JP3956949B2 - ハイブリッド車両制御装置及びそれを搭載した車両 - Google Patents

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Description

本発明は、ハイブリッド車両制御装置及びそれを搭載した車両に関する。
従来より、車両制御装置において、スロットルバルブが全閉でエンジン回転速度が所定値以上のとき(例えば坂を下っているときのような減速時)、燃料消費率の向上を図るために燃料噴射を一時的に停止する燃料カットを行うものが知られている。この種の燃料カットを行う車両制御装置では、エンジンの排気系に設けられた触媒の温度が高いときには、触媒が高温リーン雰囲気に晒されると劣化しやすいことを考慮して、減速時の燃料カットを禁止することも提案されている(特許文献1参照)。
特開平10−252532号公報
ところで、燃料カットを禁止するための一手法として、触媒の温度が高いときに絶えず空気量を嵩上げすることが考えられる。こうすれば、触媒が高温のときにはスロットルバルブが全閉にならないため触媒カットが実行されず、触媒が高温リーン雰囲気に晒されることはなくなる。しかし、運転状態に応じてエンジンとモータの一方又は両方を利用して車両を駆動するハイブリッド車両にこの手法を適用しようとすると、以下のような課題が生じる。即ち、ハイブリッド車両では、運転状態に応じてエンジンへの要求動力を決定し、その要求動力に合致した動力がエンジンから出力されるよう制御を行っているが、空気量を嵩上げするとエンジンから出力される動力が上がるため、実際にエンジンから出力される動力とエンジンへの要求動力との間にズレが生じてしまうという課題である。
本発明は、この課題を解決するためになされたものであり、ハイブリッド車両において触媒が高温リーン雰囲気に晒されるのを防止すると共にエンジンから出力される動力とエンジンへの要求動力とを一致させることができる車両制御装置を提供することを目的の一つとする。また、そのような車両制御装置を搭載した車両を提供することを目的の一つとする。
本発明は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明のハイブリッド車両制御装置は、運転状態に応じてエンジンとモータの一方又は両方を利用して車両を駆動するハイブリッド車両の制御装置であって、
前記エンジンへの空気量を調節する空気量調節手段と、
前記エンジンへの燃料噴射量を調節する燃料噴射量調節手段と、
前記エンジンからの排気を浄化する排気浄化触媒と、
運転状態に応じて前記エンジンへの要求動力を決定する要求動力決定手段と、
前記エンジンへの要求動力が該エンジンから出力されるように空気量及び燃料噴射量を前記空気量調節手段及び前記燃料噴射量調節手段によって調節するエンジン制御手段と、
空気量が所定の下限域に入ることを条件の一つとする燃料カット条件が成立したときに燃料噴射量をカットする燃料カット実行手段と、
前記エンジンへの要求動力がゼロでないときには空気量の嵩上げを実行せず、前記エンジンへの要求動力がゼロのときには空気量の嵩上げを実行すると共に前記エンジンを無負荷運転とする空気量制御手段と、
を備えたものである。
本発明のハイブリッド車両制御装置では、エンジンへの要求動力がゼロでないときには空気量の嵩上げを実行せず、エンジンへの要求動力がゼロのときには空気量の嵩上げを実行すると共にエンジンを無負荷運転とする。このように、エンジンへの要求動力がゼロでないときには、空気量の嵩上げを実行しないためエンジンへの要求動力とエンジンから出力される動力とを一致させることができる。また、エンジンへの要求動力がゼロのときには、エンジンを無負荷運転とするため空気量を嵩上げしたとしても出力される動力が変動することはなく、しかも空気量が増えるとその空気量に見合った燃料噴射量が目標空燃比に基づいて求められることから燃料噴射量も増えることになり排気がリーン雰囲気にならないため、排気浄化触媒が高温リーン雰囲気に晒されるのを防止することができ、結果として排気浄化触媒の劣化を防止することができる。
本発明のハイブリッド車両制御装置は、前記排気浄化触媒の温度を検出する触媒温度検出手段、を備え、前記空気量制御手段は、前記エンジンへの要求動力がゼロでないときには空気量の嵩上げを実行せず、前記エンジンへの要求動力がゼロで且つ前記触媒温度検出手段によって検出された触媒温度が予め定められた高温域に入るときには空気量の嵩上げを実行すると共に前記エンジンを無負荷運転してもよい。空気量の嵩上げを行うとそれに応じて燃料消費量も嵩上げされるが、エンジンへの要求動力がゼロであっても触媒温度が高温域に入らないときには空気量の嵩上げを実行しないため、エンジンへの要求動力がゼロであれば触媒温度にかかわらず空気量の嵩上げを実行する場合に比べて燃費の点で有利である。
本発明のハイブリッド車両制御装置において、前記要求動力決定手段は、運転状態に応じて前記エンジンへの要求動力を一旦決定したあと該要求動力が予め定められた最小要求動力を下回るときには該要求動力をゼロに変更してもよい。こうすれば、要求動力が最小要求動力を下回るときにはエンジン効率のよくないことが多いため、エンジンの要求動力をゼロとするのが好ましい。
