JP2003044230A - 記憶装置システム - Google Patents

記憶装置システム

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JP2003044230A
JP2003044230A JP2001344010A JP2001344010A JP2003044230A JP 2003044230 A JP2003044230 A JP 2003044230A JP 2001344010 A JP2001344010 A JP 2001344010A JP 2001344010 A JP2001344010 A JP 2001344010A JP 2003044230 A JP2003044230 A JP 2003044230A
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Kiyoshi Honda
聖志 本田
Atsushi Takayasu
厚志 高安
Eisaku Saiki
栄作 齊木
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    • G06F3/0689Disk arrays, e.g. RAID, JBOD

Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の記憶装置から構成されるRAID1の記憶装
置システムにおいて、上位装置からのアクセス要求を、
該記憶装置システムを構成する複数の記憶装置間で協調
して処理する制御方式を提供する。 【解決手段】RAID1の記憶装置システムを構成する個々
の記憶装置が、上位装置からのアクセス要求を共有する
手段と、上記共有したアクセス要求について、自身が処
理すべきか否かを判別する手段と、更に、上位装置から
記憶装置システムに送信されるライトデータを、少なく
とも、処理すべき記憶装置に転送する手段とを具備す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データを二重化し
保持する記憶装置システムに係る。特に、当該記憶装置
システムを構成する複数の記憶装置間での協調制御に関
する。
【0002】
【従来の技術】“A Case for Redundant Array of Inex
pensive Disks (RAID)”(Proceedingsof ACM SIGMOD, 1
988)には、複数のディスク装置から構成されるディスク
アレイ装置における、冗長データの生成、及び格納方法
による分類が規定されている。
【0003】上記の技術によれば、二台のディスク装置
に対して二重化したデータを格納することで、冗長構成
を取る一台のディスク装置において障害が発生し、当該
ディスク装置の格納データの読出し、或いは、当該ディ
スク装置に対する書込みが不可能になった場合でも、他
のディスク装置を用いてデータの読出し、書込みを可能
とするディスクアレイ装置は、RAID1と呼んでいる。
【0004】更に、上記RAID1のディスクアレイ装置に
おいて、ディスクアレイ装置内のディスク制御装置から
二重化したディスク装置に対するライトデータの転送処
理を軽減することで、ディスク制御装置の処理性能を向
上させる技術が、特開平10-74129(第一の従来技術)に
開示されている。
【0005】第一の従来技術によれば、データライトの
際、ディスク制御装置は、第一のディスク装置にのみラ
イトデータを転送し、該ライトデータを第一のディスク
装置が、ディスク制御装置を経由せず、第二のディスク
装置に転送することによって、ディスク制御装置から第
二のディスク装置に対するライトデータの転送処理を不
要とすることが可能となる。
【0006】更に、二台のディスク装置間を専用の連絡
線で相互に結合し、データライトの際、相互に連絡を取
りながら同時にライト処理を実施する方法が、特開平7-
281959(第二の従来技術)に開示されている。
【0007】第二の従来技術によれば、二台のディスク
装置に対し同時にライトデータの転送を実施することに
よって、インタフェース上のライトデータの転送量は、
二重化しない場合と同等で実現することが可能となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述の第一の従来技術
においては、少なくとも、ディスクアレイ装置を構成す
る個々のディスク装置を制御し、第一のディスク装置に
対して特殊なライトコマンドを発行する手段を持つディ
スク制御装置を必要とする為、ディスクアレイ装置が高
価になるという課題がある。
【0009】更に、上記従来技術においては、インタフ
ェース上のライトデータの転送量を低減するものではな
く、即ち、ディスク制御装置とディスク装置とを接続す
るインタフェース負荷を軽減するものではない為、ディ
スクアレイ装置内のインタフェースの競合による性能低
下を改善することができないという課題がある。
【0010】また、第二の従来技術においては、第一の
従来技術で課題とされた、ディスク制御装置を不要と
し、更に、インタフェース上のライトデータの転送量増
加を防止するものであるが、その実現において、ディス
ク装置間で連絡をとりあう為の専用の連絡線が必要とな
る。
【0011】更に、二台のディスク装置で同期して、或
いは、主側装置が副側装置の動作の進行を確かめなが
ら、ライトデータの転送処理を実現する為、ディスク装
置の利用効率の低下による性能低下、或いは、一台のデ
ィスク装置のデータライト処理に対し余分に処理時間が
掛かることによる性能低下という課題がある。
【0012】また、上述の従来技術においては、第一/
第二、或いは、主側/副側の切り替え制御方法につい
て、更に、データリード処理時のディスク装置選択制御
方法について、充分考慮されているとは言えない。
【0013】本発明の目的は、複数の記憶装置から構成
されるRAID1の記憶装置システムにおいて、上位装置か
らのデータリード/ライト要求を、該記憶装置システム
を構成する複数の記憶装置間で協調して処理する制御方
式を提供することにある。このことにより、上述の課題
を解決する記憶装置システムを提供することである。
【0014】また、本発明は、RAID1以外のRAI
Dシステムにも適用可能である。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、複数の記憶装置から構成されるRAID1を含む記憶装
置システムにおいて、以下の構成をとる。
【0016】本発明では、記憶装置システムに含まれる
記憶装置が、上位装置における記憶装置システムに対す
る情報処理についての要求を受信する手段と、受信され
た要求を、複数の記憶装置に含まれる第2の記憶装置に
転送可能な手段と、受信された要求が、当該第1の記憶
装置が実行すべき要求である場合に、受信された要求が
示す情報処理を実行する手段とを有するものである。
【0017】また、記憶装置システムを構成する個々の
記憶装置が、少なくとも上位装置から記憶装置システム
に対するライトデータ要求を共有する手段と、上記共有
したライトデータ要求について、対を成す記憶装置との
間でライトデータの転送処理と、当該ライトデータ要求
に対するステータス情報の送信処理とを同期して実施す
る手段とを具備する構成であってもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る第1の実施の
形態を、図を用いて説明する。図1は、二台の記憶装置
1-a/bから構成される記憶装置システム4と、複数の上
位装置2とが、任意のインタフェース(図中、SAN:Sto
rage Area Network)3で接続される、情報処理システ
ムの一構成例を示す図である。
【0019】同図において、記憶装置1としてディスク
装置を例に構成を示しており、該ディスク装置1-a/b
は、夫々前記上位装置2がアクセスするデータを保持す
る記憶媒体であるディスク部11と、該ディスク部11
と前記上位装置2との間で転送されるデータを一時保持
するバッファ部12と、前記上位装置2との間のインタ
フェースプロトコル制御を実行するインタフェース制御
部13と、前記ディスク部11に対する記録再生処理を
実行するディスク制御部14と、前記バッファ部12に
対するアクセスを制御するバッファ制御部15と、上記
各部位を統括制御するメイン制御部10とから構成され
ている。
【0020】また、同図において、前記ディスク装置1
-a/bが二重化されたデータを保持することによって、前
記RAID1の記憶装置システムを構成するものである。
【0021】尚、同図において、該記憶装置システムを
二台のディスク装置から構成する場合を例としている
が、本発明の記憶装置システムの構成は、これに限るも
のではなく、3台以上の記憶装置が含まれてもよい。
【0022】以下、本発明に係る第一の実施形態を、図
2、3、4、5、6、7、8を用いて説明する。本実施
形態は、各記憶装置が要求を有し(もしくは受信し)、
各記憶装置が当該記憶装置でその要求に対応する情報処
理を実行すべきか判断する。判断には、協調制御情報2
8を用いる。
【0023】本実施形態では、上位装置2から記憶装置
システム4に対するアクセス要求を、該記憶装置システ
ム4を構成する複数の記憶装置1で共有し、更に、個々
の記憶装置において、前記アクセス要求を自身が処理す
べきか否かを判別することによって、個々の記憶装置を
制御する制御装置が不要で低価格な、また、最適な記憶
装置の利用効率が期待される高性能な前記記憶装置シス
テムを実現することを可能にする。
【0024】図2は、前記記憶装置システム4を構成す
るディスク装置1の一構成例を示す図である。同図にお
いて、前記インタフェース制御部13は、前記インタフ
ェース3を介して情報の受信を実施する受信部20と、
同様に情報の送信を実施する送信部21と、受信したフ
レーム等の情報に対するエラー検出、或いは、該フレー
ム情報の少なくとも一部を前記バッファ部12に格納す
る際、格納先の制御等を実施する受信フレーム処理部2
2と、フレーム等の情報送信の際、該フレーム情報を構
成するヘッダ情報等の付加情報の生成を実施する送信フ
レーム生成部23とを具備する。
【0025】更に、前記受信部20で受信したフレーム
等の情報を後段の装置に対し再送するか否かを判別し、
再送制御信号を生成する再送判定部24と、上記再送制
御信号に基づき、前記送信フレーム生成部23からの情
報と、前記受信部20で受信した情報との一方を選択
し、前記送信部21に出力する出力選択部25とを具備
する。
【0026】また、前記バッファ部12は、上位装置2
から受信したアクセス要求(コマンド)を保持する受信
コマンド格納部26と、上位装置2との間で送受信され
るデータを保持する送受信データ格納部27とを具備す
る。
【0027】また、前記メイン制御部10では、上位装
置2から記憶装置システム4に対するアクセス要求につ
いて、該アクセス要求を後段の装置に再送するか否か、
更には、該アクセス要求を自身が処理すべきか否かを判
別する為の情報等、対を成すディスク装置との間での協
調制御情報28を保持している。なお、協調制御情報2
8の詳細に関しては、図16を用いて後述する。
【0028】更にまた、前記再送判定部24では、上位
装置2から記憶装置システム4に対するフレーム等の情
報の再送制御として、アクセス要求については、前記協
調制御情報28に基づく再送制御を、ライトデータにつ
いては、該ライトデータのフレームを構成するヘッダ情
報等に基づく再送(転送)制御を実施するものである。
【0029】以下、上位装置から記憶装置システムに対
するアクセス要求について、アクセス要求領域を条件と
して、該アクセス要求を自身が処理すべきか否かを個々
のディスク装置で判別する場合のリード/ライトデータ
転送処理を例に動作を説明する。
【0030】図3は、前記ディスク装置1-a/bから構成
される記憶装置システム4に対し、上位装置2からのリ
ードデータ要求が発行された場合の、各装置における処
理の流れを示す図である。
【0031】(1) アクセス要求(コマンド)受信及び再
送処理 上位装置2から記憶装置システム4に対して発行された
リードデータ要求は、フレーム情報として、先ず、ディ
スク装置1-aの前記受信部20を介して受信される。デ
ィスク装置1-aでは、前記リードデータ要求を、前記受
信フレーム処理部22を介して、前記バッファ部12の
前記受信コマンド格納部26に格納する。
【0032】また、ディスク装置1-aの前記再送判定部
24は、前記協調制御情報28に基づき、上位装置2か
ら記憶装置システム4に対するアクセス要求を後段のデ
ィスク装置1-bに対して再送するように設定しておくこ
とによって、受信したフレーム情報がアクセス要求であ
ることを検出し、前記出力選択部25に対する再送制御
(指示)信号を生成する。結果、前記出力選択部25
は、上記再送制御(指示)信号に基づき、前記上位装置
からのリードデータ要求を後段のディスク装置1-bに対
し再送する。
【0033】ディスク装置1-bでは、前記ディスク装置
1-aによって再送された前記リードデータ要求を、前記
受信フレーム処理部22を介して、前記バッファ部12
の前記受信コマンド格納部26に格納する。また、ディ
スク装置1-bの前記再送判定部24は、前記協調制御情
報28に基づき、アクセス要求を後段の装置に対し再送
しないよう設定されている。
【0034】(2)アクセス要求(コマンド)解釈及びア
クセス要求(コマンド)実行 ディスク装置1-a/bは、前記受信コマンド格納部26に
格納したアクセス要求を解釈し、該アクセス要求がリー
ドデータ要求であることを検出する。
【0035】更に、該リードデータ要求を構成するリー
ド要求領域情報と、前記協調制御情報28とに基づき、
前記該リードデータ要求を自身が処理すべきか否かを判
別する。
【0036】自身が処理すると判断したディスク装置で
は、前記ディスク制御部14を介してディスク部11か
ら前記バッファ部12の前記送受信データ格納部27に
対するディスクリード処理を開始し、更に、前記インタ
フェース制御部13を介して上位装置2に対するリード
データ送信処理を実施する。更に、リードデータ送信
後、前記リードデータ要求に対するステータス情報を生
成送信し、前記アクセス要求を削除することによって、
一連のリードデータ要求処理を完了する。
【0037】一方、自身が処理しないと判断したディス
ク装置では、前記アクセス要求を削除することによっ
て、リードデータ要求に掛かる処理を完了する。
【0038】なお、本実施形態では、アクセス要求が、
ディスク装置1-aを介してディスク装置1-bに転送される
が、ディスク装置それぞれに、上位装置2がアクセス要
求を送信してもよい。
【0039】図4は、前記ディスク装置1-a/bから構成
される記憶装置システム4に対し、上位装置2-a/bから
のリードデータ要求が発行された場合、特に、上位装置
