JP2010075835A - 排気ガス浄化用触媒 - Google Patents
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Abstract
【課題】排気ガス温度が低いときから高いときにわたる広い温度範囲で排気ガスを効率良く浄化できるようにする。
【解決手段】第一触媒部61と第二触媒部62とを備え、第一触媒部61は、Pt担持アルミナとPt担持CeZr系複合酸化物とからなるグループAより選ばれる少なくとも1種を含み、第二触媒部62は、Pd担持アルミナとRh担持CeZr系複合酸化物とからなるグループBより選ばれる少なくとも1種と、Rh担持アルミナとPd担持CeZr系複合酸化物とからなるグループCより選ばれる少なくとも1種とを含み、第一触媒部61の少なくとも一部は、第二触媒部62よりも排気ガス流れの上流側に配置されている。
【選択図】図10
【解決手段】第一触媒部61と第二触媒部62とを備え、第一触媒部61は、Pt担持アルミナとPt担持CeZr系複合酸化物とからなるグループAより選ばれる少なくとも1種を含み、第二触媒部62は、Pd担持アルミナとRh担持CeZr系複合酸化物とからなるグループBより選ばれる少なくとも1種と、Rh担持アルミナとPd担持CeZr系複合酸化物とからなるグループCより選ばれる少なくとも1種とを含み、第一触媒部61の少なくとも一部は、第二触媒部62よりも排気ガス流れの上流側に配置されている。
【選択図】図10
Description
本発明は、エンジンの排気ガス浄化用触媒に関する。
環境負荷の軽減、並びに自動車の燃費低減の観点から、ハイブリッド自動車や水素を燃料とする自動車が注目されている。
乗用車に広く使われるガソリンエンジンは一般に軽負荷での効率が悪くなる。これに対して、ハイブリッド自動車の場合、低速域や軽負荷領域では、効率の低いエンジンではなく、電気モータで走行することができるため、燃費の改善が図れ、また、有害排出物も少ないため、環境負荷の軽減に有利になる。
一方、水素のみを燃料とする自動車の場合、ガソリン、軽油、或いはアルコールのようなHC(炭化水素)成分を燃料とする自動車とは違って、HCが排気ガスとして排出されることを避けることができる。しかし、水素燃料の場合、ガソリンに比べて発熱量が少なく、出力面で不利であるとともに、水素を自動車に多量に搭載することが難しいため、走行距離の面で不利になる。
そこで、燃料として水素とガソリンとを用いることが提案されている。例えば特許文献1〜3には、水素とガソリンとを切り換えてエンジン燃焼室に供給するシステムが開示されている。これら特許文献には、ガソリンを燃料とするときは、エンジンが通常はストイキ運転されるので、排気ガス中のHC、CO及びNOx(窒素酸化物)を浄化すべく、三元触媒を排気ガス通路に配置することが記載されている。また、水素を燃料とするときにはエンジンからNOxが排出されるが、特許文献3には、三元触媒とNOx吸蔵還元触媒やNOx選択還元触媒とを組み合わせて使用することが開示されている。
特開2007−51583号公報
特開2007−51596号公報
特開2007−269227号公報
しかし、燃料として水素とガソリンとを用いる場合、三元触媒のみでは、或いは三元触媒とNOx吸蔵還元触媒やNOx選択還元触媒とを組み合わせた場合でも、HCが浄化されることなく排出されてしまうことがある。
すなわち、ガソリンタンクには、該タンク内で発生する蒸発燃料の大気への放出を防ぐために、活性炭等の吸着剤を収容したキャニスタが接続されている。その吸着剤の吸着能力には限界があるため、吸着が飽和する前にキャニスタに大気を取り込んで吸着剤から燃料成分を放出させ、エンジンの吸気系に導入するパージ処理が必要となる。ところが、エンジンは水素を燃料とするときはリーンバーン運転され、燃焼室温度が低いため、吸気系にパージされた蒸発燃料は燃焼室で完全に燃焼せず、排気系に排出されるHC量が多くなる。そして、そのときは排気ガス温度が低いことから、三元触媒も温度が低く通常は不活性状態にあるため、排気ガス中の上記蒸発燃料に因るHCが酸化浄化されずに、大気中に排出されることになる。
従って、エンジンが水素を燃料としてリーンバーン運転されているときに、蒸発燃料のパージが行なわれても、エミッションが悪化しないようにすることが要望される。
また、燃料として水素とガソリンとが用いられるエンジンに限らず、通常のディーゼルエンジンやリーンバーンガソリンエンジンにあっても、エンジンの冷間始動時のように排気ガス温度が低く、そのため、触媒温度が低いときは、該触媒で浄化されずに大気中に排出されるHC量が多くなるという問題がある。
そこで、本発明は、排気ガス温度が低いときから高いときにわたる広い温度範囲で排気ガスを効率良く浄化できるようにすることを課題とする。
本発明は、上記課題を解決するために、排気ガス浄化特性が異なる複数の触媒材を組み合わせて、排気ガスを浄化するようにした。
すなわち、本発明は、エンジンの排気ガス浄化用触媒であって、
第一触媒部と第二触媒部とを備え、
上記第一触媒部は、アルミナ系サポート材にPtを担持してなるPt担持アルミナと、CeZr系複合酸化物サポート材にPtを担持してなるPt担持CeZr系複合酸化物とからなるグループAより選ばれる少なくとも1種を含み、
上記第二触媒部は、アルミナ系サポート材にPdを担持してなるPd担持アルミナと、CeZr系複合酸化物サポート材にRhを担持してなるRh担持CeZr系複合酸化物とからなるグループBより選ばれる少なくとも1種と、アルミナ系サポート材にRhを担持してなるRh担持アルミナと、CeZr系複合酸化物サポート材にPdを担持してなるPd担持CeZr系複合酸化物とからなるグループCより選ばれる少なくとも1種とを含み、
上記第一触媒部の少なくとも一部は、上記第二触媒部よりも排気ガス流れの上流側に配置されていることを特徴とする。
第一触媒部と第二触媒部とを備え、
上記第一触媒部は、アルミナ系サポート材にPtを担持してなるPt担持アルミナと、CeZr系複合酸化物サポート材にPtを担持してなるPt担持CeZr系複合酸化物とからなるグループAより選ばれる少なくとも1種を含み、
上記第二触媒部は、アルミナ系サポート材にPdを担持してなるPd担持アルミナと、CeZr系複合酸化物サポート材にRhを担持してなるRh担持CeZr系複合酸化物とからなるグループBより選ばれる少なくとも1種と、アルミナ系サポート材にRhを担持してなるRh担持アルミナと、CeZr系複合酸化物サポート材にPdを担持してなるPd担持CeZr系複合酸化物とからなるグループCより選ばれる少なくとも1種とを含み、
