JP2003029516A - トナー補給容器 - Google Patents

トナー補給容器

Info

Publication number
JP2003029516A
JP2003029516A JP2001212699A JP2001212699A JP2003029516A JP 2003029516 A JP2003029516 A JP 2003029516A JP 2001212699 A JP2001212699 A JP 2001212699A JP 2001212699 A JP2001212699 A JP 2001212699A JP 2003029516 A JP2003029516 A JP 2003029516A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
toner
cylinder
container cylinder
toner supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001212699A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoichi Fujita
庄一 藤田
Yasushi Sakida
裕史 崎田
Shuichi Morikuni
修市 森国
Masahito Asanuma
雅人 浅沼
Koichi Takenouchi
幸一 竹ノ内
Shoji Nakamura
昌次 中村
Toru Yoshioka
徹 吉岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2001212699A priority Critical patent/JP2003029516A/ja
Publication of JP2003029516A publication Critical patent/JP2003029516A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dry Development In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な操作で容器内外の気圧差を解消できる構
成が簡易なトナー補給容器を提供する。 【解決手段】上端に設けた補給用開口部1aが取り外し
可能なシール部材3で密閉された上部容器筒11の下端
開口と、下部容器筒12の上端開口と、を連通状態に連
結してなるトナー補給容器であって、補給用開口部1a
が取り外し可能なシール部材で密閉される上部容器筒1
1と、上端が開口した下部容器筒12と、を連結部13
で伸縮自在に連結し、かつ、シール部材3で内部を水密
気密的に封止し、内容積を可変に調整可能に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
ー、ファクシミリ装置等の画像形成装置で使用されるト
ナーを補給するためのトナー補給容器に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンター、ファクシミリ装置
等の画像形成装置には、現像過程で使用するトナーを現
像ユニットに補給するために、着脱自在なトナー補給容
器が装着される。そのトナー補給容器は、一般に、ポリ
プロピレン等の合成樹脂や、アルミ合金、紙等の各種素
材またはこれらの複合材料等からなる本体と蓋体とから
構成され、粒子の細かいトナーを外部に漏出させないよ
うに、パッキン等を用いた気密構造に構成される。
【0003】このような従来のトナー補給容器では、通
常、容器提供者(生産者)がトナーを充填する際には、
トナーを充填し終わった後に、補給用開口部を、着脱可
能なシール部材で密閉する。そのため、トナー補給容器
の内圧は、そのトナー充填時の環境条件により決定され
ることとなる。
【0004】従って、特に、標高の高い場所では、トナ
ー補給容器の内圧が外圧よりも高くなっているため、ト
ナー補給容器を装置本体に装着する際に、補給用開口部
のシール部材を開封すると同時に、トナーが爆発的に噴
出し、装置内部やトナー補給者を汚染してしまうことが
ある。
【0005】特に、標高1800m以上の高地では、こ
のような容器内外の気圧差に起因するトラブルが発生し
やすい。また、トナー補給容器を空輸する場合にも問題
があり、空輸中に機内の気圧が低下することによりトナ
ー補給容器の内圧が上昇し、容器が変形・破損すること
があった。
【0006】そこで、このような環境条件の変化による
容器内外の気圧差に起因するトラブルの発生を未然に防
止するために、例えば、実用新案登録公報第25821
38号には、容器の一部に通気部を形成した構成が記載
されている。その通気部は、多孔質層を有し、多孔質層
の孔を介して、空気の流通を確保できるように構成され
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例(実用新案登録公報第2582138号)のよう
に、容器の一部に通気部を形成した構成では、その通気
部から湿気が容器内に侵入するため、良好な保存状態を