2-aからのリードデータ要求がディスク装置1-aで、上
位装置2-bからのリードデータ要求がディスク装置1-b
で処理される場合の、リードデータ要求、及び、リード
データの転送処理等の流れを示す図である。
【0040】上述の説明の通り、上位装置2-a/bからの
リードデータ要求は、少なくともディスク装置1-aのイ
ンタフェース制御部13を介して、ディスク装置1-a/b
のバッファ部12に格納される。
【0041】ディスク装置1-a/bでは、受信したアクセ
ス要求について、自身が処理すべきか否かを判別し、自
身が処理すると判断したリードデータ要求に対して、デ
ィスク部11からのディスクリード処理、及び、上位装
置2-a/bに対するリードデータ送信処理、更に、ステー
タス生成送信処理を実施する。ここで、ディスク装置1
-aが送信するリードデータは、上位装置2-aに対するも
のであることから、従来通りディスク装置1-bのインタ
フェース制御部13を介して上位装置2-aに転送され
る。
【0042】図5は、前記ディスク装置1-a/bから構成
される記憶装置システム4に対し、上位装置2からのラ
イトデータ要求が発行された場合の、各装置における処
理の流れを示す図である。
【0043】(1)アクセス要求(コマンド)受信及び再
送処理 対象となるアクセス要求が、リードデータ要求でなくラ
イトデータ要求であること以外は、図3を用いて上述し
た内容と同じである。上位装置2から記憶装置システム
4に対して発行されたライトデータ要求は、フレーム情
報として、先ず、ディスク装置1-aの前記受信部20を
介して受信される。
【0044】ディスク装置1-aでは、前記ライトデータ
要求を、前記受信フレーム処理部22を介して、前記バ
ッファ部12の前記受信コマンド格納部26に格納す
る。
【0045】また、ディスク装置1-aの前記再送判定部
24は、前記協調制御情報28に基づいて、上位装置2
から記憶装置システム4に対するアクセス要求を後段の
ディスク装置1-bに対して再送するように設定しておく
ことによって、受信したフレーム情報がアクセス要求で
あることを検出し、前記出力選択部25に対する再送制
御(指示)信号を生成する。結果、前記出力選択部25
は、該再送制御(指示)信号に基づき、前記上位装置か
らのライトデータ要求を後段のディスク装置1-bに対し
再送する。
【0046】ディスク装置1-bでは、前記ディスク装置
1-aによって再送された前記ライトデータ要求を、前記
受信フレーム処理部22を介して、前記バッファ部12
の前記受信コマンド格納部26に格納する。また、ディ
スク装置1-bの前記再送判定部24は、前記協調制御情
報28に基づき、アクセス要求を後段の装置に対し再送
しないよう設定されている。
【0047】(2) アクセス要求(コマンド)解釈及びア
クセス要求(コマンド)実行 対象となるアクセス要求が、リードデータ要求でなくラ
イトデータ要求であること以外は、図3を用いて上述し
た内容と同じである。ディスク装置1-a/bは、前記受信
コマンド格納部26に格納したアクセス要求を解釈し、
該アクセス要求がライトデータ要求であることを検出す
る。更に、該ライトデータ要求を構成するライト要求領
域情報と、前記協調制御情報28とに基づき、前記該ラ
イトデータ要求を自身が処理すべきか否かを判別する。
【0048】自身が処理すると判断したディスク装置で
は、前記バッファ部12の送受信データ格納部27を確
保し、上位装置に対しライトデータの転送開始要求を送
信する。
【0049】更に、上記ライトデータの転送開始要求を
受信した上位装置2から送信されるライトデータを、予
め確保した送受信データ格納部27に格納する。更に、
ライトデータ受信後、或いは、受信したライトデータを
前記ディスク部11に対しライトするディスクライト処
理完了後、前記ライトデータ要求に対するステータス情
報を生成送信し、前記アクセス要求を削除することによ
って、一連のライトデータ要求処理を完了する。
【0050】一方、自身が処理しないと判断したディス
ク装置では、前記アクセス要求を構成するライト要求領
域情報に基づき、後述の未更新領域管理情報を更新した
後、前記アクセス要求を削除することによって、ライト
データ要求処理を完了する。
【0051】図6は、前記ディスク装置1-a/bから構成
される記憶装置システム4に対し、上位装置2-a/bから
のライトデータ要求が発行された場合、特に、上位装置
2-aからのライトデータ要求がディスク装置1-aで、上
位装置2-bからのライトデータ要求がディスク装置1-b
で処理される場合の、ライトデータの転送開始要求、及
び、ライトデータの転送処理等の流れを示す図である。
【0052】上述の説明の通り、上位装置2-a/bからの
ライトデータ要求は、少なくともディスク装置1-aのイ
ンタフェース制御部13を介して、ディスク装置1-a/b
のバッファ部12に格納される。
【0053】ディスク装置1-a/bでは、受信したアクセ
ス要求について、自身が処理すべきか否かを判別し、
自身が処理すると判断したライトデータ要求の要求元上
位装置に対して、ライトデータの転送開始要求を送信
し、これを契機に上位装置から送信が開始されるライト
データを、送受信データ格納部27に格納する。更に、
ライトデータ受信後、或いは、受信したライトデータを
前記ディスク部11に対しライトするディスクライト処
理完了後、前記ライトデータ要求に対するステータス情
報の生成送信処理を実施する。
【0054】ここで、ディスク装置1-aから上位装置2
-aに対して送信されるライトデータの転送開始要求、及
び、ステータス情報は、前述のリードデータの転送処理
と同様に、従来通りディスク装置1-bのインタフェース
制御部13を介して上位装置2-aに転送される。
【0055】また、上位装置2-a/bから記憶装置システ
ム4に対して送信されるライトデータについては、該ラ
イトデータのフレームを構成するヘッダ情報等に基づく
再送(転送)制御を、前記ディスク装置1-a/bのインタ
フェース制御部13の再送判定部24で実施する。即
ち、上位装置2-aからのライトデータについては、前記
ディスク装置1-aのインタフェース制御部13の再送判
定部24で、該ライトデータのフレームを構成するヘッ
ダ情報等に基づく再送(転送)判定制御の結果、後段に
転送されること無くディスク装置1-aのバッファ部12
に格納される。
【0056】また、上位装置2-bからのライトデータに
ついては、前記ディスク装置1-aのインタフェース制御
部13の再送判定部24で、該ライトデータのフレーム
を構成するヘッダ情報等に基づく再送(転送)判定制御
の結果、後段への転送が実施され、更に、前記ディスク
装置1-bのインタフェース制御部13の再送判定部24
で、該ライトデータのフレームを構成するヘッダ情報等
に基づく再送(転送)判定制御の結果、後段に転送され
ること無くディスク装置1-bのバッファ部12に格納さ
れる。
【0057】上述の通り、本実施形態では、複数の記憶
装置から構成される記憶装置システムにおいて、該記憶
装置システムを構成する個々の記憶装置が、上位装置か
ら記憶装置システムに対するアクセス要求を、前記複数
の記憶装置で共有する手段と、共有したアクセス要求に
ついて、自身が処理すべきか否かを判別する手段と、更
に、上位装置から記憶装置システムに送信されるライト
データを、少なくとも、処理すべきと判断した記憶装置
に転送する手段とを具備することによって、個々の記憶
装置を制御する制御装置が不要で低価格な、また、最適
な記憶装置の利用効率が期待される高性能な記憶装置シ
ステムが実現可能となる。
【0058】尚、本実施形態では、上位装置2からのラ
イトデータ要求によって、一時的にディスク装置1-a/b
に格納されたデータの不一致が生じてしまう。そこで、
以下に本実施形態におけるライトデータの更新処理例を
説明する。
【0059】図7は、前述の上位装置からのライトデー
タ要求を自身が処理しないと判断したディスク装置にお
いて、更新処理が実施される未更新領域管理情報30の
一構成例を示す図である。
【0060】未更新領域管理情報30としては、少なく
とも未更新領域に関する情報を持つものであり、同図に
おいては、上位装置から記憶装置システムに対するアク
セス要求が、アクセス開始アドレス情報と、アクセスサ
イズ情報とから構成される場合を例に、未更新開始アド
レス情報と、未更新サイズ情報とを持ち、更に、未更新
領域に関する更新時刻情報等の更新情報を含む構成とし
ている。
【0061】上位装置からのライトデータ要求を受信
し、自身が処理しないと判断したディスク装置では、ラ
イトデータ要求を構成するライト要求領域情報に基づ
き、未更新領域管理情報30を更新することによって、
不一致の発生した未更新領域の管理、及び、以降の未更
新領域の更新処理を可能としている。
【0062】図8は、ディスク装置1-bの未更新領域管
理情報30に基づき、不一致の発生した未更新領域の更
新処理を実施する場合の、更新要求、及び、更新データ
の転送処理等の流れを示す図である。同図において、デ
ィスク装置1-bは、自身の未更新領域管理情報30に基
づき、対を成すディスク装置1-aに対し、更新要求を発
行する。該更新要求を受領したディスク装置1-aでは、
必要ならばディスク部11からのディスクリードを実施
し、要求対象のデータをディスク装置1-bに対し送信す
る。ディスク装置1-bでは、上記ディスク装置1-aから
受信したデータをディスク部11に格納し、当該処理に
掛かる未更新領域情報を未更新領域管理情報30から削
除することによって、未更新領域の更新処理を完了す
る。
【0063】尚、上述の実施形態において、上位装置か
らのライトデータ要求を受信し、自身が処理しないと判
断したディスク装置が、不一致の発生した未更新領域の
管理、及び、以降の未更新領域の更新処理を実施するも
のとしているが、これに限るものではなく、例えば、自
身が処理すると判断したディスク装置が、ライトデータ
要求を構成するライト要求領域情報に基づき、未更新領
域管理情報30を更新することによって、不一致の発生
した未更新領域の管理、及び、以降の未更新領域の更新
処理を実施することも可能である。
【0064】更に、未更新領域の更新処理を開始する契
機は任意である。例えば、未更新領域管理情報30に登
録されたエントリー数、或いは、総未更新領域サイズ等
に基づき開始することが可能である。
【0065】以下、本発明に係る第二の実施形態を、図
9、10、11、12、13を用いて説明する。本実施
形態では、受信したアクセス要求を、まず受信したディ
スク装置で処理すべきか否か判別する。判別の結果、当
該ディスク装置で処理すべきものでなければ、他のディ
スク装置にアクセス要求を転送する、ことに特徴があ
る。つまり、本実施形態では、上位装置から記憶装置シ
ステムに対するアクセス要求を、記憶装置システムを構
成する一台の記憶装置で受領し、更に、当該記憶装置に
おいて、アクセス要求を処理すべき記憶装置の判別を実
施し、必要な場合、上位装置から記憶装置システムに対
するアクセス要求を、処理すべき記憶装置に対して転送
することによって、個々の記憶装置を制御する制御装置
が不要で低価格な、また、最適な記憶装置の利用効率が
期待される高性能な前記記憶装置システムを実現可能に
するものである。
【0066】図9は、前記記憶装置システム4を構成す
るディスク装置1の一構成例を示す図である。同図にお
いて、上位装置2から受領したアクセス要求を、対を成
すディスク装置に転送するか否かを判定制御するコマン
ド転送制御部29を新たに具備したことを除いては、図
2と同一の構成となっている。
【0067】また、前記協調制御情報28としては、上
記上位装置2から受領したアクセス要求を、対を成すデ
ィスク装置に転送するか否かの判定制御を実施する為の
情報等を保持している。更に、前記再送判定部24で
は、少なくとも、上位装置2から記憶装置システム4に
対するフレーム等の情報の再送制御として、ライトデー
タのフレームを構成するヘッダ情報等に基づく再送(転
送)制御を実施するものである。
【0068】以下、上位装置から記憶装置システムに対
するアクセス要求について、アクセス要求領域を条件と
して、該アクセス要求を自身が処理すべきか否かを個々
のディスク装置で判別する場合のリード/ライトデータ
転送処理を例に動作を説明する。
【0069】図10は、前記ディスク装置1-a/bから構
成される記憶装置システム4に対し、上位装置2からの
リードデータ要求が発行された場合の、各装置における
処理の流れを示す図である。尚、以下の説明では、ディ
スク装置1-aが上位装置2からのアクセス要求を受領
し、該アクセス要求を処理すべき装置の判別、更に、必
要な場合、前記アクセス要求をディスク装置1-bに転送
に対して転送制御を実施するものとしている。
【0070】(1)アクセス要求(コマンド)受信 上位装置2から記憶装置システム4に対して発行された
リードデータ要求は、フレーム情報として、先ず、ディ
スク装置1-aの前記受信部20、及び受信フレーム処理
部22を介して、バッファ部12の受信コマンド格納部
26に格納される。
【0071】(2)アクセス要求(コマンド)解釈及びア
クセス要求(コマンド)転送処理 ディスク装置1-aは、上記受信コマンド格納部26に格
納したアクセス要求を解釈し、該アクセス要求がリード
データ要求であることを検出する。更に、該リードデー
タ要求を構成するリード要求領域情報と、前記協調制御
情報28とに基づき、該リードデータ要求を自身が処理
すべきか否かを判別する。
【0072】上記判定で、自身が処理すると判断した場
合、アクセス要求はディスク装置1-aで処理される。ま
た、自身で処理しないと判断した場合、ディスク装置1
-aは、前記上位装置2からのリードデータ要求をディス
ク装置1-bに対し転送する。
【0073】ディスク装置1-bでは、ディスク装置1-a
から転送されたリードデータ要求を、受信部20、及び
受信フレーム処理部22を介して、バッファ部12の受
信コマンド格納部26に格納する。更に、ディスク装置
1-bは、受信コマンド格納部26に格納したアクセス要
求を解釈し、アクセス要求がリードデータ要求であるこ
とを検出する。
【0074】(3)アクセス要求(コマンド)実行 自身が処理すると判断したディスク装置1-a、或いは、
ディスク装置1-aからアクセス要求を転送されたディス
ク装置1-bでは、リードデータ要求に基づき、前記ディ
スク制御部14を介してディスク部11からバッファ部
12の送受信データ格納部27に対するディスクリード
処理を開始する。更に、前記インタフェース制御部13
を介して上位装置2に対するリードデータ送信処理を実
施する。更に、リードデータ送信後、リードデータ要求
に対するステータス情報を生成送信し、アクセス要求を
削除することによって、一連のリードデータ要求処理を
完了する。尚、ディスク装置1-aにおいて自身が処理し
ないと判断した場合、リードデータ要求を削除すること
