JP3999558B2 - フラットハーネス及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車等に搭載される電装部品(補機)間を接続するフラットケーブル(Flat Cable:FC)やフレキシブルフラットケーブル(Flexible Flat Cable:FFC)等から構成されるフラットハーネスに関し、特に簡単且つ大量に製造可能で部品の共通化を図ることができるフラットハーネス及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、自動車等の電装部品(補機)間を接続するものとして、ワイヤハーネスが主流として使われている。ワイヤハーネスは、各補機間を接続する電線をハーネス状に束ねたものであり、通常、ハーネスを構成する各電線の端末には、圧着端子が取り付けられ、これらの圧着端子は、各補機に備えられたコネクタ等に接続されるコネクタに内蔵されている。ワイヤハーネスのコネクタは、各補機毎に異なる形状で形成されており、接続間違い等を起こさないように工夫されている。
【0003】
図19は、このようなワイヤハーネスの製造工程を示すフローチャートである。まず、ハーネスを構成する各電線の素線を撚り(S100)、絶縁被覆を形成すべく個別に押し出して(S101)、押し出した線材を集合させ(S102)、集合させた線材を振り分ける(S103)。ここまでの工程を例えば押出工程とする。次に、振り分けた線材を接続する補機に合わせて個別に計尺し(S200)、計尺した線材を切断して(S201)、端末の絶縁被覆を除去して素線を露出させ(口出し)(S202)、露出させた素線に個別に圧着端子を圧着し(S203)、圧着端子を圧着した線材を集合させ(S204)、集合させた線材を振り分ける(S205)。ここまでの工程を例えば圧着工程とする。そして、必要があれば線材の端末間の所定位置の絶縁被覆を除去して素線を露出させ(中間口出し)(S300)、分岐のためのジョイント端子を圧着して(S301)、ジョイント端子を圧着した線材を集合させ(S302)、集合させた線材を振り分ける(S303)。ここまでの工程を例えばジョイント工程とする。こうして各端子を取り付けた線材の各端子をコネクタ等に挿入し(S400)、仮組みを行ってサブアッシィ(S/Assy)を形成し(S401)、形成したサブアッシィを集合させる(S402)。ここまでの工程を例えばサブアッシィ工程とする。サブアッシィを形成した後、分岐を形成し(S500)、端子を挿入して(S501)、線材に絶縁テープ等のテープを巻き(S502)、各種外装を装着してワイヤハーネス(W/H)を形成し(S503)、形成したワイヤハーネスを集合させる(S504)。ここまでの工程を組立工程とする。そして、組み立てたワイヤハーネスの完成検査を行い(S600)、品番やロットを貼り付けて(S601)、最後にワイヤハーネスを出荷する(S602)。この工程を検査出荷工程とする。このように、ワイヤハーネスを製造するためには、大きく分けて押出工程、圧着工程、ジョイント工程、サブアッシィ工程、組立工程及び検査出荷工程と様々な工程を個別に行う必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような工程を経て製造されるワイヤハーネスでは、例えば分岐部分やジョイント部分にも多数のコネクタが使用されると共に、接続する補機の数が増えればハーネスを構成する線材(電線)やコネクタ等の部品の数も増えるため、ハーネスが太くなり重量が増加すると共に、部品点数が増えてコスト的に不利になる。また、ハーネスを製造するに当たり、接続する補機の系統や取付位置等の条件により異なる長さの線材を個別に製造したり、接続する補機毎に異なる形状のコネクタを取り付けたりする必要があるため、製造工程において工程数が飛躍的に増えてしまう場合がある。
【0005】
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、製造工程を一元化し簡単且つ大量に製造可能で部品の共通化を図ることができるフラットハーネス及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るフラットハーネスは、複数の導体が絶縁被覆に覆われて平面状に並設されたケーブルと、複数の補機のそれぞれと接続される複数の共通コネクタとを備え、前記複数の共通コネクタは、いずれも前記ケーブルの各導体それぞれに接続される接続端子を有することを特徴とする。
【0007】
この発明に係るフラットハーネスの製造方法は、複数の導体が絶縁被覆に覆われて平面状に並設されたケーブルと、複数の補機のそれぞれと接続される複数の共通コネクタとを備え、前記複数の共通コネクタがいずれも前記ケーブルの各導体にそれぞれ接続される接続端子を有するフラットハーネスの製造方法であって、前記複数の導体を構成する各導体を送り出す送出工程と、この送出工程で送り出された前記各導体を平面状に集合配列させる集合工程と、この集合工程で集合配列された前記各導体に前記絶縁被覆を押出し、ラミネート又は塗布により形成し、前記ケーブルを製造する被覆形成工程と、この被覆形成工程で製造された前記ケーブルに、前記接続端子を前記各導体いずれ接続して前記複数の共通コネクタを装着するコネクタ装着工程と、このコネクタ装着工程で前記複数の共通コネクタが装着された前記ケーブルを所定の長さに計尺して切断する計尺・切断工程と、この計尺・切断工程で切断された前記ケーブルの前記各導体及び共通コネクタの完成検査を行う検査工程とを備えることを特徴とする。
【0008】
この発明によれば、フラットハーネスが、複数の導体が絶縁被覆に覆われて平面状に並設されたケーブルと、複数の補機のそれぞれと接続されると共にこのケーブルの各導体それぞれに接続される接続端子をいずれも有する複数の共通コネクタとを備えるため、1つのフラットハーネスで異なる信号線回路を利用する補機をそれぞれ接続する場合であっても、コネクタを共通化して各補機側で選択的に接続端子を設定することで、異なる信号線回路を利用する各補機を1つのフラットハーネスでそれぞれ接続することができると共に、部品の共通化を図りコストを低減させることが可能となる。これにより、フラットハーネスの適用範囲を拡大することができると共に、製造コストを大幅に低減することが可能となる。
【0009】
なお、この発明のフラットハーネスにおいては、フラットハーネスを構成するケーブルは、複数の導体の各導体がそれぞれ絶縁被覆により覆われ、各絶縁被覆間がそれぞれ互いに結合された構造からなる絶縁被覆間結合型フラットケーブル、若しくは各絶縁被覆間がそれぞれ互いに非結合で独立した構造からなる絶縁被覆間非結合型フラットケーブル、又は複数の導体がラミネート又は押出しによって平面的に形成された絶縁被覆により覆われた構造からなるフレキシブルフラットケーブルであることが好ましい。