維持でず、トナーの物性が変化してしまうという問題が
生じる。
【0008】本発明は、このような実情に鑑みてなさ
れ、簡単な操作で容器内外の気圧差を解消できる構成が
簡易なトナー補給容器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するための手段を以下のように構成している。
【0010】(1)上端に設けた補給用開口部が取り外
し可能なシール部材で密閉された上部容器筒の下端開口
と、下部容器筒の上端開口と、を連通状態に連結してな
るトナー補給容器であって、前記上部容器筒と下部容器
筒の連結部を、水密気密的かつ伸縮自在に構成し、内容
積を可変にしたことを特徴とする。
【0011】この構成においては、内容積を可変にした
ことで、容器内の気圧と外気圧とを等しくなるように調
整することができ、トナー補給時等に、気圧差によるト
ラブル(トナーの噴き出し)を防止することができる。
また、空輸の際にも、トナー補給容器の容積を調整する
ことにより、容器内外の気圧差を解消し、容器の変形や
破損を防止することができる。さらに、湿気が容器内部
に侵入するのを防止し、トナーの保存状態を良好に維持
できる。
【0012】(2)前記連結部が、ネジ式伸縮構造に形
成されたことを特徴とする。
【0013】この構成においては、構成が簡易なネジ式
伸縮構造により、上部容器筒と下部容器筒とを相対的に
回動させることにより、内容積を容易に可変に調整する
ことができる。しかも、その調整後の内容積を安定に保
持することもできる。
【0014】(3)前記連結部が、ピストン式伸縮構造
に形成されたことを特徴する。
【0015】この構成においては、ピストン式であるこ
とから気圧や高度の変動の如何にかかわらず、トナー補
給容器内の気圧と外気圧とをより半ば自動的により一層
容易に調整することができる。すなわち、外圧が大きい
時は、内圧との均衡を保つために、内圧を大きくするべ
く容器が収縮して内容積が小となり、外圧が低い時は、
容器が伸長して内容積が大となる。このようなピストン
動作は、半ば自動的におこなわれるため、人手による容
器の伸縮操作を補助としておこなえばよく、圧力調整作
業がより一層容易となる。
【0016】さらに、トナー補給時に該トナー補給容器
内にトナーが残った場合であっても、該トナー補給容器
の開口した下部容器筒を上下方向にポンピングすること
で容易に全てのトナーを(現像装置に)補給し尽くすこ
とができる。
【0017】(4)前記連結部に、気圧に対応した上下
方向の目盛りが付されていることを特徴とする。
【0018】この構成においては、トナーを補給する時
の環境(気圧)に応じて、目盛りを参考として、容易に
トナー補給容器内外の気圧を調整して、気圧差に起因す
るトラブルの発生を防止することができる。
【0019】(5)前記連結部に、標高に対応した上下
方向の目盛りが付されていることを特徴とする請求項1
ないし3のいずれかに記載のトナー補給容器。
【0020】この構成においては、トナーを補給する時
の環境(標高)に応じて、目盛りを参考として、容易に
トナー補給容器内外の気圧を調整して、気圧差に起因す
るトラブルの発生を防止することができる。
【0021】(6)前記上部容器筒または下部容器筒の
外壁に、回動操作を容易とするためのすべり止め部を設
けていることを特徴とする。
【0022】この構成によれば、そのすべり止め部によ
り、容器を握った状態ですべりにくくなり、容積調整の
ための操作がより一層容易となる。
【0023】(7)前記すべり止め部が、前記上部容器
筒または下部容器筒の外壁に形成された凹凸であること
を特徴とする。
【0024】この構成においては、外壁に凹凸を付ける
ことで、良好なすべり止め効果を得ることができる。
【0025】(8)前記上部容器筒と下部容器筒とを水
密気密的に連結するために、前記連結部にシール部材を
設けたことを特徴とする。
【0026】この構成においては、シール部材により水
密気密性の確保が容易となる。
【0027】(9)前記シール部材が、弾性部材で形成
されていることを特徴とする。
【0028】この構成においては、シール部材が弾性部
材からなるので、簡単な構造で、気密性を保持したまま
トナー補給容器の容積を容易に変えることができ、湿気
が容器内部に侵入するのを防止し、トナーの保存状態を
良好に維持できる。
【0029】(10)前記シール部材が、外側に位置す
る上部容器筒または下部容器筒の開口部内壁、および/
または、内側に位置する上部容器筒または下部容器筒の
位置する開口部外壁、にそれぞれ設けられていることを
特徴とする。
【0030】この構成によれば、平坦な部分にシール部
材を設けるので、簡単な構成で、湿気が容器内部に侵入
するのを防止し、トナーの保存状態を良好に維持でき
る。
【0031】(11)前記連結部に、前記上部容器筒と
下部容器筒の外れを防止するための外れ防止部を設けた
ことを特徴とする。
【0032】この構成においては、トナー補給容器内外
の気圧差を調整する際に、誤って上下の筒が外れるのを
防止することができ、トナーの飛散を防ぐことができ
る。
