JP2021172130A - 車両の後部車体構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ナット部材10の大型化を抑制できるとともに、ナット部材10の支持剛性を確保できる車両1の後部車体構造を提供することを目的とする。【解決手段】車両1の後部車体構造であって、左右一対のリヤサイドフレーム2と、開断面形状のリヤバンパビーム5と、リヤバンパビーム5に接合される左右一対のセットプレート4と、フック部材9が螺合するナット部材10と、セットプレート4とリヤバンパビーム5との間でナット部材10を支持する支持部材11とを備え、支持部材11は、リヤバンパビーム5の後壁部51、及びセットプレート4に対して車両前後方向に間隔を隔てて対面するとともに、ナット部材10の前端近傍が接合された中間壁部111と、中間壁部111をセットプレート4に取付ける第1取付片部と、中間壁部111をリヤバンパビーム5に取付ける第2取付片部とが一体形成されたことを特徴とする。【選択図】図3

Description

この発明は、例えば牽引用または/およびタイダウン用のフック部材が螺合するナット部材を、リヤバンパビームに備えたような車両の後部車体構造に関する。
昨今、自動車などの車両では、車両の牽引に用いる牽引ロープや船体などへの車両の固定に用いるタイダウンベルトを装着するフック部材が、車体に対して着脱自在に構成されている。このため、車両は、このようなフック部材が螺合するナット部材を車体に備えている。
例えば、特許文献1には、車幅方向に延びる閉断面部材であるバンパビーム(バンパリインフォース)の前壁部に設けた孔と、後壁部に設けた孔とに挿通するとともに、前壁部及び後壁部に接合したナット部材が開示されている。
ところで、例えば、車両後部に配設されるとともに、前壁部を設けていない開断面形状のバンパビームの場合、特許文献1のような構成ではナット部材を支持することができない。このため、開断面形状のバンパビームの場合、ナット部材の支持剛性が不足することになる。
そこで、ナット部材の前端を、例えば車体を構成する部材に接合することが考えられるが、この場合、フック部材における軸部の全長に対して、ナット部材の全長が極端に長くなるおそれがある。このため、ナット部材が大型化して重量増加の要因となるおそれがあった。
また、一般的に、バンパビームは、車体に対して着脱自在に設けられていることが多い。この場合、例えば、車体を構成する部材とナット部材とを着脱可能に締結する必要があるため、ナット部材の取付け構造が複雑化するおそれがあった。
特開2006−36158号公報
本発明は、上述の問題に鑑み、ナット部材の大型化を抑制できるとともに、ナット部材の支持剛性を確保できる車両の後部車体構造を提供することを目的とする。
この発明は、車両の後部車体構造であって、車両後部を車両前後方向に延びる左右一対のリヤサイドフレームと、前記車両後部を車幅方向に延びるとともに、車両前方が開口した開断面形状に形成され、車幅方向両端が左右の前記リヤサイドフレームの後端に締結されるリヤバンパビームと、該リヤバンパビームの車幅方向両端にそれぞれ接合され、左右の前記リヤサイドフレームの後端に対して前記リヤバンパビームとともに締結される左右一対のセットプレートと、牽引用またはタイダウン用のフック部材が螺合する車両前後方向に延びる略筒状のナット部材と、前記セットプレートと前記リヤバンパビームとの間で前記ナット部材の前端近傍を支持する支持部材と、を備え、前記リヤバンパビームは、前記セットプレートに対して車両後方で対向するとともに、前記フック部材を挿通可能な状態で前記ナット部材の後端近傍が接合された後壁部を備え、前記支持部材は、前記リヤバンパビームの前記後壁部、及び前記セットプレートに対して車両前後方向に間隔を隔てて対面するとともに、前記ナット部材の前端近傍が接合された中間壁部と、該中間壁部を前記セットプレートに取付ける第1取付片部と、前記中間壁部を前記リヤバンパビームに取付ける第2取付片部とで一体形成されたことを特徴とする。
上記フック部材は、ネジ山が形成された軸部に、略環状または略フック状の先端部が一体形成されたフックボルトのことをいう。
この発明によれば、車両の後部車体構造は、ナット部材の大型化を抑制できるとともに、ナット部材の支持剛性を確保することができる。
具体的には、支持部材の中間壁部にナット部材の前端近傍が接合されたことにより、車両の後部車体構造は、例えば、ナット部材の前端をセットプレートに接合した場合に比べて、車両後方でナット部材を支持することができる。このため、車両の後部車体構造は、フック部材の軸部に対して、ナット部材の車両前後方向長さが極端に長くなることを抑制できる。
さらに、リヤバンパビーム、及びセットプレートの双方に取付けられているため、支持部材は、リヤバンパビームまたはセットプレートのいずれか一方に取付けた場合に比べて、中間壁部の支持剛性を向上することができる。このため、支持部材は、ナット部材の前端を安定して支持することができる。
これにより、車両の後部車体構造は、ナット部材の大型化を抑制できるとともに、ナット部材の支持剛性を確保することができる。加えて、支持部材がリヤバンパビーム、及びセットプレートの双方に取付けられているため、車両の後部車体構造は、リヤバンパビームを補強する補強部材として、支持部材を機能させることができる。