上記第一触媒部の少なくとも一部は、上記第二触媒部よりも排気ガス流れの上流側に配置されていることを特徴とする。
上記グループAの触媒材は、Ptを触媒金属として有することから、PdやRhを触媒金属とするグループB,Cの触媒材よりも、低温域でのHC浄化性能及びNOx浄化性能が高い。特に、排気ガスの空燃比がリーンであるときの低温域でのHC及びNOの浄化に関して、グループAの触媒材は優れており、HC浄化に関しては400℃以下において、NO浄化に関しては300℃以下において、グループAの触媒材はグループB,Cの触媒材よりも浄化性能が良い。本発明では、このグループAの触媒材が第一触媒部に採用されているから、排気ガス温度が低いときの排気ガスの浄化に有利になり、しかも、該第一触媒部は排気ガス流れの上流側に配置されているから、排気ガスの熱によって比較的早期に活性化することになり、未浄化HCや未浄化NOxが大気中に排出されることを抑制する上で有利になる。
一方、上記グループB,Cの触媒材は、後述の実験データで明らかにするが、排気ガス低温時には、該排気ガス中のNOxを吸着することにより、HC浄化性能が低くなる。本発明では、このグループB,Cの触媒材を含む第二触媒部よりも排気ガス流れの上流側に、第一触媒部の少なくとも一部を配置している。従って、低温時のNOx浄化性能が高い上記グループAによる第一触媒部によって排気ガス中のNOxが浄化される結果、グループB,Cの触媒材のNOx吸着によるHC浄化性能の低下が抑制される。すなわち、グループB,CのHC浄化効率が高くなる。しかも、グループBの触媒材は高温時のHC浄化性能が高い。この点も後述の実験データで明らかにする。
従って、本発明によれば、グループAの触媒材とグループB,Cの触媒材とを組み合わせた上述の如き構成により、排気ガス温度が低いときから高いときにわたる広い温度範囲で排気ガスを効率良く浄化することができる。
上記第一触媒部と第二触媒部とは、一つの担体上において、互いに隣接させてタンデムに配置されていることが好ましい。これにより、排気ガス浄化用触媒全体の大型化を避けながら、第一触媒部の触媒反応熱を第二触媒部に効率良く伝達させることができ、第二触媒部の早期活性化に有利になる。
上記第一触媒部については、上記Pt担持アルミナとPt担持CeZr系複合酸化物とを、一つの担体上において、上下に層状に配置することができる。この場合、上記Pt担持アルミナと上記第二触媒部とを、一つの担体上において、前者が排気ガス流れの上流側に位置するように互いに隣接させてタンデムに、且つ一連の下層を形成するように配置し、上記Pt担持CeZr系複合酸化物を、上記Pt担持アルミナ及び上記第二触媒部による下層の上に一連となった上層を形成するように配置することが好ましい。
すなわち、上記Pt担持CeZr系複合酸化物は、上記Pt担持アルミナに比べて、広い温度範囲で高いNOx浄化性能を示す。そして、このPt担持CeZr系複合酸化物が上層に配置されていることから、排気ガスは上層のPt担持CeZr系複合酸化物に接触した後に下層の第二触媒部に達することになる。従って、排気ガス中のNOxが上層のPt担持CeZr系複合酸化物によって浄化されるため、第二触媒部へのNOx吸着が少なくなり、該第二触媒部のNOx吸着によるHC浄化活性の低下が抑制される。また、第二触媒部の温度が高くなったとき、該第二触媒部から放出されるNOxが上層を通過するときに該上層のPt担持CeZr系複合酸化物によって浄化されるため、NOxの浄化効率が高くなる。
上記下層の第二触媒部を構成する、グループBから選ばれる少なくとも1種と、上記グループCから選ばれる少なくとも1種とは、前者が排気ガス流れの上流側に位置するようにタンデムに配置されていることが好ましい。グループBの触媒材とグループCの触媒材とを比べた場合、前者の方がHC浄化性能が高い。そして、このHC浄化性能が高いグループBの触媒材が排気ガス流れの上流側に配置されているから、排気ガスの熱及び第一触媒部の触媒反応熱による早期活性化が図れ、排気ガスの浄化に有利になる。
上記エンジンは、ガソリンを含む燃料及び水素燃料のうち、少なくとも水素燃料を使用したリーンバーン運転と、ガソリンを含む燃料によるストイキ運転とが行なわれ、上記ガソリンを含む燃料を貯蔵する燃料タンク内に発生した蒸発燃料を吸着するキャニスタと、該キャニスタに吸着された蒸発燃料をエンジンの吸気系にパージするパージ通路とを有するものとすることができる。
従って、当該エンジンが水素燃料を使用してリーンバーン運転されているときに、蒸発燃料のパージが行なわれても、上述の如く、第一触媒部を構成するグループAの触媒材は排気ガスの空燃比がリーンであるときの低温域でのHC及びNOの浄化性能が優れており、上記蒸発燃料に因る排気ガス中のHCの浄化に第一触媒部が有効に働き、未浄化のまま大気中に排出されることが抑制される。また、上記水素燃料によるリーンバーン運転時に発生し易いNOが第一触媒部のグループAの触媒材によって浄化され、未浄化のまま大気中に排出されることが抑制される。
一方、排気ガスの空燃比が理論空燃比付近であるときのHC及びNOの浄化に関しては、グループAの触媒材よりも、グループB,Cの触媒材の方が浄化性能が良く、特に、ライトオフ温度が低いという特性を有する。そして、このグループB,Cの触媒材が第二触媒部に用いられているから、ガソリンを含む燃料が使用されてエンジンがストイキ運転されているときには、排気ガス中のHC及びNOがグループB,Cの触媒材により効率良く浄化され、未浄化のまま大気中に排出されることが抑制される。
この場合、第二触媒部には、Rhを触媒金属とするRh系触媒材と、Pdを触媒金属とするPd系触媒材とを組み合わせ含ませることが、ストイキ運転での排気ガスの浄化を効率良く行なう上で好ましく、さらには、Rh系触媒材とPd系触媒材とを、前者が上層に、後者が下層になるように、担体に層状に担持させることが好ましい。
上記エンジンは、電気モータで駆動することができるハイブリッド車両に搭載され、上記電気モータのための発電機の駆動に用いられるものとすることができる。
従って、当該ハイブリッド車両のエンジンを水素燃料によってリーンバーン運転しているときにおいて、蒸発燃料の吸気系へのパージによって排気ガス中に含まれてくるHCを第一触媒部によって効率良く浄化することができ、未浄化のまま大気中に排出されることが抑制される。
