JP2003051606A - 薄膜形成用基板 - Google Patents

薄膜形成用基板

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JP2003051606A
JP2003051606A JP2002161786A JP2002161786A JP2003051606A JP 2003051606 A JP2003051606 A JP 2003051606A JP 2002161786 A JP2002161786 A JP 2002161786A JP 2002161786 A JP2002161786 A JP 2002161786A JP 2003051606 A JP2003051606 A JP 2003051606A
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film forming
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JP2002161786A
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Yoshitake Suzuki
良剛 鈴木
Hiroaki Yoshida
広明 吉田
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Daido Steel Co Ltd
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Daido Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄膜がその特性を損なうことなく良好に形成
され、剥離等の生じない薄膜形成用基板を提供する。 【解決手段】 薄膜形成用基板10は、基材12として
例えばSUS430からなるステンレス鋼板が用いら
れ、その両面にそれぞれNi層14を介してAl層16
が形成されている。即ち、基材12とAl層16との間
にNi層14がバリア層として介在している構造とな
り、例えば太陽電池用のSi薄膜を形成する熱処理の際
に、Al層16と基材12との間で生起する相互拡散を
防止し、その相互拡散に基づく脆弱な金属間化合物の生
成を抑制している。このため、Al層16が基材12か
ら剥離することが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は薄膜形成用基板に関
し、更に詳しくは、高温下で半導体薄膜を形成するとき
に用いる薄膜形成用基板に関する。
【0002】
【従来の技術】基板上に薄膜を形成する際、例えばCV
D(Chemical Vapor Deposition)、PVD(Physical
Vapor Deposition)、メッキなど様々な方法が適用され
る。また、その際に使用する基板にも、例えばガラス基
板、プラスチック基板、金属基板等、種々の基板があ
る。そして、例えば太陽電池などの光起電力装置を作製
する場合には、ITO(InSnO2)導電膜付きのガ
ラス基板が使用され、そのガラス基板上に単結晶Si
(シリコン)膜が形成されていた。
【0003】しかし、従来使用されてきた単結晶Si
は、光電変換効率に優れている反面、その製造コストが
非常に高くなり、太陽電池の高価格化を招くという問題
があった。このため、単結晶Si代わりに、光電変換効
率は低下するものの、太陽電池の低コスト化や大面積化
の要求に応えることが可能な多結晶Siやアモルファス
Siが使用されるようになってきた。
【0004】また、こうした多結晶Siやアモルファス
Si等の半導体薄膜(以下、単に「Si薄膜」という)
を形成するための基板も、ガラス基板からプラスチック
基板へ、更には金属基板へと移行する傾向が見られる。
即ち、ガラス基板は、一般に高価であるというだけでな
く、衝撃に弱くて破壊し易く、太陽電池用基板に必要な
可撓性に欠けるという欠点があった。そして、安価なガ
ラス基板は、耐熱性に欠け、例えば高温CVD法を用い
てSi薄膜を形成する際の熱処理に耐えることができな
いという問題があった。また、プラスチック基板は、ガ
ラス基板の場合のような可撓性に欠けるという欠点はな
いものの、耐熱性に欠けるため、例えば中温CVD法に
よりSi薄膜を形成する際の熱処理に耐えることができ
ないという欠点があった。こうして、安価であると共