【0033】(12)前記外れ防止部が、外側に位置す
る上部容器筒または下部容器筒の開口部内壁、もしく
は、内側に位置する上部容器筒または下部容器筒の位置
する開口部外壁、にそれぞれ爪と、該爪を掛止させるた
めの上下方向に延びる溝を設けてなることを特徴とす
る。
【0034】この構成においては、簡単な掛止構造で、
容器内外の気圧差の調整時に、効果的に外れを防止する
ことができ、トナーの飛散を防ぐことができる。と同時
に、上下方向への伸縮のストロークを規定することによ
り、トナー補給時に該トナー補給容器内にトナーが残っ
た場合であっても、開口した下部容器筒を上下方向によ
り安全にポンピングすることができ、容易に全てのトナ
ーを補給し尽くすことができる。また、該トナー補給容
器を梱包から出す際、所定以上には容積が変化すること
もなく安全性が確保される。
【0035】(13)前記上部容器筒および下部容器筒
の肉厚を薄く設定したことを特徴とする。
【0036】この構成においては、トナー補給容器の容
器筒の肉厚を薄くすることにより、トナー補給時に該ト
ナー補給容器内にトナーが残った場合であっても、該ト
ナー補給容器の形状を容易に変えることができ、操作者
が手で握るだけで容易に全てのトナーを補給し尽くすこ
とができる。
【0037】(14)前記下部容器筒の肉厚を薄く設定
したことを特徴とする。
【0038】この構成においては、下部容器筒の肉厚を
薄くすることにより、トナー補給時に該トナー補給容器
内にトナーが残った場合であっても、該トナー補給容器
の形状を容易に変えることができ、操作者が手で握るだ
けで容易に全てのトナーを補給し尽くすことができる。
【0039】また、トナー補給容器の補給用開口部を取
り外し可能なシール部材で密閉した上部容器筒の肉厚を
薄くせずに、下部容器筒の肉厚だけを薄くすることで、
補給用開口部の強度が確保しやすくなり、補給時の現像
装置へのセッティング作業が容易となる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態に係る
トナー補給容器について図面を参照しつつ詳細に説明す
る。
【0041】図1(a)は、画像形成装置(図示省略)
に対してトナーを補給する際に、装置本体内の現像装置
2に、トナー補給容器1を装着した状態を示し、このト
ナー補給容器1は、例えば、ポリプロピレン樹脂等の樹
脂材の一体成形で形成され、その肉厚は2mm程度に設
定されている。
【0042】そのトナー補給容器1は、上部容器筒11
と下部容器筒12とからなり、外形は、例えば、図1
(b)に示すように、上部容器筒11がやや先すぼまり
状に形成され、全体が略円筒状をなし、内部は、現像剤
(トナー)を収容する為に中空形状となっている。メー
カーサイドで、その上部容器筒11に設けた補給口1a
からトナーが充填され、充填後には、その補給口1aは
取り剥がし可能な開封シート(図示省略,シール部材)
で密封される。
【0043】ユーザーサイドでの画像形成装置への装着
作業では、通常、現像装置2にセットする前に、トナー
補給容器1をよく振って内部のトナーを十分に撹拌した
後、現像装置2に装着し(装着時は上下が逆)、補給口
1aを封止している開封シートを剥がして、現像装置2
へのトナーの補給を行う。なお、図1(a)にて、2a
はトナー撹拌部材である。
【0044】本実施形態では、特に、開封シートを剥が
す前に、使用環境の条件に応じて、トナー補給容器1の
容積を調整し、容器内の気圧と外気圧との気圧差を解消
し、その後で、トナーの補給を行うようにしている。こ
れにより、トナーの噴き出しによるトラブルの発生を効
果的に阻止することができる。なお、開封シートを剥が
す前であれば、トナー補給容器1の装着後に、気圧差を
解消してもよい。
【0045】図2は、トナー補給容器1の断面を示し、
図示のように、上部容器筒11と下部容器筒12の連結
部13を、上下方向のネジ式伸縮構造に構成している。
そのネジ式伸縮構造は、上部容器筒11の下部内壁に刻
設された内螺子111と、下部容器筒12の上半部外壁
に形成された外螺子121と、で構成され、その両容器
筒11,12を相対的に回動させることにより、容器本
体を上下方向に伸縮させ、その内容積を可変に変化させ
ることができる。これにより、容器内気圧と外気圧とを
等しくなるように容易に調整することができる。なお、
図示は省略するが、上部容器筒11が下部容器筒12の
内側になってもよく、その場合は、上部容器筒11に外
螺子を形成し、下部容器筒12に内螺子を形成すればよ
い。
【0046】また、その下部容器筒12の上周縁部(開
口部外壁)に、例えば、弾性部材からなるリング状のシ
ール部材3を被着させ、そのシール部材3の外周を、上
部容器筒11の内壁に密接(摺動可能に圧接)させるこ
とにより、密封状態で容積を変化させることができ、か
つ、容器内を水密気密状態に保持することができる。こ
れにより、外部からの湿気の侵入を効果的に阻止し良好
な保存状態を維持することができ、トナーの変質を防ぐ
ことができる。
【0047】なお、シール部材3は、上部容器筒11の
開口部内壁に被着されてもよく、また、ネジ式の連結部
