JP7352442B2 - 摩擦具 - Google Patents

摩擦具 Download PDF

Info

Publication number
JP7352442B2
JP7352442B2 JP2019199465A JP2019199465A JP7352442B2 JP 7352442 B2 JP7352442 B2 JP 7352442B2 JP 2019199465 A JP2019199465 A JP 2019199465A JP 2019199465 A JP2019199465 A JP 2019199465A JP 7352442 B2 JP7352442 B2 JP 7352442B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
friction
friction body
cylinder
tool
holding part
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019199465A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021070283A (ja
Inventor
嘉人 光崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pilot Corp
Original Assignee
Pilot Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pilot Corp filed Critical Pilot Corp
Priority to JP2019199465A priority Critical patent/JP7352442B2/ja
Publication of JP2021070283A publication Critical patent/JP2021070283A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7352442B2 publication Critical patent/JP7352442B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)

Description

本発明は、摩擦具に関する。詳細には、本体筒の端部に、熱変色性インキの像または筆跡を摩擦しその際に生じる摩擦熱で該像または筆跡を熱変色可能な低摩耗性の弾性材料からなる摩擦体を備えた摩擦具に関する。
特許文献1には、摩擦体が、前後に貫通するケース体へ摺動可能に収容されるように構成された摩擦具が開示されている。前記摩擦体は、熱変色性インキを用いて紙面上に形成された熱変色性の筆跡を摩擦して、その際に生じる摩擦熱で前記熱変色性の筆跡を熱変色可能な弾性材料からなる。前記摩擦体は、断面を略楕円形状に且つ前後端に摩擦部が設けられている。前記ケース体は、断面を略楕円形状に且つ楕円の長径側に窓部が設けられている。前記摩擦体は、前記ケース体の貫通孔に収容され、前記ケース体の窓部から露出した前記摩擦体が押動されることにより、前記ケース体の前方又は後方の開口部から前記摩擦部が繰り出されるようになっている。
また、前記ケース体における前記窓部と反対側の内側面又は当該内側面に隣接する前記摩擦体の外側面に、前後方向へ延びる突部が形成されており、前記摩擦体が前記突部に摺接するようになっている。
また、前記摩擦体の摩擦部は、前記ケース体の前後端面より内方に位置され、且つ前記ケース体の前方部及び後方部の内面に突起が形成され、前記摩擦体が前記突起に当接されるようになっている。
当該摩擦具によれば、紙面上の熱変色性インキによる筆跡の広い面積でも狭い面積でも狙った箇所だけを容易に熱変色させることができ、また摩擦体の摩擦部が汚れてしまうことを防ぐことができる。また、摩擦体が貫通孔から不所望に抜け落ちてしまうことを防ぐことができる。
特開2013-116588号公報
特許文献1に開示された構成では、前記ケース体の前方部及び後方部の内面に突起が形成され、前記摩擦体が前記突起に当接される。このため、前記ケース体の窓部から露出した前記摩擦体が押動される際に、前記ケースと前記摩擦体の摺動抵抗が大きくなってしまって、前記ケース体から前記摩擦体を所望の力で繰り出すことが難しくなるおそれがある。
