JP2003049098A - インクジェット記録用分散液の分散方法及びそれを用いたインクジェット用記録材料 - Google Patents

インクジェット記録用分散液の分散方法及びそれを用いたインクジェット用記録材料

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JP2003049098A
JP2003049098A JP2001236453A JP2001236453A JP2003049098A JP 2003049098 A JP2003049098 A JP 2003049098A JP 2001236453 A JP2001236453 A JP 2001236453A JP 2001236453 A JP2001236453 A JP 2001236453A JP 2003049098 A JP2003049098 A JP 2003049098A
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dispersion
temperature
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智彦 坂井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、高濃度のインクジェット記
録用分散液を安定して生産する分散方法と、ひび割れ特
性、光沢度及び最大濃度に優れたインクジェット用記録
材料を提供することにある。 【解決手段】 液温度を制御して分散するインクジェッ
ト記録用分散液の分散方法であり、少なくとも1基の分
散機を用い、該分散機の液吐出部の温度センサを少なく
とも1つ有し、該温度センサの温度情報に従い、該分散
機に入室前の液温度を熱交換器により制御することを特
徴とするインクジェット記録用分散液の分散方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録用分散液の分散方法及びそれを用いたインクジェット
用記録材料に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インクジェット記録の飛躍的な技
術革新に伴い、出力されるプリント品質は銀塩写真で得
られるプリントに匹敵しつつある。インクジェット記録
で得られるプリント品質は、大きくは、プリンタ、イン
ク、インクジェット用記録材料の3つに依存するが、画
質面からは、主にプリンタとインクの技術革新が大きく
貢献しているが、質感、高級感という最終プリント品質
については、インクジェット用記録材料の特性が、極め
て重要であるとの認識が高まってきている。
【0003】従来、写真に近い画質を達成する、いわゆ
るフォトグレードのインクジェットプリントで用いられ
るインクジェット用記録材料は、紙支持体上にインク吸
収層を設けたインクジェット用記録材料、又は写真で用
いられているポリオレフィンで両面を被覆した紙支持
体、いわゆるRC紙上にインク吸収層を設けたインクジ
ェット用記録材料等が知られている。前者は優れたイン
ク吸収性を示すが、支持体が吸水性である為、コックリ
ング(シワ)を起こして高画質を得にくく、また、一
方、後者では、例えば、RC紙上に主として親水性バイ
ンダーから構成される膨潤型インク吸収層を有するイン
クジェット用記録材料においては、形成された画像は写
真画像に近い風合いを与えるが、反面、インク吸収層の
耐水性が劣ったり、インク吸収速度が遅いために高速記
録した場合にマダラムラが生じやすい等の問題点があっ
た。
【0004】上記のような問題点を解決するための手段
として、例えば、特開平10−119423号に記載の
ような少量の親水性バインダーと多量の微粒子を有する
多孔質からなるインク吸収層を有するインクジェット用
記録材料を用いることにより、比較的速いインク吸収速
度が得られ、しかも適当な架橋剤が使用されているため
に、高い耐水性も同時に達成される技術が提案されてい
る。また、特開昭63−252779号、特開平1−1
08083号、同2−136279号、同3−6537
6号および同3−27976号等には、特定の物性値を
有する顔料やシリカを含有する記録材料、特開昭57−
14091号、同60−219083号、同60−21
0984号、同61−20797号、同61−1881
83号、特開平5−278324号、同6−92011
号、同6−183134号、同7−137431号、同
7−276789号等には、コロイド状シリカ等の微粒
子シリカを含有する記録材料、および特開平2−276
671号公報、同3−67684号、同3−21508
2号、同3−251488号、同4−67986号、同
4−263983号および同5−16517号公報など
にはアルミナ水和物微粒子を含有する記録材料等が提案
されている。
【0005】一方、インクジェット記録においては、得
られる画像の耐水性を改良するために、インク受容層中
にカチオン性物質を添加しておき、染料を固定化する方
法も種々用いられており現在の主流となっている。
【0006】しかしながら、上記の空隙構造を有するイ
ンク受容層中において、空隙構造を形成する物質がカチ
オン性の無機顔料である場合にはカチオン性コロイダル
シリカのように高い空隙率が形成しにくかったり、ある
いは、アルミナ水和物微粒子を使用すると高い製造コス
トになる等の問題点がある。製造コストと空隙形成能力
の点でシリカ微粒子を用いることが有利である。シリカ
微粒子はアニオン性のため、カチオン物質の添加が必要
で、特開平10−181190号には、カチオン性ポリ
マー含有液中で凝集体顔料(シリカ)を、平均粒径が5
00nm以下になるまで粉砕分散して得られる顔料を含
有する塗布液を支持体上に塗布することで光沢性が良好
で印字濃度の高い記録用紙が記載されている。
【0007】特開平10−181190号に記載の方式
は、あらかじめバッチの中にカチオン性ポリマー含有液
を入れておき、撹拌しながらシリカを投入、分散させ
(いわゆるバッチ分散)、その後、サンドグラインダー
と高圧ホモジナイザーで繰り返し分散する方法を用いて
いる。しかし、この方法では、生産性の点で劣り、しか
も、記録材料の光沢、ひび割れ発生において、満足でき
るものではない。
【0008】無機微粒子を媒体に分散する場合、微粒子
が凝集して粗大粒子(ダマ)を作りやすく、生産上記録
材料の品質に問題がある。特に、シリカ粉とカチオン性
ポリマー含有液を最初に分散する工程にバッチ分散工程
を用いると、シリカとカチオン性物質は、ダマを非常に
作りやすいため、一度、ダマを作ると、これを分散する
のに、多大な時間を費やすこととなり生産性を悪化させ
