JP2003034617A - 無機粉体組成物およびそれを用いた化粧料 - Google Patents

無機粉体組成物およびそれを用いた化粧料

Info

Publication number
JP2003034617A
JP2003034617A JP2001218386A JP2001218386A JP2003034617A JP 2003034617 A JP2003034617 A JP 2003034617A JP 2001218386 A JP2001218386 A JP 2001218386A JP 2001218386 A JP2001218386 A JP 2001218386A JP 2003034617 A JP2003034617 A JP 2003034617A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
skin
light component
degrees
angle
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001218386A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4684480B2 (ja
Inventor
Akita Okada
明大 岡田
Tamotsu Mori
保 森
Taro Onishi
太郎 大西
Hirokazu Tanaka
博和 田中
Takumi Miyazaki
巧 宮崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JGC Catalysts and Chemicals Ltd
Naris Cosmetics Co Ltd
Original Assignee
Catalysts and Chemicals Industries Co Ltd
Naris Cosmetics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Catalysts and Chemicals Industries Co Ltd, Naris Cosmetics Co Ltd filed Critical Catalysts and Chemicals Industries Co Ltd
Priority to JP2001218386A priority Critical patent/JP4684480B2/ja
Publication of JP2003034617A publication Critical patent/JP2003034617A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4684480B2 publication Critical patent/JP4684480B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)
  • Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 皮膚の質感を客観的かつ簡易な方法で評価
し、それに基づいて皮膚を若くみせる組成物とそれを含
む化粧料を提供する。 【解決手段】 被験者の皮膚評価部位の前記粉体組成物
塗布時の表面反射光成分を(A)、無塗布時の皮膚評価
部位の表面反射光成分を(B)とした場合、照射光の入
射角が皮膚表面に対して20〜70度の何れかの角度で
ある場合の受光角が皮膚表面に対して反射方向40〜7
0度の何れかの角度で、常に(B)−(A)>0である
無機粉体組成物とそれを含む化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無機粉体組成物とその
化粧料用途に関し、さらに詳しくは加齢による皮膚の特
有な質感を補正し、自然な仕上がりが得られ実年齢より
若く見せる作用を有する無機粉体組成物とそれを含有す
る化粧料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】女性が肌を若々しくみせたいという願い
は普遍的である。この様な欲求を満たすために様々な化
粧料が開発されてきた。人が肌の若さを視覚的に評価す
る場合、「色」、「形態」、及び「質感」の視点から総
合的に判断している。「色」及び「形態」については、
加齢に伴う黄みの増加、赤みの減少、明度の減少及びシ
ワやたるみの増加が主観的にも客観的にも明らかにさ
れ、分光反射率の測定や皮膚レプリカの画像解析など十
分に確立された系から、肌の若さに対する科学的な理論
や評価法を構築し、製品開発が為されている(1996
−2、FRAGRANCE JOURNAL、p35〜
40、1998-4、FRAGRANCE JOURN
AL、p27〜35等)。
【0003】「質感」については、「色」や「形態」ほ
ど多くの知見は得られていない。1999、J.So
c.Cosmet.Chem.Jpn.、Vol.3
3、No.2、p154〜162によると、質感の測定
は一般的には光学的になされることが多く、物体の表面
反射光成分の強弱で評価され、その表面反射光成分には
表面の凹凸情報や光沢情報が含まれている。例えば、角
層の半透明性に由来する光学効果に着目し、異なる2方
向(85度と40度)からの照射光に対する分光反射率
を複数測定し、得られたスペクトルパターンを相互比較
する評価法から粉体組成物を選別し、皮膚の質感を与え
る化粧料を提供している(特開平10-139629号
公報等)。また、皮膚の表面反射光成分のフーリエ解析
による毛穴等の凹凸情報の定量化を確立し、化粧料製品
開発に資する可能性を提示している(1993、日本写
真学会誌、56巻、4号、p264〜269等)。
【0004】しかし、これらの測定法及び評価法を実施
するためには、高額な測定・解析機器の購入、複雑で手
間の掛かる手順、専門的な知識などが要求され、充分な
汎用性、利便性までには至っていない。特に、皮膚の
「質感」においては、簡易な評価法が未充足であり、そ
れらに基づく製品開発もあまり為され得ていないのが現
状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような状
況を踏まえて為されたものであり、人が肌の若さを視覚
的に評価する場合の主因子である皮膚の質感を客観的か
つ簡易な方法で評価し、皮膚を若く見せる組成物やそれ
を含む化粧料を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような状況に鑑み
て、本発明者等は人の皮膚が若くみえる光学的メカニズ
ムを解明すべく鋭意研究を重ねた結果、人の皮膚の質感
が若くみえる大きな要素の一つに、皮膚の表面反射光成
分、特に表面反射光成分を得るための光源入射角とそれ
に対する受光角の組み合わせに光学的要素が存在するこ
とを見出した。皮膚の凹凸情報に関して、加齢に伴い、
