JP2003052790A - 口腔内貼付用シート状製剤 - Google Patents

口腔内貼付用シート状製剤

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JP2003052790A JP2001244518A JP2001244518A JP2003052790A JP 2003052790 A JP2003052790 A JP 2003052790A JP 2001244518 A JP2001244518 A JP 2001244518A JP 2001244518 A JP2001244518 A JP 2001244518A JP 2003052790 A JP2003052790 A JP 2003052790A
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Junichi Saito
純一 齋藤
Masaaki Ito
雅章 伊藤
Kazuhisa Ninomiya
和久 二宮
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Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 治療現場での貼付操作性に優れるとともに、
高い生産性で製造可能な口腔内貼付用シート状製剤を提
供する。 【解決手段】 少なくとも一方側の主面が剥離処理され
てなり、その端部に把持部分を有するシート状のセパレ
ータと、該セパレータの一方側の主面に行数および列数
のいずれもが2個〜5個から選ばれるように行列状に貼
付配置されてなる複数枚の口腔粘膜貼付用の小片を備
え、上記各小片は、複合繊維不織布の片面に薬物含有粘
着剤層を形成したものであり、かつその重心を通る最小
径と互いに隣り合う小片間の最短距離との比が5〜15
であるように配置されてなり、上記把持部分は、その重
心を通る最小径が5mm〜20mmの大きさを有する口
腔内貼付用シート状製剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、口腔内貼付用シー
ト状製剤に関し、詳しくは歯肉粘膜などの口腔粘膜に粘
着貼付して粘着剤層中の薬物を粘膜吸収させるための小
片を、セパレータ上に複数枚貼付配置してなる口腔内貼
付用シート状製剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、口腔粘膜から薬物を投与する
方法として、液剤や軟膏剤、ゼリー剤、スプレー剤、ト
ローチ剤、バッカル剤、舌下錠などの剤型で投与する方
法が用いられている。また近年では、湿潤部位でも良好
な接着性(粘着性)を有する貼付製剤も開発されてお
り、このような貼付製剤を唾液など水分で濡れる口腔粘
膜、中でも特に歯肉粘膜に貼付して、口腔内治療に適用
することが提案されている。
【0003】例えば、歯科領域における表面麻酔の場面
においては、局所麻酔剤が用いられる。歯科表面麻酔薬
の適応としては、(a)湿潤麻酔や伝達麻酔時の注射針
刺入部位粘膜の麻酔が主であり、その他(b)表在性小
範囲の歯肉膿瘍石灰部位の麻酔や、(c)歯石除去また
は歯周ポケット掻爬時のポケット内壁の麻酔、(d)歯
肉縁付近におよぶ充填または歯冠補綴時の麻酔、(e)
歯科用器材の口腔内接触に対しての嘔吐反射、絞扼反射
の強い患者への麻酔、(f)交換期乳歯などの高度な動
揺歯抜歯時、歯牙破折除去時の麻酔、(g)ドライソケ
ット、口腔内粘膜潰瘍、アフタ、その他創傷部などの除
痛、(h)ラバーダムクランプ装着時の歯肉の除痛、
(i)金属線副子などの装着または除去時の麻酔が挙げ
られる。
【0004】上記(a)の湿潤麻酔や伝達麻酔は抜歯や
齲触した歯の治療に伴う疼痛の軽減を目的として行わ
れ、処置する歯牙1本に対して約3箇所〜4箇所の薬液
注射が行われている。従って、1回の治療で処置する歯
牙は通常1本〜2本程度であるので、1回の治療で多い
場合には10箇所近くの部位に湿潤麻酔や伝達麻酔の注
射を施すことになる。また、上記(b)〜(i)におけ
る表面麻酔の適用範囲は比較的狭い部分から歯肉全体に
及ぶことも予想される。
【0005】口腔内への貼付を意図する貼付製剤におい
ては、口腔内における貼付部位の面積との関係から、1
cm角程度の大きさの薬物含有粘着剤層を有する小片と
するのが好ましい。また上記のような歯科表面麻酔にお
いて、注射ではなく疼痛を伴わない貼付製剤を用いる場
合には、1回の治療に対して10数個の貼付片が必要と
なるため、歯科表面麻酔への適用を特に意図する貼付剤
においては、上記のような小片を、1枚のシートに、行
数および列数のいずれもが2個〜5個から選ばれるよう
に行列状に貼付配置してなる形態で実現されるのが治療