本発明のハイブリッド車両制御装置において、前記空気量制御手段は、空気量の嵩上げにつき、前記エンジンが失火しない限界付近の空気量を決定し該決定した空気量となるように嵩上げを行ってもよい。こうすれば、空気量を必要最小限だけ嵩上げするため、空気量を嵩上げしたとしても多くの燃料を無駄に消費することがない。
本発明のハイブリッド車両制御装置は、前記エンジンの出力軸と第1のモータジェネレータに接続された連繋軸と第2のモータジェネレータに接続された前記車両の駆動軸の3軸のうちいずれか2軸に入出力された動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段、を備え、前記エンジンの無負荷運転は前記第1のモータジェネレータのロータの回転抵抗をゼロにして前記連繋軸を空転させることにより実現してもよい。第1のモータジェネレータのロータの回転抵抗をゼロにして連携軸を空転させれば、エンジンと車両の駆動軸はつながりが切れた状態つまりニュートラルの状態になるため、エンジンの無負荷運転つまり自立運転を実現することができ、エンジンの空気量を嵩上げしたとしてもエンジンから出力される動力が変動することはない。
本発明の車両は、上述したハイブリッド車両制御装置を搭載しているため、エンジンへの要求動力がゼロでないときには空気量の嵩上げを実行せず、エンジンへの要求動力がゼロのときには空気量の嵩上げを実行すると共にエンジンを無負荷運転とする。このように、エンジンへの要求動力がゼロでないときには、空気量の嵩上げを実行しないためエンジンへの要求動力とエンジンから出力される動力とを一致させることができる。また、エンジンへの要求動力がゼロのときには、エンジンを無負荷運転にするため空気量を嵩上げしたとしても出力が変動することがなく、しかも空気量が増えるとその空気量に見合った燃料噴射量が目標空燃比に基づいて求められることから燃料噴射量も増えることになり排気がリーン雰囲気にならないため、排気浄化触媒が高温リーン雰囲気に晒されるのを防止することができ、結果として排気浄化触媒の劣化を防止することができる。
図1は本発明の一実施形態であるハイブリッド車両10の構成の概略を示す構成図であり、図2は実施形態のハイブリッド車両10が搭載するエンジン20の構成の概略を示す構成図である。
ハイブリッド車両10は、図1に示すように、燃料を燃焼した燃焼エネルギを運動エネルギに変換するエンジン20と、エンジンシステム全体をコントロールするエンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)50と、エンジン20の出力軸としてのクランクシャフト27に接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1,MG2と、モータMG1,MG2の発電及び駆動を制御するモータ用電子制御ユニット(モータECU)14と、モータMG1,MG2と電力のやりとりを行うバッテリ45と、バッテリ45の充電状態を監視するバッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)46と、動力分配統合機構30に接続された軸にチェーンベルト15を介して接続された駆動軸17と、ハイブリッドシステム全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット(ハイブリッドECU)70とを備える。なお、駆動軸17はデファレンシャルギヤ18を介して駆動輪19,19に接続されている。また、ハイブリッド車両10は、図2に示すように、更にエンジン20の下流側に、排気を浄化する触媒コンバータ60、触媒コンバータ60に充填された排気浄化触媒61の温度を検出する触媒温度センサ63などを備える。
エンジン20は、例えばガソリンなどの炭化水素系の燃料により動力を出力可能な内燃機関として構成されており、エアクリーナ21により清浄された空気をスロットルバルブ22(空気量調節手段)を介して吸入すると共にインジェクタ23(燃料噴射量調節手段)からガソリンを噴射して吸入された空気とガソリンとを混合し、この混合気を吸気バルブ24を介して燃焼室に吸入し、点火プラグ25による電気火花によって爆発燃焼させた燃焼エネルギにより押し下げられるピストン26の往復運動をクランクシャフト27が回転する運動エネルギに変換する。このクランクシャフト27には10°CAごとにパルスを出力するクランク角センサ67が取り付けられている。スロットルバルブ22は、吸気管の断面に対する傾斜角度(開度)が変化することにより吸気管を通過する空気量を調節するバルブであり、スロットルモータ22aにより電気的に開度が変化するように構成されている。このスロットルバルブ22の開度は、スロットルポジションセンサ22bからエンジンECU50へ出力される。なお、エンジン20からの排気は、一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC),窒素酸化物(NOx)の有害成分を浄化する触媒コンバータ60を介して車外へ排出される。
