JP2003040685A - 酸化物繊維系複合材料、及びその製造方法 - Google Patents

酸化物繊維系複合材料、及びその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 800℃以上の高温下であっても、高い耐酸
化性、耐衝撃性、耐熱衝撃性等を発揮することができ
る、安価な酸化物繊維系複合材料、及びその製造方法を
提供する。 【解決手段】 アルミナ、シリカ(SiO2)、又はこ
れらの化合物の少なくとも1種を主成分とする酸化物繊
維と、リン酸アルミニウム(AlPO4)を主成分とす
るマトリックスとを備える酸化物繊維系複合材料とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、酸化物繊維系複
合材料及びその製造方法に関する。より詳しくは、いわ
ゆるリン酸アルミニウム系セメントを主成分とするマト
リックスと、酸化物繊維とを備える酸化物繊維系複合材
料及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】 今日においては、技術革新が急速に進
む中で、800℃以上の高温下で、耐熱性、耐熱衝撃
性、耐衝撃性、及び耐酸化性等に優れる無機系材料の出
現が、金属加工用治具等種々の分野で求められている。
【0003】 従来、高い耐熱性を有する材料として、
窒化珪素や炭化珪素材料等のセラミックスが知られてい
るが、これらの材料は、固有の性質として脆さという欠
点を有しており、熱的、機械的衝撃に対しても充分な強
度を有するものではなかった。
【0004】 また、このようなセラミックスの欠点を
克服する材料として、ガラス繊維、炭素繊維、若しくは
炭化珪素繊維等の無機繊維、又は窒化珪素や窒化硼素等
からなるウイスカーで強化した複合材料が研究されてお
り、珪酸カルシウム(CaSiO3)を主成分とするセ
メントをガラス繊維で強化した複合材料、又は炭素繊維
強化複合材料である、いわゆるC/Cコンポジット等、
一部では、既に実用化されている。
【0005】 しかし、珪酸カルシウム(CaSi
3)を主成分とするセメントをガラス繊維で強化した
複合材料では、ガラス繊維の耐熱温度が500℃程度し
かなく、しかも、珪酸カルシウム(CaSiO3)を主
成分とするセメントは、固有の特性として脆いという欠
点があるため、実質上、耐熱分野での使用は極めて困難
である。
【0006】 また、いわゆるC/Cコンポジット材料
では、酸素の存在下で容易に燃焼してしまうという欠点
を有するため、使用雰囲気が極めて制限されるという問
題があった。
【0007】 このような状況下、本発明者は、先に、
C/Cコンポジット材料を基本骨格とし、二次元又は三
次元方向に配列した炭素繊維と、その間隙に形成される
Si−SiC系材料、又はSiC系材料からなるマトリ
ックスとを有するSi−SiC系複合材料、又はSiC
系複合材料等を提案している。この複合材料は、高温下
で、しかも使用雰囲気に拘らず、耐酸化性、耐熱衝撃
性、及び耐衝撃性等が大きく、その特性上、上記の分野
において、好適に利用することができるものである。
【0008】 しかし、この複合材料では基本骨格とし
て使用するC/Cコンポジット材料のコストがかなり割
高であり、結果としてこれらの複合材料のコストそのも
のもどうしても割高とならざるを得ないため、実際に
は、コスト面から、その適用分野が限定されるている状
況にあった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】 本発明は上記した従
来の課題に鑑みてなされたものであり、その目的とする
ところは、より合理的な価格で、800℃以上の高温下
においても、耐酸化性、耐衝撃性、耐熱衝撃性等の大き
な複合材料および同複合材料の製造方法を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】 本発明者は、上記の様
な現状に鑑みて種々検討した結果、コストの低い、アル
ミナ(Al23)、シリカ(SiO2)、又はこれらの
化合物の少なくとも1種を主成分とする酸化物繊維と、
リン酸アルミニウム(AlPO4)を主成分とするマト
リックスとを備える酸化物繊維系複合材料でも、高温下
において、耐酸化性、耐衝撃性、耐熱衝撃性等が大き
く、近年の、高性能化の要請にも応じ得ることを見出し
て、本発明を完成させた。