現場での操作性の上で好ましい。
【0006】このような1枚のシートに行列状に小片を
配置してなる貼付製剤を操作性よく扱うためには、上記
小片を貼付配置するスペース(貼付部分)の他に、手指
などで把持し得るスペース(把持部分)をシートに形成
することが望まれる。この把持部分は、貼付製剤の操作
性の観点からはより大きい方が好ましいが、上記のよう
に小片は口腔内への貼付という目的より概ねの大きさが
決まっているものであるため、大きな把持部分を形成す
るには、小片間の間隔を狭めて貼付部分を小さく形成す
る必要がある。しかし、小片間の間隔が狭すぎると、貼
付製剤の製造上において以下のような問題がある。
【0007】上述したような形態の口腔内貼付製剤は、
通常、支持基体の片面に薬物含有粘着剤層を形成した
粘着シートを、セパレータ上に積層して原反を作製し、
セパレータを残して粘着シートのみを複数の小片に打
ち抜いた後、粘着シートのうち小片を除く残余の部分
を剥離除去する(所謂、カス取り工程)ことで作製され
る。このような口腔内貼付製剤の製造において、上記の
カス取り工程の作業は、の打ち抜き工程後、たとえ
ば巻き取り装置を用いて上記残余の部分をカス部分とし
て連続的に巻き取ることによって行われるが、小片間の
距離が狭すぎると、カス取りを確実に行うことができな
いため、製造上の効率が悪くなるとともに低歩留まりと
なり、生産性が低下してしまう。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した課
題を解決するためになされたものであって、その目的と
するところは、治療現場での貼付操作性に優れるととも
に、高い生産性で製造可能な口腔内貼付用シート状製剤
を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
を解決するために鋭意研究を行った結果、本発明を完成
するに至った。本発明は以下の通りである。 (1)少なくとも一方側の主面が剥離処理されてなり、
その端部に把持部分を有するシート状のセパレータと、
該セパレータの一方側の主面に行数および列数のいずれ
もが2個〜5個から選ばれるように行列状に貼付配置さ
れてなる複数枚の口腔粘膜貼付用の小片を備えるシート
状製剤であって、上記各小片は、複合繊維不織布の片面
に薬物含有粘着剤層を形成したものであり、かつその重
心を通る最小径と互いに隣り合う小片間の最短距離との
比が5〜15であるように配置されてなり、上記把持部
分は、その重心を通る最小径が5mm〜20mmの大き
さを有する口腔内貼付用シート状製剤。 (2)複合繊維不織布がポリプロピレンおよびポリエス
テル分割繊維である上記(1)に記載の口腔内貼付用シ
ート状製剤。 (3)把持部分を水平に保持した際のシートの撓み角度
が、10度以下である上記(1)または(2)に記載の
口腔内貼付用シート状製剤。 (4)小片の薬物含有粘着剤層に含有される薬物が、局
所麻酔薬である上記(1)〜(3)のいずれかに記載の
口腔内貼付用シート状製剤。 (5)小片が歯肉粘膜貼付用である上記(1)〜(4)
のいずれかに記載の口腔内貼付用シート状製剤。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明の好ましい一例の口腔内貼付用シート状
製剤1を簡略化して示す図であり、図1(a)は正面
図、図1(b)は図1(a)の切断面線IB−IBから
みた断面図である。本発明の口腔内貼付用シート状製剤
(以下、単に「シート状製剤」ということがある。)1
は、セパレータ2と、該セパレータ2の一方側の主面に
貼付配置されてなる複数枚の口腔粘膜貼付用の小片3と
を、基本的に備える。
【0011】本発明におけるセパレータは、少なくとも
一方側の主面(小片3が貼付される側の主面)が剥離処
理されてなるシート状物である。セパレータの主面形状
に特に限定はなく、方形状(矩形状、正方形状)や円形
状(真円形状、楕円形状)など種々の形状で実現されて
よいが、製造工程における歩留まりなどの点からは方形
状が好ましく、中でも矩形状が特に好ましい。上記「セ
パレータの主面形状」とは、セパレータの厚み方向に対
して垂直な面(セパレータの主面)のうち、後述の把持
部分を除く残余の部分(貼付部分)における主面部分の
形状を指すものとする。また安全性や操作性、外見上の
美観などの観点からは、矩形における四方の角部を丸め
るように形成して(アールを形成して)おくことが好ま
しい。図1には、たとえば、セパレータ2の主面形状が
矩形状である例を示す。
【0012】本発明におけるセパレータを形成する材料
としては、特に限定はなく、たとえばポリエステルやポ
リ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレン、ポ
リプロピレンなどのプラスチックフィルムや、上質紙、
