JP2003040141A - 車体前部構造 - Google Patents

車体前部構造

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JP2003040141A JP2001232462A JP2001232462A JP2003040141A JP 2003040141 A JP2003040141 A JP 2003040141A JP 2001232462 A JP2001232462 A JP 2001232462A JP 2001232462 A JP2001232462 A JP 2001232462A JP 2003040141 A JP2003040141 A JP 2003040141A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 衝突時の荷重をサブフレームへ効果的に分散
させることができると共に、フロントサイドメンバへの
特別な補強や補剛部品をなくすことができるようにす
る。 【解決手段】 フロントサイドメンバ11が略車両前後
方向12に延設され、その前端部分にバンパ部材29が
横設され、下面側にサブフレーム34が配設されると共
に少なくともその前端部がフロントサイドメンバ11の
前端部48近傍に連結された車体前部構造であって、フ
ロントサイドメンバ11とサブフレーム34前端部との
間の連結部37にタイダウンフック部材38が設けら
れ、タイダウンフック部材の下部がサブフレーム34前
端部と略同一高さに配されると共に、前方へ延びる延設
部47を有しており、延設部47は、フロントサイドメ
ンバ11の前端部48よりも前方に位置すると共に、バ
ンパ部材29の前端部よりも後方に位置しているように
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車体前部構造に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車などの車両の車体前部構造は、従
来、図6、図7に示すようになっている。
【0003】即ち、フロントサイドメンバ1が略車両前
後方向2に延設されている。このフロントサイドメンバ
1の前端部分にバンパ部材3が横設され、フロントサイ
ドメンバ1の下面側に略車両前後方向2へ向けてサブフ
レーム4が配設されると共に少なくともサブフレーム4
の前端部がブラケット5を介してフロントサイドメンバ
1の前端部近傍に連結されている。
【0004】上記バンパ部材3は、フロントサイドメン
バ1の前端部分に取付けられて衝突時に変形して衝突荷
重を吸収緩和するように構成されたバンパステー6と、
このバンパステー6の前端部に取付けられたバンパアマ
チャ7と、このバンパアマチャ7の前端部に取付けられ
てバンパ部材3表面を構成する樹脂製などのバンパフェ
ィシアとを備えている。
【0005】そして、フロントサイドメンバ1とサブフ
レーム4前端部との間の連結部のブラケット5よりも前
方には、牽引用のロープなどを係止可能なタイダウンフ
ック部材8がボルト9を用いて取付けられている。この
タイダウンフック部材8は、フロントサイドメンバ1の
前端部およびバンパ部材3の前端部よりも後方に位置さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の車体前部構造では、以下のような問題があっ
た。
【0007】即ち、フロントサイドメンバ1の前端部分
にバンパステー6が取付けられて、衝突時にバンパステ
ー6を介して入力される荷重を、フロントサイドメンバ
1のみで受ける構造としていたため、フロントサイドメ
ンバ1には多くの補強が必要となっていた。
【0008】また、フロントサイドメンバ1に対するサ
ブフレーム4前端部の連結部の周辺に、車幅方向へ延び
る構造体などが設けられていないため、フロントサイド
メンバ1内に多くの補剛部品を設定する必要があった。
【0009】そこで、本発明の目的は、上記の問題点を
解消し、衝突時の荷重をサブフレームへ効果的に分散さ
せることができると共に、フロントサイドメンバとサブ
フレーム前端部との連結部の強度を向上して、フロント
サイドメンバへの特別な補強や補剛部品をなくすことの
できる車体前部構造を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載された発明では、フロントサイドメ
ンバが略車両前後方向に延設され、該フロントサイドメ
ンバの前端部分にバンパ部材が横設され、前記フロント
サイドメンバの下面側に略車両前後方向へ向けてサブフ
