JP2024035992A - 波形管の補修方法、補修継手セットおよび管構造 - Google Patents

波形管の補修方法、補修継手セットおよび管構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2024035992A
JP2024035992A JP2022140670A JP2022140670A JP2024035992A JP 2024035992 A JP2024035992 A JP 2024035992A JP 2022140670 A JP2022140670 A JP 2022140670A JP 2022140670 A JP2022140670 A JP 2022140670A JP 2024035992 A JP2024035992 A JP 2024035992A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
large diameter
diameter portion
repair
outer periphery
filling material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022140670A
Other languages
English (en)
Inventor
正英 坂口
Masahide Sakaguchi
智裕 小川
Tomohiro Ogawa
太成 前田
Taisei Maeda
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Totaku Industries Inc
Original Assignee
Totaku Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Totaku Industries Inc filed Critical Totaku Industries Inc
Priority to JP2022140670A priority Critical patent/JP2024035992A/ja
Publication of JP2024035992A publication Critical patent/JP2024035992A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)
  • Electric Cable Installation (AREA)
  • Laying Of Electric Cables Or Lines Outside (AREA)

Abstract

【課題】波形管の被補修箇所を簡単な作業で補修することができる波形管の補修方法を提供する。【解決手段】第1大径部11Aと第2大径部11Bとの間の被補修箇所Rを有する波形管10の補修方法であって、第1大径部11Aと隣接した小径部12Aの外周に第1谷埋材30Aを設ける第1工程と、第2大径部11Bと隣接した小径部12Bの外周に第2谷埋材30Bを設ける第2工程と、第1大径部11Aおよび第1谷埋材30Aの外周に第1シール部40Aを設ける第3工程と、第2大径部11Bおよび第2谷埋材30Bの外周に第2シール部40Bを設ける第4工程と、第1シール部40Aおよび第2シール部40Bを覆うように補修継手20を装着する第5工程とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、ケーブル保護管等に用いられる波形管の補修方法、補修継手セットおよび管構造に関する。
街の景観向上等の目的で電線や光ファイバー等のケーブル類は地中に埋設されており、これらケーブル類を保護するため、ケーブル類は地中に埋設したケーブル保護管に挿通される。このようなケーブル保護管は、地中において水道やガス管等と混在しており、水道やガス管等の工事の際に、重機等によって損傷を受けることがある。
円筒状のケーブル保護管の補修方法として、非特許文献1に示すように、半割カバーを用いる方法が知られている。例えば、ケーブル保護管の小規模破損では、ケーブル保護管の窓明けした損傷部の上から所定の大きさに切断した半割カバーを接着剤で固定する。またケーブル保護管の大規模破損では、損傷部を含んだ管部を除去し、切断した両端部を一対の半割カバーで連結し、接着剤で固定している。