【0011】 即ち、本発明によれば、アルミナ(Al
23)、シリカ(SiO 2)、又はこれらの化合物の少
なくとも一種を主成分とする酸化物繊維と、リン酸アル
ミニウム(AlPO4)を主成分とするマトリックスと
を備えることを特徴とする酸化物繊維系複合材料が提供
される。
【0012】 本発明においては、酸化物繊維は、アル
ミナ(Al23)0〜90質量%と、シリカ(Si
2)10〜70質量%と、ムライト(3Al23・2
SiO2)0〜30質量%と、その他の成分0〜10質
量%とからなることが好ましい。また、酸化物繊維は、
アルミナ(Al23)繊維0〜60質量%と、シリカ繊
維(SiO2)10〜50質量%と、ムライト(3Al2
3・2SiO2)繊維0〜30質量%と、その他の成分
からなる繊維0〜10質量%とを混在させてなることも
好ましい。
【0013】 本発明においては、酸化物繊維の長さ
は、3〜50mmであることが好ましい。また、酸化物
繊維の少なくとも一部が、繊維軸方向に配向されて繊維
束を構成することが好ましく、この際、繊維束の複数
を、各繊維束がクロスする状態で配列してなることがよ
り好ましい。また、酸化物繊維を、複合材料中、15〜
40質量%含有することが好ましい。
【0014】 また、本発明においては、マトリックス
は、リン酸アルミニウム(AlPO4)5〜70質量%
と、第一リン酸アルミニウム(Al(H3PO43)0
〜70質量%と、アルミナ(Al23)5〜30質量%
と、シリカ(SiO 2)5〜20質量%と、その他の成
分0〜10質量%とからなることが好ましい。
【0015】 尚、本発明においては、800℃以上の
高温でも実質的に酸化されることがなく、かつその衝撃
強度が1.0〜50.0kJ/m2である酸化物繊維系
複合材料を得ることができる。
【0016】 一方、本発明によれば、アルミナ(Al
23)、シリカ(SiO 2)、又はこれらの化合物の少
なくとも一種を主成分とする酸化物繊維に、第一リン酸
アルミニウム(Al(H3PO43)を主成分とするマ
トリックス原料からなるスラリーを含浸させ、この含浸
させたスラリーを硬化させた後、得られた複合材料を乾
燥することを特徴とする酸化物繊維系複合材料の製造方
法が提供される。
【0017】 本発明の製造方法においては、前述した
本発明の酸化物繊維系複合材料で述べたものと同様の酸
化物繊維を用いることが好ましい。また、マトリックス
原料からなるスラリーは、第一リン酸アルミニウム(A
l(H3PO43)5〜70質量%と、リン酸アルミニ
ウム(AlPO4)0〜70質量%と、アルミナ(Al2
3)5〜30質量%と、シリカ(SiO2)5〜20質
量%と、その他の成分0〜10質量%とからなることが
好ましい。また、その他の成分として、金属珪素とフェ
ノール系樹脂、又はフェノール系樹脂を含有することも
好ましい。
【0018】 本発明の製造方法においては、複合材料
を乾燥した後、複合材料を、更に焼成することが好まし
い。また、複合材料を乾燥した後、又は複合材料を更に
焼成した後、複合材料に、金属珪素とフェノール系樹
脂、又は金属珪素を含浸させることが好ましい。
【0019】 以上のように、本発明の酸化物繊維系複
合材料では、リン酸アルミニウム(AlPO4)を主成
分とするマトリックスを有するため、800℃以上の高
温下で、耐酸化性、耐熱性等の大きな材料とすることが
できる。また、アルミナ、シリカ(SiO2)、又はこ
れらの化合物の少なくとも一種を主成分とする酸化物繊
維を用いるため、800℃以上の高温下で、極めて大き
な耐衝撃性、耐熱衝撃性等を有する材料とすることがで
きる。
【0020】 更には、これらマトリックス及び酸化物
繊維を構成する材料が、非常に割安であり、しかも製造
が簡易かつ容易であるため、極めて低コストで、上述し
た高性能の材料を提供することが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の実施形態につい
て具体的に説明する。本発明に係る酸化物繊維系複合材
料は、アルミナ(Al23)、シリカ(SiO2)、及
びこれらの化合物を主成分とする酸化物繊維を備えるも
のである。
【0022】 これにより、上述したように、極めて低
コストで、800℃以上の高温下でも、耐衝撃性、耐熱
衝撃性等が極めて大きな材料とすることができる。
【0023】 本発明における酸化物繊維としては、ア
ルミナ(Al23)0〜90質量%と、シリカ(SiO
