JP2003038411A - 食器かご - Google Patents

食器かご

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JP2003038411A
JP2003038411A JP2001235657A JP2001235657A JP2003038411A JP 2003038411 A JP2003038411 A JP 2003038411A JP 2001235657 A JP2001235657 A JP 2001235657A JP 2001235657 A JP2001235657 A JP 2001235657A JP 2003038411 A JP2003038411 A JP 2003038411A
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frame
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Yoshiaki Nitta
義秋 新田
Kiyotake Ichikawa
清毅 市川
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  • Washing And Drying Of Tableware (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来から使用されているトンネル式洗浄装置
対応の食器かごでは、食器を鉛直姿勢で保持した状態で
洗浄装置に通すようになっているので、洗浄水が当たり
にくい部分があったり、無駄になる洗浄水の量が多かっ
た。 【解決手段】 上枠2と下枠3との間の左右各側に、多
数本の細棒40を食器縁部挟持用の前後間隔を隔てて上
下向き姿勢で平行に配置してなる一対の食器縁部挟持柵
4を介設し、左右の各食器縁部挟持柵4の各細棒40の
上端部41及び下端部42を上枠2又は下枠3に回転自
在に枢着して、上枠2を下枠3に対して前後に移動させ
ることにより左右の各食器縁部挟持柵4の各細棒40を
前後に傾動させ得るようにしており、それによって非洗
浄時には食器10を鉛直姿勢にできる一方、洗浄時には
食器内面を上向き傾斜状態に保持できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本願発明は、汚れた(使用済
みの)食器を洗浄装置で洗浄する際に使用する食器かご
に関するものである。 【0002】 【従来の技術】例えば学校給食現場においては、同形同
大きさの食器を多数枚同時に使用し、その汚れた食器を
トンネル式の洗浄装置に通して自動で洗浄するようにし
ているが、その際、多数枚の食器を専用の食器かご内に
整列させた状態で洗浄させるようにしている。 【0003】この種のトンネル式洗浄装置に使用される
食器かごとして、従来から図7〜図10に示すようなも
のが知られている。図7〜図10に示す従来の食器かご
Yは、食器10を前後に小間隔をもって整列させた状態
で保持させ得るようにしたものである。尚、この従来例
で使用されている食器10は、直径が200mm程度、深
さが25mm程度で、側壁12が底壁11に対して角度6
0°程度外広がり状に傾斜した深皿が採用されている。 【0004】この従来例の食器かごYは、細棒材を四角
形の容器形に組立てた外枠5内の左右各側に、それぞれ
食器縁部挟持柵4,4を取付けて構成している。尚、こ
の食器かごYは、全体を金属製(鉄又はステンレス製)
の細棒で形成している。 【0005】左右の食器縁部挟持柵4,4は、多数本の
細棒40,40・・を前後に小間隔を隔てて上下向きに
配置し、該各側の各細棒40,40・・の上端部及び下
端部をそれぞれ連結棒45,46で連結して構成してい
る。そして、左右の各食器縁部挟持柵4,4は、図8に
示すように、下部側が食器10の直径より狭い間隔で且
つ上端間隔が下端間隔より広くなる傾斜状態でそれぞれ
外枠5内の左右各側に取付けられている。 【0006】左右各食器縁部挟持柵4,4の細棒40,
