JP2003049630A - 排気ガス浄化装置、および排気ガスの浄化方法 - Google Patents

排気ガス浄化装置、および排気ガスの浄化方法

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JP2003049630A
JP2003049630A JP2001239027A JP2001239027A JP2003049630A JP 2003049630 A JP2003049630 A JP 2003049630A JP 2001239027 A JP2001239027 A JP 2001239027A JP 2001239027 A JP2001239027 A JP 2001239027A JP 2003049630 A JP2003049630 A JP 2003049630A
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Akira Kenjo
晃 見上
Toshio Suematsu
敏男 末松
Shizuo Sasaki
静夫 佐々木
Kohei Igarashi
幸平 五十嵐
Hiroki Murata
宏樹 村田
Shinya Hirota
信也 広田
Kazuhiro Ito
和浩 伊藤
Takamitsu Asanuma
孝充 浅沼
Koichi Kimura
光壱 木村
Toshisuke Toshioka
俊祐 利岡
Hiroyuki Nagareda
浩之 流田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排気ガスに含まれる含炭素浮遊微粒子を安定
して浄化する。 【解決手段】 内燃機関の排気通路内に浄化触媒を設け
て、前記排気ガス中に含まれる含炭素浮遊微粒子を捕集
するとともに、捕集した微粒子を触媒作用を用いて燃焼
させる。一方、排気ガス中にはアッシュなどの難燃性の
微粒子が僅かとはいえ含まれており、これら微粒子が浄
化触媒上に多量に堆積すると、触媒作用が阻害されて、
含炭素浮遊微粒子を適切に燃焼させることが困難とな
る。このような場合には、エンジンの運転条件を変更し
て排気ガス流量を増加させ、浄化触媒上に堆積した微粒
子を飛散させる。こうすれば、例え触媒上に難燃性の微
粒子が多量に堆積するようなことが生じても、これら微
粒子を飛散させることによって触媒作用を回復すること
ができるので、結局、排気ガス中の含炭素浮遊微粒子を
安定して浄化することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内燃機関の排気
ガス中に含まれる浮遊微粒子を、簡便に、且つ安定して
浄化することを可能とする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関、特にディーゼル機関の排気ガ
ス中には、黒煙(スス)などの浮遊微粒子が含まれてお
り、大気の汚染を防ぐために、排出されるこれら含炭素
浮遊微粒子の総量を低減させることが強く要請されてい
る。また、燃焼室内に直接ガソリンを噴射する方式の、
いわゆる筒内噴射ガソリン機関からも、運転条件によっ
ては排気ガスとともに含炭素浮遊微粒子が排出される場
合があるために、同様の要請が存在する。
【0003】これら内燃機関から排出されるススなどの
含炭素浮遊微粒子を大幅に低減可能な技術として、内燃
機関の排気通路中に耐熱性のフィルタを設け、排気ガス
とともに排出される浮遊微粒子を該フィルタで捕集する
技術が提案されている。フィルタを用いて、排気ガス中
の含炭素浮遊微粒子を捕集すれば、大気に排出される浮
遊微粒子を大幅に低減させることが可能となる。また、
フィルタ上に捕集した含炭素浮遊微粒子は、フィルタ上
に白金などの貴金属触媒を担持しておき、捕集した微粒
子を触媒の酸化作用を利用して燃焼させればよい(特公
平7−106290号)。こうした技術を用いれば、捕
集した含炭素浮遊微粒子を比較的簡便に処理することが
可能である。
【0004】一方、排気ガス中には、難燃性の浮遊微粒
子も僅かではあるが含まれている。例えば、燃焼室内で
エンジンオイルが燃えると、オイルの添加剤として含ま
れているCa,Mg,Znなどの金属成分が燃料中の硫
黄成分と反応して、アッシュと呼ばれる難燃性の硫酸塩
微粉末を生成する。排気ガス中には、こうした難燃性の
微粒子も含まれており、これら微粒子は、ススなどの含
炭素浮遊微粒子とともに耐熱フィルタに捕集される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、こうした難燃
性の微粒子は、ススなどの含炭素浮遊微粒子のようには
燃焼しないので、フィルタ上に少しずつ堆積していき、
ついには含炭素浮遊微粒子が適切に浄化されなくなるお
それがあった。すなわち、難燃性の微粒子が多量に堆積
するとフィルタ上に担持された貴金属触媒を覆ってしま
うので触媒が有効に機能しなくなり、その結果、含炭素
浮遊微粒子の燃焼が阻害されるおそれがあった。
【0006】また、内燃機関の運転条件によっては、捕
集された含炭素浮遊微粒子が完全には燃焼せずに、一部
が燃え残って耐熱フィルタ上に堆積する場合も生じ得
る。ススなどの含炭素浮遊微粒子は、フィルタ上に堆積
していると次第に難燃性の微粒子に変質することがある
ので、このような微粒子が多量に堆積すると、難燃性の
微粒子と同様に触媒の機能を阻害し、その結果、含炭素
浮遊微粒子の浄化に支障を来すおそれがあった。
【0007】もちろん、難燃性の微粒子によってフィル
タが目詰まりした場合には、フィルタを交換すれば引き
続き排気ガス中の含炭素浮遊微粒子を浄化可能である
が、フィルタの交換には手間がかかり、加えて新たな経
済的負担を強いることになるので、いきおい、含炭素浮
遊微粒子の浄化に支障を来したまま使われ続けることも
起こり得る。
【0008】本発明は、従来技術における上述の課題を
解決するためになされたものであり、フィルタ上に堆積
した難燃性の微粒子を簡便に処理可能な技術の提供を目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の排
気ガス浄化装置は次の構成を採用した。すなわち、内燃
機関の排気ガス中に含まれる浮遊微粒子を浄化する排気
ガス浄化装置において、前記内燃機関の排気ガス通路に
設けられて前記排気ガス中の浮遊微粒子を捕集するとと
もに、該捕集した微粒子を燃焼させる浄化触媒と、前記
浄化触媒で燃焼されずに堆積している前記微粒子の堆積
量を検出する堆積量検出手段と、前記検出した堆積量が
所定の許容値以上である場合に、前記内燃機関の運転条
件を変更して前記排気ガス流量を所定値以上に増加さ
せ、前記堆積している微粒子を飛散させる堆積微粒子飛
散手段とを備えることを要旨とする。
【0010】また、上記の排気ガス浄化装置に対応する
本発明の排気ガス浄化方法は、内燃機関の排気ガス中に
含まれる浮遊微粒子を浄化する排気ガス浄方法置におい
て、前記内燃機関の排気ガス通路に設けた浄化触媒を用
いて、前記排気ガス中の浮遊微粒子を捕集し、該捕集し
た微粒子を燃焼させるとともに、前記浄化触媒で燃焼さ
れずに堆積している前記微粒子の堆積量を検出し、前記
検出した堆積量が所定の許容値以上である場合に、前記
内燃機関の運転条件を変更して前記排気ガス流量を所定
値以上に増加させ、前記堆積している微粒子を飛散させ
ることを要旨とする。
【0011】かかる排気ガス浄化装置および排気ガスの
浄化方法においては、内燃機関の排気ガス通路に設けた
浄化触媒を用いて、排気ガス中の浮遊微粒子を捕集する
とともに、該捕集した微粒子を燃焼させる。その一方
で、該浄化触媒で燃焼されることなく堆積している微粒
子の堆積量を検出し、堆積量が所定の許容値以上となっ
ている場合には、排気ガス流量を所定値以上に増加させ
て、該堆積している微粒子を飛散させる。
【0012】こうして、許容値以上に堆積した微粒子を
飛散させてしまえば、浄化触媒上に多量の微粒子が堆積
して、排気ガス中の浮遊微粒子の浄化が妨げられること
がなく、浮遊微粒子を常に適切に浄化することが可能と
なる。
【0013】かかる排気ガス浄化装置においては、前記
浄化触媒の通気抵抗に基づいて、該浄化触媒上に堆積し
ている微粒子の堆積量を検出することとしてもよい。浄
化触媒上に微粒子が堆積するほど、該浄化触媒の通気抵
抗は増加する。従って、通気抵抗を検出すれば、浄化触
媒上の微粒子の堆積量を簡便に検出することができるの
で好ましい。
【0014】かかる排気ガス浄化装置においては、前記
排気ガス流量を、該堆積量に応じて定められた所定値以
上に増加させて、前記浄化触媒上に堆積した微粒子を飛
散させることとしてもよい。堆積している微粒子を飛散
させるために要する排気ガス流量は、堆積量に応じて異
なっている。そこで、排気ガス流量を、微粒子の堆積量
に応じて予め定めておいた所定値以上に増加させれば、
浄化触媒上に堆積している微粒子を適切に飛散させるこ
とが可能となる。
【0015】また、かかる排気ガス浄化装置において
は、前記内燃機関の運転条件を検出することとして、前
記微粒子の堆積量が前記所定の許容値以上であることに
加えて、検出した運転条件が所定範囲にある場合に、前
記排気ガス流量を前記所定値以上に増加させて、前記浄
化触媒上に堆積した微粒子を飛散させることとしてもよ
い。
【0016】浄化触媒に堆積している微粒子を飛散させ
ようとして、内燃機関の操作者の意図とは無関係に運転
条件を変更する内燃機関の運転条件を変更すると、変更
前の運転条件によっては、機関の操作者に奇異な感じを
与えることがある。そこで、内燃機関が予め定めておい
た範囲で運転されている場合にだけ、浄化触媒上に堆積
している微粒子を飛散させることとすれば、内燃機関の
操作者に奇異な感じを与えることを軽減することができ
るので好ましい。
【0017】特に、内燃機関が、最大出力トルクの過半
以上のトルクを出力しているか、あるいは最高回転速度
の過半以上の回転速度以上で運転されているかの、少な
くともいずれかである場合に、浄化触媒上に堆積してい
る微粒子を飛散させることとしてもよい。このような運
転条件では、内燃機関は通常の運転状態でも、ある程度
の運転音を生じている。従って、浄化触媒上に堆積して
いる微粒子を飛散させるために排気ガス流量を増加させ
ても、運転音が急に増加して、内燃機関の操作者に奇異
な印象を与えることがないので好ましい。
【0018】こうした運転条件を検出する排気ガス浄化
装置においては、次のようにして微粒子の堆積量を検出
してもよい。前記浄化触媒上で微粒子が燃焼せずに堆積
する単位時間あたりの堆積速度を、前記内燃機関の運転
条件に対応付けて記憶しておき、検出した運転条件での
微粒子の堆積速度を累計することによって、微粒子の堆
積量を検出することとしてもよい。
【0019】内燃機関の運転条件は容易に検出すること
ができるので、かかる方法を用いれば、新たな検出器な
どを設けることなく、浄化触媒上の微粒子の堆積量を簡
便に検出することが可能となる。
【0020】上述した排気ガス浄化装置においては、次
のような動力変換手段を設けておき、次のようにして、
浄化触媒上に堆積した微粒子を飛散させてもよい。すな
わち、内燃機関の回転速度と出力トルクとの乗算値たる
動力を略一定に保ったまま、異なる回転速度の動力に変
換して駆動軸から出力する動力変換手段を、該内燃機関
の出力軸に接続する。浄化触媒上に堆積した微粒子を飛