13を構成する内螺子111または/および外螺子12
1の表面にシール部材3を形成してもよい。
【0048】さらに、連結部13の近傍(下部容器筒1
2)に、例えば、図3に示すように、外部から容易に目
視できるように、目盛り4を設けておくことにより、ト
ナー補給時の環境条件に応じて、トナー補給容器1内外
の気圧を容易に調整することができ、容器内外の気圧差
の解消が容易となる。
【0049】このような目盛りについては、より具体的
に、例えば、図4に示すように、気圧に対応した目盛り
5、あるいは、図5に示すように、標高に対応した目盛
り6とすれば、気圧差の解消がより一層容易となる。さ
らに、図示は省略するが、空輸時の気圧差を解消できる
ように、高度に対応した目盛りを付してもよい。
【0050】図6は、上部容器筒11と下部容器筒12
の連結部の外れを防止できるようにした構成を示し、こ
の場合、下部容器筒12の上部外周に、気圧差を調整す
る際に誤って上下の両器筒11,12が連結部で外れる
のを防止するためのストッパー(外れ防止部)8…を突
設している。
【0051】そのストッパー8は、弾性変形可能で抜け
止め方向に湾曲し、常時は、内方に折り畳まれた状態で
上部容器筒11の平坦な内壁に押圧状態に摺接して伸縮
調整が可能であるが、トナー補給容器1が所定長まで伸
長すると、そのストッパー8が内螺子111の上部に衝
突し、それ以上は伸長させることができないように規制
する。このようなストッパー8により、両容器筒11,
12の外れが防止され、トナーの飛散等のトラブルの発
生を未然に防止することができる。
【0052】また、図示は省略するが、外側の上部容器
筒11の外壁に、握りやすくするための(回動操作を容
易とするための)凹凸状またはローレット状(ローレッ
ト加工による縦溝)の突条等のすべり止め部を設けるこ
とにより、トナー補給容器1の容積調整作業がより一層
容易となる。
【0053】図7は、異なる実施形態を示し、この場
合、連結部13を、ピストン式伸縮構造に構成してい
る。すなわち、外側の上部容器筒11の下端開口の内
壁、または、内側の下部容器筒12の上部開口の外壁
に、リング状のシール部材3を固着して、そのシール部
材3により連結部13が水密気密状態かつ伸縮自在に連
結され、気圧差を半ば自動的に調整することができる。
【0054】このようなピストン式伸縮構造では、外圧
が大きい時は、内圧との均衡を保つために、内圧を大き
くするべく容器が収縮して内容積が小となり、外圧が低
い時は、容器が伸長して内容積が大となる。そのピスト
ン動作は、外圧に対応して、半ば自動的におこなわれる
ため、人手による容器の伸縮操作を補助としておこなえ
ば足り、圧力調整作業がより一層容易となる。
【0055】さらに、トナー補給時に該トナー補給容器
1内にトナーが残った場合であっても、該トナー補給容
器の開口した下部容器筒を上下方向にポンピングするこ
とで容易に全てのトナーを(現像装置に)補給し尽くす
ことができる。
【0056】図9は、内側の下部容器筒12の上部開口
の外壁に、リング状のシール部材3を被着させた場合を
示し、この場合、そのシール部材3の外周面31が、外
側の上部容器筒11の下端開口の内壁に摺動可能に圧接
してシール性が確保される。
【0057】図10は、外れ防止のための構成を示し、
この場合、外れ防止部8として、外側の上部容器筒11
の下端開口の内壁と、内側の下部容器筒12の上部開口
の外壁に、リング状の外れ防止部材4,4を固着させて
いる。
【0058】このようなリング状の外れ防止部材4,4
を設ける場合、その外れ防止部材4をシール部材で形成
し、二重にシール性を確保できるようにしてもよい。ま
た、一方の外れ防止部材4のみをシール性を有するリン
グ状として、他方の外れ防止部材4は、リング状ではな
い適当な長さの短い形状としてストッパーとしてのみ機
能させるようにすることもできる。
【0059】図11は、外れ防止部8を上下方向に延び
るガイド溝112と、掛止爪122とで構成した場合を
示し、図示の例では、外側の上部容器筒11の下端開口
の内壁に容器の上下方向に延びるユの字状のガイド溝1
12を形成し、内側の下部容器筒12(二点鎖線出示
す)の上部開口の外壁に掛止爪122を形成し、その掛
止爪122をガイド溝112に下方から嵌入して上下に
案内させ、上部容器筒11と下部容器筒12とを上下に
相対移動可能とし、かつ、伸長限度にて、抜け止め状態
とする。なお、そのガイド溝112を内側の下部容器筒
12の上部開口の外壁に形成して、掛止爪122を外側
の上部容器筒11の下端開口の内壁に形成してもよい。
【0060】このような外れ防止部材112,122に
より、上下方向への伸縮のストロークを規定することに
より、トナー補給時に、トナー補給容器1内にトナーが
残った場合であっても、下部容器筒12を上下方向によ
り安全にポンピングすることができ、容易に全てのトナ
ーを補給し尽くすことができる。さらに、トナー補給容
器1を梱包から出す際、所定以上には容積が変化するこ
ともなく安全性が確保される。
【0061】また、このようなピストン式伸縮構造のト
ナー補給容器1では、例えば、図12に示すように、外
