JP2003031589A - 半導体装置およびその作製方法 - Google Patents
半導体装置およびその作製方法Info
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Abstract
の構造をオフ電流の小さなTFT実現すること、またこ
のようなTFTを製造工程数、製造コストを増加させる
ことなく作りわける技術を提供することを課題とする。 【解決手段】 半導体層、ゲート絶縁膜、ゲート電極を
含み、前記半導体層は、チャネル形成領域、第1の濃度
の不純物元素を含む領域、第2の濃度の不純物元素を含
む領域、第3の濃度の不純物元素を含む領域を含み、前
記ゲート電極は電極(A)および電極(B)の積層から
なり、前記電極(A)は、一方の端部が前記第2の濃度
の不純物元素を含む領域と前記ゲート絶縁膜を介して重
なり、もう一方の端部は前記チャネル形成領域と前記ゲ
ート絶縁膜を介して重なっていることを特徴とする半導
体装置である。
Description
半導体膜を用いた半導体装置およびその作製方法に関
し、より具体的には結晶構造を有する半導体膜をチャネ
ル形成領域、ソース領域およびドレイン領域を含めた活
性層を含む薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:
TFT)を有する半導体装置およびその作製方法に関す
る。
して市場を広げてきた液晶表示装置だが、いよいよ一般
家庭で日常的に用いられるテレビジョンとしてCRTに
取って代わろうとしている。このような状況のなかで、
液晶表示装置に求められるのは、CRTに匹敵するまた
はそれ以上の高精細で明るい表示であり、さらにCRT
に匹敵する価格である。
て一般的に用いられるようになった液晶表示装置の画素
部に設けられるTFTに要求されるのは主に低いオフ電
流(TFTのオフ動作時に流れる電流)である。TFT
のオフ動作時に洩れるオフ電流は、わずかでもコントラ
ストや画質の低下を招くためであるが、近年電界効果移
動度の高さなどから積極的に用いられるようになってき
た結晶構造を有する活性層を含むTFTでは、オフ電流
が大きくなってしまうという問題があった。
ghtly Doped Drain)構造が知られている。特許第30
72655号(図2(A)に示した構造)では、第1の
トランジスタおよび第2のトランジスタが低濃度不純物
領域を挟んで直列に接続された(ダブルゲート構造でチ
ャネル形成領域に挟まれた低濃度不純物領域を有してい
る)構造が開示されている。
高精細化に対する要求には画素数を増やすことで、ま
た、高輝度化に対しては開口率を上げることで、その要
求に応えている。画面サイズは規格が決められているた
め、その限られた画素面積の中で画素数を増やさなけれ
ばならず、それは画素サイズの縮小を意味しており、画
素サイズを低下させつつさらに開口率を向上させる技術
を実現しなければならない。配線幅を狭くすることで開
口率の向上には配線抵抗の上昇等の問題を考えると限界
があり、あとは、画素におけるスイッチングTFTのサ
イズを小さくすることが考えられる。
流を低く抑えることができれば、保持容量のサイズを小
さくすることができるため、さらなる開口率の向上のた
めには、オフ電流の低いTFTを作ることが重要であ
る。
って要求される特性が異なるため、回路によってTFT
構造の作りわけをしなければならないが、TFTは半導
体膜や絶縁膜、或いは導電膜を、フォトマスクを用いて
所定の形状にエッチング加工しながら積層することによ
り作製するため、画素部や各駆動回路における要求に合
わせてTFTの構造を最適化しようとすると、単純にフ
ォトマスクの数を増やすことになり製造工程が複雑とな
り工程数が必然的に増加してしまう。また画素部におい
ては開口率を向上させるためにサイズの小さなTFTを
作製してもオフ電流の十分低いTFTを作製することが
できなかったり、逆に信頼性が低下したりしてしまっ
て、求められる表示装置(半導体装置)を実現すること
は簡単なことではなかった。
することを目的とし、画素サイズ小(TFTサイズ小)
で、オフ電流の低いTFTを提供すること、画素部や駆
動回路の駆動条件に最適なTFTの構造を、少ないフォ
トマスクの数で実現する技術を提供することを課題とす
る。
なTFTの構造をオフ電流の小さなTFTを製造工程
数、製造コストを増加させることなく作りわける技術を
提供することを課題とする。
記半導体層上のゲート絶縁膜、前記ゲート絶縁膜上のゲ
ート電極を含み、前記半導体層は、チャネル形成領域、
第1の濃度の不純物元素を含む領域、第2の濃度の不純
物元素を含む領域および第3の濃度の不純物元素を含む
領域を含み、前記ゲート電極は電極(A)および電極
(B)が積層されており、前記電極(A)の端部の一方
は前記第2の濃度の不純物元素を含む領域と前記ゲート
絶縁膜を介して重なり、前記電極(A)の端部の他方は
前記チャネル形成領域と前記ゲート絶縁膜を介して重な
っていることを特徴とする。
のゲート絶縁膜、前記ゲート絶縁膜上の第1のゲート電
極および第2のゲート電極を含み、前記半導体層は、チ
ャネル形成領域、第1の濃度の不純物元素を含む領域、
第2の濃度の不純物元素を含む領域および第3の濃度の
不純物元素を含む領域を含み、前記第1のゲート電極お
よび前記第2のゲート電極は電極(A)および電極
(B)が積層されており、前記第1のゲート電極及び前
記第2のゲート電極の電極(A)の端部の一方は前記第
2の濃度の不純物元素を含む領域と前記ゲート絶縁膜を
介して重なり、前記第1のゲート電極及び前記第2のゲ
ート電極の電極(A)の端部の他方は前記チャネル形成
領域と前記ゲート絶縁膜を介して重なっており、前記第
1のゲート電極の電極(A)と重なる第2の濃度の不純
物領域および前記第2のゲート電極の電極(A)と重な
る第2の濃度の不純物領域との間に、前記第3の濃度の
不純物元素を含む領域を有していることを特徴とする。
のゲート絶縁膜、前記ゲート絶縁膜上の第1のゲート電
極および第2のゲート電極を含み、前記半導体層は、チ
ャネル形成領域、第1の濃度の不純物元素を含む領域、
第2の濃度の不純物元素を含む領域および第3の濃度の
不純物元素を含む領域を含み、前記第1のゲート電極お
よび前記第2のゲート電極は電極(A)および電極
(B)が積層されており、前記電極(A)の端部の一方
は前記第2の濃度の不純物元素を含む領域と前記ゲート
絶縁膜を介して重なり、前記電極(A)の端部の他方は
前記チャネル形成領域と前記ゲート絶縁膜を介して重な
り、前記チャネル形成領域は、第1の濃度のn型不純物
元素を含むn型不純物領域および第2の濃度のn型不純
物元素を含むn型不純物領域に挟まれており、前記第1
の濃度の不純物元素を含むn型不純物領域に隣接する前
記第3の濃度のn型不純物元素を含むn型不純物領域お
よび前記第2の濃度のn型不純物元素を含むn型不純物
領域に隣接した前記第3の濃度のn型不純物元素を含む
n型不純物領域を有し、前記第1のゲート電極の電極
(A)と重なる第2の濃度の不純物領域および前記第2
のゲート電極の電極(A)と重なる第2の濃度の不純物
領域との間に、前記第3の濃度の不純物元素を含む領域
を有し、前記第1の濃度のn型不純物元素を含むn型不
純物領域に隣接する前記第3の濃度の不純物元素を含む
n型不純物領域は、ソース領域またはドレイン領域とし
て機能することを特徴とする。
不純物元素を含む領域は、n型不純物元素を1×1015
〜1×1017/cm3の濃度で含み、前記第2の濃度の
不純物元素を含む領域は、n型不純物元素を1×1017
〜1×1019/cm3の濃度で含み、前記第3の濃度の
不純物元素を含む領域は、n型不純物元素を1×10 20
〜1×1021/cm3の濃度で含むことを特徴とする。
は、W、Mo、Ta、Tiから選ばれた元素からなる導
電膜、前記元素を主成分とする化合物からなる導電膜、