散させるに際しては、該内燃機関が出力する動力を略一
定に保ったまま、前記出力軸の回転速度を上昇させて前
記排気ガス流量を増加させるとともに、前記動力変換手
段を用いて、該出力軸の回転速度を上昇前の回転速度に
変換して、駆動軸から出力してやる。
【0021】こうして、内燃機関が出力する動力を略一
定に保ったまま回転速度を上昇させ、動力変換手段を用
いて元の回転速度に変換して駆動軸から出力してやれ
ば、浄化触媒に堆積した微粒子を飛散させても、それに
伴って駆動軸の回転速度および出力トルクが変動するこ
とがないので好ましい。
【0022】あるいは、次のような電動機を設けてお
き、次のようにして、浄化触媒上に堆積した微粒子を飛
散させてもよい。すなわち、前記内燃機関の出力軸と動
力をやり取り可能に電動機を設けておく。浄化触媒上に
許容値以上の微粒子が堆積したときには、内燃機関の運
転条件を変更して排気ガス流量を増加させることによ
り、堆積している微粒子を飛散させる。内燃機関の運転
条件を変更したことによって内燃機関の出力する動力が
減少した場合には、前記電動機から動力を供給して減少
分を補い、逆に内燃機関の動力が増加した場合には、該
電動機を発電機として機能させ動力の増加分を吸収して
やる。
【0023】こうして内燃機関が出力する動力の変動
を、電動機の運転状態を制御することで打ち消してやれ
ば、浄化触媒に堆積した微粒子を飛散させても、常に安
定して動力を出力することができる。換言すれば、内燃
機関の運転条件をどのように変更しても、全体として出
力する動力が変動することがないので、出力の変動を考
慮することなく、内燃機関の運転条件を最適な運転条件
に変更して微粒子を飛散させることが可能となるので好
ましい。
【0024】あるいは、上述した排気ガス浄化装置は次
のような構成としてもよい。すなわち、3軸のうちいず
れか2軸へ入出力される動力が決定されると残余の1軸
に入出力される動力が決定されるような3軸式動力入出
力装置を備え、該3軸式動力入出力装置の1軸を前記内
燃機関の出力軸に結合し、他の1軸を第1の電動機の回
転軸に結合し、残りの1軸を駆動軸として該駆動軸から
動力を出力する。また、該駆動軸に対して動力を入出力
可能に第2の電動機を設ける。前記浄化触媒上に許容値
以上の微粒子が堆積したときには、該第1の電動機およ
び該第2の電動機の回転速度を制御することによって該
内燃機関の回転速度を上昇させるとともに、該内燃機関
の回転速度の上昇に伴って前記駆動軸に出力される動力
の変動を打ち消すべく、該第1の電動機および該第2の
電動機の発生トルクを制御する。
【0025】こうすれば、第1の電動機および第2の電
動機の運転状態を制御することによって、駆動軸が出力
する動力を変動させることなく、内燃機関の運転条件を
自由に変更することができる。その結果、内燃機関の出
力の変動を考慮することなく最適な運転条件に変更し
て、浄化触媒上に堆積した微粒子を適切に飛散させるこ
とが可能となる。
【0026】あるいは、こうした排気ガス浄化装置にお
いては、前記浄化触媒として次のような触媒を用いても
よい。すなわち、前記排気ガス中の過剰酸素を取り込ん
で活性酸素として放出する活性酸素放出剤が担持されて
おり、排気ガス中の浮遊微粒子を捕集するとともに、該
捕集した微粒子を該活性酸素を用いて燃焼させる触媒を
用いてもよい。
【0027】このような浄化触媒は、排気ガス中に含ま
れるススなどの浮遊微粒子を浄化することが可能である
が、アッシュなどの難燃性の浮遊微粒子も捕集してしま
う。そこで、このような難燃性の微粒子が多量に堆積し
た場合には、堆積した微粒子を飛散させてやれば、排気
ガス中の浮遊微粒子を常に安定して浄化することが可能
となるので好ましい。
【0028】また、内燃機関と電動機とを備えたいわゆ
るハイブリッド車両についても、排気ガス中の浮遊微粒
子の排出量を低減することが要請されており、上述した
排気ガス浄化装置は、ハイブリッド車両にも好適に適用
することができる。従って、本発明の排気ガス浄化装置
は、ハイブリッド車両に適用された排気ガス浄化装置と
しても把握することができる。こうした態様の排気ガス
浄化装置は、内燃機関と電動機とを備え、該内燃機関が
出力する動力と該電動機が出力する動力とを車軸から同
時に出力可能なハイブリッド車両であって、前記内燃機
関の排気ガス通路に設けられて前記排気ガス中の浮遊微
粒子を捕集するとともに、該捕集した微粒子を燃焼させ
る浄化触媒と、前記浄化触媒で燃焼されずに堆積してい
る前記微粒子の堆積量を検出する堆積量検出手段と、前
記検出した堆積量が所定の許容値以上である場合に、前
記内燃機関の運転条件を変更して前記排気ガス流量を所
定値以上に増加させ、前記堆積している微粒子を飛散さ
せる堆積微粒子飛散手段と、前記内燃機関の運転条件の
変更に伴う該内燃機関の動力の変動を打ち消すべく、前
記電動機の運転状態を制御する電動機制御手段とを備え
ることを特徴とする排気ガス浄化装置。
【0029】かかるハイブリッド車両においては、浄化
触媒上に微粒子が堆積した場合でも、堆積した微粒子を
飛散させることで、排気ガス中の浮遊微粒子を常に安定
して浄化することが可能となる。加えて、堆積した微粒
子を飛散させる際に内燃機関が出力する動力が変動して
も、かかる変動を電動機を用いて打ち消すことができる
ので、車両の運転者に何ら違和感を感じさせることがな
いので好ましい。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の作用・効果をより明確に
説明するために、本発明の実施の形態および実施例を、
次のような順序に従って説明する。 A.実施の概要: B.装置構成: B−1.ハイブリッド車両の構成: B−2.ハイブリッド車両の動作の概要: B−3.パティキュレートフィルタの概要: C.第1実施例のエンジン運転条件設定処理: D.第2実施例のエンジン運転条件設定処理: E.変形例:
【0031】A.実施の概要:実施例による詳細な説明
を始める前に、図1を参照しながら、本発明の実施の概
要について簡単に説明する。図1は、エンジン12に本
発明の排気ガス浄化装置10を適用した浄化システムの
一例を概念的に示した説明図である。図示するように、
本発明の排気ガス浄化装置10は、エンジン12と、エ
ンジンの排気ガスが通過する排気管14と、排気管14
に設けられて排気ガス中に含まれているススなどの含炭
素浮遊微粒子を浄化する耐熱性のパティキュレートフィ
ルタ16と、エンジン12を制御するコントローラ18
などから構成されている。エンジン12には、駆動軸2
2を介して負荷20が接続されている。尚、エンジン1
2と負荷20とは、駆動軸22によって直接接続しても
よいが、図1に示すように、エンジン12の回転速度を
所望の回転速度に変換して駆動軸22に出力する変速機
24、あるいは駆動軸22と動力をやり取り可能に設け
られたモータ26の、少なくとも一方を介してエンジン
12と負荷20とを接続することとしてもよい。エンジ
ン12から排気ガスとともに排出されるススなどの含炭
素浮遊微粒子は、パティキュレートフィルタ16で捕集
され、大気中に放出されることがない。パティキュレー
トフィルタ16上には、酸化触媒が担持されており、捕
集した含炭素浮遊微粒子を触媒の作用によって燃焼させ
ることにより、排気ガス中の含炭素浮遊微粒子を浄化す
ることができる。
【0032】一方、排気ガス中には、アッシュなどの難
燃性の浮遊微粒子が、僅かではあるが含まれており、ス
スなどの含炭素浮遊微粒子とともにパティキュレートフ
ィルタ16に捕集される。こうした難燃性の微粒子は、
フィルタ上で燃焼することなく次第に堆積していき、フ
ィルタ上に担持されている酸化触媒を覆って触媒の機能
を阻害する場合がある。その結果、捕集した含炭素浮遊
微粒子を適切に浄化することが困難になる場合が起こり
得る。
【0033】そこで、このような事態を回避するため、
パティキュレートフィルタ16上に微粒子が堆積してき
たら、排気ガス流量を意図的に増加させて、フィルタ上
に堆積している難燃性の微粒子を飛散させる。排気ガス
流量は、エンジン12の回転速度を増加させるなど、運
転条件を変更することによって容易に増加させることが
できる。また、パティキュレートフィルタ16上に堆積
した難燃性微粒子の堆積量は、フィルタの上流側と下流
側に設けた圧力センサ30,32から求めた差圧に基づ
いて推定する。もちろん、パティキュレートフィルタ1
6に流入する排気ガス流量から難燃性微粒子の堆積量を
推定するなど、種々の手法を適用して検出することもで
きる。こうして、パティキュレートフィルタ16上に堆
積した微粒子を飛散させれば、例え、難燃性の微粒子が
多量に堆積した場合でも、これを簡便に処理して、排気
ガス中の含炭素浮遊微粒子を安定して浄化することが可
能となる。かかる方法によれば、パティキュレートフィ
ルタ16を交換する手間や、経済的な負担を強いること
がないので、排気ガス中の浮遊微粒子の浄化に支障を来
した状態のまま使用され続けることがない。
【0034】また、図1に例示するように、エンジン1
2の出力が変速機24を介して負荷20に伝達されてい
る場合は、排気ガス流量を増加させるに際して、エンジ
ンが出力する動力、すなわちエンジン回転速度と出力ト
ルクとの乗算値をほぼ一定値に保ったままエンジン回転
速度を変更し、変速機24で元の回転速度に戻してから
負荷20に伝達することとしてもよい。こうすれば、負
荷20に伝達される回転速度およびトルクの状態を一定
に保ったまま排気ガス流量を増加させることができるの
で、負荷の駆動中にも、パティキュレートフィルタ16
に堆積した難燃性の微粒子を飛散させることができる。
あるいは、図1に示すように、負荷20を駆動する駆動
軸22と動力をやり取り可能にモータ26が設けられて
いる場合には、エンジンの出力トルクを変更することに
よって排気ガス流量を増加させ、出力トルクの変更分を
モータ26で打ち消すこととしてもよい。こうすれば、
負荷20に伝達されるトルクを一定に保ったまま排気ガ
ス流量を増加させることができるので、負荷を駆動しな
がら、パティキュレートフィルタ16上の微粒子を飛散
させることが可能となる。
【0035】もちろん、変速機24およびモータ26を
組み合わせて設ければ、エンジン運転条件をより柔軟に
変更して、排気ガス流量を増加させ、パティキュレート
フィルタ16上に堆積した難燃性の微粒子を飛散させる
ことが可能となる。特に、動力源としてエンジン12と
モータ26とを備え、変速機24に相当する機構を有す
るいわゆるハイブリッド車両に、こうした排気ガス浄化
装置10を適用すれば、車両の運転中にも、必要に応じ
て排気ガス流量を増加させて、フィルタ上に堆積した難
燃性の微粒子を飛散させることが可能となる。以下で
は、こうした排気ガス浄化装置について、特にハイブリ
ッド車両に適用した実施例を中心として、詳細に説明す
る。
【0036】B.装置構成: B−1.ハイブリッド車両の構成:図2は、本実施例の
排気ガス浄化装置を有するハイブリッド車両100の概
略構成を示す説明図である。図示するように、このハイ
ブリッド車両100は、エンジン110と、モータ・ジ
ェネレータ120(MG1)と、モータ・ジェネレータ
130(MG2)とを有し、エンジン110と2つのモ
ータ・ジェネレータとはプラネタリギア140で互いに
結合されている。詳細には後述するが、エンジン110
