JP2003041060A - 靴底用熱可塑性重合体組成物および靴底材 - Google Patents

靴底用熱可塑性重合体組成物および靴底材

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JP2003041060A
JP2003041060A JP2001227246A JP2001227246A JP2003041060A JP 2003041060 A JP2003041060 A JP 2003041060A JP 2001227246 A JP2001227246 A JP 2001227246A JP 2001227246 A JP2001227246 A JP 2001227246A JP 2003041060 A JP2003041060 A JP 2003041060A
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Minoru Furuichi
稔 古市
Koji Okada
公二 岡田
Akio Aoyama
彰夫 青山
Masaki Maeda
征希 前田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の1,2−ポリブタジエンの特徴である
優れた機能を有し、さらに流動性、着色性(高鮮映性)
に優れた油展1,2−ポリブタジエンを含有し、特に成
形外観、耐摩耗性に優れた靴底用熱可塑性重合体組成
物、およびこれを用いた靴底材を提供すること。 【解決手段】 (A)油展1,2−ポリブタジエン、お
よび(B)上記(A)成分以外の熱可塑性重合体を含有
する靴底用熱可塑性重合体組成物、この組成物を成形し
てなる靴底材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な油展1,2
−ポリブタジエンを用い、成形性に優れ、かつ柔軟性、
耐摩耗性、および力学強度特性に優れる靴底用熱可塑性
重合体組成物,およびこれを用いた靴底材に関する。
【0002】
【従来の技術】芳香族ビニル化合物と共役ジエン化合物
とのブロック共重合体は、熱可塑性エラストマーとし
て、一般の熱可塑性樹脂と同様な加工技術で成形加工で
き、その際に汎用ゴムの加工で通常必要とされる架橋剤
の配合および加熱架橋工程を特に必要とせず、しかも適
度のゴム弾性を有するなどの長所を有しているので、例
えば、射出成形により履き物底材が作製されている。し
かし、その反面、成形物の物性については、成形時の流
動性が悪いため、成形品の表面にフローマークが生じて
外観が不良となる欠点がある。成形品の外観不良を改善
するために、芳香族ビニル化合物と共役ジエン化合物と
のブロック共重合体に、1,2−ポリブタジエンをブレ
ンドすることが行われている。この方法を用いると、成
形品の外観不良は著しく改善されるが、履き物底材とし
ての重要な性能である耐摩耗性が低下するという問題を
抱えている。また、この1,2−ポリブタジエンを靴底
材に使用するに当たり、流動性の不足、低着色性が指摘
されるようになってきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の1,
2−ポリブタジエンの特徴である優れた機能を有し、さ
らに、成形性、着色性(高鮮映性)に優れた油展1,2
−ポリブタジエンを用いた、フローマークのない外観に
優れた成形品を与え、かつ柔軟性、耐摩耗性、軽量性に
優れる靴底用の熱可塑性重合体組成物を提供することに
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、(A)油展
1,2−ポリブタジエン、および(B)上記(A)成分
以外の熱可塑性重合体を含有する靴底用熱可塑性重合体
組成物に関する。ここで、(A)〜(B)成分の割合
は、(A)成分が1〜99重量部、(B)成分が99〜
1重量部〔ただし、(A)+(B)=100重量部〕で
ある。また、(B)成分としては、(A)成分以外の、
熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー、天然ゴムおよび
合成ゴムの群から選ばれた少なくとも1種が好ましい。
また、本発明の組成物には、(A)成分および(B)成
分の合計量100重量部に対し、さらに、(C)軟化剤
0〜300重量部、(D)無機充填剤0〜300重量
部、(E)酸化防止剤、滑剤、着色剤、紫外線吸収剤、
帯電防止剤、熱安定剤、老化防止剤,加工助剤、耐光
(候)剤および抗菌剤の群から選ばれた少なくとも1種
の他の添加剤0〜300重量部を配合してなり、かつこ
れら(C),(D)および(E)成分の合計量1〜60
0重量部を配合してもよい。さらに、本発明の組成物に
は、(A)成分および(B)成分の合計量100重量部
に対し、さらに、(F)発泡剤を1〜300重量部配合
してもよい。次に、本発明は、上記靴底用熱可塑性重合
体組成物を成形してなる靴底材に関する。
【0005】
【発明の実施の形態】(A)油展1,2−ポリブタジエ
1,2−ポリブタジエン;本発明の(A)成分に用いら
れる1,2−ポリブタジエンは、例えば、1,2−結合
含有量が70%以上のものであれば、いかなる1,2−
ポリブタジエンでもよいが、好ましくは、コバルト化合
物およびアルミノオキサンを含有する触媒の存在下に、
ブタジエンを重合して得られるものである。
【0006】本発明の(A)成分に用いられる1,2−
ポリブタジエンのブタジエン結合単位における1,2−
結合含有量は、70%以上、好ましくは80%以上、さ
らに好ましくは90%以上である。1,2−結合含有量
が70%以上であることにより、本発明の1,2−ポリ
ブタジエンが良好な熱可塑性エラストマーとしての性質
が発揮される。
【0007】なお、本発明の(A)成分に用いられる
1,2−ポリブタジエンは、結晶性を有する1,2−ポ
リブタジエンが好ましく、その融点は、好ましくは50
〜130℃、さらに好ましくは60〜120℃の範囲に
