JP2003039428A - 耐熱性が改善された熱可塑性ポリマー組成物のペレット - Google Patents

耐熱性が改善された熱可塑性ポリマー組成物のペレット

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JP2003039428A
JP2003039428A JP2002104076A JP2002104076A JP2003039428A JP 2003039428 A JP2003039428 A JP 2003039428A JP 2002104076 A JP2002104076 A JP 2002104076A JP 2002104076 A JP2002104076 A JP 2002104076A JP 2003039428 A JP2003039428 A JP 2003039428A
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lactic acid
polymer composition
acid
pellet
pellets
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JP2002104076A
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Kazuhiko Suzuki
和彦 鈴木
Takayuki Watanabe
孝行 渡辺
Yasuhiro Kitahara
泰広 北原
Masanobu Ajioka
正伸 味岡
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Mitsui Chemicals Inc
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Mitsui Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自然環境下で分解する乳酸系ポリマーの成形
安定性優れた成形方法。 【構成】 ポリ乳酸または乳酸とヒドロキシカルボ
ン酸のコポリマーを含んでなる熱可塑性ポリマー組成物
のペレットを、結晶化させることにより、耐熱性が改善
された熱可塑性ポリマー組成物のペレット。 ポリ
乳酸または乳酸とヒドロキシカルボン酸のコポリマーを
含んでなる熱可塑性ポリマー組成物のペレットを、予め
結晶化した後に成形することを特徴とする、熱可塑性ポ
リマー組成物のペレットの成形方法。 の成形方
法により成形された成形体。 ポリ乳酸または乳酸と
ヒドロキシカルボン酸のコポリマーを含んでなる熱可塑
性ポリマー組成物のペレットを、予め結晶化した後に成
形することを特徴とする、乳酸系ポリマー組成物を含ん
でなるペレットの成形性を改善する方法。 【効果】 耐熱性が改善されたペレットを提供でき
る。 耐熱性が改善された成形体を提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリ乳酸または乳酸と
ヒドロキシカルボン酸のコポリマーを主成分とする熱可
塑性ポリマー組成物を含んでなるペレットであって、結
晶化させることにより耐熱性が改善された、乳酸系ポリ
マー組成物を含んでなるペレットに関する。本発明は、
ポリ乳酸または乳酸とヒドロキシカルボン酸のコポリマ
ーを主成分とする熱可塑性ポリマー組成物を含んでなる
ペレットを、予め結晶化した後に成形することを特徴と
する、乳酸系ポリマー組成物を含んでなるペレットの成
形方法に関する。本発明は、ポリ乳酸または乳酸とヒド
ロキシカルボン酸のコポリマーを主成分とする熱可塑性
ポリマー組成物を含んでなるペレットを、予め結晶化し
た後に成形することを特徴とする、乳酸系ポリマー組成
物を含んでなるペレットを成形して得られる成形体に関
する。本発明は、ポリ乳酸または乳酸とヒドロキシカル