一方、特許文献1には、分岐部を有する一対の半筒状部材からなるケーブル取出し用保護部材を用いた電線管(ケーブル保護管)の分岐方法が開示されている。特に、特許文献の図8~図13には、断面略正方形状の大径部と、断面略円形状の小径部とが交互に形成された角形電線管の分岐方法が開示されている。このケーブル取出し用保護部材は、前方筒状部、中間筒状部、後方筒状部が順に形成されたものであり、前方筒状部に一方の電線管の端部と嵌合させ、後方筒状部に他方の電線管の端部と嵌合させ、中間筒状部に分岐部が設けられている。
また特許文献2には、外周面に補強リブが管軸方向に一定ピッチで形成された外管の破損部分を切断し、切断部分を半割補修継手1で連結する補修方法が開示されている。なお、外管の補強リブの間にOリングを挟み、外管と半割補修継手との間のシールとする方法が開示されている。
さらに特許文献3には、ラセン管の損傷部分をラセン管を切断せず、補修領域近辺に半割の補修装置を取り付け補修する方法が開示されている。補修装置は、一対の補修外筒半体部材からなる補修外筒部材と、一対のシーリング半体部材からなるシーリング部材とを有している。シーリング半体部材は、ラセン管の複数条のラセン溝に跨ってその外周部に圧着される。
東京都電線共同溝整備マニュアル、参考資料「施工手順編」、令和2年4月、施12頁~施14頁
特許第6858291号 特開2002-171630号公報 特開2000-336703号公報
しかし、非特許文献1の補修方法は、外周面が一様な円筒状のケーブル保護管を対象にしており、半割カバーとケーブル保護管の間には接着剤で十分に固定できるシール(接着)面積が確保されるものである。そのため、非特許文献1の補修方法を外周面に凹凸が形成されている波形管に適用しても波形管と半割カバーとのシール面積を十分に確保することができない。シール面積等を確保しようとすると、長い半割カバーが必要となる。そして、仮に同じシール総面積を確保できたとしても、独立したシール領域が長手方向に複数形成されることになり、円筒状のケーブル保護管のようなシール性を得ることはできない。さらに、半割カバーとケーブル保護管の材質に応じて適宜接着剤の種類を準備する必要がある。
また特許文献1のケーブル取出し用保護部材は、一方の角形電線管の大径部と前方筒状部とを嵌合させ、他方の角形電線管の大径部と後方筒状部とを嵌合させるものである。そのため、両側の角形電線管の距離を正確に合わせる必要があり、現場における作業が煩雑である。
また特許文献2は、外管の補強リブの間にOリングを挟んで外管と半割補修継手との間をシールしているが、この場合もシール面積を十分に確保することができない。
さらに特許文献3はシーリング部材をラセン管の溝に押し込むことによってシール性を確保しているものである。つまり、半割のシーリング部材とラセン管との取り付け状態によってシール性に差が出やすく、作業が煩雑である。
本発明はこのような事情を鑑みて研究・開発されたものであり、簡単に作業することができる波形管の補修方法および補修継手セット、またその方法によって形成される管構造を提供することを目的としている。
本発明の波形管の補修方法は、大径部および小径部が長手方向に交互に設けられ、第1大径部と第2大径部との間に被補修箇所を有する合成樹脂製の波形管の補修方法であって、前記第1大径部と隣接した小径部の外周に第1谷埋材を設ける工程と、前記第2大径部と隣接した小径部の外周に第2谷埋材を設ける工程と、前記第1大径部の外周および前記第1谷埋材の外周に第1シール部を設ける工程と、前記第2大径部の外周および前記第2谷埋材の外周に第2シール部を設ける工程と、半径方向に分割される複数の分割体から構成される筒状の補修継手で前記第1シール部および前記第2シール部を覆う工程とを有することを特徴としている。
本発明の波形管の補修方法は、第1大径部と隣接した被補修箇所側の小径部と、第2大径部と隣接した被補修箇所側の小径部との外周に谷埋材を設けているため、つまり、第1大径部と第1谷埋材との間を跨ぐようにして第1シール部を設け、第2大径部と第2谷埋材との間を跨ぐようにして第2シール部を設けているため、波形管と補修継手との間を十分にシールする当接面積を確保することができる。よって、波形管と補修継手との間の水密性を確保できる。
また波形管への補修継手の組付けは、第1シール部および第2シール部を補修継手で覆うだけで良く、波形管を切断して被補修箇所を除去しても、波形管を切断せずに被補修箇所を除去しなくても補修作業が簡単にできる。