皮膚真皮における構造線維の変化や崩壊、皮下脂肪の厚
さの減少により、皮膚が弛緩し、大小様々なしわが目立
ち、毛穴が大きく縦に垂れてくるなどの状態が見られ
る。
【0007】加齢に伴い、皮丘の不均一化、面積増加、
ふっくら感の減少が生じ、細胞レベルでも皮膚の老化角
質細胞は偏平化を来す。そのため、皮膚の光沢に関して
は、皮脂量が減少しているにもかかわらず、視覚的に皮
膚表面上では光沢が顕著にみられ、素肌において、いわ
ゆる、皮膚のテカリが観察される。若い世代の皮膚にお
いても、光沢が観察されるが、均一で面積の小さいふっ
くらした皮丘や適度な透明性のある角層であるため半透
明性をもった美しい光沢が観察される。つまり、同じ光
学現象を観察していても、両者間においては皮膚の光沢
感の傾向は異なり、その差異が、中高年齢の場合は、所
謂、「テカリ」と、若い年齢の場合は、「つや」と表現
されている。
【0008】本発明者等は、皮膚の質感を照射光による
皮膚表面反射光成分から検討し、特に、若い世代の「つ
や」と中高年の「テカリ」の差異について、照射光の入
射角と表面反射光成分の受光角とが同じ組み合わせの場
合でも、若い皮膚と中高年の皮膚とではその反射光成分
の強度が異なることを見出した。さらには、光源の入射
角と受光角の組み合わせを変化させ皮膚の表面反射光成
分を多面的に観察することから、ある特異的な入射角と
受光角における表面反射光成分が若くて美しく見えるこ
とに大きく寄与することを見出した。
【0009】すなわち、本発明の無機粉体組成物は、被
験者の皮膚評価部位の前記粉体組成物塗布時の表面反射
光成分を(A)、無塗布時の皮膚評価部位の表面反射光
成分を(B)とした場合、照射光の入射角が皮膚表面に
対して20〜70度の何れかの角度である場合の受光角
が皮膚表面に対して反射方向40〜70度の何れかの角
度で、常に(B)−(A)>0であることを特徴とす
る。前記表面反射光成分の検出には、(1)被験者の皮
膚評価部位に対して前記皮膚評価部位に照明光を一方向
から拡散照射し、偏光板が装着された銀塩カメラ又は電
子的カメラどちらかの撮影装置を用いて皮膚の内部反射
光成分を含む表面反射光成分を最も強調した写真及び皮
膚の表面反射光成分を最も除去した写真をそれぞれ撮影
する工程、(2)前記照明光の入射角は前記皮膚表面に
対して0〜80度、前記表面反射光成分の受光角は前記
皮膚表面に対して反射方向15〜80度の範囲で、入射
角及び受光角のいずれか1つ以上を異なる少なくとも2
方向以上設定する工程、(3)前記両撮影写真のデジタ
ル化、差分処理により皮膚の表面反射光成分画像を得る
工程、ならびに(4)前記表面反射光成分画像を多階調
に輝度変換し、増幅する工程、を含んで成る方法により
得る。
【0010】また、合わせて透明板に一様に塗布した粉
体の透明性について透過度及びその透過光の拡散度合い
が高ければ、いっそう若くて美しくみせる好適な粉体組
成物を提供できることを見出した。すなわち、本発明の
無機紛体組成物は、全光線透過率が80%以上、及びヘ
ーズが70%以上であることを特徴とする。前記無機粉
体組成物は、好ましくは、タルクに、酸化チタン、酸化
アルミニウム、シリカの順で被覆され、その重量比がタ
ルク:酸化チタン:酸化アルミニウム:シリカ=55〜
75:3〜7:12〜24:5〜15重量%であるこ
と、又は、タルクに、酸化チタン、酸化アルミニウム、
球状シリカ、シリカの順で被覆され、その重量比がタル
ク:酸化チタン:酸化アルミニウム:球状シリカ:シリ
カ=40〜60:3〜13:8〜20:10〜24:5
〜15重量%であること、又は、タルクに、酸化チタ
ン、酸化ジルコニウム、酸化アルミニウム、シリカの順
で被覆され、タルク:酸化チタン:酸化ジルコニウム:
酸化アルミニウム:シリカ=40〜60:3〜13:5
〜15:12〜24:5〜15重量%である。
【0011】本発明に用いるタルクとしては、平均粒子
径が2〜20μmで厚みが0.05〜1μmであること
が好ましい。無機酸化物の被覆方法は、前記無機酸化物
などの前駆物質の金属塩を加水分解する方法や、同様の
金属アルコキシドをアルコール溶液中で加水分解する方
法など、従来から無機酸化物の被覆方法として知られて
いる方法であれば特に制限はない。例えば鱗片状基材を
水中に分散させた物に四塩化チタンなどの金属塩を添加
し、アルカリ雰囲気で加水分解し、鱗片状基材表面に金
属塩加水分解物を析出させ所定の厚みの酸化チタン被覆
層を得る方法などが挙げられる。また、シリカを被覆す
る場合には、鱗片状基材の分散液にアルカリ金属ケイ酸
塩水溶液を添加し、鱗片状基材表面にケイ酸の重合物を
付着させることにより、所定の厚みのシリカ被覆層を得
る方法が挙げられる。
【0012】以上のように、基材に対する金属酸化物の
被覆を順次おこない目的とする前記無機粉体組成物を得
る。更に、本発明の化粧料は、被験者の皮膚評価部位の
前記化粧料塗布時の表面反射光成分を(A)、無塗布時
の皮膚評価部位の表面反射光成分を(B)とした場合、
照射光の入射角が皮膚表面に対して20〜70度の何れ
かの角度である場合の受光角が皮膚表面に対して反射方
向40〜70度の何れかの角度で、常に(B)−(A)
>0であることを特徴とする。
【0013】前記表面反射光成分の検出には、(1)被
験者の皮膚評価部位に対して前記皮膚評価部位に照明光
を一方向から拡散照射し、偏光板が装着された銀塩カメ
ラ又は電子的カメラどちらかの撮影装置を用いて皮膚の
内部反射光成分を含む表面反射光成分を最も強調した写
真及び皮膚の表面反射光成分を最も除去した写真をそれ
ぞれ撮影する工程、(2)前記照明光の入射角は前記皮
膚表面に対して0〜80度、前記表面反射光成分の受光
角は前記皮膚表面に対して反射方向15〜80度の範囲
で、入射角及び受光角のいずれか1つ以上を異なる少な
くとも2方向以上設定する工程、(3)前記両撮影写真
のデジタル化、差分処理により皮膚の表面反射光成分画
像を得る工程、ならびに(4)前記表面反射光成分画像
を多階調に輝度変換し、増幅する工程、を含んで成る方
法により得る。
【0014】また、合わせて透明板に一様に塗布した化
粧料の透明性について透過度及びその透過光の拡散度合
いが高ければ、いっそう若くて美しくみせる好適な化粧
料を提供できることを見出した。すなわち、本発明の化
粧料は、全光線透過率が75%以上、及びヘーズが65
%以上であることを特徴とする。前記化粧料は、好まし
くは本発明の前記無機粉体組成物を0.1〜90%含有
する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を説明す
る。本発明の無機粉体組成物は、被験者の皮膚評価部位
の前記粉体組成物塗布時の表面反射光成分を(A)、無
塗布時の皮膚評価部位の表面反射光成分を(B)とした
場合、照射光の入射角が皮膚表面に対して20〜70度
の何れかの角度である場合の受光角が皮膚表面に対して