この発明の態様として、前記中間壁部は、前記セットプレートと前記リヤバンパビームの前記後壁部との間における車両前後略中央よりも車両前方側に配設され、前記第1取付片部は、前記中間壁部の上端、及び下端からそれぞれ前記セットプレートへ向けて延設された上下一対で構成され、前記第2取付片部は、前記中間壁部における車幅方向両端からそれぞれ前記リヤバンパビームの前記後壁部へ向けて略平板状に延設された左右一対で構成されてもよい。
この構成によれば、車両の後部車体構造は、車幅方向に延びるリヤバンパビームの内部空間を隔てるように、リヤバンパビームの内部に左右一対の第2取付片部を配設することができる。
このため、車両の後部車体構造は、例えば、極低速の相対速度で車両後部が被衝突物に衝突した場合のように、比較的小さい衝突荷重が作用することでリヤバンパビームが車両前方へ容易に変形することを、左右一対の第2取付片部によって抑制することができる。
さらに、支持部材は、上下一対の第1取付片部、及び左右一対の第2取付片部によって、中間壁部を安定して支持することができる。この際、第2取付片部が略平板状にされているため、支持部材は、第2取付片部によって中間壁部をより安定して支持することができる。
これにより、車両の後部車体構造は、比較的小さい衝突荷重によるリヤバンパビームの変形を抑えるとともに、ナット部材の支持剛性を向上することができる。
また、この発明の態様として、前記リヤバンパビームは、前記後壁部の上端から車両前方へ延びる上壁部と、前記後壁部の下端から車両前方へ延びる下壁部とを備え、前記支持部材の前記第2取付片部は、前記リヤバンパビームの前記後壁部、前記上壁部、及び前記下壁部に接合されてもよい。
この構成によれば、車両の後部車体構造は、後壁部、上壁部、及び下壁部で囲われたリヤバンパビームの内部空間を車幅方向で隔てる節部材として、支持部材の第2取付片部を機能させることができる。
このため、車両の後部車体構造は、リヤバンパビームが比較的小さい衝突荷重によって車両前方へ容易に変形することを、支持部材の第2取付片部によって確実に抑制することができる。
さらに、車両の後部車体構造は、リヤバンパビームの後壁部、上壁部、及び下壁部に接合された第2取付片部によって、中間壁部の支持剛性を向上することができる。
これにより、車両の後部車体構造は、比較的小さい衝突荷重によるリヤバンパビームの変形をより抑えるとともに、ナット部材の支持剛性をより向上することができる。
また、この発明の態様として、前記セットプレートに対向して配置された左右一対の前記支持部材と、前記リヤバンパビームの前記後壁部、前記上壁部、及び前記下壁部を一体的に覆うとともに、前記支持部材の間を車幅方向に延びるビーム補強部材とを備えてもよい。
この構成によれば、車両の後部車体構造は、補強部材として機能する支持部材と、ビーム補強部材との協働によって、リヤバンパビームを補強することができる。この際、リヤバンパビームよりも短い車幅方向長さのビーム補強部材によって、車両の後部車体構造は、リヤバンパビームを補強することができる。
このため、車両の後部車体構造は、リヤバンパビームに略同じ車幅方向長さのビーム補強部材に比べて重量増加を抑えて、支持部材を支持するリヤバンパビームの剛性を向上することができる。
これにより、車両の後部車体構造は、比較的小さい衝突荷重によるリヤバンパビームの変形をより確実に抑えるとともに、ナット部材の支持剛性をさらに向上することができる。
また、この発明の態様として、前記リヤバンパビームは、前記ビーム補強部材における車幅方向の端部近傍から前記ナット部材に向かうほど、車両前後方向長さが漸次長くなる形状に形成されてもよい。
この構成によれば、車両の後部車体構造は、ナット部材とビーム補強部材との間において、車両前後方向に沿った縦断面におけるリヤバンパビームの断面積を、ビーム補強部材で覆われた部分に比べて大きくすることができる。
さらに、ナット部材とビーム補強部材との間には支持部材の第2取付片部が接合されているため、リヤバンパビームは、支持部材との協働によって、ナット部材とビーム補強部材との間における剛性を向上することができる。
このため、車両の後部車体構造は、支持部材を支持するリヤバンパビームの剛性を向上することができる。
これにより、車両の後部車体構造は、比較的小さい衝突荷重によるリヤバンパビームの変形をさらに抑えるとともに、ナット部材の支持剛性をより確実に向上することができる。
本発明により、ナット部材の大型化を抑制できるとともに、ナット部材の支持剛性を確保できる車両の後部車体構造を提供することができる。
車両後部の外観を背面視で示す背面図。 車両右側における要部を底面視で示す底面図。 車両右側における要部を車両後方視で示す外観斜視図。 図1中のA−A矢視断面図。 分解状態における要部を示す分解斜視図。 図1中のB−B矢視断面図。 図1中のC−C矢視断面図。 車両後方視における支持部材の外観を示す外観斜視図。 車両前方視における支持部材の外観を示す外観斜視図。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
本実施形態の車両は、車両後部が、バックドア(リフトゲートともいう)により開閉可能に覆われた、所謂ハッチバック型の車両であって、牽引用または/およびタイダウン用のフック部材が車両後部に着脱自在に構成された車両である。このような車両の後部車体構造について、図1から図9を用いて説明する。
