JP2003031086A - 保護カバー付き開閉器及びそれを用いた配電盤 - Google Patents

保護カバー付き開閉器及びそれを用いた配電盤

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JP2003031086A
JP2003031086A JP2001213674A JP2001213674A JP2003031086A JP 2003031086 A JP2003031086 A JP 2003031086A JP 2001213674 A JP2001213674 A JP 2001213674A JP 2001213674 A JP2001213674 A JP 2001213674A JP 2003031086 A JP2003031086 A JP 2003031086A
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protective cover
movable lever
front door
lever
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Atsushi Wada
厚志 和田
Fumiki Honma
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】開閉器が開状態のとき保護カバーの前扉のロッ
クを解除可能、閉状態のとき原則解除不可能にして、保
守・点検等の安全性を高める。 【解決手段】保護カバーの外側に配され回動動作により
開閉器を開状態または閉状態にする操作ハンドルと、第
1の端部が操作ハンドルの一方の端部に当接可能な位置
に配され、第2の端部が前扉のロック部に係合可能にさ
れた可動部材と、を備え、操作ハンドルの位置により可
動部材の変位が規制されるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、開閉器の保守や点
検等の場合における危険防止用の保護構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術として、例えば、特開平11−
69517号公報には、電用閉鎖配電盤の保守点検用の
接地開閉器について、配電盤の外被扉5aが閉じた状態
では、該外被扉5aに設けたインターロック片5cが第
1のインターロック機構17側のインターロック片17
bを押し上げて、該インターロック片17bが接地開閉
器の主操作軸15から離脱した状態になるようにして、
該接地開閉器の開閉操作を可能とし、外被扉5aが開い
た状態では、インターロック片5cが外被扉5aととも
に移動してインターロック片17bの上記押し上げ状態
を解除し、接地開閉器が閉状態の安全状態で該インター
ロック片17bが接地開閉器の主操作軸15と係合し、
該主操作軸15をロックして該接地開閉器の開操作がで
きないようにした構成が記載されている。つまり、配電
盤の外被扉5aに一体的に固定されたインターロック片
5cの挿入または非挿入操作により、接地開閉器の開閉
動作を規制するようにした構成が記載されている。ま
た、特開2000−311538号公報には、制御ボッ
クスの扉を開閉する鍵9を錠7に挿入することによりバ
ー6を引き込んだり、突出させたりする動作と、ハンド
ル2の回動による電源のオン、オフ動作とを組合わせる
ことによって、制御ボックスの扉が閉じた状態でのみ電
源をオンできるようにし、また、電源オンの状態では鍵
9を錠7から抜けないようにして制御ボックスの扉を開
けられないようにした技術が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術のうち、
特開平11−69517号公報の技術は、配電盤の外被
扉5aに一体的にインターロック片5cを設ける必要が
あり、このため扉の構造が複雑となる。また、特開20
00−311538号公報の技術は、ハンドル2の回動
操作に加え、鍵9を錠7に挿入してバー6を移動させる
操作が必要であり、操作が煩雑となる。本発明の課題点
は、上記従来技術に鑑み、簡易な構成下で、開閉器が閉
状態のときは保護手段も閉状態とし、一方、開閉器が開
状態のときに保護手段も開状態にできるようにし、安全
に開閉器の保守や点検ができる技術を実現することであ
る。本発明の目的は、かかる課題点を解決できる技術の
提供にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題点を解決するた
