JP2003049987A - 多条ケーブル保護管の継手構造 - Google Patents

多条ケーブル保護管の継手構造

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JP2003049987A
JP2003049987A JP2001240448A JP2001240448A JP2003049987A JP 2003049987 A JP2003049987 A JP 2003049987A JP 2001240448 A JP2001240448 A JP 2001240448A JP 2001240448 A JP2001240448 A JP 2001240448A JP 2003049987 A JP2003049987 A JP 2003049987A
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pipe
tube
tubes
pipes
joint structure
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Hiroaki Irioka
博明 入岡
Keiji Miyazaki
圭次 宮▲崎▼
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 多条ケーブル保護管12,14の外管18お
よび4本の内管16のそれぞれの端部が互いに突き合わ
され、かつ互いに付き合わされた内管16のそれぞれの
端部の位置的関係が内管ソケット28によって固定的に
保持される状態で接合されている。したがって、外管1
8とそれぞれの内管16とが互いに融着部24によって
融着されている場合でも、内管ソケット28を外管18
と内管16との隙間26に差し込むことによって保護管
12,14の端部どうしを接合することができる。 【効果】 多条ケーブル保護管の端部どうしを接合する
ときに、内管と固着する外管の端部の皮むきをする必要
が無いので、接合作業を簡単に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は多条ケーブル保護管の
継手構造に関し、特にたとえば通信ケーブルまたは電力
ケーブル等のケーブルを保護する、多条ケーブル保護管
の継手構造に関する。
【0002】
【従来技術】この種の従来の多条ケーブル保護管の継手
構造によって接合される多条ケーブル保護管として、外
管内に複数の内管が収納されているものがある。このよ
うな多条ケーブル保護管を接合するときは、たとえば互
いに接合しようとするそれぞれの内管の端部を外管の端
部から少し引き出す。そして、その引き出したそれぞれ
の内管の端部を1本ずつ円筒形の内管ソケットの各端部
に差し込んで接着剤によって接合する。そして、外管の
端部どうしをゴム輪接合することによって接合作業が終
了する。なお、外管の端部の接合として、ゴム輪接合以
外に、たとえば一方の外管の端部に形成されている差口
を他方の外管の端部に形成されている受口に差し込ん
で、両方の端部を接着剤によって接合する方法もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の多条ケーブル保
護管の継手構造では、円筒形の内管ソケットの端部に内
管の端部を差し込んで接着接合するようにしているの
で、内管の端部が外管と切り離されている必要がある。
したがって、外管と内管とが互いに固着している多条ケ
ーブル保護管に対しては、内管の端部を円筒形の内管ソ
ケットに差し込むことができないので、内管の端部どう
しを内管ソケットを介して接合することができないとい
う問題がある。
【0004】なお、外管と内管とが互いに固着している
多条ケーブル保護管を接合するときは、外管の端部の皮
むきをして内管の端部を外管の端部から露出させて、内
管の端部どうしを円筒形の内管ソケットを介して接合す
ることが考えられる。しかし、外管の端部の皮むきは、
内管に傷を付けないようにする必要があり、手間と時間
が掛かる。
【0005】それゆえに、この発明の主たる目的は、外
管と内管とが互いに固着している多条ケーブル保護管を
接合するときに、外管の端部の皮むきを行う必要がな
