JP2001150805A - インクジェット用記録材料及びインクジェット用記録材料の製造方法 - Google Patents
インクジェット用記録材料及びインクジェット用記録材料の製造方法Info
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Abstract
ひび割れ、塗布はじき等の塗布故障がなく、安定して高
品質な空隙型のインクジェット吸収層を有するインクジ
ェット用記録材料を提供する。 【解決手段】 支持体上に色材受容層が設けられている
インクジェット用記録材料において、該色材受容層が微
粒子、重合度4000以上のポリビニルアルコール、重
合度3500以下のポリビニルアルコール、及び少なく
とも一種の硬化剤を含有することを特徴とするインクジ
ェット用記録材料。
Description
録材料(以下、単に記録用紙ともいう)に関し、特にイ
ンク吸収性、光沢性、カール耐性が優れ、ひび割れ、塗
布はじき等の塗布故障がなく、安定して高品質な空隙型
のインクジェット吸収層を有するインクジェット用記録
材料に関する。
滴を種々の作動原理により飛翔させて紙などの記録シー
トに付着させ、画像・文字などの記録を行うものである
が、比較的高速、低騒音、多色化が容易である等の利点
を有している。
となっていたノズルの目詰まりとメンテナンスについて
は、インクおよび装置の両面から改良が進み、現在では
各種プリンター、ファクシミリ、コンピューター末端
等、さまざまな分野に急速に普及している。
用紙としては、印字ドットの濃度が高く、色調が明るく
鮮やかであること、インクの吸収が早く印字ドットが重
なった場合においてもインクが流れ出したり滲んだりし
ないこと、印字ドットの横方向への拡散が必要以上に大
きくなく、かつ周辺が滑らかでぼやけないこと等が要求
される。
以上のインク液滴が重なって記録される際に、記録用紙
上で液滴がハジキ現象を起こしてムラになったり、ま
た、異なる色の境界領域でお互いの色が滲んだりして画
質を大きく低下されやすいために、記録用紙としては高
いインク吸収性を持たせることが必要である。これらの
問題を解決するために、従来から非常に多くの技術が提
案されている。
されている低サイズ原紙に表面加工用の塗料を湿潤させ
た記録用紙、特開昭55−5830号に記載されている
支持体表面にインク吸収性の塗層を設けた記録用紙、特
開昭56−157号に記載されている被履層中の顔料と
して非膠質シリカ粉末を含有する記録用紙、特開昭57
−107878号に記載されている無機顔料と有機顔料
を併用した記録用紙、特開昭58−110287号に記
載されている2つの空孔分布ピークを有する記録用紙、
特開昭62−111782号に記載されている上下2層
の多孔質層からなる記録用紙、特開昭59−68292
号、同59−123696号および同60−18383
号などに記載されている不定形亀裂を有する記録用紙、
特開昭61−135786号、同61−148092号
および同62−149475号等に記載されている微粉
末層を有する記録用紙、特開昭63−252779号、
特開平1−108083号、同2−136279号、同
3−65376号および同3−27976号等に記載さ
れている特定の物性値を有する顔料や微粒子シリカを含
有する記録用紙、特開昭57−14091号、同60−
219083号、同60−210984号、同61−2
0797号、同61−188183号、特開平5−27
8324号、同6−92011号、同6−183134
号、同7−137431号、同7−276789号等に
記載されているコロイド状シリカ等の微粒子シリカを含
有する記録用紙、および特開平2−276671号、同
3−67684号、同3−215082号、同3−25
1488号、同4−67986号、同4−263983
号、同5−16517号などに記載されているアルミナ
水和物微粒子を含有する記録用紙等が多数知られてい
る。
有する空隙型のインクジェット記録用紙である。一方、
インクジェット記録においては、得られる画像の耐水性
を改良するために、インク受容層中にカチオン性物質を
添加しておき、染料を固定化する方法も種々用いられて
いる。
は、カチオン性ポリマー含有液中で凝集体顔料を平均粒
径が500nm以下になるまで粉砕分散して得られる顔
料を含有する塗布液を支持体上に塗布することで光沢が
良好で印字濃度の高い記録用紙が記載されている。
平均粒径が300nm以下の顔料分散液にカチオン樹脂
を添加して増粘・凝集させた後、平均粒径が1μm以下
になるまで粉砕分散した顔料を含有する塗布液を支持体
に塗布して得られる記録用紙が記載されている。
ンク受容層中において、空隙構造を形成する物質がカチ
オン性の無機微粒子である場合にはカチオン性コロイダ
ルシリカのように高い空隙率が形成しにくかったり、あ
るいは、アルミナ水和物微粒子を用いると高い製造コス
トになる等の問題点がある。
として、例えば表面がアニオン性である微粒子シリカの
様な無機微粒子を用い、これに耐水性を与えるためにカ
チオン性ポリマーの溶液に添加して混合する場合には、
表面がアニオン性である無機微粒子とカチオン性ポリマ
ーの間で凝集を形成しやすく、このような粗大凝集物を
多数含む塗布液をそのまま使用すると、光沢が低下した
り或いはひび割れが起きやすい欠点がある。
散手段により分散することで大部分は解消することが出
来るが、カチオン性のポリマーと無機微粒子の混合方法
によってはその分散に多大なエネルギーと時間を要する
ことがある。
めに、親水性樹脂、例えば、ポリビニルアルコールバイ
ンダーの使用が提案されている。
〜40nmの1次粒子が凝集している10〜150nm
の平均粒径を有する2次凝集粒子(シリカなど)と親水
性樹脂(ポリビニルアルコール等)を含有する層を有す
る記録用紙が記載され、特開平10−44584号に
は、ホウ酸またはホウ酸塩とポリビニルアルコールと一
定質量比で表張40mN/m以下の有機溶剤とを含有さ
せたアルミナゾル塗工液を支持体上に塗布することで塗
工安定性、塗布乾燥時のひび割れが良好でインク吸収性
の高い記録用紙が記載されている。また、特開平10−
44585号には、アルミナ水和物に一定量のホウ酸ま
たはホウ酸塩とポリビニルアルコールと界面活性剤を含
有させたアルミナゾル塗工液を支持体上に塗布すること
で塗工安定性、塗布乾燥時のひび割れが良好でインク吸
収性の高い記録用紙が記載されている。
ポリビニルアルコールバインダーの使用によって空隙構
造を得ることが出来、また、硬膜剤としてホウ酸塩を使
用することにより、造膜性が改良され、ひび割れ等も低
減するが、添加時にゲル状異物が形成されやすく、この
ゲル状異物の邂逅が不十分なまま塗布するとこれが原因
になってひび割れが逆に増加しやすい等の問題点があっ
た。
が4000未満のものだけを用いた場合には、インク受
容層表面がひび割れやすく、光沢が低下するほか、ドッ
ト再現性が悪化し、鮮鋭度の高い画像が得られなくなる
等の問題点があった。
1μm以下の無機微粒子と平均重合度4000以上のポ
リビニルアルコールの固形分質量比が、20/1〜1/
1の範囲であることを特徴とするインク受理組成物から
なる記録用紙が記載されている。
施例にポリビニルアルコールを使用しているがホウ酸塩
などの硬膜剤は使用されておらず、必ずしも十分な光沢
度やひび割れ低減特性の向上は得られなかった。
のような、ひび割れ、はじき状の塗布故障が悪化しやす
