JP2003050404A - アクティブマトリクス型液晶表示装置 - Google Patents

アクティブマトリクス型液晶表示装置

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JP2003050404A
JP2003050404A JP2001237989A JP2001237989A JP2003050404A JP 2003050404 A JP2003050404 A JP 2003050404A JP 2001237989 A JP2001237989 A JP 2001237989A JP 2001237989 A JP2001237989 A JP 2001237989A JP 2003050404 A JP2003050404 A JP 2003050404A
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Masahiko Ando
正彦 安藤
Masahiro Kawasaki
昌宏 川崎
Ikuo Hiyama
郁夫 桧山
Makoto Tsumura
津村  誠
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 像域分離表示を行う際に、各画素の構成要素
を低減させ、開口率を増大させることを可能にしたアク
ティブマトリクス型液晶表示装置を提供する。 【解決手段】 第1、第2透明基板、両透明基板間に挟
持した液晶層を備え、第1透明基板は、複数走査線5、
各走査線5に交差配置された複数選択線6〜9及び複数
信号線10、走査線5と選択線6〜9の交点部に配置さ
れた薄膜トランジスタ12及び画素電極13を有し、第
2透明基板は、画素電極13に対向配置した対向電極1
3、複数共通線11を有し、各薄膜トランジスタ12
は、フローティングゲートを有し、第1制御電極が走査
線5、第2制御電極が選択線6〜9、第1主電極が信号
線10、第2主電極が画素電極13に各々接続され、対
向電極13は対応する共通線11に接続され、画素電極
13と対向電極13間に電界を印加し、その電界で液晶
層の配向状態を制御して画像表示を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクティブマトリ
クス型液晶表示装置に係り、特に、高精細静止画像の表
示と高速動作画像の表示とを選択的に切り換え可能な像
域分離表示が行なわれるアクティブマトリクス型液晶表
示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶表示装置は、スイッチング素
子に薄膜トランジスタを用いたアクティブマトリクス型
液晶表示装置が主流になっている。そして、このような
アクティブマトリクス型液晶表示装置は、携帯端末、ノ
ート型パソコン、デスクトップ型モニタ、液晶テレビジ
ョン等の幅広い製品の表示装置として多く活用されてお
り、今後、その表示性能の格段の進歩に伴い、ますます
広い製品分野への適用が期待されている。
【0003】最近、IT革命が取りざたされ、それによ
って画像情報の通信伝送速度も飛躍的に増大している。
そして、画像情報を表示するアクティブマトリクス型液
晶表示装置においては、写真並みの超高精細画像や超高
精細動画を表示するため、単位時間当たりの膨大な情報
量を処理できる機能が要求されている。
【0004】このような要求に対して、アクティブマト
リクス型液晶表示装置においては、画像表示を行なう際
に、低精細であっても十分良好な画質として認識できる
動画に対しては、単位時間当たりの画像信号量を増やす
代わりに、単位面積当たりの画像信号量を減らすように
し、一方、高精細にしなければ十分良好な画質として認
識することができない静止画に対しては、単位面積当た
りの画像信号量を増やす代わりに、単位時間当たりの画
像信号数を減らすようにし、人間の視覚特性を利用して
単位時間及び単位面積当たりの画像信号量を必要最小限
に抑えることにより、大容量の画像情報を表示させるこ
とを可能にした技術手段が本件出願人によって提案され
ている。
【0005】この提案によるアクティブマトリクス型液
晶表示装置は、像域分離表示と呼ばれる表示方式を採用
しているものであって、マトリクス状に配置された多数
の画素の中の複数画素を1単位ブロックとし、1走査期
間内に同時に選択した1単位ブロックの複数画素に同一
画像内容を表示させる動画表示領域と、複数の走査期間
にわたって選択した1単位ブロックの複数画素に各々異
なる画像内容を表示させる静止画領域とを任意に切り換
えて表示させるようにしたもので、高精細静止画画像と
低精細動画画像とを表示面内の任意の領域に表示するこ
とができる。この場合、1単位ブロックは、例えば2×
2の4画素からなるもので、低精細であっても十分良好
な画質として認識できる動画に対しては、1走査期間内
に同時に選択した1単位ブロック内の4画素に同一画像
内容を表示させ、解像度が1/4に低下しても動画であ
るために画質の低下を認識することができず、その上、
1画面の走査期間が本来の走査期間の1/4に高速化さ
れるために表示画像の不鮮明化を避けることができる。
一方、低速走査を行なっても表示画像の不鮮明化を生じ
ない静止画に対しては、動画の表示よりも4倍長い走査
期間を利用し、1単位ブロックの4画素を個別走査する
ようにすれば、動画の4倍の高精細表示画像を得ること
ができるものである。
【0006】ここで、図7は、前記提案によるアクティ
ブマトリクス型液晶表示装置の要部構成を示すブロック
図である。
【0007】図7に示されるように、このアクティブマ
トリクス型液晶表示装置は、表示コントローラ70と、
画像変換回路71と、表示パネル72とを備え、表示パ
ネル72の周辺に信号ドライバ73と、ゲートドライバ
74と、画素選択ドライバ75が配置されている。
【0008】表示コントローラ70は、供給される画像
データを表示データに変換して出力するものであり、画
像変換回路71は、供給される表示データに基づいて信
号ドライバ73に画像信号を、ゲートドライバ74に走
査信号を、画素選択ドライバ75に単位ブロックを選択
する選択信号をそれぞれ供給する。
【0009】表示パネル72は、マトリクス状に配置さ