【0010】
この場合、ケーブルが絶縁被覆間結合型フラットケーブル又は絶縁被覆間非結合型フラットケーブルからなるときは、導体は、丸型導体の単線又は撚り線からなるものであることが好ましく、フレキシブルフラットケーブルからなるときは、導体は、平角導体の単線であることが好ましい。なお、ケーブルを構成する導体は、Cu又はAlからなるものであることが好ましい。
【0011】
なお、複数の共通コネクタは、ケーブルの長手方向に沿って等間隔に配置されるものであることが好ましい。
【0012】
また、フラットハーネスが補機の系統(例えば、フロントランプ系統、パワーウィンドウ系統、ターンランプ系統等)毎に配索されるケーブルを複数備える場合は、各ケーブルを構成する複数の導体の各導体は、それぞれ対応する同一構成の信号線を構成するものであることが好ましい。
【0013】
この場合、複数の共通コネクタは、系統毎に異なる態様で配索される各ケーブルの補機の取付位置に対応する位置にそれぞれ配置されるものであっても良い。
【0014】
また、複数の共通コネクタは、ケーブルの絶縁被覆に食い込んで、導体を挟み込んで圧接する圧接端子や、ケーブルの絶縁被覆及び導体を貫通して食い込み、貫通した先端部をかしめて導体と接続するピアッシング端子を内蔵するものであることが好ましい。
【0015】
なお、補機は、共通コネクタが嵌合するコネクタ接続部を備え、コネクタ接続部は、導体に接続され共通コネクタに内蔵された圧接端子及びピアッシング端子のうち、補機に必要な信号線を構成する圧接端子及びピアッシング端子のいずれか一方と接続される接続端子を備えるものであることが好ましい。
【0016】
また、この発明のフラットハーネスが適用される他の補機としては、自動車に搭載される複数の共通補機(例えば、自動車に搭載される左右共通ランプユニットや左右共通クリアランスソナーセンサ等)が考えられ、この場合共通補機は、共通コネクタが嵌合するコネクタ接続部を備え、このコネクタ接続部は、共通配列で配置された接続端子を備え、共通補機のコネクタ接続部と嵌合される共通コネクタは、それぞれが異なる信号線を構成する導体に接続された圧接端子及びピアッシング端子のいずれか一方を内蔵するものであることが好ましい。このようにすれば、自動車等の異なる位置に取り付けられた複数の共通補機が、異なる信号を必要としたり出力したりする場合にフラットハーネスを適用することができる。
【0017】
なお、ケーブルは、導体の配列方向にケーブルを曲げる箇所に、複数の導体の各導体間の絶縁被覆を貫通する、導体に沿って形成された所定の長さのスリットを導体の配列方向に複数備えるものであることが好ましい。
【0018】
また、他のケーブルとしては、導体の長さ方向に所定間隔毎に、複数の導体の各導体間の絶縁被覆を貫通する、導体に沿って形成された所定の長さのスリットを導体の配列方向に複数備えるものであることが好ましい。
【0019】
これらのスリットを導体の配列方向に複数備えた場合、ケーブルの複数のスリット形成箇所を導体の配列方向にクランク状に曲げるようにしても良い。このようにすれば、ケーブルの表面、裏面が交互に入れ替るような状態でケーブルを曲げる必要が無くなるため、配索の自由度が向上する。
【0020】
なお、ケーブルを構成する複数の導体のうち、所定の信号線を構成する導体をケーブルの長手方向両端部間の所定位置で切断し、この切断部において切断したそれぞれの所定の信号線を構成する導体と他の信号線を構成する導体とを複数の共通コネクタを装着してそれぞれ接続し、切断された所定の信号線を構成する導体が複数の共通コネクタを介してそれぞれ異なる信号線を構成するように回路変更しても良い。
【0021】
この発明のフラットハーネスの製造方法においては、ケーブルの所定位置に樹脂モールドを施すモールド工程を更に備えることが好ましく、この場合、モールド工程で用いられる樹脂は、熱可塑性樹脂であることが好ましい。
【0022】
なお、送出工程で送り出される各導体は、Cu又はAlからなる丸型導体の単線若しくは撚り線、又は平角導体の単線であることが好ましく、被覆形成工程で製造されるケーブルは、送出工程で送り出される各導体が丸型導体の単線又は撚り線である場合、複数の導体の各導体がそれぞれ絶縁被覆により覆われ、各絶縁被覆間がそれぞれ互いに結合された構造からなる絶縁被覆間結合型フラットケーブル、又は各絶縁被覆間がそれぞれ互いに非結合で独立した構造からなる絶縁被覆間非結合型フラットケーブルであることが好ましい。
【0023】
また、被覆形成工程で製造されるケーブルは、送出工程で送り出される各導体が平角導体の単線である場合、複数の導体がラミネート又は押出しによって平面的に形成された絶縁被覆により覆われた構造からなるフレキシブルフラットケーブルであることが好ましい。
【0024】
なお、コネクタ装着工程で装着される複数の共通コネクタは、ケーブルの長手方向に沿って等間隔に配置される、又は予め補機の取付位置に対応する位置に配置されることが好ましい。
【0025】
また、コネクタ装着工程で装着される複数の共通コネクタは、ケーブルの絶縁被覆に食い込んで、導体を挟み込んで圧接する圧接端子、又はケーブルの絶縁被覆及び導体を貫通して食い込み、貫通した先端部をかしめて導体と接続するピアッシング端子を内蔵するものであることが好ましい。
【0026】
なお、被覆形成工程で製造されたケーブルに、複数の導体の各導体間の絶縁被覆を貫通する、導体に沿った所定の長さのスリットを導体の配列方向に複数形成する、又は導体の長さ方向に所定間隔毎に、複数の導体の各導体間の絶縁被覆を貫通する、導体に沿った所定の長さのスリットを導体の配列方向に複数形成するスリット形成工程を更に備えるようにしても良い。
【0027】
また、被覆形成工程で製造されたケーブルを構成する複数の導体のうち、所定の信号線を構成する導体をケーブルの長手方向両端部の所定位置で切断する切断加工工程を更に備え、コネクタ装着工程は、切断加工工程で切断したそれぞれの所定の信号線を構成する導体と他の信号線を構成する導体とを切断部において複数の共通コネクタを装着してそれぞれ接続する工程を含むようにしても良い。
【0028】
なお、送出工程、集合工程、被覆形成工程及びコネクタ装着工程は、1つの製造ラインで構成されることが好ましく、この場合、モールド工程を更に1つの製造ラインに含むようにしても良く、切断加工工程を更に1つの製造ラインに含むようにしても良い。
【0029】
また、計尺・切断工程及び検査工程は、1つの製造ラインで構成されることが好ましい。
【0030】