以上のように本発明によれば、Pt担持アルミナとPt担持CeZr系複合酸化物とからなるグループAより選ばれる少なくとも1種を第一触媒部に採用し、Pd担持アルミナとRh担持CeZr系複合酸化物とからなるグループBより選ばれる少なくとも1種と、Rh担持アルミナとPd担持CeZr系複合酸化物とからなるグループCより選ばれる少なくとも1種とを含む第二触媒部よりも、排気ガス流れの上流側に上記第一触媒部の少なくとも一部を配置したから、排気ガス温度が低いときから高いときにわたる広い温度範囲で排気ガスを効率良く浄化することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
<ハイブリッド自動車の概略構成>
図1は、本発明の実施形態に係るハイブリッド自動車の概略構成図である。この自動車は、エンジン1及びモータ2を動力源として備えているが、エンジン1は発電にのみ使用し、自動車が動くための動力は全てモータ2に頼る所謂シリーズハイブリッド自動車である。エンジン1は、ガソリンと水素とを切換えて、さらにはガソリンと水素とを混合して燃料として使用するように構成されているデュアルフューエルエンジンである。
図1は、本発明の実施形態に係るハイブリッド自動車の概略構成図である。この自動車は、エンジン1及びモータ2を動力源として備えているが、エンジン1は発電にのみ使用し、自動車が動くための動力は全てモータ2に頼る所謂シリーズハイブリッド自動車である。エンジン1は、ガソリンと水素とを切換えて、さらにはガソリンと水素とを混合して燃料として使用するように構成されているデュアルフューエルエンジンである。
ハイブリッド自動車は、エンジン1にガソリンを供給するガソリン燃料タンク3、エンジン1に水素を供給する水素燃料タンク4、エンジン1の出力軸5によって駆動されるジェネレータ(発電機)6、並びにモータ駆動用の電力を蓄えるバッテリ(高電圧バッテリ)7を備えている。
バッテリ7は、モータ2及びジェネレータ6にそれぞれ、DC−ACコンバータ11及びAC−DCコンバータ12を介して接続されていて、ジェネレータ6からの発電電力及びモータ2からの回生電力が供給されることで充電される。また、バッテリ7は、電力をモータ2及びジェネレータ6に供給する。モータ2の出力軸は、駆動輪13にディファレンシャルギア14を介して連結されている。
ジェネレータ6で発生する交流電力はAC−DCコンバータ12により直流電力に変換され、さらにDC−ACコンバータ11により交流電力に変換されてモータ2へと供給される。バッテリ7の直流電力はDC−ACコンバータ11により所定の周波数の交流電力に変換されてモータ2に供給される。ジェネレータ6で発生する交流電力はAC−DCコンバータ12により直流電力に変換されてバッテリ7に供給される。
ガソリン燃料タンク3には、該タンク内で発生した蒸発燃料(ガソリン)を吸着するキャニスタ15が蒸発燃料通路16を介して接続されている。キャニスタ15は、その底部に大気取入口を有し、活性炭等を充填した通気性のある部材で構成される。キャニスタ15はパージ通路17を介してエンジン1のスロットル弁下流側の吸気通路に接続され、パージ通路17の途中にはパージ制御弁18が配設されている。パージ制御弁18はその開閉動作が電磁式に制御され、開弁により、キャニスタ15に吸着された蒸発燃料が空気と共に吸気通路に供給(パージ)される。
この場合、ガソリン燃料タンク3の温度、パージを実行していない時間等に基いて、キャニスタ15の蒸発燃料吸着量を推定し、該推定量が所定値以上となったとき、パージ制御弁18を所定時間の開弁する。なお、蒸発燃料吸着量を推定せずに定期的にパージ制御弁18を所定時間開弁するようにしてもよい。
エンジン1の排気通路21には排気ガス浄化用触媒22が設けられている。触媒22にはその温度を検出する触媒温度センサ24が設けられ、さらに、排気ガス通路には、触媒22に流入する排気ガスの酸素濃度を検出する酸素センサ25、並びに触媒22を通った排気ガスの酸素濃度を検出する酸素センサ26が配置されている。この触媒22の具体的な構成については後述する。
<エンジン及び制御系の構成>
本例のエンジン1は、図2に示すように、一対のロータハウジング31,32と、その内周面に沿い、出力軸(エキセントリックシャフト)5に支持されて回転する2つのロータ33,34とを備えた2ロータのロータリーピストンエンジンである。図2では一対のロータハウジング31,32を左右に展開して模式的に示している。
本例のエンジン1は、図2に示すように、一対のロータハウジング31,32と、その内周面に沿い、出力軸(エキセントリックシャフト)5に支持されて回転する2つのロータ33,34とを備えた2ロータのロータリーピストンエンジンである。図2では一対のロータハウジング31,32を左右に展開して模式的に示している。
エンジン1の吸気通路35には、その上流側の共通通路部位にアクチュエータ37で駆動されるスロットル弁36が設けられている。吸気通路35の下流側の分岐した2つの独立通路部位には、ポート噴射を行なうガソリン用燃料噴射弁38,39が設けられ、また、ロータハウジング31,32に、燃焼室内に燃料を噴射する水素用燃料噴射弁40,41が設置されている。また、各ロータハウジング31,32にはそれぞれ2つずつ点火プラグ42〜45が設置されている。これらスロットル弁アクチュエータ37、燃料噴射弁38〜41及び点火プラグ42〜45、並びにDC−ACコンバータ11及びAC−DCコンバータ12は、コンピュータを用いた制御手段(PCM(パワートレインコントロールモジュール))46によって制御される。
制御手段46には、上記制御のために、バッテリ電流・電圧センサ47、ガソリン燃料タンク3のガソリン残量を検出する燃料センサ48、水素燃料タンク4の水素残量を検出する圧力センサ49、自動車のインストルメントパネルに設けられた使用燃料の切換えスイッチ50、車速センサ51、アクセル開度センサ52、温度センサ24、酸素センサ25等の各検出信号が入力される。バッテリ電流・電圧センサ47は、バッテリ7に付設されたもので、バッテリ7に入ってくる電力、並びにバッテリ7から出て行く電力を、電流と電圧から求め、バッテリ7の蓄電量を検出するためのものである。