2)10〜70質量%と、ムライト(3Al23・2S
iO2)0〜30質量%と、その他の成分0〜10質量
%とからなるものが好ましく、アルミナ(Al23)3
0〜60質量%と、シリカ(SiO2)10〜20質量
%と、ムライト(3Al23・2SiO2)10〜30
質量%と、その他の成分5〜10質量%とからなるもの
がより好ましい。
【0024】 各成分をこの範囲で含有させると120
0℃以上の高温下で、耐熱性、耐酸化性、耐熱衝撃性、
及び靭性等が大きな材料とすることができる。
【0025】 なお、ムライト(3Al23・2SiO
2)のみを主成分とする酸化物繊維では、耐熱性、耐酸
化性は充分であるが、靭性が低下し機械的強度が不充分
となる。
【0026】 また、本発明における酸化物繊維では、
アルミナ(Al23)繊維、シリカ(SiO2)繊維、
及びムライト(3Al23・2SiO2)繊維の少なく
とも2種以上を混在させたものでもよく、各繊維が、ア
ルミナ(Al23)、シリカ(SiO2)、又はムライ
ト(3Al23・2SiO2)の少なくとも2種以上か
らなるもののいずれでもよい。但し、耐熱性、耐酸化
性、熱衝撃性、耐衝撃性等が大きな点で、非晶質アルミ
ナ(Al23)繊維、非晶質シリカ(SiO2)繊維、
及び非晶質ムライト(3Al23・2SiO2)繊維の
少なくとも2種以上を混在させたものが好ましい。
【0027】 また、このような酸化物繊維では、12
00℃の高温下でも、耐熱性、耐酸化性、熱衝撃性、耐
衝撃性等が大きな点で、非晶質アルミナ(Al23)繊
維0〜60質量%と、非晶質シリカ(SiO2)繊維1
0〜50質量%と、非晶質ムライト(3Al23・2S
iO2)繊維0〜30質量%と、その他の成分からなる
繊維0〜10質量%とを混在させてなるものが好まし
く、アルミナ(Al23)繊維5〜60質量%と、シリ
カ繊維(SiO2)10〜50質量%と、ムライト(3
Al23・2SiO2)繊維10〜20質量%と、その
他の成分からなる繊維5〜10質量%とを混在させてな
るものが好ましい。
【0028】 本発明の酸化物繊維は、アルミナ(Al
23)又はシリカ(SiO2)以外の成分を含有するも
のでもよく、例えば、炭化珪素、ジルコニア等のセラミ
ックス、又はSUS等金属繊維を含有させたものを挙げ
ることができる。
【0029】 炭化珪素を含有する酸化物繊維では、高
温での強度特性を、長期間維持することができ、ジルコ
ニアを含有する酸化物繊維では、靭性を向上させること
ができ、金属繊維を含有する酸化物繊維では、使用温度
が1000℃程度までの用途であれば、強度、及び耐衝
撃性を向上させることができる。
【0030】 一方、これらの成分を多量に含有させる
と、耐熱性は充分であるが温度上昇とともに結晶の変態
が見られ、脆化するという問題を生じるおそれがあるた
め、10質量%以下で含有させることが好ましい。
【0031】 本発明における酸化物繊維は、短繊維か
らなるものでも長繊維からなるものでもよい。また、無
配向のものでも、配向性のものでもいずれでもよい。
【0032】 但し、繊維間の絡み合いを多くして熱衝
撃性、耐衝撃性等の強度を向上させることができる点、
及び後述するマトリックスを緊密に設けることが容易で
ある点で、繊維長が3〜50mmの繊維が好ましく、繊
維長が10〜30mmの繊維がより好ましい。
【0033】 また、酸化物繊維の密度を大きくするこ
とにより、耐熱衝撃性、耐衝撃性等を向上させることが
できる点で、酸化物繊維の少なくとも一部を繊維軸方向
に配向させて繊維束を構成させることが好ましく、更
に、繊維束の複数を、クロス状に配列してなることがよ
り好ましい。
【0034】 本発明における酸化物繊維は、複合材料
中、15〜40質量%の割合で含有させることが好まし
く、20〜35質量%の割合で含有させることがより好
ましい。
【0035】 この範囲であれば、得られる複合材料の
機械的強度を充分なものとすることができるとともに、
複合材料の成形も容易に行うことができる。
【0036】 本発明の酸化物繊維系複合材料は、上述
した酸化物繊維間の間隙又は材料の表層等に、リン酸ア
ルミニウム(AlPO4)を主成分とするマトリックス
を備えるものである。
【0037】 これにより、安価にも拘わらず、800
℃以上の高温下で、耐酸化性、耐熱性、耐衝撃性等の大
きな材料とすることができる。なお、安価な耐熱性マト
リックスとして珪酸カルシウム(CaSiO3)を主成
