JP2003055209A - フェニルナフチル尿素誘導体 - Google Patents

フェニルナフチル尿素誘導体

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JP2003055209A
JP2003055209A JP2001232503A JP2001232503A JP2003055209A JP 2003055209 A JP2003055209 A JP 2003055209A JP 2001232503 A JP2001232503 A JP 2001232503A JP 2001232503 A JP2001232503 A JP 2001232503A JP 2003055209 A JP2003055209 A JP 2003055209A
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hydrogen
linear
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Takeshi Yura
毅 由良
Munehito Mogi
宗人 茂木
Yuka Ikegami
由香 池上
Tsutomu Masuda
努 桝田
Toshio Kokubo
利雄 小久保
Timothy B Lowinger
ビー. ローウィンジャー、ティモシー
Nagahiro Yoshida
長弘 吉田
Joachim Freitag
フライターク、ヨアヒム
Heinrich Meier
マイヤー、ハインリッヒ
Reilinde Wittka-Nopper
ヴィトカ−ノッペル、ライリンデ
Makiko Marumo
真紀子 丸茂
Masahiro Shiroo
昌宏 城尾
Masaomi Tajimi
政臣 多治見
Keisuke Takeshita
慶亮 竹下
Toshiya Moriwaki
俊哉 森脇
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】活性成分としてのフェニルナフチル尿素誘導体
またはその塩を含有する医薬を開示する。 【解決手段】本医薬は、VR1アンタゴニストとして優
れた活性を有し、VR1活性に関する病気の予防および
治療、特に切迫性尿失禁、膀胱過活動、慢性痛、神経障
害痛、術後疼痛、慢性関節リウマチ痛、神経痛、ニュー
ロパチー、痛覚過敏、神経損傷、虚血症、神経変性、脳
卒中、失禁および/または炎症性疾患の治療に有用であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は薬学的製剤の有効成
分として有用な尿素誘導体に関する。本発明の尿素誘導
体はバニロイド受容体(VR1)拮抗活性を有し、VR
1活性に関する病気、特に切迫性尿失禁、膀胱過活動、
慢性痛、神経障害痛、術後疼痛、慢性関節リウマチ痛、
神経痛、ニューロパチー、痛覚過敏、神経損傷、虚血
症、神経変性、脳卒中、失禁および/または炎症性疾患
の予防と治療に有用である。
【0002】
【従来の技術】バニロイド化合物は、バニリル基または
機能的に同一の基の存在により特徴づけられる。バニロ
イド化合物またはバニロイド受容体モジュレーターのい
くつかの例は、バニリン(4−ヒドロキシ−3−メトキ
シ−ベンズアルデヒド)、グアイアコール(2−メトキ
シ−フェノール)、ジンゲロン(4−/4−ヒドロキシ
−3−メトキシフェニル/−2−ブタノン)、オイゲノ
ール(2−メトキシ4−/2−プロペニル/フェノー
ル)、およびカプサイシン(8−メチル−N−バニリル
−6−ノネンアミド)である。
【0003】中でも、唐辛子の主な刺激成分でもあるカ
プサイシンは、C線維求心性ニューロンを脱感作させる
特異的な神経毒である。カプサイシンは、バニロイド受
容体(VR1)と相互作用し、前記VR1は、後根神経
節(DRG)の細胞体内か、または、C線維神経末端を
含む求心性感覚線維の神経末端に主に発現する[Tominag
a M, Caterina MJ, Malmberg AB, Rosen TA, Gilbert
H, Skinner K, RaumannBE, Basbaum AI, Julius D: Th
e cloned capsaicin receptor integrates multiple pa
in-producing stimuli. Neuron. 21: 531-543, 1998]。
VR1は、最近クローン化され[Caterina MJ, Schumach
er MA, Tominaga M, Rosen TA, LevineJD, Juius D: Na
ture 389:816-824(1997)]そして構造的にTRP(トラ
ンジェント レセプター ポテンシャル)チャンネルフ
ァミリーに関連する6個の膜貫通ドメインを有する非選
択性カチオンチャンネルであることが同定された。カプ
サイシンとVR1の結合により、ナトリウム、カルシウ
ム、およびおそらくカリウムイオンは、その濃度勺配の
低い方へ流れ、最初に脱分極、そして神経末端からの神
経伝達物質の遊離を引き起こす。このため、VR1は、
病的状態または疾患時のニューロン性シグナルを誘起す
る化学的または物理的刺激物質の分子インテグレーター
と考えられている。
【0004】VR1活性と、痛み、虚血症、および炎症
等の疾患との関係を示す直接または間接的な証拠が数多
く存在する(例えば、WO 99/00115および0
0/50387)。さらに、VR1は、ダメージを受け
たかまたは異常な脊髄反射経路を持つ患者の膀胱過活動
に関係する反射シグナルを伝達することが実証されてい
る[De Groat WC: A neurologic basis for the overac
tive bladder. Urology 50 (6A Suppl): 36-52, 199
7]。カプサイシンなどのVR1アゴニストを使用する神
経伝達物質の枯渇による求心性神経の脱感作は、脊髄損
傷や多発性硬化症に関係する膀胱機能障害の治療に有意
な効果があることが示されている[(MaggiCA: Therapeu
tic potential of capsaicin-like molecules - Studie
s in animals and humans. Life Sciences 51: 1777-17
81, 1992) および (DeRidder D; Chandiramani V; Dasg
upta P; VanPoppel H; Baert L; Fowler CJ: Intraves
ical capsaicin as a treatment for refractory detru
sor hyperreflexia: A dual center study with long-
term followup. J. Urol. 158: 2087-2092, 1997)]。
【0005】VR1受容体の拮抗は、神経伝達物質の遊
離を阻害し、VR1活性に関連する症状や病気の予防ま
た治療に結びつくと期待される。
【0006】その為、VR1受容体のアンタゴニスト
は、慢性痛、神経障害痛、術後疼痛、慢性関節リウマチ
痛、神経痛、ニューロパチー、痛覚過敏、神経損傷、虚
血症、神経変性,脳卒中、失禁、炎症性疾患、切迫性尿
失禁(UUI)、および/または膀胱過活動を含む症状
および病気の予防と治療に有用であると考えられる。
【0007】WO 2000/50387は、下記の一
般式または薬学的に許容可能なその塩で表されるバニロ
イドアゴニスト活性を有する化合物を開示している。
【化8】 式中;XPは酸素または硫黄原子であり、APは−NHC
2−または−CH2−であり、Raは置換または無置換
1-4アルキル基、またはRalCO−であり、式中、R
alは、1から18個の炭素原子を有するアルキル基、2
から18個の炭素原子を有するアルケニル基、または6
から10個の炭素原子を有する置換もしくは無置換アリ
ール基であり、Rbは、水素原子、1から6個の炭素原
子を有するアルキル基、1から6個の炭素原子を有する
アルコキシ基、1から6個の炭素原子を有するハロアル
キル基、またはハロゲン原子であり、Rcは、水素原
子、1から4個の炭素原子を有するアルキル基、アミノ
アルキル基、二酸モノエステルまたはα−アルキル酸、
そして星印*はキラル炭素原子である。
【0008】WO 2000/61581は、下記の一
般式で表されるアミン誘導体を、糖尿病、高脂血症、動
脈硬化症、または癌に有用な薬剤として開示している。
【化9】 式中(R’,R’’)は、(F,F)、(CF3,H)
または(iPr,iPr)である。
【0009】WO 2000/75106は、下記の一
般式で表される化合物を、MMPが介在する哺乳類の病
の治療に有用な物質として開示している。
【化10】 式中Zは、
【化11】 を表し、R90は水素、C1-12アルキル、C3-8シクロア
ルキル等であり、R91はアミノ−C1-6アルキル、アミ
ノカルボニル−C1-6アルキル、またはヒドロキシアミ
ノカルボニル−C1-6アルキルであり;また、R90とR
91は、H,C1-6アルキル、C1-6アルキルチオ、C1-6
アルコキシ、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨードおよび
ニトロからなる群から個別に選択される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の引例は薬学的な活性を持つシンプルなフェニチル‐ナ
フチル尿素誘導体は開示していない。
【0011】効果的なVR1拮抗活性を有し、VR1活
性に関係した病気の予防および治療、特に、切迫性失禁
および/または膀胱過活動の治療に使用できる化合物の
開発が望まれてきた。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、式(I)のフ
ェニル−ナフチル尿素誘導体またはその塩を活性成分と
して含む医薬を提供する。
【化12】 式中、Xは
【化13】 を表し、式中、R1、R2およびR3は、異なるかまたは
同一であり、水素、ハロゲン、直鎖もしくは分枝C1-6
アルキル、直鎖もしくは分枝C1-6アルキルカルバモイ
ル、カルバモイル、直鎖もしくは分枝C1-6アルコキ
シ、カルボキシル、ニトロ、アミノ、直鎖もしくは分枝
1-6アルキルアミノ、ジ(直鎖もしくは分枝C1-6アル
キル)アミノ、モルホリノ、直鎖もしくは分枝C1-6
ルコキシカルボニル、フェニル、ベンジル、フェノキ
シ、ハロゲン置換フェノキシ、直鎖もしくは分枝C1-6
アルキルチオ、直鎖もしくは分枝C1-6アルカノイル、
直鎖もしくは分枝C 1-6アルカノイルアミノ、ヒドロキ
シ置換された直鎖もしくは分枝C1-6アルキル、モノ、
ジ、もしくはトリハロゲン置換された直鎖もしくは分枝
1-6アルキル、モノ、ジ、もしくはトリハロゲン置換
された直鎖もしくは分枝C1-6アルコキシ、または −
SO2−N−R11の式で表される置換基であり、式中、
11は水素、5−メチル−イソオキサゾールまたは2,
4−ジメチルピリミジンであり、R4は水素、ヒドロキ
シ、または直鎖もしくは分枝C1-6アルコキシ基であ
り、R5は水素、ヒドロキシ、または直鎖もしくは分枝
1-6アルコキシ基であり、R6は水素またはメチルであ
り、R7は水素またはメチルであり、そして、−Yは、
【化14】 を表し、式中、R8は、ヒドロキシ、直鎖もしくは分枝
1-6アルコキシ、シクロプロピルメトキシ、直鎖もし
くは分枝C2-6アルケニルオキシ、ベンゾイルオキシ、
または下記式で表わされる基
【化15】 であり、式中、R80とR81は同一かまたは異なり、水
素、ハロゲン、または直鎖もしくは分枝C1-6アルコキ
シである。
【0013】前記式(I)のフェニチル−ナフチル尿素
誘導体は、非常に優れたVR1拮抗活性を示す。それら
は、それゆえに、VR1活性に関係する病気の予防およ
び治療、特に、切迫性失禁および/または膀胱過活動の
治療に大変好適である。
【0014】好ましくは、前記式(I)のフェニル−ナ
フチル尿素誘導体は、−Xが
【化16】 を表し、式中、R1は水素、ハロゲン、直鎖もしくは分
枝C1-6アルキル、直鎖もしくは分枝C1-6アルキルカル
バモイル、カルバモイル、直鎖もしくは分枝C1-6アル
コキシ、カルボキシル、ニトロ、アミノ、直鎖もしくは
分枝C1-6アルキルアミノ、ジ(直鎖もしくは分枝C1-6
アルキル)アミノ、モルホリノ、直鎖もしくは分枝C
1-6アルコキシカルボニル、フェニル、ベンジル、フェ
ノキシ、ハロゲン置換フェノキシ、直鎖もしくは分枝C
1-6アルキルチオ、直鎖もしくは分枝C1-6アルカノイ
ル、直鎖もしくは分枝C1-6アルカノイルアミノ、ヒド
ロキシ置換された直鎖もしくは分枝C1-6アルキル、モ
ノ、ジ、もしくはトリハロゲン置換された直鎖もしくは
分枝C1-6アルキル、モノ、ジ、もしくはトリハロゲン
置換された直鎖もしくは分枝C1-6アルコキシ、または
−SO2−N−R11の式で表される置換基であり、式
中、R11は水素、5−メチル−イソオキサゾールまたは
2,4−ジメチルピリミジンであり、R2は水素、メチ
ル、プロピル、イソプロピル、またはメトキシであり、
3は水素またはメチルであり、R4は水素、ヒドロキ
シ、または直鎖もしくは分枝C1-6アルコキシであり、
5は水素、ヒドロキシ、または直鎖もしくは分枝C1-6
アルコキシであり、R6は水素またはメチルであり、R7
は水素またはメチルであり、および、−Yは
【化17】 を表し、式中、R8はヒドロキシ、メトキシ、エトキ
シ、ブトキシ、イソプロポキシ、シクロプロピルメトキ
シ、アリルオキシ、ベンゾイルオキシ、または下記式で
表わされる基であり、
【化18】 式中、R80は水素、ハロゲン、またはメトキシである。
【0015】さらに好ましくは、前記式(I)のフェニ
ル−ナフチル尿素誘導体は、N−(7−ヒドロキシ−1
−ナフチル)−N’−[3−(トリフルオロメチル)フ
ェニル]尿素、3−({[(7−ヒドロキシ−1−ナフ
チル)アミノ]カルボニル}アミノ)安息香酸エチル、
N−(7−ヒドロキシ−1−ナフチル)−N’−(4−
フェノキシフェニル)尿素、N−[4−クロロ−3−
(トリフルオロメチル)フェニル]−N’−(7−ヒド
ロキシ−1−ナフチル)尿素、N−(7−ヒドロキシ−
1−ナフチル)−N’−(4−イソプロピルフェニル)
尿素、N−(7−ヒドロキシ−1−ナフチル)−N’−
[3−(メチルスルファニル)フェニル]尿素、N−
(7−ヒドロキシ−1−ナフチル)−N’−(2−ナフ
チル)尿素、N−[4−(4−クロロフェノキシ)フェ
ニル]−N’−(7−ヒドロキシ−1−ナフチル)尿
素、N−(7−ヒドロキシ−1−ナフチル)−N’−
(1−ナフチル)尿素、N−(4−ベンジルフェニル)
−N’−(7−ヒドロキシ−1−ナフチル)尿素、N−
(1,1’−ビフェニル−3−イル)−N’−(7−ヒ
ドロキシ−1−ナフチル)尿素、N−(7−ヒドロキシ
−1−ナフチル)−N’−(3−フェノキシフェニル)
尿素、および3−({[(7ヒドロキシ−1−ナフチ
ル)アミノ]カルボニル}アミノ)安息香酸メチルから
なる群から選択される。
【0016】好ましくは、本発明の医薬は、一以上の薬
学的に許容可能な賦形剤をさらに含む。
【0017】前記式(I)のフェニルナフチル尿素誘導
体は、切迫性尿失禁、膀胱過活動、慢性痛、神経障害
痛、術後疼痛、慢性関節リウマチ痛、神経痛、ニューロ
パチー、痛覚過敏、神経損傷、虚血症、神経変性および
/または脳卒中から選択される疾患の治療または予防に
有用である。これらの疾患もVR1活性に関係するから
である。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の前記式(I)の化合物
は、下記の[A]−[C]の方法で製造することができ
るが、これらの方法に限定されるものではない。いくつ
かの実施形態では、出発原料または中間体として使用さ
れる化合物におけるアミノ基、カルボキシル基およびヒ
ドロキシル基等の一以上の置換基は、当業者に公知の保
護基で保護することが有利である。前記保護基の例は、
Greene and Wutsの"Protective Groups in Organic Syn
thesis (2nd Edition)"に記述されている。
【0019】[方法A]
【化19】
【0020】前記化合物[I−a]および化合物[I−
a’]において、式中R8'は、ヒドロキシ、C1-6アル
コキシ、ベンゾイルオキシ、アルケニルオキシ、または
3-8シクロアルキルメトキシであり、そしてXおよび
7は上記で定義した通りである。これらの化合物は、
置換基を有するナフチルアミンとイソシアネートとの反
応により調製することができる。前記反応は、例えば、
ジオキサンおよびテトラヒドラフラン等のエーテルや、
ベンゼン、トルエンおよびキシレン等の芳香族炭化水素
や、アセトニトリル等のニトリルや、ジメチルホルムア
ミド(DMF)およびジメチルアセトアミド等のアミド
や、ジメチルスルホキシド等のスルホキシドや、その他
の溶媒を含む溶媒中で行うことができる。
【0021】反応温度は、反応させる化合物次第で任意
に設定される。前記反応温度は限定されないが、通常約
30℃から100℃である。前記反応は、通常30分か
ら48時間行われ、好ましくは1時間から24時間行わ
れる。
【0022】前記置換ナフチルアミンおよびイソシアネ
ートは、市販ルートで入手するか、または、公知技術の
使用により調製することができる。
【0023】[方法B]
【化20】
【0024】前記化合物[I−a’’]および化合物
[I−a’’’]において、式中、R 8'およびXは上記
で定義した通りである。これらの化合物は、(1)置換
基を有するナフチルアミンと1,1’−カルボニルジ
(1,2,4−トリアゾール)(CDT)を反応させ、
そして(2)X−NH−R6(式中、R6およびXは上記
で定義した通りである)の式で表されるアミンを前記反
応混合物に加えることにより調製することができる。前
記反応(1)は、例えば、ジオキサンおよびテトラヒド
ラフラン等のエーテルや、ベンゼン、トルエンおよびキ
シレン等の芳香族炭化水素や、アセトニトリル等のニト
リルや、ジメチルホルムアミド(DMF)およびジメチ
ルアセトアミド等のアミドや、ジメチルスルホキシド等
のスルホキシドや、その他の溶媒を含む溶媒中で行うこ
とができる。
【0025】反応温度は、反応させる化合物次第で任意
に設定される。前記反応温度は限定されないが、通常約
20℃から50℃である。前記反応は、通常30分から
10時間行われ、好ましくは1時間から24時間行われ
る。
【0026】前記反応(2)は、例えば、ジオキサンお
よびテトラヒドラフラン等のエーテルや、ベンゼン、ト
ルエンおよびキシレン等の芳香族炭化水素や、アセトニ
トリル等のニトリルや、ジメチルホルムアミド(DM
F)およびジメチルアセトアミド等のアミドや、ジメチ
ルスルホキシド等のスルホキシドや、その他の溶媒を含
む溶媒中で行うことができる。
【0027】反応温度は、反応させる化合物次第で任意
に設定される。前記反応温度は限定されないが、通常約
30℃から100℃である。前記反応は、通常30分か
ら48時間行われ、好ましくは2時間から24時間行わ
れる。
【0028】CDTおよびアミンは、市販ルートで入手
するか、または、公知技術の使用により調製することが
できる。
【0029】[方法C]
【化21】
【0030】前記化合物[I−a’’]および化合物
[I−a’’’]は、(1)アミンとCDTを反応さ
せ、そして(2)置換基を有するナフチルアミンを前記
反応混合物に加えることにより調製することができる。
前記反応(1)は、例えば、ジオキサンおよびテトラヒ
ドラフラン等のエーテルや、ベンゼン、トルエンおよび
キシレン等の芳香族炭化水素や、アセトニトリル等のニ
トリルや、ジメチルホルムアミド(DMF)およびジメ
チルアセトアミド等のアミドや、ジメチルスルホキシド
等のスルホキシドや、その他の溶媒を含む溶媒中で行う
ことができる。
【0031】反応温度は、反応させる化合物次第で任意
に設定される。前記反応温度は限定されないが、通常約
20℃から50℃である。前記反応は、通常30分から
40時間行われ、好ましくは1時間から24時間行われ
る。
【0032】前記反応(2)は、例えば、ジオキサンお
よびテトラヒドラフラン等のエーテルや、ベンゼン、ト
ルエンおよびキシレン等の芳香族炭化水素や、アセトニ
トリル等のニトリルや、ジメチルホルムアミド(DM
F)およびジメチルアセトアミド等のアミドや、ジメチ
ルスルホキシド等のスルホキシドや、その他の溶媒を含
む溶媒中で行うことができる。
【0033】反応温度は、反応させる化合物次第で任意
に設定される。前記反応温度は限定されないが、通常約
30℃から100℃である。前記反応は、通常1時間か
ら48時間行われ、好ましくは2時間から24時間行わ
れる。
【0034】CDTおよびアミンは、市販ルートで入手
するか、または、公知技術の使用により調製することが
できる。
【0035】化合物(I−b)において、
【化22】 式中X、R6およびR7は上記で定義した通りであり、R
80とR81は同一または異なり、水素、ハロゲン、または
1-6アルコキシを意味する。この化合物は、以下の反
応Dにより調製することができるが、これに限定される
ものではない。
【化23】
【0036】反応Dでは、式(I−a−1)の化合物
が、アリールボロン酸(II)と反応する。式中R80とR
81は上記で定義した通りである。
【0037】前記反応は、例えば、ジオキサンおよびテ
トラヒドロフラン等のエーテルや、ベンゼン、トルエン
およびキシレン等の芳香族炭化水素や、アセトニトリル
等のニトリルや、ジメチルホルムアミド(DMF)およ
びジメチルアセトアミド等のアミドや、ジメチルスルホ
キシド等のスルホキシドや、ジクロロメタン等のハロゲ
ン化溶媒を含む溶媒中で行うことができる。任意に、上
記で列挙した溶媒から選択した二種以上を混合して使用
することができる。
【0038】反応温度は、反応させる化合物次第で任意
に設定される。前記反応温度は限定されないが、通常約
20℃から50℃である。前記反応は、通常30分から
40時間行われ、好ましくは1時間から24時間行われ
る。
【0039】前記反応は、触媒活性を有する物質の存在
下で行うことが有利である。そのような物質としては、
酢酸銅(II)等の銅エステルおよび/またはトリエチル
アミン等のアミンを含むが、これらに限定されるもので
はない。
【0040】前記式(I)で示した化合物またはその塩
が、互変異性体または立体異性体(例:幾何異性体およ
び配座異性体)を有するときは、それらの分離した各異
性体および混合物もまた本発明の範囲に含まれる。
【0041】式(I)の化合物またはその塩が、その構
造に不斉炭素を有するときは、それらの光学活性体およ
びラセミ混合物もまた本発明の範囲に含まれる。
【0042】式(I)で示される化合物の代表的な塩に
は、本発明の化合物と鉱酸もしくは有機酸、または有機
塩基もしくは無機塩基との反応によって製造される塩を
含む。そのような塩は酸付加塩および塩基付加塩とし
て、それぞれ知られている。
【0043】酸付加塩を形成する酸は、特に限定されな
いが、硫酸、燐酸、塩酸、臭化水素酸およびヨウ化水素
酸等の無機酸、ならびに、特に限定されないが、p−ト
ルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、蓚酸、p−ブロ
モベンゼンスルホン酸、炭酸、コハク酸、クエン酸、安
息香酸、酢酸等の有機酸を含む。
【0044】塩基付加塩は、特に限定されないが、水酸
化アンモニウム、アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類
金属水酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩等の無機塩基、なら
びに、特に限定されないが、エタノールアミン、トリエ
チルアミン、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン
等の有機塩基から誘導される塩を含む。無機塩基の例と
しては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリ
ウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素
カリウム、水酸化カルシウム、炭酸カルシウム等を含
む。
【0045】本発明の化合物またその塩は、その置換基
次第で、低級アルキルエステルまたは公知の他のエステ
ル、および/または水和物もしくは別の溶媒和物を形成
するように修飾しても良い。それらのエステル、水和
物、および溶媒和物は本発明の範囲に含まれる。
【0046】本発明の化合物は、特に限定されないが、
通常のおよび腸溶性錠剤、カプセル、ピル、散剤、顆粒
剤、エリキシル剤、チンキ剤、溶剤、懸濁剤、シロッ
プ、固体もしくは液体エアロゾル、および乳濁液等の経
口剤の形で投与して良い。また、本発明の化合物は、特
に限定されないが、静脈内投与、腹腔内投与、皮下投
与、筋肉内投与のような薬学の分野の当業者によく知ら
れている形態等により非経口投与しても良い。本発明の
化合物は、当業者によく知られている適切な経鼻用ビヒ
クルの局所的使用を介した鼻腔内投与形態または経皮配
送システムを用いた経皮ルートを介した投与形態で投与
されうる。
【0047】本発明の化合物の使用に関する投与計画
は、特に限定されないが、年齢、体重、性別、患者の医
学的状態、病状、投与経路、患者の代謝・排泄機能のレ
ベル、使用される剤形、投与される特定の化合物および
その塩を含む、種々の要素を考慮して、当業者によって
選定される。
【0048】本発明の化合物は、投与に先立ち、1種以
上の薬学的に許容可能な添加物と共に製剤されるのが好
ましい。その添加物は、特に限定されないが、担体、希
釈剤、香料、甘味料、滑沢剤、溶解剤、懸濁剤、結合
剤、錠剤崩壊剤、およびカプセル化材のような不活性物
質である。
【0049】本発明のさらに他の実施形態は、本発明の
化合物と、1種以上の薬学的に許容される添加物であっ
て、製剤の他の成分と共存でき、患者に有害でない添加
物とからなる薬学的製剤である。本発明の薬学的製剤
は、本発明の化合物の治療的有効量と1種以上の薬学的
に許容される添加物を混ぜて調製される。本発明の調合
物を作製するには、活性物質を希釈剤と混合しても担体
に封入しても良く、その担体は、カプセル、小袋、紙ま
たは他の容器の形でも良い。前記担体は希釈剤を兼ねて
もよく、固体、半固体、ビヒクルとして作用する液体で
もよく、または、例えば活性化合物を重量で10%まで
含有する錠剤、ピル、散剤、ローゼンジ、エリキシル、
懸濁液、乳濁液、溶液、シロップ、エアロゾル、軟膏、
軟・硬ゼラチンカプセル、坐薬、滅菌注射用液および包
装滅菌散剤の形になりうる。
【0050】経口投与のために、活性成分は、経口用で
非毒性の薬学的に許容される担体(特に限定されない
が、ラクトース、デンプン、スクロース、グルコース、
炭酸ナトリウム、マンニトール、ソルビトール、炭酸カ
ルシウム、リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、メチル
セルロース等)と、そして必要に応じ、崩壊剤(特に限
定されないが、トウモロコシ粉、デンプン、メチルセル
ロース、寒天、ベントナイト、キサンタンガム、アルギ
ン酸等)と、そして必要に応じ、結合剤(特に限定され
ないが、ゼラチン、アラビアゴム、天然糖、ベータラク
トース、トウモロコシ甘味料、天然および合成ゴム、ア
ラビアゴム、トラガカントゴム、アルギン酸ナトリウ
ム、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコ
ール、ワックス等)と、そして必要に応じ、滑沢剤(特
に限定されないが、ステアリン酸マグネシウム、ステア
リン酸ナトリウム、ステアリン酸、オレイン酸ナトリウ
ム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、食塩、タル
ク等)と共に混合してもよい。
【0051】散剤では、担体は細かく砕いた固体でもよ
く、それが細かく砕いた活性成分と混合される。活性成
分は、結合力を有する担体と適当な割合で混合し、所望
の形と大きさに圧縮し、錠剤にしてもよい。前記散剤お
よび錠剤は、好ましくは、本発明の新規組成物である活
性成分を約1〜約99重量%含んでいる。適切な固体担
体は、カルボキシメチルセルロースマグネシウム、低融
点ワックスおよびカカオ脂である。
【0052】滅菌溶液製剤は、懸濁液、乳濁液、シロッ
プ、およびエリキシル剤を含む。活性成分は、薬学的に
許容される担体、例えば滅菌水、滅菌有機溶媒またはそ
れらの混合物に溶解または懸濁することができる。
【0053】活性成分はまた、適切な有機溶媒、例えば
プロピレングリコール水溶液に溶かすこともできる。他
の調合物は、細かく砕いた活性成分をデンプン水溶液、
CMC(カルボキシメチルセルロース)ナトリウム水溶
液または適切なオイルに分散させて作製できる。
【0054】製剤は単位用量形態、すなわちヒトまたは
他の哺乳類への投与に適した単位用量を含む物理的に分
割した単位でも良い。単位用量形態は1個のカプセルも
しくは錠剤、または多数のカプセルもしくは錠剤で良
い。「単位用量」とは、所望の治療効果を生みだすため
に計算された、1種以上の添加物と混合された本発明の
活性化合物の予め決められた量である。単位用量中の活
性成分の量は、関係する特定の処置に応じて、約0.1
から約1000mgまたはそれ以上に変化または調整す
ることができる。
【0055】本発明の典型的経口投与量は、指示された
効果のために使用するときは、約0.01mg/kg/
日から約100mg/kg/日、好ましくは0.1mg
/kg/日から30mg/kg/日、そして最も好まし
くは約0.5mg/kg/日から約10mg/kg/日
である。非経口投与の場合、約0.001mg/kg/
日から約100mg/kg/日、好ましくは0.01m
g/kg/日から1mg/kg/日の量を投与すること
が一般的に有利であることが証明されている。本発明の
化合物は、一日一回のみ投与しても良く、または、1日
の全用量を、1日2回、3回またはそれ以上に分割して
投与しても良い。勿論、経皮形態を経由するときは、投
与は継続的である。
【0056】本発明の化合物の効果は、以下のアッセイ
および薬理学テストで試験した。
【0057】[VR1形質移入CHO細胞系中のカプサ
シン誘導Ca2+流入の測定](アッセイ1) (1)ヒトVR1−CHOluc9aeq細胞系の確立 ヒトバニロイド受容体(hVR1)cDNAは、軸索切
断した後根神経節のライブラリーでクローン化した(W
O2000/29577)。前記クローン化したhVR
1 cDNAは、pcDNA3ベクターと共に構築さ
れ、CHOluc9aeq細胞系に形質移入させた。前
記細胞系はエクオリンおよびCRE‐ルシフェラーゼレ
ポーター遺伝子を解読シグナルとして有する。前記形質
移入細胞は、10% FCS、1.4mM ピルビン酸
ナトリウム、20mM HEPES、0.15% 炭酸
水素ナトリウム、100U/ml ペニシリン、100
μg/ml ストレプトマイシン、2mMグルタミン、
非必須アミノ酸および2mg/ml G418を含む選
択培地(DMEM/F12 medium, Gibco BRL)中で、限定希釈法
によりクローニングした。Ca2+流入は、カプサイシン
刺激されたクローンについて試験した。高応答クローン
は、このプロジェクトにおける更なる実験のために選択
し、使用した。前記ヒトVR1−CHOluc9aeq
細胞は、前記選択培地中で保持し、1〜2.5×105
細胞/フラスコ(75mm2)で3〜4日に一度継代し
た。
【0058】(2)FDSS−3000を使用したCa
2+流入の測定 ヒトVR1−CHOluc9aeq細胞を、前記選択培
地からG418を除いた培地中で懸濁させ、ウェル当た
り1,000細胞の密度で384−ウェルプレート(bla
ck walled clear-base/Nalge Nunc International)中に
接種した。48時間培養後、前記培地を、2μM Fl
uo−3 AM(Molecular Probes)および0.02%
Puronic F−127を含むアッセイ用緩衝液
(Hank’s平衡塩類溶液(HBSS)、17mM
HEPES(pH7.4)、1mMプロベネシッド、
0.1% BSA)と交換し、前記細胞を、25℃で6
0分間インキュベートした。アッセイ用緩衝液で2回洗
浄した後、前記細胞を試験用化合物または媒体で、25
℃において20分間インキュベートした。細胞質中のC
2+の移動は、FDSS−3000(λex=488n
m、λem=540nm/Hamamatsu Photonics)を用い
て、10nM カプサイシンによる刺激後60秒で測定
した。積分比を計算し、対照と比較した。
【0059】[ラット後根神経節の初代培養神経細胞を
使ったカプサイシンによるCa2+流入誘導の測定](ア
ッセイ2) (1)ラット後根神経節神経細胞の調製 ウィスター系ラットの新生児(生後5〜11日)を殺
し、後根神経節(DRG)を摘出した。DRGは、PB
S(−)(Gibco BRL)中0.1% トリプシン(Gibco BR
L)を用いて37℃で30分間インキュベートし、次に、
半量のウシ胎児血清(FCS)を加え、そして、細胞を
遠心分離により沈殿させた。前記DRG神経細胞は、H
am F12/5% FCS/5% ウマ血清(Gibco B
RL)で再懸濁させ、ピペッティングの繰り返しおよび7
0μm メッシュ(Falcon)の通過により分散させた。培
養プレートは、混入Schwann細胞を除去するため
に37℃で3時間インキュベートした。非付着細胞は、
回収し、ラミニンでコートした384ウェルプレート(N
unc)中、50ng/ml 組換えラットNGF(Sigma)
および50μM 5−フルオロデオキシウリジン(Sigm
a)の存在下、1×104細胞/50μl/ウェルで2日
間さらに培養した。 (2)Ca2+移動アッセイ DRG神経細胞は、17mM HEPES(pH7.
4)および0.1% BSAを含むHBSSで2回洗浄
した。2μM fluo−3M(Molecular Probe)、
0.02% PF127(Gibco BRL)および1mM プ
ロベネシッド(Sigma)を用いて37℃で40分間インキ
ュベートした後、細胞を3回洗浄した。前記細胞は、V
R1アンタゴニストまたは溶媒(ジメチルスルホキシ
ド)と、続いて1μMのカプサイシンでFDSS−60
00中(λex=480nm、λem=520nm/Hamama
tsu Photonics)インキュベートした。480nmでの
蛍光の変化は、2.5分間追跡した。積分比を計算し、
対照と比較した。
【0060】[カプサイシン誘導膀胱収縮を測定するた
めのマグヌスアッセイ](アッセイ3) オスのウィスター系ラット(生後10週)をエーテルで
麻酔し、頚椎骨折により殺した。膀胱の全体を切除し、
酸素を通したModified Krebs-Henseleit溶液(pH7.
4)に浸した。前記溶液は、112mM NaCl、
5.9mM KCl、1.2mM MgCl2、1.2
mM NaH2PO4、2mM CaCl2、2.5mM
NaHCO3、12mM グルコースの組成を有す
る。前記膀胱の収縮反応は、すでに記述されているよう
にして研究した[Maggi CA et al: Br.J.Pharmacol. 10
8: 801-805, 1993]。等尺性張力は、ラット排尿筋の縦
方向細片を使用して1gの負荷で記録した。膀胱細片
は、各刺激に先立って60分間平衡化させた。80mM
KClに対する収縮反応は、反復可能な応答が得られ
るまで、15分間隔で測定した。前記KClに対する応
答は、カプサイシンに対する最大応答値を評価するため
の内部標準として使用した。前記化合物の効果は、前記
小片を、1μM カプサイシンによる刺激(媒体:80
% 生理食塩水、10%エタノール、および10% T
ween 80)に先立って、化合物で30分間インキ
ュベートすることにより調べた。同一の動物から作製さ
れた試料のうちの一つを対照として供し、その他を評価
しようとする化合物のために使用した。内部標準(すな
わちKCl誘導収縮)に対する各々のカプサイシン誘導
収縮を計算し、カプサイシン誘導収縮に対する試験化合
物の効果を評価した。
【0061】[ヒトP2X1形質移入CHO細胞系への
Ca2+流入の測定] (1)ヒトP2X1形質移入CHOluc9aeq細胞
系の調製 ヒトP2X1形質移入CHOluc9aeq細胞系を確
立し、7.5% FCS、20mM HEPES−KO
H(pH7.4)、1.4mM ピルビン酸ナトリウ
ム、100U/ml ペニシリン、100μg/ml
ストレプトマイシン、2mM グルタミン(Gibco BRL)
および0.5ユニット/ml アピラーゼ(一級、Sigm
a)を含むダルベッコの修飾型イーグル培地(DMEM/
F12)中で保持した。懸濁させた細胞を、384-well o
ptical bottom black plates (Nalge Nunc Internation
al)の各ウェルに、3×103/50μl/ウェルで接種
した。前記細胞は、続いて48時間培養し、前記プレー
トに接着させた。 (2)細胞内Ca2+レベルの測定 P2X1受容体アゴニストが媒介する細胞質中のCa2+
レベルの上昇は、蛍光性Ca2+キレート色素Fluo−
3 AM(Molecular Probes)を用いて測定した。プレー
トに接着した細胞は、洗浄用緩衝液(HBSS、17m
M HEPES−KOH(pH7.4)、0.1% B
SAおよび0.5ユニット/ml アピラーゼ)で2回
洗浄し、40μlの添加液(洗浄用緩衝液中1μM F
luo−3 AM、1mM プロベネシッド、1μM
シクロスポリン A、0.01%pluronic (Molecular
Probes))中、暗所で1時間インキュベートした。前記
プレートは、40μlの洗浄用緩衝液で2回洗浄し、3
5μlの洗浄用緩衝液を、各ウェルに、5μlの試験用
化合物または対照用としての2’,3’−o−(2,
4,6−トリニトロフェニル)アデノシン5’−三リン
酸(Molecular Probes)と共に加えた。さらに暗所で10
分間インキュベートした後、200nM α,β−メチ
レンATPアゴニストを添加して、Ca2+移動を開始さ
せた。蛍光強度は、FDSS−6000(λex=410
nm、λem=510nm/HamamatsuPhotonics)によ
り、250msec間隔で測定した。そのデータから積
分比を計算し、対照と比較した。
【0062】[麻酔下でのラットを使ったカプサイシン
により誘導される膀胱収縮の測定](アッセイ4) (1)動物 雌のSprague-Dawleyラット(200〜250g/Charle
s River Japan)を使用した。 (2)カテーテル植え込み ラットを、ウレタン(Sigma)の1.2g/kg腹腔内投
与により麻酔した。正中線切開により開腹し、ポリエチ
レンカテーテル(BECTON DICKINSON, PE50)を、膀胱に、
その頂部を通じて植え込んだ。一方、鼠径部を切り込
み、生理食塩水(Otsuka)中2IU/mlのヘパリン(ノ
ボ・ヘパリン、Aventis Pharma)で満たしたポリウレタ
ンカテーテル(Hibiki,サイズ5)を、総腸骨動脈中に挿
入した。 (3)シストメトリー調査 前記膀胱カテーテルは、T−チューブを通じて圧力変換
器(Viggo-SpectramedPte Ltd, DT-XXAD)およびマイクロ
インジェクションポンプ(TERUMO)と接続した。生理食塩
水を、膀胱に、室温下、2.4ml/hrの速度で注入
した。膀胱内圧力は、チャートペンレコーダー(Yokogaw
a)で連続的に記録した。20分間に相当する、少なくと
も三回の反復可能な排尿サイクルを、試験化合物投与前
に記録し、それをベースライン値として用いた。 (4)試験化合物の投与と、カプサイシンによる膀胱刺
激 化合物投与前に、生理食塩水の注入を停止した。エタノ
ール、Tween 80(ICN Biomedicals Inc.)および
生理食塩水(1:1:8、v/v/v)の混合物に溶解
した試験化合物を、10mg/kgで動脈内投与した。
前記化合物の投与から2分後に、エタノールに溶解した
10μgのカプサイシン(Nacalai Tesque)を動脈内投与
した。 (5)シストメトリーパラメータの解析 カプサイシン誘導による膀胱内圧力上昇は、シストメト
リーデータから解析した。カプサイシン誘導による膀胱
圧力は、カプサイシン刺激が無いときの排尿中最大膀胱
圧力と比較した。試験化合物媒介による膀胱圧力上昇の
阻害は、Studentのt−テストを用いて評価した。5%
よりも小さい確率レベルは、有意差とみなした。
【0063】ヒトVR1形質移入CHO細胞系における
カプサイシン誘導Ca2+流入のIC 50値の結果を、以下
の実施例および実施例の表に示す。データは、固相合成
法により得られ、したがって純度レベルが約40から9
0%である化合物に対応する。実用上の理由から、前記
化合物は、以下の4クラスの活性に分類した。 IC50=A≦0.1μΜ<B≦0.5μM<C≦1μΜ
<D
【0064】本発明の化合物はまた、優れた選択性を示
し、上記の他のアッセイ(2)〜(4)でも強い活性を
示す。
【0065】
【実施例】本発明を以下に実施例の形態で記述するが、
これらは本発明の境界を何ら限定するように解釈される
べきではない。以下の実施例において、全ての量に関す
る値は、他に述べない限り、重量%である。マススペク
トルは、電子スプレー(ES)イオン化法(micromass P
latform LC)を使用して得た。
【0066】出発化合物の調製:[出発化合物A]
【化24】 8−アミノ−2−ナフトール(0.050g、0.31
4mmol)、テトラブチルアンモニウムヨウ化物
(0.012g、0.031mmol)および1−ブロ
モブタン(0.04mL、0.346mmol)のアセ
トン(2ml)溶液を攪拌しながら、炭酸カリウム
(0.130g、0.942mmol)を加えた。前記
混合物を室温で一日攪拌し、ついで60℃で一日加温
し、AcOEtで希釈した。その混合物を酢酸エチルと
水で抽出した。次に、層を分離した。分離した有機相を
塩水で洗い、ついでNa2SO4で乾燥、ろ過し、減圧下
濃縮した。生成した残渣をシリカゲルの分取用薄層クロ
マトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=4/1)上で
精製し、7−ブトキシ−1−ナフチルアミン(0.04
0g、59%)を得た。
【0067】[出発化合物B]
【化25】 沸騰しているTHF(12ml)中、8−アミノ−2−
ナフトール(1.0g、6.28mmol)、ベンズア
ルデヒド(0.73g、6.91mmol)、およびN
2SO4(5.0g、35.20mmol)の混合物を
一晩攪拌した。前記混合物はろ過し、減圧下で濃縮し
た。生成した残渣を、シリカゲルのフラッシュクロマト
グラフィー(Hex/AcOEt/Et3N=75/2
3/2)上で精製し、黄色い固体状の8{[(lZ)−
フェニルメチリデン]アミノ}2−ナフトール(1.5
2g、収率98%)を得た。
【0068】次に、アセトン中、8{[(lZ)−フェ
ニルメチリデン]アミノ}2−ナフトール(0.50
g、2.02mmol)、MeI(0.57g、4.0
4mmol)、およびNaOH(0.24g、6.06
mmol)の混合物を室温で2時間攪拌した。生成した
混合物を濃縮し、残渣をEt2O中に溶かし、水と塩水
で洗い、減圧下で濃縮した。残渣を2N HC1−TH
F(30ml、2:1)に溶かし、室温で1時間30分
攪拌した。生成した溶液をEt2Oで洗った。水層にN
2CO3を加えて塩基性にし、Et2Oで抽出した。有
機層は塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、ろ過つい
で減圧下で濃縮した。生成した残渣は、シリカゲルのフ
ラッシュクロマトグラフィー(Hex/AcOEt=3
/1)で精製し、白い固体状の7−メトキシ−1−ナフ
チルアミン(0.33g、93%)を得た。
【0069】MeIの代わりにEtI、iPrBr、ま
たはブロモメチル−シクロプロパノンを使うことによ
り、7−エトキシ−1−ナフチルアミン、7−プロピル
−1−ナフチルアミン、または7−シクロプロピルメト
キシ−1−ナフチルアミンを各々製造した。
【0070】[出発化合物C]
【化26】 無水ジオキサン(300ml)に溶かした8−アミノ−
2−ナフトール(10.62g、62.82mmol)
とピリジン(9.94g、125.64mmol)の溶
液に、0℃でトリフルオロ酢酸無水物(19.79g、
94.23mmol)を加えた。前記溶液を室温に暖
め、1時間30分攪拌した。生成した溶液を濃縮した。
残渣はEt2Oに溶かし、1N HClと塩水で洗浄
し、ついでNa2SO4で乾燥、ろ過、そして減圧下で濃
縮した。生成した残渣は、シリカゲルのフラッシュクロ
マトグラフィー(ヘキサン:AcOEt=6:1)で精
製し、紫色固体状の2,2,2−トリフルオロ−N−
(7−ヒドロキシ−1−ナフチル)−N−アセトアミド
(4.73g、30%)を得た。
【0071】次に、アセトン(10ml)中、2,2,
2−トリフルオロ−N−(7−ヒドロキシ−1−ナフチ
ル)−N−アセトアミド(0.50g、1.96mmo
l)、MeI(0.31g、2.16mmol)、K2
CO3(1.35g、9.80mmol)、およびTB
AI(0.072g、0.196mmol)の混合物
を、室温で2時間30分攪拌した。生成した混合物は、
ろ過し濃縮した。残渣は、AcOEtで希釈し、塩水で
洗浄し、Na2SO4で乾燥、ろ過ついで濃縮した。生成
された残渣はシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィ
ー(ヘキサン:AcOEt=10/1ついで4/1)で
精製し、白色固体状の2,2,2−トリフルオロ−N−
(7−ヒドロキシ−1−ナフチル)−N−メチルアセト
アミド(0.33g、63%)を得た。
【0072】次に、2,2,2−トリフルオロ−N−
(7−ヒドロキシ−1−ナフチル)−N−メチルアセト
アミド(0.058g、0.22mmol)のEtOH
(3ml)溶液にNaBH4(0.15g、0.215
mmol)を加えた。反応混合物は、TLCにより原料
化合物が存在しないことがわかるまで室温で攪拌した。
前記溶液を濃縮した。残渣をEt2O中に溶かし、水と
塩水で洗浄し、Na2SO 4で乾燥、ろ過し、ついで減圧
下で濃縮した。生成した残渣はシリカゲルのフラッシュ
クロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt=4/1)
で精製し、白色固体状の8−(メチルアミノ)−2−ナ
フトール(0.032g、87%)を得た。
【0073】[出発化合物D]
【化27】 前記出発化合物Bの製造過程中ステップ(1)で製造し
た8{[(lZ)−フェニルメチリデン]アミノ}2−
ナフトール(236mg、0.95mmol)およびK
2CO3(263mg、1.90mmol)の10mL
DMF中懸濁液に、室温で臭化アリル(150mg、
1.24mmol)を加えた。3時間後、反応混合物を
水(50ml)の中に注ぎ、Et2Oで抽出した。有機
層を合わせ、水、塩水で洗い、MgSO4上で乾かし、
減圧下で濃縮した。残渣はカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン/EtOAc=1/10)で精製し、7−
(アリルオキシ)−N−[(1E)−フェニルメチリデ
ン]−1−ナフチルアミン(259mg、95%)の固
体を得た。
【0074】次に、前記アリルエーテル誘導体を、TH
Fと2N HCl水溶液(20mL,1:3)の混合液
に溶かした。室温で1時間攪拌した後、溶媒を減圧下で
除去し、水相をEt2Oで抽出し、有機層は破棄した。
前記水相に1N NaOH溶液を加えてアルカリ性に
し、次にその混合物をEtOAcで抽出した。そのEt
OAc溶液をNa2SO4上で乾燥させ、ついで減圧下で
濃縮して粗生成物を得た。次に、前記粗生成物をシリカ
ゲルのカラムクロマトグラフィー上(ヘキサン/EtO
Ac=1/8ついで1/5)で精製し、7−(アリルオ
キシ)−1−ナフチルアミン(128.5mg、66
%)の固体を得た。
【0075】[出発化合物E]
【化28】 出発化合物Bの製造工程中ステップ(1)で作られた8
{[(lZ)−フェニルメチリデン]アミノ}2−ナフ
トール(101mg、0.45mmol)および塩化ベ
ンゾイル(70mg、0.50mmol)の20ml
CH2Cl2中混合物に、0℃でTEA(68mg、0.
65mmol)を加えた。反応混合物は、室温で1時間
攪拌した。溶媒を取り除いた後、残渣をヘキサンで洗浄
した。
【0076】前記粗生成物を、THF(5mL)と2N
HCl水溶液(10mL)の混合物に溶かした。室温
で1時間攪拌した後、溶媒を減圧下で除去し、水相をE
2Oで抽出し、有機層を破棄した。前記水相に1N
NaOH溶液を加えてアルカリ性にし、次にその混合物
をEtOAcで抽出した。そのEtOAc溶液をNa 2
SO4上で乾燥し、ついで減圧下で濃縮し粗生成物を得
た。前記粗生成物をEt 2Oで再結晶し、8−アミノ−
2−ナフチル安息香酸エステル(108mg、92%)
の固体を得た。
【0077】実施例1−1 N−(6−ヒドロキシ−1−ナフチル)−N’−(4−
イソプロピルフェニル)尿素
【化29】 本実施例は前記方法Aによって行なわれた。
【0078】4−イソプロピルフェニルイソシアネート
(101.3mg、0.63mmol)の1,4−ジオ
キサン(1.4mL、0.45M)溶液を攪拌しなが
ら、室温で1−アミノ−6−ナフトール(100.0m
g、0.63mmol)の1,4−ジオキサン(1.4
mL、0.45M)溶液を加えた。反応混合物は、50
℃に温め、同じ温度で20時間攪拌した。溶媒を減圧下
で取り除き、残渣はiPr2O/MeOHで洗い、灰色粉
末状のN−(6−ヒドロキシ−1−ナフチル)−N’−
(4−イソプロピルフェニル)尿素(119.0mg、
収率59%)を得た。 融点207.5℃; 分子量320.39 MS(M+H):321 活性度:A
【0079】前記出発原料A〜Eのうちいずれか、また
は1−アミノナフトールを使用し、実施例1−1と同様
の方法に従って、下記の化合物を合成し、試験した。
【0080】表1(化30〜化48)
【化30】
【0081】
【化31】
【0082】
【化32】
【0083】
【化33】
【0084】
【化34】
【0085】
【化35】
【0086】
【化36】
【0087】
【化37】
【0088】
【化38】
【0089】
【化39】
【0090】
【化40】
【0091】
【化41】
【0092】
【化42】
【0093】
【化43】
【0094】
【化44】
【0095】
【化45】
【0096】
【化46】
【0097】
【化47】
【0098】
【化48】
【0099】実施例2−1 3−({[(7−ヒドロキシ−1−ナフチル)アミノ]
カルボニル}−アミノ)安息香酸メチル
【化49】 本実施例は前記方法Bによって行なわれた。
【0100】1,1’−カルボニルジ(1,2,4−ト
リアゾール)(65.7mg、0.4mmol)のTH
F(0.8ml)懸濁液に、1−アミノ−7−ナフトー
ル(63.7mg、0.4mmol)のTHF(0.8
ml)溶液を室温で滴下した。その懸濁液を一時間攪拌
した。
【0101】前記懸濁液に、3−アミノ安息香酸メチル
(60.5mg、0.4ml)を室温で加えた。反応混
合物は50℃で15時間攪拌した。室温まで冷ました
後、溶媒を減圧下で除去した。残渣を酢酸エチルとエタ
ノール(1:1)の混合物に溶解し、シリカゲル上の短
いカートリッジに通した(1gSi/6ml)。前記カ
ートリッジは、酢酸エチルとエタノール(1:1)の混
合物で洗った。濾液を合わせ、濃縮し、濃紫色の固体を
得た。
【0102】前記粗生成物をイソプロパノールとイソプ
ロピルエーテルの混合物で洗い、3−({[(7−ヒド
ロキシ‐1−ナフチル)アミノ]カルボニル}アミノ)
安息香酸メチル(57.5mg、42%)を、灰色がか
った紫色の粉末として得た。 分子量336.3504 MS(M+H):337 活性度:A
【0103】前記出発原料A〜Eのうちいずれか、また
は1−アミノナフトールを使用し、実施例2−1と同様
の方法に従って、下記の化合物を合成し、試験した。
【0104】表2(化50〜化55)
【化50】
【0105】
【化51】
【0106】
【化52】
【0107】
【化53】
【0108】
【化54】
【0109】
【化55】
【0110】実施例3−1 3−({[(6−ヒドロキシ−1−ナフチル)アミノ]
カルボニル}−アミノ)安息香酸メチル
【化56】 本実施例は前記方法Cによって行なわれた。
【0111】3−アミノ安息香酸メチル(30.2m
g、0.2mmol)のTHF(1.6mL)溶液に、
1,1’−カルボニルジ−(1,2,4−トリアゾー
ル)(32.8mg、0.2mmol)を室温で加え
た。混合物は室温で1時間攪拌した。得られた混合物
に、6−ヒドロキシ−1−ナフチルアミン(31.8m
g、0.2mmol)を室温で加え、50℃で15時間
攪拌した。溶媒は減圧下で取り除いた。残渣は、酢酸エ
チル(1mL)で溶解し、シリカゲルの短いカートリッ
ジ(1g/6mL シリンジ)に通した。濾液を減圧下
で濃縮し、紫色の固体を得た。前記固体を、イソプロピ
ルエーテル(1.5mL)中で粉砕し、薄紫色粉末状の
3−({[(6−ヒドロキシ−1−ナフチル)アミノ]
カルボニル}−アミノ)安息香酸メチル(45.0m
g、67%)を得た。 分子量 336.3504 MS(M+H):337 活性度:A
【0112】前記出発原料A〜Eのうちいずれか、また
は1−アミノナフトールを使用し、実施例3−1と同様
の方法に従って、下記の化合物を合成し、試験した。
【0113】表3(化57〜化59)
【化57】
【0114】
【化58】
【0115】
【化59】
【0116】実施例4−1 N−(4−フルオロフェニル)−N’−(7−フェノキ
シ−1−ナフチル)尿素
【化60】 本実施例は前記反応Dによって行なわれた。
【0117】実施例1−6で得られたN−(4−フルオ
ロフェニル)−N’−(7−ヒドロキシ−1−ナフチ
ル)尿素(0.100g、0.337mmol)、フェ
ニルボロン酸(0.082g、0.675mmol)、
酢酸銅(II)(0.061g、0.337mmol)お
よびモレキュラーシーブ4A(0.100g)のジクロ
ロメタン(3.5mL)懸濁液を攪拌し、トリエチルア
ミン(0.240mL、1.687mmol)を加え
た。混合物は、室温で18時間攪拌し、ついでセライド
パッドに通した。濾液は減圧下で濃縮した。生成した残
渣は、イソプロピルエーテル中で粉砕し、N−(4−フ
ルオロフェニル)−N’−(7−フェノキシ−1−ナフ
チル)尿素(0.088g、70%)を得た。 分子量372.4025 MS(M+H):373 活性度:D
【0118】実施例1、2、または3で製造された化合
物のいずれかを使用し、実施例4−1と同様の方法に従
って、下記の化合物を合成し、試験した。
【0119】表4(化61)
【化61】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/5375 A61K 31/5375 A61P 13/02 A61P 13/02 13/10 13/10 25/02 25/02 25/28 25/28 29/00 29/00 101 101 C07C 275/32 C07C 275/32 275/34 275/34 275/36 275/36 275/38 275/38 275/42 275/42 311/45 311/45 321/28 321/28 C07D 239/42 C07D 239/42 Z 261/14 261/14 295/12 295/12 Z 333/54 333/54 (72)発明者 池上 由香 京都府京都市伏見区西奉行町伏見合同宿舎 942 (72)発明者 桝田 努 奈良県奈良市神功3−15−6−6A (72)発明者 小久保 利雄 奈良県奈良市神功3−15−18B (72)発明者 ローウィンジャー、ティモシー ビー. 兵庫県西宮市千歳町5−7−203 (72)発明者 吉田 長弘 京都府相楽郡木津町相楽台5−18−15 (72)発明者 フライターク、ヨアヒム ドイツ連邦共和国、42115 ヴッパーター ル、ラーベンヴェーク 69 (72)発明者 マイヤー、ハインリッヒ ドイツ連邦共和国、42115 ヴッパーター ル、クラウディウスヴェーク 3 (72)発明者 ヴィトカ−ノッペル、ライリンデ ドイツ連邦共和国、79639 グレンツァッ ハ−ヴィーレン、キルヒシュトラーセ 26 (72)発明者 丸茂 真紀子 奈良県奈良市西大寺南町4−9−307 (72)発明者 城尾 昌宏 奈良県生駒市鹿ノ台南1−3−17 (72)発明者 多治見 政臣 京都府相楽郡精華町桜が丘1−8−17 (72)発明者 竹下 慶亮 京都府京都市下京区七条通大宮東入大工町 118−405 (72)発明者 森脇 俊哉 奈良県生駒市北大和2−25−4 Fターム(参考) 4C056 AA01 AB01 AC01 AD01 FA14 4C086 AA01 BB03 BC42 BC67 BC73 MA01 MA04 NA14 ZA02 ZA08 ZA15 ZA20 ZA81 ZB11 ZB15 4C206 AA01 EA02 HA29 JA14 JA32 MA01 MA04 NA14 ZA02 ZA08 ZA20 ZA21 ZA81 ZB11 ZB15 4H006 AA03 AB21 AB22 AB23 AB24 TA04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(I)のフェニルナフチル尿素誘
    導体またはその塩を活性成分として含有する医薬。 【化1】 【特許請求の範囲】 【請求項1】 下記式(I)のフェニルナフチル尿素誘
    導体またはその塩を活性成分として含有する医薬。 【化1】 式中、Xは 【化2】 を表し、 式中、R1、R2およびR3は、異なるかまたは同一であ
    り、水素、ハロゲン、直鎖もしくは分枝C1-6アルキ
    ル、直鎖もしくは分枝C1-6アルキルカルバモイル、カ
    ルバモイル、直鎖もしくは分枝C1-6アルコキシ、カル
    ボキシル、ニトロ、アミノ、直鎖もしくは分枝C1-6
    ルキルアミノ、ジ(直鎖もしくは分枝C1-6アルキル)
    アミノ、モルホリノ、直鎖もしくは分枝C1-6アルコキ
    シカルボニル、フェニル、ベンジル、フェノキシ、ハロ
    ゲン置換フェノキシ、直鎖もしくは分枝C1-6アルキル
    チオ、直鎖もしくは分枝C1-6アルカノイル、直鎖もし
    くは分枝C 1-6アルカノイルアミノ、ヒドロキシ置換さ
    れた直鎖もしくは分枝C1-6アルキル、モノ、ジ、もし
    くはトリハロゲン置換された直鎖もしくは分枝C1-6
    ルキル、モノ、ジ、もしくはトリハロゲン置換された直
    鎖もしくは分枝C1-6アルコキシ、または −SO2−N
    −R11の式で表される置換基であり、式中、R11は水
    素、5−メチル−イソオキサゾールまたは2,4−ジメ
    チルピリミジンであり、 R4は水素、ヒドロキシ、または直鎖もしくは分枝C1-6
    アルコキシ基であり、 R5は水素、ヒドロキシ、または直鎖もしくは分枝C1-6
    アルコキシ基であり、 R6は水素またはメチルであり、 R7は水素またはメチルであり、そして、 −Yは、 【化3】 を表し、 式中、R8は、ヒドロキシ、直鎖もしくは分枝C1-6アル
    コキシ、シクロプロピルメトキシ、直鎖もしくは分枝C
    2-6アルケニルオキシ、ベンゾイルオキシ、または下記
    式で表わされる基 【化4】 であり、 式中、R80とR81は同一かまたは異なり、水素、ハロゲ
    ン、または直鎖もしくは分枝C1-6アルコキシである。
  2. 【請求項2】−Xが 【化5】 を表し、 式中、R1は水素、ハロゲン、直鎖もしくは分枝C1-6
    ルキル、直鎖もしくは分枝C1-6アルキルカルバモイ
    ル、カルバモイル、直鎖もしくは分枝C1-6アルコキ
    シ、カルボキシル、ニトロ、アミノ、直鎖もしくは分枝
    1-6アルキルアミノ、ジ(直鎖もしくは分枝C1-6アル
    キル)アミノ、モルホリノ、直鎖もしくは分枝C1-6
    ルコキシカルボニル、フェニル、ベンジル、フェノキ
    シ、ハロゲン置換フェノキシ、直鎖もしくは分枝C1-6
    アルキルチオ、直鎖もしくは分枝C1-6アルカノイル、
    直鎖もしくは分枝C1-6アルカノイルアミノ、ヒドロキ
    シ置換された直鎖もしくは分枝C1-6アルキル、モノ、
    ジ、もしくはトリハロゲン置換された直鎖もしくは分枝
    1-6アルキル、モノ、ジ、もしくはトリハロゲン置換
    された直鎖もしくは分枝C1-6アルコキシ、または −
    SO2−N−R11の式で表される置換基であり、式中、
    11は水素、5−メチル−イソオキサゾールまたは2,
    4−ジメチルピリミジンであり、 R2は水素、メチル、プロピル、イソプロピル、または
    メトキシであり、 R3は水素またはメチルであり、 R4は水素、ヒドロキシ、または直鎖もしくは分枝C1-6
    アルコキシであり、 R5は水素、ヒドロキシ、または直鎖もしくは分枝C1-6
    アルコキシであり、 R6は水素またはメチルであり、 R7は水素またはメチルであり、および、 −Yは 【化6】 を表し、 式中、R8はヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、ブトキ
    シ、イソプロポキシ、シクロプロピルメトキシ、アリル
    オキシ、ベンゾイルオキシ、または下記式で表わされる
    基であり、 【化7】 式中、R80は水素、ハロゲン、またはメトキシである、 請求項1に記載の医薬。
  3. 【請求項3】 前記式(I)のフェニルナフチル尿素誘
    導体が、N−(7−ヒドロキシ−1−ナフチル)−N’
    −[3−(トリフルオロメチル)フェニル]尿素、3−
    ({[(7−ヒドロキシ−1−ナフチル)アミノ]カル
    ボニル}アミノ)安息香酸エチル、N−(7−ヒドロキ
    シ−1−ナフチル)−N’−(4−フェノキシフェニ
    ル)尿素、N−[4−クロロ−3−(トリフルオロメチ
    ル)フェニル]−N’−(7−ヒドロキシ−1−ナフチ
    ル)尿素、N−(7−ヒドロキシ−1−ナフチル)−
    N’−(4−イソプロピルフェニル)尿素、N−(7−
    ヒドロキシ−1−ナフチル)−N’−[3−(メチルス
    ルファニル)フェニル]尿素、N−(7−ヒドロキシ−
    1−ナフチル)−N’−(2−ナフチル)尿素、N−
    [4−(4−クロロフェノキシ)フェニル]−N’−
    (7−ヒドロキシ−1−ナフチル)尿素、N−(7−ヒ
    ドロキシ−1−ナフチル)−N’−(1−ナフチル)尿
    素、N−(4−ベンジルフェニル)−N’−(7−ヒド
    ロキシ−1−ナフチル)尿素、N−(1,1’−ビフェ
    ニル−3−イル)−N’−(7−ヒドロキシ−1−ナフ
    チル)尿素、N−(7−ヒドロキシ−1−ナフチル)−
    N’−(3−フェノキシフェニル)尿素、および3−
    ({[(7ヒドロキシ−1−ナフチル)アミノ]カルボ
    ニル}アミノ)安息香酸メチルからなる群から選択され
    る請求項1に記載の医薬。
  4. 【請求項4】 一種以上の薬学的に許容される賦形剤を
    さらに含有する請求項1に記載の医薬。
  5. 【請求項5】 前記式(I)のフェニルナフチル尿素誘
    導体がVR1アンタゴニストである請求項1に記載の医
    薬。
  6. 【請求項6】 前記式(I)のフェニルナフチル尿素誘
    導体が切迫性尿失禁、膀胱過活動、慢性痛、神経障害
    痛、術後疼痛、慢性関節リウマチ痛、神経痛、ニューロ
    パチー、痛覚過敏、神経損傷、虚血症、神経変性、脳卒
    中、失禁および炎症性疾患から選択される疾患の治療ま
    たは予防に有用である請求項1に記載の医薬。
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