JP2003040503A - 幅出装置、磁気記録媒体の製造方法および製造装置 - Google Patents

幅出装置、磁気記録媒体の製造方法および製造装置

Info

Publication number
JP2003040503A
JP2003040503A JP2001223342A JP2001223342A JP2003040503A JP 2003040503 A JP2003040503 A JP 2003040503A JP 2001223342 A JP2001223342 A JP 2001223342A JP 2001223342 A JP2001223342 A JP 2001223342A JP 2003040503 A JP2003040503 A JP 2003040503A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
roll
magnetic support
recording medium
blade
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001223342A
Other languages
English (en)
Inventor
Koitsu Ishioka
孝逸 石岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2001223342A priority Critical patent/JP2003040503A/ja
Publication of JP2003040503A publication Critical patent/JP2003040503A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)
  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】塗布膜の乾燥処理やカレンダー処理等の磁気記
録媒体に対して各種処理を行う際に、走行する磁気記録
媒体に形状不良が発生するのを防止可能な幅出装置を提
供する。 【解決手段】走行する可撓性のシート材の幅方向に張力
を付与して当該シート材の幅出しを行う幅出装置であっ
て、回転自在に保持され、走行するシート材を案内する
案内面2bを備えるガイドロール2と、回転自在に保持
され、外周が走行するシート材を介してガイドロール2
の案内面2bに押し付けられ、案内面2bとの間に作用
する力をシート材の幅方向の幅出力に変換して作用させ
るエキスパンダーロール30とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチックフィ
ルムシート、紙、織物、不織布、磁気記録媒体等のシー
ト材の幅出を行う幅出装置、これを用いた磁気記録媒体
の製造方法および製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録媒体は、−般に、その製造工程
において、非磁性支持体上に磁性体粒子(磁性粉)やバ
インダーを含有した磁性塗布液が塗布されて磁性層が形
成される。続いて、必要に応じて配向処理等が行われた
のち磁性層を乾燥し、その後磁性表面を平滑化するカレ
ンダー処理が行われる。このカレンダー処理は、加熱さ
れた鏡面金属ロールと弾性ロールとの間を連続する磁気
記録媒体を加圧しつつ通過させることにより処理が行わ
れるのが一般的である。一方、近年、磁気記録媒体に対
して高密度記録や高出力を可能とする性能が要求されて
おり、かかる性能を付与するためには、磁気記録媒体を
高度に平滑化することが必要となる。たとえば磁性層の
表面を高度に平滑化するカレンダー処理工程において
は、鏡面金属ロールの加熱温度を高め、且つ加圧圧力も
高くする必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように、高い加熱温度で磁気記録媒体を処理した場合、
高温下における磁気記録媒体の熱収縮により、ストライ
プ状の形状不良が発生したり、甚だしい場合には、磁気
記録媒体にシワや変形が発生し、製品として使用できな
いこともある。また、磁気記録媒体に発生したシワや変
形部分が鏡面金属ロールと弾性ロールとの間を通過する
ことにより、鏡面金属ロールや弾性ロールに損傷を与え
る可能性もある。
【0004】上記のような問題を解決する技術として、
たとえば、特開平6−297604号公報や、特許02
858385号等にクラウンロールや螺旋状溝ロールを
用いて磁気記録媒体の幅出しを行い、シワや変形等の品
質欠陥の発生を防ぐ技術が開示されている。しかしなが
ら、上記の刊行物に開示された技術では、幅出し効果の
不足、機構の複雑性による設置スペースの増大、溝跡の
磁気記録媒体の転写による品質欠陥の発生等の問題があ
り、高温高圧下において発生する磁気記録媒体の熱収縮
変形を効果的に防止する為の有効な手段となり得なかっ
た。現状では、加熱温度及び加圧圧力を下げて生産して
いるのが現状である。
【0005】本発明は、上述の問題に鑑みて成されたも
のであって、その目的は、塗布膜の乾燥処理やカレンダ
ー処理等の磁気記録媒体に対して各種処理を行う際に、
走行する磁気記録媒体に形状不良が発生するのを防止可
能な幅出装置、この幅出装置を用いた磁気記録媒体の製
造方法および製造装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の幅出装置は、走
行する可撓性のシート材の幅方向に張力を付与して当該
シート材の幅出しを行う幅出装置であって、回転自在に
保持され、走行する前記シート材を案内する案内面を備
えるガイドロールと、回転自在に保持され、外周が走行
する前記シート材を介して前記ガイドロールの案内面に
押し付けられ、当該案内面との間に作用する押圧力を当
該シート材の幅方向に作用する幅出力に変換するエキス
パンダーロールとを有する。
【0007】好適には、前記エキスパンダーロールは、
外周に当該エキスパンダーロールの軸心方向の中央部か
ら一端部および他端部に向かってそれぞれ螺旋状に伸
び、かつ先端面が前記シート材を介して前記ガイドロー
ルの案内面に押し付けられる複数条のブレードと、隣合
う前記ブレード間に形成される複数条の螺旋溝とを備
え、前記中央部から前記一端部に向かう前記ブレードお
よび前記螺旋溝は、当該一端部側に所定角度で傾斜して
おり、前記中央部から前記他端部に向かう前記ブレード
および前記螺旋溝は、当該他端部側に所定角度で傾斜し
ている。
【0008】さらに好適には、前記ブレードの先端面の
外径が中央部から両端部に向かって連続的に拡径し、両
端部において一定となっている。
【0009】さらに好適には、前記エキスパンダーロー
ルの外周は、前記ブレードの先端面によって前記シート
材に圧痕が形成されるのを防ぐための所定厚さの弾性部
材によって被覆されており、前記弾性部材は、前記エキ
スパンダーロールの幅出力を摩擦力によって前記シート
材に伝達する。
【0010】前記エキスパンダーロールの少なくとも前
記ブレードは、ゴムで形成されている。
【0011】本発明の幅出装置は、前記シート材の走行
状態に応じて前記エキスパンダーロールを前記ガイドロ
ールに対して移動させる移動手段をさらに有する。
【0012】本発明の幅出装置は、前記ガイドロールを