また、前記摩擦体を前後方向へ指でスライドするようにしてある。このため、毎回所望の量を繰り出すことが難しくなるおそれがある。
本発明は、前記従来の問題点を解決するものであって、摩擦体を所望の力で、且つ所望の量を繰り出すことができる摩擦具を提供するものである。なお、本発明において、「前」とは、摩擦部側を指し、「後」とは、その反対側を指す。
本発明は、熱変色性インキの像または筆跡を摩擦しその際に生じる摩擦熱で該像または筆跡を熱変色可能な低摩耗性の弾性材料からなる摩擦体を備えた摩擦具であって、前記摩擦体を収容する本体筒と、前記本体筒の前端に設けられ前記摩擦体を保持する摩擦体保持部と、前記本体筒の外面に設けられ当該本体筒に対して前後又は回転方向に操作可能な操作部材と、を備え、前記摩擦体保持部の前端に前記摩擦体が突出可能な開口部が設けられ、前記操作部材を操作することにより前記開口部より前記摩擦体が繰出し可能となる繰出機構を備えていることを特徴とする筆記具である。
本発明によれば、本体筒に対して前後又は回転方向に操作可能な操作部材を操作することにより、開口部より摩擦体が繰出し可能となる繰出機構を備えている。これにより、摩擦体を所望の力で、且つ所望の量を繰り出すことができる。
本発明において、前記開口部と前記摩擦体との間の間隔は、0.03mm以上0.5mm以下であることが好ましい。
これによれば、前記開口部と前記摩擦体との間の間隔が適切な範囲になることで摩擦時の摩擦体の「がたつき」を抑えることができ、良好な摩擦感及び熱変色性能が得られる。
また、前記開口部と前記摩擦体との間の間隔は、略一定であることが好ましい。
これによれば、摩擦時の摩擦体の「がたつき」を抑えることができる効果を、開口部によって全方位において効果的に提供することができる。また、デザイン(美観)上も優れた形態を提供することができる。
また、前記摩擦体は軸線方向に延びる円柱形状を有しており、前記摩擦体保持部は軸線方向に延びる円筒形状を有していることが好ましい。
これによれば、前記摩擦体の剛性が上がり、前記摩擦部のどの位置においても効率よく熱変色性インキの像または筆跡を熱変色させることができる。
また、前記摩擦体は軸線方向に延びる多角柱形状を有しており、前記摩擦体保持部は軸線方向に延びる多角筒形状を有していることが好ましい。
これによれば、前記摩擦体に角部が現れるため部分的な摩擦が可能となり、熱変色性の筆跡または像の熱変色させたい部分だけ確実に熱変色させることができる。
また、前記摩擦体の前端は、側面視において上端が下端よりも前方に位置する切出刃状になっており、前記摩擦体保持部の少なくとも下端側の前端は、前記摩擦体の前端と、側面視において平行となっていることが好ましい。
これによれば、側面視において切出刃状であるため熱変色させる像又は筆跡を紙面上で視認しやすくなる。また、側面視において切出刃状の摩擦体の前端の過度の変形を抑制する効果を、全方位においてより効果的に提供することができ、また、デザイン(美観)上も優れた形態を提供することができる。
また、前記摩擦体保持部の上端側の前端は、前記摩擦体の前端と、側面視において非平行となっていることが好ましい。
これによれば、摩擦体保持部の上端側の前端のみ摩擦体を露出することができ、該露出部を用いることにより、より細部を熱変色させることができる。
本発明によれば、本体筒に対して前後又は回転方向に操作可能な操作部材を操作することにより、開口部より摩擦体が繰出し可能となる繰出機構を備えている。これにより、摩擦体を所望の力で、且つ所望の量を繰り出すことができる。
本発明の第1実施形態における摩擦具の側面図である。 図1の摩擦具の概略縦断面図である。 図1の摩擦体近傍を示す拡大図である。 図3のA-A線断面図である。 図4のB部拡大図である。 本発明の第2実施形態における摩擦具の斜視図である。 図6の摩擦具の概略縦断面図である。 図6の摩擦体近傍を示す拡大図である。 図8のC-C線断面図である。 図9のD部拡大図である。
以下、図面を参照して本発明の2つの実施の形態について説明する。なお、本発明の摩擦具は、筆記機能を備えない。すなわち、摩擦具本体に熱変色性インキを収容せず、熱変色性インキの像または筆跡を摩擦しその際に生じる摩擦熱で該像または筆跡を熱変色可能な低摩耗性の弾性材料からなる摩擦体を備えた摩擦具である。
<第1実施形態>
図1乃至図5を参照して、本発明の第1実施形態における摩擦具1を詳細に説明する。