触媒コンバータ60は、排気管64に接続され排気浄化触媒61が充填されたものであり、触媒温度センサ63により触媒床の温度が検出される。排気浄化触媒61として用いられる三元触媒は、白金(Pt)やパラジウム(Pd)などの酸化触媒と、ロジウム(Rh)などの還元触媒と、セリア(CeO2)などの助触媒などで構成される。そして、酸化触媒の作用により排気に含まれるCOやHCが水(H2O)や二酸化炭素(CO2)に浄化され、還元触媒の作用により排気に含まれるNOxが窒素(N2)や酸素(O2)などに浄化される。この三元触媒では、混合気の空燃比が理論空燃比近傍のいわゆるウインドウ領域のときに還元触媒によるNOxの吸着・分解反応とその際に生成する酸化成分によるHC,COの酸化反応とがバランスよく進み、HC、CO、NOxのすべてに対して高い浄化率を示す。ここで、CeO2は、セリウム(Ce)の価数が3価と4価との間で可逆的に変化する性質を持つため、排気がリーン雰囲気のときには3価から4価に変化して排気から酸素を吸蔵し、排気がリッチ雰囲気のときには4価から3価に変化して排気へ酸素を放出する。これにより、酸化触媒や還元触媒の近傍の雰囲気が大きく変動することがないので、結果的にウインドウ領域が拡がる。なお、排気浄化触媒61は、高温(例えば800℃以上)でリーン雰囲気に晒されると浄化機能が低下することはよく知られているが、これは酸化触媒や還元触媒が粒成長して表面積が低下することが一因と考えられる。
エンジンECU50は、CPU52を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、処理プログラムを記憶したROM54と、一時的にデータを記憶するRAM56と、入出力ポート(図示せず)とを備える。このエンジンECU50は、エンジン20の状態を検出する種々のセンサからの信号が入力ポートを介して入力されている。具体的には、エンジンECU50には、エンジン20の吸入空気量を検出するエアフローメータ28からの吸入空気量、スロットルポジションセンサ22bからのスロットル開度、触媒温度センサ63からの触媒温度、クランク角センサ67からのパルス信号などが入力ポートを介して入力されている。また、エンジンECU50からは、エンジン20を駆動するための種々の制御信号が図示しない出力ポートを介して出力されている。具体的には、エンジンECU50からは、スロットルモータ22aへの駆動信号、インジェクタ23への駆動信号、点火プラグ25の着火を行うイグナイタと一体化されたイグニションコイル29への制御信号などが出力ポートを介して出力されている。なお、エンジンECU50は、ハイブリッドECU70と電気的に接続され、ハイブリッドECU70からの制御信号によりエンジン20を運転制御すると共に必要に応じてエンジン20の運転状態に関するデータをハイブリッドECU70に出力する。このエンジンECU50が本発明のエンジン制御手段、燃料カット実行手段及び空気量制御手段に相当する。
動力分配統合機構30は、モータMG1に接続されたサンギヤ31、モータMG2に接続されたリングギヤ32、サンギヤ31及びリングギヤ32と噛合する複数のピニオンギヤ33及びエンジン20のクランクシャフト27に接続されピニオンギヤ33を自転且つ公転自在に保持するキャリア34を回転要素として差動作用を行う遊星歯車機構として構成されている。この動力分配統合機構30は、モータMG1が発電機として機能するときにはエンジン20からの動力をモータMG1側と駆動軸側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG2が電動機として機能するときにはエンジン20からの動力とモータMG2からの動力を統合して駆動軸に出力する。
モータMG1及びモータMG2は、いずれも発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ45と電力のやりとりを行う。インバータ41,42とバッテリ45とを接続する電力ライン58は、各インバータ41,42が共用する正極母線及び負極母線として構成されており、モータMG1,MG2の一方で発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。また、バッテリ45は、モータMG1,MG2から生じた電力により充電されたりモータMG1,MG2に不足する電力を供給したりする。モータMG1,MG2は、共にモータECU14により運転制御されている。モータECU14は、モータMG1,MG2を運転制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2のロータの回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流等が入力されており、モータECU14からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU14は、回転位置検出センサ43,44から入力した信号に基づいて図示しない回転数算出ルーチンによりモータMG1,MG2のロータの回転数Nm1,Nm2を計算している。この回転数Nm1,Nm2は、モータMG1がサンギヤ31に接続されていると共にモータMG2がリングギヤ32に接続されていることから、サンギヤ軸31aの回転数Nsやリングギヤ軸32aの回転数Nrと一致する。モータECU14は、ハイブリッドECU70と通信しており、ハイブリッドECU70からの制御信号によってモータMG1,MG2を運転制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッドECU70に出力する。
