JP2003051669A - 回路装置の製造方法 - Google Patents

回路装置の製造方法

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JP2003051669A
JP2003051669A JP2001239284A JP2001239284A JP2003051669A JP 2003051669 A JP2003051669 A JP 2003051669A JP 2001239284 A JP2001239284 A JP 2001239284A JP 2001239284 A JP2001239284 A JP 2001239284A JP 2003051669 A JP2003051669 A JP 2003051669A
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circuit device
substrate
cream solder
mounting
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Hidenori Maruyama
英紀 丸山
Fumio Shimizu
史夫 清水
Tatsuki Matsuo
達樹 松尾
Hideaki Morishita
秀明 森下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子部品の基板へのはんだ付を適正に行う回
路装置の製造方法を提供する。 【解決手段】 まず第一段階(b)〜(d)において、
基板16のスルーホール20内に設けられた挿入実装用
導体22に付着しスルーホール20を閉塞するとともに
スルーホール20の一端から突出しその周縁の基板表面
を被覆するようにクリームはんだ68を基板16にのせ
る。次に第二段階(e)において、スルーホール20の
前記一端から電子部品12の端子40を挿入する。続い
て第三段階(f)において、クリームはんだ68をリフ
ローさせて挿入実装用導体22と電子部品12の端子4
0とをはんだ付する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回路装置の製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、基板に電子部品が実装された回路
装置を製造する方法の1つとして、基板に電子部品をは
んだ付して装着する方法が知られている。ところで、基
板に実装される電子部品はその実装形態により挿入実装
部品と表面実装部品の2種類に大別される。ここで挿入
実装部品とは、その端子が基板のスルーホールに挿入さ
れスルーホールめっき等の挿入実装用導体にはんだ付さ
れることで基板に装着される電子部品の総称である。ま
た表面実装部品とはその端子が、基板表面に設けられた
ランド等の表面実装用導体にはんだ付されることで基板
に装着される電子部品の総称である。そしてそれら2種
類の電子部品が混在する回路装置を製造する場合には例
えば図6に示すように、電子部品の装着をその種類ごと
に分けて実施する方法が従来から採用されている。以
下、この従来の製造方法について図6に基づき説明す
る。
【0003】従来方法ではまず、表面実装部品114を
リフローはんだ付方法により基板116に装着する。具
体的にはまずスクリーン印刷により、図6(a)に示す
ようにクリームはんだ168を基板表面の表面実装用導
体124に付着させ、次に図6(b)に示すように、そ
の付着させたクリームはんだ168を挟んで表面実装部
品114を表面実装用導体124上にマウントする。続
いて表面実装用導体124に付着するクリームはんだ1
68をリフローさせて、図6(c)に示すように表面実
装部品114の端子142と表面実装用導体124とを
はんだ付する。
【0004】次に従来方法では、挿入実装部品112を
基板116にフローはんだ付して装着する。具体的には
まずはんだ付に先立ち、図6(d)に示すように挿入実
装部品112の端子140を基板116のスルーホール
120に挿入する。次に噴流式はんだ付や液中浸漬はん
だ付といったフローはんだ付方法により溶融させたはん
だを基板116の挿入実装部品112とは反対側からス
ルーホール120内に供給し、図6(e)に示すように
挿入実装部品112の端子140とスルーホール120
内の挿入実装用導体122とをはんだ付する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように上記従来の