そして、一つの波形管に補修領域が複数あったとしても、補修領域毎に、管の接続部分と同等の止水性能や土圧に対する耐偏平強度を与えることができるため、全体としてケーブルを保護する性能を保つことができる。
本発明の波形管の補修方法であって、前記第1大径部と前記第2大径部とが少なくとも一部で連続しており、前記補修継手によって前記第1シール部、前記第2シール部、およびその間の前記被補修箇所を覆うのが好ましい。ここで「第1大径部と第2大径部とが少なくとも一部で連続している」とは、波形管を切断することなく補修することを意味する。このように波形管を切断しないで補修継手を波形管に取り付ける場合、補修領域が撓むような外力が補修後の管構造に加わっても、波形管が連続しているため、補修継手と波形管の連結部分に応力が集中しにくく、結果として全体の強度が保たれる。
本発明の波形管の補修方法であって、前記補修継手の少なくとも一つの分割体に分岐筒が設けられているのが好ましい。この場合、分岐によって波形管に形成される開口部分が、本発明の被補修箇所となる。本発明の波形管の補修方法は既設の波形管の分岐作業にも適している。
本発明の補修継手セットは、大径部および小径部が長手方向に交互に設けられ、第1大径部と第2大径部との間に被補修箇所を有する合成樹脂製の波形管の補修に用いられる補修継手セットであって、前記小径部の外周に設けられる2つの谷埋材と、前記第1大径部および前記第2大径部を覆うための半径方向に分割される複数の分割体から構成される筒状の補修継手と、前記波形管と前記補修継手との間に設けられるシール部とを備え、前記谷埋材は、前記小径部の外径と実質的に同じ径の中心穴を有する環状のものであり、外周面から前記中心穴に向かって切断線が形成されていることを特徴としている。この補修継手セットを用いることにより、本発明の波形管の補修方法を好ましく施工することができる。
このような補修継手セットであって、補修継手の少なくとも一つの分割体に分岐筒が設けられているものが好ましい。
本発明の管構造は、大径部および小径部が長手方向に交互に設けられた樹脂製の波形管と、半径方向に分割される複数の分割体から構成される筒状の補修継手とを備え、前記波形管の第1大径部と第2大径部との間に設けられた被補修箇所を前記補修継手で補修した管構造であって、前記第1大径部と隣接した小径部の外周に設けられた第1谷埋材と、前記第2大径部と隣接した小径部の外周に設けられた第2谷埋材と、前記第1大径部の外周および前記第1谷埋材の外周に設けられた第1シール部と、前記第2大径部の外周および前記第2谷埋材の外周に設けられた第2シール部とを有し、前記補修継手は、前記第1シール部および前記第2シール部を覆うように設けられていることを特徴としている。
本発明の管構造であって、前記第1大径部と前記第2大径部とが少なくとも一部で連続しており、前記補修継手によって前記第1シール部、前記第2シール部、およびその間の前記被補修箇所が覆われているものが好ましい。
本発明の管構造であって、前記補修継手の少なくとも一つの分割体に分岐筒が設けられているものが好ましい。
本発明の波形管の補修方法によれば、掘削工事等によって生じた損傷部分および分岐のための形成した開口等の被補修箇所の補修作業を現場で簡単に行うことができる。
図1aおよび図1bはそれぞれ本発明の管構造の第1の実施形態の一部を示す側面断面図、そのX-X線断面図であり、図1cは図1aの一部拡大図である。 図2aおよび図2bは図1の管構造の補修継手の側面図、正面図であり、図2c、dは補修継手の分割体の平面図、正面図であり、図2eは図1の管構造の谷埋材の正面図であり、図2fは補修継手の分割体の他の実施形態を示す平面図である。 図3aは本発明の波形管の補修方法の一工程である谷埋材を取り付けた状態を示す一部断面側面図であり、図3bは本発明の波形管の補修方法の一工程であるシール部を形成した状態を示す一部断面側面図であり、図3cはシール部を形成した他の形態の状態を示す一部側面図である。 図4aは本発明の管構造の第2の実施形態の一部を示す側面断面図であり、図4bは本発明の管構造の第3の実施形態の一部を示す側面断面図であり、図4cは本発明の管構造の第4の実施形態の一部を示す側面断面図であり、図4dは本発明の管構造の第5の実施形態の一部を示す一部断面側面図である。
次に、本発明の実施形態について説明する。
[管構造1]
