JP2003034763A - インクセット、インクジェット記録装置、インクジェット記録方法、記録ユニット及びインクカートリッジ - Google Patents
インクセット、インクジェット記録装置、インクジェット記録方法、記録ユニット及びインクカートリッジInfo
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- JP2003034763A JP2003034763A JP2001173046A JP2001173046A JP2003034763A JP 2003034763 A JP2003034763 A JP 2003034763A JP 2001173046 A JP2001173046 A JP 2001173046A JP 2001173046 A JP2001173046 A JP 2001173046A JP 2003034763 A JP2003034763 A JP 2003034763A
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Abstract
ンスが崩れにくいインクジェットカラー画像を与えるこ
とのでき、画像により一層の耐久性を備え、長期の保存
によっても視覚的に劣化が認識しにくいインクジェット
カラー画像を形成できるインクセット、インクジェット
記録装置、インクジェット記録方法、記録ユニット及び
インクカートリッジの提供。 【解決手段】 同一の色調の第1及び第2の水性インク
を有するインクセットであって、第2のインクは第1の
インクよりも低い色材濃度を有し、第2のインクによっ
て得られる画像は第1のインクによって得られる画像と
比較して光退色の程度が同程度か若しくは少ないインク
セット、インクジェット記録装置、インクジェット記録
方法、記録ユニット及びインクカートリッジ。
Description
に、記録信号に応じてオリフィスから吐出させて記録媒
体に記録を行う、インクジェット記録に好適に使用でき
るインクセット、インクジェット記録装置、インクジェ
ット記録方法、記録ユニット及びインクカートリッジに
関する。
カラー記録には、例えば、各々の色調を有する染料を水
溶性媒体中に溶解した水性インクが用いられている。こ
れらのインクに対しては、例えば、下記(1)〜(1
0)に挙げたようなインクジェット記録特性をできるだ
け高いレベルで達成できるものであることが望まれる。 (1)充分な濃度の画像を与えること (2)被記録材上での乾燥性がよいこと (3)記録画像に滲みがないこと (4)水、アルコール等と接触しても、記録画像の流れ
出しがないこと (5)記録画像が耐光性に優れること (6)ノズルの先端での目詰まりを生じないこと (7)連続印字したときや、長時間放置後の記録開始時
に記録画像の掠れ等の不都合が生じないこと (8)保存時、インクが安定であること (9)使用時、記録手段を構成する部材と接触しても問
題を起さないこと (10)耐熱性に優れ、且つ、熱エネルギー発生素子に
悪影響を与えないこと
ラー化が進むと共に、より高精細、高画質な画像の実現
が求められている。これらの要求に対し、発色性に優れ
た色材を選択することで色再現範囲の広いカラー画像を
実現し、インク滴を小液滴とすることによって画像のド
ットサイズを小さくし、これによって高精細な画質の達
成を図っている。更には、色材濃度の異なる2種以上の
同一の色調のインクを用いることによって、形成しよう
とする画像の濃淡部分に対応してこれらのインクを使い
分けると共に、多様なインク付与プロセスの制御によっ
て、より一層なめらかな画像を得ることが可能となって
きている。そして、以上に挙げたような技術を通じて、
近年では、インクジェット記録方式により、銀塩写真に
匹敵する高画質のインクジェット記録画像が得られてい
る。
銀塩写真に匹敵するような高画質のインクジェット記録
画像の形成ができたとしても、画像の保存時の環境によ
っては、カラーバランスが崩れ、視覚的に劣化した印象
を与えるものになってしまい、画像の耐久性に問題があ
る場合があった。このため、インクジェット記録画像に
対しては、もはや高い画質だけでなく、より優れた耐久
性、具体的には、例えば、長期間の保存によっても褪色
の少ないインクジェット記録画像が求められるようにな
ってきている。
目的は、画像を長期間保存した場合にも、カラーバラン
スが崩れにくいインクジェットカラー画像を与えること
のできるインクセットを提供することにある。又、本発
明の他の目的は、より一層の耐久性を備え、画像を長期
間保存した場合にも、視覚的に劣化が認識しにくいイン
クジェットカラー画像を形成することのできるインクジ
ェット記録方法、及びそれに用いるインクジェット記録
装置を提供することにある。又、本発明の他の目的は、
画像を長期間保存した場合にも、特に、マゼンタカラー
画像の劣化に起因する視覚的なカラーバランスの変化を
抑えることのできるマゼンタカラーのインクセットを提
供することにある。更に、本発明の他の目的は、マゼン
タカラー画像の劣化等に起因する画像劣化が認識しにく
いインクジェットカラー画像の形成に極めて有効に用い
ることのできる記録ユニット、インクカートリッジを提
供することにある。
発明によって達成される。即ち、本発明のインクセット
の一実施態様は、同一の色調の第1及び第2の水性イン
クを有するインクセットであって、第1及び第2のイン
クの各々は、少なくとも共通する色材を含み、第2のイ
ンクは第1のインクよりも低い色材濃度を有し、且つ、
第2のインクによって得られる画像は、第1のインクに
よって得られる画像と比較して光褪色の程度が同程度か
若しくは少ないことを特徴とする。又、上記目的を達成
することのできるインクセットの他の実施態様は、同一
の色調の第1及び第2の水性インクを有するインクセッ
トであって、第1及び第2のインクの各々は、少なくと
も共通する色材を含み、第2のインクは第1のインクよ
りも低い色材濃度を有し、且つ、第2のインクによって
得られる画像を所定の条件下に放置したときに生じる第
2インク画像の反射濃度の残存率が、第1のインクによ
って得られる画像を上記と同様の条件下に放置したとき
に生じる第1インク画像の反射濃度の残存率以上である
ことを特徴とする。そして、上記のような態様を採用す
ることによって、長期の保存によってもカラーバランス
の崩れの少ないカラー画像を得ることが可能となる。
クジェット記録装置の一実施態様は、同一の色調を有す
る第1及び第2の水性インクを収容しているインク収容
部と該インクを吐出するためのヘッド部とを備えたイン
クジェット記録装置であって、第1及び第2のインクの
各々は、少なくとも共通する色材を含み、第2のインク
は第1のインクよりも低い色材濃度を有し、且つ、第2
のインクによって得られる画像は、第1のインクによっ
て得られる画像と比較して光褪色の程度が同程度か若し
くは少ないことを特徴とする。又、上記の目的を達成す
ることのできるインクジェット記録装置の他の実施態様
は、同一の色調を有する第1及び第2の水性インクを収
容しているインク収容部と該インクを吐出するためのヘ
ッド部とを具備しているインクジェット記録装置であっ
て、第1及び第2のインクの各々は、少なくとも共通す
る色材を含み、第2のインクは第1のインクよりも低い
色材濃度を有し、且つ、第2のインクによって得られる
画像を所定の条件下に放置したときに生じる第2インク
画像の反射濃度の残存率が、第1のインクによって得ら
れる画像を上記と同様の条件下に放置したときに生じる
第1インク画像の反射濃度の残存率以上であることを特
徴とする。
インクジェット記録方法の一実施態様は、同一の色調を
有し、少なくとも共通の色材を含み、且つ、色材濃度が
互いに異なる第1の水性インクと第2の水性インクとを
各々記録媒体に付与する工程を有するインクジェット記
録方法であって、上記第2のインクは第1のインクより
も低い色材濃度を有し、且つ、第2のインクによって得
られる画像は第1のインクによって得られる画像と比較
して光褪色の程度が同程度か若しくは少ないことを特徴
とする。又、上記の目的を達成することのできるインク
ジェット記録方法の他の実施態様は、同一の色調を有
し、少なくとも共通の色材を含み、且つ、色材濃度が互
いに異なる第1の水性インクと第2の水性インクとを各
々記録媒体に付与する工程を有するインクジェット記録
方法であって、第2のインクは第1のインクよりも低い
色材濃度を有し、且つ、第2のインクによって得られる
画像を所定の条件下に放置したときに生じる第2インク
画像の反射濃度の残存率が、第1のインクによって得ら
れる画像を上記と同様の条件下に放置したときに生じる
第1インク画像の反射濃度の残存率以上であることを特
徴とする。そして、上記のような態様を採用することに
よって、長期の保存によってもカラーバランスの崩れの
少ないインクジェットカラー画像を得ることが可能とな
る。
とのできる具体的なインクセットの他の実施態様は、同
一の色調の第1のインク及び第2のインクを有するイン
クセットであって、上記第2のインクは上記第1のイン
クよりも低い色材濃度を有し、第2のインクは下記一般
式(I)で示される染料を唯一の色材として含んでいる
水性インクであり、第1のインクは下記一般式(II)で
示される染料及び下記一般式(III)で示される染料か
ら選ばれる少なくとも1つの染料と、下記一般式(I)
で示される染料とを色材として少なくとも含んでいる水
性インクであることを特徴とする。 (上記一般式(I)中、R1は、置換若しくは未置換の
アルコキシ基、又は置換若しくは未置換のアリール基を
表し、R2及びR4は、各々独立に、水素原子又は置換若
しくは未置換のアルキル基を表し、R3は、水素原子、
置換若しくは未置換のアルキル基、置換若しくは未置換
のアルコキシ基、置換若しくは未置換のアリールオキシ
基又はハロゲン原子を表す。X1は、カルボキシル基若
しくはその塩、又はスルホン酸基若しくはその塩を表
す。nは1又は2を表す。)
フェニル基、又は置換若しくは未置換のナフチル基を表
し、Ar2は、アセチル基、ベンゾイル基、1,3,5
−トリアジニル基、SO2−C6H5基又はSO2−C6H4
−CH3基のいずれかを表す。Mは、スルホン酸基の対
イオンであり、水素原子、アルカリ金属、アンモニウム
及び有機アンモニウムのいずれかを表す。)
に、置換若しくは未置換のフェニル基、又は置換若しく
は未置換のナフチル基を表し、Ar3及びAr4の少なく
とも1つはカルボキシル基若しくはその塩、或いはスル
ホン酸基若しくはその塩の置換基を有す。Mは、スルホ
ン酸基の対イオンであり、水素原子、アルカリ金属、ア
ンモニウム及び有機アンモニウムのいずれかを表す。R
5は、1,3,5−トリアジンジイル基を表す。R6及び
R7は、独立に、水素原子、アルキル基、置換アルキル
基、アルケニル基、置換アルケニル基、アラルキル基、
置換アラルキル基又はNと共にペルヒドロキシアジン環
を形成するに必要な原子群を表し、Lは、2価の有機連
結基を表す。)
のできるインクセットは、同一の色調の第1のインク及