によって、リードデータ要求に掛かる処理を完了する。
【0075】図11は、ディスク装置1-a/bから構成さ
れる記憶装置システム4に対し、上位装置2-a/bからの
リードデータ要求が発行された場合、特に、上位装置2
-aからのリードデータ要求がディスク装置1-aで、上位
装置2-bからのリードデータ要求がディスク装置1-bで
処理される場合の、リードデータ要求、及び、リードデ
ータの転送処理等の流れを示す図である。
【0076】上述の説明の通り、上位装置2-aからのリ
ードデータ要求は、ディスク装置1-aによって受領さ
れ、ディスク装置1-bに転送されることは無い。また、
上位装置2-bからのリードデータ要求は、上述のディス
ク装置1-aの転送制御処理によって、ディスク装置1-b
が受領する。
【0077】ディスク装置1-a/bでは、受領したリード
データ要求に対して、ディスク部11からのディスクリ
ード処理、及び、上位装置2-a/bに対するリードデータ
送信処理、更に、ステータス生成送信処理を実施する。
【0078】ここで、ディスク装置1-aが送信するリー
ドデータ等は、上位装置2-aに対するものであることか
ら、従来通りディスク装置1-bのインタフェース制御部
13を介して上位装置2-aに転送される。
【0079】図12は、ディスク装置1-a/bから構成さ
れる記憶装置システム4に対し、上位装置2からのライ
トデータ要求が発行された場合の、各装置における処理
の流れを示す図である。
【0080】(1) アクセス要求(コマンド)受信 上位装置2から記憶装置システム4に対して発行された
ライトデータ要求は、フレーム情報として、先ず、ディ
スク装置1-aの前記受信部20、前記受信フレーム処理
部22を介して、バッファ部12の前記受信コマンド格
納部26に格納される。
【0081】(2) アクセス要求(コマンド)解釈及びア
クセス要求(コマンド)転送処理 ディスク装置1-aは、受信コマンド格納部26に格納し
たアクセス要求を解釈し、アクセス要求がライトデータ
要求であることを検出する。更に、該ライトデータ要求
を構成するライト要求領域情報と、前記協調制御情報2
8とに基づき、該ライトデータ要求を自身が処理すべき
か否かを判別する。
【0082】この判定で、自身が処理すると判断した場
合、前記アクセス要求はディスク装置1-aで処理され
る。また、自身で処理しないと判断した場合、ディスク
装置1-aは、上位装置2からのライトデータ要求をディ
スク装置1-bに転送する。
【0083】ディスク装置1-bでは、ディスク装置1-a
によって転送された前記ライトデータ要求を、前記受信
部20、及び前記受信フレーム処理部22を介して、バ
ッファ部12の前記受信コマンド格納部26に格納す
る。更に、ディスク装置1-bは、受信コマンド格納部2
6に格納したアクセス要求を解釈し、該アクセス要求が
ライトデータ要求であることを検出する。
【0084】(3) アクセス要求(コマンド)実行 自身
が処理すると判断したディスク装置 1-a、或いは、ディスク装置1-aからアクセス要求を転
送されたディスク装置1-bでは、前記ライトデータ要求
に基づき、バッファ部12の送受信データ格納部27を
確保し、上位装置に対しライトデータの転送開始要求を
送信する。更に、上記ライトデータの転送開始要求を受
信した上位装置から送信されるライトデータを、上記予
め確保した送受信データ格納部27に格納する。
【0085】更に、ライトデータ受信後、或いは、受信
したライトデータを前記ディスク部11に対しライトす
るディスクライト処理完了後、前記ライトデータ要求に
対するステータス情報を生成送信する。
【0086】(4) アクセス要求(コマンド)完了処理 ディスク装置1-bでは、ステータス情報を生成送信の
後、アクセス要求を削除することによって、一連のライ
トデータ要求処理を完了する。また、ディスク装置1-a
では、上記ステータス情報を生成送信の後、或いは、自
身で処理しないと判断し、上位装置2からのライトデー
タ要求をディスク装置1-bに対し転送した後、ライトデ
ータ要求を構成するライト要求領域情報に基づき、後述
の未更新領域管理情報を更新する。更に、アクセス要求
を削除することによって、一連のライトデータ要求処理
を完了する。
【0087】本実施形態において、前記ディスク装置1
-a/bから構成される記憶装置システム4に対し、上位装
置2-a/bからのライトデータ要求が発行された場合、特
に、上位装置2-aからのライトデータ要求がディスク装
置1-aで、上位装置2-bからのライトデータ要求がディ
スク装置1-bで処理される場合の、ライトデータの転送
開始要求、及び、ライトデータの転送処理等の流れは、
図6と同一であることから省略する。
【0088】但し、上述の説明の通り、上位装置2-a/b
からのアクセス要求は、少なくともディスク装置1-aの
バッファ部12に格納され、ディスク装置1-aが自身で
処理しないと判断した場合に、ディスク装置1-bに対し
て転送されるものである。
【0089】上述の通り、本実施形態では、複数の記憶
装置から構成される記憶装置システムにおいて、該記憶
装置システムを構成する少なくとも一台の記憶装置が、
上位装置から記憶装置システムに対するアクセス要求を
受領する。更に、当該記憶装置において、アクセス要求
を処理すべき記憶装置の判別を実施し、必要な場合、上
位装置から記憶装置システムに対するアクセス要求を、
処理すべき記憶装置に対して転送する手段を具備するこ
とによって、個々の記憶装置を制御する制御装置が不要
で低価格な、また、最適な記憶装置の利用効率が期待さ
れる高性能な記憶装置システムが実現可能となる。
【0090】また、前述の実施形態と同様に、本実施形
態でも上位装置2からのライトデータ要求によって、一
時的にディスク装置1-a/bに格納されたデータの不一致
が生じてしまう。そこで、以下に本実施形態におけるラ
イトデータの更新処理例を説明する。
【0091】本実施形態では、前述の未更新領域管理情
報30対して、新たに自身の格納するデータが最新か否
かの情報(以下、更新種別情報)を付加した未更新領域
管理情報をディスク装置1-aで保持し、ディスク装置1
-aにおいて、上位装置からのライトデータ要求を構成す
るライト要求領域情報に基づき、上記未更新領域管理情
報を構成する未更新領域情報と、更新種別情報とを更新
・管理することによって、不一致の発生した未更新領域
の管理、及び、以降の未更新領域の更新処理を実現する
ものである。
【0092】図13は、前記ディスク装置1-aの未更新
領域管理情報に基づき、不一致の発生した未更新領域の
更新処理を実施する場合の、更新要求、及び、更新デー
タの転送処理等の流れを示す図である。また、同図にお
いて、ディスク装置1-aがディスク装置1-bに格納され
た最新のデータを用いて、自身を更新する場合を例とし
ている。
【0093】ディスク装置1-aは、少なくとも、未更新
領域情報と更新種別情報とから構成される前記未更新領
域管理情報に基づき、対を成すディスク装置1-bに対
し、更新要求(最新データ送信要求)を発行する。該更
新要求を受領したディスク装置1-bでは、必要ならば前
記ディスク部11からのディスクリードを実施し、要求
対象のデータをディスク装置1-aに対し送信する。ディ
スク装置1-aでは、上記ディスク装置1-bから受信した
データをディスク部11に格納し、当該処理に掛かる未
更新領域情報を前記未更新領域管理情報30から削除す
ることによって、未更新領域の更新処理を完了する。
【0094】また、ディスク装置1-aが自身の格納する
最新データを用いて、ディスク装置1-bを更新する場
合、ディスク装置1-aは、前記未更新領域管理情報に基
づき、対を成すディスク装置1-bに対し、更新要求(最
新データ受信要求)を発行し、引き続き更新対象のデー
タを送信する。更新要求及び更新対象データを受領した
ディスク装置1-bでは、上記ディスク装置1-aから受信
したデータをディスク部11に格納する。更に、ディス
ク装置1-aは、更新対象データの送信後、当該処理に掛
かる未更新領域情報を前記未更新領域管理情報30から
削除することによって、未更新領域の更新処理を完了す
る。
【0095】以上の実施形態では、上位装置から記憶装
置システムに対するアクセス要求を構成するアクセス要
求領域を条件として、該アクセス要求を自身が処理すべ
きか否かを判別する場合を例に動作を説明してきたが、
これに限定するものではない。
【0096】例えば、記憶装置がオブジェクト(ファイ
ル)単位で格納するデータを管理する場合、上位装置か
ら記憶装置システムに対するアクセス要求を構成するオ
ブジェクト(ファイル)情報を条件として、該アクセス
要求を自身が処理すべきか否かを判別することが可能で
あり、前記未更新領域管理情報として少なくとも保持す
る未更新領域情報も、オブジェクト(ファイル)情報を
用いることで、上述の未更新領域の更新処理を実現する
ことが可能となる。
【0097】また、以上の実施形態では、複数の記憶装
置から構成されるRAID1の記憶装置システムにおいて、
当該記憶装置システムを構成する個々の記憶装置が、或
いは、少なくとも一台の記憶装置が、上位装置から記憶
装置システムに対するアクセス要求について、自身が処
理すべきか否かを判別する手段を具備することによっ
て、個々の記憶装置を制御する制御装置を不要とする。
また、最適な記憶装置の利用効率が期待される高性能な
前記記憶装置システムを実現するものである。
【0098】しかし、最適な記憶装置の利用効率を実現
する為、上位装置からのライトデータ要求によって、一
時的にではあるが、二重化されたディスク装置のデータ
に不一致が生じ、上記ライトデータの更新処理を必要と
する場合もある。また、上記上記ライトデータの更新処
理において、前記インタフェース3を介したライトデー
タの転送処理を実施する為、インタフェース3の負荷を
軽減するものではない。
【0099】そこで、上位装置2から記憶装置システム
4に対するアクセス要求、特に、ライトデータ要求を、
該記憶装置システム4を構成する複数の記憶装置1で共
有し、更に、対を成す複数の記憶装置が同期して該ライ
トデータ要求を処理することによって、インタフェース
負荷を軽減することによる高性能化を図った実施形態に
ついて、以下に説明する。
【0100】以下、本発明に係る第三の実施形態を、図
14、15を用いて説明する。本実施形態では、上位装
置2から記憶装置システム4に対するライトデータ要求
を、該記憶装置システム4を構成する複数の記憶装置1
で共有し、更に、を成す複数の記憶装置でライトデータ
の転送処理をも同期して実施することによって、個々の
記憶装置を制御する制御装置が不要で低価格な、また、
インタフェース負荷を軽減する高性能な前記記憶装置シ
ステムを実現するものである。
【0101】尚、本実施形態の記憶装置システムを構成
する記憶装置(ディスク装置)の構成は、再送判定制御
部24において、上位装置2から記憶装置システム4に
対するフレーム等の情報の再送制御として、ライトデー
タについても、前記協調制御情報28に基づく再送制御
を実施することを除いて、図2と同一であることから省
略する。
【0102】また、上位装置から記憶装置システムに対
するリードデータ要求については、本実施形態の対象外
であり、上述の実施形態の何れかを採用するものとし
て、その説明も省略する。
【0103】以下、上位装置から記憶装置システムに対
するライトデータ要求について、対を成す二台の記憶装
置でライトデータの転送処理を同期して実施する場合の
ライトデータ転送処理を例に動作を説明する。図14
は、前記ディスク装置1-a/bから構成される記憶装置シ
ステム4に対し、上位装置2からのライトデータ要求が
発行された場合の、各装置における処理の流れを示す図
である。
【0104】図15は、前記ディスク装置1-a/bから構
成される記憶装置システム4に対し、上位装置2からの
ライトデータ要求が発行された場合の、ライトデータ要
求、ライトデータの転送開始要求、及び、ライトデータ
の転送処理等の流れを示す図である。
【0105】(1) アクセス要求(コマンド)受信及び再
送処理 上位装置2から記憶装置システム4に対して発行された
ライトデータ要求は、フレーム情報として、先ず、ディ
スク装置1-aの前記受信部20を介して受信される。デ
ィスク装置1-aでは、前記ライトデータ要求を、前記受
信フレーム処理部22を介して、前記バッファ部12の
前記受信コマンド格納部26に格納する。
【0106】また、ディスク装置1-aの前記再送判定部
24は、前記協調制御情報28に基づき、上位装置から
記憶装置システム4に対するアクセス要求を後段のディ
スク装置1-bに対して再送するように設定しておくこと
によって、受信したフレーム情報がアクセス要求である
ことを検出し、前記出力選択部25に対する再送制御
(指示)信号を生成する。結果、前記出力選択部25
は、該再送制御(指示)信号に基づき、前記上位装置か
らのライトデータ要求を後段のディスク装置1-bに対し
再送する。
【0107】ディスク装置1-bでは、前記ディスク装置
1-aによって再送された前記ライトデータ要求を、前記
受信フレーム処理部22を介して、前記バッファ部12
の前記受信コマンド格納部26に格納する。また、ディ
スク装置1-bの前記再送判定部24は、前記協調制御情
報28に基づき、アクセス要求を後段の装置に対し再送
しないよう設定されている。
【0108】(2) アクセス要求(コマンド)解釈及びア
クセス要求(コマンド)実行 ディスク装置1-a/bは、前記受信コマンド格納部26に
格納したアクセス要求を解釈し、該アクセス要求がライ
トデータ要求であることを検出し、バッファ部12の送
受信データ格納部27を確保する。ディスク装置1-aで
は、自身の送受信データ格納部27を確保したことを契
機として、ディスク装置1-bに対しライトデータの転送
開始要求を送信する。一方、ディスク装置1-bでは、自
身の送受信データ格納部27を確保したことと、ディス
ク装置1-aからのライトデータの転送開始要求受信を契
機として、上位装置2に対しライトデータの転送開始要
求を送信する。
【0109】上位装置2では、上記ライトデータの転送
開始要求を受信したことを契機として、ライトデータの
送信を開始する。上位装置2から送信されたライトデー
タは、先ず、ディスク装置1-aの前記受信部20を介し
て受信される。ディスク装置1-aでは、上記ライトデー
タを、前記受信フレーム処理部22を介して、バッファ
部12の前記送受信データ格納部27に格納する。
【0110】また、ディスク装置1-aの再送判定部24
は、協調制御情報28に基づき、上位装置2から記憶装
置システム4に対するライトデータを後段のディスク装
置1-bに対して再送するように設定しておくことによっ
て、受信したフレーム情報がライトデータであることを
検出し、出力選択部25に対する再送制御(指示)信号
を生成する。出力選択部25は、再送制御(指示)信号
に基づき、上位装置からのライトデータを後段のディス