い、多条ケーブル保護管の継手構造を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、多条ケーブ
ル保護管の継手構造であって、外管および複数の内管の
それぞれの端部が互いに突き合わされ、かつ互いに付き
合わされた複数の内管のそれぞれの端部の位置的関係が
固定的に保持される状態で接合する内管ソケット、およ
び外管の端部を水密的に接合する水密手段を備える、多
条ケーブル保護管の継手構造である。
【0007】
【作用】内管が外管に固着されている多条ケーブル保護
管の端部どうしを接合するときは、まず、たとえば内管
ソケットの一方の端部を、接合しようとする一方の外管
の内面と内管の外面との隙間に装着する。そして、内管
ソケットの他方の端部を、他方の外管の内面と内管の外
面との隙間に装着する。次に、接合しようとする外管お
よび複数の内管のそれぞれの端部どうしを突き合わせ
る。これで、保護管の端部どうしを接合することができ
る。内管ソケットは、互いに付き合わされた複数の内管
のそれぞれの端部の位置的関係を固定的に保持するの
で、たとえば一方または両方の保護管に外力が掛かった
ときに、互いに接合する内管どうしの位置的関係がずれ
ることがなく、各内管に通信ケーブル等を確実に挿通す
ることができるし、これら挿通された通信ケーブル等の
損傷を防止できる。
【0008】そして、内管が外管に固着されていない多
条ケーブル保護管の端部どうしを接合するときは、ま
ず、たとえば接合しようとする一方の複数の内管の端部
を外管から少し引き出して、内管ソケットの一方の端部
に装着する。そして、接合しようとする他方の複数の内
管の端部を外管から少し引き出して、内管ソケットの他
方の端部に装着する。次に、接合しようとする外管の端
部どうしを突き合わせる。これで、保護管の端部どうし
を接合することができる。内管ソケットは、互いに付き
合わされた複数の内管のそれぞれの端部の位置的関係を
固定的に保持するので、たとえば互いに接合された一方
または両方の複数の内管に外力が掛かったときに、互い
に接合する内管どうしの位置的関係がずれることがな
く、各内管に通信ケーブル等を確実に挿通することがで
きるし、これら挿通された通信ケーブル等の損傷を防止
できる。
【0009】そして、外管の端部を水密手段によって水
密的に接合しているので、外部の水や湿気が外管および
内管内に浸入することを防止できる。
【0010】
【発明の効果】この発明によれば、外管と内管とが互い
に固着している多条ケーブル保護管を接合するときに、
外管の端部の皮むきを行う必要がないので、施工の際の
手間と時間が少なくて済み、施工費用の低減を図ること
ができる。そして、外管と内管とが互いに固着していな
い多条ケーブル保護管の接合にも適用できるので、施工
作業の共通化を図ることができ、作業をスムースに行う
ことができる。
【0011】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0012】
【実施例】図1に示すこの発明の第1実施例に係る多条
ケーブル保護管の継手構造(以下、単に「継手構造」と
言うこともある。)10は、多条ケーブル保護管12,
14の端部どうしを互いに接合するためのものである。
この多条ケーブル保護管12,14は、複数本の通信ケ
ーブルまたは電力ケーブル等のケーブル(図示せず)を
一括して保護するためのものであり、従来と同様に、地
中に埋設された状態で内管16に通信ケーブル等が挿通
されるものである。内管16は、図1および図3に示す
ように、外管18の内径よりも小さい外径であり、外管
18の内側にたとえば4本挿通されている。ただし、図
1に示す左側の第1多条ケーブル保護管(以下、単に
「第1の保護管」と言う。)12と右側の第2多条ケー
ブル保護管(以下、単に「第2の保護管」と言う。)1
4とは、同等のものであるので、左側の第1の保護管1
2を説明し、右側の第2の保護管14の説明を省略す
る。
【0013】外管18は、材質がたとえばポリエチレン
等の合成樹脂製の波付き管である。この波付き管は従来
のものと同等のものであり、略一定の厚みであって、外
側表面の周方向に沿って多数の環状の突条20および多
数の環状の溝22が形成され、これらが軸方向に沿って
交互に配置されている。同様に、内側表面の周方向に沿