更に、粗大凝集粒子が残存して、光沢の低下やこれに起
因するひび割れが起きやすいことが判った。
【0009】特に、インクジェット用記録材料の生産性
向上の一施策として、構成塗布液をできる限り濃縮し
て、乾燥負荷を低減することによりコーティングスピー
ドを上げる方法があるが、この方法を実現するために
は、更なる高濃度分散技術が必要とされているが、単に
濃縮を行っただけでは、上記記載のようなダマの発生や
分散時の温度上昇に伴う品質の低下、塗布故障の誘発等
様々な問題点があり、早急な改良が望まれている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記課題を
鑑みなされたものであり、その目的は、高濃度のインク
ジェット記録用分散液を安定して生産する分散方法と、
ひび割れ特性、光沢度及び最大濃度に優れたインクジェ
ット用記録材料を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、以
下の構成により達成された。
【0012】1.液温度を制御して分散するインクジェ
ット記録用分散液の分散方法であり、少なくとも1基の
分散機を用い、該分散機の液吐出部の温度センサを少な
くとも1つ有し、該温度センサの温度情報に従い、該分
散機に入室前の液温度を熱交換器により制御することを
特徴とするインクジェット記録用分散液の分散方法。
【0013】2.制御液温度が55℃以下であることを
特徴とする前記1項に記載のインクジェット記録用分散
液の分散方法。
【0014】3.インクジェット分散液の分散質の濃度
が、10〜40質量%であることを特徴とする前記1ま
たは2項に記載のインクジェット記録用分散液の分散方
法。
【0015】4.前記インクジェット記録用分散液の分
散質が、無機微粒子であることを特徴とする前記1〜3
項のいずれか1項に記載のインクジェット記録用分散液
の分散方法。
【0016】5.前記インクジェット記録用分散液の分
散媒が、少なくともカチオン性ポリマーを含有している
ことを特徴とする前記1〜4項のいずれか1項に記載の
インクジェット記録用分散液の分散方法。
【0017】6.前記インクジェット記録用分散液の分
散質が、シリカであることを特徴とする前記1〜5項の
いずれか1項に記載のインクジェット記録用分散液の分
散方法。
【0018】7.前記分散機が2〜5基設けられ、それ
らが直列に配列されていることを特徴とする前記1〜6
項のいずれか1項に記載のインクジェット記録用分散液
の分散方法。
【0019】8.前記1〜7項のいずれか1項に記載の
インクジェット記録用分散液の分散方法により作製した
インクジェット記録用分散液を用いることを特徴とする
インクジェット用記録材料。
【0020】本発明者は、上記課題を鑑み鋭意検討を行
った結果、インクジェット用記録材料の作製で用いるイ
ンクジェット記録用分散液、特に高濃度の該分散液の調
製において、安定にかつ均一に分散する方法として、分
散時の分散液温度を規定の温度以下に厳密にコントロー
ルすることにより、達成できることを見いだした。
【0021】更に、より安定な該分散物を得る方法とし
て、特に分散質の濃度が10〜40%の高濃度分散液に
おいて、その効果がより一層発揮されることが判明し
た。
【0022】インクジェット記録用分散液として、特
に、水性媒体として、カチオン性ポリマー、ホウ酸、硼
砂、硝酸、アルコールを添加した水を主成分とした液を
使用し、分散物としては無機シリカを使用し、遠心方式
の分散機でシリカ濃度が10〜40質量%になるように
分散し、更にサンドミルを用いて分散を行う分散方法に
おいて、分散時の温度制御を厳密に行うことにより、顕
著にその効果が発現することが判明した。一般に、無機
シリカ濃度が10質量%より低い場合には、遠心方式の
分散機及びサンドミルによる分散方法において、出口温
度の上昇はさほど大きくはなく、得られる分散物の特性
に影響を与えることは少なかったが、無機シリカ濃度が
上昇するに従って、出口温度は上昇する傾向が認めら
れ、特に、無機シリカ濃度が10質量%を越える領域に
おいて、分散時の液温度が急速に上昇し、無機シリカ濃
度が25質量%以上では、初期液温度と遠心方式の分散
機及びサンドミル機で分散を行い得られた液温度差は+
30〜40℃と大きく、分散度も大きく低下し、かつ分
散機へのダメージも大きなものとなっていた。
【0023】このことは、分散機自体が、高濃度分散液
を分散する場合には低濃度の分散液を分散する場合に対
し、過負荷になるため高エネルギーがかかり、分散機か
ら吐出される分散液は高濃度になるほど分散前の液温度
に対する温度上昇率は高くなると推定される。温度が上
昇すると、適性な分散条件が得られないのと同時に、分
散粒子のブラウン運動の上昇に伴い凝集が促進しやすい
ことが判明しており、高濃度で分散を実施した場合、吐
出した分散液の液温度を常に適性な温度範囲とすること
により、安定したインクジェット記録用分散液を得られ
ることを見いだし、本発明に至った次第である。
【0024】以下、本発明の詳細について説明する。請
求項1に係る発明では、液温度を制御して分散するイン
クジェット記録用分散液の分散方法であり、少なくとも
1基の分散機を用い、該分散機の液吐出部の温度センサ
を少なくとも1つ有し、該温度センサの温度情報に従
い、該分散機に入室前の液温度を熱交換器により制御す
ることが特徴であり、請求項2に係る発明では、制御液
温度が55℃以下であることが特徴であり、好ましく
は、5〜55℃、より好ましくは5〜40℃、特に好ま
しくは5〜35℃である。
【0025】本発明において、分散液の液温度の制御方
法としては、特に制限はないが、例えば、分散機の周り
にジャケットを設け冷水等冷媒で冷やす又は分散機の吐
出側に熱交換器を設け、分散液の温度を監視し、分散液
温度の変化に応じて冷媒の温度をコントロールすること
で分散液の液温度を管理することが可能となり、分散機
から吐出される分散液の分散度が優れた分散液が得られ
る。
【0026】また、分散液温度を55℃以下に設定する
他の方法として、分散機前の分散液温度を下げることで
も可能であるが、この場合には分散機の分散条件による
上昇温度幅を予めテスト等で調べて、吐出側の分散液が
55℃を超えないように分散機前の液温度を決めること
も可能ではあるが、連続して分散を行う際には、温度制
御が難しくなるため、分散機の上昇温度が著しく大きい
場合には上記方法との組合せで行うことが好ましい。
【0027】以下、本発明に係る分散システムの基本的
なフローと分散温度の具体的な制御方法の一例を示す。
【0028】図1は、本発明で用いることのできる分散
温度制御方法の一例を示す概略図である。
