JP2003031052A - ワイヤハーネス製造装置 - Google Patents

ワイヤハーネス製造装置

Info

Publication number
JP2003031052A
JP2003031052A JP2001213654A JP2001213654A JP2003031052A JP 2003031052 A JP2003031052 A JP 2003031052A JP 2001213654 A JP2001213654 A JP 2001213654A JP 2001213654 A JP2001213654 A JP 2001213654A JP 2003031052 A JP2003031052 A JP 2003031052A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
harness
sub
wire
pressure contact
wire harness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001213654A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3976525B2 (ja
Inventor
Tomio Sugiyama
富雄 杉山
Hajime Akiyama
元 秋山
Katsuhiko Kawazoe
勝彦 河添
Kazuteru Uematsu
和映 植松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2001213654A priority Critical patent/JP3976525B2/ja
Publication of JP2003031052A publication Critical patent/JP2003031052A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3976525B2 publication Critical patent/JP3976525B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産効率を低下させることなく複数種のワイ
ヤハーネスを組み立てることができるワイヤハーネス製
造装置を提供する。 【解決手段】 ワイヤハーネス製造装置1は第1ないし
第3のワイヤハーネスを組み立てる。ワイヤハーネス製
造装置1はサブハーネス組立ライン20,21とワイヤ
ハーネス組立ライン22と、を備えている。サブハーネ
ス組立ライン20,21はサブハーネスを組み立てる。
ワイヤハーネス組立ライン22は複数の布線ボード10
0を備えている。一部の布線ボード100aは第1のワ
イヤハーネスを組み立てる。他の一部の布線ボード10
0bは第2のワイヤハーネスを組み立てる。更に他の一
部の布線ボード100cは第3のワイヤハーネスを組み
立てる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体としての自
動車に配索されるワイヤハーネスを組み立てるワイヤハ
ーネス製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】移動体としての自動車は、種々の電子機
器が搭載される。このため、前記自動車は、前記電子機
器に電源などからの電力やコンピュータなどからの制御
信号などを伝えるために、ワイヤハーネスを配索してい
る。ワイヤハーネスは、複数の電線と、該電線の端部な
どに取り付けられたコネクタと、クリップなどの外装品
などを備えている。クリップは、電線の所定箇所に取り
付けられる。クリップは、電線を前記自動車のボディパ
ネルなどに取り付ける。
【0003】前記ワイヤハーネスを組み立てる際には、
一旦、複数の電線と複数のコネクタなどからなるサブハ
ーネスを複数製造し、これらのサブハーネスを互いに組
み付けてきた。その後、前記クリップなどの外装品を所
定箇所に取り付ける。その後、コネクタの端子金具の相
互間の導通検査を行うとともに、外観検査を行ってき
た。
【0004】このため、前記ワイヤハーネスを製造する
製造ラインは、複数のサブハーネス組立ラインと、ワイ
ヤハーネス組立ラインと、を備えている。サブハーネス
組立ラインは、サブハーネスを組み立てる。
【0005】該サブハーネスは、複数の電線と、これら
の電線の端部などに取り付けられた端子金具と、前記端
子金具を収容するコネクタハウジングなどを備えてい
る。端子金具とコネクタハウジングとでコネクタを構成
している。前記サブハーネスは、全ての端子金具がコネ
クタハウジング内に収容されているわけではなく、一部
の端子金具は剥き出しである。
【0006】ワイヤハーネス組立ラインは、複数のサブ
ハーネスを互いに組み付ける。このとき、剥き出しの端
子金具を、他のサブハーネスのコネクタハウジング内に
収容する。このため、サブハーネス組立ラインでは、前
記クリップやプロテクタなどの外装品を取り付けること
ができないとともに導通検査を行うことができなかっ
た。ワイヤハーネス組立ラインは、外装品を取り付けて
ワイヤハーネスを組み立てる。その後、ワイヤハーネス
を、前記ワイヤハーネス組立ラインから離れた導通検査
装置まで搬送する。そして、導通検査装置で導通検査を
行うとともに、外観検査を施して、ワイヤハーネスを得
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】さらに、前記自動車に
は、ユーザなどから多種多様な要望がよせられている。
このため、一つの車種でも、グレード間で異なる電子機
器を装備することが望まれている。したがって、同一車
種でも、多様なワイヤハーネスを配索する。同一車種の
ワイヤハーネスであっても、グレードなどが異なると前
記電線同士の接続状況や外装品の取り付け位置などが異
なる。
【0008】従来、複数の種類のワイヤハーネスを組み
立てる場合には、作業員の前記外装品の付け忘れや、サ
ブハーネスの配索ミスなどの作業ミスを防止するため
に、ワイヤハーネスの種類毎に前述したワイヤハーネス
組立ラインを設置してきた。
【0009】このため、多種多様なユーザの要望に応え
る為には、より多くのワイヤハーネス組立ラインを設置
する必要が生じる。このため、ワイヤハーネス組立ライ
ンの設置にかかるスペースが増大する傾向であった。そ
のうえ、一つのワイヤハーネス組立ラインで組み立てる
ワイヤハーネスの数も少なくなる。したがって、ワイヤ
ハーネスの製造にかかるコストや所要時間が増加して、
ワイヤハーネスの生産効率が低下することが考えられ
る。
【0010】したがって、本発明の目的は、生産効率を
低下させることなく、複数種のワイヤハーネスを組み立
てることができるワイヤハーネス製造装置を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し目的を
達成するために、請求項1に記載の本発明のワイヤハー
ネス製造装置は、複数種のワイヤハーネスを組み立てる
ワイヤハーネス製造装置において、複数種のワイヤハー
ネスは、それぞれ電線と該電線に取り付けられた端子金
具と前記端子金具を保持する絶縁体とを有するサブハー
ネスを複数備え、かつ、これらのサブハーネスが互いに
組み付けられて外装品が取り付けられて構成されてお
り、前記サブハーネスを布線して前記ワイヤハーネスを
形成する布線ボードを複数備えているとともに、前記布
線ボードは前記ワイヤハーネスの種類毎に対応して設け
られていることを特徴としている。
【0012】請求項2に記載の本発明のワイヤハーネス
製造装置は、請求項1に記載のワイヤハーネス製造装置
において、前記布線ボードが組み立てるワイヤハーネス
の種類に対応して設けられかつ、前記布線ボードが組み
立てる種類のワイヤハーネスの外装品を、前記布線ボー
ドに布線されたサブハーネスに取り付ける外装品取り付
け治具を備えていることを特徴としている。
【0013】請求項3に記載の本発明のワイヤハーネス
製造装置は、請求項2に記載のワイヤハーネス製造装置
において、前記外装品取り付け治具は、前記布線ボード
に重ねられるとともに、各布線ボードが布線するサブハ
ーネスの外形に沿った孔を有する治具本体と、該治具本
体に取り付けられかつ前記外装品を保持できる外装品保
持部と、を備えたことを特徴としている。
【0014】請求項4に記載の本発明のワイヤハーネス
製造装置は、請求項3に記載のワイヤハーネス製造装置
において、前記外装品保持部は、前記治具本体に取り付
けられる保持部本体と、該保持部本体に取り付けられか
つ前記外装品を保持する保持部と、を備えているととも
に、前記保持部本体は前記治具本体に対し変位自在であ
り前記保持部が前記サブハーネスに接離自在であること
を特徴としている。
【0015】請求項5に記載の本発明のワイヤハーネス
製造装置は、請求項1ないし請求項請求項4のうちいず
れか一項に記載のワイヤハーネス製造装置において、前
記サブハーネスは、複数のワイヤハーネス間で互いに共
通な共通サブハーネスと、一つのワイヤハーネス特有の
特有サブハーネスと、を含んでおり、前記布線ボードに
は、前記共通サブハーネスが供給されるとともに、組み