およびモータ・ジェネレータ130は、主に車両を駆動
するための駆動力を出力し、モータ・ジェネレータ12
0は主にエンジン110によって駆動されて発電機とし
て機能する。プラネタリギア140は、モータ・ジェネ
レータ130からの出力を、チェーンベルト174と車
軸170とを介して駆動輪172に伝達する役割や、エ
ンジン110からの出力を、モータ・ジェネレータ12
0と駆動輪172とに振り分ける動力分割機構としての
役割、更には、モータ・ジェネレータ130やエンジン
110の回転速度を減速あるいは増速して駆動輪172
に伝達する変速機としての役割を有している。プラネタ
リギア140の機能については後述する。
【0037】エンジン110は、周知のディーゼルエン
ジンである。図示しない吸気系から燃焼室内に吸い込ん
だ空気を圧縮した後、圧縮されて高温になった空気中に
燃料を噴射すると、燃料が燃焼室内で爆発的に燃焼する
ので、このときの燃焼圧力をクランクシャフト114か
ら動力として取り出すことができる。尚、ここではエン
ジン110はディーゼルエンジンであるとして説明する
が、もちろん、筒内噴射式のガソリンエンジンを用いる
こともできる。エンジン110は、エンジン制御用の電
子制御ユニット(以下、エンジンECU)112を用い
て制御されている。クランクシャフト114の先端に
は、ピストン位置やエンジンの回転速度を検出するクラ
ンクポジションセンサ118が取り付けられ、クランク
ポジションセンサ118の出力はエンジンECU112
に入力されている。
【0038】エンジン110の燃焼室内で燃料が燃焼す
ることにより発生する排気ガスは、排気通路180から
大気に放出される。排気ガス中には、ススなどの含炭素
浮遊微粒子や、窒素酸化物といったいわゆる大気汚染物
質が含まれている。そこで、排気通路180に設けたパ
ティキュレートフィルタ200を用いて、これら大気汚
染物質を浄化してから大気に放出する。詳細には後述す
るが、パティキュレートフィルタ200は、排気ガス中
の含炭素浮遊微粒子を捕集しながら燃焼させているの
で、通常の使用状態では捕集した微粒子がフィルタ上に
堆積してフィルタが目詰まりすることはない。もっと
も、エンジン110の整備不良によって多量のススが排
出された場合など、何らかの要因でパティキュレートフ
ィルタ200が目詰まりして、排気圧力が大幅に上昇す
ることも起こり得る。排気通路180には圧力センサ1
82が設けられており、このような事態が生じた場合に
もこれを検出することが可能となっている。
【0039】プラネタリギア140は、中心部に設けら
れたサンギア142と、サンギア142の外側に同心円
状に設けられたリングギア148と、サンギア142と
リングギア148との間に配置されてサンギア142の
外周を自転しながら公転する複数のプラネタリピニオン
ギア144と、エンジンのクランクシャフト114の端
部に結合されて各プラネタリピニオンギア144の回転
軸を軸支するプラネタリキャリア146とから構成され
ている。サンギア142は、サンギア軸141を介して
モータ・ジェネレータ120のロータ123に結合さ
れ、リングギア148は、リングギア軸147を介して
モータ・ジェネレータ130のロータ133に結合され
ている。プラネタリキャリア146は、エンジンのクラ
ンクシャフト114に結合されている。
【0040】このような構成のプラネタリギア140
は、サンギア軸141、リングギア軸147、クランク
シャフト114の3軸が動力の入出力軸とされ、3軸の
中のいずれか2軸へ入出力される動力が決定されると、
残余の1軸に入出力される動力が決定される。リングギ
ア148にはチェーンベルト174が接続されており、
動力はチェーンベルト174および車軸170を介して
駆動輪172に伝達されて、ハイブリッド車両100を
駆動する。
【0041】モータ・ジェネレータ120は、交流同期
電動機であり、外周面に複数の永久磁石122を有する
ロータ123と、回転磁界を形成する三相コイル124
が巻回されたステータ125などから構成されている。
ステータ125はケース138に固定されており、ロー
タ123は、前述したように、プラネタリギア140の
サンギア軸141に結合されている。また、サンギア軸
141には、ロータ123の回転角度を検出するレゾル
バ126が設けられている。モータ・ジェネレータ12
0は、インバータ152を介してモータ制御用の電子制
御ユニット(以下、モータECU)156に接続されて
いる。モータECU156はインバータ152を制御す
ることによって、バッテリ150から三相コイル124
に適切な周波数で適切な電流値の交流電流を供給し、こ
れによってモータ・ジェネレータ120の動作を制御し
ている。
【0042】モータ・ジェネレータ130も、モータ・
ジェネレータ120と同様の交流同期電動機であり、外
周面に複数の永久磁石132を有するロータ133と、
回転磁界を形成する三相コイル134が巻回されたステ
ータ135などから構成されている。モータ・ジェネレ
ータ130のロータ133はプラネタリギア140のリ
ングギア軸147に結合され、ステータ135はケース
138に固定されている。また、リングギア軸147に
はロータ133の回転角度を検出するレゾルバ136が
設けられている。モータ・ジェネレータ130は、イン
バータ154を介してモータECU156に接続されて
いる。モータECU156はインバータ154を制御す
ることによって、バッテリ150から三相コイル134
に適切な周波数で適切な電流値の交流電流を供給し、こ
れによってモータ・ジェネレータ130の動作を制御し
ている。
【0043】ハイブリッド車両100には、車両全体の
制御を司る電子制御ユニット(以下、ハイブリッドEC
U)160が搭載されている。ハイブリッドECU16
0は、アクセルポジションセンサ162や、ブレーキス
イッチ164、あるいはバッテリ150などの種々の情
報を検出して車両全体としての運転条件を決定し、これ
に基づいてエンジンECU112およびモータECU1
56が、それぞれエンジン110およびモータ・ジェネ
レータ120,130の動作を制御している。
【0044】B−2.ハイブリッド車両の動作の概要:
以上のような構成を有するハイブリッド車両100の動
作原理、特にプラネタリギア140の機能について説明
する。プラネタリギア140は、サンギア軸141,リ
ングギア軸147,クランクシャフト114の3軸の中
のいずれか2軸へ入出力される動力(すなわち、回転速
度およびトルク)が決定されると、残余の1軸に入出力
される動力(回転速度およびトルク)が決定される構造
となっている。これら3軸間に入出力される回転速度お
よびトルクの関係は、共線図を用いて容易に求めること
ができる。
【0045】図3は、プラネタリギア140の3軸に接
続された各ギアの回転速度および回転方向の関係を示す
共線図である。ここで、縦軸は各ギア(サンギア14
2,プラネタリキャリア146,リングギア148)の
回転数、すなわち、モータ・ジェネレータ120,エン
ジン110,モータ・ジェネレータ130の回転速度を
表している。一方、横軸は各ギアのギア比を表してい
る。横軸上にサンギアを表す座標軸Sとリングギアを表
す座標軸Rとを取り、リングギア148の歯数に対する
サンギア142の歯数をρとすると、プラネタリキャリ
アを表す座標軸Cは、サンギア142とリングギア14
8との間を1:ρに内分する座標位置にくる。
【0046】今、プラネタリキャリア146すなわちエ
ンジン110の回転速度をNe とし、リングギア148
すなわちモータ・ジェネレータ130の回転速度をNr
とする。共線図上で、プラネタリキャリアを表す座標軸
Cに回転速度Ne をプロットし、リングギアを表す座標
軸Rに回転速度Nr をプロットして、両プロット点を直
線で結ぶ。このような直線を考えると、サンギア142
すなわちモータ・ジェネレータ120の回転速度Ns
は、得られた直線とサンギアを表す座標軸Sとの交点の
座標として求めることができる。このような直線は動作
共線と呼ばれる。このように、プラネタリキャリア14
6,リングギア148,サンギア142の中のいずれか
2つの回転速度が決定されれば、共線図上に2つの座標
点をプロットして、両プロット点を結ぶ動作共線を考え
ることにより、他の1つの回転速度を求めることができ
る。ここで、エンジン110の回転速度Ne ,モータ・
ジェネレータ130の回転速度Nr ,モータ・ジェネレ
ータ120の回転速度Ns とすると、これらの回転速度
は、下式のような関係を有しており、2つの回転速度を
決めると残余の1つの回転速度を算出することができ
る。 Ns =Nr −(Nr −Ne )・(1+ρ)/ρ … (1)
【0047】次に、プラネタリギア140の3軸間に入
出力されるトルクの関係について説明する。共線図上で
トルクの関係を求めるには、動作共線をあたかも剛体の
ように扱って、トルクを剛体に作用するベクトルのよう
に扱う。例えば、エンジン110がトルクTe を発生
し、駆動輪172からトルクTr を出力する場合を考え
る。駆動輪172から出力するトルクは、動作共線上で
は駆動軸R上にかかる反力トルクTr として表れる。
【0048】今、座標軸Cの位置で動作共線に下からト
ルクTe を作用させると、このトルクTe を、図3に示
すように、座標軸S上のトルクTesと、座標軸R上のト
ルクTerとに分離して扱うことができる。このときのト
ルクTesおよびトルクTerの大きさは、次式(2)およ
び(3)によって表される。 Tes=Te・ρ/(1+ρ) … (2) Ter=Te/(1+ρ) … (3)
【0049】駆動輪172からトルクTr を安定して出
力するためには、プラネタリギア140の3軸に加わる
トルクが釣り合う状態、すなわち、動作共線に作用する
ベクトルが釣り合うようにすればよい。従って、座標軸
S上にトルクTesと大きさが同じで向きが反対のトルク
Tm1をモータ・ジェネレータ120を用いて作用させ、
座標軸R上には、リングギア148が駆動輪172から
受けるトルクTr およびトルクTerの合力と大きさが同
じで向きが反対のトルクTm2をモータ・ジェネレータ1
30を用いて作用させる。こうすれば、座標軸S上では
TesとTm1とが、座標軸R上ではTr とTerとTm2とが
それぞれ釣り合うので、動作共線全体として釣り合わせ
ることができる。結局、エンジン110が回転速度Ne
でトルクTe を発生している場合、モータ・ジェネレー
タ120を回転速度Ns で回転させれば、モータ・ジェ
ネレータ130は上式(1)で与えられる回転速度Nr
で回転する。この状態を安定に保つためには、モータ・
ジェネレータ120でトルクTm1を発生させ、モータ・
ジェネレータ130でトルクTm2を発生させればよい。
トルクTm1の大きさは、上式(2)で与えられ、トルク
Tm2の大きさは,次式(4)で与えられる。 Tm2=Tr −Ter … (4)
【0050】ここで、図3の共線図の座標軸Sに示され
ているように、モータ・ジェネレータ120の回転方向
とトルクTm1の向きとは逆方向であるから、モータ・ジ
ェネレータ120は発電機として動作している。また、
座標軸Rに示されているように、モータ・ジェネレータ
130の回転方向とトルクTm2の向きとは同じ向きであ
るから、モータ・ジェネレータ130は電動機として動
作している。すなわち、モータ・ジェネレータ120で
