JP3945103B2 - 圧電振動子と圧電振動片の周波数調整方法及び周波数調整用の加工装置 - Google Patents

圧電振動子と圧電振動片の周波数調整方法及び周波数調整用の加工装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、圧電振動片をパッケージに内蔵した圧電振動子と圧電振動片の周波数調整方法及び周波数調整用の加工装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、HDD(ハード・ディスク・ドライブ)、モバイルコンピュータ、あるいはICカード等の小型の情報機器や、携帯電話、自動車電話、あるいはページングシステム等の移動体通信機器において、これら装置の小型薄型化がめざましく、それらに用いられる圧電振動子や圧電発振器等の圧電素子もその高性能化が要求されている。
【0003】
このような圧電振動子等では、パッケージ内に圧電材料でなる圧電振動片が収容されており、この圧電振動片としては、極めて薄い板状でなる圧電材料である水晶振動片が広く使用されている。
【0004】
すなわち、このような水晶振動片は、板状の両面に金属膜でなる電極膜が所定のパターンで形成されており、この電極膜に所定の駆動電圧を印加することにより、その厚みに依存した固有の振動周波数で振動するようになっている。そして、この振動を電気的に取り出して、組み込まれる機器の所定のクロック信号等に利用している。
【0005】
図12は、このような水晶振動片1を示している。この水晶振動片1は、薄い長方形状に形成されており、図12では断面が概略的に示されている。
【0006】
水晶振動片1の表裏両面には、下地層2,2が形成されており、さらに各下地層2,2の上には、金または銀でなる電極膜3,3が形成されている。
【0007】
このような水晶振動片1の電極膜3,3にインナーリードを接続し、パッケージに収容することによって、水晶振動子を構成するようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、上述の水晶振動子では、電極膜3、3に所定の駆動電圧(駆動電圧)が印加された場合、水晶振動片1の振動周波数は、その重さ(質量)により僅かに異なる。
【0009】
このため、例えば、図12のように水晶板の両面に電極膜3,3を金属蒸着工程等にて、予め所望の周波数より低めの共振周波数となるように形成した後で、図示しないインナーリードを接続し、駆動電圧を印加して振動周波数を見ながら、ドライエッチング等の手法により、電極膜3,3の表面をエッチングすることによって、イオンビームエッチングの場合と同じように質量削減方式の周波数調整をすることができる。
【0010】
しかしながら、このような方法では、圧電振動子等の圧電素子の性能に応じてより高い周波数に合わせこむ必要が生じた場合に、高周波帯になるにつれて電極膜の質量変化に対する周波数変化率が大きくなるという問題があった。
【0011】
例えば図13に示すように、周波数合わせ込みの中心値Cに対して、個々の水晶振動片1の周波数のずれによるばらつきが多くなり、製造効率が低下するという問題があった。
【0012】
本発明の目的は、以上の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、エッチングによる周波数調整における周波数のずれ量を小さくして、精密に周波数調整できる方法を提供し、あわせて、このようにして調整される高品質の圧電振動子と圧電振動片の周波数調整方法及び周波数調整用の加工装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、本発明にあっては、板状の圧電材料の両面に金属膜による電極を形成し、この電極に駆動電圧を印加することで、所定の振動を行う圧電振動片の前記金属膜を質量削減方式にて周波数調整する方法であって、前記圧電振動片の両面に先ず前記電極を構成する金属膜よりもエッチングレートが低い金属により下地層を形成し、この下地層の上に前記電極を構成する金属膜を形成し、前記電極を構成する金属膜をプラズマエッチングすることにより粗調を行い、次いで、前記圧電振動片を加熱処理して、前記下地層金属を、電極膜を構成する金属膜内及びその最表面に拡散させ、次いで、この下地層金属が拡散された電極膜をプラズマエッチングすることにより微調を行うようにした、圧電振動片の周波数調整方法により、達成される。
