JP2003049887A - 油圧緩衝器の軸封部構造及びその組立方法 - Google Patents

油圧緩衝器の軸封部構造及びその組立方法

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JP2003049887A JP2001235534A JP2001235534A JP2003049887A JP 2003049887 A JP2003049887 A JP 2003049887A JP 2001235534 A JP2001235534 A JP 2001235534A JP 2001235534 A JP2001235534 A JP 2001235534A JP 2003049887 A JP2003049887 A JP 2003049887A
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cylinder
shock absorber
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務 安田
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    • F16F9/36Special sealings, including sealings or guides for piston-rods
    • F16F9/362Combination of sealing and guide arrangements for piston rods
    • F16F9/363Combination of sealing and guide arrangements for piston rods the guide being mounted between the piston and the sealing, enabling lubrication of the guide

Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧緩衝器の軸封部構造において、オイルシ
ールが挿入される外シリンダの内周を仕上げ加工してお
くことなく、オイルシールの挿入時にその外周シール部
に損傷を生ずる虞もないようにしながら、外シリンダを
密封すること。 【解決手段】 油圧緩衝器10の軸封部構造において、
外シリンダ11の上部がオイルシール14の筒状部32
に向かって縮径され、外シリンダ11の縮径部11Aが
オイルシール14の筒状部32を下方に押圧することに
より、内シリンダ12とロッドガイド13とオイルシー
ル14を外シリンダ11の内部に保持したもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油圧緩衝器の軸封部
構造及びその組立方法に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧緩衝器では、例えば実開平6-65638
号公報に記載の如く、外シリンダの内側に内シリンダを
配置し、内シリンダの内側にロッドガイドを配置し、外
シリンダの内側に内シリンダとロッドガイドを封止する
オイルシールを封着し、内シリンダにオイルシールとロ
ッドガイドを介してピストンロッドを挿通している。
【0003】従来技術では、内シリンダの上端にロッド
ガイドを装填し、外シリンダの上部内周に挿入したオイ
ルシールを上記ロッドガイドに積層し、外シリンダの上
端をロール加締めにより内側に折り曲げ加工し、この折
り曲げ部により内シリンダとロッドガイドとオイルシー
ルを外シリンダの内部に保持している。このとき、オイ
ルシールの外周リップが外シリンダの内周に接して、外
シリンダを密封する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】オイルシールの外周
リップが外シリンダの内周に接して外シリンダを密封す
るものであるから、外シリンダの内周の面粗度を細密化
しておく必要があり、オイルシールが挿入される外シリ
ンダの内周を切削加工等により仕上げ加工しておく必要
がある。
【0005】オイルシールを外シリンダに挿入すると
き、オイルシールの外周リップの外径が外シリンダの内
径より大きく、オイルシールの外周リップが損傷する虞
がある。