立てるワイヤハーネス特有の特有サブハーネスが供給さ
れることを特徴としている。
【0016】請求項1に記載された本発明によれば、布
線ボードがワイヤハーネスの種類毎に対応して設けられ
ている。このため、作業員がサブハーネスを布線ボード
に布線する際に作業ミスが生じにくくなる。
【0017】請求項2に記載された本発明によれば、布
線ボードが組み立てる種類のワイヤハーネスの外装品
を、布線ボードに布線されたサブハーネスに取り付ける
外装品取り付け治具を備えている。このため、作業員
が、布線ボードに布線されたサブハーネスに、所望の外
装品を確実に取り付けることができる。
【0018】請求項3に記載された本発明によれば、外
装品取り付け治具の治具本体に、サブハーネスの外形に
沿った孔が形成されている。このため、治具本体を布線
ボードに重ねた際に、孔の内側にサブハーネスを通すこ
とにより、作業員が、布線ボードに布線されたサブハー
ネスに、所望の外装品をより確実に取り付けることがで
きる。
【0019】請求項4に記載された本発明によれば、外
装品を保持する保持部が、布線ボードに布線されたサブ
ハーネスに接離自在となっている。このため、治具本体
を布線ボードに重ねた後、保持部をサブハーネスに近づ
けることによって、容易に、外装品を取り付けることが
できる。
【0020】請求項5に記載された本発明によれば、ワ
イヤハーネスが共通サブハーネスと特有サブハーネスと
を備えている。これらのサブハーネス毎に布線ボードに
供給される。したがって、組み立てる種類のワイヤハー
ネスを構成するサブハーネスをより一層確実に布線ボー
ドに布線できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態にかか
るワイヤハーネス製造装置を図1ないし図17を参照し
て説明する。
【0022】本発明の一実施形態にかかるワイヤハーネ
ス製造装置1(図1に示す)は、図5に示すワイヤハー
ネス2を組み立てる装置である。ワイヤハーネス2は、
移動体としての自動車に配索されて、該自動車に搭載さ
れる電子機器に、電源などからの電力やコンピュータか
らの制御信号などを伝える。
【0023】ワイヤハーネス2は、図5に示すように、
複数の電線3と、圧接コネクタ4と、コネクタ5と、外
装品としてのクリップ6と、を備えている。電線3は、
導体などからなる芯線と、該芯線を覆う絶縁材料などか
らなる被覆部と、を備えた所謂被覆電線である。
【0024】クリップ6は、電線3の適宜箇所に取り付
けられている。クリップ6は、図8に示すように、電線
保持部8と、係止爪9と、を備えている。電線保持部8
は、輪状に形成されている。電線保持部8は、内側に複
数の電線3を通して、該電線3を保持する。
【0025】係止爪9は、電線保持部8から該電線保持
部8の外周方向に突出している。係止爪9は、自動車の
ボディパネルやインストルメントパネルなどの各種のパ
ネルに設けられた孔に係止する。クリップ6は、係止爪
9がパネルの孔に係止するなどして、電線3即ちワイヤ
ハーネス2をパネルに取り付ける。
【0026】ワイヤハーネス2は、サブハーネスとして
の図6に示す圧接−圧接サブハーネス12と、サブハー
ネスとしての図7に示す圧接−圧着サブハーネス13
と、のうち一方を複数備えているか、圧接−圧接サブハ
ーネス12と圧接−圧着サブハーネス13とのうち任意
に選択されるものを二つ以上備えている。勿論、ワイヤ
ハーネス2は、圧接−圧接サブハーネス12と圧接−圧
着サブハーネス13との双方を複数備えていても良い。
【0027】図6に示す圧接−圧接サブハーネス12
は、互いに並設された複数の電線3(以下圧接−圧接サ
ブハーネス12のものを電線3aと示す)と、図9ない
し図11に示す端子金具としてのJC用圧接端子30
(以下圧接−圧接サブハーネス12のものをJC用圧接
端子30aと示す)と、絶縁体としての図12ないし図
15に示す圧接ハウジング40(以下圧接−圧接サブハ
ーネス12のものを圧接ハウジング40aと示す)と、
前記クリップ6とを備えている。
【0028】JC用圧接端子30aは、複数の電線3a
の両端部に圧接されて取り付けられている。JC用圧接
端子30aは、圧接ハウジング40aの後述する端子収
容溝41内に収容されている。クリップ6は、電線3a
の所定箇所に取り付けられている。
【0029】図7に示す圧接−圧着サブハーネス13
は、互いに並設された複数の電線3(以下圧接−圧着サ
ブハーネス13のものを電線3bと示す)と、JC用圧
接端子30(以下圧接−圧着サブハーネス13のものを
JC用圧接端子30bと示す)と、圧接ハウジング40
(以下圧接−圧着サブハーネス13のものを圧接ハウジ
ング40bと示す)と、端子金具としての圧着端子14
と、絶縁体としてのコネクタハウジング15と、前記ク
リップ6を備えている。
【0030】JC用圧接端子30bは、複数の電線3b
の一端部に圧接されて取り付けられている。JC用圧接
端子30bは、圧接ハウジング40bの後述する端子収
容溝41内に収容されている。圧着端子14は、導電性
の板金などが折り曲げられて形成されている。圧着端子
14は、複数の電線3bの他端部に圧着されて取り付け
られている。
【0031】コネクタハウジング15は、絶縁性の合成
樹脂からなりかつ箱状に形成されている。コネクタハウ
ジング15は、圧着端子14を収容可能な端子収容室1
6を複数備えている。コネクタハウジング15は、端子
収容室16内に電線3bの他端部に圧着された圧着端子
14を収容している。コネクタハウジング15と、端子
収容室16内に収容された圧着端子14とでコネクタ5
を構成している。クリップ6は、電線3bの所定箇所に
取り付けられている。
【0032】JC用圧接端子30a,30bは、互いに
同一の構成であるので、以下、JC用圧接端子30aを
代表して説明する。JC用圧接端子30aは、導電性の
板金などを折り曲げるなどして形成されている。JC用
圧接端子30aは、図9及び図10などに示すように、
電線3aが載置される平坦な連結壁35aと、一対の側
壁35bと、電線接続部31と、電気接触部32とを備
えている。
【0033】連結壁35aは、帯板状に形成されてい
る。一対の側壁35bは、それぞれ帯板状に形成されて
いる。一対の側壁35bは、幅方向に沿った連結壁35
aの両縁に連なっている。一対の側壁35bは、それぞ
れ連結壁35aに対し立設している。
【0034】電線接続部31は、互いに対向する一対の
折曲げ片33と、圧接部31aと、を備えている。折曲
げ片33は、連結壁35aに対し立設している。折曲げ
片33は、連結壁35aに向かって曲げられることによ
り連結壁35aに載置された電線3aを保持する。
【0035】圧接部31aは、それぞれ互いに対向する
三対の圧入刃34a,34b,34cを備えている。圧
入刃34a,34b,34cは、それぞれ、連結壁35
aに対し立設している。三対の圧入刃34a,34b,
34cは、それぞれ、側壁35bの内面からこれら一対
の側壁35bが互いに近づく方向に突出している。
【0036】圧入刃34a,34b,34cは、それぞ
れの間に電線3aを圧入することにより、電線3aの被
覆部を切り込んで該電線3aの芯線に接触する。圧入刃
34a,34b,34cは、前記電線3aとJC用圧接
端子30aとの間の電気的な接続を確保する。即ち、電
線3aと圧接する。
【0037】電気接触部32は、連結壁35aに開口し
た開口孔36(図10に示す)と、連結壁35aから立
設可能な接続手段としての接触片37とを備えている。
接触片37は、帯状に形成されている。接触片37は、
一端が連結壁35aに連なっている。
【0038】接触片37は、曲げられることによって、
前記連結壁35aに対し立設した状態と、図9中の二点
鎖線で示すように連結壁35aと平行な状態と、に亘っ
て変位自在となっている。接触片37は、曲げられて連
結壁35aに対し立設した状態にされるとこの状態を維
持し、連結壁35aに平行な状態にされるとこの状態を
維持する。
【0039】なお、接触片37が連結壁35aに対し立
設した状態は接続状態をなしており、接触片37が連結
壁35aに沿った状態は絶縁状態をなしている。開口孔
36には、図10に示すように、連結壁35aの端部と
接触片37とを圧接するための接触ばね片36aが設け
られている。
【0040】前述した構成のJC用圧接端子30aは、
連結壁35aが互いに平行でかつ間隔を存した状態で積
み重ねられる。そして、電気接触部32は、図10中下
方に位置するJC用圧接端子30aの接触片37が図1
0中上方に位置する他のJC用圧接端子30aの開口孔
36内に挿入されることによって、互いに積み重ねられ
たJC用圧接端子30aを互いに電気的に接続する。
【0041】このとき、下方に位置するJC用圧接端子
30aの接触片37は、上方に位置する他のJC用圧接
端子30の連結壁35aと接触ばね片36aとによって
挟まれている。
【0042】JC用圧接端子30aは、圧接ハウジング
40aの端子収容溝41内に圧入される。JC用圧接端
子30aは、端子収容溝41内に圧入されることで、圧
接ハウジング40aに収容・保持される。
【0043】前記端子収容溝41内に圧入された際に、
互いに隣り合うJC用圧接端子30aを相互に電気的に