回路装置の製造方法では、電子部品の種類に応じてはん
だ付方法が異なっていることから表面実装部品の装着と
挿入実装部品の装着とをそれぞれ別々に実施するため効
率が悪い。そこで挿入実装部品の装着に従来のリフロー
はんだ付方法を適用して、スクリーン印刷でクリームは
んだをスルーホール内に供給しはんだ付することも考え
られるが、その場合には、必要量のクリームはんだをス
ルーホールに拘束することができず、その結果、クリー
ムはんだのリフロー後にはんだ付不良が発生する。
【0006】本発明は、上述の問題に鑑みて創作された
ものであって、その目的は、電子部品の基板へのはんだ
付を適正に行う回路装置の製造方法を提供することにあ
る。また本発明の他の目的は、電子部品を基板に装着す
る工程を簡素にする回路装置の製造方法を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る回路装置
の製造方法によると、基板のスルーホール内に設けられ
た挿入実装用導体に付着し前記スルーホールを閉塞する
とともに前記スルーホールの一端から突出しその周縁の
前記基板表面を被覆するようにクリームはんだを基板に
のせる第一段階と、前記スルーホールの一端から電子部
品の端子を挿入する第二段階と、前記クリームはんだを
リフローさせて前記挿入実装用導体と前記端子とをはん
だ付する第三段階とを含む。この請求項1に係る方法に
よると、挿入実装用導体に付着しスルーホールを閉塞す
るとともにスルーホールの一端から突出しその周縁の基
板表面を被覆するようにクリームはんだを基板にのせる
ことで適正なはんだ付に必要な量のクリームはんだをス
ルーホールに拘束するので、はんだ付不良の発生を防止
することができる。したがって請求項1に係る発明によ
れば、電子部品の基板へのはんだ付を適正に行う回路装
置の製造方法を提供することができる。
【0008】請求項2に係る回路装置の製造方法による
と、前記第一段階において、スクリーン印刷により前記
基板に前記クリームはんだを容易にのせることができ
る。
【0009】請求項3に係る回路装置の製造方法による
と、前記第一段階において、前記基板の表面に設けられ
た表面実装用導体に前記クリームはんだを付着させ、前
記第三段階において、前記クリームはんだをリフローさ
せて前記挿入実装用導体及び前記表面実装用導体にそれ
ぞれ電子部品をはんだ付する。この請求項3に係る方法
によると、挿入実装部品及び表面実装部品の各はんだ付
に必要なクリームはんだの供給を同一の段階で一括して
実施できるとともに、それら各部品のはんだ付も同一の
段階で一括して実施できる。したがって請求項3に係る
発明によれば、電子部品を基板に装着する工程を簡素に
する回路装置の製造方法を提供することができる。
【0010】請求項4に係る回路装置の製造方法による
と、前記第一段階において、前記スルーホールにクリー
ムはんだを供給する第一供給孔と前記表面実装用導体に
クリームはんだを供給する第二供給孔とを有し前記第二
供給孔の周縁より前記第一供給孔の周縁が肉厚のステン
シルスクリーンで前記基板をマスクして前記クリームは
んだを基板に印刷する。この請求項4に係る方法による
と、ステンシルスクリーンの厚みが第二供給孔の周縁よ
り第一供給孔の周縁で厚いことから、適正なはんだ付に
必要な量のクリームはんだをスクリーン印刷によってス
ルーホールに容易にかつ確実に拘束することができる。
【0011】前記請求項4に係る回路装置の製造方法に
おける前記ステンシルスクリーンの厚みは、請求項5に
係る発明のように、前記第一供給孔の周縁で実質的に2
00μmであり、前記第二供給孔の周縁で実質的に15
0μmであることが望ましい。
【0012】請求項6に係る回路装置の製造方法による
と、前記第一供給孔は前記基板のスルーホールの周縁に
おいて前記基板表面が露出するように形成されるので、
スルーホールの一端からクリームはんだを突出させその
周縁の基板表面をクリームはんだで被覆することがスク
リーン印刷によって容易に実現できる。
【0013】請求項7に係る回路装置の製造方法による
と、前記第一段階において、前記ステンシルスクリーン
に対してスキージを実質的に45°傾斜させて前記第一
供給孔にクリームはんだを供給することで、適正なはん
だ付に必要な量のクリームはんだをスルーホールに容易
にかつ確実に拘束することができる。
【0014】請求項8に係る回路装置の製造方法による