【0014】
上記の構成によれば、板状の圧電材料で形成する圧電振動片の両面には、電極膜を形成する前に金属の下地層が設けられる。そして、電極膜を形成後に、この電極膜に対してエッチングにより、従来と同じエッチングレートで周波数調整としての粗調が行われる。この粗調処理後に、加熱処理すると、下地層の金属が電極膜を構成する金属膜内及びその最表面に拡散する。この場合、拡散する下地層金属は電極を構成する金属膜よりもエッチングレートが低い金属が使用されていることから、これにより電極膜のエッチングレートが低下し、その後、従来よりも低いエッチングレートにより、微調として比較的調整幅の小さな周波数調整がされる。
【0015】
これにより、所望の周波数に精密にあわせこむことが可能となる。
【0016】
本発明は、前記下地層がクロム(Cr)またはニッケル(Ni)により形成されていることを特徴とする。
【0017】
上記の構成によれば、下地層としてクロム(Cr)またはニッケル(Ni)を選択すると、クロムやニッケルは従来より電極膜を形成するための下地層として使用されているので、従来の製造工程を利用して、比較的容易に上記の目的の下地層を設けることができる。
【0018】
本発明は、前記プラズマエッチングは、アルゴン(Ar)イオンによるプラズマエッチングにより行われることを特徴とする。
【0019】
上記の構成によれば、微調レートが低くなるため加工精度が向上する。
【0020】
本発明は、前記加熱処理が、高温アニール処理により行われることを特徴とする。
【0021】
上記の構成によれば、真空炉または雰囲気炉を用いると、粗調と微調の工程の間に容易に加熱処理工程を設けることができ、炉内の限られた空間にて処理するので、温度設定などの制御がし易い。
【0022】
本発明は、前記加熱処理が、プラズマ放電による局所加熱により行われることを特徴とする。
【0023】
上記の構成によれば、粗調もしくは微調のエッチング処理設備を利用して、粗調と微調の工程の間に容易に加熱処理工程を設けることができる。
【0026】
また、上記目的は、本発明にあっては、圧電振動片を真空チャンバー内で一方向に送る手段と、この搬送される圧電振動片の電極膜に対して、イオン化された粒子を照射する粗調用の照射手段と、この粗調用の照射手段の後段に配置されており、粗調後の圧電振動片を加熱処理する手段と、加熱処理後の圧電振動片に対して、イオン化された粒子を照射する微調用の照射手段とを備える加工装置であって、前記加熱処理は、圧電振動片に形成された下地層を、前記下地層上に形成された電極膜を構成する金属膜内およびその最表面に拡散させるまで加熱圧電振動片の加工装置により、達成される。
【0027】
上記の構成によれば、加工装置の粗調と微調を行う各照射手段の間に加熱手段を設けるだけで、微調工程にて従来よりも低いエッチングレートにより、比較的調整幅の小さな周波数調整を行うことができる加工装置を得ることができる。
【0028】
本発明は、加熱手段が、圧電振動片に形成された下地層を、前記下地層上に形成された電極膜を構成する金属膜内およびその最表面に拡散させる程度に高温の真空炉であることを特徴とする。
【0029】
本発明は、前記加熱手段が、前記圧電振動片に対して、局所的にプラズマを照射する手段であることを特徴とする。
【0030】
本発明は、前記粗調用の照射手段及び微調用の照射手段が、イオン化されたアルゴン(Ar)ガスを照射する構成としたことを特徴とする。
【0031】
【発明の実施の形態】
図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
【0032】
図1は、本発明による周波数調整方法の概略説明図である。
【0033】
図1(a)は、圧電振動片の周波数調整方法の第1の方法を示しており、図1(b)は、圧電振動片の周波数調整方法の第2の方法を示している。
【0034】