ボン酸のコポリマーを主成分とする熱可塑性ポリマー組
成物を含んでなるペレットを、予め結晶化した後に成形
することを特徴とする、乳酸系ポリマー組成物を含んで
なるペレットの成形性を改善する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、成形加工樹脂としてはポリスチレ
ン、ポリエチレン、ポリプロピレン等の樹脂が使用され
ている。係わる樹脂から製造された成形体は、廃棄する
際、ゴミの量を増やすうえに、自然環境下での分解速度
が殆どないため、埋設処理しても、半永久的に地中に残
留する。また投棄されたプラスチック類により、景観が
損なわれ海洋生物の生活環境が破壊さるるなどの問題も
起こっている。
【0003】一方、熱可塑性樹脂で生分解のある樹脂と
して、ポリ乳酸または乳酸とその他のヒドロキシカルボ
ン酸のコポリマー(以下乳酸系ポリマーと称する。)が
開発されている。これらの樹脂は、動物の体内で数ケ月
から1年のうちに100%生分解し、また、土壌や海水
中に置かれた場合、湿った環境下では数週間で分解を始
め約1年から数年で消滅し、さらに分解生成物は、人体
に無害な乳酸と二酸化炭素と水になるという特性を有し
ている。
【0004】係る乳酸系ポリマーは、軟化点が低く成形
機のペレット供給口であるホッパー下部付近でペレット
同士の表面が融着し易い。該融着部付近の温度を下げて
ペレットの融着を防止すると、該ペレットがキシミ連続
に供給ができないとの問題があり、押出成形、射出成形
及びブロー成形の成形加工において均一な肉厚、外観等
を連続に得ることが困難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題の一つは、自然環境下で分解可能な乳酸系ポリ
マーペレットの耐熱性を改善し、成形工程における成形
安定性を改善することである。本発明が解決しようとす
る課題の一つは、ポリ乳酸または乳酸とヒドロキシカル
ボン酸のコポリマーを主成分とする熱可塑性ポリマー組
成物を含んでなるペレットであって、結晶化させること
により耐熱性が改善された、乳酸系ポリマー組成物を含
んでなるペレットを提供することである。本発明が解決
しようとする課題の一つは、ポリ乳酸または乳酸とヒド
ロキシカルボン酸のコポリマーを主成分とする熱可塑性
ポリマー組成物を含んでなるペレットを、予め結晶化し
た後に成形することを特徴とする、乳酸系ポリマー組成
物を含んでなるペレットの成形方法を提供することであ
る。本発明が解決しようとする課題の一つは、ポリ乳酸
または乳酸とヒドロキシカルボン酸のコポリマーを主成
分とする熱可塑性ポリマー組成物を含んでなるペレット
を、予め結晶化した後に成形することを特徴とする、乳
酸系ポリマー組成物を含んでなるペレットを成形して得
られる成形体を提供することである。本発明が解決しよ
うとする課題の一つは、ポリ乳酸または乳酸とヒドロキ
シカルボン酸のコポリマーを主成分とする熱可塑性ポリ
マー組成物を含んでなるペレットを、予め結晶化した後
に成形することを特徴とする、乳酸系ポリマー組成物を
含んでなるペレットの成形性を改善する方法を提供する
ことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため、鋭意検討した結果、本発明に到ったも
のである。即ち、本発明は、以下の[1]〜[16]に
記載した事項により特定される。 [1] ポリ乳酸または乳酸とヒドロキシカルボン酸の
コポリマーを含んでなる熱可塑性ポリマー組成物のペレ
ットを、結晶化させることにより、耐熱性が改善された
熱可塑性ポリマー組成物のペレット。 [2] 乳酸が、L−乳酸、および/または、D−乳酸
であることを特徴とする、[1]に記載の耐熱性が改善
された熱可塑性ポリマー組成物のペレット。 [3] ヒドロキシカルボン酸が、グリコール酸である