分とするものがあるが、固有の特性として脆いという欠
点があり、高い耐衝撃性を求められるものに適用するこ
とはできない。
【0038】 本発明においては、マトリックスは、リ
ン酸アルミニウム(AlPO4)の他、アルミナ(Al2
3)を含有するものが好ましく、さらにシリカ(Si
2)を含有するものがより好ましい。
【0039】 アルミナ(Al23)を含有させると、
耐熱性を向上させることができ、さらにシリカ(SiO
2)を含有させると、アルミナ粒子同士の結合させるバ
インダーとして作用するため、マトリックスの結合強度
を向上させることができる。
【0040】 また、本発明におけるマトリックスは、
更に、第一リン酸アルミニウム(Al(H3PO43
を含有するものであってもよい。
【0041】 具体的には、マトリックスが、リン酸ア
ルミニウム(AlPO4)5〜70質量%と、第一リン
酸アルミニウム(Al(H3PO43)0〜70質量%
と、アルミナ(Al23)5〜30質量%と、シリカ
(SiO2)5〜20質量%と、その他の成分0〜10
質量%とからなることが好ましく、リン酸アルミニウム
(AlPO4)10〜70質量%と、第一リン酸アルミ
ニウム(Al(H3PO43)0〜70質量%と、アル
ミナ(Al23)10〜20質量%と、シリカ(SiO
2)10〜15質量%と、その他の成分5〜10質量%
とからなることがより好ましい。
【0042】 この範囲であれば、1000℃以上、よ
り好ましい範囲であれば、1200℃以上の高温化で、
耐酸化性、耐熱性、耐衝撃性等の大きな材料とすること
ができる。
【0043】 本発明におけるマトリックスは、その他
の成分として、例えば、炭化珪素、タルク、カオリン、
コーディエライト、蛙目粘土等を含有することができ、
中でも、機械的強度(曲げ強度)を向上させることがで
きる点で炭化珪素が好ましい。一方、これらの成分を多
量に含有すると分散が不均一になり、繊維とマトリック
スの接合を阻害する場合があるため、マトリックス全成
分中、10質量%以下で含有していることが好ましい。
また、炭化珪素を含有させる場合には、得られる複合材
料に充分な機械的強度を発揮させるために、マトリック
ス全成分中、炭化珪素が、5〜10質量%含有している
ことが好ましい。
【0044】 本発明の複合材料は、必要に応じて他の
層を設けることもでき、例えば、高温化での耐酸化性、
曲げ強度、耐磨耗性等を向上させるために、更に炭化珪
素層を表面に設けてもよい。
【0045】 この際、炭化珪素層は、曲げ強度、耐酸
化性等の諸性能を充分に発揮できるように、材料表面か
ら30〜300μmの厚さで設けることが好ましい。
【0046】 尚、以上のような酸化物繊維とマトリッ
クスを備える本発明の複合材料では、800℃以上の高
温でも実質的に酸化されることがなく(高温において温
度の影響により重量変化を生じないという意味であ
る。)、かつその衝撃強度が1.0〜50.0kJ/m2
である酸化物繊維系複合材料とすることができる。
【0047】 また、複合材料の表面に、更に、30〜
300μmの厚さの炭化珪素層を形成した複合材料で
は、1300℃以上の大気雰囲気中でも実質的に酸化さ
れず、曲げ強度が10〜200MPaであるとともに、
耐磨耗性が大きく、熱膨張率が小さな複合材料を得るこ
とができ、更に、酸化繊維間の間隙におけるマトリック
スに、炭化珪素を含有させた複合材料では、更に曲げ強
度が、50〜300MPaの材料とすることができる。
【0048】 本発明の複合材料は、以上説明したよう
に、安価な材料からなるにも拘らず、高温化における耐
酸化性、耐衝撃性、耐熱衝撃性等が大きく、特定水準以
上の曲げ強度を有するため、このような高度の特性が要
求される、各種金属加工用部材、摺動部材等の材料とし
て好適に使用することができる。
【0049】 次に、本発明の酸化物繊維系複合材料の
製造方法について説明する。本発明の酸化物繊維系複合
材料の製造方法は、アルミナ(Al23)、シリカ(S
iO2)、又はこれらの化合物の少なくとも1種を主成
分とする酸化物繊維に、第一リン酸アルミニウム(Al
(H3PO43)を主成分とするマトリックス原料から
なるスラリーを含浸させ、含浸させたスラリーを硬化さ
せた後、乾燥するものである。これにより、上述した優
れた特性を有する酸化物繊維系複合材料を簡易かつ低コ
ストで製造することができる。
【0050】 本発明の製造方法で用いられる酸化物繊