40・・は、図7に示す側面視において鉛直方向に向く
平行状態で且つ食器10の外周縁部10aの左右端部寄
り位置(図8参照)を前後から挟持し得る間隔をもたせ
ている。即ち、各細棒40,40・・間の前後間隔は、
食器10の側壁12の先端面と該側壁12の外面(傾斜
面)とを前後から挟持し得る程度(例えば両細棒40,
40間の隙間が13〜14mm程度)に設定されている。
尚、この従来例の食器かごYでは、各食器縁部挟持柵
4,4にそれぞれ22本の細棒40が使用されていて、
前後方向に合計21個の食器保持スペースS,S・・が
形成されている。 【0007】又、この従来例の食器かごYでは、各食器
保持スペースS,S・・に挿入した各食器10,10・
・の上部が前後にグラつかないようにするための係止柵
47が使用されている。この係止柵47には、食器縁部
挟持柵4の各細棒40,40・・と同間隔をもって多数
本の係止棒(細棒)48,48・・が平行に設けられて
いる。そして、この係止柵47は、各食器保持スペース
S,S・・にそれぞれ食器10,10・・を装着させた
状態で該各食器10,10・・の上部に載せることで、
図7又は図10に示すように各係止棒48,48・・が
各食器10,10・・の側壁12(傾斜状態にある)の
上面に衝合して、各食器10,10・・をそれぞれ位置
保持し得るようになっている。 【0008】この従来例の食器かごYを使用するには、
各食器保持スペースS,S・・に使用済みの(汚れた)
食器10を順次上方から挿入する。尚、食器10は前側
の食器保持スペースSから順次挿入していく。そして、
所定枚数の食器10,10・・を各食器保持スペース
S,S・・に挿入した後、その各食器10,10・・の
上部に係止柵47を載せる(図7の状態となる)。 【0009】ところで、この従来例で使用している食器
10は、その側壁12が底壁11に対して角度60°程
度外広がり状に傾斜しており、食器10が鉛直姿勢(洗
浄時姿勢)では、図10に示すように側壁12の水平線
に対する傾斜角度aが30°程度とかなり小さくなる。
従って、食器側壁12の上部寄り位置の内面12aに洗
浄水Wを吹き付けるために、噴水ノズル52からの洗浄
水噴射角度bが30°より小さく(図9、図10の例で
は角度b=25°)なるように設定される。 【0010】又、食器10の収容効率をよくするため
に、前後の食器10,10の間隔を小さくすると、食器
側壁12の水平線に対する角度a(図10)が30°程
度とかなり小さいので、前側の食器10の側壁12外面
と次順の食器10の側壁12内面との間隔Mが一層狭く
なる(例えばM=5〜6mm程度)。 【0011】この食器入り食器かごYは、図9に示すよ
うにトンネル式洗浄装置のコンベア51上に乗せて後送
し、各噴水ノズル52,52・・からの洗浄水Wで各食
器10,10・・を洗浄する。 【0012】ところで、使用済みの食器10は、その内
面側が特に汚れており、洗浄水Wは食器内面を伝って流
下する量が多いほど洗浄効率がよくなる。又、噴水ノズ
ル52からの洗浄水Wは、図9及び図10に示すよう
に、被洗浄物進行方向の前方側斜め上方からかなりの高
圧で噴射されるが、もし係止柵47(各係止棒48,4
8・・)を載せていないと食器10の上部寄り位置が高
圧洗浄水Wで押されて該食器10の上部側が前後にグラ
つくことがある。又、高圧洗浄水Wで押されて一部の食
器10が後方に傾動すると、その傾動した食器の側壁1
2外面と次順の食器の側壁12内面との間隔が図10の
間隔M(5〜6mm)より小さくなり、両食器10,10
間の洗浄水侵入面積が一層小さくなる。 【0013】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来例
の食器かごYでは、各食器10を鉛直姿勢でしか収容で
きないので、次のような問題があった。尚、食器10と
して、図示例のように側壁12が底壁11に対して角度
60°程度外広がり状に傾斜した深皿状のものである場
合で説明する。 (1) 図10に示すように、洗浄時において食器側壁1