また、場合によっては、送出工程、集合工程、被覆形成工程、コネクタ装着工程、計尺・切断工程及び検査工程は、1つの製造ラインで構成されることが好ましい。この場合、モールド工程及び切断加工工程を更に1つの製造ラインに含むようにしても良い。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照して、この発明の実施の形態を説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係るフラットハーネスを示す斜視図である。
フラットハーネス1は、絶縁被覆5に覆われて平面状に並設された複数の導体4からなるフラットケーブル2と、このフラットケーブル2に装着された少なくとも2つが共通する複数の共通コネクタ3とから構成され、共通コネクタ3が嵌合される後述するコネクタ接続部を備えた各補機(図示せず)が取り付けられたモジュール90等に取り付けられ、各補機間を電気的に接続する。
【0032】
フラットケーブル2は、図2に示すように、例えばCu又はAlからなる丸型導体の単線や撚り線等の線材からなる導体4を、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリイミド(PI)及びポリ塩化ビニル(PVC)等の絶縁樹脂からなる絶縁被覆5で覆い、各絶縁被覆5間がそれぞれ互いに絶縁被覆5と同じく絶縁樹脂からなるブリッジ部5aにより結合された絶縁被覆間結合型フラットケーブル構造からなり、このフラットケーブル2の各導体4は、例えば以下のように、それぞれ異なる信号線を構成している。
【0033】
即ち、▲1▼の信号線を構成する導体4には、左右ハイビーム/ロービーム共通ヘッドライト電源が接続され、▲2▼の信号線を構成する導体4には、ロービーム用左右共通ヘッドライトスイッチが接続されている。また、▲3▼の信号線を構成する導体4には、ハイビーム用左右共通ヘッドライトスイッチが接続され、▲4▼の信号線を構成する導体4には、左右共通車幅灯のプラス(+)側が接続されている。更に、▲5▼の信号線を構成する導体4には、ハイ/ロー共通ホーンのプラス(+)側が接続され、▲6▼の信号線を構成する導体4には、共通アース(−)が接続されている。
【0034】
一方、共通コネクタ3は、図3(a)に示すように、フラットケーブル2に共通に複数装着されるコネクタで、同一形状で形成されている。この共通コネクタ3には、各補機のコネクタ接続部に備えられた接続端子と接続する接続端子としての圧接端子6が複数内蔵されており、同図(b)に示すように、これら圧接端子6を内蔵するコネクタ本体部7と、コネクタ本体部7に取り付けられるリテーナ8とから構成され、同図(b)に示すように、フラットケーブル2を図(b)中上下方向から挟み込む構造からなる。
【0035】
これら圧接端子6は、図4(a)に示すように、例えば上記▲1▼〜▲6▼の信号線を構成するフラットケーブル2の各導体4にそれぞれ接続されており、その接続部は、同図(b)に示すように、導体4との接続部6aの接続方向先端が二股に分岐された形状からなるものであるため、この分岐部分がフラットケーブル2の各導体4の絶縁被覆5に食い込んで、ブリッジ部5aを貫通し、導体4をバネ力で挟み込み圧接する構造からなる。なお、同図(b)は、図示しない共通コネクタ3に内蔵された複数の圧接端子6のフラットケーブル2との接続構造を簡易的に説明するために、1つの圧接端子6についてのみ簡易的に示したものである。
【0036】
共通コネクタ3は、圧接端子6の接続部6aをフラットケーブル2に対して挿入するだけでフラットケーブル2に装着される構造のため、共通コネクタ3の取り付けは、通常の圧着端子やジョイント端子を取り付けてからコネクタを取り付けていた従来のコネクタの取付方式に比べて極めて容易に行うことができる。
【0037】
なお、この例のフラットハーネス1では、各導体4がそれぞれ絶縁被覆5により覆われ、各絶縁被覆5間がそれぞれ互いにブリッジ部5aにより結合された絶縁被覆間結合型フラットケーブル構造からなるフラットケーブル2を用いて説明したが、例えば図5(a)に示すように、フラットケーブル2と同じく丸型導体の単線又は撚り線等の線材からなる構造で、各導体4が絶縁被覆5により覆われ、各絶縁被覆5間がそれぞれ互いに非結合で独立した絶縁被覆間非結合型フラットケーブル構造からなるフラットケーブル2aや、同図(b)に示すように、各導体4が矩形断面状の平角導体4aの単線で構成され、ラミネート又は押出しによって平面的に形成された絶縁被覆5により覆われた構造からなるフレキシブルフラットケーブル2bを用いても良い。
【0038】
なお、フラットケーブル2aを用いる場合、共通コネクタ3に内蔵される圧接端子6の接続部は、同図(c)に示すように、フラットケーブル2に適用される共通コネクタ3に内蔵された圧接端子6の接続部6aとほぼ同様の構造、形状からなる接続部6bであり、フレキシブルフラットケーブル2bを用いる場合、共通コネクタ3に内蔵される圧接端子6の接続部は、同図(d)に示すように、平角導体4aに合わせた形状の接続部6cであると良い。また、フラットケーブル2aの導体4は、丸型導体の単線又は撚り線に、塗布により絶縁被覆5を形成した構造のエナメル線からなるものであっても良い。フラットケーブル2aを用いる場合、各導体4を覆う絶縁被覆5間が非結合で独立した構造からなるため、圧接端子6を各導体4に接続し、共通コネクタ3を取り付ける作業は、フラットケーブル2の場合に比べて更に容易になる。
【0039】
なお、この例では、共通コネクタ3に内蔵される接続端子として、圧接端子6を用いて説明したが、この圧接端子6の他に、図6(a)に示すように、例えば接続部6aがフラットケーブル2の絶縁被覆5及び導体4を貫通して食い込み、貫通した接続部6aの先端部6a´をかしめて導体4と接続する構造のピアッシング端子6´を内蔵するようにしても良い。このピアッシング端子6´によれば、先端部6a´をかしめる構造のため、導体4との接続信頼性を更に向上させることができる。なお、フラットケーブル2,2aの各導体4を構成する丸型導体の単線又は撚り線に用いられるピアッシング端子6´は、同図(b)に示すように、接続部6aの二股の先端部6a´が導体4の配列方向と直交する方向(導体4の長手方向)に貫通するように接続されていると良い。また、同図(c)に示すように、ピアッシング端子6´は、フレキシブルフラットケーブル2bにも適用することができ、この場合にもフレキシブルフラットケーブル2bの絶縁被覆5及び導体4を接続部6aの先端部6a´が貫通するように接続し、貫通した先端部6a´をかしめる構造のため、接続信頼性を向上させることができる。共通コネクタ3には、これら圧接端子6及びピアッシング端子6´の少なくとも一方が内蔵されていることとする。
