JP5608562B2 - ポリ乳酸樹脂組成物およびポリ乳酸樹脂用添加剤 - Google Patents
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Description
本発明のポリ乳酸樹脂用添加剤は、以下に詳述する分岐状ポリ乳酸からなることを特徴とする。
本発明の添加剤を構成する分岐状ポリ乳酸は、再生可能資源で構成されるように設計されている。すなわち、本発明の添加剤を構成する分岐状ポリ乳酸は、乳酸を構成単位とする分岐鎖(すなわち、ポリ乳酸鎖または乳酸オリゴマー鎖)を分子中に少なくとも3個有する分岐状ポリマーである(図1および図2参照)。
本発明の添加剤を構成する分岐状ポリ乳酸は、分子中に水酸基またはエポキシ基を少なくとも3個有する化合物を開始剤として用いてラクチド、乳酸またはポリ乳酸を重合することによって合成され得る。このような開始剤としては、油脂、ポリエーテルポリオール、ヌクレオシド、糖アルコールなどが挙げられる。以下、これらについて説明する。
上記開始剤として用いられる油脂は、分子中に水酸基を少なくとも3個有するトリアシルグリセロール、または分子中にエポキシ基を少なくとも3個有するトリアシルグリセロールを主成分とする。以下、これらの油脂を、それぞれ水酸基化油脂またはエポキシ化油脂という場合がある。
上記開始剤として用いられるポリエーテルポリオールは、分子中に水酸基を少なくとも3個有する。本発明において、ポリエーテルポリオールとは、グリコールなどのモノマーがエーテル結合を介して高分子化したポリマーであって、複数の水酸基を有するものをいう。開始剤として用いられるポリエーテルポリオールとしては、ポリエチレングリコール(エチレンオキサイドを重合して得られる)、ポリプロピレングリコール(プロピレンオキサイドを重合して得られる)、ポリブチレングリコールなどが挙げられ、好ましくはポリエチレングリコールまたはポリプロピレングリコールである。
上記開始剤として用いられるヌクレオシドは、分子中に水酸基を少なくとも3個有する。本発明において、ヌクレオシドとは、プリンまたはピリミジンなどの塩基と糖とがグリコシド結合した化合物の総称をいう。プリン塩基としては、アデニン、グアニンなどが挙げられ、ピリミジン塩基としては、チミン、シトシン、ウラシルなどが挙げられ、他の塩基としては、ニコチンアミド、ジメチルイソアロキサジンなどが挙げられる。糖としては、デオキシリボース、リボースなどが挙げられる。開始剤として用いられるヌクレオシドとしては、アデノシン、チミジン、グアノシン、シチジン、ウリジン、ビタミンB2などが挙げられ、好ましくはアデノシン、グアノシン、ウリジン、5−メチルウリジンまたはシチジンである。
上記開始剤として用いられる糖アルコールは、分子中に水酸基を少なくとも3個有する。本発明において、糖アルコールとは、アルドース(アルデヒド基を有する単糖類)、ケトース(ケトン基を有する単糖類)などの糖のカルボニル基が還元された鎖状の多価アルコールをいう。開始剤として用いられる糖アルコールは、好ましくは炭素数3〜8のアルドースの還元によって生じるアルジトールである。アルジトールとしては、グリセリン、エリトリトール、アラビニトール、キシリトール、ソルビトール、マンニトール、トレイトール、アリトール、イジトールなどが挙げられ、好ましくはグリセリン、エリトリトール、アラビニトール、キシリトール、ソルビトール、またはマンニトールである。
本発明の添加剤を構成する分岐状ポリ乳酸は、上記開始剤を用いてラクチド、乳酸またはポリ乳酸を重合することによって合成され得る。
ラクチドは、乳酸2分子が環化した構造を有するため、ラクチドを開環重合することによりポリ乳酸鎖を合成できる。例えば、ラクチドおよび開始剤(水酸基化油脂、エポキシ化油脂、ポリエーテルポリオール、ヌクレオシドまたは糖アルコール)を十分に乾燥した容器に入れ、不活性ガスでパージした後に、触媒を投入して、加熱攪拌することによって、開始剤を起点としてラクチドが開環重合したポリ乳酸鎖を有する分岐状ポリ乳酸を製造することができる。