維としては、上述した本発明の酸化物繊維系複合材料に
ついて説明したものと同様であり、ここではその説明を
省略する。
【0051】 また、アルミナ繊維、ムライト繊維、又
はシリカ繊維は、それぞれ、アルミナ系原料、ムライト
系原料又はシリカ系原料を高温で溶融した後、溶融物
を、高速の圧縮空気若しくはスチーム、又は遠心力によ
り吹飛ばして繊維状にする方法、又はアルミナ系原料、
ムライト系原料又はシリカ系原料を特殊な紡糸用助剤を
用いて繊維状に成形し、高温で処理する方法等で製造す
ることができる。
【0052】 また、アルミナ(Al23)、シリカ
(SiO2)、又はムライト(3Al23・2SiO2
等の少なくとも2種以上を含有する酸化物繊維は、アル
ミナ系原料、ムライト系原料及びシリカ系原料の少なく
とも2種以上を、高温で溶融、混合し、これを高速の圧
縮空気やスチーム、遠心力により吹飛ばして繊維状にす
る方法で製造することができる。なお、これら各酸化物
繊維は、一般に流通しているものを用いてもよい。
【0053】 本発明において、酸化物繊維を短繊維と
する場合には、製造した繊維を所望の長さで切断すれば
よく、長繊維とする場合には、製造後そのまま用いれば
よい。また、酸化物繊維を繊維軸方向に配向させて繊維
束とする場合には、酸化物繊維に微量の有機繊維を添加
して紡織する等の方法により行えばよく、この繊維束を
クロス状に配列した複合材料とすれば、より耐熱衝撃
性、耐衝撃性等の大きな複合材料とすることができる。
なお、得られた酸化物繊維は、その使用態様に応じて、
例えば、円柱状体、柱状体、三角錐体等の所望の形状に
成形すればよい。
【0054】 次に、本発明で用いるスラリーとして
は、第一リン酸アルミニウム(Al(H3PO43)の
他、アルミナ(Al23)を含有するものが好ましく、
さらにシリカ(SiO2)を含有するものがより好まし
い。
【0055】 アルミナ(Al23)を含有させると、
得られる材料の耐熱性を向上させることができ、さらに
シリカ(SiO2)を含有させると、アルミナ粒子同士
の結合させるバインダーとして作用するため、マトリッ
クスの結合強度を向上させることができる。
【0056】 また、本発明におけるスラリーは、更
に、リン酸アルミニウム(AlPO4)を含有するもの
であってもよい。
【0057】 具体的には、マトリックスが、第一リン
酸アルミニウム(Al(H3PO43)5〜70質量%
と、リン酸アルミニウム(AlPO4)0〜70質量%
と、アルミナ(Al23)5〜30質量%と、シリカ
(SiO2)5〜20質量%と、その他の成分0〜10
質量%とからなることが好ましく、第一リン酸アルミニ
ウム(Al(H3PO43)10〜70質量%と、リン
酸アルミニウム(AlPO4)0〜70質量%と、アル
ミナ(Al23)10〜20質量%と、シリカ(SiO
2)10〜15質量%と、その他の成分5〜10質量%
とからなることがより好ましい。
【0058】 この範囲であれば、1000℃以上、よ
り好ましい範囲であれば、1200℃以上の高温化で、
耐酸化性、耐熱性、耐衝撃性等の大きな材料とすること
ができる。
【0059】 また、本発明におけるスラリーのその他
の成分としては、例えば、フェノール系樹脂、金属珪
素、炭化珪素、タルクカオリン・コーデェライト、蛙目
粘土等を挙げることができ、中でも、炭化珪素を含有す
るマトリックスを形成させて、複合材料の機械的強度
(曲げ強度)を向上させることができる点から、フェノ
ール系樹脂と金属珪素又はフェノール系樹脂を含有させ
ることが好ましい。
【0060】 一方、これらの成分を多量に含有すると
スラリーの粘度が高くなり、均一分散が困難となる場合
があるため、マトリックス全成分中、10質量%以下で
含有していることが好ましい。また、炭化珪素を含有さ
せる場合には、得られる複合材料に充分な機械的強度を
発揮させるために、マトリックス全成分中、炭化珪素
が、5〜10質量%含有していることが好ましい。
【0061】 また、本発明におけるスラリーは、この
マトリックス原料100重量部に対して、20〜50重
量部の水を投入、混練して、粘度10-3〜2×10-3
a・sとすることが好ましい。
【0062】 スラリーの粘度をこの範囲とすると、酸
化物繊維間に緻密にマトリックスを形成することができ
るとともに、後述する硬化、乾燥の際に不要に長時間を
費やすことなく複合材料を得ることができる。
【0063】 更に、本発明におけるスラリーの温度