グラシン紙、コート紙などの紙類、あるいは紙類にプラ
スチックフィルムを積層したラミネート紙など、従来公
知の種々の材料を用いることができる。上記中でも特
に、適度な自己支持性を有するという観点から、ポリエ
チレンテレフタレートに代表されるポリエステルフィル
ムを用いることが好ましい。
【0013】またセパレータの少なくとも一方側の主面
に施す剥離処理としては、特に限定はないが、たとえば
フッ素樹脂やシリコーン系樹脂などを用いた剥離処理層
の形成が挙げられる。また本発明におけるセパレータ
は、取扱い性や自己支持性の観点から、その厚み(剥離
処理層の厚みを含む)が25μm〜200μmの範囲内
から選ばれるのが好ましく、50μm〜100μmの範
囲内から選ばれるのがより好ましい。
【0014】本発明のシート状製剤におけるセパレータ
は、その端部に把持部分を有する。該把持部分は、その
重心を通る最小径が5mm〜20mm、好ましくは7m
m〜12mmの大きさを有するように形成される。なお
上記「把持部分の重心を通る最小径」とは、把持部分主
面の辺(貼付部分と一体的に形成されてなる場合、貼付
部分に連なる側における辺は、最端の小片の辺に沿った
仮想的な境界線であるものとする)間の該主面に沿った
長さのうち、当該把持部分の重心を通りかつ最小となる
長さを指すものとし、便宜上把持部分の主面が貼付部分
より円形状以外の形状で連なるような場合であっても、
「径」と呼ぶものである。
【0015】該把持部分の最小径が5mm未満である
と、取扱い時において小片に手指などが不所望に触れて
しまう虞があり、医療現場などにおいて該シート状製剤
を片手で把持することが困難となってしまう。また該把
持部分の最小径が20mmを超えると、不必要に把持部
分が大きいため無駄が大きく、製造時の原材料の歩留ま
りが悪化し、生産性が低下する。上記把持部分の最小径
が5mm〜20mmに選ばれることで、口腔粘膜貼付用
の小片に直接触れることなく、片手でシートを保持し、
小片を剥離することが可能な、格段に操作性に優れたシ
ート状製剤を実現することができる。
【0016】該把持部分の主面形状は、上記最小径を有
するものであるならば、特に制限はなく、方形状、円形
状、多角形状などの形状にて貼付部分に連なるように実
現される。本発明における把持部分は、セパレータの端
部において、貼付部分と一体的に形成されたものであっ
てもよく、また貼付部分と別体として設けられたもので
あってもよい。図1には、たとえばセパレータ2の長手
方向一方側の端部に、該セパレータ2の短手方向の全幅
を有する略矩形状の把持部分7が突出するように形成さ
れた例を示す。
【0017】また図2は、本発明の好ましい他の例の口
腔内貼付用シート状製剤1’を簡略して示す正面図であ
る。図2に示す例のシート状製剤1’は、把持部分の形
成の仕方のみが異なる以外は図1の例と同様であり、同
様の構成を有する部分については同一の参照符を付し説
明を省略する。本発明のシート状製剤においては、図2
に示す例のようにセパレータ2の長手方向一方側の端部
に、該セパレータ2の短手方向の全幅よりは小さな幅を
有する略矩形状の把持部分7’が突出するように形成さ
れてもよい。
【0018】本発明における小片3は、支持基材として
の複合繊維不織布4と、該複合繊維不織布4の片面に形
成される薬物含有粘着剤層5を有する。複合繊維不織布
4は、口腔内に貼付適用しても毒性などを有さず、かつ
シート状製剤製造時のハーフカットおよびカス取りにお
いて充分な引張強度を有するものから選択される。
【0019】このような複合繊維不織布として、具体的
には、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸
ビニル共重合体、ポリエステル、ポリアミド、ポリ塩化
ビニル、ポリ塩化ビニリデン、酢酸セルロース、エチル
セルロース、ポリテトラフルオロエチレン、ポリウレタ
ン、ナイロン、ポリビニルアルコールやポリビニルピロ
リドン、ポリ−N−ビニルアセトアミド、ポリエチレン
オキサイド、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸塩、
寒天、キサンタンガムなどのうち少なくとも2種から選
択される繊維からなる複合繊維不織布が挙げられる。こ
れらの中でも、貼付時の違和感が少なく、柔軟性を有
し、充分な引張強度を有し、しかも安価であるという観
点からは、ポリプロピレンおよびポリエステル分割繊維
からなる複合繊維不織布を用いるのが好ましい。分割繊
維とは、1つの繊維中に2種の成分、たとえばポリプロ
ピレンとポリエステルとを長さ方向に連続的に織り込ん
だものであり、不織布をつくる工程で一方の成分を抽出
したり、強い衝撃を与えたりすることによって、みかん