と、前記第一段階において、ウレタン製のスキージを用
いて前記第一供給孔にクリームはんだを供給するので、
スクリーン印刷時において当該スキージがステンシルス
クリーンに接触することによるそれら2部材の摩耗を低
減することができる。
【0015】請求項9に係る回路装置は、スルーホール
を有する基板と、前記スルーホールを貫通し前記基板に
はんだ付された端子を有する電子部品とを備える回路装
置であって、前記基板の前記電子部品の反対側に突出し
ている前記端子の先端部に実質的にはんだが付着してい
ないことを特徴とする。この請求項9に係る回路装置
は、前記請求項1〜8に係る製造方法により簡素な工程
で製造することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を示す
一実施例を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の
一実施例による回路装置の製造方法(以下、単に製造方
法という。)を示している。本実施例による製造方法
は、電子部品として挿入実装部品12と表面実装部品1
4の2種類を用いそれら電子部品12,14をはんだ付
により基板16の片面18に装着することで、電子部品
12,14が実装された回路装置10を製造する方法で
ある。尚、以下では電子部品12,14が実装される側
の基板面を部品実装面18と呼ぶこととする。
【0017】ところで本実施例の製造方法では、図1
(a)に示すような挿入実装部品装着用のスルーホール
20及び挿入実装用導体22と、表面実装部品装着用の
表面実装用導体24とを備えた基板16を使用する。具
体的に本実施例で使用する基板には、一挿入実装部品1
2を実装するための挿入実装領域30と一表面実装部品
14を実装するための表面実装領域40とがそれぞれ挿
入実装部品12と表面実装部品14の各実装数に応じて
少なくとも1つづつ設定されている。その一挿入実装領
域30には基板16を貫通するスルーホール20が複数
設けられ、それら各スルーホール20内には挿入実装用
導体としてのスルーホールめっき22が設けられてい
る。尚、スルーホールめっき22はスルーホール20の
内壁面全体に金属めっき処理が施されることで形成され
ているが、スルーホール20の内壁面の一部分だけに形
成されていても良い。一挿入実装領域30にはさらに各
スルーホール20について、ホール両端周縁の基板表面
をそれぞれ覆う挿入実装用ランド26が設けられてい
る。各挿入実装用ランド26は、対応するスルーホール
20内のスルーホールめっき22と接続されている。ま
た一表面実装領域32には、その部品実装面18の所定
部分を覆う表面実装用導体としての表面実装用ランド
(パッド)24が複数設けられている。尚、挿入実装用
ランド26及び表面実装用ランド24は、パターンめっ
き処理あるいは銅張積層板を構成する銅箔のエッチング
処理等により形成されている。
【0018】また図1(e)に示すように挿入実装部品
12には、基板16のスルーホール20に挿入され当該
スルーホール20内のスルーホールめっき22にはんだ
付可能なリード,ピン等の端子40を備えたものを使用
する。挿入実装部品12としては例えば、アキシャル
型,ラジアル型,異形等のリード部品や、DIP(DualI
n-line Package),SIP(Single In-line Package),
ZIP(Zigzag In-linePackage)等の周辺端子型挿入実
装パッケージ、PGA(Pin Grid Array)型パッケージ
等のエリアアレイ型挿入実装パッケージを用いることが
できる。
【0019】さらに図1(e)に示すように表面実装部
品14には、部品実装面18の表面実装用ランド24に
はんだ付可能な端子42を備えたものを使用する。表面
実装部品14としては、例えば角形チップ,円筒形チッ
プ,異形チップ等の表面実装チップ、QFP(Quad Flat
Package),SOP(Surface On-line Package),TCP
(Tape Carrier Package)等の周辺端子型表面実装パッケ
ージ、BGA(Ball Grid Array)型パッケージ,LGA
(Land Grid Array)型パッケージ,CSP(ChipSize Pac
kage)等のエリアアレイ型表面実装パッケージを用いる
ことができる。
【0020】以上の基板16及び電子部品12,14を
用いて回路装置10を製造する本実施例の製造方法を図
1及び図2に基づき以下に詳細に説明する。図2は、当