以下、制御について具体的に説明する。エンジン1の運転に関しては、車速センサ51及びアクセル開度センサ52の検出信号に基いて、モータ2に要求される出力トルク(以下、「要求トルク」という。)が所定値以上であるときに、並びに、バッテリ電流・電圧センサ47の検出信号に基いて、バッテリ7の蓄電量が所定値以下であるときに、エンジン1の運転要と判定する。そして、モータ2の要求トルク及びバッテリ7の蓄電量に基いて、必要なエンジントルクが算出され、エンジン1が運転される。
エンジン1に使用するガソリンと水素との間の燃料切換えは、温度センサ24によって検出される触媒22の温度(触媒活性度)、燃料センサ48によってされるガソリン燃料タンク3のガソリン残量、圧力センサ49によって検出される水素燃料タンク4の水素残量、並びに使用燃料の切換えスイッチ50によって運転者が選択する燃料の種類に基いて実行される。すなわち、エンジン始動時、触媒22が活性化するまでは、排気エミッション性能を高めるため自動的に水素が使用される。触媒22の活性化後は、運転者がガソリンを選択しているときはガソリンが使用され、水素を選択しているときは水素が使用される。但し、水素及びガソリンのいずれか一方の残量が所定値未満になったときは、水素とガソリンとが所定の混合比で併用され、水素の燃料切れを生じているときは、エンジン始動時を含めて、ガソリンが使用され、ガソリンの燃料切れを生じているときは、水素が使用される。
エンジン1の目標空燃比(目標空気過剰率λ)は、ガソリン使用時と水素使用時とでは異なり、ガソリン使用時はλ=1に設定され(ストイキ運転)、水素使用時はNOx排出量が略零で最適な燃費率に最も近いλ=2.0近傍に設定され(リーンバーン運転)、水素及びガソリンの併用時もリーンバーン運転される。水素使用時にエンジン1がリーンバーン運転されることによって、燃焼温度の上昇が抑えられ、NOxの排出が抑制される。但し、水素使用時でもエンジン1に対する要求トルクが大きいとき(バッテリ7の充電時や車両電気負荷が大きいとき)は目標空燃比のリーン度合いを適宜弱めてリーンバーン運転される。エンジン1の空燃比は、酸素センサ25の検出信号に基いてフィードバック制御される。
制御手段46は、DC−ACコンバータ11及びAC−DCコンバータ12を制御し、バッテリ7、ジェネレータ13,及びモータ17の相互間での電力の授受及び変換を制御する。この場合、モータ2は、自動車の定速運転時等のように要求トルクが低い低トルク運転時や自動車始動時にはバッテリ7から供給される電力により駆動され、中トルク運転時にはエンジン1により駆動されるジェネレータ6から供給される電力によって駆動され、急加速時等の要求トルクが高い高トルク運転時には該ジェネレータ6及びバッテリ7の双方から供給される電力により駆動される。バッテリ7の蓄電量が少ないときには、エンジン1によって、モータ2に必要な電力よりも大きな電力を該ジェネレータ6に発生させ、余分な電力がバッテリ7に供給されて充電が行なわれる。
<排気ガス浄化用触媒に使用する触媒材ついて>
次の12種類の触媒材を準備し、各々の排気ガス空燃比リーンでの飽和HC浄化率及びNOx浄化率を測定した。ここに、蒸発燃料(エバポガス)中には飽和炭化水素(HC)が多く含まれるので、飽和HC浄化率を測定するようにした。なお、飽和炭化水素はその化学構造の安定さから不飽和炭化水素よりも酸化されにくく、従って、飽和炭化水素が酸化されるのであれば、不飽和炭化水素も酸化されると考えてよい。
次の12種類の触媒材を準備し、各々の排気ガス空燃比リーンでの飽和HC浄化率及びNOx浄化率を測定した。ここに、蒸発燃料(エバポガス)中には飽和炭化水素(HC)が多く含まれるので、飽和HC浄化率を測定するようにした。なお、飽和炭化水素はその化学構造の安定さから不飽和炭化水素よりも酸化されにくく、従って、飽和炭化水素が酸化されるのであれば、不飽和炭化水素も酸化されると考えてよい。
−サポート材がOSCIである触媒材3種−
このOSC(酸素吸蔵放出材)Iは、Ce、Zr及びNdが結晶を構成するCeZrNd複合酸化物(CeZr系複合酸化物)であり、その組成は、10%CeO2−80%ZrO2−10%Nd2O3(質量%)である。
このOSC(酸素吸蔵放出材)Iは、Ce、Zr及びNdが結晶を構成するCeZrNd複合酸化物(CeZr系複合酸化物)であり、その組成は、10%CeO2−80%ZrO2−10%Nd2O3(質量%)である。
CeZr系複合酸化物系サポート材としての上記OSCI粒子にPdを担持させたPd/OSCI触媒材(Pd担持CeZr系複合酸化物触媒材)、OSCI粒子にRhを担持させたRh/OSCI触媒材(Rh担持CeZr系複合酸化物触媒材)、並びにOSCI粒子にPtを担持させたPt/OSCI触媒材(Pt担持CeZr系複合酸化物触媒材)の3種を準備した。触媒金属Pd、Rh及びPt各々のOSCI粒子への担持には蒸発乾固法を採用し、500℃の温度で2時間の焼成を行なうことにより、各触媒材を得た。なお、上記各触媒金属の担持量は、各サポート材に対して1.0質量%で一定とした。
−サポート材がOSCIIである触媒材3種−
このOSC(酸素吸蔵放出材)IIは、CeZr系複合酸化物としての、Ce、Zr及びNdが結晶を構成するCeZrNd複合酸化物(CeZr系複合酸化物)であり、その組成は、35%CeO2−55%ZrO2−10%Nd2O3(質量%)である。
このOSC(酸素吸蔵放出材)IIは、CeZr系複合酸化物としての、Ce、Zr及びNdが結晶を構成するCeZrNd複合酸化物(CeZr系複合酸化物)であり、その組成は、35%CeO2−55%ZrO2−10%Nd2O3(質量%)である。
CeZr系複合酸化物系サポート材としての上記OSCII粒子にPdを担持させたPd/OSCII触媒材(Pd担持CeZr系複合酸化物触媒材)、OSCII粒子にRhを担持させたRh/OSCII触媒材(Rh担持CeZr系複合酸化物触媒材)、並びにOSCII粒子にPtを担持させたPt/OSCII触媒材(Pt担持CeZr系複合酸化物触媒材)の3種を準備した。触媒金属Pd、Rh及びPt各々のOSCII粒子への担持には蒸発乾固法を採用し、500℃の温度で2時間の焼成を行なうことにより、各触媒材を得た。なお、上記各触媒金属の担持量は、各サポート材に対して1.0質量%で一定とした。
−サポート材が活性アルミナである触媒材3種−
