JP2003192659A - フェニル尿素誘導体 - Google Patents

フェニル尿素誘導体

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JP2003192659A
JP2003192659A JP2001395032A JP2001395032A JP2003192659A JP 2003192659 A JP2003192659 A JP 2003192659A JP 2001395032 A JP2001395032 A JP 2001395032A JP 2001395032 A JP2001395032 A JP 2001395032A JP 2003192659 A JP2003192659 A JP 2003192659A
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JP2001395032A
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English (en)
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Takeshi Yura
毅 由良
Munehito Mogi
宗人 茂木
Yuka Ikegami
由香 池上
Tsutomu Masuda
努 桝田
Toshio Kokubo
利雄 小久保
Klaus Urbahns
クラウス ウアバーンズ
Nagahiro Yoshida
長弘 吉田
Makiko Marumo
真紀子 丸茂
Masahiro Shiroo
昌宏 城尾
Masaomi Tajimi
政臣 多治見
Keisuke Takeshita
慶亮 竹下
Toshiya Moriwaki
俊哉 森脇
Yasuhiro Tsukimi
泰博 月見
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Original Assignee
Bayer AG
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】活性成分としてのフェニルナフチル尿素誘導体
またはその塩を含有する医薬を開示する。 【解決手段】一般式(I)で表わされる化合物(例えば
N-(3,4−ジクロロフェニル)−N'-[2−(2−ヒド
ロキシエチル)フェニル]尿素)を有効成分とする本医
薬は、VR1アンタゴニストとして優れた活性を有し、
VR1活性に関する病気の予防および治療、特に切迫性
尿失禁、膀胱過活動、慢性痛、神経障害痛、術後疼痛、
慢性関節リウマチ痛、神経痛、ニューロパチー、痛覚過
敏、神経損傷、虚血症、神経変性、脳卒中、失禁および
/または炎症性疾患の治療に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は薬学的製剤の有効成
分として有用な尿素誘導体に関する。本発明の尿素誘導
体はバニロイド受容体(VR1)拮抗活性を有し、VR
1活性に関する病気の予防と治療、特に切迫性尿失禁、
膀胱過活動、慢性痛、神経障害痛、術後疼痛、慢性関節
リウマチ痛、神経痛、ニューロパチー、痛覚過敏、神経
損傷、虚血症、神経変性、脳卒中、失禁および/または
炎症性疾患の治療に有用である。
【0002】
【従来の技術】バニロイド化合物は、バニリル基または
機能的に同一の基の存在により特徴づけられる。バニロ
イド化合物またはバニロイド受容体モジュレーターのい
くつかの例は、バニリン(4−ヒドロキシ−3−メトキ
シ−ベンズアルデヒド)、グアイアコール(2−メトキ
シ−フェノール)、ジンゲロン(4−/4−ヒドロキシ
−3−メトキシフェニル/−2−ブタノン)、オイゲノ
ール(2−メトキシ4−/2−プロペニル/フェノー
ル)、およびカプサイシン(8−メチル−N−バニリル
−6−ノネンアミド)である。
【0003】中でも、唐辛子の主な刺激成分でもあるカ
プサイシンは、C線維求心性ニューロンを脱感作させる
特異的な神経毒である。カプサイシンは、バニロイド受
容体(VR1)と相互作用し、前記VR1は、後根神経
節(DRG)の細胞体内か、または、C線維神経末端を
含む求心性感覚線維の神経末端に主に発現する[Tominag
a M, Caterina MJ, Malmberg AB, Rosen TA, Gilbert
H, Skinner K, RaumannBE, Basbaum AI, Julius D: Th
e cloned capsaicin receptor integrates multiple pa
in-producing stimuli. Neuron. 21: 531-543, 1998]。
VR1は、最近クローン化され[Caterina MJ, Schumach
er MA, Tominaga M, Rosen TA, LevineJD, Juius D: Na
ture 389:816-824(1997)]そして構造的にTRP(トラ
ンジェント レセプター ポテンシャル)チャンネルフ
ァミリーに関連する6個の膜貫通ドメインを有する非選
択性カチオンチャンネルであることが同定された。カプ
サイシンとVR1の結合により、ナトリウム、カルシウ
ム、およびおそらくカリウムイオンは、その濃度勺配の
低い方へ流れ、最初に脱分極、そして神経末端からの神
経伝達物質の遊離を引き起こす。このため、VR1は、
病的状態または疾患時のニューロン性シグナルを誘起す
る化学的または物理的刺激物質の分子インテグレーター
と考えられている。
【0004】VR1活性と、痛み、虚血症、および炎症
等の疾患との関係を示す直接または間接的な証拠が数多
く存在する(例えば、WO 99/00115および0
0/50387)。さらに、VR1は、ダメージを受け
たかまたは異常な脊髄反射経路を持つ患者の膀胱過活動
に関係する反射シグナルを伝達することが実証されてい
る[De Groat WC: A neurologic basis for the overac
tive bladder. Urology 50 (6A Suppl): 36-52, 199
7]。カプサイシンなどのVR1アゴニストを使用する神
経伝達物質の枯渇による求心性神経の脱感作は、脊髄損
傷や多発性硬化症に関係する膀胱機能障害の治療に有意
な効果があることが示されている[(MaggiCA: Therapeu
tic potential of capsaicin-like molecules - Studie
s in animals and humans. Life Sciences 51: 1777-17
81, 1992) および (DeRidder D; Chandiramani V; Dasg
upta P; VanPoppel H; Baert L; Fowler CJ: Intraves
ical capsaicin as a treatment for refractory detru
sor hyperreflexia: A dual center study with long-
term followup. J. Urol. 158: 2087-2092, 1997)]。
【0005】VR1受容体の拮抗は、神経伝達物質の遊
離を阻害し、VR1活性に関連する症状や病気の予防ま
た治療に結びつくと期待される。
【0006】その為、VR1受容体のアンタゴニスト
は、慢性痛、神経障害痛、術後疼痛、慢性関節リウマチ
痛、神経痛、ニューロパチー、痛覚過敏、神経損傷、虚
血症、神経変性,脳卒中、失禁、炎症性疾患、切迫性尿
失禁(UUI)、および/または膀胱過活動を含む症状
および病気の予防と治療に有用であると考えられる。
【0007】WO 2000/50387は、下記の一
般式または薬学的に許容可能なその塩で表されるバニロ
イドアゴニスト活性を有する化合物を開示している。
【化2】 式中;XPは酸素または硫黄原子であり、APは−NHC
2−または−CH2−であり、Raは置換または無置換
1-4アルキル基、あるいはRalCO−であり、式中、
alは、1から18個の炭素原子を有するアルキル基、
2から18個の炭素原子を有するアルケニル基、または
6から10個の炭素原子を有する置換もしくは無置換ア
リール基であり、Rbは、水素原子、1から6個の炭素
原子を有するアルキル基、1から6個の炭素原子を有す
るアルコキシ基、1から6個の炭素原子を有するハロア
ルキル基、またはハロゲン原子であり、Rcは、水素原
子、1から4個の炭素原子を有するアルキル基、アミノ
アルキル基、二酸モノエステルまたはα−アルキル酸で
ある。また、星印*はキラル炭素原子およびそれらの薬
学的に許容可能な塩を表す。
【0008】WO 2000/61581は、下記の一
般式で表されるアミン誘導体を、糖尿病、高脂血症、動
脈硬化症、および癌に有用な薬剤として開示している。
【化3】 式中(R’,R’’)は、(F,F)、(CF3,H)
または(iPr,iPr)である。
【0009】WO 2000/75106は、下記の一
般式で表される化合物を、MMPが介在する哺乳類の病
の治療に有用な物質として開示している。
【化4】 式中Zは、
【化5】 を表し、R90は水素、C1-12アルキル、C3-8シクロア
ルキル等であり、またR91はアミノ−C1-6アルキル、
アミノカルボニル−C1-6アルキル、またはヒドロキシ
アミノカルボニル−C1-6アルキルであり;そして、R
90とR91は、H,C1-6アルキル、C1-6アルキルチオ、
1-6アルコキシ、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード
およびニトロからなる群から個別に選択される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の文献はいずれも薬学的な活性を持つシンプルなフェニ
チル‐ナフチル尿素誘導体は開示していない。
【0011】効果的なVR1拮抗活性を有し、VR1活
性に関係した病気の予防および治療、特に、切迫性失禁
および/または膀胱過活動の治療に使用できる化合物の
開発が望まれてきた。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記式(I)
のフェニル尿素誘導体、その互変異性体もしくは立体異
性体、またはその塩を提供する。
【化6】
【0013】式中、−Xは、任意にR11、R12,および R
13で置換されていてもよいフェニル、任意にR11、R12,
および R13で置換されていてもよいベンジル、任意にR
11、R12,および R13で置換されていてもよいピリジル、
任意にR11、R12,および R13で置換されていてもよいカ
ルバゾリル、任意にR11、R12,および R13で置換されて
いてもよいフルオレニル, 任意にR11、R12,および R13
で置換されていてもよいチエニル, 任意にR11、R12,お
よび R13で置換されていてもよいピリミジル、任意にR
11、R12,および R13で置換されていてもよいベンゾジオ
キソリル, 任意にR11、R12,および R13で置換されてい
てもよいインダゾリル, 任意にR11、R12,および R13
置換されていてもよいキノリル, 任意にR11、R12,およ
び R13で置換されていてもよいナフチル、あるいは任意
にR11、R12,および R13で置換されていてもよいナフチ
ルで置換された直鎖あるいは分枝C1-6アルキルを表し、
ここで、R11、R12,および R13はそれぞれ水素、ハロゲ
ン、直鎖もしくは分枝C1- 6アルキル、モノ・ジ・もしく
はトリハロゲン置換された直鎖もしくは分枝C1-6アルキ
ル、ニトロ,シアノ, 直鎖もしくは分枝C1-6アルコキ
シ、ヒドロキシ、ピペリジノ, フリル, チエニル, ベン
ジルオキシ, アニリノ, ナフチル、直鎖もしくは分枝C
1-6アルキルカルバモイル, カルバモイル, カルボキシ
ル, アミノ、直鎖もしくは分枝C1-6アルキルアミノ、ジ
(直鎖もしくは分枝C1-6アルキル)アミノ、直鎖もしく
は分枝C1-6アルコキシカルボニル, ベンジル,フェノキ
シ, C1-6アルキル置換されたフェニルオキシ、ピリジ
ル, ハロゲン置換されたフェニルオキシ,直鎖もしくは
分枝C1-6アルキルチオ, 直鎖もしくは分枝C1-6アルカノ
イル,直鎖もしくは分枝C1-6アルカノイルアミノ,ヒドロ
キシ置換された直鎖もしくは分枝C1-6アルキル、モノ・
ジ・もしくはトリハロゲン置換された直鎖もしくは分枝
C1-6アルキルオキシを表し、または、任意に1個から3個
の置換基で置換されていてもよいフェニル(ここで、前
記置換基はそれぞれ異なるかまたは同一であり、そして
水素、ハロゲン、直鎖もしくは分枝C1-6アルキル、直
鎖もしくは分枝C1-6アルコキシ、ピリジル, モノ・ジ・
もしくはトリハロゲン置換された直鎖もしくは分枝C1-6
アルキル、ニトロ,シアノ,ベンジルオキシ, チエニル,
C1-6アルカノイル, C1-6アルコキシカルボニル,
C1-6アルキルチオ, ジ(C1-6アルキル)アミノ、C1-6
アルキルアミノ、そして モノ・ジもしくはトリハロゲ
ン置換されたC1-6アルコキシからなる群から選択され
る。)‐R1は水素、ハロゲン、直鎖もしくは分枝C1-6
ルキル、モノ・ジもしくはトリハロゲン置換された直鎖
もしくは分枝C1-6アルキル、ニトロ, シアノ,直鎖もし
くは分枝C1-6アルコキシ、ヒドロキシ、直鎖もしくは分
枝C1-6アルキルカルバモイル, カルバモイル, カルボキ
シル, アミノ、直鎖もしくは分枝C1-6アルキルアミノ、
ジ(直鎖もしくは分枝C1-6アルキル)アミノ、直鎖もし
くは分枝C1-6アルコキシカルボニル, フェニル,ベンジ
ル,フェノキシ,ハロゲン置換されたフェノキシ, 直鎖も
しくは分枝C1-6アルキルチオ, 直鎖もしくは分枝C1-6
ルカノイル, 直鎖もしくは分枝C1-6アルカノイルアミ
ノ, ヒドロキシ置換された直鎖もしくは分枝C1-6アルキ
ル、モノ・ジもしくはトリハロゲン置換された直鎖もし
くは分枝C1-6アルコキシを表す。
【0014】前記式(I)のフェニル尿素誘導体、その
互変異性体および立体異性体、ならびにそれらの塩は、
非常に優れたVR1拮抗活性を示す。それらは、それゆえ
にVR1活性に関係する病気の予防および治療、特に切迫
性尿失禁および/または膀胱過活動の治療に大変好適で
ある。
【0015】好ましくは、前記式(I)のフェニル尿素
誘導体は、
【0016】−R1が水素、ハロゲン、直鎖または分枝C
1-6アルキル、モノ・ジもしくはトリハロゲン置換され
た直鎖もしくは分枝C1-6アルキル、あるいは直鎖もしく
は分枝C1-6アルコキシを表す。
【0017】また、前記式(I)のフェニル尿素誘導体
は、式中、−Xは任意にR11、R12,および R13で置換され
ていてもよいフェニル、任意にR11、R12,および R13
置換されていてもよいベンジル、任意にR11、R12,およ
び R13で置換されていてもよいピリジル、任意にR11、R
12,および R13で置換されていてもよいカルバゾリル、
任意にR11、R12,および R13で置換されていてもよいフ
ルオレニル、任意にR11、R12,および R13で置換されて
いてもよいチエニル、任意にR11、R12,および R13で置
換されていてもよいベンゾジオキソリル、任意にR11、R
12,および R13で置換されていてもよいインダゾリル、
任意にR11、R12,および R13で置換されていてもよいキ
ノリル、任意にR11、R12,および R13で置換されていて
もよいナフチル、あるいは任意にR11、R12,および R13
で置換されていてもよいナフチルで置換されていてもよ
い直鎖もしくは分枝C1-6アルキルを表し、ここで、
R11、R12,および R13はそれぞれ水素、ハロゲン、直鎖
もしくは分枝C1- 6アルキル、モノ・ジ・もしくはトリハ
ロゲン置換された直鎖もしくは分枝C1-6アルキル、ニト
ロ,シアノ, 直鎖もしくは分枝C1-6アルコキシ、ヒドロ
キシ、ピペリジノ, フリル, チエニル, ベンジルオキ
シ, アニリノ, ナフチル、ジ(直鎖もしくは分枝C1-6
ルキル)アミノ、直鎖もしくは分枝C1-6アルコキシカル
ボニル, ベンジル,フェノキシ, C1-6アルキル置換され
たフェニルオキシ,ピリジル,ハロゲン置換されたフェニ
ルオキシ,直鎖もしくは分枝C1-6アルキルチオ, 直鎖も
しくは分枝C1-6アルカノイル, 直鎖もしくは分枝C1-6
ルカノイルアミノ,ヒドロキシ置換された直鎖もしくは
分枝C1-6アルキル、モノ・ジ・もしくはトリハロゲン置
換された直鎖もしくは分枝C1-6アルキルオキシを表し、
あるいは、任意に1個から3個の置換基で置換されていて
もよいフェニル(ただし、前記置換基はそれぞれ異なる
かまたは同一であり、水素、ハロゲン、直鎖もしくは分
枝C1-6アルキル、直鎖もしくは分枝C1-6アルコキシ、ピ
リジル, モノ・ジ・もしくはトリハロゲン置換された直
鎖もしくは分枝C1-6アルキル、ニトロ, シアノ,ベンジ
ルオキシ, チエニル, C1-6アルカノイル, C1-6アルコキ
シカルボニル, C1-6アルキルチオ, ジ(C1-6アルキル)
アミノ、C1-6アルキルアミノ、そして モノ・ジもしく
はトリハロゲン置換されたC1-6アルコキシからなる群か
ら選択される。)を表すことができる。
【0018】さらに好ましくは、前記式(I)のフェニ
ル尿素誘導体は、下記の物質からなる群から選択され
る:N-[2−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]−N'
-[4'−(メチルスルファニル)−1、1'−ビフェニ
ル−3−イル]尿素;N−[2−(2−ヒドロキシエチ
ル)フェニル]−N'−(4'−ニトロ−1、1'−ビフェ
ニル−3−イル)尿素;N-(4'−アセチル−1、1'−
ビフェニル−3−イル)−N'-[2−(2−ヒドロキシ
エチル)フェニル]尿素;エチル3'−[({[2−(2
−ヒドロキシエチル)フェニル]アミノ}カルボニル)
アミノ]−1、1'−ビフェニル−4−カルボキシレー
ト;N-[2−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]−N'
−[2'−(トリフルオロメチル)−1、1'−ビフェニ
ル−3−イル]尿素;N−(2'−クロロ−1、1'−ビ
フェニル−3−イル)−N'−[2−(2−ヒドロキシエ
チル)フェニル]尿素;N-[2−(2−ヒドロキシエチ
ル)フェニル]−N'-[3−(1−ナフチル)フェニ
ル]尿素;N-[2−(2−ヒドロキシエチル)フェニ
ル]−N'-[4'−(トリフルオロメチル)−1、1'−
ビフェニル−3−イル]尿素;N-(4'、6−ジクロロ
−1、1'−ビフェニル− 3−イル)−N'-[2−(2
−ヒドロキシエチル)フェニル]尿素;N-(2'、5'−
ジクロロ−1、1'−ビフェニル−3−イル)−N'-
[2−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]尿素;N-
(2'、4'− ジクロロ−1、1'−ビフェニル−3−イ
ル)−N'-[2−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]
尿素;N-(3'、4'−ジフルオロ−1、1'−ビフェニ
ルー3−イル)−N'-[2−(2−ヒドロキシエチル)
フェニル]尿素;N-(4'−フルオロ−1、1'−ビフェ