発電しつつ、モータ・ジェネレータ130で電力を消費
している状態となっている。
【0051】エンジン110で発生する動力Pe (=T
e ×Ne )を、リングギア148で出力すべき動力Pr
(=Tr ×Nr )と等しくしておけば、モータ・ジェネ
レータ120で発電した電力Pm1(=Tes×Ns )と、
モータ・ジェネレータ130で消費する電力Pm2(=T
m2×Nr )とが等しくなっていることは、簡単な式変形
によって確かめることができる。このように、モータ・
ジェネレータ120とプラネタリギア140とモータ・
ジェネレータ130とは、エンジン110の出力する動
力Pe (=Te ×Ne )を、トルクTr および回転速度
Nr の組合せは異なるが、同じ値の動力Tr に変換して
出力する機能を有している。以下では、必要に応じて、
このような機能をトルク変換機能と呼ぶものとする。出
力するトルクおよび回転速度の組合せは、2つのモータ
・ジェネレータの動作状態によって変更することができ
る。これを換言すれば、トルクTr および回転速度Nr
の動力Pr を車軸170に出力しなければならない場
合、動力Pr と同じ動力を出力しさえすれば、エンジン
の運転条件を任意に選択可能なことを意味している。エ
ンジンのエネルギ効率は、エンジン回転速度および発生
トルクの組合せによって大きく異なり最適な運転条件が
存在するから、要求された動力を出力する運転条件の中
から最も効率の良い運転条件でエンジンを運転すれば、
エンジンのエネルギ効率を大きく向上させることがで
き、延いては車両全体としてのエネルギ効率を大きく向
上させることが可能となる。
【0052】また、エンジンは一般に、回転速度があま
りに小さくなったり、あるいは発生トルクが小さくなっ
て、動力の出力値があまりに小さな値となるとエネルギ
効率が低下する傾向にある。従って、車軸に出力すべき
動力値があまりに小さな値の場合には、エンジン110
の運転を停止し、バッテリ150に蓄えた電力でモータ
・ジェネレータ130を駆動して、いわゆる電気自動車
として走行する。
【0053】車両が減速する場合には、車軸170がチ
ェーンベルト174を介してリングギア148を回転さ
せるので、この回転を利用してモータ・ジェネレータ1
30で発電し、電力をバッテリ150に蓄える。このよ
うないわゆる回生動作を行えば、減速時の車両の運動エ
ネルギを電気エネルギとして回収することができる。車
両の発進時や低速走行時などには、こうして蓄えた電力
を利用することで、車両全体としての燃料消費効率を向
上させることができる。
【0054】更に、高速走行時や急加速時などのように
大きな動力が必要な場合は、エンジン110が出力する
動力に加えて、モータ・ジェネレータ120からも動力
を発生させて車軸170に伝達する。こうしてモータ・
ジェネレータ130に加えてモータ・ジェネレータ12
0でもエンジン110をアシストすれば、より大きな動
力を出力して、車両の運動性能を大きく改善することも
できる。また、バッテリ150に蓄えている電力が少な
くなった場合には、車軸170に出力すべき動力よりも
大きな動力をエンジンで出力し、多めに出力した動力を
用いてモータ・ジェネレータ120で発電し、車両の運
転中にバッテリ150を充電することも可能である。
【0055】このように、車両の運転状態に応じてエン
ジン110やモータ・ジェネレータ120,130を適
切に動作させる制御は、ハイブリッドECU160が行
う。以下、ハイブリッドECU160が行っている運転
制御について簡単に説明する。
【0056】図4は、運転制御ルーチンの流れを示すフ
ローチャートである。運転制御ルーチンを開始すると、
ハイブリッドECU160は、先ず初めに車軸170か
ら出力すべき要求動力Pdを決定する処理を行う(ステ
ップS100)。要求動力Pdは、次のようにして、ア
クセルポジションセンサ162と車軸の回転速度とに基
づいて決定することができる。アクセルペダルは、車両
の運転者が出力トルクが足らないと感じたときに踏み込
まれるものであるから、アクセルペダルの踏み込み量
(アクセルポジションセンサ162の出力)は運転者の
欲しているトルクに対応している。トルクに回転速度を
乗算すれば動力が得られる。また、車軸170とリング
ギア軸147とはチェーンベルト174を介して接続さ
れているので、車軸の回転速度はレゾルバ136の出力
から求めることができる。従って、レゾルバ136の出
力から求めた車軸の回転速度と、アクセルポジションセ
ンサ162の出力とから、車軸170に出力すべき要求
動力Pdを決めてやることができる。本実施例では、ア
クセルポジションセンサ162と車軸の回転速度とに対
応して、車軸に出力すべき要求動力Pdの値が実験的に
求められており、マップの形式でハイブリッドECU1
60に予め記憶されている。
【0057】次に、充放電電力Pbおよび補機駆動動力
Phを算出する(ステップS102,S104)。充放
電電力Pbとは、バッテリ150の充放電に要する単位
時間あたりのエネルギであり、バッテリ150を充電す
る必要がある場合には正の値、放電する必要がある場合
には負の値を採る。また、補機駆動動力Phとは、エア
コンなどの補機を駆動するために必要となる単位時間あ
たりの仕事量である。補機駆動動力Phは、駆動してい
る補機を検出し、これらの駆動に要する単位時間あたり
の仕事量を加算することで算出する。こうして、車軸1
70に出力すべき要求動力Pd,充放電電力Pb,補機
駆動動力Phを算出したら、これらを加算して出力すべ
き必要動力Peを算出する(ステップS106)。ここ
で必要動力Peとは、エンジン110、モータ・ジェネ
レータ120、モータ・ジェネレータ130をひとまと
まりのハイブリッド機関と見たときに、ハイブリッド機
関が出力すべき動力である。
【0058】次に、ハイブリッドECU160は、こう
して算出された必要動力Peに基づいてエンジン110
の運転条件を設定する(ステップS108)。エンジン
の運転条件は、エンジンの目標回転速度Neと目標トル
クTeとの組み合わせによって設定される。エンジン1
10の運転条件は、原則的にはエンジン110での燃料
消費効率ができるだけ高くなるように設定されるが、後
述するように、排気ガス流量を増加させる必要がある場
合には、異なる運転条件に設定される。かかる処理の内
容については後述する。
【0059】エンジン110の運転条件を設定すると、
ハイブリッドECU160は、続いてモータ・ジェネレ
ータ120およびモータ・ジェネレータ130のそれぞ
れについて、発生トルクおよび回転速度の指令値を設定
する(ステップS110)。すなわち、リングギア軸1
47の回転速度Nrは先に検出されているので、エンジ
ン110の回転速度Neと発生トルクTeとが定まる
と、前述した式(1)からモータ・ジェネレータ120
の回転速度Nsを算出することができる。また、それぞ
れのモータ・ジェネレータ120,130の発生トルク
の指令値は、前述した式(2)ないし式(4)に基づい
て算出することができる。
【0060】以上のようにしてエンジン110の運転条
件と、2つのモータ・ジェネレータ120,130につ
いての発生トルクおよび回転速度の指令値を設定した
ら、設定した運転条件に従ってエンジン110およびモ
ータ・ジェネレータ120,モータ・ジェネレータ13
0を制御する(ステップS112)。モータ・ジェネレ
ータの制御としては、同期モータについての周知の方法
を適用することができる。本実施例では、いわゆる比例
積分制御による制御を実行している。つまり、各モータ
の現在のトルクを検出し、目標トルクとの偏差および目
標回転数に基づいて、各相に印加する電圧指令値を設定
する。印加される電圧値は上記偏差の比例項、積分項、
累積項によって設定される。それぞれの項にかかる比例
係数は実験などにより適切な値が設定される。こうして
設定された電圧は、インバータ152,154に入力さ
れ、いわゆるPWM制御により各モータ・ジェネレータ
に印加される。
【0061】このように、エンジン112およびモータ
・ジェネレータ120,130は、ハイブリッドECU
160の制御の下で制御され、その結果、ハイブリッド
車両が適切に運転されることになる。
【0062】B−3.パティキュレートフィルタの概
要:図5は、本実施例の排気ガス浄化装置に用いられて
いるパティキュレートフィルタ200の構造を概念的に
示す説明図である。図5(a)は、パティキュレートフ
ィルタ200を排気ガスが流入する側から見た正面図で
あり、図5(b)は、パティキュレートフィルタ200
を、排気ガスの流れる方向に沿って切断したときの側断
面図である。
【0063】パティキュレートフィルタ200は、いわ
ゆるハニカム構造を有するコージライト製のセラミック
スフィルタであり、フィルタには、後述する触媒成分が
担持されている。もちろん、セラミックフィルタの材質
はコージライトに限らず、炭化珪素や窒化珪素などの周
知のセラミックス材料を用いることができる。ハニカム
構造をしたパティキュレートフィルタ200の内部に
は、図5(b)に示すように、排気ガスが通過する多数
の通路202が形成されており、これら通路の上流側あ
るいは下流側の一端には、図示するように互い違いに目
止め204が設けられている。図5では、目止め204
は、ハッチングを付して表示している。
【0064】図5(b)の左側から、排気ガスが流れて
くると、排気ガスは、上流側に目止め204が設けられ
ていない通路202からパティキュレートフィルタ20
0内に流入する。しかし、その通路の下流側は目止め2
04で閉塞されているので、図5(b)に矢印で示すよ
うに、通路202の隔壁206を通って、下流側に目止
め204のされていない通路202に抜けて行く。コー
ジライトは焼成時に内部に多孔質構造が形成されてお
り、排気ガスが隔壁206内の多孔質構造を通過する際
に、排気ガス中の含炭素浮遊微粒子が捕集される。
【0065】また、コージライトの隔壁206の多孔質
構造の表面には、アルミナを主成分とする基材層が形成
されており、この基材層の上に貴金属触媒と活性酸素放
出剤とが担持されている。貴金属には、白金Ptが主に
使用されるが、他にパラジウムPdなどの酸化活性を有
する金属を適用することができる。活性酸素放出剤とし
ては、カリウムK,ナトリウムNa,リチウムLi,セ
シウムCs,ルビジウムRbなどのアルカリ金属や、バ
リウムBa,カルシウムCa,ストロンチウムSrのよ
うなアルカリ土類金属、ランタンLa,イットリウム
Y,セリウムCeのような希土類、および遷移金属から
選ばれた元素を主に使用することができる。尚、活性酸
素放出剤としては、カルシウムCaよりもイオン化傾向
の高いアルカリ金属やアルカリ土類金属、すなわち、カ
リウムK,リチウムLi、セシウムCs,ルビジウムR
b,バリウムBa,ストロンチウムSrを好適に用いる
ことができる。以下に説明するように、パティキュレー
トフィルタ200は、こうした貴金属触媒および活性酸
素放出剤の働きにより、捕集した含炭素浮遊微粒子を燃
焼させることが可能である。
【0066】図6は、パティキュレートフィルタ200
の内部に形成された多孔質構造の表面を概念的に示した
拡大図である。パティキュレートフィルタ200の多孔
質構造の表面は、模式的には、カリウムKやバリウムB
aなどの活性酸素放出剤250の上に、白金Ptなどの