接続する際には、図11に示すように、電線接続部31
寄りの連結壁35aの端部を相互に連結する連結部39
が除去されずに残される。互いに隣り合うJC用圧接端
子30aを相互に電気的に絶縁状態に保つ際には前記連
結部39を連結壁35aから除去する。なお、前記連結
部39は、本明細書に記した接続手段をなしている。
【0044】前記接触片37及び連結部39は、圧接ハ
ウジング40aが複数積層された際に、予め定められる
パターンにしたがってJC用圧接端子30を相互に電気
的に接続する。
【0045】圧接ハウジング40a,40bは、互いに
同一の構成であるので、以下圧接ハウジング40aを代
表して説明する。圧接ハウジング40aは、絶縁性の合
成樹脂などからなり、図12から図16に示すように、
矩形状のプレート本体42と、複数の端子収容溝41
と、を備えている。
【0046】プレート本体42は、底壁42aと、底壁
42aからそれぞれ立設した複数の隔壁43と、を備え
ている。底壁42aは、平面形状が略矩形状に形成され
ている。底壁42aは、略平坦に形成されている。隔壁
43は、互いに平行である。隔壁43は、前記底壁42
aの幅方向に沿って互いに並設している。
【0047】前記端子収容溝41は、互いに隣り合う隔
壁43と底壁42aとで囲まれている。端子収容溝41
は、複数設けられている。これらの端子収容溝41は、
隔壁43が並設する方向に沿って、並設している。端子
収容溝41は、それぞれ、JC用圧接端子30aを収容
可能である。
【0048】圧接ハウジング40aは、端子収容溝41
内にJC用圧接端子30aを収容して、JC用圧接端子
30aを保持する。このとき、圧接ハウジング40a
は、複数のJC用圧接端子30aを保持する際には、端
子収容溝41が並設する方向に沿ってJC用圧接端子3
0aを並設する。
【0049】圧接ハウジング40aは、図14に示すよ
うに、複数の端子収容溝41のうち任意に選択される端
子収容溝41内にJC用圧接端子30aを収容する。圧
接ハウジング40aはJC用圧接端子30aを収容する
際には、図13に示すようにそれぞれの端子収容溝41
の一端部41aから挿入される。
【0050】また、圧接ハウジング40aは、互いに積
層された際に、最上方にカバーハウジング49が重ねら
れる。カバーハウジング49は、その構成が圧接ハウジ
ング40と略同等であるため、構成が圧接ハウジング4
0と同一箇所には同一符号を付して説明を省略する。カ
バーハウジング49には、図16及び図17に示すよう
に、隔壁43が設けられておらず、端子収容溝41が形
成されていない。
【0051】また、前記圧接ハウジング40a及びカバ
ーハウジング49は、積層された際に互いを固定する係
止部44と係止受け部45とをそれぞれ複数備えてい
る。さらに、圧接ハウジング40aは、下方に位置する
JC用圧接端子30aの接触片37が上方に位置するJ
C用圧接端子30aの開口孔36内へ侵入することを妨
げない図示しない孔を複数備えている。
【0052】圧接ハウジング40aは、図14に示すよ
うに、端子収容溝41内にJC用圧接端子30aを収容
する。JC用圧接端子30aに図15に示すように、電
線3aを圧接する。そして、圧接ハウジング40aとカ
バーハウジング49とは、図16に示すように、プレー
ト本体42が互いに平行でかつ間隔をあけて積層され
る。そして、係止部44と係止受け部45とが互いに係
止して、図17に示すように、前記圧接コネクタ4を構
成する。
【0053】前記圧接コネクタ4は、ジョイントコネク
タ(Joint Connector)となる。なお、ジョイントコネ
クタとは、一般にコネクタハウジング内に収容された複
数の端子相互を所定のパターンにしたがって電気的に接
続したものをいう。この場合、複数積層される圧接ハウ
ジング40aが前記コネクタハウジングに相当する。
【0054】また、図14ないし図17に示した例で
は、すべての端子収容溝41にJC用圧接端子30aを
収容した状態を示しているが、前記圧接ハウジング40
aは必ずしもすべての端子収容溝41にJC用圧接端子
30aを収容するわけではない。即ち、圧接ハウジング
40aは、複数の端子収容溝41のうち必要とされる端
子収容溝41にJC用圧接端子30aを収容する。
【0055】前述した構成のワイヤハーネス2は、前記
サブハーネス12,13の圧接ハウジング40a,40
bを予め定められるパターンにしたがって固定すること
によって、得られる。すると、前記JC用圧接端子30
a,30bが予め定められるパターンにしたがって電気
的に接続して、電線3a,3b同士が予め定められるパ
ターンにしたがって電気的に接続する。
【0056】こうして、圧接ハウジング40a,40b
を互いに積層するとともに、接続状態の接触片37によ
って、互いに異なる圧接ハウジング40a,40bに保
持されたJC用圧接端子30a,30bが電気的に接続
される。また、連結部39によって、互いに隣り合うJ
C用圧接端子30a,30bが互いに電気的に接続して
いる。こうして、圧接ハウジング40a,40bを互い
に積層することなどによって、電線3a,3bを予め定
められるパターンにしたがって電気的に接続できる。
【0057】このため、ワイヤハーネス2には、図5に
示すように、複数のサブハーネス12,13の電線3
a,3bが束ねられて構成される幹17と、一つのサブ
ハーネス12,13の電線3a,3bから構成される枝
18と、が形成される。勿論、ワイヤハーネス2は、こ
れらの幹17と枝18とを備えている。
【0058】また、前記ワイヤハーネス2は、圧接ハウ
ジング40aがJC用圧接端子30aを装着した箇所な
どが互いに異なる複数の圧接−圧接サブハーネス12を
備えることがある。これらの圧接−圧接サブハーネス1
2は、互いに品番の異なるものであり、以下第1の圧接
−圧接サブハーネス12a、第2の圧接−圧接サブハー
ネス12b、第3の圧接−圧接サブハーネス12c……
第nの圧接−圧接サブハーネスと呼ぶ。これらの圧接−
圧接サブハーネス12a,12b,12cの構成は、前
述した圧接−圧接サブハーネス12と同等であるので説
明を省略する。
【0059】また、前記ワイヤハーネス2は、圧接ハウ
ジング40bがJC用圧接端子30bを装着した箇所な
どが互いに異なる複数の圧接−圧着サブハーネス13を
備えることがある。これらの圧接−圧着サブハーネス1
3は、互いに品番の異なるものであり、以下第1の圧接
−圧着サブハーネス13a、第2の圧接−圧着サブハー
ネス13b、第3の圧接−圧着サブハーネス13c……
第nの圧接−圧着サブハーネスと呼ぶ。これらの圧接−
圧着サブハーネス13a,13b,13cの構成は、前
述した圧接−圧着サブハーネス13と同等であるので説
明を省略する。
【0060】このため、ワイヤハーネス2には、例え
ば、第1の圧接−圧接サブハーネス12aと、第2の圧
接−圧接サブハーネス12bと、第3の圧接−圧接サブ
ハーネス12cとを備えたものがある。以下、これを第
1のワイヤハーネス2aと呼ぶ。
【0061】ワイヤハーネス2には、例えば、第1の圧
接−圧接サブハーネス12aと、第2の圧接−圧接サブ
ハーネス12bと、第1の圧接−圧着サブハーネス13
aと、第2の圧接−圧着サブハーネス13bとを備えた
ものがある。以下、これを第2のワイヤハーネス2bと
呼ぶ。
【0062】ワイヤハーネス2には、例えば、第1の圧
接−圧接サブハーネス12aと、第2の圧接−圧接サブ
ハーネス12bと、第3の圧接−圧着サブハーネス13
cとを備えたものがある。以下、これを第3のワイヤハ
ーネス2cと呼ぶ。これらのワイヤハーネス2a,2
b,2cは、前述したワイヤハーネス2と構成が同等で
あるため、説明を省略する。
【0063】また、前述したワイヤハーネス2a,2
b,2cは、ワイヤハーネス製造装置1で組み立てられ
る。ワイヤハーネス製造装置1が組み立てるワイヤハー
ネス2a,2b,2cは、同一車種でかつグレードが互
いに異なる自動車に装備されるのが望ましい。勿論、ワ
イヤハーネス製造装置1が組み立てるワイヤハーネス2
a,2b,2cは、異車種の自動車に装備されても良
い。
【0064】ワイヤハーネス2a,2b,2cは、それ
ぞれ、前述したように圧接−圧接サブハーネス12a,
12b,12cと圧接−圧着サブハーネス13a,13
b,13cとを備えている。これらのうち図示例では第
1及び第2の圧接−圧接サブハーネス12a,12b
は、ワイヤハーネス2a,2b,2c間で互いに共通な
共通サブハーネスをなしている。また、図示例では、第
3の圧接−圧接サブハーネス12cと、第1ないし第3
の圧接−圧着サブハーネス13a,13b,13cは、
各ワイヤハーネス2a,2b,2c特有の特有サブハー
ネスをなしている。
【0065】ワイヤハーネス製造装置1は、複数種のワ
イヤハーネス2a,2b,2cを組み立てる。ワイヤハ
ーネス製造装置1は、図1に示すように、圧接−圧接サ
ブハーネス組立ライン20と、圧接−圧着サブハーネス
組立ライン21と、ワイヤハーネス組立ライン22と、
を備えている。
【0066】圧接−圧接サブハーネス組立ライン20
は、それぞれ、前記第1ないし第3の圧接−圧接サブハ
ーネス12a,12b,12cを組み立てる第1ないし
第3の圧接−圧接サブハーネス組立ライン20a,20