摩擦具1は、主に、摩擦体2と、本体筒3と、摩擦体2を保持した摩擦体保持部4と、操作部材5と、繰出機構6と、クリップ7と、からなっている。また、本体筒2は、前軸31と後軸32とからなっている。摩擦体保持部4は、前軸31の前端に圧入嵌合されている。また、摩擦体保持部4の前端に摩擦体2が突出可能な開口部41が設けられている。摩擦具1は、操作部材5を操作することにより開口部41より摩擦体2が繰出し可能となる繰出機構6を備えている摩擦具である。
・摩擦体
摩擦体2は、熱変色性インキの像または筆跡を摩擦しその際に生じる摩擦熱で該像または筆跡を熱変色可能な低摩耗性の弾性材料からなる。摩擦体2の一端部(前部22)が、摩擦部21として、後述の摩擦体保持部4の前方の開口部41の前端縁部42から前方に突出されている。摩擦体2の他端部(後部23)には、後述の芯棒62の前端部が、突き刺し状に接続されている。
なお、本発明の摩擦具の形態は、図示例に限られず、摩擦具の両端に相異なる形態の摩擦体を装着させた両頭式摩擦具であってもよい。例えば、摩擦具の一端部には低摩耗性の弾性材料からなる摩擦体を備え、摩擦具の他端部には前記摩擦具の一端部に備える摩擦体よりも硬度の低い摩擦体を備えてもよい。これによれば、1本の摩擦具で、使用者の所望する摩擦性能を備える摩擦体を選択して使用することが可能となる。
また、例えば、摩擦具の一端部にはチゼル形状の摩擦体を備え、摩擦具の他端部には三角柱形状などの多角注形状の摩擦体を備えてもよい。これによれば、1本の摩擦具で、使用者の所望する摩擦範囲を摩擦するのに適した摩擦体を選択して使用することができる。
本実施形態では、摩擦体2は軸線方向に延びる円柱形状を有しており、摩擦体保持部4は軸線方向に延びる円筒形状を有している。摩擦体2は、図2に示すように、先端に摩擦部21を有する円柱形状の前部22と、芯棒62の前端部と突き刺し状に接続される円柱形状の後部23と、を有している。摩擦体2の前部22は、横断面略円形状を有している。これによれば、前記摩擦体2の剛性が上がり、前記摩擦部21のどの位置においても効率よく熱変色性インキの像または筆跡を熱変色させることができる。もっとも、摩擦体2(摩擦部21)は、円柱形状に限られず、チゼル形状、砲弾形状、長方形状、四角柱形状、板状形状等の目的に応じた他の形状に加工されてもよい。
摩擦体2を構成する弾性材料は、弾性を有する合成樹脂(ゴム、エラストマー)が好ましく、例えば、シリコーン樹脂、SBS樹脂(スチレン-ブタジエン-スチレン共重合体)、SEBS樹脂(スチレン-エチレン-ブチレン-スチレン共重合体)、フッ素系樹脂、クロロプレン樹脂、ニトリル樹脂、ポリエステル系樹脂、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)等が挙げられる。摩擦体7を構成する弾性を有する合成樹脂は、高摩耗性の弾性材料(例えば、消しゴム等)からなるものよりも、摩擦時に摩耗カス(消しカス)が殆ど生じない低摩耗性の弾性材料からなることが好ましい。
また、好ましくは、摩擦体2は摩擦具1に対して着脱自在である。これにより、摩擦体2が汚損等した場合に新しい摩擦体に容易に交換ができる。また、使用者が好みの摩擦体形状を選択、交換して、使用することができる。
・摩擦体保持部
摩擦体2を保持する摩擦体保持部4は、本体筒3の前端に設けられる。摩擦体保持部4の前端縁部42には、摩擦体2が突出可能な開口部41が設けられる。本実施形態では、摩擦体保持部4は金属の薄板を加工した筒状体から形成される。もっとも、摩擦体保持部4を構成する材料は、金属に限られず、例えば、合成樹脂(例えばポリアセタール樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ABS樹脂)、紙、等が挙げられる。
また、摩擦体保持部の肉厚は、0.1mm以上1.0mm以下であること、好ましくは、0.15mm以上0.5mm以下であることが有効である。このような好ましい範囲内において、摩擦体保持部の所望の強度が得られるとともに、熱変色させる像又は筆跡を紙面上で視認しやすくなり、また、デザイン(美観)上も優れた形態を提供することができる。寸法の具体例を挙げれば、摩擦体保持部4の肉厚は、摩擦体保持部4の材質が金属であれば0.3mmであり、材質が合成樹脂であれば0.6mmである。
また、摩擦体保持部4は本体筒3と一体に形成されてもよい。すなわち、摩擦体保持部4は本体筒3と、2色成形、インサート成形、等で一体に形成されてもよい。あるいは、本体筒3の前端部が摩擦体保持部を兼ねていてもよい。
