JP2003039884A - サイドノック式シャープペンシル - Google Patents

サイドノック式シャープペンシル

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JP2003039884A
JP2003039884A JP2001231342A JP2001231342A JP2003039884A JP 2003039884 A JP2003039884 A JP 2003039884A JP 2001231342 A JP2001231342 A JP 2001231342A JP 2001231342 A JP2001231342 A JP 2001231342A JP 2003039884 A JP2003039884 A JP 2003039884A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポケットなどにこのシャープペンシルを差し
込む際に、前記突出したサイドノックボタンがポケット
の縁などに引掛かってしまい、いやな思いをしてしまう
ことがあった。また、差し込んだ状態においても、サイ
ドノックボタンが不慮の動作によって押圧されてしま
い、その結果、芯が繰り出され、ポケット内部を汚して
しまったり、折損した芯がポケット内に落下し、これ
又、ポケット内部を汚してしまっていた。 【解決手段】 軸筒の内部に芯繰り出し機構が配置さ
れ、また、軸筒の中間部にノック駒が配置されたサイド
ノック式シャープペンシルであって、前記軸筒のノック
駒が位置する部分を他の部分に比し大径部とし、その大
径部の表面と前記ノック駒の頂部とをほぼ同一な高さと
したサイドノック式シャープペンシル。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸筒の内部に芯繰
り出し機構が配置され、また、軸筒の中間部にノック駒
が配置されたサイドノック式シャープペンシルに関す
る。
【０００２】
【従来の技術】１例として、登録実用新案第３０５２６
９９号公報を挙げ説明する。その公報の従来例には、軸
筒の中間部側面に配置されているサイドノックボタンを
押圧することによって芯を繰り出す、サイドノック式の
シャープペンシルが記載されている。詳述すると、前記
サイドノックボタンは、軸筒の表面から突出ており、そ
の突出したサイドノックボタンを軸筒の長手方向に対し
て垂直方向に押圧することによって、芯の繰り出しを行
っている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術にあっては、芯を十分に繰り出すために、サイド
ノックボタンが軸筒の表面からかなり突出している。そ
のため、ポケットなどにこのシャープペンシルを差し込
む際に、前記突出したサイドノックボタンがポケットの
縁などに引掛かってしまい、いやな思いをしてしまうこ
とがあった。また、差し込んだ状態においても、サイド
ノックボタンが不慮の動作によって押圧されてしまい、
その結果、芯が繰り出され、ポケット内部を汚してしま
ったり、折損した芯がポケット内に落下し、これ又、ポ
ケット内部を汚してしまっていた。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、軸筒の内部に
芯繰り出し機構が配置され、また、軸筒の中間部にノッ
ク駒が配置されたサイドノック式シャープペンシルであ
って、前記軸筒のノック駒が位置する部分を他の部分に
比し大径部とし、その大径部の表面と前記ノック駒の頂
部とをほぼ同一な高さとしたことを要旨とする。
【０００５】
【作用】軸筒の大径部の表面とノック駒の表面とがほぼ
同等な高さとなり、凹凸の殆どない表面の軸筒が得られ
る。
【０００６】
【実施例】第１例を図１に示し説明する。軸筒１の後方
部は、芯を複数本収納可能な断面が六角形状の芯タンク
部２となっている。また、軸筒１の後端部には消しゴム
３が着脱自在に圧入されており、更に、その消しゴム３
を覆うようにキャップ４が着脱自在に嵌合している。そ
のキャップ４には、クリップ５が一体形成されている
が、別部材で構成し互いを圧入などの手段によって固定
しても良い。一方、軸筒１の前方内側には、前記芯タン
ク部２からの芯を１本ごと分離する芯挿通孔６が形成さ
れた芯受け部７を有するスライド部材８が前後動可能に
配置されており、そのスライド部材８の前端には、芯の
把持・解放を行うチャック体９が固定されている。その
チャック体９の前方外周には、チャック体の開閉を行う
チャックリング１０が囲繞している。符号１１は、軸筒
１の前端に螺着などの手段によって着脱自在に固定され
た先部材であって、その先部材１１の内部には、芯を軽
く保持し、芯繰り出し操作の際芯の後退を阻止するゴム
状弾性体からなる芯戻り止め部材１２が圧入されている
が、前記先部材１１の内面に一体形成しても良い。符号
１３は、先部材１１の先端に固定された芯保護管である
が、この部材も先部材１１に一体成形などしても良い。
【０００７】また、前記軸筒１の前方部外面は、その後
部に比し大径部１４となっている。具体的には、卵のよ
うな楕円形状をなしており、前記クリップ５が位置する
方向の肉厚が厚くなっている。即ち、偏心した楕円状の
大径部１４は、軸筒１の後部に比し大径となっている
が、内径は芯タンク部２とほぼ同一な形状（内径）をな
している。尚、芯タンク部２における外径は、円形状を
なしているが（図４参照）、クリップ部５が位置する表