b,20cを備えている。これらの圧接−圧接サブハー
ネス組立ライン20a,20b,20cには、電線・外
装品ストック23から必要な電線3aとクリップ6など
の外装品が供給される。
【0067】これらの圧接−圧接サブハーネス組立ライ
ン20a,20b,20cでは、電線3aを所定の長さ
に切断するとともに、圧接ハウジング40aの所定の端
子収容溝41にJC用圧接端子30aを挿入する。そし
て、JC用圧接端子30aに電線3aを圧接する。その
後、枝18に相当する箇所に、該枝18に取り付けられ
るクリップ6などの外装品(以下枝用の外装品6aと呼
び図5に示す)を取り付ける。なお、枝用の外装品6a
は、本明細書に記した第1の外装品に相当する。その
後、導通検査を行って、外観検査を行う。
【0068】圧接−圧着サブハーネス組立ライン21
は、それぞれ、前記第1ないし第3の圧接−圧着サブハ
ーネス13a,13b,13cを組み立てる第1ないし
第3の圧接−圧着サブハーネス組立ライン21a,21
b,21cを備えている。これらの圧接−圧着サブハー
ネス組立ライン21a,21b,21cには、電線・外
装品ストック23から必要な電線3bとクリップ6など
の外装品が供給される。
【0069】これらの圧接−圧着サブハーネス組立ライ
ン21a,21b,21cでは、電線3bを所定の長さ
に切断するとともに、圧接ハウジング40bの所定の端
子収容溝41にJC用圧接端子30bを挿入する。さら
に、電線3bの他端部に圧着端子14を圧着する。そし
て、JC用圧接端子30bに電線3bの一端部を圧接す
るとともに、圧着端子14をコネクタハウジング15の
端子収容室16内に挿入する。
【0070】その後、枝18に相当する箇所に、該枝1
8に取り付けられるクリップ6などの外装品(以下枝用
の外装品6aと呼び図5に示す)を取り付ける。その
後、導通検査を行って、外観検査を行う。
【0071】ワイヤハーネス組立ライン22は、図1に
示すように、複数の布線ボード100と、図示しない圧
接コネクタ組立ユニットと、図3に示す外装品取り付け
治具120と、図示しないハーネス検査ユニットとを備
えている。複数の布線ボード100は、板状に形成され
ている。布線ボード100は、図1及び図3に示すよう
に、輪状のレール102などによって、工場のフロア上
をレール102に沿って走行する。即ち、布線ボード1
00は、無端走行する。図示例では、布線ボード100
は、八つ設けられている。
【0072】布線ボード100の表面には、前記コネク
タ5と、圧接コネクタ4と、クリップ6などの外装品
や、電線3(3a,3b)の配索パターンが描かれてい
る。布線ボード100は、図3に示すように、複数の結
き具103と、圧接ハウジング保持部104と、を備え
ている。結き具103は、それぞれ、前記サブハーネス
12,13を結くことができる。結き具103は、前記
配索パターンにしたがって、前記サブハーネス12,1
3を支持(布線)する。
【0073】圧接ハウジング保持部104は、前記プレ
ート本体42が互いに間隔をあけかつ平行な状態で、サ
ブハーネス12,13の圧接ハウジング40a,40b
とカバーハウジング49とを保持する。
【0074】なお、前述した布線ボード100のうち一
部は、前記第1のワイヤハーネス2aを組み立てるもの
であり、符号100a(図1に示す)で示す。前述した
布線ボード100のうち他の一部は、前記第2のワイヤ
ハーネス2bを組み立てるものであり、符号100b
(図1に示す)で示す。前述した布線ボード100のう
ち更に他の一部は、前記第3のワイヤハーネス2cを組
み立てるものであり、符号100c(図1に示す)で示
す。
【0075】こうして、複数の布線ボード100a,1
00b,100cは、組み立てるワイヤハーネス2a,
2b,2cの種類毎に対応して設けられている。即ち、
布線ボード100aでは前記第1のワイヤハーネス2a
のみを組み立てる。布線ボード100bでは前記第2の
ワイヤハーネス2bのみを組み立てる。布線ボード10
0cでは前記第3のワイヤハーネス2cのみを組み立て
る。
【0076】圧接コネクタ組立ユニットは、布線ボード
100の走行経路即ちレール102の近傍に配されてい
る。圧接コネクタ組立ユニットは、圧接ハウジング保持
部104に保持された圧接ハウジング40a,40bと
カバーハウジング49とを互いに近づける方向に押圧す
る。係止部44と係止受け部45とを互いに係止させ
る。圧接コネクタ組立ユニットは、圧接コネクタ4を組
み立てる。
【0077】外装品取り付け治具120は、ワイヤハー
ネス製造装置1が組み立てるワイヤハーネス2a,2
b,2cそれぞれに対応して少なくとも一つ設けられて
いる。このため、ワイヤハーネス製造装置1は、少なく
とも、組み立てるワイヤハーネス2a,2b,2cの種
類と同数の外装品取り付け治具120を備えている。即
ち、図示例では、ワイヤハーネス製造装置1は、第1の
ワイヤハーネス2a用の外装品取り付け治具120と、
第2のワイヤハーネス2b用の外装品取り付け治具12
0と、第3のワイヤハーネス2c用の外装品取り付け治
具120と、を備えている。なお、図3中には、外装品
取り付け治具120を一つのみ示している。
【0078】これらの外装品取り付け治具120は、布
線ボード100にサブハーネス12,13を取り付ける
工程より、布線ボード100の走行経路中の後工程側に
設けられている。外装品取り付け治具120は、図3に
示すように、板状の治具本体121と、外装品保持部と
しての外装品保持治具122と、を備えている。
【0079】治具本体121は、昇降自在に設けられて
おり、降下して布線ボード100に重なる。治具本体1
21は、布線ボード100が布線するサブハーネス1
2,13の外形に沿った孔123を備えている。孔12
3は、勿論、治具本体121を貫通している。治具本体
121は、孔123の内側に布線ボード100に支持さ
れたサブハーネス12,13即ち組み立てるワイヤハー
ネス2を通すことができる。治具本体121は、サブハ
ーネス12,13を支持した布線ボード100が走行し
てくると、降下して、孔123の内側にサブハーネス1
2,13を通した格好で、布線ボード100に重ねられ
る。
【0080】外装品保持治具122は、図3及び図4に
示すように、治具本体121に取り付けられている。外
装品保持治具122は、図4に示すように、基部124
と、アーム部125と、保持部126と、を備えてい
る。
【0081】基部124は、治具本体121に取り付け
られている。基部124は、治具本体121の表面から
突出している。アーム部125は、棒状に形成されてい
る。アーム部125は、一端部が、軸127を中心とし
て回転自在に基部124と連結している。これらの基部
124とアーム部125とは、本明細書に記した保持部
本体をなしている。
【0082】保持部126は、アーム部125の他端部
に取り付けられている。保持部126は、その表面にク
リップ6を着脱できる溝128を設けている。保持部1
26は、前記軸127を中心として、アーム部125が
回転することで、図4中の矢印Kに沿って変位する。即
ち、アーム部125は、治具本体121に対し変位自在
である。こうして、保持部126は、治具本体121が
布線ボード100に重ねられると、該布線ボード100
に支持されたサブハーネス12,13に近づいたり離れ
たり(接離)する。
【0083】前述した構成によれば、外装品取り付け治
具120は、孔123内に布線ボード100が支持(布
線)したサブハーネス12,13を通した格好で、治具
本体121を布線ボード100に重ねる。そして、溝1
28にクリップ6を取り付けた外装品保持治具122の
アーム部125を軸127を中心として回転させて、保
持部126をサブハーネス12,13に近づける。そし
て、保持部126の溝128に保持されたクリップ6を
サブハーネス12,13に取り付けることができる。こ
うして、外装品取り付け治具122は、布線ボード10
0に布線されたサブハーネス12,13にクリップ6を
取り付けることができる。
【0084】ハーネス検査ユニットは、布線ボード10
0に支持されて、互いに組み付けられているとともに該
クリップ6などが取り付けられたサブハーネス12,1
3(即ちワイヤハーネス2)に導通検査を施す。ハーネ
ス検査ユニットは、サブハーネス12,13間の導通状
況を確認して、ワイヤハーネス2の良否を判定する。
【0085】前述した構成のワイヤハーネス組立ライン
22では、各サブハーネス組立ライン20a,20b,
20c,21a,21b,21cから、サブハーネス1
2a,12b,12c,13a,13b,13cが供給
されている。そして、各布線ボード100が組み立てる
ワイヤハーネス2の品番に応じて、必要なサブハーネス
12a,12b,12c,13a,13b,13cを、
布線ボード100の結き具103に結く。即ち、布線ボ
ード100に必要なサブハーネス12a,12b,12
c,13a,13b,13cを配索する。
【0086】圧接コネクタ組立ユニットで、圧接ハウジ
ング40a,40bを互いに合体させる。その後、外装
品取り付け治具120などを用いて、幹17に相当する
箇所に、該幹17に取り付けられるクリップ6などの外