って多数の環状の突条および多数の環状の溝が形成さ
れ、これらが軸方向に沿って交互に配置されている。
【0014】内管16は、材質がたとえばポリエチレン
等の合成樹脂製のストレート管(円筒管)である。この
4本の各内管16は、外管18の軸方向と平行する方向
に配置されていて、外管18の軸方向に沿って外管18
の内面に形成されているそれぞれの突条に融着されてい
る。図3に示す24が融着部である。これら4本の内管
16は、外管18の内周に沿って約90°おきに配置さ
れて外管18に融着されている。このように、4本の各
内管16が外管18の内面に融着されて固定されている
ので、外管18の内側に収納されている4本の内管16
どうし、および4本の各内管16と外管18とのそれぞ
れの位置的関係が固定的に保持されている。したがっ
て、温度変化によって内管16および外管18が伸縮し
ても、内管16が外管18に対してその伸縮方向に相対
的に移動しないようになっている。また、図1および図
3に示すように、外管18の端部の内面と内管16の端
部の外面との間に形成されている隙間26にこの隙間2
6と対応する形状の内管ソケット28が装着されてい
る。
【0015】内管ソケット28は、材質がたとえばポリ
エチレン等の合成樹脂である。そして、内管ソケット2
8は、図1に示す左側の第1の保護管12の外管18お
よび4本の内管16と、右側の第2の保護管14の外管
18および4本の内管16とが互いに突き合わされた状
態で、それぞれの突き合わされた端部どうしの特に周方
向の位置的関係を固定的に保持するものであり、本体3
0を含んでいる。本体30は、図4に示すように略円柱
状体であり、直径が外管18の内径よりも少し小さく、
側面の4箇所に凹部32が形成されている。4つの各凹
部32は、この本体30の軸方向と平行し、本体30の
周方向に沿って約90°おきに形成されている。そし
て、各凹部32は、外管18の内面に融着されている内
管16が1本ずつ装着され、この装着された内管16を
保持する形状である。
【0016】この内管ソケット28の各凹部32は、図
1に示すように、左側のそれぞれの第1部分32aには
第1の保護管12の4本の内管16のそれぞれの端部が
挿入され、右側のそれぞれの第2部分32bには第2の
保護管14の4本の内管16のそれぞれの端部が挿入さ
れる。そして、このように各凹部32の第1および第2
部分32aおよび32bに、第1および第2の保護管1
2および14のそれぞれの内管16の端部を予め定めた
深さまで挿入できるように、各凹部32の中央に所定の
幅のリブ34を設けてある。つまり、このリブ34は、
内管16の挿入深さを位置決めする機能を果たすもので
ある。
【0017】このように突き合わされた第1の保護管1
2および第2の保護管14の各端部は、図1に示すよう
に、外面に継手36が装着されており、この継手36に
よって締め付けられている。継手36は、図11および
図12に示すように、一対の第1および第2半割継手本
体38および40,ならびに一対のパッキン42,42
を含む。
【0018】この第1および第2半割継手本体38およ
び40は、材質が金属であって、それぞれが同等の半割
形状であり、ボルト44によって互いに締め付けた状態
で外面が略円筒形となる。そして、それぞれの内面に
は、周方向に沿って6つの突条46および5つの溝48
が形成され、これらが軸方向に沿って交互に配置されて
いる。また、第1および第2半割継手本体38および4
0の軸方向と平行する各側縁には、フランジ部50が形
成されており、各フランジ部50にはボルト挿通孔52
が2つずつ形成されている。さらに、第2半割継手本体
40の各フランジ部50には、ボルト挿通孔52と中心
を一致させてナット54が溶接されている。なお、第1
および第2半割継手本体38および40は、材質を金属
としたが、これに代えて、ポリエチレン等の合成樹脂と
してもよい。
【0019】第1および第2半割継手本体38および4
0のそれぞれの内面に形成されている6つの突条46お
よび5つの溝48は、図1に示すように、第1および第
2の保護管12および14のそれぞれの端部が突き合わ
された状態で、各外管18の外面に形成されている溝2
2および突条20に嵌合するように、これら溝22およ
び突条20と対応する形状に形成されている。ただし、