を輪切りにした時に房が別れるが如く分割してより細い
繊維が得られるものである。
【0020】また本発明における複合繊維不織布として
は、小片3の取扱い性、薬物含有粘着剤層5の裏抜け防
止、口腔粘膜貼付時の違和感の軽減などの観点から、J
ISL 1085に規定される重量(秤量)が50g/
2〜120g/m2のものを選択することが好ましい。
【0021】本発明における小片3において、複合繊維
不織布4の片面に形成される薬物含有粘着剤層5は、口
腔粘膜から体内吸収させるべき薬物を含有する粘着剤を
層状に形成したものである。口腔内貼付用シート状製剤
において、該小片3はこの薬物含有粘着剤層を介してセ
パレータ2の上記主面に貼付される。
【0022】各小片3は、1枚のセパレータ2に貼付配
置されるものについて略同一の主面形状および大きさを
有しており、実質的に貼付が可能な形状であれば、特に
限定はない。小片3の主面形状としては、たとえば方形
状(矩形状、正方形状)や円形状(真円形状、楕円形
状)、多角形状、三角形状など種々の形状が挙げられる
が、製造工程における歩留まりなどの観点からは方形状
が好ましく、中でも矩形状が特に好ましい。上記「小片
の主面形状」とは、小片の厚み方向に対して垂直な面
(小片の主面)の形状を指す。
【0023】本発明の口腔内貼付用シート状製剤1にお
いては、上記のような小片3が複数枚、セパレータ2の
上記主面上に行列状(マトリクス状)に配置される。上
記「行列状」とは、同一の形状および大きさを有する複
数個の小片を全体として方形状(矩形状、正方形状)と
なるように略等間隔をあけて配置された状態をいう。
【0024】本発明において、行列状に配置された小片
の行数および列数は、2個〜5個より選ばれる。これに
よって、セパレータ上から各小片を剥離する際の取扱い
性に優れるとともに、適度な大きさの小片が実際の治療
現場で必要な枚数貼付配置されているので、治療時の作
業時間の短縮が期待できる。なお本明細書中において、
上記「行数」とは、小片が配置され全体として形成する
上記方形状における四辺のうち、いずれか一辺に沿った
任意の方向に配置された小片の集合(これを「1行」と
する)の数を指し、上記「列数」とは、上記の「行」に
おける方向に対し垂直な方向に配置された小片の集合
(これを1列とする)の数を指す。
【0025】行数および列数のうち少なくともいずれか
が1個であると、セパレータ1枚あたりに貼付配置する
小片数が少なく、また配置する小片数を多くしようとす
ると、一方向に極端に長手のセパレータを用いる必要が
あり、使用しづらいといった問題が生じる。また行数お
よび列数のうち少なくともいずれかが6個を超えると、
セパレータ1枚あたりに貼付配置できる小片数は充分で
あるが、貼付配置した小片の重みでセパレータが撓みす
ぎ、取扱い性に問題を生じる。口腔内貼付用シート状製
剤1における行数および列数は、使用時の操作性や効率
の観点からは、そのいずれか一方が2個〜4個であり、
かつ残る他方が3個〜5個であるのが好ましい。図1お
よび図2には、12個の小片が矩形状に略等間隔をあけ
て配置され、該矩形状の長手方向X(矩形状のセパレー
タの長手方向に略一致)に沿った小片の集合を「行」と
し、この長手方向に対し垂直な短手方向Y(矩形状のセ
パレータの短手方向に略一致)に沿った小片の集合を
「列」とする場合に、行数が3個、列数が4個である例
を示す。
【0026】さらに本発明においては、各小片が、その
重心を通る最小径(Dp)と、互いに隣り合う小片間の
最短距離(Di)との比が5〜15となるように、セパ
レータ2の上記主面上に行列状に配置される。上記「小
片の重心を通る最小径(Dp)」とは、小片主面の辺間
の該主面に沿った長さのうち小片の重心を通りかつ最小
となる長さを指し、便宜上小片の主面形状が円形状以外
であっても「径」と呼ぶものである。また上記「互いに
隣り合う小片間の最短距離(Di)」とは、1枚のセパ
レータ上に貼付配置される小片のうち1個の小片につい
てみたときに、該小片と互いに隣り合う複数の小片との
間の直線距離のうち、最短の直線距離を指す。
【0027】このように本発明においては、上記Dp/
Diの比が5〜15というように、各小片の大きさの割
に各小片間の間隔を小さめに選択することで、上述した
片手で把持することができる程度の充分な大きさの把持
部分を形成することができ、貼付操作性に優れるシート
状製剤を実現できるものである。また本発明において
は、シート自体を大きくすることなく、従来と同じ大き
さのシートでより大きな把持部分を形成することが可能
であり(従来の口腔内貼付製剤におけるDp/Di=
1.5〜6程度)、同程度の原材料で貼付操作性の向上
された口腔内貼付用のシート状製剤を得ることができ、
経済的にも優れる。
【0028】またさらに本発明では、上述の貼付操作性