【0006】本発明の課題は、油圧緩衝器の軸封部構造
において、オイルシールが挿入される外シリンダの内周
を仕上げ加工しておくことなく、オイルシールの挿入時
にその外周シール部に損傷を生ずる虞もないようにしな
がら、外シリンダを密封することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、外シ
リンダの内側に内シリンダを配置し、内シリンダの内側
にロッドガイドを配置し、外シリンダの内側に内シリン
ダとロッドガイドを封止するオイルシールを封着し、内
シリンダにオイルシールとロッドガイドを介してピスト
ンロッドを挿通した油圧緩衝器の軸封部構造において、
ドーナツ状水平部とその外周から下方に延びる筒状部と
を有してなるシール・コアを備えるオイルシールが、内
シリンダの上部にロッドガイドを介して積層され、外シ
リンダの上部がオイルシールの筒状部に向かって縮径さ
れ、外シリンダの縮径部がオイルシールの筒状部を下方
に押圧することにより、内シリンダとロッドガイドとオ
イルシールを外シリンダの内部に保持するようにしたも
のである。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て更に、前記外シリンダの縮径部の内周が、オイルシー
ルの筒状部の外周に被着されたシール材に密着すること
により、外シリンダが密封されるようにしたものであ
る。
【0009】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て更に、前記外シリンダの縮径部の内周で、前記オイル
シールの筒状部のシール材に密着する部分の周方向に環
状溝が形成されてなるようにしたものである。
【0010】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
かの発明において更に、前記オイルシールの筒状部が、
ドーナツ状水平部の外周から垂下する筒状垂直部とその
下部から径方向外側に張出るフランジ部とからなるよう
にしたものである。
【0011】請求項5の発明は、外シリンダの内側に内
シリンダを配置し、内シリンダの内側にロッドガイドを
配置し、外シリンダの内側に内シリンダとロッドガイド
を封止するオイルシールを封着し、内シリンダにオイル
シールとロッドガイドを介してピストンロッドを挿通し
た油圧緩衝器の軸封部構造の組立方法において、ドーナ
ツ状水平部とその外周から下方に延びる筒状部とを有し
てなるシール・コアを備えるオイルシールを用い、外シ
リンダの内側に同軸的に内シリンダを配置する工程と、
内シリンダの上端にロッドガイドとオイルシールを積層
する工程と、外シリンダの上部をオイルシールの筒状垂
直部に向かって縮径し、該縮径部によりオイルシールの
筒状部を下方に押圧する工程とからなるようにしたもの
である。
【0012】尚、本発明において、水平とは油圧緩衝器
のピストンロッドの中心軸に直交する方向を、垂直とは
ピストンロッドの中心軸に沿う方向をいう。また、上と
は油圧緩衝器からピストンロッドが出る方向を、下とは
ピストンロッドが入る方向をいうものとする。
【0013】
【作用】請求項1、2の発明によれば下記〜の作用
がある。 外シリンダの縮径部がオイルシールの筒状部(フラン
ジ付ストレート状筒状部又はテーパ状筒状部等)を下方
に押圧することにより、油圧緩衝器の軸封部を構成す
る。
【0014】外シリンダの縮径部の内周がオイルシー
ルの筒状部の外周シール材に密着することにより、外シ
リンダを密封できる。
【0015】オイルシールを外シリンダに挿入すると
き、オイルシールの外周シール材の外径を外シリンダの
内径より小さくでき、オイルシールの外周シール材に損
傷を生ずる虞がない。
【0016】請求項3の発明によれば下記の作用があ
る。 外シリンダの縮径により圧縮されたオイルシールの外
周シール材を環状溝の内部に食い込ませて充填でき、外
シリンダをより確実に密封できる。
【0017】請求項4の発明によれば下記の作用があ
る。 外シリンダの縮径部の下端をオイルシールのフランジ
部に衝合させることにより、オイルシールの筒状部をよ
り確実に下方に押圧できる。
【0018】請求項5の発明によれば下記の作用があ
る。 オイルシールが挿入される外シリンダの内周を仕上げ
加工しておくことなく、オイルシールの挿入時にその外