れた多数の画素に対して複数画素を1単位ブロックと
し、1単位ブロック内の複数画素を1走査期間に同時に
選択して同一画像内容を表示させる動画領域72Dと、
1単位ブロック内の複数画素を複数回の走査によって順
次選択してそれぞれ異なる画像内容を表示させる静止画
領域72Sとを任意に切り換えることができるもので、
解像度の低い画像データについては、1単位ブロック内
の複数画素に1走査期間に同時に同じ画像を表示させて
動画特有の滑らかな表示を実現させ、一方、解像度の高
い画像データについては、1単位ブロック内の複数画素
に複数走査期間にそれぞれ異なる画像を順次表示させて
静止画特有の高精細な表示を実現させる。
【0010】次に、図8(a)乃至(d)は、図7に図
示のアクティブマトリクス型液晶表示装置においてフレ
ーム毎の各画素への画像データの書き込み状態を説明す
る説明図であって、(a)は第1フレームにおける画像
データの書き込み状態、(b)は第2フレームにおける
画像データの書き込み状態、(c)は第3フレームにお
ける画像データの書き込み状態、(d)は第4フレーム
における画像データの書き込み状態を示す。なお、図8
に図示の例においては、2×2画素からなる4画素を1
単位ブロックになるように選択している。
【0011】図8(a)に示されるように、第1フレー
ムにおける高精細静止画領域には、1単位ブロックの1
つの画素761 に画像データa(1) 1,1を書き込み、同じ
ように他の高精細静止画領域にも、1単位ブロックの1
つの画素761 に画像データを書き込む。これに対し
て、第1フレームにおける低精細動画領域には、1単位
ブロックの4つの画素771 に同一の画像データa(1)
3,0を書き込み、同じように他の低精細動画領域にも、
1単位ブロックの4つの画素771 に同一の画像データ
を書き込む。
【0012】次に、図8(b)に示されるように、第2
フレームになると高精細静止画領域には、第1フレーム
において書き込んだ1つの画素761 の画像データa
(1) 1,1をそのまま保持し、この1単位ブロックの他の1
つの画素762 に新たに画像データa(2) 1,2を書き込
み、同じように他の高精細静止画領域にも、1単位ブロ
ックの他の1つの画素762 に新たな画像データを書き
込む。これに対して、第2フレームにおける低精細動画
領域には、1単位ブロックの4つの画素772 に新たに
同一の画像データa(2) 3,0を書き込み、同じように他の
低精細動画領域にも、1単位ブロックの4つの画素77
2 に同一の画像データを書き込む。
【0013】次いで、図8(c)に示されるように、第
3フレームになると高精細静止画領域には、第1及び第
2フレームにおいて書き込んだ各1つの画素761 、7
2の画像データa(1) 1,1、a(2) 1,2をそのまま保持
し、この1単位ブロックの他の1つの画素763 に新た
に画像データa(3) 1,3を書き込み、同じように他の高精
細静止画領域にも、1単位ブロックの他の1つの画素7
3 に新たな画像データを書き込む。これに対して、第
3フレームにおける低精細動画領域には、1単位ブロッ
クの4つの画素773 に新たに同一の画像データa(3)
3,0を書き込み、同じように他の低精細動画領域にも、
1単位ブロックの4つの画素773 に同一の画像データ
を書き込む。
【0014】続いて、図8(d)に示されるように、第
4フレームになると高精細静止画領域には、第1乃至第
3フレームにおいて書き込んだ各1つの画素761 、7
2、763 の画像データa(1) 1,1、a(2) 1,2、a(3)
1,3をそのまま保持し、この1単位ブロックの残りの1
つの画素764 に新たに画像データa(4) 1,4を書き込
み、同じように他の高精細静止画領域にも、1単位ブロ
ックの残りの1つの画素764 に新たな画像データを書
き込む。これに対して、第4フレームにおける低精細動
画領域には、1単位ブロックの4つの画素774 に新た
に同一の画像データa(4) 3,0を書き込み、同じように他
の低精細動画領域にも、1単位ブロックの4つ画素77
4 に同一の画像データを書き込む。
【0015】この後、再び第1フレームに戻り、前記各
画像データの書き込みを繰り返し実行することにより、
表示パネル52内に高精細静止画表示領域72Sと低精
細動画表示領域72Dが表示されるもので、高精細静止
画表示領域72Sには4フレーム期間内に高精細画像が
表示され、低精細動画表示領域72Dには1フレーム毎
の高速度画像が表示される。
【0016】続いて、図9は、前記提案によるアクティ
ブマトリクス型液晶表示装置における1単位ブロックの
4つの画素の接続状態を示す回路図であり、1つの画素
が赤、緑、青の3つのピクセルからなっている例を示す
ものである。
【0017】図9において、81、82、83、84は
画素、85はj番目の走査線、86、87、88、89
はi番目のブロック選択線、90R、90G、90Bは
i番目の信号線である。この場合、画素81は、赤、
緑、青の3つのピクセル81R、81G、81Bからな
り、画素82は、赤、緑、青の3つのピクセル82R、
82G、82Bからなり、画素83は、赤、緑、青の3
つのピクセル83R、83G、83Bからなり、画素8
4は、赤、緑、青の3つのピクセル84R、84G、8
4Bからなっている。また、各ピクセル81R乃至84
R、81G乃至84G、81B乃至84Bは、それぞれ
2個の薄膜トランジスタ91、92と1個の保持容量9
3を備えている。
【0018】そして、各薄膜トランジスタ91は、ゲー
トが走査線85に接続され、ドレインが薄膜トランジス
タ92のゲートに接続され、ソースが対応するブロック
選択線86、87、88、89に接続される。各薄膜ト
ランジスタ92は、ドレインが対応する信号線90R、
90G、90Bに接続され、ソースが保持容量93の一
端に接続される。保持容量93は、他端が図示されない
共通線に接続される。
【0019】また、図10は、図9に図示された回路図
において、各部に供給される電圧または信号の時間的変
化状態を示す波形図である。
【0020】図10において、第1段目の波形はj番目
の走査線85に供給されるゲート電圧94、第2段目の
波形は(j+1)番目の走査線(図9に図示なし)に供