ある。融点がこの範囲にあることにより、引張強度、引
裂強度などの力学強度と柔軟性のバランスに優れる結果
となる。
【0008】本発明の1,2−ポリブタジエンは、ブタ
ジエン以外の共役ジエンが少量共重合していてもよい。
ブタジエン以外の共役ジエンとしては、1,3−ペンタ
ジエン、高級アルキル基で置換された1,3−ブタジエ
ン誘導体、2−アルキル置換−1,3−ブタジエンなど
が挙げられる。このうち、高級アルキル基で置換された
1,3−ブタジエン誘導体としては、1−ペンチル−
1,3−ブタジエン、1−ヘキシル−1,3−ブタジエ
ン、1−ヘプチル−1,3−ブタジエン、1−オクチル
−1,3−ブタジエンなどが挙げられる。
【0009】ここで、2−アルキル置換−1,3−ブタ
ジエンの代表的なものは、2−メチル−1,3−ブタジ
エン(イソプレン)、2−エチル−1,3−ブタジエ
ン、2−プロピル−1,3−ブタジエン、2−イソプロ
ピル−1,3−ブタジエン、2−ブチル−1,3−ブタ
ジエン、2−イソブチル−1,3−ブタジエン、2−ア
ミル−1,3−ブタジエン、2−イソアミル−1,3−
ブタジエン、2−ヘキシル−1,3−ブタジエン、2−
シクロヘキシル−1,3−ブタジエン、2−イソヘキシ
ル−1,3−ブタジエン、2−ヘプチル−1,3−ブタ
ジエン、2−イソヘプチル−1,3−ブタジエン、2−
オクチル−1,3−ブタジエン、2−イソオクチル−
1,3−ブタジエンなどが挙げられる。これらの共役ジ
エンのなかで、ブタジエンと共重合される好ましい共役
ジエンとしては、イソプレン、1,3−ペンタジエンが
挙げられる。重合に供される単量体成分中のブタジエン
の含有量は50モル%以上、特には70モル%以上が好
ましい。
【0010】本発明の(A)成分に用いられる1,2−
ポリブタジエンは、上述したように、好ましくは、コバ
ルト化合物およびアルミノオキサンを含有する触媒の存
在下に、ブタジエンを重合して得られる。上記コバルト
化合物としては、好ましくは炭素数4以上のコバルトの
有機酸塩を挙げることができる。このコバルトの有機酸
塩の具体例として、酪酸塩、ヘキサン酸塩、ヘプチル酸
塩、2−エチル−ヘキシル酸などのオクチル酸塩、デカ
ン酸塩や、ステアリン酸、オレイン酸、エルカ酸などの
高級脂肪酸塩、安息香酸塩、トリル酸塩、キシリル酸
塩、エチル安息香酸などのアルキル、アラルキル、アリ
ル置換安息香酸酸塩やナフトエ酸塩、アルキル、アラル
キルもしくはアリル置換ナフトエ酸塩を挙げることがで
きる。これらのうち、2−エチルヘキシル酸のいわゆる
オクチル酸塩や、ステアリン酸塩、安息香酸塩が、炭化
水素溶媒への優れた溶解性のために好ましい。
【0011】上記アルミノオキサンとしては、例えば下
記一般式(I)または一般式(II)で表されるものを挙
げることができる。
【0012】
【化1】
【0013】この一般式(I)あるいは(II)で表され
るアルミノオキサンにおいて、Rはメチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基などの炭化水素基であり、好
ましくはメチル基、エチル基であり、特に好ましくはメ
チル基である。また、mは、2以上、好ましくは5以
上、さらに好ましくは10〜100の整数である。アル
ミノオキサンの具体例としては、メチルアルミノオキサ
ン、エチルアルミノオキサン、プロピルアルミノオキサ
ン、ブチルアルミノオキサンなどを挙げることができ、
メチルアルミノオキサンが特に好ましい。
【0014】重合触媒は、上記コバルト化合物とアルミ
ノオキサン以外に、ホスフィン化合物を含有することが
極めて好ましい。ホスフィン化合物は、重合触媒の活性
化、ビニル結合構造および結晶性の制御に有効な成分で
あり、好ましくは下記一般式(III)で表される有機リ
ン化合物を挙げることができる。
【0015】P(Ar)n(R´)3-n ……(III) 一般式(III)中、Arは下記で示される基を示す。
【0016】
【化2】
【0017】(上記基において、R1,R2,R3は、同
一または異なって、水素原子、炭素数が好ましくは1〜
6のアルキル基、ハロゲン原子、炭素数が好ましくは1
〜6のアルコキシ基または炭素数が好ましくは6〜12
のアリール基を表す。) また、一般式(III)中、R´はシクロアルキル基、ア
ルキル置換シクロアルキル基を示し、nは0〜3の整数
である。
【0018】一般式(III)で表されるホスフィン化合
物としては、具体的に、トリ−(3−メチルフェニル)
ホスフィン、トリ−(3−エチルフェニル)ホスフィ
ン、トリ−(3,5−ジメチルフェニル)ホスフィン、
トリ−(3,4−ジメチルフェニル)ホスフィン、トリ
−(3−イソプロピルフェニル)ホスフィン、トリ−
(3−t−ブチルフェニル)ホスフィン、トリ−(3,
5−ジエチルフェニル)ホスフィン、トリ−(3−メチ
ル−5−エチルフェニル)ホスフィン)、トリ−(3−
フェニルフェニル)ホスフィン、トリ−(3,4,5−
トリメチルフェニル)ホスフィン、トリ−(4−メトキ
シ−3,5−ジメチルフェニル)ホスフィン、トリ−
(4−エトキシ−3,5−ジエチルフェニル)ホスフィ
ン、トリ−(4−ブトキシ−3,5−ジブチルフェニ
ル)ホスフィン、トリ(p−メトキシフェニルホスフィ
ン)、トリシクロヘキシルホスフィン、ジシクロヘキシ
ルフェニルホスフィン、トリベンジルホスフィン、トリ
(4−メチルフェニルホスフィン)、トリ(4−エチル
フェニルホスフィン)などを挙げることができる。これ
らのうち、特に好ましいものとしては、トリフェニルホ
スフィン、トリ−(3−メチルフェニル)ホスフィン、
トリ−(4−メトキシ−3,5−ジメチルフェニル)ホ
スフィンなどが挙げられる。
【0019】また、コバルト化合物として、下記一般式
(IV)で表される化合物を用いることができる。
【0020】
【化3】
【0021】上記一般式(IV)で表される化合物は、塩
化コバルトに対し上記一般式(III)においてnが3であ
るホスフィン化合物を配位子に持つ錯体である。このコ
