JP5339613B2 - 食器カゴ - Google Patents

食器カゴ Download PDF

Info

Publication number
JP5339613B2
JP5339613B2 JP2009160373A JP2009160373A JP5339613B2 JP 5339613 B2 JP5339613 B2 JP 5339613B2 JP 2009160373 A JP2009160373 A JP 2009160373A JP 2009160373 A JP2009160373 A JP 2009160373A JP 5339613 B2 JP5339613 B2 JP 5339613B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tableware
storage space
posture state
movement
restricting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009160373A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011015703A (ja
Inventor
義章 佐原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aiho Corp
Original Assignee
Aiho Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aiho Corp filed Critical Aiho Corp
Priority to JP2009160373A priority Critical patent/JP5339613B2/ja
Publication of JP2011015703A publication Critical patent/JP2011015703A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5339613B2 publication Critical patent/JP5339613B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Washing And Drying Of Tableware (AREA)

Description

本発明は、食器出入用開口部を利用して収納空間部に対して食器の出し入れを容易に行なうことができる食器カゴに関する。
従来、例えば特許文献1に記載された食器カゴが知られている。
この従来の食器カゴは、食器収納部である収納空間部の周囲に食器重ね方向に沿って配置された上下方向の複数の支持棒と、食器の周端部を保持するために各支持棒にそれぞれ複数個ずつ移動自在に装着された保持部材と、上下方向の回転軸部を中心として回動可能に設けられ収納空間部の前面を開閉する扉(蓋)と、この扉を閉状態にロックするためのフック機構とを備えている。
また、この食器カゴは、保持部材の個数に対応した複数個の食器を表面(内面)を上向きにしかつ各食器の間にそれぞれ保持部材を介在させた状態で収納空間部に重ねて収納した時に、最上部にある食器の上方に食器の形状と寸法に応じた所定距離だけ食器が保持部材とともに移動できる余地を生ずるように構成されている。
特開平10−137172号公報(図1ないし図3)
しかしながら、上記従来の食器カゴでは、互いに隣り合う食器間に保持部材を介在させる必要があるため、食器を収納空間部に収納するのに手間取るおそれがある。また、収納空間部に対する食器の出し入れの際には、扉およびフック機構を適宜操作する必要があり、手間がかかる。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、食器出入用開口部を利用して収納空間部に対して食器の出し入れを容易に行なうことができる食器カゴを提供することを目的とする。