に優れるシート状製剤を、効率よく高い歩留まりで製造
することができる。上述したようにシート状製剤は、通
常、支持基体の片面に薬物含有粘着剤層を形成した粘
着シートをセパレータ上に積層して原反(貼付シート原
反)を作製する工程、セパレータを残して粘着シート
のみを複数の小片に打ち抜く工程、ならびに粘着シー
トのうち小片を除く残余の部分を剥離除去する工程(カ
ス取り工程)の3つの基本的な工程を経て製造される。
上記カス取り工程の作業においては、小片間の間隔が
狭すぎると、カス取りを確実に行うことができず、また
小片間の間隔が広すぎると、カス取りの作業の際に小片
もカスと一緒に不所望に剥離してしまう不都合がある。
このような問題は単に小片間の間隔を調整するだけで解
決されるものではなく、小片の大きさと小片間の間隔と
のバランス(Dp/Diの比率)がその一つの要因とな
る。
【0029】今回、本発明者らは、上記カス取り工程に
おける作業性には、支持基材の形成材料の選択が、大き
く関与していることを見出した。すなわち、従来、支持
基体としては、医療用に使用される一般的なポリエステ
ル製やポリプロピレン製のスパンレース不織布やニード
ルパンチ不織布、スパンボンド不織布などが多く用いら
れてきたが、これらを用いて、例えば、Dp/Diの比
率が10であるようなシート状製剤を製造しようとする
と、確実にカスを剥離除去できなかった。本発明におい
ては、小片の支持基体として上記複合繊維不織布を使用
することによって初めて、上記Dp/Diの比率が5〜
15というように、各小片の大きさの割に各小片間の間
隔が小さめであっても、上記のカス取り作業を確実に行
うことができ、効率よくかつ高歩留まりでの製造が可能
な口腔内貼付用シート状製剤を得ることができたもので
ある。
【0030】本発明の口腔内貼付用シート状製剤におい
て、上記Dp/Diの比率が5未満であると、カス取り
操作の際に小片も剥がれてしまい易くなると同時に、歩
留まりが悪くなり、生産性が低下してしまうという問題
が起こる。またDp/Diの比率が15を超えると、カ
ス取り操作の際に、カス取りが確実にできず、製造上の
大きな問題となる。さらにカス取り作業を効率よくで
き、生産性がより向上されたシート状製剤を得ることが
できる観点からは、上記Dp/Diの比率が8〜12で
あるように調整されるのが好ましい。
【0031】なお、本発明のシート状製剤における小片
は、口腔内に貼付するためのものであるため、その大き
さがある程度制限されるものであり、たとえば上記Dp
が5mm〜15mm、好ましくは7mm〜13mmの範
囲内に選ばれる。特に、本発明において歯肉粘膜への貼
付を意図する小片を作製する場合には、該小片主面が7
mm〜13mm×7mm〜13mm程度の方形状である
ように実現されるのが好ましい。
【0032】本発明のシート状製剤は、把持部分を水平
に保持した際のシートの撓み角度が、好ましくは10度
以下であり、より好ましくは8度以下である。該撓み角
度が10度を超えると、シート状製剤の操作性が低下
し、医療行為に支障をきたしかねない虞があるため好ま
しくない。すなわち、本発明のシート状製剤において
は、セパレータから小片を剥離する際の取扱い性の点
で、上記のように片手でシートを把持し小片を剥離する
ことが可能であることが重要であるが、その際シートが
適度な撓み性を有することが必要である。またシート状
製剤の実際の操作時には、1枚のセパレータに貼付配置
されている小片をピンセット、または手指で剥離除去し
て自己支持性(いわゆる、腰)を有する必要がある。上
記撓み角度が10度以下に選ばれることで、操作性に優
れる適度な腰を有するように調整されたシート状製剤を
実現できる。
【0033】なおシート状製剤の撓み角度は、把持部分
全体を水平に保持した際の、撓んだ状態のシートが水平
方向に対して成す角度を指すものとする。この撓み角度
は、たとえば、以下の方法で測定することができる。ま
ず、水平な検査台の端にJIS G 4305に規定さ
れた厚さ1.5mm、幅50mm、長さ200mmのS
US304鋼板をその端辺が検査台の端辺と一致するよ
うに固定する。鋼板の端辺部にJIS Z 1528に
規定された両面テープを貼付け、一方の粘着面にシート
状製剤の把持部分の全ての部分を、小片が貼付配置され
てなる側を上向きにして貼りつける。続いて、JIS
B 7534に規定された金属製角度定規の長枝を短枝
が下向きとなるように鋼板上面に擦り合わせ、短枝の目
盛が撓み部の先端に一致するように長枝を移動させる。
この時の撓み部先端の鋼板端辺部からの水平距離および
垂直距離を金属製角度定規の長枝及び短枝の目盛の差に
より測定し、正接法により撓み角度を算出する。
【0034】該シート状製剤の撓み角度は、セパレータ
の材料の選択、小片の形状、大きさ、数、配置状態、小