【0029】本発明の分散方法における基本的なフロー
としては、分散媒釜1に分散媒を添加混合し、分散質釜
2に分散質、例えば無機微粒子等を添加した後、直接分
散媒及び分散質を分散機4に同時に添加しても良いし、
あるいは、分散操作を行う前に、調製釜で分散媒と分散
質を、事前に混合(プレミックス工程ともいう)しても
良い。この調製釜のプレミックス方法としては、例え
ば、プロペラ方式の攪拌機、ホモミキサー、コンビミッ
クス、ヘンシェルミキサー等による混合方法を挙げるこ
とができる。
【0030】分散工程は、少なくとも1基の分散機が設
けられているが、図1では、第1の分散機4、第2の分
散機5及び第3の分散機6の3基による連続分散方法を
示している。分散機が1基、あるいは1回のみの分散で
は、所望の分散度(分散粒径)あるいは好ましい粒径分
布を得ることが難しく、通常は、分散機に数回通して所
望の粒径まで分散を行うか、あるいは複数の分散機を直
列に配列し、一連の分散を行う方法が好ましい。
【0031】請求項7に係る発明では、分散機を2〜5
基設け、それらを直列に配列することが特徴であり、こ
の構成をとることにより、分散時間の短縮化や生産性向
上を図ることができ好ましい。
【0032】本発明における分散温度の制御方法とし
て、特に制限はないが、その一例を以下、図1を使って
説明する。
【0033】分散液の温度を制御する手段の1方法とし
ては、分散工程での温度上昇幅を事前のテストで確認を
行った後、その測定データを基に、液体である分散媒の
温度を分散媒釜1に連結された熱交換器8で最適値の制
御する方法である。熱交換器8には、冷水等の冷媒7が
供給できる形態となっている。なお、分散媒釜1の液温
度を温度センサT−1(14)で検知し、設定温度に管
理されているか否かを判断し、その測温データを基に、
熱交換器8による分散媒釜1の温度制御を行うものであ
る。
【0034】分散液の温度を制御する手段の他の方法と
しては、第1〜第3の分散機4、5、6の出口部に温度
センサT−2(15)、T−3(16)、T−4(1
7)を設け、分散後の分散液温度をモニターし、管理温
度範囲を超えて高温になった場合には、その情報を第1
〜第3の分散機4、5、6に連結された熱交換器9、1
0、12、あるいは分散媒釜1に連結した熱交換器8に
情報をフィードバックし、第1〜第3の分散機4、5、
6の機体温度、あるいは分散媒釜1の保温温度を最適に
制御する方法である。
【0035】分散液の温度を制御する手段の他の方法と
しては、例えば、分散工程の第3の分散機6の出口部で
最終分散液の液温度を温度センサT−4(17)で検知
し、その温度情報を基に、目標温度とのズレがある場合
には、第2の分散機5と第3の分散機6とを連結する送
液配管に冷却部18を設け、それに連結された熱交換器
11より、分散液を配管を介して所定の温度に冷却する
方法である。
【0036】請求項3に係る発明においては、上記記載
の温度制御方式を用いる際に、インクジェット分散液の
分散質の濃度が、10〜40質量%であることが特徴で
あり、この様な高濃度分散液において本発明の効果をい
かんなく発揮させることができ、好ましくは分散質の濃
度が、20〜40質量%である。
【0037】本発明に係る分散温度制御方法で用いるこ
とのできる温度センサとしては、その方式に特に制限は
なく、例えば、抵抗温度計、熱電温度計、膨張温度計、
水晶発振温度計及び超音波温度計等を測定媒体とした温
度センサを挙げることができる。
【0038】また、本発明のインクジェット記録用分散
液の分散方法において用いることのできる分散装置とし
ては、特に制限はないが、例えば、「機能性乳化剤・乳
化技術の進歩と応用展開 シー エム シー」の86頁
の記載にまとめられている。本発明においては、特に、
超音波、高速回転せん断、高圧による分散装置を使用す
ることが好ましく、例えば、ローラミルタイプ、ニーダ
ータイプ、ピンミキサータイプ、サンドミルタイプ、ボ
ールミルタイプ等が挙げられる。
【0039】高速回転せん断による分散装置としては、
「機能性乳化剤・乳化技術の進歩と応用展開 シー エ
ム シー」の255〜256頁に記載されているよう
な、ディスパーミキサーや、251頁に記載されている
ようなホモミキサー、256頁に記載されているような
ウルトラミキサーなどが使用できる。これらの型式は、
分散時の液粘度によって使い分けることができる。これ
らの高速回転せん断による分散機では、攪拌翼の回転数
が重要である。ステーターとのクリアランスは通常0.
5mm程度で、極端に狭くはできないので、せん断力は
主として攪拌翼の周速に依存する。周速が5〜150m
/sであれば、本発明に係る分散に使用できる。周速が
遅い場合、分散時間を延ばしても小粒径化が達成できな
い場合が多く、150m/sにするにはモーターの性能
を極端に上げる必要があるからである。更に好ましく
は、20〜100m/sである。
【0040】高圧による分散では、LAB2000(エ
スエムテー社製)などが使用できるが、その分散能力
は、試料にかけられる圧力に依存する。圧力は、10〜
500MPaが好ましい。また、上述のフローの様に必
要に応じて数回分散を行い、目的の粒径を得ることがで
きる。圧力が低すぎる場合、何度乳化分散を行っても目
的の粒径は達成できない場合が多く、一方、圧力を50
0MPaにするためには、装置に大きな負荷がかかり実
用的ではない。
【0041】また、これらの分散装置は単独で用いても
よいが、必要に応じて組み合わせて使用することが可能
である。コロイドミルやフロージェットミキサなども単
独では本発明の目的を達成できないが、上記の各装置と
の組み合わせにより、単時間で分散を可能にするなど、
本発明の効果を高めることが可能である。
【0042】本発明で用いることのできる分散装置とし
ては、上述した装置の他に、例えば、KRCニーダー、
KEXエクスルローダー(栗本鉄鋼製)、フロージェッ
トミキサー(粉研パウテックス製)、スパイラルピンミ
キサー(大平洋機工製)、Microfluidics
Corporation社製の超高圧ホモジナイザー
(商品名マイクロフルイダイザー)、ナノマイザー社製
ナノマイザー、APV社製マントンゴーリン型高圧分散
装置、イズミフードマシナリ製ホモゲナイザー、特開平
4−125631号第1図に記載の高速撹拌型分散機等
を挙げることができる。
【0043】請求項4に係る発明では、インクジェット
記録用分散液の分散質が、無機微粒子であることが特徴
である。
【0044】無機微粒子としては、例えば、軽質炭酸カ
ルシウム、重質炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、カ
