JP2003037469A - 圧電薄膜振動子及びその周波数調整方法 - Google Patents

圧電薄膜振動子及びその周波数調整方法

Info

Publication number
JP2003037469A
JP2003037469A JP2001225517A JP2001225517A JP2003037469A JP 2003037469 A JP2003037469 A JP 2003037469A JP 2001225517 A JP2001225517 A JP 2001225517A JP 2001225517 A JP2001225517 A JP 2001225517A JP 2003037469 A JP2003037469 A JP 2003037469A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin film
piezoelectric thin
resonance frequency
layer
piezoelectric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001225517A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3984441B2 (ja
Inventor
Yuka Yamada
由佳 山田
Takehito Yoshida
岳人 吉田
Masahiko Hashimoto
雅彦 橋本
Nobuyasu Suzuki
信靖 鈴木
Toshiharu Makino
俊晴 牧野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2001225517A priority Critical patent/JP3984441B2/ja
Priority to US10/202,892 priority patent/US20030020365A1/en
Publication of JP2003037469A publication Critical patent/JP2003037469A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3984441B2 publication Critical patent/JP3984441B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/15Constructional features of resonators consisting of piezoelectric or electrostrictive material
    • H03H9/17Constructional features of resonators consisting of piezoelectric or electrostrictive material having a single resonator
    • H03H9/171Constructional features of resonators consisting of piezoelectric or electrostrictive material having a single resonator implemented with thin-film techniques, i.e. of the film bulk acoustic resonator [FBAR] type
    • H03H9/172Means for mounting on a substrate, i.e. means constituting the material interface confining the waves to a volume
    • H03H9/173Air-gaps
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H3/00Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of impedance networks, resonating circuits, resonators
    • H03H3/007Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of impedance networks, resonating circuits, resonators for the manufacture of electromechanical resonators or networks
    • H03H3/02Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of impedance networks, resonating circuits, resonators for the manufacture of electromechanical resonators or networks for the manufacture of piezoelectric or electrostrictive resonators or networks
    • H03H3/04Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of impedance networks, resonating circuits, resonators for the manufacture of electromechanical resonators or networks for the manufacture of piezoelectric or electrostrictive resonators or networks for obtaining desired frequency or temperature coefficient
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H3/00Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of impedance networks, resonating circuits, resonators
    • H03H3/007Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of impedance networks, resonating circuits, resonators for the manufacture of electromechanical resonators or networks
    • H03H3/02Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of impedance networks, resonating circuits, resonators for the manufacture of electromechanical resonators or networks for the manufacture of piezoelectric or electrostrictive resonators or networks
    • H03H3/04Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of impedance networks, resonating circuits, resonators for the manufacture of electromechanical resonators or networks for the manufacture of piezoelectric or electrostrictive resonators or networks for obtaining desired frequency or temperature coefficient
    • H03H2003/0414Resonance frequency
    • H03H2003/0421Modification of the thickness of an element
    • H03H2003/0428Modification of the thickness of an element of an electrode