該製造方法の各ステップをフローチャートで示してい
る。
【0021】本実施例による製造方法のステップS11
(以下、単にS11という。他のステップについても同
様である。)では、スクリーン印刷により基板16の各
実装領域30,32の所定部位にクリームはんだを供給
する。特に本実施例では挿入実装領域30において、
(A)スルーホール20内のスルーホールめっき22に
付着しスルーホール20を閉塞しかつ(B)スルーホー
ル20の部品実装面18側端部から突出しその周縁の挿
入用実装ランド26を被覆するようにクリームはんだを
供給する。
【0022】具体的にS11ではまず図1(b)に示す
ように、基板16の部品実装面18にステンシルスクリ
ーン50を重ね合わせその部品実装面18をマスクす
る。
【0023】ここでマスクに使用するステンシルスクリ
ーン50は概ね平板形状を呈し、図1(b)及び図3に
示すように、基板18に重ね合わせたとき各スルーホー
ル20を露出させる位置に第一貫通孔52を備え、各表
面実装用ランド24を露出させる位置に第二貫通孔54
を備えている。各貫通孔52,54のサイズは適宜設定
しても良いが、本実施例では第一貫通孔52について
は、対応する部品実装面18上の挿入実装用ランド26
のほぼ全体が孔を通じて露出するサイズに設定し、第二
貫通孔54については、対応する表面実装用ランド24
のほぼ全体が孔を通じて露出するサイズに設定する。ま
たステンシルスクリーン50の厚みは適宜設定しても良
いが、本実施例では図1(b)及び図3に示すように第
二貫通孔54の周縁より第一貫通孔52の周縁で肉厚と
している。ただしこの厚みの変化は、ステンシルスクリ
ーン50の重ね合わせ面56に対しその反対側の非重ね
合わせ面58の高さを変えることで実現されている。こ
のようにステンシルスクリーン50の厚みを変化させる
ことにより、クリームはんだを後述の第一空間60内に
容易にかつ確実に流入させることが可能となる。尚、本
実施例のステンシルスクリーン50において第一貫通孔
52の周縁の厚みw1と第二貫通孔54の周縁の厚みw2
はそれぞれ上記条件を満たす限り適宜設定することがで
きるが、望ましくは第一貫通孔52の周縁の厚みw1
実質的に200μmに設定し第二貫通孔54の周縁の厚
みw2を150μmに設定する。以上説明したステンシ
ルスクリーン50は、例えばエッチングやレーザ照射等
により金属板に第一及び第二貫通孔52,54を形成
し、エッチング等により第二貫通孔54の周縁を薄肉化
することで形成できる。
【0024】そして上述した構成のステンシルスクリー
ン50を用いて基板16をマスクするには、ステンシル
スクリーン50の重ね合わせ面56を基板18の部品実
装面18に各ランド24,26を挟んで重ね合わせるこ
ととなる。この重ね合わせにより、図3(a)に示すよ
うに第一貫通孔52の内壁と挿入実装用ランド26とス
ルーホール20又はスルーホールめっき22の内壁とで
囲まれる断面T字状の空間(以下、第一空間という。)
60が形成されるとともに、図3(b)に示すように第
二貫通孔54の内壁と表面実装用ランド24とで囲まれ
る空間(以下、第二空間という。)62が形成される。
尚、図3では、第一空間60及び第二空間62が二点鎖
線ハッチングを付した領域で示されている。
【0025】S11では次に、各実装領域30,32へ
の供給に必要な量のクリームはんだ68をステンシルス
クリーン50の非重ね合わせ面58の所定部分(例えば
図1(c)参照)にのせる。尚、クリームはんだとして
は、はんだ粉末とペースト状フラックスとを主成分とす
る各種のものを使用することができるが、1500〜1
900ポアズ程度の粘度を有するものを使用することが
望ましい。粘度が1500〜1900ポアズ程度のクリ
ームはんだを使用することで、クリームはんだの第一空
間60内への供給を容易にかつ確実に行うことが可能と
なるからである。
【0026】S11ではさらに図1(c)に示すよう
に、ステンシルスクリーン50にのせられたクリームは
んだ68をスキージ70によりステンシルスクリーン5
0の各貫通孔52,54に供給する。
【0027】より詳細には図1(c)及び図4に示すよ
うに、概ねへら状のスキージ70の先端72をステンシ
ルスクリーン50の非重ね合わせ面58に接触させつつ
スキージ70を一定速度で移動させることで、ステンシ
ルスクリーン50にのせたクリームはんだ68を各貫通
孔52,54の位置に順次運搬する。このときスキージ
70をステンシルスクリーン50に接触させる角度(図