は、粘性の変動を抑制するためには、20〜30℃が好
ましい。
【0064】 酸化物繊維に、このスラリーを含浸させ
る時間は、含浸させる酸化物繊維からなる成形体の形
状、大きさ、及び配向性等の繊維の状態により、適宜、
適切な時間とする必要があるが、通常、2〜10分で行
うことが好ましい。
【0065】 次に、含浸させたスラリーの硬化は、酸
化物繊維にスラリーを含浸させた材料を、含浸槽より取
り出して、80〜100℃の温度で水和反応させて硬化
すればよい。この温度範囲であれば、急激な水蒸気の体
積増大による複合材料の膨張等を生じることなく、迅速
に乾燥させることができる。
【0066】 硬化時間は、マトリックスが占める体
積、スラリーの水分含有率等によって異なるが、通常、
5〜120分で行うことが好ましい。もっとも、スラリ
ーの硬化を、より高温下で行って、より迅速に硬化させ
ることもできる。
【0067】 スラリーの硬化して得られた複合材料の
乾燥についても同様に、マトリックスが占める体積、ス
ラリーの水分含有率等によって異なるが、60〜120
分で行うことが好ましい。また、乾燥を真空条件下で行
って、より迅速に乾燥させることもできる。
【0068】 本発明においては、複合材料を乾燥した
後、複合材料を更に焼成することが好ましい。焼成によ
り、マトリックス中の第一リン酸アルミニウムを安定な
リン酸アルミニウムに変化させることができるため、よ
り耐衝撃性が大きく、高温下でも、リン酸の他の金属等
との反応による汚染のない複合材料とすることができ
る。
【0069】 また、本発明においては、複合材料を乾
燥した後、又は更に複合材料を焼成した後に、複合材料
に金属珪素とフェノール樹脂とを主成分とするスラリー
を含浸させ、次いで焼成することにより材料表面に炭化
珪素層を形成させることが好ましい。
【0070】 これにより、高温化における耐酸化性、
耐熱性、耐磨耗性等を更に向上させることができる。
【0071】 用いる金属珪素は、純度が99.5%以
上のものが好ましく、フェノール樹脂としては、ノボラ
ック型の常温〜80℃で液状の樹脂が好ましい。
【0072】 また、スラリー中のフェノール系樹脂及
び金属珪素は、フェノール系樹脂100重量部に対し、
金属珪素10〜150重量部の割合で含有させることが
好ましく、フェノール系樹100重量部に対し、金属珪
素100〜120重量部の割合で含有させることがより
好ましい。
【0073】 本発明においては、焼成は、不活性雰囲
気等で1200℃〜1800℃で行うことが好ましい。
【0074】 なお、フェノール系樹脂を含有するマト
リックス原料をスラリーとして用いる場合は、硬化、乾
燥後、得られた複合材料を、不活性雰囲気等で1000
℃以下で仮焼してフェノール系樹脂を炭化させた後、金
属珪素を主成分とするスラリーを含浸させ、次いで、同
雰囲気下等で1200℃〜1800℃に昇温し焼成する
ことにより、炭化珪素層を形成させることができる。
【0075】
【実施例】 以下、本発明の具体的態様について実施例
によりさらに詳しく説明するが、本発明はその要旨を超
えない限りこれらの実施例によって限定されるものでは
ない。なお、実施例及び比較例で得られた複合材料につ
いての評価は、下記の方法で行った。
【0076】1.評価方法 (耐衝撃性(靭性))シャルピー衝撃試験(JIS K
711−1977)により評価した。
【0077】(曲げ強度)3×4×40mmの試料を準
備し、JIS R1601により4点曲げ強度測定によ
り評価した。
【0078】(嵩密度)嵩密度は、アルキメデス法によ
り、下記式(1)により算出した。 嵩密度=W1/(W2−W3) …(1) 「式(1)中、W1は、試料を100℃のオーブンで1
hr乾燥させ、その後秤量して求めた乾燥重量を示し、
W2は、試料を煮沸し、開気孔中に完全に水を侵入させ
た後、同試料を水中にて秤量したときの重量を、そし
て、W3は、開気孔中に完全に水を侵入させた試料を大
気中にて秤量したときの含水量を示す。」
【0079】(耐酸化性)試験試料を1000℃に昇温
した大気中に所定時間試料を保持した後、重量を測定
し、試験前の重量と比較して、その重量の増減率W2’
を下記(2)式により求めた。 W2’=(W0−W1)/W0×100 …(2) 「式(2)中、W0は、耐酸化性試験前の重量を示し、
W1は、耐酸化性試験後の重量を示し、W2’は、重量
の増減率を示す(減少は、数字の前に−記号を付け区別
した)。」