なお、図1は車両後部の背面図を示し、図2は車両右側における要部の底面図を示し、図3は車両右側における要部の外観斜視図を示し、図4は図1中のA−A矢視断面図を示し、図5は分解状態における要部の分解斜視図を示している。
さらに、図6は図1中のB−B矢視断面図を示し、図7は図1中のC−C矢視断面図を示し、図8は車両後方視における支持部材11の外観斜視図を示し、図9は車両前方視における支持部材11の外観斜視図を示している。
また、図3中において、図示を明確にするためにリヤバンパビーム5を二点鎖線で示している。
また、図中において、矢印Fr及び矢印Rrは前後方向を示しており、矢印Frは前方を示し、矢印Rrは後方を示している。さらに、矢印Rh及び矢印Lhは車幅方向を示しており、矢印Rhは右方向を示し、矢印Lhは左方向を示している。加えて、図中の上側は車両上方を示し、図中の下側は車両下方を示している。
車両1の車両後部は、図1に示すように、背面視において、車幅方向に所定間隔を隔てて配設された左右一対のリヤサイドフレーム2と、リヤサイドフレーム2の後端を車幅方向に連結するリヤエンド3とを備えている。
さらに、車両1の車両後部は、図1に示すように、左右一対のセットプレート4、リヤバンパビーム5、及びビーム補強部材6を、リヤエンド3の後面に備えている。
より詳しくは、左右一対のリヤサイドフレーム2は、車幅方向に沿った縦断面における断面形状が閉断面をなす車体骨格部材であって、車両上方に位置するサイドフレームアッパと、アッパパネルに対して車両下方に位置するサイドフレームロアとで構成されている。
このリヤサイドフレーム2の後端には、図2に示すように、車両前後方向に厚みを有する略板状の連結プレート7が接合されている。この連結プレート7には、図2及び図3に示すように、リヤエンド3を介して、車両後方へ突出するスタッドボルトBが4つ設けられている。
なお、左右のリヤサイドフレーム2の間には、図2示すように、車室床面をなすリヤフロアパネル8が配設されている。
また、リヤエンド3は、バックドア(図示省略)により開閉可能に覆われた荷室の後壁となるとともに、荷室開口の下縁となる部分である。このリヤエンド3は、図4に示すように、リヤサイドフレーム2の後端に連結されるリヤエンドパネル31と、リヤエンドパネル31の前面に接合されたリヤエンドクロスメンバ32とで構成されている。
具体的には、リヤエンドパネル31は、図4に示すように、車両前後方向に沿った縦断面において、車両前後方向に厚みを有する略平板状のエンドパネル下部31aと、エンドパネル下部31aから車両上方へ延設された断面略ハット状のエンドパネル上部31bとで一体形成されている。
なお、エンドパネル上部31bは、図4に示すように、車両後方へ突出した断面略ハット状に形成されている。
一方、リヤエンドクロスメンバ32は、図4に示すように、車両前後方向に沿った縦断面における断面形状が、車両前方へ突出した断面略ハット状であって、リヤエンドパネル31のエンドパネル上部31bに車両前方側から接合されている。
そして、リヤエンド3は、図4に示すように、リヤエンドパネル31のエンドパネル上部31bとリヤエンドクロスメンバ32とで、車幅方向に延びる閉断面を形成することで、荷室開口の下端縁に沿うように車幅方向に延びる車体骨格を構成している。
また、左右一対のセットプレート4は、図1から図3に示すように、リヤエンド3を挟んで、リヤサイドフレーム2の連結プレート7に対向配置されるとともに、リヤエンド3を挟んで連結プレート7に締結固定されている。このセットプレート4は、図5に示すように、略矩形の開口を中央に有する背面視略矩形の環状であって、車両前後方向に凹凸な形状に形成されている。
具体的には、セットプレート4は、図5に示すように、四隅に位置する4つの隅部41と、隅部41を車幅方向に連結する上下一対の被接合部42と、隅部41を車両上下方向に連結する連結部43とで一体形成されている。
隅部41は、図5に示すように、リヤエンド3の後面に当接する背面視略矩形の平板に形成されている。この隅部41には、図5に示すように、連結プレート7のスタッドボルトBを挿通可能な挿通孔41aが開口形成されている。
被接合部42は、図5に示すように、隅部41に対して車両後方に位置するとともに、車幅方向に長い背面視略矩形の平板に形成されている。この被接合部42は、図5に示すように、後述する支持部材11が接合される部分として形成されている。
連結部43は、図5に示すように、隅部41に対して車両後方に位置するとともに、車両上下方向に長い背面視略矩形の平板に形成されている。
また、リヤバンパビーム5は、図1から図3に示すように、リヤエンド3の車両後方側で、左右のリヤサイドフレーム2を連結するように車幅方向に延びる衝撃吸収部材である。このリヤバンパビーム5は、図3に示すように、車幅方向の両端が、セットプレート4を介して、スタッドボルトBに締結固定されている。
さらに、リヤバンパビーム5は、図2に示すように、底面視において、車幅方向の両端に対して車幅方向略中央が車両後方へ突出するように湾曲した底面視略円弧状に形成されている。
このようなリヤバンパビーム5は、図4及び図6に示すように、車両前後方向に沿った縦断面における断面形状が、車両後方に突出した断面略ハット状に形成されている。換言すると、リヤバンパビーム5は、車両前後方向に沿った縦断面における断面形状が、車両前方が開口した開断面形状の衝撃吸収部材である。
