JPH10137172A - 食器篭及び食器の洗浄方法 - Google Patents

食器篭及び食器の洗浄方法

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JPH10137172A
JPH10137172A JP31306596A JP31306596A JPH10137172A JP H10137172 A JPH10137172 A JP H10137172A JP 31306596 A JP31306596 A JP 31306596A JP 31306596 A JP31306596 A JP 31306596A JP H10137172 A JPH10137172 A JP H10137172A
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JP
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tableware
dishes
basket
door
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JP31306596A
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Inventor
Masanori Koyama
政則 小山
Haruhiko Tokuda
晴彦 徳田
Isamu Enomoto
勇 榎本
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Nakanishi Mfg Co Ltd
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Nakanishi Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 最初から所定の間隔を保って食器を食器篭に
収納しておく必要をなくし、食器篭の小型化や食器収容
数の増加を図る。 【解決手段】 食器収納部1bの周囲に食器4の重ね方
向に沿って複数の支持棒2を配置し、この各支持棒にそ
れぞれ複数個ずつ移動自在に保持部材3を装着し、各食
器の間にそれぞれ保持部材を介在させた状態で食器篭1
に食器を収納するようにした。洗浄時には、先頭の食器
から順次洗浄水を当てて洗浄水のエネルギーで食器を1
個ずつ食器篭の進行方向に順送りに移動させることによ
り、隣接する食器との間に必要な間隔を生じさせながら
順次洗浄を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば学校給食
のように食器やトレーなどの食器類(以下、単に食器と
いう)を大量に使用する給食現場において、使用済みの
食器を集めて収納し、洗浄装置で食器篭ごと洗浄する場
合などに適した食器篭と、この食器篭を用いた食器の洗
浄方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】使用済みの大量の食器を洗浄する方法と
しては、使用後の食器を収納した食器篭に洗浄水を噴射
して食器を食器篭ごと自動洗浄する方法が知られてお
り、このような業務用洗浄装置に適した食器篭も公知で
ある。この種の食器篭では、食器の全面に洗浄水が十分
に当たるようにするために複数個の食器を所定の間隔で
整然と収納する必要があり、各食器を間隔を保って収納
するための仕切部材が設けられている。またノズルから
噴射される洗浄水の噴射圧等によって食器が浮き上がっ
たり転倒したりしないようにする必要があり、収納され
た食器を押さえるために押さえカバーが設けられること
が多い(例えば特開平7−327911号公報参照)。
【0003】このように、複数の食器をあらかじめ所定
の間隔を保って食器篭に収納しているために、全体とし
ての所要スペースが大きくなり、あるいは一つの食器篭
に収納できる食器の個数が少なくなる。また、仕切部材
や押さえカバーで洗浄水の流れが妨げられるため洗浄効
果が低下しやすく、構造が複雑になって製造コストが高
くなるなどの問題も生じている。なお、例えば実開平3
−76555号公報には、家庭用の食器洗浄機に用いら
れる食器篭において、食器の収納間隔を2段に変化でき
るようにしたものが開示されているが、各食器を所定の