【0080】2.実施例、及び比較例 (実施例1)マット状のムライト繊維(商品名:SCブラ
ンケット1400、新日化サーマルセラミックス社製)
を、含浸槽中の主成分が第一リン酸アルミニウムからな
るマトリックススラリーに浸して、スラリーを含浸させ
た後、得られたシート状の複合材料を、80℃の乾燥機
中で、水分量が、成形前材料に対して5質量%となるま
で水分を除去し、乾燥後の複合材料を、平板プレスによ
り、140℃、20kg/cm2、30分間の条件下で
加圧成形し、板状の、酸化物繊維系複合材料からなる成
形品を得た。材料組成を表1に、材料評価を表2に、ま
とめて示す。
【0081】(実施例2)マット状のムライト繊維(商品
名:SCブランケット1400、新日化サーマルセラミ
ックス社製)、およびクロス状のアルミナ長繊維(商品
名:アルミナセブン、日本グラスファイバー社製)を混
在させた酸化物繊維を用いたこと以外については、実施
例1と同様にして板状、酸化物繊維系複合材料からなる
成形品を得た。材料組成を表1に、材料評価を表2に、
まとめて示す。
【0082】(比較例1)チョップしたEガラス繊維を用
いたこと以外については、実施例1と同様にして板状、
酸化物繊維系複合材料からなる成形品を得た。材料組成
を表1に、材料評価を表2に、まとめて示す。
【0083】(比較例2)比較の為、押出しカーボン材
(商品名:SEG−T、日本カーボン社製)を、評価し
た。材料評価を表2に、まとめて示す。
【0084】
【表1】
【0085】
【表2】
【0086】3.評価 表2に示されるように、本発明で規定する原料組成によ
り製造した実施例1〜2は、いずれも比較例1〜2に比
べて、嵩比重、耐衝撃性および耐酸化性が大きく、曲げ
強度も、同等か、より大きかった。
【0087】
【発明の効果】 以上説明した通り、本発明によれば、
800℃以上の高温下であっても、高い耐酸化性、耐衝
撃性、耐熱衝撃性等を発揮することができる、安価な酸
化物繊維系複合材料、及びその製造方法を提供すること
ができ、極めて高温化で使用する金属加工用治具等に好
適な材料を、極めて低コストで提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 位田 孝男 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日 本碍子株式会社内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミナ(Al23)、シリカ(SiO
    2)、又はこれらの化合物の少なくとも1種を主成分と
    する酸化物繊維と、リン酸アルミニウム(AlPO4
    を主成分とするマトリックスとを備えることを特徴とす
    る酸化物繊維系複合材料。
  2. 【請求項2】 前記酸化物繊維が、アルミナ(Al
    23)0〜90質量%と、シリカ(SiO2)10〜7
    0質量%と、ムライト(3Al23・2SiO2)0〜
    30質量%と、その他の成分0〜10質量%とからなる
    請求項1に記載の酸化物繊維系複合材料。
  3. 【請求項3】 前記酸化物繊維が、非晶質アルミナ(A
    23)繊維0〜60質量%と、非晶質シリカ(SiO
    2)繊維10〜50質量%と、非晶質ムライト(3Al2
    3・2SiO2)繊維0〜30質量%と、その他の成分
    からなる繊維0〜10質量%とを混在させてなる請求項
    1又は2に記載の酸化物繊維系複合材料。
  4. 【請求項4】 前記酸化物繊維の長さが、3〜50mm
    である請求項1〜3のいずれか一項に記載の酸化物繊維
    系複合材料。
  5. 【請求項5】 前記酸化物繊維の少なくとも一部が、繊
    維軸方向に配向されて繊維束を構成する請求項1〜4の
    いずれか一項に記載の酸化物繊維系複合材料。
  6. 【請求項6】 前記繊維束の複数を、クロス状に配列し
    てなる請求項5に記載の酸化物繊維系複合材料。
  7. 【請求項7】 前記酸化物繊維を、複合材料中、15〜
    40質量%含有する請求項1〜6のいずれか一項に記載
    の酸化物繊維系複合材料。
  8. 【請求項8】 前記マトリックスが、リン酸アルミニウ
    ム(AlPO4)5〜70質量%と、第一リン酸アルミ
    ニウム(Al(H3PO43)0〜70質量%と、アル
    ミナ(Al23)5〜30質量%と、シリカ(Si