前記シート材の走行速度に応じて調整可能に回転させる
駆動手段をさらに有する。
【0013】本発明の磁気記録媒体の製造方法は、所定
幅の可撓性の非磁性支持体を走行させ、当該非磁性支持
体への磁性材料層の形成および/または磁性材料層が形
成された非磁性支持体への所定処理を連続的に行う磁気
記録媒体の製造方法であって、前記非磁性支持体の走行
経路中において、当該非磁性支持体を案内するガイドロ
ールに対して当非磁性支持体を介してエキスパンダーロ
ールを押し付け、前記エキスパンダーロールと前記ガイ
ドロールとの間に作用する力を非磁性支持体の幅方向の
幅出力に変換して作用させ、走行する前記非磁性支持体
の幅出を行うことを特徴とする。
【0014】好適には、前記エキスパンダーロールは、
外周に当該エキスパンダーロールの軸心方向の中央部か
ら一端部および他端部に向かってそれぞれ螺旋状に伸
び、かつ先端面が前記シート材を介して前記ガイドロー
ルの案内面に押し付けられる複数条のブレードと、隣合
う前記ブレード間に形成される複数条の螺旋溝とを備
え、前記中央部から前記一端部に向かう前記ブレードお
よび前記螺旋溝は、当該一端部側に所定角度で傾斜して
おり、前記中央部から前記他端部に向かう前記ブレード
および前記螺旋溝は、当該他端部側に所定角度で傾斜し
ている。
【0015】好適には、本発明の磁気記録媒体の製造方
法は、前記エキスパンダーロールの外周を所定厚さの弾
性部材によって被覆し、前記ブレードの先端面によって
前記磁気記録媒体に圧痕が形成されるのを防ぐ。
【0016】本発明の磁気記録媒体の製造装置は、所定
幅の可撓性の非磁性支持体を走行させ、当該非磁性支持
体への磁性材料層の形成および/または磁性材料層が形
成された非磁性支持体への所定処理を連続的に行う磁気
記録媒体の製造装置であって、前記非磁性支持体の走行
経路中に、当該非磁性支持体の幅方向に張力を付与して
当該非磁性支持体の幅出しを行う幅出装置を備え、前記
幅出装置は、回転自在に保持され、走行する前記非磁性
支持体を案内する案内面を備えるガイドロールと、回転
自在に保持され、外周が走行する前記非磁性支持体を介
して前記ガイドロールの案内面に押し付けられ、当該案
内面との間に作用する力を当該非磁性支持体の幅方向の
幅出力に変換して作用させるエキスパンダーロールとを
有する。
【0017】本発明では、磁気記録媒体のようなシート
材を走行させたときに発生するシワや変形をシート材を
ガイドロールおよびエキスパンダーロールの間に挟み込
んで延ばす。すなわち、本発明では、ガイドロールに対
するエキスパンダーロールの押圧力がシート材の幅方向
の幅出力に変換されることにより、シート材が幅方向に
延ばされ、シワや変形の発生が防止される。特に、エキ
スパンダーロールを上記構成とすることにより、シート
材の幅方向の両端部に大きな幅出力が作用し、シート材
の幅方向に均一な張力分布が発生する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形
態に係る幅出装置の概略構成を示す図である。図1に示
す幅出装置1は、磁気記録媒体の製造工程において、走
行する磁気記録媒体の幅方向に幅出を行って、走行中の
磁気記録媒体にしわや変形が発生するのを防ぐのに用い
られる。なお、磁気記録媒体は、後述するように、基本
的には、可撓性の非磁性支持体であるベースフィルムを
所定の経路に沿って連続的に走行させながら、このベー
スフィルムの表面に磁性材料層等を形成することにより
得られる。
【0019】幅出装置1は、ガイドローラ2と、エキス
パンダーローラ30と、駆動機構11と、移動機構40
と、駆動機構11および移動機構40を制御する制御装
置50とを有する。
【0020】ガイドローラ2は、外周に円筒状の案内面
2bを備えており、両端部2aが支持部材20によって
回転自在に保持されている。このガイドローラ2は、た
とえば、ステンレス等の金属材料で形成されており、後
述する磁気記録媒体の製造工程において走行する磁気記
録媒体の走行経路を規定し、かつ、当該磁気記録媒体を
案内する。
【0021】エキスパンダーローラ30は、ガイドロー
ラ2の軸線に平行に配置されており、両端部を回転自在
に支持されており、エキスパンダーローラ30外周が走
行する磁気記録媒体を介してガイドロール2の案内面2
bに押し付けられ、案内面2bとの間に作用する力を磁
気記録媒体の幅方向の幅出力に変換して作用させる。な
お、エキスパンダーローラ30の構造および具体的な機
能については後述する。
【0022】駆動機構11は、ガイドローラ2の一端部
に接続され、ガイドローラ2を磁気記録媒体の走行方向
に応じた向きに回転させる。この駆動機構11は、たと
えば、電動モータおよびこの電動モータの回転力をガイ
ドローラ2の一端部に伝達する伝達機構等から構成され
ている。
【0023】移動機構40は、エキスパンダーローラ3
0を、図1に示すように、ガイドローラ2の軸線に直交
する向きに移動可能に保持しており、このエキスパンダ
ーローラ30を矢印A1およびA2の方向に移動させ
る。この移動機構40は、エキスパンダーローラ30を
矢印A1の向きに移動させてガイドローラ2を所定の力
で押圧可能となっている。また、移動機構40は、エキ
スパンダーローラ30を矢印A2の向きに移動させてガ
イドローラ2から離隔させることが可能となっている。
この移動機構40は、たとえば、エキスパンダーローラ
30を矢印A1およびA2の向きに移動自在に保持する
スライダと、エアシリンダー等のアクチュエータと、こ
のアクチュエータの発生する力をスライダに伝達する伝
達機構を備えている。
【0024】制御装置50は、駆動機構11および移動
機構40を制御する。具体的には、駆動機構11の速度
制御を行い、ガイドローラ2の回転速度を制御する。ま
た、移動機構40の制御を行い、エキスパンダーローラ
30を矢印A1およびA2の向きに位置決めするととも
に、エキスパンダーローラ30がガイドローラ2を押圧
する押圧力を制御する。
【0025】次に、エキスパンダーローラ30の構造お
よび機能について図2〜図4を参照して説明する。図2
はエキスパンダーローラ30の構造を示す外形図であ
る。図3はエキスパンダーローラ30の外周部を拡大し
て示した断面図である。図4は、エキスパンダーローラ
30の作用を説明するための図である。
【0026】図2に示すように、エキスパンダーローラ
30は両端部に軸部30aを備えており、これら軸部3
0aが回転自在に支持される。エキスパンダーローラ3
0の外周は、所定厚さの弾性部材38によって被覆され
ている。この弾性部材38は、ベースフィルムにエキス
パンダーロール30が押し付けられることによってベー
スフィルムに圧痕が形成されるのを防ぐために設けられ
ている。弾性部材38は、耐熱性および耐溶剤性に優
れ、比較的高い弾性係数および摩擦係数をもつ材料で形
成されている。具体的には、シリコンゴム等である。耐
熱性および耐溶剤性に優れた材料を用いるのは、後述す
るように、本実施形態に係る幅出装置が乾燥装置やカレ
ンダー装置等に適用され、また、磁性材料層の形成に各
種溶剤が用いられるからである。弾性部材38の厚さ
は、0.1〜1mm程度とするのが好ましい。厚さが
0.1mm以下の弾性部材38を成形するのは難しく、
弾性部材38の厚さが厚すぎると、後述するエキスパン
ダーローラ30による幅出効果が十分に得られないため
