JP7186812B2 - サスペンション - Google Patents
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Description
トーションビーム式サスペンションは、トレーリングアームとトーションビームとによって出来るコーナー部分にスプリングシートを備え、スプリングシートの周縁に側壁を設け、その側壁をトーションビームに接合した構成が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
本発明はかかる背景に鑑みてなされたものであり、スプリングシートからトーションビームに入力される荷重を分散させることを目的とする。
ーションビームと、前記トーションビームに接合され、サスペンションスプリングを支持
するスプリングシートとを備えるサスペンションにおいて、前記スプリングシートは、車
体前後方向に延びる第1縦フランジと、前記第1縦フランジに隙間を介して並列に配置さ
れた第2縦フランジとを備え、前記第1縦フランジおよび前記第2縦フランジを介して前
記トーションビームに接合され、前記第1縦フランジと前記第2縦フランジとの間の前記隙間は、上方に開口し、前記第1縦フランジおよび前記第2縦フランジは、それぞれの前記隙間の反対側に位置する箇所のみが前記トーションビームに溶接される。
サスペンション10は、自動車などの四輪車の車体に設けられるトーションビーム式サスペンションであり、車両用サスペンション装置と言うこともできる。
サスペンション10は、車体前後方向に延びる左右のトレーリングアーム11と、左右のトレーリングアーム11を連結するトーションビーム12と、トーションビーム12に接合される左右のスプリングシート13とを備えている。図1は、右後輪周辺のサスペンション構造を示しており、左後輪周辺のサスペンション構造は、右後輪周辺のサスペンション構造の左右対称である。
トレーリングアーム11は、車幅方向内側に凸に湾曲しながら車体前後方向に延出する金属製の筒部材で形成されている。トレーリングアーム11の前端には、筒状のジョイントホルダ11Aが溶接により接合される。ジョイントホルダ11Aは、ゴムブッシュジョイントを介して、水平軸線周りに回動自在に車体に支持される。トレーリングアーム11の後端には、車軸ホルダを取り付ける取付部11Bが設けられる。なお、トレーリングアーム11の形状は、適宜に変更してもよい。また、トレーリングアーム11をプレス成形した金属板で形成してもよい。
断面を逆V字形状にすることによって、トーションビーム12の剛性を適度に高めることができ、所望の性能を得やすくなる。なお、断面形状を微調整したり、逆V字形状の断面囲を調整したりすることによって、トーションビーム12の剛性などを適宜に調整してもよい。また、トーションビーム12の断面形状に、逆V字形状以外の形状を採用してもよい。
ここで、図3は、前壁部31を周辺構成と共に示す拡大図である。図3には、説明の便宜上、溶接箇所を示すビード部Xを模式的に示している。図3に示すように、前壁部31は、トーションビーム12の背面に、溶接によって接合されている。より具体的には、前壁部31の端部上面31Aがトーションビーム12の背面に接合されている。
図4および図6に示すように、前壁部31の端部上面31Aは、下方に凹む円弧LA(図6参照)に沿って湾曲した面に形成されている。このため、前壁部31の端部上面31Aを直線状に延びる面に形成する場合と比べ、溶接長(図3に示すビード部Xの長さ)を長くでき、前壁部31とトーションビーム12との接合強度を向上させ易くなる。
そこで、本構成では、図4に示すように、縦フランジ32Aに隙間Sを介して並列に配置される他の縦フランジ35Aを設けている。他の縦フランジ35Aの基端側の部位35Bは、スプリングシート13の側壁部32に連結され、他の縦フランジ35Aの先端部(前端部に相当)は、トーションビーム12の背面に接合される。これによって、スプリングシート13の側壁部32からトーションビーム12に入力される荷重を、複数の縦フランジ32A,35Aで分散してトーションビーム12に伝達することが可能になる。
図3および図4に示すように、第2縦フランジ35Aは、一枚の金属板を折り曲げ成形することによって、基端部35Bと一体の部品に形成されている。より具体的には、基端部35Bは、側壁部32に沿う板形状に形成され、側壁部32に溶接によって接合される。基端部35Bの前縁からは、車幅方向外側に延びる板部35Tが設けられ、この板部35Tを介して基端部35Bに第2縦フランジ35Aが連結される。
一方、第2縦フランジ35Aは、図3に示すように、車体上面視で車幅方向内側に湾曲する。図6には、車体前方から見たときに、第1縦フランジ32Aの接合面に沿って湾曲する円弧LCを示している。したがって、第2縦フランジ35Aを直線形状に形成する場合と比べ、第2縦フランジ35Aとトーションビーム12とを溶接する溶接長(ビード部Xの長さに相当)を長くすることができ、溶接箇所の接合強度を向上し易くなる。
11 トレーリングアーム
12 トーションビーム
13 スプリングシート
32A 縦フランジ(第1縦フランジ)
33A 縦フランジ
35A 縦フランジ(第2縦フランジ)
35B 縦フランジ35Aの基端側の部位
S 隙間
X ビード部
Claims (3)
- 車体に設けられた左右のトレーリングアームを連結するトーションビームと、前記トーションビームに接合され、サスペンションスプリングを支持するスプリングシートとを備えるサスペンションにおいて、
前記スプリングシートは、車体前後方向に延びる第1縦フランジと、前記第1縦フランジに隙間を介して並列に配置された第2縦フランジとを備え、
前記第1縦フランジおよび前記第2縦フランジを介して前記トーションビームに接合され、
前記第1縦フランジと前記第2縦フランジとの間の前記隙間は、上方に開口し、
前記第1縦フランジおよび前記第2縦フランジは、それぞれの前記隙間の反対側に位置する箇所のみが前記トーションビームに溶接されるサスペンション。 - 前記第2縦フランジは、前記第1縦フランジよりも前記トレーリングアーム側に設けられる請求項1に記載のサスペンション。
- 前記第2縦フランジの少なくとも一部は、車幅方向に湾曲する請求項1又は2に記載のサスペンション。
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Applications Claiming Priority (1)
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2022
- 2022-01-24 CN CN202210077702.4A patent/CN114953889A/zh active Pending
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