ことを特徴とする、[1]又は[2]に記載の耐熱性が
改善された熱可塑性ポリマー組成物のペレット。 [4] 乳酸が、L−乳酸の比率が、75%以上である
ことを特徴とする、[1]乃至[3]の何れかに記載の
耐熱性が改善された熱可塑性ポリマー組成物のペレッ
ト。 [5] 70℃〜130℃の温度範囲で加熱処理するこ
とにより結晶化させることを特徴とする、[1]乃至
[4]の何れかに記載の耐熱性が改善された熱可塑性ポ
リマー組成物のペレット。 [6] ポリ乳酸または乳酸とヒドロキシカルボン酸の
コポリマーを含んでなる熱可塑性ポリマー組成物のペレ
ットを、予め結晶化した後に成形することを特徴とす
る、熱可塑性ポリマー組成物のペレットの成形方法。 [7] 乳酸が、L−乳酸、および/または、D−乳酸
であることを特徴とする、[6]に記載の熱可塑性ポリ
マー組成物のペレットの成形方法。 [8] ヒドロキシカルボン酸が、グリコール酸である
ことを特徴とする、[6]又は[7]に記載の熱可塑性
ポリマー組成物のペレットの成形方法。 [9] 乳酸が、L−乳酸の比率が、75%以上である
ことを特徴とする、[6]乃至[8]の何れかに記載の
熱可塑性ポリマー組成物のペレットの成形方法。 [10] 70℃〜130℃の温度範囲で加熱処理する
ことにより結晶化させることを特徴とする、[6]乃至
[9]の何れかに記載の熱可塑性ポリマー組成物のペレ
ットの成形方法。 [11] [6]乃至[10]の何れかに記載した成形
方法により成形して得られる成形体。 [12] ポリ乳酸または乳酸とヒドロキシカルボン酸
のコポリマーを含んでなる熱可塑性ポリマー組成物のペ
レットを、予め結晶化した後に成形することを特徴とす
る、乳酸系ポリマー組成物を含んでなるペレットの成形
性を改善する方法。 [13] 乳酸が、L−乳酸、および/または、D−乳
酸であることを特徴とする、[12]に記載の乳酸系ポ
リマー組成物を含んでなるペレットの成形性を改善する
方法。 [14] ヒドロキシカルボン酸が、グリコール酸であ
ることを特徴とする、[12]又は[13]に記載の乳
酸系ポリマー組成物を含んでなるペレットの成形性を改
善する方法。 [15] 乳酸が、L−乳酸の比率が、75%以上であ
ることを特徴とする、[12]乃至[14]の何れかに
記載の乳酸系ポリマー組成物を含んでなるペレットの成
形性を改善する方法。 [16] 70℃〜130℃の温度範囲で加熱処理する
ことにより結晶化させることを特徴とする、[12]乃
至[16]の何れかに記載の乳酸系ポリマー組成物を含
んでなるペレットの成形性を改善する方法。
【0007】本発明における乳酸ポリマーとは、乳酸ま
たは乳酸とその他のヒドロキシカルボン酸(例、グリコ
ール酸、3−ヒドロキシ酪酸、4−ヒドロキシ酪酸、4
−ヒドロキシ吉草酸、5−ヒドロキシ吉草酸、6−ヒド
ロキシカプロン酸等)から直接脱水縮合するか、乳酸の
環状2量体であるラクタイドまたはヒドロキシカルボン
酸の環状エステル中間体、例えばグリコール酸の2量体
であるグリコライドや6−ヒドロキシカプロン酸の環状
エステルであるε−カプロラクトン等の共重合可能なモ
ノマーを適宜用いて開環重合させたものでもよい。
【0008】直接脱水縮合する場合は、乳酸または乳酸
と他のヒドロキシカルボン酸を好ましくは有機溶媒、特
にフェニルエーテル系溶媒の存在下で共沸脱水縮合し、
特に好ましくは共沸により留出した溶媒から水を抜き実
質的に無水の状態にした溶媒を反応系に戻す方法によっ
て重合することにより、本発明に適した強度を持つ高分
子量のポリ乳酸が得られる。原料としての乳酸は、L−
乳酸またはD−乳酸またはそれらの混合物のいずれでも
よい。
【0009】樹脂の平均分子量は、1万から100万が
好ましく、1万以下の分子量では成形加工品の強度が小
さく実用に適さない。また、分子量が100万より高い
と溶融した状態での粘度が高く成形加工性に劣る。乳酸