もしくは前記元素を主成分とする合金からなる導電膜で
あることを特徴とする。
ゲート絶縁膜を介して重なる第2の濃度の不純物元素を
含む領域と、ゲート電極とは重ならない第1の濃度の不
純物元素を含む不純物領域と、を有している。前記第2
の濃度の不純物元素を含む不純物領域は、ゲート電極と
重ならない第1の濃度の不純物元素を含む不純物領域
(Loff領域)を有しており、このLoff領域を有してい
ることで、半導体層中に形成されたPN接合のエネルギ
ー障壁の幅が広くなり、PN接合部に加えられる電界強
度が弱められ、オフ電流を低減することができる。ま
た、ゲート電極とゲート絶縁膜を介して重なる第2の濃
度の不純物を含む不純物領域(Lov領域)を有してお
り、オン電流の劣化を防ぐ構造となっているため、信頼
性の高い半導体装置を得ることができる。
の特徴は、絶縁表面に第1の半導体層、第2の半導体
層、第3の半導体層および第4の半導体層を形成し、前
記第1乃至4の半導体層上にゲート絶縁膜を形成し、前
記ゲート絶縁膜上に第1の導電膜および第2の導電膜を
形成し、前記第1の導電膜および前記第2の導電膜をエ
ッチングして、前記第1乃至4の半導体層上に第1の電
極および第2の電極からなる第1の形状のゲート電極を
形成し、前記第1の電極および前記第2の電極をエッチ
ングして、第3の電極および第4の電極からなる第2の
形状のゲート電極を形成し、前記第2の形状のゲート電
極をマスクにして自己整合的に前記第1乃至4の半導体
層にn型不純物元素を添加して第1の濃度のn型不純物
元素を含むn型不純物領域を形成し、前記第2の半導体
層および第4の半導体層の全体を覆う第1のマスクと前
記第3の半導体層の一部を覆う第2のマスクを形成し、
前記第1の半導体層上の前記第4の電極をマスクとし、
前記第3の電極を通して前記第1の半導体層に第2の濃
度の不純物領域および第3の濃度のn型不純物元素を含
むn型不純物領域を形成し、前記第4の電極および第2
のマスクをマスクとし、前記第3の電極を介して第3の
半導体層に第2の濃度のn型不純物元素を含むn型不純
物領域および第3の濃度のn型不純物元素を含むn型不
純物領域を形成することである。
加させることなく要求に応じたTFTを同一基板上に作
りわけることができ、オフ電流が低く信頼性の高い半導
体装置を作製することができる。
構造を図1(A)に、本発明のTFTの電気特性を測定
した結果を図1(B)に示す。
ゲート絶縁膜、前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を有し
ており、前記半導体層はチャネル形成領域13、第1の
濃度のn型を付与する不純物元素(以下、n型不純物元
素という)を含むn型不純物領域領域14、第2の濃度
のn型不純物元素を含むn型不純物領域12および第3
の濃度のn型不純物元素を含むn型不純物領域11、1
5を含み、前記ゲート電極は第1のゲート電極16およ
び第2のゲート電極17を有し、前記第1のゲート電極
および前記第2のゲート電極は、電極(A)16a、1
7aおよび電極(B)16b、17bからなり、前記電
極(A)16a、17aは、端部の一方が前記第2の濃
度のn型不純物元素を含むn型不純物領域12と前記ゲ
ート絶縁膜を介して重なり、端部の他方は、前記チャネ
ル形成領域と前記ゲート絶縁膜を介して重なっている。
また、第1のゲート電極の電極(A)16aと重なる第
2の濃度のn型不純物元素を含むn型不純物領域12お
よび第2のゲート電極の電極(A)17aと重なる第2
の濃度のn型不純物元素を含むn型不純物領域との間に
は、前記第3の濃度のn型不純物元素を含むn型不純物
領域11がある。
n型不純物領域14には、n型不純物元素が1×1015
〜1×1017/cm3の濃度で含まれている。また、第
2の濃度のn型不純物元素を含むn型不純物領域12に
は、n型不純物元素が1×1017〜1×1019/cm3
の濃度で含まれている。第3の濃度のn型不純物元素を
含むn型不純物領域11、15には、n型不純物元素が
1×1020〜1×10 21/cm3の濃度で含まれてい
る。
型不純物元素を含むn型不純物領域14は、低濃度にn
型不純物元素を含むLDD(Lightly Doped Drain)領
域であり、ゲート電極と重なる領域がないため、Loff
領域(offはoffsetの意味で付す)とも称する。第2の
濃度のn型不純物元素を含むn型不純物領域12は、ゲ
ート絶縁膜を介して電極(A)と重なっていることか
ら、Lov領域(ovはoverlappedの意味で付す)とも称す
る。
るために本発明者は、特許第3072655号で開示さ
れているような、ダブルゲート構造(第1のゲート電極
25、第2のゲート電極26)で半導体層に第1のチャ
ネル形成領域および第2のチャネル形成領域、第2の濃
度のn型不純物元素を含むn型不純物領域21、23、
および第3の濃度のn型不純物元素を含むn型不純物領
域24を含み、第1のチャネル形成領域と第2のチャネ
ル形成領域との間に第2の濃度のn型不純物元素を含む
n型不純物領域(L内)21が形成されたTFTを作製
した。そのTFTの構造概略図を図2(A)に、電気特
性の測定結果を図2(B)に示す。
TFTとでオフ領域での挙動を比較すると、両者の挙動
はほぼ同じような挙動を示している(ゲート電圧がマイ
ナス側にシフトするに従って、オフ電流が若干増加す
る)。しかし、オン電流に関しては、例えば、VG=1
0(V)、20(V)の時のオン電流を調べたところ、
本発明のTFTは、1×10-4(A)、6×10
-3(A)であった。上記の特許で開示されたTFT構造
では、VG=10(V)、20(V)の時、3×10-4
(A)、8×10-3(A)であった。オン領域での挙動
を比較しても、本発明のTFTのほうが高いオン電流を
得られていることがわかる。
発明で開示するTFTの半導体層のサイズより3μm大
きくなければ、オフ領域の挙動が同程度のTFTが得ら
れなかった。また、信頼性評価をしやすいパラメータで
あるオン電流が本発明で開示するTFTの方が、上記の
特許で開示されたTFT構造より大きいものが得られ
た。これは、本発明で開示するTFTには、Loff領域
およびLov領域が設けられているためと考えられる。以
上のように、半導体層のサイズが小さくてもオフ電流の
小さいTFTを得ることができる。
数が増え、それに伴い画素サイズを小さくしなければな
らず、さらに高輝度化のために高い開口率をも実現しな
ければならないという問題を同時に解決することができ
る。
示するTFT構造(図1(A)参照)および従来技術に
おいてすでに開示された構造(図2(A)参照)のマル
チゲート構造のTFTにおいて、複数(本実施形態では
2つ)のゲート電極間のサイズを2μmに揃えて作製し
たTFTの電気特性を比較している。
V、ソース電圧Vs=0Vとして、ドレイン電圧VD=
1V、VG=10VVD=14V、VG=10Vの2ポ
イントにおける電流(オン電流)、VD=1V、VG=
−17.5VVD=14V、VG=−4.5Vの2ポイ
ントにおける電流(オフ電流)の測定結果を図14に示
す。
して、本発明の構造の方が従来構造と比較して高くなっ
ている。これは、本発明の構造には、ゲート電極が低濃
度不純物領域(LDD領域)がゲート絶縁膜を介して重
なっている領域があるため、オン電流を高くすることが
できたと考えられる。
して、本発明の構造の方が従来構造と比較して低くなっ
ている。したがって、よりオフ電流の低いTFTを画素
のスイッチング素子として用いれば、リーク電流が低い
分保持容量素子が占める面積を狭くすることができるた
め、画素部における開口率を向上させることができる。
る2つのTFTの電気特性を比較したとき、本発明で開
示した構造のTFTの方がより良い電気特性(オン電流
およびオフ電流)を得ることができることがわかった。
3〜5を用いて説明する。ここでは、同一基板上に画素