2の水平線に対する傾斜角度aが30°程度となり、噴
水ノズル52からの洗浄水Wの噴射角度bを食器側壁1
2の傾斜角度aより小さくしないと、該側壁12の内面
12aに洗浄水Wが当たらず、洗い残しが発生する。 (2) このように噴水ノズル52からの洗浄水Wの噴射
角度bが小さいと、噴射された洗浄水Wの一部が重力に
より食器10の内面に達する前に下方に落ちる(例えば
直接、食器側壁12の外面に当たる)量が多くなり、洗
浄を必要とする食器内面を流下する洗浄水Wの量が少な
くなって洗浄効率が悪い(多量の洗浄水が必要にな
る)。尚、洗浄水Wを遠くまで飛ばすために噴射圧力を
強くすると、その洗浄水Wが食器10に衝突した後の跳
ね返り作用が大きくなり、大量の洗浄水Wが食器表面以
外(例えばトンネルの被覆カバー50の内面)に付着し
て無駄に流出する。 (3) 図10に示すように洗浄水Wが前後の食器側壁1
2,12間から侵入して食器内面の上部寄り位置に衝突
した際に、その衝突水Wの一部Waはそのまま食器底壁
11の内面を伝って流下する(洗浄機能を発揮する)
が、衝突水Wの一部Wbは食器内面から跳ね返って、前
側の食器の外面に付着して流下したりあるいは両食器間
の空間部をそのまま落下する量が多くなり、無駄になる
洗浄水の量が多くなる。 (4) 各食器10,10・・の上にグラつき防止用の係止
柵47を設けたものでは、該係止柵47の各係止棒4
8,48・・により食器10の上部側が位置保持される
が、この各係止棒48,48・・は前後の食器側壁1
2,12間の上部に位置しているので、該係止棒48が
食器内面への洗浄水侵入通路の一部を塞ぐようになる。
従って、噴水ノズル52から噴射される洗浄水Wの一部
が係止棒48に衝突して外部に飛び散り、無駄になる洗
浄水の量がさらに多くなる。 【0014】尚、左右の食器縁部挟持柵4,4の各細棒
40,40・・を予め後側に傾斜させた状態で取付けて
おき(食器保持スペースSが傾斜する)、食器10を食
器保持スペースSに対して傾斜方向から挿入させること
も考えられるが、このように食器縁部挟持柵4の各細棒
40,40・・を傾斜状態で固定したものでは、後側寄
りの細棒40が外枠5の後端から後方にはみ出してしま
い(あるいは外枠5の前後長さを長くする必要があ
り)、食器かごの外形が常時大きい状態になるという不
利が生じる。 【0015】本願発明は、上記した従来の食器かごの問
題点に鑑み、非洗浄時には全体をコンパクトにでき、且
つ洗浄時には食器を傾斜状態で効率よく洗浄し得るよう
にした食器かごを提供することを目的としている。 【0016】 【課題を解決するための手段】本願発明は、上記課題を
解決するための手段として次の構成を有している。尚、
本願発明は、同形同大きさで一度に多数枚の食器を使用
する集団給食現場において、使用済みの汚れた食器を洗
浄装置に通して洗浄する場合に使用する食器かごを対象
にしている。 【0017】本願発明の食器かごは、上下に所定間隔を
もって配置された上枠と下枠との間の左右各側に、多数
本の細棒からなる一対の食器縁部挟持柵を介設して構成
されている。尚、本願発明の食器かごには、上枠、下枠
及び左右の各食器縁部挟持柵の外側に外枠を設けること
ができるが、その場合は下枠のみを外枠に固定する(上
枠及び左右の各食器縁部挟持柵は外枠に対して非拘束状
態にしておく)。 【0018】上枠と下枠との上下間隔は、使用する食器
の大きさによって適宜に設定されるが、例えば食器の外
径が200mm程度であれば、該上枠と下枠間の上下間隔
を100〜150mm程度の範囲に設定するとよい。上枠
には、使用する食器の外径より僅かに大きい間隔をもっ
て左右一対の枠片を有している。又、下枠にも、使用さ
れる食器の外径より小さい間隔をもって左右一対の枠片
を有している。 【0019】左右の各食器縁部挟持柵は、上枠と下枠間
において、多数本の細棒を食器縁部挟持用の前後間隔
(等間隔)を隔てて上下向き姿勢で平行に配置して構成
している。前後に隣接する2本の細棒間には、食器の外
周縁部を前後から挟持し得る食器保持スペースが設けら