摩擦体保持部4の前端には、摩擦体2が突出可能な開口部41が設けられる。開口部41と摩擦体2との間の間隔G1は、0.03mm以上0.5mm以下であること、好ましくは、0.03mm以上0.3mm以下であることが有効である。このような好ましい範囲内において、摩擦時の摩擦体2の「がたつき」を抑えることができ、良好な摩擦感及び熱変色性能が得られる。
また、開口部41と摩擦体2との間の間隔G1は、略一定であることが好ましい。これによれば、摩擦時の摩擦体の「がたつき」を抑えることができる効果を、開口部によって全方位において効果的に提供することができる。また、デザイン(美観)上も優れた形態を提供することができる。
・本体筒
本実施形態では、本体筒3は、両端部が開口された筒状体であり、合成樹脂(例えばポリプロピレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ABS樹脂等)の射出成形により得られる。なお、本体筒3は金属により形成されてもよい。図2に示すように、本体筒3は、前軸31と後軸32により構成され、前軸31の後端部内面には、後軸32の前端部外面(おねじ部33)が螺合されるめねじ部34が形成されている。また、本体筒3は摩擦体2を収容するとともに、本体筒内部に摩擦体2が繰出し可能となる繰出機構を備える。
本体筒3は、その外面に、摩擦体2の向きを識別するための方向識別部を有していてもよい。例えば、方向識別部は、軸線方向に延びる突起によって提供され得る。この場合、摩擦する直前に摩擦体2の向きを目視によって確認する必要がなく、摩擦体2を露出させた後、即座に摩擦をすることができる。
・繰出機構
摩擦具1は、操作部材5を操作することにより開口部41より摩擦体2が繰出し可能となる繰出機構6を備えている。本実施形態の繰出機構6は、本体筒3の後部に設けられる操作部材5を軸方向前方に操作することにより、本体筒3の内部に配設されたチャック61が前進動作し摩擦体2を所定量ずつ繰り出せるようになっていることを特徴とする。以下に、図2を参照して本発明の第1実施形態の繰出機構6を詳細に説明する。
本実施形態の繰出機構6は、本体筒3の内部に配設されたチャック61の後部にコネクター67を圧入固着することでチャック61とコネクター67とを連結し、更に、コネクター67の後部に、芯タンク68を圧入固着することでコネクター67と芯タンクとを連結して構成してある。芯タンク68内には芯棒62の後部が収容され、芯タンク68の後部には操作部材5が圧入固着されている。
チャック61の前部は複数分割して構成され、チャック61の前部にはリング状の締具64が外嵌される。締具64の後端を受け止める隔壁35とコネクター67前端との間に弾発体65が張嵌され、弾発体65により後方に付勢されたチャック61の前部が芯棒62を保持している。前軸31の内部にガイドスリーブ66が設けられ、ガイドスリーブ66の内部に芯棒ホルダー63が配置される。芯棒ホルダー63は、摩擦体2に接続されている芯棒62を保持する。
摩擦体2を使用者の所望する突出量に調整する場合には、弾発体65の弾発力に抗して操作部材5を摩擦具1の前方に向けて押圧すると、操作部材5と連結した芯タンク68が前方に移動し、チャック61が芯棒62をつかんだ状態で前方に移動し、締具64がガイドスリーブ66の内面に当接して移動を停止し、締具64がチャックの前部から外れてチャックの前部が拡開するまで芯棒62が繰り出される。チャック61の前部が拡開しても、芯棒62は芯棒ホルダー63に保持されるため、芯棒62に接続された摩擦体2は摩擦具1から落下することはない。操作部材5の押圧をやめると、弾発体65の弾発力により芯タンク68が後方に移動し、チャック61が後方に移動し、締具64が隔壁35の前端に当接して停止しチャック61の前部に外嵌され、チャック61の前部が閉じて芯棒62に接続された摩擦体2が固定され摩擦が可能となる。
なお、本発明の摩擦具の繰出機構は、本実施形態の図示例に限られない。例えば、内面に螺旋溝が設けられた前記本体筒と、前記本体筒内に回動自在に設けられた内筒と、前記摩擦体を掴持する支持部を有するスライダーと、を備え、前記操作部材が前記内筒に一体に形成され、前記操作部材を周方向に回転操作させることにより前記スライダーが前進動作し、前記摩擦体を繰り出せるようになっていることを特徴とする繰出機構でもよい。