4にθで示す。)については適宜設定しても良いが、本
実施例ではステンシルスクリーン50に対してスキージ
70を実質的に45°傾斜させて接触させる。このよう
にスキージ70の接触角度を実質的に45°に設定する
ことにより、クリームはんだを第一空間60内に容易に
かつ確実に流入させることが可能となる。またスキージ
70としては金属製のものを用いても良いが、弾性材か
らなるスキージ、望ましくはウレタン製のスキージを用
いることで上記スキージ移動により生じるスキージ70
及びステンシルスクリーン50の摩耗を低減することが
できる。本実施例では前述した如くステンシルスクリー
ン50の非重ね合わせ面58の高さが変化しているの
で、この摩耗低減効果は特に有効である。この他、スキ
ージ70の移動経路については電子部品12,14の配
置パターンといった回路装置10の構成等に応じて適宜
設定可能であるが、例えばステンシルスクリーン50の
一端部にのせたクリームはんだ68をスキージ70を一
度直線的に移動させることにより全貫通孔52,54に
運搬するように実施すれば、スクリーン印刷に要する時
間の短縮を図ることができる。
【0028】上述のようにして第一貫通孔52の位置に
クリームはんだを運搬したら、図4(a)に示すよう
に、スキージ70の移動にしたがって漸次クリームはん
だ68の一部を第一空間60内に流入させていく。この
とき本実施例では、ステンシルスクリーン50の厚みが
第二貫通孔54の周縁より第一貫通孔52の周縁で肉厚
とされ、またステンシルスクリーン50に対するスキー
ジ70の接触角度が実質的に45°に設定されているこ
とにより、図4(a)に示すようにクリームはんだ68
を第一空間60のほぼ全体に隈無く確実に流入させるこ
とができる。したがって、後述のS13で適正なはんだ
付を実現するのに必要な量のクリームはんだを十分にス
ルーホール20に拘束することができる。以上により基
板16の挿入実装領域30では図1(d)に示すよう
に、(A)スルーホールめっき22に付着した状態でク
リームはんだ68がスルーホール20を閉塞し、(B)
さらにクリームはんだ68がスルーホール20の部品実
装面18側端部から突出してその端部周縁の挿入実装用
ランド26を被覆することとなる。
【0029】また第二貫通孔54の位置にクリームはん
だ68を運搬したら図4(b)に示すように、スキージ
70の移動にしたがって漸次クリームはんだ68の一部
を第二空間内62に流入させていき、その第二空間62
内のほぼ全体をクリームはんだ68で閉塞する。これに
より基板16の表面実装領域32では図1(d)に示す
ように、クリームはんだ68が表面実装用ランド24に
付着し当該表面実装用ランド24を被覆することとな
る。
【0030】このように本実施例では、第一貫通孔52
が特許請求の範囲に記載の「第一供給孔」の一例を構成
し、第二貫通孔54が特許請求の範囲に記載の「第二供
給孔」の一例を構成している。
【0031】以上、S11について説明した。以下、S
11に続くS12について説明する。S12では図1
(e)に示すように、挿入実装領域30における各スル
ーホール20にその部品実装面18側から挿入実装部品
12の対応する端子40を挿入する。尚、スルーホール
20内での端子40の挿入位置は挿入実装部品12ごと
に予め設定されている。またS12では図1(e)に示
すように、表面実装領域32において各表面実装用ラン
ド24に付着するクリームはんだ68上に表面実装部品
14をマウントし、各表面実装用ランド24に表面実装
部品14の対応する端子42をクリームはんだ68を介
して付着させる。このような端子挿入作業及びマウント
作業は例えば電子部品装着機等を用いて行うことで、端
子40の挿入位置精度及びマウント位置精度を確保する
ことができる。
【0032】尚、以上の端子挿入作業及びマウント作業
については、実装すべき全電子部品12,14について
端子挿入作業又はマウント作業が完了するまで所定数の
挿入実装部品12の端子挿入作業と所定数の表面実装部
品14のマウント作業とを平行して1工程で実施しても
良いし、例えば全挿入実装部品12について端子挿入作
業が完了した後に全表面実装部品14についてマウント
作業を実施するというように各作業を2工程に分けて行
っても良い。
【0033】続いてS13では、S11で各実装領域3
0,32に供給されたクリームはんだ68をリフローさ
せる。このクリームはんだ68のリフローは例えば、熱
風方式,赤外線照射方式,窒素雰囲気方式,還元雰囲気