部と、画素部の周辺に設ける駆動回路のTFT(nチャ
ネル型TFT及びpチャネル型TFT)を同時に作製す
る方法について詳細に説明する。
ノホウケイ酸ガラスを用いる。この基板100上に第1
の絶縁膜を形成する。本実施例では、SiH4、NH3及
びN 2Oを反応ガスとして成膜される第1酸化窒化シリ
コン膜101aを50nm、SiH4及びN2Oを反応ガ
スとして成膜される第2酸化窒化シリコン膜101bを
100nmの厚さに積層形成する。
便宜上、第1の半導体層103、第2の半導体層10
4、第3の半導体層105および第4の半導体層106
とする)は結晶構造を有する半導体膜102から形成す
る。これは、第1の絶縁膜上に非晶質半導体膜を形成し
た後、公知の結晶化法を用いて形成する。本実施例で
は、非晶質シリコン膜を50nmの厚さに堆積した後、
エキシマレーザー光を光学系で線状に集光し、それを照
射することにより結晶化させる。当該レーザー光のパワ
ー密度は300mJ/cm2とし、太さ500μmの線
状レーザー光を90〜98%割合で重畳させながら非晶
質シリコン膜の全面に渡って照射する。
るために、アクセプタ型の不純物としてボロンをイオン
ドープ法により半導体膜に添加する。添加する濃度は実
施者は適宣決定すれば良い。
ッチング処理により島状に分割して、半導体膜103〜
106を形成する。その上に、ゲート絶縁膜107とし
て、SiH4、N2Oを用いプラズマCVD法により作製
される酸化窒化シリコン膜を110nmの厚さに形成す
る(図3(B))。
電膜108として窒化タンタル膜をスパッタ法で30n
mの厚さに形成し、さらに第2の導電膜109としてタ
ングステンを300nmの厚さに形成する(図3
(C))。
レジスト材料を用い、マスク110〜113を形成す
る。そして、第1の導電膜108及び第2の導電膜10
9に対する第1のエッチング処理を行う。エッチングに
はICP(Inductively Coupled Plasma:誘導結合型プ
ラズマ)エッチング法を用いる。エッチング用ガスに限
定はないがW膜や窒化タンタル膜のエッチングにはCF
4とCl2とO2とを用いる。それぞれのガス流量を25
/25/10とし、1Paの圧力でコイル型の電極に50
0WのRF(13.56MHz)電力を投入してエッチ
ングを行う。この場合、基板側(試料ステージ)にも1
50WのRF(13.56MHz)電力を投入し、実質
的に負の自己バイアス電圧を印加する。この第1のエッ
チング条件により主にW膜を所定の形状にエッチングす
る。
に変更し、それぞれのガス流量比を30/30とし、1
Paの圧力でコイル型の電極に500WのRF(13.
56MHz)電力を投入してプラズマを生成して約30
秒程度のエッチングを行う。基板側(試料ステージ)に
も20WのRF(13.56MHz)電力を投入し、実
質的に負の自己バイアス電圧を印加する。CF4とCl2
との混合ガスは窒化タンタル膜とW膜とを同程度の速度
でエッチングする。こうして、端部にテーパーを有する
第1の電極114a〜117aおよび第2の電極114
b〜117bからなる第1の形状のゲート電極114〜
117を形成する。テーパーは45〜75°で形成す
る。尚、第2の絶縁膜上に残渣を残すことなくエッチン
グするためには10〜20%程度の割合でエッチング時
間を増加させると良い。なお、ゲート絶縁膜107の第
1の形状のゲート電極114〜117で覆われない領域
の表面は20〜50nm程度エッチングされ薄くなった
領域が形成される。
図4(B)に示すように第2のエッチング処理を行う。
エッチング用ガスにCF4とCl2とO2とを用い、それ
ぞれのガス流量比を20/20/20とし、1Paの圧
力でコイル型の電極に500WのRF(13.56MH
z)電力を投入してプラズマを生成してエッチングを行
う。基板側(試料ステージ)には20WのRF(13.
56MHz)電力を投入し、第1のエッチング処理に比
べ低い自己バイアス電圧を印加する。このエッチング条
件により第2の導電膜として用いたW膜をエッチングす
る。こうして第3の電極118a〜121aと第4の電
極118b〜121bからなる第2の形状のゲート電極
118〜121を形成する。ゲート絶縁膜107の第2
の形状のゲート電極118〜121で覆われない領域表
面は20〜50nm程度エッチングされ薄くなる。な
お、本明細書では、第3の電極、第4の電極を便宜上電
極(A)、電極(B)とも称することとする。
純物元素)を半導体層に添加する第1のドーピング処理
を行う。第1のドーピング処理は、質量分離をしないで
イオンを注入するイオンドープ法により行う。ドーピン
グは第1形状のゲート電極114〜117をマスクとし
て用い、水素希釈のフォスフィン(PH3)ガスまたは
希ガスで希釈したフォスフィンガスを用い、半導体膜1
03〜106に第1の濃度のn型不純物元素を含むn型
不純物領域122〜125を形成する。このドーピング
により形成する第1の濃度のn型不純物元素を含むn型
不純物領域のリン濃度は1×1016〜1×1017/cm
3)となるようにする。
導体層106の全体を覆う第1のマスク126、128
と第3の半導体層105の一部および第3の半導体層1
05上の第2の形状のゲート電極120の一部を覆う第
2のマスク127を形成し、第2のドーピング処理を行
う。第2のドーピング処理では、第3の電極(電極
(A))118a、120aを通して第1の半導体層1
03および第3の半導体層105に第2の濃度のn型不
純物元素を含むn型不純物領域129、130を形成す
る。このドーピングにより形成する第2の濃度のn型不
純物元素を含むn型不純物領域のリン濃度は1×1017
〜1×1019/cm3となるようにする。
に第3のドーピング処理を行う。第1の半導体層10
3、第3の半導体層105にゲート絶縁膜107を通し
てn型不純物元素を添加を行い、第3の濃度のn型不純
物元素を含むn型不純物領域131、132を形成す
る。このドーピングにより形成する第3の濃度のn型不
純物元素を含むn型不純物領域のリン濃度は1×1020
〜1×1021/cm3となるようにする。
わけて不純物元素を添加しているが、ゲート絶縁膜およ
びゲート電極を形成する第3の電極の膜厚を制御した
り、ドーピングの際の加速電圧を調整したりすることに
より、1回のドーピング工程で、第2の濃度のn型不純
物元素を含むn型不純物領域および第3の濃度のn型不
純物元素を含むn型不純物領域を形成することもでき
る。
導体層103および第3の半導体層105を覆うマスク
133、134を形成し第4のドーピング処理を行う。
ドーピングは水素希釈のジボラン(B2H6)ガスまたは
希ガスで希釈したジボランガスを用い、第2の半導体層
104に第1の濃度のp型不純物元素を含むp型不純物
領域136及び第2の濃度のp型不純物元素を含むp型
不純物領域135を形成する。また、画素部において保
持容量を形成する第4の半導体層107には、第1の濃
度のp型不純物元素を含むp型不純物領域138及び第
2の濃度のp型不純物元素を含むp型不純物領域137
が形成される。第1の濃度のp型不純物元素を含むp型
不純物領域136、138は電極(A)119a、12
1aと重なる領域に形成されるものであり、1×1018
〜1×1020/cm3の濃度範囲でボロンを添加し、第
2の濃度のp型不純物元素を含むp型不純物領域13
5、137には2×1020〜3×1021/cm3の濃度
範囲でボロンが添加されるようにする。
ン又はボロンが添加された領域が形成される。第2の形
状のゲート電極118〜120はゲート電極となる。ま
た、第2の形状の電極121は画素部において保持容量
を形成する一方の容量電極となる。
れの半導体膜に添加された不純物元素を活性化処理する
ために、YAGレーザの第2高調波(532nm)の光
を半導体膜に照射する。
活性化する方法として、本実施例で開示するYAGレー