    2)5〜20質量%と、その他の成分0〜10質量%
    とからなる請求項1〜7のいずれか一項に記載の酸化物
    繊維系複合材料。
  9. 【請求項9】 800℃以上の高温でも実質的に酸化さ
    れることがなく、かつその衝撃強度が1.0〜50.0
    kJ/m2である請求項1〜8のいずれか一項に記載の
    酸化物繊維系複合材料。
  10. 【請求項10】 アルミナ(Al23)、シリカ(Si
    2)、又はこれらの化合物の少なくとも一種を主成分
    とする酸化物繊維に、第一リン酸アルミニウム(Al
    (H3PO43)を主成分とするマトリックス原料から
    なるスラリーを含浸させ、該含浸させたスラリーを硬化
    させた後、得られた複合材料を乾燥することを特徴とす
    る酸化物繊維系複合材料の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記酸化物繊維が、アルミナ(Al2
    3)0〜90質量%と、シリカ(SiO2)10〜70
    質量%と、ムライト(3Al23・2SiO2)0〜3
    0質量%と、その他の成分0〜10質量%とからなる請
    求項10に記載の酸化物繊維系複合材料の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記酸化物繊維が、アルミナ(Al2
    3)繊維0〜60質量%と、シリカ(SiO2)繊維1
    0〜50質量%と、ムライト(3Al23・2Si
    2)繊維0〜30質量%と、その他の成分からなる繊
    維0〜10質量%とを混在させてなる請求項10又は1
    1に記載の酸化物繊維系複合材料の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記酸化物繊維の長さが、3〜50m
    mである請求項10〜12のいずれか一項に記載の酸化
    物繊維系複合材料の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記酸化物繊維の少なくとも一部が、
    繊維軸方向に配向されて繊維束を構成する請求項10〜
    13のいずれか一項に記載の酸化物繊維系複合材料の製
    造方法。
  15. 【請求項15】 前記繊維束の複数を、クロス状に配列
    してなる請求項14に記載の酸化物繊維系複合材料の製
    造方法。
  16. 【請求項16】 前記マトリックス原料からなるスラリ
    ーが、第一リン酸アルミニウム(Al(H3PO43
    5〜70質量%と、リン酸アルミニウム(AlPO4
    0〜70質量%と、アルミナ(Al23)5〜30質量
    %と、シリカ(SiO2)5〜20質量%と、その他の
    成分0〜10質量%とからなる請求項10〜15のいず
    れか一項に記載の酸化物繊維系複合材料の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記マトリックス原料からなるスラリ
    ーが、第一リン酸アルミニウム(Al(H3
    43)、リン酸アルミニウム(AlPO4)、アルミ
    ナ(Al23)、及びシリカ(SiO2)を含有する請
    求項16に記載の酸化物繊維系複合材料の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記マトリックス原料からなるスラリ
    ーが、その他の成分として、金属珪素とフェノール系樹
    脂、又はフェノール系樹脂を含有する請求項10〜17
    のいずれか一項に記載の酸化物繊維系複合材料の製造方
    法。
  19. 【請求項19】 前記複合材料を乾燥した後、該複合材
    料を、更に焼成する請求項10〜18のいずれか一項に
    記載の酸化物繊維系複合材料の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記複合材料を乾燥した後、又は前記
    複合材料を更に焼成した後、該複合材料に、金属珪素と
    フェノール系樹脂、又は金属珪素を含浸させる請求項1
    0〜19のいずれか一項に記載の酸化物繊維系複合材料
    の製造方法。
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