【0040】
また、フラットケーブル2a以外のフラットケーブル2及びフレキシブルフラットケーブル2bを用いてフラットハーネス1を構成する場合、後述するように、例えば各導体4間の絶縁被覆5を貫通する、導体4に沿った所定の長さのスリット(図示せず)を導体4の配列方向に複数形成したり、導体4の長さ方向に所定間隔毎に、各導体4間の絶縁被覆5を貫通する、導体4に沿った所定の長さのスリットを導体4の配列方向に複数形成したりして、フラットハーネス1を構成するフラットケーブル2及びフレキシブルフラットケーブル2bを導体4の配列方向に曲げるようにしても良い。スリットを形成すれば、容易にケーブル2,2bを曲げることができるので、フラットハーネス1の配線レイアウトをケーブル2,2bを折り曲げずに簡単に変更等することができるようになる。なお、フラットケーブル2aの場合は、絶縁被覆間非結合型フラットケーブル構造であるため、このようなスリットが無くても容易に曲げることができる。
【0041】
また、共通コネクタ3は、図7に示すように、フラットケーブル2の長手方向に沿って所定の間隔A毎に等間隔に配置されていても良い。このように共通コネクタ3を配置したフラットハーネス1を量産し、適用する車種別に接続する共通コネクタ3を異ならせれば、同一構成のフラットハーネス1を様々な車種に用いることが可能となる。例えば、搭載された補機の取付位置により、車種Aでは、共通コネクタ3c,3e,3gを接続し、車種Bでは、共通コネクタ3b,3f,3gを接続し、車種Cでは、共通コネクタ3b,3d,3fを接続するという場合でも、同一構成のフラットハーネス1でそれぞれホーン、センサ、ファンモータ等を接続することができるようになる。このように共通コネクタ3を等間隔に配置するようにすれば、レイアウトの異なる車種の補機に対しての適用範囲を広げることが可能となる。
【0042】
図8は、フラットハーネス1に装着される共通コネクタ3と各補機との接続を説明するための図である。なお、以下において共通コネクタ3に内蔵される接続端子として圧接端子6を用いて説明するが、接続端子はこれに限定されるものではなく、上記ピアッシング端子6´を用いても良い。
フラットハーネス1の共通コネクタ3に内蔵された圧接端子6は、▲1▼〜▲6▼の信号線(図2参照)を構成する各導体4に接続されているため、各補機に設けられたコネクタ接続部9の圧接端子6と接続される接続端子9aの配列を変更すれば、種々の補機を接続することが可能となる。例えば、同図(a)に示すように、補機としての車幅灯10に設けられたコネクタ接続部9内の接続端子9aは、▲4▼の信号線(左右共通車幅灯のプラス側)を構成する導体4に接続された圧接端子6と、▲6▼の信号線(共通アース)を構成する導体4に接続された圧接端子6とにそれぞれ接続されている。
【0043】
また、同図(b)に示すように、補機としてのホーン11に設けられたコネクタ接続部9内の接続端子9aは、▲5▼の信号線(ハイ/ロー共通ホーンのプラス側)を構成する導体4に接続された圧接端子6と接続されると共に、ホーン11は、アース12と接続されている。このように、共通コネクタ3を用いることで、同一フラットハーネス1で異なる補機を多数接続することができると共に、補機の種別により異なるコネクタやコネクタ接続部を製造する必要がなくなるため、フラットハーネス1の部品の共通化による製造コストの低減を可能にする。
【0044】
なお、この場合、フラットハーネス1の共通コネクタ3内の圧接端子6の各導体4への接続態様を同一とし、各補機のコネクタ接続部9内の接続端子9aの配列を変更して各補機の接続を可能としたが、フラットハーネス1の共通コネクタ3内の圧接端子6の各導体4への接続態様を変更することにより、各補機のコネクタ接続部9の構造を同一とすると共に、コネクタ接続部9内の接続端子9aの配列を同一構造とした共通補機に接続することができる。
【0045】
図9は、共通補機としての左右ターンバルブのソケットと共通コネクタ3との接続を説明するための図である。同図(a)及び(b)に示すように、右側ターンバルブ13及び左側ターンバルブ14は、接続端子9aが同一配列で内蔵されたコネクタ接続部9としてのソケット15(15a,15b)に取り付けられている。共通コネクタ3は、例えば▲7▼の信号線(左右共通クリアランス)を構成する導体4と、▲8▼の信号線(右側ターン)を構成する導体4と、▲9▼の信号線(GND)を構成する導体4と、(10)の信号線(左側ターン)を構成する導体4とから構成されるフラットケーブル2´に装着されている。なお、(10)の信号線の(10)は、図中では丸数字で表している。以降明細書中にかっこ書きで表す数字は、図中では丸数字で表すこととする。
【0046】
これら共通仕様のソケット15a,15bに嵌合される共通コネクタ3(3a,3b)は、同一形状で形成されているが、内蔵する圧接端子6の配列が異なっている。即ち、同図(a)に示す右側ターンバルブ13のソケット15aに嵌合される共通コネクタ3aには、▲8▼の信号線及び▲9▼の信号線を構成する導体4にそれぞれ接続された複数の圧接端子6が内蔵されており、同図(b)に示す左側ターンバルブ14のソケット15bに嵌合される共通コネクタ3bには、▲9▼の信号線及び(10)の信号線を構成する導体4にそれぞれ接続された複数の圧接端子6が内蔵されている。
【0047】
従って、ソケット15aの接続端子9aは、▲8▼及び▲9▼の信号線と接続され、ソケット15bの接続端子9aは、▲9▼及び(10)の信号線と接続されるため、同一配列の接続端子9aを有する同一構造のソケット15a,15bを用いても、異なる信号線回路にそれぞれターンバルブ13,14を接続することができるようになる。このように、共通コネクタ3の圧接端子6の配列を変更すれば、補機のコネクタ接続部9の形状や接続端子9aの配列を共通化した共通補機に適用することができるため、上記効果と同様に、部品の共通化を図り製造コストを低減することが可能となると共に、異なる位置に取り付けられた複数の共通補機に異なる信号を供給したり出力したりすることが可能となる。
【0048】
図10は、フラットケーブル2の回路構成を変更したフラットハーネス1を説明するための図である。このフラットハーネス1を構成するフラットケーブル2´´は、図10(a)に示すように、(11)の信号線(バッテリー(B)電源)を構成する導体4と、(12)の信号線(イグニッション(IG)電源)を構成する導体4と、(13)の信号線(エンジン(ENG)信号)を構成する導体4と、(14)の信号線(GND)を構成する導体4とから構成されている。また、フラットケーブル2´´には、複数の共通コネクタ3(3a〜3e)がそれぞれ装着されている。
【0049】
フラットケーブル2´´の(11)〜(14)の信号線を構成する導体4のうち、(11)の信号線及び(12)の信号線を構成する導体4は、フラットケーブル2´´の長手方向両端部間の所定位置で切断され、この切断部分に共通コネクタ3b,3cがそれぞれ装着されている。これら共通コネクタ3b,3cには、例えば補機として回路切替機能を備える所定の入出力ユニットであるPWM(Pulse Width Modulation)電子制御ユニット(PWM−ECU)16が接続される。
【0050】
なお、各共通コネクタ3a〜3e内に内蔵された図示しない圧接端子6は、以下のように導体4に接続されている。即ち、共通コネクタ3a,3bに内蔵された圧接端子は、(11)〜(14)の信号線を構成する導体4の全てに接続され、共通コネクタ3cに内蔵された圧接端子は、(11)及び(12)の信号線を構成する導体4に接続され、共通コネクタ3dに内蔵された圧接端子は、(11)及び(14)の信号線を構成する導体4に接続され、共通コネクタ3eに内蔵された圧接端子は、(12)及び(14)の信号線を構成する導体4に接続されている。即ち、図10(a)中の●点は、各共通コネクタ3内の図示しない圧接端子と導体4との接続があることを示している。
【0051】
このように構成されたフラットハーネス1では、同図(b)に示すように、フラットケーブル2´´のケーブル幅やケーブル本数を変更することなく回路構成を変更することができる。即ち、共通コネクタ3a,3bからPWM−ECU16に入力された(11)〜(14)の信号線が構成する信号のうち、PWM−ECU16で回路変更され、共通コネクタ3cから出力される(11)´の信号線が構成する信号は、共通コネクタ3dに供給されるモータ電源として使用され、共通コネクタ3cから出力される(12)´の信号線が構成する信号は、共通コネクタ3eに供給されるモータ電源として使用される。
【0052】
これにより、PWM−ECU16で共通コネクタ3dに接続されたモータ17aと、共通コネクタ3eに接続されたモータ17bとの動作制御を1つのフラットハーネス1を用いて行うことが可能となる。このように、補機として回路切替機能を備える入出力ユニットをフラットハーネス1に接続すれば、フラットケーブル2´´のケーブル幅やケーブル本数を変更することなく同一フラットハーネス1で異なる回路構成を実現することができる。
【0053】
図11は、フラットハーネス1のフラットケーブル2を、補機の系統別にそれぞれ分けて配索する様子を説明するための図、図12は、各フラットケーブル2に装着された複数の共通コネクタ3内の圧接端子6の接続例を示す図である。なお、図11(a)はランプモジュールへの、同図(b)はシュラウド裏への、同図(c)はシュラウド表へのフラットケーブル2の配索の様子を示している。また、同図(d)は同図(a)に対応し、同図(e)は同図(b)に対応し、同図(f)は同図(c)に対応してそれぞれ配索されるフラットケーブル2を示す図である。
【0054】
図11及び図12に示すように、▲1▼〜▲5▼のフラットケーブル2は、それぞれ補機の系統毎に配索されたものであり、それぞれのフラットケーブル2が(15)〜(18)の信号線を構成する図示しない複数の導体4を備えて構成されている。例えば、▲1▼のフラットケーブル2は、ヘッドライト系に適用され、▲2▼のフラットケーブル2は、ターンランプ系に適用され、▲3▼のフラットケーブル2は、パワーウィンドウモータ系に適用され、▲4▼のフラットケーブル2は、パワーウィンドウスイッチ系に適用され、▲5▼のフラットケーブル2は、ホーン系に適用されている。
【0055】
また、各フラットケーブル2に装着された複数の共通コネクタ3内の図示しない圧接端子6は、図12に示すような状態で(15)〜(18)の信号線を構成する各導体4に接続されている。更に、各フラットケーブル2の各共通コネクタ3は、接続される各補機の取付位置に対応する位置にそれぞれ配置されており、それぞれの共通コネクタ3に内蔵された圧接端子6は、接続される補機毎に異なる所定の配列構成及び接続態様で導体4に接続されている。
【0056】
このように、フラットハーネス1を構成するフラットケーブル2を、適用する補機の系統毎に分けて配索し、各補機と接続される共通コネクタ3内の圧接端子6の接続態様をそれぞれ変更すれば、1つのフラットハーネス1を用いて全ての系統の補機を接続した場合と同様の構成とすることができると共に、いたずらにフラットハーネス1のフラットケーブル2のケーブル幅やケーブル本数を増やすことがないため、フラットハーネス1の配線作業を容易にし様々な補機に同一構成のフラットハーネス1を適用することが可能となる。
【0057】
図13は、この発明の一実施形態に係るフラットハーネスの製造工程を示すフローチャート、図14は、この製造工程を一部を断面で概略的に示す工程図である。なお、既に説明した部分と重複する説明は割愛する。また、この例のフラットハーネス1は、4つの導体4からなるフラットケーブル2により構成されるものである。
まず、供給ロール20a〜20dに巻回されたCuやAlからなる線材としての導体4をそれぞれの供給ロール20a〜20dから送り出し(S1)、集合機21内で各導体4が平面状に並設されるように集合させ(S2)、集合させた各導体4の周囲にPET、PEN、PI及びPVC等の絶縁樹脂からなる絶縁被覆5を形成すると共に各絶縁被覆5間を結合させるように被覆形成機22を用いて各導体4をラミネート又は押出しして絶縁被覆5を形成し(S3)、フラットケーブル2を製造する。この場合、絶縁被覆5がラミネート又は押出しされる導体4としては、丸型導体の単線又は撚り線が用いられるが、フレキシブルフラットケーブル2bを製造する場合は、絶縁被覆5がラミネート又は押出しされる導体4としては、平角導体の単線が用いられる。また、絶縁被覆間非結合型のフラットケーブル2aを製造する場合は、上記ステップS3で絶縁被覆5が形成される導体4としては、丸型導体の単線又は撚り線が用いられるが、この場合、ラミネート及び押出しの他に塗布によりいわゆるエナメルとしての絶縁被覆5を形成することもできる。
【0058】
次に、製造したフラットケーブル2に、コネクタ装着装置23を用いて複数の共通コネクタ3を装着し(S4)、装着した各共通コネクタ3のフラットケーブル2との接続部分等を、必要に応じてモールド装置24を用いて例えばホットメルト樹脂によりモールドし、(S9)モールド部26を形成する。そして、フラットケーブル2を所定の長さに計尺した後切断し(S5)、複数のフラットハーネス1を製造して、最後に検査機25を用いて各フラットハーネス1のフラットケーブル2及び共通コネクタ3の導通試験等の完成検査を行い(S6)、フラットハーネス1が完成する。
【0059】
なお、上記ステップS9のモールド工程は必要が無ければ無くても良いが、例えば図15(a)に示すように、モールド工程によりモールド部26を形成すれば、補機30に接続される共通コネクタ3とフラットケーブル2との接続部分を補強すると共に、この接続部分に防水処理を施すことが可能となる。
【0060】
また、フラットケーブル2の共通コネクタ3とフラットケーブル2との接続部分以外の部分に、フラットケーブル2の絶縁被覆5の外周表面を覆うようにモールド部26を形成すれば、その部分のフラットケーブル2の外傷等に対する保護を強化することも可能となる。
【0061】
更に、同図(a)及び(b)に示すように、フラットケーブル2を自動車のフレーム等の支持部材31にモールド部26により取付固定すれば、フラットハーネス1の取付作業を自動化等することも可能となり、防水処理のついでに取付固定、取付固定のついでに保護強化、保護強化のついでに防水処理を図るといった作業が可能となる。このように、上記ステップS9のモールド工程でフラットハーネス1の防水・固定・保護を適応的に行うことができる。なお、例えば上記モールド部26によりフラットハーネス1の防水・固定・保護を図る代わりに図示しない自己融着型テープを用いてフラットハーネス1の防水・固定・保護を図ることも可能である。
【0062】
なお、フラットハーネス1に上述した入出力ユニット等の補機を接続する必要がある場合、例えば上記ステップS3の被覆形成工程で製造されたフラットケーブル2に、このフラットケーブル2を構成する複数の導体4のうち、所定の信号線を構成する導体4をフラットケーブル2の長手方向両端部間の所定位置で切断し(S7)、ステップS4のコネクタ装着工程で、この工程で切断したそれぞれの所定の信号線を構成する導体4と他の信号線を構成する導体4とを切断部分において複数の共通コネクタ3を装着してそれぞれ接続するようにしてフラットハーネス1を製造するようにしても良い。このようにすれば、上述したように、ケーブルの幅や本数を変更することなく回路構成を変更することができるフラットハーネス1を製造することができる。
【0063】
また、上記ステップS1の送出工程からステップS4のコネクタ装着工程までを1つの製造ラインで構成するようにしても良く、この製造ラインにステップS9のモールド工程を含むようにしてフラットハーネス1の製造工程を構成するようにしても良い。また、上記ステップS5,S6の計尺・切断工程及び検査工程を1つの製造ラインで構成するようにしても良く、更に、これら全ての工程を1つの製造ラインで構成するようにしても良ことはいうまでもない。
【0064】
なお、上記ステップS3の被覆形成工程で製造されるケーブルが、絶縁被覆間非結合型のフラットケーブル2a(図5(a)参照)以外のフラットケーブル2及びフレキシブルフラットケーブル2bである場合、フラットケーブル2及びフレキシブルフラットケーブル2bを曲げたりしてそのレイアウトを変更するためには、図16に示すように、両ケーブル2,2bの各導体4の配列方向にそれぞれケーブル2,2bを折り曲げて変更する必要があるため、これらのケーブル2,2bの厚み方向の寸法が増えると共に、両ケーブル2,2bのケーブル面2x,2yが同一面側に入れ替り、配索作業が困難なものとなることがある。そこで、図17(a)に示すように、各導体4間の絶縁被覆5(ブリッジ部5a)を貫通する、導体4に沿った所定の長さのスリット29を各導体4の配列方向に複数形成し、又は図18に示すように、導体4の長さ方向に所定間隔の距離x毎に、各導体4間の絶縁被覆5(ブリッジ部5a)を貫通する、導体4に沿った長さyのスリット29を各導体4の配列方向に複数形成して(S8)、上述したようにフラットケーブル2及びフレキシブルフラットケーブル2bを、図17(b)に示すように、各導体4の配列方向に曲げられる構造としても良い。なお、例えば所定間隔x毎に複数の長さyのスリット29を形成する場合、図18に示すように、スリット29の長さyは所定間隔の距離xよりも小さいと良い。スリット29の長さyが所定の間隔の距離xよりも小さいと、フラットケーブル2及びフレキシブルフラットケーブル2bの曲げ易さと保形性とを両立させることができるからである。
【0065】
また、フラットケーブル2及びフレキシブルフラットケーブル2bのスリット29を形成した部分に共通コネクタ3を装着し、圧接端子6の接続部6b,6cがスリット29部分に挿入されるように接続すれば、フラットケーブル2aに圧接端子6を挿入するときと同様、簡単に圧接することが可能となる。このステップS8のスリット形成工程は、上記1つの製造ラインに含むようにしても良い。このようにフラットハーネス1を製造すれば、製造工程の一元化を図り、大量生産を極めて高速に実現することができる。
【0066】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明によれば、フラットハーネスが、複数の導体が絶縁被覆に覆われて平面状に並設されたケーブルと、複数の補機のそれぞれと接続されると共にこのケーブルの各導体それぞれに接続される接続端子をいずれも有する複数の共通コネクタとを備えるため、1つのフラットハーネスで異なる信号線回路を利用する補機をそれぞれ接続する場合であっても、コネクタを共通化して各補機側で選択的に接続端子を設定することで、異なる信号線回路を利用する各補機を1つのフラットハーネスでそれぞれ接続することができると共に、部品の共通化を図りコストを低減させることが可能となる。これにより、フラットハーネスの適用範囲を拡大することができると共に、製造コストを大幅に低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態に係るフラットハーネスを示す斜視図である。
【図2】 フラットハーネスを構成するフラットケーブルを説明するための図である。
【図3】 フラットハーネスを構成する共通コネクタを説明するための図である。
【図4】 フラットハーネスを構成する共通コネクタと共通コネクタに内蔵される圧接端子及び圧接端子の導体との接続構造を説明するための図である。
【図5】 フラットハーネスを構成する他のケーブルを説明するための図である。
【図6】 ピアッシング端子とケーブルの導体との接続構造を説明するための図である。
【図7】 フラットハーネスを構成する共通コネクタの配置例を説明するための図である。
【図8】 フラットハーネスに装着される共通コネクタと各補機との接続を説明するための図である。
【図9】 共通補機としての左右ターンバルブのソケットと共通コネクタとの接続を説明するための図である。
【図10】 フラットケーブルの回路構成を変更したフラットハーネスを説明するための図である。
【図11】 フラットハーネスのフラットケーブルを補機の系統別にそれぞれ分けて配索する様子を説明するための図である。
【図12】 各フラットケーブルに装着された共通コネクタ内の圧接端子の接続例を示す図である。
【図13】 この発明の一実施形態に係るフラットハーネスの製造工程を示すフローチャートである。
【図14】 同製造工程を一部を断面で概略的に示す工程図である。
【図15】 モールド工程で形成される種々のモールド部を説明するための図である。
【図16】 フラットケーブル及びフレキシブルフラットケーブルのレイアウトを変更する様子を示す図である。
【図17】 スリット形成工程で形成されるスリットを説明するための図である。
【図18】 スリット形成工程で形成されるスリットを説明するための図である。
【図19】 ワイヤハーネスの製造工程を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…フラットハーネス、2,2a…フラットケーブル、2b…フレキシブルフラットケーブル、3…共通コネクタ、4…導体、5…絶縁被覆、5a…ブリッジ部、6…圧接端子、6´…ピアッシング端子、6a,6b,6c…接続部、6a´…先端部、7…コネクタ本体部、8…リテーナ、9…コネクタ接続部、9a…接続端子、10…車幅灯、11…ホーン、12…アース、13…右側ターンバルブ、14…左側ターンバルブ、15…ソケット、16…PWM−ECU、17…モータ、20…供給ロール、21…集合機、22…被覆形成機、23…コネクタ装着装置、24…モールド装置、25…検査機、26…モールド部、29…スリット。

Claims (38)

  1. 複数の導体が絶縁被覆に覆われて平面状に並設されたケーブルと、
    複数の補機のそれぞれと接続される複数の共通コネクタとを備え
    前記複数の共通コネクタは、いずれも前記ケーブルの各導体それぞれに接続される接続端子を有する
    ことを特徴とするフラットハーネス。
  2. 前記ケーブルは、前記複数の導体の各導体がそれぞれ絶縁被覆により覆われ、各絶縁被覆間がそれぞれ互いに結合された構造からなる絶縁被覆間結合型フラットケーブルであることを特徴とする請求項1記載のフラットハーネス。
  3. 前記ケーブルは、前記複数の導体の各導体がそれぞれ絶縁被覆により覆われ、各絶縁被覆間がそれぞれ互いに非結合で独立した構造からなる絶縁被覆間非結合型フラットケーブルであることを特徴とする請求項1記載のフラットハーネス。
  4. 前記ケーブルは、前記複数の導体がラミネート又は押出しによって平面的に形成された絶縁被覆により覆われた構造からなるフレキシブルフラットケーブルであることを特徴とする請求項1記載のフラットハーネス。
  5. 前記導体は、丸型導体の単線若しくは撚り線、又は平角導体の単線からなるものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載のフラットハーネス。
  6. 前記導体は、Cu又はAlからなるものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載のフラットハーネス。
  7. 前記複数の共通コネクタは、前記ケーブルの長手方向に沿って等間隔に配置されるものであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載のフラットハーネス。
  8. 前記補機の系統毎に配索される前記ケーブルを複数備え、各ケーブルを構成する前記複数の導体の各導体は、それぞれ対応する同一構成の信号線を構成するものであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載のフラットハーネス。
  9. 前記複数の共通コネクタは、前記系統毎に異なる態様で配索される前記ケーブルの前記補機の取付位置に対応する位置にそれぞれ配置されるものであることを特徴とする請求項8記載のフラットハーネス。
  10. 前記複数の共通コネクタは、前記ケーブルの前記絶縁被覆に食い込んで、前記導体を挟み込んで圧接する圧接端子を内蔵するものであることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項記載のフラットハーネス。
  11. 前記複数の共通コネクタは、前記ケーブルの前記絶縁被覆及び導体を貫通して食い込み、貫通した先端部をかしめて前記導体と接続するピアッシング端子を内蔵するものであることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項記載のフラットハーネス。
  12. 前記補機は、前記共通コネクタが嵌合するコネクタ接続部を備え、前記コネクタ接続部は、前記導体に接続され前記共通コネクタに内蔵された前記圧接端子及びピアッシング端子のうち、前記補機に必要な信号線を構成する前記圧接端子及びピアッシング端子のいずれか一方と接続される接続端子を備えるものであることを特徴とする請求項11記載のフラットハーネス。
  13. 前記補機は、自動車に搭載される複数の共通補機であり、前記共通コネクタが嵌合するコネクタ接続部を備え、前記共通補機のコネクタ接続部は、共通配列で配置された接続端子を備え、前記共通補機のコネクタ接続部と嵌合される前記共通コネクタは、それぞれが異なる信号線を構成する前記導体に接続された前記圧接端子及びピアッシング端子のいずれか一方を内蔵するものであることを特徴とする請求項11記載のフラットハーネス。
  14. 前記ケーブルは、前記導体の配列方向に前記ケーブルを曲げる箇所に、前記複数の導体の各導体間の前記絶縁被覆を貫通する、前記導体に沿って形成された所定の長さのスリットを前記導体の配列方向に複数備えるものであることを特徴とする請求項1、2、4〜13のいずれか1項記載のフラットハーネス。
  15. 前記ケーブルは、前記導体の長さ方向に所定間隔毎に、前記複数の導体の各導体間の前記絶縁被覆を貫通する、前記導体に沿って形成された所定の長さのスリットを前記導体の配列方向に複数備えるものであることを特徴とする請求項1、2、4〜13のいずれか1項記載のフラットハーネス。
  16. 前記ケーブルの複数の前記スリット形成箇所を前記導体の配列方向にクランク状に曲げてなることを特徴とする請求項14又は15記載のフラットハーネス。
  17. 前記ケーブルを構成する複数の導体のうち、所定の信号線を構成する導体を前記ケーブルの長手方向両端部間の所定位置で切断し、この切断部において切断したそれぞれの前記所定の信号線を構成する導体と他の信号線を構成する導体とを前記複数の共通コネクタを装着してそれぞれ接続し、切断された前記所定の信号線を構成する導体が前記複数の共通コネクタを介してそれぞれ異なる信号線を構成するように回路変更したことを特徴とする請求項1〜16のいずれか1項記載のフラットハーネス。