先ず、第1の方法について説明すると、圧電材料としての例えばごく薄い水晶振動片1の表裏両面には、下地層2,2が形成されており、さらに各下地層2,2の上には、金または銀でなる電極膜3,3が形成されている。
【0035】
このような水晶振動片1を、矢印Aの方向に送る手段と、この水晶振動片1のエッチングすべき面に対向して設けられ、電極膜3にイオン化された粒子を照射する粗調用の照射手段5と、この粗調用の照射手段5よりも後段で、圧電振動片1を高温で加熱するための真空アニール炉4と、この真空アニール炉4よりも後段に配置され、加熱処理された水晶振動片1に対してイオン化された粒子を照射する微調用の照射手段6とにより、周波数調整する方法である。
【0036】
また、第2の方法は、図1(b)に示されているように、水晶振動片1を、矢印Aの方向に送る手段と、この水晶振動片1のエッチングすべき面に対向して設けられ、電極膜3にイオン化された粒子を照射する粗調用の照射手段5と、この粗調用の照射手段5よりも後段で、図示するように、水晶振動片1に対して、局所的にプラズマ放電を行い加熱する手段と、この加熱手段よりも後段に配置され、加熱処理された水晶振動片1に対してイオン化された粒子を照射する微調用の照射手段6とにより、周波数調整する方法である。
【0037】
これらの各方法による周波数調整を行う加工装置については、後で詳しく説明する。
【0038】
図2は、本発明の実施形態による圧電振動子の構成例を示している。
【0039】
例えば、水晶等の圧電材料によって、薄い長方形の板状に形成された圧電素子11は、図2(b)に示すように、その両面に後述する電極面を構成する金属よりもエッチングレートが低い金属として、例えばクロム(Cr)等による下地層17,17が蒸着やスパッタリング等により形成され、その上には、図2(a)に示すように、金(Au)または銀(Ag)等でなる電極膜12,12が蒸着やスパッタリング等により形成されている。
【0040】
また、電極膜12の端部には、インナーリード15,15が導電性の接着剤やハンダ16により電気的に固定されている。
【0041】
そして、インナーリード15,15は、例えば断面円形もしくは楕円形でなる金属外環13とこの内部に充填された絶縁ガラスにより支持されるとともに、この金属外環13の反対側から延びるアウターリード14,14と接続されている。また、圧電振動片12は、一端が塞がれた筒状の金属ケースであるパッケージ20の内側に入るように、図示のように金属外環13の上端に被嵌されることにより真空封止または窒素封止されている。
【0042】
ここで、上記パッケージ20による封止に先立って、本実施形態では、例えば、後述する加工装置を利用して、インナーリード15,15をマウントした圧電振動片21は、高いエッチングレートにてエッチングすることにより周波数調整される(粗調)。そして、この粗調後の圧電振動片21を、例えば、上述した第1及び第2の方法のいずれかにより加熱処理すると、その電極膜12が変化する。すなわち、この加熱処理により、下地層17,この場合クロム成分がその上の電極膜12に拡散し、強酸化膜を形成する。これにより、電極膜12はエッチングレートが低くなるので、すなわち精密な周波数調整を行うことができる。
【0043】
また、このような処理を行うことにより、クロムが電極膜12の表面にも存在するので、周波数調整後の上記封止を行う際等に、ガスの吸着が減少し、性能が向上する。さらに、ハンダ16を用いたマウント構造を採用すると、マウント後に上記拡散したクロムが半田成分の拡散を抑制するので、マウント部の経時変化により半田成分が拡散し、振動周波数が低下するといった事態を防止して、製品の性能が長期間保持される。
【0044】
ここで、上記加熱処理、すなわちクロムの拡散工程は、インナーリード15のマウント後で、しかも周波数調整工程のうちの粗調工程の後であることが重要である。すなわち、マウント工程の前で上記加熱処理を行うと、下地層17からクロムが拡散した状態の電極膜12とインナーリード15とを接続することになり、ハンダ流れが悪くなって適切にマウントできない場合がある。また、上記加熱処理、すなわちクロムの拡散工程が、粗調前であると、電極膜12の表面に拡散したクロムを粗調により削ってしまい、後段の微調工程におけるエッチングレートの低い周波数調整が行えなく場合がある。