レームが配設されると共に少なくともサブフレームの前
端部が前記フロントサイドメンバの前端部近傍に連結さ
れた車体前部構造において、前記フロントサイドメンバ
と前記サブフレーム前端部との間の連結部にタイダウン
フック部材が設けられ、該タイダウンフック部材は、そ
の下部が前記サブフレーム前端部と略同一高さに配され
ると共に、その下部に前方へ延びる延設部を有してお
り、該延設部は、前記フロントサイドメンバの前端部よ
りも前方に位置すると共に、前記バンパ部材の前端部よ
りも後方に位置している車体前部構造を特徴としてい
る。
【0011】このように構成された請求項1にかかる発
明によれば、タイダウンフック部材の下部がサブフレー
ム前端部と略同一高さに配され、且つ、タイダウンフッ
ク部材の下部の延設部が、フロントサイドメンバの前端
部よりも前方に位置すると共に、バンパ部材の前端部よ
りも後方に位置しているため、衝突時にバンパ部材が潰
れてタイダウンフック部材が衝突相手に接触すると、タ
イダウンフック部材は衝突相手から受けた荷重を直接的
にサブフレームへと伝達することができる。よって、衝
突の初期から衝突荷重がフロントサイドメンバとサブフ
レームとに分散され易く、衝突エネルギーを効率良く吸
収することができる。よって、フロントサイドメンバの
補強を従来に比べて簡略化することが可能となる。
【0012】また、タイダウンフック部材の延設部は、
バンパ部材の前端部よりも後方に位置しているため、通
常時は外部に露出しにくく、よって、造形自由度に対す
る悪影響を抑制することができる。
【0013】請求項2に記載された発明では、前記タイ
ダウンフック部材は、その上部が前記フロントサイドメ
ンバに連結されると共に、その上部が前記フロントサイ
ドメンバの前端部よりも後方に位置している請求項1記
載の車体前部構造を特徴としている。
【0014】このように構成された請求項2にかかる発
明によれば、タイダウンフック部材は、その上部がフロ
ントサイドメンバに連結されると共に、その上部がフロ
ントサイドメンバの前端部よりも後方に位置しているこ
とにより、衝突時で且つタイダウンフック部材が衝突相
手に接触する前に、フロントサイドメンバとサブフレー
ム前端部との間の連結部を介してサブフレームに略前方
へ向かう回転モーメントが発生し、この回転モーメント
によってサブフレームに効果的に荷重を分担させること
ができる。
【0015】請求項3に記載された発明では、前記延設
部の前端部の位置は、衝突による変形後のバンパ部材の
前端部の位置と略面一に設定されている請求項1または
2記載の車体前部構造を特徴としている。
【0016】このように構成された請求項3にかかる発
明によれば、延設部の前端部の位置が、衝突による変形
後のバンパ部材の前端部の位置と略面一に設定されてい
ることにより、衝突時、バンパ部材が変形するまではタ
イダウンフック部材が衝突相手に接触せず、バンパ部材
が変形するとタイダウンフック部材が衝突相手に接触し
て、衝突相手から受けた荷重を直接的にサブフレームへ
と伝達させるように設定することができる。
【0017】請求項4に記載された発明では、前記フロ
ントサイドメンバの前端部と前記サブフレーム前端部と
の間の連結部にフロントサスペンションが取付けられて
いる請求項1ないし3のいずれか1項に記載の車体前部
構造を特徴としている。
【0018】このように構成された請求項4にかかる発
明によれば、フロントサイドメンバの前端部と前記サブ
フレーム前端部との間の連結部にフロントサスペンショ
ンが取付けられていることにより、フロントサスペンシ
ョンの取付剛性が高まるので、操縦安定性を向上するこ
とができる。
【0019】請求項5に記載された発明では、前記フロ
ントサイドメンバの前端部に対し、前記タイダウンフッ
ク部材と隣接させて、フロントサスペンション取付ボル
トが配置されている請求項4記載の車体前部構造を特徴
としている。
【0020】このように構成された請求項5にかかる発
明によれば、フロントサイドメンバの前端部に対し、タ
イダウンフック部材と隣接させて、フロントサスペンシ
ョン取付ボルトが配置されることにより、特別な補剛部
品を設けることなく、フロントサイドメンバを均等に高
剛性化することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施の形
態について、図示例と共に説明する。
【0022】図1〜図5は、この発明の実施の形態を示
すものである。
【0023】まず、構成を説明すると、車両前部にはフ