貴金属触媒252が分散した状態として表すことができ
る。貴金属触媒252は、粒径が1μm以下の微粒子状
で、活性酸素放出剤250の上に均一に分散して担持さ
れている。
【0067】活性酸素放出剤250は、排気ガス中に過
剰な酸素が含まれている場合には、過剰な酸素を取り込
んで蓄え、排気ガス中の酸素濃度が低下すると、蓄えた
酸素を活性酸素として放出する機能を有している。
【0068】図6(a)は、排気ガス中に過剰な酸素が
含まれている場合を示している。排気ガス中には、燃焼
によって生じる窒素酸化物が含まれている。窒素酸化物
はほとんどが一酸化窒素NOの状態で含まれているの
で、図6では窒素酸化物を一酸化窒素NOとして表示し
ている。一酸化窒素NOは極性分子であることから、排
気ガス中のNOは速やかに白金Pt上に吸着する。Pt
は強い酸化活性を有しているため、NOはPt上で排気
ガス中の酸素と反応し、亜硝酸イオンNO2-を経由して
硝酸イオンNO3-となり、硝酸塩の形で活性酸素放出剤
250に取り込まれる。もちろん、一部は亜硝酸イオン
NO2-のまま亜硝酸塩の形で取り込まれる場合もある。
Pt上の硝酸イオンNO3-、あるいは亜硝酸イオンNO
2-は、いわゆる「スピルオーバ」と呼ばれる現象によっ
て活性酸素放出剤250まで移動する。「スピルオーバ
現象」とは、触媒上で吸着分子が活発に動き回る現象で
ある。触媒上では、Ptなどの微粒子はできるだけ均一
に分散させているとはいえ、分子レベルで言えば局在し
ていることに変わりはないが、スピルオーバ現象によっ
て吸着分子が表面を活発に移動し得るために、表面全体
が触媒として機能しているものと考えられている。この
ように、排ガス中に酸素が過剰に存在している条件で
は、NOがPt上で酸化され、スピルオーバ現象によっ
て活性酸素放出剤250まで運ばれて、硝酸塩あるいは
亜硝酸塩の形で過剰酸素とともに蓄えられる。
【0069】図6(b)は、排気ガス中の酸素濃度が低
下した場合に、活性酸素放出剤250が蓄えた酸素を活
性酸素として放出する様子を概念的に示した説明図であ
る。排気ガス中には、炭化水素系化合物や一酸化炭素な
どの還元物質が含まれている。ススなどの含炭素浮遊微
粒子も還元物質として作用する。図6(b)では、炭化
水素系化合物をHCと表示し、ススなどの含炭素浮遊微
粒子は炭素を表すCで模式的に表示している。前述した
ようにPtは強い酸化活性を有しているので、排気ガス
中に酸素が存在すれば、これら還元物質を酸化して、二
酸化炭素CO2や水に変換することができる。
【0070】ところが、排気ガス中の酸素濃度が低下し
て、還元物質に見合う分量の酸素が存在していない場合
には、図6(b)に示すように、Ptは活性酸素放出剤
250に蓄えておいた硝酸イオン(あるいは亜硝酸イオ
ン)を分解し、発生した活性酸素を用いて還元物質を酸
化する。図6(b)を参照しながら、かかる現象につい
て説明する。活性酸素放出剤250に蓄えられていた硝
酸イオン(あるいは亜硝酸イオン)は、スピルオーバ現
象によってPt上に移動する。Pt上では、硝酸イオン
の電子雲がPt側に吸い寄せられて偏在する結果、硝酸
イオン(あるいは亜硝酸イオン)の窒素原子と酸素原子
との間の化学結合が切れ易い状態になっている。図6
(b)において、硝酸イオンを「N+3・O」と表示し
ているのは、窒素原子と酸素原子との間の結合が切れ易
くなっている様子を模式的に表示したものである。この
ような状態に還元物質が作用すると、窒素原子と酸素原
子との結合が切断されて活性酸素が発生する。活性酸素
は極めて反応性に富んだ物質であり、排気ガス中の炭化
水素系化合物、一酸化炭素や、ススなどの含炭素浮遊微
粒子などと速やかに反応して、これらを二酸化炭素CO
2 や水などに変換することができる。
【0071】活性酸素放出剤250は、硝酸イオンを分
解する際だけでなく、排気ガス中の一酸化窒素NOを取
り込む際にも活性酸素を放出する。かかるメカニズム
は、次のようなものであると考えられる。活性酸素放出
剤250は排気ガスによって高温に加熱されるため、通
常は二酸化炭素CO2 と結合して炭酸塩の状態になって
いると考えられる。一酸化窒素NOが活性酸素放出剤2
50に蓄積される際には、炭酸イオンCO3-が二酸化炭
素CO2 と活性酸素とに分解され、この結果、活性酸素
が放出されるものと考えられる。
【0072】このように、パティキュレートフィルタ2
00は、排気ガス中に酸素が過剰に存在している条件で
は排気ガス中の窒素酸化物NOを取り込み、酸素濃度が
低下すると、無害な窒素などに分解して浄化する。いず
れの条件においても活性酸素を放出し、この活性酸素を
利用することで、フィルタ上に捕集した含炭素浮遊微粒
子を燃焼させることができる。
【0073】もっとも、フィルタの表面にアッシュなど
の難燃性の微粒子が堆積して、貴金属触媒252や活性
酸素放出剤250の表面を覆ってしまうと、排気ガス中
の窒素酸化物NOを取り込むことが困難となる。その結
果、活性酸素を放出することができなくなり、排気ガス
中の含炭素浮遊微粒子を適切に浄化することが困難とな
る。このようなことは、通常の使用状態では生じ難い
が、例えばエンジン110の整備不良などに起因して、
多量のエンジンオイルが燃焼室内で燃焼した場合などに
は生じ得る。あるいは、通常の使用では、含炭素浮遊微
粒子はパティキュレートフィルタ200上で連続的に燃
焼されており、フィルタ上に堆積することはないが、何
らかの原因で、多量の含炭素浮遊微粒子が流入した場合
には、フィルタで燃焼可能な能力を超えた微粒子はフィ
ルタ上に堆積することになる。含炭素浮遊微粒子は、フ
ィルタ上に堆積している間に次第に難燃性の微粒子に変
質することから、こうした含炭素浮遊微粒子が難燃化し
てフィルタ上に堆積することも生じ得る。
【0074】このように、何らかの原因で、パティキュ
レートフィルタ200上に難燃性の浮遊微粒子が堆積し
た場合、かかる状態を放置したのでは、排気ガス中の含
炭素浮遊微粒子を適切に浄化することはできない。そこ
で、本実施例の排気ガス浄化装置では、このような場合
には、エンジン運転条件を次のように設定することで、
パティキュレートフィルタ200上に堆積した難燃性の
微粒子を飛散させ、排気ガス中の含炭素浮遊微粒子を安
定して浄化することを可能としている。以下、エンジン
運転条件を設定する処理について詳しく説明する。
【0075】C.第1実施例のエンジン運転条件設定処
理:図7は、第1実施例の排気ガス浄化装置が行うエン
ジン運転条件設定処理の流れを示すフローチャートであ
る。前述したように、この処理はハイブリッドECU1
60が、ハイブリッド車両の運転制御ルーチン(図4参
照)の中で行う処理である。
【0076】エンジン運転条件設定処理を開始すると、
先ず初めに、エンジンの現在の運転条件を読み込む(ス
テップS200)。エンジンの運転条件としては、エン
ジン回転速度と発生トルクとを読み込む。ついで、次に
説明するようにして、燃料消費効率を考慮しながらエン
ジンの運転条件を設定する(ステップS202)。
【0077】図8は、エンジンの運転条件と燃料消費効
率との関係を示す説明図である。図示するように、内燃
機関の燃料消費効率は、通常、運転条件に応じて異なっ
ている。図8の横軸はエンジンの回転速度Neを示し、
縦軸はエンジンの発生トルクTeを示している。図中の
曲線Bはエンジン110の出力可能な最大トルクを示し
ている。曲線α1からα6は、燃料消費効率が一定値と
なる等高線を示しており、燃料消費効率はα1からα6
の順に低くなっていく。また、曲線C1からC3はそれ
ぞれエンジン110から出力される動力(回転数×トル
ク)が一定となるラインを示している。
【0078】図8から明らかなように、エンジン110
から曲線C1に相当する動力を出力する場合には、図中
のA1点に相当する運転条件が最も高効率となる。同様
に曲線C2およびC3に相当する動力を出力する場合に
は図中のA2点およびA3点で運転する場合が最も高効
率となる。以上の説明から明らかなように、エンジンが
出力すべき動力に応じて、最も効率の良い運転条件を1
つ定めることができる。尚、図中の曲線Aは、種々の動
力に対して定められた最も最も効率の良くなる運転条件
を結んで得られた曲線であり、このような曲線は動作曲
線と呼ばれる。
【0079】図7のステップS202の処理では、前述
した運転制御ルーチン中(図4のステップS106)で
算出した必要動力Peに対応する運転条件を動作曲線上
で見い出すことによって、燃料消費効率が最も高くなる
ようなエンジンの運転条件を設定する。具体的には、ハ
イブリッドECU160に内蔵されたRAMに、発生す
べき動力に対して動作曲線上の運転条件(エンジン回転
速度、発生トルクの組み合わせ)が予め記憶されてお
り、RAMを参照することによって、エンジンの回転速
度、発生トルクを設定する。
【0080】こうして、燃料消費効率を考慮してエンジ
ン運転条件を設定したら、続いて、パティキュレートフ
ィルタ200の通気抵抗を検出する(ステップS20
4)。通気抵抗の検出は、排気通路180に設けられた
圧力センサ182の出力に基づいて検出する。すなわ
ち、パティキュレートフィルタ200の上流側の排気管
内圧力は、フィルタの通気抵抗が高くなるほど上昇する
ことから、エンジンの各運転条件で予め計測しておいた
通常の排気管内圧力と、現在の排気管内圧力とを比較す
ることによって、パティキュレートフィルタ200の通
気抵抗を検出することができる。
【0081】尚、本実施例では、パティキュレートフィ
ルタ200の上流側での排気管内圧力から通気抵抗を検
出するものとして説明したが、フィルタの下流側にも圧
力センサを設けておき、上流側の圧力センサと下流側の
圧力センサとでパティキュレートフィルタ200前後の
差圧を検出して通気抵抗を検出しても良い。こうしてフ
ィルタの差圧に基づいて通気抵抗を検出すれば、より正
確に検出することができる。
【0082】また、パティキュレートフィルタ200前
後の差圧は、厳密には、フィルタを通過する排気ガス流
量によって変動することから、以上の説明では圧力セン
サの出力とエンジン運転条件とに基づいて通気抵抗を検
出するものとした。しかし、通常の使用状況では現れな
いような、通気抵抗の大幅な上昇のみを検出することと
すれば、エンジン運転条件の影響を考慮することなく、
より簡便に、圧力センサで検出した差圧のみからフィル
タの通気抵抗を推定することとしてもよい。
【0083】続いて、ハイブリッドECU160は、パ
ティキュレートフィルタ200上に堆積しているアッシ
ュなどの難燃性の微粒子を飛散させる処理が必要か否か
を判断する(ステップS206)。かかる判断は、検出
した通気抵抗と、通気抵抗の許容値との大小関係に基づ
いて行う。検出した通気抵抗が許容値よりも小さい場合
には、アッシュなどの堆積した微粒子を飛散させる処理
は不要と判断し(ステップS206:no)、ステップ
S202で設定したエンジン運転条件をそのまま採用す
ればよいので、エンジン運転条件設定処理を抜けて、図
4に示した運転制御ルーチンに復帰する。
【0084】また、検出した通気抵抗が通気抵抗の許容
値よりも大きい場合(ステップS206:yes)は、
ステップS202で設定した運転条件が、フィルタ上に
堆積した難燃性の微粒子が自然に飛散する運転条件か否
かを判断する(ステップS208)。詳細には後述する
が、エンジンが高回転速度あるいは高負荷条件で運転さ