である。
【0027】図2に示すように、エキスパンダーローラ
30は、長手方向(軸心方向)の略中央部Ctから両端
部に向けて直径Dが拡径するテーパ部32,33と、直
径Dが一定となっている両端部に位置するフラット部3
1,34とを有する。テーパ部32,33およびフラッ
ト部31,34の長さは、ベースフィルムの幅と略等し
くなっている。また、中央部Ctにベースフィルムの幅
方向の中央部が位置する。
【0028】テーパ部32,33は、直径Dが中央部C
tから両端部に向けて直線状あるいは曲線状に拡大して
いる。また、図3に示すように、エキスパンダーローラ
30の外周は、軸心方向の中央部Ctからエキスパンダ
ーローラ30の一端部および他端部に向かってそれぞれ
螺旋状に伸びるブレード35と、隣合うブレード35間
に形成される螺旋溝36とを備えている。ブレード35
は、それぞれ両端部に向かって一条ではなく、複数条形
成されており、螺旋溝36はブレード35の隣合う条間
に形成されている。したがって、螺旋溝36もブレード
35と同じ条数存在する。なお、螺旋溝36およびブレ
ード35の条数は、2以上の範囲で適宜選択される。
【0029】図3に示すように、中央部Ctの左側のブ
レード35および螺旋溝36は、左側の端部側に所定角
度θで傾斜しており、中央部Ctの右側のブレード35
および螺旋溝36は、右側の端部側に所定角度θで傾斜
している。なお、角度θは、エキスパンダーローラ30
の軸線に垂直な面に対するブレード35および螺旋溝3
6の傾斜角度である。この角度θは、たとえば、10°
〜50°の範囲で設定される。
【0030】また、図3において、αは、テーパ部32
および33の傾斜角度である。なお、傾斜角度αは、テ
ーパ部32および33におけるブレード35の先端面3
5aの直径Dが中心部Ctから両端部に向けて曲線状に
拡大する場合には、中心部Ctのブレード35の先端面
35aとテーパ部32および33の終端部におけるブレ
ード35の先端面35aを結ぶ直線とエキスパンダーロ
ーラ30の軸線とのなす角度である。この傾斜角度α
は、たとえば、0°〜1°の範囲で設定される。
【0031】図3において、Wは螺旋溝36の幅であ
る。螺旋溝36の幅Wは、たとえば、0.2〜10mm
の範囲で設定される。Tはブレード35の幅であり、た
とえば、1〜10mmの範囲で設定される。また、P
は、螺旋溝36またはブレード35のピッチである。β
は、螺旋溝36の底面の軸心に対する傾斜角度である。
この傾斜角度βは、たとえば、−0.5°〜2°の範囲
で設定される。
【0032】また、エキスパンダーローラ30は、たと
えば、ゴムから形成されており、少なくともブレード3
5の硬度が20°〜70°(JIS A型)程度あるこ
とが好ましい。エキスパンダーローラ30の外周に弾性
部材38を被覆しているため、ブレード35の硬度が低
いと幅出効果が充分に得られないからである。
【0033】上記構造のエキスパンダーローラ30が走
行するベースフィルムBFを介してガイドローラ2に所
定の押圧力Fで押し付けられると、図4に示すように、
ブレード35の先端面35aは両端部側に傾いているた
め、ブレード35は矢印方向に撓む。このブレード35
の作用により、中心部Ctから両端部に向かう幅出力F
wがブレード35から弾性部材38を介してベースフィ
ルムBFに作用する。弾性部材38は、高摩擦係数の材
料で形成されているため、ブレード35からの幅出力F
wはベースフィルムBFに充分に伝達される。
【0034】一方、ブレード35の先端面35aがベー
スフィルムBFに押し付けられると、先端面35aの端
部で応力が集中しやすく、ベースフィルムBFに圧痕が
形成される可能性がある。本実施形態では、ブレード3
5とベースフィルムBFとの間に弾性部材38を介在し
させており、この弾性部材38の弾性によってベースフ
ィルムBFとブレード35との間に発生する応力の集中
を分散させる。このため、ブレード35をベースフィル
ムBFに押し付けたとしても、圧痕が形成されるのを防
ぐことができる。
【0035】また、エキスパンダーローラ30のブレー
ド35の先端面の直径Dは、中央部Ctから両端部に向
けて拡大しているため、エキスパンダーローラ30が走
行するベースフィルムBFを介してガイドローラ2に所
定の押圧力Fで押し付けられると、エキスパンダーロー
ラ30の中央部Ctから両端部に向かうほどブレード3
5はベースフィルムBFに強く押し当てられる。このた
め、ベースフィルムBFには、幅方向において両端部に
向かうほど大きな幅出力Fwが作用する。すなわち、ベ
ースフィルムBFには、幅方向の両端部に最大の幅出力
Fwが作用するため、ベースフィルムBFの幅方向には
略均一な張力が発生する。ベースフィルムBFの幅方向
に略均一な張力が発生することにより、ベースフィルム
BFにしわや変形がより発生しにくくなる。
【0036】次に、上記構成の幅出装置1が適用される
磁気記録媒体の製造装置の一例について説明する。図5
は、磁気記録媒体の製造装置の構成の一例を示す図であ
る。図5において、製造装置60は、供給装置62と、
巻取装置63と、塗布装置65と、配向装置68と、乾
燥装置70と、カレンダー装置80とを有する。
【0037】供給装置62は、コイル状に巻かれた非磁
性支持体としてのベースフィルムBFを所定速度で繰り
出す。ベースフィルムBFは、たとえば、ポリエチレン
テレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート
(PEN)、ポリイミド、アラミド等の樹脂材料で所定
の幅に連続して形成されている。
【0038】塗布装置65は、供給ローラ62から繰り
出された走行するベースフィルムBFに磁性塗料を塗布
する。ここで、図6は、磁気記録媒体の要部構成の一例
を示す断面図である。図6に示すように、磁気記録媒体
は、ベースフィルムBF上に、磁性材料や結合剤、分散
剤、潤滑剤等を有機溶剤に混練分散してなる磁性塗料塗
布することにより下層101aおよび上層101bから
なる磁性材料層101が形成されている。
【0039】塗布方法に特に限定はないが、上述した各
塗料をベースフィルムBF上に同時に重層塗布するのが
好ましく、これには主に、図7に示すような、ダイコー
ター105が用いられる。一般的に、ダイコーターのリ
ップ構成は、2リップ方式、3リップ方式、4リップ方
式等が知られている。ベースフィルムBF上に下層10
1aおよび上層101bを形成する場合、一層ずつ塗布
して乾操を行う方式(いわゆるウェット・オン・ドライ
塗布方式)と、乾燥されていない湿潤状態にある下層の
上に上層を重ねて塗布する方式(いわゆるウェット・オ
ン・ウェット塗布方式=湿潤重層塗布方式)とがある
が、塗膜の均質性、上下界面の接着性、生産性の観点か
らウェット・オン・ウェット重層塗布方式による同時湿
潤重層塗布を行うのが好ましい。図7に示すダイコータ
ー105は、ウェット・オン・ウェット重層塗布方式に
よる同時湿潤重層塗布を行う。
【0040】ダイコーター105は、上述した各塗料を
収容する塗料溜まり部103aおよび103bが設けら
れ、この塗料溜まり部103a、103bから押し出さ
れた各塗料102a、102bを供給装置62から繰り
出された走行するベースフィルムBFに同時にベースフ
ィルムBFへ重層塗布する。
【0041】このようなウェット・オン・ウェット方式