乳酸は、1分子中にカルボキシル基および水酸基を有する化合物であり、乳酸を縮合により重合することによってポリ乳酸鎖を合成できる。例えば、乳酸および開始剤(水酸基価油脂、エポキシ化油脂、ポリエーテルポリオール、ヌクレオシドまたは糖アルコール)を十分に乾燥した容器に入れ、必要に応じて触媒を投入して、加熱あるいは加熱減圧することによって、開始剤を起点として乳酸が縮合重合したポリ乳酸鎖を有する分岐状ポリ乳酸を製造することができる。重合により生成する水を反応系外に排出することによって、重合度をさらに上げることができる。
上記のように、本発明の添加剤を構成する分岐状ポリ乳酸は、ポリ乳酸からなる分岐鎖のうち少なくとも1個の末端水酸基における水素がアシル基で置換されている分岐状ポリ乳酸分子を含有することが好ましい。分岐状ポリ乳酸の末端水酸基は、カルボン酸と縮合させることで末端がアシル化された分岐状ポリ乳酸とすることができる。分岐状ポリ乳酸に、カルボン酸塩化物、あるいはカルボン酸無水物を作用させることでアシル化することができる。例えば、アシル基の1種アセチル基で置換する際は、分岐状ポリ乳酸に対し、ピリジンやトリエチルアミンなどの塩基存在下、塩化アセチルや無水酢酸を作用させることで末端水酸基をアセチル化することができる。
上記分岐状ポリ乳酸の原料となる乳酸は、化学合成によって生産されることもあるが、多くは乳酸菌による乳酸発酵によって生産される。このため、乳酸は乳酸発酵液として得られる。
本発明のポリ乳酸樹脂組成物において、上記の分岐状ポリ乳酸とともに用いられるポリ乳酸は、L−乳酸および/またはD−乳酸を主たる構成成分とするポリマーである。
本発明のポリ乳酸樹脂組成物は、上記のようなポリ乳酸に対し、上記のような分子中にポリ乳酸からなる分岐鎖を少なくとも3個有する分岐状ポリ乳酸を配合してなることを特徴とする。
本発明のポリ乳樹脂酸組成物は、射出成形法、ガスアシスト成形法、射出圧縮成形法、押出成形法、ブロー成形法、プレス成形法、真空圧空成形法など、現在公知の任意の成形方法によって成形することができる。上記の方法以外でも、インモールド成形法、ガスプレス成形法、2色成形法、サンドイッチ成形法、PUSH−PULLなどを採用することができる。成形条件は、射出シリンダー内での樹脂の熱分解を避けるため、溶融樹脂温度を170〜250℃の温度範囲で成形するのが好ましい。
L−ラクチド(武蔵野化学株式会社製)100質量部と、開始剤であるポリプロピレングリコール(和光純薬工業株式会社製、3官能、分子量3000)43質量部とを混合し、2−エチルヘキサン酸スズ1質量部を触媒として添加した。この混合物をアルゴン雰囲気下、130℃にて20時間加熱して、重合物を得た。得られた重合物について、構造を確認するため、H1−NMR測定を行った。この結果、ポリプロピレングリコールの水酸基に隣接するメチン由来のピークが消失しており、ポリプロピレングリコールの水酸基を起点とした星型分岐状ポリ乳酸が合成されたことを確認した。得られた分岐状ポリ乳酸について、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)を用いて分子量を求めたところ、数平均分子量は10000であった。また、GPCから求めた分子量と仕込み比から算出した分子量とがよく一致したことから、ポリ乳酸のホモポリマーは生成せず、ポリプロピレングリコールを開始剤とした分岐状ポリ乳酸のみが得られたことがわかった。
分子量3000のポリプロピレングリコールに代えて分子量1500のポリプロピレングリコール(和光純薬工業株式会社製)を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてシート状のポリ乳酸樹脂組成物を得た。この組成物も透明であった。この組成物を一軸伸張試験したところ、120%の破断伸びを観測した。
ポリプロピレングリコールに代えてポリエチレングリコール(和光純薬工業株式会社製、3官能、分子量1500)を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてシート状のポリ乳酸樹脂組成物を得た。この組成物も透明であった。この組成物を一軸伸張試験したところ、110%の破断伸びを観測した。