に、可撓性を備え、比較的高温にまで使用可能な金属基
板が薄膜形成用基板として注目され、採用されるように
なってきた。
【0005】このような薄膜形成用の金属基板として
は、例えばステンレス鋼板、Ni(ニッケル)基板、A
l(アルミニウム)基板など、既に幾つかの提案がなさ
れている。例えば特公平4−78030号公報において
は、薄膜形成用基板としてステンレス鋼板や冷延鋼板等
の金属基板を使用する場合、その金属基板表面に機械的
表面疵や基板材内の介在物等による内質疵があり、これ
らの疵が基板上へのアモルファスSi膜の均一な形成を
妨げ、太陽電池の致命的な欠陥となる問題を指摘してい
る。そして、このような問題を解決するものとして、ス
テンレス鋼板又は冷延鋼板の片面又は両面に、非金属介
在物の大きさが1.0μm以下の内質良好なNiやAl
等からなる厚さ200μm以下の圧着層を設けることが
提案されている。
【0006】また、例えば特開昭62−49673号公
報においては、薄膜形成用基板としてAl基板を使用す
る場合、その後の加熱処理の際に焼鈍効果が生じるた
め、基板の厚さが薄いと変形し、厚いと可撓性に乏しく
なる問題を指摘している。そして、こうした問題を解決
するものとして、Al板又はAl合金板に耐熱性及び弾
性率が高い金属板、例えばステンレス鋼板を圧着して複
合基板とすることが提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにステンレス鋼板上にAl層を圧着した場合(特公
平4−78030号)や、Al板又はAl合金板にステ
ンレス鋼板を圧着した場合(特開昭62−49673
号)、その後、このAl層やAl板又はAl合金板の上
に例えばCVD法を用いて温度600℃付近の中温にお
いてSi薄膜を成長させる際に、Alと鋼(はがね)と
の間にAl3Fe、Al5Fe2等の脆弱なAl−Fe系
金属間化合物が生成される。このため、Si薄膜の形成
処理が終了した時点で、Al/鋼界面において剥離が生
じてしまい、例えば太陽電池を良好に作製することがで
きなくなるという問題があった。
【0008】また、薄膜形成用基板としてステンレス鋼
板のみを使用する場合には、特公平4−78030号公
報において指摘されている問題の他に、このステンレス
鋼板上に例えば温度600℃付近の中温CVD法を用い
てSi薄膜を直接に成長させると、鋼中の遷移元素がS
i薄膜中に拡散して、Si薄膜の特性を劣化させ、例え
ば太陽電池の光電変換効率や寿命等を低下させてしまう
という問題があった。
【0009】また、ステンレス鋼板の代わりに、薄膜形
成用基板として、ステンレス鋼板上にNi層を圧着した
基板を使用する場合(特公平4−78030号)や、N
i基板それ自体を使用する場合も、上記の場合と同様
に、その遷移元素が多結晶SiやアモルファスSi等の
Si薄膜中に拡散して、その特性劣化を招くという問題
があった。
【0010】更に、最近においては、薄膜形成用基板を
使用して例えば太陽電池を作製する際に、太陽電池の小
型化等のために、薄膜形成用基板の厚さを薄くすること
が要求されるようになった。しかし、薄膜形成用基板の
厚さを薄くするために、基材の厚さを薄くすると、基材
の剛性が低下する。その結果、薄膜形成用基板上に例え
ば温度600℃付近の中温CVD法を用いてSi薄膜を
形成する場合、基材とSi薄膜との熱膨張係数の差に起
因して、薄膜形成後に全体に反りが生じことがあった。
従って、反りを生じさせることなく、薄膜形成用基板の
厚さを薄くすることも課題となっていた。
【0011】そこで本発明は、上記事情に鑑みてなされ
たものであり、薄膜がその特性を損なうことなく良好に
形成され、剥離や反り等の生じない薄膜形成用基板を提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題は、以下の本発
明に係る薄膜形成用基板によって達成される。即ち、請
求項1に係る薄膜形成用基板は、基材の片面又は両面
に、Ni層又はNi−Cr(クロム)合金層を介して、
Al層又はAl合金層が形成されてなることを特徴とす
る。
【0013】なお、請求項1に係る薄膜形成用基板にお
いて、基材が、ステンレス鋼板であることが好適である
(請求項2)。また、請求項1に係る薄膜形成用基板に
おいて、基材が、Niの組成が36%以上55%以下の
Ni−Fe基合金板(以下、「36〜55%Ni−Fe
基合金板」と表す)であることが好適である(請求項