  18. 複数の導体が絶縁被覆に覆われて平面状に並設されたケーブルと、複数の補機のそれぞれと接続される複数の共通コネクタとを備え、前記複数の共通コネクタがいずれも前記ケーブルの各導体にそれぞれ接続される接続端子を有するフラットハーネスの製造方法であって、
    前記複数の導体を構成する各導体を送り出す送出工程と、
    この送出工程で送り出された前記各導体を平面状に集合配列させる集合工程と、
    この集合工程で集合配列された前記各導体に前記絶縁被覆を押出し、ラミネート又は塗布により形成し、前記ケーブルを製造する被覆形成工程と、
    この被覆形成工程で製造された前記ケーブルに、前記接続端子を前記各導体いずれ接続して前記複数の共通コネクタを装着するコネクタ装着工程と、
    このコネクタ装着工程で前記複数の共通コネクタが装着された前記ケーブルを所定の長さに計尺して切断する計尺・切断工程と、
    この計尺・切断工程で切断された前記ケーブルの前記各導体及び共通コネクタの完成検査を行う検査工程とを備える
    ことを特徴とするフラットハーネスの製造方法。
  19. 前記ケーブルの所定位置に樹脂モールドを施すモールド工程を更に備えることを特徴とする請求項18記載のフラットハーネスの製造方法。
  20. 前記モールド工程で用いられる樹脂は、熱可塑性樹脂であることを特徴とする請求項19記載のフラットハーネスの製造方法。
  21. 前記送出工程で送り出される各導体は、Cu又はAlからなる丸型導体の単線若しくは撚り線、又は平角導体の単線であることを特徴とする請求項18〜20のいずれか1項記載のフラットハーネスの製造方法。
  22. 前記被覆形成工程で製造されるケーブルは、前記送出工程で送り出される各導体が前記丸型導体の単線及び撚り線のいずれか一方である場合、前記複数の導体の各導体がそれぞれ絶縁被覆により覆われ、各絶縁被覆間がそれぞれ互いに結合された構造からなる絶縁被覆間結合型フラットケーブルであることを特徴とする請求項21記載のフラットハーネスの製造方法。
  23. 前記被覆形成工程で製造されるケーブルは、前記送出工程で送り出される各導体が前記丸型導体の単線及び撚り線のいずれか一方である場合、前記複数の導体の各導体がそれぞれ絶縁被覆により覆われ、各絶縁被覆間がそれぞれ互いに非結合で独立した構造からなる絶縁被覆間非結合型フラットケーブルであることを特徴とする請求項21記載のフラットハーネスの製造方法。
  24. 前記被覆形成工程で製造されるケーブルは、前記送出工程で送り出される各導体が前記平角導体の単線である場合、前記複数の導体がラミネート又は押出しによって平面的に形成された絶縁被覆により覆われた構造からなるフレキシブルフラットケーブルであることを特徴とする請求項21記載のフラットハーネスの製造方法。
  25. 前記コネクタ装着工程で装着される前記複数の共通コネクタは、前記ケーブルの長手方向に沿って等間隔に配置されることを特徴とする請求項18〜24のいずれか1項記載のフラットハーネスの製造方法。
  26. 前記コネクタ装着工程で装着される前記複数の共通コネクタは、予め前記補機の取付位置に対応する位置に配置されることを特徴とする請求項18〜24のいずれか1項記載のフラットハーネスの製造方法。
  27. 前記コネクタ装着工程で装着される前記複数の共通コネクタは、前記ケーブルの前記絶縁被覆に食い込んで、前記導体を挟み込んで圧接する圧接端子を内蔵するものであることを特徴とする請求項18〜26のいずれか1項記載のフラットハーネスの製造方法。
  28. 前記コネクタ装着工程で装着される前記複数の共通コネクタは、前記ケーブルの前記絶縁被覆及び導体を貫通して食い込み、貫通した先端部をかしめて前記導体と接続するピアッシング端子を内蔵するものであることを特徴とする請求項18〜26のいずれか1項記載のフラットハーネスの製造方法。
  29. 前記被覆形成工程で製造された前記ケーブルに、前記複数の導体の各導体間の前記絶縁被覆を貫通する、前記導体に沿った所定の長さのスリットを前記導体の配列方向に複数形成するスリット形成工程を更に備えることを特徴とする請求項18〜22、24〜28のいずれか1項記載のフラットハーネスの製造方法。
  30. 前記被覆形成工程で製造された前記ケーブルに、前記導体の長さ方向に所定間隔毎に、前記複数の導体の各導体間の前記絶縁被覆を貫通する、前記導体に沿った所定の長さのスリットを前記導体の配列方向に複数形成するスリット形成工程を更に備えることを特徴とする請求項18〜22、24〜28のいずれか1項記載のフラットハーネスの製造方法。
  31. 前記被覆形成工程で製造された前記ケーブルを構成する複数の導体のうち、所定の信号線を構成する導体を前記ケーブルの長手方向両端部の所定位置で切断する切断加工工程を更に備え、
    前記コネクタ装着工程は、前記切断加工工程で切断したそれぞれの前記所定の信号線を構成する導体と他の信号線を構成する導体とを切断部において前記複数の共通コネクタを装着してそれぞれ接続する工程を含む
    ことを特徴とする請求項18〜30のいずれか1項記載のフラットハーネスの製造方法。
  32. 前記送出工程、集合工程、被覆形成工程及びコネクタ装着工程は、1つの製造ラインで構成されることを特徴とする請求項18〜31のいずれか1項記載のフラットハーネスの製造方法。
  33. 前記モールド工程を更に前記1つの製造ラインに含むことを特徴とする請求項32記載のフラットハーネスの製造方法。
  34. 前記切断加工工程を更に前記1つの製造ラインに含むことを特徴とする請求項32又は33記載のフラットハーネスの製造方法。
  35. 前記計尺・切断工程及び検査工程は、1つの製造ラインで構成されることを特徴とする請求項18〜31のいずれか1項記載のフラットハーネスの製造方法。
  36. 前記送出工程、集合工程、被覆形成工程、コネクタ装着工程、計尺・切断工程及び検査工程は、1つの製造ラインで構成されることを特徴とする請求項18〜31のいずれか1項記載のフラットハーネスの製造方法。
  37. 前記モールド工程を更に前記1つの製造ラインに含むことを特徴とする請求項36記載のフラットハーネスの製造方法。
  38. 前記切断加工工程を更に前記1つの製造ラインに含むことを特徴とする請求項36又は37記載のフラットハーネスの製造方法。
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