び第2のインクを有するインクセットであって、第2の
インクは第1のインクよりも低い色材濃度を有し、第2
のインクは前記一般式(I)で示される染料を唯一の色
材として含んでいる水性インクであり、第1のインク
は、C.I.アシッドレッド52及びC.I.アシッド
レッド289の少なくとも一方と、前記一般式(I)で
示される染料とを含んでいる水性インクであることを特
徴とする。そして、以上のような色材を有する第1及び
第2のインクの態様の採用によって、マゼンタ色を有す
るインク画像の劣化に起因する経時劣化が抑えられた、
耐久性に優れたカラー画像を得ることが可能となる。
のできるインクジェット記録装置の一実施態様は、同一
の色調の第1のインク及び第2のインクを収容している
インク収容部と該インクを吐出するためのヘッド部とを
具備しているインクジェット記録装置であって、第2の
インクは第1のインクよりも低い色材濃度を有し、第2
のインクは、前記一般式(I)で示される染料を唯一の
色材として含んでいる水性インクであり、第1のインク
は、色材として、前記一般式(II)で示される染料及び
前記一般式(III)で示される染料から選ばれる少 な
くとも1つの染料と、前記一般式(I)で示される染料
とを少なくとも含んでいる水性インクであることを特徴
とする。又、前記した本発明の目的を達成することので
きるインクジェット記録装置の他の実施態様は、同一の
色調の第1のインク及び第2のインクを収容しているイ
ンク収容部と該インクを吐出するためのヘッド部とを具
備しているインクジェット記録装置であって、第2のイ
ンクは第1のインクよりも低い色材濃度を有し、第2の
インクは、前記一般式(I)で示される染料を唯一の色
材として含んでいる水性インクであり、第1のインク
は、C.I.アシッドレッド52及びC.I.アシッド
レッド289の少なくとも一方と前記一般式(I)で示
される染料とを含んでいる水性インクであることを特徴
とする。
きるインクジェット記録方法の一実施態様は、同一の色
調を有する第1のインク及び第2のインクを各々記録媒
体に付与する工程を有するインクジェット記録方法であ
って、第2のインクは第1のインクよりも低い色材濃度
を有し、第2のインクは、前記一般式(I)で示される
染料を唯一の色材として含んでいる水性インクであり、
第1のインクは、色材として、前記一般式(II)で示さ
れる染料及び前記一般式(III)で示される染料から選
ばれる少なくとも1つの染料と、前記一般式(I)で示
される染料とを少なくとも含んでいる水性インクである
ことを特徴とする。
きるインクジェット記録方法の他の実施態様は、同一の
色調を有する第1のインク及び第2のインクを各々記録
媒体に付与する工程を有するインクジェット記録方法で
あって、第2のインクは第1のインクよりも低い色材濃
度を有し、第2のインクは、前記一般式(I)で示され
る染料を唯一の色材として含んでいる水性インクであ
り、第1のインクは、色材として、C.I.アシッドレ
ッド52及びC.I.アシッドレッド289の少なくと
も一方と前記一般式(I)で示される染料とを含んでい
る水性インクであることを特徴とする。前記した本発明
の目的を達成することのできる記録ユニットの一実施態
様は、インクが収容されているインク収容部及び該イン
クを吐出させるためのヘッド部を具備している記録ユニ
ットにおいて、インクがインクジェット記録に用いられ
る前記インクセットを構成する各インクであることを特
徴とする。更に、前記した本発明の目的を達成すること
のできるインクカートリッジの一実施態様は、インクが
収容されているインク収容部を具備しているインクカー
トリッジにおいて、インクがインクジェット記録に用い
られる前記インクセットを構成する各インクであること
を特徴とする。そして、本発明においては、上記に挙げ
たような態様を採用することによって、マゼンタ色を有
するインク画像の劣化に起因する経時劣化が抑えられた
耐久性に優れたインクジェットカラー画像の形成が可能
となる。
げて本発明を更に詳細に説明する。本発明者らは、前記
した従来の技術的背景の中で、より優れた耐久性を備え
たインクジェットカラー画像の形成を目指して検討を重
ねてきた。その検討を通じて、本発明者らは、光褪色が
色材濃度の低い淡色部においてより速やかに進むこと、
即ち、同一の色調を有する濃度の異なる2種類のインク
で形成された画像においては、双方のインクに耐光性能
として同レベルの色材を用いた場合でも、淡色インクを
用いて形成した画像部分は褪色がより顕著となり、画像
全体としてもカラーバランスが崩れ、視覚的に画像劣化
がより進んでいる印象を与えがちであるとの知見を得る
に至った。又、この傾向は、マゼンタの濃淡インクが関
与している画像部分において特に顕著であることがわか
った。
は、なめらかな階調性を得るために、中間色部分におい
て淡色インクを多く使用して画像を形成する傾向があ
る。又、濃色部と淡色部との間での色調の連続性を維持
する一つの方法として、色材濃度の異なる濃色インクと
淡色インクとの各々に、少なくとも1種類、共通の色材
を含有させることが挙げられる。これに対し、本発明者
らは、上記したような状況下でインクジェット記録画像
の耐久性を向上させるためには、共通の色材を含む濃色
インクと淡色インクとの各々による画像の耐久性のバラ
ンスをとること、言い換えれば、濃色インクと淡色イン
クとの組み合わせをどのように設定するかが極めて重要
であり、視覚的な画像劣化がとりわけ目立ち易いフォト
調のインクジェット記録画像にあって、その耐久性のよ
り一層の向上を図るためには、濃淡インクの最適な組み
合わせを見いだすことが特に重要であるとの認識を持つ
に至った。本発明はこのような認識に基づきなされたも
のである。
いて耐光性、鮮明性に優れた画像を提供する記録方法と
しては、特開平2−127482号公報に、マゼンタイ
ンクにおいて濃色インクと淡色インクで異なる染料を用
いることが開示されている。しかしながら、これらに
は、濃色部と淡色部との色調の連続性を考慮して濃色イ
ンクと淡色インクとに共通の色材を含有させたときに特
有の技術課題の提示、更に、かかる課題に対する解決手
段の提示は何らなされていない。本発明者らの検討によ
れば、本発明の一態様に用いている一般式(I)で示さ
れるアントラピリドン骨格を有するマゼンタ色の色材
は、上記の特開平2−127482号公報で淡色インク
に用いられる染料に比べて、かなり上回る耐光性を有す
るものであり、濃色インクに用いた場合においても、優
れた耐光性と鮮明性とを両立した画像が提供されること
がわかった。
平2−16171号公報等には、アントラピリドン骨格
を有する染料を用いたマゼンタ色の水性染料インクが開
示され、該染料が耐光性に優れていることが記載され、
又、特開昭57−197191号公報、特開2000−
169776公報には、アントラピリドン骨格を有する
染料を含むマゼンタ色の水性染料インクを用いたインク
ジェットカラープリント方式が開示されている。しか
し、これらの発明には、アントラピリドン系マゼンタ染
料と他のマゼンタ染料との混合については何らの開示も
なく、まして、複数のインクを用いた混合系のインクに
よって形成した画像の耐光性の向上効果については、示
唆すらされていない。更に、画像濃度の異なる同一色調
の2種以上のインクを使用することによって、高画質化
と耐光性の向上の両立を図ることについても何ら記載は
ない。
様にかかる特徴事項の1つは、カラー画像の形成に、色
材濃度の異なる2種のインクを用いるにあたり、2種の
インクとして、同一の色調の第1及び第2の水性インク
であって、これらのインクの各々が、少なくとも共通の
色材を含み、且つ、第2のインクは、第1のインクより
も低い色材濃度を有し、更に、第2のインクによって得
られた画像が、第1のインクによって得られた画像と比
較して、光褪色の程度を同程度か若しくは少なくしたも
のを用いる点にある。
調を有する濃度の異なる2種類のインクで形成された画
像においては、光褪色が色材濃度の低い淡色部において
より速やかに進み、双方のインクに耐光性能として同レ
ベルの色材を用いた場合でも、淡色インクを用いて形成
した画像部分は褪色がより顕著となり、この結果、画像
全体としてもカラーバランスが崩れ、視覚的に画像劣化
がより進んでいる印象を与えることを見いだした。そこ
で、かかる現象を抑制すべく、本発明では、同一の色調
の、少なくとも共通の色材を含む第1及び第2の水性イ
ンクを有するインクセットを構成する場合に、色材濃度
の低い第2のインクによって得られる画像を、色材濃度
の高い第1のインクによって得られる画像と比較して、
光褪色の程度を同程度か、若しくは少なくしたものを用
いる。
の1つは、カラー画像の形成に色材濃度の異なる2種の
インクを用いるにあたり、2種のインクとして、同一の
色調の第1及び第2の水性インクであって、これらのイ
ンクの各々が少なくとも共通の色材を含み、且つ、第2
のインクは、第1のインクよりも低い色材濃度を有し、
更に、第2のインクによって得られる画像を所定の条件
下に放置したときに生じる第2インク画像の反射濃度の
残存率が、第1のインクによって得られる画像を上記と
同様の条件下に放置したときに生じる第1インク画像の
反射濃度の残存率以上である点にある。ここで、第1及
び第2のインクによって得られる夫々の画像の反射濃度
残存率は80%以上であることが好ましい。また、上記
の所定の条件とは、例えば、キセノンランプでの6,0
00klux・hr.程度の照射が挙げられる。即ち、
このような条件下に放置した場合には、インク画像が光
褪色し、反射濃度が低下して、視覚的な画像劣化が生じ
る。そこで、本発明では、同一の色調の、少なくとも共
通の色材を含む第1及び第2の水性インクを有するイン
クセットを構成する場合に、上記したような画像劣化の
起こり易い一定の条件下に放置した際に生じる、相対的
に色材濃度の低い第2のインクによって得られた画像に
対する反射濃度の残存率の低下が、相対的に色材濃度の
高い第1のインクによって得られる画像に対する反射濃
度の残存率の低下以上にならないように、色材濃度の高
い第1のインクと、色材濃度の低い第2のインクを組み
合わせて用いる。
する1つの方法としては、第1及び第2のインク中の色
材を適宜に選択したインクを組み合わせたインクセット
を用いる方法が挙げられる。例えば、第1のインクに少
なくとも2種の色材を含むインクセット、或いは、当該
インクセットがシアンの色調を有するものとする場合に
は、例えば、第1及び第2のインクの共通の色材として
C.I.ダイレクトブルー199を用い、第1のインク
に、色材として更にC.I.アシッドブルー9を用いる
組み合わせや、共通の色材としてC.I.アシッドブル
ー307を用い、第1のインクに、色材として更にC.
I.アシッドブルー9を用いる組み合わせ等が挙げられ
る。又、インクセットがイエローの色調を有するものと
する場合には、例えば、第1及び第2のインクの共通の
色材としてC.I.ダイレクトイエロー86を用い、第
1のインクに、更にC.I.アシッドイエロー23を用
いる組み合わせや、両インクの共通の色材としてC.