【0045】
さらに、この発明が適用される圧電振動子は、図示のように、金属ケースのパッケージ20により封止されるタイプだけでなく、例えばセラミックス等の圧電材料によるベース等のパッケージ内に収容されて、蓋により封止されるような構成のものにも適用される。また、同様に、本発明は、このようなパッケージ内に上述のような圧電振動片と集積回路を収容して封止した圧電発振器にも適用される。
【0046】
次に、上述の圧電振動片の周波数を調整するための加工装置について説明する。
【0047】
図3及び図4は、このような加工装置の第1の実施形態を示すものであり、図3は加工装置30のブロック構成図、図4はその要部の概略斜視図である。
【0048】
図3及び図4に示す加工装置は、上述した第1の方法に係る周波数調整方法を実行するための装置である。
【0049】
加工装置30は、図3に示すように、ふたつの真空チャンバー40,40を備えている。各真空チャンバー40には、メカニカルブースターポンプ41を介して、ロータリポンプ42が接続されており、所定の真空度,例えば、10-3Torr程度の真空度に真空排気されるようになっている(1Torr=133Pa)。
【0050】
これらの真空チャンバー40,40内には、搬送手段44が設けられており、搬送手段44は、一方向,すなわち矢印Aの方向に沿って、ワークとしての圧電振動片21をひとつずつ搬送するようになっている。
【0051】
ここで、圧電振動片21は、図2で説明したように、その表面に電極膜12が設けられており、インナーリード15を介して、この圧電振動片21に駆動電圧を印加した場合にその振動数が、所望の共振周波数f0よりも、若干低くなる程度の質量となるように、前の工程で成膜されて送られる。そして、この加工装置30により、質量削減方式により、所望の共振周波数f0になるように周波数調整されるようになっている。
【0052】
真空チャンバー40,40内には、それぞれ、イオン化された粒子の照射手段33,35(以下、「照射手段」という)が設けられている。この照射手段は、本実施形態では、粗調用の照射手段33と、微調用の照射手段35が設けられている。各照射手段は同じ構成であるが、微調用の照射手段35は、粗調用の照射手段33及び後述する加熱手段50よりも後段に配置されている。
【0053】
ここで、照射手段の構成を説明する。照射手段33には、アルゴンガスのガスボンベ39が所定の電磁駆動弁43を介して接続されており、また、照射手段33には、直流電源36が接続されている。
【0054】
照射手段33は、本実施形態では、プラズマガンが用いられている。この照射手段33は、図4に示すように、例えば、ステンレス製の筒体33aを有し、この筒体33a内には、上記直流電源36と接続された図示しない電極棒が収容されている。この電極棒は、筒体33aとは絶縁されており、かつステンレス製の筒体33aの外周部は、アースシールドされている。
【0055】
これにより、上述のように、真空チャンバー40内が、例えば10-3Torr程度の真空度に真空排気され、アルゴンガスボンベ39からのアルゴンガスが、筒体33a内に送られるようになっている。これにより、筒体33a内でアルゴンガスが、例えば10-1乃至10-2Torr程度充填された状態にて、上記電極棒に直流電源36から直流電流が印加されると、筒体33a内でアルゴンプラズマが発生するようになっている。
【0056】
このプラズマの作用によりアルゴンガスがイオン化され、このイオン化されたアルゴンガスが筒体33aの先端の開口33bから照射される。そして、イオン化された粒子であるアルゴンガスは、ワークである圧電振動片21の電極膜12に当たるようになっている。
【0057】
そして、微調用の照射手段35も照射手段33と同様の構成となっており、順次イオン化されたアルゴンガスを圧電振動片21の電極膜12に照射するようになっている。
【0058】
また、図3に示すように、この各照射手段33,35と圧電振動片21との間には、シャッター48が介在されている。シャッター48は、図4に示すように、シャッター駆動手段45により駆動されて、マスク46の開口を開閉することにより、イオン化されたアルゴンガスの照射を遮断,開放することができるようになっている。