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧電薄膜振動子において、共振周波数を高い
精度で微調整することができ、それによって良好な共振
特性を得ること。 【解決手段】 圧電薄膜振動子の最上層部に周波数調整
層18’を形成し、調整層に励起エネルギーを照射する
ことによりその一部を漸減することによって共振周波数
を調整することを特徴とする。また、圧電薄膜振動子の
最上層部に超微粒子を漸増しつつ堆積することによって
共振周波数を調整することを特徴とする。これにより、
共振周波数を微小単位で精度よく調整することで、共振
周波数を正確に合わせ込むことができ、良好かつ安定な
共振特性を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電薄膜振動子及
びその周波数調整方法に関するものであり、特に、高周
波用圧電デバイスに利用され得る良好な共振特性を得る
ことのできる、圧電薄膜振動子及びその周波数調整方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ジルコン酸チタン酸鉛(PZT:Pb
(Zr,Ti)O3 )、酸化亜鉛(ZnO)、ニオブ酸リ
チウム(LiNbO3 )等の圧電体化合物は、薄膜化し
てその圧電特性を利用して、圧電振動子、圧電フィル
タ、表面波フィルタ、圧電センサ、アクチュエータ等の
各種圧電デバイスに広く応用されている。特に、近年の
半導体技術の進歩による電子部品の集積化及び小型化に
伴い、圧電体デバイスも小型化、薄膜化に対する需要が
強く、数多くの研究がなされている。
【0003】このような圧電薄膜振動子を製造する場
合、機械的振動部を形成する際の精度等に起因して振動
子の共振周波数がばらつくため、共振周波数を一定の値
に調整する必要がある。従来の調整方法としては、第一
の方法として、上部電極の厚さを薄くして周波数を高め
る方向に調整を行い、周波数を合わせ込む方法がある。
また、第二の方法として、上部電極上に熱硬化性樹脂を
その膜厚を調整して印刷する方法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第一の
方法では、電極の厚さを薄くする工程で、電極表面を励
起することにより雰囲気酸素により電極が酸化する等の
化学反応が起こり、安定な共振特性を得ることは難し
い。これに対し、周波数調整を超高真空装置内で行う方
法もあるが、この場合、製造コストがかかるだけでな
く、電子機器における使用状態と異なる条件で調整を行
うため、高精度に共振周波数を合わせ込むことは困難で
あった。また、第二の方法では、樹脂の厚みを制御する
ことが、樹脂粘度や印刷条件の変動によって極めて困難
であり、調整精度が悪いという問題点を有している。ま
た、1回の樹脂印刷での周波数特性の変化が大きいた
め、高周波用振動子に要求される、共振周波数の±0.
1%程度の厳しい精度で調整することは不可能である。
【0005】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、圧電薄膜共振子の共振周波数を高い精度で微調整
することができ、良好かつ安定な共振特性を得ることが
できる圧電薄膜振動子及びその共振周波数調整方法を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、圧電薄膜振動
子の最上層部に周波数調整層を形成し、調整層に励起エ
ネルギーを照射することによりその一部を漸減すること
によって共振周波数を調整することを特徴とする。
【0007】また、圧電薄膜振動子の最上層部に超微粒
子を漸増しつつ堆積することによって共振周波数を調整
することを特徴とする。
【0008】本発明の請求項1に記載の発明は、基板
と、圧電体薄膜と、一対の電極と、最上層部に形成され
励起エネルギーを照射することによりその一部を漸減す
ることによって共振周波数を調整する調整層と、を備え
ていることを特徴とする圧電薄膜振動子である。
【0009】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1の圧電薄膜振動子において、さらに、圧電体薄膜下部
の基板の一部が除去され空洞部分が形成されていること
を特徴とする圧電薄膜振動子である。
【0010】本発明の請求項3に記載の発明は、基板
と、少なくとも2種類の薄膜を積層してなる多層膜と、
圧電体薄膜と、一対の電極と、最上層部に形成され励起
エネルギーを照射することによりその一部を漸減するこ
とによって共振周波数を調整する調整層と、を備えてい
ることを特徴とする圧電薄膜振動子である。
【0011】ここで、請求項4記載のように、多層膜を
構成する1種類の薄膜が、圧電体薄膜と同じ組成の薄膜
であることが好適である。
【0012】以上の構成により、正確に共振周波数の調
整された圧電薄膜振動子を得ることができる。
【0013】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
1から4のいずれかに記載の圧電薄膜振動子において、
調整層の組成が、圧電体薄膜と同じ組成である圧電薄膜
振動子である。この構成により、製造プロセスの簡略化
を図ることができる。
【0014】本発明の請求項6に記載の発明は、基板
と、圧電体薄膜と、一対の電極と、最上層部に共振周波
数を調整するように形成された超微粒子層と、を備えて
いることを特徴とする圧電薄膜振動子である。
【0015】本発明の請求項7に記載の発明は、請求項
6の圧電薄膜振動子において、さらに、圧電体薄膜下部
の基板の一部が除去され空洞部分が形成されていること
を特徴とする圧電薄膜振動子である。
【0016】本発明の請求項8に記載の発明は、基板
と、少なくとも2種類の薄膜を積層してなる多層膜と、
圧電体薄膜と、一対の電極と、最上層部に共振周波数を
調整するように形成された超微粒子層と、を備えている
ことを特徴とする圧電薄膜振動子である。
【0017】ここで、請求項9記載のように、多層膜を
構成する1種類の薄膜が、圧電体薄膜と同じ組成の薄膜
であることが好適である。
【0018】以上において、請求項10記載のように、
超微粒子層が、タングステン、モリブデン、アルミニウ
ム、チタン等の金属から構成されることが望ましい。
【0019】以上の構成により、正確に共振周波数の調
整された多層膜振動子を得ることができる。
【0020】本発明の請求項11に記載の発明は、請求
項1から10のいずれかに記載の圧電薄膜振動子を用い
たフィルタである。以上の構成により、優れた特性を有
するフィルタを実現することができる。
【0021】本発明の請求項12に記載の発明は、圧電
薄膜振動子の最上層部に周波数調整層を形成する工程
と、形成された調整層を、励起エネルギーを照射するこ
とによりその一部を漸減して共振周波数を調整する工程
とを具備する共振周波数の調整方法である。
【0022】ここで、請求項13記載のように、励起エ