装品(以下幹用の外装品6bと呼び図5に示す)を取り
付ける。なお、幹用の外装品6bは、本明細書に記した
第2の外装品に相当する。その後、前記ハーネス検査ユ
ニットで、ワイヤハーネス2に導通検査を施す。そし
て、ワイヤハーネス2に外観検査などを施す。
【0087】前述した構成のワイヤハーネス製造装置を
用いて、ワイヤハーネス2を製造する際には、まず、図
2中のステップS1aからステップS6aに亘って圧接
−圧接サブハーネス組立ライン20が、圧接−圧接サブ
ハーネス12を組み立てる。また、図2中のステップS
1bからステップS6bに亘って圧接−圧着サブハーネ
ス組立ライン21が、圧接−圧着サブハーネス13を組
み立てる。
【0088】圧接−圧接サブハーネス組立ライン20
が、圧接−圧接サブハーネス12を組み立てる際には、
まず、ステップS1aにおいて、圧接ハウジング40a
にJC用圧接端子30aを取り付けるとともに、ステッ
プS2aにおいて、電線3aを所望の長さに切断して、
ステップS3aに進む。ステップS3aでは、圧接ハウ
ジング40aに取り付けられたJC用圧接端子30aに
電線3aを圧接する。こうして、端子付きの圧接ハウジ
ング40aと電線3aとを組み付けて、ステップS4a
に進む。
【0089】ステップS4aでは、枝用の外装品6aを
取り付けて、ステップS5aに進む。ステップS5aで
は導通検査を行って、ステップS6aに進んで外観検査
を行う。こうして、圧接−圧接サブハーネス12を組み
立てる。
【0090】圧接−圧着サブハーネス組立ライン21
が、圧接−圧着サブハーネス13を組み立てる際には、
まず、ステップS1bにおいて、圧接ハウジング40b
にJC用圧接端子30bを取り付けるとともに、ステッ
プS2bにおいて、電線3bを所望の長さに切断して、
ステップS2cに進む。ステップS2cでは、電線3b
の他端部に圧着端子14を圧着して、ステップS3bに
進む。
【0091】ステップS3bでは、圧接ハウジング40
bに取り付けられたJC用圧接端子30bに電線3bの
一端部を圧接するとともに、圧着端子14を端子収容室
16内に挿入する。こうして、端子付きの圧接ハウジン
グ40bと電線3bとを組み付けるとともに、圧着端子
14をコネクタハウジング15内に挿入して、ステップ
S4bに進む。
【0092】ステップS4bでは、枝用の外装品6aを
取り付けて、ステップS5bに進む。ステップS5bで
は導通検査を行って、ステップS6bに進んで外観検査
を行う。こうして、圧接−圧着サブハーネス13を組み
立てる。前記ステップS5a,S6a,S5b,S6b
は、本明細書に記した第1の判定工程をなしている。さ
らに、前記ステップS1aからステップS6aまでと、
前記ステップS1bからステップS6bまでは、本明細
書に記したサブハーネス組立工程をなしている。
【0093】圧接−圧接サブハーネス12と圧接−圧着
サブハーネス13とを組み立てた後は、図2中のステッ
プS7に進む。ステップS7では、ワイヤハーネス組立
ライン22が圧接ハウジング40a,40bを互いに積
層して、圧接コネクタ4などを組み立てる。このよう
に、前記サブハーネス12,13を互いに組み付けて、
ステップS8に進む。
【0094】ステップS8では、幹用の外装品6bを取
り付けて、ステップS9に進む。ステップS9では、ハ
ーネス検査ユニット101で導通検査を行って、ステッ
プS10に進んで外観検査を行う。こうして、ワイヤハ
ーネス2を組み立てる。なお、前記ステップS9は、本
明細書に記した第2の判定工程をなしている。前記ステ
ップS7からステップS10までは、本明細書に記した
ワイヤハーネス組立工程をなしている。
【0095】本実施形態によれば、布線ボード100が
ワイヤハーネス2の種類毎に対応して設けられている。
このため、作業員がサブハーネス12,13を布線ボー
ド100に布線する際に作業ミスが生じにくくなる。し
たがって、ワイヤハーネス製造装置1は、ワイヤハーネ
ス2の生産性を低下させることなく、複数種のワイヤハ
ーネス2を組み立てることができる。
【0096】また、ワイヤハーネス製造装置1は、布線
ボード100が組み立てる種類のワイヤハーネス2のク
リップ6などの外装品を、布線ボード100に布線され
たサブハーネス12,13に取り付ける外装品取り付け
治具120を備えている。外装品取り付け治具120の
治具本体121に、サブハーネス12,13即ちワイヤ
ハーネス2の外形に沿った孔123が形成されている。
【0097】このため、治具本体121を布線ボード1
00に重ねた際に、孔123の内側にサブハーネス1
2,13を通すことにより、作業員が、布線ボード10
0に布線されたサブハーネス12,13に、所望のクリ
ップ6を確実に取り付けることができる。したがって、
ワイヤハーネス2の生産性をより低下させることなく、
複数種のワイヤハーネス2をより確実に組み立てること
ができる。
【0098】また、外装品取り付け治具120の外装品
保持治具122の保持部126が、サブハーネス12,
13に接離自在となっている。このため、治具本体12
1を布線ボード100に重ねた後、保持部126をサブ
ハーネス12,13に近づけることによって、容易に、
クリップ6を取り付けることができる。したがって、ワ
イヤハーネス2の生産性をより低下させることなく、複
数種のワイヤハーネス2を確実に組み立てることができ
ることにくわえ、ワイヤハーネス2を容易に組み立てる
ことができる。
【0099】さらに、ワイヤハーネス2が共通サブハー
ネス12a,12bと特有サブハーネス12c,13
a,13b,13cとを備えている。これらのサブハー
ネス12a,12b,12c,13a,13b,13c
毎に布線ボード100に供給される。
【0100】このため、布線ボード100が組み立てる
種類のワイヤハーネス2を構成するサブハーネス12
a,12b,12c,13a,13b,13cをより一
層確実に布線ボード100に布線できる。したがって、
ワイヤハーネス2の生産性をより一層低下させることな
く、複数種のワイヤハーネス2をより一層確実に組み立
てることができる。
【0101】また、サブハーネス組立工程で、枝を構成
するサブハーネス12,13の電線3a,3bに枝用の
外装品6aを取り付ける。このため、ワイヤーネス組立
工程で、取り付ける外装品6a,6bの数を抑制でき
る。したがって、ワイヤハーネス組立工程において、幹
用の外装品6bの取り付けにかかる作業量及び所要時間
を抑制できる。したがって、ワイヤハーネス組立工程に
おいて、複数種のワイヤハーネス2をより一層確実に組
み立てることができる。
【0102】外装品6a,6bの取り付けにかかる作業
量を抑制できるので、作業員が外装品6a,6bを付け
忘れるなどの作業ミスが生じにくくなる。したがって、
ワイヤハーネス2の歩留まりの低下を抑制できる。ま
た、外装品6a,6bの取り付けにかかる所要時間を抑
制できるので、ワイヤハーネス2の生産性の低下を抑制
できる。
【0103】サブハーネス組立工程で、導通検査及び外
観検査などを行って、各サブハーネス12,13の良否
を確認する。このため、ワイヤハーネス組立工程で行う
導通検査では、サブハーネス12,13間の導通状況を
確認すればよい。このため、ワイヤハーネス2の良否を
確認する際の作業量及び所要時間を抑制できる。したが
って、ワイヤハーネス組立ライン22中で、ワイヤハー
ネス2の良否を確認できる。さらに、ワイヤハーネス組
立ライン22で、複数種のワイヤハーネス2をより一層
確実に組み立てることができる。
【0104】したがって、ワイヤハーネス2の良否を確
認するために、前記ワイヤハーネス組立ライン22外に
ワイヤハーネス2を搬送する必要が生じない。したがっ
て、ワイヤハーネス2の良否を確認するためにかかる所
要時間を抑制して、ワイヤハーネス2の生産性の低下を
より抑制できる。
【0105】また、圧接ハウジング40a,40bを互
いに積層するとともに、接続状態の接触片37によっ
て、互いに異なる圧接ハウジング40a,40bに保持
されたJC用圧接端子30a,30bが電気的に接続さ
れる。また、連結部39によって、互いに隣り合うJC
用圧接端子30a,30bが互いに電気的に接続してい
る。こうして、圧接ハウジング40a,40bを互いに
積層することなどによって、電線3a,3bを予め定め
られるパターンにしたがって電気的に接続できる。
【0106】このため、ワイヤハーネス組立ライン22
などにおいて、電線3a,3bを互いに直接接続するな
どのジョイント加工などを行う必要が生じない。したが
って、ワイヤハーネス組立ライン22での作業量を抑制
できる。したがって、ワイヤハーネス組立ライン22
で、複数種のワイヤハーネス2をより確実に組み立てる
ことができる。
【0107】また、本発明では、前記JC用圧接端子3
0と圧接ハウジング40の代わりに、端子金具として図
18などに示すJB用圧接端子50と、絶縁体として図
20などに示す圧接プレート60と、を用いても良い。
【0108】JB用圧接端子50は、導電性の板金など
を折り曲げるなどして形成されている。JB用圧接端子
50は、図18などに示すように、電線3が接続される
電線接続部51と、電気接触部52と、複数の係止片5
8と、を備えている。電線接続部51は、電線3が載置