また、例えば、前記本体筒に軸方向に伸びた摺動溝と、前記摺動溝と交差する複数の係止溝と、前記本体筒に内蔵され前記操作部材と一体に形成された、軸方向に摺動可能な保持具と、前記保持具に形成された突起部と、を備え、前記突起部は前記係止溝と係合可能であり、前記摩擦体が前記保持具によって掴持され、前記操作部材を軸方向に操作することにより前記保持具が前進動作し、前記摩擦体を所定量ずつ繰り出せるようになっていることを特徴とする繰出機構でもよい。
また、例えば、前記本体筒内面に形成され、円周方向に沿って交互に配置された前後方向に延びる複数のカム歯及びカム溝と、前記摩擦体が前端に固定されるホルダーと、前記ホルダーの後方に回転可能に配置され、前記カム歯または前記カム溝に交互に係合可能な複数の突条を有する回転部材と、前記操作部材に一体に形成され、前記回転部材を回動させる複数のカム突起を有するとともに前記本体筒内面の前記カム溝に前後動自在に係合される複数の係合突起を有するカム部材と、前記ホルダーを後方に付勢する弾発体と、を備え、前記ホルダーは、前記本体筒の内部に収容され且つ前記本体筒の軸方向に移動可能であり、前記ホルダーの移動に伴って前記摩擦体が前記本体筒から出没可能なようになっていることを特徴とする繰出機構でもよい。
・クリップ
本実施形態では、操作部材5の外面に被狭持物を狭持するためのクリップ7を備える。該クリップ7は操作部材に連結している基部と軸線方向に延びるクリップ部とクリップ7前部に被挟持物を挟持する挟持部と、を備え、クリップ7は軸線方向前方に向かって開放している。これにより、衣服のポケット等に本実施形態の摩擦具を差した場合に、摩擦部がポケットの中に納まり外部に露出することがないため、摩擦部の汚れを防ぐことができる。
(摩擦具の第1実施形態の作用効果)
以上のような構成の摩擦具1は、以下のような作用効果を奏することができる。
本実施形態によれば、本体筒3に対して前後又は回転方向に操作可能な操作部材5を操作することにより、開口部41より摩擦体2が繰出し可能となる繰出機構6を備えている。これにより、摩擦体2を所望の力で、且つ所望の量を繰り出すことができる。
また、開口部41と摩擦体2との間の間隔G1が適切な範囲になることで、摩擦時の摩擦体2の「がたつき」を抑えることができ、良好な摩擦感及び熱変色性能が得られる。
また、開口部41と摩擦体2との間の間隔G1は、略一定であることにより、摩擦時の摩擦体2の「がたつき」を抑えることができる効果を、開口部41によって全方位において効果的に提供することができる。また、デザイン(美観)上も優れた形態を提供することができる。
また、摩擦体は軸線方向に延びる円柱形状を有しており、前記摩擦体保持部は軸線方向に延びる円筒形状を有している。これによれば、前記摩擦体の剛性が上がり、前記摩擦部のどの位置においても効率よく熱変色性インキの像または筆跡を熱変色させることができる。
また、摩擦体は軸線方向に延びる多角柱形状を有しており、摩擦体保持部は軸線方向に延びる多角筒形状を有している。これによれば、前記摩擦体に角部が現れるため部分的な摩擦が可能となり、熱変色性の筆跡または像の熱変色させたい部分だけ確実に熱変色させることができる。
また、摩擦体の前端は、側面視において上端が下端よりも前方に位置する切出刃状になっており、摩擦体保持部の少なくとも下端側の前端は、摩擦体の前端と、側面視において平行となっている。これによれば、側面視において切出刃状であるため熱変色させる像又は筆跡を紙面上で視認しやすくなる。また、側面視において切出刃状の摩擦体の前端の過度の変形を抑制する効果を、全方位においてより効果的に提供することができ、また、デザイン(美観)上も優れた形態を提供することができる。
また、前記摩擦体保持部の上端側の前端は、前記摩擦体の前端と、側面視において非平行となっている。これによれば、摩擦体保持部の上端側の前端のみ摩擦体を露出することができ、該露出部を用いることにより、より細部を熱変色させることができる。
<第2実施形態>
図6乃至図10を参照して、本発明の第2実施形態における摩擦具101を詳細に説明する。
本発明の第2実施形態においては、摩擦体102の横断面形状と、摩擦体102の側面視における形状と、クリップ107の取付位置とが、第1実施形態とは異なっている。第2実施形態のその他の構成は、第1実施形態の摩擦具1と略同様である。図6乃至図10において、第1実施形態と同様の構成部分には同様の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
・摩擦体