3)。
【0014】また、請求項1に係る薄膜形成用基板にお
いて、基材が、Niの組成が36〜55%でCrの組成
が10%以下のNi−Cr−Fe基合金板(以下、「3
6〜55%Ni−Cr−Fe基合金板」と表す)である
ことが好適である(請求項4)。また、請求項1に係る
薄膜形成用基板において、基材が、Niの組成が25〜
35%でCo(コバルト)の組成が15〜20%のNi
−Co−Fe基合金板(以下、「25〜35%Ni−1
5〜20%Co−Fe基合金板」と表す)であることが
好適である(請求項5)。
【0015】また、請求項1〜5に係る薄膜形成用基板
において、Ni層又はNi−Cr合金層の厚さが0.2
μm以上であることが好適である(請求項6)。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、添付図面を参照しつつ説明する。 (第1の実施の形態)図1に示されるように、本発明の
第1の実施の形態に係る薄膜形成用基板10において
は、基材12として例えばSUS430からなるステン
レス鋼板が用いられている。そして、このステンレス鋼
板の両面に、それぞれNi層14が形成され、更にこれ
らのNi層14上に、それぞれAl層16が形成されて
いる。即ち、基材12としてのステンレス鋼板とAl層
16との間にNi層14が介在している構造となってい
る。そして、例えば太陽電池を作製する場合には、この
薄膜形成用基板10の片方のAl層16上に、多結晶S
iやアモルファスSi等のSi薄膜を形成する。
【0017】次に、本実施の形態に係る薄膜形成用基板
10の製造方法について説明する。例えば基材12とし
てステンレス鋼板、具体的にはSUS430コイルを用
いる。そして、その両面にメッキ法を用いてNi層14
を形成し、SUS430コイルの両面にNi層14が形
成されたNi/SUS430/Niコイルを作製する。
その後、焼鈍を行う。この焼鈍は、メッキ法を用いて形
成したNi層14のメッキ歪を緩和するために行うもの
である。
【0018】また、このようにメッキ法を用いてNi層
14を形成する方法以外にも、例えば熱間クラッド法や
冷間クラッド法を用いてNi層14を形成する方法も可
能である。例えば基材12としてSUS430コイルを
用い、その両面にNi板を合わせて溶接し、加熱処理を
行った後に、熱間圧延し、両エッジをスリットして、S
US430コイルの両面にNi層14を形成した後、焼
鈍と冷間圧延を繰り返して、Ni/SUS430/Ni
コイルを作製してもよい。
【0019】その後、このNi/SUS430/Niコ
イルを芯材として、その両面をブラッシング処理した
後、Ni層14上にAl層16を冷間クラッドする。更
に、仕上げ圧延により全体の厚さを調整すると共に、N
i層14の厚さを調整する。こうして、SUS430か
らなる基材12の両面にNi層14を介してAl層16
が形成されているAl/Ni/SUS430/Ni/A
lクラッド構造の薄膜形成用基板10を作製する。
【0020】ここで、Ni層14は、薄膜形成用基板1
0を例えば中温CVDの基板として用いるときに、Al
層16とSUS430からなる基材12との間で生起す
る相互拡散を防止し、その相互拡散に基づくAl3
e、Al5Fe2等の脆弱な金属間化合物の生成を抑制す
るバリア層として機能する。このことにより、Al層1
6が基材12から剥離することが防止される。
【0021】仮にNi層14の厚さが薄すぎると、例え
ば温度600℃付近の中温CVD法を用いてAl層16
上に多結晶Si等のSi薄膜を形成する際に、Ni層1
4がAl層16と基材12との間のバリア層としての機
能を充分に果たすことができない。そのため、Al層1
6と基材12との界面に脆弱なAl−Fe系金属間化合
物が生成し、その結果、Al層16の接合性が悪化し、
Al層16の剥離を招き易くなる。他方、Ni層14の
厚さが厚すぎると、材料コストの上昇を招くことにもな
る。このようなことから、Ni層14の厚さは0.2μ
m以上50μm以下であることが望ましい。
【0022】このように本実施の形態に係る薄膜形成用
基板10によれば、例えば太陽電池用のSi薄膜を形成
する際に、例えば温度600℃付近の中温CVD法を用
いても、脆弱なAl−Fe系金属間化合物がAl層16
と基材12との界面に生成されることが防止される。そ
の結果、Al層16の剥離、延いてはその上に形成され