ク装置1-bに対し再送する。
【0111】ディスク装置1-bでは、ディスク装置1-a
によって再送されたライトデータを、受信フレーム処理
部22を介して、バッファ部12の前記送受信データ格
納部27に格納する。また、ディスク装置1-bの再送判
定部24は、協調制御情報28に基づき、ライトデータ
を後段の装置に対し再送しないよう設定されている。
【0112】ディスク装置1-aでは、ライトデータ受信
後、或いは、受信したライトデータをディスク部11に
対しライトするディスクライト処理完了後、ディスク装
置1-bに対し、前記ライトデータ要求に対するステータ
ス情報を生成送信する。更に、当該ライトデータ要求を
削除することによって、一連のライトデータ要求処理を
完了する。
【0113】ディスク装置1-bでは、ライトデータ受信
後、或いは、受信したライトデータをディスク部11に
対しライトするディスクライト処理完了後、ディスク装
置1からのステータス情報を受信後、上位装置2に対し
て当該ライトデータ要求に対するステータス情報を生成
送信し、更に、当該ライトデータ要求を削除することに
よって、一連のライトデータ要求処理を完了する。
【0114】上述の通り、本実施形態では、複数の記憶
装置から構成されるRAID1の記憶装置システムにおい
て、該記憶装置システムを構成する個々の記憶装置が、
少なくとも上位装置から記憶装置システムに対するライ
トデータ要求を共有する手段と、上記共有したライトデ
ータ要求について、対を成す複数の記憶装置間でライト
データの転送処理と、当該ライトデータ要求に対するス
テータス情報の送信処理とを同期して実施する手段とを
具備することによって、個々の記憶装置を制御する制御
装置が不要で低価格な、また、記憶装置間でのデータ更
新処理を不要とし、インタフェース負荷を軽減する高性
能な前記記憶装置システムが実現可能となる。
【0115】以上の実施形態では、本発明を適用した複
数の記憶装置のみから構成される、RAID1の記憶装置シ
ステムについて述べてきたが、これに限定されるもので
はない。例えば、従来のディスクアレイ装置、即ち、複
数のディスク装置と、これらのディスク装置を制御する
制御装置とから構成されるディスクアレイ装置において
も、本発明を適用したディスク装置を採用することによ
って、上記制御装置の構成が容易となり、結果、低価格
化を実現することが可能となる。
【0116】更に、前述の上位装置からのアクセス要求
を自身が処理すべきか否かの判別処理の一例を、以下に
説明する。
【0117】図16は、前記協調制御情報28を構成す
る情報の一例を示す図である。同図において、協調制御
情報28を構成する情報として、前記記憶装置システム
4の装置識別情報と、個々の記憶装置自身に固有の装置
識別情報と、自身と協調制御を実施する記憶装置に固有
の装置識別情報と、協調処理モード情報と、更に、協調
処理対象となる領域管理情報として、協調領域サイズ情
報と、アクティブ領域開始アドレス情報と、アクティブ
領域サイズ情報とを保持するものである。
【0118】また、上記各情報について、記憶装置1-a
/bにおける設定例を示しており、前記記憶装置システム
4の装置識別情報は、記憶装置1-a/bともにID_0、個々
の記憶装置自身に固有の装置識別情報は、記憶装置1-a
にID_1、記憶装置1-bにID_2、自身と協調制御を実施す
る記憶装置に固有の装置識別情報は、記憶装置1-aにID
_2、記憶装置1-bにID_1を設定し、協調処理モード情報
は、記憶装置1-aにコマンド再送、記憶装置1-bにコマ
ンド受領を設定し、更に、協調領域サイズ情報はNとし
て、アクティブ領域開始アドレス情報は、記憶装置1-a
に0、記憶装置1-bにN/2、アクティブ領域サイズ情
報は、記憶装置1-a/bともにN/2を設定したものであ
る。
【0119】尚、上記記憶装置システム4の装置識別情
報と、個々の記憶装置自身に固有の装置識別情報と、自
身と協調制御を実施する記憶装置に固有の装置識別情報
と、協調処理モード情報とは、後述のフレームデータ再
送処理判定で用いられる協調制御情報である。
【0120】図17は、前記上位装置からのアクセス要
求情報として、FCP (Fibre ChannelProtocol)で規定さ
れるアクセス要求情報の構成例を示す図である。同図に
おいて、上記アクセス要求情報は、アクセス要求対象領
域の開始アドレス情報(図中、Logical Block Addres
s)と、アクセス要求対象領域サイズ情報(Transfer Le
ngth)を含むものである。
【0121】上位装置からのアクセス要求情報を受領し
た記憶装置1は、自身の保持する前記協調制御情報の、
アクティブ領域開始アドレス情報と、アクティブ領域サ
イズ情報と、上記上位装置からのアクセス要求情報の、
アクセス要求対象領域の開始アドレス情報と、アクセス
要求対象領域サイズ情報とに基づき、該アクセス要求を
自身が処理すべきか否か、即ち、自身のアクティブ領域
に対するアクセス要求か否かを判別し、自身のアクティ
ブ領域に対するアクセス要求についてのみ、処理を実施
する。
【0122】例えば、上記上位装置からのアクセス要求
対象領域が、N/2以下の場合、記憶装置#1が、ま
た、N/2以上の場合、記憶装置#2が、該上位装置か
らのアクセス要求を処理する。更に、上記上位装置から
のアクセス要求対象領域が、記憶装置#1及び記憶装置
#2のアクティブ領域に係る場合、記憶装置#1及び記
憶装置#2が、夫々自身のアクティブ領域に対するアク
セス要求を処理する。
【0123】また、上述の実施形態では、協調処理対象
領域の管理情報として、アドレス情報と、サイズ情報と
を保持し、上位装置からのアクセス要求情報を構成する
アドレス情報と、サイズ情報とに基づき、該アクセス要
求を自身が処理すべきか否かを判別する場合を例に説明
したが、これに限るものではなく、例えば、図17に示
す論理ユニット番号(図中、FCP_LUN or Logical Unit
Number)を条件とすることも可能であり、この場合、前
記記憶装置1は、前記協調制御情報28を構成する協調
処理対象領域に関する管理情報として、アクティブ論理
ユニット番号情報を保持するものである。
【0124】更にまた、上位装置からのアクセス要求情
報が、ファイル名等のオブジェクト名を保持する場合、
前記記憶装置1は、前記協調制御情報28を構成する協
調処理対象領域に関する管理情報として、アクティブオ
ブジェクトリスト情報を保持することによって、オブジ
ェクト単位で、上記上位装置からのアクセス要求を自身
が処理すべきか否かを判別することも可能である。
【0125】尚、前述の第二の実施形態においては、上
位装置からのアクセス要求対象領域が、ディスク装置1
-a及び前記ディスク装置1-bのアクティブ領域に係る場
合、ディスク装置1-aが、上位装置からのアクセス要求
情報を、ディスク装置1-bのアクティブ領域に対するア
クセス要求に加工して前記ディスク装置1-bに対して送
信することによって、ディスク装置1-a/bでの協調制御
処理を実現することが可能である。
【0126】或いは、前記ディスク装置1-bにおいて、
前述の協調制御情報(アクティブ領域開始アドレス情
報、アクティブ領域サイズ情報、等)を保持し、前記上
位装置からのアクセス要求情報の、アクセス要求対象領
域情報とに基づき、該アクセス要求を自身が処理すべき
か否か、即ち、自身のアクティブ領域に対するアクセス
要求か否かを判別し、自身のアクティブ領域に対するア
クセス要求について処理を実施することによって、上述
の前記ディスク装置1-aが、前記上位装置からのアクセ
ス要求情報を、ディスク装置1-bのアクティブ領域に対
するアクセス要求に加工してディスク装置1-bに対して
送信することなく、前記ディスク装置1-a/bでの協調制
御処理を実現することが可能である。
【0127】更に、前述の上位装置と記憶装置システム
との間で転送されるフレームデータ等の情報を後段の装
置に対して再送するか否かの判定処理の一例を、以下に
説明する。
【0128】図18は、上位装置と記憶装置システムと
の間で転送される情報として、FC-PH (Fibre Channel P
HYSICAL AND SIGNALING INTERFACE)で規定されるフレー
ムヘッダ情報の構成例を示す図である。
【0129】同図において、上記フレームヘッダ情報
は、フレームデータの送信先/送信元の情報(D_ID:De
stination_Identifier、S_ID:Source_Identifier)
と、フレームデータ種別情報(R_CTL:Routing Contro
l、TYPE:Data structure type)と、フレームデータの
関連するイクスチェンジ識別情報(RX_ID:Responder E
xchange_Identifier、OX_ID:Originator Exchange_Ide
ntifier)のフィールドを具備している。
【0130】先ず、前記記憶装置システム4(前記ディ
スク装置1-a/b)から上位装置に対して送信されるフレ
ームデータ(リードデータ、ライトデータの転送開始要
求、ステータス情報、等)の場合、上記フレームヘッダ
情報のフレームデータの送信先情報(D_ID)として、上
位装置の識別情報が設定されており、当該フレームデー
タを受信したディスク装置は、再送する。
【0131】そこで、以下では、上位装置から前記記憶
装置システム4に対して送信される、即ち、前記フレー
ムヘッダ情報のフレームデータの送信先情報(D_ID)と
して、記憶装置システム4の識別情報が設定されたフレ
ームデータ(アクセス要求、ライトデータ)を対象に、
再送判定処理の一例を説明する。
【0132】(1) アクセス要求 再送判定部24では、上位装置から記憶装置システム4
に対するフレームデータ(アクセス要求)を受信した
際、前記フレームヘッダ情報のフレームデータ種別情報
(R_CTL、TYPE)から、当該フレームデータがアクセス
要求であることを検出し、更に、前記協調制御情報28
を構成する協調処理モード設定情報(コマンド再送、且
つ或いは、コマンド受領)に基づき、該受信したアクセ
ス要求を後段の装置に対して再送するか否かを決定する
ことで、フレームデータ(アクセス要求)の再送処理を
実現する。
【0133】(2) ライトデータ 再送判定部24では、上位装置から記憶装置システム4
に対するフレームデータ(ライトデータ)を受信した
際、前記フレームヘッダ情報のフレームデータ種別情報
(R_CTL、TYPE)から、当該フレームデータがライトデ
ータであることを検出し、更に、前記フレームヘッダ情
報のフレームデータの送信元情報(S_ID)と、イクスチ
ェンジ識別情報(RX_ID、OX_ID)とが、後述のライト処
理管理情報に登録されたものと一致するか否かを検出
し、一致する場合、該ライトデータを受領し、不一致の
場合、後段の装置に対して再送することで、フレームデ
ータ(ライトデータ)の再送処理を実現する。
【0134】図19は、上記ライト処理管理情報の一構
成例を示すものであり、実行中(処理未完)のライト処
理の前記イクスチェンジ識別情報(RX_ID、OX_ID)と、
アクセス要求発行元上位装置の識別情報(Host ID)と
を関連付けたものを、ライト処理管理情報として保持す
る例である。同図において、例えば、同一の上位装置
(Host ID (S_ID) = ID_3)から、前記記憶装置システ
ム4に対して送信されるライトデータフレームは、該フ
レームヘッダを構成する前記イクスチェンジ識別情報
(RX_ID and/or OX_ID)が、上記ライト処理管理情報に
登録されたものと一致するか否かを検出することで、自
身が受領すべきライトデータフレームか否かの検出が可
能となる。
【0135】尚、上記ライト処理管理情報の最少の構成
例としては、実行中(処理未完)のライト処理の前記イ
クスチェンジ識別情報(OX_ID)と、アクセス要求発行
元上位装置の識別情報(Host ID)とから構成すること
も可能であるが、上記OX_IDは上位装置側で設定する値
であり、その独立性を保障されるものではない。これに
対し、前記RX_IDは記憶装置側で任意の値を設定可能で
あることから、前記ライト処理管理情報として保持する
ことが望ましく、更に、協調制御の対象となる記憶装置
間で異なる値を取るように設定することが望ましい。
【0136】次に、本発明の第四の実施の形態について
説明する。第四の実施形態は、記憶装置サブシステムを
構成する個々の記憶装置が、複数の記憶装置間で協調し
て上位装置からのアクセス要求を処理するための制御情
報(協調制御情報)と、上位装置から記憶装置サブシス
テムに対するアクセス要求情報とに基づき、当該アクセ
ス要求を自身が処理すべきか否かの判別を実施するもの
である。
【0137】第五の実施形態は、第四の実施形態の記憶
装置が、更に、協調して処理する他の記憶装置の動作状
態情報を追加保持することによって、前記記憶装置サブ
システムを構成する記憶装置に障害が発生した場合で
も、上位装置から記憶装置サブシステムに対するアクセ
ス要求処理を実現するものである。
【0138】第六の実施形態は、上述の実施形態の記憶
装置が、更に、複数のインタフェース制御部を具備し、
上位装置からのアクセス要求情報と、記憶装置サブシス
テムを構成する記憶装置間で転送されるユーザデータと
の転送処理を、異なるインタフェース(伝送路)を用い
て実現するものである。
【0139】[第四の実施形態] (正常動作) 以下、本発明に係る第四の実施形態を、図20〜14を
用いて説明する。図20は、複数(N, N>1)台の記憶装置
1から構成される記憶装置サブシステム4と、上位装置
2とから構成される情報処理システムの一例を示す図で
あり、同図において、記憶装置サブシステム4を構成す
る個々の記憶装置1は、前記上位装置2と、巡回型(以
下、ループ)のインタフェース3を介して直接接続され
ている。
【0140】また、同図において、記憶装置1としてデ
ィスク装置を例に構成を示しており、該ディスク装置1
は、夫々前記上位装置2がアクセスするデータを保持す
る記憶媒体であるディスク部11と、該ディスク部11
と前記上位装置2との間で転送されるデータを一時保持
するバッファ部12と、前記上位装置2との間のインタ
フェースプロトコル制御を実行するインタフェース制御
部13と、前記ディスク部11に対する記録再生処理を
実行するディスク制御部14と、前記バッファ部12に
対するアクセスを制御するバッファ制御部15と、上位
装置からのデータライト要求に基づき受信したライトデ
ータ(新データ)と、前記ディスク部に格納済みの更新
対象データ(旧データ)とから排他的論理和演算による
更新情報を生成する更新情報生成部16と、上記各部位
を統括制御するメイン制御部10とを具備する構成であ
る。
【0141】図21は、前記記憶装置システム4を構成
するディスク装置1の一構成例を示す図である。
【0142】同図において、前記インタフェース制御部