される平坦な載置壁55と、一対の側壁56a,56b
と、かしめ片53と、圧接部51aと、を備えている。
【0109】載置壁55は、帯板状に形成されている。
一対の側壁56a,56bは、それぞれ、帯板状に形成
されている。一対の側壁56a,56bは、載置壁55
の幅方向に沿って間隔を存する両縁に連なっている。一
対の側壁56a,56bは、それぞれ、載置壁55に立
設している。一対の側壁56a,56bは、互いの間に
圧接部51aに圧接される電線3を位置させる。
【0110】かしめ片53は、載置壁55に立設してい
る。かしめ片53は、載置壁55の幅方向の縁に連なっ
ている。かしめ片53は、載置壁55に被さるように曲
げられることにより、載置壁55との間に電線3を挟ん
で保持する。即ち、かしめ片53は、電線3を載置壁5
5にかしめる。
【0111】圧接部51aは、互いに対向する二対の圧
接刃54a,54bを備えている。圧接刃54a,54
bは、載置壁55に立設している。圧接刃54a,54
bは、側壁56a,56bの内面からこれら一対の側壁
56a,56bが互いに近づく方向に突出している。
【0112】圧接刃54a,54bは、それぞれ、互い
の間に電線3を圧入することにより、電線3の被覆部を
切り込んで芯線に接触する。圧接刃54a,54bは、
前記電線3と電気的に接続する。即ち、圧接刃54a,
54bは、電線3と圧接する。
【0113】電気接触部52は、載置壁55の幅方向の
一方の縁に連なっている。即ち、電気接触部52は、電
線接続部51と連なっている。電気接触部52と電線接
続部51とは、JB用圧接端子50の平面形状がL字状
となる位置に配されている。電気接触部52は、電線接
続部51に対し、載置壁55に載置される電線3の長手
方向から屈曲した位置に配されている。
【0114】電気接触部52は、角筒状に形成されてい
る。電気接触部52はその筒孔が圧接プレート60の図
示しない孔に連通するように配される。電気接触部52
の筒孔内には、接続手段としての図19などに示す接続
バー70が挿入される。
【0115】この接続バー70は、導電性の金属などか
らなりかつ帯板状に形成されている。電気接触部52の
筒孔内には、接続ばね片57が設けられている。接続ば
ね片57は、接続バー70を電気接触部52の筒孔の内
面に向かって押圧する。接続ばね片57は、接続バー7
0と電気接触部52とを電気的に接続する。
【0116】電気接触部52は、圧接プレート60が互
いに積層された際に、筒孔内に接続バー70が挿入され
ることによって、互いに重なるJB用圧接端子50同士
を電気的に接続する。こうして、電気接触部52は、他
の端子金具としての他のJB用圧接端子と接続する。
【0117】係止片58は、側壁56a,56bの一部
が切り欠かれて形成されている。係止片58は、側壁5
6a,56bそれぞれに設けられている。それぞれの係
止片58は、一端部が側壁56a,56bに連なり、か
つ他端部が側壁56a,56bから離れている。それぞ
れの係止片58は、特に前記他端部が側壁56a,56
bの外面から外方向に突出している。係止片58は、J
B用圧接端子50が圧接プレート60に装着された際
に、前記他端部が後述する隔壁63bの内面に係止可能
である。
【0118】JB用圧接端子50は、電線接続部51が
圧接プレート60の後述する電線収容溝61の溝本体6
1a内に収容され、かつ電気接触部52が電線収容溝6
1の後述する収容部64内に収容される。JB用圧接端
子50は、他端部間の間隔が狭くなる方向に係止片58
が押圧されて、溝本体61a及び収容部64内に圧入さ
れる。JB用圧接端子50は、溝本体61a及び収容部
64内に圧入されることで、圧接プレート60に収容さ
れる(又は保持されるともいい又は装着されるともい
う)。
【0119】圧接プレート60は、絶縁性の合成樹脂な
どからなり、プレート状即ち平板状に形成されている。
圧接プレート60は、図20ないし図22に示すよう
に、矩形状のプレート本体62と、複数の電線収容溝6
1と、を備えている。プレート本体62は、ほぼ平坦な
底壁63aと、底壁63aから立設した複数の隔壁63
bと、を備えている。隔壁63bは、互いに平行でかつ
間隔を存している。隔壁63bは、それぞれプレート本
体62の長手方向に沿って、延びている。
【0120】電線収容溝61は、隣り合う隔壁63bと
底壁63aとで囲まれて形成されている。電線収容溝6
1は、プレート本体62の幅方向に沿って、即ち前記隔
壁63bが互いに並設する方向に沿って、並設されてい
る。電線収容溝61は、互いに平行である。電線収容溝
61は、プレート本体62の長手方向に沿って延びてい
る。電線収容溝61は、電線3とJB用圧接端子50と
を収容可能である。
【0121】電線収容溝61は、図20に示すように、
溝本体61aと、収容部64とを備えている。溝本体6
1aは、隣り合う隔壁63bの内面と、底壁63aの表
面とで、形成されている。溝本体61aは、前記隔壁6
3bに沿って延在している。溝本体61aは、電線3
と、JB用圧接端子50の電線接続部51と、を収容す
る。
【0122】収容部64は、隣り合う一対の隔壁63b
の間隔を拡げるように、前記隔壁63bから凹に形成さ
れている。収容部64は、一つの電線収容溝61を形成
する隣り合う一対の隔壁63bそれぞれに設けられてい
る。収容部64は、溝本体61aの長手方向に沿って、
一方の隔壁63bと他方の隔壁63bとに、交互に設け
られている。
【0123】こうして、収容部64は、電線収容溝61
の溝本体61aの長手方向に沿って複数並設されてい
る。収容部64は、JB用圧接端子50の電気接触部5
2を収容する。収容部64には、一つの孔が設けられて
いる。前記孔は、それぞれプレート本体62の底壁63
aを貫通している。
【0124】また、前記圧接プレート60は、複数の係
止突起66と図示しない複数の係止受け突起とを備えて
いる。これらの係止突起66と係止受け突起とは、互い
に係止する。これらの係止突起66と係止受け突起とが
互いに係止して、圧接プレート60が互いに積層されて
固定する。
【0125】圧接プレート60は、JB用圧接端子50
を、前記電線収容溝61の溝本体61aの長手方向と、
これらの電線収容溝61が並設する方向と、の互いに交
差する二方向に沿って前記底壁63a上に並べる。即
ち、圧接プレート60は、JB用圧接端子50を、底壁
63a上に二次元のマトリックス状に配置する。
【0126】圧接プレート60の溝本体61aと収容部
64とにJB用圧接端子50を装着する。このとき、J
B用圧接端子50を、底壁63aに近づけてプレート本
体62に装着する。係止片58が隔壁63bの内面に係
止して、JB用圧接端子50は電線収容溝61内に収容
されて、圧接プレート60に固定される。
【0127】そして、溝本体61a及び収容部64内に
収容されたJB用圧接端子50に、電線3を圧接する。
このとき、電線3を、電線接続部51の圧接刃54a,
54b間に圧入するとともに、電線収容溝61内に挿入
する。同一の電線3が圧接したJB用圧接端子50は、
互いに電気的に接続する。
【0128】この状態で、圧接プレート60を、図21
に示すように、プレート本体62が互いに平行でかつ間
隔を存して積層する。そして、圧接プレート60は、互
いに近づけられて、係止突起66と係止受け突起とが互
いに係止して固定される。圧接プレート60は、所定の
孔及び電気接触部52の筒孔内に接続バー70が挿入さ
れて、図22に示すように、圧接配線盤110を構成す
る。
【0129】圧接配線盤110は、JB用圧接端子50
を底壁63a上に配置する位置及び接続バー70を挿入
する位置を選択することによって、JB用圧接端子50
に圧接される電線3を、予め定められるパターンにした
がって接続する。
【0130】また、前述した実施形態では、外装品とし
てクリップ6を示している。しかしながら、本発明で
は、クリップ6に限定することなく、例えば、プロテク
タやチューブなどの他の外装品を用いても良いことは勿
論である。
【0131】さらに、前述した実施形態では、外装品取
り付け治具120の治具本体121を板状に形成してい
る。しかしながら、本発明では、治具本体121をシー
ト状に形成しても良い。
【0132】また、本発明のワイヤハーネス製造装置1
で組み立てられるワイヤハーネス2は、両端部に圧着端
子14が取り付けられた電線3を一本又は二本以上備え
ていても良いことは勿論である。そして、ワイヤハーネ
ス2は、電線3と電線3の両端部に取り付けられたコネ
クタ5とを有するサブハーネスを備えていても良いこと
は勿論である。
【0133】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の本
発明は、布線ボードがワイヤハーネスの種類毎に対応し
て設けられている。このため、作業員がサブハーネスを
布線ボードに布線する際に作業ミスが生じにくくなる。
したがって、ワイヤハーネスの生産性を低下させること
なく、複数種のワイヤハーネスを組み立てることができ
る。
【0134】請求項2に記載の本発明は、布線ボードが
組み立てる種類のワイヤハーネスの外装品を、布線ボー
ドに布線されたサブハーネスに取り付ける外装品取り付
け治具を備えている。このため、作業員が、布線ボード