るSi薄膜の剥離を防止することができる。従って、薄
膜形成用基板10上に例えば太陽電池用のSi薄膜を良
好に形成することが可能になる。
【0023】また、薄膜形成用基板10上に形成する太
陽電池用のSi薄膜と基材12(又はNi層14)との
間に、Al層16が剥離することなく常に介在している
状態となるため、このAl層16がバリア効果を十全に
発揮して、基材12(又はNi層14)中の遷移元素が
Si薄膜中に拡散することを抑制することができる。従
って、Si薄膜への不純物拡散に起因する特性や信頼性
の劣化、例えば太陽電池の光電変換効率や寿命等の低下 (第2の実施の形態)本発明の第2の実施の形態に係る
薄膜形成用基板10は、基材12の材料及び厚さが異な
る点を除けば第1の実施の形態の場合と同様の構造であ
る。即ち、本実施の形態では、基材12として36〜5
5%Ni−Fe基合金板が用いられている。
【0024】なお、本実施の形態に係る薄膜形成用基板
10の製造方法は、基材12としてステンレス鋼板の代
わりに36〜55%Ni−Cr−Fe基合金板を用いる
点を除けば、第1の実施の形態の場合と同様である。薄
膜形成用基板10の基材12として36〜55%Ni−
Fe基合金板を用いる理由について述べる。
【0025】例えば薄膜形成用基板を使用する太陽電池
の小型化等のために、薄膜形成用基板10の厚さを薄く
することを要求される場合がある。しかし、薄膜形成用
基板10の厚さを薄くすると、その剛性が低下する。こ
のために、薄膜形成用基板10の片方のAl層16上
に、例えば温度600℃付近の中温CVD法を用いてS
i薄膜を形成すると、基材12とSi薄膜との熱膨張係
数の差に起因して、反りが生じる恐れがある。
【0026】例えば第1の実施形態で基材12として用
いたステンレス鋼板の場合、厚さが例えば0.3mm以
上であれば、ステンレス鋼板は十分な大きさの剛性を有
し、温度600℃付近でSi薄膜を形成し、その後、室
温にまで冷却させても、反りが生じる恐れは殆どない。
しかし、厚さが0.3mmよりも薄くなると、ステンレ
ス鋼板の剛性が低下し、温度600℃付近でSi薄膜を
形成し、その後、室温にまで冷却させる際に、反りが生
じる恐れがでてくる。そして、基材の反りの発生は、太
陽電池の特性や信頼性の悪化、例えば光電変換効率や寿
命や不安定な平坦度等の低下の原因となる。
【0027】このため、薄膜形成用基板10の厚さを薄
くすることを前提と考えると、室温からSi薄膜の成膜
温度に至る範囲、即ち25〜600℃における基材12
の平均熱膨張係数が同じ温度範囲におけるSi薄膜の平
均熱膨張係数3〜5×10-6/℃に近い値となることが
好ましい。本発明者らは、こうした観点から、25〜6
00℃における平均熱膨張係数がSUS430の平均熱
膨張係数に相当する1.3×10-5/℃以下であること
を一応の基準にして基材12の材料を探索し、Ni−F
e基合金に注目するに到った。そして、Niの組成比を
変化させた場合のNi−Fe基合金の25〜600℃に
おける平均熱膨張係数を測定したところ、図2のグラフ
に示されるような結果になった。更に、Niの組成比を
変化させたNi−Fe基合金を基材の材料として用いた
場合の反りの大きさを測定した。その結果、25〜60
0℃における平均熱膨張係数が1.1×10-5/℃以下
の36〜55%Ni−Fe基合金板を基材12として用
いることが好適であることが判明した。
【0028】このように本実施の形態に係る薄膜形成用
基板10によれば、基材12として36〜55%Ni−
Fe基合金板を用いているため、例えば太陽電池用のS
i薄膜を形成する際に、そのSi薄膜と基材12との熱
膨張係数の差は非常に小さくなる。その結果、薄膜形成
用基板10の厚さが例えば0.3mmよりも薄くなる場
合であっても、例えば0.1mm以上の範囲において、
Si薄膜と基材12との熱膨張係数の差に起因する反り
の発生を抑制することができる。従って、第1の実施形
態の効果に加えて、例えば光電変換効率や寿命等の低下
を招くことなく、薄膜形成用基板10の厚さを薄くし
て、太陽電池の小型化等に寄与することが可能になる。
【0029】なお、本実施の形態で基材12として用い
た36〜55%Ni−Fe基合金板のうち、25〜60
0℃における平均熱膨張係数が9.0×10-6/℃の3
8〜46%Ni−Fe基合金板がより好ましく、平均熱
膨張係数が8.1×10-6/℃の42%Ni−Fe基合
金板が更に好ましい。 (第3の実施の形態)本発明の第3の実施の形態に係る