側の上部容器筒11の外壁に、握りやすくするための
(回動操作を容易とするための)簡単な凹凸状のすべり
止め部14を設けることにより、トナー補給容器1の容
積調整作業がより一層容易となる。
【0062】以上説明したような伸縮自在な連結部13
を有するトナー補給容器1にあっては、トナー補給容器
1の肉厚を薄くすることにより、トナー補給時に該トナ
ー補給容器1内にトナーが残った場合であっても、トナ
ー補給容器1の形状を容易に変形させることができ、操
作者が手で握るだけで容易に全てのトナーを補給し尽く
すことができる。上部容器筒11と下部容器筒12の肉
厚を、例えば、0.5〜1.0mmとした場合には、こ
のような変形が容易であり、かつ、十分な保形性も確保
できることが確認されている。
【0063】さらに、トナー補給容器1の補給用開口部
1aを取り外し可能なシール部材で密閉した上部容器筒
11の肉厚を薄くせずに、開口した下部容器筒12の肉
厚だけを薄くすることで、補給用開口部の強度を十分確
保できる利点があり、かつ、補給時に現像装置2へのセ
ッティングが容易に行える。このようなことから、例え
ば、上部容器筒11の肉厚を2.0mm、下部容器筒1
2の肉厚を0.5〜1.0mmとしてもよい。
【0064】また、トナー補給容器1の容器筒の素材と
して、柔らかいものを選択することにより、トナー補給
時に、トナー補給容器1内にトナーが残った場合であっ
ても、その容器形状を容易に変形させることができ、操
作者が手で握るだけで容易に全てのトナーを補給し尽く
すことができる。このような観点からは、例えば、容器
筒の素材としてポリエチレンを用いるのが好ましい。
【0065】さらに、トナー補給容器1の補給用開口部
を取り外し可能なシール部材で密閉した上部容器筒11
の材質を柔らかくせずに、開口した下部容器筒12の材
質だけを柔らかくすることによって、補給用開口部の強
度が保たれ、補給時に現像装置2へのセッティングを容
易に行うことができる。このような観点からは、例え
ば、上部容器筒11の材質をポリプロピレンに、下部容
器筒12の材質をポリエチレンとするのが好ましい。
【0066】なお、連結部13をネジ式伸縮構造とする
場合に、上部容器筒11または下部容器筒12の材質を
柔らかくする場合には、そのネジ部は、適当な剛性を確
保できるだけの厚さにするのが好ましいのは言うまでも
ない。
【0067】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、以下の効果を奏する。
【0068】請求項1によれば、上部容器筒と下部容器
筒の連結部を、水密気密的かつ伸縮自在に構成し、内容
積を可変にしたので、容器内の気圧と外気圧とを等しく
なるように調整することができ、トナー補給時等に、気
圧差によるトラブル(トナーの噴き出し)を防止するこ
とができる。
【0069】また、空輸の際にも、トナー補給容器の容
積を調整することにより、容器内外の気圧差を解消し、
容器の変形や破損を防止することができる。
【0070】さらに、湿気が容器内部に侵入するのを防
止し、トナーの保存状態を良好に維持できる。
【0071】請求項2によれば、連結部を構成が簡易な
ネジ式伸縮構造にしたので、上部容器筒と下部容器筒と
を相対的に回動させることにより、内容積を容易に可変
に調整することができる。しかも、その調整後の内容積
を安定に保持することもできる。
【0072】請求項3によれば、連結部を構成が簡易な
ピストン式伸縮構造にしたので、気圧や高度の変動の如
何にかかわらず、トナー補給容器内の気圧と外気圧とを
より半ば自動的に調整することができ、人手による容器
の伸縮操作を補助としておこなえばよく、圧力調整作業
がより一層容易となる。
【0073】さらに、トナー補給時に該トナー補給容器
内にトナーが残った場合であっても、該トナー補給容器
の開口した下部容器筒を上下方向にポンピングすること
で容易に全てのトナーを(現像装置に)補給し尽くすこ
とができる。
【0074】請求項4によれば、連結部に、気圧に対応
した上下方向の目盛りを付しているので、トナーを補給
する時の環境(気圧)に応じて、目盛りを参考として、
容易にトナー補給容器内外の気圧を調整して、気圧差に
起因するトラブルの発生を防止することができる。
【0075】請求項5によれば、連結部に、標高に対応
した上下方向の目盛りを付しているので、トナーを補給
する時の環境(標高)に応じて、目盛りを参考として、
容易にトナー補給容器内外の気圧を調整して、気圧差に
起因するトラブルの発生を防止することができる。
【0076】請求項6によれば、上部容器筒または下部
容器筒の外壁に、回動操作を容易とするためのすべり止
め部を設けたので、そのすべり止め部により、容器を握
った状態ですべりにくくなり、容積調整のための操作が
より一層容易となる。
【0077】請求項7によれば、上部容器筒または下部
容器筒の外壁に簡単な凹凸を付けることで、良好なすべ
り止め効果を得ることができる。
【0078】請求項8によれば、連結部にシール部材を
設けたので、水密気密性の確保が容易となる。
【0079】請求項9によれば、シール部材が弾性部材