給されるゲート電圧、第3段目の波形はi番目の信号線
90R、90G、90Bに供給される画像信号95、第
4段目の波形はブロック選択線86に供給される選択電
圧96、第5段目の波形はブロック選択線87に供給さ
れる選択電圧97、第6段目の波形はブロック選択線8
8に供給される選択電圧98、第7段目の波形はブロッ
ク選択線89に供給される選択電圧99、第8段目の波
形は全ブロック選択線86乃至89に供給される選択電
圧100である。
【0021】前記構成を有するアクティブマトリクス型
液晶表示装置の動作を、図9及び図10を参照して説明
する。
【0022】いま、j番目の走査線85にゲート電圧9
4がそのフレーム周期94F毎に供給されると、ゲート
電圧94がそれぞれのピクセル81R乃至84R、81
G乃至84G、81B乃至84Bの薄膜トランジスタ9
1のゲートに供給され、これらの薄膜トランジスタ91
がオン状態になる。
【0023】このとき、表示パネル72の高精細静止画
表示領域72Sにおいては、ゲート電圧94に同期し
て、最初のフレーム周期94Fにブロック選択線86に
選択電圧96が、次のフレーム周期94Fにブロック選
択線87に選択電圧97が、その次のフレーム周期94
Fにブロック選択線88に選択電圧98が、その次のフ
レーム周期94Fにブロック選択線89に選択電圧99
がそれぞれ供給され、さらに、ゲート電圧94に同期し
て赤色、緑色、青色に対応した画像信号95が供給され
る。これにより、それぞれの画素81、82、83、8
4は、この4フレーム周期94F内のいずれかのフレー
ム周期94Fに選択され、画像信号95に対応した電界
が対応する保持容量93間の液晶層に印加され、その部
分の液晶層の配向状態を変化させる。また、選択されな
い画素81、82、83、84は、この4フレーム周期
94Fの間、対応する保持容量93間の電界が保持され
る。
【0024】一方、表示パネル72の低精細動画表示領
域72Dにおいては、ゲート電圧94に同期して、この
4フレーム周期94Fのそれぞれに、全部のブロック選
択線86乃至89に選択電圧100が供給され、さら
に、ゲート電圧94に同期して赤色、緑色、青色に対応
した画像信号95が供給される。これにより、それぞれ
の画素81、82、83、84は、この4フレーム周期
94F内の各フレーム周期94Fにそれぞれ選択され、
画像信号95に対応した電界が対応する保持容量93間
の液晶層に印加され、その部分の液晶層の配向状態を変
化させる。
【0025】このように、高精細静止画表示領域72S
は、4フレーム周期94Fのそれぞれのフレーム周期9
4F内に、各画素81、82、83、84にそれぞれ異
なる画像信号が供給されることにより、高精細静止画の
表示が行われ、一方、低精細動画表示領域72Dは、4
フレーム周期94Fのそれぞれに、各画素81、82、
83、84に同じ画像信号が供給されることにより、低
精細動画の表示が行われるものである。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】前記提案によるアクテ
ィブマトリクス型液晶表示装置は、像域分離表示による
高精細静止画表示領域72Sと低精細動画表示領域72
Dの選択を行うために、各画素81、82、83、84
を構成する3つのピクセル81R乃至84R、81G乃
至84G、81B乃至84Bのそれぞれに、AND論理
動作を行う2個の薄膜トランジスタ91、92と、走査
線85、ブロック選択線86、87、88、89、信号
線90R、90G、90B、図示されていない共通線等
が必要になり、しかも、走査線85、信号線90R、9
0G、90B、共通線を2個の薄膜トランジスタ91、
92ととともに同一透明基板上に配置する必要がある。
【0027】このように、前記提案によるアクティブマ
トリクス型液晶表示装置は、同一透明基板上に2個の薄
膜トランジスタ91、92、走査線85、信号線90
R、90G、90B、共通線を配置する必要があること
から、各画素81、82、83、84を形成する構成要
素がやや多くなり、構成要素が多くなった結果、光透過
率、すなわち開口率を大幅に増大させることが若干難し
くなっている。
【0028】本発明は、このような技術的背景に鑑みて
なされたもので、その目的は、像域分離表示に行う際
に、各画素の構成要素を低減させ、開口率を大幅に増大
させることを可能にしたアクティブマトリクス型液晶表
示装置を提供することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明によるアクティブマトリクス型液晶表示装置
は、第1及び第2の透明基板と、第1及び第2の透明基
板間に挟持された液晶層とを備え、第1の透明基板は、
平行配置された複数本の走査線と、複数本の走査線に交
差するようにそれぞれ平行配置された複数本の選択線及
び複数本の信号線と、複数本の走査線と複数本の選択線
との交点領域にそれぞれ配置された薄膜トランジスタ及
び画素電極とを有し、第2の透明基板は、各画素電極と
の対向位置に液晶層を介して配置された対向電極と、平
行配置された複数本の共通線とを有し、各薄膜トランジ
スタは、フローティングゲートを有するとともに、第1
制御電極が走査線に、第2制御電極が選択線に、第1主
電極が信号線に、第2主電極が画素電極にそれぞれ接続
され、対向電極は、対応する共通線に接続され、画素電
極と対向電極との間に電界を印加し、その電界により液
晶層の配向状態を制御して画像表示を行う第1の手段を
具備する。
【0030】前記第1の手段によれば、スイッチング動
作を行う薄膜トランジスタとして、フローティングゲー
トと第1及び第2制御電極とを有する薄膜トランジスタ
を用い、1画素に対して1個の薄膜トランジスタを用い
るようにしているので、その分、各画素を形成する構成
要素を低減させることができ、しかも、構成要素が低減
したことにより、開口率を大幅に増大させることが可能
になる。
【0031】また、前記目的を達成するために、本発明
によるアクティブマトリクス型液晶表示装置は、第1及
び第2の透明基板と、第1及び第2の透明基板間に挟持
された液晶層とを備え、第1の透明基板は、平行配置さ
れた複数本の走査線と、複数本の走査線に交差するよう
にそれぞれ平行配置された複数本の選択線及び複数本の