系ポリマーには、必要に応じて可塑剤、さらに各種の改
良剤を用いて混合、混練させたものでも良い。この場合
には乳酸系ポリマーの比率が50%以上になるようにす
ればよい。また、ペレットの形状は直径1〜4mmΦで
0.8〜50mm3 、好ましくは2〜3mmΦで9〜2
0mm3 である。
【0010】本発明の成形方法は通常の方法を用いて実
施することが出来る。例えば、乳酸系ポリマーペレット
で結晶性ポリマーの結晶化条件として、減圧下、又は、
窒素雰囲気下にて70〜130℃、好ましくは80〜1
00℃で処理時間を1時間以上するのが好ましい。該結
晶化したペレットは耐熱性が向上し、成形機のペレット
供給口であるホッパー下部付近でのペレット同士の表面
における融着がなくなり安定した成形が出来る。結晶化
度が40〜50%になると、軟化温度は120〜140
℃と50℃以上向上する。
【0011】添加剤は、結晶化したペレントに添加をす
ると成形条件の温度範囲が広くなり更に好ましい。ペレ
ットに添加する方法としては通常の方法を用いて実施す
ることが出来る。例えばタンブラー、リボンミキサー等
を用いてペレットと添加剤とを混合することが出来る。
【0012】乳酸系ポリマーの成形温度は、樹脂の組成
と成形機よって異なるが、成形機のホッパー部下は充分
に冷却して20℃以下、次にシリンダー温度のホッパー
側のC1部は110〜170℃、以降C2〜シリンダー
先端部であるC4は170〜250℃が好ましい。又、
成形時にポリマーの熱劣化を防ぐため、ホッパー部を窒
素雰囲気にする事は好ましいが、限定されない。
【0013】
【実施例】製造例1 90%L−乳酸10kgを150℃/50mmHgで3
時間攪拌しながら水を留出させた後、錫末6.2gを加
え、150℃/30mmHgでさらに2時間攪拌してオ
リゴマー化した。このオリゴマーに錫末28.8gとジ
フェニルエーテル21.1kgを加え、150℃/30
mmHgで共沸脱水反応を行い留出した水と溶媒を水分
離器で分離して溶媒のみを反応機に戻した。2時間後、
反応機に戻す有機溶媒を4.6kgのモレキュラシーブ
3Aを充填したカラムを通してから反応機に戻るように
して、150℃/30mmHgで40時間反応を行い平
均分子量Mw=110,000のポリ乳酸溶液を得た。
この溶液に脱水したジフエニルエーテル44kgを加え
希釈した後40℃まで冷却して、析出した結晶を濾過
し、10kgのnーヘキサンで3回洗浄して60℃/5
0mmHgで乾燥した。この粉末を05N−HCL12
kgとエタノール12kgを加え、35℃で1時間攪拌
した後濾過し、60℃/50mmHgで乾燥して、ポリ
乳酸粉末6.1kg(収率85%)を得た。この粉末を
押出で溶融しペレット化し、乳酸系ポリマーAを得た。
ペレットは形状が3mmΦで18mm3 で、平均分子量
Mw=110,000であった。
【0014】製造例2 L−乳酸100部をDL乳酸100部に変えた他は製造
例1途同様にしてペレット化し、乳酸系ポリマーBを得
た。このポリマーの平均分子量はMw=110,000
であった。
【0015】製造例3 L−乳酸100部をL−乳酸80部とヒドロキシカルボ
ン酸成分としてグリコライド20部に変えた他は製造例
1と同様にしてペレット化し、乳酸系ポリマーCを得
た。このポリマーの平均分子量Mw=110,000で
あった。乳酸系ポリマーA〜Cの平均分子量(重量平均
分子量)はポリスチレンを標準としてゲルパーミエーシ
ョンクロマトグラフィーにより以下の条件で測定した。 装置 :島津LC−10AD 検出器:島津RID−6A カラム:日立化成GL−S350DT−5、GL−S3
70DT−5 溶媒 :クロロホルム 濃度 :1% 注入量:20μl 流速 :1.0ml/min 以下、製造例1〜3で得た乳酸系ポリマーA〜Cを用い
て、本発明に係わる乳酸系ポリマーよりなる成形方法の
実施例について説明する。
【0016】実施例1 乳酸系ポリマーAを減圧下にて温度80℃で2時間熱処