における同時湿潤塗布方式においては、下層101aが
湿潤状態のまま上層101b用の磁性塗料102bを塗
布するので、下層101aの表面、すなわち、上層10
1bとの境界面が滑らかになるとともに、上層101b
の表面性が良好となり、かつ上下層101a、101b
間の接着性も向上する。この結果、特に、高密度記録の
ために高出力、低ノイズの要求される磁気記録媒体とし
ての要求性能を満たしたものとなり、かつ膜剥離がなく
なり、膜強度が向上する。またドロップアウトも低減す
ることが可能であり、信頼性も向上する。
【0042】なお、このウェット・オン・ウェット重層
塗布方式によって形成される上下層101a、101b
間には、明確な境界が実質的に存在する場合以外に、一
定の厚みを以て両層の成分が混在してなる境界領域が存
在する場合があるが、こうした境界領域を除いた上層ま
たは下層をそれぞれ上層磁性層、下層磁性層または下層
非磁性層とすればよい。
【0043】磁性塗料に使用される磁性材料は、マグヘ
マイト粉末、コバルト被着マグヘマイト、コバルトドー
プマグヘマイト、マグネタイト、コバルト被着マクネタ
イト、コバルトドープマグネタイトなど旧来の材料や、
Fe、Co、Ni等の金属、Fe−Co、Fe−Ni、
Fe−Al、Fe−Ni−Al、Fe−Al−P、Fe
−Ni−Si−Al、Fe−Ni−Si−Al−Mn、
Fe−Mn−Zn、Fe一Ni−Zn、Co−Ni、C
o−P、Fe−Co−Ni、Fe−Co−Ni−Cr、
Fe−Co−Ni−P 、Fe−Co−B、Fe−Co
−B、Mn−Bi、Mn−Al、Fe−Co−V等の合
金、窒化鉄、炭化鉄等が挙げられる。
【0044】最も一般的には、Fe単独あるいは、Fe
−Co、Fe−Ni、Fe−Co−Niの合金にAl及
び/又はSiを燒結防止の目的で添加したものが用いら
れる。これらの金属粉末の比表面積は、20から90m
2 /g好ましくは、25 から70m2 /gであること
が望ましい。さらに、六方晶系板状フェライトも使用可
能であり、M型、W型、Y型、Z型のバリウムフェライ
ト、ストロンチウムフェライト、カルシウムフェライ
ト、鉛フェライト、及びこれらに、保磁力を制御する目
的で、Co−Ti 、Co−Ti−Zn、Co−Ti−
Nb、Co−Ti−Zn−Nb、Cu−Zr、Ni−T
i等を添加したものも使用可能である。
【0045】磁性塗料に使用される結合剤は、従来から
磁気記録媒体用の結合剤として使用される公知の熱可塑
性樹脂、熱硬化性樹脂、反応型樹脂等が使用可能であ
り、数平均分子量が5000〜100000のものが好
ましい。
【0046】熱可塑性樹脂の例としては塩化ビニル、酢
酸ビニル、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル
塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル−アクリロニトリ
ル共重合体、アクリル酸エステル−アクリロニトリル共
重合体、アクリル酸エステル塩化ビニル塩化ビニリデン
共重合体、塩化ビニル−アクリロニトリル共重合体、ア
クリル酸エステル−アクリロニトリル共重合体、アクリ
ル酸エステル塩化ビニリデン共重合体、メタクリル酸エ
ステル塩化ビニリデン共重合体、メタクリル酸エステル
塩化ビニル共重合体、メタクリル酸エステルーエチレン
共重合体、ポリ弗化ビニル、塩化ビニリデン−アルリロ
ニトリル共重合体、アクリロニトリル−プタジエン共重
合体、ポリアミド樹脂、ポリビニルブチラール、セルロ
ース誘導体(セルロースアセテートブチレート、セルロ
ースダイアセテート、セルローストリアセテート、セル
ロースプロピオネート、ニトロセルロース)、スチレン
ブタジエン共重合体、ポリウレタン樹脂、ポリエステル
樹脂、アミノ樹脂、合成ゴム等が挙げられる。
【0047】また、熱硬化性樹脂の例としてはフェノー
ル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン硬化型樹脂、尿素
樹脂、メラミン樹脂、アルキッド樹脂、シリコーン樹
脂、ポリアミン樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂等が挙
げられる。また、上記の全ての結合剤には、顔料の分散
性を向上させる目的で−SO3 M、−OSO3 M、−C
OOM、P=O(OM)2 等の極性官能基が導入されて
いても良い。ここで、式中Mは、水素原子あるいは、リ
チウム、カリウム、ナトリウム等のアルカリ金属であ
る。
【0048】更に、上記極性官能基としては、−NR1
2 、−NR123 +X−の末端基を有する側鎖型
のもの、>NR12 +X−の主鎖型のものがある。こ
こで、式中R1 、R2 、R3 は、水素原子あるいは炭化
水素基であり、X−は弗素、塩素、臭素、ヨウ素等のハ
ロゲン元素イオンあるいは無機・有機イオンである。ま
た、−OH、一SH、−CN、エポキシ基等の極性官能
基もある。これら極性官能基の量は、10-1〜10-8
ル/gであり、好ましくは10-2〜10-6モル/gであ
る。
【0049】磁性塗料には、必要に応じて潤滑剤、非磁
性補強粒子等を含有させることが可能である。この潤滑
剤としては、黒鉛、二硫化モリブデン、二硫化タングス
テン、シリコーンオイル、炭素数10から22までの脂
肪酸、ならびに、これと炭素数2から28までのアルコ
ールからなる脂肪酸エステル、テルペン系化合物、なら
びにこれらのオリゴマー、フッ素系滑剤等ある。
【0050】また、非磁性補強粒子としては、酸化アル
ミニウム(α、β、γ)、酸化クロム、炭化珪素、ダイ
ヤモンド、ガーネット、エメリー、窒化ホウ素、チタン
カーバイト、炭化珪素、炭化チタン、酸化チタン(ルチ
ル、アナターゼ)等がある。この粒子は、強磁性粉末1
00重量部に対して、20重量部以下、好ましくは、1
0重量部以下、さらに好ましくは、5重量部以下とされ
ることが望ましい。又、モース硬度は、4以上、好まし
くは5以上、さらに好ましくは6以上、比重は、2〜
6、好ましくは3〜5の範囲、平均一次粒径は、1.0
μm以下、好ましくは、0.5μm以下、さらに好まし
くは0.3μm以下とされることが望ましい。
【0051】磁性塗料の塗料化に用いられる溶剤は、ア
セトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、シクロヘキサノン等のケトン系溶媒、メタノール、
エタノール、プロパノール等のアルコール系溶媒、酢酸
メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸プロピル、乳酸
エチル、エチレングリコールアセテート等のエステル系
溶媒、ジエチレングリコールジメチルエーテル、2−エ
トキシエタノール、テトラヒドロフラン、ジオキサン等
のエチル系溶媒、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳
香族炭化水素系溶媒、メチレンクロライド、エチレンク
ロライド、四塩化炭素、クロロホルム、クロロベンゼン
等のハロゲン化炭化水素系溶媒等が挙げられ、これらを
適宜混合して使用する。
【0052】これらの磁性材料や結合剤、分散剤、潤滑
剤等が混合装置により有機溶剤に混練分散されて、磁性
塗料となる。
【0053】混合装置としては、混練の工程で用いられ