活性アルミナ系サポート材としての活性アルミナ粒子にPdを担持させたPd/Al2O3触媒材(Pd担持アルミナ触媒材)、活性アルミナ粒子にRhを担持させたRh/Al2O3触媒材(Rh担持アルミナ触媒材)、並びに活性アルミナ粒子にPtを担持させたPt/Al2O3触媒材(Pt担持アルミナ触媒材)の3種を準備した。触媒金属Pd、Rh及びPt各々の活性アルミナ粒子への担持には蒸発乾固法を採用し、500℃の温度で2時間の焼成を行なうことにより、各触媒材を得た。なお、上記各触媒金属の担持量は、各サポート材に対して1.0質量%で一定とした。
活性アルミナ系サポート材としての活性アルミナ粒子にPdを担持させたPd/Al2O3触媒材(Pd担持アルミナ触媒材)、活性アルミナ粒子にRhを担持させたRh/Al2O3触媒材(Rh担持アルミナ触媒材)、並びに活性アルミナ粒子にPtを担持させたPt/Al2O3触媒材(Pt担持アルミナ触媒材)の3種を準備した。触媒金属Pd、Rh及びPt各々の活性アルミナ粒子への担持には蒸発乾固法を採用し、500℃の温度で2時間の焼成を行なうことにより、各触媒材を得た。なお、上記各触媒金属の担持量は、各サポート材に対して1.0質量%で一定とした。
−サポート材がZrO2被覆La含有アルミナである触媒材3種−
ZrO2被覆La含有アルミナは、La2O3を4質量%含有する活性アルミナ粒子の表面を10質量%の酸化ジルコニウムで被覆してなる。この活性アルミナ系サポート材としてのZrO2被覆La含有アルミナ粒子にPdを担持させたPd/ZrLa−Al2O3触媒材(Pd担持ZrO2被覆アルミナ触媒材)、ZrO2被覆La含有アルミナ粒子にRhを担持させたRh/ZrLa−Al2O3触媒材(Rh担持ZrO2被覆アルミナ触媒材)、並びにZrO2被覆La含有アルミナ粒子にPtを担持させたPt/ZrLa−Al2O3触媒材(Pt担持ZrO2被覆アルミナ触媒材)の3種を準備した。これら触媒材は、触媒金属Pd、Rh及びPt各々の硝酸溶液をZrO2被覆La含有アルミナ粉末に滴下し、500℃で乾燥・焼成することによって得た。なお、上記各触媒金属の担持量は、各サポート材に対して1.0質量%で一定とした。
ZrO2被覆La含有アルミナは、La2O3を4質量%含有する活性アルミナ粒子の表面を10質量%の酸化ジルコニウムで被覆してなる。この活性アルミナ系サポート材としてのZrO2被覆La含有アルミナ粒子にPdを担持させたPd/ZrLa−Al2O3触媒材(Pd担持ZrO2被覆アルミナ触媒材)、ZrO2被覆La含有アルミナ粒子にRhを担持させたRh/ZrLa−Al2O3触媒材(Rh担持ZrO2被覆アルミナ触媒材)、並びにZrO2被覆La含有アルミナ粒子にPtを担持させたPt/ZrLa−Al2O3触媒材(Pt担持ZrO2被覆アルミナ触媒材)の3種を準備した。これら触媒材は、触媒金属Pd、Rh及びPt各々の硝酸溶液をZrO2被覆La含有アルミナ粉末に滴下し、500℃で乾燥・焼成することによって得た。なお、上記各触媒金属の担持量は、各サポート材に対して1.0質量%で一定とした。
−飽和HC浄化率及びNOx浄化率の測定−
上記12種の触媒材各々をコージェライト製ハニカム担体(容量25mL;直径25.4mm,長さ50mm)に担持させたサンプル触媒を調製し、模擬排気ガス流通反応装置及び排気ガス分析装置を用いて、空燃比リーンでの飽和HC浄化率及びNOx浄化率を測定した。模擬排気ガスの組成は、O2=9.6%、CO2=0.56%、CO=0.01%、H2=1.0%、C4H10(ブタン)=0.05%、NO=0.001%、H2O=18.6%、残りN2とした。この場合、C4H10(ブタン)が飽和炭化水素である。空間速度は60000/hとし、触媒入口ガス温度の昇温速度は30℃/分とした。
上記12種の触媒材各々をコージェライト製ハニカム担体(容量25mL;直径25.4mm,長さ50mm)に担持させたサンプル触媒を調製し、模擬排気ガス流通反応装置及び排気ガス分析装置を用いて、空燃比リーンでの飽和HC浄化率及びNOx浄化率を測定した。模擬排気ガスの組成は、O2=9.6%、CO2=0.56%、CO=0.01%、H2=1.0%、C4H10(ブタン)=0.05%、NO=0.001%、H2O=18.6%、残りN2とした。この場合、C4H10(ブタン)が飽和炭化水素である。空間速度は60000/hとし、触媒入口ガス温度の昇温速度は30℃/分とした。
−HC及びNOxの浄化特性について−
図3はリーン飽和HC浄化率の測定結果を示す。同図によれば、上記12種類の触媒材は、触媒入口ガス温度が200℃に達する前から飽和HCの浄化が始まり、400℃以下での活性が高いグループAと、上記ガス温度が300℃を越えた後に飽和HCの浄化が始まり、且つ400℃を越えた高温域での活性がグループAよりも高いグループBと、上記ガス温度が400℃付近から飽和HCの浄化が始まるグループCとに分けることができる。
図3はリーン飽和HC浄化率の測定結果を示す。同図によれば、上記12種類の触媒材は、触媒入口ガス温度が200℃に達する前から飽和HCの浄化が始まり、400℃以下での活性が高いグループAと、上記ガス温度が300℃を越えた後に飽和HCの浄化が始まり、且つ400℃を越えた高温域での活性がグループAよりも高いグループBと、上記ガス温度が400℃付近から飽和HCの浄化が始まるグループCとに分けることができる。
グループAには、Pt担持CeZr系複合酸化物触媒材としてのPt/OSCI触媒材及びPt/OSCII触媒材、並びにPt担持アルミナ触媒材としてのPt/Al2O3触媒材及びPt/ZrLa−Al2O3触媒材が属し、グループBには、Rh担持CeZr系複合酸化物触媒材としてのRh/OSCI触媒材及びRh/OSCII触媒材、並びにPd担持アルミナ触媒材としてのPd/Al2O3触媒材及びPd/ZrLa−Al2O3触媒材が属し、グループCには、Pd担持CeZr系複合酸化物触媒材としてのPd/OSCI触媒材及びPd/OSCII触媒材、並びにRh担持アルミナ触媒材としてのRh/Al2O3触媒材及びRh/ZrLa−Al2O3触媒材が属する。
図4乃至図7はリーンNO浄化率の測定結果を示す。グループAの触媒材をみると、Pt/Al2O3触媒材については350℃付近でNO浄化率の落ち込みが見られるものの(図6)、他の3種はいずれも低温域から高温域にわたる広い温度範囲で比較的高いNO浄化率を示している(図4,5,7参照)。特に、Pt/OSCI触媒材及びPt/OSCII触媒材のNO浄化性能が高い。グループBの触媒材をみると、250℃〜500℃においてNO浄化率が比較的高くなる傾向がある。100℃〜200℃付近にNO浄化率の落ち込みが見られるのは、低温時に吸着したNOの放出を生じているものと考えられる。グループCの触媒材をみると、300℃〜400℃付近にNO浄化率の落ち込みが見られ、これは低温側で吸着されたNOの放出を生じているものと考えられる。また、グループAの触媒材はいずれも300℃以下でのNO浄化率がグループB,Cの触媒材よりも高くなっている。