共通線と、複数本の走査線と複数本の選択線との交点領
域にそれぞれ配置された薄膜トランジスタ及び画素電極
とを有し、第2の透明基板は、各画素電極との対向位置
に液晶層を介して配置された対向電極と、平行配置され
た複数本の信号線とを有し、各薄膜トランジスタは、フ
ローティングゲートを有するとともに、第1制御電極が
走査線に、第2制御電極が選択線に、第1主電極が共通
線に、第2主電極が画素電極にそれぞれ接続され、対向
電極は、対応する信号線に接続され、画素電極と対向電
極と間に電界を印加し、その電界により液晶層の配向状
態を制御して画像表示を行う第2の手段を具備する。
【0032】前記第2の手段によれば、前記第1の手段
と同様に、スイッチング動作を行う薄膜トランジスタと
して、フローティングゲートと第1及び第2制御電極と
を有する薄膜トランジスタを用い、1画素に対して1個
の薄膜トランジスタを用いるようにしているので、その
分、各画素を形成する構成要素を低減させることがで
き、しかも、構成要素が低減したことにより、開口率を
大幅に増大させることが可能になる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0034】図1は、本発明によるアクティブマトリク
ス型液晶表示装置の第1の実施の形態を示すもので、そ
の要部構成を示す回路図であり、4画素からなる1単位
ブロックの接続状態を示すもので、1画素が赤、緑、青
の3つのピクセルからなっているものである。
【0035】図1において、1、2、3、4は画素、5
はj番目の走査線、6、7、8、9はi番目のブロック
選択線、10R、10G、10Bはi番目の信号線、1
1は共通線である。この場合、画素1は、赤、緑、青の
3つのピクセル1R、1G、1Bからなり、画素2は、
赤、緑、青2Bの3つのピクセル2R、2G、2Bから
なり、画素3は、赤、緑、青の3つのピクセル3R、3
G、3Bからなり、画素4は、赤、緑、青の3つのピク
セル4R、4G、4Bからなっている。また、各ピクセ
ル1R乃至4R、1G乃至4G、1B乃至4Bは、それ
ぞれ、フローティングゲートと第1及び第2制御電極
(ゲート)を備えた1個の薄膜トランジスタ12と1個
の保持容量13を備えている。
【0036】そして、画素1において、3つのピクセル
1R、1G、1Bの各薄膜トランジスタ12は、第1制
御電極が走査線5に接続され、第2制御電極がブロック
選択線6に接続され、ソースが対応する保持容量13を
構成する画素電極に接続され、ピクセル1Rの薄膜トラ
ンジスタ12のドレインが信号線10Rに、ピクセル1
Gの薄膜トランジスタ12のドレインが信号線10G
に、ピクセル1Bの薄膜トランジスタ12のドレインが
信号線10Bにそれぞれ接続される。画素2において、
3つのピクセル2R、2G、2Bの各薄膜トランジスタ
12は、第1制御電極が走査線5に接続され、第2制御
電極がブロック選択線7に接続され、ソースが対応する
保持容量13を構成する画素電極に接続され、ピクセル
2Rの薄膜トランジスタ12のドレインが信号線10R
に、ピクセル2Gの薄膜トランジスタ12のドレインが
信号線10Gに、ピクセル2Bの薄膜トランジスタ12
のドレインが信号線10Bにそれぞれ接続される。画素
3において、3つのピクセル3R、3G、3Bの各薄膜
トランジスタ12は、第1制御電極が走査線5に接続さ
れ、第2制御電極がブロック選択線8に接続され、ソー
スが対応する保持容量13を構成する画素電極に接続さ
れ、ピクセル3Rの薄膜トランジスタ12のドレインが
信号線10Rに、ピクセル3Gの薄膜トランジスタ12
のドレインが信号線10Gに、ピクセル3Bの薄膜トラ
ンジスタ12のドレインが信号線10Bにそれぞれ接続
される。画素4において、3つのピクセル4R、4G、
4Bの各薄膜トランジスタ12は、第1制御電極が走査
線5に接続され、第2制御電極がブロック選択線9に接
続され、ソースが対応する保持容量13を構成する画素
電極に接続され、ピクセル4Rの薄膜トランジスタ12
のドレインが信号線10Rに、ピクセル4Gの薄膜トラ
ンジスタ12のドレインが信号線10Gに、ピクセル4
Bの薄膜トランジスタ12のドレインが信号線10Bに
それぞれ接続される。また、各保持容量13は、対向電
極がそれぞれ共通線11に接続される。
【0037】前記構成を有するアクティブマトリクス型
液晶表示装置は、次のように動作する。
【0038】走査線5には、各フレーム周期毎にゲート
電圧が供給され、そのゲート電圧がそれぞれのピクセル
1R乃至4R、1G乃至4G、1B乃至4Bの薄膜トラ
ンジスタ12の第1制御電極に供給される。
【0039】ここで、アクティブマトリクス型液晶表示
装置において、表示パネル(図示なし)に高精細静止画
を表示させるときには、供給されるゲート電圧に同期し
て、最初のフレーム周期にブロック選択線6に選択電圧
が供給され、次のフレーム周期にブロック選択線7に選
択電圧が供給され、その次のフレーム周期にブロック選
択線8に選択電圧が供給され、その次のフレーム周期に
ブロック選択線9に選択電圧がそれぞれ供給され、さら
に、供給されるゲート電圧に同期して、赤色に対応した
画像信号が信号線10Rに供給され、緑色に対応した画
像信号が信号線10Gに供給され、青色に対応した画像
信号が信号線10Bに供給される。
【0040】このような各信号及び各電圧の供給によ
り、画素1においては、最初のフレーム周期に3つのピ
クセル1R、1G、1Bが対応する薄膜トランジスタ1
2のオンによって選択され、オンした薄膜トランジスタ
12を通して各色の画像信号が保持容量13に供給さ
れ、保持容量13間に画像信号に対応した電界を形成さ
せ、その電界が液晶層に印加されることによって液晶層
の配向状態を変化させる。
【0041】また、画素2においては、次のフレーム周
期に3つのピクセル2R、2G、2Bが対応する薄膜ト
ランジスタ12のオンによって選択され、オンした薄膜
トランジスタ12を通して各色の画像信号が保持容量1
3に供給され、保持容量13間に画像信号に対応した電
界を形成させ、その電界が液晶層に印加されることによ
って液晶層の配向状態を変化させる。
【0042】さらに、画素3においては、その次のフレ