る混練装置として、連続二軸混練機、多段階で希釈可能
な連続二軸混練壌、ニーダー、加圧ニーダー、ロールニ
ーダー等、従来から公知の混練機の使用が可能で何ら限
定されるものではない。また、その後の塗料作製工程に
おいても、分散工程において、ロールミル、ボールミ
ル、横型サンドミル、縦型サンドミル、スパイクミル、
ピンミル、タワーミル、DCP、アジター、ホモジナイ
ザー、超音波分散機等いずれも使用可能である。
【0054】重層塗布時の非磁性下層用顔料として用い
られるものは、例えば、α−Fe23 等の非磁性酸化
鉄、ゲータイト、ルチル型酸化チタン、アナターゼ型酸
化チタン、酸化錫、酸化タングステン、酸化珪素、酸化
亜鉛、酸化クロム、酸化セリウム、チタンカーバイト、
BN、α−アルミナ、β−アルミナ、γ−アルミナ、硫
酸カルシウム、硫酸バリウム、二硫化モリブデン、炭酸
マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、炭酸ス
トロンチウム、チタン酸バリウム等があり、これらの顔
料は、単独で用いることも可能であるし、複数を混合し
て用いることも可能である。
【0055】また、上記非磁性顔料は、目的に応じて適
当量の不練物をドープすることも可能であるし、分散性
の改良、導電性の付与、色調の改善等の目的で、Al、
Si、Ti、Sn、Sb、Zr等の化合物で表面処理す
ることも可能である。非磁性顔料の比表面積は、5〜1
00m2 /g好ましくは、20〜70m2 /gであるこ
とが望ましい。比表面積が、上記範囲にあると、非磁性
顔料の形状の微粒子化を伴い、下層が平滑化し、結果的
に上層の平滑化が可能となる為、変調ノイズ特性に優
れ、スペーシングロスの影響の少ない磁気記録媒体を得
ることが可能である。
【0056】比表面積がこれより大きいと、塗料中の分
散が困難となり、比表面積が小さすぎると、高密度記録
に耐えられる表面平滑性が確保できない。また、非磁性
下層で使用される結合剤、溶剤は、磁性層で用いるもの
に準じる。
【0057】配向装置68は、ベースフィルムBFに形
成された磁性材料層101中の磁性粉の配向を行う磁場
を形成し、磁性材料層101中の磁性粉を一定方向に配
する装置である。たとえば、磁性塗料が塗布されたベー
スフィルムBFの走行方向にコイルが延在するように複
数巻回したソレノイドコイルから構成されている。この
ソレノイドコイルは、磁性塗料が塗布されたベースフィ
ルムBFをその内部に走行させ得る大きさに形成される
とともに、ベースフィルムBFがソレノイドコイル内を
走行する間に、磁性塗料中の磁性粉の配向が完了し得る
長さに形成される。
【0058】乾燥装置70は、配向装置68を通過した
ベースフィルムBFに形成された未乾燥状態にある磁性
材料層101に温風を吹きつけて乾燥させる装置であ
る。この乾燥装置70には、上記の幅出装置1が適用さ
れる。具体的には、たとえば、図8に示すように、乾燥
装置70内では磁性材料層101の形成されたベースフ
ィルムBFは、複数のガイドローラgrによって磁性材
料層101の形成されていない面が案内され、乾燥する
のに必要な長さの経路を通過する。幅出装置1は、乾燥
装置70内において、たとえば、ベースフィルムBFに
形成された磁性材料層101から溶剤等が蒸発し、略乾
燥した状態となる場所から下流側に配置される。このよ
うな場所に幅出装置1を配置するのは、磁性材料層10
1が乾燥していない状態でガイドローラ2が磁性材料層
101に触れるのを避けるためである。
【0059】このように、乾燥装置70内に幅出装置1
を配置して、ベースフィルムBFの幅出を行うことによ
り、ベースフィルムBFにしわや変形が発生するのを防
止でき、歩留りを向上させることができる。
【0060】図9は、カレンダー装置80の一例を示す
構成図である。カレンダー装置80は、走行するベース
フィルムBFに形成された磁性材料層101に熱および
圧力を加えて磁性材料層101を平坦化する。図9に示
すように、カレンダー装置80は、複数のガイドローラ
grによって案内されたベースフィルムBFの走行経路
に、複数の鏡面金属ロールS1,S2,S3と、これら
鏡面金属ロールS1,S2,S3にそれぞれ対向配置さ
れた弾性ロールE1,E2,E3とを備えている。鏡面
金属ロールS1,S2,S3は内部に図示しない加熱・
冷却装置を備えており、この加熱・冷却装置によって、
鏡面金属ロールS1,S2,S3を所望の温度にコント
ロールすることができるようになっている。また、鏡面
金属ロールS1,S2,S3には上方から所望の加重が
加えられるようになっている。これにより、カレンダー
装置80は、走行するベースフィルムBFに形成された
磁性材料層101の表面を鏡面金属ロールS1,S2,
S3により加熱し、加圧することができる。
【0061】なお、上記鏡面金属ロールS1,S2,S
3の加圧圧力は一例として1〜350kg/cm、温度
は一例として50〜150℃に設定される。これらの加
圧圧力、温度は磁性材料層101の組成、磁性材料層1
01の厚み等の諸条件により任意に設定される。また、
鏡面金属ロールS1,S2,S3の材質としては、たと
えば、S45C+硬質Crメッキ等が使用され、表面硬
度は、たとえば、Hs75以上のものが選択される。さ
らに、鏡面金属ロールS1,S2,S3の直径は、たと
えば、300mm程度のものを使用することができる。
【0062】図9において、カレンダー装置80の鏡面
金属ロールS1,S2,S3に関して走行するベースフ
ィルムBFのそれぞれ上流側に本実施形態に係る幅出装
置1が配置されている。カレンダー装置80において、
ベースフィルムBFは鏡面金属ロールS1,S2,S3
によって加熱および加圧されるため、ベースフィルムB
Fにしわ等が存在すると、ベースフィルムBFが鏡面金
属ロールS1,S2,S3と弾性ロールE1,E2,E
3との間を通過したときに、鏡面金属ロールS1,S
2,S3や弾性ロールE1,E2,E3が損傷する可能
性がある。
【0063】このため、鏡面金属ロールS1,S2,S
3および弾性ロールE1,E2,E3の上流に幅出装置
1をそれぞれ配置することにより、上記の不具合の発生
を防止することができる。
【0064】なお、カレンダー装置80においてカレン
ダー処理されたのちの磁性材料層101が形成されたベ
ースフィルムBFは、図5に示した巻取装置63により
コイル状に巻き取られる。その後、ベースフィルムBF
の磁性材料層101が形成されたとは反対面にバックコ
ート層が塗布される。このようにして製造された磁気記
録媒体は、たとえば、8mm幅に裁断されてテープ状に
され、カセット内に収容されてテープカセットとなる。
【0065】次に、上記構成の製造装置60を用いて実
際に磁気記録媒体を製造した結果について説明する。具
体的には、上記の製造装置60において、幅出装置1の
駆動機構11によりガイドロール2の回転数(ドロー
値)を変化させるとともに、移動機構40により押圧力
Fを変化させ、得られた磁気記録媒体の形状をそれぞれ
評価した結果について説明する。なお、下記の結果は、
幅出装置1は上記したカレンダー装置80にのみ用い、
乾燥装置70には用いていない場合のものである。
【0066】上層101b用の塗料102b及び下層1
01a用の塗料102aを以下に示す組成にて作製し
た。塗料化は、常法に従い、顔料、結合剤、添加剤、溶
剤を混合し、連続式ニーダーにより混練した後、塗料1