れるが、この食器保持スペースの前後間隔は使用される
食器の外周縁部の厚さ及び形状によって適宜に設定され
る。又、この左右各食器縁部挟持柵は、上部の左右間隔
が広く、下部の左右間隔が狭くなるような傾斜状態で、
上枠と下枠間に取付けられている。 【0020】左右各食器縁部挟持柵の各細棒は、該細棒
の上端部がそれぞれ上枠(枠片)に回転自在に枢着され
ている一方、該細棒の下端部がそれぞれ下枠(枠片)に
回転自在に枢着されている。そして、この食器かごで
は、上枠を下枠に対して前後に移動させることにより左
右の各食器縁部挟持柵の各細棒を前後に傾動させ得るよ
うになっている。上枠の前後移動範囲は、前後の細棒間
の食器保持スペースに食器を保持させた状態で、各細棒
が鉛直方向に向く姿勢から、該各細棒が後側に所定角度
(例えば20〜30°程度)だけ傾斜する姿勢までの範
囲で前後移動できるようになっている。 【0021】本願の食器かごは、次のようにして使用さ
れる。即ち、使用済み食器を食器かごに収容するときに
は、上枠を洗浄時に進行方向前側となる側に移動させ
て、左右の各食器縁部挟持柵の細棒を鉛直姿勢に維持さ
せておく。この状態では、上枠と下枠とが前後同位置に
あって食器かご全体が前後方向にコンパクトになってい
る。又、前後の各細棒間の食器保持スペース(それぞれ
左右対応位置にある)は、それぞれ鉛直方向に向いてい
る。この状態で、食器を上枠の上方から左右の食器保持
スペース内に挿入すると、該食器の外周縁部の左右位置
が左右の食器保持スペースの上下中段部で保持される。
尚、各食器は、その内面側が洗浄時の進行方向前側に向
く姿勢で、且つ食器かごの前端側から順次各食器保持ス
ペースに挿入していき、所定枚数の食器が食器かごの前
後方向に重合する姿勢で整列させる。尚、食器入り食器
かごを洗浄装置部分まで運搬するまでは、食器縁部挟持
柵の各細棒を鉛直姿勢に維持させておくとよい。 【0022】本願の食器かごは、主としてトンネル式の
洗浄装置用に使用されるもので、このトンネル式洗浄装
置は、一般にコンベア上にトンネル状の被覆カバーを設
けるとともに、進行方向の複数箇所に噴水ノズルを設置
して構成される。各噴水ノズルは、被覆カバー内におけ
る進行方向の前側上部から後側下部に向けて洗浄水を噴
射させるようになっている。尚、本願の食器かごを使用
する場合は、後述のように食器を傾斜状態で進行させる
ことができるので、噴水ノズルからの洗浄水噴射角度
を、従来より食器傾斜分だけ大きくすることができる。 【0023】そして、この食器入り食器かごを洗浄装置
のコンベア上に載せる直前に、上枠を進行方向の後側に
移動させて、左右の食器縁部挟持柵の各細棒を後側に傾
斜させる。尚、このとき、各細棒と食器との接触位置
は、若干ではあるが位置ずれする。又、この状態では、
各食器の内面が上向きになる姿勢で傾斜しており、従っ
て食器の側壁上端寄り部分は、水平線に対する傾斜角度
が、当初の食器鉛直姿勢の側壁傾斜角度(例えば水平線
に対して角度30°程度)より、食器の傾動角度分だけ
大きくなる。即ち、食器側壁の上部寄り位置における水
平線に対する傾斜角度が50°〜60°になる。又、各
細棒が傾動すると、各細棒間の間隔が若干狭くなって前
後各細棒で食器の外周縁部を強く挟持するようになり、
各食器が強固に挟持される(グラつかないようにな
る)。 【0024】そして、食器の下降傾斜側が進行方向の前
側になる姿勢で、食器入り食器かごを洗浄装置のコンベ
ア上に載せると、食器入り食器かごが後送されるととも
に、その搬送途中において、噴水ノズルからの洗浄水が
前側上部から後側下部に向けて噴射され、その洗浄水が
前後の食器側壁間の隙間から侵入して該側壁内面にも洗
浄水が当たる。又、前後の食器側壁間の隙間から侵入し
た洗浄水は、食器底壁の内面が上向き状態で傾斜してい
るので、該底壁内面を多量に流下するようになり、食器
内面に付着している汚れを効率よく洗い流すことができ
る。 【0025】 【発明の実施の形態】図1〜図6を参照して本願実施形
態の食器かごを説明すると、この実施形態の食器かごZ