に布線されたサブハーネスに、所望の外装品を確実に取
り付けることができる。したがって、ワイヤハーネスの
生産性をより低下させることなく、複数種のワイヤハー
ネスをより確実に組み立てることができる。
【0135】請求項3に記載の本発明は、外装品取り付
け治具の治具本体に、サブハーネスの外形に沿った孔が
形成されている。このため、治具本体を布線ボードに重
ねた際に、孔の内側にサブハーネスを通すことにより、
作業員が、布線ボードに布線されたサブハーネスに、所
望の外装品をより確実に取り付けることができる。した
がって、ワイヤハーネスの生産性をより低下させること
なく、複数種のワイヤハーネスをより一層確実に組み立
てることができる。
【0136】請求項4に記載の本発明は、外装品を保持
する保持部が、布線ボードに布線されたサブハーネスに
接離自在となっている。このため、治具本体を布線ボー
ドに重ねた後、保持部をサブハーネスに近づけることに
よって、容易に、外装品を取り付けることができる。し
たがって、ワイヤハーネスの生産性をより低下させるこ
となく、複数種のワイヤハーネスを確実に組み立てるこ
とができることにくわえ、ワイヤハーネスを容易に組み
立てることができる。
【0137】請求項5に記載の本発明は、ワイヤハーネ
スが共通サブハーネスと特有サブハーネスとを備えてい
る。これらのサブハーネス毎に布線ボードに供給され
る。したがって、組み立てる種類のワイヤハーネスを構
成するサブハーネスをより一層確実に布線ボードに布線
できる。したがって、ワイヤハーネスの生産性をより一
層低下させることなく、複数種のワイヤハーネスをより
一層確実に組み立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるワイヤハーネス製
造装置の構成を示す説明図である。
【図2】図1に示されたワイヤハーネス製造装置でワイ
ヤハーネスを製造する工程の流れを示すフローチャート
である。
【図3】図1に示されたワイヤハーネス製造装置の布線
ボードと外装品取り付け治具とを示す斜視図である。
【図4】図3に示された外装品取り付け治具の外装品保
持治具を示す斜視図である。
【図5】図1に示されたワイヤハーネス製造装置で組み
立てられるワイヤハーネスの概略の構成を示す模式図で
ある。
【図6】図5に示されたワイヤハーネスの圧接−圧接サ
ブハーネスの一例を示す斜視図である。
【図7】図5に示されたワイヤハーネスの圧接−圧着サ
ブハーネスの一例を示す斜視図である。
【図8】図6及び図7に示されたサブハーネスのクリッ
プの斜視図である。
【図9】図6及び図7に示されたサブハーネスのJC用
圧接端子を示す斜視図である。
【図10】図9に示されたJC用圧接端子が互いに重ね
られて相互に電気的に接続する状態を示す説明図であ
る。
【図11】図9に示されたJC用圧接端子が互いに並設
されて相互に電気的に接続する状態を示す説明図であ
る。
【図12】図6及び図7に示されたサブハーネスの圧接
ハウジングを示す斜視図である。
【図13】図12に示された圧接ハウジングにJC用圧
接端子が圧入される状態を示す斜視図である。
【図14】図12に示された圧接ハウジングにJC用圧
接端子が保持された状態を示す斜視図である。
【図15】図14に示された圧接ハウジングに保持され
たJC用圧接端子に電線が圧接される状態を示す斜視図
である。
【図16】図15に示された圧接ハウジングが互いに間
隔を存して重ねられた状態を示す斜視図である。
【図17】図16に示された圧接ハウジングが互いに固
定された状態を示す斜視図である。
【図18】図1に示されたワイヤハーネス製造装置で組
み立てられるワイヤハーネスの端子金具の変形例として
のJB用圧接端子を示す斜視図である。
【図19】図18に示されたJB用圧接端子同士を接続
するための接続バーを示す斜視図である。
【図20】図1に示されたワイヤハーネス製造装置で組
み立てられるワイヤハーネスの絶縁体の変形例としての
圧接プレートなどを示す斜視図である。
【図21】図20に示された圧接プレートが互いに間隔
を存して重ねられた状態を示す斜視図である。
【図22】図21に示された圧接プレートが互いに固定
された状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ワイヤハーネス製造装置 2 ワイヤハーネス 2a 第1のワイヤハーネス 2b 第2のワイヤハーネス 2c 第3のワイヤハーネス 3 電線 3a 電線 3b 電線 6 クリップ(外装品) 12 圧接−圧接サブハーネス(サブハーネス) 12a 第1の圧接−圧接サブハーネス(共通サブハー
ネス) 12b 第2の圧接−圧接サブハーネス(共通サブハー
ネス) 12c 第3の圧接−圧接サブハーネス(特有サブハー
ネス) 13 圧接−圧着サブハーネス(サブハーネス) 13a 第1の圧接−圧着サブハーネス(特有サブハー
ネス) 13b 第2の圧接−圧着サブハーネス(特有サブハー
ネス) 13c 第3の圧接−圧着サブハーネス(特有サブハー
ネス) 14 圧着端子(端子金具) 15 コネクタハウジング(絶縁体) 30,30a,30b JC用圧接端子(端子金具) 40,40a,40b 圧接ハウジング(絶縁体) 50 JB用圧接端子(端子金具) 60 圧接プレート(絶縁体) 100,100a,100b,100c 布線ボード 120 外装品取り付け治具 121 治具本体 122 外装品保持治具(外装品保持部) 123 孔 124 基部(保持部本体) 125 アーム部(保持部本体) 126 保持部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河添 勝彦 静岡県裾野市御宿1500 矢崎部品株式会社 内 (72)発明者 植松 和映 静岡県裾野市御宿1500 矢崎部品株式会社 内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種のワイヤハーネスを組み立てるワ
    イヤハーネス製造装置において、 複数種のワイヤハーネスは、それぞれ電線と該電線に取
    り付けられた端子金具と前記端子金具を保持する絶縁体
    とを有するサブハーネスを複数備え、かつ、これらのサ
    ブハーネスが互いに組み付けられて外装品が取り付けら
    れて構成されており、 前記サブハーネスを布線して前記ワイヤハーネスを形成
    する布線ボードを複数備えているとともに、前記布線ボ
    ードは前記ワイヤハーネスの種類毎に対応して設けられ
    ていることを特徴とするワイヤハーネス製造装置。
  2. 【請求項2】 前記布線ボードが組み立てるワイヤハー
    ネスの種類に対応して設けられかつ、前記布線ボードが
    組み立てる種類のワイヤハーネスの外装品を、前記布線
    ボードに布線されたサブハーネスに取り付ける外装品取
    り付け治具を備えていることを特徴とする請求項1記載
    のワイヤハーネス製造装置。
  3. 【請求項3】 前記外装品取り付け治具は、 前記布線ボードに重ねられるとともに、各布線ボードが
    布線するサブハーネスの外形に沿った孔を有する治具本
    体と、 該治具本体に取り付けられかつ前記外装品を保持できる
    外装品保持部と、 を備えたことを特徴とする請求項2記載のワイヤハーネ
    ス製造装置。
  4. 【請求項4】 前記外装品保持部は、 前記治具本体に取り付けられる保持部本体と、 該保持部本体に取り付けられかつ前記外装品を保持する
    保持部と、を備えているとともに、 前記保持部本体は前記治具本体に対し変位自在であり前
    記保持部が前記サブハーネスに接離自在であることを特
    徴とする請求項3記載のワイヤハーネス製造装置。
  5. 【請求項5】 前記サブハーネスは、複数のワイヤハー
    ネス間で互いに共通な共通サブハーネスと、一つのワイ
    ヤハーネス特有の特有サブハーネスと、を含んでおり、 前記布線ボードには、前記共通サブハーネスが供給され
    るとともに、組み立てるワイヤハーネス特有の特有サブ
    ハーネスが供給されることを特徴とする請求項1ないし
    請求項4のうちいずれか一項に記載のワイヤハーネス製
    造装置。
JP2001213654A 2001-07-13 2001-07-13 ワイヤハーネス製造装置 Expired - Fee Related JP3976525B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001213654A JP3976525B2 (ja) 2001-07-13 2001-07-13 ワイヤハーネス製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001213654A JP3976525B2 (ja) 2001-07-13 2001-07-13 ワイヤハーネス製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003031052A true JP2003031052A (ja) 2003-01-31
JP3976525B2 JP3976525B2 (ja) 2007-09-19