ネルギーとして、パルスレーザを用いることが好適であ
る。
【0023】これらの方法によれば、調整層の厚さを極
めて微小に調整することができ、正確な共振周波数の調
整が可能となる。
【0024】本発明の請求項14に記載の発明は、ター
ゲット材及び圧電薄膜振動子を反応室内に配置する工程
と、反応室に一定圧力で雰囲気ガスを導入しながら、前
記ターゲット材にビーム光を照射することにより励起
し、脱離した前記ターゲット材に含まれる物質を前記圧
電薄膜振動子の最上層に堆積して超微粒子層を形成する
工程とを具備する共振周波数の調整方法である。
【0025】ここで、請求項15記載のように、前記雰
囲気ガスの圧力が、0.01〜10Torrの範囲であ
ることが望ましい。
【0026】これらの方法によれば、レーザ照射により
ターゲットから射出した物質(主に原子・イオン・クラ
スター)と雰囲気ガスとの相互作用(衝突、散乱、閉じ
込め効果)の最適化により、高純度雰囲気で超微粒子を
好適に形成することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1から図4を用いて説明する。 (実施の形態1)以下、本発明の圧電薄膜振動子の原理
的な構成及びその周波数調整方法を、図1及び図2を用
いて詳細に説明する。
【0028】本実施の形態においては、圧電体薄膜とし
てAlN薄膜を用いた圧電薄膜振動子について説明す
る。
【0029】図1は、圧電薄膜振動子の構造の断面図で
ある。図1において、11は(100)シリコン(S
i)基板、12及び13はSi基板11の両面に形成さ
れたシリコン窒化膜からなる絶縁層、14はSi基板1
1に形成された空隙領域、15は金(Au)薄膜からな
る下部電極、16はAlNからなる圧電体薄膜、17は
Au薄膜からなる上部電極、18はAlN薄膜からなる
調整層である。
【0030】以上の構成を有する圧電薄膜振動子におい
て、下部電極15および上部電極17を介して圧電薄膜
振動子に電界を印加すると、圧電体薄膜16の下部電極
15および上部電極17に挟まれた部分が厚み方向に振
動する。この時、圧電体薄膜16の下部に空隙領域14
が形成されていることにより、下部への圧電損失が生じ
ることなく、効率的に圧力/電気変換動作を行うことが
できる。
【0031】なお、ここでは、絶縁層12及び13とし
てシリコン窒化膜を用いたが、酸化シリコン、酸化マグ
ネシウム、窒化チタン、酸化アルミニウム等の薄膜を用
いることができる。また、下部電極15及び上部電極1
7としてAu薄膜を用いたが、タングステン(W)、モ
リブデン、白金、アルミニウム、チタン/白金、クロム
/金、チタン/クロム等を用いることができ、下部電極
15と上部電極17が異なる薄膜を用いてもよいことは
いうまでもない。さらに、圧電体薄膜16及び調整層1
8として、AlN薄膜を用いたが、ZnO、PZT、B
aTiO3 、LiNbO3 、KNbO3 、及びLiTa
3 薄膜等の多元系の圧電体酸化物を用いることも可能
である。
【0032】また、ここでは、調整層18として、圧電
体薄膜16と同じAlN薄膜を用いたが、圧電体薄膜1
6とは異なる薄膜で、窒化シリコン、酸化シリコン、酸
化マグネシウム、窒化チタン、酸化アルミニウム等の薄
膜を用いてもよい。
【0033】次に、以上のように構成された圧電薄膜振
動子の製造方法及び周波数調整方法について、図2を用
いて具体的に説明する。まず、Si基板11の両面に、
CVD法によりシリコン窒化膜よりなる絶縁層12及び
13を形成する。次に、絶縁層12上にレジスト層21
を形成し、さらに写真製版法を用いて開口22をレジス
ト層21に形成する(図2(a))。このようにして形
成したレジスト層21をエッチングマスクとして、圧電
体薄膜を堆積する位置のSi基板11の上面部を異方性
エッチングすることにより、空隙領域14を形成する
(図2(b))。なお、こうして空隙領域14を形成し
た後、レジスト層21を除去しておく。次に、蒸着法等
で下部電極15としてAu薄膜を選択的に形成し、その
上に、圧電体薄膜16としてスパッタリング法でAlN
薄膜を形成し、さらにその圧電体薄膜16上に、上部電
極17としてAu薄膜を蒸着法等で形成する。そして、
さらに、調整層18’としてAlN薄膜をスパッタリン
グ法で形成する(図2(c))。その後調整層18’と
して形成された層の厚みを、圧電薄膜振動子の共振周波
数を調整するべく、適切な厚み寸法になるように余分な
部分を除去して完成された調整層18とすることにより
(図2(d))、圧電薄膜振動子が製造される。
【0034】なお、ここでは、圧電体薄膜16及び調整
層18’の形成にスパッタリング法を用いたが、CVD
法、レーザアブレーション法等を用いてもよい。
【0035】次に、本発明の圧電薄膜振動子の周波数調
整方法について述べる。共振周波数の調整は、上記調整
層18’にパルスレーザ等を照射して生じるアブレーシ
ョンを用いて除去する。なお、レーザアブレーション法
とは、高いエネルギー密度(パルスエネルギー:0.1
J/cm2 程度又はそれ以上)のレーザ光をターゲット
材に照射し、被照射ターゲット材表面を溶融・脱離させ
る方法である。
【0036】この方法の特徴は、レーザ光の透過性によ
り、種々のガス種、広い範囲のガス圧条件下での除去が
可能であることが挙げられる。また、この特性は融点・
蒸気圧にあまり依存しないので、レーザアブレーション
プロセスは、従来の熱平衡プロセス技術では困難とされ
ていた、融点・蒸気圧の異なる材料を同時に処理するこ
とが可能である。
【0037】具体的には、調整層18’に対して、大気
中でパルスレーザ光23を照射する。ここでは、アルゴ
ン弗素(ArF)エキシマレーザ(波長:193nm、
パルス幅:12ns、エネルギー密度:1J/cm2
繰返し周波数:10Hz)を用いた。このとき、調整層
18’表面でレーザアブレーション現象が発生し、その
一部が除去される。照射するレーザ光のパルス数を増や
し、除去量を増やすことによって調整層18’の厚みを
漸減して共振周波数を連続的に上昇するように変化させ
ていき、調整層18として所望の共振周波数に合わせ込
めばよい(図2(d))。
【0038】上記実施例によれば、圧電体薄膜16及び
上部電極17の構造を変化させることなく、共振周波数
の調整が可能となる。また、上部電極17の上に形成さ
れた調整層18が保護層として働くため、電極の酸化等
の化学変化による質量の変化を考慮する必要もない。さ
らに、共振周波数の調整は、電子機器における使用状態
と同じ条件で、大気中で連続的に行うことができ、1パ
ルスでの除去量も少ないため微調整が可能であり、極め
て正確に共振周波数を合わせ込むことができる。
【0039】なお、ここでは大気中で除去を行っている
が、除去個所付近に窒素ガス等の不活性ガスを吹き付け
ることが有効である。これにより、除去個所の化学反応
を防ぐとともに、除去された物質が再付着することを防
ぐことができる。