理して結晶化したペレットに、エチレンビス・ステアリ
ン酸アミド(カオーワックスEB−P;花王石鹸製)を
添加せず、日精FS80S12ASE射出成形機を使用
して、温度はホッパー部;20℃、シリンダー部C1;
135℃、C2;170℃、C3とC4;190℃、金
型;30℃、成形サイクル35秒で肉厚5mm、190
mlのカップを成形した。得られた成形体の分解性につ
いてカップを、温度35℃、水分30%の土壌中に埋設
して分解試験を行い、外観を見た。結果を表−1に示
す。以下の実験例1〜4(エチレンビス・ステアリン酸
アミド)を添加混合した場合と同等の効果が得られた。
【0017】実験例1 乳酸系ポリマーAを減圧下にて温度80℃で2時間熱処
理して結晶化したペレット100重量部にエチレンビス
・ステアリン酸アミド(カオーワックスEB−P;花王
石鹸製)0.005重量部を添加しリボンブレンダーに
て混合し、日精FS80S12ASE射出成形機を使用
して、温度はホッパー部;20℃、シリンダー部C1;
135℃、C2;170℃、C3とC4;190℃、金
型;30℃、成形サイクル35秒で肉厚5mm、190
mlのカップを成形した。得られた成形体の分解性につ
いてカップを、温度35℃、水分30%の土壌中に埋設
して分解試験を行い、外観を見た。結果を表−1に示
す。
【0018】実験例2〜4 表−1に示す平均分子量11万の乳酸系ポリマーA〜C
ペレットを結晶化または、添加剤を添加して、射出成形
品を得た。得られた成形体の分解性は実施例1と同様に
した、結果を表−1に示す。
【0019】比較例1〜2 乳酸系ポリマーAペレットを結晶化と添加剤の添加を無
しを比較例1、添加剤量を0.1重量部にしたのを比較
例2にして、実施例1と同様に成形をした。条件として
温度を変えたが成形は不安定であった。
【0020】
【表1】
【0021】
【発明の効果】本発明の効果の一つは、自然環境下で分
解可能な乳酸系ポリマーペレットの耐熱性を改善し、成
形工程における成形安定性を改善することできることで
ある。本発明の効果の一つは、ポリ乳酸または乳酸とヒ
ドロキシカルボン酸のコポリマーを主成分とする熱可塑
性ポリマー組成物を含んでなるペレットであって、結晶
化させることにより耐熱性が改善された、乳酸系ポリマ
ー組成物を含んでなるペレットを提供することできるこ
とである。本発明の効果の一つは、ポリ乳酸または乳酸
とヒドロキシカルボン酸のコポリマーを主成分とする熱
可塑性ポリマー組成物を含んでなるペレットを、予め結
晶化した後に成形することを特徴とする、乳酸系ポリマ
ー組成物を含んでなるペレットの成形方法を提供するこ
とできることである。本発明の効果の一つは、ポリ乳酸
または乳酸とヒドロキシカルボン酸のコポリマーを主成
分とする熱可塑性ポリマー組成物を含んでなるペレット
を、予め結晶化した後に成形することを特徴とする、乳
酸系ポリマー組成物を含んでなるペレットを成形して得
られる成形体を提供することできることである。本発明
の効果の一つは、ポリ乳酸または乳酸とヒドロキシカル
ボン酸のコポリマーを主成分とする熱可塑性ポリマー組
成物を含んでなるペレットを、予め結晶化した後に成形
することを特徴とする、乳酸系ポリマー組成物を含んで
なるペレットの成形性を改善する方法を提供することで
きることである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 味岡 正伸 千葉県袖ヶ浦市長浦580−32 三井化学株 式会社内 Fターム(参考) 4F070 AA47 AB09 AB19 DB01 DC06 DC11 4F073 AA12 BA23 GA01 HA04 4F201 AR06 BA02 BA04 BD04 BL43 BL47 BN03

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリ乳酸または乳酸とヒドロキシカルボ