れ、排気ガス流量が所定値以上となっている場合は、特
別な処理を行わなくても、フィルタ上に堆積したアッシ
ュなどを飛散させることができる。ハイブリッドECU
160のRAMには、アッシュを飛散させ得る運転条件
が実験的に予め求められて記憶されている。ステップS
208では、かかるマップを参照することにより、ステ
ップS202において設定されたエンジン運転条件で、
パティキュレートフィルタ200上に堆積している難燃
性の微粒子が飛散するか否かを判断するのである。
【0085】設定されているエンジン運転条件が、フィ
ルタ上のアッシュを自然に飛散させ得るような運転条件
である場合には(ステップS208:yes)、ステッ
プS202で燃料消費効率を優先して設定したエンジン
運転条件をそのまま採用することとして、エンジン運転
条件設定処理を抜けて、図4に示した運転制御ルーチン
に復帰する。一方、ステップS202で設定されたエン
ジン運転条件では、フィルタ上に堆積しているアッシュ
などが飛散しないと判断された場合は(ステップS20
8:no)、アッシュなどが飛散するような運転条件に
変更する処理を行う(ステップS210)。
【0086】図9は、燃料消費効率を優先して設定した
エンジン運転条件を、パティキュレートフィルタ200
上に堆積した難燃性の微粒子を飛散させるための運転条
件に変更している様子を示す説明図である。図中の黒丸
で表示した運転条件は、ステップS202で設定された
エンジン運転条件である。また、図中で黒い星印で表示
した運転条件は、フィルタ上に堆積した微粒子を飛散さ
せるべく変更された運転条件である。かかる運転条件
は、以下に説明するように排気ガス流量に基づいて設定
されている。
【0087】図10は、パティキュレートフィルタ20
0上に堆積しているアッシュ、あるいはフィルタ上に堆
積して難燃化した含炭素浮遊微粒子などの堆積厚さと、
パティキュレートフィルタ200を通過する排気ガス流
量との関係を実験的に求めて、得られた結果を概念的に
示した説明図である。図10から明らかなように、排気
ガス流量がある値を超えると、フィルタ上に堆積してい
る微粒子が飛散する現象が見いだされた。従来は、これ
ら微粒子はフィルタ上に強固に付着しているので、排気
ガス流量を増加させることで堆積している微粒子を飛散
させるには、エンジンでは発生し得ない程に多量の排気
ガス流量が必要になると思われていた。例え、このよう
な多量の排気ガスを発生させることができたとしても、
パティキュレートフィルタに過大な圧力がかかるため
に、フィルタが破損しかねないと考えられていた。しか
し、図10に示した実験結果によれば、エンジン運転条
件をさほど非現実的な運転条件とせずに十分に発生可能
な排気ガス流量で、パティキュレートフィルタ200上
に堆積した微粒子を飛散させ得ることが見いだされた。
【0088】図7のステップS210の処理では、この
ような知見に基づいて、パティキュレートフィルタ20
0上に堆積している難燃性の微粒子を飛散させるべく、
排気ガス流量が所定値以上となるようなエンジン運転条
件に変更する。図9中に示した曲線β1ないしβ5は、
排気ガス流量が等しい運転条件を結んだ等高線を示して
いる。ディーゼルエンジンにおいては、排気ガス流量
は、エンジン回転速度の増加に伴って大きくなる傾向を
示す。これは、ディーゼルエンジンでは、通常、エンジ
ンの1サイクルあたりに吸い込む空気量はほぼ一定であ
り、従って1サイクルで排出する排気ガス量もほぼ一定
となるので、結局、単位時間あたりのサイクル数すなわ
ちエンジン回転速度の増加に伴って排気ガス流量が増加
するためである。また、排気ガス流量は、発生トルクの
増加によっても若干増加する傾向にある。これは、発生
トルクを増加させるために燃料量を増加すると、それに
伴って生成する二酸化炭素などの燃焼ガスが増加するこ
ととなり、その結果として、1サイクルあたりに排出す
る排気ガス量が増加するためである。
【0089】図9に示した例では、エンジン回転速度N
e1,発生トルクTe1の条件から、エンジン回転速度
Ne2,発生トルクTe2の条件に変更することで、排
気ガス流量をβ4からβ2に増加させている。ここで、
流量β2は、パティキュレートフィルタ200上に堆積
したアッシュなどが飛散する排気ガス流量に若干の余裕
を持たせて設定されている。また、排気ガス流量を増加
させるに際して、本実施例では、運転条件の変更に伴っ
てエンジンの出力する動力(発生トルク×回転速度)が
変化しないような運転条件に変更している。例えば、図
9に示した例では、変更前の運転条件(発生トルクTe
1,エンジン回転速度Ne1)も変更後の運転条件(発
生トルクTe2,エンジン回転速度Ne2)も、いずれ
も曲線C3上にあって、エンジン110は同じ値の動力
を出力している。このように、動力一定の条件でエンジ
ン運転条件を変更している理由については後述する。
【0090】以上のように、図7に示したエンジン運転
条件設定処理では、通常は燃料消費効率が最も高くなる
ようにエンジン運転条件が設定され、何らかの要因でパ
ティキュレートフィルタ200に難燃性の微粒子が堆積
した結果、フィルタの通気抵抗が許容範囲を超えて上昇
した場合には、排気ガス流量が所定流量以上となるよう
なエンジン運転条件に変更される。図4に示した運転制
御ルーチンでは、こうして設定されたエンジン運転条件
に基づいて、モータ・ジェネレータ120,130が制
御され、その結果、運転者の意図に応じて、ハイブリッ
ド車両が適切に運転されることになる。
【0091】ここで、排気ガス流量を増加させるに際し
ては、エンジンの出力する動力を一定に保ったまま運転
条件を変更しているので、モータ・ジェネレータ12
0,130では、図3を用いて前述したトルク変換のみ
が行われていることになる。すなわち、バッテリ150
(図2参照)から電力を持ち出してモータ・ジェネレー
タ120,130でエンジンをアシストしたり、逆にモ
ータ・ジェネレータ120,130を発電機として機能
させて、エンジンの出力するトルクを吸収してやる必要
がない。その結果、バッテリ150に電力が充電されて
いない場合や、あるいは完全に充電された状態となって
いる場合でも、エンジン運転条件を変更して排気ガス流
量を適切に増加させることができる。もちろん、モータ
・ジェネレータ120,130においてトルク変換が行
われる結果、車軸に伝達される回転速度およびトルクは
一定に保たれているので、車両の運転者が違和感を感じ
ることもない。
【0092】また、トルク変換を行っている状態では、
モータ・ジェネレータ120,130は、エンジンの出
力する動力を保ったまま回転速度を変換して伝達してお
り、いわゆる変速機として機能していることになる。従
って、モータ・ジェネレータ120,130に代えて、
いわゆる変速機を設けることとしてもよい。こうすれ
ば、簡便な機構を用いて同様の機能を実現することが可
能となる。
【0093】尚、以上の説明では、排気ガス流量を増加
させる際には、エンジンが出力する動力の値が変動しな
いようにエンジン運転条件を変更するものとしたが、こ
れに限らず、エンジンの出力する動力が変動するような
運転条件に変更しても構わない。例えば、図11の黒い
星印で示したように、エンジンの出力する動力が低下す
るような運転条件に変更してもよいし、あるいは図11
に白抜きの星印で示したように、エンジンの出力する動
力が増加するような運転条件に変更してもよい。エンジ
ンの動力が減少するような運転条件に変更した場合は、
動力の減少分を補うようにモータ・ジェネレータ12
0,130が制御され、逆に、エンジンの動力が増加す
るような運転条件に変更された場合は、動力の増加分を
吸収するようにモータ・ジェネレータ120,130が
制御されることになる。このように、エンジンが出力す
る動力の変動を、モータ・ジェネレータ120,130
を用いて補うこととすれば、エンジンの運転条件をより
柔軟に設定することが可能となる。もちろん、この場合
でも、エンジンが出力する動力の変動をモータ・ジェネ
レータ120,130で適宜打ち消しているので、車軸
に伝達される回転速度およびトルクは一定に保たれてお
り、車両の運転者が違和感を感じることはない。
【0094】以上に説明した第1実施例の排気ガス浄化
装置においては、パティキュレートフィルタ200にア
ッシュなどの難燃性の微粒子が多量に堆積し、排気ガス
中の含炭素浮遊微粒子の浄化に支障を来たしかねない事
態となった場合でも、エンジン運転条件を変更して排気
ガス流量を所定値以上に増加させることで、フィルタ上
に堆積している微粒子を飛散させることができる。その
結果、排気ガス中の含炭素浮遊微粒子を、常に安定して
浄化することが可能となる。
【0095】また、何らかの理由で、パティキュレート
フィルタ200上に多量の含炭素浮遊微粒子が堆積し、
難燃性の微粒子に変質して、新たな含炭素浮遊微粒子を
適切に浄化することが困難となった場合でも、排気ガス
流量を増加させて、フィルタ上に堆積している難燃性の
微粒子を飛散させることで、そのまま継続して含炭素浮
遊微粒子を浄化することが可能となる。
【0096】加えて、排気ガス流量を増加させるために
エンジン運転条件を変更すると、エンジンの出力状態、
すなわちエンジン回転速度あるいは出力トルクの少なく
とも一方が変動することになるが、モータ・ジェネレー
タ120,130を適切に制御して、エンジン出力の変
動を補うことにより、ハイブリッド車両の運転者に違和
感を与えることなく快適な運転を維持することが可能と
なっている。
【0097】D.第2実施例のエンジン運転条件設定処
理:以下、第2実施例の排気ガス浄化装置が行うエンジ
ン運転条件設定処理について説明する。第2実施例のエ
ンジン運転条件設定処理は、前述した第1実施例のエン
ジン運転条件設定処理に対して、アッシュなどの難燃性
微粒子の堆積量を推定している点と、堆積量の推定値に
応じた排気ガス流量が得られるような運転条件にエンジ
ン運転条件を変更している点とが大きく異なっている。
【0098】図12は、第2実施例の排気ガス浄化装置
が行うエンジン運転条件設定処理の流れを示すフローチ
ャートである。図12のフローチャートを参照しなが
ら、第1実施例のエンジン運転条件設定処理と異なって
いる点を中心に説明する。
【0099】第2実施例のエンジン運転条件設定処理に
おいても、処理を開始すると先ず初めに、エンジンの現
在の運転条件(エンジン回転速度および発生トルク)を
読み込む(ステップS300)。ついで、燃料消費効率
を考慮してエンジンの運転条件を設定する(ステップS
302)。かかる処理は、前述した第1実施例における
処理と同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0100】続いて、パティキュレートフィルタ200
上に堆積しているアッシュなどの難燃性微粒子の堆積量
を推定する処理を開始する(ステップS304)。以
下、パティキュレートフィルタ200上の微粒子の堆積
量を推定する処理について説明する。前述したように、
アッシュは、燃焼室内に少しずつ入り込んだエンジンオ
イルが、燃料と一緒に燃焼することによって発生する。
通常、エンジンオイルの消費量はエンジンの運転条件に
応じて異なっており、これに対応して、アッシュの発生
量もエンジン運転条件に応じて異なっている。そこで、
パティキュレートフィルタ200上に堆積するアッシュ