バルト化合物の使用に際しては、あらかじめ合成したも
のを使用してもよいし、あるいは重合系中に塩化コバル
トとホスフィン化合物を接触させる方法で使用してもよ
い。錯体中のホスフィン化合物を種々選択することによ
り、得られる1,2−ポリブタジエンの1,2−結合の
量、結晶化度の制御を行なうことができる。
【0022】上記一般式(IV)で表されるコバルト化合
物の具体例としては、コバルトビス(トリフェニルホス
フィン)ジクロライド、コバルトビス〔トリス(3−メ
チルフェニルホスフィン)〕ジクロライド、コバルトビ
ス〔トリス(3−エチルフェニルホスフィン)〕ジクロ
ライド、コバルトビス〔トリス(4−メチルフェニルホ
スフィン)〕ジクロライド、コバルトビス〔トリス
(3,5−ジメチルフェニルホスフィン)〕ジクロライ
ド、コバルトビス〔トリス(3,4−ジメチルフェニル
ホスフィン)〕ジクロライド、コバルトビス〔トリス
(3−イソプロピルフェニルホスフィン)〕ジクロライ
ド、コバルトビス〔トリス(3−t−ブチルフェニルホ
スフィン)〕ジクロライド、コバルトビス〔トリス
(3,5−ジエチルフェニルホスフィン)〕ジクロライ
ド、コバルトビス〔トリス(3−メチル−5−エチルフ
ェニルホスフィン)〕ジクロライド、コバルトビス〔ト
リス(3−フェニルフェニルホスフィン)〕ジクロライ
ド、コバルトビス〔トリス(3,4,5−トリメチルフ
ェニルホスフィン)〕ジクロライド、コバルトビス〔ト
リス(4−メトキシ−3,5−ジメチルフェニルホスフ
ィン)〕ジクロライド、コバルトビス〔トリス(4−エ
トキシ−3,5−ジエチルフェニルホスフィン)〕ジク
ロライド、コバルトビス〔トリス(4−ブトキシ−3,
5−ジブチルフェニルホスフィン)〕ジクロライド、コ
バルトビス〔トリス(4−メトキシフェニルホスフィ
ン)〕ジクロライド、コバルトビス〔トリス(3−メト
キシフェニルホスフィン)〕ジクロライド、コバルトビ
ス〔トリス(4−ドデシルフェニルホスフィン)〕ジク
ロライド、コバルトビス〔トリス(4−エチルフェニル
ホスフィン)〕ジクロライドなどを使用することができ
る。
【0023】これらのうち、特に好ましいものとして
は、コバルトビス(トリフェニルホスフィン)ジクロラ
イド、コバルトビス〔トリス(3−メチルフェニルホス
フィン)〕ジクロライド、コバルトビス〔トリス(3,
5−ジメチルフェニルホスフィン)〕ジクロライド、コ
バルトビス〔トリス(4−メトキシ−3,5−ジメチル
フェニルホスフィン)〕ジクロライドなどが挙げられ
る。
【0024】触媒の使用量は、ブタジエンの単独重合の
場合は、ブタジエン1モル当たり、共重合する場合は、
ブタジエンとブタジエン以外の共役ジエンとの合計量1
モル当たり、コバルト化合物を、コバルト原子換算で
0.001〜1ミリモル、好ましくは0.01〜0.5
ミリモル程度使用する。また、ホスフィン化合物の使用
量は、コバルト原子に対するリン原子の比(P/Co)
として、通常、0.1〜50、好ましくは0.5〜2
0、さらに好ましくは1〜20である。さらに、アルミ
ノオキサンの使用量は、コバルト化合物のコバルト原子
に対するアルミニウム原子の比(Al/Co)として、
通常、4〜107、好ましくは10〜106である。な
お、一般式(IV)で表される錯体を用いる場合は、ホス
フィン化合物の使用量がコバルト原子に対するリン原子
の比(P/Co)が2であるとし、アルミノオキサンの
使用量は、上記の記載に従う。
【0025】重合溶媒として用いられる不活性有機溶媒
としては、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、クメ
ンなどの芳香族炭化水素溶媒、n−ペンタン、n−ヘキ
サン、n−ブタンなどの脂肪族炭化水素溶媒、シクロペ
ンタン、メチルシクロペンタン、シクロヘキサンなどの
脂環族炭化水素溶媒およびこれらの混合物が挙げられ
る。
【0026】重合温度は、通常、−50〜120℃で、
好ましくは−20〜100℃である。重合反応は、回分
式でも、連続式でもよい。なお、溶媒中の単量体濃度
は、通常、5〜50重量%、好ましくは10〜35重量
%である。また、重合体を製造するために、本発明の触
媒および重合体を失活させないために、重合系内に酸
素、水あるいは炭酸ガスなどの失活作用のある化合物の
混入を極力なくすような配慮が必要である。重合反応が
所望の段階まで進行したら反応混合物をアルコール、そ
の他の重合停止剤、老化防止剤、酸化防止剤、紫外線吸
収剤などを添加し、次いで通常の方法に従って生成重合
体を分離、洗浄、乾燥して本発明に用いられる1,2−
ポリブタジエンを得ることができる。
【0027】本発明の(A)成分に用いられる1,2−
ポリブタジエンの重量平均分子量は、好ましくは1万〜
500万、さらに好ましくは1万〜150万、特に好ま
しくは5万〜100万である。重量平均分子量が1万未
満では油展後の流動性が極端に高く、以後の加工が非常
に困難となり、一方、500万を超えると油展後の流動
性が極端に低く、加工が非常に困難となり好ましくな
い。
【0028】本発明の(A)成分に用いられる1,2−
ポリブタジエンは、単独で、架橋を行わない状態でも十
分な強度が得られるため、射出成形、押し出し成形など
工業部品やフィルム用途などの非架橋成形用途に好適で
ある。その際、加工方法としては特に制限はなく、通常
の樹脂、ゴム加工時に用いられるロール、ニーダー、バ
ンバリーミキサー、スクリュー押出機、フィーダールー
ダー押出機などを用いた溶融混練りなどによる混合が可
能である。
【0029】伸展油;上述した1,2−ポリブタジエン
を油展して、本発明の(A)油展1,2−ポリブタジエ
ンを調製するために用いる伸展油としては、ジエン系重
合体に対して通常用いられる伸展油や軟化剤であれば特
に制限はないが、例えば、鉱物油系の伸展油を好適例と
して挙げることができる。
【0030】鉱物油系の伸展油としては、好ましくは粘
度比重恒数(または粘度比重定数という。以下、V.
G.C.と略す。)で0.790〜0.999、さらに
好ましくはV.G.C.が0.790〜0.949、特
に好ましくはV.G.C.が0.790〜0.912の
ものである。伸展油としては、一般にアロマティック系
伸展油、ナフテン系伸展油、パラフィン系伸展油が知ら
れている。
【0031】このうち、上記粘度比重恒数を満たすアロ
マティック系伸展油としては、出光興産(株)製の、ダ
イアナプロセスオイルAC−12,AC460,AH−
16,AH−58、エクソンモービル(有)製の、モー
ビルゾールK,同22,同130、日鉱共石(株)製
の、共石プロセスX50,X100,X140、シェル
化学(株)製の、レゾックスNo.3、デュートレックス
729UK、日本石油(株)製の、コウモレックス20
0,300,500,700、エクソンモービル(有)
製の、エッソプロセスオイル110,同120、三菱石
油(株)製の、三菱34ヘビープロセス油、三菱44ヘ
ビープロセス油、三菱38ヘビープロセス油、三菱39
ヘビープロセス油などが挙げられる。
【0032】また、上記粘度比重恒数を満たすナフテン
系伸展油としては、出光興産(株)製の、ダイアナプロ
セスオイルNS−24,NS−100,NM−26,N
M−280,NP−24、エクソンモービル(有)製の
ナプレックス38、富士興産(株)製の、フッコールF
LEX#1060N,#1150N,#1400N,#
2040N,#2050N、日鉱共石(株)製の、共石
プロセスR25,R50,R200,R1000、シェ
ル化学(株)製の、シェルフレックス371JY,同3
71N,同451,同N−40,同22,同22R,同
32R,同100R,同100S,同100SA,同2
20RS,同220S,同260,同320R,同68
0、日本石油(株)製のコウモレックス2号プロセスオ
イル、エクソンモービル(有)製の、エッソプロセスオ
イルL−2,同765、三菱石油(株)製の三菱20ラ
イトプロセス油などが挙げられる。
【0033】さらに、上記粘度比重恒数を満たすパラフ
ィン系伸展油としては、出光興産(株)製の、ダイアナ
プロセスオイルPW−90,PW−380,PS−3
2,PS−90,PS−430、富士興産(株)製の、
フッコールプロセスP−100,P−200,P−30
0,P400,P−500、日鉱共石(株)製の、共石
プロセスP−200,P−300,P−500,共石E
PT750,同1000,共石プロセスS90、シェル
化学(株)製の、ルブレックス26,同100,同46
0、エクソンモービル(有)製の、エッソプロセスオイ
ル815,同845,同B−1、エクソンモービル
(有)製のナプレックス32、三菱石油(株)製の三菱
10ライトプロセス油などが挙げられる。
【0034】このように、1,2−ポリブタジエンが伸
展油によって油展されていることにより、カーボンブラ
ック、シリカなどの充填剤を1,2−ポリブタジエンに
均一に微分散させることが可能になるばかりではなく、
加工性や成形品の諸特性を著しく向上させることができ
る。また、これにより、驚くべきことに、得られる
(A)油展1,2−ポリブタジエンを用いた熱可塑性重
合体組成物の成形品の機械的強度、特に耐摩耗性を向上
させることができる。さらに、この(A)油展1,2−
ポリブタジエンを(B)成分とブレンドすることによ
り、得られる靴底材の成形外観,着色性(高鮮映性)が
一段と優れたものとなる。
【0035】本発明の(A)油展1,2ポリブタジエン
を調整するために用いられる伸展油の配合量は、1,2
−ポリブタジエン100重量部に対して、1〜200重
量部、好ましくは10〜100重量部、さらに好ましく
は15〜80重量部、特に好ましくは20〜70重量部
である。1重量部未満では、耐摩耗性向上効果や加工
性、成形性に乏しく、一方、200重量部を超えると、
著しく軟質化し加工性に劣る。
【0036】油展方法としては特に制限はなく、例え
ば、1,2−ポリブタジエンの重合溶液に伸展油を添加
し、溶液状態で混合する方法を挙げることができる。こ
の方法は、操作上、1,2−ポリブタジエンと伸展油と
を混合する過程を省略することができ、両者の混合均一
性に優れる点から好ましい。重合体溶液に伸展油を添加
する場合は、重合の終了後、例えば、末端変性剤の添加
後または重合停止剤の添加後が好ましい。有機溶剤を含
む重合体溶液中に、伸展油を必要量添加して、溶液状態
でよく混合する(第1工程)。次に、伸展油を含む重
合体溶液中にスチームを吹き込むスチームストリッピン
グ法によってクラムを得るか、あるいは伸展油を含む
重合体溶液をエクストルーダー、デボラチライザーなど
の手段により、直接、脱溶剤を行なって、油展1,2−
ポリブタジエンと溶剤とを分離する(第2工程)。得ら
れた油展1,2−ポリブタジエンは、必要に応じて、真
空乾燥機、熱風乾燥機やロールなどにより乾燥し(第3
工程)、目的とする(A)油展1,2−ポリブタジエン
を単離することができる。また、油展方法として、1,
2−ポリブタジエンと伸展油とを溶融状態でブレンドし
て、(A)油展1,2−ポリブタジエンを調製すること
もできる。この場合、ブレンド方法としては、単軸押し
出し機、二軸押し出し機、バンバリー、ロール、ニーダ
ー、プラストミルなどが採用され、溶融混練温度は14
0〜160℃が好適である。
【0037】(B)熱可塑性重合体;ここで、本発明で
用いられる(B)熱可塑性重合体としては、(A)成分
以外の、熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー、天然ゴ
ムおよび合成ゴムの群から選ばれた少なくとも1種が挙
げられる。
【0038】このうち、上記(A)成分以外の熱可塑性
樹脂としては、可塑化する温度が50〜450℃の熱可
塑性樹脂であれば、特に制限無く使用でき、例えばスチ
レン系樹脂(例えば、ポリスチレン、ブタジエン・スチ
レン共重合体、アクリロニトリル・スチレン共重合体、
アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体な
ど)、ABS樹脂、AES樹脂、AAS樹脂、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン樹脂、エ
チレン−エチルアクリレート樹脂、ポリ塩化ビニル、ポ
リ塩化ビニリデン、ポリブテン、ポリカーボネート、ポ
リアセタール、ポリフェニレンオキシド、ポリメチルメ
タクリレート、飽和ポリエステル樹脂(例えば、ポリ乳
酸のようなヒドロキシカルボン酸縮合物、ポリブチレン
サクシネートのようなジオールとジカルボン酸の縮合物
など)、ポリアミド樹脂、フッ素樹脂、ポリサルフォ
ン、ポリエーテルサルフォン、ポリアリレート、ポリエ
ーテルエーテルケトン、液晶ポリマーなどの1種単独ま
たは2種以上の混合物が挙げられる。熱可塑性樹脂の中
で好ましいものは、ポリスチレン、ブタジエン・スチレ
ン共重合体、アクリロニトリル・スチレン共重合体、A
BS樹脂、AES樹脂、AAS樹脂、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリ塩化ビニル、飽和ポリエステル樹
脂、ポリアミド樹脂である。
【0039】また、熱可塑性エラストマーとしては、例
えば、ハードセグメントの化学組成による分類によれ
ば、スチレン系熱可塑性エラストマー(SBCと略記さ
れる。以下、括弧内は略記号を表す)、オレフィン系熱
可塑性エラストマー(TPO)、ウレタン系熱可塑性エ
ラストマー(TPU)、エステル系熱可塑性エラストマ
ー(TPEE)、アミド系熱可塑性エラストマー(TP
AE)などが挙げられる。また、そのほか、塩ビ系熱可
塑性エラストマー(TPVC)、イオンクラスター型熱
可塑性エラストマー(アイオノマー)、フッ素樹脂を拘
束ブロックとして含むフッ素系熱可塑性エラストマーな
どがある(なお、樹脂/ゴムブレンドによる熱可塑性エ
ラストマーのうち、ソフトセグメントとなるゴム分を架
橋させながら混練し、ゴム分散粒径を細かくすることに
より性能を向上させる動的架橋によるTPOをTPVと
言う場合がある)。これら熱可塑性エラストマーは、1
種または2種以上の混合物が挙げられる。
【0040】SBCとして好ましいものは、スチレン−
ブタジエン−スチレンブロックコポリマー(SBS)、
スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマー
(SIS)、スチレン−エチレン・ブチレン−スチレン
ブロックコポリマー(SEBS)、官能基付与型SEB
S(f−SEBS)、スチレン−エチレン・プロピレン
−スチレンブロックコポリマー(SEPS)、ランダム
タイプの水素添加型スチレン・ブタジエンポリマー(H
SBR)である。
【0041】TPOとして好ましいものは、PP、PE
などのポリオレフィンにEP、EPDM、EBM、EB
DMなどのエラストマーを混合しバンバリーやプラスト
ミルなどの混合機でコンパウンドした単純ブレンド型T
PO(s−TPO)、ハードセグメントであるオレフィ
ンモノマーを重合し、次いで同一のプラントまたは同一
の反応器でソフトセグメントであるオレフィンモノマー
を重合する(順序は逆であってもよい)インプラント化
TPO(i−TPO)、バンバリーやプラストミルなど
の混合機で、混合と同時にゴムを加硫して作った動的加
硫型TPO(TPV)である。さらにTPVとして好ま
しくは、ハードセグメントにPP、ソフトセグメントに
EPDMを組み合わせたPP−EPDM(以下、左側記
載がハードセグメント、右側記載がソフトセグメン
ト)、PP−ニトリルゴム(NBR)、PP−アクリル
ゴム(ACM)、PP−天然ゴム(NR)、PP−ブチ
ルゴム(IIR)、PE−EPDM、PE−NR、ナイ
ロン−NBR、ナイロン−ACM、ポリエステル−クロ
ロプレン(CR)、PVC−NBRである。
【0042】TPUとして好ましいものは、ハードセグ
メントに用いられるジイソシアネートがトルエンジイソ
シアネートであるもの、4,4’−ジフェニルメタンジ
イソシアネートであるもの、1,6−ヘキサメチレンジ
イソシアネートであるもの、2,2,4(2,4,4)
−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネートであるも
の、p−フェニレンジイソシアネートであるもの、4,
4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネートである
もの、3,3’−ジメチルジフェニル−4,4’−ジシ
ソシアネートであるもの、1,5’ナフタレンジイソシ
アネートであるもの、トランス−1,4−シクロヘキシ
ルジイソシアネートであるもの、リジンジイソシアネー
トであるもの、およびこれらの2種以上の混合物である
ものである。
【0043】TPEEとして好ましいものは、ハードセ
グメントが芳香族系結晶性ポリエステルでありソフトセ
グメントとしてポリエーテルを用いるポリエステル・ポ
リエーテル型TPEE、ハードセグメントが芳香族系結
晶性ポリエステルでありソフトセグメントとして脂肪族
系ポリエステルを用いるポリエステル・ポリエステル型
TPEE、ハードセグメントが液晶分子でありソフトセ
グメントが脂肪族系ポリエステルである液晶性TPEE
である。さらに好ましくは、ポリエステル・ポリエーテ
ル型TPEEとしてはハードセグメントがブタンジオー
ルとテレフタル酸ジメチルの重縮合体、エチレングリコ
ールとテレフタル酸ジメチルの重縮合体、ブタンジオー
ルと2,6−ナフタレンジカルボン酸の重縮合体、エチ
レングリコールと2,6ナフタレンジカルボン酸の重縮
合体のいずれかまたは混合物であり、ソフトセグメント
がポリテトラメチレンエーテルグリコール、ポリ(1,
2−プロピレンオキシド)グリコール、ポリ(エチレン
オキシド)グリコールのいずれかまたは混合物である。
ポリエステル・ポリエステル型TPEEとしてさらに好
ましくは、ハードセグメントはポリエステル・ポリエー
テル型TPEEと同じであるが、ソフトセグメントがポ
リラクトンタイプの脂肪族系ポリエステルである。ま
た、液晶性TPEEとしてさらに好ましくは、ハードセ
グメントがサーモトロピック液晶ポリマーであり、特に
ジヒドロキシ−パラクォーターフェニルのような低分子
液晶化合物を使用し、ソフトセグメントに脂肪族系ポリ
エステルを用いたマルチブロックコポリマーである。
【0044】TPAEとして、好ましくはハードセグメ
ントがポリアミドであり、ソフトセグメントがTgの低
いポリエーテルやポリエステルを用いたマルチブロック
コポリマーであり、さらに好ましくはハードセグメント
がナイロン−6、ナイロン−6,6、ナイロン−6,1
0、ナイロン−11、ナイロン−12であり、ソフトセ
グメントがポリエーテルジオール、ポリエステルジオー
ルであり、特に好ましくは、ソフトセグメントがジオー
ルポリ(オキシテトラメチレン)グリコール、ポリ(オ
キシプロピレン)グリコール、ポリ(エチレンアジペー
ト)グリコール、ポリ(ブチレン−1,4−アジペー
ト)グリコールの内少なくとも1種からなるものであ
る。
【0045】TPVCとして、好ましくはハードセグメ
ントに高分子量のポリ塩化ビニル(以下、PVCと略
す)を用いて微結晶部分で架橋点の働きを持たせソフト
セグメントに可塑性剤で可塑化されたPVCを用いたも
の、ハードセグメントに部分架橋または分岐構造を導入
したPVCを用いソフトセグメントに可塑剤で可塑化さ
れたPVCを用いたもの、ハードセグメントにPVCを
もちいソフトセグメントに部分架橋NBRなどのゴムお
よび/またはTPU、TPEEなどのTPEを用いたも
の単独で、あるいは2種以上を混合したものがある。
【0046】また、天然ゴムとしては、特に制限無く使
用できるが、例えば、アラビアゴム、インドゴムなどの
1種または2種以上の混合物が挙げられる。また、合成
ゴムとしては、特に制限無く使用できるが、例えば、ポ
リブタジエンゴム、ポリイソプレンゴム、イソブチレン
・イソプレンゴム、エチレン−α−オレフィン−(ジエ
ン)共重合体(例えば、EPM、EBM、EOM、EP
DM、EBDMなど)、芳香族ビニル化合物−共役ジエ
ン化合物−(α−オレフィン)共重合体(例えば、SB
Rなど)、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、フッ素
ゴム、シリコーンゴム、ハロゲン化ブチルゴム(例え
ば、塩素化ブチルゴム、臭素化ブチルゴムなど)などの
1種単独または2種以上の混合物が挙げられる。上記熱
可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー、天然ゴム、合成ゴ
ムなどは、1種単独あるいは2種以上の混合物として使
用することもできる。
【0047】本発明の組成物において、(A)油展1,
2−ポリブタジエンと(B)熱可塑性重合体の配合割合
は、(A)成分が1〜99重量部、好ましくは2〜50
重量部、さらに好ましくは3〜30重量部、(B)成分
が99〜1重量部、好ましくは98〜50重量部、さら
に好ましくは97〜70重量部〔ただし、(A)+
(B)=100重量部〕である。このような(B)熱可
塑性重合体を上記の範囲で用いることにより、加工性、
成形性、着色性(高鮮映性)、成形外観、柔軟性、耐摩
耗性、軽量性および力学強度特性の優れた本発明の組成
物を得ることができる。
【0048】なお、本発明の熱可塑性重合体組成物は、
上記(A)〜(B)成分を必須成分として含有するが、
必要に応じて、さらに、下記(C)〜(F)成分を配合
してもよい。
【0049】(C)軟化剤 (C)軟化剤は、(A)油展1,2−ポリブタジエン製
造に用いられる以外の伸展油であり、本発明の組成物
に、別途、配合することができる。この伸展油として
は、(A)成分において用いられる伸展油と同様の種類
を挙げることができる。この場合、伸展油の配合量は、
(A)〜(B)成分の合計量100重量部に対し、0〜
300重量部、好ましくは1〜100重量部程度であ
る。
【0050】(D)無機充填剤 本発明の組成物に配合される(D)無機充填剤として
は、例えば、ガラス繊維、ガラスビーズ、チタン酸カリ
ウム、タルク、マイカ、硫酸バリウム、カーボンブラッ
ク、シリカ、カーボン−シリカデュアル・フェイズ・フ
ィラー、クレー、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムな
どを挙げることができる。(E)無機充填剤の配合量
は、(A)〜(B)成分の合計量100重量部に対し、
通常、0〜300重量部、好ましくは1〜200重量部
である。
【0051】(E)他の添加剤 本発明の組成物には、目的を損なわない範囲で必要に応
じて、酸化防止剤、滑剤、着色剤、紫外線吸収剤、帯電
防止剤、熱安定剤、老化防止剤,加工助剤、耐光(候)
剤、抗菌剤などを添加することができる。
【0052】本発明の組成物は、酸化防止剤を使用する
ことにより製品寿命を長くすることが可能である。この
場合に使用される酸化防止剤としては、フェノール系酸
化防止剤、イオウ系酸化防止剤、アミン系酸化防止剤な
どが挙げられるが、フェノール系酸化防止剤が特に好ま
しい。これらの酸化防止剤は、単独で、あるいは2種以
上組み合わせて用いることができる。酸化防止剤の配合
量は、(A)成分と(B)成分との合計100重量部当
たり、0.1〜10重量部が好ましく、特に好ましくは
0.2〜5重量部である。
【0053】本発明に使用可能な滑剤としては、押出し
安定性を付与するために一般的に使用されるパラフィン
系および炭化水素樹脂、金属石けん、脂肪酸、脂肪酸ア
ミド、脂肪酸エステル、脂肪族金属塩などが挙げられ
る。着色剤としては、無機顔料および有機顔料の中か
ら、適宜選択して使用する。
【0054】以上の(E)他の添加剤の配合割合は、特
に限定されるものではないが、それぞれ、上記(A)〜
(B)成分の合計量100重量部に対し、0〜300重量
部、好ましくは1〜300重量部、さらに好ましくは1
〜200重量部である。以上(C),(D)および
(E)成分の合計量は、(A)〜(B)成分の合計量1
00重量部に対し1〜600重量部、好ましくは3〜5
00重量部である。
【0055】(F)発泡剤 発泡剤としては、本発明の重合体組成物の組成によって
異なるが、例えば、それ自体公知の無機発泡剤または有
機発泡剤を用いることができる。発泡剤の具体例とし
て、重炭酸ナトリウム、重炭酸アンモニウム、炭酸ナト
リウム、炭酸アンモニウム、アゾジカルボンアミド、ジ
ニトロソペンタメチレンテトラミン、ジニトロソテレフ
タルアミド、アゾビスイソブチロニトリル、アゾジカル
ボン酸バリウム、トルエンスルホニルヒドラジドなどの
スルホニルヒドラジド類などを挙げることができる。な
かでも、アゾジカルボンアミド、ジニトロソペンタメチ
レンテトラミン、スルホニルヒドラジド類がより好まし
いものである。これらの発泡剤は、尿素、尿素誘導体な
どの公知の発泡助剤と併用してもよい。発泡剤の配合量
は、成形材料のポリマーの種類、靴底材の具体的用途に
よって異なるが、(A)〜(B)成分の合計量100重
量部に対して、1〜300重量部、好ましくは2〜30
0重量部である。発泡剤の使用量が少ないと発泡倍率が
低い発泡体しか得られず、一方、300重量部より多い
と発泡剤の分解によって発生するガスが多くなり、ガス
圧が異常に高くなり過ぎて、得られる発泡体に亀裂が生
ずることがある。また、組成物を発泡させる方法とし
て、炭酸ガス、水などを所定量含有させ、種々の成形方
法により発泡成形体を得る方法がある。例えば、射出成
形の場合、炭酸ガスを(A)〜(B)成分の合計量10
0重量部に対し、0.5重量部程度含有させた組成物
は、可塑化・溶融された状態で計量部にあるときは高
温、高圧により発泡しないが、射出成形により金型内に
充填される際、圧力低下により含有されていた炭酸ガス
が気化し、成形品内部が発泡した成形品を得ることがで
きる。
【0056】なお、本発明の靴底用熱可塑性重合体組成
物は、架橋剤を用いなくても靴底材として使用できる
が、靴底材として成形したのち、必要に応じて、電子線
架橋、紫外線架橋、あるいはシラノール化合物架橋を靴
底材として成形した後に行ってもよい。
【0057】電子線架橋の場合には、本発明の靴底用熱
可塑性重合体組成物単独でも可能であるが、好ましくは
多官能性モノマーとの組み合わせからなる電子線架橋シ
ステムが挙げられる。この場合に用いられる電子線装置
としては、例えば走査型(スキャンタイプ),カーテン
型(リニアカソードタイプ,イオンプラズマタイプ)が
使用される。また、電子線照射の条件としては、処理能
力1〜3000Mrad・m/min,加速電圧10k
V〜3000kVなどが挙げられる。多官能性モノマー
の具体例としては、トリメチロールプロパントリメアク
リレート、エチレングリコールジメタクリレート、トリ
アリルイソシアネート、ジアリルフタレートなどであ
る。この場合の多官能性モノマーの使用量は、(A)〜
(B)成分の合計量100重量部に対し0.01〜50
重量部である。
【0058】紫外線架橋の場合も、本発明の靴底用熱可
塑性重合体組成物単独でも可能であるが、光増感剤を用
いると更に効率良く架橋ができる。光増感剤としては、
高圧水銀灯の波長域である260〜400nmで増感
し、かつ油展1,2−ポリブタジエン、天然ゴム、合成
ゴム、熱可塑性エラストマー、熱可塑性樹脂などと親和
性のよいものが好ましい。光増感剤の具体例としては、
ベンゾフェノン、P,P´−ジメトキシベンゾフェノ
ン、P,P´−ジクロルベンゾフェノンP,P´−ジメ
チルベンゾフェノン、アセトフェノン、アセトナフトン
などの芳香族ケトン類が良い結果を与え、そのほか、テ
レフタルアルデヒドなどの芳香族アルデヒド、メチルア
ントラキノンなどのキノン系芳香族化合物も挙げられ
る。添加量は(A)〜(B)成分の合計量100重量部
に対し、0.1〜30重量部、好ましくは0.3〜20
重量部である。また、スポンジ作製の場合の添加量は、
(A)〜(B)成分の合計量100重量部に対し、0.
1〜3.0重量部、好ましくは0.3〜1.0重量部で
ある。紫外線照射の条件としては、20cmの距離から
1KWの高圧水銀灯にて紫外線を20分照射が挙げられ
る。発泡の場合は、予め発泡剤を所定処理した薄層シー
トに上記紫外線処理を施し、薄層シートを150〜25
0℃の温度処理を行う。
【0059】シラノール化合物と水系剤との組み合わせ
によれば、水架橋という作用効果がある。ここで、シラ
ノール化合物としては、ビニルメトキシシラン、ビニル
エトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、ビニル
ジメトキシメチルシラン、ビニルジエトキシメチルシラ
ン.ビニルメトキシジメチルシラン、ビニルエトキシジ
メチルシランなどがある。これらは、単独若しくは2種
以上の混合物として使用することが出来る。また、水系
剤としては、水もしくは、水蒸気が使用できる。本発明
ににおいてシラノール縮合触媒としてカルボン酸の金属
塩、有機塩基、無機酸、有機酸の金属塩などがある。ま
た、必要に応じて、有機過酸化物の併用も挙げられる。
シラノール化合物の使用量は、(A)〜(B)成分の合
計量100重量部に対し、0.01〜50重量部であ
る。
【0060】本発明の組成物を調製する際には、従来か
ら公知の混練機、押出機などを用いることができる。ま
た、必要に応じて混合される充填剤、軟化剤、発泡剤な
どの配合方法、配合順序としては、例えば、予め押出機
やバンバリーミキサーなどで(A)〜(B)成分を、通
常50〜120℃、好ましくは60〜100℃で溶融ブ
レンドさせたものをバンバリーミキサーなどを用いて、
充填剤、軟化剤などと配合した後、ロールなどを用いて
架橋剤、発泡剤などを加える方法が挙げられるが、これ
に限定されるものではない。得られる本発明の組成物
は、射出成形、プレス成形、シート、異型などの押し出
し成形、ブロー成形、回転成形、スラッシュ成形、パウ
ダースラッシュ成形、ディッピング成形などの成形手段
で成形品である靴底材に成形される。次に、得られる成
形品(靴底材)を発泡させる場合には、例えば、本発明
の組成物からなる組成物(成形品)を 金型内に入れて
温度を高めることにより発泡を行うか、あるいは押し出
し成型機を用いて任意の形状に成形したのち、加熱槽内
で加熱して発泡を行うことにより、発泡された成形品
(靴底材)を製造することができる。この場合の発泡条
件は、加熱温度が130〜300℃、好ましくは150
〜200℃の範囲、加熱時間とし て3〜120分、好
ましくは5〜60分の範囲である。発泡成形品の場合、
その密度は、通常、0.1〜1.1Mg/m3、好まし
くは0.1〜0.9Mg/m3である。
【0061】
【実施例】以下、実施例によって本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明は、これらの実施例によって何ら
制限を受けるものではない。なお、実施例中の各種の測
定は、下記の方法に拠った。
【0062】1,2−ビニル結合含有量 赤外吸収スペクトル法(モレロ法)によって求めた。重量平均分子量 ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)
(ウォーターズ社製、244型)を用いて、ポリスチレ
ン換算で求めた重量平均分子量(Mw)を求めた。メルトフローインデックス(MI) ASTM D1238に準拠した(条件:150℃、2
1.2N) 判定 ◎:4以上 ○:3以上4未満 △:2以上3未満 ×:2未満
【0063】着色性 透明性に優れるポリスチレン(G120K 日本ポリス
チレン(株)製)にコバルトブルー(共立化学(株)
製)を1%混合したロール出し2mm厚シートを標準色
とし、実施例,比較例シートとの色差を測定した。着色
性は下記判定基準に準じた ○;標準色との色差が1.5未満 △;標準色との色差が1.5〜3.0 ×;標準色との色差が3.0を超える。
【0064】DIN摩耗 配合物を、金型温度160℃、100kgf/cm2
プレス成形し、DIN53516に準拠して測定を行な
った。測定条件は、粒度60、ドラム回転40rpm、
荷重10N、移動距離40mであった。DIN摩耗は下
記判定基準に準じた ◎:200未満 ○:200以上300未満 △:300以上400未満 ×:400以上
【0065】成形外観 (射出成形条件) 成形機:インラインスクリュータイプ射出成形機 金型:3×70×150mmのダイレクトゲートの平板 成形温度:150℃, 射出圧力:660kg/cm2 フローコントロール:中位 インジェクション:10秒,冷却:50秒, 金型温
度:30℃ 上記条件で射出成形した成形品表面のフローマーク、肌
荒れ、シルバーストリーク、ブルーミングなどを目視評
価し、下記の3段階評価を行なった。 ◎:加硫ゴム調で美麗な成形外観 ○:不良なし △:少し不良あり ×:不良が多く見られる。
【0066】硬度 上記射出成形外観試料を用いて、JIS K 6301
(タイプA)に準拠。 軟質性判定 ◎:80未満 ○:80以上90未満 △:90以上95未満 ×:95以上密度 JIS K 7112に準拠した。 判定 ○:0.940以下 △:0.941〜0.950 ×:0.951以上
【0067】試料の調製 実施例・比較例で用いた試料は、以下のとおりである。 a.油展RB−A:1,2−ビニル結合含量=90%,
重量平均分子量=20万,伸展油量=15%,伸展油種
=パラフィン系プロセス油〔出光興産(株)製:ダイア
ナプロセスオイルPW−32〕,MI=9 b.油展RB−B:1,2−ビニル結合含量=90%,
重量平均分子量=40万,伸展油量=50%,伸展油種
=ナフテン系プロセス油〔富士興産(株)製:フッコー
ルフレックス#2050N〕,MI=4 c.油展RB−C:1,2−ビニル結合含量=90%,
重量平均分子量=17万,伸展油量=50%,伸展油種
=ナフテン系プロセス油〔富士興産(株)製:フッコー
ルフレックス#2050N〕,MI=110 d.RB820:JSR(株)製、1,2−ビニル結合
量=92%,重量平均分子量=17万, MI=3 e.RB830:JSR(株)製、1,2−ビニル結合
量=93%,重量平均分子量=17万,MI=3 f.TR1600:JSR(株)販売、結合ST量=3
2%,油展量45PHR,オイル種=パラフィン系 g.シルバーW:白石工業(株)製 軽質炭酸カルシウ
【0068】表1に参考例1〜2、比較参考例1〜2
(以上油展RB,非油展RB単体の靴底特性)を示す。
表1は、それぞれのRBを直接射出成形機にて所定の条
件で成形し評価に供した。表1において、本発明の組成
物である参考例1〜2は、本発明の油展RBを用いた例
であり、靴底用途で重要な成形性、着色性、射出成形外
観、柔軟性、耐摩耗性および軽量性の全てのに優れ靴底
用途に著しく優れていることがわかる。比較参考例であ
るRB820およびRB830に比し成形性、着色性、
柔軟性、耐摩耗性に優れ好ましい。RBの優れた特性で
ある成形外観および軽量性は、参考例および比較参考例
共に良好で差はない。表2に、実施例1〜2、比較例1
〜2を示す。表2は、表に記した配合物をオープンベン
トタイプ40mmФ単軸押出機(スクリュー:先端ダル
メージ)にて120〜140℃温度下に混練ペレット化
した後、射出成形機にて所定の条件で成形し評価に供し
た。実施例1〜2は、本発明の油展RBを用いた例であ
り、比較例1〜2は既存のRB820,RB830を用
いた例を示す。実施例は、比較例に比し成形性、着色性
および耐摩耗性に優れ好ましい。RBの長所である射出
成形外観,軽量性は、実施例3〜4および比較例3〜4
共に良好で差はない。表3は、表に記した実用配合物を
120〜150℃の温度下に加圧ニーダーを用いて15
分混練後、これらを160℃にセッティングしたフィー
ダールーダーを通しペレット化を得た。このペレットを
用い射出成形機にて所定の条件で評価用試料を成形し評
価に供した。実施例3〜5は、本発明の油展RBを用い
た例であり、比較例3は既存のRB830を用いた例で
あり、比較例4は、実施例5(重合後ライン内溶液ブレ
ンド)のオイルをコンパウンド加工時にブレンドした例
であり、比較例5は、RBを用いない例である。実施例
3〜5は、比較例3〜5に比し、靴底重要特性である成
形性、着色性、射出成形外観および耐摩耗性が優れ好ま
しい。柔軟性(硬度)、軽量性は、実施例、比較例共に
良好で差はない。
【0069】
【表1】
【0070】
【表2】
【0071】
【表3】
【0072】
【発明の効果】本発明の油展1,2−ポリブタジエンを
含有する靴底用熱可塑性重合体組成物によれば、従来の
1,2−ポリブタジエンの特徴である優れた機能を有
し、さらに成形性、着色性(高鮮映性)に優れており、
射出成形、プレス成形、シート、異型などの押し出し成
形、ブロー成形、回転成形、スラッシュ成形、パウダー
スラッシュ成形、ディッピング成形などの成形手段で、
フローマークがなく外観に優れ、かつ柔軟性、耐摩耗
性、軽量性に優れる各種の履物に好適な靴底材を提供す
ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青山 彰夫 東京都中央区築地2丁目11番24号 ジェイ エスアール株式会社内 (72)発明者 前田 征希 東京都中央区築地2丁目11番24号 ジェイ エスアール株式会社内 Fターム(参考) 4F050 BA01 BA43 HA53 HA73 4F071 AA02 AA10 AA11 AA12 AA13 AA71 AA75 AA80 AA81 AA83 AA84 AA88 AE01 AE04 AF14 AF22 AF25 AF26 AF45 AF53 AH19 BA01 BB03 BB05 BB06 BB07 BB08 BC07 4J002 AA02X AC01X AC03W AC04W AC06X AC07X AC08X AE033 AE053 BB03X BB05X BB07X BB12X BB15X BB17X BC03X BC06X BD03X BD10X BD12X BN12X BN15X BN16X BP01X BP03X CB00X CF10X CF16X CF18X CG00X CH07X CH09X CL07X CN03X CP03X DE208 DE228 DF008 EQ018 EQ028 EQ038 ES008 ET008 FD016 FD022 FD027 FD037 FD047 FD057 FD077 FD087 FD097 FD107 FD177 FD187 FD328 GC00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)油展1,2−ポリブタジエン、お
    よび(B)上記(A)成分以外の熱可塑性重合体を含有
    する靴底用熱可塑性重合体組成物。
  2. 【請求項2】 (A)成分が1〜99重量部、(B)成
    分が99〜1重量部〔ただし、(A)+(B)=100
    重量部〕である請求項1記載の靴底用熱可塑性重合体組
    成物。
  3. 【請求項3】 (B)成分が、(A)成分以外の、熱可
    塑性樹脂、熱可塑性エラストマー、天然ゴムおよび合成
    ゴムの群から選ばれた少なくとも1種である請求項1ま
    たは2記載の靴底用熱可塑性重合体組成物。
  4. 【請求項4】 (A)成分および(B)成分の合計量1
    00重量部に対し、さらに、(C)軟化剤0〜300重
    量部、(D)無機充填剤0〜300重量部、(E)酸化
    防止剤、滑剤、着色剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、熱
    安定剤、老化防止剤,加工助剤、耐光(候)剤および抗
    菌剤の群から選ばれた少なくとも1種の添加剤0〜30
    0重量部を配合してなり、かつこれら(C),(D)お
    よび(E)成分の合計量が1〜600重量部を配合して
    なる請求項1〜3いずれか1項記載の靴底用熱可塑性重
    合体組成物。
  5. 【請求項5】 (A)成分および(B)成分の合計量1
    00重量部に対し、さらに、(F)発泡剤を1〜300
    重量部配合してなる請求項1〜4いずれか1項記載の靴
    底用熱可塑性重合体組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5いずれか1項記載の靴底用
    熱可塑性重合体組成物を成形してなる靴底材。
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