片を構成する複合繊維不織布の種類、薬物含有粘着剤層
の材質、密度、物理物性などを調整することによって実
現することができる。
【0035】本発明における小片は、上述したように複
合繊維不織布の片面に薬物含有粘着剤層を形成してなる
ものであるが、該薬物含有粘着剤層に含有される薬物と
しては、特に制限はない。薬物は、その薬効(使用用
途)に応じて、粘着剤層に溶解状態、過飽和結晶析出状
態もしくは分散状態にて含有させる。これにより、各種
疾患の治療及び/または予防を目的とした口腔内貼付製
剤とすることができる。
【0036】前記したように、本発明における薬物含有
粘着剤層では、粘着剤と薬物との親和性が比較的低く、
貼付後比較的短時間で効果が発現し、また、口腔粘膜に
対して弱粘着性であるので剥離し易い。歯科及び口腔外
科領域での治療行為における薬物投与は短時間で行なわ
れることが望ましい。よって、本発明の口腔内貼付用シ
ート状製剤は、歯科及び口腔外科領域での局所性薬物の
投与、特に、投与時間が短いことが好ましい局所麻酔剤
の投与に好適である。
【0037】ここでの粘着剤層に含有させて短時間投与
を行う局所性薬物としては、例えば、リドカイン、ベン
ゾカイン、プロカイン、テトラカイン、クロロプロカイ
ン、ジブカイン、メピバカイン、ブピバカインやこれら
の塩酸塩などの薬理学的に許容し得る塩などが挙げられ
る。このような局所麻酔薬を薬物含有粘着剤層5に含有
させることで、歯科領域の表面麻酔に好適に使用できる
小片3を備える口腔内貼付用シート状製剤1を実現でき
る。
【0038】上記局所麻酔剤としては、リドカインの
他、コカイン、プロカイン、クロロプロカイン、テトラ
カイン、ベンゾカイン、リドカイン、メピバカイン、プ
リロカイン、プピバカイン、ジブカイン、プロポキシカ
イン、エチドカイン、ジクロニン等を挙げることがで
き、これらリドカインを含む例示の物質及びこれらの薬
理学的に許容される塩からなる群から選択される少なく
とも1種を用いることができる。
【0039】また本発明の口腔内貼付用シート状製剤
は、基本的に口腔粘膜に対して弱粘着性であるが、口腔
内の適用部位における粘膜の表面から唾液等の水分を十
分に取り除いて、水分の残存量が極めて微量となるよう
にすれば、薬物の経粘膜吸収に十分な時間は付着させる
ことも可能である。よって、全身性薬物の投与のための
使用も期待できる。また、上顎及び下顎歯肉部外側に貼
付した場合は口唇で押さえられる為に長時間の付着が可
能となる。よって、全身性薬物の長時間投与も可能であ
る。
【0040】本発明において薬物含有粘着剤層に含有可
能な全身性薬物としては、たとえばコルチコステロイド
類、鎮痛消炎剤、催眠鎮静剤、精神安定剤、抗高血圧
剤、降圧利尿剤、抗生物質、全身麻酔剤、抗菌剤、抗真
菌剤、ビタミン剤、冠血管拡張剤、抗ヒスタミン剤、鎮
咳剤、性ホルモン、抗鬱剤、脳循環改善剤、制吐剤、抗
腫瘍剤、抗潰瘍剤、生体医薬などが挙げられる。
【0041】薬物含有粘着剤層5に使用される粘着剤と
しては、常態で粘着性を発揮するものや、湿潤条件下で
粘着性を発揮するもの、加温下で粘着性を発揮するもの
など、口腔内、特に口腔粘膜、さらには歯肉粘膜に所望
の時間粘着できるものであればよい。このような粘着剤
として、具体的には、ポリビニルアルコールやポリビニ
ルピロリドン、ポリ−N−ビニルアセトアミド、ポリエ
チレンオキサイド、ポリアクリルアミド、ポリアクリル
酸塩、寒天、キサンタンガムなどを主体とした水溶性粘
着剤、架橋された水溶性高分子、エチルセルロース、ヒ
ドロキシプロピルセルロース、アルギン酸エステルなど
を主体とした水膨潤性粘着剤、アクリル系重合体、ゴム
系重合体、シリコーン系重合体、ビニルエーテル系重合
体、ビニルエステル系重合体などを主体とした非水溶性
粘着剤などが挙げられる。これらの粘着剤のうち、乾燥
面には粘着するが湿潤面には粘着しないような粘着剤を
用いる場合には、適用粘着面を送風乾燥したのちに貼付
すればよい。
【0042】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明を具体的に説明
するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではな
い。実施例1 アクリル系粘着剤(アクリル酸2−エチルヘキシルエス
テル/アクリル酸=95/5(重量比)の共重合体)の
酢酸エチル溶液の固形分40重量部に、リドカイン60
重量部を混合、溶解し、これを片面にシリコーン処理を
施したポリエステル製セパレータ(75μm厚)の処理
面に、乾燥後の粘着剤層に厚みが20μmとなるように
塗布、乾燥して薬物含有粘着剤層を形成した。次に、形
成した薬物含有粘着剤層をポリプロピレン/ポリエステ
ル分割繊維不織布(秤量:90g/m2、厚み:約0.