周シール部に損傷を生ずる虞もないようにしながら、外
シリンダを密封できる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は油圧緩衝器の軸封部構造を
示す断面図である。図1は本発明が適用された油圧緩衝
器10の軸封部を示す。油圧緩衝器10は、外シリンダ
11の内側に内シリンダ12を同軸配置し、内シリンダ
12の内側にロッドガイド13を同軸配置し、外シリン
ダ11の内側に内シリンダ12とロッドガイド13を封
止するオイルシール14を封着し、内シリンダ12にオ
イルシール14とロッドガイド13を介してピストンロ
ッド15を挿通したものである。油圧緩衝器10は、内
シリンダ12の内部を油室16とし、外シリンダ11と
内シリンダ12の間をリザーバ室17とする。リザーバ
室17の上部はガス室とされている。
【0020】油圧緩衝器10は、例えば外シリンダ11
を車軸側に、ピストンロッド15を車体側に連結して用
いられ、車両が受ける衝撃を懸架ばね(不図示)の伸縮
変形によって吸収するとき、内シリンダ12へのピスト
ンロッド15の挿入端に固定したピストン(不図示)を
油室16の内部で往復動させ、このピストンに設けた減
衰力発生装置が発生する減衰力により懸架ばねの伸縮振
動を制振する。内シリンダ12へのピストンロッド15
の進入/退出に伴う内シリンダ12の内部の油量の過不
足がリザーバ室17の下部油室との間で補償される。
【0021】油圧緩衝器10は、板金をプレス成形した
ロッドガイド13を用いている。ロッドガイド13は、
内筒部21の下端部を折り返して外筒部22とし、内筒
部21の上端から径方向内側に張出るフランジ部21A
の下部にブッシュ23を圧入して備える。また、ロッド
ガイド13は、外筒部22の上端から径方向外側に張出
るフランジ部22Aの下面を内シリンダ12の上端に乗
せ、フランジ部22Aの周方向複数位置に上方へ突出す
る突部22Bを形成し、この突部22Bをオイルシール
14の後述するシール・コア30の下面に当接する。
【0022】油圧緩衝器10は、オイルシール14とし
て、ドーナツ状水平部31と、その外周から下方に延び
る筒状部32を有してなるシール・コア30を備える。
筒状部32は、本実施形態では、水平部31の外周から
垂下する筒状垂直部32Aと、その下端から径方向外側
に張出るフランジ部32Bとからなる。そして、オイル
シール14は、シール・コア30にNBRからなるオイ
ルシールリップ部41、チェックリップ部42、外周シ
ール部43、外周リップ部44、ダストリップ部45を
連続されて焼付成形して備え、オイルシールリップ部4
1の背面にリング状スプリング46を緊着してある。オ
イルシールリップ部41とチェックリップ部42は水平
部31の下面に、外周シール部43は筒状垂直部32A
の外面に、外周リップ部44はフランジ部32Bの上部
に、ダストリップ部45は水平部31の上面に設けられ
る。
【0023】油圧緩衝器10の軸封部は以下の手順で組
立てられる。 (1)外シリンダ11の内側に同軸的に内シリンダ12を
配置する。 (2)内シリンダ12の上端にロッドガイド13を挿着
し、内シリンダ12の上端にロッドガイド13の外周フ
ランジ部22Aを乗せる。更に、外シリンダ11の上端
にオイルシール14をクリアランスをもって挿入し、ロ
ッドガイド13の外周フランジ部22Aの突部22Bの
上にオイルシール14の水平部31を積層する。
【0024】(3)外シリンダ11の上部をオイルシール
14のシール・コア30の筒状垂直部32Aとその外面
の外周シール部43に向かって縮径加工(サイド加締
め)し、該縮径部11Aの下端によりオイルシール14
のフランジ部32Bとその上部の外周リップ部44を下
方に押圧することにより、内シリンダ12とロッドガイ
ド13とオイルシール14を外シリンダ11の内部に保
持する。これにより、外シリンダ11の縮径部11Aの
内周がオイルシール14の筒状垂直部32Aの外周の外
周シール43に圧縮力を付加して密着するとともに、縮
径部11Aの下端がオイルシール14のフランジ部32
Bの上部の外周リップ部44に圧縮力を付加して密着す
ることにより、外シリンダ11が密封される。
【0025】(4)外シリンダ11の縮径部11Aの外周
にバンプストッパキャップ18を圧入して取付けること
ができる。