ニル−3−イル)−N'−[2−(2−ヒドロキシエチル)
フェニル]尿素;N-[2−(2−ヒドロキシエチル)フ
ェニル]−N'-(3'−ニトロ−1、1'−ビフェニル−
3−イル)尿素;N-[4'−(ベンジルオキシ)−3'−
フルオロ−1、1'−ビフェニル−3−イル]−N'-[2
−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]尿素;N-(4'
−クロロ−1、1'−ビフェニル−3−イル)−N'−
[2−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]尿素;N-
(2'、5'−ジメチル−1、1'−ビフェニル−3−イ
ル)−N'−[2−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]
尿素;N-[2−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]−
N'-[4’−(トリフルオロメトキシ)−1,1'−ビフ
ェニル−3−イル]尿素;N-(4'−クロロ−1、1'−
ビフェニル−3−イル)−N'-[2−(2−ヒドロキシ
エチル)−3−メトキシフェニル]尿素;N-(3'−フ
ルオロ−1、1'−ビフェニル−3−イル)−N'-[2−
(2−ヒドロキシエチル)フェニル]尿素;N-(3'−ク
ロロー1,1'−ビフェニル−3−イル)−N'−[2−
(2−ヒドロキシエチル)フェニル]尿素;N−(2'、
5'−ジフルオロ−1,1'−ビフェニル−3−イル)−
N'−[2−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]尿素;
およびN-(3'−クロロ−4'−フルオロ−1、1'−ビ
フェニル−3−イル)−N'-[2−(2−ヒドロキシエチ
ル)フェニル]尿素。
【0019】好ましくは、本発明の医薬は一種以上の薬
学的に許容可能な添加物をさらに含む。
【0020】前記式(I)のフェニル尿素誘導体、その
互変異性体および立体異性体、ならびにそれらの塩は、
切迫性尿失禁、膀胱過活動、慢性痛、神経障害痛、術後
疼痛、慢性関節リウマチ痛、神経痛、ニューロパチー、
痛覚過敏、神経損傷、虚血症、神経変性および/または
脳卒中から選択される疾患の治療または予防に有用であ
る。これらの疾患もVR1活性に関係するからである。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の前記式(I)の化合物
は、下記の[A]−[C]の方法で製造することができ
るが、これらの方法に限定されるものではない。いくつ
かの実施形態では、出発原料または中間体として使用さ
れる化合物におけるアミノ基、カルボキシル基およびヒ
ドロキシル基等の一以上の置換基は、当業者に公知の保
護基で保護することが有利である。前記保護基の例は、
Greene and Wutsの"Protective Groups in Organic Syn
thesis (2nd Edition)"に記述されている。
【0022】
【化7】 [方法A]前記化合物[I]において、式中XおよびR1
上記で定義した通りであり、置換基を有する2−(2−
アミノフェニル)エタノールとイソシアネートとの反応
により調整することができる。 前記反応は、例えば、
ジオキサンおよびテトラヒドラフラン等のエーテルや、
ベンゼン、トルエンおよびキシレン等の芳香族炭化水素
や、アセトニトリル等のニトリルや、ジメチルホルムア
ミド(DMF)およびジメチルアセトアミド等のアミド
や、ジメチルスルホキシド等のスルホキシドや、その他
の溶媒を含む溶媒中で行うことができる。
【0023】反応温度は、反応させる化合物次第で任意
に設定される。前記反応温度は限定されないが、通常約
30℃から100℃である。前記反応は、通常30分か
ら48時間行われ、好ましくは1時間から24時間行わ
れる。
【0024】2−(2−アミノフェニル)エタノールと
イソシアネートは、市販ルートで入手するか、公知技術
の使用、または、実施例に記載されている方法に従って
調製することができる。
【0025】
【化8】 [方法B]前記化合物[I]は、X置換されたフェニルカ
ルバメイトと置換された2−(2−アミノフェニル)エ
タノールの反応により調整することができる。前記反応
は、例えば、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド
類、ジオキサン、およびテトラヒドラフラン等のエーテ
ル類や、ベンゼン、トルエンおよびキシレン等の芳香族
炭化水素や、アセトニトリル等のニトリルや、ジメチル
ホルムアミド(DMF)およびジメチルアセトアミド等
のアミドや、その他の溶媒を含む溶媒中で行うことがで
きる。
【0026】反応温度は、反応させる化合物次第で任意
に設定される。前記反応温度は限定されないが、通常約
20℃から50℃である。前記反応は、通常30分から
40時間行われ、好ましくは1時間から24時間行われ
る。
【0027】X置換されたフェニルカルバメートおよび
置換された2−(2−アミノフェニル)エタノールは、
市販ルートで入手するか、または、公知技術の使用、あ
るいは下記に示す実施例の方法により調製することがで
きる。
【0028】
【化9】 [方法C]前記化合物[I]は、(1)式X-NH2で示される
アミンと1、1'−カルボニルジ(1,2,4−トリア
ゾール)(CDT)の反応と(2)置換基を有する2−
(2−アミノフェニル)エタノールを前記反応混合物に
加えることにより調製することができる。前記反応は、
例えば、ジオキサン、およびテリトラヒドラフラン等の
エーテルや、ベンゼン、トルエンおよびキシレン等の芳
香族炭化水素や、アセトニトリル等のニトリルや、ジメ
チルホルムアミド(DMF)およびジメチルアセトアミ
ド等のアミドや、ジメチルスルホキシド等のスルホキシ
ド、その他の溶媒を含む溶媒中で行うことができる。
【0029】反応温度は、反応させる化合物次第で任意
に設定される。前記反応温度は限定されないが、通常約
20℃から50℃である。前記反応は、通常30分から
10時間、好ましくは1時間から24時間行われる。
【0030】CDTおよびアミンは、市販ルートで入手す
るか、または、公知技術の使用により調製することがで
きる。
【0031】前記式(I)で示した化合物またはそれら
の塩が、互変異性体または立体異性体(例:幾何異性体
および配座異性体)を有するときは、それらの分離した
各異性体および混合物もまた本発明の範囲に含まれる。
【0032】式(I)の化合物またはその塩が、その構
造に不斉炭素を有するときは、それらの光学活性体およ
びラセミ混合物もまた本発明の範囲に含まれる。
【0033】式(I)で示される化合物の代表的な塩に
は、本発明の化合物と鉱酸もしくは有機酸、または有機
塩基もしくは無機塩基との反応によって製造される塩を
含む。そのような塩は酸付加塩および塩基付加塩とし
て、それぞれ知られている。
【0034】酸付加塩を形成する酸は、特に限定されな
いが、硫酸、燐酸、塩酸、臭化水素酸およびヨウ化水素
酸等の無機酸、および、特に限定されないが、p−トル
エンスルホン酸、メタンスルホン酸、蓚酸、p−ブロモ
ベンゼンスルホン酸、炭酸、コハク酸、クエン酸、安息
香酸、酢酸等の有機酸を含む。
【0035】塩基付加塩は、特に限定されないが、水酸
化アンモニウム、アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類
金属水酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩等の無機塩基、なら
びに、特に限定されないが、エタノールアミン、トリエ
チルアミン、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン
等の有機塩基から誘導される塩を含む。無機塩基の例と
しては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリ
ウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素
カリウム、水酸化カルシウム、炭酸カルシウム等を含
む。
【0036】本発明の化合物またその塩は、その置換基
次第で、低級アルキルエステルまたは公知の他のエステ
ル、および/または水和物もしくは別の溶媒和物を形成
するように修飾しても良い。それらのエステル、水和
物、および溶媒和物は本発明の範囲に含まれる。
【0037】本発明の化合物は、特に限定されないが、
通常のおよび腸溶性錠剤、カプセル、ピル、散剤、顆粒
剤、エリキシル剤、チンキ剤、溶剤、懸濁剤、シロッ
プ、固体もしくは液体エアロゾル、および乳濁液等の経
口剤の形で投与して良い。また、本発明の化合物は、特
に限定されないが、静脈内投与、腹腔内投与、皮下投
与、筋肉内投与のような薬学の分野の当業者によく知ら
れている形態等により非経口投与しても良い。本発明の
化合物は、当業者によく知られている適切な経鼻用ビヒ
クルの局所的使用を介した鼻腔内投与形態または経皮配
送システムを用いた経皮ルートを介した投与形態で投与
されうる。
【0038】本発明の化合物の使用に関する投与計画
は、特に限定されないが、年齢、体重、性別、患者の医
学的状態、病状、投与経路、患者の代謝・排泄機能のレ
ベル、使用される剤形、投与される特定の化合物および
その塩を含む、種々の要素を考慮して、当業者によって
選定される。
【0039】本発明の化合物は、投与に先立ち、1種以
上の薬学的に許容可能な添加物と共に製剤されるのが好
ましい。その添加物は、特に限定されないが、担体、希
釈剤、香料、甘味料、滑沢剤、溶解剤、懸濁剤、結合