ーム周期に3つのピクセル3R、3G、3Bが対応する
薄膜トランジスタ12のオンによって選択され、オンし
た薄膜トランジスタ12を通して各色の画像信号が保持
容量13に供給され、保持容量13間に画像信号に対応
した電界を形成させ、その電界が液晶層に印加されるこ
とによって液晶層の配向状態を変化させる。
【0043】また、画素4においては、その次のフレー
ム周期に3つのピクセル4R、4G、4Bが対応する薄
膜トランジスタ12のオンによって選択され、オンした
薄膜トランジスタ12を通して各色の画像信号が保持容
量13に供給され、保持容量13間に画像信号に対応し
た電界を形成させ、その電界が液晶層に印加されること
によって液晶層の配向状態を変化させる。
【0044】この場合、選択されない画素1、2、3、
4は、これらの連続した4フレーム周期の間、対応する
保持容量13間に形成される電界が保持され、液晶層の
配向状態の変化を持続させている。
【0045】これに対して、表示パネルに低精細動画を
表示させるときには、供給されるゲート電圧に同期し
て、これらの連続した4フレーム周期のそれぞれに、4
つのブロック選択線6乃至9に同時に選択電圧が供給さ
れ、さらに、これらの連続した4フレーム周期の間、赤
色に対応した画像信号が信号線10Rに供給され、緑色
に対応した画像信号が信号線10Gに供給され、青色に
対応した画像信号が信号線10Bに供給される。このよ
うな各信号及び各電圧の供給によって、それぞれの画素
1、2、3、4は、これらの連続した4フレーム周期の
間、3つのピクセル1R乃至4R、1G乃至4G、1B
乃至4Bが対応する薄膜トランジスタ12のオンによっ
て選択され、オンした薄膜トランジスタ12を通して各
色の画像信号が保持容量13に供給され、保持容量13
間に画像信号に対応した電界を形成させ、その電界が液
晶層に印加されることによって液晶層の配向状態を変化
させる。
【0046】この場合、各薄膜トランジスタ12は、第
1制御電極に供給されるゲート電圧と第2制御電極に供
給される選択電圧の重み付け論理和によりオンするもの
で、このようなフローティングゲート薄膜トランジスタ
12を採用したことにより、1画素当り1個の薄膜トラ
ンジスタ12を用いれば済むようになり、各画素を形成
する構成要素を低減させ、その分、開口率を増大させる
ことができる。
【0047】次に、図2は、本発明によるアクティブマ
トリクス型液晶表示装置の第2の実施の形態を示すもの
で、その要部構成を示す回路図であり、4画素からなる
1単位ブロックの接続状態を示すもので、1画素が赤、
緑、青の3つのピクセルからなっているものである。
【0048】図2において、図1に図示された構成要素
と同じ構成要素については同じ符号を付けている。
【0049】図2に図示された第2の実施の形態(以
下、これを実施形態2という)と、図1に図示された第
1の実施の形態(以下、これを実施形態1という)との
構成の違いは、実施形態1においては、赤色ピクセル1
R乃至4Rの各薄膜トランジスタ12のドレインが信号
線10Rに、緑色ピクセル1G乃至4Gの各薄膜トラン
ジスタ12のドレインが信号線10Gに、青色ピクセル
1B乃至4Bの各薄膜トランジスタ12のドレインが信
号線10Bにそれぞれ接続され、各保持容量13の対向
電極が共通線11に接続されているのに対して、実施形
態2においては、各薄膜トランジスタ12のドレインが
共通線11に接続され、赤色ピクセル1R乃至4Rの各
保持容量13の対向電極が信号線10Rに、緑色ピクセ
ル1G乃至4Gの各保持容量13の対向電極が信号線1
0Gに、青色ピクセル1B乃至4Bの各保持容量13の
対向電極が信号線10Bに接続されている点だけであっ
て、その他、実施形態1と実施形態2との間に構成上の
違いはない。このため、実施形態2の構成については、
これ以上の説明を省略する。
【0050】また、実施形態2の動作は、各画素1乃至
4における3つのピクセル1R乃至4R、1G乃至4
G、1B乃至4Bの各薄膜トランジスタ12及び各保持
容量13の動作が、それぞれ、実施形態1の対応する各
薄膜トランジスタ12及び各保持容量13の動作と殆ど
同じである。このため、実施形態2の動作については、
説明が重複するので、これ以上の説明を省略する。
【0051】さらに、実施形態2において得られる作用
効果は、実施形態2の動作と実施形態1の動作とが殆ど
同じであることから、実施形態1において得られる作用
効果とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
【0052】次いで、図3は、図2に図示された回路図
を、3次元状態として表わした構成図である。
【0053】図3において、図2に示された構成要素と
同じ構成要素については同じ符号を付けている。
【0054】図3に示されるように、走査線5と、ブロ
ック選択線6、7、8、9と、共通線11と、各薄膜ト
ランジスタ12と、各保持容量13とは、第1透明基板
(図番なし)上に形成配置し、信号線10R、10G、
10Bは、第2透明基板(図番なし)上に形成配置す
る。また、図示されていないが、第1透明基板と第2透
明基板との間に液晶層が設けられている。この場合、第
2透明基板上の信号線10R、10G、10Bは、第1
透明基板上に配置した走査線5から直交方向に延びる走
査線5の連結線または共通線の少なくとも一方に重なり
合った位置に形成配置する。このように、第1透明基板
と第2透明基板との間に介在させた液晶層を介して、第
1透明基板上に形成配置した走査線5の連結線または共
通線と、第2透明基板上に形成配置した信号線10R、
10G、10Bとが重なるように形成配置しても、液晶
層の厚さは通常5μm以上あるため、液晶表示の障害と
なるような負荷容量が形成されることはない。
【0055】次いで、図4は、本発明によるアクティブ
マトリクス型液晶表示装置の第2の実施の形態における
第1透明基板上の配置構成の一例を示す平面図であり、
4画素からなる1単位ブロックの接続状態を示し、1画
素が赤、緑、青の3つのピクセルからなっているもので
ある。
【0056】図4において、51 は走査線5の連結線、
121 はドレイン電極、122 はソース電極、123
第2制御電極、124 はフローティングゲート、125