薄膜形成用基板10は、基材12の材料が異なる点を除
けば第2の実施の形態の場合と同様の構造である。即
ち、本実施の形態では、基材12として例えば36〜5
5%Ni−Cr−Fe基合金板が用いられている。そし
て、この場合も、36〜55%Ni−Cr−Fe基合金
板の25〜600℃における平均熱膨張係数が1.2×
10-5/℃であるため、第2の実施の形態の場合と同様
に、Si薄膜と基材12との熱膨張係数の差は非常に小
さくなる。
【0030】また、Crを添加することにより、耐食性
を向上させ、酸化被膜を作り易くするという効果があ
る。但し、Crの添加によって熱膨張係数が大きくなる
傾向があるため、Si薄膜と基材12との熱膨張係数の
差を非常に小さくするという効果を担保するために、C
rの組成比は10%以下に抑制した。なお、本実施の形
態に係る薄膜形成用基板10の製造方法は、基材12と
して36〜55%Ni−Fe基合金板の代わりに36〜
55%Ni−Cr−Fe基合金板を用いる点を除けば、
第2の実施の形態の場合と同様である。
【0031】このように本実施の形態に係る薄膜形成用
基板10によれば、基材12として36〜55%Ni−
Cr−Fe基合金板を用いているために、第2の実施形
態の場合と同様の効果を奏することができる。なお、本
実施の形態で基材12として用いた36〜55%Ni−
Cr−Fe基合金板のうち、25〜600℃における平
均熱膨張係数が1.1×10-5/℃の42%Ni−6%
Cr−Fe基合金板がより好ましい。
【0032】(第4の実施の形態)本発明の第4の実施
の形態に係る薄膜形成用基板10は、基材12の材料が
異なる点を除けば第2の実施の形態の場合と同様の構造
である。即ち、本実施の形態では、基材12として例え
ば25〜35%Ni−15〜20%Co−Fe基合金板
が用いられている。一般にNi−Co−Fe基合金はコ
バール(Kovar)合金と呼ばれる。そして、この場合
も、25〜35%Ni−15〜20%Co−Fe基合金
板の25〜600℃における平均熱膨張係数が8.0×
10-6/℃であるため、第2の実施の形態の場合と同様
に、Si薄膜と基材12との熱膨張係数の差は非常に小
さくなる。
【0033】なお、本実施の形態に係る薄膜形成用基板
10の製造方法は、基材12として36〜55%Ni−
Fe基合金板の代わりに25〜35%Ni−15〜20
%Co−Fe基合金板を用いる点を除けば、第2の実施
の形態の場合と同様である。このように本実施の形態に
係る薄膜形成用基板10によれば、基材12として25
〜35%Ni−15〜20%Co−Fe基合金板を用い
ているために、第2の実施形態の場合と同様の効果を奏
することができる。
【0034】なお、本実施の形態で基材12として用い
た25〜35%Ni−15〜20%Co−Fe基合金板
のうち、25〜600℃における平均熱膨張係数が6.
0×10-6/℃の29%Ni−17%Co−Fe基合金
板がより好ましい。ところで、第1〜第4の実施の形態
においては、基材12の両面にNi層14を介してAl
層16が形成されている両面クラッド構造の場合につい
て述べているが、基材12の片面のみにNi層14を介
してAl層16が形成されている片面クラッド構造であ
ってもよい。但し、両面クラッド構造の場合には、その
後の熱処理において薄膜形成用基板10に反りが生じる
ことを効果的に抑制することができるという利点があ
る。
【0035】また、第1〜第4の実施の形態におけるA
l層16の代わりに、例えばAl−Mn合金層やAl−
Mg合金層等のAl合金層を用いても、更にはNi層1
4の代わりに、Ni−Cr合金層を用いても、同様の作
用・効果を奏することができる。
【0036】
【実施例】(実施例1)実施例1は、第1の実施の形態
に係る薄膜形成用基板10に対応するものである。基材
12として、板厚0.3mm×板幅200mmのSUS
430コイルを用いた。そして、その両面にメッキ法を
用いて厚さ0.1〜5.0μmのNi層14を形成し、
SUS430コイルからなる基材12の両面にそれぞれ
Ni層14が形成されたNi/SUS430/Niコイ
ルを作製した後、温度700℃において焼鈍を行った。
このNi/SUS430/Niコイルを芯材として、そ
の両面のNi層14上に、板厚0.15mm×板幅17
0mmのAl層16を冷間クラッドした。更に、仕上げ
圧延により厚さを調整して、Ni層14の厚さが約0.