オリン、クレー、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、二酸化チタン、酸化亜鉛、水酸化亜鉛、硫化亜鉛、
炭酸亜鉛、ハイドロタルサイト、珪酸アルミニウム、珪
藻土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、合成非晶質
シリカ、コロイダルシリカ、アルミナ、コロイダルアル
ミナ、擬ベーマイト、水酸化アルミニウム、リトポン、
ゼオライト、水酸化マグネシウム等の白色無機顔料を挙
げることができる。
【0045】請求項6に係る発明では、インクジェット
記録用分散液の分散質が、シリカであることが特徴であ
る。
【0046】シリカは、低い屈折率を有するために透明
性が要求されるインクジェット用記録材料のインク受容
層(以下、空隙層ともいう)を形成するのに好ましく用
いられる。
【0047】シリカとしては、通常の湿式法で合成され
たシリカ、コロイダルシリカ或いは気相法で合成された
微粒子シリカ等が好ましく用いられるが、コロイダルシ
リカまたは気相法で合成された微粒子シリカがより好ま
しく、中でも気相法により合成された微粒子シリカは高
い空隙率が得られるだけでなく、カチオン性ポリマーと
混合したときに粗大凝集体が形成されにくいので特に好
ましい。
【0048】無機微粒子の1次粒子数平均粒径は3〜1
00nmが好ましく、より好ましくは4〜50nm、最
も好ましくは4〜20nmである。
【0049】最も好ましく用いられる、1次粒子の数平
均粒径が4〜20nmである気相法により合成された微
粒子シリカとしては、例えば、日本アエロジル社のアエ
ロジルが市販されている。
【0050】請求項5に係る発明では、インクジェット
記録用分散液の分散媒が、少なくともカチオン性ポリマ
ーを含有していることが特徴であり、更には、カチオン
性ポリマーは、無機微粒子分散媒中に含有されているこ
とが好ましい。
【0051】カチオン性ポリマー溶液は従来は、分散さ
れた無機微粒子水分散液とバッチ式撹拌分散機で混合、
分散してきたが、例えば、上記シリカなどアニオン性の
無機微粒子とカチオン性ポリマーが出会うと必ず凝集が
生じ、ダマが発生する。バッチ式の場合、強力な撹拌を
行っても完全にダマ無く分散するには、多大なエネルギ
ーと時間を要する。本発明では、この問題を、分散時の
液温度を最適にコントロールすることにより、無機微粒
子の高比率の系で、無機微粒子とカチオン性ポリマーを
安定に分散できることを見いだした。
【0052】前記カチオン性ポリマーは、好ましくは第
4級アンモニウム塩基を有するポリマーであり、特に好
ましくは第4級アンモニウム塩基を有するモノマーの単
独重合体または他の共重合し得る1または2以上のモノ
マーとの共重合体である。
【0053】第4級アンモニウム塩基を有するモノマー
の例として、例えば、以下の例を挙げることができる
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0054】
【化1】
【0055】
【化2】
【0056】上記第4級アンモニウム塩基と共重合し得
るモノマーはエチレン性不飽和基を有する化合物であ
り、例えば、以下の具体例を挙げることができる。
【0057】
【化3】
【0058】特に、第4級アンモニウム塩基を有するカ
チオン性ポリマーが共重合体である場合、カチオン性モ
ノマーの比率は10モル%以上が好ましく、より好まし
くは20モル%以上、特に好ましくは30モル%以上で
ある。
【0059】第4級アンモニウム塩基を有するモノマー
は単一でも2種類以上であっても良い。
【0060】以下、本発明に係るカチオン性ポリマーの
具体例を挙げるが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。
【0061】
【化4】
【0062】
【化5】
【0063】
【化6】
【0064】
【化7】
【0065】上記第4級アンモニウム塩基を有するカチ
オン性ポリマーは第4級アンモニウム塩基のために水溶
性が一般に高いが、共重合する第4級アンモニウム塩基
を含まないモノマーの組成や比率によっては水に充分に
溶解しないことがあるが、水混和性有機溶媒と水との混
合溶媒に溶解させることにより溶解し得るもので有れば
本発明に使用できる。
【0066】ここで水混和性有機溶媒とは、メタノー
ル、エタノール、イソプロパノール、n−プロパノール
などのアルコール類、エチレングリコール、ジエチレン
グリコール、グリセリンなどのグリコール類、酢酸エチ
ル、酢酸プロピル等のエステル類、アセトン、メチルエ
チルケトン等のケトン類、N,N−ジメチルホルムアミ
ド等のアミド類など、水の質量に対して通常10%以上
溶解し得る有機溶媒を言う。この場合、有機溶媒の使用
量は水の使用量以下であることが好ましい。
【0067】本発明のカチオン性ポリマーは数平均分子
量が10万以下であることが好ましい。
【0068】ここで数平均分子量は、ゲルパーミエーシ
ョンクロマトグラフィーから求められたポリエチレング
リコール値に換算した値である。
【0069】数平均分子量が10万を越える場合には、
カチオン性ポリマーの溶液を表面がアニオン性である無
機微粒子を含有する分散液に添加した際に凝集物の発生
が激しく、また、その後分散処理を施しても均一な分散
液に成りにくく粗大粒子が多数存在して均一な分散液に
成りにくい。このようなカチオン性ポリマーと無機微粒
子を含有する複合微粒子分散液を使用してインクジェッ
ト記録用紙を作製した場合、高い光沢性が得られにく
い。特に好ましい数平均分子量は5万以下である。数平
均分子量の下限はインクの染料の耐水性の点から通常2
000以上である。
【0070】上記無機微粒子とカチオン性ポリマーの質
量比率は、無機微粒子の種類や粒径、あるいはカチオン
性ポリマーの種類や数平均分子量で変わり得る。
【0071】本発明において、上記質量比率は無機微粒
子の表面がカチオン性に置き換わって安定化させる必要
があることから、1:0.01〜1:1であることが好
ましい。
【0072】上記の分散液を調製する際には、各種の添
加剤を添加して調製することが出来る。
【0073】例えば、ノニオン性またはカチオン性の各
種の界面活性剤(アニオン性界面活性剤は凝集物を形成
するために好ましくない)、消泡剤、ノニオン性の親水
性ポリマー(ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリ
ドン、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリルアミド、
各種の糖類、ゼラチン、プルラン等)、ノニオン性また
