JP2003039910A - アクスルハウジング - Google Patents

アクスルハウジング

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JP2003039910A
JP2003039910A JP2001233060A JP2001233060A JP2003039910A JP 2003039910 A JP2003039910 A JP 2003039910A JP 2001233060 A JP2001233060 A JP 2001233060A JP 2001233060 A JP2001233060 A JP 2001233060A JP 2003039910 A JP2003039910 A JP 2003039910A
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Japan
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axle
axle housing
housing
recesses
cover
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JP2001233060A
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Michio Osaki
陸夫 大崎
Makoto Sasaki
真 佐々木
Kazuo Kawasaki
和男 川崎
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Press Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Press Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】厚みの増加なしに、応力集中時に構造部材とし
てのアクスルカバーの効果を大とし、大荷重時に耐え得
るアクスルハウジングを提供する。 【解決手段】デフ機構、アクスルシヤフトを内装するア
クスルハウジング本体12の中央膨らみ部12aの一側
を、半球状のアクスルカバー13により覆うバンジョー
型アクスルハウジングであって、アクスルカバー13に
おける、取付け時上下となる半球部の少なくとも下部の
左右2箇所に対称的に凹み14、14を形成し、或いは
前記ハウジングにおけるアクスルカバー13の取付け時
上下となる半球部の上下部の、互いに対称となる4箇所
に凹み14、15を形成したアクスルハウジング11で
あり、応力集中時に構造部材としてのアクスルカバーが
変形せずに大いに作用して、大荷重に耐え得るハウジン
グを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクスルハウジン
グ、殊に板金製バンジョー型アクスルハウジングにおけ
るアクスルカバーの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】前記アクスルハウジングは図8に1で示
すように、アクスルハウジング本体2とその左右に溶接
等で結合された軸管3、3とから成るが、上記本体2の
中央には凹所をもつ膨らみ部2aを形成し、その凹所
に、取付け時における前方側よりデフ機構(図示せず)
を収納するとともに、該機構に連結したアクスルシャフ
ト(図示せず)を前記アクスルハウジング本体2及び軸
管3、3に支持、貫通せしめている。
【0003】前記アクスルハウジング本体2の凹所の後
方側は、半球状のアクスルカバー4により覆うととも
に、該カバー4を、その周囲を前記凹所の周囲の前記膨
らみ部2aに溶接して固定している。
【0004】上記のようなアクスルハウジング1は図1
0に示すように、輪距をもって車輪に支持されるととも
に、板ばね等のサスペンション機構を介して上方から荷
重を受けるが、上記状態をコンピュータシュミレーショ
ン及び実験によって過酷な状態で表現すれば、アクスル
ハウジング1は図10のAからBの状態に変形する。
【0005】このときアクスルカバー4も、構造部材の
一つとして前記荷重を分担するが、従来のアクスルカバ
ー4では、図10のアの位置に応力が集中して、前記B
の状態ではいわゆる「おむすび」形に変形し、その後破
損するおそれがあった。この応力集中の状況は図9に示
す通りである。
【0006】アクスルハウジングにおける上記Bの状態
変化に対処するため、実開昭63−51802号公報に
開示されたアクスルハウジングでは、上記アクスルハウ
ジング本体2の膨らみ部2aにおける凹所の、デフ機構
取付け側の周囲に溶接されているデフ機構取付環状座面
の応力集中部における幅を広くし、これによって、上記
応力集中部の断面係数を大きくし、前記Bの状態に対処
し且つ軽量化を図らんとしている。
【0007】しかしながら上記実開昭公報に見られるよ
うに、デフ機構取付環状座面の応力集中部における幅を
広くするのみでは、あまり大きな効果を期待できず、ま
た前記のように環状座面を広げるのであるから、重量増
加につながる懸念がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】よって、本発明の解決
しようとする課題は、アクスルカバーの厚みを増加する
ことなしに、前記応力集中時の構造部材としてのアクス
ルカバーの効果を大とし、大荷重時に耐え得るハウジン
グを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明アクスルハウジングは、デフ機構、アクスルシ
ヤフトを内装するアクスルハウジング本体の中央膨らみ
部の一側を、半球状のアクスルカバーにより覆うバンジ
ョー型アクスルハウジングにおいて、前記アクスルカバ
ーにおける、取付け時上下となる半球部の少なくとも下
部の左右2箇所に対称的に凹みを形成した第1の発明
と、前記バンジョー型アクスルハウジングにおけるアク
スルカバーの取付け時上下となる半球部の上下部の、互
いに対称となる4箇所に凹みを形成した第2の発明とか
ら成る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態を、
図1乃至図7により説明すると、本発明のアクスルハウ
ジング11は、デフ機構及びアクスルシヤフト(いずれ
も図示せず)を内装するアクスルハウジング本体12の
中央膨らみ部12aの一側を、半球状のアクスルカバー
13により覆うバンジョー型アクスルハウジングにおい