面をフラットな面状に加工することによって、美観を向
上させるなどしても良い。前記大径部１４には、窓孔１
５が形成されており、その窓孔１５には前記スライド部
材８を前進移動せしめるノック駒１６が配置されてい
る。そして、そのノック駒１６の頂部１７は、前記大径
部１４の外径表面とほぼ同一な高さとなっている。図示
例のものにおいては、ノック駒１６の頂部１７が大径部
１４から若干突出（約０．５ｍｍ〜１．５ｍｍ）してい
るが、同等な高さとしても良く、或いは、若干凹んだ状
態で位置させても良い。また、軸筒１の、前記ノック駒
１６の周縁部には凹陥部１８が形成されており、ノック
駒１６の押圧操作性を向上させている。具体的に説明す
ると、凹陥部１８はノック駒１６の押圧ストーローク分
の深さを有しており、芯の繰り出し操作において十分な
押圧ストロークを確保している。尚、前記ノック駒１６
には、その断面がコ字型をしており、その両側面には傾
斜面１９が前後に形成されている。そして、その傾斜面
１９が前記スライド部材８の中間部に形成された傾斜面
２０に当接している。即ち、ノック駒１６を軸筒１の長
手方向に対して垂直方向に押圧すると、ノック駒１６の
傾斜面１９がスライド部材８の傾斜面２０を押圧し、こ
れによってスライド部材８が前進し、芯が繰り出される
のである。符号２１は、前記大径部１４の１部分を構成
するゴム状弾性体からなるグリップ部材２１であるが、
このグリップ部材を使用せずに軸筒１にローレット加工
を施すなどして把持した際の滑り止め性を向上させても
良い。また、符号Ｓは、前記スライド部材８やチャック
体９を後方に付勢するためのコイルスプリングなどの弾
撥部材からなるチャックスプリングである。
【０００８】この様に、軸筒の１の前方部を大径部に
し、その大径部にノック駒を配置することによって、ノ
ック駒をその大径部から突出させることなく十分な押圧
操作量を確保することができると共に、軸筒１の重心が
前方に位置し、疲労感が少なく、また、書き心地の良い
筆記を行うことができるようになる。また、軸筒の１部
分を楕円形状にすることによって、クリップが付加され
ていないシャープペンシルであっても、机上面などにお
いた際の転がりや落下などを防止することができると共
に、ノック駒の位置が容易に確認し得るものとなってい
る。
【０００９】第２例を図５に示し説明する。前記第１例
では、軸筒１の前方に偏心した楕円形状の大径部１４を
形成したが、本例では、単に、円形状の大径部２２とし
ている。本例においても、大径部２２の表面とノック駒
１６の頂部１７との高さがほぼ同一なものとなっている
（特に、図６参照）。他の構成は、前記第１例と同様な
ので、その説明を省略する。本例において、大径部２２
や軸筒１の後部を円形状部としているので、射出成形な
どによって成形した場合における軸筒の微小な湾曲を極
力防止することができるので、軸筒に印刷などを施した
場合における部分的な印刷不良なども防ぐことができ
る。ちなみに、前記第１例においては、大径部１４が偏
心した楕円形状となっているため、各部位における収縮
速度が異なってしまい、成形条件如何によっては僅かな
がらではあるが湾曲してしまう危険性を孕んでいる。
【００１０】
【発明の効果】本発明は、軸筒の内部に芯繰り出し機構
が配置され、また、軸筒の中間部にノック駒が配置され
たサイドノック式シャープペンシルであって、前記軸筒
のノック駒が位置する部分を他の部分に比し大径部と
し、その大径部の表面と前記ノック駒の頂部とをほぼ同
一な高さとしたので、スムーズにポケットなどに差し込
むことができると共に、誤動作を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１例を示す縦断面図。
【図２】図１のＡ−Ａ線断面図。
【図３】図１のＢ−Ｂ線断面図。
【図４】図１のＣ−Ｃ線断面図。
【図５】第２例を示す縦断面図。
【図６】図２のＤ−Ｄ線断面図。
【図７】図２のＥ−Ｅ線断面図。
【図８】図１のＦ−Ｆ線断面図。
【符号の説明】
１ 軸筒 ２ 芯タンク部 ３ 消しゴム ４ キャップ ５ クリップ ６ 芯挿通孔 ７ 芯受け部 ８ スライド部材 ９ チャック体 １０ チャックリング １１ 先部材 １２ 芯戻り止め部材 １３ 芯保護管 １４ 大径部 １５ 窓孔 １６ ノック駒 １７ 頂部 １８ 凹陥部 １９ 傾斜面 ２０ 傾斜面 ２１ グリップ部材 ２２ 大径部 Ｓ チャックスプリング

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 軸筒の内部に芯繰り出し機構が配置さ
    れ、また、軸筒の中間部にノック駒が配置されたサイド
    ノック式シャープペンシルであって、前記軸筒のノック
    駒が位置する部分を他の部分に比し大径部とし、その大
    径部の表面と前記ノック駒の頂部とをほぼ同一な高さと
    したことを特徴とするサイドノック式シャープペンシ
    ル。
  2. 【請求項２】 前記軸筒のノック駒が位置する部分に凹
    陥部を形成したことを特徴とする請求項１記載のサイド
    ノック式シャープペンシル。
  3. 【請求項３】 前記ノック駒を軸筒に対して垂直方向に
    押圧可能に配置したことを特徴とする請求項１あるい
    は、請求項２記載のサイドノック式シャープペンシル。
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