の堆積量を実験的な手法を用いて計測し、エンジン運転
条件毎に単位時間あたりのアッシュの堆積量を求めて記
憶しておく。こうして、エンジン運転条件毎に求めてお
いた単位時間あたりのアッシュ堆積量を累積すれば、パ
ティキュレートフィルタ200上に堆積しているアッシ
ュの堆積量を推定することができる。また、アッシュを
飛散させる処理を行ったら、堆積量の累計値を初期化し
てやるか、あるいは累計値を一定量だけ減じてやればよ
い。ハイブリッドECU160に内蔵されたRAMに
は、エンジン運転条件毎のアッシュ堆積量がマップの形
で予め記憶されている。ステップS306では、ステッ
プS300で検出したエンジン運転条件に対応付けて記
憶されているアッシュの堆積量を、マップから読み出し
て累積することで、パティキュレートフィルタ200上
に堆積しているアッシュの堆積量を推定している。
【0101】こうしてパティキュレートフィルタ200
上に堆積している微粒子の堆積量を推定したら、これら
難燃性微粒子を飛散させてもよいか否かを判断する(ス
テップS306)。かかる判断は、次のようにして行
う。前述したように、排気ガス流量を増加させるには、
エンジンの回転速度を上昇させることが効果的である。
しかし、ハイブリッド車両の運転者の意志とは無関係に
エンジン回転速度が上昇したのでは、運転者に奇異な感
じを与えるおそれがある。特に、エンジン回転速度が低
く且つ低い負荷で、静かに運転されている状況では、エ
ンジン回転速度が急に上昇すると運転者に奇異な感じを
与え易い。これに対して、エンジン回転速度が高いか、
あるいは高い負荷で運転されている状況では、エンジン
の運転音もそれなりに大きいので、エンジン回転速度が
上昇しても、車両の運転者にさほど違和感を与えること
はない。そこで、図13にハッチングを付して表示した
領域のように、エンジンが高回転速度あるいは高負荷条
件で運転されている場合には、パティキュレートフィル
タ200上に堆積しているアッシュなどの難燃性微粒子
を飛散させてもよいと判断するのである。
【0102】図12のステップS304の処理では、ス
テップS302で設定したエンジン運転条件が、図13
にハッチングを付して示した領域にあるか否かを判断す
る。そして、エンジン運転条件がハッチングを付した領
域外にある場合は、パティキュレートフィルタ200上
に堆積したアッシュなどを飛散させる処理を行うと、車
両の運転者に奇異な感じを与えるおそれがあるので、そ
のままエンジン運転条件設定処理を抜けて、図4に示し
た運転制御ルーチンに復帰する。
【0103】ステップS304において、設定されてい
るエンジン運転条件が図13中でハッチングを付した領
域内にある場合は、パティキュレートフィルタ200上
に堆積したアッシュなどの微粒子を飛散させても、車両
の運転者にさほど奇異な感じを与えないものと考えられ
る。そこで、パティキュレートフィルタ200上に堆積
している難燃性浮遊微粒子を飛散させることとして、そ
の前に、ステップS302で設定したエンジン運転条件
で、フィルタ上の難燃性浮遊微粒子が飛散するか否かを
判断する(ステップS308)。
【0104】かかる判断を行う方法について、図14を
参照しながら説明する。図14は、パティキュレートフ
ィルタ200上に堆積したアッシュなどの難燃性微粒子
の堆積厚さと、これら難燃性の微粒子を飛散させるため
に要する排気ガス流量との関係を概念的に示した説明図
である。例えば、アッシュなどの微粒子が厚さA1で堆
積しているときには、この微粒子を飛散させるためには
排気ガス流量V1を要するが、難燃性微粒子の堆積厚さ
がA2のときは、排気ガス流量V2で飛散し始め、更に
は、堆積厚さA3のときは排気ガス流量V3で微粒子が
飛散し始める。このように、パティキュレートフィルタ
200上の難燃性微粒子を飛散させるために要する排気
ガス流量は、微粒子の堆積量によって異なり、堆積量が
多くなるほど大きな排気ガス流量が必要になる。前述し
たように、エンジン運転条件が決まれば排気ガス流量も
自ずから定まってくるので、エンジン運転条件毎にどの
程度の堆積量の微粒子まで飛散させることが可能かを、
予め実験的に求めておくことができる。ハイブリッドE
CU160のRAMには、エンジン運転条件に対する飛
散可能な微粒子の堆積量が、マップの形で予め記憶され
ている。ステップS308の処理では、こうしたマップ
を参照することにより、先に推定した堆積量の微粒子
が、ステップS302において燃料消費効率を優先して
設定したエンジン運転条件で飛散するか否かを判断する
のである。
【0105】ステップS302で燃料消費効率を優先し
て設定したエンジン運転条件でも、パティキュレートフ
ィルタ200上に堆積しているアッシュなどの難燃性微
粒子が飛散すると判断された場合は(ステップS30
8:yes)、エンジン運転条件を変更することなく、
そのまま図12のエンジン運転条件設定処理を終了し
て、図4に示した運転制御ルーチンに復帰する。一方、
燃料消費効率を優先して設定したエンジン運転条件で
は、フィルタ上の難燃性微粒子が飛散しないと判断され
た場合は(ステップS308:no)、アッシュなどの
これら微粒子が飛散するようなエンジン運転条件に変更
する(ステップS310)。すなわち、パティキュレー
トフィルタ200上の難燃性微粒子の堆積量はステップ
S304において推定されているので、この推定値か
ら、アッシュなどの微粒子を飛散させるために必要な排
気ガス流量を求め、求めた排気ガス流量が得られるよう
に、エンジン運転条件を変更するのである。
【0106】こうしてエンジン運転条件を変更したら、
図12のエンジン運転条件設定処理を終了して、図4に
示した運転制御ルーチンに復帰する。運転制御ルーチン
では、こうして設定されたエンジン運転条件に基づい
て、モータ・ジェネレータ120,130が制御され
る。エンジンの運転条件が、パティキュレートフィルタ
200に堆積したアッシュを飛散させるような運転条件
に変更されている場合には、変更に伴うエンジン出力の
変動がモータ・ジェネレータ120,130によって適
切に打ち消されるので、車軸170に伝達される出力が
変動することがない。このため、ハイブリッド車両の運
転中に、フィルタ上に堆積したアッシュなどの難燃性微
粒子を飛散させる処理を行っても、車両の運転者に違和
感を与えることがない。
【0107】以上に説明した第2実施例の排気ガス浄化
装置では、エンジン運転条件が、アッシュなどを飛散さ
せても車両運転者に違和感を与えない運転条件となって
いれば、例え、パティキュレートフィルタ200上に難
燃性微粒子がさほど堆積していない場合でも、微粒子を
飛散させる処理を行う。こうして、アッシュなど難燃性
微粒子の堆積量が少ない段階で飛散させれば、排気ガス
流量をさほど増加させなくてもよいので、車両運転者に
与える違和感をより一層軽減させることが可能となる。
【0108】また、前述したように、排気ガス中に含ま
れる含炭素浮遊微粒子は、パティキュレートフィルタ2
00に捕集されたはしから燃焼していくので、通常の運
転条件では、フィルタ上に含炭素浮遊微粒子が堆積する
ことはない。しかし、エンジンの整備不良といった何ら
かの要因で多量の含炭素浮遊微粒子が排出された場合な
どには、フィルタ上で微粒子が燃え残ってしまい、つい
には難燃性の微粒子に変質することがある。このような
難燃化した微粒子がフィルタ上に堆積すると、排気ガス
中の含炭素浮遊微粒子を適切に浄化することが困難とな
るが、アッシュなどを飛散させると、このような難燃化
した微粒子も同時に飛散するので、フィルタ上が常に正
常な状態に保たれて、排気ガス中の含炭素浮遊微粒子を
適切に浄化することが可能となる。
【0109】E.変形例:上述した第1実施例および第
2実施例の排気ガス浄化装置には、種々の変形例が存在
する。以下、これら変形例について簡単に説明する。
【0110】上述した実施例では、パティキュレートフ
ィルタ200上に堆積した難燃性微粒子の堆積量は、排
気通路180内の圧力から検出したり、あるいはエンジ
ン運転条件を考慮しながら実験的に求めておいた堆積量
を累積して推定したが、単純には、エンジン運転時間を
累積して、所定時間運転されたら、フィルタ上に微粒子
が堆積したものと判断して、これを飛散させることとし
てもよい。
【0111】また、上述した実施例では、パティキュレ
ートフィルタ200上に堆積したアッシュなどの難燃性
の微粒子を、排気ガス流量を増加させることによって飛
散させているが、排気ガス流量を増加させるに先立っ
て、警報ランプを点灯させることとしてもよい。こうし
て、エンジン運転条件が変更されることを、車両の運転
者に予め警告しておけば、車両の運転中にエンジン運転
条件が変更されたときに運転者に与える違和感を軽減す
ることができる。
【0112】以上、各種の実施例について説明してきた
が、本発明は上記すべての実施例に限られるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実
施することができる。例えば、上述した各種実施例で
は、排気ガス浄化装置をハイブリッド車両に適用した場
合について説明したが、もちろん、ハイブリッド車両に
限らず、船舶や定置用の内燃機関などに適用しても構わ
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概要を示す説明図である。
【図2】本実施例の排気ガス浄化装置が適用されるハイ
ブリッド車両の構成を示す説明図である。
【図3】エンジンが出力する動力と2つのモータ・ジェ
ネレータで発生する動力との関係を示す共線図である。
【図4】本実施例の排気ガス浄化装置を備えたハイブリ
ッド車両で行われる運転制御ルーチンの流れを示すフロ
ーチャートである。
【図5】本実施例の排気ガス浄化装置に用いられている
パティキュレートフィルタの構造を示す説明図である。
【図6】排気ガス中の含炭素浮遊微粒子が、パティキュ
レートフィルタ上で浄化されるメカニズムを概念的に示
した説明図である。
【図7】第1実施例のエンジン運転条件設定処理の流れ
を示すフローチャートである。
【図8】燃料消費効率を考慮してエンジン運転条件を設
定する原理を示す説明図である。
【図9】パティキュレートフィルタ上に堆積した難燃性
の微粒子を飛散させるために、エンジン運転条件を変更
する様子を概念的に示す説明図である。
【図10】排気ガス流量を増加させることによって、パ
ティキュレートフィルタ上に堆積した難燃性微粒子が飛
散する様子を概念的に示す説明図である。
【図11】パティキュレートフィルタ上に堆積した難燃
性の微粒子を飛散させるために、エンジン運転条件を変
更する他の態様を示す説明図である。
【図12】第2実施例のエンジン運転条件設定処理の流
れを示すフローチャートである。
【図13】フィルタ上に堆積した難燃性の微粒子を飛散
させてよいか否かを判断している様子を概念的に示す説
明図である。
【図14】パティキュレートフィルタ上に堆積した難燃
性微粒子の堆積厚さと、微粒子を飛散させるために要す
る排気ガス流量との関係を概念的に示す説明図である。
【符号の説明】