本実施形態では、摩擦体102は軸線方向に延びる多角柱形状を有しており、摩擦体保持部104は軸線方向に延びる多角筒形状を有している。摩擦体102は、図7に示すように、先端に摩擦部121を有する多角柱形状の前部122と、芯棒62の前端部と突き刺し状に接続される多角柱形状の後部123と、を有している。摩擦体102の前部122は、横断面略多角形状を有している。これによれば、摩擦体102に角部が現れるため部分的な摩擦が可能となり、熱変色性の筆跡または像の熱変色させたい部分だけ確実に熱変色させることができる。もっとも、摩擦体102(摩擦部121)は、多角柱形状に限られず、チゼル形状、砲弾形状、長方形状、四角柱形状、板状形状等の目的に応じた他の形状に加工されてもよい。
摩擦体102の前端は、側面視において上端が下端よりも前方に位置する切出刃状になっており、摩擦体保持部104の少なくとも下端側の前端は、摩擦体102の前端と、側面視において平行となっている。これによれば、側面視において切出刃状であるため熱変色させる像又は筆跡を紙面上で視認しやすくなる。また、側面視において切出刃状の摩擦体の前端の過度の変形を抑制する効果を、全方位においてより効果的に提供することができる。
仮に、摩擦体102の前端のみが切出刀状になっており、摩擦体保持部104の前端(すなわち前端縁部142)が摩擦体102の前端と非平行であった場合、摩擦体102の前端縁部142からの摩擦体出長さが不均一となり、摩擦部121の紙面への接触部位によって摩擦部の撓み具合に違いが生じ、均一な熱変色ができないおそれがある。
また、前記摩擦体保持部の上端側の前端は、前記摩擦体の前端と、側面視において非平行となっていることが好ましい。
これによれば、摩擦体保持部の上端側の前端のみ摩擦体を露出することができ、該露出部を用いることにより、より細部を熱変色させることができる。ここで、本実施形態における前記「摩擦体保持部の上端側の前端」部を、非平行部143として図8に示す。
・クリップ
本実施形態では、本体筒3(具体的には後軸32)の外面に被狭持物を狭持するためのクリップ107を備える。該クリップ107は後軸32に連結している基部と軸線方向に延びるクリップ部とクリップ107前部に被挟持物を挟持する挟持部と、を備え、クリップ107は軸線方向前方に向かって開放している。これにより、衣服のポケット等に本実施形態の摩擦具を差した場合に、摩擦部がポケットの中に納まり外部に露出することがないため、摩擦部の汚れを防ぐことができる。
また、本体筒3(具体的には前軸31)の外面に被狭持物を狭持するためのクリップ107を備えてもよい。該クリップ107は前軸31に連結している基部と軸線方向に延びるクリップ部とクリップ107後部に被挟持物を挟持する挟持部と、を備え、クリップ107は軸線方向後方に向かって開放してもよい。
この場合、本体筒3(前軸31)を把持して熱変色性インキの像または筆跡を摩擦する際に、クリップ107近傍を指で把持することとなり、自ずと摩擦部121の向きや紙面への接地状況を把握することができる。すなわち、クリップ107は摩擦体2の向きを識別するための方向識別機能を有することとなる。この場合、摩擦する直前に摩擦体2の向きを目視によって確認する必要がなく、摩擦体2を露出させた後、即座に摩擦をすることができる。
また、図11に示す摩擦具201は、熱変色性インキの像または筆跡を摩擦しその際に生じる摩擦熱で該像または筆跡を熱変色可能な低摩耗性の弾性材料からなる摩擦体202を備えた摩擦具であって、前記摩擦体202は被狭持物を狭持するためのクリップ機能を備え、前記クリップ207は少なくとも一部に低摩耗性の弾性材料を含むことを特徴とする摩擦具である。
例えば、摩擦具201は、図11に示すように、摩擦体202は被狭持物を狭持するためのクリップ機能を備え、クリップ207の頂部に低摩耗性の弾性材料からなる摩擦部221を設けてもよい。これにより、摩擦具201の摩擦できる箇所が多様化し、使用者の所望する多様な使用方法に対応することができる。
1、101 摩擦具
2、102 摩擦体
21、121 摩擦部
22、122 前部
23、123 後部
3 本体筒
31 前軸
32 後軸
33 おねじ部
34 めねじ部
35 隔壁
4、104 摩擦体保持部
41、141 開口部
42、142 前端縁部
145 非平行部
G1、G2 間隔
5 操作部材
6 繰出機構
61 チャック
62 芯棒
63 芯棒ホルダー
64 締具
65 弾発体
66 ガイドスリーブ
67 コネクター
68 芯タンク
7、107 クリップ

