072】本発明の記録表示媒体においては、種々の
変更を加えることができる。例えば、第1の電極基板と
表示層との間、あるいは第2の電極基板と表示層との間
に不透明基材が設けられてなる構成を有するものであっ
てもよい。この場合には、不透明基板で光が反射される
ことから、バックグラウンドに対してコントラストの高
い表示が可能となる。
【0073】また、図2に示すように、第1の電極基板
11、第1の表示層13、不透明基材15、第2の表示
層14および第2の電極基板12がこの順に積層されて
なる構成を有するものであってもよい。この場合には、
第1の電極基板11および第1の表示層13により構成
される第1の記録表示部と、第2の表示層14および第
2の電極基板12により構成される第2の記録表示部と
の各々に情報を記録することができることから、記録す
ることのできる情報量を多くすることができる。また、
不透明基板が断熱材として作用することにより、例えば
第1の表示層13に情報を記録する際の熱が第2の表示
層14に影響を及ぼし、本来第1の表示層13のみに記
録され表示されるべき情報が第2の表示層14に表示さ
れるような、いわゆる裏写りを防止することができる。
【0074】不透明基材の材料としては、白色顔料や白
色染料を配合した熱可塑性樹脂、例えばポリエステル系
樹脂、ポリカーボネート系樹脂あるいはノルボルネン系
樹脂などが用いられる。また、上記熱可塑性樹脂の成形
品に白色インクもしくは白色塗料をコーティングしたも
のや、例えば金、銀、銅、アルミニウムなどの金属反射
薄膜を設けたものを用いることもできる。
【0075】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明するが、
本発明はこれらにより限定されるものではない。
【0076】<実施例1> (ノルボルネン系樹脂の調製例)8−メチル−8−メト
キシカルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5 .1
7,10]−3−ドデセン(特定単量体)250部と、1−
ヘキセン(分子量調節剤)41部と、トルエン(開環重
合反応用溶媒)750部とを窒素置換した反応容器内に
仕込み、この溶液を60℃に加熱した。次いで、反応容
器内の反応溶液に、トリエチルアルミニウムのトルエン
溶液(1.5モル/l)0.62部と、t−ブタノール
/メタノールで変性した六塩化タングズテン(t−ブタ
ノール:メタノール:タングステン=0.35モル:
0.3モル:1モル)のトルエン溶液(濃度0.05モ
ル/l)3.7部とを添加し、この系を80℃で3時間
加熱攪拌することにより開環重合反応させて開環重合体
溶液(以下、「開環重合体溶液(1)」という。)を得
た。この重合反応における重合転化率は97%であっ
た。
【0077】得られた開環重合体溶液(1)4,000
部をオートクレーブに仕込み、この開環重合体溶液
(1)に、クロロヒドロカルボニルトリス(トリフェニ
ルホスフィン)ルテニウム(RuHCl(CO)[P
(C6 5 3 ]:水素添加触媒)0.48部を添加
し、水素ガス圧100kg/cm2 、反応温度165℃
の条件下で3時間加熱攪拌することにより水素添加反応
させた。得られた反応溶液(以下、「水素添加重合体溶
液(1)」という。)を冷却した後、水素ガスを放圧す
ることによって水素添加重合体により構成されるノルボ
ルネン系樹脂(以下、「ノルボルネン系樹脂(1)とい
う。)を得た。このようにして得られたノルボルネン系
樹脂(1)の水素化率を60MHzで 1H−NMR測定
したところ、実質的に100%であった。また、ノルボ
ルネン系樹脂(1)をGPC測定したところ、ポリスチ
レン換算の重量平均分子量は11.8万であり、DSC
測定したところ、ガラス転移温度は168℃であった。
【0078】(記録表示媒体の製造例)ノルボルネン系
樹脂(1)を塩化メチレンに溶解し、固形分濃度30%
の溶液(以下、「ノルボルネン系樹脂溶液(1)」とい
う。)を得、このノルボルネン系樹脂溶液(1)を表面
が平滑なガラス板にアプリケーターバーを使用して塗布
し乾燥させることにより、厚み10μmの透明なフィル