は、例えば学校の集団給食現場等で使用される食器10
を洗浄装置で洗浄する際に、多数枚の食器10,10・
・を整列させた状態で収容するためのものである。尚、
本願の説明において、食器かごZにおける「前」とは洗
浄時の進行方向前側を示し、「後」とは洗浄時の進行方
向後側を示し、「右」とは洗浄時の進行方向前側から見
て右側を示し、「左」とは洗浄時の進行方向前側から見
て左側を示している。 【0026】この実施形態では、食器10として、従来
例と同様な直径が200mm程度、深さが25mm程度で、
側壁12が底壁11に対して角度60°程度外広がり状
に傾斜した深皿が採用されている。尚、この実施形態の
食器かごZの各種寸法は、上記大きさ・形状の食器10
に適用するためもので、使用する食器の大きさ・形状等
が変われば、下記の各種寸法は当然に変更される。 【0027】本願実施形態の食器かごZは、図1〜図3
に示すように、鋼線材で四角形の容器形に成形した外枠
5内に、多数枚の食器10,10・・を前後一列状態で
保持するための食器保持体1を取付けて構成している。
尚、食器かごZは、全体を金属材料(鉄又はステンレ
ス)で形成している。 【0028】外枠5は、食器保持体1をガードする保護
材になるとともに、この食器かごZを持ち運ぶときの持
ち手にもなる。 【0029】食器保持体1は、上下に所定間隔をもって
配置された上枠2と下枠3との間の左右各側に、多数本
の細棒40,40・・からなる一対の食器縁部挟持柵
4,4を介設して構成されている。 【0030】上枠2には、使用する食器10の外径より
僅かに大きい間隔(例えば200〜210mm程度の間
隔)をもって左右一対の枠片20,20を有している。
上枠2の各枠片20,20は、細幅で長尺の薄板状(例
えば、厚さが2mm、上下幅が15mm、長さが35〜40
mm程度)のものが採用されている。上枠2の各枠片2
0,20の前端部及び後端部は、それぞれ連結材21,
22で連結して平面視長方形の枠体を構成している。 【0031】下枠3には、使用される食器10の外径よ
り小さい間隔(例えば150mm程度の間隔)をもって左
右一対の枠片30,30を有している。この下枠3の各
枠片30,30も、細幅で長尺の薄板状(例えば、厚さ
が2mm、上下幅が15mm、長さが35〜40mm程度)の
ものが採用されている。下枠3の各枠片30,30は、
外枠5に固定(溶接)している。 【0032】上枠2と下枠3間には、その左右各側にそ
れぞれ食器縁部挟持柵4,4が介設されているが、この
各食器縁部挟持柵4,4は、それぞれ22本(特に限定
するものではない)の細棒40,40・・で形成されて
いる。各側の細棒40,40・・は、上枠2の各枠片2
0,20と下枠3の各枠片30,30間において、食器
縁部挟持用の前後間隔(細棒芯間が16mmで隙間が13
mmの等間隔)を隔てて上下向き姿勢で平行に配置してい
る。 【0033】各細棒40,40・・は、該細棒40の上
端部41がそれぞれ上枠2の枠片20,20に回転自在
に枢着されている一方、該細棒40の下端部42がそれ
ぞれ下枠2の枠片30,30に回転自在に枢着されてい
る。即ち、各側の細棒40,40は、図3に示すよう
に、細棒の上端部41及び下端部42をそれぞれ外向き
に折曲し、その上下各折曲部分を上枠2の枠片20又は
下枠3の枠片30にそれぞれ形成している小穴に挿通さ
せている。そして、該各細棒40,40の上下各端部
は、上下各枠片20,30の外面から止具(ナット)4
3で止めて抜け出さないようにしている。尚、左右各側
の食器縁部挟持柵4,4(各細棒40,40)は、図3
に示すように上部の左右間隔が広く、下部の左右間隔が
狭くなるような傾斜状態で取付けられている。 【0034】前後に隣接する2本の細棒40,40間に
は、食器10の外周縁部10aを前後から挟持し得る食
器保持スペースSが形成されている。そして、この食器
保持スペースS内に食器10の外周縁部10aを挿入す
ると、前側細棒40が食器外周縁部10aの前面側2箇
所に接触するとともに、後側細棒40が食器外周縁部1
0a(側壁12の後面)の1箇所に接触するようになっ
ている。 【0035】この食器保持体1は、下枠3のみを外枠5
に固定(溶接)している。そして、この食器保持体1で
は、上枠2を下枠3に対して前後に移動させると、左右
の各食器縁部挟持柵4,4の各細棒40,40・・がそ
の下端枢着部を中心にして前後に傾動するようになって
いる。上枠2の前後移動範囲は、前後の細棒40,40
間の食器保持スペースSに食器10の外周縁部10aを
保持させた状態で、各細棒40,40・・が鉛直方向に
向く姿勢(図2の状態)から、該各細棒40,40・・
が後側に所定角度(図示例では角度変位量が25°)だ
け傾斜する姿勢(図4、図5の状態)までの範囲で前後
移動できるようになっている。 【0036】外枠5内の底部には、受皿6を収容するた
めの収容スペース9が設けられている。尚、受皿6は、
使用済み食器に付着している食べかすを受けるためのも
のであり、食器保持体1の左右幅及び前後長さをカバー
できる面積を有している。この収容スペース9は、食器
かごZの前側に開口9aがあり、該開口9aから受皿6
を出入れし得るようになっている。 【0037】又、左右の食器縁部挟持柵4,4の後端位
置にある各細棒40,40には、収容スペース9に収容
されている受皿6を前方に蹴り出すための蹴り出し材4
4が取付けられている。この蹴り出し材44は、収容ス
ペース9に収容された受皿6の後端近接位置で該受皿6
に達する高さまで下方に延出されている。そして、細棒
40,40が前後に傾動すると、それに伴って蹴り出し
材44も前後逆側に傾動するようになっており、細棒4
0が鉛直姿勢(図2)から後側に傾動したときに、図4
に示すように、蹴り出し材44で受皿6の後端面を前方
に押して、受皿6の前端部6aを収容スペース9の開口
9aから若干幅だけ突出させ得るようになっている。
尚、受皿6は、使用済みの食器10を食器保持体1に装
着するとき、あるいは食器入りの食器かごを持ち運ぶと
き等に、収容スペース9内に収容されるが、図5に示す
ように食器入り食器かごZを洗浄装置に通すときには収
容スペース9から抜き出しておく。 【0038】上枠2の前側連結材21には、外枠5に係
脱自在に係止されるストッパー7が取付けられている。
このストッパー7は、図1及び図2に示すように、上枠
2を前側に移動させた状態(各細棒40が鉛直姿勢)で
縦向きにすると外枠5の前面側に係止されて、上枠2の
後方移動を禁止(ロック)し、該ストッパー7を横向き
姿勢にすると、ロック解除されて上枠2の後方移動を許
容するようになっている。 【0039】外枠5の外面(3面)には、使用する学
年、組等を表示するためのプレート8が取付けられてい
る。 【0040】この実施形態の食器かごZは、次のように
して使用される。まず、使用済み食器10を食器保持体
1内に収容するときには、上枠2を前側に移動させて、
各食器縁部挟持柵4,4の細棒40,40・・を鉛直姿
勢に維持させ、且つ収容スペース9内に受皿6を収容し
ておく(図1の状態)。又、このとき、ストッパー7で
食器縁部挟持柵4,4が後方に傾動しないようにしてお
く。 【0041】この状態では、上枠2と下枠3とが前後同
位置にあって食器かご全体が前後方向にコンパクトにな
っている。又、前後の各細棒40,40間の食器保持ス
ペースS,S・・は、それぞれ鉛直方向に向いている。
この状態で、使用済みの食器10を、その内面側が前側
に向く姿勢で上枠2の上方から最前端の左右食器保持ス
ペースS,S内に挿入すると、該食器10の外周縁部1
0aの左右位置が左右の食器保持スペースS,Sの上下
中段部で保持される(前後の細棒40,40で挟持され
る)。順次同様に、各食器10,10・・を各食器保持
スペースS,S・・に挿入していき、所定枚数の食器1
0,10・・を食器かごZの前後方向に重合する姿勢で
整列させる。 【0042】そして、この食器入り食器かごは、洗浄装
置部分まで運搬し、そこでストッパー7のロックを解除
し、図4に示すように上枠2を後側に移動させる。する
と、各細棒40,40・・が後方に傾斜して、各食器1
0,10・・を後側に傾斜させた状態で保持できる。
又、各細棒40,40が傾動すると、各細棒40,40
間の間隔が若干狭くなって前後各細棒40,40で食器
10の外周縁部10aを強く挟持するようになり、各食
器10,10・・がグラつかないようになる。又、各食
器10,10・・が後側傾斜すると、図6に示すよう
に、食器10の側壁12の上端部分の傾斜角度cが食器
鉛直姿勢のときの傾斜角度(図10のa=30°)より
大きくなり(c=55°)、前側の食器10の側壁12
外面と次順の食器10の側壁12内面との間隔Nが広く
なる(例えばN=10mm程度)。 【0043】尚、各細棒40,40・・が後側に傾動す
ると、図4に示すように蹴り出し材44が受皿6の後端
面を押し、該受皿6の前端部6aが収容スペース9の開
口9aから突出するので、該受皿前端部6aを摘まんで
受皿6を収容スペース9から抜き出す。 【0044】ところで、この実施形態の食器かごZは、
図5に示すようにトンネル式の洗浄装置用に使用される
が、図5に示すトンネル式洗浄装置は、コンベア51上
にトンネル状の被覆カバー50を設けるとともに、進行
方向の複数箇所に噴水ノズル52,52・・を設置して
構成される。尚、噴水ノズル52は、各箇所において左
右方向にも複数個設けられている。各噴水ノズル52,
52・・は、被覆カバー50内における進行方向奥側か
ら手前側に下降傾斜する方向に向けて洗浄水Wを噴射さ
せるようになっているが、この実施形態の食器かごZを
使用する場合は、上記のように食器10を後側傾斜させ
た状態で保持できるので、噴水ノズル52からの洗浄水
噴射角度dを、従来(図10の角度b)より食器傾斜分
(変位角度25°)だけ大きくすることができる。即
ち、食器10の後側傾斜状態では、図6に示すように、
食器10の側壁12の上端部分の傾斜角度c(水平線に
対する傾斜角度)が約55°になり、該側壁12の上端
部分の内面に洗浄水Wを噴射させ得る許容噴射角度が大
きくとれる、因に、図6の洗浄水噴射角度dは47°で
ある。 【0045】そして、図5に示すように、この食器入り
食器かごZを、その前側が進行方向前側になる姿勢で洗
浄装置のコンベア51上に載せると、食器入り食器かご
がコンベア51で後送されるとともに、その搬送途中に
おいて、食器入り食器かご上に各噴水ノズル52,52
・・からの洗浄水Wが噴射される。このとき、図6に示
すように噴水ノズル52からの洗浄水Wが前後の食器側
壁12,12間の隙間から侵入し、側壁上部の内面12
aにも洗浄水Wが直接且つ十分に当たる。又、前後の食
器側壁12,12間の隙間から侵入した洗浄水Wは、食
器内面に衝突した後、その衝突水Wの一部Waはそのま
ま食器底壁11の内面を伝って流下する一方、該衝突水
Wの一部Wbは食器内面から跳ね返った後、自重で落下
する。ところで、食器底壁11の内面は上向き状態で傾
斜しているので、跳ね返った洗浄水Wbも底壁11の内
面上に落下し、該底壁11内面を多量の洗浄水が流下す
るようになる。従って、この食器かごZを使用すれば、
食器内面に付着している汚れを効率よく洗い流すことが
できる。 【0046】 【発明の効果】本願発明の食器かごZは、左右の食器縁
部挟持柵4,4の各細棒40,40・・を前後に傾動さ
せ得るようになっているので、次のような効果がある。 (a) 左右の食器縁部挟持柵4,4間で保持した食器1
0,10・・を後側(食器内面が上向きになる側)に傾
斜させることができるので、洗浄装置に通して洗浄する
際に、食器10の側壁12の上部寄り部分の傾斜角度
(水平線に対する傾斜角度)cを大きくでき、噴水ノズ
ル52からの噴射洗浄水Wが該側壁12の内面12aに
も確実且つ十分に噴射されるようになる。従って、従
来、洗浄しにくかった側壁12の上端部の内面12aも
きれいに洗浄できる。 (b) 食器10の内面(汚れている面)を上向き傾斜状
態で洗浄できるので、食器内面(特に洗浄を必要とする
面)で受ける洗浄水Wの量が多くなり、洗浄水Wの利用
効率が向上する。 (c) 食器10の内面を上向き傾斜状態で洗浄できる
と、噴水ノズル52からの洗浄水噴射角度(水平線に対
する下向き角度)dを大きくできるので、噴射圧力をさ
ほど強くしなくても洗浄水Wを目標位置(食器内面)ま
で直線状に噴射させることができる。従って、食器内面
に当たらずに無駄になる洗浄水Wの量を少なくでき、洗
浄水Wの利用効率が向上する。尚、従来例(図10)の
ように、洗浄水噴射角度を小さくしなければならない場
合は、洗浄水の噴射圧力を強くする必要があり(噴射圧
力が弱いと目標位置まで直線状に飛ばない)、噴射圧力
を強くすると洗浄水の跳ね返り量(無駄になる量)が多
くなる。 (d) 食器10の外周縁部10aを前後の細棒40,4
0間に挿入して食器10を鉛直姿勢に保持した状態か
ら、左右の食器縁部挟持柵4,4を後側傾斜させると、
前後各細棒40,40間の隙間が小さくなることによ
り、該両細棒40,40による挟持力が大きくでき、従
来のように特別なグラつき防止構造(係止柵47)がな
くても各食器10,10・・を安定姿勢に維持させるこ
とができる。 (e) 各食器縁部挟持柵4,4により食器10を傾斜状
態で保持すると、傾斜する分、食器かごの前後長さが大
きくなるが、非洗浄時には各細棒40,40・・を鉛直
姿勢に維持させることができるので、上記のように傾斜
状態で洗浄できるようにしたものであっても非洗浄時に
は鉛直姿勢にすることによりコンパクトにすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本願実施形態の食器かごの斜視図である。 【図2】図1の食器かごにおける食器収容状態の側面図
である。 【図3】図2のIII−III矢視図である。 【図4】図2の状態変化図である。 【図5】図4の食器入り食器かごの洗浄方法説明図であ
る。 【図6】図5の一部拡大断面図である。 【図7】従来の食器かご(食器入り)の側面図である。 【図8】図7のVIII−VIII矢視図である。 【図9】図7の食器入り食器かごの洗浄方法説明図であ
る。 【図10】図8のX−X拡大断面図である。 【符号の説明】 1は食器保持体、2は上枠、3は下枠、4は食器縁部挟
持柵、5は外枠、6は受皿、9は収容スペース、10は
食器、10aは外周縁部、11は底壁、12は側壁、2
0は枠片、30は枠片、40は細棒、41は上端部、4
2は下端部、52は噴水ノズル、Sは食器保持スペー
ス、Wは洗浄水、Zは食器かごである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 上下に所定間隔をもって配置された上枠
    (2)と下枠(3)との間の左右各側に、多数本の細棒
    (40,40・・)を食器縁部挟持用の前後間隔を隔て
    て上下向き姿勢で平行に配置してなる一対の食器縁部挟
    持柵(4,4)を介設し、 前記左右の各食器縁部挟持柵(4,4)の各細棒(4
    0,40・・)の上端部(41)及び下端部(42)を
    それぞれ前記上枠(2)と前記下枠(3)に回転自在に
    枢着して、上枠(2)を下枠(3)に対して前後に移動
    させることにより左右の各食器縁部挟持柵(4,4)の
    各細棒(40,40・・)を前後に傾動させ得るように
    した、 ことを特徴とする食器かご。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7231929B2 (en) * 2003-11-20 2007-06-19 Whirlpool Corporation Dishwasher and adjustable rack
KR102072497B1 (ko) * 2018-11-12 2020-02-03 (주)자숨 식기의 틸팅 이송구조를 갖는 식기 세척기
CN113491395A (zh) * 2020-04-08 2021-10-12 富鼎电子科技(嘉善)有限公司 清洗载具

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