【0040】以上述べてきたように、本実施の形態の圧
電薄膜振動子の周波数調整方法により、共振周波数を正
確に合わせ込むことができた。この方法を用いれば、真
空装置を必要とすることも無いため、製造工程の簡略化
と低コスト化を図ることができる。また、電子機器にお
ける使用状態と同じ条件で、大気中で連続的に共振周波
数の調整を行うことができ、1パルスでの除去量も少な
いため微調整が可能であり、極めて正確に共振周波数を
合わせ込むことができる。したがって、以上により得ら
れた圧電薄膜振動子により、従来にない高周波用フィル
タの実現が可能となる。また、本実施の形態で得られた
共振周波数調整された圧電薄膜振動子は、圧電フィル
タ、表面波フィルタ、圧電センサ、アクチュエータ等の
各種圧電デバイスへの応用を図ることができる。
【0041】特に、5GHzレベル以上の高周波フィル
タになると、圧電体薄膜の膜厚はλ/2にするため、1
00nm程度の薄膜化が要求され、その膜厚精度はÅオ
ーダーが要求される。これに対しても、本実施の形態に
係る共振周波数調整方法を用いて圧電薄膜振動子の共振
周波数調整を試みた結果、正確な共振周波数が得られる
ことを確認しており、5GHzレベルに十分対応でき
る。
【0042】なお、ここでは、圧電体薄膜の下部に空隙
領域が形成されている構造の圧電薄膜振動子としている
が、空隙領域を形成する代わりに、圧電体薄膜と基板と
の間に、少なくとも2種類の薄膜を積層してなる多層膜
が形成されている構造の圧電薄膜振動子においても、同
様に正確な共振周波数の調整ができる。この場合、多層
膜の組み合わせとしては、音響インピーダンスが高い材
料(Al2 3 、TiO2 、Ag等)と低い材料(Si
2 、Si、Al等)の組み合わせが好ましい。さら
に、多層膜を構成する薄膜の一つを圧電体薄膜と同じ組
成とすれば、使用する薄膜の種類を少なくすることがで
きる。
【0043】また、ここでは、圧電性薄膜の厚み方向の
振動モードを利用した圧電薄膜振動子を用いたが、圧電
性薄膜の拡がり方向の振動モードを利用する圧電薄膜振
動子や、圧電性薄膜の曲げ振動モードを利用する圧電薄
膜振動子においても同様に、正確な共振周波数の調整が
できる。
【0044】(実施の形態2)以下、本発明の他の圧電
薄膜振動子の原理的な構成及びその周波数調整方法を、
図3を用いて詳細に説明する。
【0045】図3は、圧電薄膜振動子の構造の断面図で
ある。図3において、11から17までの構成は、実施
の形態1で述べた図1と同様である。31は、上部電極
17の上に形成されたタングステン(W)からなる超微
粒子層である。
【0046】なお、ここでは、超微粒子層としてWを用
いたが、モリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)、
チタン(Ti)等の金属材料を用いることができる。次
に、以上のように構成された圧電薄膜振動子の製造方法
及び共振周波数調整方法を述べる。上部電極17を形成
するまでの製造方法は、実施の形態1で図2を用いて述
べた方法と同様である。
【0047】次に、本発明の圧電薄膜振動子の共振周波
数調整方法について述べる。共振周波数の調整は、超微
粒子層31の形成により行う。超微粒子層31を形成す
る方法として、本実施の形態では、希ガス(Ar,He
等)雰囲気中におけるレーザアブレーションを用いる。
【0048】この方法の特徴は、非熱平衡性プロセスで
あることから、空間的・時間的選択励起が可能であるこ
とが挙げられる。特に、空間的選択励起性を有すること
から、従来の熱プロセスやプラズマプロセスにおいては
反応槽のかなり広い領域あるいは全体が熱やイオンに晒
されるのに対し、必要な物質源のみを励起することがで
きるので、不純物混入が抑制されたクリーンなプロセス
となる。したがって、不純物の混入・組成・結晶性等が
制御された超微粒子の作製に適している。また、このレ
ーザアブレーションプロセスは、実施の形態1でも述べ
たように、レーザ光の透過性により、種々のガス種、広
い範囲のガス圧条件下での堆積が可能である。さらに、
この特性は融点・蒸気圧にあまり依存しないので、レー
ザアブレーションプロセスは、従来の熱平衡プロセス技
術では困難とされていた、融点・蒸気圧の異なる材料を
同時に処理(蒸発・堆積)することが可能である。
【0049】図4は、本発明の超微粒子形成方法に使用
する超微粒子形成装置を示す図である。ここでは、金属
ターゲットを用いてレーザアブレーションを行うことに
より、超微粒子を形成する場合について説明する。
【0050】図4において、101はターゲットが配置
される金属製の反応室を示す。反応室101の底部に
は、反応室101内の空気を排気して反応室101内を
超真空にする超真空排気系102が設けられている。反
応室101には、反応室101へ雰囲気ガスを供給する
ガス導入ライン104が取り付けられている。このガス
導入ライン104には、反応室101へ供給する雰囲気
ガスの流量を制御するマスフローコントローラ103が
取り付けられている。また、反応室101の底部には、
反応室101内の雰囲気ガスを排気するガス排気系10
5が設けられている。
【0051】反応室101内には、ターゲット107を
保持するターゲットホルダー106が配置されている。
このターゲットホルダー106には、回転シャフトが取
り付けられており、この回転シャフトが図示しない回転
制御部の制御で回転することにより、ターゲット107
が回転するようになっている。このターゲット107の
表面に対向するようにして、上部電極まで形成された圧
電薄膜振動子109が配置されている。この圧電薄膜振
動子109には、レーザ光の照射により励起されたター
ゲット107から脱離・射出された物質が堆積される。
なお、ここでは、ターゲットとして、W金属ターゲット
を用いる。
【0052】反応室101の外側には、ターゲット10
7にエネルギービームとしてのレーザ光を照射するパル
スレーザ光源108が配置されている。反応室101の
上部には、レーザ光を反応室101内に導入するレーザ
導入窓110が取り付けられている。パルスレーザ光源
108から出射したレーザ光の光路上には、レーザ光源
108から近い順にスリット111、レンズ112、及
び反射鏡113が配置されており、パルスレーザ光源1
08から出射したレーザ光がスリット111により整形
され、レンズ112で集光され、反射鏡113で反射さ
れて、レーザ導入窓110を通って反応室101内に設
置されたターゲット107に照射されるようになってい
る。
【0053】上記構成を有する超微粒子製造装置におけ
る動作について説明する。反応室101の内部を、ター
ボ分子ポンプを主体とする超高真空排気系102により
到達真空1.0×10-8 Torr程度まで排気した
後、マスフローコントローラ103を経由して、ガス導
入ライン104より、Heガスの導入を行う。ここで、
ドライロータリーポンプもしくは高圧用ターボ分子ポン
プを主体としたガス排気系105の動作と連動すること