02bはサンドミルで5時間、塗料102aは、サンド
ミルで3時間それぞれ分散させた。
【0067】上層101b用の塗料102bの組成は以
下のようにした。 ・Fe系メタル強磁性粉末(平均長軸長=0.2μm、
針状比=9、飽和磁化量=130Am2 /kg、保磁力
=135kA/m) 100重量部 ・ポリ塩化ビニル樹脂(重合度150、極性官能基とし
てスルホン酸ナトリウム塩を5×10−5mol/g含
む) 14重量部 ・ポリエステルポリウレタン樹脂(極性官能基としてス
ルホン酸ナトリウム基を1×10-4mol/gを含む)
6重量部 ・Al23 (一次粒径0.09μm、溶剤中に分散さ
せてスラリーとし、スラリーの状態で他の組成物と混合
した) 5重量部 ・ステアリン酸 1重量部 ・ヘプチルステアレート 1重量部 ・メチルエチルケトン 150重量部 ・シクロヘキサノン 150董部
【0068】下層101a用の塗料102aの組成は以
下のようにした。 ・α−Fe23 (比表面積=40m2 /g、針状比=
8)100重量部 ・ポリ塩化ビニル樹脂(重合度150、極性官能基とし
てスルホン酸ナトリウム塩を5×10-5mol/g含
む)9重量部 ・ポリエステルポリウレタン樹脂(極性官能基としてス
ルホン酸ナトリウム塩を1×10-4mol/g含む)9
重量部 ・ステアリン酸1重量部 ・ヘプチルステアレート1重量部 ・メチルエチルケトン105重量部 ・シクロヘキサノン105重量部
【0069】磁性材料の塗布 得られた上層用の塗料102bにポリイソシアネートを
4重量部、下層用の102aにポリイソシアネートを2
重量部それぞれ加えて、これら上層用の塗料102bお
よび下層用の塗料102aをダイコーターを用いて、ベ
ースフィルムBF(厚さ6μm、表面粗度;良粗度面=
5.5nm、悪粗度面=7.0nm)上に重層塗布し
た。ここで上層及び下層の塗布厚は、乾燥後に上層10
1bが0.15μmとなるように、下層101aが2.
0μmとなるように設定した。また、塗布速度は毎分2
80mとした。
【0070】カレンダー処理 カレンダー処理条件は、鏡面金属ロールS1,S2,S
3の加熱条件を120℃とした。また、エキスパンダー
ロール30に被覆する弾性部材38は0.8mmの厚さ
のシリコンゴムとした。
【0071】以上のような条件によって得られた結果を
表1に示す。なお、表1において、実施例1はエキスパ
ンダーロール30の押圧力を0.5N、実施例2は1
N、実施例3は1.5N、実施例4は2Nにそれぞれ変
えて実施した場合の磁気記録媒体の形状の評価結果であ
る。また、ガイドロール2のドロー値については0%と
した。なお、ドロー値は、ベースフィルムBFの基準速
度に対するガイドロール2の回転数であり、ドロー値が
0%の場合には、ガイドロール2の回転数を走行速度に
換算した値とベースフィルムBFの基準速度とは等し
い。
【0072】
【表1】
【0073】表1に示す実施例3の結果から分かるよう
に、エキスパンダーロール30の押圧力Fを調整するこ
とにより、ベースフィルムBFの形状不良を大幅に改善
することができる。
【0074】表2は、上記と同様の条件において、ガイ
ドロール2の回転数を変化させた場合の磁気記録媒体の
形状の評価結果である。なお、鏡面金属ロールS1,S
2,S3の加熱条件を120℃、幅出装置1のエキスパ
ンダーロール30の押圧力を1.5Nとした。また、表
2において、実施例5はガイドロール2のドロー値を+
3%、実施例6はガイドロール2のドロー値を+1%、
実施例7はガイドロール2のドロー値を0%、実施例8
はガイドロール2のドロー値を−1%、実施例9はガイ
ドロール2のドロー値を−2%とした場合である。
【0075】
【表2】
【0076】表2において、たとえば、ガイドロ−ル2
のドロー値を−1%とした実施例8の場合のように、ガ
イドロール2のドロー値を適宜調整することにより、ベ
ースフィルムBFの形状不良を大幅に改善することがで
きる。
【0077】以上のように、本実施形態によれば、磁気
記録媒体の製造工程に幅出装置1を適用することによ
り、磁気記録媒体に発生する形状不良を防止することが
でき、磁気記録媒体の歩留り向上を図ることができる。
【0078】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れない。上述した実施形態では、幅出装置1を乾燥装置
70およびカレンダ装置80に適用した場合について説
明したが、たとえば、幅出装置1を塗布装置65の上流
側に設けることも可能である。塗布装置65の上流側に
設け、磁性塗料を塗布する直前のベースフィルムBFの
幅出を行うことにより、ベースフィルムBFにしわや変
形が発生せず、均一な膜厚の磁性材料層101を形成す
ることが可能となる。また、塗布装置65の上流に限ら
ず、幅出装置1はベースフィルムBFにしわや変形が発
生する位置に適用可能である。
【0079】
【発明の効果】本発明によれば、塗布膜の乾燥処理やカ
レンダー処理等の磁気記録媒体に対して各種処理を行う
際に、走行する磁気記録媒体に形状不良が発生するのを
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る幅出装置の概略構成
を示す図である。
【図2】エキスパンダーローラ30の構造を示す外形図
である。
【図3】エキスパンダーローラ30の外周部を拡大して
示した断面図である。
【図4】エキスパンダーローラ30の作用を説明するた
めの図である。
【図5】磁気記録媒体の製造装置の構成の一例を示す図
である。
【図6】磁気記録媒体の要部構成の一例を示す断面図で
ある。
【図7】塗布装置に用いられるダイコーターの一例を示
す断面図である。
【図8】乾燥装置70への幅出装置1の適用の一例を説
明するための図である。
【図9】カレンダー装置80の一例を示す構成図であ
る。
【符号の説明】
1…幅出装置、2…ガイドロール、11…駆動機構、3
0…エクスパンダーロール、40…移動機構、60…磁
気記録媒体の製造装置、65…塗布装置、70…乾燥装
置、80…カレンダ装置、BF…ベースフィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F104 AA01 AA04 AA07 BA02 BA07 BA09 BA10 3J103 AA07 AA51 AA73 BA41 FA18 GA02 GA13 GA24 HA03 HA12 HA53 HA54 5D112 AA02 BA01 BA09 GB06 GB08

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行する可撓性のシート材の幅方向に張力
    を付与して当該シート材の幅出しを行う幅出装置であっ
    て、 回転自在に保持され、走行する前記シート材を案内する
    案内面を備えるガイドロールと、 回転自在に保持され、外周が走行する前記シート材を介
    して前記ガイドロールの案内面に押し付けられ、当該案
    内面との間に作用する力を当該シート材の幅方向の幅出
    力に変換して作用させるエキスパンダーロールとを有す
    る幅出装置。
  2. 【請求項2】前記エキスパンダーロールは、外周に当該
    エキスパンダーロールの軸心方向の中央部から一端部お
    よび他端部に向かってそれぞれ螺旋状に伸び、かつ先端