は半導体層、131 は画素電極であり、その他、図2に
示された構成要素と同じ構成要素については同じ符号を
付けている。
【0057】図4に示されるように、走査線5から直交
方向に連結線51 が導出され、連結線51 が各薄膜トラ
ンジスタ12の第1制御電極(図示なし)の近くまで延
び、第1制御電極に接続される。各薄膜トランジスタ1
2は、半導体層125 と、半導体層125 の一端側に配
置されたドレイン電極121 と、半導体層125 の他短
側に配置されたソース電極122 と、第2制御電極12
3 と、124 はフローティングゲート124 とがそれぞ
れ設けられている。ドレイン電極121 は比較的幅広の
共通線11に接続され、ソース電極122 は保持容量1
3の一方の電極となる画素電極131 に接続され、第2
制御電極123 は、画素1の各薄膜トランジスタ12が
ブロック選択線6に、画素2の各薄膜トランジスタ12
がブロック選択線7に、画素3の各薄膜トランジスタ1
2がブロック選択線8に、画素4の各薄膜トランジスタ
12がブロック選択線9にそれぞれ接続される。
【0058】この場合、フローティングゲート124
連結線51 との重なり幅よりも、フローティングゲート
124 とブロック選択線6、7、8、9との重なり幅を
大きくすることにより、フローティングゲート124
連結線51 との間の結合容量に比べて、フローティング
ゲート124 とブロック選択線6、7、8、9との間の
結合容量を大きくする。この結合容量が大きくなれば、
各薄膜トランジスタ12をオン/オフ制御するのに必要
な電圧を5V以下に下げることが可能になり、制御回路
として5Vで動作するロジック回路を用いることができ
る。
【0059】また、図5は、本発明によるアクティブマ
トリクス型液晶表示装置の第2の実施の形態における第
2透明基板上の配置構成の一例を示す平面図であり、4
画素からなる1単位ブロックの接続状態を示し、1画素
が赤、緑、青の3つのピクセルからなっているものであ
る。
【0060】図5において、132 は対向電極であり、
その他、図2に示された構成要素と同じ構成要素につい
ては同じ符号を付けている。
【0061】図5に示されるように、第2透明基板上に
は、信号線10R、10G、10Bと、保持容量13の
他方の電極となる対向電極132 とが形成配置され、信
号線10R、10G、10B上において対応する対向電
極132 と接続されている。
【0062】続いて、図6は、本発明による第4の実施
の形態を示すもので、その要部構成を示すブロック図で
ある。
【0063】図6は、本発明によるアクティブマトリク
ス型液晶表示装置の第2の実施の形態における横断面を
示す断面図である。
【0064】図6において、126 はコンタクト層、1
4はガラスからなる第1透明基板、15はガラスからな
る第2透明基板、16は液晶層、161 は第1配向膜、
16 2 は第2配向膜、17は第1ゲート絶縁膜、18は
第2ゲート絶縁膜、19が絶縁保護膜である。なお、図
6においては、図2乃至図5に図示された構成要素と同
じ構成要素については同じ符号を付けている。
【0065】図6に示されるように、第1透明基板14
の一面には、走査線5と、連結線5 1 と、制御電極(図
番なし)とが形成配置され、それらを覆うように第1ゲ
ート絶縁膜17が形成される。次いで、第1ゲート絶縁
膜17上には、フローティングゲート124 と、ブロッ
ク選択線6乃至9とが形成配置され、それらを覆うよう
に第2ゲート絶縁膜18が形成される。第2ゲート絶縁
膜18上には、半導体層125 と、半導体層125 にコ
ンタクト層126 を介してドレイン電極121及びソー
ス電極122 が形成され、それらを覆うように絶縁保護
膜19が形成される。絶縁保護膜19上には、共通線1
1と、画素電極131 とが形成され、共通線11はスル
ーホールを通してドレイン電極121 に接続され、画素
電極13 1 はスルーホールを通してソース電極122
接続される。一方、第2透明基板15の一面には、信号
線10R、10G、10Bが形成され、それらの上に対
向電極132 が形成される。第1透明基板14の一面と
第2透明基板15の一面との間には、それぞれ第1配向
膜161 、第2配向膜162 を介して液晶層16が介在
配置される。
【0066】このような構成を備えたアクティブマトリ
クス型液晶表示装置は、例えば、次ぎのような手順を経
て製造される。
【0067】厚さ1mmのガラス製の第1透明基板14
の一面にスパッタリング装置を用いて120nm厚のク
ローム(Cr)膜を形成し、ホトリソグラフィ加工によ
り走査線5、その連結線51 、制御電極を形成する。次
に、プラズマCVD装置を用いて窒化シリコン(Si
N)からなる厚さ200nmの第1ゲート絶縁膜17を
形成し、ホトリソグラフィ加工によりコンタクトホール
を形成する。次いで、スパッタリング装置を用いて厚さ
120nmのクローム(Cr)膜を形成し、フォトリソ
グラフィ加工によりフローティングゲート124 、ブロ
ック選択線6乃至9を形成する。この後、前に形成した
コンタクトホールを介して制御電極とブロック選択線6
乃至9とを接続する。次に、プラズマCVD装置を用い
て厚さ200nmの窒化シリコン(SiN)からなる第
2ゲート絶縁膜18を形成し、厚さ200nmのアモル
ファスシリコンからなる半導体層125 と、厚さ50n
mの燐(P)を含むアモルファスシリコンからなるコン
タクト層126 とを真空状態を維持したまま連続形成す
る。コンタクト層126 と半導体層125 とを一括で島
状に加工した後、スパッタリング装置を用いて厚さ12
0nmのモリブデン(Mo)膜を形成し、フォトリソグ
ラフィ加工により加工し、ドレイン電極121及びソー
ス電極122 を形成する。次いで、ドライエッチング装
置を用いてドレイン電極121 及びソース電極122
覆われていない半導体層125 上のコンタクト層126
をエッチング除去する。続いて、スピンコーティング装
置を用いて厚さ3μmのポリイミドからなる保護絶縁膜
19を塗布し、露光現像してスルーホールを形成する。
次いで、スパッタリング装置を用いて厚さ120nmの
ITO透明導電膜を形成し、フォトリオグラフィ加工す
ることにより共通線11と画素電極131 を形成する。