Claims (4)

  1. 熱変色性インキの像または筆跡を摩擦しその際に生じる摩擦熱で該像または筆跡を熱変色可能な低摩耗性の弾性材料からなる摩擦体を備えた摩擦具であって、
    前記摩擦体を収容する本体筒と、前記本体筒の前端に設けられ前記摩擦体を保持する摩擦体保持部と、前記本体筒の外面に設けられ当該本体筒に対して前後又は回転方向に操作可能な操作部材と、を備え、
    前記摩擦体保持部の前端に前記摩擦体が突出可能な開口部が設けられ、
    前記操作部材を操作することにより前記開口部より前記摩擦体が繰出し可能となる繰出機構を備え
    前記摩擦体は軸線方向に延びる円柱形状を有しており、前記摩擦体保持部は軸線方向に延びる円筒形状を有し、
    前記摩擦体の前端は、側面視において上端が下端よりも前方に位置する切出刃状になっており、前記摩擦体保持部の少なくとも下端側の前端は、前記摩擦体の前端と、側面視において平行となっている
    ことを特徴とする摩擦具。
  2. 前記摩擦体保持部の上端側の前端は、前記摩擦体の前端と、側面視において非平行となっていることを特徴とする請求項1に記載の摩擦具。
  3. 熱変色性インキの像または筆跡を摩擦しその際に生じる摩擦熱で該像または筆跡を熱変色可能な低摩耗性の弾性材料からなる摩擦体を備えた摩擦具であって、
    前記摩擦体を収容する本体筒と、前記本体筒の前端に設けられ前記摩擦体を保持する摩擦体保持部と、前記本体筒の外面に設けられ当該本体筒に対して前後又は回転方向に操作可能な操作部材と、を備え、
    前記摩擦体保持部の前端に前記摩擦体が突出可能な開口部が設けられ、
    前記操作部材を操作することにより前記開口部より前記摩擦体が繰出し可能となる繰出機構を備え
    前記摩擦体は軸線方向に延びる多角柱形状を有しており、前記摩擦体保持部は軸線方向に延びる多角筒形状を有し、
    前記摩擦体の前端は、側面視において上端が下端よりも前方に位置する切出刃状になっており、前記摩擦体保持部の少なくとも下端側の前端は、前記摩擦体の前端と、側面視において平行となっている
    ことを特徴とする摩擦具。
  4. 前記摩擦体保持部の上端側の前端は、前記摩擦体の前端と、側面視において非平行となっていることを特徴とする請求項3に記載の摩擦具。
JP2019199465A 2019-10-31 2019-10-31 摩擦具 Active JP7352442B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019199465A JP7352442B2 (ja) 2019-10-31 2019-10-31 摩擦具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019199465A JP7352442B2 (ja) 2019-10-31 2019-10-31 摩擦具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021070283A JP2021070283A (ja) 2021-05-06
JP7352442B2 true JP7352442B2 (ja) 2023-09-28