バッテリ45は、ここではニッケル水素バッテリを採用しており、モータMG1,MG2へ電力を供給したり減速時にモータMG1,MG2からの回生エネルギを電力として蓄えたりする役割を果たす。バッテリECU46には、バッテリ45を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ45の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧、バッテリ45の出力端子に接続された電力ラインに取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流、バッテリ45に取り付けられた図示しない温度センサからの電池温度などが入力されており、必要に応じてバッテリ45の状態に関するデータを通信によりハイブリッドECU70に出力する。なお、バッテリECU46では、バッテリ45を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値や電圧センサにより検出された端子間電圧に基づいて残容量(SOC)も演算している。
ハイブリッドECU70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、処理プログラムを記憶したROM74と、一時的にデータを記憶するRAM76と、入出力ポート(図示せず)とを備える。ハイブリッドECU70には、シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度AP,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッドECU70は、エンジンECU50やモータECU14と各種制御信号やデータのやりとりを行っている。なお、図示しない電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいてバッテリ45の残容量(SOC)も演算している。このハイブリッドECU70が要求動力決定手段に相当する。
次に、こうして構成された本実施形態のハイブリッド車両10のハイブリッドECU70によって実行されるハイブリッド制御ルーチンと、エンジンECU50によって実行されるエンジン制御ルーチンについて説明する。
まず、ハイブリッドECU70によって実行されるハイブリッド制御ルーチンについて図3のフローチャートに基づいて説明する。ハイブリッド制御ルーチンは所定タイミングごとに繰り返し実行される。このルーチンが実行されると、ハイブリッドECU70のCPU72は、まず、アクセル開度APや車速V、バッテリECU46により演算される残容量(SOC(State of charge))など制御に必要な信号を入力し(ステップS100)、入力したアクセル開度APと車速Vとに基づいてリングギヤ軸32aに要求される要求動力Pr*を設定する(ステップS110)。ここで、要求動力Pr*は、アクセル開度APと車速Vと要求トルクTr*との関係を予め求めてトルク設定マップとしてハイブリッドECU70のROM74に記憶しておき、アクセル開度APと車速Vとが与えられると、トルク設定マップから対応する要求トルクTr*を導出し、これとリングギヤ軸32aの回転数Nr(車速Vと換算係数rを乗じたもの)との積として算出するものとした。なお、トルク設定マップの一例を図4に示す。
続いて、バッテリ45の充放電量Pb*(充電側を正とする)を設定する(ステップS120)。バッテリ45の充放電量Pb*は、基本的にはバッテリ45のSOCが適正値(例えば60〜70%)となるように設定される。要求動力Pr*と充放電量Pb*とが設定されると、両者の和をとりエンジン20が出力すべき要求動力Pe*を設定する(ステップS130)。
続いて、エンジン20への要求動力Pe*が予め定められた最小要求動力Pref以上か否かを判定する(ステップS140)。ここで、最小要求動力Prefは、エンジン20が最小要求動力Prefを下回る動力を出力するとすればハイブリッド車両10のシステム全体の効率が低下することを考慮して経験的に定められた値である。このステップS140で要求動力Pe*が最小要求動力Pref以上のときには、要求動力Pe*を出力可能なエンジン20の運転ポイント(トルクと回転数により定まるポイント)のうちエンジン20が最も効率よく運転できる最適運転ポイントをエンジン20の目標トルクTe*、目標回転数Ne*として設定する(ステップS150)。要求動力Pe*を出力可能な運転ポイントのうちエンジン20が効率よく運転できる最適運転ポイントを目標回転数Ne*と目標トルクTe*として設定する様子を図5に示す。図中、曲線Aはエンジン最適動作ラインであり、曲線Bは要求動力Pe*における動力一定曲線である。ここで、動力はトルクと回転数の積で表されるから、動力一定曲線Bは反比例型のグラフになる。図示するように、エンジン最適動作ラインAと要求動力Pe*の動力一定曲線Bとの交点である最適運転ポイントでエンジン20を運転すれば、エンジン20から要求動力Pe*を効率よく出力することができる。ここでは、要求動力Pe*と最適運転ポイントの関係を予め実験などにより求めてマップとしてハイブリッドECU70のROM74に記憶しておき、要求動力Pe*が与えられるとマップから対応する最適運転ポイントの回転数とトルクとを導出して目標回転数Ne*と目標トルクTe*として設定するものとした。