10…排気ガス浄化装置 12…エンジン 14…排気管 16…パティキュレートフィルタ 16…耐熱フィルタ 18…コントローラ 20…負荷 22…駆動軸 24…変速機 26…モータ 30,32…圧力センサ 100…ハイブリッド車両 110…エンジン 112…エンジン 112…エンジンECU 114…クランクシャフト 118…クランクポジションセンサ 120,130…ジェネレータ 120…ジェネレータ 122…永久磁石 123…ロータ 124…三相コイル 125…ステータ 126…レゾルバ 130…ジェネレータ 132…永久磁石 133…ロータ 134…三相コイル 135…ステータ 136…レゾルバ 138…ケース 140…プラネタリギア 141…サンギア軸 142…サンギア 144…プラネタリピニオンギア 144…各プラネタリピニオンギア 146…プラネタリキャリア 147…リングギア軸 148…リングギア 150…バッテリ 152,154…インバータ 152…インバータ 154…インバータ 156…モータECU 160…ハイブリッドECU 162…アクセルポジションセンサ 164…ブレーキスイッチ 170…車軸 172…駆動輪 174…チェーンベルト 180…排気通路 182…圧力センサ 200…パティキュレートフィルタ 202…通路 204…目止め 206…隔壁 250…活性酸素放出剤 252…貴金属触媒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 41/04 375 F02D 41/04 375 45/00 314 45/00 314Z // B60K 6/02 B60K 9/00 E (72)発明者 佐々木 静夫 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 五十嵐 幸平 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 村田 宏樹 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 広田 信也 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 伊藤 和浩 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 浅沼 孝充 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 木村 光壱 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 利岡 俊祐 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 流田 浩之 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3D041 AA19 AA31 AC01 AC15 AC18 AD02 AD07 AE03 AE31 AF01 3G084 AA01 BA02 BA03 DA10 DA25 EA07 EA11 EB08 FA02 FA10 FA20 FA29 FA32 FA33 3G090 AA03 DA03 DA04 DA05 EA04 3G093 AA07 AB01 BA02 BA19 BA20 DA01 DA03 DA04 DA05 DA06 DA11 EA02 EA03 EC02 FA11 3G301 HA02 JA02 JA04 JA24 LC03 NA08 NB02 NC02 NE23 PD14Z PE01Z PE06Z PF03Z

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の排気ガス中に含まれる浮遊微
    粒子を浄化する排気ガス浄化装置において、 前記内燃機関の排気ガス通路に設けられて前記排気ガス
    中の浮遊微粒子を捕集するとともに、該捕集した微粒子
    を燃焼させる浄化触媒と、 前記浄化触媒で燃焼されずに堆積している前記微粒子の
    堆積量を検出する堆積量検出手段と、 前記検出した堆積量が所定の許容値以上である場合に、
    前記内燃機関の運転条件を変更して前記排気ガス流量を
    所定値以上に増加させ、前記堆積している微粒子を飛散
    させる堆積微粒子飛散手段とを備えることを特徴とする
    排気ガス浄化装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の排気ガス浄化装置であっ
    て、 前記堆積量検出手段は、前記微粒子の堆積量を、前記浄
    化触媒の通気抵抗に基づいて検出する手段である排気ガ
    ス浄化装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の排気ガス浄化装置であっ
    て、 前記堆積微粒子飛散手段は、前記排気ガス流量を、該堆
    積量に応じて定められた所定値以上に増加させる手段で
    ある排気ガス浄化装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の排気ガス浄化装置であっ
    て、 前記内燃機関の運転条件を検出する運転条件検出手段を
    備え、 前記堆積微粒子飛散手段は、前記微粒子の堆積量が前記
    所定の許容値以上であることに加えて、前記検出した運
    転条件が所定範囲にある場合に、前記排気ガス流量を前
    記所定値以上に増加させる手段である排気ガス浄化装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の排気ガス浄化装置であっ
    て、 前記堆積微粒子飛散手段は、前記微粒子の堆積量が前記
    所定の許容値以上であることに加えて、前記内燃機関が
    最大出力トルクの過半以上のトルクを出力しているか、
    該内燃機関の最高回転速度の過半以上の回転速度で回転
    している場合に、前記排気ガス流量を増加させる手段で
    ある排気ガス浄化装置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の排気ガス浄化装置であっ
    て、 前記微粒子が前記浄化触媒上に堆積する単位時間あたり
    の堆積速度を、前記内燃機関の運転条件に対応付けて記
    憶している堆積速度記憶手段を備え、 前記堆積量検出手段は、前記検出した運転条件に対応付
    けられた前記微粒子の堆積速度を累計することによっ
    て、該微粒子の堆積量を検出する手段である排気ガス浄
    化装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の排気ガス浄化装置であっ
    て、 前記内燃機関の出力軸に接続されて、該出力軸の回転速
    度と出力トルクとの乗算値たる動力を略一定に保ったま
    ま、異なる回転速度の動力に変換して駆動軸から出力す
    る動力変換手段を備え、 前記堆積微粒子飛散手段は、前記内燃機関が出力する動
    力を略一定に保ったまま、前記出力軸の回転速度を上昇
    させて前記排気ガス流量を増加させる手段であり、 前記動力変換手段は、前記排気ガス流量を増加させるた
    めに上昇させた前記出力軸の回転速度を、上昇前の回転
    速度に変換して出力する手段である排気ガス浄化装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の排気ガス浄化装置であっ
    て、 前記内燃機関の出力軸と動力をやり取り可能に設けられ
    たな電動機と、 前記内燃機関の運転条件の変更に伴う該内燃機関の動力
    の変動を打ち消すべく、前記電動機の運転状態を制御す
    る電動機制御手段とを備える排気ガス浄化装置。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の排気ガス浄化装置であっ
    て、 第1の回転軸を有し、該第1の回転軸に動力を入出力す
    る第1の電動機と、 前記内燃機関の出力軸と、前記第1の回転軸と、動力を
    出力する駆動軸とにそれぞれ結合される3軸を有し、該
    3軸のうちいずれか2軸へ入出力される動力を決定した
    とき、該決定された動力に基づいて残余の1軸へ入出力
    される動力が決定される3軸式動力入出力手段と、 前記駆動軸に結合される第2の回転軸を有し、該第2の
    回転軸に動力を入出力する第2の電動機とを備え、 前記堆積微粒子飛散手段は、前記第1の電動機および該
    第2の電動機の回転速度を制御することによって該内燃
    機関の回転速度を上昇させるとともに、該内燃機関の回
    転速度の上昇に伴って前記駆動軸に出力される動力の変
    動を打ち消すべく、該第1の電動機および該第2の電動
    機の発生トルクを制御する手段である排気ガス浄化装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の排気ガス浄化装置であ
    って、 前記浄化触媒は、前記排気ガス中の過剰酸素を取り込ん
    で活性酸素として放出する活性酸素放出剤が担持されて
    おり、前記捕集した微粒子を該活性酸素を用いて燃焼さ
    せる触媒である排気ガス浄化装置。
  11. 【請求項11】 内燃機関と電動機とを備え、該内燃機
    関が出力する動力と該電動機が出力する動力とを車軸か
    ら同時に出力可能なハイブリッド車両であって、 前記内燃機関の排気ガス通路に設けられて前記排気ガス
    中の浮遊微粒子を捕集するとともに、該捕集した微粒子
    を燃焼させる浄化触媒と、 前記浄化触媒で燃焼されずに堆積している前記微粒子の
    堆積量を検出する堆積量検出手段と、 前記検出した堆積量が所定の許容値以上である場合に、
    前記内燃機関の運転条件を変更して前記排気ガス流量を
    所定値以上に増加させ、前記堆積している微粒子を飛散
    させる堆積微粒子飛散手段と、 前記内燃機関の運転条件の変更に伴う該内燃機関の動力
    の変動を打ち消すべく、前記電動機の運転状態を制御す
    る電動機制御手段とを備えることを特徴とする排気ガス
    浄化装置。
  12. 【請求項12】 内燃機関の排気ガス中に含まれる浮遊
    微粒子を浄化する排気ガス浄方法置において、 前記内燃機関の排気ガス通路に設けた浄化触媒を用い
    て、前記排気ガス中の浮遊微粒子を捕集し、該捕集した
    微粒子を燃焼させるとともに、 前記浄化触媒で燃焼されずに堆積している前記微粒子の
    堆積量を検出し、 前記検出した堆積量が所定の許容値以上である場合に、
    前記内燃機関の運転条件を変更して前記排気ガス流量を
    所定値以上に増加させ、前記堆積している微粒子を飛散
    させることを特徴とする排気ガスの浄化方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010229927A (ja) * 2009-03-27 2010-10-14 Honda Motor Co Ltd アッシュ処理方法及び排気システム
JP2013011224A (ja) * 2011-06-29 2013-01-17 Toyota Motor Corp 内燃機関の排気浄化装置
JP2014051896A (ja) * 2012-09-05 2014-03-20 Nippon Soken Inc 内燃機関の排気浄化装置
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