により、反応室101内の希ガス圧力を、0.1〜10
Torr程度の範囲の一圧力値に設定する。
【0054】この状態で、自転機構を有するターゲット
ホルダー106に配置された、純度:5NのWターゲッ
ト107の表面に対して、パルスレーザ光源108から
レーザ光を照射する。ここでは、QスイッチパルスN
d:YAGレーザの2倍高調波(波長:532nm、パ
ルス幅:5ns、パルスエネルギー:300mJ、繰返
し周波数:10Hz)を用いた。このとき、Wターゲッ
ト107表面では、レーザアブレーション現象が発生
し、イオンあるいは中性粒子(原子、クラスター)が脱
離し、主にターゲット法線方向にクラスターレベルの大
きさを維持して、射出して行く。そして、脱離物質は、
雰囲気希ガス原子と衝突することにより、飛行方向が乱
雑になるとともに、運動エネルギーが雰囲気に散逸さ
れ、空中での会合と凝集が促進される。この結果、粒径
数nmから数十nmの超微粒子に成長しつつ、約3cm
離れて対向した圧電薄膜振動子109上に堆積する。な
お、圧電薄膜振動子、ターゲット温度とも積極的な制御
は行っていない。
【0055】なお、ここでは雰囲気ガスとして、Heガ
スを用いているが、Ar,Kr,Xe等の他の不活性ガ
スを用いてもよい。この場合、気体密度がHeガスの場
合と同等になるように圧力を設定すればよい。例えば、
雰囲気ガスとしてAr(気体密度:1.78g/l)を
用いる場合には、He(気体密度:0.18g/l)を
基準とすると0.1倍程度の圧力に設定すればよい。
【0056】以上の超微粒子堆積過程において、共振周
波数の調整は、照射するレーザ光のパルス数を増やし、
堆積超微粒子数を増やすことによって超微粒子層31の
厚みを漸増して共振周波数を連続的に減少するように変
化させていき、所望の共振周波数に合わせ込めばよい。
【0057】上記実施例によれば、圧電体薄膜16及び
電極17の構造を変化させることなく、共振周波数の調
整が可能となる。また、超微粒子の堆積レートが小さい
ため微調整が可能であり、極めて正確に共振周波数を合
わせ込むことができる。
【0058】なお、ここでは常温で超微粒子の堆積を行
っているが、結晶性向上のために、500℃以下の基板
加熱を行うことも可能である。あるいは、形成直後の超
微粒子は、結晶性が悪い、欠陥が存在する等の問題を生
じることがある。このような場合には、結晶性、純度等
の膜質向上のために、窒素雰囲気中で熱処理をすること
が有効である。この際の熱処理温度は500℃以下とす
れば、電極材料あるいは薄膜内応力による劣化を生じる
こともない。一例として、Heガス圧:5.0Torr
で形成したW超微粒子に対して、N2 ガス中で熱処理を
行った結果、結晶性の向上が確認された。
【0059】以上述べてきたように、本実施の形態の圧
電薄膜振動子の共振周波数調整方法により、共振周波数
を連続的に正確に合わせ込むことができた。この方法を
用いれば、1パルスでの堆積量が少ないため微調整が可
能であり、極めて正確に共振周波数を合わせ込むことが
できる。また、超微粒子のサイズがnmオーダーであ
り、高周波の波長(100nmオーダー)に比べて十分
に小さいため、散乱等の原因になる表面状態への影響も
無視できる。したがって、以上により得られた圧電薄膜
振動子により、従来にない高周波用フィルタの実現が可
能となる。また、本実施の形態で得られた共振周波数調
整された圧電薄膜振動子は、圧電フィルタ、表面波フィ
ルタ、圧電センサ、アクチュエータ等の各種圧電デバイ
スへの応用を図ることができる。
【0060】特に、5GHzレベル以上の高周波フィル
タになると、圧電体薄膜の膜厚はλ/2にするため、1
00nm程度の薄膜化が要求され、その膜厚精度はÅオ
ーダーが要求される。これに対しても、本実施の形態に
係る共振周波数調整方法を用いて圧電薄膜振動子の共振
周波数調整を試みた結果、正確な共振周波数が得られる
ことを確認しており、5GHzレベルに十分対応でき
る。
【0061】なお、ここでは、圧電体薄膜の下部に空隙
領域が形成されている構造の圧電薄膜振動子としている
が、空隙領域を形成する代わりに、圧電体薄膜と基板と
の間に、少なくとも2種類の薄膜を積層してなる多層膜
が形成されている構造の圧電薄膜振動子においても、同
様に正確な共振周波数の調整ができる。この場合、多層
膜の組み合わせとしては、音響インピーダンスが高い材
料(Al2 3 、TiO2 、Ag等)と低い材料(Si
2 、Si、Al等)の組み合わせが好ましい。さら
に、多層膜を構成する薄膜の一つを圧電体薄膜と同じ組
成とすれば、使用する薄膜の種類を少なくすることがで
きる。
【0062】また、ここでは、圧電性薄膜の厚み方向の
振動モードを利用した圧電薄膜振動子を用いたが、圧電
性薄膜の拡がり方向の振動モードを利用する圧電薄膜振
動子や、圧電性薄膜の曲げ振動モードを利用する圧電薄
膜振動子においても同様に、正確な共振周波数の調整が
できる。
【0063】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、圧電薄
膜振動子において、最上層部に形成された調整層に対し
励起エネルギーを照射してその一部を漸減することによ
り、あるいは最上層部に超微粒子を漸増しつつ堆積する
ことにより、共振周波数を微小単位で精度よく調整する
ことで、共振周波数を正確に合わせ込むことができ、良
好かつ安定な共振特性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る圧電薄膜振動子の
構造を示す断面図
【図2】本発明の実施の形態1に係る圧電薄膜振動子の
製造工程図
【図3】本発明の実施の形態2に係る圧電薄膜振動子の
構造を示す断面図
【図4】本発明の方法に使用する超微粒子製造装置を示
す構成図
【符号の説明】 11 シリコン基板 12、13 絶縁層 14 空隙領域 15 下部電極 16 圧電体薄膜 17 上部電極 18 調整層 21 レジスト層 22 開口 23 パルスレーザ光 31 超微粒子層 101 反応室 102 超高真空排気系 103 マスフローコントローラ 104 ガス導入ライン 105 ガス排気系 106 ターゲットホルダー 107 ターゲット 108 パルスレーザ光源 109 圧電薄膜振動子 110 レーザ導入窓 111 スリット 112 レンズ 113 反射鏡
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 雅彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 鈴木 信靖 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 牧野 俊晴 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5J108 BB04 BB07 BB08 CC11 FF01 FF11 HH04 KK05 NB03