請求項1記載の食器カゴは、複数の食器を収納したまま食器洗浄装置に投入される食器カゴであって、前記食器洗浄装置による食器洗浄時に食器を食器重ね方向に移動させるための移動用空間となる余地を残して複数の食器が上下方向に重ねられて収納される収納空間部と、この収納空間部の上面を上方に向って開口させ、前記収納空間部に対して食器の出し入れをするための食器出入用開口部と、この食器出入用開口部に臨んで位置する上規制部と、前記収納空間部の下面に配設され、前記収納空間部に上下方向に重ねられて収納された複数の食器を下方から支持する下規制部と、前記収納空間部の前面に配設され、前記収納空間部に上下方向に重ねられて収納された複数の食器との当接により食器の前方への移動を規制する前規制部と、前記収納空間部の後面に配設され、前記収納空間部に上下方向に重ねられて収納された複数の食器との当接により食器の後方への移動を規制する後規制部とを備え、前記食器洗浄装置による食器洗浄時には、前記上規制部が上面側に位置した通常姿勢状態から前記上規制部が後面側に位置するように90度回転した洗浄姿勢状態に変更され、この洗浄姿勢状態時には、前記後規制部が前記収納空間部に収納された複数の食器を下方から支持し、前記上規制部が前記収納空間部に収納された複数の食器のうちの後方端の食器との当接により食器の後方への移動を規制し、前記下規制部が前記収納空間部に収納された複数の食器のうちの前方端の食器との当接により食器の前方への移動を規制するようになっており、前記上規制部は、通常姿勢状態時には上方視で前記収納空間部内の食器と重なり合わない第1位置に位置しかつ洗浄姿勢状態時には後方視で前記収納空間部内の食器と重なり合う第2位置に位置する移動上規制体を有し、前記移動上規制体は、通常姿勢状態から洗浄姿勢状態への変更の際に、前記第1位置から前記第2位置まで自重によって移動するものである。
請求項2記載の食器カゴは、請求項1記載の食器カゴにおいて、互いに離間対向し、移動上規制体が移動可能に架設された左右1対の棒状部を備え、前記移動上規制体は、通常姿勢状態から洗浄姿勢状態への変更の際に、前記棒状部に沿って第1位置から第2位置まで自重によって移動するものである。
請求項3記載の食器カゴは、請求項2記載の食器カゴにおいて、棒状部に設けられた左右1対の取手部を備え、前記移動上規制体は、通常姿勢状態から洗浄姿勢状態への変更の際に、前記棒状部に沿って第1位置から前記取手部との当接位置である第2位置まで自重によって移動するものである。
請求項1に係る発明によれば、例えば扉およびフック機構を操作することなく、移動上規制体を第1位置に位置させた状態で、食器出入用開口部を利用して収納空間部に対して食器の出し入れを容易に行なうことができ、しかも、移動上規制体は通常姿勢状態から洗浄姿勢状態への変更の際に第1位置から第2位置まで自重によって移動するため、移動上規制体を移動操作する必要がなく、食器洗浄時には第2位置に位置した移動上規制体にて食器の移動を適切に規制できる。
請求項2に係る発明によれば、通常姿勢状態から洗浄姿勢状態への変更の際に、移動上規制体を棒状部に沿って第1位置から第2位置までスムーズに自重移動させることができる。
請求項3に係る発明によれば、通常姿勢状態から洗浄姿勢状態への変更の際に、移動上規制体を棒状部に沿って第1位置から取手部との当接位置である第2位置までスムーズに自重移動させることができる。
本発明の一実施の形態に係る食器カゴの平面図である。 同上食器カゴの正面図である。 同上食器カゴの側面図である。 図1のIV−IV断面図である。 同上食器カゴ内に食器が収納された状態の平面図である。 同上食器カゴ内に食器が収納された状態の側面図である。 同上食器カゴ内に食器が収納された状態の斜視図である。 同上食器カゴの洗浄姿勢状態の側面図である。 同上食器カゴの洗浄姿勢状態の斜視図である。 食器洗浄装置による食器洗浄状態を示す説明図である。 本発明の他の実施の形態に係る食器カゴの平面図である。
本発明の食器カゴの一実施の形態を図面を参照して説明する。
図1ないし図4において、1は食器カゴで、この食器カゴ1は、例えば金属製の複数本の棒状部材等が溶接等で組み合わされて外形略直方体状に構成された扉無しつまり蓋無しの金網カゴで、この食器カゴ1内には複数の食器2がその表面を上にして上下方向に重ねられて収納される。
なお、食器カゴ1は、食器2の洗浄の際に複数の食器2を収納したまま図10に示すような食器洗浄装置3に投入されるものである。図1ないし図4には食器2の出し入れを行う通常姿勢状態(食器出入姿勢状態)の食器カゴ1が示されているが、この食器カゴ1は食器洗浄時には90度回転によって図8等に示す洗浄姿勢状態にされる。
食器2は、例えば略矩形状のトレイで、2つの凹状部分2cが形成された略矩形状のトレイ本体部2aと、このトレイ本体部2aの外周端部に水平状に突設された鍔部2bとを有している(図5、図6参照)。