【0026】尚、外シリンダ11の上部に縮径部11A
を形成する縮径加工は、例えば外シリンダ11の外周に
複数の押圧子を分割配置したプレス機(サイド加締機)
を用い、それら複数の押圧子を同時に前進させて該外シ
リンダ11の外周を周方向全域で縮径塑性変形すること
によりなされる。
【0027】油圧緩衝器10の軸封部に封着されたオイ
ルシール14は以下の如くに機能する。
【0028】(1)オイルシールリップ部41は所定の締
め代をもってピストンロッド15に摺接し、内シリンダ
12の油室16からの油漏れを防止する。
【0029】(2)シール・コア30はドーナツ状水平部
31と筒状垂直部32Aの交差コーナー部の周方向複数
位置に下方へ突出する凸部33を付与され、この凸部3
3をロッドガイド13の外周フランジ部22Aの上面に
当て、周方向で相隣る凸部33の間のスペースと、ロッ
ドガイド13の外周フランジ部22Aの周方向でそのス
ペースに対応するように設けられた切欠部22Cとによ
りオイル戻り路50を形成する。これにより、ピストン
ロッド15が内シリンダ12の油室からブッシュ23の
内面を経てロッドガイド13の裏側に掻き上げた油を、
その油圧により押し開かれるチェックリップ部42経由
で、上述のオイル戻り路50からリザーバ室17へ戻
す。
【0030】(3)チェックリップ部42は、上述のオイ
ル戻り路50を介して印加されるリザーバ室17のガス
圧により、ロッドガイド13の外周フランジ22Aの上
面に密着せしめられ、リザーバ室17から内シリンダ1
2の油室16へのガス漏れを防止する。
【0031】(4)外周シール部43と外周リップ部44
は前述の如く、外シリンダ11の縮径部11Aの内周と
縮径部11Aの下端に密着して外シリンダ11を密封
し、リザーバ室17からのガス漏れを防止する。
【0032】(5)ダストリップ部45は所定の締め代を
もってピストンロッド15に摺接し、ダスト又は泥水等
の内シリンダ12の油室16への侵入を防止する。
【0033】尚、油圧緩衝器10にあっては、外シリン
ダ11の縮径部11Aの内周で、オイルシール14の外
周シール部43に密着する部分の周方向に1個以上の環
状溝11Bを形成することができる。外シリンダ11の
縮径加工により圧縮される外周シール部43のシール材
を環状溝11Bの内部に食い込ませて充填させ、外シリ
ンダ11をより確実に密封するものになる。
【0034】本実施形態によれば以下の作用がある。 外シリンダ11の縮径部11Aがオイルシール14の
筒状部32を下方に押圧することにより、内シリンダ1
2とロッドガイド13とオイルシール14を外シリンダ
11の内部に保持し、油圧緩衝器10の軸封部を構成す
る。
【0035】外シリンダ11の縮径部11Aの内周が
オイルシール14の筒状部32の外周シール材(外周シ
ール部43、外周リップ部44)に圧縮力を印加して密
着することにより、外シリンダ11の内周を仕上げ加工
することなく、外シリンダ11を密封できる。
【0036】オイルシール14を外シリンダ11に挿
入するとき、オイルシール14の外周シール材(外周シ
ール部43、外周リップ部44)の外径を外シリンダ1
1の内径より小さくでき、オイルシール14の外周シー
ル材(外周シール部43、外周リップ部44)に損傷を
生ずる虞がないし、縮径前の外シリンダ11とオイルシ
ール14のクリアランスから外シリンダ11の内部にガ
スを封入でき、ガス封入性も向上できる。
【0037】外シリンダ11の縮径部11Aの内周に
環状溝11Bを形成しておくことにより、外シリンダ1
1の縮径により圧縮されたオイルシール14の外周シー
ル材(外周シール部43)を環状溝11Bの内部に食い
込ませて充填でき、外シリンダ11をより確実に密封で
きる。
【0038】オイルシール14の筒状部32が筒状垂
直部32Aとフランジ部32Bとからなるものとするこ
とにより、外シリンダ11の上部オイルシール14の筒
状垂直部32Aに向けて縮径し、外シリンダ11の縮径
部11Aの下端をオイルシール14のフランジ部32B
に衝合させることにより、オイルシール14の筒状部3
2をより確実に下方に押圧できる。
【0039】油圧緩衝器10の軸封部の組立に際し、
オイルシール14が挿入される外シリンダ11の内周を
仕上げ加工しておくことなく、オイルシール14の挿入
時にその外周シール部43に損傷を生ずる虞もないよう