からなるので、簡単な構造で、気密性を保持したままト
ナー補給容器の容積を容易に変えることができ、湿気が
容器内部に侵入するのを防止し、トナーの保存状態を良
好に維持できる。
【0080】請求項10によれば、上部容器筒または下
部容器筒の平坦な部分にシール部材を設けるので、簡単
な構成で、湿気が容器内部に侵入するのを防止し、トナ
ーの保存状態を良好に維持できる。
【0081】請求項11によれば、連結部に、外れ防止
部を設けたので、トナー補給容器内外の気圧差を調整す
る際に、誤って上下の筒が外れるのを防止することがで
き、トナーの飛散を防ぐことができる。
【0082】請求項12によれば、外れ防止部を、爪
と、該爪を掛止させるための上下方向に延びる溝とした
ので、簡単な掛止構造で、容器内外の気圧差の調整時
に、効果的に外れを防止することができ、トナーの飛散
を防ぐことができる。と同時に、上下方向への伸縮のス
トロークを規定することにより、トナー補給時に該トナ
ー補給容器内にトナーが残った場合であっても、下部容
器筒を上下方向により安全にポンピングすることがで
き、容易に全てのトナーを補給し尽くすことができる。
また、該トナー補給容器を梱包から出す際、所定以上に
は容積が変化することもなく安全性が確保される。
【0083】請求項13によれば、トナー補給容器の容
器筒の肉厚を薄くするので、トナー補給時に該トナー補
給容器内にトナーが残った場合であっても、該トナー補
給容器の形状を容易に変えることができ、操作者が手で
握るだけで容易に全てのトナーを補給し尽くすことがで
きる。
【0084】請求項14によれば、下部容器筒の肉厚を
薄くするので、トナー補給時に該トナー補給容器内にト
ナーが残った場合であっても、該トナー補給容器の形状
を容易に変えることができ、操作者が手で握るだけで容
易に全てのトナーを補給し尽くすことができる。
【0085】また、トナー補給容器の補給用開口部を取
り外し可能なシール部材で密閉した上部容器筒の肉厚を
薄くせずに、下部容器筒の肉厚だけを薄くすることで、
補給用開口部の強度が確保しやすくなり、補給時の現像
装置へのセッティング作業が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るトナー補給容器の説明
図である。
【図2】同トナー補給容器の断面図である。
【図3】同ネジ式伸縮部の近傍に目盛りを付したトナー
補給容器の断面図である。
【図4】同気圧に対応した目盛りの説明図である。
【図5】同高度に対応した目盛りの説明図である。
【図6】同連結部の外れ防止の構成説明図である。
【図7】本発明の異なる実施形態に係るトナー補給容器
の説明図である。
【図8】同要部構成の説明図である。
【図9】同シール構造の説明図である。
【図10】同連結部の外れ防止の構成説明図である。
【図11】同別の外れ防止の構成説明図である。
【図12】同連結部のすべり防止の構成説明図である。
【符号の説明】
1−トナー補給容器 1a−補給用開口部 3−シール部材 4−目盛り 5−気圧に対応した目盛り 6−高度に対応した目盛り 8−外れ防止部 11−上部容器筒 12−下部容器筒 13−連結部 14−すべり止め部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森国 修市 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 浅沼 雅人 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 竹ノ内 幸一 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 中村 昌次 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 吉岡 徹 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2H077 AA02 AA03 AA06 AA34 CA11

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端に設けた補給用開口部が取り外し可
    能なシール部材で密閉された上部容器筒の下端開口と、
    下部容器筒の上端開口と、を連通状態に連結してなるト
    ナー補給容器であって、 前記上部容器筒と下部容器筒の連結部を、水密気密的か
    つ伸縮自在に構成し、内容積を可変にしたことを特徴と
    するトナー補給容器。
  2. 【請求項2】 前記連結部が、ネジ式伸縮構造に形成さ
    れたことを特徴とする請求項1に記載のトナー補給容
    器。
  3. 【請求項3】 前記連結部が、ピストン式伸縮構造に形
    成されたことを特徴する請求項1に記載のトナー補給容
    器。
  4. 【請求項4】 前記連結部に、気圧に対応した上下方向
    の目盛りが付されていることを特徴とする請求項1ない
    し3のいずれかに記載のトナー補給容器。
  5. 【請求項5】 前記連結部に、標高に対応した上下方向