間隔で収納する点は同様であり、上述の問題は解決され
ていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明はこれらの点
に着目し、最初から所定の間隔を保って食器を収納して
おく必要はなく、収納された食器を確実に保持すると共
に、自動洗浄装置での洗浄の際に洗浄水が噴射される部
分にのみ必要な間隔を生じさせて支障なく洗浄を実施で
きるようにして、上述の問題を解決することを課題とし
てなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を達成するた
めに、この発明の食器篭では、食器収納部の周囲に食器
の重ね方向に沿って配置された複数の支持棒と、食器の
周縁を保持するためにこれらの各支持棒にそれぞれ複数
個ずつ移動自在に装着された保持部材、とを備えてお
り、保持部材の個数に対応した複数個の食器を内面を上
向きにし、且つ各食器の間にそれぞれ保持部材を介在さ
せた状態で食器収納部に重ねて収納した時に、最上部に
ある食器の上方に食器の形状と寸法に応じた所定距離だ
け食器が保持部材と共に移動できる余地を生ずるように
構成しており、このような構成により後述するような食
器の洗浄方法が可能となる。
【0006】食器篭の保持部材としては、例えば支持棒
にスライド可能に嵌挿されており、しかも食器の周縁を
保持するフランジ状の係止部を備えた形状が望ましく、
この係止部の少なくとも片面には傾斜した案内面を形成
してもよい。
【0007】上記の食器篭の全体の構造としては、例え
ば支持棒を上下方向に向けた姿勢の時に食器収納部の側
面となる部分に開き戸式の扉を設けると共に複数の支持
棒の一部をこの扉側に配置した構造とし、重ねられた複
数個の食器を扉を開いて側面から収納して扉を閉じるこ
とにより、各食器の周縁が対応する保持部材の間にそれ
ぞれ押し込まれて各食器の間に保持部材が介在している
状態で食器が収納されるような構造が採用可能である。
【0008】またこの発明の食器の洗浄方法は、上述し
たような食器篭を用い、その食器収納部に各食器の間に
保持部材が介在している状態で複数個の食器を重ねて収
納し、この食器篭を食器の内面が進行方向に向く姿勢で
洗浄水の噴射ノズルを備えた洗浄装置内を移動させ、先
頭の食器から順次洗浄水を当てることにより、洗浄水の
エネルギーによって食器を1個ずつ保持部材と共に食器
篭の進行方向に順送りに移動させ、この移動に伴って隣
接する食器との間に洗浄に必要な間隔を生じさせながら
洗浄水による洗浄を順次行うようにしている。
【0009】この発明によれば、最初から所定の間隔を
保って食器を収納しておく必要はなく、洗浄水が噴射さ
れる部分にのみ必要な間隔を生じさせることにより支障
なく洗浄できるので、食器収納に要する全体のスペース
を小さくすることができ、あるいは同一スペースの場合
にはより多くの食器を収納できる。また、収納された食
器を周囲の保持部材によって確実に保持することがで
き、仕切部材や押さえカバーが不要になるのでこれらに
よって洗浄水の流れが阻害されることがなくなり、構造
も簡単になると共に安価に製造することができるのであ
る。
【0010】
【実施の形態】次に、この発明の実施の形態について説
明する。図1はこの発明による食器篭の一例の基本的な
構造を示す側面図、図2及び図3はその斜視図及び平面
図をそれぞれ示している。
【0011】図において、1は例えば直径3〜4mmのス
テンレス線材などの金属線を組み合わせて枠1aを形成
し、この内部を食器収納部1bとした食器篭であり、図
1乃至図3は食器収納部1bを2個設けた例を示してい
る。2は支持棒、3は保持部材、4は食器であって、支
持棒2は枠1aよりも太いステンレスなどの直線状の線
材で構成されており、各食器収納部1bの外周にこの例
では4本ずつ設けられている。また保持部材3は耐久性
が高く摩擦の小さい合成樹脂、例えば高分子量ポリエチ
レンなどで形成されたもので、算盤における算盤玉のよ
うな状態で各支持棒2にそれぞれ複数個ずつ移動自在に
嵌挿されている。なお、支持棒2の一端を枠1aからは
ずせるようにしておけば、必要に応じて保持部材3を交
換することができる。
【0012】図1の右側の食器収納部1bは食器4を収
納していない状態、左側の食器収納部1bは食器4を保
持部材3の数に対応する限度いっぱいの個数だけ収納し