I.ダイレクトイエロー132を用い、第1のインク
に、更にC.I.アシッドイエロー23を用いる組み合
わせ等が挙げられる。
有するものの場合について、以下に説明する。 (色材)本発明のインクセットに用いることのできる色
材については、特に限定されるものではないが、カラー
インデックスに記載されている、例えば、水溶性のキサ
ンテン系、トリフェニルメタン系、アントラキノン系、
モノアゾ系、ジスアゾ系、トリスアゾ系、テトラアゾ
系、銅フタロシアニン系の染料等を用いることが好まし
い。
に用いる好適な色材としては、例えば、下記一般式
(I)で示されるアントラピリドン系の染料が挙げられ
る。 上記一般式(I)中、R1は、置換若しくは未置換のア
ルコキシ基、又は置換若しくは未置換のアリール基を表
し、R2及びR4は、各々独立に、水素原子又は置換若し
くは未置換のアルキル基を表し、R3は、水素原子、置
換若しくは未置換のアルキル基、置換若しくは未置換の
アルコキシ基、置換若しくは未置換のアリールオキシ基
又はハロゲン原子を表す。X1は、カルボキシル基若し
くはその塩、又はスルホン酸基若しくはその塩を表す。
nは1又は2を表す。
より具体的には、R1としては、例えば、炭素数1〜4
の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルコキシ基や置換若しく
は未置換のフェニル基等が挙げられる。ここで、フェニ
ル基の置換基としては、例えば、メチル基、ヒドロキシ
ル基、ニトロ基、スルホン酸基若しくはその塩、カルボ
キシル基若しくはその塩又はハロゲン原子(フッ素、塩
素、臭素等)等が挙げられる。R2としては、例えば、
水素原子、炭素数1〜4の直鎖状若しくは分岐鎖状の低
級アルキル基等が挙げられ、R3としては、例えば、水
素原子、炭素数1〜4の直鎖状若しくは分岐鎖状のアル
キル基、炭素数1〜4の直鎖状若しくは分岐鎖状のアル
コキシ基、さらにはアリールオキシ基として、例えばフ
ェノキシ基等が挙げられる。アリールオキシ基を構成す
るアリール基は、例えば炭素数1〜10の直鎖状若しく
は分岐鎖状のアルキル基、スルホン酸基若しくはその
塩、カルボキシル基若しくはその塩等で置換されていて
も良い。更に、R4としては、例えば、水素原子、炭素
数1〜4の直鎖状若しくは分岐鎖状の低級アルキル基等
が挙げられる。又、X1について詳述すると、X1として
は、例えば、−COOMや−SO3M[但し、Mは、水
素原子、アルカリ金属(例えば、Li、Na等)、アン
モニウム(NH4)、有機アンモニウム(N
(R8)4)]等が挙げられる。ここで、R8としては、
メチル基又はエチル基等が挙げられる。
きる第1のインクに追加して添加する染料としては、キ
サンテン系の染料、例えば、C.I.アシッドレッド5
2やC.I.アシッドレッド289等から選ばれる少な
くとも1つの染料、下記一般式(II)及び(III)から
選ばれる少なくとも1つの染料、若しくはそれらの両方
が挙げられる。特に、第1のインク中の色材として、上
記した一般式(I)で示される染料と下記一般式(II)
で示される染料とC.I.アシッドレッド289とを組
み合わせた場合は、当該インクによる画像のマゼンタの
色調は特に優れたものとなり、カラーバランスの変化抑
制効果とあいまって、写真調のカラー画像の形成のため
には特に好ましいものである。
ェニル基、又は置換若しくは未置換のナフチル基を表
し、Ar2は、アセチル基、ベンゾイル基、1,3,5
−トリアジニル基、SO2−C6H5基又はSO2−C6H4
−CH3基のいずれかを表す。Mは、スルホン酸基の対
イオンであり、水素原子、アルカリ金属(例えば、L
i、Na等)、アンモニウム(NH4)及び有機アンモ
ニウム(N(R9)4)のいずれかを表す。ここでR9と
しては、メチル基またはエチル基等が挙げられる。
例えば、カルボキシル基若しくはその塩、スルホン酸基
若しくはその塩、炭素数1〜4の直鎖状若しくは分岐鎖
状のアルキル基、ハロゲン原子(フッ素、塩素、臭素
等)、炭素数1〜4のアルコキシ基、フェノキシ基等の
アリールオキシ基等から選ばれる1つ又は2つ以上の基
や原子で置換されていてもよい。また上記Ar2が、ベ
ンゾイル基若しくは1,3,5−トリアジニル基である
場合には、ベンゼン環若しくは1,3,5−トリアジン
環中の少なくとも1つの水素原子が、カルボキシル基や
その塩、ハロゲン原子(フッ素、塩素、臭素等)、1〜
3級アミノ基、アルコキシ基、水酸基等で置換されてい
てもよい。
に、置換若しくは未置換のフェニル基、又は置換若しく
は未置換のナフチル基を表す。フェニル基やナフチル基
の置換基としては、例えば、炭素数1〜4の直鎖状若し
くは分岐鎖状のアルキル基、炭素数1〜4の直鎖状若し
くは分岐鎖状のアルコキシル基、ヒドロキシル基、カル
ボキシル基若しくはその塩、スルホン酸基若しくはその
塩、ハロゲン原子(フッ素、塩素、臭素等)等が挙げら
れ、Ar3及びAr4の少なくとも1つはカルボキシル基
若しくはその塩、或いはスルホン酸基若しくはその塩の
置換基を有す。Mは、スルホン酸基の対イオンであり、
水素原子、アルカリ金属(例えば、Li、Na等)、ア
ンモニウム(NH4)及び有機アンモニウム(N
(R1 0)4)のいずれかを表す。ここで、R10として
は、メチル基又はエチル基等が挙げられる。R5は、
1,3,5−トリアジンジイル基を表し、1,3,5−
トリアジン環中の少なくとも1つの水素原子が、カルボ
キシル基やその塩、ハロゲン原子(フッ素、塩素、臭素
等)、1〜3級アミノ基、アルコキシ基、水酸基等で置
換されていてもよい。R6及びR7は、独立に、水素原
子、置換若しくは未置換のアルキル基、置換若しくは未
置換のアルケニル基置換若しくは未置換のアラルキル基
又はNと共にペルヒドロキシアジン環を形成するに必要
な原子群を表し、Lは、2価の有機連結基を表す。R6
及びR7について、より具体的には、例えば、炭素数1
〜6の直鎖上若しくは分岐鎖状のアルキル基や炭素数1
〜4の直鎖上若しくは分岐鎖状のアルケニル基やベンジ
ル基等があげられる。ここで、アルキル基、アルケニル
基及びベンジル基の置換基としては、ヒドロキシル基、
カルボキシル基若しくはその塩、スルホン酸基若しくは
その塩等が挙げられる。
上記一般式(I)で示される第1の色材の具体例とし
て、例示化合物I−1〜1−7を示すが、本発明はこれ
らの色材に限定されるものではない。又、これらの色材
を同時に2種類以上用いてもよい。以下、例示化合物I
−1〜I−7中のMは、H、Li、Na、NH4及びN
(R8)4のいずれかを表す。
一般式(II)で表される化合物としては、例えば、C.
I.Reactive Red 180や、以下に挙げ
る構造を有する例示化合物II−8〜II−13、更には、
特開平8−73791号公報、特開平11−20967
3号公報等に記載されている構造の化合物が挙げられ
る。以下、例示化合物II−8〜II−13中のMは、H、
Li、Na、NH4及びN(R9)4のいずれかを表す。
れる一般式(III)の化合物としては、下記構造を有す
る例示化合物III−14〜III−22が挙げられる。以
下、例示化合物III−14〜III−22中のMは、H、L
i、Na、NH4及びN(R10)4のいずれかを表す。
式(I)で表される色材と、一般式(I)以外の色材と
の質量比は、鮮明な色調と高い画像濃度と更に優れた耐
光性が得られるという効果を考慮すると、95:5〜2
0:80の範囲とすることが好ましい。ところで、本発
明において使用する各インクは、そのインクの色調に関
わらず、各インクにおける全色材の含有量が、色材濃度
の高い第1のインクの濃色インクおいては、インク全量
に対して1.0〜15.0質量%、色材濃度の低い第2
のインクの淡色インクおいては、インク全量に対して
0.1〜5.0質量%の範囲のものを用いることが好ま
しい。
は、上記に挙げたような色材と水性媒体とを有する水性
インクである。この際に使用する水性媒体としては、
水、又は水と水溶性有機溶剤との混合媒体に含まれる水
溶性有機溶剤は、水溶性を示すものであれば特に制限は
なく、アルコール、多価アルコール、ポリグリコール、
グリコールエーテル、含窒素極性溶媒、含硫黄極性溶媒
等が挙げられる。これらの水溶性有機溶剤はインクの保
湿性維持や色材の溶解性向上、インクの記録紙への効果
的な浸透等を考慮すると、水溶性有機溶剤の含有量は、
インク全体の1〜40質量%の範囲とすることが好まし
く、より好ましくは3〜30質量%の範囲とする。又、
色材である染料のインク中における溶解性が良好であ
り、安定したインク吐出のための粘度を有し、且つ、ノ
ズル先端における目詰まりを生じさせないために、イン
ク中の水の含有量は30〜95質量%の範囲が好まし
い。
は、色材の溶解度性を満足するものであれば特に限定さ
れるものではない。但し、安全性等の面を考慮すると、
pH4.0〜11.0の範囲内のものが好ましい。
製する場合には、インクの保湿性維持のために、尿素、
尿素誘導体、トリメチロールプロパン等の保湿性固形分
もインク成分として用いてもよい。尿素、尿素誘導体、
トリメチロールプロパン等、保湿性固形分のインク中の
含有量は、一般には、インクに対して0.1〜20.0
質量%の範囲が好ましく、より好ましくは3.0〜1
0.0質量%の範囲である。更に本発明で使用する各イ
ンクには、上記成分以外にも、必要に応じて、界面活性
剤、pH調整剤、防錆剤、防腐剤、防カビ剤、酸化防止
剤、還元防止剤、蒸発促進剤、キレート化剤、水溶性ポ
リマー等、種々の添加剤を含有させてもよい。以上説明
した本発明のインクセットの各実施態様にかかるインク
は、熱エネルギーの作用により液滴を吐出させて記録を
行うインクジェット記録方式にとりわけ好適に用いられ
るが、他のインクジェット記録方法や一般の筆記用具と
しても使用できることはいうまでもない。
ニット)ところで、本発明のインクセットを用いて記録
を行うのに好適な記録装置としては、記録ヘッドの室内
のインクに記録信号に対応した熱エネルギーを与え、該
エネルギーによりオリフィスより液滴を吐出させる本発
明のインクジェット記録装置が挙げられる。
図1〜図3に示した。図1は、インクの流路に沿ったヘ
ッド13の断面図であり、図2は、図1のA−B線での
断面図である。ヘッド13は、インクを通す溝14を有
するガラス、セラミックス、又はプラスチック板等と、
感熱記録に用いられる発熱抵抗体を有する発熱ヘッド1
5(図ではヘッドが示されているが、これに限定される
ものではない)とを接着して得られる。発熱ヘッド15
は、酸化シリコン等で形成される保護膜16、アルミニ
ウム電極17−1及び17−2、ニクロム等で形成され