具体的には、リヤバンパビーム5は、図2に示すように、底面視において、後述するビーム補強部材6で覆われる部分に対して、車幅方向外側の部分が、車両前後方向長さが長い形状に形成されている。なお、リヤバンパビーム5は、底面視において、ビーム補強部材6の車幅方向における端部近傍に略同じ車幅方向の位置から車幅方向外側にかけて、車両前後方向長さが漸次長くなるように形成されている。
このリヤバンパビーム5は、図4及び図6に示すように、後壁部51、下壁部52、下側フランジ部53、上壁部54、及び上側フランジ部55で、車両前後方向に沿った縦断面における断面形状が、車両後方に突出した断面略ハット状に形成されている。
後壁部51は、図4及び図6に示すように、車両前後方向に沿った縦断面において、リヤエンド3のエンドパネル下部31aに対して車両後方に所定間隔を隔てた位置で対面する略板状に形成されている。
さらに、後壁部51には、図4及び図7に示すように、リヤサイドフレーム2に略同じ車幅方向の位置、及び車両上下方向の位置に、後述するナット部材10を挿通可能な挿通孔51aが開口形成されている。
下壁部52は、図4及び図6に示すように、車両前後方向に沿った縦断面において、後壁部51の下端から車両前方、かつ僅かに車両下方へ向けて延びるとともに、その先端がリヤエンド3の後面に近接する略板状に形成されている。この下壁部52は、図2に示すように、ビーム補強部材6で覆われる部分に対して車幅方向外側の部分が、車両前後方向に長い形状に形成されている。
下側フランジ部53は、図4及び図6に示すように、車両前後方向に沿った縦断面において、下壁部52の前端から車両下方へ向けて延びる略板状に形成されている。この下側フランジ部53は、図1に示すように、背面視において、車両上下方向の長さが長い左右一対の幅広部分53aと、幅広部分53aよりも車両上下方向の長さが短く、かつ左右の幅広部分53aを連結する幅狭部分53bとで構成されている。
より詳しくは、幅広部分53aは、図1に示すように、背面視において、セットプレート4の車幅方向内側の縁端に略同じ車幅方向の位置から車幅方向外側の範囲に形成されている。この幅広部分53aは、図2及び図4に示すように、セットプレート4のおける車両下方側の隅部41、及び被接合部42に当接可能な凹凸形状に形成されている。
さらに、幅広部分53aには、スタッドボルトBを挿通可能な挿通孔(図示省略)が車幅方向に所定間隔を隔てて2つ開口形成されている。
なお、幅広部分53aは、挿通孔の間の部分が、後述する支持部材11の下方取付片部113を介して、セットプレート4の被接合部42に接合されている。
一方、幅狭部分53bは、図1に示すように、背面視において、左右のセットプレート4の間の範囲に形成されている。この幅狭部分53bは、図6に示すように、リヤエンドパネル31の後面に対して車両後方に離間した位置に形成されている。
上壁部54は、図4及び図6に示すように、車両前後方向に沿った縦断面において、後壁部51の上端から車両前方、かつ僅かに車両上方へ向けて延びるとともに、その先端がリヤエンド3の後面に近接する略板状に形成されている。この上壁部54は、図2に示すように、ビーム補強部材6で覆われる部分に対して車幅方向外側の部分が、車両前後方向に長い形状に形成されている。
上側フランジ部55は、図4及び図6に示すように、車両前後方向に沿った縦断面において、上壁部54の前端から車両上方へ向けて延びる略板状に形成されている。この上側フランジ部55は、図1に示すように、背面視において、車両上下方向の長さが長い左右一対の幅広部分55aと、幅広部分55aよりも車両上下方向の長さが短く、かつ左右の幅広部分55aを連結する幅狭部分55bとで構成されている。
より詳しくは、幅広部分55aは、図1に示すように、背面視において、セットプレート4の車幅方向内側の縁端に略同じ車幅方向の位置から車幅方向外側の範囲に形成されている。この幅広部分55aは、図2及び図4に示すように、セットプレート4のおける車両下方側の隅部41、及び被接合部42に当接可能な凹凸形状に形成されている。
さらに、幅広部分55aには、スタッドボルトBを挿通可能な挿通孔(図示省略)が車幅方向に所定間隔を隔てて2つ開口形成されている。
なお、幅広部分55aは、挿通孔の間の部分が、後述する支持部材11の上方取付片部112を介して、セットプレート4の被接合部42に接合されている。
一方、幅狭部分55bは、図1に示すように、背面視において、左右のセットプレート4の間の範囲に形成されている。この幅狭部分55bは、図6に示すように、リヤエンドパネル31の後面に対して車両後方に離間した位置に形成されている。
このようなリヤバンパビーム5は、下側フランジ部53の幅広部分53a、及び上側フランジ部55の幅広部分55aが、後述する支持部材11を介して、セットプレート4の被接合部42に接合されるとともに、セットプレート4を介してスタッドボルトBに締結されている。
また、ビーム補強部材6は、図1から図3に示すように、リヤバンパビーム5を補強する補強部材であって、左右のセットプレート4よりも車幅方向内側の範囲に配設されている。より詳しくは、ビーム補強部材6は、底面視において、リヤバンパビーム5の車両前後方向長さが短い部分に配設されている。