ザの第2高調波の光を照射する方法以外に、炉を用いて
550℃で4時間加熱処理を行う方法、もしくはRTA
による加熱処理方法(ガスまたは光を熱源として用いる
RTA法も含む)でもよい。炉を用いた加熱処理を行う
場合には、ゲート電極を形成する導電膜の酸化を防ぐた
めに加熱処理前にゲート電極およびゲート絶縁膜を覆う
絶縁膜を形成したり、加熱処理の際の雰囲気を減圧窒素
雰囲気にしたりすればよい。以上のように、半導体層に
添加された不純物元素の活性化する方法はいくつかある
ため、その方法は実施者が適宜決定すればよい。
マCVD法で窒化シリコン膜または窒化酸化シリコン膜
から成る第1の層間絶縁膜139を50nmの厚さに形
成し、クリーンオーブンを用いて410℃の加熱処理を
行い、窒化シリコン膜または窒化酸化シリコン膜から放
出される水素で半導体膜の水素化を行う。
の層間絶縁膜140をアクリルで形成する。そしてコン
タクトホールを形成する。このエッチング処理において
は外部入力端子部(図示はしない)が形成されている領
域の第1の層間絶縁膜及び第2の層間絶縁膜も除去す
る。そして、チタン膜とアルミニウム膜を積層して形成
される配線142〜149を形成する。
ル型TFT201、pチャネル型TFT202を有する
駆動回路205と、画素TFT203と保持容量204
を有する画素部206を形成することができる。保持容
量204は半導体106、ゲート絶縁膜107、容量配
線121で形成されている。
図を図16に示す。図16ではほぼ一画素分の上面図を
示し、付与する符号は図5と共通なものとしている。ま
た、A−A'及びB−B'線の断面構造が図5に対応して
いる。図16の画素構造において、本発明を適用するこ
とにより、TFTサイズを小さくすることができるた
め、画素部の開口率を向上することができる。また、ゲ
ート配線とゲート電極とを異なる層上に形成することに
より、ゲート配線と半導体層を重畳させることが可能と
なり、ゲート配線に遮光膜としての機能が付加されてい
る。また、画素電極間の隙間が遮光されるように、画素
電極の端部をソース配線と重なるように配置され、遮光
膜(ブラックマトリクス)の形成を省略できる構造とな
っている。
1はチャネル形成領域150、ゲート電極を形成する電
極(A)118aと重なる第2の濃度のn型不純物元素
を含むn型不純物領域129(Lov領域)と、ソース領
域またはドレイン領域として機能する第3の濃度のn型
不純物元素を含むn型不純物領域131を有している。
Lov領域のチャネル長方向の長さは0.5〜2.5μ
m、好ましくは1.5μmで形成する。このようなLov
領域の構成は、主にホットキャリア効果によるTFTの
劣化を防ぐことを目的としている。これらnチャネル型
TFT及びpチャネル型TFTによりシフトレジスタ回
路、バッファ回路、レベルシフタ回路、ラッチ回路など
を形成することができる。特に、駆動電圧が高いバッフ
ァ回路には、ホットキャリア効果による劣化を防ぐ目的
から、nチャネル型TFT201の構造が適している。
2にはチャネル形成領域151、ゲート電極を形成する
電極(A)119aの外側に第1の濃度のp型不純物元
素を含むp型不純物領域135(ソース領域またはドレ
イン領域として機能する領域)と、電極(A)119a
と重なる第2の濃度のp型不純物元素を含むp型不純物
領域136を有している。
3にはチャネル形成領域152、の外側に形成される第
1の濃度のn型不純物元素を含むn型不純物領域124
と、ゲート電極を形成する電極(A)120aとゲート
絶縁膜を介して重なる第2の濃度のn型不純物元素を含
むn型不純物領域130と、ソース領域またはドレイン
領域として機能する第3の濃度のn型不純物元素を含む
n型不純物領域132を有している。また、保持容量2
04の一方の電極として機能する半導体層106にはp
型不純物領域137、138が形成されている。
部というように動作条件の異なる回路に対応して適宣配
置を決めることができる。
構成の一例を示す回路ブロックである。TFTを組み込
まれて形成される画素部601、データ信号線駆動回路
602、走査信号線駆動回路606が形成されている。
ジスタ603、ラッチ604、605、その他バッファ
回路などから構成される。シフトレジスタ603にはク
ロック信号、スタート信号が入力し、ラッチにはデジタ
ルデータ信号やラッチ信号が入力する。また、走査信号
線駆動回路606もシフトレジスタ、バッファ回路など
から構成されている。画素部601の画素数は任意なも
のとするが、XGAならば1024×768個の画素が
設けられる。
いて、アクティブマトリクス駆動をする表示装置を形成
することができる。本実施例では画素電極を光反射性の
材料で形成したため、液晶表示装置に適用すれば反射型
の表示装置を形成することができる。このような基板か
ら液晶表示装置や有機発光素子で画素部を形成する発光
装置を形成することができる。こうして反射型の表示装
置に対応したアクティブマトリクス基板を作製すること
ができる。
作製方法の他の実施例について図6を用いて説明する。
なお、実施例1と図4(A)に示した第1のエッチング
工程までは同一工程である。図4(A)に示した第1の
エッチング工程まで済んだ素子が形成途中の基板の様子
を図6(A)に示している。
縁膜101(酸化窒化シリコン膜からなる下地絶縁膜1
01a、窒化酸化シリコン膜からなる下地絶縁膜101
b)、第1乃至4の半導体層103〜106、ゲート絶
縁膜107、第1の形状のゲート電極114〜117で
ある。
1乃至4の半導体層103〜106にn型不純物元素を
添加して、n型不純物元素を1×1015〜1×1017/
cm 3の低濃度に含む第1の濃度のn型不純物元素を含
むn型不純物領域301〜304を形成する。
1の形状のゲート電極114〜117(第1の電極11
4a〜117aおよび第2の電極114b〜117bか
らなる)をエッチングして、第2の形状のゲート電極3
05〜308(電極(A)305a〜308aおよび電
極(B)305b〜308bからなる)を形成する。
の図4(C)で示した第2のドーピング工程から同様に
作製工程を進め、図5(C)に示したようなアクティブ
マトリクス基板を作製することができる。
用いる半導体膜の作製方法の一実施例を図7を用いて説
明する。図7において、非晶質構造を有する半導体膜の
全面に触媒作用のある金属元素を全面に添加して結晶化
した後、ゲッタリングを行う方法である。本実施例で示
す方法で得られた良好な結晶性を有する半導体膜を活性
層に用いることで高い電界効果移動度を得ることがで
き、信頼性の高いTFTを作製することができる。
質に特段の限定はないが、好ましくはバリウムホウケイ
酸ガラスやアルミノホウケイ酸ガラス、或いは石英など
を用いることができる。基板701の表面には、下地絶
縁膜としてプラズマCVD法でSiH4、NH3、N2O
から作製される第1酸化窒化シリコン膜702を50n
mの厚さに形成し、SiH4とN2Oから作製される第2
酸化窒化シリコン膜703を100nmの厚さに形成し
たものを適用する。下地絶縁膜はガラス基板に含まれる
アルカリ金属がこの上層に形成する半導体膜中に拡散し
ないために設けるものであり、石英を基板とする場合に
は省略することも可能である。
する半導体膜704は、シリコンを主成分とする半導体
材料を用いる。代表的には、非晶質シリコン膜又は非晶
質シリコンゲルマニウム膜などが適用され、プラズマC
VD法や減圧CVD法、或いはスパッタ法で10〜10
0nmの厚さに形成する。良質な結晶を得るためには、
非晶質構造を有する半導体膜704に含まれる酸素、窒
素などの不純物濃度を5×1018/cm3以下に低減さ
せておくと良い。これらの不純物は非晶質半導体の結晶
化を妨害する要因となり、また結晶化後においても捕獲
中心や再結合中心の密度を増加させる要因となる。その
ために、高純度の材料ガスを用いることはもとより、反
応室内の鏡面処理(電界研磨処理)やオイルフリーの真
空排気系を備えた超高真空対応のCVD装置を用いるこ
とが望ましい。
4の表面に、結晶化を促進する触媒作用のある金属元素
を添加する。半導体膜の結晶化を促進する触媒作用のあ
る金属元素としては鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、コ
バルト(Co)、ルテニウム(Ru)、ロジウム(R
h)、パラジウム(Pd)、オスミウム(Os)、イリ
ジウム(Ir)、白金(Pt)、銅(Cu)、金(A
u)などであり、これらから選ばれた一種または複数種
を用いることができる。代表的にはニッケルを用い、重
量換算で1〜100ppmのニッケルを含む酢酸ニッケ
ル塩溶液をスピナーで塗布して触媒含有層705を形成
する。この場合、当該溶液の馴染みをよくするために、
非晶質構造を有する半導体膜704の表面処理として、
オゾン含有水溶液で極薄い酸化膜を形成し、その酸化膜
をフッ酸と過酸化水素水の混合液でエッチングして清浄
な表面を形成した後、再度オゾン含有水溶液で処理して
極薄い酸化膜を形成しておく。シリコンなど半導体膜の
表面は本来疎水性なので、このように酸化膜を形成して
おくことにより酢酸ニッケル塩溶液を均一に塗布するこ
とができる。
に限定されず、スパッタ法、蒸着法、プラズマ処理など
により形成しても良い。また、触媒含有層705は非晶
質構造を有する半導体膜704を形成する前、即ち下地
絶縁膜上に形成しておいても良い。
含有層705とを接触した状態を保持したまま結晶化の
ための加熱処理を行う。加熱処理の方法としては、電熱
炉を用いるファーネスアニール法や、ハロゲンランプ、
メタルハライドランプ、キセノンアークランプ、カーボ
ンアークランプ、高圧ナトリウムランプ、高圧水銀ラン
プなどを用いた瞬間熱アニール(Rapid Thermal Anneal
ing)法(以下、RTA法と記す)を採用する。生産性
を考慮すると、RTA法を採用することが好ましいと考
えられる。
光源を1〜60秒、好ましくは30〜60秒点灯させ、
それを1〜10回、好ましくは2〜6回繰り返す。ラン
プ光源の発光強度は任意なものとするが、半導体膜が瞬
間的には600〜1000℃、好ましくは650〜75
0℃程度にまで加熱されるようにする。このような高温
になったとしても、半導体膜が瞬間的に加熱されるのみ
であり、基板100はそれ自身が歪んで変形することは
ない。こうして、非晶質構造を有する半導体膜を結晶化
させ、図7(B)に示す結晶構造を有する半導体膜70
6を得ることができるが、このような処理で結晶化でき
るのは触媒含有層を設けることによりはじめて達成でき
るものである。
を用いる場合には、加熱処理に先立ち、500℃にて1
時間程度の加熱処理を行い、非晶質構造を有する半導体
膜704が含有する水素を放出させておく。そして、電
熱炉を用いて窒素雰囲気中にて550〜600℃、好ま
しくは580℃で4時間の加熱処理を行い結晶化を行
う。こうして、図7(B)に示す結晶構造を有する半導
体膜706を形成する。
成分の割合)を高め、結晶粒内に残される欠陥を補修す
るためには、結晶構造を有する半導体膜706に対して
レーザ光を照射することも有効である。レーザには波長
400nm以下のエキシマレーザ光や、YAGレーザの
第2高調波、第3高調波を用いる。いずれにしても、繰
り返し周波数10〜1000Hz程度のパルスレーザ光
を用い、当該レーザ光を光学系にて100〜400mJ
/cm2に集光し、90〜95%のオーバーラップ率を
もって結晶構造を有する半導体膜706に対するレーザ
処理を行っても良い。
半導体膜706には、触媒元素(ここではニッケル)が
残存している。それは膜中において一様に分布していな
いにしろ、平均的な濃度とすれば、1×1019/cm3
を越える濃度で残存している。勿論、このような状態で
もTFTをはじめ各種半導体素子を形成することが可能
であるが、以降に示す方法でゲッタリングにより当該元
素を除去する。
有する半導体膜706の表面に薄いバリア層707を形
成する。バリア層707の厚さは特に限定されないが、
簡便にはオゾン水で処理することにより形成されるケミ
カルオキサイドで代用しても良い。また、硫酸、塩酸、
硝酸などと過酸化水素水を混合させた水溶液で処理して
も同様にケミカルオキサイドを形成することができる。
他の方法としては、酸化雰囲気中でのプラズマ処理や、
酸素含有雰囲気中での紫外線照射によりオゾンを発生さ
せて酸化処理を行っても良い。また、クリーンオーブン
を用い、200〜350℃程度に加熱して薄い酸化膜を
形成しバリア層としても良い。或いは、プラズマCVD
法やスパッタ法、蒸着法などで1〜5nm程度の酸化膜
を堆積してバリア層としても良い。
半導体膜708を25〜250nmの厚さで形成する。
代表的にはアルゴンを用いたスパッタ法でアルゴンを
0.01〜20原子%含む非晶質シリコン膜で形成す
る。この半導体膜708は後に除去するので、結晶構造
を有する半導体膜706とエッチングの選択比を高くす
るため、密度の低い膜としておくことが望ましい。非晶
質シリコン膜中に希ガス元素を添加させて、膜中に希ガ
ス元素を同時に取り込ませると、それによりゲッタリン
グサイトを形成することができる。
オン(Ne)、アルゴン(Ar)、クリプトン(K
r)、キセノン(Xe)から選ばれた一種または複数種
を用いる。本発明はゲッタリングサイトを形成するため
にこれら希ガス元素をイオンソースとして用い、イオン
ドープ法或いはイオン注入法で半導体膜に注入すること
に特徴を有している。これら希ガス元素のイオンを注入
する意味は二つある。一つは注入によりダングリングボ
ンドを形成し半導体膜に歪みを与えることであり、他の
一つは半導体膜の格子間に当該イオンを注入することで
歪みを与えることである。不活性気体のイオンを注入は
この両者を同時に満たすことができるが、特に後者はア
ルゴン(Ar)、クリプトン(Kr)、キセノン(X
e)などシリコンより原子半径の大きな元素を用いた時
に顕著に得られる。
後加熱処理をすることが必要となる。加熱処理はファー
ネスアニール法やRTA法で行う。ファーネスアニール
法で行う場合には、窒素雰囲気中にて450〜600℃
で0.5〜12時間の加熱処理を行う。また、RTA法
を用いる場合には、加熱用のランプ光源を1〜60秒、
好ましくは30〜60秒点灯させ、それを1〜10回、
好ましくは2〜6回繰り返す。ランプ光源の発光強度は
任意なものとするが、半導体膜が瞬間的には600〜1
000℃、好ましくは700〜750℃程度にまで加熱
されるようにする。
獲サイト)にある触媒元素が熱エネルギーにより放出さ
れ、拡散によりゲッタリングサイトに移動する。従っ
て、ゲッタリングは処理温度に依存し、より高温である
ほど短時間でゲッタリングが進むことになる。図7
(E)において矢印で示すように、触媒元素が移動する
方向は半導体膜の厚さ程度の距離であり、ゲッタリング
は比較的短時間で完遂する。
cm3以上の濃度で希ガス元素を含む半導体膜708は
結晶化することはない。これは、希ガス元素が上記処理
温度の範囲においても再放出されず膜中に残存して、半
導体膜の結晶化を阻害するためであると考えられる。
ッチングして除去する。エッチングの方法としては、C
lF3によるプラズマを用いないドライエッチング、或
いはヒドラジンや、テトラエチルアンモニウムハイドロ
オキサイド(化学式 (CH3)4NOH)を含む水溶液
などアルカリ溶液によるウエットエッチングで行うこと
ができる。この時バリア層707はエッチングストッパ
ーとして機能する。また、バリア層707はその後フッ
酸により除去すれば良い。
の濃度が1×1017/cm3以下にまで減じられた結晶
構造を有する半導体膜710を得ることができる。こう
して形成された結晶構造を有する半導体膜710は、触
媒元素の作用により細い棒状又は細い扁平棒状結晶とし
て形成され、その各々の結晶は巨視的に見ればある特定
の方向性をもって成長している。本実施例で作製される
結晶構造を有する半導体膜710は、実施例1または2
で示す半導体膜に適用することができる。
を有する半導体膜706に残存する触媒元素をゲッタリ
ングする他の方法を図8に示す。結晶構造を有する半導
体膜706上にマスク用の酸化シリコン膜を150nm
形成し、レジストのマスク712を形成した後、当該酸
化シリコン膜をエッチングすることによりマスク絶縁膜
711を得る。その後、希ガス元素、または希ガス元素
とリン、またはリンのみをイオンドープ法で結晶構造を
有する半導体膜706に注入し、ゲッタリングサイト7
13を形成する。
スアニール法でにより、窒素雰囲気中にて450〜60
0℃で0.5〜12時間の加熱処理を行う。この加熱処
理により、結晶構造を有する半導体膜706に残存する
触媒元素はゲッタリングサイト713に移動し濃集させ
ることができる。
ングサイトをエッチングして除去することにより結晶構
造を有する半導体膜710を得ることができる。本実施
例で作製される結晶構造を有する半導体膜710は、実
施例1または2で示す半導体膜に適用することができ
る。
上に形成する下地絶縁膜として、1〜10nmの窒化シ
リコン膜を用いることもできる。図9はそのような下地
絶縁膜720を用い、実施例3と同様にして作製した結
晶構造を有する半導体膜706、バリア層707、半導
体膜708、希ガス元素を添加した半導体膜709が形
成され、加熱処理によりゲッタリングを行っている状態
を示している。ニッケルなどの触媒元素は酸素又は酸素
の近傍に捕獲される性質があるため、下地絶縁膜を窒化
シリコン膜で形成することにより、結晶構造を有する半
導体膜706から触媒元素を半導体膜708又は希ガス
元素を添加した半導体膜709に移動させることが容易
となる。実施例1または2で示す半導体膜に適用するこ
とができる。
領域、ソース領域およびドレイン領域を含む半導体層
に、高温で加熱処理して得られた半導体(代表的にはシ
リコン)膜(以下、高温ポリシリコン膜という)を用い
る場合について説明する。
法で非晶質半導体膜を形成する。次いで、炉を用いて6
00℃で24時間の加熱処理を行い、結晶質半導体膜を
形成する。なお、この結晶化処理において半導体膜表面
に酸化シリコン膜が形成されるが、エッチング等で除去
できるごく薄い膜であるため問題はない。
た酸化膜を除去した後、ゲート絶縁膜を形成するための
加熱処理を行う。結晶質半導体膜を900〜1050℃
にて加熱処理し、結晶質半導体膜の表面に酸化膜を形成
する。この酸化シリコン膜をゲート絶縁膜に用いる。最
終的に結晶質半導体膜の膜厚が30〜50nmになるよ
うに結晶質半導体膜を加熱処理することによりその表面
に酸化シリコン膜を形成すればよい。
た結晶性の高い高い電界効果移動度が得られる半導体膜
をチャネル形成領域、ソース領域およびドレイン領域を
含む半導体層に用いることにより、優れた特性をもつT
FTを実現でき、さらにこのTFTを回路に用いること
で高い信頼性を有する半導体装置を実現することができ
る。本実施例は、実施例1、2と組み合わせて用いるこ
とが可能である。
製工程の一例について図15を用いて説明する。
発光装置の構造を示す一例である。ここで示す駆動回路
部650のnチャネル型TFT652、pチャネル型T
FT653、及び画素部651のスイッチング用TFT
654、電流制御用TFT655は、本発明を用いて、
実施例1と同様にして作製されるものである。
化シリコン、酸化窒化シリコンからなる第1の層間絶縁
膜618が形成され、保護膜として用いている。さらに
平坦化膜として、ポリイミドまたはアクリルなど有機樹
脂材料から成る第2の層間絶縁膜619を形成してい
る。
号側駆動回路とデータ信号側駆動回路とで異なるがここ
では省略する。nチャネル型TFT652及びpチャネ
ル型TFT653には配線612、613が接続し、こ
れらのTFTを用いてシフトレジスタやラッチ回路、バ
ッファ回路などを形成している。
イッチング用TFT654のソース側に接続し、ドレイ
ン側の配線615は電流制御用TFT655のゲート電
極611と接続している。また、電流制御用TFT65
5のソース側は電源供給配線617と接続し、ドレイン
側の電極616が発光素子の陽極と接続している。
し、続いて第2の層間絶縁膜619を形成する。第2の
層間絶縁膜619としては、無機絶縁物材料を1.0〜
2.0μmの平均膜厚で形成すればよい。無機樹脂材料
としては、酸化シリコン膜または酸化窒化シリコン膜を
公知のスパッタ法またはプラズマCVD法を用いて形成
すればよい。さらに窒化酸化シリコン膜を用いる場合
は、プラズマCVD装置によって、原料ガスにSiH4
とN2Oを用いて、成膜条件は、圧力0.3torr、
基板温度400℃、RF出力100W、原料ガス流量は
SiH4は4sccm、N2Oは400sccmで形成す
ればよい。また、第2の層間絶縁膜619としてSOG
膜を用いてもよい。さらに、第2の層間絶縁膜619
は、アクリル等の有機絶縁膜を用いて作製してもよい。
膜を用いて作製した場合は、第2の層間絶縁膜619の
表面をCMP(Chemical Mechanical Polish:化学機械
研磨)法と呼ばれる技術で層間絶縁膜を研磨し平坦化す
るのが好ましい。CMP法は、被加工物の表面を基準に
し、それにならって表面を化学的または機械的に平坦化
する手法である。一般的に定盤(Platen or Polishing
Plate)の上に研磨布または研磨パッド(本明細書で
は、以下総称してパッド(Pad)と呼ぶ)を貼り付け、
被加工物とパッドとの間にスラリーを供給しながら定盤
と被加工物とを各々回転または揺動させて被研磨物の表
面を化学・機械の複合作用により被加工物の表面を研磨
する方法である。なお、CMP法による平坦化処理工程
が終了した後に、第2の層間絶縁膜619の平均膜厚が
1.0〜2.0μm程度になるようにする。
21を形成する。窒化シリコンまたは酸化窒化シリコン
から成る第4絶縁膜621は、有機化合物層624に含
まれるアルカリ金属や有機物の汚染からTFTの主要構
成要素である半導体膜を保護する役割および、酸素や水
分によって劣化する有機化合物層624を保護する役割
を果たしている。
膜を80〜120nmの厚さで形成し、エッチングする
ことによって陽極622を形成する。なお、本実施形態
では、透明電極として酸化インジウム・スズ(ITO)
膜や酸化インジウムに2〜20[%]の酸化亜鉛(Zn
O)を混合した透明導電膜を用いる。
層623を形成するために、レジスト、ポリイミド、ポ
リアミド、アクリル、BCB(ベンゾシクロブテン)、
酸化珪素膜等の膜を形成する。隔壁層は絶縁性を有する
物質であれば、有機物と無機物のどちらでも良い。な
お、感光性アクリルを用いて隔壁層を形成する場合は、
感光性アクリル膜をエッチングしてから180〜350
℃で加熱処理を行うのが好ましい。また、非感光性アク
リル膜を用いて形成する場合には、180〜350℃で
加熱処理を行った後、エッチングして隔壁層623を形
成するのが好ましい。また、酸化珪素膜を用いる場合に
は、CVD法などによって成膜すればよい。
に有機化合物層624、陰極625を蒸着法により形成
する。なお、本実施形態では発光素子の陰極としてMg
Ag電極を用いるが、公知の他の材料であっても良い。
なお、有機化合物層624は、発光層の他に正孔注入
層、正孔輸送層、電子輸送層、電子注入層及びバッファ
層といった複数の層を公知の材料を用いて、組み合わせ
て積層することにより形成されている。なお、有機化合
物層624の詳細な構造は任意なものとする。なお、そ
の他に、発光層としては、Alq3、PVC、Ir(p
py)3等の材料、正孔注入層として銅フタロシアニ
ン、正孔輸送層としてMTDATA(4,4',4''-tris
(3-methylphenylphenylamino)triphenylamine)、α−
NPD等、電子注入層としてBCP、電子輸送層として
1,3,4−オキサジアゾール誘導体、1,2,4−トリア
ゾール誘導体(TAZ)、シリコンを含む有機系材料で
あるSAlq(Alq3の3つの配位子の1つをトリフ
ェニルシラノール構造で置換したもの)といった材料を
用いることも可能である。
624および陰極625からなる有機発光素子626が
形成される。
絶縁膜を形成する。このようにして、図15に示すよう
な、隔壁層がテーパー形状の発光装置を作製することが
できる。
低いリーク電流と高いオン電流とを両立できる本発明の
半導体装置は、1画素のなかにスイッチング用TFTと
電流制御用TFTと少なくとも2個以上のTFTが形成
され、開口率低下(輝度の低下、発光効率の低下)が問
題になっている発光装置に適用することで、特に有効に
用いることができる。
アクティブマトリクス型液晶ディスプレイ(液晶表示装
置)は、様々な電気器具の表示部に用いることができ
る。
一例として、ビデオカメラ、デジタルカメラ、プロジェ
クター(リア型またはフロント型)、ヘッドマウントデ
ィスプレイ(ゴーグル型ディスプレイ)、パーソナルコ
ンピュータ、携帯情報端末(モバイルコンピュータ、携
帯電話または電子書籍等)などが挙げられる。それらの
具体例を図11、図12及び図13に示す。
あり、本体2001、画像入力部2002、表示部20
03、キーボード2004等を含む。
2101、表示部2102、音声入力部2103、操作
スイッチ2104、バッテリー2105、受像部210
6等を含む。
ービルコンピュータ)であり、本体2201、カメラ部
2202、受像部2203、操作スイッチ2204、表
示部2205等を含む。
あり、本体2301、表示部2302、アーム部230
3等を含む。
媒体(以下、記録媒体と呼ぶ)を用いるプレーヤーであ
り、本体2401、表示部2402、スピーカ部240
3、記録媒体2404、操作スイッチ2405等を含
む。なお、このプレーヤーは記録媒体としてDVD(D
igtial Versatile Disc)、CD
等を用い、音楽鑑賞や映画鑑賞やゲームやインターネッ
トを行うことができる。
体2501、表示部2502、接眼部2503、操作ス
イッチ2504、受像部(図示しない)等を含む。
であり、投射装置2601、スクリーン2602等を含
む。
り、本体2701、投射装置2702、ミラー270
3、スクリーン2704等を含む。
図12(B)中における投射装置2601、2702の
構造の一例を示した図である。投射装置2601、27
02は、光源光学系2801、ミラー2802、280
4〜2806、ダイクロイックミラー2803、プリズ
ム2807、液晶表示装置2808、位相差板280
9、投射光学系2810で構成される。投射光学系28
10は、投射レンズを含む光学系で構成される。本実施
例は三板式の例を示したが、特に限定されず、例えば単
板式であってもよい。また、図12(C)中において矢
印で示した光路に実施者が適宜、光学レンズや、偏光機
能を有するフィルムや、位相差を調節するためのフィル
ム、IRフィルム等の光学系を設けてもよい。
おける光源光学系2801の構造の一例を示した図であ
る。本実施例では、光源光学系2801は、リフレクタ
ー2811、光源2812、レンズアレイ2813、2
814、偏光変換素子2815、集光レンズ2816で
構成される。なお、図12(D)に示した光源光学系は
一例であって特に限定されない。例えば、光源光学系に
実施者が適宜、光学レンズや、偏光機能を有するフィル
ムや、位相差を調節するフィルム、IRフィルム等の光
学系を設けてもよい。
おいては、透過型の電気光学装置を用いた場合を示して
おり、反射型の液晶表示装置の適用例は図示していな
い。
は表示用パネル、3002は操作用パネルである。表示
用パネル3001と操作用パネル3002とは接続部3
003において接続されている。接続部3003におけ
る、表示用パネル3001の表示部3004が設けられ
ている面と操作用パネル3002の操作キー3006が
設けられている面との角度θは、任意に変えることがで
きる。さらに、音声出力部3005、操作キー300
6、電源スイッチ3007、音声入力部3008を有し
ている。
り、本体3101、表示部3102、3103、記憶媒
体3104、操作スイッチ3105、アンテナ3106
等を含む。
3201、支持台3202、表示部3203等を含む。
本発明のディスプレイは特に大画面化した場合において
有利であり、対角10インチ以上(特に30インチ以
上)のディスプレイには有利である。
く、あらゆる分野の電気器具に適用することが可能であ
る。また、本実施例の電気器具は実施例1〜5を組み合
わせて作製されたアクティブマトリクス基板を用いて作
製された液晶表示装置で実現することができる。
することなく電気特性の良好なTFTを作製することが
できる。特に、高画質のために画素数を増やし画素サイ
ズがどんどん小さくなるなかで、高い開口率を求められ
る近年の液晶表示装置を作製する場合に本発明は有効で
ある。
させることなく各回路に要求される性能に応じたTFT
を工程数を増やすことなく作りわけることができ、アク
ティブマトリクス基板の動作特性を向上させることがで
きる。
図。
特性を示す図。
(一例)との電気特性を比較した結果を示す図。
例を示す図。
Claims (11)
- 【請求項1】半導体層、前記半導体層上のゲート絶縁
膜、前記ゲート絶縁膜上のゲート電極を含み、 前記半導体層は、チャネル形成領域、第1の濃度の不純
物元素を含む領域、第2の濃度の不純物元素を含む領域
および第3の濃度の不純物元素を含む領域を含み、 前記ゲート電極は電極(A)および電極(B)が積層さ
れており、 前記電極(A)の端部の一方は前記第2の濃度の不純物
元素を含む領域と前記ゲート絶縁膜を介して重なり、前
記電極(A)の端部の他方は前記チャネル形成領域と前
記ゲート絶縁膜を介して重なっていることを特徴とする
半導体装置。 - 【請求項2】半導体層、前記半導体層上のゲート絶縁
膜、前記ゲート絶縁膜上の第1のゲート電極および第2
のゲート電極を含み、 前記半導体層は、チャネル形成領域、第1の濃度の不純
物元素を含む領域、第2の濃度の不純物元素を含む領域
および第3の濃度の不純物元素を含む領域を含み、 前記第1のゲート電極および前記第2のゲート電極は電
極(A)および電極(B)が積層されており、 前記第1のゲート電極及び前記第2のゲート電極の電極
(A)の端部の一方は前記第2の濃度の不純物元素を含
む領域と前記ゲート絶縁膜を介して重なり、前記第1の
ゲート電極及び前記第2のゲート電極の電極(A)の端
部の他方は前記チャネル形成領域と前記ゲート絶縁膜を
介して重なっており、 前記第1のゲート電極の電極(A)と重なる第2の濃度
の不純物領域および前記第2のゲート電極の電極(A)
と重なる第2の濃度の不純物領域との間に、前記第3の
濃度の不純物元素を含む領域を有していることを特徴と
する半導体装置。 - 【請求項3】半導体層、前記半導体層上のゲート絶縁
膜、前記ゲート絶縁膜上の第1のゲート電極および第2
のゲート電極を含み、 前記半導体層は、チャネル形成領域、第1の濃度の不純
物元素を含む領域、第2の濃度の不純物元素を含む領域
および第3の濃度の不純物元素を含む領域を含み、 前記第1のゲート電極および前記第2のゲート電極は電
極(A)および電極(B)が積層されており、 前記電極(A)の端部の一方は前記第2の濃度の不純物
元素を含む領域と前記ゲート絶縁膜を介して重なり、前
記電極(A)の端部の他方は前記チャネル形成領域と前
記ゲート絶縁膜を介して重なり、 前記チャネル形成領域は、第1の濃度のn型不純物元素
を含むn型不純物領域および第2の濃度のn型不純物元
素を含むn型不純物領域に挟まれており、 前記第1の濃度の不純物元素を含むn型不純物領域に隣
接する前記第3の濃度のn型不純物元素を含むn型不純
物領域および前記第2の濃度のn型不純物元素を含むn
型不純物領域に隣接した前記第3の濃度のn型不純物元
素を含むn型不純物領域を有し、 前記第1のゲート電極の電極(A)と重なる第2の濃度
の不純物領域および前記第2のゲート電極の電極(A)
と重なる第2の濃度の不純物領域との間に、前記第3の
濃度の不純物元素を含む領域を有し、 前記第1の濃度のn型不純物元素を含むn型不純物領域
に隣接する前記第3の濃度の不純物元素を含むn型不純
物領域は、ソース領域またはドレイン領域として機能す
ることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項4】請求項1乃至請求項3のいずれか一項にお
いて、前記第1の濃度の不純物元素を含む領域は、n型
不純物元素を1×1015〜1×1017/cm3の濃度で
含み、前記第2の濃度の不純物元素を含む領域は、n型
不純物元素を1×1017〜1×1019/cm3の濃度で
含み、前記第3の濃度の不純物元素を含む領域は、n型
不純物元素を1×1020〜1×1021/cm3の濃度で
含むことを特徴とする半導体装置。 - 【請求項5】請求項1乃至請求項3のいずれか一におい
て、前記電極(A)は、W、Mo、Ta、Tiから選ば
れた元素からなる導電膜、前記元素を主成分とする化合
物からなる導電膜、もしくは前記元素を主成分とする合
金からなる導電膜であることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項6】請求項1乃至請求項3のいずれか一におい
て、前記電極(B)は、Al、Cuから選ばれた元素か
らなる導電膜、前記元素を主成分とする化合物からなる
導電膜、もしくは前記元素を主成分とする合金からなる
導電膜であることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項7】絶縁表面に半導体層を形成する工程と、 前記半導体層上にゲート絶縁膜を形成する工程と、 前記ゲート絶縁膜上に第1の導電膜および第2の導電膜
を形成する工程と、 前記第1の導電膜および前記第2の導電膜をエッチング
して、前記半導体層上に第1の電極および第2の電極か
らなる第1の形状のゲート電極を形成する工程と、 前記第1の電極および前記第2の電極をエッチングし
て、第3の電極および第4の電極からなる第2の形状の
ゲート電極を形成する工程と、 前記第2の形状のゲート電極をマスクにして自己整合的
に前記半導体層にn型不純物元素を添加して第1の濃度
のn型不純物元素を含むn型不純物領域を形成する工程
と、 前記半導体層の一部を覆うマスクを形成し、前記第3の
電極を介して前記半導体層にチャネル形成領域に隣接す
る第2の濃度のn型不純物元素を含むn型不純物領域、
前記第1の濃度のn型不純物元素を含むn型不純物領域
に隣接する第3の濃度のn型不純物元素を含むn型不純
物領域および前記第2の濃度のn型不純物元素を含むn
型不純物領域に隣接する第3の濃度のn型不純物元素を
含むn型不純物領域を形成する工程と、 を含むことを特徴とする半導体装置の作製方法。 - 【請求項8】絶縁表面に第1の半導体層、第2の半導体
層、第3の半導体層および第4の半導体層を形成する工
程と、 前記第1乃至4の半導体層上にゲート絶縁膜を形成する
工程と、 前記ゲート絶縁膜上に第1の導電膜および第2の導電膜
を形成する工程と、 前記第1の導電膜および前記第2の導電膜をエッチング
して、前記第1乃至4の半導体層上に第1の電極および
第2の電極からなる第1の形状のゲート電極を形成する
工程と、 前記第1の電極および前記第2の電極をエッチングし
て、第3の電極および第4の電極からなる第2の形状の
ゲート電極を形成する工程と、 前記第2の形状のゲート電極をマスクにして自己整合的
に前記第1乃至4の半導体層にn型不純物元素を添加し
て第1の濃度のn型不純物元素を含むn型不純物領域を
形成する工程と、 前記第2の半導体層および第4の半導体層の全体を覆う
第1のマスクと前記第3の半導体層の一部を覆う第2の
マスクを形成し、前記第1の半導体層上の前記第4の電
極をマスクとし、前記第3の電極を通して前記第1の半
導体層に第2の濃度の不純物領域および第3の濃度のn
型不純物元素を含むn型不純物領域を形成し、前記第4
の電極および第2のマスクをマスクとし、前記第3の電
極を介して第3の半導体層に第2の濃度のn型不純物元
素を含むn型不純物領域および第3の濃度のn型不純物
元素を含むn型不純物領域を形成する工程と、 前記第1の半導体層および前記第3の半導体層を覆う第
3のマスクを形成し、前記第2の半導体層および前記第
4の半導体層にp型不純物元素を添加して第1の濃度の
p型不純物元素を含むp型不純物領域および第2の濃度
のp型不純物元素を含むp型不純物領域を形成する工程
と、 を含むことを特徴とする半導体装置の作製方法。 - 【請求項9】絶縁表面に第1の半導体層、第2の半導体
層、第3の半導体層および第4の半導体層を形成する工
程と、 前記第1乃至4の半導体層上にゲート絶縁膜を形成する
工程と、 前記ゲート絶縁膜上に第1の導電膜および第2の導電膜
を形成する工程と、 前記第1の導電膜および前記第2の導電膜をエッチング
して、前記第1乃至4の半導体層上に第1の電極および
第2の電極からなる第1の形状のゲート電極を形成する
工程と、 前記第1の形状のゲート電極をマスクとして前記第1乃
至4の半導体層にn型不純物元素を添加して、第1の濃
度のn型不純物元素を含むn型不純物領域を形成する工
程と、 前記第1の電極および前記第2の電極をエッチングし
て、第3の電極および第4の電極からなる第2の形状の
ゲート電極を形成する工程と、 前記第2の半導体層および第4の半導体層の全体を覆う
第1のマスクと前記第3の半導体層の一部を覆う第2の
マスクを形成し、前記第1の半導体層上の前記第4の電
極をマスクとし、前記第3の電極を通して前記第1の半
導体層に第2の濃度の不純物領域および第3の濃度のn
型不純物元素を含むn型不純物領域を形成し、前記第4
の電極および第2のマスクをマスクとし、前記第3の電
極を介して第3の半導体層に第2の濃度のn型不純物元
素を含むn型不純物領域および第3の濃度のn型不純物
元素を含むn型不純物領域を形成する工程と、 前記第1の半導体層および前記第3の半導体層を覆う第
3のマスクを形成し、前記第2の半導体層および前記第
4の半導体層にp型不純物元素を添加して第1の濃度の
p型不純物元素を含むp型不純物領域および第2の濃度
のp型不純物元素を含むp型不純物領域を形成する工程
と、 を含むことを特徴とする半導体装置の作製方法。 - 【請求項10】請求項7乃至請求項9のいずれか一にお
いて、前記第1の導電膜は、W、Mo、Ta、Tiから
選ばれた元素からなる導電膜、前記元素を主成分とする
化合物からなる導電膜、もしくは前記元素を主成分とす
る合金からなる導電膜であることを特徴とする半導体装
置の作製方法。 - 【請求項11】請求項7乃至請求項9のいずれか一にお
いて、前記第2の導電膜は、Al、Cuから選ばれた元
素からなる導電膜、前記元素を主成分とする化合物から
なる導電膜、もしくは前記元素を主成分とする合金から
なる導電膜であることを特徴とする半導体装置の作製方
法。
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-
2002
- 2002-04-19 JP JP2002117416A patent/JP4044360B2/ja not_active Expired - Fee Related
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