【0059】
一方、各照射手段33,35に対応して、ネットワークアナライザ31,31が設定されており、これらは、コンピュータ等でなる外部演算装置38,38とそれぞれ接続されている。各ネットワークアナライザ31は、フィクスチャ32及び接触手段47を介して、各ワークである圧電振動片21と電気的に接続されている。
【0060】
ネットワークナライザ31は、内部に高周波の発生源を有しており、フィクスチャ32を介して、各圧電振動片21のアウターリード14(図2参照)及びインナーリード15に駆動電圧を印加することにより、加工中の各圧電振動片21の共振周波数をモニタすることができるようになっている。
【0061】
フィクスチャ32は、モニタリング手段としてのネットワークナライザ31と圧電振動片21との接続手段であって、アルゴンイオンが照射される圧電振動片21の電極膜12に帯電したプラス電荷を直流成分もしくは低周波数成分として除去し、ネットワークナライザ31に伝えられないようにするものである。このため、フィクスチャ32は、一方が圧電振動片21のアウターリード14に接続され、他方が設置された図示しないコイルや抵抗等でなる低周波数除去手段を備えている。
【0062】
外部演算装置38は、ネットワークナライザ31による測定結果から加工中の圧電振動片21の周波数を取得し、調整目標の周波数と比較することによって、各照射手段33,35における加工レートを演算により決定する。この演算結果に基づいて、外部演算装置38は、例えば直流電源36,シャター駆動手段45等の駆動を制御することにより、加工装置30の運転制御を行うようになっている。
【0063】
さらに、本実施形態では、粗調用の照射手段33よりも後段で、微調用の照射手段よりも前段に、加熱手段50を備えている。
【0064】
この加熱手段50は、温度制御手段51に接続された真空アニール炉52を備えており、粗調が終了した圧電振動片21が搬入されるように、搬送手段44に接続されている。
【0065】
この真空アニール炉では、その中に入れた圧電振動片21に対して、例えば、摂氏300度にて、1時間程度の加熱処理をするようになっている。この加熱処理を終えたら、圧電振動片21は、矢印A方向に送られて、上記微調用の照射手段35による周波数調整がされるようになっている。
【0066】
本実施形態の加工装置30は、以上のように構成されており、その加工は次のように実行される。
【0067】
先ず、各真空チャンバー40,40内は、上述したように、メカニカルブースターポンプ41及びロータリポンプ42により、例えば10-3Torr程度の真空度に真空排気される。この状態にて、搬送手段44により、ワークである圧電振動片21は、矢印A方向に搬送されて、照射手段33に対応する位置まで移動される。
【0068】
そして、粗調用照射手段33側の一方の外部演算装置38の指令により、アルゴンガスボンベ39からのアルゴンガスが、照射手段33の筒体33a内に送られる。
【0069】
これにより、各筒体内ではアルゴンガスが、例えば10-1乃至10-2Torr程度充填された状態となり、筒体内の電極棒に直流電源36から直流電流が印加されると、筒体内でアルゴンプラズマが発生する。このプラズマの作用によりアルゴンガスがイオン化され、このイオン化されたアルゴンガスが筒体33aの先端の開口33bから照射される。そして、イオン化された粒子であるアルゴンガスは、ワークである圧電振動片21の電極膜12に当たる。これにより、電極膜12は、金または銀の電極膜であるから、図10に示されているように、比較的高いエッチングレートにより加工される。この加工はネットワークナライザ31によりモニタされながら、圧電振動片21の周波数f1は、2000ppm程度のずれがある状態から、所望の目標とされる共振周波数f0に対して100ppm程度のずれになるまで、外部演算装置38に制御されつつアルゴンイオンエッチングが進められ、質量減少方式による周波数調整がなされる。
【0070】