    の目盛りが付されていることを特徴とする請求項1ない
    し3のいずれかに記載のトナー補給容器。
  6. 【請求項6】 前記上部容器筒または下部容器筒の外壁
    に、回動操作を容易とするためのすべり止め部を設けて
    いることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記
    載のトナー補給容器。
  7. 【請求項7】 前記すべり止め部が、前記上部容器筒ま
    たは下部容器筒の外壁に形成された凹凸であることを特
    徴とする請求項6に記載のトナー補給容器。
  8. 【請求項8】 前記上部容器筒と下部容器筒とを水密気
    密的に連結するために、前記連結部にシール部材を設け
    たことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載
    のトナー補給容器。
  9. 【請求項9】 前記シール部材が、弾性部材で形成され
    ていることを特徴とする請求項8記載のトナー補給容
    器。
  10. 【請求項10】 前記シール部材が、外側に位置する上
    部容器筒または下部容器筒の開口部内壁、および/また
    は、内側に位置する上部容器筒または下部容器筒の位置
    する開口部外壁、にそれぞれ設けられていることを特徴
    とする請求項7または8に記載のトナー補給容器。
  11. 【請求項11】 前記連結部に、前記上部容器筒と下部
    容器筒の外れを防止するための外れ防止部を設けたこと
    を特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載のト
    ナー補給容器。
  12. 【請求項12】 前記外れ防止部が、外側に位置する上
    部容器筒または下部容器筒の開口部内壁、もしくは、内
    側に位置する上部容器筒または下部容器筒の位置する開
    口部外壁、にそれぞれ爪と、該爪を掛止させるための上
    下方向に延びる溝を設けてなることを特徴とする請求項
    1,3ないし11のいずれかに記載のトナー補給容器。
  13. 【請求項13】 前記上部容器筒および下部容器筒の肉
    厚を薄く設定したことを特徴とする請求項1ないし12
    のいずれかに記載のトナー補給容器。
  14. 【請求項14】 前記下部容器筒の肉厚を薄く設定した
    ことを特徴とする請求項1ないし12のいずれかに記載
    のトナー補給容器。
JP2001212699A 2001-07-12 2001-07-12 トナー補給容器 Pending JP2003029516A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001212699A JP2003029516A (ja) 2001-07-12 2001-07-12 トナー補給容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001212699A JP2003029516A (ja) 2001-07-12 2001-07-12 トナー補給容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003029516A true JP2003029516A (ja) 2003-01-31

Family

ID=19047813

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001212699A Pending JP2003029516A (ja) 2001-07-12 2001-07-12 トナー補給容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003029516A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004326109A (ja) * 2003-04-24 2004-11-18 Samsung Electronics Co Ltd 画像形成装置の現像ユニット
JP2009251088A (ja) * 2008-04-02 2009-10-29 Sharp Corp 画像形成装置
US11204568B2 (en) 2018-08-30 2021-12-21 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Plunger locking structure in syringe type toner refill cartridge
US11209753B2 (en) 2018-08-30 2021-12-28 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Toner refill cartridge with extendable plunger
JP7379082B2 (ja) 2019-10-24 2023-11-14 キヤノン株式会社 補給ユニット及び画像形成装置