方式,レーザ照射方式,光加熱方式,マルチスポット方
式等の各種の方法によりクリームはんだ68を加熱し溶
融させることによって実施する。このときクリームはん
だ68の加熱温度は、使用したクリームはんだの融点や
電子部品12,14の耐熱温度等を考慮して設定され、
またその加熱温度は時間軸上で一定であっても変化して
も良い。
【0034】そしてこのようなリフローにより挿入実装
領域30においては、挿入実装部品12の端子40とそ
の端子40が挿入されたスルーホール20内のスルーホ
ールめっき22とがはんだ付される。本実施例では、S
11においてはんだ付に必要な量のクリームはんだが十
分に確保されることにより、リフロー後には図1(f)
及び図5に示す如くスルーホール20がはんだ80で完
全に閉塞されスルーホール20の両端周縁の挿入実装用
ランド26,26が共にはんだ80で被覆される。要す
るに、不良のない適正なはんだ付を実現することができ
るのである。さらに本実施例では図1(f)に示すよう
に、上記リフローにより表面実装領域32においても表
面実装部品14の端子42と表面実装用ランド24とが
不良なくはんだ付される。
【0035】このように本実施例の製造方法では、S1
1において挿入実装領域30へのクリームはんだの供給
と表面実装領域32へのクリームはんだの供給とが一括
して行われ、さらにS13において挿入実装部品12の
はんだ付と表面実装部品14のはんだ付とが一括して行
われる。したがって本実施例の製造方法によれば、電子
部品12,14の基板16への装着工程を簡素にするこ
とができる。
【0036】以上の説明から明らかなように本実施例で
は、上述のS11が特許請求の範囲に記載の「第一段
階」の一例を構成し、S12が特許請求の範囲に記載の
「第二段階」の一例を構成し、S13が特許請求の範囲
に記載の「第三段階」の一例を構成している。
【0037】ところで、上述した本実施例の製造方法に
より製造される回路装置10は図5に示すように、基板
16の挿入実装部品12の反対側に突出している挿入実
装部品端子40の先端部90に実質的にはんだ80が付
着しないものとなる。尚、先述した従来のフローはんだ
付方法により挿入実装部品を基板に装着した場合には例
えば図6(e)に示すように、基板116の挿入実装部
品112の反対側に突出している挿入実装部品端子14
0の先端部190が実質的にはんだ180で覆われるこ
ととなる。
【0038】以上、本発明の一実施例について詳述した
が、これはあくまでも例示であって、本発明はそのよう
な実施例の記載によって何ら限定的に解釈されるもので
はない。
【0039】例えば上述では、挿入実装部品と表面実装
部品とが基板の片面のみに実装される回路装置の製造に
本発明を適用した例を説明したが、この他にも基板の片
面又は両面に挿入実装部品のみが実装される回路装置
や、基板の一方の面に挿入実装部品及び表面実装部品が
実装されるとともに他方の面に挿入実装部品及び/又は
表面実装部品が実装される回路装置等の製造にも本発明
を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例による回路装置の製造方法を説明する
ための断面図である。
【図2】本実施例による回路装置の製造方法の各ステッ
プを示すフローチャートである。
【図3】図2に示すS11でステンシルスクリーンで基
板をマスクした状態を示す拡大断面図である。
【図4】図2に示すS11でクリームはんだを(a)第
一空間及び(b)第二空間に流入させる様子を説明する
ための拡大断面図である。
【図5】本実施例による回路装置の要部を拡大して示す
断面図である。
【図6】従来の回路装置の製造方法を説明するための断
面図である。
【符号の説明】
10 回路装置 12,112 挿入実装部品 14,114 表面実装部品 16,116 基板 18 部品実装面 20,120 スルーホール 22,122 スルーホールめっき(挿入実装用導体) 24,124 表面実装用ランド(表面実装用導体) 26 挿入実装用ランド 30 挿入実装領域 32 表面実装領域 40,140 挿入実装部品の端子 42,142 表面実装部品の端子 50 ステンシルスクリーン 52 第一貫通孔 54 第二貫通孔 60 第一空間 62 第二空間 68,168 クリームはんだ 70 スキージ 80,180 はんだ 90,190 先端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松尾 達樹 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 森下 秀明 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 5E319 AA02 AB05 AC01 BB05 CC33 CD29