第1および第2半割継手本体38および40の各内面
と、第1および第2の保護管12および14の各外面と
の間には、一対のパッキン42,42が装着されてお
り、このように一対のパッキン42,42が装着できる
ように、第1および第2半割継手本体38および40の
各突条46および各溝48が形成されている。
【0020】一対のパッキン42,42は、材質が合成
ゴムであって、それぞれが同等の波付きの半割形状であ
り、一定の厚みに形成されている。そして、図11〜図
13に示すように、それぞれが第1および第2半割継手
本体38および40の内面に対応する形状であり、その
内側に装着された状態で波付きの略円筒形となる。つま
り、各パッキン42は、外側から見て周方向に沿って5
つの突条56および4つの溝58が形成され、これらが
軸方向に沿って交互に配置されている。また、それぞれ
のパッキン42の軸方向と平行する各側縁には、フラン
ジ部60が形成されている。このフランジ部60は、第
1および第2半割継手本体38および40がボルト44
によって締め付けられたときに、フランジ部60の対応
するものどうしが互いに重なり合って密着し、この密着
部分が水密封止されるようになっている。
【0021】次に、図1〜図3を参照して、この多条ケ
ーブル保護管の継手構造10を組み立てる手順を説明す
る。まず、図2に示すように、互いに接合しようとする
第1の保護管12と第2の保護管14を準備する。この
第1および第2の保護管12および14のそれぞれの端
部は、外管18および4本の内管16の各端面が略同一
面内にあるように形成されている。次に、図2に示すよ
うに、内管ソケット28の一方の端部を、第1の保護管
12の外管18の端部の内面と4本の内管16の端部の
外面との間に形成されている隙間26に挿入する。この
状態で、4本の内管16の各端部が内管ソケット28に
形成されている4つの凹部32のそれぞれの第1部分3
2aに装着された状態となる。次に、図1に示すよう
に、内管ソケット28の他方の端部を、第2の保護管1
4の外管18の端部の内面と4本の内管16の端部の外
面との間に形成されている隙間26に挿入する。この状
態で、第2の保護管14の4本の内管16の各端部が内
管ソケット28に形成されている4つの凹部32のそれ
ぞれの第2部分32bに装着された状態となる。
【0022】しかる後に、図1に示すように、それぞれ
の内側にパッキン42が装着された第1および第2半割
継手本体38および40を、互いに突き合わされた状態
となっている第1および第2の保護管12および14の
端部の外面にあてがって外側から挟み込む。そして、ボ
ルト44をナット54に螺合させて締め付ける。これに
よって、これら第1および第2半割継手本体38および
40が第1および第2保護管12および14の端部の突
合せ部を締め付けた状態となり、この両方の端部の接合
作業が終了する。
【0023】この多条ケーブル保護管の継手構造10に
よると、外管18と内管16とが互いに融着している第
1の保護管12と第2の保護管14とを接合するとき
に、内管16と融着する外管18の端部を内管16から
切り離して除去する必要がない。つまり、外管18の皮
むきを行う必要がない。したがって、施工の際の手間と
時間が少なくて済み、施工費用の低減を図ることができ
る。
【0024】そして、この継手構造10によると、第1
および第2半割継手本体38および40の内面に形成さ
れている各突条46および溝48が、第1および第2の
保護管12および14のそれぞれの外管18の外面に形
成されている溝22および突条20に嵌合しているの
で、第1および第2の保護管12および14の端部が互
いに離れる方向の力を受けた場合でも、互いに引き離さ
れないように引き止めることができる。
【0025】また、第1および第2半割継手本体38お
よび40によって、第1および第2の保護管12および
14の端部を締め付けているので、たとえば第1の保護
管12に外力が掛かって軸心を中心に回転方向に移動し
たときに、この第1の保護管12に伴って第2の保護管
14も同方向に移動する。これによって、互いに接合す
る内管16どうしの軸心の位置的関係がずれることがな
く、したがって、各内管16に通信ケーブル等を確実に
挿通することができるし、これら挿通された通信ケーブ