反射方向40〜70度の何れかの角度で、常に(B)−
(A)>0であり、及び/又は、前記粉体組成物の全光
線透過率が80%以上、及びヘーズが70%以上である
ことを特徴とし、化粧料にも好適である。
【0016】皮膚表面反射光成分に関する評価法の最も
好ましい形態は、次に示す手順に従って行われる。 (1)皮膚表面に、拡散光を一方向から照射し、偏光板の
装着された銀塩カメラ又は電子的カメラ何れかの撮影装
置にて前記皮膚表面を複数の受光角度で撮影する。ここ
で撮影する皮膚表面の部位は特に限定されないが、顔全
体又は人の頬の撮影が適切な評価結果が得られることか
ら好ましい。受光角度は、前記皮膚表面に対して前記照
射光の入射方向と反対方向に0〜80度、より好ましく
は20〜80度、更に好ましくは40〜70度である。
その際、偏光板の回転により皮膚の内部反射光成分を含
む表面反射光成分を最も強調した写真、並びに皮膚の表
面反射光成分を最も除去した写真をそれぞれ撮影する。
拡散光源は特に限定されないが、好ましくは白色白熱光
である。また、撮影装置は得られる写真が銀塩カメラあ
るいは電子的カメラの何れかを活用してもよいが、好ま
しくはCCDカメラ又は非CCDカメラを撮像部とする
デジタルカメラである。デジタルカメラでは、写真の解
析手順を短絡化でき、また、より適切な評価結果が得ら
れる。本発明者等はデジタルカメラ C-2500L
(OLYMPUS社製)を用いた。
【0017】(2) 前記(1)の方向とは異なる角度で前記
拡散光を照射し、同様に皮膚の内部反射光成分を含む表
面反射光成分を最も強調した写真、並びに皮膚の表面反
射光成分を最も除去した写真をそれぞれ(1)と同様に受
光角度を変化させ複数撮影する。これらの撮影は、複数
回、各々異なる角度の拡散光照射で行う。このとき、
(1)と(2)の照射する光の皮膚表面に対する入射角は、0
〜80度、より好ましくは20〜80度、更に好ましく
は20〜70度である。
【0018】(3) 前記(1)の前記皮膚の内部反射光成分
を含む表面反射光成分を最も強調した写真並びに皮膚の
表面反射光成分を最も除去した写真をそれぞれデジタル
変換した後、両者の差分処理により表面反射光成分画像
を得る。同様に(2)の前記皮膚の内部反射光成分を含む
表面反射光成分を最も強調した写真並びに皮膚の表面反
射光成分を最も除去した写真についても同様に行い表面
反射光成分画像を得る。ここで、写真のデジタル変換に
はデジタル変換可能ならば行う機器は限定されない。例
えば、デジタルカメラを用いて当該手順どおりに実施で
きる。
【0019】(4) 前記表面反射光成分画像を256階調
の輝度値(L*値)に変換し、輝度レベルを増幅した。
変換する際の階調は、16、256、32,768など
でも構わないが、16,777,216のごとく大きな
階調がより好ましい。その輝度値が皮膚の質感の指標と
なる。このとき増幅の倍率は1〜5、より好ましくは
1.5〜4、更に好ましくは2〜3.5である。また、
(3)の差分処理、並びに(4)の輝度変換及び増幅処理には
各処理が可能ならば特に限定されないが、例えば画像編
集ソフトであるPhotoshop 3.0J(Ado
be社製)を用いて処理することができる。ここで、皮
膚の表面反射光成分を検出する方法として前記(1)〜(4)
の手順を行ったが、表面反射光成分の検出が可能である
なら特に限定されない。
【0020】(5) かくして得られた様々な組み合わせを
もつ皮膚の表面反射光成分の傾向から皮膚の質感を評価
する。特に、照明光の皮膚表面に対する入射角が20〜
70度で、受光角度が入射方向と反対方向の40〜70
度で測定した表面反射光成分について質感の評価を行う
のがより好ましい。図1及び図2は、光源の入射角は顔
面正面に対して0、22.5、45、67.5度のそれ
ぞれで照射し、撮影装置の受光角は前記顔面表面に対し
て反射方向に正の角度を表すとし、0、22.5、4
5、67.5度とし、前記(1)〜(4)の手順により測定し
た場合の顔の表面反射光成分である。図1は20歳女性
の顔全体の質感の傾向を示し、図2は48歳女性の顔の
質感の傾向を示す。横軸は照射光の顔面表面に対する入
射角で67.5、45、22.5、0度と順に示し、縦
軸は撮影装置の受光角で顔面表面に対する反射方向を正
とし、67.5、45、22.5、0度と順に示す。輝
度変換後の増幅は3倍である。輝度が高く、より白く見
える部分ほど光沢があることを示す。
【0021】図1と図2を比較した場合、67.5度入
射67.5度受光、45度入射67.5度受光、22.
5度入射67.5度受光、45度入射45度受光各々に
て、加齢に伴い輝度が高く、白く見える部分が多く観察
される。このことから、加齢に伴い特異的なこれら入射
角受光角の組み合わせにおいて顕著な表面反射が見受け
られ、この表面反射を抑制し若い女性と同等に近づけれ
ば、皮膚を若く見せる仕上がりになることが判る。した
がって、得られた表面反射光成分の傾向を比較すれば無
機粉体組成物や化粧料の若く見せる程度を評価すること
ができる。
【0022】合わせて、粉体組成物自身の評価について
は、無色の透明板に塗布乾燥して得られる塗膜中の無機
粉体組成物の含有量が25重量%となるようクリアラッ
カーにて分散させ、膜厚5μmとなる塗膜試料の全光線
透過率及びヘーズの測定にて行う。粉体組成物を透明板
に一様な塗膜を貼る方法は、塗膜厚が5μm、塗膜中の
粉体含有率が25重量%であるなら特に限定されない。
例えば、有機溶剤にニトロセルロースが30%含まれた
クリアラッカー SPIRIT VARNISH(株式会
社遠藤化学工業所)にて分散させ、更に、分散性を高め
るため、超音波ホモジナイザー US−300T(株式
会社日本精機製作所)にかけ、透明板に一様に塗布する
方法により実施できる。
【0023】透明板は無色で粉体自身の全光線透過率及
びヘーズに多大な影響を及ぼさなければ特に限定されな
いが、より好ましくはポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリエ
ステル等の透明性が高く耐溶剤性のある材質から形成さ
れた透明フィルムである。例えば、材質がポリエステル
である厚さ0.1mmのOHPフィルム(プラス株式会
社製)を使用することができる。
【0024】全光線透過率及びヘーズの測定は JIS
K 7105又はJIS K 7136に規定される
測定法に準拠する機器を用いる以外は特に限定されな
い。例えば、ヘーズコンピューター HZ-2(スガ試
験機株式会社製)を用いて測定することができる。本発
明の無機粉体組成物は、好ましくは、タルクに、酸化チ
タン、酸化アルミニウム、シリカの順で被覆され、その
重量割合がタルク:酸化チタン:酸化アルミニウム:シ
リカ=55〜75:3〜7:12〜24:5〜15重量
%であること、又は、タルクに、酸化チタン、酸化アル
ミニウム、球状シリカ、シリカの順で被覆され、その重
量割合がタルク:酸化チタン:酸化アルミニウム:球状