目標トルクTe*と目標回転数Ne*とが設定されると、エンジン20の目標回転数Ne*とリングギヤ軸32aの回転数Nrと動力分配統合機構30のギヤ比ρ(サンギヤ31の歯数/リングギヤ32の歯数)とにより次式(1)を用いてモータMG1の目標回転数Nm1*を設定し(ステップS160)、エンジン20の目標トルクTe*と動力分配統合機構30のギヤ比ρとにより次式(2)を用いてモータMG1の目標トルクTm1*を設定すると共にエンジン20の目標トルクTe*と動力分配統合機構30のギヤ比ρと要求トルクTr*とにより次式(3)を用いてモータMG2の目標トルクTm2*を設定する(ステップS170)。
Nm1*=(1+ρ)×Ne*/ρ−Nr/ρ … (1)
Tm1*=−Te*×ρ/(1+ρ) … (2)
Tm2*=Tr*−Te*×1/(1+ρ) … (3)
図6はこのときの共線図である。この共線図では縦軸は各回転軸の回転数を表し横軸は各ギヤのギヤ比を表す。サンギヤ軸31a(図中のS)とリングギヤ軸32a(図中のR)を両端に取り、この区間を1:ρに内分する位置をキャリア軸つまりクランクシャフト27(図中のC)とし、各位置S,C,Rに対応して回転数Ns,Nc,Nrをプロットする。動力分配統合機構30は遊星歯車機構であるため、このようにプロットされた3点は同一直線上に並ぶという性質を有しており、この直線を動作共線という。したがって、動作共線を用いることにより3つの回転軸のうち2つの回転軸の回転数から残余の回転軸の回転数を求めることができる。リングギヤ軸32aの回転数Nr(モータMG2の回転数Nm2)は車速Vに基づいて決まるので、キャリア軸の回転数Nc(エンジン20の回転数Ne)が決まればサンギヤ軸31aの回転数Ns(モータMG1の回転数Nm1)が比例配分によって決まり、前式(1)のようになる。また、各回転軸のトルクを動作共線に働く力に置き換えて示すと、動作共線が剛体として釣り合いが保たれるという性質を有している。ここで、エンジン20のクランクシャフト27に作用するトルクTeを位置Cで動作共線に上向きのベクトルとして表し、リングギヤ軸32aに作用するトルクTrを位置Rで下向きのベクトルとして表す。なお、ベクトルの方向は作用させるトルクの方向を表す。このとき、剛体に作用する力の分配法則に基づいてトルクTeを両端の位置S,Rに分配すると、位置Sでの分配トルクTesは上向きでTe×ρ/(1+ρ)という大きさとなり、位置Rでの分配トルクTerは上向きでTe×ρ/(1+ρ)という大きさになる。この状態で動作共線が剛体として釣り合いがとれているから、モータMG1に作用すべきトルクTm1は分配トルクTesと方向が逆で大きさが同じトルクとなり、モータMG2に作用すべきトルクTm2はトルクTrと分配トルクTerとの差分のトルクとなる。
さて、エンジン20の目標トルクTe*、モータMG1の目標回転数Nm1*および目標トルクTm1*、モータMG2の目標トルクTm2*を設定すると、これらの目標値をエンジンECU50,モータECU14に指令し(ステップS190)、本ルーチンを終了する。エンジンECU50やモータECU14はこれらの目標値に基づいてエンジン20やモータMG、1MG2の運転制御を行う。ここで、エンジン20やモータMG1,モータMG2の運転制御は、具体的には、エンジンECU50は目標トルクTe*に見合うトルクがエンジン20から出力されるようエンジン20を制御し、モータECU14が目標トルクTm1*、目標回転数Nm1*でモータMG1が運転されるようモータMG1を制御すると共に目標トルクTm2*に見合うトルクがモータMG2から出力されるようモータMG2を制御する。
一方、ステップS140でエンジン20への要求動力Pe*が予め定められた最小要求動力Pref未満のとき、エンジン20の目標トルクTe*、モータMG1の目標トルクTm1*を共にゼロに設定し、エンジン20の目標回転数Ne*をアイドル回転数Niに設定し、且つモータMG2の目標トルクTm2*をTr*に設定し(ステップS180)、その後エンジン20の目標トルクTe*及び目標回転数Ne*、モータMG1の目標トルクTm1*、モータMG2の目標トルクTm2*をエンジンECU50及びモータECU14に指令し(ステップS190)、本ルーチンを終了する。このとき、エンジン20の目標トルクTe*がゼロであるため要求動力Pe*はゼロになる。また、モータMG1の目標トルクTm1*はゼロであるためモータMG1は無負荷運転(空回り)となり、エンジン20の目標トルクTe*もゼロトルクであるためエンジン20も無負荷運転(アイドル状態)となり、リングギヤ軸32aの目標トルクTr*はすべてモータMG2によって賄われることになる。なお、モータMG1の無負荷運転はモータMG1のロータの回転抵抗がゼロになるようにインバータ41を制御することにより実現される。