ム(以下、単に「透明樹脂基材用フィルム(1)」とい
う。)を得た。得られた透明樹脂基材用フィルム(1)
の残留溶媒量は0.1%以下であり、また、透明樹脂基
材用フィルム(1)をDSC測定したところ、ガラス転
移温度は168℃であった。
【0079】得られた透明樹脂基材用フィルム(1)の
表面に、自公転タイプのスパッター装置を用いたスパッ
ター処理によりITO層を形成することにより、ノルボ
ルネン系樹脂よりなる透明樹脂基材にITOよりなる透
明電極が設けられた電極基板用フィルム(A−1)を得
た。スパッター処理は、電圧416V、電流1A、圧力
1×10-3Torr、酸素流量2.80SCCM、アル
ゴン流量140SCCM、処理温度50℃の条件で行
い、また、ターゲットには、三井金属株式会社製のIT
Oコールドプレス品を使用した。
【0080】ノルボルネン系樹脂溶液(1)10部に、
トルエン/メチルエチルケトン/酢酸エチル各10部か
らなる混合溶媒20部を添加し、さらに、下記化学式
(a)で表される化合物33.3部と、下記化学式
(b)で表される化合物16.7部と、下記化学式
(c)で表される化合物20.0部と、下記化学式
(d)で表される化合物30.0部とを混合したスメク
チック液晶混合物2部に、黒色二色性色素(G206:
G241:SI800=4:3.5:3.5、G20
6、G241(日本感光性色素研究所製)、SI800
(三井東圧化学製))0.04重量部を添加した組成物
を添加して常温で10時間攪拌溶解することによって溶
液(以下、「表示層用溶液(1)」という。)を得、こ
の表示層用溶液(1)を、電極基板用フィルム(A−
1)のITO層側の表面にドクターブレードを用いて塗
布して乾燥させることにより、厚さ4μmの表示層用膜
を形成した。このようにして得られた、電極基板用フィ
ルム(A−1)上に表示層用膜が形成された積層体を、
以下、「積層体(A−2)」という。
【0081】
【化3】
【0082】また、厚さ188μmの白色のポリエチレ
ンテレフタレート(PET)樹脂製のフィルム(以下、
「不透明基材用フィルム(1)」という。)の表面に、
表示層用溶液(1)をドクターブレードを用いて塗布し
て乾燥させることにより、厚さ4μmの表示層用膜を形
成した。このようにして得られた、不透明基材用フィル
ム(1)上に表示層用膜が形成された積層体を、以下、
「積層体(A−3)」という。
【0083】このようにして作成した積層体(A−2)
および積層体(A−3)を、互いに表示層用膜の形成さ
れた表面を対向させるようにして、温度60℃でラミネ
ーター(LAP−330:日本オフィスラミネーター
(株)製)を用いて積層した。このようにして得られ
た、積層体(A−2)と、積層体(A−3)との積層体
を、以下、「積層体(A−4)」という。なお、積層体
(A−4)は、電極基板用フィルム(A−1)上に、厚
さ8μmの表示層用膜、不透明基材用フィルム(1)が
この順に積層されてなるものである。
【0084】次に、積層体(A−4)の不透明基材用フ
ィルム(1)側の表面に、表示層用溶液(1)をドクタ
ーブレードを用いて塗布して乾燥させることにより、厚
さ4μmの表示層用膜を形成した。このようにして得ら
れた、積層体(A−4)上に表示層用膜が形成された積
層体を、以下、「積層体(A−5)」という。なお、積
層体(A−5)は、電極基板用フィルム(A−1)上
に、厚さ8μmの表示層用膜、不透明基材用フィルム
(1)、厚さ4μmの表示層用膜がこの順に積層されて
なるものである。
【0085】得られた積層体(A−5)と、積層体(A
−2)と同様の方法によって形成され、当該積層体(A
−2)と同様の構成を有する積層体(以下、「積層体
(A−6)」という。)を、互いに表示層用膜の形成さ
れた表面を対向させるようにして、温度60℃でラミネ
ーター(LAP−330:日本オフィスラミネーター
(株)製)を用いて積層することにより、記録表示媒体
(1)を形成した。このようにして得られた記録表示媒
体(1)は、図2に示したような、透明樹脂基材、透明
電極、表示層、不透明基材、表示層、透明電極および透
明樹脂基材がこの順に積層されてなる構成を有するもの
である。