図1a、bの管構造1は、合成樹脂製の波形管10と、補修継手20とを備えており、波形管10は、第1大径部11Aと第2大径部11Bとの間に被補修箇所Rを有している。つまり、波形管10は、第1大径部11Aと第2大径部11Bとが少なくとも一部で連続しており、被補修箇所Rを切断していないものである。補修継手20は、第1大径部11Aと第2大径部11Bとの間を覆うように波形管10に取り付けられている。また管構造1は、第1大径部11Aと隣接した被補修箇所側(図1a中、第1大径部11Aの右側)の小径部12Aの外周に設けられた第1谷埋材30Aと、第2大径部11Bと隣接した被補修箇所側(図1a中、第2大径部11Bの左側)の小径部12Bの外周に設けられた第2谷埋材30Bと、第1大径部11Aおよび第1谷埋材30Aの外周に設けられた第1シール部40Aと、第2大径部11Bおよび第2谷埋材30Bの外周に設けられた第2シール部40Bとを有している。補修継手20の分割体21a、21bの内面でそれぞれ第1シール部40Aおよび第2シール部40Bを半径方向内側に押圧している。
[波形管10]
波形管10は、断面四角形の大径部11および断面円形の小径部12が交互に設けられた合成樹脂製のものである。波形管10の第1大径部11Aと第2大径部11Bとの間に設けられた被補修箇所Rは、掘削工事等によって損傷を受けた補修が必要な部位、あるいは、後述するように内部のケーブルを分枝するための開口である。なお、被補修箇所Rとしては、その損傷部をそのまま残した場合の他、例えば、補修継手20の組付けを容易にするべく、損傷部を除去した開口部等のように損傷部に前処理を行った場合も含まれる。
波形管10の第1大径部11Aと第2大径部11Bとの間には、3つの大径部11を有している。しかし、第1大径部11Aと第2大径部11Bは、隣接していてもよく、間に1または複数の大径部が設けられていても良い。ただし、第1大径部11Aと第2大径部11Bとの間の距離が長すぎると、作業が煩雑になるため、第1大径部11Aと第2大径部11Bとの間には、0~10の大径部、特に、2~7個の大径部を有しているものが好ましい。
波形管10の材質としては、ポリオレフィン、ポリエステル等の合成樹脂が挙げられ、特に、高密度ポリエチレンが好ましい。
[補修継手20]
補修継手20は、図2a、bに示すように、半径方向に2分割された一対の分割体21a、bから構成された断面が四角形状のものである。そして、各分割体21a、bは、上方および前後が開口した断面U字状の樋の形状を呈している。また各分割体21a、bの両側面22の外周には、図2c、dに示すように、分割面23より若干下方から分割面23の上方に突出する支持片25が設けられている。支持片25は、どちらか一方の側面22に設けられている。ここでは側面22の長さの全体に設けられているが、一部にだけ設けてもよい。そのため、一対の分割体21a、21bを組み合わせたとき、支持片25が反対側の分割体の他方の側面を支持する。なお、支持片25は、側面22の外側に設けられて、それぞれ他方の分割体が左右方向にずれるのを防止するものであれば、前後方向の位置、長さ、高さ等は特に限定されない。
補修継手20の材質としては、所定の強度を有するものであれよく、合成樹脂や金属が挙げられる。しかし、長期に渡って劣化しにくく耐久性に優れた塩化ビニルが好ましい。なお、塩化ビニルを用いる場合、強度を担保するために、分割体21a、21bの厚みは3mm以上、8mm以下、特に、4mm以上、6mm以下とするのが好ましい。
[谷埋材30]
谷埋材30(第1谷埋材30Aおよび第2谷埋材30B)は、小径部12の外周に環状に設けられるものであり、図2eに示すように、切込が設けられたリング状の弾性体からなる。具体的には、小径部12の外径と実質的に同じ径の中心穴31が形成されており、外周面32の形状は大径部11の外形と実質的に同じ形状となっている。そして、外周面32から中心穴31に向かって切断線(切込)33が形成されている。なお、谷埋材30の厚みは、波形管10の小径部12の長さと実質的に同じに構成されている。切込が設けられたリング状の弾性体とすることにより、現場でも簡単に小径部12に取り付けることができる。また後述するように補修継手20を装着させたとき、補修継手20に反力を与えることとなるため、波形管10と補修継手20との間のシール性にも寄与する。
谷埋材30の材質としては、弾性を有するものであれば、特に限定されるものではなく、発泡樹脂やゴムなどが挙げられる。
このように谷埋材30は、弾性を有するため、補修対象の波形管10の大径部に対して多少寸法が違っていても、特に、大きくても、使用することができる。つまり、寸法違いの許容性が高い。そのため、特定の波形管の専用品として準備しなくても、汎用品として他の類似管にも対応させることができる。