Family

ID=75712276

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019199465A Active JP7352442B2 (ja) 2019-10-31 2019-10-31 摩擦具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7352442B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004073595A (ja) 2002-08-20 2004-03-11 Miyauchi:Kk 棒状物繰り出し装置
JP2018052091A (ja) 2016-09-30 2018-04-05 三菱鉛筆株式会社 消去具
JP2019116061A (ja) 2017-12-27 2019-07-18 株式会社パイロットコーポレーション 熱変色性筆記具

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4937048U (ja) * 1972-06-30 1974-04-02

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004073595A (ja) 2002-08-20 2004-03-11 Miyauchi:Kk 棒状物繰り出し装置
JP2018052091A (ja) 2016-09-30 2018-04-05 三菱鉛筆株式会社 消去具
JP2019116061A (ja) 2017-12-27 2019-07-18 株式会社パイロットコーポレーション 熱変色性筆記具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021070283A (ja) 2021-05-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2019104187A (ja) 長尺物繰り出し装置及びこれを備える筆記具
KR102120501B1 (ko) 샤프 펜슬
JP7352442B2 (ja) 摩擦具
EP1013474A1 (en) Side knock-type ball point pen
JP5006110B2 (ja) 筆記具の軸構造
JP7319167B2 (ja) 摩擦具
JP5593646B2 (ja) 筆記具
JP7319168B2 (ja) 摩擦具
JP6312444B2 (ja) 消去部材を備えた筆記具
JP2020001294A (ja) 筆記具
JP2010510904A (ja) ねじれを防ぐための弾性薄板を含む筆記具
KR20190093596A (ko) 막대 모양물 조출 용기
JP6774331B2 (ja) 熱変色性筆記具
JP2022072990A (ja) 摩擦具及び熱変色性筆記具
JPH07285291A (ja) 芯体繰り出し具
JP3680433B2 (ja) 多芯筆記具
JP7377061B2 (ja) 筆記具
JP7261009B2 (ja) 筆記具
JP6147775B2 (ja) スライド可能な押し部材を備えるシャープペンシル
JP7346669B2 (ja) 筆記具
JP5471894B2 (ja) 筆記具
JP3774805B2 (ja) 出没式筆記具
JP3341439B2 (ja) 筆記具における把持部構造
JP5621630B2 (ja) 複式筆記具
JP2024000380A (ja) 出没式筆記具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220803

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230531

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230606

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230627

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230905

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230915

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7352442

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150