ポリプロピレングリコールに代えてグリセリン(和光純薬工業株式会社製)を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてシート状のポリ乳酸樹脂組成物を得た。この組成物も透明であった。この組成物を一軸伸張試験したところ、100%の破断伸びを観測した。
ポリ乳酸(重量平均分子量15万)をクロロホルムに溶解させた後、乾燥してシート状のポリ乳酸樹脂組成物を得た。この組成物は透明であった。この組成物を一軸伸張試験したところ、20%の破断伸びを示すにとどまった。
L−ラクチド(武蔵野化学株式会社製)100質量部と、開始剤であるアデノシン(和光純薬工業株式会社製)43質量部とを混合し、2−エチルヘキサン酸スズ1質量部を触媒として添加した。この混合物をアルゴン雰囲気下、130℃にて20時間加熱して、重合物を得た。得られた重合物は少し黄色に着色していたので、重合物をクロロホルムに溶解させ、次いでこの溶解液に多量のエタノールを滴下することで沈殿を生成させ、沈殿を濾過により回収し、乾燥することで、精製重合物を得た。この精製重合物について、構造を確認するため、H1−NMR測定を行った。この結果、アデノシンの水酸基に隣接するメチン由来のピークが消失しており、アデノシンの水酸基を起点とした星型分岐状ポリ乳酸が合成されたことを確認した。得られた分岐状ポリ乳酸について、GPCを用いて分子量を求めたところ、数平均分子量は10000であった。また、GPCから求めた分子量と仕込み比から算出した分子量とがよく一致したことから、ポリ乳酸のホモポリマーは生成せず、アデノシンを開始剤とした分岐状ポリ乳酸のみが得られたことがわかった。
L−ラクチドに代えてDL−ラクチド(武蔵野化学株式会社製)を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてシート状のポリ乳酸樹脂組成物を得た。この組成物も透明であった。この組成物を一軸伸張試験したところ、180%の破断伸びを観測した。
L−乳酸(和光純薬工業株式会社製、90v/v%水溶液)100質量部を減圧加熱して得られた脱水乳酸90質量部と、開始剤であるグリセリン(和光純薬工業株式会社製)0.8質量部とを混合し、2−エチルヘキサン酸スズ1質量部を触媒として添加した。この混合物を窒素雰囲気下、良く攪拌しながら150℃に加熱して、大気圧下で5時間、13000Paの減圧下で2時間、4000Paの減圧下で2時間、2600Paの減圧下で2時間保持し、次いで180℃に加熱して、1300Paの減圧下で2時間保持して、重合物を得た。得られた重合物について、GPCを用いて分子量を求めたところ、数平均分子量は10000であった。また、GPCから求めた分子量と仕込み比から算出した分子量とがよく一致したことから、ポリ乳酸のホモポリマーは生成せず、グリセリンを開始剤とした分岐状ポリ乳酸のみが得られたことがわかった。
L−ラクチド(武蔵野化学株式会社製)100質量部と、開始剤であるポリプロピレングリコール(和光純薬工業株式会社製、3官能、分子量3000)43質量部とを混合し、2−エチルヘキサン酸スズ1質量部を触媒として添加した。この混合物をアルゴン雰囲気下、130℃にて20時間加熱して、重合物を得た。得られた重合物について、構造を確認するため、H1−NMR測定を行った。この結果、ポリプロピレングリコールの水酸基に隣接するメチン由来のピークが消失しており、ポリプロピレングリコールの水酸基を起点とした星型分岐状ポリ乳酸が合成されたことを確認した。得られた分岐状ポリ乳酸について、GPCを用いて分子量を求めたところ、数平均分子量は10000であった。また、GPCから求めた分子量と仕込み比から算出した分子量とがよく一致したことから、ポリ乳酸のホモポリマーは生成せず、ポリプロピレングリコールを開始剤とした分岐状ポリ乳酸のみが得られたことがわかった。
ポリプロピレングリコールに代えてグリセリン(和光純薬工業株式会社製)を用いたこと以外は、実施例8と同様にして塊状のポリ乳酸樹脂組成物を得た。この組成物を、DSCを用いて200℃にて加熱溶融して5分間保持した後、20℃まで毎分100℃の割合で降温したところ、35J/gの発熱量を観測した。これはポリ乳酸の結晶化による発熱量である。また、−100℃まで冷却した後、再び200℃まで毎分10℃の割合で昇温したところ、42J/gの融解熱量を観測した。融解熱量に対する発熱量の比から、急激な冷却の過程で結晶化が83%進行したことがわかる。
ポリプロピレングリコールに代えてグアノシン(和光純薬工業株式会社製)を用いたこと以外は、実施例8と同様にして塊状のポリ乳酸樹脂組成物を得た。この組成物を、DSCを用いて200℃にて加熱溶融して5分間保持した後、20℃まで毎分100℃の割合で降温したところ、30J/gの発熱量を観測した。これはポリ乳酸の結晶化による発熱量である。また、−100℃まで冷却した後、再び200℃まで毎分10℃の割合で昇温したところ、42J/gの融解熱量を観測した。融解熱量に対する発熱量の比から、急激な冷却の過程で結晶化が71%進行したことがわかる。
ポリ乳酸(重量平均分子量10万)を、DSCを用いて200℃にて加熱溶融して5分間保持した後、20℃まで毎分100℃の割合で降温したところ、0.2J/gの発熱量を観測した。これはポリ乳酸の結晶化による発熱量である。また、−100℃まで冷却した後、再び200℃まで毎分10℃の割合で昇温したところ、43J/gの融解熱量を観測した。融解熱量に対する発熱量の比から、急激な冷却の過程で結晶化が0.5%しか進行しなかったことがわかる。これは、ポリ乳酸単独による均一核生成では結晶化がほとんど進行しないことを示している。
L−乳酸(和光純薬工業株式会社製、90v/v%水溶液)100質量部を減圧加熱して得られた脱水乳酸90質量部と、開始剤であるヒマシ油(和光純薬工業株式会社製)9.1質量部とを混合し、2−エチルヘキサン酸スズ1質量部を触媒として添加した。この混合物を窒素雰囲気下、良く攪拌しながら150℃に加熱して、大気圧下で5時間、13000Paの減圧下で2時間、4000Paの減圧下で2時間、2600Paの減圧下で2時間保持し、次いで180℃に加熱して、1300Paの減圧下で2時間保持して、重合物を得た。得られた重合物について、GPCを用いて分子量を求めたところ、数平均分子量は8000であった。また、GPCから求めた分子量と仕込み比から算出した分子量とがよく一致したことから、ポリ乳酸のホモポリマーは生成せず、ヒマシ油を開始剤とした分岐状ポリ乳酸のみが得られたことがわかった。
末端水酸基における水素がフタル酸ナトリウム塩由来のアシル基で置換されている分岐状ポリ乳酸の製造のために、ヒマシ油9.1質量部に代えてヒマシ油3.4質量部を用いたこと以外は、実施例11と同様に行った。
L−ラクチド(武蔵野化学株式会社製)100質量部と、開始剤であるヒマシ油(伊藤製油株式会社製)25質量部とを混合し、2−エチルヘキサン酸スズ1質量部を触媒として添加した。この混合物を窒素雰囲気下、130℃にて20時間加熱して、重合物を得た。得られた重合物について、構造を確認するため、H1−NMR測定を行った。この結果、ヒマシ油の水酸基に隣接するメチン由来のピークが消失しており、ヒマシ油の水酸基を起点とした星型分岐状ポリ乳酸が合成されたことを確認した。
末端水酸基における水素がフタル酸ナトリウム塩由来のアシル基で置換されている分岐状ポリ乳酸の製造のために、ヒマシ油25質量部に代えてヒマシ油2.6質量部を用いたこと以外は、実施例13と同様に行った。
末端水酸基における水素がフタル酸ナトリウム塩由来のアシル基で置換されている分岐状ポリ乳酸の製造のために、ヒマシ油25質量部に代えてヒマシ油2質量部を用いたこと以外は、実施例13と同様に行った。
末端水酸基における水素がフタル酸ナトリウム塩由来のアシル基で置換されている分岐状ポリ乳酸の製造のために、ヒマシ油25質量部に代えてヒマシ油56質量部を用いたこと以外は、実施例13と同様に行った。
末端水酸基における水素がフタル酸ナトリウム塩由来のアシル基で置換されている分岐状ポリ乳酸の製造のために、ヒマシ油25質量部に代えてヒマシ油29質量部を用いたこと以外は、実施例13と同様に行った。
L−乳酸(和光純薬工業株式会社製、90v/v%水溶液)100質量部を減圧加熱して得られた脱水乳酸90質量部と、開始剤であるヒマシ油(和光純薬工業株式会社製)9.1質量部とを混合し、2−エチルヘキサン酸スズ1質量部を触媒として添加した。この混合物を窒素雰囲気下、良く攪拌しながら150℃に加熱して、大気圧下で5時間、13000Paの減圧下で2時間、4000Paの減圧下で2時間、2600Paの減圧下で2時間保持し、次いで180℃に加熱して、1300Paの減圧下で2時間保持して、重合物を得た。得られた重合物について、GPCを用いて分子量を求めたところ、数平均分子量は8000であった。また、GPCから求めた分子量と仕込み比から算出した分子量とがよく一致したことから、ポリ乳酸のホモポリマーは生成せず、ヒマシ油を開始剤とした分岐状ポリ乳酸のみが得られたことがわかった。
L−乳酸(和光純薬工業株式会社製、90v/v%水溶液)100質量部を減圧加熱して得られた脱水乳酸90質量部と、開始剤であるヒマシ油(和光純薬工業株式会社製)9.1質量部とを混合し、2−エチルヘキサン酸スズ1質量部を触媒として添加した。この混合物を窒素雰囲気下、良く攪拌しながら150℃に加熱して、大気圧下で5時間、13000Paの減圧下で2時間、4000Paの減圧下で2時間、2600Paの減圧下で2時間保持し、次いで180℃に加熱して、1300Paの減圧下で2時間保持して、重合物を得た。得られた重合物について、GPCを用いて分子量を求めたところ、数平均分子量は8000であった。また、GPCから求めた分子量と仕込み比から算出した分子量とがよく一致したことから、ポリ乳酸のホモポリマーは生成せず、ヒマシ油を開始剤とした分岐状ポリ乳酸のみが得られたことがわかった。
実施例11で得られた分岐状ポリ乳酸20質量部とポリ乳酸(重量平均分子量10万)80質量部とを、2軸押出混練機(テクノベル株式会社製KZW15TW)を用いて90℃から180℃まで徐々に温度を上げながら2軸スクリューのせん断力により混合押出し、次いでダイスより吐出されたストランドを水槽で冷却後、ペレタイザーによりペレット化してペレット状のポリ乳酸樹脂組成物を得た。混練機中ではブロッキングなどのつまり現象は観察されず、安定した押出、ストランド形成、ペレット化が可能であった。乾燥後のペレット状ポリ乳酸樹脂組成物を、DSCを用いて200℃にて加熱溶融して5分間保持した後、20℃まで毎分100℃の割合で降温したところ、41J/gの発熱量を観測した。これはポリ乳酸の結晶化による発熱量である。また、−100℃まで冷却した後、再び200℃まで毎分10℃の割合で昇温したところ、42J/gの融解熱量を観測した。融解熱量に対する発熱量の比から、急激な冷却の過程で結晶化が98%進行したことがわかる。
実施例17で得られた分岐状ポリ乳酸20質量部とポリ乳酸(重量平均分子量10万)80質量部とを、2軸押出混練機(テクノベル株式会社製KZW15TW)を用いて90℃から180℃まで徐々に温度を上げながら2軸スクリューのせん断力により混合押出した。しかし、混練機中では、特にフィード部において、融点の低い分岐状ポリ乳酸のみが軟化、溶融し、接着剤のようにポリ乳酸を固着してスクリュー回転、混練を阻害する現象(ブロッキング)が認められた。また、ダイスより吐出されたストランドは脈動し、安定した径を形成できず、最後には吐出口が完全に詰まってしまった。これは、ポリ乳酸に比して、分岐状ポリ乳酸の融点(または軟化点)が低すぎることによると考えられる。バッチ式の混練機では発生しない現象であるが、連続式の混練機では大きな問題となる。このような問題を回避するには、添加する分岐状ポリ乳酸の融点(もしくは軟化点)が少なくとも100℃以上である必要がある。
実施例20で得られたペレット状ポリ乳酸樹脂組成物を射出成型機(株式会社日本製鋼所製N100BII)により成形した。ホッパーよりペレットを投入し、40℃に温調した金型に向けて射出したところ、射出後10秒で成形品を取り出すことができた。これは、10秒以内に成形品が固化したことを示している。また、100℃に温調した金型に向けて射出したところ、射出後20秒で成形品を取り出すことができた。これは、ポリ乳酸のガラス転移温度である57℃を大きく上回る温度においても、成形品の形状を維持するのに十分な結晶性が20秒以内に得られたことを示している。
ポリ乳酸(重量平均分子量10万)を射出成型機により成形した。ホッパーよりペレットを投入し、40℃に温調した金型に向けて射出したところ、射出後10秒で成形品を取り出すことができた。これは、10秒以内に成形品が固化したことを示している。しかし、100℃に温調した金型に向けて射出したところ、射出後150秒でも変形のため成形品を取り出すことができなかった。これは、ポリ乳酸のガラス転移温度である57℃を大きく上回る温度においては、成形品の形状を維持するのに十分な結晶性が150秒以内に得られなかったことを示している。
L−乳酸(和光純薬工業株式会社製、90v/v%水溶液)100質量部を減圧加熱して得られた脱水乳酸90質量部に、塩化スズ0.5質量部と、p−トルエンスルホン酸0.5質量部とを触媒として添加した。この混合物を窒素雰囲気下、良く攪拌しながら150℃に加熱して、大気圧下で5時間、13000Paの減圧下で2時間、4000Paの減圧下で2時間、2600Paの減圧下で2時間保持し、次いで180℃に加熱して、1300Paの減圧下で2時間保持して、ポリ乳酸を得た。得られたポリ乳酸について、GPCを用いて分子量を求めたところ、数平均分子量は5000であった。
L−ラクチド(武蔵野化学株式会社製)100質量部と、開始剤であるヒマシ油(和光純薬工業株式会社製)8.9質量部とを混合し、2−エチルヘキサン酸スズ0.5質量部を触媒として添加した。この混合物をアルゴン雰囲気下、130℃にて20時間加熱して、重合物を得た。
末端水酸基における水素がフタル酸ナトリウム塩由来のアシル基で置換されている分岐状ポリ乳酸の製造のために、ヒマシ油8.9質量部に代えてヒマシ油11.1質量部を用いたこと以外は、実施例24と同様に行った。
末端水酸基における水素がフタル酸ナトリウム塩由来のアシル基で置換されている分岐状ポリ乳酸の製造のために、ヒマシ油8.9質量部に代えてヒマシ油12.7質量部を用いたこと以外は、実施例24と同様に行った。
末端水酸基における水素がフタル酸ナトリウム塩由来のアシル基で置換されている分岐状ポリ乳酸の製造のために、ヒマシ油8.9質量部に代えてヒマシ油7.43質量部を用いたこと以外は、実施例24と同様に行った。
デンプンの発酵によって得られた乳酸発酵液を精製して得られたL−乳酸(90v/v%水溶液、光学純度98%)100質量部を減圧加熱して得られた脱水乳酸90質量部と、開始剤であるヒマシ油(和光純薬工業株式会社製)9質量部とを混合し、2−エチルヘキサン酸スズ0.5質量部を触媒として添加した。この混合物を窒素雰囲気下、良く攪拌しながら150℃に加熱して、大気圧下で5時間、13000Paの減圧下で2時間、4000Paの減圧下で2時間、2600Paの減圧下で2時間保持し、次いで180℃に加熱して、1300Paの減圧下で2時間保持して、重合物を得た。
末端水酸基における水素がフタル酸ナトリウム塩由来のアシル基で置換されている分岐状ポリ乳酸の製造のために、L−乳酸(光学純度98%)100重量部に代えてL−乳酸(光学純度94%)100質量部を用いたこと以外は、実施例28と同様に行った。
末端水酸基における水素がフタル酸ナトリウム塩由来のアシル基で置換されている分岐状ポリ乳酸の製造のために、L−乳酸(光学純度98%)100重量部に代えてL−乳酸(光学純度90%)100質量部を用いたこと以外は、実施例28と同様に行った。
末端水酸基における水素がフタル酸ナトリウム塩由来のアシル基で置換されている分岐状ポリ乳酸の製造のために、L−乳酸(光学純度98%)100重量部に代えてL−乳酸(光学純度80%)100質量部を用いたこと以外は、実施例28と同様に行った。
実施例14で得られた分岐状ポリ乳酸10質量部とポリ乳酸(重量平均分子量10万)90質量部とアセチルクエン酸トリブチル10質量部とを、ラボプラストミルを用いて170℃で溶融混合して塊状のポリ乳酸樹脂組成物を得た。この組成物を、DSCを用いて200℃にて加熱溶融して5分間保持した後、20℃まで毎分100℃の割合で降温したところ、88℃に41J/gの発熱量を観測した。結晶性の高いポリ乳酸樹脂組成物を得ることができた。
実施例14で得られた分岐状ポリ乳酸10質量部とポリ乳酸(重量平均分子量10万)90質量部とトリエチレングリコールジメチルエーテル10質量部とを、ラボプラストミルを用いて170℃で溶融混合して塊状のポリ乳酸樹脂組成物を得た。この組成物を、DSCを用いて200℃にて加熱溶融して5分間保持した後、20℃まで毎分100℃の割合で降温したところ、104℃に41J/gの発熱量を観測した。結晶性の高いポリ乳酸樹脂組成物を得ることができた。
実施例14で得られた分岐状ポリ乳酸10質量部とポリ乳酸(重量平均分子量10万)90質量部とを、ラボプラストミルを用いて170℃で溶融混合して塊状のポリ乳酸樹脂組成物を得た。この組成物を、DSCを用いて200℃にて加熱溶融して5分間保持した後、20℃まで毎分100℃の割合で降温したところ、25J/gの発熱量を観測した。実施例14、32および33と比較して、ポリ乳酸樹脂組成物の結晶性は低下したものの添加剤(分岐状ポリ乳酸)による向上はみられた。
実施例14で得られた分岐状ポリ乳酸8質量部とポリ乳酸(重量平均分子量10万)92質量部とアセチルクエン酸トリブチル8質量部とを、2軸押出混練機(テクノベル株式会社製KZW15TW)を用いて90℃から170℃まで徐々に温度を上げながら2軸スクリューのせん断力により混合押出し、次いでダイスより吐出されたストランドを水槽で冷却後、ペレタイザーによりペレット化してペレット状のポリ乳酸樹脂組成物を得た。混練機中はブロッキングなどのつまり現象は観察されず、安定した押出、ストランド形成、ペレット化が可能であった。乾燥後のペレット状ポリ乳酸樹脂組成物を、射出成型機(東洋機械金属株式会社Si−80IV)により成形した。ホッパーよりペレットを投入し、90℃に温調した金型に向けて射出したところ、射出後30秒で成形品を取り出すことができた。これは、30秒以内に成形品が固化したことを示している。これは、ポリ乳酸のガラス転移温度である57℃を大きく上回る温度においても、成形品の形状を維持するのに十分な結晶性が30秒以内に得られたことを示している。
実施例11で得られた分岐状ポリ乳酸を、2軸押出混練機(テクノベル株式会社製KZW15TW)を用いて90℃から150℃まで徐々に温度を上げながら2軸スクリューにより押出し、次いでダイスより吐出されたストランドを水槽で冷却後、ペレタイザーによりペレット化してペレット状の分岐状ポリ乳酸を得た。ポリ乳酸(重量平均分子量16万)も同様にしてペレット化した。
実施例14で得られた分岐状ポリ乳酸40質量部とポリ乳酸(重量平均分子量10万)60質量部とアセチルクエン酸トリブチル40質量部とを、2軸押出混練機(テクノベル株式会社製KZW15TW)を用いて90℃から170℃まで徐々に温度を上げながら2軸スクリューのせん断力により混合押出し、次いでダイスより吐出されたストランドを水槽で冷却後、ペレタイザーによりペレット化してペレット状のポリ乳酸樹脂組成物(マスターバッチ)を得た。マスターバッチのペレット状のポリ乳酸樹脂組成物を乾燥した。混練機中はブロッキングなどのつまり現象は観察されず、安定した押出、ストランド形成、ペレット化が可能であった。乾燥後のペレット状ポリ乳酸樹脂組成物3kgと、ポリ乳酸ペレット(重量平均分子量10万)12kgとを樹脂袋に入れて袋ごと振り混ぜて、ポリ乳酸樹脂組成物を得た。
L−乳酸(和光純薬工業株式会社製、90v/v%水溶液)100質量部を減圧加熱して得られた脱水乳酸90質量部と、開始剤であるグリセリン(和光純薬工業株式会社製)2.1質量部とを混合し、2−エチルヘキサン酸スズ1質量部を触媒として添加した。この混合物を窒素雰囲気下、良く攪拌しながら150℃に加熱して、大気圧下で5時間、13000Paの減圧下で2時間、4000Paの減圧下で2時間、2600Paの減圧下で2時間保持して、重合物を得た。得られた重合物について、GPCを用いて分子量を求めたところ、数平均分子量は4000であった。また、GPCから求めた分子量と仕込み比から算出した分子量とがよく一致したことから、ポリ乳酸のホモポリマーは生成せず、グリセリンを開始剤とした分岐状ポリ乳酸のみが得られたことがわかった。
L−乳酸(和光純薬工業株式会社製、90v/v%水溶液)100質量部を減圧加熱して得られた脱水乳酸90質量部と、開始剤であるヒマシ油(和光純薬工業株式会社製)9.1質量部とを混合し、2−エチルヘキサン酸スズ1質量部を触媒として添加した。この混合物を窒素雰囲気下、良く攪拌しながら150℃に加熱して、大気圧下で5時間、13000Paの減圧下で2時間、4000Paの減圧下で2時間、2600Paの減圧下で2時間保持し、次いで180℃に加熱して、1300Paの減圧下で2時間保持して、重合物を得た。得られた重合物について、GPCを用いて分子量を求めたところ、数平均分子量は8000であった。また、GPCから求めた分子量と仕込み比から算出した分子量とがよく一致したことから、ポリ乳酸のホモポリマーは生成せず、ヒマシ油を開始剤とした分岐状ポリ乳酸のみが得られたことがわかった。
Claims (9)
- 分子中にポリ乳酸からなる分岐鎖を少なくとも3個有する分岐状ポリ乳酸からなるポリ乳酸樹脂用添加剤であって、
該分岐状ポリ乳酸が、分子中に極性基を少なくとも3個有する化合物を開始剤として用いてラクチド、乳酸またはポリ乳酸を重合して得られ、そして
該分岐状ポリ乳酸が、該ポリ乳酸からなる分岐鎖のうち少なくとも1個の末端水酸基における水素が、一般式R−CO−で表され、Rが炭素数2〜14の不飽和炭化水素基であるアシル基で置換されている分岐状ポリ乳酸分子を含有し、
ここで、該分岐状ポリ乳酸の数平均分子量が、4000〜40000である、
ポリ乳酸樹脂用添加剤。 - 前記分子中に極性基を少なくとも3個有する化合物が、分子中に水酸基を少なくとも3個有するトリアシルグリセロールを主成分として含有する油脂、分子中にエポキシ基を少なくとも3個有するトリアシルグリセロールを主成分として含有する油脂、分子中に水酸基を少なくとも3個有するポリエーテルポリオール、ヌクレオシド、および糖アルコールからなる群より選択される少なくとも1種である、請求項1に記載のポリ乳酸樹脂用添加剤。
- 前記分岐状ポリ乳酸が、数平均分子量3000以下の分岐状ポリ乳酸分子を10質量%以下の割合で含有する、請求項1または2に記載のポリ乳酸樹脂用添加剤。
- 前記分岐状ポリ乳酸が、30℃以下のガラス転移温度を有する、請求項1から3のいずれかに記載のポリ乳酸樹脂用添加剤。
- ポリ乳酸と、請求項1から4のいずれかの項に記載のポリ乳酸樹脂用添加剤とを含有する、ポリ乳酸樹脂組成物。
- ポリ乳酸100質量部に対して、請求項1から4のいずれかの項に記載のポリ乳酸樹脂用添加剤を1〜30質量部溶融混合してなる、請求項5に記載のポリ乳酸樹脂組成物。
- さらに、タルクまたはマイカを0.1〜5質量部溶融混合してなる、請求項5または6に記載のポリ乳酸樹脂組成物。
- さらに、ポリエチレングリコールまたはポリプロピレングリコールを0.1〜5質量部溶融混合してなる、請求項5または6に記載のポリ乳酸樹脂組成物。
- さらに、ジエチレングリコールジアセテート、エチレングリコールジベンゾエート、ジエチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、モノオレイン、トリアセチン、トリブチリン、トリエチレングリコールジアセテート、トリエチレングリコールジメチルエーテル、アセチルクエン酸トリブチル、アセチルクエン酸トリエチル、アセチルリシノール酸メチル、アジピン酸ジエステル、フマル酸ジエステル、マレイン酸ジエステル、セバシン酸ジエステルからなる群より選択される少なくとも1種を1〜30質量部溶融混合してなる、請求項5または6に記載のポリ乳酸樹脂組成物。
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