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板のスルーホール内に設けられた挿入
    実装用導体に付着し前記スルーホールを閉塞するととも
    に前記スルーホールの一端から突出しその周縁の前記基
    板表面を被覆するようにクリームはんだを基板にのせる
    第一段階と、 前記スルーホールの一端から電子部品の端子を挿入する
    第二段階と、 前記クリームはんだをリフローさせて前記挿入実装用導
    体と前記端子とをはんだ付する第三段階と、を含むこと
    を特徴とする回路装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第一段階において、スクリーン印刷
    により前記基板に前記クリームはんだをのせることを特
    徴とする請求項1記載の回路装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第一段階において、前記基板の表面
    に設けられた表面実装用導体に前記クリームはんだを付
    着させ、 前記第三段階において、前記クリームはんだをリフロー
    させて前記挿入実装用導体及び前記表面実装用導体にそ
    れぞれ電子部品をはんだ付することを特徴とする請求項
    2記載の回路装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第一段階において、前記スルーホー
    ルにクリームはんだを供給する第一供給孔と前記表面実
    装用導体にクリームはんだを供給する第二供給孔とを有
    し前記第二供給孔の周縁より前記第一供給孔の周縁が肉
    厚のステンシルスクリーンで前記基板をマスクして前記
    クリームはんだを基板に印刷することを特徴とする請求
    項3記載の回路装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記ステンシルスクリーンの厚みは、前
    記第一供給孔の周縁で実質的に200μmであり、前記
    第二供給孔の周縁で実質的に150μmであることを特
    徴とする請求項4記載の回路装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記第一供給孔は前記基板のスルーホー
    ルの周縁において前記基板表面が露出するように形成さ
    れていることを特徴とする請求項4又は5記載の回路装
    置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記第一段階において、前記ステンシル
    スクリーンに対してスキージを実質的に45°傾斜させ
    て前記第一供給孔にクリームはんだを供給することを特
    徴とする請求項4、5又は6記載の回路装置の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 前記第一段階において、ウレタン製のス
    キージを用いて前記第一供給孔にクリームはんだを供給
    することを特徴とする請求項4〜7のいずれか一項に記
    載の回路装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 スルーホールを有する基板と、前記スル
    ーホールを貫通し前記基板にはんだ付された端子を有す
    る電子部品とを備える回路装置であって、 前記基板の前記電子部品の反対側に突出している前記端
    子の先端部に実質的にはんだが付着していないことを特
    徴とする回路装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7696594B2 (en) 2005-12-22 2010-04-13 International Business Machines Corporation Attachment of a QFN to a PCB

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