シリカ:シリカ=40〜60:3〜13:8〜20:1
0〜24:5〜15重量%であること、又は、タルク
に、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化アルミニウ
ム、シリカの順で被覆され、タルク:酸化チタン:酸化
ジルコニウム:酸化アルミニウム:シリカ=40〜6
0:3〜13:5〜15:12〜24:5〜15重量%
である。また、化粧料への好適に配合するため、粉体表
面の疎水処理を行うことが好ましい。
【0025】疎水化処理は、疎水化処理剤を用いて行わ
れ、疎水化処理剤としては、シリコーン油、脂肪族金属
塩、アルキルリン酸、アルキルリン酸のアルカリ金属塩
又はアミン塩、N-モノ長鎖脂肪族アシル塩基性アミノ
酸、パーフルオロアルキル基を有するフッ素化合物など
が挙げられる。シリコーン油としては、通常の化粧料に
用いられるものであれば特に制限されず、例えば、メチ
ルハイドロジェンポリシロキサン、ジメチルポリシロキ
サン、環状ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポ
リシロキサン、環状メチルハイドロジェンポリシロキサ
ン、ポリエーテル変性シリコーン、アルキル変性シリコ
ーン、メチルポリシロキサンエマルジョン、高級脂肪族
エステル変性シリコーン、高級アルコキシ変性シリコー
ン、フェノール変性シリコーン等が例示されるが、これ
らの例に限定されない。
【0026】脂肪族金属塩としては、特に炭素数12〜
18のものが好ましく、またそれらの塩としては、例え
ばカルシウム、マグネシウム、亜鉛、アルミニウム等の
塩が挙げられ、特にアルミニウム塩が好ましい。従って
脂肪族金属塩のうち好ましいものとしては、アルミニウ
ムモノステアレート、アルミニウムジステアレート、ア
ルミニウムモノオレエート、アルミニウムモノパルミテ
ート、アルミニウムモノラウレート等が例示されるがこ
れらの例に限定されない。
【0027】アルキルリン酸又はそのアルカリ金属塩も
しくはアミン塩としては、炭素数1〜45のものが挙げ
られ、特に炭素数8以上のものが望ましい。炭素数8未
満であると、そのアルキリン酸金属塩が粘着性を示し、
滑沢性、伸展性が低下するおそれがある。かかる炭化水
素基としては、例えば、オクチル、ノニル、ドデシル、
デシル、ウンデシル、エイコセニシル基等が挙げられ
る。また、アルカリ金属としては、カリウム、ナトリウ
ム等が挙げられ、アンモニウムとしては、モノエタノー
ルアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミ
ン、アルギニン等のアミンから導かれるものが挙げられ
る。
【0028】アルキルリン酸又はその塩の具体例として
は、ジセチルリン酸、モノラウリルリン酸、モノラウリ
ルリン酸のナトリウム塩、カリウム塩又はアミン塩等が
挙げられる。N-モノ長鎖脂肪族アシル塩基性アミノ酸
を構成する塩基性アミノ酸としては、α,γ−ジアミノ
酪酸、オルニチン、リジン、アルギニン、ヒスチジン等
が挙げられる。これらは光学活性体であってもラセミ体
であってもよい。長鎖脂肪族アシル基としては炭素数8
〜22の飽和又は不飽和の長鎖又は分岐鎖の脂肪族アシ
ル基が挙げられ、単一長鎖のものであっても混合長鎖の
ものであってもよい。具体的には、2−エチルヘキサノ
イル、カプリロイル、カプロイル、ラスロイル、ミリス
トイル、パルミトイル、ステアロイル、イソステアロイ
ル、オレオイル、ベヘノイル、牛脂脂肪酸アシル、硬化
牛脂脂肪酸アシル等が挙げられる。長鎖アシル基の塩基
性アミノ酸への結合部位は、α位のアミノ基あるいはω
位アミノ基であるが、アルギニン及びヒスチジンにおい
てはα位のアミノ基に限定される。具体例としては、N
ε-2-エチルヘコイルリジン、Nε-パルミトイルリジ
ン、Nε-イソステアロイルリジン、Nα-ラウロイルア
ルギニン等が挙げられるが、これらの例に限定されな
い。
【0029】パーフルオロアルキル基を有するフッ素化
合物としては、パーフルオロアルキルリン酸(米国特許
第3632744号明細書)、フルオロアルキルジ(オ
キシエチレン)アミンリン酸エステル(特開昭62-2
50074号公報)、パーフルオロアルキル基を有する
樹脂(特開昭55-167209号公報)、四フッ化エ
チレン樹脂、パーフルオロアルコール、パーフルオロエ
ポキシ化合物、スルホアミド型フルオロリン酸、パーフ
ルオロ硫酸塩、パーフルオロカルボン酸塩、パーフルオ
ロアルキルシラン(特開平2-218603号公報)等
が挙げられる。
【0030】粉体を疎水化処理する方法としては、特に
限定されるものではないが、例えば以下に示す方法が挙
げられる。粉体のシリコーン油による処理は、例えばシ
リコーン油の一種又は二種以上を適量のヘキサン等に溶
解したものに粉体を分散させ、溶剤留去後100〜20
0℃で2〜10時間処理し、その後粉砕することにより
行う事ができる。粉体のアルキルリン酸又はその塩によ
る処理は、例えばアルキルリン酸をイソプロピルアルコ
ール、ヘキサン等の溶剤で溶解したものに粉体を分散さ
せ50℃〜70℃で1〜3時間処理し、溶剤留去後乾燥
することにより行う事ができる。また、例えばアルキリ
ン酸のアルカリ金属又はアミン塩を水に溶解したものに
粉体を分散させ、50℃〜70℃で1〜3時間処理し、
その後適当な酸で中和した後、熱時濾過し、エタノール
水溶液で洗浄後、乾燥することにより行う事ができる。
【0031】また、粉体をN-モノ長鎖脂肪族アシル塩
基性アミノ酸で処理する方法としては乾式法は簡便かつ
効果的であって、N-モノ長鎖脂肪族アシル塩基性アミ
ノ酸の微細粉末を粉体と攪拌混合するか、もしくはN-
モノ長鎖脂肪族アシル塩基性アミノ酸と粉体を混合した
後、共粉砕することによって、粉体の表面を容易に処理
できる。湿式法は、N-モノ長鎖脂肪族アシル塩基性ア
ミノ酸が中性付近の水及び通常の油にほとんど溶解しな
いため、塩化カルシウムを可溶化剤として用いてN-モ
ノ長鎖脂肪族アシル塩基性アミノ酸を有機溶剤に溶解し
た後、粉体を接触させ、更に水洗いして塩化カルシウム
を除去して乾燥することにより、粉体の表面を処理でき
る。あるいは酸性もしくはアルカリ性の水又は水溶性溶
媒中にN-モノ長鎖脂肪族アシル塩基性アミノ酸を溶解
して粉体を接触させた後、中性付近まで中和して粉体表
面にN-モノ長鎖脂肪族アシル塩基性アミノ酸を析出付
着させ、中和によって生じた塩を水洗いにより除去し、
乾燥することによっても同様の表面処理ができる。(特
開昭61-7202号公報、特開昭61-10503号公
報) 粉体に対する疎水化処理剤の処理量は、0.05〜20
重量%、特に2〜10重量%が十分な疎水性、良好な感
触が得られ好ましい。
【0032】また、本発明の化粧料は、被験者の皮膚評
価部位の前記化粧料塗布時の表面反射光成分を(C)、
無塗布時の皮膚評価部位の表面反射光成分を(D)とし
た場合、照射光の入射角が皮膚表面に対して20〜70