Family

ID=19048591

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001213654A Expired - Fee Related JP3976525B2 (ja) 2001-07-13 2001-07-13 ワイヤハーネス製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3976525B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007141641A (ja) * 2005-11-18 2007-06-07 Yazaki Corp サブワイヤハーネス保持治具、ワイヤハーネス製造装置、及び、サブワイヤハーネス移送方法
WO2013108826A1 (ja) * 2012-01-20 2013-07-25 矢崎総業株式会社 ワイヤハーネスの製造方法、ワイヤハーネスの製造装置
JP2016066525A (ja) * 2014-09-25 2016-04-28 住友電装株式会社 ワイヤーハーネスの製造方法及びワイヤーハーネス製造用装置
US9379510B2 (en) 2010-03-15 2016-06-28 Yazaki Corporation Method for manufacturing circuit body and wire harness

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007141641A (ja) * 2005-11-18 2007-06-07 Yazaki Corp サブワイヤハーネス保持治具、ワイヤハーネス製造装置、及び、サブワイヤハーネス移送方法
US9379510B2 (en) 2010-03-15 2016-06-28 Yazaki Corporation Method for manufacturing circuit body and wire harness
WO2013108826A1 (ja) * 2012-01-20 2013-07-25 矢崎総業株式会社 ワイヤハーネスの製造方法、ワイヤハーネスの製造装置
JP2013149512A (ja) * 2012-01-20 2013-08-01 Yazaki Corp ワイヤハーネスの製造方法、ワイヤハーネスの製造装置
CN104067356A (zh) * 2012-01-20 2014-09-24 矢崎总业株式会社 线束制造方法和线束制造装置
JP2016066525A (ja) * 2014-09-25 2016-04-28 住友電装株式会社 ワイヤーハーネスの製造方法及びワイヤーハーネス製造用装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3976525B2 (ja) 2007-09-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2145608C (en) Wire harness and method of manufacturing the same
WO2014123117A1 (ja) 電線構造体、電気接続構造及び電線構造体の製造方法
JP3899217B2 (ja) ワイヤハーネス及びワイヤハーネスの製造方法
JP2946914B2 (ja) 電装体の組付モジュールおよびその形成方法
JP3950278B2 (ja) ワイヤハーネス製造装置
JP3976525B2 (ja) ワイヤハーネス製造装置
JP4068315B2 (ja) ワイヤハーネスの製造方法
JP4791296B2 (ja) 絶縁体合体装置
JPH087968A (ja) コネクタ及びその組立方法
JP2004511889A (ja) 少なくとも1個の平形導体によって形成されたケーブルハーネスとこの平形導体に接続された電気的/電子的な機器を物体に装着する方法
JP3693231B2 (ja) 車両用ワイヤハーネスの配索構造
JP2001256842A (ja) ワイヤハーネスの検査方法
WO2016152134A1 (ja) ケーブル接続構造及びその製造方法
EP0855768B1 (en) Manufacture of wire harness for automobile use
JP3999558B2 (ja) フラットハーネス及びその製造方法
JPS63227441A (ja) 自動車のワイヤリングシステム
JP4317079B2 (ja) ジョイントボックスの電線収束構造
JPH02207466A (ja) 電気接続箱およびその製造方法
JPH08273718A (ja) 自動車のワイヤーハーネス装置
JP4019452B2 (ja) 圧接ジョイントコネクタの取付方法
JP2726880B2 (ja) ルーフワイヤーハーネス
JPS62116334A (ja) 車輌用ワイヤハ−ネス装置
US20240178625A1 (en) Electronic component unit and wire harnesses
JP4805755B2 (ja) 絶縁体合体装置
JP4324013B2 (ja) ジョイントボックスとそれを用いた電線配索方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041026

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070306

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070507

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070529

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070619

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100629

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3976525

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110629

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120629

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130629

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees