JPS63254169A - 被覆顔料およびその製造法 - Google Patents

被覆顔料およびその製造法

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JPS63254169A
JPS63254169A JP62089603A JP8960387A JPS63254169A JP S63254169 A JPS63254169 A JP S63254169A JP 62089603 A JP62089603 A JP 62089603A JP 8960387 A JP8960387 A JP 8960387A JP S63254169 A JPS63254169 A JP S63254169A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は鱗片状無機粉体の粒子表面が、酸化チタンと酸
化アルミニウムによって、順次、積層被覆されている被
覆顔料およびその製造法に関する。
更に詳しくは、特性として白色度が高く、油性物質や水
に濡れても色くすみする度合が低く、表面光沢が少なく
、光沢光が青味がかった色調を示さない、光学的特性を
具備し、かつ皮J!i’(肌)の上に塗着すると良好な
伸展性(伸び)と付着性(付き)を発揮する、新規な被
覆顔料およびその無機粉体を体質顔料に用い、これに酸
化チタンなどの白色顔料、少量の着色顔料、油性物質な
どのバインダーを混合して調整されている。 ・ところ
が、雲母、セリサイト、タルク、カオリンのようなりん
片状無機粉体は、天然に産する鉱物を粉砕したものであ
るので、結晶格子中に含まれる微量の鉄などの影響でや
や灰色味や褐色味を帯びている。そのため、これらを配
合した化粧料は、やや灰色ないしは褐色に色がくすみ、
また、皮膚上に塗布した場合、時間が経つにつれて汗や
皮脂で濡れて更に色がくすんでくる、という欠点があっ
た。
また、感触、使用感について見てみると、雲母。
セリサイトは皮膚上での伸展性が比較的良いものの、皮
膚への付着性に欠けており、タルク、カオリンは、皮膚
上での付着性ば比較的良いものの、皮膚上での伸展性が
不充分である、という欠点を酸化チタン微粒子を密に被
覆した雲母チタンをメイクアップ化粧料に配合すると、
皮膚上での伸展性は良好になり、しかも、皮膚への付着
力が雲母に比べて良くなり、また色のくすみという現象
も緩和される。しかしながら、雲母チタン顔料は、雲母
表面の酸化チタン薄膜による光干渉で銀白色。
金色などの真珠光沢が生じるので、表面光沢が大酸化チ
タンに加えて二酸化ケイ素及び酸化アルミニウムが存在
する均質混合層として形成されていることを特徴とする
真珠光沢顔料およびその製造法が開示されているが、こ
れらの顔料は仕込条件により深青色、緑色、金色等の干
渉色を生しるので、白色度が小さく、表面光沢が大きく
なり、好ましくない。
層)と酸化チタン(第2層)を二層状に被覆した顔料が
開示されているが、このものは、第一層目の硫酸バリウ
ム粒子の雲母表面における被覆率が低いために、顔料表
面で被覆層が酸化チタン(一層)のみからなっている割
合が大きく、結果として青味がかった表面光沢を示す、
などの欠点を有するものであった。
(本発明が解決しようとする問題点) 本発明は、従来技術の難点を悉く解消したものであって
、その目的とするところは、(1)白色度が大きい特性
、(2)油性物質、溶剤、水で濡れても色がくすまない
特性、(3)表面光沢が少なく又、光沢光が青味の色調
を示さない特性、(4)皮膚上での伸展性や付着性番こ
すぐれている特性を併せ持った新規で有用なる被覆顔料
およびその製造方法を提供することにある。
本発明の製造法の特長は、所定の金属塩を溶解し、粉体
を分散させた懸濁液を撹拌下に加熱することによって、
第一層目の酸化チタン永和物、第二層目の酸化アルミニ
ウム永和物の沈着が1バツチの工程で実施できるという
点にあり、工程が極めて省力的2合理的である。
(問題点を解決するための手段) 本発明の上記目的は、鱗片状無機粉体の粒子表面が酸化
チタンによって被覆されており、更にその表面が酸化ア
ルミニウムによって被覆されている、ことを特徴とする
被覆顔料。ならびに、水溶性チタン塩、水溶性アルミニ
ウム塩および尿素が溶解している水溶液中に鱗片状無機
粉体を分散せしめ、この懸濁液を、撹拌下、80〜10
0℃に加熱することによって、分解生成するアンモニア
を、前記のチタン塩とアルミニウム塩に反応せしめ、生
成する酸化チタン水和物と酸化アルミニウム永和物が鱗
片状無機粉体の粒子表面に順次積層沈着した後、この鱗
片状無機粉体を懸濁液から濾別し、水洗、乾燥、焼成す
ることを特徴とする被覆顔料の製造法によって達成され
る。
本発明の被覆顔料の基体を構成している鱗片状無機粉体
としては、例えば、雲母、セリサイト。
タルク、カオリン、硫酸バリウム、窒化ホウ素。
リン片状アルミナ、等を挙げることができる。
基体の鱗片状無機粉体の表面を被覆している被覆物質の
酸化チタンと酸化アルミニウムの重量比率は70 : 
30〜30 : 70の範囲が好ましい。
(1)の比率が70%を超えると被覆層全体の屈折率が
高くなるために被覆層における光干渉が生じ、真珠光沢
や青白い色調が現われるので好ましくない。(1)の比
率が30%より低いと被覆層全体の屈折率が低くなるた
めに、油、水、溶剤、で濡れた状態で充分な白色度が得
られず、化粧料や塗料に配合した場合、くすんだ色調を
与える。また、皮膚上での伸展性や付着性がわるくなる
本発明に用いるこれらの無機粉体の粒径は、通常1〜1
00μmの範囲が好適である。
基体の鱗片状無機粉体の表面を被覆している上記被覆物
質の量は、該被覆顔料の総量を基準として、5〜60重
量%である。5重量%未満の場合は、白色度が低下し6
0%を超えると、該被覆顔料の粒子同士が凝集し固化を
起しやすく、またそれを配合した化粧料、塗料の伸展性
や付着性がわるくなる傾向にある。
本発明の被覆顔料の製造において用いられる水溶性チタ
ン塩としては、例えば硫酸チタニル、硫酸チタン、塩化
チタン等を挙げることができるが、硫酸チタニルが最も
好ましい。また水溶性アルミニウム塩としては、例えば
硫酸アルミニウム、硝酸アルミニウム、塩化アルミニウ
ム、カリウムミョウバン、アンモニウムミョウバン等を
挙げることができるが、硫酸アルミニウムが最も好まし
い。
水溶性チタン塩又は水溶性アルミニウム塩の濃度はそれ
ぞれTi0i又はAlto3換算で3〜5 Q g /
 1が望ましい。上記濃度が3g/、x未満であっても
被覆処理は可能であるが、1回の被覆処理で製造される
被覆顔料が少なくなるので経済的ではない。
上記濃度が50g/I2を超えると、顔料表面に沈着す
る酸化チタンや酸化アルミニウムが粗粒子となって、伸
展性及び付着性が良くなるので好ましくない。
たとえば水溶性チタン塩に硫酸チタニルを、また、水溶
性アルミニウム塩に硫酸アルミニウムを用いた場合の化
学反応式は次の通りである。
(反応式) %式% この上iト北−−加水分解に伴って水溶性チタン塩およ
び水溶性アルミニウム塩から生成する酸は、尿素の加水
分解で発生するアンモニアによって中和される。製造時
に必要な尿素の量は、上記加水分解で生成する酸の中和
に必要な量を基準にして、その1倍乃至4倍量である。
尿素が1倍量未満では、反応が遅すぎて好ましくない。
また尿素が4倍量を超えると、アンモニアの発生が過剰
になりすぎて沈着する酸化チタン永和物あるいは酸化ア
ルミニウム水和物の粒子径が大きくなり得られる被覆顔
料の伸展性や付着性がわるくなるので好ましくない。
前記水溶液中に分散させる鱗片状無機粉体の濃度は20
g/l〜200 g / A’が望ましい。20g/i
!未満では一回の製造操作で得られる顔料量が少く経済
的ではない。又、200g/j!を超えると、それに応
じて水溶性チタン、水溶性アルミニウム、尿素の濃度も
大きくする必要があるので、反応が不均一になって沈着
する粒子が粗大になり、伸展性、付着性がわるくなる傾
向がある。
本発明の被覆顔料は、鱗片状無機粉体の表面上を、第一
層として酸化チタンが被覆しており、第二層としてその
上に酸化アルミニウムが被覆している。被覆層の表面は
、走査型、電子顕微鏡観察によると59nm以下の超微
粒子で構成されていることが認められる。
本発明の被覆顔料は、被覆層が酸化チタン及び酸化アル
ミニウムの二重層から成っており、被覆層の平均の屈折
率が、酸化チタン単独被覆の雲母チタンの場合と比べて
低くなっているので、充分な白色度を所持しながら顔料
の表面光沢が小さく、また青白い色調を示さないという
特長を示す。
本発明の被覆顔料は、鱗片状粉体の表面にある被覆層が
微粒子によって構成されているため皮膚への付着力に優
れ、また、全体として鱗片状であるので、皮膚上でなめ
らかな伸びを示す。これらの特長は、化粧料に配合した
ときそのまま発揮される。また塗料へ配合したときも同
様に良好な伸展性、付着性を示す。
本発明によれば、前記の優れた特長を有する被覆顔料は
次のようにして製造される。すなわち水溶性チタン塩、
水溶性アルミニウム塩および尿素ま前記反応式の(2)
及び(3)の反応が終了するまで加熱し続ける。この加
熱時間は通常2J 〜 15時間の範囲内にある。反応
の初期のPH1〜2を示す期間に反応式fly、 +2
1が同時に進行し酸化チタン水和物が鱗片状無機粉体表
面上に沈着する。その後のPH3以上の領域で反応式f
il、 (31が進行することによって酸化チタン水和
物層(第一層)の上に酸化アルミニウム水和物が沈着し
、第二層が形成される。
第一層目に酸化チタン永和物、第二層目に酸化アルミニ
ウム水和物が沈着していることは以下の方法によって確
認される。
反応の初期(PH約1〜約2)においては、反応液の一
部をサンプリングし清適して得られた1戸液10mAに
、過酸化水素を5滴加えると、黄色を呈し、チタンイオ
ンの存在が確認されるが、PH約2.5を超えるとチタ
ンイオンは検出されなくなる。従って、PH約1〜約2
の領域で第一層目として酸化チタン永和物が沈着し、P
H約2.5の段階では、反応式(2)の反応が完了して
いることが確認される。
杖、O P H,2,5〜仁本においては、反応液の一部をサン
プリングし清適した炉液に付き下記の「モリン唱の段階
では反応式(3)の反応が完了していることが確認され
る。
「モリンテスト」 :モリンのメチルアルコール飽和溶
液でぬらして乾燥した濾紙に検液を滴加する。乾燥後2
NHCj2を点じてから紫外線の下で観察すると緑色の
蛍光斑点が現われる。
なお、モリンは次の構造式を有するもので、AA3+と
蛍光を発する安定なキレートを生ずる。
その後、7濾過、水洗、乾燥することによって、酸化チ
タン永和物−酸化アルミニウム水和物で二層被覆された
顔料が生成する。乾燥温度は通常105〜150℃であ
る。
このものを600〜950℃で焼成することによって第
一層が酸化チタン、第二層が酸化アルミニウムである本
発明の被覆顔料を得る。焼成温度が600℃未満である
ときは生成する被覆顔料に等の劣化を引き起こしやすい
。焼成温度が950℃を超えると、被覆顔料間の焼結が
生じるので、粒子が粗大となり、伸展性や付着力が損わ
れる。
尚、実施例1の本顔料を走査型電子顕微鏡で観察した結
果、雲母上を5Qnm以下の超微粉子が密に被覆してい
ることが確かめられたセ呵目→。
(11顔料の白色度の評価 試料顔料を合冊に打型し、高速分光色彩計にて測色し、
L*−a*−b*表色系(CIEl 976)における
L*稙を指標にして評価した。
L*     白色度 95を超える   大(○) 92〜95   中(△) 評価した。
−14= 化、ΔE(l!の大小により評価した。
ここで、粉体を合冊に打型したもののL*−20重量部
を均一に混合したものを合冊に打型したものの測色値を
L*、a*、b*とするとき、色差ΔEは次式から求め
た。
2.5未満    小(○) 2.5〜5   中(△) 5を超える    大(×) (3)  顔料の表面光沢の評価 両面テープを貼付した艶なしの黒色紙の表面に試料顔料
を均一に塗布した。
これを変角分光色彩計で、X射角45°、受光角45°
、波長4−30〜700nmの条件で分光反射率を測定
した。各波長の分光反則率の値は、入射角45°、受光
角06における標準白色板の各波長の分光反射強度を基
準(100)にした百分率で示した。
得られたデータより0表面光沢の大小、0表面光沢の青
味の程度を数値的に評価した。
■ 表面光沢度二波長550nrnにおける分光反射率
に基づいて評価した。
分光反射率   表面光沢 70%未満   小(0) 70%〜100% 中(△) 100%を超える  大(×) ■ 表面光沢の青味指数 顔料の表面光沢の青味の度合(青味指数)は波長450
nmでの分光反射率(I 450)と、波長700nm
での分光反射率 (I 700)との比(I aso / I tell
 )の大小で評価した。145゜/l70(lの値が大
きい程青味の度合が大きく、1に近い程無彩色(反射光
が白っぽい)ことを表わす。
青味指数     色 調 1.30を超える 青味が強い  (×)1.10〜1
.30 やや青味がある(△)1.00〜1.10 青
味がない  (○)(4)  皮膚表面での伸展性及び
付着性の評価顔料の化粧料(粉白粉等)として必要な性
能である皮膚表面での伸展性(のびのよさ)および皮膚
表面に対する付着性(つきのよさ)について、実用テス
ト(専門検査員10人)により調べた。スコアは極めて
良い(5点)、良い(4点)、普通(3点)、悪い(2
点)、極めて悪い(1点)の5段階とし、10名のスコ
アの平均値を求め、次のように表示した。
スコア平均値 伸展性、イ」着性 3.8を超える    0 2.5〜3.8      △ 2.5未満      × 実施例及び対照試料の顔料の特性は表1に記載した。
実施例1 硫酸チタニル(TiO2とし7100g)、硫酸アルミ
ニウム(Aj2203として100g)。
尿素650gを溶解させた水13p中に平均粒径10μ
mの雲母A 1.0 K gを分散させた後、撹拌下に
加温し30分で100℃とした。その時のPHは1.5
であった。P H1,5及び2.0の時点で反応液をそ
れぞれ10 m l!サンプリングし、これを清適した
消液に過酸化水素水5滴を添加すると液は黄色を呈し、
反応液中にチタンイオンが検出された。反応液のPHは
経時的に上昇した。PH2,5の時点で反応液をサンプ
リングし同様に過酸化水素水を添加したところ液は無色
のままでありチタンイオンは検出されなかった。従って
、PH2,5未満の領域で第一層目として酸化チタン永
和物が沈着する反応が進行し、P H2,5では、その
反応が完了したことが確認された。
さらに、P H2,,5及びP H5,0において、反
応−18= 液の一部をサンプリングし、濾過した滑液にっきモリン
・テストを行なった結果、濾紙上に緑色の蛍光斑点が生
じ、アルミニウムイオンが検出されたが、P H5,5
の反応液からは同様のテストによりアルミニウムイオン
が検出されなかった。
別に、硫酸アルミニウムと尿素が溶解している水溶液を
加熱し、100℃で保持する実験より、水溶液中に酸化
アルミニウムの水和物の沈澱生成が認められる。PHは
約4であった。
これらより、アルミニウム水和物が第二層として沈着す
るP H6N域は、PH約4〜5.5未満である。
100℃になってから6時間で加熱を止めた。
ついで、濾過、水洗し、120 ’cで4時間乾燥し、
800℃で2時間焼成して酸化チタン−酸化アルミニウ
ム被覆雲母1.15 K gを得た。
この被覆顔料総量中の被覆物質量はTi0□8.3%、
A 7!z O:+ 8.3%であった。
準じて下記の如く被覆顔料を製造した。
平均粒径10μmの雲母A 1.0 K gを水10f
iに懸濁し、塩化バリウム488gを加え、90℃に加
温し、12重量%硫酸チタニル水溶液6.0βを100
m#/分の流速で撹拌下に滴下した。滴下終了後、l 
Qwt%水酸化カリウム水溶液約34を100m7!/
分の流速で撹拌下に滴下し、PHを5.6とした。得ら
れた生成物を沈澱させ、濾過、水洗して塩を除去後、1
05〜110℃で8時間乾燥させ、800°Cで1時間
焼成し、硫酸バリウム−酸化チタン被覆雲母を得た。
電子顕微鏡観察の結果、硫酸バリウム粒子が雲母表面上
に敗らばって分布しており、硫酸バリウムが被覆してい
ない部分は酸化チタンの微粒子が均一に全面を被覆して
いた。そのため、後述のようにやや光沢度があり、光沢
光の青味が大きく見られた。
を製造した。
水10βに硫酸チタニルをT i O2として1.0K
gを、尿素180gを溶解し、この水溶液に平し、この
加温攪拌を2時間続けた。次いで濾過。
水洗を繰り返し、得られたスラリーを水に分散させ、5
%アンモニア水を加えてPHを7とした。
更にt濾過、水洗し100℃で乾燥後、900℃で30
分間焼成した。
顔料総量中のTiO7の含有量は、25重量%である。
比較例3 硫酸チタニルを使用せず、硫酸アルミニウムの量をAj
!203 として230gとする他は実施例1と同様に
して、酸化アルミニウム被覆雲母を得た。実施例1と比
較例2と比べて、被覆層を形成する微粒子の径が大きく
なるため、表1に示すように伸展性、付着性に劣ってい
た。
比較例4 に準じて酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ケイ素混
合物によって被覆された被覆顔料を下記のように製造し
た。
平均粒径10.camの雲母A300gを、水101中
に懸濁した液を75°Cに加熱し、塩酸を加えてPHを
2.2に調整した。四塩化チタン15重量%、塩酸5重
量%、及び11当り20gのAβCN3  6H20を
含む溶液、並びにNaOH15重量%及び1j2当りS
 i O,とじて3.3gを含むケイ酸ナトリウム水溶
液を、PH2,2を維持する速度で同時に徐々に添加し
た、青色干渉色が得られた後に溶液の添加を止めた。濾
過、水洗、120’における乾燥の後800℃で30分
間焼成した。
顔料特性の比較、評価 顔料特性を下記の通り比較、評価した。
$i:(1)白色度、(2)オイルに濡れたときの色く
すみ度、(3)顔料表面の光沢度、青味指数、(4)皮
膚上での伸展性、付着性。
実施例1の顔料は、すべての項目において優れている。
比較例1 (硫酸バリウム酸化チタン被覆雲母)は実施
例1に比べて特に表面光沢の青味が現われる欠点の他、
伸展性、付着性にやや劣っている。
比較例2及び3の顔料は、雲母Aに対する被覆物質が酸
化チタン単独および酸化アルミニウム単独のものである
。酸化チタン単独被覆だと真珠光沢が大きく現われ、実
施例1に比べ光沢底、青味度9色くすみ度の点で劣って
いた。又、酸化アルミニウム単独だと、伸展性、付着性
1色くすみ度が著しく劣っていた。同様の方法で調べた
結果から判断するとすべての項目で良好な結果を得るた
30ニア0の範囲とすることが必要である。
原料として用いた雲母Aそのものは、白色度。
色くすみ度、光沢度において劣っている。
混合物Aは、実施例1の顔料と組成が同一になるように
雲母A、酸化チタン、酸化アルミニウムの各顔料を均一
に混合したものであるが、光沢度及び伸展性、付着性の
項目が実施例1の顔料に比べて著しく劣っている。
これらより、雲母Aを基体とし、これに酸化チタンと酸
化アルミニウムの一層被覆を施した実施例1の顔料が白
色度9色くすみ度に優れ、かつ表面光沢の大きさ、青味
の抑制された、皮膚上でののび、付着性の良好なもので
あり、メイクアップ化粧料用の体質顔料としてすぐれた
特性を備えていることが明白である。
実施例2 硫酸チタニル(T i O□として40g)、硫酸アル
ミニウム(AA20.とじて20g)、尿素100gを
溶解させた水Ion中に、平均粒径70μmのセリサイ
ト1.0 K gを分散させた後、撹拌下に加温し、6
0分で100℃とし、5時間加熱を続けた。ついで濾過
、水洗、120℃で4時間乾燥し、900°で1時間焼
成して酸化チタン−酸化アルミニウム被覆セリサイト1
. OI K gを得た。顔料中の被覆物質量はT i
 O2として3.8%及びAj!203 として1.9
%を含む。得られた顔料を実施例1の顔料と比較すると
伸展性が特に良好になった。
実施例3 硫酸チタニル(T i O,とじて350g)、硫酸ア
ルミニウム(AA203 として650g)。