剤、錠剤崩壊剤、およびカプセル化材のような不活性物
質である。
【0040】本発明のさらに他の実施形態は、本発明の
化合物と、1種以上の薬学的に許容される添加物であっ
て、製剤の他の成分と共存でき、患者に有害でない添加
物とからなる薬学的製剤である。本発明の薬学的製剤
は、本発明の化合物の治療的有効量と1種以上の薬学的
に許容される添加物を混ぜて調製される。本発明の調合
物を作製するには、活性物質を希釈剤と混合しても担体
に封入しても良く、その担体は、カプセル、小袋、紙ま
たは他の容器の形でも良い。前記担体は希釈剤を兼ねて
もよく、固体、半固体、ビヒクルとして作用する液体で
もよく、または、例えば活性化合物を重量で10%まで
含有する錠剤、ピル、散剤、ローゼンジ、エリキシル、
懸濁液、乳濁液、溶液、シロップ、エアロゾル、軟膏、
軟・硬ゼラチンカプセル、坐薬、滅菌注射用液および包
装滅菌散剤の形になりうる。
【0041】経口投与のために、活性成分は、経口用で
非毒性の薬学的に許容される担体(特に限定されない
が、ラクトース、デンプン、スクロース、グルコース、
炭酸ナトリウム、マンニトール、ソルビトール、炭酸カ
ルシウム、リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、メチル
セルロース等)と、そして必要に応じ、崩壊剤(特に限
定されないが、トウモロコシ粉、デンプン、メチルセル
ロース、寒天、ベントナイト、キサンタンガム、アルギ
ン酸等)と、そして必要に応じ、結合剤(特に限定され
ないが、ゼラチン、天然糖、ベータラクトース、トウモ
ロコシ甘味料、天然および合成ゴム、アラビアゴム、ト
ラガカントゴム、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメ
チルセルロース、ポリエチレングリコール、ワックス
等)と、そして必要に応じ、滑沢剤(特に限定されない
が、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸ナトリウ
ム、ステアリン酸、オレイン酸ナトリウム、安息香酸ナ
トリウム、酢酸ナトリウム、食塩、タルク等)と共に混
合してもよい。
【0042】散剤では、担体は細かく砕いた固体でもよ
く、それが細かく砕いた活性成分と混合される。活性成
分は、結合力を有する担体と適当な割合で混合し、所望
の形と大きさに圧縮し、錠剤にしてもよい。前記散剤お
よび錠剤は、好ましくは、本発明の新規組成物である活
性成分を約1〜約99重量%含んでいる。適切な固体担
体は、カルボキシメチルセルロースマグネシウム、低融
点ワックスおよびカカオ脂である。
【0043】滅菌溶液製剤は、懸濁液、乳濁液、シロッ
プ、およびエリキシル剤を含む。活性成分は、薬学的に
許容される担体、例えば滅菌水、滅菌有機溶媒またはそ
れらの混合物に溶解または懸濁することができる。
【0044】活性成分はまた、適切な有機溶媒、例えば
プロピレングリコール水溶液に溶かすこともできる。他
の調合物は、細かく砕いた活性成分をデンプン水溶液、
CMC(カルボキシメチルセルロース)ナトリウム水溶
液または適切なオイルに分散させて作製できる。
【0045】製剤は単位用量形態、すなわちヒトまたは
他の哺乳類への投与に適した単位用量を含む物理的に分
割した単位でも良い。単位用量形態は1個のカプセルも
しくは錠剤、または多数のカプセルもしくは錠剤で良
い。「単位用量」とは、所望の治療効果を生みだすため
に計算された、1種以上の添加物と混合された本発明の
活性化合物の予め決められた量である。単位用量中の活
性成分の量は、関係する特定の処置に応じて、約0.1
から約1000mgまたはそれ以上に変化または調整す
ることができる。
【0046】本発明の典型的経口投与量は、指示された
効果のために使用するときは、約0.01mg/kg/
日から約100mg/kg/日、好ましくは0.1mg
/kg/日から30mg/kg/日、そして最も好まし
くは約0.5mg/kg/日から約10mg/kg/日
である。非経口投与の場合、約0.001mg/kg/
日から約100mg/kg/日、好ましくは0.01m
g/kg/日から1mg/kg/日の量を投与すること
が一般的に有利であることが証明されている。本発明の
化合物は、一日一回のみ投与しても良く、または、1日
の全用量を、1日2回、3回またはそれ以上に分割して
投与しても良い。勿論、経皮形態を経由するときは、投
与は継続的である。
【0047】
【実施例】本発明を以下に実施例の形態で記述するが、
これらは本発明の境界を何ら限定するように解釈される
べきではない。以下の実施例において、全ての量に関す
る値は、他に述べない限り、重量%である。マスペクト
ルは、電子スプレー(ES)イオン化法(micromass Plat
form LC)を使用して得た。 融点は未補正値である。
液体クロマトグラフィーマススペクトル(Liquid Chrom
atography - Mass spectroscopy, LC-MS)データは、S
himadzu Phenomenex ODS カラム(4.6 mmφ X 30 mm)
を装備した Micromass Platform LC を用い、アセトニ
トリルと水の混合溶媒(9:1から1:9)を1m 1/
minの流動で流して記録した。 TLCは、プレコー
トされたシリカゲルプレート(Merck silica gel 60F-2
54)を用いて行った。全てのカラムクロマトグラフィ−
分離には、シリカゲル(WAKO-gel C-200 (75-150 (m))
を用いた。 全ての化学物質は、試薬級であり、Sigma -
Aldrich、和光純薬化学工業株式会社、東京化成工業株
式会社、Arch corporation から購入した。
【0048】全ての出発化合物は、市販ルートで入手す
るか、または文献に記載されている方法を使用し調製す
ることができる。
【0049】本発明の化合物の効果は、以下のアッセイ
および薬理学テストで試験した。
【0050】[VR1形質移入CHO細胞系中のカプサ
シン誘導Ca2+流入の測定](アッセイ1) (1)ヒトVR1−CHOluc9aeq細胞系の確立 ヒトバニロイド受容体(hVR1)cDNAは、軸索切
断した後根神経節のライブラリーでクローン化した(W
O2000/29577)。前記クローン化したhVR
1 cDNAは、pcDNA3ベクターと共に構築さ
れ、CHOluc9aeq細胞系に形質移入させた。前
記細胞系はエクオリンおよびCRE‐ルシフェラーゼレ
ポーター遺伝子を解読シグナルとして有する。前記形質
移入細胞は、10% FCS、1.4mM ピルビン酸
ナトリウム、20mM HEPES、0.15% 炭酸
水素ナトリウム、100U/ml ペニシリン、100
μg/ml ストレプトマイシン、2mMグルタミン、
非必須アミノ酸および2mg/ml G418を含む選
択培地(DMEM/F12 medium, Gibco BRL)中で、限定希釈法
によりクローニングした。Ca2+流入は、カプサイシン
刺激されたクローンについて試験した。高応答クローン
は、このプロジェクトにおける更なる実験のために選択
し、使用した。前記ヒトVR1−CHOluc9aeq
細胞は、前記選択培地中で保持し、1〜2.5×105
細胞/フラスコ(75mm2)で3〜4日に一度継代し
た。
【0051】(2)FDSS−3000を使用したCa
2+流入の測定 ヒトVR1−CHOluc9aeq細胞を、前記選択培
地からG418を除いた培地中で懸濁させ、ウェル当た
り1,000細胞の密度で384−ウェルプレート(bla
ck walled clear-base/Nalge Nunc International)中に
接種した。48時間培養後、前記培地を、2μM Fl
uo−3 AM(Molecular Probes)および0.02%
Puronic F−127を含むアッセイ用緩衝液
(Hank’s平衡塩類溶液(HBSS)、17mM
HEPES(pH7.4)、1mMプロベネシッド、
0.1% BSA)と交換し、前記細胞を、25℃で6
0分間インキュベートした。アッセイ用緩衝液で2回洗
浄した後、前記細胞を試験用化合物または媒体で、25
℃において20分間インキュベートした。細胞質中のC
2+の移動は、FDSS−3000(λex=488n
m、λem=540nm/Hamamatsu Photonics)を用い
て、10nM カプサイシンによる刺激後60秒で測定
した。積分比を計算し、対照と比較した。
【0052】[ラット後根神経節の初代培養神経細胞を
使ったカプサイシンによるCa2+流入誘導の測定](ア
ッセイ2) (1)ラット後根神経節神経細胞の調製 ウィスター系ラットの新生児(生後5〜11日)を殺
し、後根神経節(DRG)を摘出した。DRGは、PB
S(−)(Gibco BRL)中0.1% トリプシン(Gibco BR
L)を用いて37℃で30分間インキュベートし、次に、
半量のウシ胎児血清(FCS)を加え、そして、細胞を
遠心分離により沈殿させた。前記DRG神経細胞は、H
am F12/5% FCS/5% ウマ血清(Gibco B
RL)で再懸濁させ、ピペッティングの繰り返しおよび7
0μm メッシュ(Falcon)の通過により分散させた。培
養プレートは、混入Schwann細胞を除去するため
に37℃で3時間インキュベートした。非付着細胞は、
回収し、ラミニンでコートした384ウェルプレート(N
unc)中、50ng/ml 組換えラットNGF(Sigma)
および50μM 5−フルオロデオキシウリジン(Sigm
a)の存在下、1×104細胞/50μl/ウェルで2日
間さらに培養した。 (2)Ca2+移動アッセイ DRG神経細胞は、17mM HEPES(pH7.
4)および0.1% BSAを含むHBSSで2回洗浄
した。2μM fluo−3M(Molecular Probe)、
0.02% PF127(Gibco BRL)および1mM プ
ロベネシッド(Sigma)を用いて37℃で40分間インキ
ュベートした後、細胞を3回洗浄した。前記細胞は、V
R1アンタゴニストまたは溶媒(ジメチルスルホキシ
ド)と、続いて1μMのカプサイシンでFDSS−60
00中(λex=480nm、λem=520nm/Hamama
tsu Photonics)インキュベートした。480nmでの
蛍光の変化は、2.5分間追跡した。積分比を計算し、
対照と比較した。
【0053】[カプサイシン誘導膀胱収縮を測定するた
めのマグヌスアッセイ](アッセイ3) オスのウィスター系ラット(生後10週)をエーテルで
麻酔し、頚椎骨折により殺した。膀胱の全体を切除し、
酸素を通したModified Krebs-Henseleit溶液(pH7.
4)に浸した。前記溶液は、112mM NaCl、
5.9mM KCl、1.2mM MgCl2、1.2
mM NaH2PO4、2mM CaCl2、2.5mM
NaHCO3、12mM グルコースの組成を有す
る。前記膀胱の収縮反応は、すでに記述されているよう
にして研究した[Maggi CA et al: Br.J.Pharmacol. 10
8: 801-805, 1993]。等尺性張力は、ラット排尿筋の縦
方向細片を使用して1gの負荷で記録した。膀胱細片
は、各刺激に先立って60分間平衡化させた。80mM
KClに対する収縮反応は、反復可能な応答が得られ
るまで、15分間隔で測定した。前記KClに対する応
答は、カプサイシンに対する最大応答値を評価するため
の内部標準として使用した。前記化合物の効果は、前記
小片を、1μM カプサイシンによる刺激(媒体:80
% 生理塩水、10%エタノール、および10% Tw
een 80)に先立って、化合物で30分間インキュ
ベートすることにより調べた。同一の動物から作製され
た試料のうちの一つを対照として供し、その他を評価し
ようとする化合物のために使用した。内部標準(すなわ
ちKCl誘導収縮)に対する各々のカプサイシン誘導収
縮を計算し、カプサイシン誘導収縮に対する試験化合物
の効果を評価した。
【0054】[ヒトP2X1形質移入CHO細胞系への
Ca2+流入の測定] (1)ヒトP2X1形質移入CHOluc9aeq細胞
系の調製 ヒトP2X1形質移入CHOluc9aeq細胞系を確
立し、7.5% FCS、20mM HEPES−KO
H(pH7.4)、1.4mM ピルビン酸ナトリウ
ム、100U/ml ペニシリン、100μg/ml
ストレプトマイシン、2mM グルタミン(Gibco BRL)
および0.5ユニット/ml アピラーゼ(一級、Sigm
a)を含むダルベッコの修飾型イーグル培地(DMEM/
F12)中で保持した。懸濁させた細胞を、384-well o
ptical bottom black plates (Nalge Nunc Internation
al)の各ウェルに、3×103/50μl/ウェルで接種
した。前記細胞は、続いて48時間培養し、前記プレー
トに接着させた。 (2)細胞内Ca2+レベルの測定 P2X1受容体アゴニストが媒介する細胞質中のCa2+
レベルの上昇は、蛍光性Ca2+キレート色素Fluo−
3 AM(Molecular Probes)を用いて測定した。プレー
トに接着した細胞は、洗浄用緩衝液(HBSS、17m
M HEPES−KOH(pH7.4)、0.1% B
SAおよび0.5ユニット/ml アピラーゼ)で2回
洗浄し、40μlの添加液(洗浄用緩衝液中1μM F
luo−3 AM、1mM プロベネシッド、1μM
シクロスポリン A、0.01%pluronic (Molecular
Probes))中、暗所で1時間インキュベートした。前記
プレートは、40μlの洗浄用緩衝液で2回洗浄し、3
5μlの洗浄用緩衝液を、各ウェルに、5μlの試験用
化合物または対照用としての2’,3’−o−(2,
4,6−トリニトロフェニル)アデノシン5’−三リン
酸(Molecular Probes)と共に加えた。さらに暗所で10
分間インキュベートした後、200nM α,β−メチ
レンATPアゴニストを添加して、Ca2+移動を開始さ
せた。蛍光強度は、FDSS−6000(λex=410
nm、λem=510nm/HamamatsuPhotonics)によ
り、250msec間隔で測定した。そのデータから積
分比を計算し、対照と比較した。
【0055】[麻酔下でのラットを使ったカプサイシン
により誘導される膀胱収縮の測定](アッセイ4) (1)動物 雌のSprague-Dawleyラット(200〜250g/Charle
s River Japan)を使用した。 (2)カテーテル植え込み ラットを、ウレタン(Sigma)の1.2g/kg腹腔内投
与により麻酔した。正中線切開により開腹し、ポリエチ
レンカテーテル(BECTON DICKINSON, PE50)を、膀胱に、
その頂部を通じて植え込んだ。一方、鼠径部を切り込
み、生理食塩水(Otsuka)中2IU/mlのヘパリン(ノ
ボ・ヘパリン、Aventis Pharma)で満たしたポリウレタ
ンカテーテル(Hibiki,サイズ5)を、総腸骨動脈中に挿
入した。 (3)シストメトリー調査 前記膀胱カテーテルは、T−チューブを通じて圧力変換
器(Viggo-SpectramedPte Ltd, DT-XXAD)およびマイクロ
インジェクションポンプ(TERUMO)と接続した。生理食塩
水を、膀胱に、室温下、2.4ml/hrの速度で注入
した。膀胱内圧力は、チャートペンレコーダー(Yokogaw
a)で連続的に記録した。20分間に相当する、少なくと
も三回の反復可能な排尿サイクルを、試験化合物投与前
に記録し、それをベースライン値として用いた。 (4)試験化合物の投与と、カプサイシンによる膀胱刺
激 化合物投与前に、生理食塩水の注入を停止した。エタノ
ール、Tween 80(ICN Biomedicals Inc.)および
生理食塩水(1:1:8、v/v/v)の混合物に溶解
した試験化合物を、10mg/kgで動脈内投与した。
前記化合物の投与から2分後に、エタノールに溶解した
10μgのカプサイシン(Nacalai Tesque)を動脈内投与
した。 (5)シストメトリーパラメータの解析 カプサイシン誘導による膀胱内圧力上昇は、シストメト
リーデータから解析した。カプサイシン誘導による膀胱
圧力は、カプサイシン刺激が無いときの排尿中最大膀胱
圧力と比較した。試験化合物媒介による膀胱圧力上昇の
阻害は、Studentのt−テストを用いて評価した。5%
よりも小さい確率レベルは、有意差とみなした。
【0056】ヒトVR1形質移入CHO細胞系における
カプサイシン誘導Ca2+流入のIC 50値の結果を、以下
の実施例および実施例の表に示す。データは、固相合成
法により得られ、したがって純度レベルが約40から9
0%である化合物に対応する。実用上の理由から、前記
化合物は、以下の4クラスの活性に分類した。 IC50=A≦0.1μΜ<B≦0.5μM<C≦1μΜ
<D
【0057】本発明の化合物はまた、優れた選択性を示
し、上記の他のアッセイ(2)〜(4)でも強い活性を
示す。
【0058】出発化合物の調製:ビナフチル出発化合物
は、市販ルートで入手したか、または、下記の実施方法
の一つにより調製した。
【0059】[出発化合物 1]
【化10】 3−ブロモアニリン(0.344g、2.00mmo
l)および[Pd(PPh34](0.069g、0.
06mmol)とのDMF中溶液を攪拌しながら、炭酸ナト
リウム(1.5ml)2N溶液を加えた。4−アセチル
フェニルホウ酸(0.656g、4.00mmol)を加
え、この混合物を90℃で16時間攪拌した。その反応混
合物を、次に水で洗浄し、そしてMgSO4で乾燥し
た。前記溶液を減圧下で濃縮し、そして得られた残渣を
分取薄層シリカゲルカラムクロマトグラフィー(CHC
l3)で精製し、1−(3′−アミノ−1、1′−ビフェ
ニル−4−イル)エタノン(0.25g、60%)を得
た。
【0060】[出発化合物 2]
【化11】 [Pd(PPh34](0.069g、0.06mmol)、K3PO4
(0.636g、3.00mmol)、および4−ヨードニ
トロベンゼン(0.498g、2.00mmol)のDMF溶
液を攪拌しながら、フェニルホウ酸(0.243g、
2.00mmol)を加え、そしてその混合物を100℃で
6時間攪拌した。次に、この反応混合物を水で洗浄し、
MgSO4で乾燥した。 前記溶液を減圧下で濃縮し、生じた
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(5% AcO
Et-へキサン)で精製し、4−ニトロ−1、1′−ビフ
ェニル(0.28g、69%)を得た。エタノール(30
ml)中、4-ニトロ−1,1−ビフェニル(0.275
g、1.40mmol)の溶液にPd/C(0.050g、10
%, 水51.5%と共に)を加え、その混合物を室温水
素雰囲気下で5時間攪拌した。 反応混合物を減圧下で濾
過し、4−アミノー1、1'−ビフェニル(0.21g、
88%)を得た。
【0061】[出発化合物 3]
【化12】 3−ブロモアニソール(0.374g、2.00mmol)
および[Pd(PPh3)4](0.069g、0.06mmol)のD
MF中溶液を攪拌しながら、炭酸ナトリウム2N溶液
(1.5ml)を加えた。この混合物に3−アミノフェ
ニルホウ酸(0.548g、4.00mmol)を加え、9
0℃で16時間攪拌した。 次に反応混合物を水で洗浄
し、MgSO4で乾燥した。前記溶液を減圧下で濃縮し、そ
の残渣を分取薄層シリカゲルクロマトグラフィー(CHCl
3、IPE:ヘキサン=1:1)で精製し、3′−メトキシ
−1、1′−ビフェニル−3−アミン(0.28g、9
2%)を得た。
【0062】[出発化合物 4]
【化13】 [Pd(PPh34](0.069g、0.06mmol)、K3PO4
(0.636g、3.00mmol)および2−ブロモチオ
フェン(0.343g、2.00mmol)のDMF中溶液を
攪拌しながら、3−ニトロフェニルホウ酸(0.335
g、2.00mmol)を加え、この混合物を100℃で6
時間攪拌した。次に反応混合物を、水で洗浄し、MgSO4
で乾燥した。前記溶液を減圧下で濃縮し、得られた残渣
をエタノール(30ml)で溶解した。Pd/C(0.05
0g、10%と51.5%水)を加え、その反応混合物を室温
で水素雰囲気下において5時間攪拌した。その反応混合
物を濾過し、生じた濾液を濃縮し、3−(2−チエニ
ル)アニリン(0.35g、86%)を得た。
【0063】出発化合物AおよびBは 下記の方法で調製
した。他の2−(2−アミノフェニル)エタノール誘導
体は市販ルートで入手するか、文献に記載されている方
法に従って調製することができる。
【0064】[出発化合物 A]
【化14】 ステップ1.60%水素化ナトリウムのTHF/DMF(30
ml、1:1)中懸濁液に、マロン酸ジメチル(2.0
00g、9.57g)を0℃で加えた。その混合物を室
温まで加熱し、さらに30分間攪拌した。4−フルオロ
ー3−ニトロベンゾトリフルオライドを加え、その反応
化合物を16時間室温で攪拌した。飽和NH4Cl溶液を加
え、その混合物をAcOEtで抽出した。有機層を塩水で洗
浄し、Na2SO4で乾燥した。前記溶液を減圧下で濃縮し、
生じた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘ
キサン:AcOEt=7:1−3:1)で精製し、2−[2−
ニトロー4−(トリフルオロメチル)フェニル]マロン
酸ジメチル(1.784g、58%)を得た。
【0065】
【化15】 ステップ2.2−[2−ニトロー4−(トリフルオロメチ
ル)フェニル] マロン酸ジメチル(1.780g、5.
55mmol)、およびLiCl(0.47g、11.11mmo
l)のDMSO/水(DMSO10ml、水0.10ml)中混合物を
100℃まで加熱し5時間攪拌した。 室温まで冷却
後、AcOEtを加え、その溶液を塩水で洗浄した。有機層
を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、そして次に減圧下で
濃縮した。前記溶液を減圧下で濃縮し、生じた残渣をエ
チルエテール/へキサンで粉砕した。それらを収集し、
メチル[2−ニトロー4−(トリフルオロメチル)フェ
ニル]アセテート(0.546g、37%)を得た。
【0066】
【化16】 ステップ3.メチル[2−ニトロ−4−(トリフルオロメ
チル)フェニル]アセテート(0.546g、2.07m
mol)のCH2Cl2(25ml)中溶液にDIBAH(6.90ml)
0.9Mへキサン溶液を−78℃で加えた。 その反応混合
物を0℃まで加熱させ、2時間攪拌した。次にiPrOH/H2O
で反応を停止させ、そしてAcOEtで希釈した。 その混合
物にSiO2を加え、さらに1時間攪拌し続けた。その混合
物をセライトパッドに通し、そして濾液は減圧下で濃縮
した。得られた未精製の残渣(0.454g、93%)
は、このまま次のステップで使用した。
【0067】
【化17】 ステップ4.2−[2−ニトロ−4−(トリフルオロメチ
ル)フェニル]エタノールのメタノール(20ml)中
溶液にPd/C(0.050g、10%)を加え、水素雰囲
気下において室温で20時間攪拌した。その反応混合物
を濾過し、濾液は減圧下で濃縮した。得られた生成物
は、これ以上精製せずに、出発化合物として使用した。
【0068】[出発化合物 B]
【化18】 ステップ1.5−フルオロ−2−ニトロトルエン(0.
300g、1.93mmol)およびパラホルムアルデヒト
(0.023g、0.77mmol)のDMSO(3.0ml)中
混合物を攪拌しながら、ナトリウムフェノキシド三水和
物(0.010g、0.06mmol)を加えた。その反応
混合物を60℃まで加熱し、1時間攪拌した。 得られ
た混合物をAcOEtで希釈し、そして希塩酸,水、そして次
に塩水で洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥し、前記溶液
を減圧下で濃縮し、そして生じた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(ヘキサン:AcOEt=3:1)で
精製し、2−(5−フルオロ−2−ニトロフェニル)エ
タノールを得た。
【0069】
【化19】 ステップ2. 2−(5−フルオロ −2−ニトロフェニ
ル)エタノール(0.123g、0.664mmol)、鉄
粉(0.300g、5.37mmol)およびNH4Cl(0.
100g、1.86mmol)のEtOH/水(EtOH8ml、水
0.4ml)中混合物を90℃で1時間攪拌した。室温ま
で冷却後、その混合物にAcOEtを加え、セライトパッド
に通して濾過した。濾液を濃縮し、そして残渣はAcOEt
中で溶解し、水で洗浄し、次に塩水で洗浄後、MgSO4
乾燥した。前記溶液は減圧下で濃縮し、得られた残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:AcOE
t=1:2)で精製し、2−(5−フルオロ−2−アミ
ノフェニル)エタノール(0.09g、87%)を得
た。
【0070】その他の出発化合物は、市販ルートで入手
するか、文献に報告されている方法に従って調製するこ
とができる。
【0071】実施例1 N-(3,4−ジクロロフェニル)−N'-[2−(2−ヒド
ロキシエチル)フェニル]尿素
【化20】
【0072】本実施例は前記一般的方法Aに従って行っ
た。2−(2−アミノフェニル)エタノール(30.0
mg、0.22mmol)および3,4−ジクロロフェニル
イソシアネート(41.1mg、0.22mmol)の1,
4−ジオキサン(2.0mL)中溶液を50℃で18時
間攪拌した。この反応混合物を室温まで冷却し、そし
て、ジイソプロピルエテールで希釈した。得られた沈殿
物を集め、そして次にiPr2Oで洗浄し、N-(3,4−ジクロ
ロフェニル)−N'−[2−(2−ヒドロキシエチル)フェニ
ル]尿素(48.9mg、69%)を得た。 融点:188−190℃ 分子量:325.20 活性度:A
【0073】実施例2 N- [2−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]−N'-[3
(トリフルオロメトキシ)フェニル]尿素
【化21】
【0074】本実施例は一般的方法Bに従って行った。
2−(2−アミノフェニル)エタノール(80.1m
g、0.58mmol)およびフェニル3−(トリフルオロ
メトキシ)フェニルカルバメイト(165.3mg、0.