る発熱抵抗体層18、畜熱層19、アルミナ等の放熱性
のよい基板20より成っている。インク21は、吐出オ
リフィス(微細孔)22まで満たされており、圧力Pに
よりメニスカス23を形成している。
号が加わると、発熱ヘッド15nで示される領域が急激
に発熱し、ここに接しているインク21に気泡が発生す
る。その圧力でメニスカスが吐出し、オリフィス22よ
り記録液滴24となり、被記録材25に向かって飛翔す
る。図3には図1に示したノズルを多数並べた、マルチ
溝26を有する記録ヘッドの概略図を示す。該記録ヘッ
ドは多数の流路を有するガラス板等27と図1において
説明したヘッドと同様の発熱ヘッド28を密着して作ら
れる。
ェット記録装置の一例を示した。図4において、61は
ワイピング部材としてのブレードであり、その一端は、
ブレード保持部材によって保持されて、固定端となりカ
ンチレバーの形態をなす。ブレード61は、記録ヘッド
による記録領域に隣接した位置に配設され、又、図4に
示した例の場合は、記録ヘッドの移動経路中に突出した
形態で保持される。62はキャップであり、ブレード6
1に隣接するホームポジションに配設され、記録ヘッド
の移動方向と垂直な方向に移動して、吐出面と当接しキ
ャッピングを行う構成を具える。更に、図4中の63
は、ブレード61に隣接して設けられるインク吸収体で
あり、ブレード61と同様、記録ヘッドの移動経路中に
突出した形態で保持される。上記ブレード61、キャッ
プ62、吸収体63によって吐出回復部64が構成さ
れ、ブレード61及び吸収体63によってインク吐出口
面の水分、塵やほこり等の除去が行われる。
吐出口を配した吐出口面に対向する被記録材にインクを
吐出して記録を行う記録ヘッド、66は、記録ヘッド6
5を搭載して記録ヘッド65の移動を行うためのキャリ
ッジである。キャリッジ66はガイド軸67と摺動可能
に係合し、キャリッジ66の一部はモータ68(不図
示)によって駆動されるベルト69と接続している。こ
れにより、キャリッジ66はガイド軸67に沿った移動
が可能となり、記録ヘッド65による記録領域及びその
隣接した領域の移動が可能となる。51は、被記録材を
挿入するための給紙部、52は不図示のモータにより駆
動される紙送りローラである。これらの構成によって記
録ヘッドの吐出口面と対向する位置へ被記録材が給紙さ
れ、記録が進行するにつれて、排紙ローラ53を配した
排紙部へ排紙される。
終了等でホームポジションに戻る際、ヘッド回復部64
のキャップ62は記録ヘッド65の移動経路から退避し
ているが、ブレード61は移動経路中に突出している。
この結果、記録ヘッド65の吐出口面がワイピングされ
る。尚、キャップ62が記録ヘッド65の吐出面に当接
してキャッピングを行う場合、キャップ62は記録ヘッ
ドの移動経路中へ突出するように移動する。記録ヘッド
65がホームポジションから記録開始位置へ移動する場
合、キャップ62及びブレード61は上記したワイピン
グ時の位置と同一の位置にある。この結果、この移動に
おいても、記録ヘッド65の吐出口面はワイピングされ
る。上記した記録ヘッドのホームポジションへの移動
は、記録終了時や吐出回復時ばかりでなく、記録ヘッド
が記録の為に記録領域を移動する間に所定の間隔で記録
領域に隣接したホームポジションへ移動し、この移動に
伴って、上記ワイピングが行われる。
ば、チューブを介して供給されるインクを収容したイン
クカートリッジ45の一例を示す断面図である。ここで
40は供給用インクを収納したインク収容部、例えば、
インク袋であり、その先端にはゴム製の栓42が設けら
れている。この栓42に針(不図示)を挿入することに
より、インク袋40中のインクをヘッドに供給可能にで
きる。44は廃インクを受容するインク吸収体である。
本発明においては、このようなインクカートリッジのイ
ンク収容部に、本発明のインクセットを構成する第1の
インク及び第2のインクを各々充填し、各々のインクカ
ートリッジを、各々のインクを吐出させるためのインク
ジェット記録ヘッドを備えたインクジェットプリンタの
ヘッドに装着して画像形成を行なうことで、本発明の優
れた効果の達成を図る。
のインク及び第2のインクが夫々充填された本発明のカ
ートリッジの他の例としては、例えば、図7に示したよ
うな、第1のインクと第2のインクとを各々個別に収納
している2つの収容部703及び705を備え、図8に
示したように、各々のインクを個別に吐出させるための
インクジェットヘッドに対して着脱可能に構成されてい
るカートリッジ701が挙げられる。具体的には、図7
において、701がカートリッジであり、703は第1
のインクを収容している第1のインク収容部、705が
第2のインクを収容している第2のインク収容部であ
る。そして、図7に示したような構成のカートリッジ
は、図8に示すように、第1のインク及び第2のインク
の色材濃度の異なる2種類のインク各々を吐出せしめる
記録ヘッド801に着脱可能に構成されてなると共に、
該カートリッジ701を記録ヘッド801に装着した状
態では、2種類の色材濃度の異なるインクが、記録ヘッ
ド801に供給されるように構成されている。
は、上記の如き記録ヘッドとインクカートリッジとが別
体となったものに限らず、図6に示すように、それらが
一体になったものも好適に用いられる。図6において、
70は記録ユニットであって、この中には、本発明のイ
ンクセットを構成する各インクが収容されているインク
収容部、例えば、インク吸収体が収納されており、かか
るインク吸収体中のインクが、複数のオリフィスを有す
るヘッド部71からインク滴として吐出される構成にな
っている。72は、記録ユニット内部を大気に連通させ
るための大気連通口である。この記録ユニット70は、
図4で示す記録ヘッド65に代えて用いられるものであ
って、キャリッジ66に対して着脱自在になっている。
発明のインクセットを構成する第1のインクと第2のイ
ンクとを、1個のインクタンク内の各々のインク収納部
に収納し、且つ、各々のインクを吐出させるための記録
ヘッドを一体的に備えた記録ユニット、具体的には、例
えば、図9に示すように第1のインクを収容部901
に、又、第2のインクを収納部903に収納し、更に各
々のインクを個別に吐出させることができるようにイン
ク流路を分けて構成した記録ヘッド905を備えている
ような記録ユニット907が挙げられる。尚、上記で
は、本発明に使用される記録装置として、インクに熱エ
ネルギーを作用させてインク液滴を吐出するインクジェ
ット記録装置を例に挙げたが、その他、圧電素子を使用
するピエゾ方式のインクジェット記録装置でも同様に利
用することができる。
及び記録ヘッドの他の具体例について説明する。図10
は、本発明に好適な吐出時に気泡を大気と連通する吐出
方式の液体吐出ヘッドとしての液体吐出ヘッド、及び、
この液体吐出ヘッドを用いる液体吐出装置としてのイン
クジェットプリンタの一例の要部を示す概略斜視図であ
る。図10に示したインクジェットプリンタは、ケーシ
ング1008内に、長手方向に沿って設けられる被記録
材としての用紙1028を、図10に示す矢印Pで示す
方向に間欠的に搬送するための搬送装置1030と、該
搬送装置1030による用紙1028の搬送方向Pに略
直交する方向Sに略平行に、ガイド軸1014に沿って
往復運動せしめられる記録部1010と、記録部101
0を往復運動させるための駆動手段としての移動駆動部
1006とを含んで構成されている。
対向配置されている一対のローラユニット1022a及
び1022bと、一対のローラユニット1024a及び
1024bと、これらの各ローラユニットを駆動させる
ための駆動部1020とを備えている。かかる構成によ
り、搬送装置1030の駆動部1020が作動状態とさ
れると、用紙1028が、夫々のローラユニット102
2a及び1022bと、ローラユニット1024a及び
1024bにより狭持されて、図10に示す矢印P方向
に間欠送りで搬送されることとなる。又、移動駆動部1
006は、所定の間隔をもって対向配置される回転軸に
配されるプーリ1026a及び1026bに巻きかけら
れるベルト1016と、ローラユニット1022a及び
1022bに略平行に配置され、且つ、記録部1010
のキャリッジ部材1010aに連結されるベルト101
6を順方向及び逆方向に駆動させるためのモータ101
8、とを含んで構成されている。
てベルト1016が図10の矢印R方向に回転したと
き、記録部1010のキャリッジ部材1010aは、図
10の矢印S方向に所定の移動量だけ移動される。又、
モータ1018が作動状態とされてベルト1016が図
10の矢印R方向とは逆方向に回転したとき、記録部1
010のキャリッジ部材1010aは、図10の矢印S
方向とは反対の方向に所定の移動量だけ移動されること
となる。更に、この移動駆動部1006の一端部には、
キャリッジ部材1010aのホームポジションとなる位
置に、記録部1010の吐出回復処理を行うための回復
ユニット1026が、記録部1010のインク吐出口配
列に対向して設けられている。
トリッジ(以下、単にカートリッジと記述する場合があ
る)1012Y、1012M、1012C及び1012
Bが、各色用毎に、例えば、イエロー、マゼンタ、シア
ン及びブラック用毎に、キャリッジ部材1010aに対
して夫々着脱自在に備えられている。
に搭載可能なインクジェットカートリッジの一例を示し
た。本例におけるカートリッジ1012は、シリアルタ
イプのものであり、インクジェット記録ヘッド100
と、インク等の液体を収容するための液体タンク100
1とで主要部が構成されている。インクジェット記録ヘ
ッド100は、液体を吐出するための多数の吐出口83
2が形成されており、インク等の液体は、液体タンク1
001から図示しない液体供給通路を介して液体吐出ヘ
ッド100の共通液室(図12参照)へと導かれるよう
になっている。図11に示したカートリッジ1012
は、インクジェット記録ヘッド100と液体タンク10
01とを一体的に形成し、必要に応じて液体タンク10
01内に液体を補給できるようにしたものであるが、こ
の液体吐出ヘッド100に対し、液体タンク1001を
交換可能に連結した構造を採用するようにしてもよい。
ットプリンタに搭載され得る液体吐出ヘッドの具体例
を、更に詳しく説明する。図12は、本発明の基本的な
形態を示す液体吐出ヘッドの要部を模式的に示す概略斜
視図であり、図13〜図16は、図12に示した液体吐
出ヘッドの吐出口形状を示す正面図である。尚、電気熱
変換素子を駆動するための電気的な配線等は省略してい
る。
ば、図12に示されるような、ガラス、セラミックス、
プラスチック或いは金属等からなる基板934が用いら
れる。このような基板の材質は、本質的なものではな
く、流路構成部材の一部として機能し、インク吐出エネ
ルギー発生素子、及び後述する液流路、吐出口を形成す
る材料層の支持体として機能し得るものであれば、特に
限定されるものではない。本例では、Si基板(ウエ
ハ)を用いた場合で説明する。吐出口は、レーザー光に
よる形成方法の他、例えば、後述するオリフィスプレー
ト(吐出口プレート)935を感光性樹脂として、MP
A(Mirror Projection Aliner)等の露光装置により形
成することもできる。
子(以下、ヒータと記述する場合がある)931及び共
通液室部としての長溝状の貫通口からなるインク供給口
933を備える基板であり、インク供給口933の長手
方向の両側に、熱エネルギー発生手段であるヒータ93
1が夫々1列ずつ千鳥状に、例えば、電気熱変換素子
(ヒータ)の間隔が300dpiで配列されている。こ
の基板934上には、インク流路を形成するためのイン
ク流路壁936が設けられている。このインク流路壁9
36には、更に、吐出口832を備える吐出口プレート
935が設けられている。
936と吐出口プレート935とは、別部材として示さ
れているが、このインク流路壁936を、例えば、スピ
ンコート等の手法によって基板934上に形成すること
により、インク流路壁936と吐出口プレート935と
を同一部材として同時に形成することも可能である。本
例では、更に、吐出口面(上面)935a側は、撥水処
理が施されている。
向に走査しながら記録を行うシリアルタイプのヘッドを
用い、例えば、1200dpiで記録を行う。駆動周波
数は10kHzであり、一つの吐出口では、最短時間間
隔100μs毎に吐出を行うことになる。又、ヘッドの
実例寸法の一例としては、例えば、図13に示すよう
に、隣接するノズルを流体的に隔離する隔壁936a
は、幅w=14μmである。図中の1337は発泡室を
示す。又、図16に示すように、インク流路壁936に
より形成される発泡室1337は、N1(発泡室の幅寸
法)=33μm、N2(発泡室の長さ寸法)=35μm
である。ヒータ931のサイズは30μm×30μm
で、ヒータ抵抗値は53Ωであり、駆動電圧は10.3
Vである。又、インク流路壁936及び隔壁936aの
高さは12μmで、吐出口プレート935の厚さは11
μmのものが使用できる。
口プレート935に設けられた吐出口部940の断面の
うち、インクの吐出方向(オリフィスプレート935の
厚み方向)に交差する方向で切断してみた断面の形状
は、図14に示したように、概略星形となっており、鈍
角の角を有する6つの起部832aと、これら起部83
2aの間に交互に配され、且つ、鋭角の角を有する6つ
の伏部832bとから概略構成されている。即ち、吐出
口の中心Oから局所的に離れた領域としての伏部832
bをその頂部、この領域に隣接する吐出口の中心Oから
局所的に近い領域としての起部832aをその基部とし
て、図12に示すオリフィスプレートの厚み方向(液体
の吐出方向)に、6つの溝1141が形成されている
(図14参照)。
ば、その厚み方向に交差する方向で切断した断面が、一
辺27μmの二つの正三角形を60度回転させた状態で
組み合わせた形状となっており、図14に示すT1は8
μmである。起部832aの角度はすべて120度であ
り、伏部832bの角度はすべて60度である。従っ
て、吐出口の中心Oと、互いに隣接する溝の中心部(溝
の頂部と、この頂部に隣接する2つの基部とを結んでで
きる図形の中心(重心))を結んで形成される多角形の
重心Gとが一致するようになっている。本例の吐出口8
32の開口面積は400μm2であり、溝部の開口面積
(溝の頂部と、この頂部に隣接する2つの基部とを結ん
でできる図形の面積)は、1つあたり約33μm2とな
っている。図15は、図14に示した吐出口の部分のイ
ンク付着状態を示す模式図であるが、図中のCは濡れイ
ンクである。
ヘッドによる液体の吐出動作について、図17〜図24
を用いて説明する。図17〜図24は、図12〜図16
に記載の液体吐出ヘッドの液体吐出動作を説明するため
の断面図であり、図16に示す発泡室1337のX−X
断面図である。この断面において、図12に示した吐出
口部940のオリフィスプレート厚み方向の端部は、溝
1141の頂部1141aとなっている。図17は、ヒ
ータ上に膜状の気泡が生成した状態を示し、図18〜図
24は、その後の気泡の状態を経時的に表したものであ
る。即ち、図18は、図17の約1μs後、図19は、
図17の約2μs後、図20は、図17の約3μs後、
図21は、図17の約4μs後、図22は、図17の約
5μs後、図23は、図17の約6μs後、図24は図
17の約7μs後の状態を夫々示している。尚、以下の
説明において、「落下」又は「落とし込み」、「落ち込
み」とは、所謂、重力方向への落下という意味ではな
く、ヘッドの取り付け方向によらず、電気熱変換素子の
方向への移動のことを意味している。
基づいたヒータ931への通電に伴い、ヒータ931上
の液流路1338内に気泡101が生成されると、約2
μs間に、図18及び図19に示すように、気泡101
は急激に体積膨張して成長する。気泡101の最大体積
時における高さは吐出口面935aを上回るが、このと
き、気泡の圧力は大気圧の数分の1から10数分の1に
まで減少している。
時点で、上述のように、気泡101は最大体積から体積
減少に転じるが、これとほぼ同時に、メニスカス102
の形成も始まる。図20に示すように、このメニスカス
102もヒータ931側への方向に後退、即ち、落下し
てゆく。ここで、本例においては、先に述べたように、
吐出口部に複数の溝1141を分散させて有しているこ
とにより、メニスカス102が後退する際に、溝114
1の部分では、メニスカス102の後退方向F Mとは反
対方向FCに毛管力が作用する。その結果、仮に何らか
の原因により気泡101の状態に多少のバラツキが認め
られたとしても、メニスカス102の後退時のメニスカ
ス及び主液滴(以下、液体又はインクと記述する場合が
ある)Iaの形状が、吐出口中心に対して略対称形状と
なるように補正される。
の落下速度が気泡101の収縮速度よりも速いために、
図21に示すように、気泡の生成から約4μs後の時点
で気泡101が吐出口832の下面近傍で大気に連通す
る。このとき、吐出口832の中心軸近傍の液体(イン
ク)は、ヒータ931に向かって落ち込んでゆく。これ
は、大気に連通する前の気泡101の負圧によってヒー
タ931側に引き戻された液体(インク)Iaが、気泡
101が大気と連通した後も慣性でヒータ931面方向
の速度を保持しているからである。ヒータ931側に向
かって落ち込んでいった液体(インク)は、図22に示
すように、気泡101の生成から約5μs後の時点でヒ
ータ931の表面に到達し、図23に示すようにヒータ
931の表面を覆うように拡がってゆく。
に拡がった液体は、ヒータ931の表面に沿った水平方
向のベクトルを有するが、ヒータ931の表面に交差す
る、例えば、垂直方向のベクトルは消滅し、ヒータ93
1の表面上に留まろうとし、それよりも上側の液体、即
ち、吐出方向の速度ベクトルを保つ液体を下方向に引っ
張ることになる。その後、ヒータ931の表面に拡がっ
た液体と上側の液体(主液滴)との間の液体Ibが細く
なってゆき、図24に示したように、気泡101の生成
から約7μs後の時点でヒータ931の表面の中央で液
体Ibが切断され、吐出方向の速度ベクトルを保つ主液
滴Iaと、ヒータ931の表面上に拡がった液体Icとに
分離される。このように、分離の位置は、液流路133
8内部、より好ましくは、吐出口832よりも電気熱変
換素子(ヒータ)931側が望ましい。
出ヨレすることなく、吐出口832の中央部分から吐出
され、被記録材の被記録面の所定位置に着弾される。
又、ヒータ931の表面上に拡がった液体Icは、従来
であれば、主液滴の後続としてサテライト滴となって飛
翔するものであるが、ヒータ931の表面上に留まり、
吐出されない。このように、サテライト滴の吐出を抑制
することができるため、サテライト滴の吐出により発生
し易いスプラッシュを防止することができ、霧状に浮遊
するミストにより被記録材の被記録面が汚れるのを確実
に防止することができる。尚、図18〜24において、
Iはインクを、Idは溝部に付着したインク(溝内のイ
ンク)を、又、Ieは液流路内に残存しているインクを
表している。
ッドでは、気泡が最大体積に成長した後の体積減少段階
で液体を吐出する際に、吐出口の中心に対して分散した
複数の溝により、吐出時の主液滴の方向を安定化させる
ことができる。その結果、吐出方向のヨレのない、着弾
精度の高い液体吐出ヘッドを提供することができる。
又、高い駆動周波数での発泡ばらつきに対しても吐出を
安定して行うことができることにより、高速高精細印字
を実現することができる。
始めて大気と連通させることで液体を吐出することによ
り、気泡を大気に連通させて液滴を吐出する際に発生す
るミストを防止できるので、所謂、突然不吐の要因とな
る、吐出口面に液滴が付着する状態を抑制することもで
きる。又、本発明に好適に使用できる、吐出時に気泡を
大気と連通する吐出方式の記録ヘッドの他の実施態様と
しては、例えば、日本特許登録第2783647号に記
載のように、所謂エッジシュータータイプが挙げられ
る。
詳しく説明する。尚、特に指定のない限り、実施例、比
較例のインク成分は「質量部」を意味する。 <実施例1〜7、比較例1〜6>下記のインク組成1に
示した各成分に、表1又は2に示した色材を表中に示し
た量加え、更にイオン交換水を加えて全体量を100部
としたものを混合し、その後、0.20μmフィルター
にて加圧濾過を行って、各々の色材濃度の異なる2種類
のインクからなる実施例1〜7、比較例1〜6のインク
セットを夫々作製した。
較例1〜6の各インクセットについて、インクセットを
構成している第1及び第2のインクを夫々用いて画像を
形成し、下記の方法で第1及び第2インクの耐光性、及
び第1インクの発色性の評価を行なった。その際、イン
クジェット記録装置を使用して画像形成を行ったが、発
熱素子をインク吐出のエネルギー源にするオンデマンド
式インクジェットプリンタを使用して印字を行った。
材濃度の高い濃インク(第1のインク)と、色材濃度の
低い淡インク(第2のインク)とが組み合わされて構成
されている上記各実施例若しくは比較例のインクセット
をセットし、PPC用紙(キヤノン製)及び光沢紙(P