図8の実線で表した動作共線は、このときのものである。リングギヤ軸32aの回転数Nrは車速Vに基づいて決まり、キャリア軸の回転数Ncはアイドル回転数Niとなるため、残余の軸であるサンギヤ軸31aの回転数Nsはその比例配分によって決まる。また、トルクTe、Tm1はゼロであるため、トルクTm2はリングギヤ軸32aに作用するトルクTrと方向が逆で大きさが同じとなる。
次に、エンジンECU50によって実行されるエンジン制御ルーチンについて図7のフローチャートに基づいて説明する。エンジン制御ルーチンは所定タイミングごと(例えば所定クランク角ごと)に繰り返し実行される。このルーチンが実行されると、エンジンECU50のCPU52は、まず、エンジン20がハイブリッドECU70から指令された目標トルクTe*を出力し目標回転数Ne*で回転するような空気量を決定する(ステップS300)。続いて、触媒温度センサ63からの触媒温度を入力しその触媒温度が予め定められた高温域に入るか否かを判定する(ステップS310)。ここで、高温域は排気浄化触媒61がリーン雰囲気に晒されたときに酸化触媒や還元触媒等の劣化が進行しやすい温度域を経験的に求めたものであり、例えば800℃以上としてもよい。そして、触媒温度が高温域に入るときには、続いてハイブリッドECU70からエンジンECU50へ指令された要求動力Pe*がゼロか否かを判定する(ステップS320)。ここで、要求動力Pe*がゼロとは、エンジン20の目標トルクTe*がゼロの場合やハイブリッドECU70から要求動力Pe*が指令されなかった場合を含む。そして、要求動力Pe*がゼロでないときには、エンジン20からその要求動力Pe*に見合った動力を出力すべくエンジン20の制御を行う必要があるため、空気量の嵩上げを禁止する(ステップS330)。この場合に空気量の嵩上げを行うと、要求動力Pe*を超える動力がエンジン20から出力されてしまい、結果的に要求動力Pe*と実際にエンジン20から出力される動力との間にズレが生じることから、嵩上げを禁止する。一方、ステップS320で要求動力Pe*がゼロだったときには、エンジン20はアイドル状態であり無負荷運転状態(自立運転状態ともいう)であるから、ステップS300で決定した空気量の嵩上げを行う(ステップS340)。ここで、空気量の嵩上げは、エンジン20が失火しない限界付近の空気量を決定しその空気量となるように行う。嵩上げ後の空気量は、例えばアイドル状態の空気量を若干上回る量となる。なお、要求動力Pe*がゼロのときにはエンジン20は無負荷運転状態であるため、空気量の嵩上げを行ったとしても動力が発生しない。
図8の一点鎖線で表した動作共線は、空気量を嵩上げしたときのものである。この一点鎖線の動作共線をみると、リングギヤ軸32aの回転数Nrは車速Vに基づいて決まり、キャリア軸の回転数Ncは空気量を嵩上げしたためアイドル回転数Niよりも高い回転数に決まるため、残余の軸であるサンギヤ軸31aの回転数Nsはその比例配分によって決まる。また、トルクTe、Tm1はゼロであるため、トルクTm2はリングギヤ軸32aに作用するトルクTrと方向が逆で大きさが同じとなる。
ステップS330及びステップS340のあと、エンジンECU50のCPU52は、スロットルポジションセンサ22bからのスロットルバルブ開度が全閉か否かを判定し(ステップS350)、スロットルバルブ開度が全閉でないときには、スロットルバルブ22とインジェクタ23を作動する(ステップS360)。具体的には、このステップの前までに決定された空気量に基づいてエンジン1回転当たりの吸入空気量を算出し、その吸入空気量に見合ったスロットル開度となるようにスロットルモータ22aによりスロットルバルブ22を作動する。それと共に、その吸入空気量に基づいて所定の目標空燃比(例えば理論空燃比)からインジェクタ23による燃料噴射量つまり燃料噴射時間を演算し、この燃料噴射時間だけインジェクタ23を開弁して燃料を噴射し、空気と燃料の混合気とする。続いて、吸気バルブ24から吸入された混合気に点火すべく、イグニションコイル29に高電圧を印加して点火プラグ25に火花を発生させ(ステップS370)、本ルーチンを終了する。これにより、燃焼エネルギが発生してピストン26が上下動し、この上下動が回転運動となってクランクシャフト27に伝達される。
一方、ステップS350でスロットルバルブ22が全閉のときには、キャリア軸の回転数Ncが予め定められたしきい値Nrefを超えるか否かを判定し(ステップS380)、回転数Ncがしきい値Nrefを超えないときには既に述べたステップS350とステップS360の処理を実行したのち本ルーチンを終了する。しきい値Nrefはエンジン20のアイドル回転数をわずかに上回る値(例えば1000rpm)に設定されており、回転数Ncがしきい値Nrefを超えないときとはアイドル状態とみなされる。一方、ステップS380でキャリア軸の回転数Ncがしきい値Nrefを超えるときには、例えばハイブリッド車両10が坂を下っている場合などのようにエンジン20を駆動する必要がない場合であるため、周知の燃料カットを実行し(ステップS390)、本ルーチンを終了する。