13は、前記インタフェース3を介して情報の受信を実
施する受信部20と、同様に情報の送信を実施する送信
部21と、受信したフレーム等の情報に対するエラー検
出、或いは、該フレーム情報の少なくとも一部を前記バ
ッファ部12に格納する際、格納先の制御等を実施する
受信フレーム処理部22と、フレーム等の情報送信の
際、該フレーム情報を構成するヘッダ情報等の付加情報
の生成を実施する送信フレーム生成部23とを具備し、
更に、前記受信部20で受信したフレーム等の情報を後
段の装置に対し再送するか否か、或いは、自身が受領す
るか否かの制御(再送制御)を実施するフレーム受信制
御部24と、該フレーム受信制御部24から再送された
情報と、前記送信フレーム生成部23からの情報との一
方を選択し、前記送信部21に出力するフレーム送信制
御部25とを具備する。
【0143】また、前記バッファ部12は、上位装置2
から受信したアクセス要求(コマンド)を保持する受信
コマンド格納部26と、上位装置2との間で送受信され
るデータを保持する送受信データ格納部27と、前記更
新情報生成部16にて生成された更新情報を保持する更
新情報格納部28とを具備する。
【0144】また、前記メイン制御部10は、後述の協
調制御情報29と、上位装置2から記憶装置システム4
に対するアクセス要求情報とに基づき、該アクセス要求
に対応する自身の処理を制御する協調処理制御部30を
具備している。
【0145】尚、前記フレーム受信制御部24における
再送制御は、上記協調処理制御部30からの制御情報
と、フレームを構成するヘッダ情報等に基づき実施する
ものである。
【0146】図22は、前記協調制御情報29の構成、
及び個々の記憶装置における設定の一例を示す図であ
る。同図において、該協調制御情報29は、前記記憶装
置サブシステム4の装置識別情報(共有ID)と、個々
の記憶装置自身に固有の装置識別情報(固有ID)と、
前記巡回型インタフェース3における相対位置情報とし
てのポジションマップ情報と、前段から受信したアクセ
ス要求フレームを後段の装置に対し再送するか否かモー
ドを指定するコマンド転送モード情報とを含む。
【0147】更に、冗長構成の管理情報として、RAI
Dレベル情報と、冗長データ管理サイズと、前記記憶装
置サブシステム4を構成ディスク台数構成情報であるデ
ータディスク台数/冗長データディスク台数情報とから
構成され、個々の記憶装置毎に任意の設定が実施されて
いる。
【0148】図23は、前記巡回型インタフェース3の
一例として、Fibre Channel Arbitrated Loop (FC-AL)
におけるフレーム情報の構成を示す図である。
【0149】同図において、フレーム情報は、フレーム
情報の開始を示すSOF (Start of Frame)と、フレーム情
報の種別情報、並びに、送信先/元情報等を含むヘッダ
情報と、装置間で転送されるペイロード(ユーザデー
タ)と、上記ヘッダ情報と、ペイロードに対する冗長デ
ータであるCRC (Cyclic Redundancy Check)と、フレー
ム情報の終了を示すEOF (End of Frame)とから構成され
ている。
【0150】図24は、上記ヘッダ情報の一例を示す図
であり、フレーム情報の種別情報であるR_CTL/TYPE、フ
レーム情報の送信先/元情報であるD_ID/S_ID等から構
成されている。
【0151】図25は、上記ペイロードとして、アクセ
ス要求情報の一例を示す図であり、アクセス要求の対象
を指定する情報である論理ユニット番号(FCP_LUN)、ア
ドレス情報(Logical Block Address)、転送長情報(Tran
sfer Length)、アクセス要求の種別情報であるオペレー
ションコード(Operation Code)等から構成されている。
【0152】以下、前記上位装置2から記憶装置サブシ
ステム4に対するアクセス要求を、前記記憶装置1−1
〜Nが協調して処理する動作を説明する。
【0153】(1) アクセス要求(コマンド)受信及び再
送処理 図26は、前記記憶装置1−1〜Nから構成される記憶
装置サブシステム4に対し、上位装置2からのアクセス
要求が発行された場合の、各記憶装置における処理例を
示す図である。
【0154】先ず、上位装置2から記憶装置サブシステ
ム4に対して発行されたアクセス要求(Command)は、フ
レーム情報として、記憶装置1−1の前記受信部20を
介して受信される。
【0155】記憶装置1−1では、上記アクセス要求
を、前記フレーム受信制御部24、並びに受信フレーム
処理部22を介して、前記バッファ部12の前記受信コ
マンド格納部26に格納する。
【0156】また、記憶装置1−1の前記フレーム受信
制御部24は、前記協調制御情報29の前記コマンド転
送コードを上位装置2から記憶装置サブシステム4に対
するアクセス要求を後段の装置に対して再送するよう
(受信&再送)に設定しておくことによって、受信した
フレーム情報の前記ヘッダ情報から、該フレーム情報が
アクセス要求であることを検出し、前記フレーム送信制
御部25を介して、前記上位装置からのアクセス要求を
後段の装置に対し再送する(受信&再送)。
【0157】後段の記憶装置1−2〜(N−1)におい
ても、上記と同様のコマンド受信&再送処理を実施す
る。
【0158】最終段の記憶装置1−Nでは、前記協調制
御情報29の前記コマンド転送コードを上位装置2から
記憶装置サブシステム4に対するアクセス要求を後段の
装置に対して再送しないよう(受信のみ)に設定してお
くことによって、受信したフレーム情報の前記ヘッダ情
報から、該フレーム情報がアクセス要求であることを検
出し、を後段の装置に対し再送することなく、前記バッ
ファ部12の前記受信コマンド格納部26への格納のみ
実施する。
【0159】以上のアクセス要求(コマンド)受信及び
再送処理によって、協調処理を行う各記憶装置1−1〜
Nで、新たなアクセス要求の転送処理を開始することな
く、上位装置2からのアクセス要求を共有することが可
能となる。
【0160】(2-1) リード処理(1台の記憶装置で処理
実現) 図27は、上位装置2からの前記アクセス要求が、リー
ドデータ要求で、且つ、一台の記憶装置で処理可能な場
合のデータ転送処理例を示す図であり、同図において
は、記憶装置1−2がデータ送信処理(Data2送信)を実
施するものとしている。
【0161】各記憶装置1−1〜Nは、前記受信コマン
ド格納部26に格納したアクセス要求情報と前記協調制
御情報29とに基づき、該アクセス要求を自身が処理す
るか否かを判別する。
【0162】自身が処理すると判断した記憶装置1−2
では、前記ディスク制御部14−2を介してディスク部
11−2から前記バッファ部12−2の前記送受信デー
タ格納部27−2に対するディスクリード処理を開始
し、更に、前記インタフェース制御部13−2を介して
上位装置2に対するリードデータ送信処理を実施する。
更に、リードデータ送信後、前記アクセス要求に対する
ステータス情報を生成送信し、前記アクセス要求を削除
することによって、一連のリードデータ要求処理を完了
する。
【0163】一方、自身が処理しないと判断したディス
ク装置では、前記アクセス要求を削除することによっ
て、リードデータ要求に掛かる処理を完了する。尚、記
憶装置1−2の後段に位置する記憶装置1−3〜Nにお
いては、記憶装置1−2から送信されるフレーム情報
(リードデータ、ステータス)について、そのヘッダ情
報から再送処理のみを実施する。
【0164】(2-2) リード処理(複数台の記憶装置で処
理実現) 図28は、上位装置2からの前記アクセス要求が、リー
ドデータ要求で、且つ、複数台の記憶装置での処理が必
要な場合の、各記憶装置におけるデータ転送処理例を示
す図であり、同図においては、記憶装置1−1/2がデ
ータ送信処理(Data1/Data2送信)を実施するものとして
いる。
【0165】図29は、複数台の記憶装置でのデータ転
送処理が必要な場合の、データフレーム(ペイロード)
情報の一構成例を示す図であり、従来、データフレーム
(ペイロード)がユーザデータのみから構成されていた
のに対し、上記ユーザデータを処理対象の記憶装置毎に
分割したユーザデータセグメント0〜nと、該ユーザデ
ータセグメントのデータが有効か否かを示すフラグ(Dat
a Valid bit)とから構成するものとしている。
【0166】尚、以下の説明では、前記アクセス要求情
報と前記協調制御情報29とに基づき、前記アクセス要
求を処理する記憶装置において、最前段に位置する(上
位装置からの情報を最も早く受信する)記憶装置が、リ
ードデータ/ステータス情報の送信開始を許可する場合
を例に説明するが、これに限るものではなく、任意のア
ルゴリズムでリードデータの送信を開始する記憶装置を
決定することが可能である。
【0167】前述と同様に、各記憶装置1−1〜Nは、
前記受信コマンド格納部26に格納したアクセス要求情
報と前記協調制御情報29とに基づき、該アクセス要求
を自身が処理するか否かを判別し、自身が処理しないと
判断したディスク装置では、前記アクセス要求を削除す
ることによって、リードデータ要求に掛かる処理を完了
する。
【0168】自身が処理すると判断した記憶装置1−1
/2では、前記ディスク制御部14−1/2を介してデ
ィスク部11−1/2から前記バッファ部12−1/2
の前記送受信データ格納部27−1/2に対するディス
クリード処理を開始する。
【0169】自身がリードデータの送信の開始を許可さ
れた記憶装置1−1では、上位装置2に対するリードデ
ータの送信処理として、例えば、前記ユーザデータセグ
メント0に自身のリードデータを、他のユーザデータセ
グメント(1)にはダミーデータを格納し、更に、前記ユ
ーザデータセグメント0に対応するフラグに“有効”
を、他のユーザデータセグメントに対応するフラグに
“無効”を設定した前記データフレーム情報の送信処理
を実施し、更に、該処理に係るステータス情報の生成送
信後、前記アクセス要求を削除することによって、一連
のリードデータ要求処理を完了する。
【0170】また、自身がリードデータの送信の開始を
禁止された記憶装置1−2では、上位装置2に対するリ
ードデータの送信処理として、例えば、上記記憶装置1
−1から受信したリードデータフレームのユーザデータ
セグメント1に自身のリードデータを格納し、更に、前
記ユーザデータセグメント1に対応するフラグに“有
効”を設定した前記データフレーム情報の送信処理を実
施し、更に、該処理に係るステータス情報と前段の装置
から受信したステータス情報とに基づく新たなステータ
ス情報を生成送信後、前記アクセス要求を削除すること
によって、一連のリードデータ要求処理を完了する。
【0171】尚、上記データ送信処理を実施する最終段
の記憶装置、即ち、上位装置に対する最終形のデータフ
レーム情報を生成する記憶装置においては、前記ユーザ
データセグメントのデータが有効か否かを示すフラグ(D
ata Valid bit)領域を削除して、ユーザデータのみから
構成されるペイロードとして上位装置に送信することが
望ましい。
【0172】また、上位装置2に対するステータス情報
の送信処理としては、上記データ送信処理を実施する最
終段の記憶装置、即ち、上位装置に対する最終形のデー
タフレーム情報を生成する記憶装置において、前段の装
置から受信したステータス情報と自身のステータス情報
とから新たなステータス情報を生成送信することによっ
て、上位装置2に対するステータス情報の生成を実現し
ている。
【0173】(2-3) ライト処理(1台の記憶装置でデー
タ更新処理実現) 図30は、上位装置2からの前記アクセス要求が、ライ
トデータ要求で、且つ、一台の記憶装置のデータ更新処
理と一台の記憶装置の冗長データ更新処理とを実施する
場合のデータ転送処理例を示す図であり、同図において
は、記憶装置1−1がデータ更新処理(Data1O→Data1N)
を記憶装置1−Nが冗長データ更新処理(DataPO→DataP
N)を実施するものとしている。
【0174】前述と同様に、各記憶装置1−1〜Nは、
前記受信コマンド格納部26に格納したアクセス要求情
報と前記協調制御情報29とに基づき、該アクセス要求
を自身が処理するか否か、或いは、該アクセス要求に伴
う冗長データ更新処理を実施するか否かを判別し、自身
が処理しないと判断したディスク装置では、前記アクセ
ス要求を削除することによって、上記ライトデータ要求
に掛かる処理を完了する。
【0175】自身がデータ更新処理を実施すると判断し
た記憶装置1−1では、前記ディスク制御部14−1を
介して、ディスク部11−1に格納されている更新対象
のデータ(旧データ:Data1O)に対するディスクリード
処理を開始する。
【0176】更に、上位装置2から前記インタフェース
制御部13−1を介して受信したデータ(新データ:Da
ta1N)と上記旧データ(Data1O)とから、例えば、排他的
論理和演算結果等による更新情報(Data1N')を前記更新
情報生成部16−1で生成する。
【0177】更に、前記上位装置2から受信した新デー
タ(Data1N)を上記更新情報(Data1N')に置換え、当該更
新情報を格納するセグメントに対応するフラグに“有
効”を設定した前記Data Valid bit領域を付加した前記
データフレーム情報の送信処理を実施する。
【0178】更に、記憶装置1−1では、上記新データ
(Data1N)を、前記ディスク制御部14−1を介してディ
スク部11−1に格納することによって、データ更新処
理を実現する。
【0179】更に、記憶装置1−1では、上述の処理に
係るステータス情報の生成送信後、前記アクセス要求を
削除することによって、一連のライトデータ要求処理を
完了する。
【0180】また、自身が冗長データ更新処理を実施す
ると判断した記憶装置1−Nでは、前記ディスク制御部
14−Nを介して、ディスク部11−Nに格納されてい
る更新対象の冗長データ(旧冗長データ:DataPO)に対
するディスクリード処理を開始する。
【0181】更に、前記記憶装置1−1から受信した更
新情報(Data1N')と上記旧冗長データ(DataPO)とから、
例えば、排他的論理和演算結果等による新冗長データ(D
ataPN)を前記更新情報生成部16−Nで生成し、該新冗
長データ(DataPN)を、前記ディスク制御部14−Nを介
してディスク部11−Nに格納することによって、冗長
データ更新処理を実現する。
【0182】更に、記憶装置1−Nでは、上述の処理に
係るステータス情報と前段の装置から受信したステータ
ス情報とに基づく新たなステータス情報を生成し、上位
装置2に対して送信処理を実施した後、前記アクセス要
求を削除することによって、一連のリードデータ要求処
理を完了する。
【0183】尚、上記冗長データの更新処理に当って
は、前記Data Valid bit領域の対応するフラグが“有
効”に設定されているか否かを検出し、“有効”に設定
されている場合についてのみ冗長データの更新処理を実
施し、“無効”の設定が残っている場合は受信したデー
タフレーム情報を後段の装置に対して再送することによ
って、例えば、冗長データ更新を実施する記憶装置の後
段にデータ更新処理対象の記憶装置が位置する場合で
も、上記データ更新処理/冗長データ更新処理を実現す
ることが可能となる。
【0184】(2-4) ライト処理(複数台の記憶装置でデ
ータ更新処理実現) 図31は、上位装置2からの前記アクセス要求が、ライ
トデータ要求で、且つ、複数台の記憶装置のデータ更新
処理と一台の記憶装置の冗長データ更新処理とを実施す
る場合のデータ転送処理例を示す図であり、同図におい
ては、記憶装置1−1/2がデータ更新処理(Data1O/2O
→Data1N/2N)を、記憶装置1−Nが冗長データ更新処理
(DataPO→DataPN)を実施するものとしている。
【0185】前述と同様に、各記憶装置1−1〜Nは、
前記受信コマンド格納部26に格納したアクセス要求情
報と前記協調制御情報29とに基づき、該アクセス要求
を自身が処理するか否か、更に、該アクセス要求に伴う
冗長データ更新処理を実施するか否かを判別し、自身が
処理しないと判断したディスク装置では、前記アクセス
要求を削除することによって、上記ライトデータ要求に
掛かる処理を完了する。
【0186】自身がデータ更新処理を実施すると判断し
た記憶装置1−1では、前記ディスク制御部14−1を
介して、ディスク部11−1に格納されている更新対象
のデータ(旧データ:Data1O)に対するディスクリード
処理を開始する。
【0187】更に、上位装置2から前記インタフェース
制御部13−1を介して受信したデータ(新データ:Da
ta1N/2N)のうち、自身の新データ(Data1N)と上記旧デ
ータ(Data1O)とから、例えば、排他的論理和演算結果等
による更新情報(Data1N')を前記更新情報生成部16−
1で生成する。
【0188】更に、前記上位装置2から受信した新デー
タ(Data1N/2N)の内、自身に対する新データ(Data1N)を
上記更新情報(Data1N')に置換え、当該更新情報を格納
するセグメントに対応するフラグに“有効”、他のユー
ザデータセグメントに対応するフラグに“無効”を設定
した前記Data Valid bit領域を付加した前記データフレ
ーム情報の送信処理を実施する。
【0189】更に、記憶装置1−1では、前述と同様に
データ更新処理、並びに、ステータス送信処理等を実施
し、一連のライトデータ要求処理を完了する。
【0190】また、自身がデータ更新処理を実施すると
判断した記憶装置1−2においても、前記ディスク制御
部14−2を介して、ディスク部11−2に格納されて
いる更新対象のデータ(旧データ:Data2O)に対するデ
ィスクリード処理を開始する。
【0191】更に、前段の記憶装置1−1から前記イン
タフェース制御部13−2を介して受信したデータ(更
新情報:Data1N'、新データ:Data2N)の内、自身に対
する新データ(Data2N)と上記旧データ(Data2O)とから、
例えば、排他的論理和演算結果等による更新情報(Data2
N')を前記更新情報生成部16−2で生成する。
【0192】更に、前段の記憶装置1−1から受信した
データ(Data1N'、Data2N)の内、自身に対する新デー
タ(Data2N)を上記更新情報(Data2N')に置換え、当該更
新情報を格納するセグメントに対応するフラグを“有
効”に設定した前記データフレーム情報の送信処理を実
施する。
【0193】更に、前述と同様にデータ更新処理、並び
に、前段の装置から受信したステータス情報と自身のス
テータス情報とから、新たなステータス情報の生成送信
処理を実施し、前記アクセス要求を削除することによっ
て、一連のライトデータ要求処理を完了する。
【0194】また、自身が冗長データ更新処理を実施す
ると判断した記憶装置1−Nにおいても、前記ディスク
制御部14−Nを介して、ディスク部11−Nに格納さ
れている更新対象の冗長データ(旧冗長データ:DataP
O)に対するディスクリード処理を開始する。
【0195】更に、前記記憶装置1−2から受信した更
新情報(Data1N'/2N')と上記旧冗長データ(DataPO)とか
ら、例えば、排他的論理和演算結果等による新冗長デー
タ(DataPN)を前記更新情報生成部16−Nで生成し、該
新冗長データ(DataPN)を、前記ディスク制御部14−N
を介してディスク部11−Nに格納することによって、
冗長データ更新処理を実現する。
【0196】更に、記憶装置1−Nでは、上述の処理に
係るステータス情報と上述のデータ更新処理を実施した
記憶装置1−1/2から受信したステータス情報とに基
づく新たなステータス情報を生成し、上位装置2に対し
て送信処理を実施した後、前記アクセス要求を削除する
ことによって、一連のライトデータ要求処理を完了す
る。
【0197】尚、上記冗長データの更新処理に当って
は、前述と同様に、前記Data Valid bit領域の対応する
フラグの設定値に基づき実施するものである。
【0198】次に、前記記憶装置サブシステム4を構成
する前記記憶装置1における、上述のリードデータ要求
処理とライトデータ要求処理とについて説明する。
【0199】図32は、上位装置2からのリードデータ
要求に対する、記憶装置1での処理フロー例を示す図で
ある。
【0200】記憶装置1は、前記協調制御情報29と、
前記受信コマンド格納部26に格納したアクセス要求情
報とに基づき、該アクセス要求を自身が処理するか否か
(データ送信要否)の判別処理を実施する(ステップ10
0)。
【0201】自身が処理しないと判断した記憶装置1
は、後述のアクセス要求削除(ステップ106)を実施し、
前記リードデータ要求に掛かる処理を完了する。
【0202】自身が処理すると判断した記憶装置1は、
前記ディスク制御部14を介してディスク部11から前
記バッファ部12の前記送受信データ格納部27に対す
るディスクリード処理を開始し(ステップ101)、更に、
前記協調制御情報29と、前記アクセス要求情報とに基
づき、自身がリードデータの送信開始を許可されたか否
か(リードデータ送信開始可否検出)の判別処理を実施
する(ステップ102)。
【0203】自身がリードデータの送信の開始を許可さ
れた記憶装置1は、前記ユーザデータセグメント0に自
身のリードデータを、他のユーザデータセグメントには
ダミーデータを格納し、更に、前記ユーザデータセグメ
ント0に対応するフラグに“有効”を、他のユーザデー
タセグメントに対応するフラグに“無効”を設定した前
記データフレーム情報を生成し、後段の装置に対する送
信処理を実施する(ステップ103)。
【0204】ここで、上記自身がリードデータの送信の
開始を許可された記憶装置1以外に、前記上位装置2か
らのアクセス要求を協調して処理する記憶装置が存在し
ない場合、当該記憶装置1は、上記フラグ情報(Data Va
lid bit領域)の設定/追加を実施することなく、リード
データのみから構成されるデータフレーム情報を生成
し、上位装置2に対する送信処理を実施する。
【0205】一方、自身がリードデータの送信の開始を
禁止された記憶装置1は、前段の記憶装置からの前記リ
ードデータフレームの受信を待ち(ステップ107)、該リ
ードデータフレームの受信を契機として(ステップ10
8)、受信したリードデータフレームの更新処理(自身の
リードデータを格納すべきユーザデータセグメントに自
身のリードデータを格納し、更に、当該ユーザデータセ
グメントに対応するフラグに“有効”を設定)を行い、
更新したリードデータフレームの送信処理を実施する
(ステップ109)。
【0206】ここで、自身がリードデータの送信の開始
を禁止された記憶装置1で、且つ、前記ユーザデータセ
グメントの最終セグメントに自身のリードデータを格納
する記憶装置1は、上記フラグ情報(Data Valid bit領
域)を削除し、リードデータのみから構成されるデータ
フレーム情報を生成し、上位装置2に対する送信処理を
実施する。
【0207】また、自身が処理すると判断した記憶装置
1は、前記協調制御情報29と、前記受信コマンド格納
部26に格納したアクセス要求情報とに基づき、該アク
セス要求処理の完了報告送信開始を許可されたか否か
(完了報告送信開始可否検出)の判別処理を実施する
(ステップ104)。
【0208】自身が完了報告の送信の開始を許可された
記憶装置1は、上記リードデータ処理に係るステータス
情報を生成し、後段の装置に対する送信処理を実施し
(ステップ105)、更に、ステータス情報の送信処理後、
前記アクセス要求を削除する(ステップ106)ことによっ
て、一連のリードデータ要求処理を完了する。
【0209】一方、自身が完了報告の送信の開始を禁止
された記憶装置1は、前段の記憶装置からの前記ステー
タス情報の受信を待ち(ステップ110)、該ステータス情
報の受信を契機として(ステップ111)、受信したステー
タス情報の更新処理(自身のリードデータ処理結果の反
映)を行い、更新したステータス情報の送信処理を実施
(ステップ112)後、前記アクセス要求を削除する(ステッ
プ106)ことによって、一連のリードデータ要求処理を完
了する。
【0210】尚、上述の実施例において、前記ユーザデ
ータセグメント0に自身のリードデータを格納するか否
かを前記リードデータ送信開始可否検出の条件例とし、
更に、前記ユーザデータセグメント0に自身のリードデ
ータを格納する記憶装置において、前記フラグ情報(Dat
a Valid bit領域)を付加した前記データフレーム情報を
生成するものとして説明したが、これに限定するもので
はない。同様に、前記ユーザデータセグメントの最終セ
グメントに自身のリードデータを格納する記憶装置1に
おいて、上記フラグ情報(Data Valid bit領域)を削除
し、リードデータから構成されるデータフレーム情報を
生成するものとして説明したが、これに限定するもので
はなく、任意のアルゴリズムで上記記憶装置の決定を行
うことが可能である。
【0211】図33は、上位装置2からのライトデータ
要求に対する、記憶装置1での処理フロー例を示す図で
ある。
【0212】記憶装置1は、前記協調制御情報29と、
前記受信コマンド格納部26に格納したアクセス要求情
報とに基づき、該アクセス要求を自身が処理(データ更
新)するか否か、更に、該アクセス要求に伴う冗長デー
タ更新処理を実施するか否かの判別処理を実施する(ス
テップ200)。
【0213】自身が処理しないと判断した記憶装置1
は、後述のアクセス要求削除(ステップ209)を実施し、
前記ライトデータ要求に掛かる処理を完了する。
【0214】自身がデータ更新処理を実施すると判断し
た記憶装置1は、前記ディスク制御部14を介して、デ
ィスク部11に格納されている更新対象のデータ(旧デ
ータ)に対するディスクリード処理を開始する(ステッ
プ201)。
【0215】更に、前段の装置からライトデータフレー
ム情報の受信を待ち(ステップ202)、該ライトデータフ
レーム情報の受信を契機として(ステップ203)、該受信
ライトデータフレーム情報を構成するライトデータ(新
データ集合体)の内、自身が格納すべき新データと上記
旧データとから、排他的論理和演算等による更新情報を
前記更新情報生成部16で生成する(ステップ204)。
【0216】更に、上記受信したライトデータフレーム
情報を構成するライトデータ(新データ集合体)の内、
自身に対する新データを上記更新情報に置換え、当該更
新情報を格納するユーザデータセグメントに対応するフ
ラグを“有効”に設定した前記ライトデータフレーム情
報の送信処理を実施する(ステップ205)。
【0217】ここで、上記受信したライトデータフレー
ム情報が、前記フラグ情報(Data Valid bit領域)を付加
していない場合、記憶装置1は、自身の更新情報を格納
するユーザデータセグメントに対応するフラグに“有
効”を、 他のユーザデータセグメントに対応するフラ
グに“無効”を設定した上記フラグ情報を付加したライ
トデータフレーム情報を生成し、当該ライトデータフレ
ーム情報の送信処理を実施する。
【0218】更に、上記自身が格納すべき新データを、
前記ディスク制御部14を介してディスク部11に格納
(ディスクライト)することによって、ライトデータ更
新処理を実施する(ステップ206)。
【0219】また、自身が冗長データ更新処理を実施す
ると判断した記憶装置1は、前記ディスク制御部14を
介して、ディスク部11に格納されている更新対象の冗
長データ(旧冗長データ)に対するディスクリード処理
を開始する(ステップ210)。
【0220】更に、前段の装置からライトデータフレー
ム情報の受信を待ち(ステップ211)、該ライトデータフ
レーム情報を構成する前記ユーザデータセグメントに対
応する全ての前記フラグ情報(Data Valid bit領域)が
“有効”に設定されていることの検出を契機として(ス
テップ212)、該ライトデータフレーム情報を構成する更
新情報(集合体)と上記旧冗長データとから、排他的論
理和演算等による新冗長データを前記更新情報生成部1
6で生成する(ステップ213)。なお、ここでは、条件と
して、全てのフラグ情報としたが、所定の条件を満たす
フラグ情報としてもよい。該新冗長データを、前記ディ
スク制御部14を介してディスク部11に格納すること
によって、冗長データ更新処理を実現する(ステップ21
4)。
【0221】ここで、上記ライトデータフレーム情報を
構成する前記ユーザデータセグメントに対応する全ての
前記フラグ情報が“有効”に設定されていない場合、受
信したライトデータフレームを再送するものとする。
【0222】これによって、データ更新対象の記憶装置
が、上記冗長データ更新対象記憶装置の後段に位置する
場合でも、上記データ更新対象の記憶装置による前記更
新情報の生成/送信処理が実現可能となる。
【0223】尚、当該処理によって、再度、上記ライト
データフレーム情報を受信した記憶装置は、該ライトデ
ータフレーム情報を構成する前記フラグ情報に基づき、
例えば、自身が格納すべきユーザデータセグメントに対
応するフラグが“有効”に設定されていることを条件と
して、再送処理を実施する。
【0224】また、自身がデータ更新処理、或いは、冗
長データ更新処理を実施すると判断した記憶装置1は、
前記協調制御情報29と、前記受信コマンド格納部26
に格納したアクセス要求情報とに基づき、該アクセス要
求処理の完了報告送信開始を許可されたか否か(完了報
告送信開始可否検出)の判別処理を実施する(ステップ2
07)。
【0225】自身が完了報告の送信の開始を許可された
記憶装置1は、上記ライトデータ処理に係るステータス
情報を生成し、後段の装置に対する送信処理を実施し
(ステップ208)、更に、ステータス情報の送信処理後、
前記アクセス要求を削除する(ステップ209)ことによっ
て、一連のライトデータ要求処理を完了する。
【0226】一方、自身が完了報告の送信の開始を禁止
された記憶装置1は、前段の記憶装置からの前記ステー
タス情報の受信を待ち(ステップ215)、該ステータス情
報の受信を契機として(ステップ216)、受信したステー
タス情報の更新処理(自身のライトデータ処理結果の反
映)を行い、更新したステータス情報の送信処理を実施
(ステップ217)後、前記アクセス要求を削除する(ステッ
プ209)ことによって、一連のライトデータ要求処理を完
了する。
【0227】尚、上述の実施例において、データ更新処
理対象の全ての記憶装置でのデータ更新処理実施後、冗
長データの更新処理を行うこととしていることから、上
記冗長データ更新対象の記憶装置が最終的なステータス
情報を生成/送信するものとしているが、これに限定す
るものではない。同様に最終的なステータス情報の生成
方法についても、個々の記憶装置がステータス情報を更
新する方法を例に説明したが、これに限定するものでは
なく、例えば、前記記憶装置サブシステム4を構成する
特定の記憶装置が、上記ステータス情報の生成送信を管
理することも可能である。
【0228】[第五の実施形態] (縮退動作) 以下、本発明に係る第五の実施形態を、図34〜17を
用いて説明する。
【0229】第五の実施形態は、第四の実施形態の記憶
装置が、更に、協調して処理する他の記憶装置の動作状
態情報を追加保持することによって、前記記憶装置サブ
システムを構成する記憶装置に障害が発生した場合で
も、上位装置から記憶装置サブシステムに対するアクセ
ス要求処理を実現するものである。
【0230】図34は、前述の実施形態の説明で用いた
前記協調制御情報29の冗長構成管理情報を構成する情
報として、RAIDレベル情報に“5”、データディス
ク台数/冗長データディスク台数情報に“3/1”が設
定され、更に、動作モード情報と障害記憶装置識別情報
(障害記憶装置ID)とを保持し、ID_2の記憶装置障害
による縮退モードが設定されている例である。
【0231】尚、本実施形態における記憶装置は、前述
の構成と同じであることから図を省略する。
【0232】また、後述のデータ復元処理が不要な場合
は、前述の実施形態と同一の制御で実施可能であること
から説明を省略する。
【0233】以下、記憶装置サブシステム4を構成する
記憶装置1−2おいて障害が発生した場合を例に、前記
上位装置2から記憶装置サブシステム4に対するアクセ
ス要求を、上記記憶装置1−2を除く他の記憶装置が協
調して処理する動作を説明する。
【0234】(1) 障害記憶装置に対するリード処理(複
数台の記憶装置でデータ復元処理実現) 図35は、障害状態にある記憶装置1−2に格納された
データに対する上位装置2からのリードデータ要求を、
上記記憶装置1−2以外の記憶装置で処理する場合のデ
ータ転送処理例を示す図である。
【0235】前記受信コマンド格納部26に上記アクセ
ス要求情報を格納した記憶装置1−2以外の記憶装置
は、上記アクセス要求情報と前記協調制御情報29とに
基づき、該アクセス要求を処理するに当り、障害状態に
ある記憶装置1−2に格納されたデータの復元処理が必
要であることを検出し、更に、自身が該データ復元処理
を実施するか否かを判別する。
【0236】障害状態にある記憶装置に格納されたデー
タの復元処理が必要と判断した記憶装置は、必要なら
ば、前記ディスク制御部14を介して、ディスク部11
に格納されている上記データ復元処理に必要なデータ
(図中、Data1, Data3, Data4)に対するディスクリー
ド処理を開始する。
【0237】尚、以下の説明では、前記アクセス要求情
報と前記協調制御情報29とに基づき、最前段に位置す
る(上位装置からの情報を最も早く受信する)記憶装置
が、上記データ復元処理に係るデータの送信を開始し、
最後段に位置する(上位装置からの情報を最後に受信す
る)記憶装置が、上記データ復元処理を実施する場合を
例に説明するが、これに限るものではない。
【0238】自身が前記データ復元処理に係るデータ送
信の開始を許可された記憶装置1−1では、例えば、前
記ユーザデータセグメント0に自身のデータを格納し、
更に、前記ユーザデータセグメント0に対応するフラグ
に“有効”を、他のユーザデータセグメントに対応する
フラグに“無効”を設定した前記データフレーム情報の
送信処理を実施し、更に、該処理に係るステータス情報
の生成送信後、前記アクセス要求を削除することによっ
て、一連のリードデータ要求処理を完了する。
【0239】また、自身が前記データ復元処理に係るデ
ータ送信の開始を禁止された記憶装置1−3では、上記
記憶装置1−1から受信した上記データフレーム情報
に、自身のデータを格納したユーザデータセグメント1
を追加し、更に、前記ユーザデータセグメント1に対応
するフラグに“有効”を設定したデータフレーム情報の
生成/送信処理を実施し、更に、該処理に係るステータ
ス情報と前段の装置から受信したステータス情報とに基
づく新たなステータス情報を生成送信後、前記アクセス
要求を削除することによって、一連のリードデータ要求
処理を完了する。
【0240】更に、自身が前記データ復元処理を実施す
ると判断した記憶装置1−4では、上記記憶装置1−1
/3から受信したデータ(Data1, Data3)と、自身が格
納し上記データ復元処理に必要なデータ(Data4)とか
ら、前記更新情報生成部16−4での排他的論理和演算
等によって、前記障害状態にある記憶装置1−2に格納
されたデータ(Data2)の復元処理を実施し、更に、復元
したデータ(Data2)を用いて前記上位装置2に対してリ
ードデータフレーム情報の送信処理を実施する。
【0241】尚、上記データ復元処理を実施する最終段
の記憶装置、即ち、上位装置に対する最終形のデータフ
レーム情報を生成する記憶装置においては、前記ユーザ
データセグメントのデータが有効か否かを示すフラグ(D
ata Valid bit)領域を削除して、ユーザデータのみから
構成されるペイロードとして上位装置に送信することが
望ましい。
【0242】また、上位装置2に対するステータス情報
の送信処理としては、上記データ送信処理を実施する最
終段の記憶装置、即ち、上位装置に対する最終形のデー
タフレーム情報を生成する記憶装置において、前段の装
置から受信したステータス情報と自身のステータス情報
とから新たなステータス情報を生成送信することによっ
て、上位装置2に対するステータス情報の生成を実現し
ている。
【0243】また、上述の実施形態では、障害状態にあ
る記憶装置1−2に格納されたデータのみに対する上位
装置2からのリードデータ要求を、上記記憶装置1−2
以外の記憶装置で処理する場合を例に説明したが、これ
に限定するものではなく、例えば、記憶装置1−1/2
に格納されたデータに対するリードデータ要求の場合、
上記記憶装置1−4において、前記記憶装置1−1から
受信したデータ(Data1)と自身が復元したデータ(Data2)
とを用いて、上位装置に対する最終形のデータフレーム
情報を生成/送信することが可能である。
【0244】(2) 障害記憶装置に対するライト処理(複
数台の記憶装置で冗長データ更新処理実現) 図36は、障害状態にある記憶装置1−2に対する上位
装置2からのライトデータ要求を、上記記憶装置1−2
以外の記憶装置で処理する場合のデータ転送処理例を示
す図である。
【0245】前記受信コマンド格納部26に上記アクセ
ス要求情報を格納した記憶装置1−2以外の記憶装置
は、上記アクセス要求情報と前記協調制御情報29とに
基づき、データ更新処理を自身が実施するか否か、或い
は、該アクセス要求に伴う冗長データ更新処理を自身が
実施するか否かを判別する。
【0246】上記データ更新処理、或いは、冗長データ
更新処理を実施しないと判断した記憶装置は、必要なら
ば、前記ディスク制御部14を介して、ディスク部11
に格納されている上記冗長データ更新処理に必要なデー
タ(図中、Data1, Data3)に対するディスクリード処理
を開始する。
【0247】尚、以下の説明では、最前段に位置する
(上位装置からの情報を最も早く受信する)記憶装置
が、上記冗長データ更新処理に係るデータの送信を開始
し、最後段に位置する(上位装置からの情報を最後に受
信する)記憶装置が、上記データ復元処理を実施する場
合を例に説明するが、これに限るものではない。
【0248】自身が前記冗長データ更新処理に係るデー
タ送信の開始を許可された記憶装置1−1では、例え
ば、自身のデータ(Data1)を前記ユーザデータセグメン
ト0に、上位装置2から受信した新データ(Data2)を前
記ユーザデータセグメント1格納し、更に、前記ユーザ
データセグメント0/1に対応するフラグに“有効”
を、他のユーザデータセグメントに対応するフラグに
“無効”を設定した前記データフレーム情報の送信処理
を実施し、更に、該処理に係るステータス情報の生成送
信後、前記アクセス要求を削除することによって、一連
のライトデータ要求処理を完了する。
【0249】また、自身が前記冗長データ更新処理に係
るデータ送信の開始を禁止された記憶装置1−3では、
上記記憶装置1−1から受信した上記データフレーム情
報に、自身のデータ(Data3)を格納したユーザデータセ
グメント2を追加し、更に、前記ユーザデータセグメン
ト2に対応するフラグに“有効”を設定したデータフレ
ーム情報の生成/送信処理を実施し、更に、該処理に係
るステータス情報と前段の装置から受信したステータス
情報とに基づく新たなステータス情報を生成送信後、前
記アクセス要求を削除することによって、一連のライト
データ要求処理を完了する。
【0250】更に、自身が前記冗長データ更新処理を実
施すると判断した記憶装置1−4では、最終的に上記記
憶装置1−3から受信したデータ(Data1, Data2, Data
3)から、前記更新情報生成部16−4での排他的論理
和演算等によって、新たな冗長データ(DataP)を生成
し、更に、生成した冗長データ(DataP)を、前記ディス
ク制御部14−4を介してディスク部11−4に格納す
ることによって、冗長データ更新処理を実現する。
【0251】更に、記憶装置1−4では、上述の処理に
係るステータス情報と前段の装置から受信したステータ
ス情報とに基づく新たなステータス情報を生成し、上位
装置2に対して送信処理を実施した後、前記アクセス要
求を削除することによって、一連のライトデータ要求処
理を完了する。
【0252】尚、上記冗長データの更新処理に当って
は、前記Data Valid bit領域の対応するフラグが“有
効”に設定されているか否かを検出し、“有効”に設定
されている場合についてのみ冗長データの更新処理を実
施し、“無効”の設定が残っている場合は受信したデー
タフレーム情報を後段の装置に対して再送することによ
って、例えば、冗長データ更新を実施する記憶装置の後
段にデータ更新処理対象の記憶装置が位置する場合で
も、上記冗長データ更新処理を実現することが可能とな
る。
【0253】また、上述の実施形態では、障害状態にあ
る記憶装置1−2に格納されたデータのみに対する上位
装置2からのライトデータ要求を、上記記憶装置1−2
以外の記憶装置で処理する場合を例に説明したが、これ
に限定するものではなく、例えば、記憶装置1−1/2
に格納されたデータに対するライトデータ要求の場合、
上記記憶装置1−1において、上述のディスクリード処
理を実施することなく、上位装置2から受信した新デー
タ(Data1, Data2)の内、自身に対する新データ(Data1)
を、前記ディスク制御部14−1を介してディスク部1
1−1に格納することによって、データ更新処理を実現
し、更に、上位装置2から受信した新データ(Data1, Da
ta2)を前記ユーザデータセグメント0/1格納し、更
に、前記ユーザデータセグメント0/1に対応するフラ
グに“有効”を、他のユーザデータセグメントに対応す
るフラグに“無効”を設定した前記データフレーム情報
の送信処理を実施し、更に、該処理に係るステータス情
報の生成送信後、前記アクセス要求を削除することによ
って、一連のライトデータ要求処理を完了することが可
能である。
【0254】更に、上記協調制御情報29においては、
上位装置から設定可能であることが望ましく、更に、自
身の判断によって、前記動作モード情報等を設定可能で
あることが望ましい。
【0255】[第六の実施形態] (マルチパス制御) 以下、本発明に係る第六の実施形態を、図37、19を
用いて説明する。
【0256】第六の実施形態は、上述の実施形態の記憶
装置が、更に、複数のインタフェース制御部を具備し、
上位装置からのアクセス要求情報と、記憶装置サブシス
テムを構成する記憶装置間で転送されるユーザデータと
の転送処理を、異なるインタフェース(伝送路)を用い
て実現するものである。
【0257】図37は、複数(N, N>1)台の記憶装置1か
ら構成される記憶装置サブシステム4と、上位装置2と
から構成される情報処理システムの一例を示す図であ
る。
【0258】同図において、記憶装置サブシステム4を
構成する個々の記憶装置1が、複数のインタフェース制
御部A/B(13−a/b)を具備し、該インタフェー
ス制御部A13−aを用いて、前述の実施形態と同様
に、前記上位装置2と巡回型のインタフェース3−aを
介して直接接続される。同時に、該インタフェース制御
部B13−bを用いて、記憶装置サブシステム4を構成
する個々の記憶装置1が、巡回型のインタフェース3−
bを介して接続されている。
【0259】尚、上記情報処理システムの構成例とし
て、記憶装置サブシステム4を構成する個々の記憶装置
1のみを、前記インタフェース制御部B13−bを用い
て、巡回型のインタフェース3−bを介して接続する構
成としているが、後述の通り、これに限定するものでは
ない。
【0260】以下、記憶装置サブシステム4を構成する
記憶装置1−2おいて障害が発生した状態で、上位装置
2から上記障害状態にある記憶装置1−2に格納された
データに対するリードデータ要求を、上記記憶装置1−
2を除く他の記憶装置が協調して処理する場合を例に動
作を説明する。
【0261】図38は、障害状態にある記憶装置1−2
に格納されたデータに対する上位装置2からのリードデ
ータ要求を、上記記憶装置1−2以外の記憶装置で処理
する場合のデータ転送処理例を示す図である。
【0262】前記受信コマンド格納部26に、インタフ
ェース制御部A13−aを介して、上記アクセス要求情
報を格納した記憶装置1−2以外の記憶装置は、前述の
実施形態と同様に、上記アクセス要求情報と前記協調制
御情報29とに基づき、該アクセス要求を処理するに当
り、障害状態にある記憶装置1−2に格納されたデータ
の復元処理が必要であることを検出し、更に、自身が該
データ復元処理を実施するか否かを判別する。
【0263】障害状態にある記憶装置に格納されたデー
タの復元処理が必要と判断した記憶装置は、必要なら
ば、前記ディスク制御部14を介して、ディスク部11
に格納されている上記データ復元処理に必要なデータ
(図中、Data1, Data3, Data4)に対するディスクリー
ド処理を開始する。
【0264】自身が前記データ復元処理に係るデータ送
信の開始を許可された記憶装置1−1では、例えば、前
記ユーザデータセグメント0に自身のデータ(Data1)を
格納し、更に、前記ユーザデータセグメント0に対応す
るフラグに“有効”を、他のユーザデータセグメントに
対応するフラグに“無効”を設定した前記データフレー
ム情報の送信処理を、上記アクセス要求情報を受信した
インタフェース制御部Aとは異なるインタフェース制御
部Bを用いて実施し、更に、該処理に係るステータス情
報の生成送信後、前記アクセス要求を削除することによ
って、一連のリードデータ要求処理を完了する。
【0265】また、自身が前記データ復元処理に係るデ
ータ送信の開始を禁止された記憶装置1−3では、上記
記憶装置1−1から受信した上記データフレーム情報
に、自身のデータを格納したユーザデータセグメント1
を追加し、更に、前記ユーザデータセグメント1に対応
するフラグに“有効”を設定したデータフレーム情報の
生成/送信処理、更に、該処理に係るステータス情報と
前段の装置から受信したステータス情報とに基づく新た
なステータス情報を生成送信処理を、上記記憶装置1−
1と同様に、上記アクセス要求情報を受信したインタフ
ェース制御部Aとは異なるインタフェース制御部Bを用
いて実施した後、前記アクセス要求を削除することによ
って、一連のリードデータ要求処理を完了する。
【0266】更に、自身が前記データ復元処理を実施す
ると判断した記憶装置1−4では、上記記憶装置1−1
/3から、前記インタフェース制御部B13−4bを介
して受信したデータ(Data1, Data3)と、自身が格納し
上記データ復元処理に必要なデータ(Data4)とから、前
記更新情報生成部16−4での排他的論理和演算等によ
って、前記障害状態にある記憶装置1−2に格納された
データ(Data2)の復元処理を実施し、更に、復元したデ
ータ(Data2)を、前記インタフェース制御部A13−4
a用いて前記上位装置2に対するリードデータフレーム
情報の送信処理を実施するものである。
【0267】尚、詳細な説明は省略するが、ライトデー
タ処理においても同様に、上位装置からのアクセス要求
情報を受信したインタフェースと異なるインタフェース
を用いて、記憶装置サブシステムを構成する記憶装置間
で協調したデータ転送処理を実現することが可能であ
る。
【0268】また、上述の説明において、上位装置から
のアクセス要求情報を受信したインタフェースと異なる
インタフェースを用いて、記憶装置サブシステムを構成
する記憶装置間で協調したデータ転送処理を実施する場
合を例に説明しているが、これに限定するものではな
く。例えば、フレーム送信時のインターフェースの稼動
状況に基づき、前記協調処理を実施する記憶装置間での
データ転送処理を行うインタフェースを選択することも
可能であり、該データ転送処理を実施するインタフェー
ス上に上位装置2が接続されていても何ら問題は無い。
【0269】以上説明した各実施形態には、以下の効果
がある。本発明の第一の実施形態によれば、複数の記憶
装置から構成される記憶装置システムにおいて、該記憶
装置システムを構成する個々の記憶装置が、上位装置か
ら記憶装置システムに対するアクセス要求を、前記複数
の記憶装置で共有する手段と、上記共有したアクセス要
求について、自身が処理すべきか否かを判別する手段
と、更に、上位装置から記憶装置システムに送信される
ライトデータを、少なくとも、処理すべきと判断した記
憶装置に転送する手段とを具備することによって、個々
の記憶装置を制御する制御装置が不要で、また、記憶装
置の利用効率の向上が期待される記憶装置システムが実
現可能となる。
【0270】本発明の第二の実施形態によれば、複数の
記憶装置から構成される記憶装置システムにおいて、該
記憶装置システムを構成する少なくとも一台の記憶装置
が、上位装置から記憶装置システムに対するアクセス要
求を受領し、更に、当該記憶装置において、上記アクセ
ス要求を処理すべき記憶装置の判別を実施し、必要な場
合、前記上位装置から記憶装置システムに対するアクセ
ス要求を、処理すべき記憶装置に対して転送する手段を
具備することによって、個々の記憶装置を制御する制御
装置が不要で、また、記憶装置の利用効率の向上が期待
される記憶装置システムが実現可能となる。
【0271】本発明の第三の実施形態によれば、複数の
記憶装置から構成される記憶装置システムにおいて、記
憶装置システムを構成する個々の記憶装置が、少なくと
も上位装置から記憶装置システムに対するライトデータ
要求を共有する手段と、上記共有したライトデータ要求
について、対を成す複数の記憶装置間でライトデータの
転送処理と、当該ライトデータ要求に対するステータス
情報の送信処理とを同期して実施する手段とを具備する
ことによって、個々の記憶装置を制御する制御装置が不
要でインタフェース負荷を軽減する記憶装置システムが
実現可能となる。
【0272】
【発明の効果】本発明により、複数の記憶装置から構成
されるRAID1を含む記憶装置システムにおいて、上位装
置からのアクセス要求を、記憶装置システムを構成する
複数の記憶装置間で協調して処理ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報処理システムの一構成例を示す図
【図2】本発明の第一実施形態に係る記憶装置の一構成
例を示す図
【図3】本発明の第一実施形態に係るリード処理フロー
の一例を示す図
【図4】本発明の第一実施形態に係るリード処理におけ
る情報転送の一例を示す図
【図5】本発明の第一実施形態に係るライト処理フロー
の一例を示す図
【図6】本発明の第一実施形態に係るライト処理におけ
る情報転送の一例を示す図
【図7】本発明の第一実施形態に係る未更新領域管理情
報の一構成例を示す図
【図8】本発明の第一実施形態に係る未更新領域の更新
処理における情報転送の一例を示す図
【図9】本発明の第二実施形態に係る記憶装置の一構成
例を示す図
【図10】本発明の第二実施形態に係るリード処理フロ
ーの一例を示す図
【図11】本発明の第二実施形態に係るリード処理にお
ける情報転送の一例を示す図
【図12】本発明の第二実施形態に係るライト処理フロ
ーの一例を示す図
【図13】本発明の第二実施形態に係る未更新領域の更
新処理における情報転送の一例を示す図
【図14】本発明の第三実施形態に係るライト処理フロ
ーの一例を示す図
【図15】本発明の第三実施形態に係るライト処理にお
ける情報転送の一例を示す図
【図16】本発明の協調制御情報の一構成例を示す図
【図17】アクセス要求情報の一構成例を示す図
【図18】フレームヘッダ情報の一構成例を示す図
【図19】本発明のライト処理管理情報の一構成例を示
す図
【図20】本発明の情報処理システムの一構成例を示す
【図21】本発明の第四実施形態に係る記憶装置の一構
成例を示す図
【図22】本発明の第四実施形態に係る協調制御情報の
構成及び設定例を示す図
【図23】本発明で使用されるフレーム情報の一構成例
を示す図
【図24】本発明で使用されるフレーム情報を構成する
フレーム情報の一構成例を示す図
【図25】本発明で使用されるフレーム情報を構成する
アクセス要求情報の一構成例を示す図
【図26】本発明におけるアクセス要求情報の転送処理
フローの一例を示す図
【図27】本発明の第四実施形態に係るリードデータ転
送処理(単一)の一例を示す図
【図28】本発明の第四実施形態に係るリードデータ転
送処理(複数)の一例を示す図
【図29】本発明におけるデータフレーム情報の一構成
例を示す図
【図30】本発明の第四実施形態に係るライトデータ転
送処理(単一)の一例を示す図
【図31】本発明の第四実施形態に係るライトデータ転
送処理(複数)の一例を示す図
【図32】本発明の第四実施形態に係るリード処理フロ
ーの一例を示す図
【図33】本発明の第四実施形態に係るライト処理フロ
ーの一例を示す図
【図34】本発明の第五実施形態に係る協調制御情報の
構成及び設定例を示す図
【図35】本発明の第五実施形態に係るリードデータ転
送処理(縮退)の一例を示す図
【図36】本発明の第五実施形態に係るライトデータ転
送処理(縮退)の一例を示す図
【図37】本発明の第六実施形態に係る情報処理システ
ムの一構成例を示す図
【図38】本発明の第六実施形態に係るリードデータ転
送処理(縮退)の一例を示す図
【符号の説明】
1・・・記憶装置、2・・・上位装置、3・・・インタ
フェース(SAN:StorageArea Network)、4・・・記憶
装置システム、10・・・メイン制御部、11・・・デ
ィスク部(記憶媒体)、12・・・バッファ部、13・
・・インタフェース制御部、14・・・ディスク制御
部、15・・・バッファ制御部、20・・・受信部、2
1・・・送信部、22・・・受信フレーム処理部、23
・・・送信フレーム生成部、24・・・再送判定部、2
5・・・出力選択部、26・・・受信コマンド格納部、
27・・・送受信データ格納部、28・・・協調制御情
報、29・・・コマンド転送制御部、30・・・未更新
領域管理情報
フロントページの続き (72)発明者 齊木 栄作 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージ事業部内 Fターム(参考) 5B018 GA04 HA04 MA14 5B065 BA01 CA11 CA13 CA30 CC03 CC08 CE22 EA11 EA31 ZA02

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上位装置と接続された複数の記憶装置から
    なる記憶装置システムにおいて、 前記複数の記憶装置に含まれる第1の記憶装置が、 前記上位装置における前記記憶システムに対する情報処
    理についての要求を受信する手段と、 受信された前記要求を、前記複数の記憶装置に含まれる
    第2の記憶装置に転送可能な手段と、 受信された前記要求が、当該第1の記憶装置が実行すべ
    き要求である場合に、受信された前記要求が示す情報処
    理を実行する手段とを有することを特徴とする記憶装置
    システム。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の記憶装置システムにおい
    て、 前記情報処理を実行する手段は、当該第1の記憶装置が
    実行すべき要求を示す協調制御情報と受信された前記要
    求に基づいて、受信された前記要求を実行すべきと判断
    された場合に、前記情報処理を実行することを特徴とす
    る記憶装置システム。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の記憶装置システムにおい
    て、 前記要求には、前記情報処理を実行すべき記憶装置を示
    す第1の識別情報が含まれ、前記強調制御情報には、当
    該第1の記憶装置を識別する第2の識別情報が含まれ、 前記情報処理を実行する手段は、前記第1の識別情報と
    前記第2の識別情報が対応する場合に、前記情報処理を
    実行することを特徴とする記憶装置システム。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれかに記載の記憶装
    置システムにおいて、 前記第2の記憶装置が、 前記転送される要求を受信する手段と、 転送された前記要求が、当該第2の記憶装置で実行すべ
    き要求である場合に、転送された前記要求が示す情報処
    理を実行する手段とを有することを特徴とする記憶装置
    システム。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の記憶装置システムにおい
    て、 前記第1の記憶装置では、転送可能な手段が、転送する
    要求に当該第1の記憶装置を示す情報を付加し、 前記第2の記憶装置は、付加された前記第1の記憶装置
    を示す情報に基づいて、転送された前記要求の再度の転
    送を抑止する手段を、さらに有することを特徴とする記
    憶装置システム。
  6. 【請求項6】請求項1に記載の記憶装置システムにおい
    て、 前記転送可能な手段は、当該第1の記憶装置が実行すべ
    き要求を示す協調制御情報と受信された前記要求に基づ
    いて、受信された前記要求を実行すべきでないと判断さ
    れた場合に、受信された前記要求を、前記第2の記憶装
    置に転送することを特徴とする記憶装置システム。
  7. 【請求項7】請求項1または6のいずれかに記載の記憶
    装置システムにおいて、 前記転送可能な手段は、当該第1の記憶装置が実行すべ
    き要求を示す協調制御情報と受信された前記要求に基づ
    いて、受信された前記要求を前記第2の記憶装置が実行
    すべきと判断された場合に、受信された前記要求を、前
    記第2の記憶装置に転送することを特徴とする記憶装置
    システム。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の記憶装置システムにおい
    て、 前記要求には、前記情報処理を実行すべき記憶装置を示
    す第1の識別情報が含まれ、前記強調制御情報には、当
    該第1の記憶装置を識別する第2の識別情報が含まれ、 前記情報処理を実行する手段は、前記第1の識別情報と
    前記第2の識別情報が対応する場合に、前記情報処理を
    実行することを特徴とする記憶装置システム。
  9. 【請求項9】請求項1および6乃至8のいずれかに記載
    の記憶装置システムにおいて、 前記第2の記憶装置が、 前記転送される要求を受信する手段と、 転送された前記要求が、当該第2の記憶装置で実行すべ
    き要求である場合に、転送された前記要求が示す情報処
    理を実行する手段とを有することを特徴とする記憶装置
    システム。
  10. 【請求項10】請求項9に記載の記憶装置システムにお
    いて、 前記第1の記憶装置では、転送可能な手段が、転送する
    要求に当該第1の記憶装置を示す情報を付加し、 前記第2の記憶装置は、付加された前記第1の記憶装置
    を示す情報に基づいて、転送された前記要求の再度の転
    送を抑止する手段を、さらに有することを特徴とする記
    憶装置システム。
  11. 【請求項11】請求項1乃至10のいずれかに記載の記
    憶装置システムにおいて、 前記要求は、前記複数の記憶装置のいずれかに記憶され
    た情報に対する読み出し要求および前記複数の記憶装置
    のいずれかへの情報の書き込み要求のうち少なくとも一
    方が含まれることを特徴とする記憶装置システム。
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