R−101;キヤノン製)の2種類の被記録材に夫々ベ
タ部を印字した印字物を得た。得られた夫々の印字物を
24時間自然乾燥させ、紫外線カットフィルターを装着
したキセノンフェードメーターCi3000(アトラス
社製)にて、槽内温度35℃、相対湿度60%の条件下
で、照射強度60kluxで100時間曝露照射した。
そして、反射濃度計マクベスRD−918(商品名:マ
クベス社製)で、試験前後での印字物の各インク画像の
反射濃度を測定し、試験後における濃度残存率を求め
た。その時の濃色インク(第1のインク)における濃度
残存率を下記基準で評価し、表3中の[1−a]に示し
た。更に、得られた濃度残存率を用い、各インクセット
を構成する第1及び第2インク間の濃度残存率を比較
し、そして、下記基準を用いて評価し、表3中の[1−
b]に示した。
濃度残存率 A:濃色インクの濃度残存率が80%以上 B:濃色インクの濃度残存率が60%以上80%未満 C:濃色インクの濃度残存率が60%未満
2)インクとの耐光性の比較 A:淡色インクの濃度残存率が濃色インクの濃度残存率
以上 B:淡色インクの濃度残存率が濃色インクの濃度残存率
未満
比較例1〜6の各インクセットを構成しているインクの
うちの濃色インク(第1インク)を夫々用いて画像を形
成し、下記の方法で発色性を調べた。前記のインクジェ
ットプリンタに、各インクセットを構成するインクの色
材濃度の高い濃色インク(第1インク)をセットして、
PPC用紙(キヤノン製)及び光沢紙(PR−101;
キヤノン製)の2種類の被記録材を用い、その各々にベ
タ部を印字した。得られた印字物を24時間自然乾燥さ
せ、その発色性を目視にて観察し、下記の基準で評価
し、結果を表3中に示した。 AA:特に鮮やかな色調を有するもの。 A:鮮やかな色調を有するもの。 B:ややくすみのある色調を有するもの。
ットで形成した印刷物について、耐光性を評価するため
に用いた光を照射する前後の印字物を夫々目視にて対比
して、各印字物について褪色の様子を観察した。この結
果、実施例1〜7のインクセットを使用して形成した印
字物はいずれのものも、相対的に色材濃度の高い第1の
インクによる印刷部分と、相対的に色材濃度の低い第2
のインクによる印刷部分は、共に顕著な褪色は認められ
なかった。これに対し、比較例1〜6のインクセットを
使用して形成した印字物は、光を照射した後の第2イン
クによる印刷部分の褪色によって部分的に色調の変化が
みられ、このことが試験後の印字物に対して褪色が顕著
であるとの印象を与えていることがわかった。本発明の
インクセットを構成する第1及び第2のインクを用いて
形成した画像は、耐光劣化速度の差に起因するカラー画
像の経時的なカラーバランスの変化を抑制できることが
わかった。
各種の記録用紙に印字した際に優れた耐光性と鮮明な画
像を提供することができるインクセット、インクジェッ
ト記録装置及びインクジェット記録方法が提供される。
又、本発明によれば、形成した画像を長期間保存した場
合にも、カラーバランスが崩れにくいインクジェットカ
ラー画像を与えることのできるインクセット、インクジ
ェット記録装置及びインクジェット記録方法が提供され
る。又、本発明によれば、画像により一層の耐久性を備
え、画像を長期間保存した場合にも、視覚的に劣化が認
識しにくいインクジェットカラー画像を形成することの
できるインクジェット記録方法及びそれに用いるインク
ジェット記録装置、記録ユニット及びインクカートリッ
ジが提供される。更に、本発明によれば、画像を長期間
保存した場合にも、特に、マゼンタカラー画像の劣化に
起因する視覚的なカラーバランスの変化を抑えることの
できるマゼンタ色のインクセット、インクジェット記録
装置及びインクジェット記録方法が提供される。更に、
本発明によれば、マゼンタカラー画像の劣化等に起因す
る画像劣化が認識しにくい優れたインクジェットカラー
画像の形成に極めて有効に用いることのできる記録ユニ
ット、インクカートリッジが提供される。
である。
である。
図である。
ある。
す概略図である。
ドの概略図である。
図である。
プリンタの一例の要部を示す概略斜視図である。
トリッジの一例を示す概略斜視図である。
概略斜視図である。
図である。
る。
態を示す模式図である。
18〜図24と共に液体吐出ヘッドの液体吐出動作を経
時的に説明するための概略断面図である。
17及び図19〜図24と共に液体吐出ヘッドの液体吐
出動作を経時的に説明するための概略断面図である。
17、図18及び図20〜図24と共に液体吐出ヘッド
の液体吐出動作を経時的に説明するための概略断面図で
ある。
17〜図19及び図21〜図24と共に液体吐出ヘッド
の液体吐出動作を経時的に説明するための概略断面図で
ある。
17〜図20及び図22〜図24と共に液体吐出ヘッド
の液体吐出動作を経時的に説明するための概略断面図で
ある。
17〜図21、図23及び図24と共に液体吐出ヘッド
の液体吐出動作を経時的に説明するための概略断面図で
ある。
17〜図22及び図24と共に液体吐出ヘッドの液体吐
出動作を経時的に説明するための概略断面図である。
17〜図23と共に液体吐出ヘッドの液体吐出動作を経
時的に説明するための概略断面図である。
ー発生素子) 933:インク供給口(開口部) 934:基板 935:オリフィスプレート(吐出口プレート) 935a:吐出口面 936:インク流路壁 936a:隔壁 940:吐出口部 1001:液体タンク 1006:移動駆動部 1008:ケーシング 1010:記録部 1010a:キャリッジ部材 1012:カートリッジ 1012Y、M、C、B:インクジェットカートリッジ 1014:ガイド軸 1016:ベルト 1018:モータ 1020:駆動部 1022a、1022b:ローラユニット 1024a、1024b:ローラユニット 1026:回復ユニット 1026a、1026b:プーリ 1028:用紙 1030:搬送装置 1141:溝 1141a:頂部 1337:発泡室 1338:液流路 C:濡れインク FM:メニスカス後退方向 FC:メニスカス後退方向と反対方向 G:重心 I:インク Ia:主液滴(液体、インク) Ib、Ic:液体(インク) Id:溝部に付着したインク(溝内のインク) Ie:液流路内に残存しているインク N1:発泡室の幅寸法 N2:発泡室の長さ寸法 O:吐出口の中心 P:用紙の搬送方向 R:ベルトの回転方向 S:用紙の搬送方向と略直交する方向 w:隔壁の幅寸法
4)
発明によって達成される。即ち、本発明のインクセット
の一実施態様は、同一の色調の第1及び第2の水性イン
クを有するインクセットであって、第1及び第2のイン
クの各々は、少なくとも共通する色材を含み、第2のイ
ンクは第1のインクよりも低い色材濃度を有し、且つ、
第2のインクによって得られる画像は、第1のインクに
よって得られる画像と比較して光褪色の程度が同程度か
若しくは少ないことを特徴とする。又、上記目的を達成
することのできるインクセットの他の実施態様は、同一
の色調の第1及び第2の水性インクを有するインクセッ
トであって、第1及び第2のインクの各々は、少なくと
も共通する色材を含み、第2のインクは第1のインクよ
りも低い色材濃度を有し、且つ、第2のインクによって
得られる画像を所定の条件下に放置した後の第2インク
画像の反射濃度の残存率が、第1のインクによって得ら
れる画像を上記と同様の条件下に放置した後の第1イン
ク画像の反射濃度の残存率以上であることを特徴とす
る。そして、上記のような態様を採用することによっ
て、長期の保存によってもカラーバランスの崩れの少な
いカラー画像を得ることが可能となる。
クジェット記録装置の一実施態様は、同一の色調を有す
る第1及び第2の水性インクを収容しているインク収容
部と該インクを吐出するためのヘッド部とを備えたイン
クジェット記録装置であって、第1及び第2のインクの
各々は、少なくとも共通する色材を含み、第2のインク
は第1のインクよりも低い色材濃度を有し、且つ、第2
のインクによって得られる画像は、第1のインクによっ
て得られる画像と比較して光褪色の程度が同程度か若し
くは少ないことを特徴とする。又、上記の目的を達成す
ることのできるインクジェット記録装置の他の実施態様
は、同一の色調を有する第1及び第2の水性インクを収
容しているインク収容部と該インクを吐出するためのヘ
ッド部とを具備しているインクジェット記録装置であっ
て、第1及び第2のインクの各々は、少なくとも共通す
る色材を含み、第2のインクは第1のインクよりも低い
色材濃度を有し、且つ、第2のインクによって得られる
画像を所定の条件下に放置した後の第2インク画像の反
射濃度の残存率が、第1のインクによって得られる画像
を上記と同様の条件下に放置した後の第1インク画像の
反射濃度の残存率以上であることを特徴とする。
インクジェット記録方法の一実施態様は、同一の色調を
有し、少なくとも共通の色材を含み、且つ、色材濃度が
互いに異なる第1の水性インクと第2の水性インクとを
各々記録媒体に付与する工程を有するインクジェット記
録方法であって、上記第2のインクは第1のインクより
も低い色材濃度を有し、且つ、第2のインクによって得
られる画像は第1のインクによって得られる画像と比較
して光褪色の程度が同程度か若しくは少ないことを特徴
とする。又、上記の目的を達成することのできるインク
ジェット記録方法の他の実施態様は、同一の色調を有
し、少なくとも共通の色材を含み、且つ、色材濃度が互
いに異なる第1の水性インクと第2の水性インクとを各
々記録媒体に付与する工程を有するインクジェット記録
方法であって、第2のインクは第1のインクよりも低い
色材濃度を有し、且つ、第2のインクによって得られる
画像を所定の条件下に放置した後の第2インク画像の反
射濃度の残存率が、第1のインクによって得られる画像
を上記と同様の条件下に放置した後の第1インク画像の
反射濃度の残存率以上であることを特徴とする。そし
て、上記のような態様を採用することによって、長期の
保存によってもカラーバランスの崩れの少ないインクジ
ェットカラー画像を得ることが可能となる。
のできるインクジェット記録装置の一実施態様は、同一
の色調の第1のインク及び第2のインクを収容している
インク収容部と該インクを吐出するためのヘッド部とを
具備しているインクジェット記録装置であって、第2の
インクは第1のインクよりも低い色材濃度を有し、第2
のインクは、前記一般式(I)で示される染料を唯一の
色材として含んでいる水性インクであり、第1のインク
は、色材として、前記一般式(II)で示される染料及び
前記一般式(III)で示される染料から選ばれる少なく