ところで、一般に坂を下っているような場合に燃料カットを実行すると、スロットルバルブ22は全閉ではあるが若干の空気がスロットルバルブ22を通過するため、この空気がそのままエンジン20のシリンダに流入したあと触媒コンバータ60に流入する。この結果、触媒コンバータ60はリーン雰囲気に晒されることになり、もし触媒温度が高温であれば排気浄化触媒61の劣化が進行しやすくなる。しかし、本実施形態では、触媒温度が高温の状態で坂を下っているような場合には、要求動力Pe*がゼロであれば空気量が嵩上げされスロットルバルブ22が全閉でなくなるため、燃料カットが実行されることはない(なお、要求動力Pe*がゼロでなければエンジン20は稼働状態であるため燃料カットが実行されることはない)。一方、触媒温度が高温でない状態で坂を下っているような場合には、スロットルバルブ22が全閉でキャリア軸の回転数Ncがしきい値Nrefを超えることがあるため燃料カットが実行されて排気浄化触媒61がリーン雰囲気に晒されることはあるが、触媒温度が高温でないため触媒劣化が進行しにくい。
以上詳述した本実施形態によれば、エンジン20への要求動力Pe*がゼロでないときには、空気量の嵩上げを実行しないためエンジン20への要求動力Pe*とエンジン20から出力される動力とを一致させることができる。また、エンジン20への要求動力Pe*がゼロのときには、エンジン20を無負荷運転にするためエンジン20の空気量を嵩上げしたとしても出力される動力は変動しないし、空気量が増えるとその空気量に見合った燃料噴射量が目標空燃比に基づいて求められることから燃料噴射量も増えることになり排気がリーン雰囲気にならないため、排気浄化触媒61が高温リーン雰囲気に晒されるのを防止することができ、結果として排気浄化触媒61の劣化を防止することができる。
また、エンジン20への要求動力Pe*がゼロであれば触媒温度にかかわらず空気量を嵩上げすることも考えられるが、そうすると嵩上げされた空気量に応じて燃料噴射量も増えるため燃費の点で好ましくない。このため、本実施形態では触媒温度が高温域に入ることを条件の一つとして空気量の嵩上げを実行することとしている。
更に、ハイブリッドECU70は、運転状態に応じてエンジン20への要求動力Pe*を一旦決定したあと該要求動力Pe*が予め定められた最小要求動力Prefを下回るときには該要求動力Pe*をゼロにするため、エンジン20を効率のよくない領域で使用するのを避けることができる。
更にまた、空気量の嵩上げにつき、エンジン20が失火しない限界付近の空気量を決定しその空気量となるように嵩上げを行うため、空気量を必要最小限だけ嵩上げすることになり、空気量を嵩上げしたとしても多くの燃料を無駄に消費することがない。
そしてまた、モータMG1のロータの回転抵抗をゼロにしてサンギヤ軸31aを空転させることによりエンジン20とリングギヤ軸32aはつながりが切れた状態(つまりニュートラルの状態)になるため、エンジン20の無負荷運転つまり自立運転を実現することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、エンジン制御ルーチンとして図7のフローチャートを採用したが、図9に示すように、触媒温度が高温か否かの処理(ステップS310)を、エンジン20への要求動力Pe*がゼロと判定されたあとに入れてこれをステップS325とし、このステップS325で触媒温度が高温だったときには空気量を嵩上げし(ステップS340)、触媒温度が高温でなかったときには空気量の嵩上げを禁止し(ステップS330)、その後ステップS350以降の処理を行うようにしてもよい。この場合も上述した実施形態と同様の効果が得られる。あるいは、図10に示すように、触媒温度が高温か否かの処理(ステップS310)を省略し、エンジン20への要求動力Pe*がゼロのときには絶えず空気量を嵩上げするようにしてもよい。この場合には、上述した実施形態に比べて燃費が劣るもののそれ以外は概ね同様の効果が得られる。なお、各フローチャートにおけるステップS330は、説明の便宜上記載したにすぎないため、省略してもよい。
また、上述した実施形態では、触媒温度を触媒床に設けた触媒温度センサ63を用いて直接検出するものとしたが、触媒温度は排気からの入熱と排気への放熱とに応じて変化するため、排気浄化触媒61の入口温度と出口温度との差分に基づいて触媒温度を求めてもよいし、各種運転状態を表すパラメータの値と触媒温度との関係を予め実験などにより求めておき、これらの運転状態から間接的に触媒温度を推測するようにしてもよい。
更に、上述した実施形態では、パラレル型とシリアル型とを混成したハイブリッド車について説明したが、エンジンとモータとの協調制御を行うハイブリッド車であれば特にこれに限定されず、例えばパラレル型のハイブリッド車であってもよいし、シリーズ型のハイブリッド車であってもよい。
更にまた、上述した実施形態では、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aに出力するものについて説明したが、図11に示すように、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆動輪19,19)とは異なる車軸(図11における車輪119,119に接続された車軸)に接続するものとしてもよい。