度の何れかの角度である場合の受光角が皮膚表面に対し
て反射方向40〜70度の何れかの角度で、常に(D)
-(C)>0であり、及び/又は、前記化粧料の全光線
透過率が75%以上、及びヘーズが65%以上であるこ
とを特徴とし、ファンデーションが好適である。
【0033】評価法の最も好ましい形態は、前記皮膚表
面反射光成分に関する手順及び前記透明性の評価に従っ
て行われる。本発明の化粧料は特に限定されないが、フ
ァンデーション又はおしろいが好適である。ルース型、
固形、固形パウダー型、固形油性型、固形油中水型乳化
型、油中水型乳化型、水中油型乳化型、二層分散油中水
型、水性型等のいずれであってよく、ルース型、固形、
固形パウダー型、固形油性型が好ましく、特に、ルース
型おしろい、固形パウダー型及び固形油性型のファンデ
ーションの場合に本発明の効果は最も発揮される。
【0034】前記化粧料に含まれる、前記無機粉体組成
物の含有量は0.1〜90重量%であるが、おしろいの
ルース型の場合はより好ましくは5〜35重量%、固型
の場合はより好ましくは7〜30重量%であり、ファン
デーションの固形パウダー型の場合はより好ましくは7
〜30重量%、固形油性型の場合は好ましくは0.1〜
50重量%、より好ましくは5〜25重量%、固形油中
水型乳化型、油中水型乳化型及び水中油型乳化型の場合
は好ましくは0.1〜40重量%、より好ましくは5〜
20重量%、二層分散油中水型の場合は好ましくは0.
1〜30重量%、より好ましくは5〜15重量%、水性
型の場合は0.1〜20重量%、より好ましくは5〜1
0重量%である。
【0035】本発明の化粧料は、上記必須成分に加えて
本発明の効果を損なわない範囲で、通常化粧料、医薬部
外品等に用いられる成分を配合することができる。この
ような成分としては、例えば水、油分、保湿剤、活性
剤、前記以外の粉体、分散剤、防腐剤、香料、増粘剤等
が挙げられる。油分としては、例えば、エステル油、シ
リコーンオイル、鉱物油、炭化水素、ワックス、脂肪
酸、脂肪族アルコール天然脂肪、油性ゲル化剤等が挙げ
られ、配合量としては、0.01〜70重量%が好まし
い。
【0036】保湿剤としては、例えば、多価アルコー
ル、ムコ多糖類等の水溶液、コラーゲンなどのタンパク
質水溶液、糖類、アミノ酸水溶液等が挙げられ、配合量
としては、0.001〜30重量%が好ましい。粉体と
しては、例えば、無機顔料、有機顔料、シリコーン及び
その誘導体、金属石鹸、フッ素化合物及びその誘導体、
レシチン及びその誘導体、アミノ酸及びその塩等で表面
処理された顔料等が挙げられ、配合量としては、0.1
〜99重量%が好ましい。
【0037】活性剤としては、例えば、脂肪酸エステル
等の非イオン界面活性剤、レシチン及びホスフェートの
ような両性及び陰イオン界面活性剤、ポリエーテル変性
シリコーンのようなシリコーン系活性剤等が挙げられ、
配合量としては、0.01〜20重量%が好ましい。
【0038】
【実施例】次に実施例をあげて本発明をより詳細に説明
する。なお本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。実施例1〜3、比較例1、2について、皮膚
の表面反射光成分及び無機粉体組成物自身の透明性に対
する影響を前記の方法により評価した。実施例1 タルク100gを純水1Lに添加して充分に分散し、こ
れに二酸化チタンとして濃度20%の硫酸チタニル水溶
液88.3gを加え攪拌しながら加熱し5時間沸騰させ
た。これを室温まで冷却し、濾過水洗し、110℃で乾
燥させて、二酸化チタンの水和物が被覆されたタルクを
得た。これを100g計量し1Lの純水中に添加しよく
分散させて、70℃に加熱し、酸化ジルコニウムとして
10重量%のオルト硫酸ジルコニウム水溶液176.5
gを5重量%の水酸化ナトリウム水溶液でpH5を維持
しながら徐々に加えた。約2時間で添加を終了したあ
と、更に5重量%の水酸化ナトリウム水溶液を加えpH
を7〜8に調製して冷却し、濾過水洗し、110℃で乾
燥することで、酸化チタン及び酸化ジルコニウムの水和
物で被覆されたタルクを得た。これを更に100g計量
し750mLの純水中に添加しよく分散させたものを、
酸化アルミニウムとして濃度10%の塩化アルミニウム
水溶液250g及び尿素160gを水500mLに溶か
した溶液に加えてよく混合し90℃で5時間加熱し、室
温まで冷却した。これを濾過水洗し、110℃で乾燥
後、更に600℃で5時間加熱し、酸化チタン、酸化ジ
ルコニウム、酸化アルミニウムで順次被膜されたタルク
を得た。更にこれを100g計量しエタノールと水の混
合溶剤(7:3の比率)1Lに加えよく分散させる。こ
れにシリカとして4重量%の正ケイ酸エチルエタノール
溶液277.8gを加えて、50℃に加熱し約10時間
保持した。次に、これを冷却後濾過し、エタノールにて
洗浄後、更に純水で充分に洗浄し110℃で乾燥し、酸
化チタン、酸化ジルコニウム、酸化アルミニウム及びシ
リカが被覆されたタルク(粉末)を得た。その成分重量
%はタルク:酸化チタン:酸化ジルコニウム:酸化アル
ミニウム:シリカ=52:9.2:10.8:18:1
0である。
【0039】実施例2 タルク100gを純水1Lに添加して充分に分散し、こ
れに二酸化チタンとして濃度20%の硫酸チタニル水溶
液40.5gを加え攪拌しながら加熱し5時間沸騰させ
た。これを室温まで冷却し、濾過水洗し、110℃で乾
燥させて、二酸化チタンの水和物が被覆されたタルクを
得た。これを更に100g計量し750mLの純水中に
添加しよく分散させたものを、酸化アルミニウムとして
濃度10%の塩化アルミニウム水溶液250g及び尿素
160gを水500mLに溶かした溶液に加えてよく混
合し90℃で5時間加熱し、室温まで冷却した。これを
濾過水洗し、110℃で乾燥後、更に600℃で5時間
加熱し、酸化チタン、酸化アルミニウムで順次被膜され
たタルクを得た。更にこれを100g計量しエタノール
と水の混合溶剤(7:3の比率)1Lに加えよく分散さ
せた。これにシリカとして4重量%の正ケイ酸エチルエ
タノール溶液277.8gを加えて、50℃に加熱し約
10時間保持した。次に、これを冷却後濾過し、エタノ
ールにて洗浄後、更に純水で充分に洗浄し110℃で乾
燥し、酸化チタン、酸化アルミニウム、シリカで順次被
膜されたタルク(粉末)を得た。その成分重量%は、タ
ルク:酸化チタン:酸化アルミニウム:シリカ=66.
6:5.4:18:10である。
【0040】実施例3 タルク100gを純水1Lに添加して充分に分散し、こ
れに二酸化チタンとして濃度20%の硫酸チタニル水溶
液88.3gを加え攪拌しながら加熱し5時間沸騰させ
た。これを室温まで冷却し、濾過水洗し、110℃で乾
燥させて、二酸化チタンの水和物が被覆されたタルクを
得た。これを更に100g計量し750mLの純水中に
添加しよく分散させたものを、酸化アルミニウムとして
濃度10%の塩化アルミニウム水溶液250g及び尿素
160gを水500mLに溶かした溶液に加えてよく混
合し90℃で5時間加熱し、室温まで冷却した。これを
濾過水洗し、110℃で乾燥後、更に600℃で5時間
加熱し、酸化チタン、酸化アルミニウムで順次被膜され
たタルクを得た。次に、平均粒子径0.6μm真球状シ
リカの濃度20%のモノエチレングリコールを分散媒と
するシリカオルガノゾル100gとイソプロパノール2
20gの混合液を調製した。これに酸化チタン、酸化ア
ルミニウムで順次被覆されたタルク80gを添加し室温
で混合攪拌した。次いでこの分散液に500gのエタノ
ールを加え、更にアンモニア水を加えてpH9.5以上
とし、液温を45℃に加温した後、この温度とpHを維
持しつつ攪拌しながら正ケイ酸エチルと28%アンモニ
ア水を同時に5時間かけて添加した。正ケイ酸エチルの
添加量はシリカとして11.1gであった。添加終了
後、更に2時間攪拌した後、濾過洗浄し、110℃で乾
燥して、酸化チタン、酸化アルミニウム、球状シリカ、
シリカで被覆されたタルク(粉末)を得た。その成分重
量%はタルク:酸化チタン:酸化アルミニウム:球状シ
リカ:シリカ=49:8.6:14.4:18:10で
ある。
【0041】比較例1 実施例1で原料として使用したタルクを、実際に皮膚及
び透明板に塗布した。比較例2 平均粒子径0.3μmの酸化亜鉛を、実際にヒト皮膚及
び透明板に塗布した。皮膚への粉体の塗布量は10mg
/cm2とした。実施例1〜3及び比較例1、2におけ
る光学的評価及び官能評価結果を表1に示す。
【0042】
【表1】
【0043】皮膚表面反射光成分に関して、被験者の皮
膚評価部位の前記粉体組成物塗布時の表面反射光成分を
(A)、無塗布時の皮膚評価部位の表面反射光成分を
(B)とした場合、照射光の入射角が皮膚表面に対して
20〜70度の何れかの角度である場合の受光角が皮膚
表面に対して反射方向40〜70度の何れかの角度で、
常に(B)-(A)>0である場合を○、そうでない場
合を×と評価した。粉体の透明性に関しては、全光線透
過率が80%以上、及びヘーズが70%以上である場合
を○、そうでない場合を×とした。
【0044】官能評価専門パネラー16名を用いて、試
料粉体を皮膚に塗布し、シアー感、ベール感、カバー
力、及び若く美しく仕上がるを重視した総合評価につい
て官能評価を行った。評価基準はその項目が感じられ
る、やや感じられる、感じられないの3段階評価におい
て、感じられる人数が13〜16名を○、5〜12名を
△、1〜4名を×とした。実施例4 (1)実施例1の無機粉体組成物 20重量%、(2)
タルク 残量、(3)セリサイト5.0重量%、(4)
防腐剤 適量、(5)酸化防止剤 適量、(6)着色材
適量 について、製法として、(1)〜(6)をヘンシ
ェルミキサーにて攪拌混合後、粉砕を行い、ルース型お
しろいを得た。
【0045】実施例5 (1)実施例2の無機粉体組成物 15重量%、(2)
シリコーン処理タルク残量、(3)シリコーン処理セリ
サイト 30重量%、(4)シリコーン処理マイカ10
重量%、 (5)シリコーン処理酸化チタン 10重量
%、(6)防腐剤適量、 (7)着色材 適量、(8)シ
リコーンオイル 3.5重量%、(9)2−エチルヘキ
サン酸セチル 2.0重量%、(10)吸着精製ラノリ
ン 1.0重量%、(11)酸化防止剤 適量について、
製法として、ヘンシェルミキサーにて(1)〜(7)を
攪拌混合し粉砕を行い、混合溶解した(8)〜(11)
を粉砕した(1)〜(7)とヘンシェルミキサーで攪拌
混合し、再び粉砕を行い、金皿容器にプレスし固形パウ
ダー型ファンデーションを得た。
【0046】実施例6 (1)実施例3の無機粉体組成物 5重量%、(2)マ
イカ20重量%、(3)酸化チタン 15重量%、
(4)ナイロンパウダー 5重量%、(5)シリコーン
オイル 5重量%、(6)セレシン 6重量%、(7)ス
クワラン 15重量%、(8)吸着精製ラノリン10重
量%、(9)カルナバ蝋 5重量%、(10)防腐剤 適
量、(11)着色材 適量、(12)2−エチルヘキサ
ン酸セチル 残量、を用いて、(1)〜(12)を加熱
溶解分散後、3本ロールミルを行い、70℃で金皿容器
に流し込み、固形油性型ファンデーションを得た。
【0047】比較例3 (1)シリコーン処理タルク 残量、(2)シリコーン
処理セリサイト 30重量%、(3)シリコーン処理マ
イカ10重量%、(4)シリコーン処理酸化チタン 1
0重量%、(5)防腐剤 適量、(6)着色材 適量、
(7)シリコーンオイル 3.5重量%、(8)2−エ
チルヘキサン酸セチル 2.0重量%、 (9)吸着精
製ラノリン 1.0重量%、(10)酸化防止剤 適量、
を用いて、ヘンシェルミキサーにて(1)〜(6)を攪
拌混合し粉砕を行い、混合溶解した(7)〜(10)を
粉砕した(1)〜(6)とヘンシェルミキサーで攪拌混
合し、再び粉砕を行い、金皿容器にプレスし固形パウダ
ー型ファンデーションを得た。
【0048】図3に実施例5及び比較例3のファンデー
ションを塗布した場合の皮膚表面反射光成分を示す。表
面反射光成分評価における皮膚へのファンデーションの
塗布量は10mg/cm2とし、照射光の入射角は35
度、受光角は反射方向に60度である。また、表2に透
明性評価結果、及び官能評価を含む総合評価を表3に示
す。実施例4〜6のファンデーションは、比較例3より
も、透明感もあり、非常に皮膚の質感に有効で、老いた
肌を若くみせる効果がある優れた化粧料であった。
【0049】
【表2】
【0050】
【表3】
【0051】
【発明の効果】本発明の無機粉体組成物は、とくに化粧
料成分として有用である。その評価は、人が肌の若さを
視覚的に評価する場合の主因子である皮膚の質感が客観
的かつ簡易な方法でなされており、皮膚を若く見せる組
成物やそれを含む化粧料として使用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は20歳女性の顔全体の表面反射光成分を
示す図。
【図2】図2は48歳女性の顔全体の表面反射光成分を
示す図。
【図3】図3は本発明の評価法により有効性を示す表面
反射光成分のデータである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 保 大阪府大阪市福島区海老江1丁目11番17号 株式会社ナリス化粧品内 (72)発明者 大西 太郎 大阪府大阪市福島区海老江1丁目11番17号 株式会社ナリス化粧品内 (72)発明者 田中 博和 福岡県北九州市若松区北湊町13−2 触媒 化成工業株式会社内 (72)発明者 宮崎 巧 福岡県北九州市若松区北湊町13−2 触媒 化成工業株式会社内 Fターム(参考) 4C083 AA082 AB242 AB431 AB432 AC012 AC022 AC352 AD072 AD152 AD512 CC12 DD17 DD22 EE03 EE06 EE07