5mm)の片面に貼り合わせて、これを巻き取って貼付
シート原反とした。次いで、シーリング装置(OPM−
W250−3A、恩田製作所製)を用いて、この原反
を、正方形状の小片が3行×4列の行列状に配置される
よう粘着シートのみを打ち抜き、粘着シートのうち小片
を除く残余の部分を剥離除去して、図1に示したような
仕様の口腔内貼付用シート状製剤1を作製した。作製さ
れたシート状製剤1の各寸法は、以下のとおりである。 小片の大きさ:10mm角(Dp:10mm) 小片間における最短距離(Di):1mm Dp/Di:10 把持部分の重心を通る最小径:8mm セパレータの大きさ:53mm×36mm 上記のようにして得られたシート状製剤の把持部分の全
体を、上述した方法にて上記撓み角度(幅5mm)を測
定したところ、6.5度であり、各小片を剥離して使用
する際の操作性や作業効率は良好なものであった。な
お、上記シート状製剤の製造製における小片周囲の粘着
シートを取り除くカス取り工程では、2484枚分のシ
ート状製剤にて、小片周囲の不要部(カス)の切断や小
片の脱落もなく、良好に打ち抜き、効率よくカス取り作
業を行うことができた。
【0043】実施例2 実施例1にて得た貼付シート原反から、専用の打ち抜き
刃およびサンプルパンチを用いて、図2に示すような形
状の把持部分7’を形成した以外は実施例1と同様にし
て、図2に示したシート状製剤1’を作製した。作製さ
れたシート状製剤1’の各寸法は、以下のとおりであ
る。 小片の大きさ:10mm角(Dp:10mm) 小片間における最短距離(Di):1mm Dp/Di:10 把持部分の形状及び寸法:矩形、10mm×20mm 把持部分の重心を通る最小径:10mm セパレータの貼付部分の大きさ:47mm×36mm 上記のようにして得られたシート状製剤の撓み角度を実
施例1と同様にして測定したところ、8.2度であっ
た。各小片を剥離して使用する際の操作性や作業効率は
良好なものであった。
【0044】比較例1 実施例1にて得た貼付シート原反から、下記各寸法とし
た以外は、実施例1と同様にして、シート状製剤を作製
した。 小片の大きさ:10mm角(Dp:10mm) 小片間における最短距離(Di):0.5mm Dp/Di:20 把持部分の重心を通る最小径:8mm セパレータの貼付部分の大きさ:51.5mm×35m
m 上記のようにして得られたシート状製剤の撓み角度を実
施例1と同様にして測定したところ、5.9度であっ
た。各小片を剥離して使用する際の操作性や作業効率は
良好なものであった。しかし、シート状製剤の作製時に
おける小片周囲の不要部(カス)の切断がしばしば生
じ、カス取り作業に難点を有するものであった。
【0045】比較例2 実施例1にて得た貼付シート原反から、下記各寸法とし
た以外は、実施例1と同様にして、シート状製剤を作製
した。 小片の大きさ:10mm角(Dp:10mm) 小片間における最短距離(Di):5mm Dp/Di:2 把持部分の重心を通る最小径:8mm セパレータの貼付部分の大きさ:65mm×44mm 上記のようにして得られたシート状製剤の撓み角度を実
施例1と同様にして測定したところ、8.6度であっ
た。各小片を剥離して使用する際の操作性や作業効率は
良好なものであった。しかし、シート状製剤の作製時に
おける小片周囲のカス取り作業では、カスの切断は生じ
なかったが、カス取り時に小片が剥がれてしまって製品
不良を生じてしまった。
【0046】比較例3 実施例1にて得た貼付シート原反から、正方形状の小片
が2行×6列の行列状に配置されるように小片を打ち抜
き、下記各寸法とした以外は、実施例1と同様にして、
シート状製剤を作製した。 小片の大きさ:10mm角(Dp:10mm) 小片間における最短距離(Di):1mm Dp/Di:10 把持部分の重心を通る最小径:8mm セパレータの貼付部分の大きさ:75mm×25mm 上記のようにして得られたシート状製剤の撓み角度を実
施例1と同様にして測定したところ16.2度であり、
各小片を剥離して使用する際にシートが撓みすぎて小片
の剥離操作性に劣るものであった。なお、上記シート状
製剤の製造製における小片周囲の粘着シートを取り除く
カス取り工程では、2211枚分のシート状製剤にて、
小片周囲の不要部(カス)の切断や小片の脱落もなく、
良好に打ち抜き、効率よくカス取り作業を行うことがで
きた。
【0047】比較例4 アクリル系粘着剤(アクリル酸2−エチルヘキシルエス
テル/アクリル酸=95/5(重量比)の共重合体)の
酢酸エチル溶液の固形分40重量部に、リドカイン60
重量部を混合、溶解し、これを片面にシリコーン処理を