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、圧電体薄膜と、一対の電極と、
    最上層部に形成され励起エネルギーを照射することによ
    りその一部を漸減することによって共振周波数を調整す
    る調整層とを備えていることを特徴とする圧電薄膜振動
    子。
  2. 【請求項2】 圧電体薄膜下部の基板の一部が除去され
    空洞部分が形成されていることを特徴とする請求項1記
    載の圧電薄膜振動子。
  3. 【請求項3】 基板と、少なくとも2種類の薄膜を積層
    してなる多層膜と、圧電体薄膜と、一対の電極と、最上
    層部に形成され励起エネルギーを照射することによりそ
    の一部を漸減することによって共振周波数を調整する調
    整層と、を備えていることを特徴とする圧電薄膜振動
    子。
  4. 【請求項4】 多層膜を構成する1種類の薄膜が、圧電
    体薄膜と同じ組成の薄膜であることを特徴とする請求項
    3記載の圧電薄膜振動子。
  5. 【請求項5】 調整層の組成が、圧電体薄膜と同じ組成
    であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記
    載の圧電薄膜振動子。
  6. 【請求項6】 基板と、圧電体薄膜と、一対の電極と、
    最上層部に共振周波数を調整するように形成された超微
    粒子層とを備えていることを特徴とする圧電薄膜振動
    子。
  7. 【請求項7】 圧電体薄膜下部の基板の一部が除去され
    空洞部分が形成されていることを特徴とする請求項6記
    載の圧電薄膜振動子。
  8. 【請求項8】 基板と、少なくとも2種類の薄膜を積層
    してなる多層膜と、圧電体薄膜と、一対の電極と、最上
    層部に共振周波数を調整するように形成された超微粒子
    層とを備えていることを特徴とする圧電薄膜振動子。
  9. 【請求項9】 多層膜を構成する1種類の薄膜が、圧電
    体薄膜と同じ組成の薄膜であることを特徴とする請求項
    8記載の圧電薄膜振動子。
  10. 【請求項10】 超微粒子層が、タングステン、モリブ
    デン、アルミニウム、チタン等の金属から構成される、
    請求項6から9のいずれかに記載の圧電薄膜振動子。
  11. 【請求項11】 請求項1から10のいずれかに記載の
    圧電薄膜振動子を用いたフィルタ。
  12. 【請求項12】 圧電薄膜振動子の最上層部に周波数調
    整層を形成する工程と、形成された調整層を、励起エネ
    ルギーを照射することによりその一部を漸減して共振周
    波数を調整する工程とを具備する共振周波数の調整方
    法。
  13. 【請求項13】 励起エネルギーとして、パルスレーザ
    を用いる、請求項12記載の共振周波数の調整方法。
  14. 【請求項14】 ターゲット材及び圧電薄膜振動子を反
    応室内に配置する工程と、反応室に一定圧力で雰囲気ガ
    スを導入しながら、前記ターゲット材にビーム光を照射
    することにより励起し、脱離した前記ターゲット材に含
    まれる物質を前記圧電薄膜振動子の最上層に堆積して超
    微粒子層を形成する工程とを具備する共振周波数の調整
    方法。
  15. 【請求項15】 前記雰囲気ガスの圧力が、0.01〜
    10Torrの範囲であることを特徴とする請求項14
    記載の共振周波数の調整方法。
JP2001225517A 2001-07-26 2001-07-26 圧電薄膜振動子及びフィルタ Expired - Lifetime JP3984441B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001225517A JP3984441B2 (ja) 2001-07-26 2001-07-26 圧電薄膜振動子及びフィルタ
US10/202,892 US20030020365A1 (en) 2001-07-26 2002-07-26 Piezoelectric thin film vibrator and method of adjusting its frequency