めに、本発明では、保護カバーの前扉の開閉動作を、開
閉器を開閉操作するための操作ハンドルで規制する。す
なわち、少なくとも、開閉器を開状態にしているハンド
ル変位のときに、前扉のロックを解除できるようにす
る。具体的には、 (1)電力回路用の保護カバー付き開閉器として、前扉
(該当実施例:符号2)を備え、開閉器を覆う保護カバ
ー(該当実施例:符号1)と、該保護カバーの外側に配
され回動動作により上記開閉器を開状態または閉状態に
する操作ハンドル(該当実施例:符号5)と、一方の端
部が該操作ハンドルの一方の端部に当接可能な位置に配
され、他方の端部が上記前扉のロック部に係合可能にさ
れた可動部材(該当実施例:符号6、8)と、を備え、
上記操作ハンドルの上記一方の端部の位置により、上記
可動部材の変位が規制される構成とする。 (2)電力回路用の保護カバー付き開閉器として、前扉
を備え、開閉器を覆う保護カバーと、該保護カバーの外
側に配され回動動作により上記開閉器を開状態または閉
状態にする操作ハンドル(該当実施例:符号5)と、支
点周りに回動可能なレバーであって、第1の端部が該操
作ハンドルの一方の端部に当接可能な位置に配され、第
2の端部が上記前扉のロック部に係合可能にされた可動
レバー(該当実施例:符号6、8)と、を備え、上記操
作ハンドルが上記開閉器を開状態にしているとき、上記
可動レバーが、上記第1の端部が該操作ハンドルの上記
一方の端部に当接しない範囲内において、上記第2の端
部が上記係合を解除する変位が可能とされた構成とす
る。 (3)電力回路用の保護カバー付き開閉器として、前扉
を備え、開閉器を覆う保護カバーと、該保護カバーの外
側に配され回動動作により上記開閉器を開状態または閉
状態にする操作ハンドル(該当実施例:符号5)と、支
点周りに回動可能で、その一方の端部が該操作ハンドル
の一方の端部に当接可能な位置に配された第1の可動レ
バー(該当実施例:符号6)と、支点周りに回動可能
で、その一方の端部が該第1の可動レバーの他方の端部
に当接可能な位置に配され、他方の端部が上記前扉のロ
ック部(該当実施例:符号4)に係合する第2の可動レ
バー(該当実施例:符号8)と、を備え、上記操作ハン
ドルが上記開閉器を開状態にしているとき、上記第1の
可動レバーの上記一方の端部が該操作ハンドルの上記端
部に当接しない範囲内において、上記第2の可動レバー
の上記他方の端部が上記係合を解除する変位が可能とさ
れた構成とする。 (4)電力回路用の保護カバー付き開閉器として、前扉
を備え、開閉器を覆う保護カバーと、該保護カバーの外
側に配され回動動作により上記開閉器を開状態または閉
状態にする操作ハンドル(該当実施例:符号5)と、支
点周りに回動可能なレバーであって、第1の端部が該操
作ハンドルの一方の端部に当接可能な位置に配され、第
2の端部が上記前扉のロック部に係合可能にされた可動
レバー(該当実施例:符号6、8)と、を備え、上記操
作ハンドルにより上記可動レバーの上記第1の端部に、
上記開閉器の開閉に連動した回動変位を与え、上記開閉
器が開状態のとき、該変位により上記第2の端部の上記
前扉のロック部(該当実施例:符号4)との係合が解除
されるようにした構成とする。 (5)電力回路用の保護カバー付き開閉器として、前扉
を備え、開閉器を覆う保護カバーと、該保護カバーの外
側に配され回動動作により上記開閉器を開状態または閉
状態にする操作ハンドル(該当実施例:符号5)と、支
点周りに回動可能で、その一方の端部が該操作ハンドル
の一方の端部に当接可能な位置に配された第1の可動レ
バー(該当実施例:符号6)と、支点周りに回動可能
で、その一方の端部が該第1の可動レバーの他方の端部
に当接可能な位置に配され、他方の端部が上記前扉のロ
ック部に係合する第2の可動レバー(該当実施例:符号
8)と、を備え、上記操作ハンドルの回動変位により上
記第1、第2の可動レバーに、上記開閉器の開閉に連動
した回動変位を与え、該開閉器が開状態のときは、該変
位により上記第2の可動レバーの他方の端部が上記前扉
のロック部との係合を解除され、上記開閉器が閉状態の
ときは、該第2の可動レバーの上記他方の端部が該前扉
のロック部に係合され該前扉が開かないようにされる構
成とする。 (6)上記(3)または(5)において、上記第1の可
動レバーを、第2の可動レバーに当接可能な端部側の回
動半径を可変する構成を備え、該半径が短縮されたと
き、該第2の可動レバーとの当接位置が変化し、上記開
閉器が閉状態のときにも、該第2の可動レバーは、上記
ロック部の係合を解除するように変位可能となる構成
(該当実施例:符号7'、7'')を備えたものとする。 (7)配電盤として、上記(1)から(6)のいずれか
に記載の保護カバー付き開閉器を備えて成る構成とす
る。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を、配電盤
用の開閉器につき、図面を用いて説明する。図1〜図4
は、本発明の第1の実施例を示す図で、図1は、開閉器
がオン(閉)状態とされ、保護カバーの側面部に設けた
前扉ロック機構が前扉をロックするときの状態を示す
図、図2は保護カバーの斜視図、図3は保護カバーの前
面側から見た開閉器の概略図、図4は、開閉器がオフ
(開)状態とされ、前扉ロック機構が前扉のロックを解
除するときの状態を示す図である。図1〜図4におい
て、1は保護カバー、2は前扉、3は窓部、4は前扉2の
ロック部、5は操作ハンドル、6は第1の可動レバー、
7は該第1の可動レバーに設けた穴、8は第2の可動レ
バー、9はストッパ、10、11はばね、15は操作ハ
ンドル5の回動支点、16は第1のレバー6の回動支
点、18は第2の可動レバーの回動支点、20は穴7に
係合するピンである。
【0006】図1において、操作ハンドル5は保護カバ
ー内部の開閉器(図示せず)と連動する構成を有し、図
示の位置において保護カバー内部の開閉器(図示せず)
をオン(閉)状態にしている。該操作ハンドル5は支点
15周りに回動可能であり、開閉器がオン状態において
は、該操作ハンドル5の、支点15の下部側の端面は第
1の可動レバー6の一方の端部に当接または近接されて
いる。該第1の可動レバー6も支点16周りに回動可能
であり、該可動レバー6の他方の端部は第2の可動レバ
ー8の一方の端部に当接されている。該第2のレバー8
も支点18周りに回動可能であり、該第2のレバー8の
他方の端部のフック状部分は保護カバー1のロック部4
に係合され、該ロック部4をロック状態にして前扉2が
開かないようにしている。ばね10は第1の可動レバー
6に第2の可動レバー8への当接力を与え、ばね11は
第2の可動レバー8に対しフック状部分に前扉のロック
部4をロックさせる力を与える。図2は保護カバー1の
斜視図であり、図中、30は、操作ハンドル5や第1、
第2の可動レバーやばね10、11等の前扉ロック機構
が配される部分を示している。図3は、保護カバー1の
前扉2側から見た開閉器の概略図である。保護カバー1
の内部には、操作ハンドル5に連動してオン、オフ動作
する開閉器40が配列されている。図4は、開閉器40
が操作ハンドル5の操作によってオフ(開)状態とさ
れ、第1、第2のレバーが変位可能な状態となって、前
扉のロックが解除可能となるときの状態を示す。
【0007】図4において、操作ハンドル5が支点15
周りに反時計周りに回動変位され、開閉器が開状態とさ
れた状態において、第2の可動レバー8を手動等により
支点18の周りに時計方向に回動変位させ、その先端部
aのフック状部分が、前扉のロック部4から外れるよう
にする。該第2の可動レバー8の一方の端部bは、上記
回動変位により、当接した第1の可動レバー6の一方の
端部cを押して、該第1の可動レバー6を反時計方向に
回動させる。このとき、操作ハンドル5は回動変位され
ているため、端部eの位置が図の上方に後退した状態と
なっている。このため、第1の可動レバー6は、端部d
が図の上方への移動を許容され、端部cが押されたとき
支点16周りに回動し、穴7の端面がピン20に接する
位置で回動が停止される。このように、操作ハンドル5
を、開閉器が開状態とされる位置まで回動させることに
よってその端部eの位置を変え、第1の可動レバー6の
回動変位を許容し、付随的に第2の可動レバー8の回動
変位を許容してフック状部分を変位させ、前扉のロック
解除を可能にする。
【0008】上記第1の実施例によれば、簡易な構成に
より確実に、開閉器がオフ(開)状態のときに保護カバ
ー1の前扉のロック解除が可能となり、開閉器がオン
(閉)状態のときは前扉をロック状態としておくことが
できる。このため、開閉器の保守や点検等を安全に行え
る。
【0009】図5は本発明の第2の実施例を示す。本第
2の実施例は、開閉器がオン(閉)状態の場合にも特別
の操作を行うことにより、保護カバーの前扉を開けられ
るようにした場合の構成例である。図5において、上記
第1の実施例の場合と同様の構成要素には、該第1の実
施例の図と同じ符号を付した。7'、7''は第1の可動
レバー6内に設けた長穴である。長穴7'、7''によっ
て、該第1の可動レバー6は、図の2点鎖線14の位置
から実線の位置に移動可能である。図5は、第1の実施
例における図1の場合の状態と同様、操作ハンドル5が
開閉器をオン(閉)状態にしている場合である。第1の
可動レバー6が2点鎖線14の位置では、図1の場合と
同様、第2の可動レバー8は、略水平状態で一方の端部
が該第1の可動レバー6に当接し、他方の端部のフック
状部分が保護カバー1の前扉2のロック部4に係合し該
前扉2が開かないようにしている。かかる状態におい
て、該第1の可動レバー6の突起部21に力を加え、図
の2点鎖線14の位置から実線の位置まで移動させる
と、第2の可動レバー8は、上記一方の端部先端の傾斜
部で第1の可動レバー6と当接するようになり、他方の
端部のフック状部分が保護カバー1の前扉2のロック部
4からはずれる。これによって、前扉2は開けることが
できるようになる。つまり、操作ハンドル5が開閉器を
オン(閉)にしているときでも、第1の可動レバー6を
図示のように移動させ、第2の可動レバー8との当接状
態を変えることで該第2の可動レバー8の変位が許容さ
れ、前扉2を開けることが可能となる。
【0010】上記第2の実施例によれば、上記第1の実
施例における効果に加え、開閉器がオン(閉)にされて
いるときでも、第1の可動レバー6の移動により、保護
カバーの前扉2を開けることができる。
【0011】図6〜図7は、本発明の第3の実施例を示
す図で、図6は、開閉器がオン(閉)状態とされ、保護
カバーの側面部に設けた前扉ロック機構が前扉をロック
するときの状態を示す図、図7は、開閉器がオフ(開)
状態とされ、前扉ロック機構が前扉のロックを解除する
ときの状態を示す図である。本第3の実施例は、上記第
1の実施例におけるばね10、11をそれぞれ、支点1
6、18に対し反対側に設けた場合の構成例であり、操
作ハンドル5の変位により自動的に保護カバー1の前扉
2のロック及びロック解除を行えるようにした構成であ
る。
【0012】図6において、操作ハンドル5は保護カバ
ー内部の開閉器(図示せず)と連動する構成を有し、図
示の位置において保護カバー内部の開閉器(図示せず)
をオン(閉)状態にしている。該操作ハンドル5は支点
15周りに回動可能であり、開閉器がオン(閉)状態に
おいては、該操作ハンドル5の、支点15の下方の端部
eは第1の可動レバー6の一方の端部dに当接されてい
る。該第1のレバー6も支点16周りに回動可能であ
り、他方の端部cは第2の可動レバー8の一方の端部b
に当接されている。該第2のレバー8も支点18周りに
回動可能であり、該第2のレバー8の他方の端部aのフ
ック状部分は保護カバー1のロック部4に係合され、該
ロック部4をロック状態にして前扉2が開かないように
している。ばね10は第1の可動レバー6に操作ハンド
ル5への当接力を与え、ばね11は第2の可動レバー8
に第1の可動レバー6への当接力を与えている。
【0013】図7は、開閉器40が操作ハンドル5の操
作によってオフ(開)状態とされ、前扉ロック機構が前
扉のロックを解除するときの状態を示す。図7におい
て、操作ハンドル5が支点15周りに反時計周りに回動
されると、第1の可動レバー6側に当接した端部eの端
面位置が図の上方に変位する。該端部eの端面位置の変
位に付随して第1の可動レバー6も端部dが支点16の
周りに反時計周りに回動し、第2の可動レバー8に当接
している端部cの位置が図の下方に変位する。該第1の
可動レバー6の該端部cの位置の変位に付随して第2の
可動レバー8も端部bが支点18の周りに時計方向に回
動し、先端部aのフック状部分を変位させて前扉2のロ
ック部4との係合を解除する。これによって、前扉2は
開放可能な状態となる。この状態において、第1の可動
レバー6は、操作ハンドル5の当接した位置、または該
操作ハンドル5との当接が解かれ、ばね10の復元力に
よって穴7の端面がピン20に当接された位置に停止し
ている。
【0014】上記第3の実施例によれば、簡易構成下で
簡単なハンドル操作により、開閉器がオン(閉)状態の
ときは自動的に保護カバー1の前扉2も閉じた状態にで
き、一方、開閉器がオフ(開)状態のときには保護カバ
ー1の前扉2のロック状態を自動的に解除でき、開閉器
の保守や点検等を安全に行えるようにすることができ
る。これによって、配電盤としての安全性も容易に確保
される。
【0015】図8は本発明の第4の実施例を示す。本第
4の実施例は、上記第2の実施例におけるばね10、1
1をそれぞれ、支点16、18に対し反対側に設けた場
合の構成例であり、操作ハンドル5の変位動作に付随さ
せて自動的に保護カバー1の前扉2のロックとロック解
除を行えるようにしかつ、開閉器がオン(閉)状態の場
合にも特別のレバー操作を行った場合には、保護カバー
の前扉を手動等でも開けられるようにした構成例であ
る。
【0016】図8において、上記第2の実施例(図5)
の場合と同様の構成要素には、該第2の実施例の図(図
5)におけると同様の符号を付した。第1の可動レバー
6に設けた長穴7'、7''によって、該第1の可動レバ
ー6は、図の2点鎖線14の位置から実線の位置に移動
可能である。図8は、図5の場合の状態と同様、操作ハ
ンドル5が開閉器をオン(閉)状態にしている場合であ
る。第1の可動レバー6が2点鎖線14の位置では、第
2の可動レバー8は、略水平状態で一方の端部bが該第
1の可動レバー6の端部cに当接し、他方の端部aのフ
ック状部分が保護カバー1の前扉2のロック部4に係合
し該前扉2が開かないようにしている。かかる状態にお
いて、図5の場合と同様、該第1の可動レバー6の突起
部21に力を加え、図の2点鎖線14の位置から実線の
位置まで移動させると、該第2の可動レバー8は、上記
端部bの先端の傾斜部で第1の可動レバー6の端部cと
当接する位置まで回動変位できるようになり、該変位の
結果、他方の端部aのフック状部分が保護カバー1の前
扉2のロック部4からはずれる。これによって、前扉2
は開けることができるようになる。つまり、操作ハンド
ル5が開閉器をオン(閉)にしているときでも、第1の
可動レバー6を図示のように移動させ、第2の可動レバ
ー8との当接状態または当接位置を変えることで前扉2
を開けることができるようになる。
【0017】上記第4の実施例によれば、上記第3の実
施例における簡易構成、簡単操作によるロック部の自動
的なロック及びロック解除等の効果に加え、開閉器がオ
ン(閉)にされているときでも、第1の可動レバー6の
移動により、保護カバーの前扉2を開けることができ、
保守・点検等の自由度を高められる。
【0018】なお、上記各実施例では、第1、第2の可
動レバーを用いる構成としたが、本発明はこれに限定さ
れず、1個の可動レバーを用いる構成であってもよい
し、または3個以上用いるものであってもよい。また、
上記実施例では配電盤用の開閉器につき説明したが、本
発明の開閉器は配電盤用以外の開閉器であってもよい。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、簡易な構成かつ簡単な
操作によって、開閉器のオン、オフ状態に対応して、保
護カバーの扉をロック状態にしたり、ロック解除状態に
したりすることができる。このため、開閉器の保守・点
検の安全性等を容易に高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例において保護カバーの前
扉をロックする場合の構成図である。
【図2】保護カバーの斜視図である。
【図3】開閉器の前面側概略図である。
【図4】第1の実施例において保護カバーの前扉をロッ
ク解除する場合の構成図である。
【図5】本発明の第2の実施例を示す図である。
【図6】本発明の第3の実施例を示す図である。
【図7】第3の実施例において保護カバーの前扉をロッ
ク解除する場合の構成図である。
【図8】本発明の第4の実施例を示す図である。
【符号の説明】
1…保護カバー、 2…前扉、 3…窓部、 4…前扉
2のロック部、 5…操作ハンドル、 6…第1の可動
レバー、 7…穴、 8…第2の可動レバー、9…スト
ッパ、 10、11…ばね、 15…操作ハンドル5の
回動支点、16…第1のレバー6の回動支点、 18…
第2の可動レバーの回動支点、 20…ピン。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電力回路用の保護カバー付き開閉器であっ
    て、 前扉を備え、開閉器を覆う保護カバーと、 該保護カバーの外側に配され回動動作により上記開閉器
    を開状態または閉状態にする操作ハンドルと、 一方の端部が該操作ハンドルの一方の端部に当接可能な
    位置に配され、他方の端部が上記前扉のロック部に係合
    可能にされた可動部材と、 を備え、上記操作ハンドルの上記一方の端部の位置によ
    り、上記可動部材の変位が規制される構成を特徴とする
    保護カバー付き開閉器。
  2. 【請求項2】電力回路用の保護カバー付き開閉器であっ
    て、 前扉を備え、開閉器を覆う保護カバーと、 該保護カバーの外側に配され回動動作により上記開閉器
    を開状態または閉状態にする操作ハンドルと、 支点周りに回動可能なレバーであって、第1の端部が該