とも1つの染料と、前記一般式(I)で示される染料と
を少なくとも含んでいる水性インクであることを特徴と
する。又、前記した本発明の目的を達成することのでき
るインクジェット記録装置の他の実施態様は、同一の色
調の第1のインク及び第2のインクを収容しているイン
ク収容部と該インクを吐出するためのヘッド部とを具備
しているインクジェット記録装置であって、第2のイン
クは第1のインクよりも低い色材濃度を有し、第2のイ
ンクは、前記一般式(I)で示される染料を唯一の色材
として含んでいる水性インクであり、第1のインクは、
C.I.アシッドレッド52及びC.I.アシッドレッ
ド289の少なくとも一方と前記一般式(I)で示され
る染料とを含んでいる水性インクであることを特徴とす
る。
の1つは、カラー画像の形成に色材濃度の異なる2種の
インクを用いるにあたり、2種のインクとして、同一の
色調の第1及び第2の水性インクであって、これらのイ
ンクの各々が少なくとも共通の色材を含み、且つ、第2
のインクは、第1のインクよりも低い色材濃度を有し、
更に、第2のインクによって得られる画像を所定の条件
下に放置した後の第2インク画像の反射濃度の残存率
が、第1のインクによって得られる画像を上記と同様の
条件下に放置した後の第1インク画像の反射濃度の残存
率以上である点にある。ここで、第1及び第2のインク
によって得られる夫々の画像の反射濃度残存率は80%
以上であることが好ましい。また、上記の所定の条件と
は、例えば、キセノンランプでの6,000klux・
hr.程度の照射が挙げられる。即ち、このような条件
下に放置した場合には、インク画像が光褪色し、反射濃
度が低下して、視覚的な画像劣化が生じる。そこで、本
発明では、同一の色調の、少なくとも共通の色材を含む
第1及び第2の水性インクを有するインクセットを構成
する場合に、上記したような画像劣化の起こり易い一定
の条件下に放置した際に生じる、相対的に色材濃度の低
い第2のインクによって得られた画像に対する反射濃度
の残存率の低下が、相対的に色材濃度の高い第1のイン
クによって得られる画像に対する反射濃度の残存率の低
下以上にならないように、色材濃度の高い第1のインク
と、色材濃度の低い第2のインクを組み合わせて用い
る。
上記一般式(I)で示される第1の色材の具体例とし
て、例示化合物I−1〜I−7を示すが、本発明はこれ
らの色材に限定されるものではない。又、これらの色材
を同時に2種類以上用いてもよい。以下、例示化合物I
−1〜I−7中のMは、H、Li、Na、NH4及びN
(R8)4のいずれかを表す。
号が加わると、発熱ヘッド15nで示される領域が急激
に発熱し、ここに接しているインク21に気泡が発生す
る。その圧力でメニスカスが吐出し、オリフィス22よ
り記録液滴24となり、被記録材(記録媒体)25に向
かって飛翔する。図3には図1に示したノズルを多数並
べた、マルチ溝26を有する記録ヘッドの概略図を示
す。該記録ヘッドは多数の流路を有するガラス板等27
と図1において説明したヘッドと同様の発熱ヘッド28
を密着して作られる。
Claims (38)
- 【請求項1】 同一の色調の第1及び第2の水性インク
を有するインクセットであって、第1及び第2のインク
の各々は、少なくとも共通する色材を含み、第2のイン
クは第1のインクよりも低い色材濃度を有し、且つ、第
2のインクによって得られる画像は、第1のインクによ
って得られる画像と比較して光褪色の程度が同程度か若
しくは少ないことを特徴とするインクセット。 - 【請求項2】 同一の色調の第1及び第2の水性インク
を有するインクセットであって、第1及び第2のインク
の各々は、少なくとも共通する色材を含み、第2のイン
クは第1のインクよりも低い色材濃度を有し、且つ、第
2のインクによって得られる画像を放置したときに生じ
る第2インク画像の反射濃度の残存率が、第1のインク
によって得られる画像を上記と同様の条件下に放置した
ときに生じる第1インク画像の反射濃度の残存率以上で
あることを特徴とするインクセット。 - 【請求項3】 前記放置がキセノンランプの光に曝露す
ることである請求項2記載のインクセット。 - 【請求項4】 前記第1のインク及び第2のインクが、
共にシアンの色調を有するものである請求項1〜3のい
ずれか1項に記載のインクセット。 - 【請求項5】 前記第1のインク及び第2のインクが、
共にイエローの色調を有するものである請求項1〜3の
いずれか1項に記載のインクセット。 - 【請求項6】 前記第1のインク及び第2のインクが、
共にマゼンタの色調を有するものである請求項1〜3の
いずれか1項に記載のインクセット。 - 【請求項7】 前記第1のインクが、更に他の色材を含
む請求項1〜6のいずれか1項に記載のインクセット。 - 【請求項8】 前記第2のインクが、下記一般式(I)
で表される染料を唯一の色材として含んでいる請求項6
に記載のインクセット。 (上記一般式(I)中、R1は、置換若しくは未置換の
アルコキシ基、又は置換若しくは未置換のアリール基を
表し、R2及びR4は、各々独立に、水素原子又は置換若
しくは未置換のアルキル基を表し、R3は、水素原子、
置換若しくは未置換のアルキル基、置換若しくは未置換
のアルコキシ基、置換若しくは未置換のアリールオキシ
基又はハロゲン原子を表す。X1は、カルボキシル基若
しくはその塩、又はスルホン酸基若しくはその塩を表
す。nは1又は2を表す。) - 【請求項9】 第1のインクが、色材として、下記一般
式(II)及び(III)で示される染料から選ばれる少な
くとも1つの染料と、請求項8に記載の一般式(I)で
示される染料とを含んでいる請求項6又は8に記載のイ
ンクセット。 (上記一般式(II)中、Ar1は置換若しくは未置換の
フェニル基、又は置換若しくは未置換のナフチル基を表
し、Ar2は、アセチル基、ベンゾイル基、1,3,5
−トリアジニイル基、SO2−C6H5基又はSO2−C6
H4−CH3基のいずれかを表す。Mは、スルホン酸基の
対イオンであり、水素原子、アルカリ金属、アンモニウ
ム及び有機アンモニウムのいずれかを表す。) (上記一般式(III)中、Ar3及びAr4は、各々独立
に、置換若しくは未置換のフェニル基、又は置換若しく
は未置換のナフチル基を表し、Ar3及びAr4の少なく
とも1つはカルボキシル基若しくはその塩、或いはスル
ホン酸基若しくはその塩の置換基を有す。Mは、スルホ
ン酸基の対イオンであり、水素原子、アルカリ金属、ア
ンモニウム及び有機アンモニウムのいずれかを表す。R
5は、1,3,5−トリアジンジイル基を表す。R6及び
R7は、独立に、水素原子、アルキル基、置換アルキル
基、アルケニル基、置換アルケニル基、アラルキル基、
置換アラルキル基又はNと共にペルヒドロキシアジン環
を形成するに必要な原子群を表し、Lは、2価の有機連
結基を表す。) - 【請求項10】 前記第1のインクが、更に色材とし
て、C.I.アシッドレッド52及びC.I.アシッド
レッド289の少なくとも一方を含んでいる請求項9に
記載のインクセット。 - 【請求項11】 前記第1のインクが、色材として、
C.I.アシッドレッド52及びC.I.アシッドレッ
ド289の少なくとも一方と、請求項8に記載の一般式
(I)で示される染料とを含んでいる請求項6又は8に
記載のインクセット。 - 【請求項12】 前記第1のインク中の全色材の含有量
が、インクに対して1.0〜15.0質量%の範囲であ
る請求項1〜11のいずれか1項に記載のインクセッ
ト。 - 【請求項13】 前記第2のインク中の全色材の含有量
が、インクに対して0.1〜5.0質量%の範囲である
請求項1〜12のいずれか1項に記載のインクセット。 - 【請求項14】 同一の色調の第1のインク及び第2の
インクを有するインクセットであって、上記第2のイン
クは上記第1のインクよりも低い色材濃度を有し、上記
第2のインクは、下記一般式(I)で示される染料を唯
一の色材として含んでいる水性インクであり、上記第1
のインクは、色材として、下記一般式(II)で示される
染料及び下記一般式(III)で示される染料から選ばれ
る少なくとも1つの染料と、下記一般式(I)で示され
る染料とを少なくとも含んでいる水性インクであること
を特徴とするインクセット。 (上記一般式(I)中、R1は、置換若しくは未置換の
アルコキシ基、又は置換若しくは未置換のアリール基を
表し、R2及びR4は、各々独立に、水素原子又は置換若
しくは未置換のアルキル基を表し、R3は、水素原子、
置換若しくは未置換のアルキル基、置換若しくは未置換
のアルコキシ基、置換若しくは未置換のアリールオキシ
基又はハロゲン原子を表す。X1は、カルボキシル基若
しくはその塩、又はスルホン酸基若しくはその塩を表
す。nは1又は2を表す。) (上記一般式(II)中、Ar1は置換若しくは未置換の
フェニル基、又は置換若しくは未置換のナフチル基を表
し、Ar2は、アセチル基、ベンゾイル基、1,3,5
−トリアジニル基、SO2−C6H5基又はSO2−C6H4
−CH3基のいずれかを表す。Mは、スルホン酸基の対
イオンであり、水素原子、アルカリ金属、アンモニウム
及び有機アンモニウムのいずれかを表す。) (上記一般式(III)中、Ar3及びAr4は、各々独立
に、置換若しくは未置換のフェニル基、又は置換若しく
は未置換のナフチル基であり、Ar3及びAr4の少なく
とも1つはカルボキシル基若しくはその塩、或いはスル
ホン酸基若しくはその塩の置換基を有す。Mは、スルホ
ン酸基の対イオンであり、水素原子、アルカリ金属、ア
ンモニウム及び有機アンモニウムのいずれかを表す。R
5は、1,3,5−トリアジンジイル基を表す。R6及び
R7は、独立に、水素原子、アルキル基、置換アルキル
基、アルケニル基、置換アルケニル基、アラルキル基、
置換アラルキル基又はNと共にペルヒドロキシアジン環
を形成するに必要な原子群を表し、Lは、2価の有機連
結基を表す。) - 【請求項15】 前記第1のインクが、更に色材とし
て、C.I.アシッドレッド52及びC.I.アシッド
レッド289の少なくとも一方を含んでいる請求項14
に記載のインクセット。 - 【請求項16】 前記第1のインクが、更に色材とし
て、C.I.アシッドレッド289を含んでいる請求項
14に記載のインクセット。 - 【請求項17】 同一の色調の第1のインク及び第2の
インクを有するインクセットであって、上記第2のイン
クは上記第1のインクよりも低い色材濃度を有し、上記
第2のインクは、下記一般式(I)で示される染料を唯
一の色材として含んでいる水性インクであり、上記第1
のインクは、C.I.アシッドレッド52及びC.I.