ル等の損傷を防止することができる。しかも、内管ソケ
ット28は、互いに付き合わされた内管16の端部を同
一の凹部32内に収容しているので、両方の内管16の
軸心がずれないようにその位置的関係を固定的に保持す
ることができる。これによっても、通信ケーブル等を確
実に挿通することができるし、これら挿通された通信ケ
ーブル等の損傷を防止することができる。
【0026】さらに、図1に示すように、第1および第
2半割継手本体38および40の内面と、互いに突き合
わされている外管18,18の外面との間にパッキン4
2,42が装着されているので、第1の保護管12と第
2の保護管14との突合せ部をこのパッキン42によっ
て水密封止することができる。これによって、外部の水
または湿気がそれぞれの外管18および内管16の内側
に浸入しないようにすることができる。
【0027】そして、図2に示すように、4本の内管1
6が互いに間隔(この間隔は、内管16の外径の約1/
2である。)を隔てて外管18の内面に融着されている
ので、万一、外管18が外力を受けて変形しても、各内
管16が内管16どうしの隙間の分だけ移動することが
できる。これによって、その外力を各内管16が受ける
ことがないので、その外力によって内管16が変形する
ことがない。よって、各内管16に挿通されている通信
ケーブル等を確実に保護することができる。
【0028】図1に示す第1および第2の保護管12お
よび14を地中に敷設するときは、まず、たとえば第1
および第2の保護管12および14を地面に形成した溝
に配置する。そして、第1および第2の保護管12およ
び14の端部どうしを図1に示す継手構造10によって
接合して、この接合された第1および第2の保護管12
および14を埋設する。しかる後に、各内管16に通信
ケーブル等のケーブルを挿通すれば作業が終了する。
【0029】次に、図5〜図7を参照して第2実施例の
多条ケーブル保護管の継手構造62を説明する。第1実
施例と第2実施例とが相違するところは、第1実施例で
は、図3に示すように内管16が4本設けられているの
に対して、第2実施例では、図5に示すように内管16
が3本設けられているところ、および図4,図6に示す
ように内管ソケット28,64の形状が相違していると
ころである。これ以外のパッキン42を含む継手36、
外管18および内管16等は同等であるのでそれらの詳
細な説明を省略する。
【0030】3本の内管16は、図5に示すように、外
管18の内周に沿って約80°おきに配置されて外管1
8の内面に融着されている。図3に示す24が融着部で
ある。
【0031】内管ソケット64は、第1実施例と同様
に、第1の保護管(図示せず)の外管18および3本の
内管16と、第2の保護管66の外管18および3本の
内管16とが互いに突き合わされた状態で、それぞれの
突き合わされた端部どうしの特に周方向の位置的関係を
固定的に保持するものであり、本体68を含んでいる。
本体68は、図6に示すように、円柱状体の側面の上部
が切り欠かれており、外管18の端部に嵌合される形状
である。そして、本体の下部側面には、3つの凹部32
が形成されている。3つの各凹部32は、この本体68
の軸方向と平行し、本体68の周方向に沿って約80°
おきに形成されている。そして、各凹部32は、外管1
8の内面に融着されている内管16が1本ずつ装着さ
れ、この装着された内管16を保持する形状である。
【0032】この内管ソケット64の各凹部32は、第
1実施例と同様に、図6(B)に示す左側のそれぞれの
第1部分32aには第1の保護管の3本の内管16のそ
れぞれの端部が挿入され、右側のそれぞれの第2部分3
2bには第2の保護管66の3本の内管16のそれぞれ
の端部が挿入される。そして、このように各凹部32の
第1および第2部分32aおよび32bに、第1および
第2の保護管66のそれぞれの内管16の端部を予め定
めた深さまで挿入できるように、リブ34を設けてあ
る。このリブ34は、第1実施例のリブ34と同等であ
るので、その説明を省略する。
【0033】また、図5に示す内管ソケット64の上部
の切り欠かれた部分が新規内管70を載置するための載
置部72である。この載置部72の湾曲する円弧状断面
の上面と外管18の内面との間に増管スペース74が形