    面が前記シート材を介して前記ガイドロールの案内面に
    押し付けられる複数条のブレードと、隣合う前記ブレー
    ド間に形成される複数条の螺旋溝とを備え、 前記中央部から前記一端部に向かう前記ブレードおよび
    前記螺旋溝は、当該一端部側に所定角度で傾斜してお
    り、 前記中央部から前記他端部に向かう前記ブレードおよび
    前記螺旋溝は、当該他端部側に所定角度で傾斜している
    請求項1に記載の幅出装置。
  3. 【請求項3】前記ブレードの先端面の外径が中央部から
    両端部に向かって連続的に拡径し、両端部において一定
    となっている請求項2に記載の幅出装置。
  4. 【請求項4】前記エキスパンダーロールの外周は、前記
    ブレードの先端面によって前記シート材に圧痕が形成さ
    れるのを防ぐための所定厚さの弾性部材によって被覆さ
    れており、 前記弾性部材は、前記エキスパンダーロールの幅出力を
    摩擦力によって前記シート材に伝達する請求項2に記載
    の幅出装置。
  5. 【請求項5】前記シート材の走行状態に応じて前記エキ
    スパンダーロールを前記ガイドロールに対して移動させ
    る移動手段をさらに有する請求項1に記載の幅出装置。
  6. 【請求項6】前記ガイドロールを前記シート材の走行速
    度に応じて調整可能に回転させる駆動手段をさらに有す
    る請求項1に記載の幅出装置。
  7. 【請求項7】前記エキスパンダーロールの少なくとも前
    記ブレードは、ゴムで形成されている請求項2に記載の
    幅出装置。
  8. 【請求項8】所定幅の可撓性の非磁性支持体を走行さ
    せ、当該非磁性支持体への磁性材料層の形成および/ま
    たは磁性材料層が形成された非磁性支持体への所定処理
    を連続的に行う磁気記録媒体の製造方法であって、 前記非磁性支持体の走行経路中において、当該非磁性支
    持体を案内するガイドロールに対して当非磁性支持体を
    介してエキスパンダーロールを押し付け、前記エキスパ
    ンダーロールと前記ガイドロールとの間に作用する力を
    非磁性支持体の幅方向の幅出力に変換して作用させ、走
    行する前記非磁性支持体の幅出を行うことを特徴とする
    磁気記録媒体の製造方法。
  9. 【請求項9】走行する前記非磁性支持体に形成された磁
    性材料層に熱および圧力を加えて当該磁性材料層を平坦
    化するカレンダ処理工程において、前記非磁性支持体の
    幅出を行う請求項8に記載の磁気記録媒体の製造方法。
  10. 【請求項10】前記磁性材料層を乾燥させる乾燥工程に
    おいて、前記非磁性支持体の幅出を行う請求項8に記載
    の磁気記録媒体の製造方法。
  11. 【請求項11】前記エキスパンダーロールは、外周に当
    該エキスパンダーロールの軸心方向の中央部から一端部
    および他端部に向かってそれぞれ螺旋状に伸び、かつ先
    端面が前記非磁性支持体を介して前記ガイドロールの案
    内面に押し付けられる複数条のブレードと、隣合う前記
    ブレード間に形成される複数条の螺旋溝とを備え、 前記中央部から前記一端部に向かう前記ブレードおよび
    前記螺旋溝は、当該一端部側に所定角度で傾斜してお
    り、 前記中央部から前記他端部に向かう前記ブレードおよび
    前記螺旋溝は、当該他端部側に所定角度で傾斜している
    請求項8に記載の磁気記録媒体の製造方法。
  12. 【請求項12】前記ブレードの先端面の外径が中央部か
    ら両端部に向かって連続的に拡径し、両端部において一
    定となっている請求項11に記載の磁気記録媒体の製造
    方法。
  13. 【請求項13】前記エキスパンダーロールの外周を所定
    厚さの弾性部材によって被覆し、前記ブレードの先端面
    によって前記非磁性支持体に圧痕が形成されるのを防ぐ
    請求項11に記載の磁気記録媒体の製造方法。
  14. 【請求項14】前記ガイドロールを前記非磁性支持体の
    走行速度に応じて回転させる請求項8に記載の磁気記録
    媒体の製造方法。
  15. 【請求項15】前記ガイドロールへの前記エキスパンダ
    ーロールの押し付けを前記非磁性支持体の走行状態に応
    じて行う請求項8に記載の磁気記録媒体の製造方法。
  16. 【請求項16】所定幅の可撓性の非磁性支持体を走行さ
    せ、当該非磁性支持体への磁性材料層の形成および/ま
    たは磁性材料層が形成された非磁性支持体への所定処理
    を連続的に行う磁気記録媒体の製造装置であって、 前記非磁性支持体の走行経路中に、当該非磁性支持体の
    幅方向に張力を付与して当該非磁性支持体の幅出しを行
    う幅出装置を備え、 前記幅出装置は、回転自在に保持され、走行する前記非
    磁性支持体を案内する案内面を備えるガイドロールと、 回転自在に保持され、外周が走行する前記非磁性支持体
    を介して前記ガイドロールの案内面に押し付けられ、当
    該案内面との間に作用する力を当該非磁性支持体の幅方
    向の幅出力に変換して作用させるエキスパンダーロール
    とを有する磁気記録媒体の製造装置。
  17. 【請求項17】前記エキスパンダーロールは、外周に当
    該エキスパンダーロールの軸心方向の中央部から一端部
    および他端部に向かってそれぞれ螺旋状に伸び、かつ先
    端面が前記非磁性支持体を介して前記ガイドロールの案
    内面に押し付けられる複数条のブレードと、隣合う前記
    ブレード間に形成される複数条の螺旋溝とを備え、 前記中央部から前記一端部に向かう前記ブレードおよび
    前記螺旋溝は、当該一端部側に所定角度で傾斜してお
    り、 前記中央部から前記他端部に向かう前記ブレードおよび
    前記螺旋溝は、当該他端部側に所定角度で傾斜している
    請求項16に記載の磁気記録媒体の製造装置。
  18. 【請求項18】前記ブレードの先端面の外径が中央部か
    ら両端部に向かって連続的に拡径し、両端部において一
    定となっている請求項17に記載の磁気記録媒体の製造
    装置。
  19. 【請求項19】前記エキスパンダーロールの外周は、前
    記ブレードの先端面によって前記非磁性支持体に圧痕が
    形成されるのを防ぐための所定厚さの弾性部材によって
    被覆されており、 前記弾性部材は、前記エキスパンダーロールの幅出力を
    摩擦力によって前記非磁性支持体に伝達する請求項17
    に記載の磁気記録媒体の製造装置。
JP2001223342A 2001-07-24 2001-07-24 幅出装置、磁気記録媒体の製造方法および製造装置 Pending JP2003040503A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001223342A JP2003040503A (ja) 2001-07-24 2001-07-24 幅出装置、磁気記録媒体の製造方法および製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001223342A JP2003040503A (ja) 2001-07-24 2001-07-24 幅出装置、磁気記録媒体の製造方法および製造装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003040503A true JP2003040503A (ja) 2003-02-13