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被験者の皮膚評価部位の被験組成物塗布時
    の表面反射光成分を(A)、無塗布時の皮膚評価部位の
    表面反射光成分を(B)とした場合、被験者の皮膚評価
    部位に対して、前記皮膚評価部位に照明光を一方向から
    拡散照射しそれによる皮膚表面からの表面反射光成分の
    検出に、(1)偏光板が装着された銀塩カメラ又は電子
    的カメラの撮影装置を用いて皮膚の内部反射光成分を含
    む表面反射光成分を最も強調した写真及び皮膚の表面反
    射光成分を最も除去した写真をそれぞれ撮影する工程、
    (2)前記照明光の入射角は前記皮膚表面に対して0〜
    80度、前記表面反射光成分の受光角は前記皮膚表面に
    対して反射方向15〜80度の範囲で、入射角及び受光
    角のいずれか1つ以上を異なる少なくとも2方向以上設
    定する工程、(3)前記両撮影写真のデジタル化、差分
    処理により皮膚の表面反射光成分画像を得る工程、なら
    びに(4)前記表面反射光成分画像を多階調に輝度変換
    し、増幅する工程、を含んで成る方法により、 前記(A)及び(B)の表面反射光成分を測定し、前記
    照射光の入射角が前記皮膚表面に対して20〜70度の
    何れかの角度である場合の受光角が前記皮膚表面に対し
    て反射方向40〜70度の何れかの角度で、常に(B)
    −(A)>0であることを特徴とする無機粉体組成物。
  2. 【請求項2】全光線透過率が80%以上、ヘーズが70
    %以上である請求項1記載の無機粉体組成物(ただし、
    全光線透過率およびヘーズは、塗膜中の粉体の含有量が
    25重量%となるようにクリアラッカーに分散させた
    後、この塗料を透明フィルムに塗布乾燥して得た膜厚が
    5μmの塗膜を試料としてJIS K 7105又はJ
    IS K 7136に規定された方法により測定す
    る)。
  3. 【請求項3】タルクに、酸化チタン、酸化アルミニウム
    およびシリカをこの順で被覆して成り、その重量割合が
    タルク:酸化チタン:酸化アルミニウム:シリカ=55
    〜75:3〜7:12〜24:5〜15重量%であるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の無機粉体組成物。
  4. 【請求項4】タルクに、酸化チタン、酸化アルミニウ
    ム、球状シリカおよびシリカをこの順で被覆して成り、
    その重量割合がタルク:酸化チタン:酸化アルミニウ
    ム:球状シリカ:シリカ=40〜60:3〜13:8〜
    20:10〜24:5〜15重量%であることを特徴と
    する請求項1又は2記載の無機粉体組成物。
  5. 【請求項5】タルクに、酸化チタン、酸化ジルコニウ
    ム、酸化アルミニウムおよびシリカをこの順で被覆して
    成り、その重量割合がタルク:酸化チタン:酸化ジルコ
    ニウム:酸化アルミニウム:シリカ=40〜60:3〜
    13:5〜15:12〜24:5〜15重量%であるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の無機粉体組成物。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれかに記載の無機粉体
    組成物を0.1〜90重量%含有することを特徴とする
    化粧料。
  7. 【請求項7】被験者の皮膚評価部位の被験組成物塗布時
    の表面反射光成分を(A)、無塗布時の皮膚評価部位の
    表面反射光成分を(B)とした場合、被験者の皮膚評価
    部位に対して、前記皮膚評価部位に照明光を一方向から
    拡散照射しそれによる皮膚表面からの表面反射光成分の
    検出に、(1)偏光板が装着された銀塩カメラ又は電子
    的カメラの撮影装置を用いて皮膚の内部反射光成分を含
    む表面反射光成分を最も強調した写真及び皮膚の表面反
    射光成分を最も除去した写真をそれぞれ撮影する工程、
    (2)前記照明光の入射角は前記皮膚表面に対して0〜
    80度、前記表面反射光成分の受光角は前記皮膚表面に
    対して反射方向15〜80度の範囲で、入射角及び受光
    角のいずれか1つ以上を異なる少なくとも2方向以上設
    定する工程、(3)前記両撮影写真のデジタル化、差分
    処理により皮膚の表面反射光成分画像を得る工程、なら
    びに(4)前記表面反射光成分画像を多階調に輝度変換
    し、増幅する工程、を含んで成る方法により、前記
    (A)及び(B)の表面反射光成分を測定し、前記照射
    光の入射角が前記皮膚表面に対して20〜70度の何れ
    かの角度である場合の受光角が前記皮膚表面に対して反
    射方向40〜70度の何れかの角度で、常に(B)−
    (A)>0であることを特徴とする化粧料。
  8. 【請求項8】全光線透過率が75%以上、ヘーズが65
    %以上である請求項6又は7記載の化粧料(ただし、全
    光線透過率およびヘーズは、塗膜中の化粧料の含有量が
    25重量%となるようにクリアラッカーに分散させた
    後、この塗料を透明フィルムに塗布乾燥して得た膜厚が
    5μmの塗膜を試料としてJIS K 7105又はJ
    IS K 7136に規定された方法で測定する)。
JP2001218386A 2001-07-18 2001-07-18 無機粉体組成物およびそれを用いた化粧料 Expired - Lifetime JP4684480B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001218386A JP4684480B2 (ja) 2001-07-18 2001-07-18 無機粉体組成物およびそれを用いた化粧料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001218386A JP4684480B2 (ja) 2001-07-18 2001-07-18 無機粉体組成物およびそれを用いた化粧料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003034617A true JP2003034617A (ja) 2003-02-07
JP4684480B2 JP4684480B2 (ja) 2011-05-18