く、例えば、ポリオレフィンで被覆したような紙支持体
を使用した場合でのひび割れ、はじき状の塗布故障を改
良し、より高画質プリントを与え、且つ、高い印字性能
を提供し得るインクジェット用記録材料が要望されてい
る。
ク吸収性、光沢性、カール耐性が優れ、ひび割れ、塗布
はじき等の塗布故障がなく、安定して高品質な空隙型の
インクジェット吸収層を有するインクジェット用記録材
料を提供することである。
の項目1〜10によって達成された。
るインクジェット用記録材料において、該色材受容層が
微粒子、平均重合度4000以上のポリビニルアルコー
ル、平均重合度3500以下のポリビニルアルコール、
及び少なくとも一種の硬化剤を含有する塗工液から形成
されたことを特徴とするインクジェット用記録材料。
るインクジェット用記録材料において、該色材受容層が
微粒子、少なくとも一種の重合度4000以上のポリビ
ニルアルコールと、少なくとも一種の重合度1000以
上、4000未満のポリビニルアルコール、少なくとも
一種の重合度500以下のポリビニルアルコール及び少
なくとも一種の硬化剤を含有する塗工液から形成された
ことを特徴とするインクジェット用記録材料。
その塩であることを特徴とする前記1または2に記載の
インクジェット用記録材料。
るインクジェット用記録材料において、該色材受容層が
フッ素系界面活性剤を含有することを特徴とする前記1
〜3のいずれか1項に記載のインクジェット用記録材
料。
とする前記1〜4のいずれか1項に記載のインクジェッ
ト用記録材料。
るインクジェット用記録材料の製造方法において、該色
材受容層が微粒子、平均重合度4000以上のポリビニ
ルアルコール、平均重合度3500以下のポリビニルア
ルコール及び少なくとも一種の硬化剤を含有する塗工液
を用いて形成されたことを特徴とするインクジェット用
記録材料の製造方法。
るインクジェット用記録材料の製造方法において、該色
材受容層が微粒子、少なくとも一種の平均重合度400
0以上のポリビニルアルコール、少なくとも一種の平均
重合度1000以上、4000未満のポリビニルアルコ
ール、少なくとも一種の平均重合度500以下のポリビ
ニルアルコール及び少なくとも一種の硬化剤を含有する
塗工液を用いて形成されたことを特徴とするインクジェ
ット用記録材料の製造方法。
その塩であることを特徴とする前記6または7に記載の
インクジェット用記録材料の製造方法。
るインクジェット用記録材料の製造方法において、該色
材受容層がフッ素系界面活性剤を含有することを特徴と
する前記6〜8のいずれか1項に記載のインクジェット
用記録材料の製造方法。
徴とする前記6〜9のいずれか1項に記載のインクジェ
ット用記録材料の製造方法。
のインクジェット容器録材料の問題点であるインク受容
層のひび割れや光沢低下などの対策として、色材受容層
に微粒子、ポリビニルアルコールバインダー、且つ、硬
膜剤としてホウ酸を含有させただけでは、インク受容層
のひび割れ低減はいまだ十分ではなく、光沢の低下等の
問題点も充分に解決することが出来ていない。本発明者
らは、色材受容層に特定の平均重合度を有するポリビニ
ルアルコールを単独で使用するのではなく、下記の構成
(a)または(b)のように、平均重合度の異なるポリ
ビニルアルコールを複数併用することにより、上記の問
題点が解決できることを見いだした。
合度4000以上のポリビニルアルコール、平均重合度
3500以下のポリビニルアルコール、及び少なくとも
一種の硬化剤を含有することを特徴とするインクジェッ
ト用記録材料。
とも一種の平均重合度4000以上のポリビニルアルコ
ール、少なくとも一種の平均重合度1000以上、40
00未満のポリビニルアルコール、少なくとも一種の平
均重合度500以下のポリビニルアルコール及び少なく
とも一種の硬化剤を含有することを特徴とするインクジ
ェット用記録材料。
て説明する。本発明に係る平均重合度が4000以上の
ポリビニルアルコールは、高重合度ポリビニルアルコー
ルとして定義され、一般に市販されているものとは異な
るものである。また、色材受容層のひび割れ低減、光沢
度の向上等の観点から、上記記載の高重合度ポリビニル
アルコールのケン化度としては70〜100%が好まし
く、80〜100%が特に好ましい。
以下のポリビニルアルコール、平均重合度1000以
上、4000未満のポリビニルアルコール等は低重合度
ポリビニルアルコールとして定義され、一般に市販され
ているものを入手し、用いることができる。上記記載の
高重合度ポリビニルアルコール、低重合度ポリビニルア
ルコールは従来公知の通常の方法を用いて合成すること
が出来る。
リビニルアルコールが無機微粒子のバインダーとしての
役割を果たし、上記記載の低重合度のポリビニルアルコ
ールは高重合度のポリビニルアルコールを添加する際に
発生するギョロ状異物(例えば、微粒子の凝集物と高重
合度ポリビニルアルコールから形成される塊状物などが
一例として挙げられる)の抑制が主目的で用いられる。
ルアルコールを単独で用いた場合の問題点を説明する。
度が4000未満のものだけを用いた場合には、インク
受容層表面がひび割れやすく、光沢が低下するほか、ド
ット再現性が悪化し、鮮鋭度の高い画像を得るのがむず
かしい。
が4000以上のものだけを用いた場合には、下記に示
す塗工液を調製し支持体に塗布した場合に、微小な凝集
に起因してはじき状の塗布故障が生じやすいばかりでな
く、低湿下での塗布品のカールが生じやすい問題が生じ
る。硬化剤、特にホウ素原子を有する酸またはその塩を
用いた場合には更に上記問題が劣化しやすくなる。
前記構成(a)に記載されているように、平均重合度が
4000以上の高重合度ポリビニルアルコールと平均重
合度3500以下の低重合度ポリビニルアルコールの併
用により、本発明に記載の効果を得ることが出来る。
うに、平均重合度4000以上の高重合度ポリビニルア
ルコール、平均重合度1000以上、4000未満のポ
リビニルアルコール及び平均重合度500以下のポリビ
ニルアルコールとの併用により、本発明に記載の効果を
得ることが出来る。
0以下の低重合度ポリビニルアルコールの併用は、特に
ギョロ状異物の発生の低減に効果がある。
500以下の低重合度のポリビニルアルコール、平均重
合度が1000以上3500以下のポリビニルアルコー
ル、及び平均重合度4000以上の高重合度のポリビニ
ルアルコールの3種の重合度の異なるポリビニルアルコ
ールを併用することが、ポリビニルアルコールバインダ
ーの使用方法としては、好ましい態様である。
ルアルコールバインダーを併用することにより、ひび割
れ防止、光沢度の低減防止等の本発明に記載の効果が得
られることについては、塗布液を調製する際に、重合度
4000以上のポリビニルアルコールだけをバインダー
として用い、塗布液を調製するときに生じる極微細な凝
集が、低重合度のポリビニルアルコールの併用により、
効果的に防止出来ているためと考えている。
000以上の高重合度のポリビニルアルコールの平均重
合度3500以下のポリビニルアルコールに対する比率
は、特に制約はないが、質量比で通常0.10〜0.9
7が好ましく、更に好ましくは0.20〜0.80であ
る。
000以上の高重合度ポリビニルアルコール、平均重合
度1000以上、4000未満のポリビニルアルコール
と平均重合度500以下のポリビニルアルコールとの質
量比率としては、特に制約はないが、平均重合度500
以下のポリビニルアルコールは質量比で0.01〜0.