具体的には、ビーム補強部材6は、図6に示すように、後面部61、上面部62、及び下面部63で、車両前後方向に沿った縦断面における断面形状が、車両前方が開口した断面略U字状に形成されている。
後面部61は、図6に示すように、車両前後方向に沿った縦断面において、リヤバンパビーム5の後壁部51に対して僅かに車両後方で対面する略板状に形成されている。さらに、後面部61は、図6に示すように、車両前後方向に沿った縦断面において、上端近傍、及び下端近傍が車両後方へ膨出した断面形状に形成されている。
上面部62は、図6に示すように、車両前後方向に沿った縦断面において、後面部61の上端から車両前方上方へ向けて延びるとともに、リヤバンパビーム5における上壁部54の後部に至る車両前後方向長さを有する略平板状に形成されている。この上面部62は、図6に示すように、リヤバンパビーム5における上壁部54の上面に接合されている。
下面部63は、図6に示すように、車両前後方向に沿った縦断面において、後面部61の下端から車両前方下方へ向けて延びるとともに、リヤバンパビーム5における下壁部52の後部に至る車両前後方向長さを有する略平板状に形成されている。この下面部63は、図6に示すように、リヤバンパビーム5における下壁部52の下面に接合されている。
このような構成の車両1の車両後部には、図1及び図2示すように、牽引用または/およびタイダウン用のフック部材9が着脱自在に構成されている。具体的には、車両1の車両後部は、図1、図3、及び図5に示すように、フック部材9が螺合する左右一対のナット部材10と、ナット部材10を支持する左右一対の支持部材11とを備えている。
より詳しくは、フック部材9は、図7に示すように、牽引ロープまたはタイダウンベルトが装着される平面視略円環状の先端部9aと、先端部9aから車両前方へ延びる略円柱状の軸部9bとで構成されている。なお、フック部材9の軸部9bには、ネジ山が形成されているものとする。
また、ナット部材10は、図5及び図7に示すように、車両前後方向に延びるとともに、フック部材9の軸部9bが螺合する内周面を有する略円筒状の筒状体に形成されている。このナット部材10は、図4及び図7に示すように、車両前後方向におけるリヤバンパビーム5の後壁部51と支持部材11(後述する支持部材11の中間壁部111)との間隔よりも僅かに長い車両前後方向の長さで形成されている。
また、支持部材11は、図3から図5に示すように、セットプレート4とリヤバンパビーム5との間で、ナット部材10の後端近傍を支持する部材である。
この支持部材11は、図4、図5、及び図7に示すように、車両前後方向に厚みを有する略平板状の中間壁部111と、中間壁部111から延設した上方取付片部112、下方取付片部113、内方取付片部114、及び外方取付片部115とで一体形成されている。
なお、支持部材11は、図1及び図2に示すように、セットプレート4と略同じ車幅方向長さを有する形状に形成されている。
具体的には、中間壁部111は、図4及び図7に示すように、セットプレート4とリヤバンパビーム5の後壁部51との間における車両前後方向略中央よりも僅かに車両後方の位置において、セットプレート4、及びリヤバンパビーム5の後壁部51に間隔を隔てて対面するように配設されている。
この中間壁部111は、図4及び図7に示すように、セットプレート4における背面視略矩形の開口よりも小さい車幅方向長さ、及び車両上下方向長さを有する背面視略矩形の平板状に形成されている。
さらに、中間壁部111には、図7から図9に示すように、リヤバンパビーム5の挿通孔51aに対向する部分に、ナット部材10を挿通可能な挿通孔11aが開口形成されている。
上方取付片部112、及び下方取付片部113は、図4及び図5に示すように、中間壁部111の上端、及び下端から延設された上下一対の取付片部であって、リヤバンパビーム5とともに、セットプレート4の被接合部42に接合されている。
この上方取付片部112、及び下方取付片部113は、図8及び図9に示すように、それぞれ中間壁部111の上端、及び下端から車両前方側、すなわちセットプレート4側へ向けて延設されている。
詳述すると、上方取付片部112は、図8及び図9に示すように、中間壁部111の上端から車両前方へ向けて延設されたのち、車両上方へ延びる形状に形成されている。この上方取付片部112と中間壁部111との境界には、車両前方下方へ向けて凹設されたビード11bが、車幅方向に所定間隔を隔てて2つ形成されている。
また、下方取付片部113は、図8及び図9に示すように、中間壁部111の下端から車両前方へ向けて延設されたのち、車両下方へ延びる形状に形成されている。この下方取付片部113と中間壁部111との境界には、車両前方上方へ向けて凹設されたビード11cが、車幅方向に所定間隔を隔てて2つ形成されている。
内方取付片部114、及び外方取付片部115は、図2及び図7に示すように、中間壁部111の車幅方向の縁端から延設された左右一対の取付片部であって、リヤバンパビーム5の後壁部51、上壁部54、及び下壁部52に接合されている。
この内方取付片部114、及び外方取付片部115は、図8及び図9に示すように、それぞれ中間壁部111における車幅方向の縁端から車両後方側、すなわちリヤバンパビーム5の後壁部51へ向けて延設されている。
詳述すると、内方取付片部114は、図7から図9に示すように、中間壁部111における車幅方向内側の縁端から延設された側壁部分114a、第1フランジ部分114b、第2フランジ部分114c、及び第3フランジ部分114dで構成されている。