    操作ハンドルの一方の端部に当接可能な位置に配され、
    第2の端部が上記前扉のロック部に係合可能にされた可
    動レバーと、 を備え、上記操作ハンドルが上記開閉器を開状態にして
    いるとき、上記可動レバーが、上記第1の端部が該操作
    ハンドルの上記一方の端部に当接しない範囲内におい
    て、上記第2の端部が上記係合を解除する変位が可能と
    された構成を特徴とする保護カバー付き開閉器。
  3. 【請求項3】電力回路用の保護カバー付き開閉器であっ
    て、 前扉を備え、開閉器を覆う保護カバーと、 該保護カバーの外側に配され回動動作により上記開閉器
    を開状態または閉状態にする操作ハンドルと、 支点周りに回動可能で、その一方の端部が該操作ハンド
    ルの一方の端部に当接可能な位置に配された第1の可動
    レバーと、 支点周りに回動可能で、その一方の端部が該第1の可動
    レバーの他方の端部に当接可能な位置に配され、他方の
    端部が上記前扉のロック部に係合する第2の可動レバー
    と、 を備え、上記操作ハンドルが上記開閉器を開状態にして
    いるとき、上記第1の可動レバーの上記一方の端部が該
    操作ハンドルの上記端部に当接しない範囲内において、
    上記第2の可動レバーの上記他方の端部が上記係合を解
    除する変位が可能とされた構成を特徴とする保護カバー
    付き開閉器。
  4. 【請求項4】電力回路用の保護カバー付き開閉器であっ
    て、 前扉を備え、開閉器を覆う保護カバーと、 該保護カバーの外側に配され回動動作により上記開閉器
    を開状態または閉状態にする操作ハンドルと、 支点周りに回動可能なレバーであって、第1の端部が該
    操作ハンドルの一方の端部に当接可能な位置に配され、
    第2の端部が上記前扉のロック部に係合可能にされた可
    動レバーと、 を備え、上記操作ハンドルにより上記可動レバーの上記
    第1の端部に、上記開閉器の開閉に連動した回動変位を
    与え、上記開閉器が開状態のとき、該変位により上記第
    2の端部の上記前扉のロック部との係合が解除されるよ
    うにした構成を特徴とする保護カバー付き開閉器。
  5. 【請求項5】電力回路用の保護カバー付き開閉器であっ
    て、 前扉を備え、開閉器を覆う保護カバーと、 該保護カバーの外側に配され回動動作により上記開閉器
    を開状態または閉状態にする操作ハンドルと、 支点周りに回動可能で、その一方の端部が該操作ハンド
    ルの一方の端部に当接可能な位置に配された第1の可動
    レバーと、 支点周りに回動可能で、その一方の端部が該第1の可動
    レバーの他方の端部に当接可能な位置に配され、他方の
    端部が上記前扉のロック部に係合する第2の可動レバー
    と、 を備え、上記操作ハンドルの回動変位により上記第1、
    第2の可動レバーに、上記開閉器の開閉に連動した回動
    変位を与え、該開閉器が開状態のときは、該変位により
    上記第2の可動レバーの他方の端部が上記前扉のロック
    部との係合を解除され、上記開閉器が閉状態のときは、
    該第2の可動レバーの上記他方の端部が該前扉のロック
    部に係合され該前扉が開かないようにされる構成を特徴
    とする保護カバー付き開閉器。
  6. 【請求項6】上記第1の可動レバーは、第2の可動レバ
    ーに当接可能な端部側の回動半径を可変する構成を備
    え、該半径が短縮されたとき、該第2の可動レバーとの
    当接位置が変化し、上記開閉器が閉状態のときにも、該
    第2の可動レバーは、上記ロック部の係合を解除するよ
    うに変位可能となる構成を備えた請求項3または請求項
    5に記載の保護カバー付き開閉器。
  7. 【請求項7】請求項1から6のいずれかに記載の保護カ
    バー付き開閉器を備えて成ることを特徴とする配電盤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112191689A (zh) * 2020-06-07 2021-01-08 宝钢特钢韶关有限公司 一种高线吐丝机用安全防护装置
CN118712008A (zh) * 2024-08-29 2024-09-27 山东华宇工学院 一种用于电气柜的接地开关的联锁系统

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