【0068】また、予めカラーフィルタが形成されてい
る厚さ1mmのガラス製の第2透明基板15上に、スパ
ッタリング装置を用いて厚さ200nmのクローム(C
r)膜を形成する。次に、クローム(Cr)膜をフォト
リソグラフィ加工して信号線10R、10G、10Bを
を形成する。次いで、スパッタリング装置を用いて厚さ
120nmのITO透明導電膜を形成し、フォトリソグ
ラフィ加工して赤色、緑色、青色に対応する対向電極1
2 を形成する。
【0069】この後、スピンコーティング装置を用い
て、第1透明基板14及び第2透明基板15の表面に厚
さ500nmの第1配向膜161 及び第2配向膜162
を塗布し、それらの間に厚さ7μmの液晶層16を封入
し、アクティブマトリクス型液晶表示装置の主要部を形
成させる。
【0070】この場合、第1透明基板14上に形成配置
される走査線5及びその連結線51、ブロック選択線6
乃至9、共通線11は、第1ゲート絶縁膜17、第2ゲ
ート絶縁膜18、保護絶縁膜19を介在させることによ
り、互いに異なる層に多層形成される。そして、走査線
及びその連結線51 、ブロック選択線6乃至9、共通線
11、信号線10R、10G、10Bは、適宜重なり合
う位置に形成配置する。
【0071】この場合、走査線及びその連結線51 と共
通線11との間には、第1ゲート絶縁膜17、第2ゲー
ト絶縁膜18、保護絶縁膜19が介在しており、ブロッ
ク選択線6乃至9と共通線11との間には、第2ゲート
絶縁膜18、保護絶縁膜19が介在しており、共通線1
1と信号線10R、10G、10Bとの間には、第1配
向膜161 、第2配向膜162 、液晶層16が介在して
いるる。
【0072】一般に、薄膜トランジスタ12において、
半導体層125 の厚さが100nm以上のものは、半導
体層125 を横断する際に生じる寄生抵抗が大きくなる
ため、ドレイン電極121 及びソース電極122 とフロ
ーティングゲート124 とが重なり合う幅を3μm以上
にし、大きい寄生抵抗を低減する必要があり、このよう
な薄膜トランジスタ12は、これらの重なり合う部分に
生じる寄生容量が大きくなり、その大きな寄生容量が保
持容量13に影響を及ぼし、表示に乱れが発生しするこ
とがあった。
【0073】これに対し、薄膜トランジスタ12の半導
体層125 とドレイン電極121 及びソース電極122
との間に介在配置されるコンタクト層126 を形成する
際に、ドレイン電極121 及びソース電極122 とアモ
ルファスシリコンからなる半導体層125 との接触部分
に選択的に付着した不純物を半導体層125 中に拡散さ
せてコンタクト層126 を形成した場合には、コンタク
ト層126 をエッチング加工して形成するものではない
ため、半導体層125 をエッチングする恐れがなくな
り、半導体層125 の厚みを100nm以下、望ましく
は50nm以下に薄膜化しても、スイッチ動作に対する
劣化の発生を認めることができなかった。
【0074】また、半導体層125 の厚みを100nm
以下にしたときは、半導体層125を横断する際に生じ
る寄生抵抗が低いものになるため、ドレイン電極121
及びソース電極122 と半導体層125 とが重なり合う
幅を2μm以下にしても、寄生抵抗の増加に伴うスイッ
チ特性の劣化の発生を認めることができず、寄生容量が
低減する結果、表示に乱れが生じることはなかった。
【0075】このように、この実施の形態によるアクテ
ィブマトリクス型液晶表示装置によれば、1画素に対し
て1個の薄膜トランジスタを用いるようにしたので、各
画素を形成する構成要素が低減され、開口率を大幅に増
大させることができるものである。
【0076】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、スイッ
チング動作を行う薄膜トランジスタとして、フローティ
ングゲートと第1及び第2制御電極とを有する薄膜トラ
ンジスタを用い、1画素に対して1個の薄膜トランジス
タを用いるようにしているので、その分、各画素を形成
する構成要素を低減させることができ、しかも、構成要
素が低減したことにより、開口率を大幅に増大させるこ
とが可能になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるアクティブマトリクス型液晶表示
装置の第1の実施の形態を示すもので、その要部構成を
示す回路図である。
【図2】本発明によるアクティブマトリクス型液晶表示
装置の第2の実施の形態を示すもので、その要部構成を
示す回路図である。
【図3】図2に図示された回路図を、3次元状態として
表わした構成図である。
【図4】本発明によるアクティブマトリクス型液晶表示
装置の第2の実施の形態における第1透明基板上の配置
構成の一例を示す平面図である。
【図5】本発明によるアクティブマトリクス型液晶表示
装置の第2の実施の形態における第2透明基板上の配置
構成の一例を示す平面図である。
【図6】本発明によるアクティブマトリクス型液晶表示
装置の第2の実施の形態における横断面を示す断面図で
ある。
【図7】既に提案されたアクティブマトリクス型液晶表
示装置の要部構成を示すブロック図である。
【図8】図7に図示のアクティブマトリクス型液晶表示
装置においてフレーム毎の各画素への画像データの書き
込み状態を説明する説明図である。
【図9】既に提案されたアクティブマトリクス型液晶表
示装置における1単位ブロックの4つの画素の接続状態
を示す回路図である。
【図10】図9に図示された回路図において、各部に供
給される電圧または信号の時間的変化状態を示す波形図
である。
【符号の説明】