はカチオン性のラテックス分散液、水混和性有機溶媒
(酢酸エチル、メタノール、エタノール、イソプロパノ
ール、n−プロパノール、アセトンなど)、無機塩類、
pH調整剤など、必要に応じて適宜使用することが出来
る。
【0074】特に水混和性有機溶媒は、無機微粒子とカ
チオン性ポリマーを混合した際の微小なダマの形成が抑
制されるために好ましい。そのような水混和性有機溶媒
は分散液中に好ましくは0.1〜20質量%、特に好ま
しくは0.5〜10質量%使用される。
【0075】カチオン性分散液を調製する際のpHは、
無機微粒子の種類やカチオン性ポリマーの種類、各種の
添加剤等により広範に変化し得るが、一般的にはpHが
1〜8であり、特に2〜7が好ましい。
【0076】上記のようにして得られた分散液に、次に
バインダーとして、親水性ポリマーが添加されることが
好ましい。
【0077】本発明に用いられる親水性ポリマーとして
は、例えばゼラチン(酸処理ゼラチンが好ましい)、ポ
リビニルピロリドン(重量平均分子量が約20万以上が
好ましい)、プルラン、ポリビニルアルコールまたはそ
の誘導体、ポリエチレングリコール(重量平均分子量が
10万以上が好ましい)、ヒドロキシエチルセルロー
ス、デキストラン、デキストリン、親水性ポリビニルブ
チラールを挙げることができ、これらの親水性バインダ
ーは単独で使用しても良く、2種以上を併用しても良
い。
【0078】特に好ましい親水性バインダーは、ポリビ
ニルアルコールまたはその誘導体である。ポリビニルア
ルコール誘導体としては、カチオン変性ポリビニルアル
コール、アニオン変性ポリビニルアルコールまたはノニ
オン変性ポリビニルアルコールが挙げられる。
【0079】本発明に好ましく用いられるポリビニルア
ルコールは平均重合度が300〜4000のものが好ま
しく用いられ、特に重量平均分子量が1000以上のも
のが得られる皮膜の脆弱性が良好であることから好まし
い。
【0080】また、ポリビニルアルコールのケン化度は
70〜100%のものが好ましく、80〜100%のも
のが特に好ましい。
【0081】また、カチオン変性ポリビニルアルコール
は、カチオン性基を有するエチレン性不飽和単量体と酢
酸ビニルとの共重合体をケン化することにより得られ
る。
【0082】カチオン性基を有するエチレン性不飽和単
量体としては、例えばトリメチル−(2−アクリルアミ
ド−2,2−ジメチルエチル)アンモニウムクロライ
ド、トリメチル−(3−アクリルアミド−3,3−ジメ
チルプロピル)アンモニウムクロライド、N−ビニルイ
ミダゾール、N−ビニル−2−メチルイミダゾール、N
−(3−ジメチルアミノプロピル)メタクリルアミド、
ヒドロキシルエチルジメチル(3−メタクリルアミド)
アンモニウムクロライド、トリメチル−(3−メタクリ
ルアミドプロピル)アンモニウムクロライド、N−
(1,1−ジメチル−3−ジメチルアミノプロピル)ア
クリルアミド等が挙げられる。
【0083】カチオン変性ポリビニルアルコールのカチ
オン変性基含有単量体の比率は、酢酸ビニルに対して
0.1〜10モル%が好ましく、より好ましくは0.2
〜5モル%である。
【0084】カチオン変性ポリビニルアルコールの重合
度は通常500〜4000、好ましくは1000〜40
00が好ましい。
【0085】また、カチオン変性ポリビニルアルコール
のケン化度は通常60〜100モル%、好ましくは70
〜99モル%である。
【0086】アニオン変性ポリビニルアルコールは、例
えば、特開平1−206088号公報に記載されている
ようなアニオン性基を有するポリビニルアルコール、特
開昭61−237681号、および同63−30797
9号公報に記載されているようなビニルアルコールと水
溶性基を有するビニル化合物との共重合体、及び特開平
7−285265号公報に記載されているような水溶性
基を有する変性ポリビニルアルコールが挙げられる。
【0087】また、ノニオン変性ポリビニルアルコール
としては、例えば、特開平7−9758号公報に記載さ
れているようなポリアルキレンオキサイド基をビニルア
ルコールの一部に付加したポリビニルアルコール誘導
体、特開平8−25795号公報に記載された疎水性基
を有するビニル化合物とビニルアルコールとのブロック
共重合体等が挙げられる。
【0088】本発明において、特に好ましいのは、微粒
子シリカを1次粒子として使用し、親水性バインダーと
してポリビニルアルコールまたは変性ポリビニルアルコ
ールを用いる場合である。この場合、微粒子シリカ表面
のシラノール基とビニルアルコールの水酸基が弱い水素
結合を行い、軟凝集体が形成されて空隙率が高く成りや
すい。
【0089】上記バインダーと無機微粒子の質量比率
は、通常1:10〜1:3であり、特に好ましくは1:
8〜1:5である。
【0090】バインダーである親水性ポリマーを前記分
散液に添加混合する方法は、親水性ポリマーの水溶液を
分散液に攪拌しながらバッチ内で添加する方法や、前記
分散液と親水性ポリマーを連続的にスタチックミキサー
等の混合機で混合する方法があげられる。連続式で混合
した方が装置スペースや生産効率上好ましい。
【0091】親水性ポリマーを添加する場合には、あら
かじめ、低分子量の親水性ポリマーを少量添加してお
き、次にこの液に高分子量の親水性ポリマーを添加する
と凝集や増粘がおきにくく安定な塗布と膜面が得られ、
ひび割れ等が生じにくい。
【0092】上記低分子量の親水性ポリマーの重量平均
分子量は通常2000〜5万のものであり、特に300
0〜4万のものが好ましい。また、上記低分子量の親水
性ポリマーと本発明の親水性ポリマーに対する質量比率
は通常0.001〜0.2の範囲であり、特に0.00
2〜0.1が好ましい。
【0093】本発明においては、上記低分子量の親水性
ポリマーとしては特に重合度が300〜600のポリビ
ニルアルコールが好ましい。
【0094】その他の添加剤としては、硬膜剤があげら
れる。硬膜剤は、一般的には前記親水性ポリマーと反応
し得る基を有する化合物あるいは親水性ポリマーが有す
る異なる基同士の反応を促進するような化合物であり、
親水性ポリマーの種類に応じて適宜選択して用いられ
る。
【0095】硬膜剤の具体例としては、例えば、エポキ
シ系硬膜剤(ジグリシジルエチルエーテル、エチレング
リコールジグリシジルエーテル、1,4−ブタンジオー
ルジグリシジルエーテル、1,6−ジグリシジルシクロ
ヘキサン、N,N−ジグリシジル−4−グリシジルオキ
シアニリン、ソルビトールポリグリシジルエーテル、グ
リセロールポリグリシジルエーテル等)、アルデヒド系
硬膜剤(ホルムアルデヒド、グリオキザール等)、活性
ハロゲン系硬膜剤(2,4−ジクロロ−4−ヒドロキシ
−1,3,5−s−トリアジン等)、活性ビニル系化合
物(1,3,5−トリスアクリロイル−ヘキサヒドロ−
s−トリアジン、ビスビニルスルホニルメチルエーテル
等)、ほう酸、その塩、ほう砂、アルミ明礬等が挙げら
れる。
【0096】親水性ポリマーとしてポリビニルアルコー
ルまたはカチオン変性ポリビニルアルコールを使用する
場合には、ほう酸、その塩またはエポキシ系硬膜剤から
選ばれる硬膜剤を使用するのが好ましい。
【0097】最も好ましいのはほう酸またはその塩から
選ばれる硬膜剤である。ほう酸またはその塩としては、
硼素原子を中心原子とする酸素酸およびその塩のことを
示し、具体的にはオルトほう酸、二ほう酸、メタほう
酸、四ほう酸、五ほう酸、八ほう酸またはそれらの塩が
挙げられる。
【0098】上記硬膜剤の使用量は親水性ポリマーの種
類、硬膜剤の種類、無機微粒子の種類、親水性ポリマー
に対する比率等により変化するが、通常親水性ポリマー
1g当たり5〜500mg、好ましくは10〜400m
gである。
【0099】上記硬膜剤は、インクジェット記録用分散
液の分散工程において、予め分散媒中に添加しても良
く、あるいは、空隙層を形成する塗布液を塗布する際
に、空隙層を形成する塗布液中及び/または空隙層に隣
接するその他の層を形成する塗布液中に添加してもよ
く、あるいは予め硬膜剤を含有する塗布液を塗布してあ
る支持体上に、該空隙層を形成する塗布液を塗布する。
さらには空隙層を形成する硬膜剤非含有の塗布液を塗布
乾燥後に硬膜剤溶液をオーバーコートするなどして空隙
層に硬膜剤を供給することもできる。好ましくは製造上
の効率の観点から、インクジェット記録用分散液の分散
工程において、分散媒中に添加する方法、あるいは、空
隙層を形成する塗布液またはこれに隣接する層を形成す
る塗布液中に硬膜剤を添加して、空隙層を形成するのと
同時に硬膜剤を供給する方法が好ましい。
【0100】空隙層を形成するのが気相法により合成さ
れた超微粒子シリカおよびポリビニルアルコールである
特に好ましい態様においては、空隙層を形成する塗布液
中に予め硬膜剤を添加しておき、一定時間(好ましくは
10分以上、特に好ましくは30分以上)経過してから
支持体上に塗布・乾燥するとより高い空隙率を皮膜の脆
弱性を悪化させることなく達成することが出来る。
【0101】その他、ポリスチレン、ポリアクリル酸エ
ステル類、ポリメタクリル酸エステル類、ポリアクリル
アミド類、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビ
ニル、ポリ塩化ビニリデン、またはこれらの共重合体、
尿素樹脂、メラミン樹脂等の有機ラテックス微粒子、流
動パラフィン、ジオクチルフタレート、トリクレジルホ
スフェート、シリコンオイル等の油滴微粒子、カチオ
ン、ノニオンの各種界面活性剤、特開昭57−7419
3号、同57−87988号及び同62−261476
号公報に記載の紫外線吸収剤、特開昭57−74192
号、同57−87989号、同60−72785号、同
61−146591号、特開平1−95091号及び同
3−13376号公報等に記載されている退色防止剤、
特開昭59−42993号、同59−52689号、同
62−280069号、同61−242871号及び特
開平4−219266号公報等に記載されている蛍光増
白剤、硫酸、リン酸、クエン酸、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム、炭酸カリウム等のpH調整剤、消泡剤、
防腐剤、増粘剤、帯電防止剤、マット剤等の公知の各種
添加剤を含有させることもできる。
【0102】本発明のインクジェット用記録媒体の支持
体としては、従来インクジェット用記録用紙として公知
の紙支持体、プラスチック支持体(透明支持体)、複合
支持体など適宜使用できるが、より高い濃度で鮮明な画
像を得るためには支持体中にインク液が浸透しない疎水
性支持体を用いるのが好ましい。
【0103】透明支持体としては、例えば、ポリエステ
ル系樹脂、ジアセテート系樹脂、トリアセテート系樹
脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリ塩
化ビニル系樹脂、ポリイミド系樹脂、セロハン、セルロ
イド等の材料からなるフィルム等が挙げられ、中でもO
HPとして使用されたときの輻射熱に耐える性質のもの
が好ましく、ポリエチレンテレフタレートが特に好まし
い。このような透明な支持体の厚さとしては、10〜2
00μmが好ましい。透明支持体のインク受容層側およ
びバッキング層側には公知の下引き層を設けることが、
インク受容層やバック層と支持体の接着性の観点から好
ましい。
【0104】また、透明である必要のない場合に用いる
支持体としては、例えば、基紙の少なくとも一方に白色
顔料等を添加したポリオレフィン樹脂被覆層を有する樹
脂被覆紙(いわゆるRCペーパー)、ポリエチレンテレ
フタレートに白色顔料を添加してなるいわゆるホワイト
ペットが好ましい。
【0105】支持体上に塗布する方法は公知の方法から
適宜選択して行うことが出来る。好ましい方法は、塗布
液を支持体上に塗設して乾燥して得られる。この場合、
2層以上を同時に塗布することもでき、特に全ての親水
性バインダー層を1回の塗布で済ます同時塗布が好まし
い。
【0106】塗布方式としては、ロールコーティング
法、ロッドバーコーティング法、エアナイフコーティン
グ法、スプレーコーティング法、スライドホッパー法、
カーテン塗布方法、あるいは米国特許第2,681,2
94号公報記載のホッパーを使用するエクストルージョ
ンコート法が好ましく用いられる。
【0107】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明の実施態様はこれらに限定されるもので
はない。なお、実施例中で「%」は特に断りのない限り
絶乾質量%を示す。又、平均粒径とは数平均粒径を表
す。
【0108】 実施例1 《分散媒及び分散質の準備》 (分散媒の調製) 水 80L ホウ酸 0.27kg 硼砂 0.23kg 5%硝酸 0.4L エタノール 1.8L P−9(25質量%水溶液) 17L を混合、溶解した。これをA液と称す。
【0109】(分散質の準備)無機微粒子として、1次
粒子の平均粒径が約7nmの気相法シリカ(日本アエロ
ジル製:A300、以後A300と称す)を用意した。
【0110】《分散物の調製》 (分散物1の調製)図1に記載の分散システムを用い
て、以下に記載の方法で分散し、分散物1を調製した。
【0111】A液を分散媒釜1に添加して液温を15℃
に調整し、分散質釜2にA300を準備し、A液を1.
56kg/minとA300を無機微粒子の濃度として
18質量%となる割合で、第1の分散機4であるスパイ
ラルピンミキサーSPM25W(大平洋機工製、以後S
PMと称す)に供給した。その後、分散液を同じく第2
の分散機5であるSPMに供給した。その後、第3の分
散機6としてLMK−4(連続式湿式メディア型粉砕
機、アシザワ製、以後LMKと称す)を用い、第2の分
散機5からでてきた分散液を、モノーポンプを用いLM
Kに2.0kg/minで供給した。SPMの条件は周
速36m/sec、滞留時間30sec、LMK条件
は、ビーズ径0.5mmジルコニア、滞留時間2分、ロ
ータ回転周速8m/sec、材質ウレタン、ベッセル材
質ウレタンである。上記、分散工程においては、温度制
御は一切行わなかった。
【0112】各温度センサで検出した温度は、温度セン
サT−1で15℃、温度センサT−2で28℃、温度セ
ンサT−3で43℃、温度センサT−4で58℃であっ
た。
【0113】(分散物2の調製)上記分散物1の調製に
おいて、分散液の無機微粒子(A300)の濃度を25
質量%に変更した以外は同様にして、分散物2を調製し
た。
【0114】各温度センサで検出した温度は、温度セン
サT−1で15℃、温度センサT−2で33℃、温度セ
ンサT−3で48℃、温度センサT−4で66℃であっ
た。
【0115】(分散物3の調製)上記分散物1の調製に
おいて、分散液の無機微粒子(A300)の濃度を30
質量%に変更した以外は同様にして、分散物3を調製し
た。
【0116】各温度センサで検出した温度は、温度セン
サT−1で15℃、温度センサT−2で38℃、温度セ
ンサT−3で55℃、温度センサT−4で74℃であっ
た。
【0117】(分散物4の調製)上記分散物1の調製に
おいて、各温度センサで検知した温度を基に、温度制御
を行った。第1の分散機4の出口液温を25℃以下とす
るように、温度センサT−2で検知した液温度を基に、
熱交換器8、熱交換器9を用いて、分散前の液温度及び
第1の分散機4の冷却水を、適宜調整して適温に制御し
た。次いで、第2の分散機5の出口液温を40℃以下と
するように、温度センサT−3で検知した液温度を基
に、熱交換器8〜10を用いて、分散液あるいは分散機
の温度を適宜調整して適温に制御した。次いで、第3の
分散機6の出口液温を55℃以下とするように、温度セ
ンサT−4で検知した液温度を基に、熱交換器8〜1
0、12を用いて、分散液あるいは分散機の温度を適宜
調整して適温に制御した以外は、分散物1と同様にし
て、分散物4を調製した。
【0118】各温度センサで検出した温度は、温度セン
サT−1で15℃、温度センサT−2で22℃、温度セ
ンサT−3で34℃、温度センサT−4で44℃であっ
た。
【0119】(分散物5の調製)上記分散物4の調製に
おいて、分散液の無機微粒子(A300)の濃度を25
質量%に変更した以外は同様にして、分散物5を調製し
た。
【0120】各温度センサで検出した温度は、温度セン
サT−1で15℃、温度センサT−2で25℃、温度セ
ンサT−3で39℃、温度センサT−4で52℃であっ
た。
【0121】(分散物6の調製)上記分散物4の調製に
おいて、分散液の無機微粒子(A300)の濃度を30
質量%に変更した以外は同様にして、分散物6を調製し
た。
【0122】各温度センサで検出した温度は、温度セン
サT−1で15℃、温度センサT−2で28℃、温度セ
ンサT−3で43℃、温度センサT−4で54℃であっ
た。
【0123】(分散物7の調製)上記分散物4の調製に
おいて、分散媒釜1の液温を10℃に変更した以外は同
様にして、分散物7を調製した。
【0124】各温度センサで検出した温度は、温度セン
サT−1で10℃、温度センサT−2で18℃、温度セ
ンサT−3で30℃、温度センサT−4で41℃であっ
た。
【0125】(分散物8の調製)上記分散物5の調製に
おいて、分散媒釜1の液温を10℃に変更した以外は同
様にして、分散物8を調製した。
【0126】各温度センサで検出した温度は、温度セン
サT−1で10℃、温度センサT−2で20℃、温度セ
ンサT−3で36℃、温度センサT−4で48℃であっ
た。
【0127】(分散物9の調製)上記分散物6の調製に
おいて、分散媒釜1の液温を10℃に変更した以外は同
様にして、分散物9を調製した。
【0128】各温度センサで検出した温度は、温度セン
サT−1で10℃、温度センサT−2で24℃、温度セ
ンサT−3で39℃、温度センサT−4で51℃であっ
た。
【0129】(分散物10の調製)上記分散物6の調製
において、分散媒釜1の液温を5℃に変更した以外は同
様にして、分散物10を調製した。
【0130】各温度センサで検出した温度は、温度セン
サT−1で5℃、温度センサT−2で21℃、温度セン
サT−3で33℃、温度センサT−4で48℃であっ
た。
【0131】《分散物の評価》以上のように調製した各
分散物について、以下の評価を行った。
【0132】(平均粒径の測定)各分散物について、電
子顕微鏡を用い、20000倍で1000個の粒子を観
察して、二次粒径を求め、その平均値を平均粒径とし
た。
【0133】(粒径分布の測定)粒径分布は、下式によ
り算出した。
【0134】上記測定による平均粒子径:D 標準偏差:σ 粒径分布=(D/σ)×100(%) (分散度の測定)上記調製した各分散液を、無機微粒子
濃度として18質量%となるように希釈した後、積分球
式濁度計SEP−PT−706D(三菱化成社製)を用
いて濁度測定を行い、この値(ppm)を分散度の尺度
とした。
【0135】以上により得られた各評価結果を表1に示
す。
【0136】
【表1】
【0137】表1より明らかなように、温度制御を行っ
ていない比較例の分散物1〜3は、分散する毎に急激な
温度上昇を引き起こし、到達分散粒径(平均粒径)、粒
径分布及び分散度が低下し、特に無機微粒子の濃度が高
まるに従って大きく劣化している。これに対し、本発明
の温度制御を行った分散物4〜10は、到達分散粒径
(平均粒径)、粒径分布、分散度において良好な結果を
示し、特に無機微粒子の濃度が高い系においても、優れ
た結果を示した。
【0138】実施例2 《インクジェット用記録材料の作製》 (酸化チタン分散液−1の調製)平均粒径が約0.25
μmの酸化チタン20kg(石原産業製:W−10)を
pH=7.5のトリポリリン酸ナトリウムを150g、
ポリビニルアルコール(クラレ株式会社製:PVA23
5)500g、カチオン性ポリマー(P−9)の150
gおよびサンノブコ株式会社消泡剤・SN381を10
gを含有する水溶液90Lに添加し高圧ホモジナイザー
(三和工業株式会社製)で分散したあと全量を100L
に仕上げて均一な酸化チタン分散液−1を得た。
【0139】(蛍光増白剤分散液−1の調製)チバガイ
ギー株式会社製の油溶性蛍光増白剤UVITEX−OB
・400gをジイソデシルフタレート9000gおよび
酢酸エチル12Lに加熱溶解し、これを酸処理ゼラチン
3500g、カチオン性ポリマー(P−1)0.8k
g、サポニン50%溶液・6,000mlを含有する水
溶液65Lに添加混合して三和工業株式会社製の高圧ホ
モジナイザーで250kg/cm2の圧力で3回乳化分
散し、減圧で酢酸エチルを除去した後全量を100Lに
仕上げて蛍光増白剤分散液−1を得た。
【0140】(塗布液の調製)実施例1で作製した各分
散物のシリカ質量濃度が10%になるように、水で希釈
し、各無機微粒子調製液を得た。この無機微粒子調製液
600mlを40℃で撹拌しながら、以下の各添加剤を
順次混合して塗布液1〜10を調製した。
【0141】 ポリビニルアルコール(クラレ工業株式会社製:PVA203) の10%水溶液 0.6ml ポリビニルアルコール(クラレ工業株式会社製:PVA235) の5%水溶液 260ml 蛍光増白剤分散液−1 25ml 酸化チタン分散液−1 33ml ラテックスイマルジョン AE−803(第一工業株式会社製)18ml 純水で全量を1000mlに仕上げた。
【0142】(記録材料の作製)両面をポリエチレンで
被覆した紙支持体(厚みが220μmでインク吸収層面
のポリエチレン中にはポリエチレンに対して13質量%
のアナターゼ型酸化チタンを含有)に、上記塗布液1〜
10をそれぞれウェット膜厚200μmの厚さで塗布し
た。
【0143】塗布は、それぞれの塗布液を40℃でスラ
イドホッパーで行い、塗布直後に0℃に保たれた冷却ゾ
ーンで20秒間冷却した後、25℃の風(相対湿度が1
5%)で60秒間、45℃の風(相対湿度が25%)で
60秒間、50℃の風(相対湿度が25%)で60秒間
順次乾燥し、20〜25℃、相対湿度が40〜60%の
雰囲気下で、2分間調湿して記録材料1〜10を作製し
た。
【0144】《インクジェット用記録材料の評価》上記
作製した記録材料1〜10について、以下の項目を評価
した。
【0145】(光沢度)日本電色工業株式会社製変角光
度計(VGS−1001DP)を用いて75度光沢度を
測定した。この値は高いほど光沢が良好であることを示
す。
【0146】(ひび割れ)塗布面の0.3m2当たりを
目視でカウントしたひび割れ点数は、通常10点以下で
あれば実用上問題ないと考えられる。
【0147】(最大濃度)セイコーエプソン株式会社製
のインクジェットプリンター・PM750Cを使用し
て、マゼンタのベタ印字を行いその最大反射濃度を測定
した。
【0148】以上により得られた各評価結果を表2に示
す。
【0149】
【表2】
【0150】表2から、本発明の分散方法により調製し
た分散物を用いた記録材料は、ひび割れが少なく生産性
を向上させることができ、光沢性に優れ、高濃度が得ら
れ優れた効果を有することが判る。
【0151】
【発明の効果】本発明により、高濃度のインクジェット
記録用分散液を安定して生産する分散方法と、ひび割れ
特性、光沢度及び最大濃度に優れたインクジェット用記
録材料を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の温度制御システムを有する分散方法の
一例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 分散媒釜 2 分散質釜 4、5、6 第1〜第3の分散機 7 冷媒 8〜12 熱交換器 14〜17 温度センサT−1〜T−4 18 冷却部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 FC06 2H086 BA02 BA59 4D075 CA04 CA35 CA47 CB04 DA04 DB18 DB36 DB38 DB43 DB48 DB53 DC27 EA06 EA10 EA43 EB19 EB22 EB52 EB56 EC01 EC54 4J039 AD03 AD10 AD12 BA12 BA13 BA16 BA17 BA18 BA20 BA21 BA23 BA24 BA30 BA31 BA32 BA35 BC07 BE01 BE12 BE22 CA06 DA02 EA33 EA44 EA48 GA24

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液温度を制御して分散するインクジェッ
    ト記録用分散液の分散方法であり、少なくとも1基の分
    散機を用い、該分散機の液吐出部の温度センサを少なく
    とも1つ有し、該温度センサの温度情報に従い、該分散
    機に入室前の液温度を熱交換器により制御することを特
    徴とするインクジェット記録用分散液の分散方法。
  2. 【請求項2】 制御液温度が55℃以下であることを特
    徴とする請求項1に記載のインクジェット記録用分散液
    の分散方法。
  3. 【請求項3】 インクジェット分散液の分散質の濃度
    が、10〜40質量%であることを特徴とする請求項1
    または2に記載のインクジェット記録用分散液の分散方
    法。
  4. 【請求項4】 前記インクジェット記録用分散液の分散
    質が、無機微粒子であることを特徴とする請求項1〜3
    のいずれか1項に記載のインクジェット記録用分散液の
    分散方法。
  5. 【請求項5】 前記インクジェット記録用分散液の分散
    媒が、少なくともカチオン性ポリマーを含有しているこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のイ
    ンクジェット記録用分散液の分散方法。
  6. 【請求項6】 前記インクジェット記録用分散液の分散
    質が、シリカであることを特徴とする請求項1〜5のい
    ずれか1項に記載のインクジェット記録用分散液の分散
    方法。
  7. 【請求項7】 前記分散機が2〜5基設けられ、それら
    が直列に配列されていることを特徴とする請求項1〜6
    のいずれか1項に記載のインクジェット記録用分散液の
    分散方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項に記載のイ
    ンクジェット記録用分散液の分散方法により作製したイ
    ンクジェット記録用分散液を用いることを特徴とするイ
    ンクジェット用記録材料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010174100A (ja) * 2009-01-28 2010-08-12 Riso Kagaku Corp インクジェット用白色インク

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