05〜3.0μmになるように調整した。
【0037】こうして、SUS430からなる基材12
の両面にNi層14を介してAl層16が形成されてい
るAl/Ni/SUS430/Ni/Alクラッド構造
の薄膜形成用基板10を作製した。そして、このような
薄膜形成用基板10を作製する際に、Ni層14の厚さ
を0.05〜10.0μmの範囲内において変化させ
た。そして、500℃、550℃、600℃、625
℃、650℃の各温度条件の加熱処理を行い、Al層1
6の接合性の良否、即ち剥離の有無を判定した。
【0038】なお、ここで、Al層16の剥離の有無に
ついての判定は、次のようにして行った。即ち、薄膜形
成用基板10を作製した後、その片面のAl層16をエ
ッチング加工して15mm×15mm角にパターニング
する。続いて、この15mm×15mm角のAl層16
上に、例えばCVD法により温度500℃、550℃、
600℃、625℃、650℃、時間20分という条件
においてSi薄膜を積層した後、冷却する。
【0039】そして、こうした加熱−冷却の際に、熱膨
張・熱収縮による応力や、積層したSi薄膜の内部応力
の関係により、15mm×15mm角のAl層16が容
易に剥離するか否かによって接合性の良否を判定し、容
易にAl層16の剥離が生じないものを剥離なし(無)
とし、容易にAl層16の剥離が生じるものを剥離あり
(有)とした。
【0040】なお、このような剥離の有無の判定方法
は、後述する実施例2及び比較例1の場合も同様とす
る。そして、実施例1における結果は、次の表1に示さ
れるようになった。
【0041】
【表1】
【0042】この表1から明らかなように、処理温度が
500〜625℃の範囲内においては、Ni層14の厚
さが0.20μm以上であれば、Al層16の剥離はな
く、良好な接合性が得られた。その結果、光電変換効率
が高く長寿命の太陽電池を実現することが可能になっ
た。但し、処理温度が650℃になると、Ni層14の
厚さが3.00μmであっても、Al層16の剥離が生
じ、良好な接合性が得られなくなった。
【0043】(実施例2)実施例2は、第1の実施の形
態に係る薄膜形成用基板10に対応するものである。基
材12として、板厚30mm×板幅200mmのSUS
430を用い、その両面に板厚0.4mm×板幅200
mmのNi板を合わせて溶接し、温度900℃において
1時間の加熱処理を行った後、熱間圧延し、両エッジを
スリットして、SUS430からなる基材12の両面に
それぞれNi層14が形成された板厚3.0mm×板幅
180mmのNi/SUS430/Niを作製した。更
に、温度750℃における焼鈍と冷間圧延を繰り返し、
板厚0.3mm×板幅180mmのNi/SUS430
/Niコイルを作製した。
【0044】更に、このNi/SUS430/Niコイ
ルを芯材として、その両面をブラッシング処理した後、
Ni層14上に厚さ0.15mm×幅170mmのAl
層16を冷間クラッドした。そして、仕上げ圧延により
厚さを調整して、基材12の両面にNi層14を介して
Al層16が形成されている厚さ0.4mmのAl/N
i/SUS430/Ni/Alクラッド構造の薄膜形成
用基板10を作製した。なお、このときの各部の厚さ
は、基材12が約200μm、Ni層14が約2.5μ
m、Al層16が約100μmとなった。
【0045】このような薄膜形成用基板10に対し、実
施例1の場合と同様に、Al層16の剥離の有無を判定
した。その結果を次の表2に示す。
【0046】
【表2】
【0047】この表2から明らかなように、Ni層14
の厚さが約2.5μmの場合、処理温度が500〜62
5℃の範囲内においては、Al層16の剥離はなく、良
好な接合性が得られた。但し、処理温度が650℃にな
ると、Al層16の剥離が生じ、良好な接合性が得られ
なくなった。 (比較例1)図3に示されるように、比較例1に係る薄
膜形成用基板20は、ステンレス鋼板、例えばSUS4
30からなる基材22の両面に、それぞれAl層24が
直接に形成されているものである。この薄膜形成用基板
20は、次のようにして作製される。
【0048】即ち、実施例2で用いたSUS430コイ
ルを基材22とし、そのブラッシング処理した両面上
に、直接に厚さ0.15mm×幅170mmのAl層2
4を冷間クラッドした。以後、実施例2と同様の仕上げ
圧延を行い、厚さ0.4mmのAl/SUS430/A
lクラッド構造の薄膜形成用基板20を作製した。な
お、このときの各部の厚さは、基材22が約200μ
m、Al層24が約100μmとなった。
【0049】このような薄膜形成用基板20に対し、実
施例1、2の場合と同様に、Al層24の剥離の有無を
判定した。その結果を次の表3に示す。
【0050】
【表3】
【0051】この表3から明らかなように、基材22と
Al層24との間にNi層が介在していない場合には、
500〜650℃の全ての処理温度範囲において、Al
層24の剥離が生じ、良好な接合性が得られなくなっ
た。以上のように実施例1、2及び比較例1からは、基
材12とAl層16との間にNi層14が介在すること
により、Al層16の剥離を防止する効果があることが
確認された。また、その際に、Ni層14の形成方法は
メッキ法を用いてもクラッド法を用いても同様の効果を
奏することや、例えばSi薄膜を形成するCVD処理温
度が500〜625℃の場合には、Ni層14の厚さが
0.20μm以上であることが望ましいことも明らかに
なった。
【0052】(実施例3)実施例3は、第2の実施の形
態に係る薄膜形成用基板10に対応するものである。基
材12として、それぞれ厚さ0.12mm、0.24m
m、0.35mm、0.55mmの42%Ni−Fe基
合金板を用いた。そして、その両面に厚さ約2.5μm
のNi層14を介して厚さ約100μmのAl層16を
形成した後、それぞれ0.1mm、0.2mm、0.3
mm、0.5mmの厚さに圧延し、100mm×100
mm角にチップ化した。こうして、Al/Ni/42%
Ni−Fe基合金/Ni/Alクラッド構造の薄膜形成
用基板10を作製した。
【0053】更に、この薄膜形成用基板10のAl層1
6上に、温度600℃にてSi薄膜を厚さ10μmに積
層形成した。その後、室温において、薄膜形成用基板1
0の反りを測定した。この反りの大きさは、薄膜形成用
基板10を平坦な基準面上に載置し、基準面から薄膜形
成用基板10の最も高い箇所までの距離を測定し、その
最大高さから薄膜形成用基板10の厚さを引いたものと
した。そして、反りの大きさが1mmを超えたものを不
良品と判定し、不良品の発生率、即ち不良率を求めた。
その結果は、後述する表4に示す。
【0054】(実施例4)実施例4は、第2の実施の形
態に係る薄膜形成用基板10に対応するものである。基
材12として、それぞれ厚さ0.12mm、0.35m
mの36%Ni−Fe基合金板を用い、実施例3の場合
と同様にして、それぞれ0.1mm、0.3mmの厚さ
に圧延し、Al/Ni/36%Ni−Fe基合金/Ni
/Alクラッド構造の薄膜形成用基板10を作製した。
そして、その反りを測定し、不良率を求めた。その結果
は、後述する表4に示す。
【0055】(実施例5)実施例5は、第3の実施の形
態に係る薄膜形成用基板10に対応するものである。基
材12として、それぞれ厚さ0.12mm、0.35m
mの42%Ni−6%Cr−Fe基合金板を用い、実施
例3の場合と同様にして、それぞれ0.1mm、0.3
mmの厚さに圧延し、Al/Ni/42%Ni−6%C
r−Fe基合金/Ni/Alクラッド構造の薄膜形成用
基板10を作製した。そして、その反りを測定し、不良
率を求めた。その結果は、後述する表4に示す。
【0056】(実施例6)実施例6は、第4の実施の形
態に係る薄膜形成用基板10に対応するものである。基
材12として、それぞれ厚さ0.12mm、0.35m
mの29%Ni−17%Co−Fe基合金板を用い、実
施例3の場合と同様にして、それぞれ0.1mm、0.
3mmの厚さに圧延し、Al/Ni/29%Ni−17
%Co−Fe基合金/Ni/Alクラッド構造の薄膜形
成用基板10を作製した。そして、その反りを測定し、
不良率を求めた。その結果は、後述する表4に示す。
【0057】(実施例7)実施例7は、第1の実施の形
態に係る薄膜形成用基板10に対応するものである。基
材12として、それぞれ厚さ0.12mm、0.24m
m、0.35mm、0.55mmのSUS430コイル
を用い、実施例3の場合と同様にして、それぞれ0.1
mm、0.2mm、0.3mm、0.5mmの厚さに圧
延し、Al/Ni/SUS430/Ni/Alクラッド
構造の薄膜形成用基板10を作製した。そして、その反
りを測定して、不良率を求めた。その結果は、後述する
表4に示す。
【0058】(比較例2〜6)図4に示されるように、
比較例2〜6に係る薄膜形成用基板30は、基材32の
材料が異なる点を除けば実施例3の場合と同様の構造で
ある。即ち、基材32の材料として、各比較例毎にそれ
ぞれ厚さ0.12mm、0.35mmのSUS304、
SUS316、炭素鋼、中炭素鋼、Niを用い、実施例
3の場合と同様に、それぞれ0.1mm、0.3mmの
厚さに圧延している。
【0059】更に、実施例3の場合と同様の方法で、温
度600℃にてSi薄膜を形成した後、薄膜形成用基板
10の反りを測定し、不良率を求めた。その結果は、実
施例3〜6の結果と併せて、次の表4に示す。
【0060】
【表4】
【0061】この表4から明らかなように、基材12の
材料として、42%Ni−Fe基合金、36%Ni−F
e基合金、42%Ni−6%Cr−Fe基合金、29%
Ni−17%Co−Fe基合金を用いた場合に(実施例
3〜6)、薄膜形成用基板10の厚さが0.1mmと極
めて薄くても、薄膜形成用基板10の反りによる不良は
発生しなかった。また、基材12の材料として、SUS
430を用いた場合(実施例7)、薄膜形成用基板10
の厚さが0.1〜0.2mmと極めて薄くなると、反り
による不良が発生し、その不良率は20%であった。こ
れに対して、基材32としてSUS304、SUS31
6、炭素鋼、中炭素鋼、Niを用いた場合(比較例2〜
6)、薄膜形成用基板30の厚さが0.1〜0.3mm
で、反りによる100%の不良が発生した。
【0062】以上のように実施例3〜7及び比較例2〜
6からは、基材12として、25〜600℃におけるS
i薄膜の熱膨張係数に近い値の熱膨張係数をもつ42%
Ni−Fe基合金板、36%Ni−Fe基合金板、42
%Ni−6%Cr−Fe基合金板、29%Ni−17%
Co−Fe基合金板が用いられることにより、薄膜形成
用基板10の厚さが0.1mmと極めて薄くなった場合
であっても、例えば太陽電池用のSi薄膜を形成する際
に、Si薄膜と基材12との熱膨張係数の差に起因して
反りが生じることを抑制する効果があることが確認され
た。
【0063】また、基材12として、SUS430コイ
ルが用いられる場合、薄膜形成用基板10の厚さが0.
1〜0.2mmと極めて薄くなると、20%の不良率と
なった。これは、比較例2〜6と比較すると良好な結果
であるが、実施例3〜7の場合よりは大きな反りが生じ
ることになる。従って、基材12の材料としてSUS4
30を用いる場合には、薄膜形成用基板10の厚さを例
えば0.3mm以上に厚くしてその剛性を高め、反りの
発生が抑制されるようにすることが望ましいことも明ら
かになった。
【0064】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
係る薄膜形成用基板によれば、例えば半導体薄膜を形成
する高温熱処理を行っても、Al層又はAl合金層の剥
離を防止することが可能になる。このため、この薄膜形
成用基板上には、高い光電変換効率をもつ優れた特性の
半導体薄膜を形成することができる。従って、例えば高
光電変換効率と長寿命の太陽電池などの光起電力装置を
作製するのに適した薄膜形成用基板を安価に提供するこ
とが可能になるという点において、その工業的価値は大
である。
【0065】また、基材の厚さを薄くしても、薄膜形成
用基板上に形成する半導体薄膜と基材との熱膨張係数の
差に起因する反りの発生を抑制することができる。従っ
て、例えば太陽電池などの光起電力装置を作製する際
に、光電変換効率や寿命等の低下を招くことなく、薄膜
形成用基板の厚さを薄くして、装置の小型化等に寄与す
ることが可能になり、その工業的価値は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1〜第4の実施の形態に係る薄膜形
成用基板を示す断面模式図である。
【図2】Niの組成比の変化によるNi−Fe基合金の
熱膨張係数の変化を示すグラフである。
【図3】比較例1の薄膜形成用基板を示す断面模式図で
ある。
【図4】比較例2〜6の薄膜形成用基板を示す断面模式
図である。
【符号の説明】
10 薄膜形成用基板 12 基材 14 Ni層 16 Al層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4K030 CA02 CA12 CA17 FA10 LA16 5F051 AA05 BA11 BA15 GA02 GA06 GA16 GA20

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の片面又は両面に、ニッケル層又は
    ニッケル−クロム合金層を介して、アルミニウム層又は
    アルミニウム合金層が形成されてなることを特徴とする
    薄膜形成用基板。
  2. 【請求項2】 前記基材が、ステンレス鋼板である、請
    求項1記載の薄膜形成用基板。
  3. 【請求項3】 前記基材が、ニッケルの組成が36%以
    上55%以下のニッケル−鉄基合金板である、請求項1
    記載の薄膜形成用基板。
  4. 【請求項4】 前記基材が、ニッケルの組成が36%以
    上55%以下でクロムの組成が10%以下のニッケル−
    クロム−鉄基合金板である、請求項1記載の薄膜形成用
    基板。
  5. 【請求項5】 前記基材が、ニッケルの組成が25%以
    上35%以下でコバルトの組成が15%以上20%以下
    のニッケル−コバルト−鉄基合金板である、請求項1記
    載の薄膜形成用基板。
  6. 【請求項6】 前記ニッケル層又は前記ニッケル−クロ
    ム合金層の厚さが、0.2μm以上である、請求項1乃
    至5のいずれかに記載の薄膜形成用基板。
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