US11846895B2 (en) 2019-10-11 2023-12-19 Canon Kabushiki Kaisha Cartridge, supply container, and image forming apparatus

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004326109A (ja) * 2003-04-24 2004-11-18 Samsung Electronics Co Ltd 画像形成装置の現像ユニット
JP2009251088A (ja) * 2008-04-02 2009-10-29 Sharp Corp 画像形成装置
JP4630912B2 (ja) * 2008-04-02 2011-02-09 シャープ株式会社 画像形成装置
US8068750B2 (en) 2008-04-02 2011-11-29 Sharp Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with waste toner collecting device
US11204568B2 (en) 2018-08-30 2021-12-21 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Plunger locking structure in syringe type toner refill cartridge
US11209753B2 (en) 2018-08-30 2021-12-28 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Toner refill cartridge with extendable plunger
US11846895B2 (en) 2019-10-11 2023-12-19 Canon Kabushiki Kaisha Cartridge, supply container, and image forming apparatus
JP7379082B2 (ja) 2019-10-24 2023-11-14 キヤノン株式会社 補給ユニット及び画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107487084B (zh) 墨水补充容器
US10350896B2 (en) Ink replenishment container
TW442402B (en) Liquid supply method, system, ink container, cartridge and replenishing container and head cartridge usable with system
JP2003029516A (ja) トナー補給容器
JP2002108081A (ja) トナー補給装置および画像形成装置
JP6987748B2 (ja) 装置
WO2005051665A1 (fr) Cartouche pour imprimante a jet d'encre
JP2013233954A (ja) 袋収容容器
JP4022351B2 (ja) 現像剤収納容器
JP3205547B2 (ja) 粉体又は液体の収納容器及び画像形成装置
JPH11255250A (ja) 注出管付き包装袋
JP6919232B2 (ja) インク補給容器
JP2002031943A (ja) 画像形成装置およびトナー収納容器
JP3774407B2 (ja) 現像剤補給容器
JP2003263014A (ja) トナー補給容器
JP6919231B2 (ja) インク補給容器
ES2217233T3 (es) Envase y tapa para composiciones cosmeticas o farmaceuticas.
JP2002251058A (ja) 現像剤補給容器
KR102145808B1 (ko) 압력 보조 액체 공급 조립체
JPH1165253A (ja) トナーカートリッジ
JPS6133332Y2 (ja)
US6665506B1 (en) Developing member for an image forming apparatus
JPH11143204A (ja) トナーカートリッジのトナー排出口の開閉機構
JPS63210867A (ja) 現像装置
JP2001213486A (ja) 粉体補給容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040611

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050902

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050906

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051107

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060516