[シール部40]
シール部40(第1シール部40Aおよび第2シール部40B)は、図1aに示すように、波形管10と補修継手20との間をシールする環状のものである。しかし、それ自体がリング形状を呈していなくても、例えば、シート状のものを大径部11および/または谷埋材30に巻回してリング状としてもよい。
シール部40の材質としては、弾性を有するものであれば、特に限定されるものではない。しかし、水膨潤性不織布を巻回させたものが好ましい。
このようにシール部40を谷埋材30の上に設けることにより、シール材の吸水膨張性不織布が過膨張しても、谷埋材30に吸水膨張性不織布の過膨張を受け止めるさせることができ、継手接続後の漏水や管の破損を抑制できる。
なお、この管構造1では、図1cの拡大図に示すように、シール性を向上させるべく第1谷埋材30Aおよび隣接した第1大径部11Aの外周と、第1シール部40Aとの間に防水テープ45(例えば、アルミブチルテープ等)が設けられている。なお、防水テープ45は、図1cのように、第1谷埋材30Aの隣接した他の大径部11の外周にも設けてもよい。この防水テープ45により、波形管10と補修継手20との間の第1谷埋材30A側に水等が侵入しないようにできる。また防水テープ45は、谷埋材30の切断線(切込)33からの水の侵入を防ぐことができる。しかし、谷埋材30およびシール部40によって十分なシール性が確保できる場合は、防水テープ45は無くてもよい。
[波形管の補修方法]
次に、被補修箇所Rを有する波形管10の補修方法について説明する。つまり、大径部11および小径部12が長手方向に交互に設けられた合成樹脂製の波形管10であって、第1大径部11Aと第2大径部11Bとの間の被補修箇所Rを有する波形管10を切断することなく補修する波形管10の補修方法である。
この補修方法は、第1大径部11Aと隣接した小径部12Aの外周に第1谷埋材30Aを設ける第1工程と、第2大径部11Bと隣接した小径部12Bの外周に第2谷埋材30Bを設ける第2工程と、第1大径部11Aおよび第1谷埋材30Aの外周に第1シール部40Aを設ける第3工程と、第2大径部11Bおよび第2谷埋材30Bの外周に第2シール部40Bを設ける第4工程と、補修継手20で第1シール部40Aおよび第2シール部40Bを覆う第5工程とを有する。
なお、この波形管10の補修方法の前に、例えば、損傷部の開口端部を整えたり、損傷部の半径方向の内外方向に突出した突出片を取り除いたりする等、損傷部に前処理を行って被補修箇所Rを調整してもよい。
次に、それぞれの工程について詳述する。
第1工程および第2工程は、それぞれ波形管10と補修継手20との間のシール部の支持面積を確保するための工程である。図3aに示すように、第1大径部11Aと被補修箇所側に隣接した小径部12Aの外周に第1谷埋材30Aを設け、第2大径部11Bと被補修箇所側に隣接した小径部12Bの外周に第2谷埋材30Bを設けることにより、それぞれの小径部12A(12B)の外形を大径部11A(11B)と実質的に同じとしている。
なお、図3aの符号30aのように、第2大径部11Bと被補修箇所と逆側に隣接した小径部12の外周に谷埋材を設けてもよい。各大径部の被補修箇所側に設ける方が補修領域(補修継手20)を小さくすることができて好ましいが、損傷部の位置や大きさによって、谷埋材の位置は、現場の作業員が適宜選択することができる。
第3工程および第4工程は、それぞれ波形管10と補修継手20との間のシール部40A(40B)を形成する工程である。具体的には、図3bに示すように、それぞれ波形管10の第1大径部11Aと第1谷埋材30Aの外周、および、第2大径部11Bと第2谷埋材30Bの外周に、それぞれ大径部と谷埋材との間を跨ぐようにシール部40A、40Bを設ける。なお、図1cに示すように、シール部を形成する前に、谷埋材30と隣接した両側の大径部の外周に防水テープ45を設け、その後、防水テープ45の外周に各シール部を設けてもよい。
また、第1シール部40Aは、図3cに示すように、第1谷埋材30Aより被補修箇所側の大径部11A1の外周に設けてもよい。この場合、第1大径部11A、第1谷埋材、大径部11A1に渡って第1シール部40Aを設けることとなるため、一層、シール面積を確保することができる。
第5工程は、第1シール部40Aおよび第2シール部40Bを覆うように分割体21a、bをそれぞれ波形管10の上下方向から組み付けて、補修継手20を波形管10の外周に装着する工程である。なお、この補修継手20の装着の際、各分割体の内面によって第1シール部40Aおよび第2シール部40Bを半径方向内側に押圧する。