以上の飽和HC及びNOxの浄化率データから、グループB,Cの飽和HCの浄化開始温度が高くなっているのは、グループB,Cの触媒金属Pd又はRhは、Ptに比べて、NOx浄化に関するライトオフ温度が高く、飽和HC浄化に有効な活性サイトに吸着したNOxが飽和HCの浄化を妨げているためと考えられる。そして、グループBの場合は、吸着NOxの放出が300℃付近で終了するために、飽和HCの浄化開始温度が300℃よりも高温側にずれ込み、グループCの場合は、吸着NOxの放出が400℃付近で終了するために、飽和HCの浄化開始温度がさらに高温側にずれ込んでいると考えられる。
これに対して、グループAでは、150℃以下の低温域でNOxの吸着を生じているものの、触媒金属Ptは、飽和HC存在下でのNOx浄化に関するライトオフ温度が比較的低く、そのために、吸着NOxが比較的早めに分解され、飽和HCの浄化開始温度が上述の如く低くなっていると考えられる。
上記12種類の触媒材の飽和HC浄化開始温度及びNO放出温度をまとめると、表1のようになる。
<グループA〜Cの触媒材の理論空燃比付近での排気ガス浄化性能>
−グループAに係る触媒サンプル−
コージェライト製ハニカム担体(容量25mL;直径25.4mm,長さ50mm)に、グループAのPt/OSCI触媒材及びPt/Al2O3触媒材を、前者が上層に、後者が下層になるように担持させた触媒サンプルを調製した。担体1L当たりの担持量は、OSCI及びAl2O3いずれも50g/L、Ptは上層及び下層共に2.5g/L(トータルで5g/L)である。
−グループAに係る触媒サンプル−
コージェライト製ハニカム担体(容量25mL;直径25.4mm,長さ50mm)に、グループAのPt/OSCI触媒材及びPt/Al2O3触媒材を、前者が上層に、後者が下層になるように担持させた触媒サンプルを調製した。担体1L当たりの担持量は、OSCI及びAl2O3いずれも50g/L、Ptは上層及び下層共に2.5g/L(トータルで5g/L)である。
−グループBに係る触媒サンプル−
グループAに係る触媒サンプルと同じハニカム担体に、グループBのRh/OSCI触媒材及びPd/Al2O3触媒材を、前者が上層に、後者が下層になるように担持させた触媒サンプルを調製した。担体1L当たりの担持量は、OSCI及びAl2O3いずれも50g/L、上層のRhが1.0g/L、下層のPdが4g/L(トータルで5g/L)である。
グループAに係る触媒サンプルと同じハニカム担体に、グループBのRh/OSCI触媒材及びPd/Al2O3触媒材を、前者が上層に、後者が下層になるように担持させた触媒サンプルを調製した。担体1L当たりの担持量は、OSCI及びAl2O3いずれも50g/L、上層のRhが1.0g/L、下層のPdが4g/L(トータルで5g/L)である。
−グループCに係る触媒サンプル−
グループAに係る触媒サンプルと同じハニカム担体に、グループCのRh/Al2O3触媒材及びPd/OSCI触媒材を、前者が上層に、後者が下層になるように担持させた触媒サンプルを調製した。担体1L当たりの担持量は、OSCI及びAl2O3いずれも50g/L、上層のRhが1.0g/L、下層のPdが4g/L(トータルで5g/L)である。
グループAに係る触媒サンプルと同じハニカム担体に、グループCのRh/Al2O3触媒材及びPd/OSCI触媒材を、前者が上層に、後者が下層になるように担持させた触媒サンプルを調製した。担体1L当たりの担持量は、OSCI及びAl2O3いずれも50g/L、上層のRhが1.0g/L、下層のPdが4g/L(トータルで5g/L)である。
−排気ガス浄化性能の測定−
上記グループA〜Cの各触媒サンプルをモデル排気ガス流通反応装置にセットし、排気ガス浄化性能(ライトオフ温度T50及び排気ガス浄化率C400)を評価した。モデル排気ガスはA/F=14.7±0.9とした。すなわち、A/F=14.7のメインストリームガスを定常的に流しつつ、所定量の変動用ガスを1Hzでパルス状に添加することにより、A/Fを±0.9の振幅で強制的に振動させた。A/F=14.7、A/F=13.8及びA/F=15.6のときのガス組成を表2に示す。また、空間速度SVは60000/h、昇温速度は30℃/分とした。
上記グループA〜Cの各触媒サンプルをモデル排気ガス流通反応装置にセットし、排気ガス浄化性能(ライトオフ温度T50及び排気ガス浄化率C400)を評価した。モデル排気ガスはA/F=14.7±0.9とした。すなわち、A/F=14.7のメインストリームガスを定常的に流しつつ、所定量の変動用ガスを1Hzでパルス状に添加することにより、A/Fを±0.9の振幅で強制的に振動させた。A/F=14.7、A/F=13.8及びA/F=15.6のときのガス組成を表2に示す。また、空間速度SVは60000/h、昇温速度は30℃/分とした。
ライトオフ温度T50は、モデル排気ガス温度の上昇により、触媒下流で検出されるガスの各成分(HC及びNO)濃度が、触媒に流入するガスの各成分(HC及びNO)濃度の半分になった時点(すなわち浄化率が50%になった時点)の触媒入口ガス温度である。排気ガス浄化率C400は、触媒入口でのモデル排気ガス温度が400℃であるときのガスの各成分(HC及びNO)の浄化率である。T50の結果を図8に示し、C400の結果を図9に示す。
ライトオフ温度T50(図8)をみると、グループBが最も良く、これにグループC及びグループAが順に続いている。排気ガス浄化率C400(図9)に関しても、グループBが最も良く、これにグループC及びグループAが順に続いている。
<排気ガス浄化用触媒について>
上記グループA〜Cの触媒材についての性能評価結果を踏まえて、排気ガス浄化用触媒22を構成した。
上記グループA〜Cの触媒材についての性能評価結果を踏まえて、排気ガス浄化用触媒22を構成した。
−実施形態1−