側壁部分114aは、図7から図9に示すように、中間壁部111の縁端から車両前方、かつ僅かに車幅方向内側へ向けて延びる略平板状に形成されている。この側壁部分114aは、車幅方向に延びるリヤバンパビーム5の内部空間を車幅方向で隔てるような形状に形成されている。
第1フランジ部分114bは、図7から図9に示すように、側壁部分114aの後端から車幅方向内側へ向けて延設されている。この第1フランジ部分114bは、図7に示すように、リヤバンパビーム5における後壁部51の前面に接合されている。
第2フランジ部分114cは、図8及び図9に示すように、側壁部分114aの上端から車幅方向内側へ向けて延設されている。この第2フランジ部分114cは、図3に示すように、リヤバンパビーム5における上壁部54の下面に接合されている。
第3フランジ部分114dは、図8及び図9に示すように、側壁部分114aの下端から車幅方向内側へ向けて延設されている。この第3フランジ部分114dは、図2に示すように、リヤバンパビーム5における下壁部52の上面に接合されている。
また、外方取付片部115は、図7から図9に示すように、中間壁部111における車幅方向外側の縁端から延設された側壁部分115a、第1フランジ部分115b、第2フランジ部分115c、及び第3フランジ部分115dで構成されている。
側壁部分115aは、図7から図9に示すように、中間壁部111の縁端から車両前方、かつ僅かに車幅方向外側へ向けて延びる略平板状に形成されている。この側壁部分115aは、車幅方向に延びるリヤバンパビーム5の内部空間を車幅方向で隔てるような形状に形成されている。
第1フランジ部分115bは、図7から図9に示すように、側壁部分115aの後端から車幅方向外側へ向けて延設されている。この第1フランジ部分115bは、図7に示すように、リヤバンパビーム5における後壁部51の前面に接合されている。
第2フランジ部分115cは、図8及び図9に示すように、側壁部分115aの上端から車幅方向外側へ向けて延設されている。この第2フランジ部分115cは、図3に示すように、リヤバンパビーム5における上壁部54の下面に接合されている。
第3フランジ部分115dは、図8及び図9に示すように、側壁部分115aの下端から車幅方向外側へ向けて延設されている。この第3フランジ部分115dは、図2に示すように、リヤバンパビーム5における下壁部52の上面に接合されている。
このような構成の車両1の車両後部において、ナット部材10は、図4に示すように、後端近傍がリヤバンパビーム5の挿通孔51aに挿通され、前端近傍が支持部材11の挿通孔111aに挿通されている。さらに、ナット部材10は、後端近傍がリヤバンパビーム5の後壁部51に接合され、前端近傍が支持部材11の中間壁部111に接合されることで車体に支持されている。
以上のように、車両1の後部車体構造は、車両後部を車両前後方向に延びる左右一対のリヤサイドフレーム2と、車両後部を車幅方向に延びるとともに、車両前方が開口した開断面形状に形成され、車幅方向両端が左右のリヤサイドフレーム2の後端に締結されるリヤバンパビーム5とを備えている。
さらに、車両1の後部車体構造は、リヤバンパビーム5の車幅方向両端にそれぞれ接合され、左右のリヤサイドフレーム2の後端に対してリヤバンパビーム5とともに締結される左右一対のセットプレート4を備えている。
さらにまた、車両1の後部車体構造は、牽引用またはタイダウン用のフック部材9が螺合する車両前後方向に延びる略筒状のナット部材10と、セットプレート4とリヤバンパビーム5との間でナット部材10の前端近傍を支持する支持部材11とを備えている。
そして、リヤバンパビーム5は、セットプレート4に対して車両後方で対向するとともに、フック部材9を挿通可能な状態でナット部材10の後端近傍が接合された後壁部51を備えたものである。
さらに、支持部材11は、リヤバンパビーム5の後壁部51、及びセットプレート4に対して車両前後方向に間隔を隔てて対面するとともに、ナット部材10の前端近傍が接合された中間壁部111を備えている。
加えて、支持部材11は、中間壁部111をセットプレート4に接合される第1取付片部(上方取付片部112、下方取付片部113)と、中間壁部111をリヤバンパビーム5に接合される第2取付片部(内方取付片部114、外方取付片部115)とが一体形成されたものである。
この発明によれば、車両1の後部車体構造は、ナット部材10の大型化を抑制できるとともに、ナット部材10の支持剛性を確保することができる。
具体的には、支持部材11の中間壁部111にナット部材10の前端近傍が接合されたことにより、車両1の後部車体構造は、例えば、ナット部材10の前端をセットプレート4に接合した場合に比べて、車両後方でナット部材10を支持することができる。このため、車両1の後部車体構造は、フック部材9の軸部9bに対して、ナット部材10の車両前後方向長さが極端に長くなることを抑制できる。
さらに、リヤバンパビーム5、及びセットプレート4の双方に接合されているため、支持部材11は、リヤバンパビーム5またはセットプレート4のいずれか一方に接合された場合に比べて、中間壁部111の支持剛性を向上することができる。このため、支持部材11は、ナット部材10の前端を安定して支持することができる。
