JP2008055758A - サイドノック式シャープペンシル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】軸筒1の側壁に芯繰り出し手段を作動せしめるノック駒28が配置されたサイドノック式シャープペンシルであって、前記ノック駒の両端部近傍の幅を中間部の幅よりも狭く形成すると共に、その幅狭部34に前記軸筒からのノック駒の脱落を防止する係合部を設けたサイドノック式シャープペンシル。
【選択図】図1
Description
に関する。
そこで、ノックボタンの幅を広くすることも考えられるが、広くすることによって、ノックボタンの軸心方向に対する移動量が少なくなってしまい、十分な芯の繰り出し量が得られないものとなってしまっていた。つまり、係合爪を有するノックボタンの脚片の下端部と軸筒内面との距離が少なくなってしまうのである。
軸筒1の前方内側には、前記尾栓3の芯タンク部4よりも小径ではあるが、芯が複数本収納可能な芯挿通孔14が形成され、また、軸筒1の芯タンク部2と摺動する鍔部15が形成されたスライダ16が前後動可能に配置されているが、前記芯挿通孔14を芯タンク部4と同径にしても良いし、大径にしても良い。そのスライダ16の前端には、芯の把持・解放を行うチャック体17が固定されており、そのチャック体17の前方外周には、チャック体17の開閉を行うチャックリング18が囲繞している。符号19は、軸筒1の前端に螺着などの手段によって着脱自在に固定された先部材であって、その先部材19には、芯を軽く保持すると共に、芯の後退を阻止するゴム状弾性体からなる芯戻り止め部材20が配置されているが、前記先部材19の内面に一体形成しても良い。その先部材19の前端には、金属製の芯保護管21が圧入などの手段によって固定されているが、この芯保護管21も先部材19と一体成形などしても良い。
前記軸筒1の後部内面には、内面鍔部22が形成されており、その内面鍔部22と前記スライダ16の鍔部15との間には、コイルスプリングなどの弾発部材からなるチャックスプリング23が張設されており、前記スライダ16やチャック体17、並びに、チャックリング18などを後方に向けて付勢している。チャックスプリング23を軸筒1の後部に設けることによってチャックスプリング23の直径を大きくすることができ、これによってスプリングの弾性係数を小さなものとすることができ、その結果、常に均等な力で芯の繰り出し操作をすることができるようになる。ちなみに、チャックスプリングは軸筒の前方に配置するのが一般的であり、そのチャックスプリングの直径は小さなものとなってしまっている。その結果、弾性係数も大きなものとなってしまっており、芯の繰り出し操作を行う過程で、必要な押圧操作力が次第に大きなものとなってしまっている。
そのグリップ部材25と前記クリップ5の先端部との間には、凹部26が形成されている。その凹部26には、窓孔27が形成されており、その窓孔27には前記スライダ16を前進移動せしめるノック駒28が配置されている。そのノック駒28は、その断面がコ字型をしており、その両壁面29の内側には作動部30が前後に離隔した状態で形成されている。そして、その各々の作動部30の前後端部には、軸線方向に対して対称となる傾斜面30a、30bが形成されている。即ち、ノック駒28自体が軸線の前後、並びに左右方向に対して対称なものとなっている(図8参照)。そして、本実施例においては、前記作動部30の傾斜面30aが前記スライダ16の中間部の前後の2ケ所に形成された傾斜面31に当接している。つまり、ノック駒28を軸筒1の長手方向における中心軸線に対して垂直方向に押圧すると、ノック駒28の傾斜面30a、30bがスライダ16の傾斜面31を押圧し、これによってスライダ16が前進し、芯が繰り出されるのである。本実施例のようにノック駒28を軸線の前後、並びに左右方向に対して対称な形状とすることにより、ノック駒28の前後の方向性が無くなり、これによって、ノック駒28を軸筒1に取り付ける際、そのノック駒の方向を気にせずに組み付けることができ、もって、生産性の向上が図れる。尚、前記スライダ16の側部には、平坦部32が形成されており(図10)、その平坦部32に前記作動部30の内面部33が接触・摺動し得るようになっている。即ち、この内面部33と平坦部32との接触によって、ノック駒28とスライダ16との相対的な回転が防止されているのである。しかし、ノック駒28とスライダ16との摺動抵抗や、前記ノック駒28の窓孔27への組み立て性を考慮し、ノック駒28とスライダ16との間には、若干の隙間、具体的には、後述する係合爪36の高さ分の隙間が形成されている。