次に、圧電振動片21は、搬送手段44により矢印方向Aに沿って送られて、真空アニール炉52内に搬入される。この真空アニール炉52内では、温度制御手段51の制御に基づいて、例えば、摂氏300度にて、1時間の熱処理がされる。この加熱処理により、圧電振動片21の電極膜12が変化する。すなわち、上述したように、この加熱処理により、図2で説明した下地層17,この場合クロム成分がその上の電極膜12に拡散し、強酸化膜を形成する。
【0071】
図8及び図9は、この加熱処理による圧電振動片21の断面構造の相違を説明するグラフであり、横軸に圧電振動片21の厚み方向、縦軸が当該厚み位置における組成を示している。図8は、上記加熱処理を行った場合を示しており、上層(グラフ左の方)では、電極膜12に拡散したクロムの組成が多くなっており、右に向かう程,つまり、圧電振動片21の厚み方向が深くなる程、電極膜12を構成する金属であるAgの比率が高まり、電極膜12の下は、圧電材料としての水晶の成分の比率が多くなる。
【0072】
これに対して、図9では、上記加熱処理を行わない状態を示し、電極膜12にクロムが拡散していない。
【0073】
これにより、電極膜12は、下地層17の成分,例えばクロムが拡散して、クロム成分が多くなる。このため、図10にて示されているように、電極膜12を構成する金属であるAg等よりもエッチングレートが低くなるので、この後の微調工程において、電極膜12をエッチング加工する場合に、周波数調整速度を遅くすることができ、圧電振動片が目標とする周波数に到達したところで正確に周波数調整を止めることができ、精密な周波数調整を行うことができる。
【0074】
つまり、加熱手段50にて加熱処理が済んだ圧電振動片21は、搬送手段44により、さらに矢印Aの方向に搬送されて、微調用の照射手段照射手段35により、電極膜12がエッチングされる。
【0075】
すなわち、微調用の照射手段35から、圧電振動片21の電極膜12に対して、アルゴンガスが照射される。この場合、照射手段35の構成は、他の照射手段と同じであるが、照射面である圧電振動片21の電極膜12は、上述したように、エッチングレートの比較的低い金属,この実施形態では、クロムが電極膜12に拡散した状態となっている。
【0076】
したがって、電極膜12は、クロム(Cr)またはニッケル(Ni)の低いエッチングレートに基づいて加工されることにより、精密な質量減少による調整が可能となる。このため、微調用の照射手段35により、電極膜12は、所望の目標とされる共振周波数f0に対して、従来よりも一層精密に例えば、プラスマイナス1ppm程度のばらつきになるまで周波数調整を行うことができる。
【0077】
したがって、この加工装置30によれば、例えば、高周波タイプの圧電振動片21を製造する場合にも、目標とされる共振周波数f0に対して、極めて精密に合わせ込むことができ、図11に示すように、調整後の周波数のばらつきが、きわめて狭い範囲になるように加工することが可能となる。
【0078】
これにより、このように加工した圧電振動片21を用いて、図2に示す圧電振動子10や圧電発振器等の高性能な圧電デバイスを得ることができる。
【0079】
図5乃至図7は、加工装置の第2の実施形態を示すものであり、図5は加工装置60のブロック構成図、図6はその要部の概略斜視図、図7は加熱手段の拡大断面図である。
【0080】
図5乃至図7に示す加工装置は、上述した図1の第2の方法に係る周波数調整方法を実行するための装置である。図5乃至図7に示す加工装置において、第1の実施形態である図3及び図4の加工装置30と同一の符号を付した箇所は共通する構成であるから、重複する説明は省略し、以下、相違点を中心に説明する。
【0081】
図5及び図6において、加工装置60においては、粗調用の照射手段33と微調用の照射手段35は、第1の実施形態と全く同じ構成であるが、加熱手段の構成が異なっている。
【0082】
すなわち、この加工装置60の加熱手段70は、粗調用の照射手段33よりも後段で、微調用の照射手段35よりも前段に配置されている点は、第1の実施形態と同じであるが、その構成は以下のように異なる。
【0083】
加熱手段70は、本実施形態では、プラズマガンが用いられており、イオン粒子を照射する照射手段34を備えている。この照射手段34は、、例えば、ステンレス製の筒体34aを有し、この筒体34a内には、直流電源36と接続された電極棒71が収容されている。この電極棒71は、筒体34aとは絶縁されており、かつステンレス製の筒体34aの外周部は、アースシールドされている。
【0084】
筒体34a内には、アルゴンガスボンベ39からのアルゴンガスが電磁駆動弁43を介して導入されるようになっている。
【0085】
筒体34aの先端は、真空チャンバー40により包囲されており、この真空チャンバー40には、メカニカルブースターポンプ41及びロータリポンプ42が接続されて、チャンバー40内を真空引きできるようになっている。
【0086】
また、真空チャンバー40内には、搬送手段44により移動される圧電振動片21が搬送されるようになっており、この圧電振動片21は、粗調用照射手段33による粗調工程におけるエッチングが終了した状態で搬送され、真空チャンバー40内にて、筒体34aの先端の開口34bと、圧電振動片21の電極面12が対向して位置決めされるようになっている。
【0087】
加工装置60は以上のように構成されており、その加工は次のように実行される。
【0088】
先ず、真空チャンバー40内は、加工装置30と同様のメカニズムにより真空排気され、圧電振動片21は、搬送手段44によって、矢印A方向に送られる。
【0089】
一方、各照射手段33,35においては、加工装置30と同様に、アルゴンガスを照射するようになっている。
【0090】
加工装置60では、粗調用の照射手段33による加工は、上記加工装置30と同様に行われる。粗調用の照射手段33による加工が済んだ圧電振動片21は、搬送手段44により、矢印A方向に送られると、加熱手段70にて、図7にて説明したようにプラズマガンである照射手段34に対して位置決めされる。
【0091】
これにより、加熱手段70の照射手段34の筒体34aの開口34bからプラズマが圧電振動片21の周波数調整面19に局所的に照射される。ここで、図7に示すプラズマガンで圧電振動片21の電極膜12を電気的に中立にしておくと、アルゴンイオンの衝突は起こらないためエッチングしない。しかしプラズマ放電の熱エネルギーが圧電振動片21の電極膜12に伝達されるため、加熱される。
【0092】
これにより、圧電振動片21の電極膜12は、下地層17の成分,例えばクロムが拡散して、クロム成分もしくはニッケル成分が多くなる。このため、図10にて示されているように、電極膜12を構成する金属であるAg等よりもエッチングレートが低くなるので、この後の微調工程において、微調用の照射手段35により、電極膜12のインナーリード15を接続しない面である電極膜12をエッチング加工する場合に、調整幅の小さな,すなわち精密な周波数調整を行うことができる。
【0093】
かくして、この加工装置60においても、加工装置30と同じ作用効果を得ることができる。
【0094】
本発明は上述の実施形態や各変形例の個別の態様に限定されず、その構成は任意に組み合わせることができる。
【0095】
また、圧電振動子に限らず、パッケージに発振回路等を有するICチップと水晶振動子を内蔵した水晶発振器等に適用することができる。
【0096】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、エッチングによる周波数調整における周波数のずれ量を小さくして、精密に周波数調整できる方法を提供し、あわせて、このようにして調整される高精度な圧電振動子と圧電振動片の周波数調整方法及び周波数調整用の加工装置を提供することができる。
【0097】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の周波数調整方法を説明するための図であり、(a)はその第1の方法を示す図、(b)はその第2の方法を示す図。
【図2】本発明の実施形態に係る加工方法が適用される圧電振動子を示しており、(a)はその概略正面、(b)はそのパッケージを除いた概略側断面図。
【図3】図1(a)に示す周波数調整方法を実行するための第1の実施形態に係る加工装置のブロック構成図。
【図4】図3の加工装置の要部の概略斜視図。