施したポリエステル製セパレータ(75μm厚)の処理
面に、乾燥後の粘着剤層の厚みが20μmとなるように
塗布、乾燥して薬物含有粘着剤層を作製した。次に、作
製した薬物含有粘着剤層をスパンレース法にて作製され
たポリプロピレン製不織布(厚み:600μm、目付け
量:100g/m2)の片面に貼り合せて、これを巻き
取って貼付シート原反とした。次いで、この原反を下記
の寸法となるように、切断、カス取り作業を行ったが、
小片周囲の不要部(カス)の切断が頻繁に生じ、打ち抜
き、カス取り作業を満足に行うことができなかった。 小片の大きさ:10mm角(Dp:10mm) 小片間における最短距離(Di):1mm Dp/Di:10 把持部分の重心を通る最小径:8mm セパレータの貼付部分の大きさ:53mm×36mm
【0048】
【発明の効果】以上のように本発明においては、セパレ
ータ上から各小片を剥離する際の取扱い性に優れるとと
もに、適度な大きさの小片が実際の治療現場で必要な枚
数載置されているので、治療時の作業時間の短縮が期待
できる口腔内貼付用シート状製剤を提供することができ
る。また小片における支持基体に複合繊維不織布を用い
ることで、各小片の大きさと小片間の間隔との比率が従
来得られなかった特定範囲の比率を有するように設定で
きるので、製造時の加工性が向上され、生産性の向上も
期待できるという効果を発揮する口腔内貼付用シート状
製剤を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい一例の口腔内貼付用シート状
製剤1を簡略化して示す図であり、図1(a)は正面
図、図1(b)は図1(a)の切断面線IB−IBから
みた断面図である。なお図1(a)中のハッチングは、
領域を区別するために施している。
【図2】本発明の好ましい他の例の口腔内貼付用シート
状製剤1’を簡略化して示す正面図である。なお図中の
ハッチングは、領域を区別するために施している。
【符号の説明】
1,1’ 口腔内貼付用シート状製剤 2 セパレータ 3 小片 4 複合繊維不織布 5 薬物含有粘着剤層 7,7’ 把持部分
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 47/34 A61P 23/02 A61L 15/58 A61J 1/00 370C A61M 35/00 A61M 35/00 Z A61P 23/02 A61L 15/06 (72)発明者 二宮 和久 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 Fターム(参考) 4C076 AA72 AA73 AA74 AA76 AA77 AA80 BB22 CC01 FF68 4C081 AA03 AA13 BB06 BC02 CA02 CA16 CE02 DA05 4C167 AA72 BB23 BB40 CC01 CC16 GG06 GG08 GG16 HH30

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一方側の主面が剥離処理され
    てなり、その端部に把持部分を有するシート状のセパレ
    ータと、該セパレータの一方側の主面に行数および列数
    のいずれもが2個〜5個から選ばれるように行列状に貼
    付配置されてなる複数枚の口腔粘膜貼付用の小片を備え
    るシート状製剤であって、 上記各小片は、複合繊維不織布の片面に薬物含有粘着剤
    層を形成したものであり、かつその重心を通る最小径と
    互いに隣り合う小片間の最短距離との比が5〜15であ
    るように配置されてなり、 上記把持部分は、その重心を通る最小径が5mm〜20
    mmの大きさを有する口腔内貼付用シート状製剤。
  2. 【請求項2】 複合繊維不織布がポリプロピレンおよび
    ポリエステル分割繊維である請求項1に記載の口腔内貼
    付用シート状製剤。
  3. 【請求項3】 把持部分を水平に保持した際のシートの
    撓み角度が、10度以下である請求項1または2に記載
    の口腔内貼付用シート状製剤。
  4. 【請求項4】 小片の薬物含有粘着剤層に含有される薬
    物が、局所麻酔薬である請求項1〜3のいずれかに記載
    の口腔内貼付用シート状製剤。
  5. 【請求項5】 小片が歯肉粘膜貼付用である請求項1〜
    4のいずれかに記載の口腔内貼付用シート状製剤。
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