尚、前記ノック駒28の非押圧操作時における表面高さは、軸筒1の表面高さとほぼ同一となしている(図1、図4参照)。非押圧操作時におけるノック駒28の突出状態を無くすることによって、筆記時における指への接触がなくなり、これによって違和感なく良好な筆記が得られると共に、衣服のポケットや紙などに装着する際にも引っ掛かることなく容易に装着することができる。
更に、前記ノック駒28の周方向における幅は、軸筒1の円周長の三分の一から四分の一程度を有している。ノック駒28の幅を大きなものとすることによって、前記ノック駒28の長さと同様に、押圧操作(芯の繰り出し操作)を行う場所を広範囲なものとしていると共に、押圧操作を行う指の腹との接触面積を大きくすることによって、ノック駒28の安定性や操作する指の腹への感触などが向上される。
ここで、ノック駒28の前方部と後方部には、幅狭部34が形成されている。その幅狭部34にも両壁面35が形成されており、その両壁面35の下端部には係合爪36が形成されている。
一方、前記軸筒1の窓孔27の前方部と後方部には、ノック駒28の幅狭部34の幅とほぼ同幅を有した幅狭窓部37が形成されており、その幅狭窓部37が形成されている軸筒1の内壁面に前記ノック駒28の係合爪36が係合し得るようになっている。つまり、この幅狭窓部37(幅狭部34)の位置における係合作用によって、ノック駒28の軸筒1からの脱落が防止されているのである。そして、ノック駒28の係合爪36と、その係合爪36が係合する軸筒1の部分(幅狭窓部37)を互いに幅を狭くすることによって、ノック駒28の押圧操作量が充分に得られるものとなっている。つまり、前記の係合部を軸筒1の中心に近づけることによって、その軸筒1の内径分に近い移動量が得られるようになるのである。
2 芯タンク部
3 尾栓
4 芯タンク部
5 クリップ
6 後端開口部
7 消しゴム
8 消しゴムカバー
9 縮径部
10 係合爪
11 貫通孔
12 突部
13 スリット
14 芯挿通孔
15 鍔部
16 スライダ
17 チャック体
18 チャックリング
19 先部材
20 芯戻り止め部材
21 芯保護管
22 内面鍔部
23 チャックスプリング
24 縮径部
25 グリップ部材
26 凹部
27 窓孔
28 ノック駒
29 両壁面
30 作動部
31 傾斜面
32 平坦部
33 内面部
34 幅狭部
35 両壁面
36 係合爪
37 幅狭窓部
38 底部
Claims (4)
- 軸筒の側壁に芯繰り出し手段を作動せしめるノック駒が配置されたサイドノック式シャープペンシルであって、前記ノック駒の両端部近傍の幅を中間部の幅よりも狭く形成すると共に、その幅狭部に前記軸筒からのノック駒の脱落を防止する係合部を設けたことを特徴とするサイドノック式シャープペンシル。
- 前記ノック駒を軸筒の長手方向における中心軸線に対して、垂直な方向に押圧が可能となした請求項1記載のサイドノック式シャープペンシル。
- 前記軸筒の前方部にグリップを設ける一方、軸筒の後方にクリップを設け、それらグリップとクリップの間のほぼ全域に渡って前記ノック駒を配置したことを特徴とする請求項1、或いは、請求項2に記載のサイドノック式シャープペンシル。
- 前記ノック駒の非押圧操作時における表面高さと、前記軸筒の表面高さをほぼ同一となした請求項1〜請求項3に記載のサイドノック式シャープペンシル。
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