56mmol)のDMSO(2.0ml)中溶液を90℃で1時間
攪拌した。この反応混合物を室温まで冷却し、そしてAc
OEtで希釈した。その溶液を1N HCl、1NNaOHおよび塩
水で洗浄し、そしてNa2SO4で乾燥した。この溶液を、次
に減圧下で濃縮し、そして残渣をジイソプロピルエテー
ルで粉砕し、N-[2−(2−ヒドロキシエチル)フェニ
ル]−N'-[3(トリフルオロメトキシ)フェニル]尿素
(70.5mg、37%)を得た。 融点:160−161℃ 分子量:340.30 活性度:A
【0075】実施例3 N-(1,1'−ビフェニル−3−イル)−N'- [2−(2
−ヒドロキシエチル)フェニル]尿素
【化22】
【0076】本実施例は、一般的方法Cに従って行っ
た。1、1'−ビフェニル−3−アミン(37.0mg、
0.22mmol)のTHF(2.0mL)中溶液に、1'−カ
ルボニルジ(1,2,4−トリアゾール)(35.9m
g、0.22mmol)を加えた。その混合物に2−(2−
アミノフェニル)エタノール(30.0mg、0.22mm
ol)を加え、そして55℃で18時間攪拌した。室温ま
で冷却後、その混合物を水およびエチルアルコールで希
釈し、生じた沈殿を集め、そして洗浄し、N-(1,1'
−ビフェニルー3−イル)−N'-[2−(2−ヒドロキシ
エチル)フェニル]尿素(20.8mg、29%)を得
た。 融点:196−198℃ 分子量:332.41 MS:(M+H):333 活性度:A
【0077】上記実施例1から3のうちいずれかと同様
の方法に従って、下記の化合物を合成し試験した。
【0078】表1(化23〜化72)
【化23】
【0079】
【化24】
【0080】
【化25】
【0081】
【化26】
【0082】
【化27】
【0083】
【化28】
【0084】
【化29】
【0085】
【化30】
【0086】
【化31】
【0087】
【化32】
【0088】
【化33】
【0089】
【化34】
【0090】
【化35】
【0091】
【化36】
【0092】
【化37】
【0093】
【化38】
【0094】
【化39】
【0095】
【化40】
【0096】
【化41】
【0097】
【化42】
【0098】
【化43】
【0099】
【化44】
【0100】
【化45】
【0101】
【化46】
【0102】
【化47】
【0103】
【化48】
【0104】
【化49】
【0105】
【化50】
【0106】
【化51】
【0107】
【化52】
【0108】
【化53】
【0109】
【化54】
【0110】
【化55】
【0111】
【化56】
【0112】
【化57】
【0113】
【化58】
【0114】
【化59】
【0115】
【化60】
【0116】
【化61】
【0117】
【化62】
【0118】
【化63】
【0119】
【化64】
【0120】
【化65】
【0121】
【化66】
【0122】
【化67】
【0123】
【化68】
【0124】
【化69】
【0125】
【化70】
【0126】
【化71】
【0127】
【化72】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/36 A61K 31/36 4C204 31/381 31/381 4C206 31/403 31/403 4H006 31/416 31/416 31/4406 31/4406 31/4409 31/4409 31/451 31/451 31/47 31/47 A61P 9/00 A61P 9/00 9/10 9/10 13/02 13/02 13/10 13/10 19/02 19/02 25/00 25/00 25/02 101 25/02 101 25/28 25/28 29/00 29/00 101 101 41/00 41/00 43/00 111 43/00 111 C07C 275/34 C07C 275/34 275/36 275/36 275/38 275/38 275/40 275/40 275/42 275/42 323/44 323/44 C07D 209/88 C07D 209/88 213/40 213/40 213/75 213/75 215/38 215/38 231/56 231/56 Z 295/12 295/12 Z 307/52 307/52 317/66 317/66 333/20 333/20 333/36 333/36 // C07M 9:00 C07M 9:00 (72)発明者 池上 由香 京都府京都市伏見区西奉行町伏見合同宿舎 942 (72)発明者 桝田 努 奈良県奈良市神功3−15−6−6A (72)発明者 小久保 利雄 奈良県奈良市神功3−15−18B (72)発明者 ウアバーンズ クラウス 兵庫県神戸市灘区楠丘町6−3−1−301 (72)発明者 吉田 長弘 京都府相楽郡木津町相楽台5−18−15 (72)発明者 丸茂 真紀子 奈良県奈良市西大寺南町4−9−307 (72)発明者 城尾 昌宏 奈良県生駒市鹿ノ台南1−3−17 (72)発明者 多治見 政臣 京都府相楽郡精華町桜が丘1−8−17 (72)発明者 竹下 慶亮 京都府京都市下京区七条通大宮東入大工町 118−405 (72)発明者 森脇 俊哉 奈良県生駒市北大和2−25−4 (72)発明者 月見 泰博 兵庫県尼崎市久々知2−10−1 Fターム(参考) 4C023 GA03 4C031 JA09 4C037 HA27 4C055 AA01 BA01 BA03 BA39 CA01 CA02 CA08 CA28 CB17 DA01 DA53 DB17 4C086 AA01 AA02 AA03 BA03 BA13 BB02 BC17 BC21 BC27 BC28 BC37 MA01 MA04 NA14 ZA01 ZA08 ZA15 ZA21 ZA36 ZA81 ZA96 ZB11 ZB15 ZC42 4C204 BB01 CB25 EB01 FB03 GB32 4C206 AA01 AA02 AA03 HA30 MA01 MA04 NA14 ZA01 ZA08 ZA15 ZA21 ZA36 ZA81 ZA96 ZB11 ZB15 ZC42 4H006 AA01 AB21 TA04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(I)のフェニル尿素誘導体、そ
    の互変異性体もしくは立体異性体、またはそれらの塩。 【化1】 式中、−Xは、任意にR11、R12,および R13で置換され
    たフェニル、任意にR11、R12,および R13で置換された
    ベンジル、任意にR11、R12,および R13で置換されたピ
    リジル、任意にR11、R12,および R13で置換されたカル
    バゾリル、任意にR11、R1 2,および R13で置換されたフ
    ルオレニル, 任意にR11、R12,および R13で置換された
    チエニル, 任意にR11、R12,および R13で置換されたピ
    リミジル、任意にR11、R12,および R13で置換されたベ
    ンゾジオキソリル, 任意にR11、R12,および R1 3で置換
    されたインダゾリル, 任意にR11、R12,および R13で置
    換されたキノリル, 任意にR11、R12,および R13で置換
    されたナフチル、または任意にR11、R12,および R13
    置換されたナフチルで置換された直鎖もしくは分枝C1-6
    アルキルを表し、ここで、R11、R12,および R13はそれ
    ぞれ水素、ハロゲン、直鎖もしくは分枝C1- 6アルキル、
    モノ・ジ・もしくはトリハロゲン置換された直鎖もしく
    は分枝C1-6アルキル、ニトロ,シアノ, 直鎖もしくは分
    枝C1-6アルコキシ、ヒドロキシ、ピペリジノ, フリル,
    チエニル, ベンジルオキシ, アニリノ, ナフチル、直鎖
    もしくは分枝C1-6アルキルカルバモイル, カルバモイ
    ル, カルボキシル, アミノ、直鎖もしくは分枝C1-6アル
    キルアミノ、ジ(直鎖もしくは分枝C1-6アルキル)アミ
    ノ、直鎖もしくは分枝C1-6アルコキシカルボニル, ベン
    ジル,フェノキシ, C1-6アルキル置換されたフェニルオ
    キシ,ピリジル, ハロゲン置換されたフェニルオキシ,直
    鎖もしくは分枝C1-6アルキルチオ, 直鎖もしくは分枝C
    1-6アルカノイル,直鎖もしくは分枝C1-6アルカノイルア
    ミノ,ヒドロキシ置換された直鎖もしくは分枝C1-6アル
    キル、モノ・ジ・もしくはトリハロゲン置換された直鎖
    もしくは分枝C1-6アルキルオキシ、または、任意に1個
    から3個の置換基で置換されていてもよいフェニル。こ
    こで、前記置換基はそれぞれ異なるかまたは同一であ
    り、水素、ハロゲン、直鎖もしくは分枝C1-6アルキル、
    直鎖もしくは分枝C1-6アルコキシ、ピリジル, モノ・ジ
    ・もしくはトリハロゲン置換された直鎖もしくは分枝C
    1-6アルキル、ニトロ, シアノ,ベンジルオキシ, チエニ
    ル, C1-6アルカノイル, C1-6アルコキシカルボニル,C
    1-6アルキルチオ, ジ(C1-6アルキル)アミノ、C1-6
    ルキルアミノ、そしてモノ・ジもしくはトリハロゲン置
    換されたC1-6アルキルオキシからなる群から選択され
    る。‐R1は水素、ハロゲン、直鎖もしくは分枝C1-6アル
    キル、モノ・ジもしくはトリハロゲン置換された直鎖も
    しくは分枝C1-6アルキル、ニトロ, シアノ,直鎖もしく
    は分枝C1-6アルコキシ、ヒドロキシ、直鎖もしくは分枝