Family

ID=19052568

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001218386A Expired - Lifetime JP4684480B2 (ja) 2001-07-18 2001-07-18 無機粉体組成物およびそれを用いた化粧料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4684480B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004073327A (ja) * 2002-08-12 2004-03-11 Naris Cosmetics Co Ltd 皮膚の測色方法、皮膚のくすみ解消に有効な無機粉体組成物、及びそれを用いた化粧料
CN104261469A (zh) * 2014-10-21 2015-01-07 福州大学 一种二氧化钛及其制备方法和应用
JP2017190452A (ja) * 2016-04-11 2017-10-19 メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングMerck Patent Gesellschaft mit beschraenkter Haftung 顔料混合物

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60228406A (ja) * 1984-04-27 1985-11-13 Pola Chem Ind Inc 化粧料
JPS63254169A (ja) * 1987-04-10 1988-10-20 Kanebo Ltd 被覆顔料およびその製造法
JPS63277281A (ja) * 1987-05-08 1988-11-15 Kanebo Ltd 被覆顔料およびその製造法
JPH0656628A (ja) * 1992-08-07 1994-03-01 Pola Chem Ind Inc 粉体化粧料
WO1999049834A1 (fr) * 1998-04-01 1999-10-07 Catalysts & Chemicals Industries Co., Ltd. Poudre composite inorganique et produit cosmetique renfermant cette poudre
JP2001098186A (ja) * 1999-07-29 2001-04-10 Merck Japan Ltd 薄片状顔料及びその製造方法
JP2002053770A (ja) * 2000-08-09 2002-02-19 Catalysts & Chem Ind Co Ltd 複合無機粉体
JP2002104930A (ja) * 2000-09-25 2002-04-10 Kao Corp 皮膚化粧料

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60228406A (ja) * 1984-04-27 1985-11-13 Pola Chem Ind Inc 化粧料
JPS63254169A (ja) * 1987-04-10 1988-10-20 Kanebo Ltd 被覆顔料およびその製造法
JPS63277281A (ja) * 1987-05-08 1988-11-15 Kanebo Ltd 被覆顔料およびその製造法
JPH0656628A (ja) * 1992-08-07 1994-03-01 Pola Chem Ind Inc 粉体化粧料
WO1999049834A1 (fr) * 1998-04-01 1999-10-07 Catalysts & Chemicals Industries Co., Ltd. Poudre composite inorganique et produit cosmetique renfermant cette poudre
JP2001098186A (ja) * 1999-07-29 2001-04-10 Merck Japan Ltd 薄片状顔料及びその製造方法
JP2002053770A (ja) * 2000-08-09 2002-02-19 Catalysts & Chem Ind Co Ltd 複合無機粉体
JP2002104930A (ja) * 2000-09-25 2002-04-10 Kao Corp 皮膚化粧料

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004073327A (ja) * 2002-08-12 2004-03-11 Naris Cosmetics Co Ltd 皮膚の測色方法、皮膚のくすみ解消に有効な無機粉体組成物、及びそれを用いた化粧料
CN104261469A (zh) * 2014-10-21 2015-01-07 福州大学 一种二氧化钛及其制备方法和应用
JP2017190452A (ja) * 2016-04-11 2017-10-19 メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングMerck Patent Gesellschaft mit beschraenkter Haftung 顔料混合物

Also Published As

Publication number Publication date
JP4684480B2 (ja) 2011-05-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4213347B2 (ja) 自然な外観の化粧品組成物
JP2007230995A (ja) サブミクロン窒化ホウ素粒子を含む化粧品組成物
CN1878533A (zh) 缩小毛孔外观的化妆品组合物和方法
JP2008230997A (ja) 化粧料
JP4213429B2 (ja) 皮膚のくすみ解消に有効な無機粉体組成物のスクリーニング方法とその無機粉体組成物、およびその組成物を用いた化粧料
JP3586546B2 (ja) 化粧料
JP5110782B2 (ja) 顔料内包セルロースパウダー並びにそれを含有する化粧料、樹脂および塗料
JP2014221724A (ja) 下地化粧料および化粧方法
JP3816015B2 (ja) メーキャップ化粧料
JP4684480B2 (ja) 無機粉体組成物およびそれを用いた化粧料
JP2009234978A (ja) 含水睫用化粧料
WO2006101262A1 (ja) メーキャップ化粧料
JP5392816B2 (ja) 乳化型皮膚外用剤
JPH09143029A (ja) 化粧料
JP2003277217A (ja) 化粧料
JP3732612B2 (ja) 皮膚化粧料
JP3595114B2 (ja) 粉体化粧料
JP3492966B2 (ja) 化粧料
JP5582525B2 (ja) 固形粉末化粧料
JP3723710B2 (ja) 化粧料
JPH11124314A (ja) 化粧料
JP4733917B2 (ja) 化粧料
JPH11116438A (ja) 皮膚化粧料
JP3563578B2 (ja) くすみ肌色改善剤
JP2022176884A (ja) 素肌を美しく見せる方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080626

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101028

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110120

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110209

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140218

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4684480

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term