【図5】図1(b)に示す周波数調整方法を実行するための第2の実施形態に係る加工装置のブロック構成図。
【図6】図5の加工装置の要部の概略斜視図。
【図7】図5の加工装置の加熱手段の拡大断面図。
【図8】本発明の実施形態における周波数調整方法の加熱処理工程を行った場合の電極膜の状態に関し、その深さ方向と組成について示したグラフ。
【図9】本発明の実施形態における周波数調整方法の加熱処理工程を行なわない場合の電極膜の状態に関し、その深さ方向と組成について示したグラフ。
【図10】アルゴンイオンによる各種の金属についてそのエッチングレートを示すグラフ。
【図11】本発明の実施形態に係る周波数調整方法により周波数調整を行った場合の調整結果を示すグラフ。
【図12】従来の圧電振動片の金属膜のようすを示す概略断面図。
【図13】従来の周波数調整方法により周波数調整を行った場合の調整結果を示すグラフ。
【符号の説明】
10 圧電振動子
11 圧電素子
12 電極膜
13 金属外環
14 アウターリード
15 インナーリード
16 導電性の接着剤(ハンダ)
17 下地層
19 周波数調整面
30,60 (周波数調整用)加工装置
31 ネットワークナライザ
32 フィクスチャ
33 粗調用の照射手段
35 微調用の照射手段
38 外部演算装置
44 搬送手段
45 シャッター駆動手段
48 シャッター
50 加熱手段
70 加熱手段

Claims (9)

  1. 板状の圧電材料の両面に金属膜による電極を形成し、この電極に駆動電流を印加することで、所定の振動を行う圧電振動片の前記金属膜を質量削減方式にて周波数調整する方法であって、
    前記圧電振動片の両面に先ず前記電極を構成する金属膜よりもエッチングレートが低い金属により下地層を形成し、
    この下地層の上に前記電極を構成する金属膜を形成し、
    前記電極を構成する金属膜をプラズマエッチングすることにより粗調を行い、
    次いで、前記圧電振動片を加熱処理して、前記下地層金属を、電極膜を構成する金属膜内およびその最表面に拡散させ、
    次いで、この下地層金属が拡散された電極膜をプラズマエッチングすることにより微調を行うようにしたことを特徴とする圧電振動片の周波数調整方法。
  2. 前記下地層がクロム(Cr)またはニッケル(Ni)により形成されている請求項1に記載の圧電振動片の周波数調整方法。
  3. 前記プラズマエッチングは、アルゴン(Ar)イオンによるプラズマエッチングにより行われる請求項1または2のいずれかに記載の圧電振動片の周波数調整方法。
  4. 前記加熱処理が、高温アニール処理により行われる請求項1ないし3にいずれかに記載の圧電振動片の周波数調整方法。
  5. 前記加熱処理が、プラズマ放電による局所加熱により行われる請求項1ないし3にいずれかに記載の圧電振動片の周波数調整方法。
  6. 圧電振動片を真空チャンバー内で一方向に送る手段と、
    この搬送される圧電振動片の電極膜に対して、イオン化された粒子を照射する粗調用の照射手段と、
    この粗調用の照射手段の後段に配置されており、粗調後の圧電振動片を加熱処理する手段と、
    加熱処理後の圧電振動片に対して、イオン化された粒子を照射する微調用の照射手段とを備える加工装置であって、
    前記加熱処理は、圧電振動片に形成された下地層を、前記下地層上に形成された電極膜を構成する金属膜内およびその最表面に拡散させるまで加熱することを特徴とする圧電振動片の加工装置。
  7. 前記加熱手段が、圧電振動片に形成された下地層を、前記下地層上に形成された電極膜を構成する金属膜内およびその最表面に拡散させる程度に高温の真空炉である請求項6に記載の圧電振動片の加工装置。
  8. 前記加熱手段が、前記圧電振動片に対して、局所的にプラズマを照射する手段である請求項6に記載の圧電振動片の加工装置。
  9. 前記粗調用の照射手段及び微調用の照射手段が、イオン化されたアルゴン(Ar)ガスを照射する構成とした請求項6ないし8のいずれかに記載の圧電振動片の加工装置。
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