10が好ましく、また、平均重合度4000以上の高重
合度ポリビニルアルコールの質量比は0.10〜0.9
0が好ましく、更に好ましくは0.15〜0.80であ
る。
ール以外も親水性バインダーとして、別種の水溶性ポリ
マーを併用することが出来、例えばゼラチン(酸処理ゼ
ラチンが好ましい)、ポリビニルピロリドン(平均分子
量が約20万以上が好ましい)、プルラン、ポリエチレ
ングリコール(平均分子量が10万以上が好ましい)、
ヒドロキシエチルセルロース、デキストラン、デキスト
リン、水溶性ポリビニルブチラール等を挙げることがで
きる。これらの親水性バインダーは、ポリビニルアルコ
ールに対して通常50質量%以下、好ましくは30質量
%以下で用いられる。
加する方法は、ポリビニルアルコール水溶液を分散液に
攪拌しながら添加するのが好ましい。この場合の温度は
通常30〜55℃の範囲が好ましい。30℃以上であれ
ば塗布液の粘度としても適切であり、充分に撹拌可能な
ため凝集物やダマが形成されるおそれもない。また、5
5℃以下であれば塗布液停滞中の増粘等による劣化のお
それも小さい。
ルコールが水溶性バインダーとして添加されるが、本発
明においては平均重合度が500以下のポリビニルアル
コール水溶液重合度が3500以下の重合度ポリビニル
アルコール水溶液及び平均重合度が4000以上の高重
合度ポリビニルアルコール水溶液がこの順序で添加され
るのが好ましい。ここで言うポリビニルアルコールには
カチオン変成ポリビニルアルコールも含まれる。
アルコール水溶液を添加完了後に、平均重合度のより高
いポリビニルアルコール水溶液を添加開始する方法でも
良いし、また、平均重合度の低いポリビニルアルコール
水溶液を添加開始したら、重合度のより高いポリビニル
アルコール水溶液の添加を開始して、平均重合度のより
低いポリビニルアルコール水溶液を先に添加完了する方
法であってもよい。
ニルアルコール水溶液を添加終了後、重合度のより高い
ポリビニルアルコール水溶液を添加する事が良く、さら
に好ましくは、重合度のより低いポリビニルアルコール
水溶液を添加終了後撹拌して均一化した後、重合度のよ
り高いポリビニルアルコール水溶液を添加する事であ
る。
チオン性基を有するエチレン性不飽和単量体と酢酸ビニ
ルとの共重合体をケン化することにより得られる。
量体としては、例えばトリメチル−(2−アクリルアミ
ド−2,2−ジメチルエチル)アンモニウムクロライ
ド、トリメチル−(3−アクリルアミド−3,3−ジメ
チルプロピル)アンモニウムクロライド、N−ビニルイ
ミダゾ−ル、N−ビニル−2−メチルイミダゾール、N
−(3−ジメチルアミノプロピル)メタクリルアミド、
ヒドロキシルエチルジメチル(3−メタクリルアミド)
アンモニウムクロライド、トリメチル−(3−メタクリ
ルアミドプロピル)アンモニウムクロライド、N−
(1,1−ジメチル−3−ジメチルアミノプロピル)ア
クリルアミド等が挙げられる。
オン変性基含有単量体の比率は、酢酸ビニルに対して
0.1〜10モル%、好ましくは0.2〜5モル%であ
る。
要に応じて各種の添加剤を添加することが出来るが、こ
れらの添加剤は上記水溶性ポリマーを添加する前に添加
することもできる。
っても、有機化合物によって形成された有機微粒子であ
っても良いが、好ましくは無機微粒子である。
ば、ポリスチレン、ポリアクリル酸エステル類、ポリメ
タクリル酸エステル類、ポリアクリルアミド類、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビ
ニリデン、又はこれらの共重合体、尿素樹脂、又はメラ
ミン樹脂等が挙げられる。
ば、シリカ、炭酸カルシウム、酸化チタン、水酸化アル
ミニウム、炭酸マグネシウム、酸化亜鉛、硫酸バリウ
ム、クレー等の他各種の天然または合成の無機微粒子を
使用することが出来る。
透明性が要求されるインクジェット記録用紙のインク受
容層(以下、空隙層ともいう)を形成するのに好ましく
用いられる。シリカとしては、通常の湿式法で合成され
たシリカ、コロイダルシリカ或いは気相法で合成された
シリカ等が好ましく用いられるが、本発明において特に
好ましく用いられる1次粒子まで分散された微粒子シリ
カとしては、コロイダルシリカまたは気相法で合成され
た微粒子シリカが好ましく、中でも気相法により合成さ
れた微粒子シリカは高い空隙率が得られるだけでなく、
カチオン性ポリマーに添加したときに粗大凝集体が形成
されにくいので好ましい。
機微粒子を微粒子状態に、好ましくは水中において微粒
子状態に分散した粒子であり、分散時により微細な粒子
を得るためには、その分散前の粒径が0.2μm以下で
あることが好ましく、更に好ましくは0.1μmであ
る。分散前の粒径が上記記載の粒径であると、分散時に
より微細な無機微粒子を得ることが出来る。
混合する前に、無機微粒子が1次粒子の状態で分散され
ている分散液であることが好ましい。
機微粒子の1次粒子の平均粒径は3〜100nmが好ま
しく、より好ましくは4〜50nmであり、最も好まし
くは4〜20nmである。
粒径が4〜20nmであるシリカとしては、例えば、気
相法により合成された日本アエロジル社のアエロジルを
市販品として入手できる。この気相法微粒子シリカは水
中に例えば、三田村理研工業株式会社製のジェットスト
リームインダクターミキサーなどにより容易に吸引分散
することで比較的容易に1次粒子まで分散することが出
来る。
粒子の使用量の質量比は、通常1:3〜1:10、好ま
しくは1:4〜1:8である。
しては、公知のものが使用でき、一般的には親水性バイ
ンダーと反応し得る基を有する化合物あるいは親水性バ
インダーが有する異なる基同士の反応を促進するような
化合物であり、親水性バインダーの種類に応じて適宜選
択して用いられる。硬膜剤の具体例としては、例えば、
エポキシ系硬膜剤(ジグリシジルエチルエーテル、エチ
レングリコールジグリシジルエーテル、1,4−ブタン
ジオールジグリシジルエーテル、1,6−ジグリシジル
シクロヘキサン、N,N−ジグリシジル−4−グリシジ
ルオキシアニリン、ソルビトールポリグリシジルエーテ
ル、グリセロールポリグリシジルエーテル等)、アルデ
ヒド系硬膜剤(ホルムアルデヒド、グリオキザール
等)、活性ハロゲン系硬膜剤(2,4−ジクロロ−4−
ヒドロキシ−1,3,5,−s−トリアジン等)、活性
ビニル系化合物(1,3,5−トリスアクリロイル−ヘ
キサヒドロ−s−トリアジン、ビスビニルスルホニルメ
チルエーテル等)、ホウ素原子を有する酸または塩、ア
ルミニウム明礬等が挙げられ、中でも、ホウ素原子を有
する酸または塩が好ましく用いられる。
チオン性ポリマー水溶液中に、無機微粒子を徐々に添加
した後または添加終了前に、硬化剤としてホウ酸塩が添
加される。
しては、硼素原子を中心原子とする酸素酸およびその塩
のことを示し、具体的にはオルトほう酸、二ほう酸、メ
タほう酸、四ほう酸、五ほう酸、八ほう酸およびそれら
の塩が含まれる。
ルアルコールのケン化度や重合度、無機微粒子の種類や
ポリビニルアルコールに対する比率、カチオン性ポリマ
ーの種類や量、さらには塗布液のpH等により変化する
が、通常ポリビニルアルコール1g当たり20〜500
mg、好ましくは50〜300mgである。
液の添加終了後に添加するのが特に好ましいが、微粒子
分散液の添加が終了以前であっても、例えば微粒子の約
1/2以上が添加された後で添加することもできる。ま
た、硬化剤(硬膜剤)溶液と無機微粒子水溶液を同時混
合しても良い。
るほう酸およびその塩は、単独の水溶液でも、また、2
種以上を混合して使用しても良い。特に好ましいのはホ
ウ酸とほう砂の混合水溶液である。
的希薄水溶液でしか添加することが出来ないが両者を混
合することで濃厚な水溶液にすることが出来、塗布液を
濃縮化する事が出来る。また、添加する水溶液のpHを
比較的自由にコントロールすることが出来る利点があ
る。
特に限定なく使用可能であるが、特に好ましいものは、
重量平均分子量が2000〜10万のものである。
は、第4級アンモニウム塩基を有するポリマーが好まし
く、特に好ましくは第4級アンモニウム塩基を有するモ
ノマーの単独重合体または他の共重合し得る1または2
以上のモノマーとの共重合体である。第4級アンモニウ
ム塩基を有するモノマーの例としては例えば以下の例を
挙げることが出来る。
るモノマーはエチレン性不飽和基を有する化合物であ
り、例えば以下の具体例を挙げることが出来る。
体例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
オン性ポリマーが共重合体である場合、カチオン性モノ
マーの比率は通常10モル%以上、好ましくは20モル
%以上、特に好ましくは30モル%以上である。
は単一でも2種類以上であっても良い。
オン性ポリマーは第4級アンモニウム塩基のために水溶
性が一般に高いが、共重合する第4級アンモニウム塩基
を含まないモノマーの組成や比率によっては水に充分に
溶解しないことがあるが、水混和性有機溶媒と水との混
合溶媒に溶解させることにより溶解し得るもので有れば
本発明には使用できる。
ル、エタノール、イソプロパノール、n−プロパノール
などのアルコール類、エチレングリコール、ジエチレン
グリコール、グリセリンなどのグリコール類、酢酸エチ
ル、酢酸プロピル等のエステル類、アセトン、メチルエ
チルケトン等のケトン類、N,N−ジメチルホルムアミ
ド等のアミド類など、水に対して通常10%以上溶解し
得る有機溶媒を言う。この場合、有機溶媒の使用量は水
の使用量以下であることが好ましい。
は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーから求め
られたポリエチレングリコール値に換算した値である。
ン性の微粒子含有分散液に添加する際、凝集物が激しく
発生してしまうことがあるが、カチオン性ポリマーの重
量平均分子量が10万以下の場合にはこのような現象が
起こりにくく、従って、粗大粒子をあまり含まない、ほ
ぼ均一な分散液が得られ易い。このような分散液を使用
して作製したインクジェット記録用紙には、優れた光沢
性が期待できるのである。同様の観点から、上記重量平
均分子量は5万以下であると更に好ましい。
から通常2000以上である。上記微粒子とカチオン性
ポリマーの比率は、微粒子の種類や粒径、あるいはカチ
オン性ポリマーの種類や重量平均分子量で変わり得る。
面がカチオン性に置き換わって安定化させる必要がある
ことから、通常1:0.01〜1:1の範囲が好まし
い。
分がカチオン成分によって完全に被覆されるので、微粒
子のアニオン部分とカチオン性ポリマーのカチオン部分
とがイオン結合して粗大な粒子を形成するようなおそれ
も生じない。
る無機微粒子のアニオン部分をカチオン性ポリマーのカ
チオン部分で徐々に置き換え最終的にカチオン部分を過
剰にすることが好ましく、そのため、無機微粒子の分散
液とカチオン性ポリマーの添加方法には注意が必要であ
り、カチオン性ポリマー溶液中に無機微粒子の分散液を
添加することが非常に好ましい。
オン性ポリマー水溶液を攪拌しながら添加した場合に
は、途中で液全体が一つの巨大な固まりになり攪拌が難
しくなる。この理由は定かではないが初めの液全体がア
ニオン性になっている中にカチオン性ポリマーが徐々に
添加されてくると、アニオンが徐々に減少し、途中で電
荷的に中性領域を通過するために液全体が巨大な固まり
に成ってしまうためではないかと推定される。
マーが充分存在すれば、攪拌を時間をかけて充分行えば
最終的には徐々に液状化し本発明の記録用紙を得ること
が出来るが生産効率上あまり好ましいことではない。
剤溶液のpHが微粒子分散液のpH及びカチオン性ポリ
マー溶液のpHより高い場合にはこの粗大な凝集物がい
っそう激しくなるために、特にカチオン性ポリマー水溶
液に微粒子分散液を添加するのが好ましい。
ー水溶液と微粒子分散液を混合した液のpHより3以上
高い場合は特に上記の添加順序に従うのが好ましい。
徐々に添加する際には、液全体は常にカチオン性を維持
されるため比較的均質な分散液が得られる。
攪拌を行うことが好ましく、場合によっては、分散機を
併用などするのが生産効率上好ましい。
オン性ポリマー水溶液の中に添加する方法としては、特
に制限はされないが、滴下しても良いし、直接液中添加
(カチオン性ポリマー水溶液の液槽の底の方から、ある
いは、液中に差し込まれたパイプから添加する)するこ
とも撹拌効率を高めるという点で有効である。
を混合し、分散する前に硬膜剤が本発明においては添加
される。
的に見た場合、微小のダマ状凝集物が多数存在してい
る。これは微粒子分散液が添加された箇所では局所的に
は微粒子の分散液に対してカチオン性ポリマーが不足す
るために電荷的に不安定な状態が形成される為、および
硬膜剤が添加された時に局所的に変化するpHや塩濃度
の上昇が原因と考えられる。
械的な分散処理を行うことにより軽減される。そのよう
な分散処理を行うことにより、目的とする微粒子の粒子
径を有するカチオン変換された微粒子の分散液が得られ
る。もし、添加される微粒子分散液が1次粒子まであら
かじめ分散されていればここで得られる粒子も通常1次
粒子にまで分散することが出来る。
機、媒体攪拌型分散機(ボールミル、サンドミルな
ど)、超音波分散機、コロイドミル分散機、ロールミル
分散機、高圧分散機等従来公知の各種の分散機を使用す
ることが出来るが、本発明では形成されるダマ状微粒子
の分散を効率的に行うという点から超音波分散機または
高圧分散機が好ましく用いられる。
超音波を照射することで固液界面にエネルギーを集中さ
せることで分散するものであり非常に効率的に分散され
るが、大量の分散液を調製する必要がある場合にはあま
り適当ではない。
トンを持った高圧ポンプの出口に、ねじまたは油圧によ
ってその間隙を調整できるようになっている均質バルブ
を1個または2個備えられたものであり、高圧ポンプに
より送液された液媒体が均質バルブによりその流れが絞
られて圧力がかかり、この均質バルブを通過される瞬間
に微小なダマ物質が粉砕される。
散できるために、多量の液を製造する場合特に好ましい
分散処理方法である。均質バルブに加えられる圧力は通
常4.903〜98.067MPaであり、分散は1回
のパスで済ますことも多数回繰り返して行うことも出来
る。
ことも可能である。上記の分散液を調製する際には、各
種の添加剤を添加して調製することが出来る。例えば、
ノニオン性またはカチオン性の各種の界面活性剤(アニ
オン性界面活性剤は凝集物を形成するために好ましくな
い)、消泡剤、ノニオン性の親水性ポリマー(ポリビニ
ルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンオ
キサイド、ポリアクリルアミド、各種の糖類、ゼラチ
ン、プルラン等)、ノニオン性またはカチオン性のラテ
ックス分散液、水混和性有機溶媒(酢酸エチル、メタノ
ール、エタノール、イソプロパノール、n−プロパノー
ル、アセトンなど)、無機塩類、pH調整剤など、必要
に応じて適宜使用することが出来る。
チオン性ポリマーを混合した際の微小なダマの形成が抑
制されるために好ましい。そのような水混和性有機溶媒
は分散液中に好ましくは0.1〜20質量%、より好ま
しくは0.5〜10質量%使用される。
面活性剤、フッ素系ノニオン系界面活性剤がより好まし
い。
活性剤としては、下記一般式〔FK〕で表される化合物
が好ましく用いられる。 一般式〔FK〕 R′f−G−J+L- 式中、R′fは炭素原子数1〜20の炭化水素基であ
り、少なくとも一つの水素原子はフッ素原子で置換され
ている。Gは化学結合手又は2価の連結基を表す。J+
はカチオン性基、L-はカウンターアニオンを表す。
〜20、特に3〜12)、−CqHF 2q、−CqF
2q+1(q=2〜20、特に3〜12)を挙げることがで
き、Gの例としては、−SO2N(R1)(CH2)p−、
−CON(R1)(CH2)p−、−OASO2N(R1)
(CH2)p−、−OACON(R1)(CH2)p−、−
OAO(CH2)p−、−OA(CH2)p−、−O(CH
2CH2O)q(CH2)p−、−O(CH2)p−、−N
(R1)(CH2)p−、−SO2N(R1)(CH2)pO
(CH2)r−、−CON(R1)(CH2)pO(CH2)
r−、−OASO2N(R 1)(CHR1)pOA−、−
(CH2)p(CHOH)s(CH2)r−等を挙げること
ができる。ここでR1は水素原子又は炭素原子数1〜6
のアルキル基(置換基を有してもよい)を表し、Aはア
ルキレン基、アリーレン基を表し、p、r、sは各々0
〜6、qは1〜20である。
(CH2CH2OCH3)3、−N+C4H8O(R1)、−N
+(R1)(R2)(CH2CH2OCH3)、−N+C
5H5、−N+(R1)(R2)(CH2)pC6H5、−N
+(R1)(R2)(R2)等を挙げることができる。ここ
でR2は上記R1と同義である。
r-、CH3SO3 -、CH3−C6H4−SO3 -等を挙げる
ことができる。
素カチオン界面活性剤の具体例を挙げるが、これらに限
定されない。
活性剤としては、下記一般式〔FN〕で表される化合物
が好ましい。 一般式〔FN〕 Rf−(G1)n1−(E)mH 式中、Rfは炭素原子数3〜20で少なくとも1個のフ
ッ素原子が置換されたアルキル基又はアリール基を表
し、G1は2価の連結基を表し、Eはエチレンオキシド
基を表し、n1は1又は2を表し、mは1〜20の整数
を表す。
例を挙げるが、本発明はこれらに限定されない。
しては、フッ素系アニオン界面活性剤が最も好ましい。
は、色材受容層を支持体上に重層塗布するに当たり、支
持体から最も離れた色材受容層を形成する塗工液及び/
又は支持体に最も近い色材受容層を形成する塗布液に添
加されるのが好ましいが、その使用量は塗布液1kg当
たり0.005〜50gの範囲で添加でき、好ましくは
0.05〜5gである。
剤が支持体から最も離れた色材受容層及び/又は支持体
に最も近い色材受容層に添加される付量は、各々0.1
〜1000mg/m2であり、好ましくは1〜100m
g/m2である。
機微粒子の種類やカチオン性ポリマーの種類、各種の添
加剤等により広範に変化し得るが、一般的にはpHが1
〜8であり、特に2〜7が好ましい。上記塗布液はその
後、機械的な分散をすることなく支持体上に塗布するこ
とが好ましい。
られる塗布液は均一化されるが、ひび割れしやすい傾向
がある。
分散機による分散を言い、通常の攪拌(通常1000r
pm以下)程度ではこうした問題は生じない。
収層および必要に応じて設けられるその他の層には、前
記した以外に各種の添加剤を添加することが出来る。
ステル類、ポリメタクリル酸エステル類、ポリアクリル
アミド類、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビ
ニル、ポリ塩化ビニリデン、またはこれらの共重合体、
尿素樹脂、またはメラミン樹脂等の有機ラテックス微粒
子、流動パラフィン、ジオクチルフタレート、トリクレ
ジルホスフェート、シリコンオイル等の油滴微粒子、カ
チオンまたはノニオンの各種界面活性剤、特開昭57−
74193号公報、同57−87988号公報及び同6
2−261476号に記載の紫外線吸収剤、特開昭57
−74192号、同57−87989号、同60−72
785号、同61−146591号、特開平1−950
91号及び同3−13376号等に記載されている退色
防止剤、特開昭59−42993号、同59−5268
9号、同62−280069号、同61−242871
号および特開平4−219266号等に記載されている
蛍光増白剤、硫酸、リン酸、クエン酸、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、炭酸カリウム等のpH調整剤、消
泡剤、防腐剤、増粘剤、帯電防止剤、マット剤等の公知
の各種添加剤を含有させることもできる。
吸収層は、空隙を有する空隙層であることが好ましい。
この場合の空隙容量は通常20〜40ml/m2であ
り、空隙層の空隙率は通常0.5〜0.8である。
てもよく、この場合、それらの空隙層の構成はお互いに
同じであっても異なっていても良い。空隙層が2層以上
から構成される場合、支持体に最も近い最下層の無機微
粒子とポリビニルアルコールの固形成分の比が該層より
支持体から離れた上層のそれよりも低いことがより好ま
しい。
としては、従来インクジェット用記録用紙として公知の
紙支持体、プラスチック支持体(透明支持体)、複合支
持体など適宜使用できるが、より高い濃度で鮮明な画像
を得るためには支持体中にインク液が浸透しない疎水性
支持体を用いるのが好ましい。
ル系樹脂、ジアセテート系樹脂、トリアセテート系樹
脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリ塩
化ビニル系樹脂、ポリイミド系樹脂、セロハン、セルロ
イド等の材料からなるフィルム等が挙げられ、中でもO
HPとして使用されたときの輻射熱に耐える性質のもの
が好ましく、ポリエチレンテレフタレートが特に好まし
い。このような透明な支持体の厚さとしては、約10〜
200μmが好ましい。透明支持体の空隙層側およびバ
ッキング層側には公知の下引き層を設けることが、空隙
層やバッキング層と支持体の接着性の観点から好まし
い。
支持体としては、例えば、基紙の少なくとも一方に白色
顔料等を添加したポリオレフィン樹脂被覆層を有する樹
脂被覆紙(いわゆるRCペーパー)、ポリエチレンテレ
フタレートに白色顔料を添加してなるいわゆるホワイト
ペットが好ましい。
る等の目的で、空隙層の塗布に先立って、支持体にコロ
ナ放電処理や下引処理等を行うことが好ましい。さら
に、本発明の記録用紙は必ずしも無色である必要はな
く、着色された記録用紙であってもよい。
支持体の両面をポリエチレンでラミネートした紙支持体
を用いることが、記録画像が写真画質に近く、しかも低
コストで高品質の画像が得られるために特に好ましい。
そのようなポリエチレンでラミネートした紙支持体につ
いて以下に説明する。
主原料とし、必要に応じて木材パルプに加えてポリプロ
ピレンなどの合成パルプあるいはナイロンやポリエステ
ルなどの合成繊維を用いて抄紙される。木材パルプとし
てはLBKP、LBSP、NBKP、NBSP、LD
P、NDP、LUKP、NUKPのいずれも用いること
が出来るが短繊維分の多いLBKP、NBSP、LBS
P、NDP、LDPをより多く用いることが好ましい。
但し、LBSPおよびまたはLDPの比率は10質量%
以上、70質量%以下が好ましい。
(硫酸塩パルプや亜硫酸塩パルプ)が好ましく用いら
れ、又、漂白処理を行って白色度を向上させたパルプも
有用である。
ダイマー等のサイズ剤、炭酸カルシウム、タルク、酸化
チタンなどの白色顔料、スターチ、ポリアクリルアミ
ド、ポリビニルアルコール等の紙力増強剤、蛍光増白
剤、ポリエチレングリコール類等の水分保持剤、分散
剤、4級アンモニウム等の柔軟化剤などを適宜添加する
ことが出来る。
規定で200〜500mlが好ましく、また、叩解後の
繊維長がJIS−P−8207に規定される24メッシ
ュ残分の質量%と42メッシュ残分の質量%との和が3
0乃至70%が好ましい。なお、4メッシュ残分の質量
%は20質量%以下であることが好ましい。
く、特に50乃至200gが好ましい。原紙の厚さは4
0乃至250μmが好ましい。
処理して高平滑性を与えることも出来る。原紙密度は
0.7乃至1.2g/m2(JIS−P−8118)が
一般的である。更に原紙剛度はJIS−P−8143に
規定される条件で20乃至200gが好ましい。
く、表面サイズ剤としては前記原紙中添加できるサイズ
と同様のサイズ剤を使用できる。
された熱水抽出法により測定された場合、5〜9である
ことが好ましい。
ンは、主として低密度のポリエチレン(LDPE)およ
び/または高密度のポリエチレン(HDPE)であるが
他のLLDPEやポリプロピレン等も一部使用すること
が出来る。
真用印画紙で広く行われているようにルチルまたはアナ
ターゼ型の酸化チタンをポリエチレン中に添加し、不透
明度および白色度を改良したものが好ましい。酸化チタ
ン含有量はポリエチレンに対して通常3〜20質量%、
好ましくは4〜13質量%である。
ことも、また、ポリエチレンを原紙表面上に溶融押し出
してコーティングする際にいわゆる型付け処理を行って
通常の写真印画紙で得られるようなマット面や絹目面を
形成した物も本発明で使用できる。
ク受容層やバック層を設けた後で低湿および高湿下での
カールを最適化するように選択されるが、通常インク受
容層側のポリエチレン層が20〜40μm、バック層側
が10〜30μmの範囲である。更に上記ポリエチレン
で被覆紙支持体は以下の特性を有していることが好まし
い。
で規定される強度で縦方向が2〜30kg、横方向が1
乃至20kgであることが好ましい 2.引き裂き強度はJIS−P−8116による規定方
法で縦方向が10〜200g、横方向が20乃至200
gが好ましい 3.圧縮弾性率≧10.101MPa 4.表面ベック平滑度:JIS−P−8119に規定さ
れる条件で20秒以上が光沢面としては好ましいが、い
わゆる型付け品ではこれ以下であっても良い 5.表面粗さ:JIS−B−0601に規定された表面
粗さが、基準長さ2.5mm当たり最大高さは10μm
以下であることが好ましい 6.不透明度:JIS−P−8138に規定された方法
で測定したときに80%以上、特に85〜98%が好ま
しい 7.白さ:JIS−Z−8729で規定されるL*、a
*、b*がL*=80〜95、a*=−3〜+5、b*
=−6〜+2であることが好ましい 8.表面光沢度:JIS−Z−8741に規定される6
0度鏡面光沢度が10〜95%であることが好ましい 9.クラーク剛直度:記録用紙の搬送方向のクラーク剛
直度が50〜300cm2/100である支持体が好ま
しい 10.中紙の含水率:中紙に対して通常2〜10質量
%、好ましくは2〜6質量%。
引き層など必要に応じて適宜設けられる各種の親水性層
を支持体上に塗布する方法は公知の方法から適宜選択し
て行うことが出来る。好ましい方法は、各層を構成する
塗布液を支持体上に塗設して乾燥して得られる。この場
合、2層以上を同時に塗布することもでき、特に全ての
親水性バインダー層を1回の塗布で済ます同時塗布が好
ましい。
法、ロッドバーコーティング法、エアナイフコーティン
グ法、スプレーコーティング法、カーテン塗布方法ある
いは米国特許第2,681,294号記載のホッパーを
使用するエクストルージョンコート法が好ましく用いら
れる。
より支持体上に塗布した後に、膜面はいったん20℃以
下に冷却することが好ましい。これにより塗布液の粘度
が増粘して塗膜に強固な3次元構造が形成されてよりひ
び割れしにくい膜になる。
ル、無機微粒子、ホウ酸塩等の硬膜剤およびカチオン性
ポリマーが複雑に絡み合ってもたらされているものと推
定される。
通過させることで行うが、好ましくは15℃以下、特に
好ましくは10℃以下の雰囲気を通過させることで行う
ことが出来る。この温度に保持する時間は、塗布する塗
布液の温度や湿潤膜厚、支持体の厚み等により変化する
が、通常の塗布液温度(35〜50℃)であれば通常5
〜100秒、好ましくは10〜50秒の範囲である。
き付けて乾燥されるのが好ましい。この場合、冷却ゾー
ンから直ぐに高温乾燥するといったん形成された3次元
構造が破壊されてひび割れが起きやすくなるために、冷
却後の乾燥温度は通常50℃以下にするのが好ましい。
の範囲であるが、完全に乾燥した後では、30〜70%
の相対湿度で一定時間(例えば20〜180秒間)超湿
するのが好ましい。
画像記録する際には、水性インクを用いた記録方法が好
ましく用いられる。
その他の添加剤を有する記録液体である。着色剤として
はインクジェットで公知の直接染料、酸性染料、塩基性
染料、反応性染料あるいは食品用色素等の水溶性染料あ
るいは水分散性顔料が使用できる。
の各種有機溶剤、例えば、メチルアルコール、イソプロ
ピルアルコール、n−ブチルアルコール、tert−ブ
チルアルコール、イソブチルアルコール等のアルコール
類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等の
アミド類;アセトン、ジアセトンアルコール等のケトン
またはケトンアルコール類;テトラヒドロフラン、ジオ
キサン等のエーテル類;ポリエチレングリコール、ポリ
プロピレングリコール等のポリアルキレングリコール
類;エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチ
レングリコール、トリエチレングリコール、1,2,6
−ヘキサントリオール、チオジグリコール、ヘキシレン
グリコール、ジエチレングリコール、グリセリン、トリ
エタノールアミン等の多価アルコール類;エチレングリ
コールメチルエーテル、ジエチレングリコールメチル
(又はエチル)エーテル、トリエチレングリコールモノ
ブチルエーテル等の多価アルコールの低級アルキルエー
テル類等が挙げられる。
ジエチレングリコール、トリエタノールアミンやグリセ
リン等の多価アルコール類、トリエチレングリコールモ
ノブチルエーテルの多価アルコールの低級アルキルエー
テル等が好ましい。
えばpH調節剤、金属封鎖剤、防カビ剤、粘度調整剤、
表面張力調整剤、湿潤剤、界面活性剤及び防錆剤等が挙
げられる。
良好にするために、20℃において、通常25〜60m
N/m、好ましくは30〜50mN/mの範囲内の表面
張力を有するのが好ましい。
するが、本発明はこれらに限定されない。なお、実施例
中で(%)は特に断りのない限り質量%を示す。
μmの酸化チタン20kg(石原産業製:W−10)を
pH=7.5のトリポリリン酸ナトリウムを150g、
ポリビニルアルコール(クラレ株式会社製:PVA23
5、平均重合度3500)500g、カチオン性ポリマ
ー(p−9)の150gおよびサンノブコ株式会社消泡
剤・SN381を10gを含有する水溶液90リットル
に添加し高圧ホモジナイザー(三和工業株式会社製)で
分散したあと全量を100リットルに仕上げて均一な酸
化チタン分散液−1を得た。
均粒径が約0.007μmの気相法シリカ(日本アエロ
ジル工業株式会社製:A300)125kgを、三田村
理研工業株式会社製のジェットストリーム・インダクタ
ーミキサーTDSを用いて、硝酸でpH=2.5に調整
した620リットルの純水中に室温で吸引分散した後、
全量を694リットルに純水で仕上げた。この分散液を
希釈して粒子の電子顕微鏡写真を撮影したところ殆どの
粒子が0.01μm以下のサイズであり1次粒子まで分
散されていることを確認した。
リマー(P−13)を1.41kg、エタノール4.2
リットルを含有する溶液(pH=2.3)18リットル
に25〜30℃の温度範囲で、シリカ分散液−1の6
9.4リットルを攪拌しながら20分かけて添加し、つ
いで、ホウ酸260gとホウ砂230gを含有する水溶
液(pH=7.3)7.0リットルを約10分かけて添
加し、前記の消泡剤SN381を1g添加した。
ジナイザーで24.5MPaの圧力で2回分散し、全量
を純水で97リットルに仕上げてほぼ澄明なシリカ分散
液−2を調製した。分散液のpHは約4.2であった。
リマー(P−13)を1.41kg、エタノール4.2
リットルを含有する溶液(pH=2.3)18リットル
に25〜30℃の温度範囲で、シリカ分散液−1の6
9.4リットルを攪拌しながら20分かけて添加し、つ
いで、水(pH=7.3)7.0リットルを約10分か
けて添加し、前記の消泡剤SN381を1g添加した。
ジナイザーで24.5MPaの圧力で2回分散し、全量
を純水で97リットルに仕上げてほぼ澄明なシリカ分散
液−3を調製した。分散液のpHは硝酸を用いて約4.
2に調整した。
ギー株式会社製の油溶性蛍光増白剤UVITEX−OB
・400gをジイソデシルフタレート9000gおよび
酢酸エチル12リットルに加熱溶解し、これを酸処理ゼ
ラチン3500g、カチオン性ポリマー(P−13)、
サポニン50%水溶液6,000mlを含有する水溶液
65リットルに添加混合して三和工業株式会社製の高圧
ホモジナイザーで24.5MPaの圧力で3回乳化分散
し、減圧で酢酸エチルを除去した後全量を100リット
ルに仕上げた。この分散液のpHは約5.3であった。
式会社製のメタクリル酸エステル系マット剤MX−15
00Hの156gを前記PVA235を3g含有する純
水7リットル中に添加し、高速ホモジナイザーで30分
間分散し全量を7.8リットルに仕上げた。この分散液
のpHは約5.2であった。
の塗布液を以下の手順で調製した。
0mlに40℃で攪拌しながら、以下の添加剤を順次混
合した。 (1)ポリビニルアルコール(クラレ工業株式会社製:
PVA235(平均重合度:3500))の7%水溶
液:194.6ml (2)蛍光増白剤分散液−1:25ml (3)酸化チタン分散液−1:33ml (4)第一工業株式会社製:ラテックスイマルジョン・
AE−803:18ml (5)純水で全量を1000mlに仕上げる。塗布液の
pHは約4.4 第2層用塗布液:シリカ分散液−3の650mlに40
℃で攪拌しながら、以下の添加剤を順次混合した。 (1)ポリビニルアルコール(クラレ工業株式会社製:
PVA235(平均重合度3500))の7%水溶液:
201.6ml (2)蛍光増白剤分散液−1:35ml (3)退色防止剤−1の5%水溶液:20ml (4)純水で全量を1000mlに仕上げる。塗布液の
pHは約4.4 第3層用塗布液:シリカ分散液−3の650mlに40
℃で攪拌しながら、以下の添加剤を順次混合した。 (1)ポリビニルアルコール(クラレ工業株式会社製:
PVA235(平均重合度3500))の7%水溶液:
201.6ml (2)シリコン分散液(東レ・ダウコーニング・シリコ
ーン株式会社製・BY−22−839):15ml (3)サポニン50%水溶液:4ml (4)マット剤分散液−1:10ml (5)純水で全量を1000mlに仕上げる。塗布液の
pHは約4.5 退色防止剤−1の5%水溶液の調製:N,N−ジスルホ
エチルヒドロキシルアミン−2ナトリウム塩5gをカチ
オン性ポリマ−(P−13)を3g含有する90mlの
水に溶解し全量を100mlに仕上げる。
のフィルターで濾過した。第1層と第2層:東洋濾紙株
式会社製TCP10で2段、第3層:東洋濾紙株式会社
製TCP30で2段、ついで両面をポリエチレンで被覆
した紙支持体(厚みが220μmでインク吸収層面のポ
リエチレン中にはポリエチレンに対して13質量%のア
ナターゼ型酸化チタンを含有)に、第1層(50μ
m)、第2層(100μm)、第3層(50μm)の順
になるように各層を塗布した。かっこ内はそれぞれの湿
潤膜厚を示し、第1層〜第3層は同時塗布した。
スライドホッパーで塗布を行い、塗布直後に0℃に保た
れた冷却ゾーンで20秒間冷却した後、25℃の風(相
対湿度が15%)で60秒間、45℃の風(相対湿度が
25%)で60秒間、50℃の風(相対湿度が25%)
で60秒間順次乾燥し、20〜25℃、相対湿度が40
〜60%の雰囲気下で2分間調湿して試料を巻き取り記
録用紙101を得た。
した以外は、上記の記録用紙101と同様にして、記録
用紙102〜106を作製した。
調製において、ポリビニルアルコール(クラレ工業株式
会社製:PVA235(平均重合度3500))の7%
水溶液の代わりに、ポリビニルアルコール(平均重合度
4200)の7%水溶液に変更した以外は記録用紙10
1と同様にして作製した。
調製において、シリカ分散液−3の替わりにシリカ分散
液−2に置き換えたこと以外は記録用紙102と同様に
して作製した。
調製において、ポリビニルアルコール(平均重合度42
00))の7%水溶液の代わりに、下記のようにポリビ
ニルアルコール水溶液を変更して、順次添加した以外は
記録用紙103と同様にして作製した。
会社製:PVA203(平均重合度300))の7%水
溶液:8.6ml (2)高重合度ポリビニルアルコール(平均重合度42
00)の7%水溶液:186ml 第2層用塗布液 (1)低重合度ポリビニルアルコール(クラレ工業株式
会社製:PVA203(平均重合度300))の7%水
溶液:8.6ml (2)高重合度ポリビニルアルコール(平均重合度42
00))の7%水溶液:193ml 第3層用塗布液 (1)低重合度ポリビニルアルコール(クラレ工業株式
会社製:PVA203(平均重合度300))の7%水
溶液:8.6ml (2)高重合度ポリビニルアルコール(平均重合度42
00)の7%水溶液:1193ml 《記録用紙105の作製》塗布液の調製において、ポリ
ビニルアルコール(クラレ工業株式会社製:PVA20
3(平均重合度300))の7%水溶液の代わりに、ポ
リビニルアルコール(クラレ工業株式会社製:PVA2
35(平均重合度3500))の7%水溶液に変更した
以外は記録用紙104と同様にして作製した。
おいて、ポリビニルアルコール(クラレ工業株式会社
製:PVA242(平均重合度4200))の7%水溶
液の代わりに、高重合度ポリビニルアルコール(平均重
合度4200)/PVA235(平均重合度3500)
=50/50)の7%水溶液に変更した以外は記録用紙
104と同様にして作製した。
て、以下の項目を評価した。 (1)ひび割れ評価:塗布面の0.3m2当たりのひび
割れ点数を目視でカウントした (2)はじき評価:塗布面の5500m2当たりのはじ
き点数を目視でカウントした (3)カール評価:記録用紙を10cm×10cmに裁
断後、23℃、20%RHの恒温、恒湿下に24時間放
置した後、23℃、20%RHの恒温、恒湿下でカール
度を曲率半径の逆数により求めた。+の数字が大きいほ
ど+カール(印字面を上にして、上の方に反り上がって
いる)が強く、好ましくない カール=1/曲率半径(m) (4)最大濃度:キヤノン株式会社製のインクジェット
プリンター・DJ700を使用して、マゼンタのベタ印
字を行いその最大反射濃度を測定した (5)光沢度:日本電色工業株式会社製変角光度計(V
GS−1001DP)を用いて75度光沢度を測定し
た。この値は高いほど光沢が良好である 得られた結果を表1に示す。
紙102の比較から、重合度3500ポリビニルアルコ
ールからより高重合である重合度4000以上のポリビ
ニルアルコールを使用することでひび割れが少なくなり
改良効果がみられるものの、はじき状の塗布故障、カー
ル耐性はむしろ劣化することが分かる。
比較から、硬化剤添加によりひび割れ、光沢の向上がみ
られたが、細かなはじき状の塗布故障、カール耐性は更
に劣化するが分かる。これは、光沢、ひび割れの改良効
果を得るべく硬化剤を添加した場合、重合度4000以
上のポリビニルアルコールを使用すると塗布液調製時に
生じた極微小の凝集物が生じ、十分なひび割れ体制を得
られないばかりでなく、はじき状の塗布故障を生じやす
くなり、品質上好ましくないことが分かる。
と比較して、本発明のインクジェット用記録用紙である
記録用紙104〜106では、記録用紙103のよう
な、はじき状の塗布故障が減少し、且つ、ひび割れが少
ない良好な塗布面が得られることが分かった。また、光
沢度の低下もなく、最大濃度も十分に高い、良好な結果
を得た。
調製において、それぞれ重合度の異なるポリビニルアル
コールを同時に添加すること以外は同様にして記録用紙
201、202を各々、作製した。
4、105の塗布液の調製において、重合度4000以
上のポリビニルアルコールを重合度3500以下のポリ
ビニルアルコールよりも先に添加すること以外は同様に
して記録用紙203、204を作製し、実施例1と同様
に評価した。結果を表2に示す。
られ、ひび割れ、はじき、カール等が低減し、且つ、光
沢低減が少なく、最大濃度が高いなど、良好な品質の記
録用紙が得られるが、本発明の記録用紙201、202
が本発明の記録用紙203及び204よりも、各評価項
目において優れていることから、重合度4000以上の
高重合度のポリビニルアルコールは重合度3500以下
のポリビニルアルコール添加と同時、もしくは後に添加
する方が好ましいことが分かる。
布液中のサポニンを表3に示す如く量変化させる以外は
同様にして、比較用の記録用紙301、302を作製
し、フッ素系界面活性剤に置き換えた以外は同様にし
て、比較用の記録用紙303を作製した。
紙106の第3層の塗布液を用いて、サポニンを表3に
示す如く変化させた以外は同様にして、本発明の記録用
紙304、305を作製し、フッ素系界面活性剤に置き
換えた以外は同様にして本発明の記録用紙306、30
7及び308を各々、作製した。
用いて同様に評価した。得られた結果を表3に示す。
尚、活性剤の添加量の記載の中で、、サポニン(×1.
0)とは、サポニン50%水溶液を4ml使用すること
を表し、添加量が×0.5とは、サポニンの添加量が2
mlであることを表す。同様に、フッ素系界面活性剤F
K−21(×0.5)、FK−12(×0.5)、FN
−8(×0.5)とは、各々の界面活性剤の25%水溶
液を各々4ml用いることを表す。
て、本発明の試料はひび割れが著しく減少し、光沢度、
カール評価、はじき評価、最大濃度等の評価項目におい
て良好な特性を示していることが明かである。
カール耐性が優れ、ひび割れ、塗布はじき等の塗布故障
がなく、安定して高品質な空隙型のインクジェット吸収
層を有するインクジェット用記録材料を提供することが
出来た。
Claims (10)
- 【請求項1】 支持体上に色材受容層が設けられている
インクジェット用記録材料において、該色材受容層が微
粒子、平均重合度4000以上のポリビニルアルコー
ル、平均重合度3500以下のポリビニルアルコール、
及び少なくとも一種の硬化剤を含有する塗工液から形成
されたことを特徴とするインクジェット用記録材料。 - 【請求項2】 支持体上に色材受容層が設けられている
インクジェット用記録材料において、該色材受容層が微
粒子、少なくとも一種の重合度4000以上のポリビニ
ルアルコールと、少なくとも一種の重合度1000以
上、4000未満のポリビニルアルコール、少なくとも
一種の重合度500以下のポリビニルアルコール及び少
なくとも一種の硬化剤を含有する塗工液から形成された
ことを特徴とするインクジェット用記録材料。 - 【請求項3】 硬化剤がホウ素原子を有する酸またはそ
の塩であることを特徴とする請求項1または2に記載の
インクジェット用記録材料。 - 【請求項4】 支持体上に色材受容層が設けられている
インクジェット用記録材料において、該色材受容層がフ
ッ素系界面活性剤を含有することを特徴とする請求項1
〜3のいずれか1項に記載のインクジェット用記録材
料。 - 【請求項5】 微粒子が無機微粒子であることを特徴と
する請求項1〜4のいずれか1項に記載のインクジェッ
ト用記録材料。 - 【請求項6】 支持体上に色材受容層が設けられている
インクジェット用記録材料の製造方法において、該色材
受容層が微粒子、平均重合度4000以上のポリビニル
アルコール、平均重合度3500以下のポリビニルアル
コール及び少なくとも一種の硬化剤を含有する塗工液を
用いて形成されたことを特徴とするインクジェット用記
録材料の製造方法。 - 【請求項7】 支持体上に色材受容層が設けられている
インクジェット用記録材料の製造方法において、該色材
受容層が微粒子、少なくとも一種の平均重合度4000
以上のポリビニルアルコール、少なくとも一種の平均重
合度1000以上、4000未満のポリビニルアルコー
ル、少なくとも一種の平均重合度500以下のポリビニ
ルアルコール及び少なくとも一種の硬化剤を含有する塗
工液を用いて形成されたことを特徴とするインクジェッ
ト用記録材料の製造方法。 - 【請求項8】 硬化剤がホウ素原子を有する酸またはそ
の塩であることを特徴とする請求項6または7に記載の
インクジェット用記録材料の製造方法。 - 【請求項9】 支持体上に色材受容層が設けられている
インクジェット用記録材料の製造方法において、該色材
受容層がフッ素系界面活性剤を含有することを特徴とす
る請求項6〜8のいずれか1項に記載のインクジェット
用記録材料の製造方法。 - 【請求項10】 微粒子が無機微粒子であることを特徴
とする請求項6〜9のいずれか1項に記載のインクジェ
ット用記録材料の製造方法。
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WO2005009746A1 (en) | 2003-07-18 | 2005-02-03 | Eastman Kodak Company | Fluorosurfactant and colloidal particles in imaging element |
US7141638B2 (en) | 2003-07-22 | 2006-11-28 | Kuraray Co., Ltd. | Vinyl alcohol polymer |
JP2011056801A (ja) * | 2009-09-10 | 2011-03-24 | Fujifilm Corp | インクジェット記録媒体 |
WO2013015185A1 (ja) | 2011-07-22 | 2013-01-31 | 株式会社クラレ | ポリオキシアルキレン変性ビニルアルコール系重合体およびその用途 |
-
1999
- 1999-11-30 JP JP33986199A patent/JP4006909B2/ja not_active Expired - Fee Related
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