図10は本実施形態の触媒構成を示す。同図において、60はコージェライト製ハニカム担体のセル壁であり、このセル壁60に第一触媒部61と第二触媒部62とが設けられている。第一触媒部61と第二触媒部62とは、セル壁60上において、前者61が後者62よりも排気ガス流れの上流側に位置するように、互いに隣接させてタンデムに配置された触媒層となっている。第一触媒部61に係る触媒層は、上記グループAの触媒材によって形成され、第二触媒部62に係る触媒層は、上記グループBの触媒材と上記グループCの触媒材との混合層となっている。第一触媒部61の排気ガス流れ方向の長さはハニカム担体長さの10%以上50%以下の割合(第二触媒部62の同方向の長さは50%を越え90%未満の割合)とすることが好ましい。
図10は本実施形態の触媒構成を示す。同図において、60はコージェライト製ハニカム担体のセル壁であり、このセル壁60に第一触媒部61と第二触媒部62とが設けられている。第一触媒部61と第二触媒部62とは、セル壁60上において、前者61が後者62よりも排気ガス流れの上流側に位置するように、互いに隣接させてタンデムに配置された触媒層となっている。第一触媒部61に係る触媒層は、上記グループAの触媒材によって形成され、第二触媒部62に係る触媒層は、上記グループBの触媒材と上記グループCの触媒材との混合層となっている。第一触媒部61の排気ガス流れ方向の長さはハニカム担体長さの10%以上50%以下の割合(第二触媒部62の同方向の長さは50%を越え90%未満の割合)とすることが好ましい。
先の触媒性能の評価結果から明らかなように、上記グループAの触媒材は、Ptを触媒金属として有することから、PdやRhを触媒金属とするグループB,Cの触媒材よりも、低温域でのHC浄化性能及びNOx浄化性能が高い。本実施形態では、このグループAの触媒材が第一触媒部61に採用されているから、排気ガス温度が低いときの排気ガスの浄化に有利になり、しかも、該第一触媒部61は排気ガス流れの上流側に配置されているから、排気ガスの熱によって比較的早期に活性化することになり、未浄化HCや未浄化NOxが大気中に排出されることを抑制する上で有利になる。
一方、上記グループB,Cの触媒材は、排気ガス低温時には、該排気ガス中のNOxを吸着することにより、HC浄化性能が低くなる。しかし、本実施形態では、このグループB,Cの触媒材を含む第二触媒部62を、第一触媒部61よりも下流側に配置している。従って、低温時のNOx浄化性能が高い上記グループAによる第一触媒部61によって排気ガス中のNOxが浄化される結果、グループB,Cの触媒材のNOx吸着によるHC浄化性能の低下が抑制される。すなわち、グループB,CのHC浄化効率が高くなる。しかも、グループBの触媒材は高温時のHC浄化性能が高い(図3参照)。
従って、本実施形態によれば、排気ガス温度が低いときから高いときにわたる広い温度範囲で排気ガスを効率良く浄化することができる。しかも、第一触媒部61と第二触媒部62とは、一つの担体上において、互いに隣接させてタンデムに配置されているから、第一触媒部61の触媒反応熱が第二触媒部62に効率良く伝達し、第二触媒部62の早期活性化に有利になる。
特に、水素燃料を使用したリーンバーン運転時、キャニスタ15から蒸発燃料がパージされて排気通路21に排出されるHC量が多くなったとき、その蒸発燃料に因るHCを、グループAの触媒材を含む第一触媒部61によって効率良く浄化することができ、未浄化のまま大気中に排出されることを抑制することができる。また、グループAの触媒材は低温でのNO浄化率も比較的高いから、NOxの大気中への排出も抑制される。また、グループB,Cの触媒材を含む第二触媒部62は理論空燃比付近でのHC及びNOxの浄化性能に優れているから、ガソリン燃料を使用したストイキ運転時において、排気ガス中のHC及びNOxを第二触媒部62によって効率良く浄化することができる。
−実施形態2−
図11は本実施形態の触媒構成を示す。実施形態1と相違する点は、第一触媒部が、上側のPt/OSC触媒層(Pt担持CeZr系複合酸化物触媒材層)61aと、下側のPt/Al2O3触媒層(Pt担持アルミナ触媒材層)61bとの二層構造となり、上側のPt/OSC触媒層61aが、第二触媒部62に係る触媒層(グループB,C)を覆っていることである。すなわち、Pt/Al2O3触媒層61bと第二触媒部62に係る触媒層とは、セル壁60上において、前者が排気ガス流れの上流側に位置するように互いに隣接させてタンデムに、且つ一連の下層を形成するように配置され、Pt/OSC触媒層61aは、上記下層の上に一連となった上層を形成するように配置されている。他の構成は実施形態1と同じである。下側のPt/Al2O3触媒層61bの排気ガス流れ方向の長さはハニカム担体長さの10%以上50%以下の割合(第二触媒部62に係る触媒層(グループB,C)の同方向の長さは50%を越え90%未満の割合)とすることが好ましい。
図11は本実施形態の触媒構成を示す。実施形態1と相違する点は、第一触媒部が、上側のPt/OSC触媒層(Pt担持CeZr系複合酸化物触媒材層)61aと、下側のPt/Al2O3触媒層(Pt担持アルミナ触媒材層)61bとの二層構造となり、上側のPt/OSC触媒層61aが、第二触媒部62に係る触媒層(グループB,C)を覆っていることである。すなわち、Pt/Al2O3触媒層61bと第二触媒部62に係る触媒層とは、セル壁60上において、前者が排気ガス流れの上流側に位置するように互いに隣接させてタンデムに、且つ一連の下層を形成するように配置され、Pt/OSC触媒層61aは、上記下層の上に一連となった上層を形成するように配置されている。他の構成は実施形態1と同じである。下側のPt/Al2O3触媒層61bの排気ガス流れ方向の長さはハニカム担体長さの10%以上50%以下の割合(第二触媒部62に係る触媒層(グループB,C)の同方向の長さは50%を越え90%未満の割合)とすることが好ましい。
先の触媒性能の評価結果から明らかなように、Pt/OSC触媒層61aは、Pt/Al2O3触媒層61bに比べて、広い温度範囲で高いNOx浄化性能を示す。本実施形態の場合、排気ガスはPt/OSC触媒層61aによってNOxが浄化されて下層の第二触媒部62に係る触媒層に達することになるため、第二触媒部62へのNOx吸着が少なくなり、該第二触媒部62のNOx吸着によるHC浄化活性の低下が抑制される。また、第二触媒部62の温度が高くなったとき、該第二触媒部62から放出されるNOxが上層のPt/OSC触媒層61aによって浄化されるため、NOxの浄化効率が高くなる。