成されている。この増管スペース74は、外管18の端
部の内部空間に形成されており、図7に示すように、2
本の新規内管70を外管18の内面と非接触の状態で挿
通することができる大きさである。なお、図5から分か
るように、第1および第2の保護管66にも増管スペー
ス76が形成されている。この増管スペース76は、外
管18の内面と3本の内管16の外面との間に形成され
ている内部空間である。また、この実施例では、既設内
管16および新規内管70は同等のものであり、それぞ
れの外径が同一である。
【0034】図5に示す継手構造62によって接合され
る第1および第2の保護管66を地中に敷設するとき
は、第1実施例と同様に、まず、たとえば第1および第
2の保護管66を地面に形成した溝に配置する。そし
て、第1および第2の保護管66の端部どうしを図5に
示す継手構造62によって接合して、この接合された第
1および第2の保護管66を埋設する。しかる後に、各
内管16に通信ケーブル等のケーブルを挿通すれば作業
が終了する。
【0035】次に、図5に示す既設外管18内に通信ケ
ーブル等を増設する場合は、図7に示すように、新規内
管70を必要な本数だけ増管スペース74,76に挿入
する。図7に示す例では、最高2本の新規内管70を増
管スペース74,76に挿入することができる。そし
て、増管スペース74,76に挿入された新規内管70
内に通信ケーブル(図示せず)等を挿通する。これで通
信ケーブル等の増設作業が終了する。なお、増管スペー
ス74,76に新規内管70を挿通し易くするために、
たとえば予め増管スペース74,76にワイヤ等の紐状
体を挿通しておき、その紐状体の端部に新規内管70の
端部を接続する。そして、紐状体を増管スペース74,
76から引き抜くことによって新規内管70を増管スペ
ース74,76に挿通させることができる。
【0036】図5に示す多条ケーブル保護管の継手構造
62によると、内管ソケット64に形成されている増管
スペース74によって、第1および第2の保護管66の
それぞれの内側に形成されている増管スペース76を互
いに連通させることができる。これによって、第1およ
び第2の保護管66、ならびに内管ソケット64の増管
スペース74,76に新規内管70を挿通することがで
きる。
【0037】図5に示す継手構造62、ならびにこの継
手構造によって互いに接合された第1および第2の保護
管66によると、外管18内には、当初必要とする本数
の内管16を設けておくが、将来において必要とされる
新規内管70は当初の施工の際に設けなくてもよく、将
来必要とされる時に増設することができる。したがっ
て、この多条ケーブル保護管66の当初に必要とする施
工費用の低減を図ることができる。これ以外は、第1実
施例と同様に作用するのでその説明を省略する。
【0038】次に、図8〜図10を参照して第3実施例
の多条ケーブル保護管の継手構造78を説明する。第2
実施例と第3実施例とが相違するところは、図5および
図8に示すように内管ソケット64と80との形状が相
違するところである。これ以外のパッキン42を含む継
手36、外管18および内管16等は同等であるのでそ
れらの詳細な説明を省略する。
【0039】第2実施例の内管ソケット64は、図5に
示すように、載置部72が円弧状に湾曲した形状である
のに対して、第3実施例の内管ソケット80は、図8に
示すように、載置部82が水平面となっている。この内
管ソケット80の本体84は、円柱状体の中心軸を通る
水平面で切断して上部を除去した形状となっている。こ
の本体84の円弧状の下部側面に3つの凹部32が形成
されている。これら3つの各凹部32は、第2実施例と
同等のものであり、同等の位置に形成されている。ただ
し、図8および図9(A)に示すように、本体84の左
右に形成されている2つの凹部32は、各凹部32に収
容される内管16の外周面の約半分を保持する形状とな
っている。したがって、増管スペース86は、左右の各
凹部32に収容されている内管16の上面、載置部8
2、および外管18の内面によって形成される空間部分
である。この図8に示す第3実施例の内管ソケット80
によって形成される増管スペース86は、図5に示す第
2実施例の内管ソケット64によって形成される増管ス