分割体21a、bの連結方法は、特に限定されるものではないが、分割体21a、bの分割面23や支持片25の内面に接着剤等を塗布し、その後、連結した分割体21aの外周に結束バンドで固定する方法が挙げられる。このように波形管10とは独立して両分割体を結合することにより、波形管10および補修継手20の材質が異なっても安定して固定することができる。
このように波形管10の被補修箇所Rを補修継手20で覆うことができるため、被補修箇所Rから水等が波形管10の内部に侵入するのを防止できる。また波形管10を切断することなく補修することができるため、補修後の管構造1に補修領域が撓むように外力が加わっても、補修継手20の内側の連続した波形管10によって支持され、補修継手20と波形管10のシール部分で折れ曲がりを防止できる。
上述の実施形態では、断面四角形の大径部11および断面円形の小径部12が交互に設けられた波形管を挙げているが、大径部および小径部が長手方向に交互に設けられた波形管であれば、特に限定されるものではない。例えば、大径部の断面形状は、多角形であっても、円形であってもよく、特に限定されるものではない。また一つの波形管に異なる形状の大径部があってもよい。また小径部も、その外接円が大径部11の内接円より小さければ、断面形状は特に限定されるものではなく、一つの波形管に異なる形状の小径部があってもよい。また隣り合う大径部11同士および小径部12同士は、環状に独立していてもよく、螺旋状に連続していてもよい。
上述の実施形態では、断面四角形の補修継手を挙げているが、波形管を覆うことができれば、その断面形状は特に限定されるものではない。しかし、波形管の大径部の外形と実質的に同じとすることにより、補修後の管構造において補修継手が邪魔となりにくく好ましい。また断面四角とすることにより、補修後、補修箇所を地面に載置させやすく、汎用品として他の類似管の大径部の形状に合わせやすく好ましい。この場合、シール部の形状を補修継手の内面の形状に形成することとなる。
上述の実施形態では、切込が設けられたリング状の弾性体からなる谷埋材を挙げているが、例えば、小径部12の外周に帯状のものを巻き付けて外形が大径部11と実質的に同じように形成してもよい。
上述の実施形態では、分割体21aの支持片25は、一方の側面22に設けられているが、図2fに示すように、それぞれ一方の側面22の前半分と他方の側面22の後半分に相対しないように設けてもよい。この場合、この支持片25は、一対の分割体21a、21bを組み合わせたとき、それぞれ他方の分割体の側面を支持し、左右方向にずれるのを一層防止する 。
「第2の実施形態」
図4aの管構造2は、補修継手50を構成する分割体の一方が分岐筒51を有するものである。この分岐筒51には他の波形管10等が接続される。分岐筒51は、波形管10の軸に対して垂直方向に延びているが、その角度は特に限定されるものではない。管構造2の被補修箇所Rは、図1の管構造1と異なり、内部のケーブルを分枝するための開口となっている。
この管構造2も、管構造1と同じ波形管の補修方法によって組み立てることができる。
「第3の実施形態」
図4bの管構造3は、波形管10を切断し、被補修箇所Rを除去したものである。その他の構成は、図1の管構造1と実質的に同じである。このように波形管10を切断し、第1大径部11Aと第2大径部11Bとの距離が作業によってずれたとしても、シール面積は変わらない。そのため、現場において、第1大径部11Aと第2大径部11Bとの距離を気にすることなく作業することができる。
この管構造3は、波形管10の被補修箇所Rを除去する工程を経て、管構造1と同じ波形管の補修方法によって組み立てることができる。
「第4の実施形態」
図4cの管構造4は、第1大径部11Aと第2大径部11Bとの間の大径部11の外周に、補修継手20との隙間を埋める弾性部材60(例えば、ゴムシート)が設けられている。その他の構成は、図1の管構造1と実質的に同じである。このように弾性部材60を設けることにより、補修後の補修継手20の強度を向上させることができる。なお、弾性部材60は、この実施形態のように第1大径部11Aと第2大径部11Bとの間の全ての大径部に設けることにより強度を最大とすることができて好ましいが、少なくとも一つの大径部の外周に設けることにより強度を向上させることができる。また弾性部材60は、各大径部の4つの外周面に1つずつ設けてもよく、大径部の外周面を覆うように環状に設けてもよい。