ロントサイドメンバ11が左右一対配設されている。こ
のフロントサイドメンバ11は略車両前後方向12に延
設されている。また、このフロントサイドメンバ11
は、外向きに開いた正面視略コ字状を呈しており、この
フロントサイドメンバ11の上下に形成されたフランジ
部13,14には、フロントサイドメンバ11の少なく
とも前端部を閉断面にするクロージングプレート15が
溶接などで取付けられている。
【0024】また、このフロントサイドメンバ11の前
端部には、下方へ張出す拡大部17が設けられている。
この拡大部17は、フロントサイドメンバ11を内方か
ら覆うように取付けられた正面視略L字状のフロントサ
スペンションマウンティングブラケット18と、クロー
ジングプレート15の前端部分に形成された拡張部19
とで構成されている。
【0025】更に、フロントサイドメンバ11、フロン
トサスペンションマウンティングブラケット18、クロ
ージングプレート15の前端部に設けられたフランジ部
23〜25にはコネクティングプレート26が溶接など
で取付けられている。
【0026】そして、一対のフロントサイドメンバ11
前端のコネクティングプレート26間の部分にはバンパ
部材29が横設されている。このバンパ部材29は、フ
ロントサイドメンバ11の前端部分にボルトなどで取付
けられて衝突時に変形して衝突荷重を吸収緩和するよう
に構成されたバンパステー30と、このバンパステー3
0の前端部に取付けられたバンパアマチャ31と、この
バンパアマチャ31の前端部に取付けられてバンパ部材
29表面を構成する樹脂製などのバンパフェィシアとを
備えている。
【0027】更に、フロントサイドメンバ11の下面側
に略車両前後方向12へ向けてサブフレーム34が配設
されている。このサブフレーム34は、少なくとも前端
部がフロントサイドメンバ11の前端部に、拡大部17
に設けられたフロントサスペンションマウンティングブ
ラケット18を介して連結されている。
【0028】そして、フロントサイドメンバ11前端部
(の拡大部17)とサブフレーム34前端部との間の連
結部37に、牽引用のロープなどを係止可能なタイダウ
ンフック部材38が設けられている。このタイダウンフ
ック部材38は、クロージングプレート15の外側面に
形成された、上部1箇所、中間部2箇所の合計3箇所の
取付孔39,40にボルト41,42で固定されてい
る。このうち、上部1箇所の取付孔39の内側面側には
フロントサイドメンバ11のフランジ部14が配置さ
れ、このフランジ部14には取付孔39と連通して一体
となってボルト41を通す取付孔43が形成されてい
る。また、中間部2箇所の取付孔40におけるクロージ
ングプレート15の内側面側には裏当板44が溶接など
によって取付けられ、この裏当板44には取付孔40と
連通して一体となってボルト42を通す取付孔45が形
成されている。
【0029】なお、タイダウンフック部材38は、クロ
ージングプレート15やフロントサスペンションマウン
ティングブラケット18などを介することなく、サブフ
レーム34に直接連結されるようにしても良い。
【0030】このタイダウンフック部材38は、その下
部がサブフレーム34前端部と略同一高さ46に配され
ると共に、その下部に前方へ延びる延設部47を有して
いる。また、この延設部47は、フロントサイドメンバ
11の前端部48よりも前方に位置すると共に、バンパ
部材29の前端部よりも後方に位置している。
【0031】更に、タイダウンフック部材38は、その
上部がフロントサイドメンバ11の前端部48よりも後
方に位置している。
【0032】また、延設部47の前端部の位置は、衝突
による変形後のバンパ部材29の前端部の位置49と略
面一に設定されている(図5参照)。
【0033】そして、フロントサイドメンバ11の前端
部48とサブフレーム34前端部との間の連結部37の
下部には、フロントサスペンション51が取付けられて
いる。このフロントサスペンション51は、略車両前後
方向12へ延びる左右一対のフロントサスペンションメ
ンバ52と、このフロントサスペンションメンバ52の
前端部管に横設されたクロスメンバ53とを備えた井桁
状のサブフレーム54を備えている。この井桁状のサブ
フレーム54のフロントサスペンションメンバ52とク
ロスメンバ53との接続部近傍には、二重の金属筒5
5,56の間にゴムブッシュ57を有する軸支持部58
が備えられている。
【0034】一方、フロントサイドメンバ11およびフ
ロントサスペンションマウンティングブラケット18の
前端部底面部分にはそれぞれフロントサスペンション取