ペース74よりも広くなっているので、第2実施例より
も新規内管70を挿通し易くなっている。これ以外は第
2実施例と同様に作用するし、この継手構造78によっ
て接合される第1および第2の保護管66を地中に敷設
することができる。さらに、第2実施例と同様に、既設
外管18内に通信ケーブル等を増設することができるの
で、それらの詳細な説明を省略する。図10は、増管ス
ペース86,76に新規内管70を挿通した状態を示し
ている。
【0040】ただし、第1ないし第3実施例では、各内
管16が外管18の内面に融着されている第1の保護管
12等および第2の保護管14等の端部どうしを接合す
る例を示したが、各内管16が外管18の内面に融着さ
れていない第1の保護管(図示せず)および第2の保護
管(図示せず)の端部どうしを接合することもできる。
この場合の継手構造の組み立て手順を第1実施例を参照
して説明する。まず、接合しようとする一方の第1の保
護管に収容されている各内管16の端部を外管18から
少し引き出して、それぞれの端部を内管ソケット28に
形成されている各凹部32の第1部分32aに装着す
る。そして、接合しようとする他方の第2の保護管に収
容されている各内管16の端部を外管18から少し引き
出して、それぞれの端部を内管ソケット28に形成され
ている各凹部32の第2部分32bに装着する。次に、
たとえば図1に示すように、内管ソケット28を両方の
外管18の突合せ部の内側に収納するように、接合しよ
うとする外管18の端部どうしを突き合わせる。しかる
後に、図1に示すように、継手36によって外管18の
突合せ部の外側を挟み込む状態にして取り付ける。これ
で、第1および第2の保護管の端部どうしを接合するこ
とができる。内管ソケット28は、第1の保護管に挿通
されている各内管16どうしの位置的関係,第2の保護
管に挿通されている各内管16どうしの位置的関係,お
よび互いに突き合わされている内管16どうしの位置的
関係を固定的に保持するので、たとえば互いに接合され
た第1および第2の保護管の一方または両方の各内管1
6に外力が掛かっても、互いに接合するそれぞれの内管
16の位置的関係がずれることがなく、各内管16に通
信ケーブル等を確実に挿通することができるし、これら
挿通された通信ケーブル等の損傷を防止することができ
る。
【0041】なお、各内管16が外管18の内面に融着
されていない第1の保護管および第2の保護管の端部ど
うしを接合する継手構造の組み立て手順を、第1実施例
を参照して説明したが、第2および第3実施例の継手構
造を適用する場合も同様にして組み立てることができ
る。そして、このように接合された保護管は、第1〜第
3実施例と同様にして敷設することができるし、第2お
よび第3実施例と同様にして通信ケーブル等を増設する
ことができる。
【0042】また、この多条ケーブル保護管の継手構造
10,62,78によると、外管18と内管16とが互
いに固着していない多条ケーブル保護管の接合、および
第1ないし第3実施例のように外管18と内管16とが
互いに固着している多条ケーブル保護管の接合にも適用
できるので、施工作業の共通化を図ることができ、作業
をスムースに行うことができる。
【0043】そして、第1ないし第3の各実施例では、
外管18の内側に4本または3本の内管16を既設内管
16として配置したが、これ以外の本数の内管16を既
設内管16として配置してもよい。もちろん、図5およ
び図8等に示す第2および第3実施例では、増管スペー
ス74,86を確保できる本数とする。
【0044】また、第2および第3実施例の増管スペー
ス74および86に挿入することができる新規内管70
の本数を、各実施例で示した本数以外の本数としてもよ
い。
【0045】さらに、第1ないし第3の各実施例では、
既設内管16のそれぞれの外径を同一としたが、それぞ
れの外径が相違してもよい。そして、第2および第3の
各実施例では、新規内管70のそれぞれの外径を同一と
したが、それぞれの外径が相違していてもよい。
【0046】そして、第1ないし第3の各実施例では、
外管18を波付き管としたが、これ以外のたとえば従来
公知のリブ付き管やストレート管としてもよい。
【0047】また、第1ないし第3の各実施例では、既
設内管16および新規内管70をストレート管とした