た状態をそれぞれ示しており、右側の食器収納部1bで
は保持部材3が直接重なった状態で全体の高さはL1に
なっている。一方左側の食器収納部1b(手前の支持棒
2と保持部材3は図示していない)では、内面を上向き
にして重ねられた各食器4の間にそれぞれ保持部材3が
介在して食器4の周縁を保持した状態であって、食器4
の厚みが加わって全体の高さL1′は右側のL1より高く
なり、その最上部には、食器4がこれを保持している保
持部材3と共に上方に少なくとも距離L2だけ移動でき
る余地が残されている。この距離L2は後述するような
洗浄の際に必要となる寸法に若干の余裕分を加えた寸法
であって、支持棒2の全長すなわち食器篭1の内寸L3
はこの距離L2を確保できるL1′+L2の寸法に選定さ
れているのである。
【0013】図1は基本的な構造しか示していないが、
この例の食器篭1には図2及び図3に示すように扉5が
設けられる。この扉5は図のように支持棒2を上下方向
に向けた姿勢で食器篭1を置いた時に食器収納部1bの
側面となる部分に設けられたもので、回転軸部5aで枠
1aに取り付けられた開き戸式のものであり、側面の2
本の支持棒2はこの扉5側に設けられている。5bは扉
5を閉じた状態に保つためのフック機構である。また、
図の姿勢の時に食器収納部1bの底面となる斜線で示し
た部分には仕切板6を設けてあり、図示してないがこの
仕切板6は食器収納部1bの上面となる部分にも同様に
設けられている。
【0014】食器4を食器篭1に収納する時は、まず保
持部材3の数に対応した個数の食器4を内面を上に向け
て重ね、扉5を開いて食器収納部1aに側面から収納し
て食器4の周縁4aが保持部材3に軽く押し当てられる
状態にして扉5を閉じる。これにより、食器4は扉5側
の支持棒2の保持部材3に押されながら、その周縁4a
が対応する保持部材3,3の間にそれぞれ押し込まれ
て、図1の左側の食器収納部1bの状態となるのであ
る。従って、従来のように食器を1枚ずつ収納する場合
と比較して収納作業は容易であり、短時間で収納するこ
とができる。また収納された食器4は周縁4aをそれぞ
れ複数個(この例では4個)の保持部材3で保持される
ので保持は確実であり、また外部からの衝撃も緩和され
て食器4が傷付いたり破損したりすることがない。
【0015】上述のような収納方法が可能となるのは、
食器4が収納されておらず保持部材3が直接重なってい
る時の保持部材3,3間のピッチと、食器4だけを重ね
た時の食器4,4間のピッチが一致するか、あるいはほ
ぼ一致している場合であり、両者のピッチの差がある程
度以上になると収納が困難になるので、両者のピッチは
なるべく一致させることが望ましい。なお、食器4が椀
のように深い形状の場合には、最下部の食器4の周縁の
位置が高くなるので、これに応じて支持棒2の最下部に
は適当なスペーサを設けたり、余分に保持部材3を装着
したりすればよい。また、両者のピッチは必ずしも同一
あるいは近い寸法である必要はなく、整数倍の関係にあ
っても差し支えないのであり、この場合には隣り合う食
器4,4の間には保持部材3が複数個ずつ入ることにな
る。
【0016】上述のように、食器篭1は支持棒2を上下
方向に向けた姿勢で食器4が収納されるが、洗浄装置内
では例えば扉5が設けられている側が上になるように9
0度回転させて横倒しにし、図1などで上になっている
側を進行方向に向けた状態、すなわち食器4の内面を進
行方向に向けた状態で搬送され、洗浄装置内を移動しな
がら噴射ノズルからの洗浄水を浴びて食器4と共に自動
洗浄されるのである。なお、一般に洗浄装置の噴射ノズ
ルは食器篭の通過位置の例えば上下にそれぞれ配置され
ており、食器篭と共に移動する食器は先頭のものから順
に洗浄水のシャワーの中を通過するようになっており、
この発明においても洗浄装置自体は従来から使用されて
いるものがそのまま利用できる。
【0017】図4及び図5は洗浄時の状態を横から見た
ものであり、図4においては上側のノズルのみを示して
ある。鎖線のノズル11は先頭の食器4(以下、便宜上
4Aとする)がノズル位置に達する前の状態、実線のノ
ズル11は食器篭1が矢印12の方向に少し移動し、相
対的にノズル11が反対方向に移動して食器4Aの真上
付近に来た時の状態をそれぞれ示している。
【0018】食器篭1の仕切板6は洗浄装置内では前後
両面に位置しており、仕切板6の内面には反射板6aを
設けてある。洗浄装置内を食器篭1が移動して仕切板6
がノズル11の下を通過すると、ノズル11から噴射さ
れる洗浄水11aは鎖線で示すように反射板6aに当た
るようになってここで反射され、食器4Aの内面に当た
る。図示してない下のノズルからの洗浄水も同様であ
り、これによって食器4Aは内面が洗浄される。
【0019】次に、食器4Aがノズル11の真下付近ま
で移動すると、洗浄水11aは食器4Aの外面にも当た
るようになり、更に移動すると外面に当たる量が増加
し、食器4Aの外面の傾斜面4bに当たった洗浄水11
は次の食器4(以下、便宜上4Bとする)に向けて反射
されるようになる。同時にこの反射で食器4Aには進行
方向、すなわち図の左方向に押す力が作用し、これを保
持している保持部材3と共に進行方向に実線で示すよう
な位置まで移動する。これによって食器4Bとの間には
一定の間隔が生ずるので、洗浄水11aは食器4Aと4
Bの間に十分に噴射されるようになり、図5に示すよう
に洗浄水11aが食器4Bから食器4Aに向けて再反射
されることも加わって、食器4Aの外面と食器4Bの内
面が洗浄される。
【0020】以後、同様に食器篭1の移動に伴って3番
目の食器4C以下にも洗浄水11aが順次当たり、洗浄
水11aのエネルギーによって食器4は1個ずつそれを
保持している保持部材3と共に食器篭1の進行方向に順
送りに移動する。そしてこの移動に伴って隣接する食器
4との間に洗浄に必要な間隔が次々に生じ、この間隔を
利用して各食器4の内外両面に十分に洗浄水を当てなが
ら順次洗浄を行い、すべての食器4が前方に移動した状
態で洗浄工程は終了する。なお最後の食器4の外面は、
ノズル11から噴射されて直接当たる洗浄水だけでな
く、後方の仕切板6の反射板6aから反射される洗浄水
も加わって十分に洗浄される。
【0021】ノズル11は各食器収納部1bごとに1個
ずつあるいは複数個ずつ設けられるが、その具体的な配
置や噴射方向などは、各食器4の内面と外面に万遍なく
洗浄水が当たって洗浄が支障なく行われると共に、1個
ずつ進行方向に順送りに移動させる力を食器4に作用さ
せることができるように、食器4の形状や大きさに応じ
て適切に選定される必要がある。
【0022】例えば、図4及び図5に例示した食器4は
深い椀状のもので比較的大きな傾斜面4bを備えている
ので、洗浄水11aを真下に向けて噴射しても食器4を
移動させる力が作用しやすいが、図1のように食器4が
平たい形状で傾斜面がほとんどない皿やトレーの場合に
は、移動させる力が加わりやすいように洗浄水11aを
やや進行方向に向けて噴射することが望ましい。また、
洗浄水11aは1本の線状に絞られた状態で噴射するよ
りも、若干広がり気味に噴射するほうが洗浄死角がなく
良好な洗浄結果を得られやすい。これらの各種の条件に
対応するため、使用される洗浄装置はノズルの配置や噴
射状態を適宜調整できるように構成されていることが望
ましい。
【0023】上述のように、この例では支持棒2を上下
方向に向けた姿勢の食器篭1に食器4を収納するので、
食器4に残っていた残飯や残汁が収納時や運搬時にこぼ
れる可能性がない。このため、従来の食器篭のように汁
受けパンを設ける必要がなく、食器篭1は構造が簡単に
なると共に軽量化される。また、この姿勢で複数個の食
器4をまとめて収納できるので、従来のように1枚ずつ
収納する場合と比較して収納作業を容易に且つ能率的に
行うことができる。なお、場合によっては最初から食器
篭1を洗浄時の姿勢にしておき、これに上から食器を1
枚ずつ収納することももちろん可能である。
【0024】保持部材3は移動が容易であると共に、食
器収納部1bに食器4をスムーズに収納でき、収納され
た食器4を確実に保持できることが必要である。図6は
このような条件を具備した保持部材3を例示したもので
あり、支持棒2にスライド可能に嵌挿するための軸穴3
aと、フランジ状の係止部3bを備えている。図6の各
図はいずれも支持棒2を上下方向に向けて食器4を収納
した時の状態を示しており、洗浄時には図の上側が進行
方向に向くように横倒しにされる。
【0025】図6の(a)は係止部3bの下面に傾斜し
た案内面3cを形成し、これに続けて筒状部3dを設け
たものであり、食器4を収納する時に保持部材3,3間
のピッチと食器4,4間のピッチが多少異なっていて
も、食器4の周縁4aが筒状部3dまで案内面3cによ
って案内されるのでスムーズに収納される。また、洗浄
時に食器4を移動させる力が作用した場合には、係止部
3bが食器4の周縁4aに押されて共に移動する。な
お、筒状部3dの下端には係止部3bより小径の円盤状
の第2係止部3eを形成してあり、洗浄時に何らかの力
が作用して保持部材3だけが移動しようとしても第2係
止部3eが食器4の周縁4aに係止するので、保持部材
3だけが移動することはない。
【0026】図6の(b)は係止部3bを案内面のない
単なる円盤状としたものであり、食器4を収納する前の
保持部材3,3間のピッチと重ねられた食器4,4間の
ピッチが一致している場合に適した形状である。また、
(c)のように係止部3bを上下両面に案内面3cを有
する算盤玉のような形状にすれば、保持部材と食器のピ
ッチのずれがかなり大きくても食器4の収納が可能とな
る。
【0027】図6の(d)は筒状部3dと第2係止部3
eを設けないで、滑車のように外周にV溝3fを設けて
その両面を案内面3cとしたものであり、(c)と同様
に保持部材3,3と食器4,4のピッチのずれがかなり
大きくても食器4の収納が可能となる。また、他の例で
は食器4の外径が第2係止部3eに係止できる大きさで
あることが必要となるが、この(d)の形状では図示し
ているように食器4の周縁4aが案内面3cに接してさ
えいればよいので、対象となる食器4の大きさに対する
許容度が高くなって実用性が向上する。
【0028】なお、洗浄効果を妨げず、また食器にメタ
ルマークなどを生じさせないためには、食器4と保持部
材3との接触部の面積を極力小さくすることが必要であ
るが、係止部3bの傾斜した案内面3cに食器4の周縁
4aが接するような構造であれば接触部が点接触となる
ので、接触面積を小さくすることに有効である。
【0029】また、食器収納部1aに収納された状態で
各食器4,4間の間隔が小さ過ぎる場合には、洗浄水が
食器4,4間に入りにくくなって食器4を移動させる力
が小さくなる。従って食器4自体の形状が、例えば糸底
が高くて食器だけを重ねた場合に食器間に必要な間隔が
保たれるような形状であれば特に問題はないが、食器だ
けでは必要な間隔が保たれない形状の場合には、保持部
材3の筒状部3dを長くし、あるいは図6の(d)の形
状のものに更に筒状部3dを形成した形状にするなどの
手段により、保持部材3によって食器4,4間に必要な
間隔が得られるようにすることが望ましい。
【0030】なお、図1などでは食器収納部1bを2個
設けた食器篭1の例を示しているがこれは一例であり、
1個あるいは3個以上の食器収納部1bを設けたものと
することも可能である。
【0031】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明の食器篭は、食器収納部の周囲に食器の重ね方向に沿
って配置された複数の支持棒と、食器の周縁を保持する
ためにこれらの各支持棒にそれぞれ複数個ずつ移動自在
に装着された保持部材、とを備えており、保持部材の個
数に対応した複数個の食器を内面を上向きにし、且つ各
食器の間にそれぞれ保持部材を介在させた状態で食器収
納部に重ねて収納した時に、最上部にある食器の上方に
食器の形状と寸法に応じた所定距離だけ食器が保持部材
と共に移動できる余地を生ずるように構成されたもので
ある。
【0032】また、この発明の食器の洗浄方法は、上記
の食器篭の食器収納部に各食器の間に保持部材が介在し
ている状態で複数個の食器を重ねて収納し、この食器篭
を食器の内面が進行方向に向く姿勢で洗浄水の噴射ノズ
ルを備えた洗浄装置内を移動させて、先頭の食器から順
次洗浄水を当てることにより、洗浄水のエネルギーによ
って食器を1個ずつ保持部材と共に食器篭の進行方向に
順送りに移動させ、この移動に伴って隣接する食器との
間に洗浄に必要な間隔を生じさせながら洗浄水による洗
浄を順次行うようにしたものである。
【0033】従って、食器篭に最初から所定の間隔を保
って食器を収納する必要はなく、しかも洗浄時には洗浄
水が噴射される部分にのみ必要な間隔を生じさせながら
全食器を支障なく洗浄できるので、全体としての所要ス
ペースを小さくできて食器篭を小型化し、あるいは同じ
大きさであればより多くの食器を収納することが可能と
なる。また、収納された食器を周囲の保持部材によって
確実に保持することができ、仕切部材や押さえカバーが
不要でこれらによって洗浄水の流れが阻害されることが
ないので良好な洗浄効果が得られ、食器篭の構造が簡単
になると共に安価に製造することが可能となる。
【0034】また、支持棒を上下方向に向けた姿勢で食
器篭をセットしてから食器を収納でき、食器に残ってい
た残汁が収納時や運搬時にこぼれる可能性がないので、
汁受けパンが不要となり、この点で食器篭は構造が簡単
になると共に軽量化される。
【0035】また、保持部材として支持棒にスライド可
能に嵌挿され、且つ食器の周縁を保持するためのフラン
ジ状の係止部を備えたものを使用すれば食器の保持が確
実となり、また、係止部の少なくとも片面に傾斜した案
内面を形成することにより、食器の収納が容易となる。
【0036】特に、支持棒を上下方向に向けた姿勢の時
に食器収納部の側面となる部分に開き戸式の扉を設ける
と共に、複数の支持棒の一部をこの扉側に配置した構造
とした食器篭では、重ねた複数個の食器を側面から収納
して扉を閉じることにより、各食器の間に保持部材が介
在している状態で食器をまとめて収納することができる
ので、従来のように1枚ずつ収納する場合と比較して収
納作業を容易に且つ能率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による食器篭の一例の基本的な構造を
示す側面図である。
【図2】同食器篭の斜視図である。
【図3】同食器篭の平面図である。
【図4】洗浄時の状態を横から見た動作説明図である。
【図5】同じく洗浄時の状態を横から見た動作説明図で
ある。
【図6】保持部材の形状のいくつかの例を示す側面図で
ある。
【符号の説明】
1 食器篭 1b 食器収納部 2 支持棒 3 保持部材 3b 係止部 3c 案内面 4 食器 4a 周縁

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食器収納部の周囲に食器の重ね方向に沿
    って配置された複数の支持棒と、食器の周縁を保持する
    ためにこれらの各支持棒にそれぞれ複数個ずつ移動自在
    に装着された保持部材、とを備えており、保持部材の個
    数に対応した複数個の食器を内面を上向きにし、且つ各
    食器の間にそれぞれ保持部材を介在させた状態で食器収
    納部に重ねて収納した時に、最上部にある食器の上方に
    食器の形状と寸法に応じた所定距離だけ食器が保持部材
    と共に移動できる余地を生ずるように構成されているこ
    とを特徴とする食器篭。
  2. 【請求項2】 保持部材が支持棒にスライド可能に嵌挿
    されており、且つ食器の周縁を保持するためのフランジ
    状の係止部を備えている請求項1記載の食器篭。
  3. 【請求項3】 係止部の少なくとも片面に傾斜した案内
    面が形成されている請求項2記載の食器篭。
  4. 【請求項4】 支持棒を上下方向に向けた姿勢の時に食
    器収納部の側面となる部分に開き戸式の扉を設けると共
    に複数の支持棒の一部をこの扉側に配置した構造とし、
    重ねられた複数個の食器を扉を開いて側面から収納して
    扉を閉じることにより、各食器の周縁が対応する保持部
    材の間にそれぞれ押し込まれて各食器の間に保持部材が
    介在している状態で食器が収納されるように構成された
    請求項1乃至3のいずれかに記載の食器篭。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載された
    食器篭の食器収納部に各食器の間に保持部材が介在して
    いる状態で複数個の食器を重ねて収納し、この食器篭を
    食器の内面が進行方向に向く姿勢で洗浄水の噴射ノズル
    を備えた洗浄装置内を移動させ、先頭の食器から順次洗
    浄水を当てることにより、洗浄水のエネルギーによって
    食器を1個ずつ保持部材と共に食器篭の進行方向に順送
    りに移動させ、この移動に伴って隣接する食器との間に
    洗浄に必要な間隔を生じさせながら洗浄水による洗浄を
    順次行うことを特徴とする食器の洗浄方法。
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Cited By (12)

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