付孔60,61が形成され、このフロントサスペンショ
ン取付孔60,61にフロントサスペンション取付ボル
ト62の上半部が挿通され溶接などにより固定されてい
る。このフロントサスペンション取付ボルト62の中間
部にはフランジ部63が形成され、このフランジ部63
はフロントサスペンションマウンティングブラケット1
8の底面によってその下面を係止されている。そして、
フロントサスペンション取付ボルト62の下半部に軸支
持部58の金属筒56が外嵌され、その下端部にはスト
ッパ64およびナット65が取付けられてる。
【0035】この際、フロントサイドメンバ11の前端
部48に対し、タイダウンフック部材38と隣接させ
て、フロントサスペンション取付ボルト62が配置され
ている。
【0036】次に、この実施の形態の作用について説明
する。
【0037】タイダウンフック部材38の下部がサブフ
レーム34前端部と略同一高さに配され、且つ、タイダ
ウンフック部材38の下部の延設部47が、フロントサ
イドメンバ11の前端部48よりも前方に位置すると共
に、バンパ部材29の前端部よりも後方に位置している
ため、図4、図5に示すように、衝突時にバンパ部材2
9(バンパステー30)が潰れてタイダウンフック部材
38が衝突相手に接触すると、タイダウンフック部材3
8は衝突相手から受けた荷重を直接的にサブフレーム3
4へと伝達することができる。よって、衝突の初期から
衝突荷重がフロントサイドメンバ11とサブフレーム3
4とに分散され易く、衝突エネルギーを効率良く吸収す
ることができる。よって、フロントサイドメンバ11の
補強を従来に比べて簡略化することが可能となる。
【0038】また、タイダウンフック部材38の延設部
47は、バンパ部材29の前端部よりも後方に位置して
いるため、通常時は外部に露出しにくく、よって、造形
自由度に対する悪影響を抑制することができる。
【0039】そして、タイダウンフック部材38は、そ
の上部がフロントサイドメンバ11に連結されると共
に、その上部がフロントサイドメンバ11の前端部48
よりも後方に位置していることにより、図4に示すよう
に、衝突時で且つタイダウンフック部材38が衝突相手
に接触する前に、フロントサイドメンバ11とサブフレ
ーム34前端部との間の連結部37を介してサブフレー
ム34に略前方へ向かう回転モーメントMが発生し、こ
の回転モーメントMによってを力Fs発生させ、サブフ
レーム34に効果的に荷重を分担させることができる。
【0040】更に、延設部47の前端部の位置が、衝突
による変形後のバンパ部材29の前端部の位置49と略
面一に設定されていることにより、衝突時、バンパ部材
29が変形するまでは図4に示すようにタイダウンフッ
ク部材38が衝突相手に接触せず、バンパ部材29が変
形すると図5に示すようにタイダウンフック部材38が
衝突相手に接触して、衝突相手から受けた荷重を直接的
にサブフレーム34へと伝達させるように設定すること
ができる。
【0041】加えて、フロントサイドメンバ11の前端
部48とサブフレーム34前端部との間の連結部37に
フロントサスペンション51が取付けられていることに
より、フロントサスペンション51の取付剛性が高まる
ので、操縦安定性を向上することができる。
【0042】この際、フロントサイドメンバ11の前端
部48に対し、タイダウンフック部材38と隣接させ
て、フロントサスペンション取付ボルト62が配置され
ることにより、特別な補剛部品を設けることなく、フロ
ントサイドメンバ11を均等に高剛性化することができ
る。
【0043】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1の発
明によれば、請求項1の発明によれば、タイダウンフッ
ク部材の下部がサブフレーム前端部と略同一高さに配さ
れ、且つ、タイダウンフック部材の下部の延設部が、フ
ロントサイドメンバの前端部よりも前方に位置すると共
に、バンパ部材の前端部よりも後方に位置しているた
め、衝突時にバンパ部材が潰れてタイダウンフック部材
が衝突相手に接触すると、タイダウンフック部材は衝突
相手から受けた荷重を直接的にサブフレームへと伝達す
ることができる。よって、衝突の初期から衝突荷重がフ
ロントサイドメンバとサブフレームとに分散され易く、
衝突エネルギーを効率良く吸収することができる。よっ
て、フロントサイドメンバの補強を従来に比べて簡略化
することが可能となる。
【0044】また、タイダウンフック部材の延設部は、
バンパ部材の前端部よりも後方に位置しているため、通
常時は外部に露出しにくく、よって、造形自由度に対す