て、前記アクスルカバー13における、取付け時上下と
なる半球部の少なくとも下部の左右の2箇所に対称的に
凹み14、14を形成したもの、或いは前記バンジョー
型アクスルハウジングにおけるアクスルカバー13の取
付け時上下となる半球部の上下部の、互いに対称となる
4箇所に凹み14、15を形成したものである。
【0011】図1乃至図6に示す実施例について更に詳
細に説明すると、この実施例では、アクスルハウジング
11のアクスルカバー13は図1、図2に示すように、
取付け時上下となる半球部13aの上下部の、互いに対
称となる4箇所に凹み15と14を形成しており、上の
凹み15、15の間及び下の凹み14、14間ともアク
スルカバー13の中心角度αを各90〜140度程度に
とるのがよい。
【0012】上記凹み14、15は図2乃至図4に示す
ように、断面的には半球部13aの頂点から周辺に向か
う距離のほぼ1/2のところから凹み始め、上記距離の
2/3〜3/4ほどのところで最も深くなるようにする
が、平面的には図2に示すように同心円的に形成する。
【0013】また、前記凹み14、15は図4に示すよ
うに、その深さdは、コンピュータシュミレーションに
よる検討及び実験の結果、アクスルカバー13の半球部
13aの高さHの1/5以上は欲しく、前記デフ機構の
部材に接触しない範囲で選択する。また、凹み14、1
5の底部から半球部13aの開放端面までの距離hも、
同様にコンピュータシュミレーションによる検討等によ
り、前記半球部13aの高さHの1/3以下とするのが
よい。
【0014】以上に述べた例は、前記バンジョー型アク
スルハウジングにおけるアクスルカバー13の取付け時
上下となる半球部13aの上下部の、互いに対称となる
4箇所に凹み14、15を形成した例であるが、図7は
アクスルカバー13における、取付け時上下となる半球
部の下部の2箇所に対称的に凹み14、14を形成した
ものを略示するものである。このように半球部の下部の
2箇所に対称的に凹み14、14を形成しただけのもの
でも、アクスルハウジング11の膨らみ部12a下方に
生ずる内部応力に対しては十分対応するので効果があ
る。
【0015】上記のように構成されたアクスルカバー1
3は、前記と同様にその周囲を、アクスルハウジング1
1の中央膨らみ部12aにおける図示しない凹所の周囲
に溶接されるが、この状態において本発明アクスルハウ
ジング11に、前記図10に示す如く車輪に支持され、
サスペンション機構を介して上方から荷重を受ける。こ
の状態を、前記同様コンピュータシュミレーション及び
実験によって過酷な状態で表現すれば、アクスルハウジ
ング11は図5のA’からB’の状態に変形する。
【0016】しかし、このとき本発明に係るアクスルカ
バー13は、構造部材の一つとして前記荷重を分担する
も、上記のように形成された凹み14、14または1
4、14及び15、15によって、前記Bの状態におけ
る「おむすび」形の変形も少なく、図6に示すように応
力集中も大いに緩和されている。
【0017】
【発明の効果】本発明アクスルハウジングは、デフ機
構、アクスルシヤフトを内装するアクスルハウジング本
体の中央膨らみ部の一側を、半球状のアクスルカバーに
より覆うバンジョー型アクスルハウジングにおいて、前
記アクスルカバーにおける、取付け時上下となる半球部
の少なくとも下部の2箇所に対称的に凹みを形成した第
1の発明と、前記バンジョー型アクスルハウジングにお
けるアクスルカバーの取付け時上下となる半球部の上下
部の、互いに対称となる4箇所に凹みを形成した第2の
発明とから成るので、前記応力集中時に構造部材として
のアクスルカバーが変形せずに大いに作用して、大荷重
に耐え得るハウジングを提供するとともに、些かの重量
の増加も生じない効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアクスルハウジングの正面図
【図2】本発明に係るアクスルハウジングにおけるアク
スルカバーの一例の平面図で、凹みを線状に表したもの
【図3】図2のA−A断面矢視図
【図4】本発明に係るアクスルハウジングにおけるアク
スルカバーの断面図
【図5】本発明に係るアクスルハウジングの無荷重時及
び荷重作用時の状態を示す応力線図
【図6】本発明に係るアクスルハウジングにおける応力
分布図
【図7】本発明に係るアクスルハウジングにおけるアク
スルカバーの他の例の平面略示図
【図8】本発明を適用すべきアクスルハウジングの全体
斜視図
【図9】従来のアクスルハウジングにおける応力分布図
【図10】従来のアクスルハウジングの無荷重時及び荷
重作用時の状態を示す応力線図。
【符号の説明】
1、11 アクスルハウジング 2、12 アクスル
ハウジング本体 2a、12a、 膨らみ部 4、13 アクスルカバ
ー 14、15 凹み。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川崎 和男 神奈川県川崎市塩浜1丁目1番1号 プレ ス工業株式会社川崎工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】デフ機構、アクスルシヤフトを内装するア
    クスルハウジング本体の中央膨らみ部の一側を、半球状
    のアクスルカバーにより覆うバンジョー型アクスルハウ
    ジングにおいて、前記アクスルカバーにおける、取付け
    時上下となる半球部の少なくとも下部の左右2箇所に対
    称的に凹みを形成したことを特徴とするアクスルハウジ
    ング。
  2. 【請求項2】デフ機構、アクスルシヤフトを内装するア
    クスルハウジング本体の中央膨らみ部の一側を、半球状
    のアクスルカバーにより覆うバンジョー型アクスルハウ
    ジングにおいて、前記アクスルカバーにおける、取付け
    時上下となる半球部の上下部の、互いに対称となる4箇
    所に凹みを形成したことを特徴とするアクスルハウジン
    グ。
  3. 【請求項3】前記凹みの最大深さが半球部の高さの1/
    5以上であることを特徴とするアクスルハウジング。
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JP2009001252A (ja) * 2007-06-25 2009-01-08 Press Kogyo Co Ltd 車軸ケースの構造
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