にしながら、外シリンダ11を密封できる。
【0040】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、オ
イルシールを構成するシール・コアの筒状部は、筒状垂
直部32Aとフランジ部32Bからなるフランジ付スト
レート状筒状部32に限らず、ドーナツ状水平部から下
方に向けて拡径するテーパ状筒状部であり、外シリンダ
の上部をこのテーパ状筒状部に向けてテーパ状に縮径加
工することにより、外シリンダの縮径部がテーパ状筒状
部を下方に押圧するものでも良い。
【0041】また、ロッドガイドは、プレス成形品に限
らず、焼結成形品等であっても良い。
【0042】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、油圧緩衝
器の軸封部構造において、オイルシールが挿入される外
シリンダの内周を仕上げ加工しておくことなく、オイル
シールの挿入時にその外周シール部に損傷を生ずる虞も
ないようにしながら、外シリンダを密封することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は油圧緩衝器の軸封部構造を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
10 油圧緩衝器 11 外シリンダ 11A 縮径部 11B 環状溝 12 内シリンダ 13 ロッドガイド 14 オイルシール 15 ピストンロッド 30 シール・コア 31 ドーナツ状水平部 32 筒状部 32A 筒状垂直部 32B フランジ部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外シリンダの内側に内シリンダを配置
    し、内シリンダの内側にロッドガイドを配置し、外シリ
    ンダの内側に内シリンダとロッドガイドを封止するオイ
    ルシールを封着し、内シリンダにオイルシールとロッド
    ガイドを介してピストンロッドを挿通した油圧緩衝器の
    軸封部構造において、 ドーナツ状水平部とその外周から下方に延びる筒状部と
    を有してなるシール・コアを備えるオイルシールが、内
    シリンダの上部にロッドガイドを介して積層され、 外シリンダの上部がオイルシールの筒状部に向かって縮
    径され、 外シリンダの縮径部がオイルシールの筒状部を下方に押
    圧することにより、内シリンダとロッドガイドとオイル
    シールを外シリンダの内部に保持したことを特徴とする
    油圧緩衝器の軸封部構造。
  2. 【請求項2】 前記外シリンダの縮径部の内周が、オイ
    ルシールの筒状部の外周に被着されたシール材に密着す
    ることにより、外シリンダが密封される請求項1に記載
    の油圧緩衝器の軸封構造。
  3. 【請求項3】 前記外シリンダの縮径部の内周で、前記
    オイルシールの筒状部のシール材に密着する部分の周方
    向に環状溝が形成されている請求項2に記載の油圧緩衝
    器の軸封部構造。
  4. 【請求項4】 前記オイルシールの筒状部が、ドーナツ
    状水平部の外周から垂下する筒状垂直部とその下部から
    径方向外側に張出るフランジ部とからなる請求項1〜3
    のいずれかに記載の油圧緩衝器の軸封部構造。
  5. 【請求項5】 外シリンダの内側に内シリンダを配置
    し、内シリンダの内側にロッドガイドを配置し、外シリ
    ンダの内側に内シリンダとロッドガイドを封止するオイ
    ルシールを封着し、内シリンダにオイルシールとロッド
    ガイドを介してピストンロッドを挿通した油圧緩衝器の
    軸封部構造の組立方法において、 ドーナツ状水平部とその外周から下方に延びる筒状部と
    を有してなるシール・コアを備えるオイルシールを用
    い、 外シリンダの内側に同軸的に内シリンダを配置する工程
    と、 内シリンダの上端にロッドガイドとオイルシールを積層
    する工程と、 外シリンダの上部をオイルシールの筒状垂直部に向かっ
    て縮径し、該縮径部によりオイルシールの筒状部を下方
    に押圧する工程とからなることを特徴とする油圧緩衝器
    の軸封部構造の組立方法。
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