    C1-6アルキルカルバモイル, カルバモイル, カルボキシ
    ル, アミノ、直鎖もしくは分枝C1-6アルキルアミノ、ジ
    (直鎖もしくは分枝C1-6アルキル)アミノ、直鎖もしく
    は分枝C1-6アルコキシカルボニル, フェニル,ベンジル,
    フェノキシ,ハロゲン置換されたフェノキシ, 直鎖もし
    くは分枝C1-6アルキルチオ, 直鎖もしくは分枝C1-6アル
    カノイル, 直鎖もしくは分枝C1-6アルカノイルアミノ,
    ヒドロキシ置換された直鎖もしくは分枝C1-6アルキル、
    モノ・ジもしくはトリハロゲン置換された直鎖もしくは
    分枝C1-6アルコキシを表す。
  2. 【請求項2】‐R1が水素、ハロゲン、直鎖もしくは分枝
    C1-6アルキル、モノ・ジもしくはトリハロゲン置換され
    たC1-6アルキル、あるいは直鎖もしくは分枝C1-6アルコ
    キシを表す請求項1に記載されているフェニル尿素誘導
    体、その互変異性体もしくは立体異性体、またはそれら
    の塩。
  3. 【請求項3】‐Xは任意にR11,R12およびR13で置換され
    ていてもよいフェニル、任意にR11,R 12およびR13で置換
    されていてもよいベンジル, 任意にR11,R12およびR13
    置換されていてもよいピリジル、任意にR11,R12およびR
    13で置換されていてもよいカルバゾイル, 任意にR11,R
    12およびR13で置換されていてもよいフルオレニル, 任
    意にR11,R12およびR13で置換されていてもよいチエニ
    ル, 任意にR11,R12およびR 13で置換されていてもよいベ
    ンゾジオキソリル, 任意にR11,R12およびR13で置換され
    ていてもよいインダゾリル, 任意にR11,R12およびR13
    置換されていてもよいキノリル, 任意にR11,R12およびR
    13で置換されていてもよいナフチル、または任意にR11,
    R12およびR13で置換されていてもよいナフチルで置換さ
    れた直鎖もしくは分枝C1-6アルキルを表し、ここで、R
    11,R12およびR13はそれぞれ水素、ハロゲン、直鎖もし
    くは分枝C1-6アルキル、モノ・ジもしくはトリハロゲン
    置換された直鎖もしくは分枝C1-6アルキル、ニトロ, シ
    アノ, 直鎖もしくは分枝C1-6アルコキシ、ヒドロキシ、
    ピペリジノ, フリル, チエニル, ベンジルオキシ, アニ
    リノ, ナフチル、 ジ(直鎖もしくは分枝C1-6アルキ
    ル)アミノ、直鎖もしくは分枝C1-6アルコキシカルボニ
    ル,ベンジル, フェノキシ, C1-6アルキル置換されたフ
    ェニルオキシ, ピリジル,ハロゲン置換されたフェニル
    オキシ, 直鎖もしくは分枝C1-6アルキルチオ, 直鎖もし
    くは分枝C1-6アルカノイル, 直鎖もしくは分枝C1-6アル
    カノイルアミノ, ヒドロキシ置換された直鎖もしくは分
    枝C1-6アルキル、モノ・ジもしくはトリハロゲン置換さ
    れた直鎖もしくは分枝C1-6アルキルオキシ、もしくは、
    任意に一個から3個の置換基で置換されていてもよいフ
    ェニル(ただし前記の置換基は、それぞれ異なるかまた
    は同一であり、そして水素、ハロゲン、直鎖もしくは分
    枝C1-6アルキル、直鎖もしくは分枝アルコキシ, ピリジ
    ル, モノ・ジもしくはトリハロゲン置換された直鎖もし
    くは分枝C1-6アルキル、ニトロ, シアノ, ベンジルオキ
    シ, チエニル, C1-6アルカノイル, C1-6アルコキシカル
    ボニル, C1-6アルキルチオ,ジ(C1-6アルキル)アミ
    ノ、C1-6アルキルアミノ、およびモノ・ジもしくはトリ
    ハロゲン置換されたC1-6アルキルオキシからなる群から
    選択される。)を表す請求項1または2に記載されてい
    るフェニル尿素誘導体、その互変異性体もしくは立体異
    性体、またはそれらの塩。
  4. 【請求項4】前記式(I)のフェニル尿素誘導体が下記
    物質からなる群から選択される請求項1に記載のフェニ
    ル尿素誘導体、それらの互変異性体もしくは立体異性
    体、またはそれらの塩。N‐[2−(2−ヒドロキシエチ
    ル)フェニル]−N'−[4'−(メチルスルファニル)−
    1、1'−ビフェニル−3−イル]尿素;N-[2−(2−
    ヒドロキシエチル)フェニル]−N'-(4'−ニトロー
    1、1'−ビフェニル−3−イル)尿素;N-(4'−アセ
    チル−1、1'−ビフェニル−3−イル)−N'−[2−
    (2−ヒドロキシエチル)フェニル]尿素;エチル3'−
    [([[2−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]アミ
    ノ]カルボニル)アミノ]−1、1'−ビフェニル−4−
    カルボキシレート;N-[2−(2−ヒドロキシエチル)
    フェニル]−N'-[2'−(トリフルオロメチル)−1,
    1'−ビフェニル−3−イル]尿素;N-(2'-クロロ−
    1、1'−ビフェニル−3−イル)−N'-[2−(2−ヒ
    ドロキシエチル)フェニル]尿素;N-[2−(2−ヒド
    ロキシエチル)フェニル]−N'-[3−(1−ナフチ
    ル)フェニル]尿素;N-[2−(2−ヒドロキシエチ
    ル)フェニル]−N'-[4'−(トリフルオロメチル)−
    1、1'−ビフェニルー3−イル]尿素;N-[4'、6−
    ジクロロ−1、1'−ビフェニル−3−イル]−N'−
    [2−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]尿素;N−
    (2'、5'− ジクロロ−1、1'−ビフェニル−3−イ
    ル)−N'−[2−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]
    尿素;N-(2'、4'− ジクロロ−1、1'−ビフェニル
    −3−イル)−N'−[2−(2−ヒドロキシエチル)フ
    ェニル]尿素;N-(3'、4'−ジフルオロ−1、1'−
    ビフェニル−3−イル)−N'−[2−(2−ヒドロキシ
    エチル)フェニル]尿素;N-(4'−フルオロ−1、1'
    −ビフェニル−3−イル)−N'-[2−(2−ヒドロキ
    シエチル)フェニル]尿素;N-[2−(2−ヒドロキシ
    エチル)フェニル]−N'-(3'−ニトロ−1、1'−ビ
    フェニル−3−イル)尿素;N-[4'−(ベンジルオキ
    シ)−3'−フルオロー1、1'−ビフェニル−3−イ
    ル]−N'−[2−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]
    尿素;N-[4'−クロロ−1、1'−ビフェニル−3−イ
    ル]−N'-[2−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]
    尿素;N-(2'、5'−ジメチル−1、1'−ビフェニル
    −3−イル)−N'-[2−(2−ヒドロキシエチル)フ
    ェニル]尿素;N-[2−(2−ヒドロキシエチル)フェ
    ニル]−N'-[4'−(トリフルオロメトキシ)−1、
    1'−ビフェニル−3イル]尿素;N-(4'−クロロ−
    1、1'−ビフェニル−3−イル)−N'-[2−(2−ヒ
    ドロキシエチル)−3−メトキシフェニル]尿素;N-
    (3'−フルオロ−1、1'−ビフェニル−3−イル)−
    N'-[2−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]尿素;N
    -(3'−クロロ−1、1'−ビフェニル−3−イル)−
    N'−[2−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]尿素;
    N−(2'、5'−ジフルオロ1、1'−ビフェニル−3−
    イル)−N'-[2−(2−ヒドロキシエチル)フェニ
    ル]尿素;およびN-(3'−クロロ−4'−フルオロ−
    1、1'−ビフェニル−3−イル)−N'-[2−(2−ヒ
    ドロキシエチル)フェニル]尿素。
  5. 【請求項5】疾患の治療および/または予防に有用な請
    求項1から3のいずれかに記載されている前記式(I)
    のフェニル尿素誘導体、それらの互変異性体もしくは立
    体異性体、またはそれらの塩。
  6. 【請求項6】請求項1から5に記載されている少なくと
    も一つの化合物、それらの互変異性体もしくは立体異性
    体、またはそれらの塩と、少なくとも一種の薬学的に許
    容可能な担体および/あるいは添加物を含む医薬。
  7. 【請求項7】前記式(I)のフェニル尿素誘導体、その
    互変異性体もしくは立体異性体、またはそれらの塩がVR
    1アンタゴニストである請求項6に記載の医薬。
  8. 【請求項8】切迫性尿失禁、膀胱過活動、慢性痛、神経
    障害痛、術後疼痛、慢性関節リュウマチ痛、神経痛、ニ
    ューロバチー、痛覚過敏、神経損傷、虚血症、神経変
    性、脳卒中、失禁および炎症性疾患からなる群から選択
    される疾患の治療および/もしくは予防に有用な請求項
    6に記載の医薬。
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