る悪影響を抑制することができる。
【0045】請求項2の発明によれば、タイダウンフッ
ク部材は、その上部がフロントサイドメンバに連結され
ると共に、その上部がフロントサイドメンバの前端部よ
りも後方に位置していることにより、衝突時で且つタイ
ダウンフック部材が衝突相手に接触する前に、フロント
サイドメンバとサブフレーム前端部との間の連結部を介
してサブフレームに略前方へ向かう回転モーメントが発
生し、この回転モーメントによってサブフレームに効果
的に荷重を分担させることができる。
【0046】請求項3の発明によれば、延設部の前端部
の位置が、衝突による変形後のバンパ部材の前端部の位
置と略面一に設定されていることにより、衝突時バンパ
部材が変形するまではタイダウンフック部材が衝突相手
に接触せず、バンパ部材が変形するとタイダウンフック
部材が衝突相手に接触して、衝突相手から受けた荷重を
直接的にサブフレームへと伝達させるように設定するこ
とができる。
【0047】請求項4の発明によれば、フロントサイド
メンバの前端部とサブフレーム前端部との間の連結部に
フロントサスペンションが取付けられていることによ
り、フロントサスペンションの取付剛性が高まるので、
操縦安定性を向上することができる。
【0048】請求項5の発明によれば、フロントサイド
メンバの前端部に対し、タイダウンフック部材と隣接さ
せて、フロントサスペンション取付ボルトが配置される
ことにより、特別な補剛部品を設けることなく、フロン
トサイドメンバを均等に高剛性化することができる、と
いう実用上有益な効果を発揮し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の側面図である。
【図2】図1の分解斜視図である。
【図3】図1の接合部の縦断面図である。
【図4】実施の形態のタイダウンフック部材接触前の作
動図である。
【図5】実施の形態のタイダウンフック部材接触後の作
動図である。
【図6】従来例の側面図である。
【図7】図6の縦断面図である。
【符号の説明】
11 フロントサイドメンバ 12 車両前後方向 29 バンパ部材 34 サブフレーム 37 連結部 38 タイダウンフック部材 47 延設部 48 フロントサイドメンバの前端部 49 衝突による変形後のバンパ部材の前端部の位置 51 フロントサスペンション 62 フロントサスペンション取付ボルト

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フロントサイドメンバが略車両前後方向に
    延設され、該フロントサイドメンバの前端部分にバンパ
    部材が横設され、前記フロントサイドメンバの下面側に
    略車両前後方向へ向けてサブフレームが配設されると共
    に少なくともサブフレームの前端部が前記フロントサイ
    ドメンバの前端部近傍に連結された車体前部構造におい
    て、 前記フロントサイドメンバと前記サブフレーム前端部と
    の間の連結部にタイダウンフック部材が設けられ、 該タイダウンフック部材は、その下部が前記サブフレー
    ム前端部と略同一高さに配されると共に、その下部に前
    方へ延びる延設部を有しており、 該延設部は、前記フロントサイドメンバの前端部よりも
    前方に位置すると共に、前記バンパ部材の前端部よりも
    後方に位置していることを特徴とする車体前部構造。
  2. 【請求項2】前記タイダウンフック部材は、その上部が
    前記フロントサイドメンバに連結されると共に、その上
    部が前記フロントサイドメンバの前端部よりも後方に位
    置していることを特徴とする請求項1記載の車体前部構
    造。
  3. 【請求項3】前記延設部の前端部の位置は、衝突による
    変形後のバンパ部材の前端部の位置と略面一に設定され
    ていることを特徴とする請求項1または2記載の車体前
    部構造。
  4. 【請求項4】前記フロントサイドメンバの前端部と前記
    サブフレーム前端部との間の連結部にフロントサスペン
    ションが取付けられていることを特徴とする請求項1な
    いし3のいずれか1項に記載の車体前部構造。
  5. 【請求項5】前記フロントサイドメンバの前端部に対
    し、前記タイダウンフック部材と隣接させて、フロント
    サスペンション取付ボルトが配置されていることを特徴
    とする請求項4記載の車体前部構造。
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