食器カゴ1は、図1ないし図4等に示されるように、外形略直方体状の枠体10を備え、この枠体10内に例えば1つの食器収納部である収納空間部11が形成されている。
そして、収納空間部11には、食器洗浄装置3による食器洗浄時に食器カゴ1内で食器2を食器重ね方向に移動させるための移動用空間13となる余地14を上端の食器2の上方に残して、複数の食器2が上下方向に重ねられて収納される。このとき、複数の食器2は、互いに隣り合う食器2のうちの一方の食器2の表面(内面)と他方の食器2の裏面(外面)とが介在部材(従来における保持部材等)を介さずに互いに接触して対向した状態に重ねられて収納される。
ここでいう一方の食器2の表面と他方の食器2の裏面とが互いに接触する場合には、表面と裏面とが厳密な意味で接触する場合のほか、表面と裏面とが略接触する場合も含まれる。例えば互いに隣り合う食器2間に食器2に付着した汚れである付着物(残飯、残汁等の残滓)が存在して表面と裏面とが若干離れている場合も含まれる。なお、収納空間部11は、例えば22枚の食器2を収納可能なもので、平面視で食器2の外形寸法と略同じ大きさの空間である。
枠体10は、下面側に位置し互いに離間対向する前後方向長手状の左右1対の棒状部である下対向棒21と、上面側に位置し互いに離間対向する前後方向長手状の左右1対の棒状部である上対向棒22とを有している。両下対向棒21の前端部相互が左右方向長手状の下前横連結棒23にて連結され、両下対向棒21の後端部相互が左右方向長手状の下後横連結棒24にて連結され、両上対向棒22の後端部相互が左右方向長手状の上後横連結棒25にて連結されている。また、下対向棒21の前端部と上対向棒22の前端部とが上下方向長手状の前縦連結棒26にて連結され、下対向棒21の後端部と上対向棒22の後端部とが上下方向長手状の後縦連結棒27にて連結されている。
また、食器カゴ1は、収納空間部11の上面一部、すなわち例えば後端側以外の部分を上方に向って開口させ収納空間部11に対して食器2の出し入れをするための開口面部である食器出入用開口部16を備えている。つまり、食器カゴ1の通常姿勢状態時には、収納空間部11の上面のうち後端側以外の部分の略全体が食器出入用開口部16を介して上方に向って常時開口し、この食器出入用開口部16を介して収納空間部11に対して食器2の出し入れが行なわれる。
さらに、食器カゴ1は、収納空間部11の上面に配設され食器出入用開口部16に臨んで位置する上規制部31を備えている。上規制部31は、食器出入用開口部16の後端に臨んで位置し収納空間部11の上面後端側を覆う固定上規制体32と、食器出入用開口部16の前端に臨んで位置し固定上規制体に対して前後方向に移動可能で収納空間部11の上面前端側に対して進退可能な棒状の移動上規制体33とを有している。
固定上規制体32は、両上対向棒22の後端近傍に架設固定された左右方向長手状の1本の第1固定棒34と、この第1固定棒34の中間部から後方に向って突出し先端部が上後横連結棒25に固定された前後方向長手状の複数本、例えば2本の第2固定棒35とにて構成されている。なお、固定上規制体32、つまり第1固定棒34および第2固定棒35は、通常姿勢状態時には上方視で収納空間部11内の食器2と重なり合い、洗浄姿勢状態時にも後方視で収納空間部11内の食器2と重なり合うようになっている。
移動上規制体33は、両上対向棒22の前端側にこれら両上対向棒22に沿って前後方向に移動可能、つまりスライド可能に架設された左右方向長手状の1本の移動棒(ロット棒)38のみにて構成されている。移動棒38は、例えば長手方向両端側が略円形環状に曲げられた棒状部材にて形成されたもので、左右方向両端部に取付用の環状部39を有し、この取付部である環状部39が上対向棒22の外周側にスライド可能に取り付けられている。
そして、移動上規制体33つまり移動棒38は、通常姿勢状態時には上方視で収納空間部11内の食器2と重なり合わない第1位置(退避位置)に位置しかつ洗浄姿勢状態時には後方視で収納空間部11内の食器2と重なり合う第2位置(進出位置)に位置するもので、食器カゴ1の通常姿勢状態から洗浄姿勢状態への変更の際に、上対向棒22に沿って第1位置から第2位置まで自重によって下方へスライドする。つまり、移動棒38は、上対向棒22に沿って第1位置および第2位置間でスライド可能となっている。
なお、ここでいう上方視で移動棒38と収納空間部11内の食器2とが重なり合わない場合には、厳密な意味で重なり合わない場合のほか、平面視で移動棒38と食器2の鍔部2bとが重なり合うような略重なり合わない場合も含まれる。また、食器出入用開口部16は、前側の移動棒38と、後側の第1固定棒34と、左右両側の上対向棒22とにて略矩形状に区画形成されている。
また、食器カゴ1は、収納空間部11の下面に配設され収納空間部11に上下方向に重ねられて収納された複数の食器2を下方から支持する支持部である下規制部41を備えている。下規制部41は、両下対向棒21に架設固定された左右方向長手状の複数、例えば2本の第1下規制棒42と、両連結棒23,24に架設固定された前後方向長手状の複数、例えば2本の第2下規制棒43とにて構成されている。
さらに、食器カゴ1は、収納空間部11の前面に配設され収納空間部11に上下方向に重ねられて収納された複数の食器2の鍔部2bとの当接により食器2の前方への移動を規制する前規制部46を備えている。
前規制部46は、収納空間部11の前面一部を前方に向けて開口させる前面開口部45を介して互いに離間対向する上下方向長手状の左右1対の前規制棒47にて構成されている。前規制棒47は、下前横連結棒23の左右端近傍に立設固定され、上端側が直角に折り曲げられてその先端部が前縦連結棒26の上端部に固定されている。つまり、前規制棒47は、上下方向長手状の縦棒部47aと、この縦棒部47aの上端部から外側方に向って突出する横棒部47bとを有している。なお、移動棒38は、通常姿勢状態時に横棒部(当接受部)47bとの当接によって前方スライドが規制されて第1位置に位置決めされる。また、両前規制棒47の離間距離は食器2の外形寸法より短く、これら両前規制棒47間の前面開口部45を介して収納空間部11の前面一部が前方に向って開口している。
また、食器カゴ1は、収納空間部11の後面に配設され収納空間部11に上下方向に重ねられて収納された複数の食器2の鍔部2bとの当接により食器2の後方への移動を規制する後規制部51を備えている。後規制部51は、下後横連結棒24および上後横連結棒25に架設固定された上下方向長手状の複数、例えば2本の後規制棒52にて構成されている。なお、後規制棒52は、金属製の芯部52aと、この芯部52aの外周側に嵌合された合成樹脂製の円筒状部52bとにて構成されている。円筒状部52bは、食器2との摩擦が小さい合成樹脂材にて形成されている。
さらに、食器カゴ1は、収納空間部11の左側面に配設され収納空間部11に上下方向に重ねられて収納された複数の食器2の鍔部2bとの当接により食器2の左側方への移動を規制する左規制部56と、収納空間部11の右側面に配設され収納空間部11に上下方向に重ねられて収納された複数の食器2の鍔部2bとの当接により食器2の右側方への移動を規制する右規制部57とを備えている。左右の両規制部56,57は、いずれも、下対向棒21および上対向棒22に架設固定された上下方向長手状の複数、例えば2本の規制棒58と、両規制棒58間に設けられた略正方形状の規制板59とにて構成されている。
なお、図5に示されるように、食器カゴ1では、平面視で収納空間部11の前後方向長さ寸法Aは食器2の前後方向長さ寸法(短手方向寸法)より少しだけ長く、平面視で食器出入用開口部16の前後方向長さ寸法Bは食器2の前後方向長さ寸法の半分より長くなっている。また、平面視で収納空間部11の左右方向長さ寸法Cは食器2の左右方向長さ寸法(長手方向寸法)より少しだけ長くなっている。
また、各上対向棒22の前後方向中央側には、食器カゴ1の運搬時等に把持する取手部61が設けられている。取手部61は、略コ字状の棒状部62およびこの棒状部62に取り付けられた筒状部63を有している。棒状部62は、両端部に取付用の環状部62a,62bを有し、この取付部である環状部62a,62bが上対向棒22にこの上対向棒22を中心として回転可能に取り付けられている。なお、移動棒38は、洗浄姿勢状態時に棒状部62の上側の環状部(当接受部)62aとの当接によって下方スライドが規制されて第2位置に位置決めされる。
そして、食器洗浄装置3への投入の際つまり食器洗浄装置3による食器洗浄時には、図8および図9に示すように、食器カゴ1は、上規制部31が上面側に位置した通常姿勢状態から上規制部31が後面側に位置するように90度回転した洗浄姿勢状態に姿勢変更される。
この洗浄姿勢状態時においては、後規制部51の後規制棒52が収納空間部11に水平方向に重ねられて収納された複数の食器2を下方から支持し、上規制部31の第1固定棒34、第2固定棒35および移動棒38が収納空間部11に水平方向に重ねられて収納された複数の食器2のうちの一方端である後方端の食器2との当接により食器2の後方への移動を規制しかつ食器2の転倒を防止し、下規制部41の下規制棒42,43が収納空間部11に水平方向に重ねられて収納された複数の食器2のうちの他方端である前方端の食器2との当接により食器2の前方への移動を規制するようになっている。
なお、この洗浄する前の状態では、前方端の食器2は下規制部41に当接しているが、後方端の食器2は上規制部31に当接しておらず、後方端の食器2と上規制部31との間には移動用空間13があり、食器2は食器カゴ1内で食器重ね方向に不安定な状態となっている。
次に、食器カゴ1の作用等を説明する。
食器2を収納空間部11に対して出し入れする際には、上規制部31が上面側に位置した通常姿勢状態にする。この際、移動上規制体33である移動棒38は、前規制棒47の横棒部47bとの当接位置である第1位置に位置させ、上方視で収納空間部11内の食器2と重なり合わないようにする。
例えば学校等においては、給食を食べた後、各生徒は自分が使った食器2を食器出入用開口部16から収納空間部11に順次投入する。そして、図5ないし図7に示すように、予め決められた設定枚数の複数の食器2が収納空間部11内に上下方向に重ねられて収納される。なお、収納空間部11内の設定枚数の食器2のうちの上端の食器2と上規制部31の固定上規制体32との間には、食器洗浄時に食器2を移動させるための移動用空間13となる余地14が残っている。
また、食器2の運搬等は、通常姿勢状態のまま行なわれるが、収納空間部11内の設定枚数の食器(食器群)2は、前規制部46、後規制部51、左規制部56および右規制部57によって包囲されているため、運搬時等において食器2が収納空間部11外へ飛び出す不具合は生じない。
そして、食器洗浄装置3を使用して食器カゴ1内の食器2を洗浄する場合、図8および図9に示すように、上規制部31が後面側に位置するように、食器カゴ1を食器2とともに90度回転させて洗浄姿勢状態に姿勢変更する。
この際、移動棒38は、両上対向棒22に沿って第1位置から取手部61の棒状部62の環状部62aとの当接位置である第2位置まで自重で下方スライドする。つまり、食器カゴ1の姿勢変更に基づき、移動棒38を直接操作することなく、移動棒38が第1位置から第2位置まで自重スライドする。その結果、移動棒38は立ち姿勢の食器2の上端側と対向してこの食器2の上端側と当接可能な状態となり、第1固定棒34および第2固定棒35は後規制部51から立ち上がった支持部となって立ち姿勢の食器2の下端側と対向してこの食器2の下端側と当接可能な状態となる。
そして、例えば図10に示すように、洗浄姿勢状態の食器カゴ1を食器洗浄装置3内へ投入する。
ここで、食器洗浄装置3は、例えば複数の食器2を食器カゴ1内に収納したまま、浸漬水に浸すことなく洗浄水Wを用いて連続的に洗浄する業務用洗浄装置で、複数の食器2を収納した食器カゴ1を搬送するコンベヤ等の搬送手段71と、食器カゴ1が移動する移動領域の上方に配設され移動中の食器カゴ1内の食器2に向けて上方からカーテン状の洗浄水Wを噴射するスリット状の噴射口部72が下面に形成された複数の洗浄ノズル73とを備えている。また、食器カゴ1の移動方向に間隔をおいて並ぶ複数の噴射口部72は、食器カゴ1の移動方向と直交する水平方向に長手方向を有するスリット状に形成されている。
そして、例えば食器カゴ1内の収納空間部11に重ねられて収納された複数の食器2の食器重ね方向(洗浄姿勢状態の食器カゴ1の前後方向)が搬送手段71による食器カゴ1の移動方向(搬送方向)と直交するように、食器カゴ1が搬送手段71の搬送始端部上に載置され、搬送手段71の作動によりその食器カゴ1が食器洗浄装置3内に投入される。
そして、図10に示されるように、洗浄ノズル73の噴射口部72からの食器重ね方向に沿ったカーテン状の洗浄水Wつまり食器カゴ1の移動方向と直交する水平方向寸法以上の幅寸法を有するカーテン状の洗浄水Wが、1つの食器カゴ1内のすべての食器2に上方から当たると、下規制部41に当接していた他方端の食器2以外の食器2は、移動用空間13側に向って一斉に移動し、隣り合う食器2から離れる。
その結果、食器カゴ1内のすべての食器2に関して互いに隣り合う食器2間に洗浄用の間隙75が同時に生じ、これらの各間隙75に洗浄水Wの一部が入り込み、この入り込んだ洗浄水Wによって食器2の表面および裏面に付着した汚れである付着物(残飯、残汁等の残滓)が除去される。そのカーテン状の洗浄水Wによって生じる各間隙75の大きさは略等しく、洗浄水Wが入り込んで食器2の汚れを除去するのに十分な大きさである。間隙75がわずかな大きさであっても洗浄水Wが入り込めば浸漬効果によって食器2の汚れが除去される。
なお、すべての食器2に関して隣り合う食器2間に間隙75が生じるとあるが、ここでいう「すべて」には厳密な意味でのすべてのほか、略すべての意味が含まれる。すなわち例えば隣り合う食器2間に残飯等が付着しているために、洗浄用の間隙75が生じにくいことがある。この場合には、2番目以降の少なくともいずれかの洗浄ノズル73の噴射口部72からの洗浄水Wによってその隣り合う食器2間に間隙75が生じることとなる。
このようにして食器カゴ1の移動方向に並ぶ複数の洗浄ノズル73から噴射されるカーテン状の洗浄水Wによって洗浄作業が繰り返し順次行なわれる。
なお、例えば図示しないが、食器重ね方向が食器カゴ1の移動方向と一致するように、食器カゴ1を食器洗浄装置3内に投入して、食器洗浄を行なうようにしてもよい。
そして、このような食器カゴ1によれば、従来の食器カゴとは異なり例えば扉およびフック機構等を何ら操作することなく、移動棒38を上方視で収納空間部11内の食器2と重なり合わない第1位置に位置させた状態で、食器出入用開口部16を利用して収納空間部11に対して食器2の出し入れを容易に行なうことができる。
また、移動棒38は食器カゴ1の通常姿勢状態から洗浄姿勢状態への変更の際に上対向棒22に沿って第1位置から第2位置まで自重で下方スライドするため、移動棒38を直接に移動操作する必要がなく、しかも、食器洗浄時には第2位置に位置した移動棒38と固定棒34,35とにて立ち姿勢の食器2の上下部を支持でき、食器2の収納空間部11外への移動および食器2の転倒等を確実に規制でき、適切な洗浄作業ができる。
さらに、食器2を収納する収納空間部11は、平面視で食器2の外形寸法と略同じ大きさの空間であり、食器カゴ1内には食器2を収納する収納空間部11以外に余分な空間がほとんどなく、食器カゴ1がコンパクトであるから、このコンパクトな食器カゴ1自体の収納スペースを容易に確保できる。
なお、移動棒38は、図1に示すような左右方向中間部で折り曲げられていない左右方向長手状のものには限定されず、例えば図11に示すように、図1に示す場合に比べて食器出入用開口部16が大きくなるように、左右方向中間部の複数箇所、例えば4箇所で折り曲げられた左右方向長手状のものでもよい。
つまり、図11に示す移動棒38は、左右方向に沿った3つの棒部38a,38a,38bと、左右方向に対して傾斜した2つの傾斜棒部38c,38cとにて構成されている。移動棒38の中間部の棒部38bが枠体10の前面から突出し前規制部47よりも前方に位置し、この棒部38bと左右両側の傾斜棒部38c,38cとにて区画された空間部分80が食器出入用開口部16の増大部分である。
そして、この図11に示す移動棒38を用いた場合には、図1に示す移動棒38を用いた場合に比べて、食器出入用開口部16が空間部分80をもって増大するため、例えば空間部分80に手を入れて鍔部2bを簡単に把持すること等が可能となり、よって、収納空間部11に対する食器2の出し入れをより一層容易に行なうことができる。
また、上規制部31は、固定上規制体32および移動上規制体33を有するものには限定されず、少なくとも移動上規制体33を有するものであればよく、例えば略細長板状の移動上規制体のみを有し、食器洗浄時に移動上規制体のみで立ち姿勢の食器2の上下方向中央部を支持して食器2を移動規制するようにしてもよい。
さらに、食器カゴ1は、1つの収納空間部11を有した構成には限定されず、複数、例えば左右2つの収納空間部を有した構成等でもよい。
さらに、食器2は、略矩形状(多角形状)のトレイ(皿)には限定されず、略円形状のトレイ、或いは略円形状や多角形状の椀等でもよく、収納対象物である食器2の種類は任意である。
なお、スライド可能にしている移動棒38の両端部が上対向棒22の外周を覆うように環状に形成された構成には限定されず、移動棒38が上対向棒22から外れなければ、移動棒38の両端部をそれぞれ鋭角に折り曲げた状態に形成してもよい。
1 食器カゴ
2 食器
3 食器洗浄装置
11 収納空間部
13 移動用空間
14 余地
16 食器出入用開口部
22 棒状部である上対向棒
31 上規制部
33 移動上規制体
41 下規制部
46 前規制部
51 後規制部
61 取手部

Claims (3)

  1. 複数の食器を収納したまま食器洗浄装置に投入される食器カゴであって、
    前記食器洗浄装置による食器洗浄時に食器を食器重ね方向に移動させるための移動用空間となる余地を残して複数の食器が上下方向に重ねられて収納される収納空間部と、
    この収納空間部の上面を上方に向って開口させ、前記収納空間部に対して食器の出し入れをするための食器出入用開口部と、
    この食器出入用開口部に臨んで位置する上規制部と、
    前記収納空間部の下面に配設され、前記収納空間部に上下方向に重ねられて収納された複数の食器を下方から支持する下規制部と、
    前記収納空間部の前面に配設され、前記収納空間部に上下方向に重ねられて収納された複数の食器との当接により食器の前方への移動を規制する前規制部と、
    前記収納空間部の後面に配設され、前記収納空間部に上下方向に重ねられて収納された複数の食器との当接により食器の後方への移動を規制する後規制部とを備え、
    前記食器洗浄装置による食器洗浄時には、前記上規制部が上面側に位置した通常姿勢状態から前記上規制部が後面側に位置するように90度回転した洗浄姿勢状態に変更され、この洗浄姿勢状態時には、前記後規制部が前記収納空間部に収納された複数の食器を下方から支持し、前記上規制部が前記収納空間部に収納された複数の食器のうちの後方端の食器との当接により食器の後方への移動を規制し、前記下規制部が前記収納空間部に収納された複数の食器のうちの前方端の食器との当接により食器の前方への移動を規制するようになっており、
    前記上規制部は、通常姿勢状態時には上方視で前記収納空間部内の食器と重なり合わない第1位置に位置しかつ洗浄姿勢状態時には後方視で前記収納空間部内の食器と重なり合う第2位置に位置する移動上規制体を有し、
    前記移動上規制体は、通常姿勢状態から洗浄姿勢状態への変更の際に、前記第1位置から前記第2位置まで自重によって移動する
    ことを特徴とする食器カゴ。
  2. 互いに離間対向し、移動上規制体が移動可能に架設された左右1対の棒状部を備え、
    前記移動上規制体は、通常姿勢状態から洗浄姿勢状態への変更の際に、前記棒状部に沿って第1位置から第2位置まで自重によって移動する
    ことを特徴とする請求項1記載の食器カゴ。
  3. 棒状部に設けられた左右1対の取手部を備え、
    前記移動上規制体は、通常姿勢状態から洗浄姿勢状態への変更の際に、前記棒状部に沿って第1位置から前記取手部との当接位置である第2位置まで自重によって移動する
    ことを特徴とする請求項2記載の食器カゴ。
JP2009160373A 2009-07-07 2009-07-07 食器カゴ Active JP5339613B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009160373A JP5339613B2 (ja) 2009-07-07 2009-07-07 食器カゴ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009160373A JP5339613B2 (ja) 2009-07-07 2009-07-07 食器カゴ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011015703A JP2011015703A (ja) 2011-01-27
JP5339613B2 true JP5339613B2 (ja) 2013-11-13

Family

ID=43593982

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009160373A Active JP5339613B2 (ja) 2009-07-07 2009-07-07 食器カゴ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5339613B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5952037B2 (ja) * 2012-03-14 2016-07-13 株式会社中西製作所 食器篭
JP6013008B2 (ja) * 2012-04-10 2016-10-25 株式会社アイホー 食器カゴ
JP6466808B2 (ja) * 2015-09-18 2019-02-06 株式会社Ihiアグリテック トレイスタンド

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002219091A (ja) * 2001-01-26 2002-08-06 Nihon Choriki 食器浸漬用食器篭
JP2005168899A (ja) * 2003-12-12 2005-06-30 Kansai Electric Power Co Inc:The 食器類収納籠
JP3975220B1 (ja) * 2006-03-24 2007-09-12 るみ 杉山 食器洗浄用籠及び食器洗浄方法
JP4919510B2 (ja) * 2007-10-03 2012-04-18 株式会社アイホー 食器カゴ
JP5388168B2 (ja) * 2008-09-17 2014-01-15 株式会社中西製作所 食器の収納具
JP4306790B1 (ja) * 2008-09-17 2009-08-05 株式会社アイホー 食器カゴ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011015703A (ja) 2011-01-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4306790B1 (ja) 食器カゴ
JP4823926B2 (ja) 食器の洗浄方法
EP3337376B1 (en) Rack and dishwasher including the same
JP3975220B1 (ja) 食器洗浄用籠及び食器洗浄方法
JP5339613B2 (ja) 食器カゴ
JP5448399B2 (ja) 食器洗浄装置
JP5487497B2 (ja) 食器洗浄装置及び洗浄籠
JP5865677B2 (ja) 食器洗浄装置および食器洗浄方法
JPH10137172A (ja) 食器篭及び食器の洗浄方法
JP6013008B2 (ja) 食器カゴ
JP4256913B1 (ja) 食器洗浄装置および食器洗浄方法
JP2008036057A (ja) 食器洗浄用籠
JP5006157B2 (ja) 食器の収納具および食器の洗浄方法、食器の洗浄装置
JP4727605B2 (ja) 食器の洗浄方法
JP2010099393A (ja) 自動洗浄機用蓋付き洗浄かご
KR101875941B1 (ko) 랙 장치 및 이를 포함하는 식기 세척기
JP2008220549A5 (ja)
JP2020171568A (ja) 食器洗浄機
JP6129505B2 (ja) 食器洗浄方法
JP5661907B2 (ja) 食器の洗浄方法
WO2014031397A1 (en) Cutlery holder
JP4819726B2 (ja) 食器の洗浄方法および食器の収納具
JP6129506B2 (ja) 食器洗浄方法
JP6661946B2 (ja) システムキッチン
JPH1014854A (ja) 給食用食器篭

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120702

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130717

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130731

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130805

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5339613

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250