    ン酸のコポリマーを含んでなる熱可塑性ポリマー組成物
    のペレットを、結晶化させることにより、耐熱性が改善
    された熱可塑性ポリマー組成物のペレット。
  2. 【請求項2】 乳酸が、L−乳酸、および/または、D
    −乳酸であることを特徴とする、請求項1に記載の耐熱
    性が改善された熱可塑性ポリマー組成物のペレット。
  3. 【請求項3】 ヒドロキシカルボン酸が、グリコール酸
    であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の耐熱
    性が改善された熱可塑性ポリマー組成物のペレット。
  4. 【請求項4】 乳酸が、L−乳酸の比率が、75%以上
    であることを特徴とする、請求項1乃至3の何れかに記
    載の耐熱性が改善された熱可塑性ポリマー組成物のペレ
    ット。
  5. 【請求項5】 70℃〜130℃の温度範囲で加熱処理
    することにより結晶化させることを特徴とする、請求項
    1乃至4の何れかに記載の耐熱性が改善された熱可塑性
    ポリマー組成物のペレット。
  6. 【請求項6】 ポリ乳酸または乳酸とヒドロキシカルボ
    ン酸のコポリマーを含んでなる熱可塑性ポリマー組成物
    のペレットを、予め結晶化した後に成形することを特徴
    とする、熱可塑性ポリマー組成物のペレットの成形方
    法。
  7. 【請求項7】 乳酸が、L−乳酸、および/または、D
    −乳酸であることを特徴とする、請求項6に記載の熱可
    塑性ポリマー組成物のペレットの成形方法。
  8. 【請求項8】 ヒドロキシカルボン酸が、グリコール酸
    であることを特徴とする、請求項6又は7に記載の熱可
    塑性ポリマー組成物のペレットの成形方法。
  9. 【請求項9】 乳酸が、L−乳酸の比率が、75%以上
    であることを特徴とする、請求項6乃至8の何れかに記
    載の熱可塑性ポリマー組成物のペレットの成形方法。
  10. 【請求項10】 70℃〜130℃の温度範囲で加熱処
    理することにより結晶化させることを特徴とする、請求
    項6乃至9の何れかに記載の熱可塑性ポリマー組成物の
    ペレットの成形方法。
  11. 【請求項11】 請求項6乃至10の何れかに記載した
    成形方法により成形して得られる成形体。
  12. 【請求項12】 ポリ乳酸または乳酸とヒドロキシカル
    ボン酸のコポリマーを含んでなる熱可塑性ポリマー組成
    物のペレットを、予め結晶化した後に成形することを特
    徴とする、乳酸系ポリマー組成物を含んでなるペレット
    の成形性を改善する方法。
  13. 【請求項13】 乳酸が、L−乳酸、および/または、
    D−乳酸であることを特徴とする、請求項12に記載の
    乳酸系ポリマー組成物を含んでなるペレットの成形性を
    改善する方法。
  14. 【請求項14】 ヒドロキシカルボン酸が、グリコール
    酸であることを特徴とする、請求項12又は13に記載
    の乳酸系ポリマー組成物を含んでなるペレットの成形性
    を改善する方法。
  15. 【請求項15】 乳酸が、L−乳酸の比率が、75%以
    上であることを特徴とする、請求項12乃至14の何れ
    かに記載の乳酸系ポリマー組成物を含んでなるペレット
    の成形性を改善する方法。
  16. 【請求項16】 70℃〜130℃の温度範囲で加熱処
    理することにより結晶化させることを特徴とする、請求
    項12乃至16の何れかに記載の乳酸系ポリマー組成物
    を含んでなるペレットの成形性を改善する方法。
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