この管構造4は、管構造1と同じ波形管の補修方法のいずれかの工程の前後に、第1大径部11Aと第2大径部11Bとの間の大径部の外周に弾性部材60を設ける工程を行うことによって組み立てることができる。
「第5の実施形態」
図4dの管構造5は、小径部12に設けられた谷埋材35が、長さが半分の2つの部材36、37から構成されている。部材36、37は、長さが半分である以外は、それぞれ実質的に図1の谷埋材30と同じものであり、小径部12の外径と実質的に同じ径の中心穴が形成されており、外周面の形状は大径部の外形と実質的に同じ形状となっており、切断線33が設けられている。
管構造5において、部材36および部材37は、切断線33が管の軸周りに180度回転させて設けられている。つまり、部材36の切断線33と部材37の切断線33が一直線上に並ばないように設けられている。これにより、切断線33からの水等の侵入を防止することができる。
なお、この実施形態において、部材36および部材37は180度回転させているが、切断線33が一直線上にならなければ、設置角度は、特に限定されない。またずれるように切断線を設けてもよい。さらに、部材36、37の長さは、2つ併せて小径部の長さとなればよく、半分ずつでなくてもよい。そして、谷埋材は、3個以上の部材を並べて形成してもよい。
1、2、3、4、5 管構造
10 波形管
11 大径部
11A 第1大径部
11B 第2大径部
12 小径部
12A 第1小径部
12B 第2小径部
20 補修継手
21a、21b 分割体
22 側面
23 分割面
25 支持片
30 谷埋材
30A 第1谷埋材
30B 第2谷埋材
31 中心穴
32 外周面
33 切断線
35 谷埋材
36 谷埋材用の部材
37 谷埋材用の部材
40 シール部
40A 第1シール部
40B 第2シール部
45 防水テープ
50 補修継手
51 分岐筒
60 弾性部材
R 被補修箇所

Claims (8)

  1. 大径部および小径部が長手方向に交互に設けられ、第1大径部と第2大径部との間に被補修箇所を有する合成樹脂製の波形管の補修方法であって、
    前記第1大径部と隣接した小径部の外周に第1谷埋材を設ける工程と、
    前記第2大径部と隣接した小径部の外周に第2谷埋材を設ける工程と、
    前記第1大径部の外周および前記第1谷埋材の外周に第1シール部を設ける工程と、
    前記第2大径部の外周および前記第2谷埋材の外周に第2シール部を設ける工程と、
    半径方向に分割される複数の分割体から構成される筒状の補修継手で前記第1シール部および前記第2シール部を覆う工程とを有する、
    波形管の補修方法。
  2. 前記第1大径部と前記第2大径部とが少なくとも一部で連続しており、
    前記補修継手によって前記第1シール部、前記第2シール部、およびその間の前記被補修箇所を覆う、
    請求項1記載の波形管の補修方法。
  3. 前記補修継手の少なくとも一つの分割体に分岐筒が設けられている、
    請求項1または2記載の波形管の補修方法。
  4. 大径部および小径部が長手方向に交互に設けられ、第1大径部と第2大径部との間に被補修箇所を有する合成樹脂製の波形管の補修に用いられる補修継手セットであって、
    前記小径部の外周に設けられる2つの谷埋材と、
    前記第1大径部および前記第2大径部を覆うための半径方向に分割される複数の分割体から構成される筒状の補修継手と、
    前記波形管と前記補修継手との間に設けられるシール部とを備え、
    前記谷埋材は、前記小径部の外径と実質的に同じ径の中心穴を有する環状のものであり、外周面から前記中心穴に向かって切断線が形成されている、
    補修継手セット。
  5. 前記補修継手の少なくとも一つの分割体に分岐筒が設けられている、
    請求項4記載の補修継手セット。
  6. 大径部および小径部が長手方向に交互に設けられた樹脂製の波形管と、半径方向に分割される複数の分割体から構成される筒状の補修継手とを備え、前記波形管の第1大径部と第2大径部との間に設けられた被補修箇所を前記補修継手で補修した管構造であって、
    前記第1大径部と隣接した小径部の外周に設けられた第1谷埋材と、
    前記第2大径部と隣接した小径部の外周に設けられた第2谷埋材と、
    前記第1大径部の外周および前記第1谷埋材の外周に設けられた第1シール部と、