−実施形態3−
図12は本実施形態の触媒構成を示す。実施形態2と相違する点は、第二触媒部が、グループBに係る触媒層62aとグループCに係る触媒層62bとに分かれ、前者が排気ガス流れの上流側に位置するように両触媒層62a,62bがタンデムに配置されていることである。他の構成は実施形態2と同じである。下側のPt/Al2O3触媒層61bの排気ガス流れ方向の長さはハニカム担体長さの10%以上50%以下の割合とし、ハニカム担体の残る長さの40%以上60%以下の割合をグループBに係る触媒層62a及びグループCに係る触媒層62bのいずれか一方が占め、その結果、ハニカム担体に残る長さを触媒層62a及び触媒層62bのうちの他方が占めるようにすることが好ましい。
図12は本実施形態の触媒構成を示す。実施形態2と相違する点は、第二触媒部が、グループBに係る触媒層62aとグループCに係る触媒層62bとに分かれ、前者が排気ガス流れの上流側に位置するように両触媒層62a,62bがタンデムに配置されていることである。他の構成は実施形態2と同じである。下側のPt/Al2O3触媒層61bの排気ガス流れ方向の長さはハニカム担体長さの10%以上50%以下の割合とし、ハニカム担体の残る長さの40%以上60%以下の割合をグループBに係る触媒層62a及びグループCに係る触媒層62bのいずれか一方が占め、その結果、ハニカム担体に残る長さを触媒層62a及び触媒層62bのうちの他方が占めるようにすることが好ましい。
先の触媒性能の評価結果から明らかなように、グループBの触媒材とグループCの触媒材とを比べた場合、前者の方がHC浄化性能が高い。本実施形態の場合、このHC浄化性能が高いグループBの触媒材が排気ガス流れの上流側に配置されているから、排気ガスの熱及び第一触媒部61の触媒反応熱による早期活性化が図れ、排気ガスの浄化に有利になる。
なお、上記実施形態のエンジンはロータリーピストンエンジンであるが、本発明はこれに限定するものではなく、レシプロエンジンであってもよい。
また、上記実施形態はシリーズハイブリッド自動車に係るものであるが、パラレルハイブリッド自動車やシリーズパラレルハイブリッド自動車、さらには、モータによらず、エンジンのみで駆動される自動車にも本発明は適用することができる。
1 エンジン
2 モータ
3 ガソリン燃料タンク
4 水素燃料タンク
6 ジェネレータ(発電機)
15 キャニスタ
16 蒸発燃料通路
17 パージ通路
21 排気通路
22 排気ガス浄化用触媒
60 担体
61 第一触媒部
61a 第一触媒部のPt/OSC触媒層
61b 第一触媒部のPt/Al2O3触媒層
62 第二触媒部
62a 第二触媒部のグループBに係る触媒層
62b 第二触媒部のグループCに係る触媒層
2 モータ
3 ガソリン燃料タンク
4 水素燃料タンク
6 ジェネレータ(発電機)
15 キャニスタ
16 蒸発燃料通路
17 パージ通路
21 排気通路
22 排気ガス浄化用触媒
60 担体
61 第一触媒部
61a 第一触媒部のPt/OSC触媒層
61b 第一触媒部のPt/Al2O3触媒層
62 第二触媒部
62a 第二触媒部のグループBに係る触媒層
62b 第二触媒部のグループCに係る触媒層
Claims (7)
- エンジンの排気ガス浄化用触媒であって、
第一触媒部と第二触媒部とを備え、
上記第一触媒部は、アルミナ系サポート材にPtを担持してなるPt担持アルミナと、CeZr系複合酸化物サポート材にPtを担持してなるPt担持CeZr系複合酸化物とからなるグループAより選ばれる少なくとも1種を含み、
上記第二触媒部は、アルミナ系サポート材にPdを担持してなるPd担持アルミナと、CeZr系複合酸化物サポート材にRhを担持してなるRh担持CeZr系複合酸化物とからなるグループBより選ばれる少なくとも1種と、アルミナ系サポート材にRhを担持してなるRh担持アルミナと、CeZr系複合酸化物サポート材にPdを担持してなるPd担持CeZr系複合酸化物とからなるグループCより選ばれる少なくとも1種とを含み、
上記第一触媒部の少なくとも一部は、上記第二触媒部よりも排気ガス流れの上流側に配置されていることを特徴とする排気ガス浄化用触媒。 - 請求項1において、
上記第一触媒部と第二触媒部とは、一つの担体上において、互いに隣接させてタンデムに配置されていることを特徴とする排気ガス浄化用触媒。 - 請求項1において、
上記第一触媒部は、上記Pt担持アルミナとPt担持CeZr系複合酸化物とを有し、
上記Pt担持アルミナとPt担持CeZr系複合酸化物とは、一つの担体上において、層状に配置されていることを特徴とする排気ガス浄化用触媒。 - 請求項3において、
上記第一触媒部のPt担持アルミナと上記第二触媒部とは、一つの担体上において、前者が排気ガス流れの上流側に位置するように互いに隣接させてタンデムに、且つ一連の下層を形成するように配置され、
上記第一触媒部のPt担持CeZr系複合酸化物は、上記Pt担持アルミナ及び上記第二触媒部による下層の上に一連となった上層を形成するように配置されていることを特徴とする排気ガス浄化用触媒。 - 請求項4において、
上記第二触媒部は、上記グループBから選ばれる少なくとも1種と、上記グループCから選ばれる少なくとも1種とが、前者を排気ガス流れの上流側に位置させてタンデムに配置されてなることを特徴とする排気ガス浄化用触媒。 - 請求項1乃至請求項5のいずれか一において、
上記エンジンは、ガソリンを含む燃料及び水素燃料のうち、少なくとも水素燃料を使用したリーンバーン運転と、ガソリンを含む燃料によるストイキ運転とが行なわれ、上記ガソリンを含む燃料を貯蔵する燃料タンク内に発生した蒸発燃料を吸着するキャニスタと、該キャニスタに吸着された蒸発燃料をエンジンの吸気系にパージするパージ通路とを有することを特徴とする排気ガス浄化用触媒。 - 請求項6において、
上記エンジンは、電気モータで駆動することができるハイブリッド車両に搭載され、上記電気モータのための発電機の駆動に用いられることを特徴とする排気ガス浄化用触媒。
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-
2008
- 2008-09-25 JP JP2008246739A patent/JP2010075835A/ja active Pending
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