Family

ID=19056696

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001223342A Pending JP2003040503A (ja) 2001-07-24 2001-07-24 幅出装置、磁気記録媒体の製造方法および製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003040503A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009001493A1 (ja) * 2007-06-25 2008-12-31 Sharp Kabushiki Kaisha 焼成装置
JP2009275163A (ja) * 2008-05-16 2009-11-26 Ew Chemical Engineering Kk プラスチックフィルムの表面改質方法及びその装置
JP2015021163A (ja) * 2013-07-19 2015-02-02 住友金属鉱山株式会社 皺伸ばしロールと皺伸ばし方法および表面処理装置と表面処理方法
CN105102191A (zh) * 2013-03-14 2015-11-25 山特维克知识产权股份有限公司 旋转切割设备的张紧装置
CN107636057A (zh) * 2015-06-10 2018-01-26 株式会社普利司通 橡胶组合物、防振橡胶组合物和防振橡胶
CN108275409A (zh) * 2018-03-15 2018-07-13 太原理工大学 一种带式输送机的输送带更换装置及输送带拉带机构
CN108328393A (zh) * 2018-01-26 2018-07-27 海宁依普卡进出口有限公司 一种纺织面料传送用报警装置
JP6405417B1 (ja) * 2017-06-22 2018-10-17 株式会社小林製作所 コンタクトロール

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009001493A1 (ja) * 2007-06-25 2008-12-31 Sharp Kabushiki Kaisha 焼成装置
JP2009275163A (ja) * 2008-05-16 2009-11-26 Ew Chemical Engineering Kk プラスチックフィルムの表面改質方法及びその装置
CN105102191A (zh) * 2013-03-14 2015-11-25 山特维克知识产权股份有限公司 旋转切割设备的张紧装置
US9943977B2 (en) 2013-03-14 2018-04-17 Sandvik Intellectual Property Ab Tensioning device for rotary cutting apparatus
JP2015021163A (ja) * 2013-07-19 2015-02-02 住友金属鉱山株式会社 皺伸ばしロールと皺伸ばし方法および表面処理装置と表面処理方法
CN107636057A (zh) * 2015-06-10 2018-01-26 株式会社普利司通 橡胶组合物、防振橡胶组合物和防振橡胶
CN107636057B (zh) * 2015-06-10 2020-04-03 株式会社普利司通 橡胶组合物、防振橡胶组合物和防振橡胶
WO2018235547A1 (ja) * 2017-06-22 2018-12-27 株式会社小林製作所 コンタクトロール
JP6405417B1 (ja) * 2017-06-22 2018-10-17 株式会社小林製作所 コンタクトロール
CN110997535A (zh) * 2017-06-22 2020-04-10 株式会社小林制作所 接触辊
CN110997535B (zh) * 2017-06-22 2021-07-27 株式会社小林制作所 接触辊
US11479430B2 (en) 2017-06-22 2022-10-25 Kobayashi Engineering Works, Ltd. Contact roller
CN108328393A (zh) * 2018-01-26 2018-07-27 海宁依普卡进出口有限公司 一种纺织面料传送用报警装置
CN108275409A (zh) * 2018-03-15 2018-07-13 太原理工大学 一种带式输送机的输送带更换装置及输送带拉带机构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE112018007099T5 (de) Magnetaufzeichnungsband und verfahren zur herstellung von selbigem und magnetaufzeichnungsband-cartridge
JP2003040503A (ja) 幅出装置、磁気記録媒体の製造方法および製造装置
US20060046103A1 (en) Method for producing magnetic recording medium and magnetic recording medium
JPH09185822A (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JPH10124866A (ja) 磁気記録媒体の製造装置
JPH0690782B2 (ja) 磁気記録媒体及びその製造方法
JP2003334856A (ja) エキスパンダーロール装置及びフィルム状高分子材料の幅出し方法
JP4406885B2 (ja) フィルムの巻き取り方法及び磁気テープの製造方法
JP4153287B2 (ja) 磁気テープおよびその製造方法
JP3335266B2 (ja) 磁気記録媒体
JP2002324309A (ja) カレンダ装置
JP2004158071A (ja) 磁気テープおよびその製造方法
JP2006244675A (ja) 磁気記録媒体の製造方法及び磁気記録媒体
JP2000030247A (ja) 磁気ディスクの製造方法
JPH10124865A (ja) 磁気記録媒体の製造方法及び製造装置
JP2572260B2 (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JP2627212B2 (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JPS6392797A (ja) ス−パ−カレンダ−装置
JP3395022B2 (ja) 磁気記録媒体
JP3722296B2 (ja) 磁気記録媒体
JPH11154324A (ja) カレンダー装置
JP2004310827A (ja) 磁気テープハブおよび磁気テープリール
JP2000030246A (ja) 磁気ディスクの製造方法
JPH0991694A (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JP2006323892A (ja) 磁気記録媒体