【0086】得られた記録表示媒体(1)について、当
該記録表示媒体(1)の両表面をサーマルヘッドプリン
ターによって200℃に加熱することによって情報の記
録を行い、その情報の表示状態(初期表示状態)を目視
にて確認し、当該情報を1kHzのサイン波形100V
を両電極間にかけることにより電界を変化させて消去し
た。その後、情報の記録と消去とを1000回繰り返し
た後、再び情報を記録してその表示状態を目視して確認
したところ、その表示状態は初期表示状態と同等の表示
品位であった。
【0087】<比較例1> (イ)透明樹脂基材用フィルム(1)に代えて、透明な
PET樹脂製のフィルムを用いたこと以外は実施例1と
同様の方法によって厚さ10μmのPET樹脂よりなる
透明樹脂基材にITOよりなる透明電極が設けられてな
る電極基板用フィルム(B−1)を得たこと、(ロ)ノ
ルボルネン系樹脂溶液(1)に代えて、ポリメチルメタ
クリレート(PMMA、綜研化学製、M1002B、平
均分子量30万〜55万)2.7部と、溶媒(トルエン
/メチルエチルケトン/酢酸エチル)27部とからなる
溶液を用いたこと、以外は実施例1と同様の方法によっ
て比較用記録表示媒体(1)を形成した。
【0088】得られた比較用記録表示媒体(1)につい
て、記録表示媒体(1)と同様の方法により、情報の記
録と消去とを1000回繰り返した後の情報の表示状態
を目視して確認したところ、その表示状態は、初期表示
状態に比してコントラストが著しく低下しており、表示
画像の輪郭が不鮮明であった。
【0089】
【発明の効果】本発明の記録表示媒体によれば、情報の
記録および消去が当該記録表示媒体を加熱することによ
って行われるものであっても、特定の構成部材が優れた
耐熱性を有するノルボルネン系樹脂を含有する材料より
なるものであることから、熱履歴による劣化が抑制され
るため、多数回にわたって情報の記録と消去とを繰り返
すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録表示媒体の構成の一例を示す説明
図である。
【図2】本発明の記録表示媒体の構成の他の例を示す説
明図である。
【符号の説明】
11、12 電極基板 11A、12A 透明樹脂基材 11B、12B 透明電極 13、14 表示層 15 不透明基材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H088 EA62 FA09 FA30 GA02 GA04 GA10 GA11 HA04 JA17 2H089 HA04 JA04 KA07 QA12 QA15 RA04 UA09 4J002 BC001 BD001 BF021 BG021 CE001 CF001 CG001 GS00 5C094 AA31 AA37 BA49

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚の電極基板と、この2枚の電極基板
    の間に形成された表示層とを備え、当該2枚の電極基板
    の少なくとも一方が透明電極が設けられた透明樹脂基材
    よりなり、当該表示層が高分子マトリックス中に液晶を
    分散してなるものである記録表示媒体において、 前記透明樹脂基材および高分子マトリックスの少なくと
    も一方がノルボルネン系樹脂を含有する材料により形成
    されていることを特徴とする記録表示媒体。
  2. 【請求項2】 ノルボルネン系樹脂が、その繰り返し単
    位構造の少なくとも一部に、極性基を有していることを
    特徴とする請求項1に記載の記録表示媒体。
JP2001248988A 2001-08-20 2001-08-20 記録表示媒体 Withdrawn JP2003055538A (ja)

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WO2017038616A1 (ja) * 2015-09-04 2017-03-09 Dic株式会社 ネマチック液晶組成物及びこれを用いた液晶表示素子

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