1、2、3、4 画素 1R〜4R、1G〜4G、1B〜4B ピクセル 5 走査線 51 連結線 6、7、8、9 ブロック選択線 10R、10G、10B 信号線 11 共通線 12 薄膜トランジスタ 121 ドレイン電極 122 ソース電極 123 第2制御電極(ゲート) 124 フローティングゲート 125 半導体層 126 コンタクト層 13 保持容量 131 画素電極 132 対向電極 14 第1透明基板 15 第2透明基板 16 液晶層 161 第1配向膜 162 第2配向膜 17 第1ゲート絶縁膜 18 第2ゲート絶縁膜 19 保護絶縁膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09F 9/35 G09F 9/35 5F110 G09G 3/20 624 G09G 3/20 624B 680 680G 3/36 3/36 H01L 29/786 H01L 29/78 614 617N (72)発明者 桧山 郁夫 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 津村 誠 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 Fターム(参考) 2H092 GA12 JA26 JA33 JA36 JA40 JB14 JB46 NA07 PA06 2H093 NA16 NA41 NA62 NC13 NC34 ND22 NE03 5C006 AA02 AA22 AF47 BF34 EB05 FA43 5C080 AA10 BB05 CC03 DD22 DD30 EE19 EE32 FF11 JJ02 JJ03 JJ04 JJ06 5C094 AA10 AA13 BA03 BA43 CA19 DA14 DA15 DB01 DB04 EA04 EA07 EB02 FB12 FB14 FB15 5F110 AA30 BB01 CC07 DD02 EE04 EE27 EE28 EE44 FF03 FF30 GG02 GG15 GG24 GG25 GG45 HK04 HK09 HK16 HK21 HK25 HK33 HK35 HL07 NN02 NN04 NN27 NN36 NN72

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1及び第2の透明基板と、前記第1及
    び第2の透明基板間に挟持された液晶層とを備え、前記
    第1の透明基板は、平行配置された複数本の走査線と、
    前記複数本の走査線に交差するようにそれぞれ平行配置
    された複数本の選択線及び複数本の信号線と、前記複数
    本の走査線と前記複数本の選択線との交点領域にそれぞ
    れ配置された薄膜トランジスタ及び画素電極とを有し、
    前記第2の透明基板は、前記各画素電極との対向位置に
    前記液晶層を介して配置された対向電極と、平行配置さ
    れた複数本の共通線とを有し、前記各薄膜トランジスタ
    は、フローティングゲートを有するとともに、第1制御
    電極が前記走査線に、第2制御電極が前記選択線に、第
    1主電極が前記信号線に、第2主電極が前記画素電極に
    それぞれ接続され、前記対向電極は、対応する前記共通
    線に接続され、前記画素電極と前記対向電極との間に電
    界を印加し、その電界により前記液晶層の配向状態を制
    御して画像表示を行うことを特徴とするアクティブマト
    リクス型液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 前記走査線、前記選択線、前記信号線
    は、前記第1の透明基板に形成した異なる絶縁層上に多
    層化構造で配置されていることを特徴とする請求項1に
    記載のアクティブマトリクス型液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 第1及び第2の透明基板と、前記第1及
    び第2の透明基板間に挟持された液晶層とを備え、前記
    第1の透明基板は、平行配置された複数本の走査線と、
    前記複数本の走査線に交差するようにそれぞれ平行配置
    された複数本の選択線及び複数本の共通線と、前記複数
    本の走査線と前記複数本の選択線との交点領域にそれぞ
    れ配置された薄膜トランジスタ及び画素電極とを有し、
    前記第2の透明基板は、前記各画素電極との対向位置に
    前記液晶層を介して配置された対向電極と、平行配置さ
    れた複数本の信号線とを有し、前記各薄膜トランジスタ
    は、フローティングゲートを有するとともに、第1制御
    電極が前記走査線に、第2制御電極が前記選択線に、第
    1主電極が前記共通線に、第2主電極が前記画素電極に
    それぞれ接続され、前記対向電極は、対応する前記信号
    線に接続され、前記画素電極と前記対向電極と間に電界
    を印加し、その電界により前記液晶層の配向状態を制御
    して画像表示を行うことを特徴とするアクティブマトリ
    クス型液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 前記信号線は、前記走査線、前記選択
    線、前記共通線の中の少なくとも一つと重なり合うよう
    に配置されていることを特徴とする請求項3に記載のア
    クティブマトリクス型液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 前記走査線、前記選択線、前記共通線
    は、前記第1の透明基板に形成した異なる絶縁層上に多
    層化構造で配置されていることを特徴とする請求項3に
    記載のアクティブマトリクス型液晶表示装置。
  6. 【請求項6】 前記フローティングゲートは、前記第1
    電極及び前記第2電極との重なり幅が2μm以下になる
    ように形成されていることを特徴とする請求項1もしく
    は3に記載のアクティブマトリクス型液晶表示装置。
  7. 【請求項7】 前記薄膜トランジスタは、半導体層の厚
    みが100nm以下であることを特徴とする請求項1も
    しくは3に記載のアクティブマトリクス型液晶表示装
    置。
  8. 【請求項8】 前記薄膜トランジスタは、半導体層と第
    1電極及び第2電極との間にコンタクト層を有し、この
    コンタクト層は、前記第1電極及び前記第2電極と前記
    半導体層との接触部分に選択的に付着した不純物を前記
    半導体層中に拡散させてり形成したものであることを特
    徴とする請求項1もしくは3に記載のアクティブマトリ
    クス型液晶表示装置。
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