尿素2.2 K gを溶解させた水40β中に、平均粒
径2.0μmのカオリン1.0 K gを分散させた後
、撹拌下に加温し、15分で90℃とし、7時間加熱を
続けた。ついで、濾過、水洗、115°で5時間乾燥、
900°で1時間焼成し粉砕して酸化チタン−酸化アル
ミニウム被覆カオリン1.65 Kgを得た。顔料中の
被覆物質量はT i O2として17.5%及びAN2
0.として32.5%を含む。
実施例1と比較すると、濾過にや時間がかかるが、得ら
れた顔料は特に付着性に優れたものであった。
25一 実施例4 雲母の代りに、平均粒子径10μmの焼成雲母を用いる
他は、実施例1と同様にして酸化チタン−酸化アルミニ
ウム被覆雲母を得た。
実施例5 雲母の代りに、焼成タルクを用いる他は、実施例1と同
様にして、酸化チタン−酸化アルミニウム被覆タルクを
得た。
実施例1に比べて伸展性にやや劣るが光沢が更に少ない
顔料が得られた。尚、実施例2〜6の特性を表2に示し
た。
表1 顔料特性(1)−雲母Aを原料としたものの比較 実施例10 00 0 0 0 比較例10 0 △  ×  △  △比較例20  
 △  ×  ×  ○  ○比較例3 △   × 
 ○  ○  ×  ×比較例4 △   ×××  
 △  △雲母A  ×   ×  ×  ○  △ 
 △混合物A △  ○  ×  ○  ×  ×表2
 顔料特性(2) 試料  白色 色く 光沢 青味 伸展 付着塵  す
み度 度 指数 性  性 実施例20 00 0 0 0 実施例30 00 0 0 0 実施例40 00 0 0 0 実施例50 00 0 0 0 前記の表1および表2に示す結果から明らかなように、
本発明の被覆顔料(実施例1〜5)は、白色度5色くす
み度、光沢度、青味指数、伸展性。
付着性において極めて良好であり、そして他の被覆顔料
(比較例1〜4)よりも優れている。
(発明の効果) 本発明の被覆顔料は、白色度が高く、油性物質や水に濡
れても色くすみする度合が低く、表面光沢が少なく、光
沢光が青味がかった色調を示さない、光学的特性を具備
し、かつ皮膚(肌)の上に塗布すると良好な伸展性と付
着性を発揮する等、その作用効果は顕著であって、商品
価値の極めて高いものである。
更に本発明の製造法は、鱗片状無機粉体の存在下に、前
記のチタン塩とアルミニウム塩と尿素の共存水溶液を加
熱することによって、酸化チタン水和物の鱗片状無機粉
体の粒子表面の沈澱吸着および酸化アルミニウム永和物
の沈澱吸着を円滑。
容易に、しかも1バツチの工程で実施することができ、
更に以後の工程(濾過、乾燥、焼成)も極めて簡易であ
って、工業的大量生産を有利に行なうことができる。
手続補正書(自発) 昭和62年り月17日

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)鱗片状無機粉体の粒子表面が酸化チタンによって
    被覆されており、更にその表面が酸化アルミニウムによ
    って被覆されていることを特徴とする被覆顔料。
  2. (2)被覆物質の酸化アルミニウムと酸化アルミニウム
    の重量比が、70:30〜30:70である、特許請求
    の範囲第(1)項記載の被覆顔料。
  3. (3)鱗片状無機粉体が、雲母、セリサイト、タルク、
    カオリンである、特許請求の範囲第(1)項記載の被覆
    顔料。
  4. (4)水溶性チタン塩、水溶性アルミニウム塩および尿
    素が溶解している水溶液中に鱗片状無機粉体を分散せし
    め、この懸濁液を撹拌下、80〜100℃に加熱するこ
    とによって、分解生成するアンモニアを前記のチタン塩
    とアルミニウム塩に反応せしめ、生成する酸化チタン水
    和物と酸化アルミニウム水和物が鱗片状無機粉体の粒子
    表面に順次積層沈着した後、この鱗片状無機粉体を懸濁
    液から濾別し、水洗、乾燥、焼成することを特徴とする
    被覆顔料の製造法。
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