が、これ以外のたとえば波付き管としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の多条ケーブル保護管の
継手構造を示す縦断面図である。
【図2】図1実施例の多条ケーブル保護管の継手構造を
組み立てる手順を示す縦断面図である。
【図3】図1実施例の多条ケーブル保護管の継手構造を
図1のIII−III方向から見た状態を示す断面図で
ある。
【図4】(A)は図1実施例の多条ケーブル保護管の継
手構造に使用されている内管ソケットの正面図、(B)
は図4(A)に示す内管ソケットの側面図である。
【図5】この発明の第2実施例の多条ケーブル保護管の
継手構造を示す縦断面図である。
【図6】(A)は図5実施例の多条ケーブル保護管の継
手構造に使用されている内管ソケットの正面図、(B)
は図6(A)に示す内管ソケットの側面図である。
【図7】図5実施例の多条ケーブル保護管の継手構造に
形成された増管スペースに新規内管を挿通した状態を示
す縦断面図である。
【図8】この発明の第3実施例の多条ケーブル保護管の
継手構造を示す縦断面図である。
【図9】(A)は図8実施例の多条ケーブル保護管の継
手構造に使用されている内管ソケットの正面図、(B)
は図9(A)に示す内管ソケットの側面図である。
【図10】図8実施例の多条ケーブル保護管の継手構造
に形成された増管スペースに新規内管を挿通した状態を
示す縦断面図である。
【図11】図1実施例の多条ケーブル保護管の継手構造
に使用されている継手を示す側面図である。
【図12】図11に示す継手の部分切欠正面図である。
【図13】(A)は図1実施例の多条ケーブル保護管の
継手構造に使用されているパッキンを示す正面図、
(B)は図13(A)に示すパッキンの側面図である。
【符号の説明】
10,62,78 …継手構造 12 …第1の多条ケーブル保護管 14,66 …第2の多条ケーブル保護管 16 …内管(既設内管) 18 …外管 24 …融着部 26 …隙間 28,64,80 …内管ソケット 32 …凹部 32a …第1部分 32b …第2部分 36 …継手 38 …第1半割継手本体 40 …第2半割継手本体 42 …パッキン 70 …新規内管 72,82 …載置部 74,86 …内管ソケットの増管スペース 76 …多条ケーブル保護管の増管スペース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H017 CA08 CA14 3J106 AB04 BA01 BB01 BC06 BD03 BE12 BE13 BE29 CA20 5G369 AA19 BA04 DC03 DC04 DC09 EA01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多条ケーブル保護管の継手構造であって、 外管および複数の内管のそれぞれの端部が互いに突き合
    わされ、かつ互いに付き合わされた複数の前記内管のそ
    れぞれの端部の位置的関係が固定的に保持される状態で
    接合する内管ソケット、および前記外管の端部を水密的
    に接合する水密手段を備える、多条ケーブル保護管の継
    手構造。
  2. 【請求項2】前記内管ソケットは、増管スペースを残し
    て形成された、請求項1記載の多条ケーブル保護管の継
    手構造。
JP2001240448A 2001-08-08 2001-08-08 多条ケーブル保護管の継手構造 Withdrawn JP2003049987A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013100338A1 (ko) * 2011-12-30 2013-07-04 주식회사 현대인더스트리 이음 구조물을 구비한 광케이블 보호용 통신관 조립체

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WO2013100338A1 (ko) * 2011-12-30 2013-07-04 주식회사 현대인더스트리 이음 구조물을 구비한 광케이블 보호용 통신관 조립체

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