そしてまた、上述した実施形態では、エンジン20の動力を動力分配統合機構30を介して駆動輪19,19に接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図12に示すように、エンジン20のクランクシャフト27に接続されたインナロータ332と駆動輪19,19に動力を出力する駆動軸に接続されたアウタロータ334とを有し、エンジン20の動力の一部を駆動軸に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機330を備えるものとしてもよい。
ハイブリッド車両10の構成の概略を示す構成図である。 エンジン20の構成の概略を示す構成図である。 ハイブリッド制御ルーチンのフローチャートである。 アクセル開度と車速と目標トルクとの関係を示すマップである。 最適運転ポイントを設定する様子を表す説明図である。 動作共線の一例を示す説明図である。 エンジン制御ルーチンのフローチャートである。 モータMG1とエンジンが無負荷運転のときの動作共線を示す説明図である。 他のエンジン制御ルーチンのフローチャートである。 他のエンジン制御ルーチンのフローチャートである。 他のハイブリッド車両の構成の概略を示す構成図である。 他のハイブリッド車両の構成の概略を示す構成図である。
符号の説明
10…ハイブリッド車両、14…モータECU、15…チェーンベルト、17…駆動軸、18…デファレンシャルギヤ、19…駆動輪、20…エンジン、21…エアクリーナ、22…スロットルバルブ、22a…スロットルモータ、22b…スロットルポジションセンサ、23…インジェクタ、24…吸気バルブ、25…点火プラグ、26…ピストン、27…クランクシャフト、28…エアフローメータ、29…イグニションコイル、30…動力分配統合機構、31…サンギヤ、31a…サンギヤ軸、32…リングギヤ、32a…リングギヤ軸、33…ピニオンギヤ、34…キャリア、41,42…インバータ、43,44…回転位置検出センサ、45…バッテリ、46…バッテリECU、50…エンジンECU、52…CPU、54…ROM、56…RAM、58…電力ライン、60…触媒コンバータ、61…排気浄化触媒、63…触媒温度センサ、64…排気管、67…クランク角センサ、70…ハイブリッドECU、72…CPU、74…ROM、76…RAM、81…シフトレバー、82…シフトポジションセンサ、83…アクセルペダル、84…アクセルペダルポジションセンサ、85…ブレーキペダル、86…ブレーキペダルポジションセンサ、88…車速センサ、MG1…モータ、MG2…モータ。

Claims (5)

  1. 運転状態に応じてエンジンとモータの一方又は両方を利用して車両を駆動するハイブリッド車両の制御装置であって、
    前記エンジンへの空気量を調節する空気量調節手段と、
    前記エンジンへの燃料噴射量を調節する燃料噴射量調節手段と、
    前記エンジンからの排気を浄化する排気浄化触媒と、
    前記排気浄化触媒の温度を検出する触媒温度検出手段と、
    運転状態に応じて前記エンジンへの要求動力を決定する要求動力決定手段と、
    前記エンジンへの要求動力が該エンジンから出力されるように空気量及び燃料噴射量を前記空気量調節手段及び前記燃料噴射量調節手段によって調節するエンジン制御手段と、
    空気量が所定の下限域に入ることを条件の一つとする燃料カット条件が成立したときに燃料噴射量をカットする燃料カット実行手段と、
    前記エンジンへの要求動力がゼロでないときには空気量の嵩上げを実行せず、前記エンジンへの要求動力がゼロで且つ前記触媒温度検出手段によって検出された触媒温度が予め定められた高温域に入るときには空気量の嵩上げを実行すると共に前記エンジンを無負荷運転とし、前記エンジンへの要求動力がゼロで且つ前記触媒温度が前記高温域に入らないときには空気量の嵩上げを実行しない空気量制御手段と、
    を備えたハイブリッド車両制御装置。
  2. 前記要求動力決定手段は、運転状態に応じて前記エンジンへの要求動力を一旦決定したあと該要求動力が予め定められた最小要求動力を下回るときには該要求動力をゼロに変更する、
    請求項1に記載のハイブリッド車両制御装置。
  3. 前記空気量制御手段は、空気量の嵩上げにつき、前記エンジンが失火しない限界付近の空気量を決定し該決定した空気量となるように嵩上げを行う、
    請求項1〜のいずれかに記載のハイブリッド車両制御装置。
  4. 請求項1〜のいずれかに記載のハイブリッド車両制御装置であって、
    前記エンジンの出力軸と第1のモータジェネレータに接続された連繋軸と第2のモータジェネレータに接続された前記車両の駆動軸の3軸のうちいずれか2軸に入出力された動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段、を備え、
    前記エンジンの無負荷運転は前記第1のモータジェネレータのロータの回転抵抗をゼロにして前記連繋軸を空転させることにより実現される、
    ハイブリッド車両制御装置。
  5. 請求項1〜のいずれか記載のハイブリッド車両制御装置を搭載した車両。
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