アシッドレッド289の少なくとも一方と、下記一般式
(I)で示される染料とを含んでいる水性インクである
ことを特徴とするインクセット。 (上記一般式(I)中、R1は、置換若しくは未置換の
アルコキシ基、又は置換若しくは未置換のアリール基を
表し、R2及びR4は、各々独立に、水素原子又は置換若
しくは未置換のアルキル基を表し、R3は、水素原子、
置換若しくは未置換のアルキル基、置換若しくは未置換
のアルコキシ基、置換若しくは未置換のアリールオキシ
基又はハロゲン原子を表す。X1は、カルボキシル基若
しくはその塩、又はスルホン酸基若しくはその塩を表
す。nは1又は2を表す。) - 【請求項18】 前記第1のインク中の全色材の含有量
が、インクに対して1.0〜15.0質量%の範囲であ
る請求項14〜17のいずれか1項に記載のインクセッ
ト。 - 【請求項19】 前記第2のインク中の全色材の含有量
が、インクに対して0.1〜5.0質量%の範囲である
請求項14〜18のいずれか1項に記載のインクセッ
ト。 - 【請求項20】 更に、ブラックインク、シアンインク
及びイエローインクから選ばれる少なくとも1つのカラ
ーインクを具備している請求項14〜19のいずれか1
項に記載のインクセット。 - 【請求項21】 前記第1のインク及び第2のインクに
よって得られる夫々の画像の反射濃度残存率が80%以
上である請求項1〜20のいずれか1項に記載のインク
セット。 - 【請求項22】 前記第1のインク及び第2のインクが
インクジェット記録に用いられるインクである請求項1
〜21のいずれか1項に記載のインクセット。 - 【請求項23】 インクジェット記録がバブルジェット
(登録商標)記録である請求項22に記載のインクセッ
ト。 - 【請求項24】 同一の色調を有する第1及び第2の水
性インクを収容しているインク収容部と該インクを吐出
するためのヘッド部とを備えたインクジェット記録装置
であって、第1及び第2のインクの各々は、少なくとも
共通する色材を含み、第2のインクは第1のインクより
も低い色材濃度を有し、且つ、第2のインクによって得
られる画像は第1のインクによって得られる画像と比較
して光褪色の程度が同程度か若しくは少ないことを特徴
とするインクジェット記録装置。 - 【請求項25】 同一の色調を有する第1及び第2の水
性インクを収容しているインク収容部と該インクを吐出
するためのヘッド部とを具備しているインクジェット記
録装置であって、第1及び第2のインクの各々は、少な
くとも共通する色材を含み、第2のインクは第1のイン
クよりも低い色材濃度を有し、且つ、第2のインクによ
って得られる画像を所定の条件下に放置したときに生じ
る第2インク画像の反射濃度の残存率が、第1のインク
によって得られる画像を上記と同様の条件下に放置した
ときに生じる第1インク画像の反射濃度の残存率以上で
あることを特徴とするインクジェット記録装置。 - 【請求項26】 同一の色調の第1のインク及び第2の
インクを収容しているインク収容部と該インクを吐出す
るためのヘッド部とを具備しているインクジェット記録
装置であって、上記第2のインクは上記第1のインクよ
りも低い色材濃度を有し、上記第2のインクは、下記一
般式(I)で示される染料を唯一の色材として含んでい
る水性インクであり、上記第1のインクは、色材とし
て、下記一般式(II)で示される染料及び下記一般式
(III)で示される染料から選ばれる少なくとも1つの
染料と、下記一般式(I)で示される染料とを少なくと
も含んでいる水性インクであることを特徴とするインク
ジェット記録装置。 (上記一般式(I)中、R1は、置換若しくは未置換の
アルコキシ基、又は置換若しくは未置換のアリール基を
表し、R2及びR4は、各々独立に、水素原子又は置換若
しくは未置換のアルキル基を表し、R3は、水素原子、
置換若しくは未置換のアルキル基、置換若しくは未置換
のアルコキシ基、置換若しくは未置換のアリールオキシ
基又はハロゲン原子を表す。X1は、カルボキシル基若
しくはその塩、又はスルホン酸基若しくはその塩を表
す。nは1又は2を表す。) (上記一般式(II)中、Ar1は置換若しくは未置換の
フェニル基、又は置換若しくは未置換のナフチル基を表
し、Ar2は、アセチル基、ベンゾイル基、1,3,5
−トリアジニル基、SO2−C6H5基又はSO2−C6H4
−CH3基のいずれかを表す。Mは、スルホン酸基の対
イオンであり、水素原子、アルカリ金属、アンモニウム
及び有機アンモニウムのいずれかを表す。) (上記一般式(III)中、Ar3及びAr4は、各々独立
に、置換若しくは未置換のフェニル基、又は置換若しく
は未置換のナフチル基であり、Ar3及びAr4の少なく
とも1つはカルボキシル基若しくはその塩、或いはスル
ホン酸基若しくはその塩の置換基を有す。Mは、スルホ
ン酸基の対イオンであり、水素原子、アルカリ金属、ア
ンモニウム及び有機アンモニウムのいずれかを表す。R
5は、1,3,5−トリアジンジイル基を表す。R6及び
R7は、独立に、水素原子、アルキル基、置換アルキル
基、アルケニル基、置換アルケニル基、アラルキル基、
置換アラルキル基又はNと共にペルヒドロキシアジン環
を形成するに必要な原子群を表し、Lは、2価の有機連
結基を表す。) - 【請求項27】 同一の色調の第1のインク及び第2の
インクを収容しているインク収容部と該インクを吐出す
るためのヘッド部とを具備しているインクジェット記録
装置であって、上記第2のインクは上記第1のインクよ
りも低い色材濃度を有し、上記第2のインクは、下記一
般式(I)で示される染料を唯一の色材として含んでい
る水性インクであり、上記第1のインクは、色材とし
て、C.I.アシッドレッド52及びC.I.アシッド
レッド289の少なくとも一方と、下記一般式(I)で
示される染料とを含んでいる水性インクであることを特
徴とするインクジェット記録装置。 (上記一般式(I)中、R1は、置換若しくは未置換の
アルコキシ基、又は置換若しくは未置換のアリール基を
表し、R2及びR4は、各々独立に、水素原子又は置換若
しくは未置換のアルキル基を表し、R3は、水素原子、
置換若しくは未置換のアルキル基、置換若しくは未置換
のアルコキシ基、置換若しくは未置換のアリールオキシ
基又はハロゲン原子を表す。X1は、カルボキシル基若
しくはその塩、又はスルホン酸基若しくはその塩を表
す。nは1又は2を表す。) - 【請求項28】 前記第1のインク及び第2のインクに
よって得られる夫々の画像の反射濃度残存率が80%以
上である請求項24〜27のいずれか1項に記載のイン
クジェット記録装置。 - 【請求項29】 同一の色調を有し、少なくとも共通の
色材を含み、且つ、色材濃度が互いに異なる第1の水性
インクと第2の水性インクとを各々記録媒体に付与する
工程を有するインクジェット記録方法であって、上記第
2のインクは第1のインクよりも低い色材濃度を有し、
且つ、第2のインクによって得られる画像は、第1のイ
ンクによって得られる画像と比較して光褪色の程度が同
程度か若しくは少ないことを特徴とするインクジェット
記録方法。 - 【請求項30】 同一の色調を有し、少なくとも共通の
色材を含み、且つ、色材濃度が互いに異なる第1の水性
インクと第2の水性インクとを各々記録媒体に付与する
工程を有するインクジェット記録方法であって、第2の
インクは第1のインクよりも低い色材濃度を有し、且
つ、第2のインクによって得られる画像を所定の条件下
に放置したときに生じる第2インク画像の反射濃度の残
存率が、第1のインクによって得られる画像を上記と同
様の条件下に放置したときに生じる第1インク画像の反
射濃度の残存率以上であることを特徴とするインクジェ
ット記録方法。 - 【請求項31】 同一の色調を有する第1のインク及び
第2のインクを各々記録媒体に付与する工程を有するイ
ンクジェット記録方法であって、上記第2のインクは上
記第1のインクよりも低い色材濃度を有し、上記第2の
インクは、下記一般式(I)で示される染料を唯一の色
材として含んでいる水性インクであり、上記第1のイン
クは、色材として、下記一般式(II)で示される染料及
び下記一般式(III)で示される染料から選ばれる少な
くとも1つの染料と、下記一般式(I)で示される染料
とを少なくとも含んでいる水性インクであることを特徴
とするインクジェット記録方法。 (上記一般式(I)中、R1は、置換若しくは未置換の
アルコキシ基、又は置換若しくは未置換のアリール基を
表し、R2及びR4は、各々独立に、水素原子又は置換若
しくは未置換のアルキル基を表し、R3は、水素原子、
置換若しくは未置換のアルキル基、置換若しくは未置換
のアルコキシ基、置換若しくは未置換のアリールオキシ
基又はハロゲン原子を表す。X1は、カルボキシル基若
しくはその塩、又はスルホン酸基若しくはその塩を表
す。nは1又は2を表す。) (上記一般式(II)中、Ar1は置換若しくは未置換の
フェニル基、又は置換若しくは未置換のナフチル基を表
し、Ar2は、アセチル基、ベンゾイル基、1,3,5
−トリアジニル基、SO2−C6H5基又はSO2−C6H4
−CH3基のいずれかを表す。Mは、スルホン酸基の対
イオンであり、水素原子、アルカリ金属、アンモニウム
及び有機アンモニウムのいずれかを表す。) (上記一般式(III)中、Ar3及びAr4は、各々独立
に、置換若しくは未置換のフェニル基、又は置換若しく
は未置換のナフチル基であり、Ar3及びAr4の少なく
とも1つはカルボキシル基若しくはその塩、或いはスル
ホン酸基若しくはその塩の置換基を有す。Mは、スルホ
ン酸基の対イオンであり、水素原子、アルカリ金属、ア
ンモニウム及び有機アンモニウムのいずれかを表す。R
5は、1,3,5−トリアジンジイル基を表す。R6及び
R7は、独立に、水素原子、アルキル基、置換アルキル
基、アルケニル基、置換アルケニル基、アラルキル基、
置換アラルキル基又はNと共にペルヒドロキシアジン環
を形成するに必要な原子群を表し、Lは、2価の有機連
結基を表す。) - 【請求項32】 同一の色調を有する第1のインク及び
第2のインクを各々記録媒体に付与する工程を有するイ
ンクジェット記録方法であって、上記第2のインクは上
記第1のインクよりも低い色材濃度を有し、上記第2の
インクは、下記一般式(I)で示される染料を唯一の色
材として含んでいる水性インクであり、上記第1のイン
クは、色材として、C.I.アシッドレッド52及び
C.I.アシッドレッド289の少なくとも一方と、下
記一般式(I)で示される染料とを含んでいる水性イン
クであることを特徴とするインクジェット記録方法。 (上記一般式(I)中、R1は、置換若しくは未置換の
アルコキシ基、又は置換若しくは未置換のアリール基を
表し、R2及びR4は、各々独立に、水素原子又は置換若
しくは未置換のアルキル基を表し、R3は、水素原子、
置換若しくは未置換のアルキル基、置換若しくは未置換
のアルコキシ基、置換若しくは未置換のアリールオキシ
基又はハロゲン原子を表す。X1は、カルボキシル基若
しくはその塩、又はスルホン酸基若しくはその塩を表
す。nは1又は2を表す。) - 【請求項33】 インクを記録信号に応じてオリフィス
から吐出して被記録材に付着させる方式のインクジェッ
ト記録方法である請求項29〜32のいずれか1項に記
載のインクジェット記録方法。 - 【請求項34】 インクを記録信号に応じてオリフィス
から吐出して被記録材に付着させる際に、インクに熱エ
ネルギーを作用させてオリフィスからインクを吐出させ
る請求項33に記載のインクジェット記録方法。 - 【請求項35】 前記第1のインク及び第2のインクに
よって得られる夫々の画像の反射濃度残存率が80%以
上である請求項29〜34のいずれか1項に記載のイン
クジェット記録方法。 - 【請求項36】 インクが収容されているインク収容部
及び該インクを吐出させるためのヘッド部を具備してい
る記録ユニットにおいて、前記インクが請求項22に記
載のインクセットを構成する各インクであることを特徴
とする記録ユニット。 - 【請求項37】 ヘッド部が、インクに熱エネルギーを
作用させてインクを吐出させるヘッドを具備している請
求項36に記載の記録ユニット。 - 【請求項38】 インクが収容されているインク収容部
を具備しているインクカートリッジにおいて、前記イン
クが請求項1〜23のいずれか1項に記載のインクセッ
トを構成する各インクであることを特徴とするインクカ
ートリッジ。
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