これにより、車両1の後部車体構造は、ナット部材10の大型化を抑制できるとともに、ナット部材10の支持剛性を確保することができる。加えて、支持部材11がリヤバンパビーム5、及びセットプレート4の双方に接合されているため、車両1の後部車体構造は、リヤバンパビーム5を補強する補強部材として、支持部材11を機能させることができる。
また、中間壁部111は、セットプレート4とリヤバンパビーム5の後壁部51との間における車両前後略中央よりも車両前方側に配設されたものである。さらに、第1取付片部(上方取付片部112、下方取付片部113)は、中間壁部111の上端、及び下端からそれぞれセットプレート4へ向けて延設された上下一対で構成されたものである。そして、第2取付片部(内方取付片部114、外方取付片部115)は、中間壁部111における車幅方向両端からそれぞれリヤバンパビーム5の後壁部51へ向けて略平板状に延設された左右一対で構成されたものである。
この構成によれば、車両1の後部車体構造は、車幅方向に延びるリヤバンパビーム5の内部空間を隔てるように、リヤバンパビーム5の内部に左右一対の第2取付片部(内方取付片部114、外方取付片部115)を配設することができる。
このため、車両1の後部車体構造は、例えば、極低速の相対速度で車両後部が被衝突物に衝突した場合のように、比較的小さい衝突荷重が作用することでリヤバンパビーム5が車両前方へ容易に変形することを、左右一対の第2取付片部(内方取付片部114、外方取付片部115)によって抑制することができる。
さらに、支持部材11は、上下一対の第1取付片部(上方取付片部112、下方取付片部113)、及び左右一対の第2取付片部(内方取付片部114、外方取付片部115)によって、中間壁部111を安定して支持することができる。この際、第2取付片部(内方取付片部114、外方取付片部115)が略平板状にされているため、支持部材11は、第2取付片部(内方取付片部114、外方取付片部115)によって中間壁部111をより安定して支持することができる。
これにより、車両1の後部車体構造は、比較的小さい衝突荷重によるリヤバンパビーム5の変形を抑えるとともに、ナット部材10の支持剛性を向上することができる。
また、リヤバンパビーム5は、後壁部51の上端から車両前方へ延びる上壁部54と、後壁部51の下端から車両前方へ延びる下壁部52とを備えたものである。そして、支持部材11の第2取付片部(内方取付片部114、外方取付片部115)は、リヤバンパビーム5の後壁部51、上壁部54、及び下壁部52に接合されたものである。
この構成によれば、車両1の後部車体構造は、後壁部51、上壁部54、及び下壁部52で囲われたリヤバンパビーム5の内部空間を車幅方向で隔てる節部材として、支持部材11の第2取付片部(内方取付片部114、外方取付片部115)を機能させることができる。
このため、車両1の後部車体構造は、リヤバンパビーム5が比較的小さい衝突荷重によって車両前方へ容易に変形することを、支持部材11の第2取付片部(内方取付片部114、外方取付片部115)によって確実に抑制することができる。
さらに、車両1の後部車体構造は、リヤバンパビーム5の後壁部51、上壁部54、及び下壁部52に接合された第2取付片部(内方取付片部114、外方取付片部115)によって、中間壁部111の支持剛性を向上することができる。
これにより、車両1の後部車体構造は、比較的小さい衝突荷重によるリヤバンパビーム5の変形をより抑えるとともに、ナット部材10の支持剛性をより向上することができる。
また、車両1の後部車体構造は、セットプレート4に対向して配置された左右一対の支持部材11と、リヤバンパビーム5の後壁部51、上壁部54、及び下壁部52を一体的に覆うとともに、支持部材11の間を車幅方向に延びるビーム補強部材6とを備えたものである。
この構成によれば、車両1の後部車体構造は、補強部材として機能する支持部材11と、ビーム補強部材6との協働によって、リヤバンパビーム5を補強することができる。この際、リヤバンパビーム5よりも短い車幅方向長さのビーム補強部材6によって、車両1の後部車体構造は、リヤバンパビーム5を補強することができる。
このため、車両1の後部車体構造は、リヤバンパビーム5に略同じ車幅方向長さのビーム補強部材に比べて重量増加を抑えて、支持部材11を支持するリヤバンパビーム5の剛性を向上することができる。
これにより、車両1の後部車体構造は、比較的小さい衝突荷重によるリヤバンパビーム5の変形をより確実に抑えるとともに、ナット部材10の支持剛性をさらに向上することができる。
また、リヤバンパビーム5は、ビーム補強部材6における車幅方向の端部近傍からナット部材10に向かうほど、車両前後方向長さが漸次長くなる形状に形成されたものである。
この構成によれば、車両1の後部車体構造は、ナット部材10とビーム補強部材6との間において、車両前後方向に沿った縦断面におけるリヤバンパビーム5の断面積を、ビーム補強部材6で覆われた部分に比べて大きくすることができる。
さらに、ナット部材10とビーム補強部材6との間には支持部材11の第2取付片部(内方取付片部114、外方取付片部115)が接合されているため、リヤバンパビーム5は、支持部材11との協働によって、ナット部材10とビーム補強部材6との間における剛性を向上することができる。
このため、車両1の後部車体構造は、支持部材11を支持するリヤバンパビーム5の剛性を向上することができる。
これにより、車両1の後部車体構造は、比較的小さい衝突荷重によるリヤバンパビーム5の変形をさらに抑えるとともに、ナット部材10の支持剛性をより確実に向上することができる。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の第1取付片部は、実施形態の上方取付片部112、及び下方取付片部113に対応し、
以下同様に、
第2取付片部は、内方取付片部114、及び外方取付片部115に対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
例えば、上述した実施形態において、略環状の先端部9aと、ネジ山が形成された軸部9bとで構成されたフック部材9としたが、これに限定せず、略フック状の先端部を有するフック部材であってもよい。
また、リヤバンパビーム5の車幅方向両端に、ナット部材10を備えた車両1としたが、これに限定せず、リヤバンパビーム5の車幅方向右側、またはリヤバンパビーム5の車幅方向左側のいずれか一方に、ナット部材10を備えた車両であってもよい。
また、車両前後方向に沿った縦断面における断面形状が、車両後方に突出した断面略ハット状のリヤバンパビーム5としたが、これに限定せず、車両前方が開口した開断面形状であれば、例えば、断面略U字状のリヤバンパビームなどであってもよい。
また、リヤバンパビーム5の挿通孔51aに挿通した状態のナット部材10を、リヤバンパビーム5の後壁部51に接合したが、これに限定せず、リヤバンパビーム5の後壁部51に当接した状態のナット部材10を、後壁部51に接合してもよい。この場合、リヤバンパビーム5の後壁部51に、フック部材9の軸部9bを挿通可能な挿通孔を設けるものとする。
また、支持部材11の挿通孔111aに挿通した状態のナット部材10を、支持部材11の中間壁部111に接合したが、これに限定せず、支持部材11の中間壁部111に当接した状態のナット部材10を、中間壁部111に接合してもよい。
1…車両
2…リヤサイドフレーム
4…セットプレート
5…リヤバンパビーム
6…ビーム補強部材
7…連結プレート
9…フック部材
10…ナット部材
11…支持部材
51…後壁部
52…下壁部
54…上壁部
111…中間壁部
112…上方取付片部
113…下方取付片部
114…内方取付片部
115…外方取付片部

Claims (5)

  1. 車両の後部車体構造であって、
    車両後部を車両前後方向に延びる左右一対のリヤサイドフレームと、
    前記車両後部を車幅方向に延びるとともに、車両前方が開口した開断面形状に形成され、車幅方向両端が左右の前記リヤサイドフレームの後端に締結されるリヤバンパビームと、
    該リヤバンパビームの車幅方向両端にそれぞれ接合され、左右の前記リヤサイドフレームの後端に対して前記リヤバンパビームとともに締結される左右一対のセットプレートと、
    牽引用またはタイダウン用のフック部材が螺合する車両前後方向に延びる略筒状のナット部材と、
    前記セットプレートと前記リヤバンパビームとの間で前記ナット部材の前端近傍を支持する支持部材と、を備え、
    前記リヤバンパビームは、
    前記セットプレートに対して車両後方で対向するとともに、前記フック部材を挿通可能な状態で前記ナット部材の後端近傍が接合された後壁部を備え、
    前記支持部材は、
    前記リヤバンパビームの前記後壁部、及び前記セットプレートに対して車両前後方向に間隔を隔てて対面するとともに、前記ナット部材の前端近傍が接合された中間壁部と、
    該中間壁部を前記セットプレートに取付ける第1取付片部と、
    前記中間壁部を前記リヤバンパビームに取付ける第2取付片部とで一体形成された
    車両の後部車体構造。
  2. 前記中間壁部は、
    前記セットプレートと前記リヤバンパビームの前記後壁部との間における車両前後略中央よりも車両前方側に配設され、
    前記第1取付片部は、
    前記中間壁部の上端、及び下端からそれぞれ前記セットプレートへ向けて延設された上下一対で構成され、
    前記第2取付片部は、
    前記中間壁部における車幅方向両端からそれぞれ前記リヤバンパビームの前記後壁部へ向けて略平板状に延設された左右一対で構成された
    請求項1に記載の車両の後部車体構造。
  3. 前記リヤバンパビームは、
    前記後壁部の上端から車両前方へ延びる上壁部と、
    前記後壁部の下端から車両前方へ延びる下壁部とを備え、
    前記支持部材の前記第2取付片部は、
    前記リヤバンパビームの前記後壁部、前記上壁部、及び前記下壁部に接合された
    請求項1または請求項2に記載の車両の後部車体構造。
  4. 前記セットプレートに対向して配置された左右一対の前記支持部材と、
    前記リヤバンパビームの前記後壁部、前記上壁部、及び前記下壁部を一体的に覆うとともに、前記支持部材の間を車幅方向に延びるビーム補強部材とを備えた
    請求項3に記載の車両の後部車体構造。
  5. 前記リヤバンパビームは、
    前記ビーム補強部材における車幅方向の端部近傍から前記ナット部材に向かうほど、車両前後方向長さが漸次長くなる形状に形成された
    請求項4に記載の車両の後部車体構造。
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