    前記第2大径部の外周および前記第2谷埋材の外周に設けられた第2シール部とを有し、
    前記補修継手は、前記第1シール部および前記第2シール部を覆うように設けられている、
    管構造。
  7. 前記第1大径部と前記第2大径部とが少なくとも一部で連続しており、
    前記補修継手によって前記第1シール部、前記第2シール部、およびその間の前記被補修箇所が覆われている、
    請求項6記載の管構造。
  8. 前記補修継手の少なくとも一つの分割体に分岐筒が設けられている、
    請求項6または7記載の管構造。
JP2022140670A 2022-09-05 2022-09-05 波形管の補修方法、補修継手セットおよび管構造 Pending JP2024035992A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022140670A JP2024035992A (ja) 2022-09-05 2022-09-05 波形管の補修方法、補修継手セットおよび管構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022140670A JP2024035992A (ja) 2022-09-05 2022-09-05 波形管の補修方法、補修継手セットおよび管構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024035992A true JP2024035992A (ja) 2024-03-15

Family

ID=90198205

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022140670A Pending JP2024035992A (ja) 2022-09-05 2022-09-05 波形管の補修方法、補修継手セットおよび管構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2024035992A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4810008A (en) Method and apparatus for repairing lawn sprinkler systems
JP5794845B2 (ja) 更生管及び該更生管を用いた管更生工法
KR101663260B1 (ko) 파형강관 커플러
KR100822219B1 (ko) 관 커플러
JP4976079B2 (ja) 管路の内面被覆止水装置及びその施工方法
JP2024035992A (ja) 波形管の補修方法、補修継手セットおよび管構造
US4865357A (en) Metal pipe coupling to accommodate a desired angle of connection between drainage pipe sections
JP3182923U (ja) ケーブル耐震用埋設管装置
CN113606414B (zh) 一种钢丝网骨架聚乙烯复合管端头连接结构及方法
US4712946A (en) Assembly and installation of pipes
JP2019113175A (ja) 埋設管における継手部の防護構造
JP6944181B2 (ja) 連結管および連結管の敷設方法
KR20200017023A (ko) 딤플플랜지 파형강관 이음 구조 및 그 방법
JPH0139984Y2 (ja)
JP4530935B2 (ja) マンホールの防水管補修工法及びマンホールの防水工法
KR102277149B1 (ko) 회전 가능한 플랜지를 구비한 이중 파형강관의 연결구 및 이를 구비한 이중 파형강관
JP3047714U (ja) 地中埋設配線用スライド管の防水パッキング兼ストッパー装置
JP2018179269A (ja) 接続管および接続管の敷設方法
KR20090035979A (ko) 관이음용 조인트
JP2002303380A (ja) 地中埋設管路
JP3098159B2 (ja) 可撓構造の管路
KR20160112445A (ko) 보호관 이음장치
KR101756925B1 (ko) 수밀강화를 위한 일체형 관로구의 보강 보조 받침판
JP3098160B2 (ja) 可撓構造の管路
JP2003049987A (ja) 多条ケーブル保護管の継手構造