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001225517A JP3984441B2 (ja) 2001-07-26 2001-07-26 圧電薄膜振動子及びフィルタ

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006279869A Division JP2007006542A (ja) 2006-10-13 2006-10-13 圧電薄膜振動子及びその共振周波数調整方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003037469A true JP2003037469A (ja) 2003-02-07
JP3984441B2 JP3984441B2 (ja) 2007-10-03

Family

ID=19058498

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001225517A Expired - Lifetime JP3984441B2 (ja) 2001-07-26 2001-07-26 圧電薄膜振動子及びフィルタ

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20030020365A1 (ja)
JP (1) JP3984441B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006013839A (ja) * 2004-06-25 2006-01-12 Ube Ind Ltd 薄膜圧電共振器と薄膜圧電フィルタ
KR100698985B1 (ko) 2004-03-31 2007-03-26 후지쓰 메디아 데바이스 가부시키가이샤 필터 및 필터의 제조 방법
JP2007312157A (ja) * 2006-05-19 2007-11-29 Ngk Insulators Ltd 圧電薄膜共振子及び圧電薄膜共振子の共振周波数の調整方法
US7368859B2 (en) 2005-04-28 2008-05-06 Fujitsu Media Devices Limited Piezoelectric thin-film resonator and filter having the same
JP2016537875A (ja) * 2013-10-23 2016-12-01 ゼットティーイー コーポレーションZte Corporation 薄膜共振器の製造方法及び装置
CN108474764A (zh) * 2015-11-06 2018-08-31 Qorvo美国公司 声学谐振器设备和提供气密性及表面功能化的制造方法

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10162580A1 (de) * 2001-12-19 2003-07-17 Infineon Technologies Ag Piezoelektrischer Schwingkreis, Verfahren zu dessen Herstellung und Filteranordnung
US7227292B2 (en) * 2003-04-10 2007-06-05 Aviza Technologies, Inc. Methods of depositing piezoelectric films
GB0308249D0 (en) * 2003-04-10 2003-05-14 Trikon Technologies Ltd Method of depositing piezoelectric films
US7057330B2 (en) * 2003-12-18 2006-06-06 Palo Alto Research Center Incorporated Broad frequency band energy scavenger
JP5626512B2 (ja) 2010-04-27 2014-11-19 セイコーエプソン株式会社 液体噴射ヘッド、液体噴射装置および圧電素子

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56160121A (en) * 1980-05-14 1981-12-09 Murata Mfg Co Ltd Control method for resonance frequency of piezoelectric resonance plate
JPH0365046B2 (ja) * 1982-03-11 1991-10-09
JPH04324706A (ja) * 1991-04-24 1992-11-13 Seiko Epson Corp 水晶振動子の製造方法
JPH0593262A (ja) * 1991-10-02 1993-04-16 Ricoh Co Ltd 積層pzt及びその形成方法と積層pzt製造装置
JPH06293958A (ja) * 1993-04-07 1994-10-21 Sumitomo Electric Ind Ltd レーザアブレーション法を用いた成膜方法
JPH11284480A (ja) * 1998-03-27 1999-10-15 Mitsubishi Electric Corp 圧電薄膜振動子
WO1999059244A2 (de) * 1998-05-08 1999-11-18 Infineon Technologies Ag Dünnfilm-piezoresonator
JPH11340768A (ja) * 1998-05-25 1999-12-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 圧電共振子の周波数調整方法及び圧電共振子の周波数調整装置
JP2001251159A (ja) * 2000-03-08 2001-09-14 Mitsubishi Electric Corp 薄膜圧電素子及びその製造方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3766616A (en) * 1972-03-22 1973-10-23 Statek Corp Microresonator packaging and tuning
US4468582A (en) * 1982-04-20 1984-08-28 Fujitsu Limited Piezoelectric resonator chip and trimming method for adjusting the frequency thereof
US4933588A (en) * 1988-12-23 1990-06-12 Raytheon Company Higher order transverse mode suppression in surface acoustic wave resonators
US5138214A (en) * 1989-12-27 1992-08-11 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Piezoelectric transducer and method of adjusting oscillation frequency thereof
US5692279A (en) * 1995-08-17 1997-12-02 Motorola Method of making a monolithic thin film resonator lattice filter
US6114795A (en) * 1997-06-24 2000-09-05 Tdk Corporation Piezoelectric component and manufacturing method thereof
US6249074B1 (en) * 1997-08-22 2001-06-19 Cts Corporation Piezoelectric resonator using sacrificial layer and method of tuning same

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56160121A (en) * 1980-05-14 1981-12-09 Murata Mfg Co Ltd Control method for resonance frequency of piezoelectric resonance plate
JPH0365046B2 (ja) * 1982-03-11 1991-10-09
JPH04324706A (ja) * 1991-04-24 1992-11-13 Seiko Epson Corp 水晶振動子の製造方法
JPH0593262A (ja) * 1991-10-02 1993-04-16 Ricoh Co Ltd 積層pzt及びその形成方法と積層pzt製造装置
JPH06293958A (ja) * 1993-04-07 1994-10-21 Sumitomo Electric Ind Ltd レーザアブレーション法を用いた成膜方法
JPH11284480A (ja) * 1998-03-27 1999-10-15 Mitsubishi Electric Corp 圧電薄膜振動子
WO1999059244A2 (de) * 1998-05-08 1999-11-18 Infineon Technologies Ag Dünnfilm-piezoresonator
JPH11340768A (ja) * 1998-05-25 1999-12-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 圧電共振子の周波数調整方法及び圧電共振子の周波数調整装置
JP2001251159A (ja) * 2000-03-08 2001-09-14 Mitsubishi Electric Corp 薄膜圧電素子及びその製造方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100698985B1 (ko) 2004-03-31 2007-03-26 후지쓰 메디아 데바이스 가부시키가이샤 필터 및 필터의 제조 방법
US7498717B2 (en) 2004-03-31 2009-03-03 Fujitsu Media Devices Limited Resonator, filter and fabrication of resonator
JP2006013839A (ja) * 2004-06-25 2006-01-12 Ube Ind Ltd 薄膜圧電共振器と薄膜圧電フィルタ
US7368859B2 (en) 2005-04-28 2008-05-06 Fujitsu Media Devices Limited Piezoelectric thin-film resonator and filter having the same
KR100841166B1 (ko) * 2005-04-28 2008-06-24 후지쓰 메디아 데바이스 가부시키가이샤 압전 박막 공진기 및 필터
JP2007312157A (ja) * 2006-05-19 2007-11-29 Ngk Insulators Ltd 圧電薄膜共振子及び圧電薄膜共振子の共振周波数の調整方法
JP2016537875A (ja) * 2013-10-23 2016-12-01 ゼットティーイー コーポレーションZte Corporation 薄膜共振器の製造方法及び装置
CN108474764A (zh) * 2015-11-06 2018-08-31 Qorvo美国公司 声学谐振器设备和提供气密性及表面功能化的制造方法
JP2018533310A (ja) * 2015-11-06 2018-11-08 コーボ ユーエス,インコーポレイティド 音響共振器装置、ならびに気密性および表面機能化を提供する製造方法
CN108474764B (zh) * 2015-11-06 2021-12-10 Qorvo美国公司 声学谐振器设备和提供气密性及表面功能化的制造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3984441B2 (ja) 2007-10-03
US20030020365A1 (en) 2003-01-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5093943B2 (ja) 回転マグネトロンスパッタシステムを用いて圧電膜を製作する方法
US5622567A (en) Thin film forming apparatus using laser
JP3984441B2 (ja) 圧電薄膜振動子及びフィルタ
JP2005094735A (ja) 電子部品およびその製造方法
JP2007006542A (ja) 圧電薄膜振動子及びその共振周波数調整方法
JP3411124B2 (ja) 弾性表面波モジュール素子の製造方法
JP2004200843A (ja) 圧電共振素子およびその製造方法ならびに電子機器
JPWO2009072585A1 (ja) 結晶質kln膜の製造方法、半導体装置の製造方法、半導体装置
JP2002324926A (ja) 圧電体薄膜形成方法、及び圧電体薄膜の応用デバイス
JP2007119913A (ja) 複合構造物の製造方法、不純物除去処理装置、成膜装置、複合構造物、及び、原料粉
JP4192648B2 (ja) ニオブ酸カリウム単結晶薄膜の製造方法、及び表面弾性波素子の製造方法
JP2003212545A (ja) Pzt系膜体及びpzt系膜体の製造方法
JP4092900B2 (ja) 圧電体薄膜を形成したダイヤモンド基板およびその製造方法
JP2001217677A (ja) 音叉型圧電振動片及びその製造方法、その周波数調整加工装置、音叉型圧電振動子
JP2008260977A (ja) 膜形成方法
JP3506196B2 (ja) 混合固体を原料とする薄膜・粉末の製造方法
JP4014857B2 (ja) セラミック基板の製造方法
JP3945103B2 (ja) 圧電振動子と圧電振動片の周波数調整方法及び周波数調整用の加工装置
US10718735B2 (en) Gas detection method, gas detection system, and gas desorption method
JP2009141825A (ja) 大気圧プラズマを用いた水晶振動子の周波数調整方法及びそれに用いる装置
JP3916529B2 (ja) 結晶性薄膜形成方法
JP2003289162A (ja) 圧電体薄膜素子
Strunin et al. The mechanical stresses in the molybdenum films formed by magnetron sputtering on a sitall substrate
JP2005079993A (ja) 薄膜圧電共振器
JP4396119B2 (ja) 表面波装置の周波数調整方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050502

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050510

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050707

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060815

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061013

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070612

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070706

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100713

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150