JPH11143204A - トナーカートリッジのトナー排出口の開閉機構 - Google Patents
トナーカートリッジのトナー排出口の開閉機構Info
- Publication number
- JPH11143204A JPH11143204A JP9327070A JP32707097A JPH11143204A JP H11143204 A JPH11143204 A JP H11143204A JP 9327070 A JP9327070 A JP 9327070A JP 32707097 A JP32707097 A JP 32707097A JP H11143204 A JPH11143204 A JP H11143204A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- toner
- fitting
- valve body
- discharge port
- valve
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Dry Development In Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 排出口の閉鎖を比較的簡単な構造で、容易に
行うことができ、しかも、一旦排出口が閉鎖されたなら
ば、確実のその閉鎖状態を維持することがてきるトナー
カートリッジの排出口の開閉機構の提供を図る。 【解決手段】 現像装置用の粉体又は液体のトナーを、
現像装置に供給するためのトナーカートリッジの排出部
2を、トナー排出口23を備えた本体と、このトナー排
出口23に接近離反してトナー排出口23を開閉する弁
体3と、排出口23を閉じた状態で弁体を固定する固定
手段23,31と、弁体3に接続されることにより弁体
を開状態と閉状態との間で移動させる弁体操作部4とか
ら構成する。トナーの供給が必要となった際、弁体操作
部4の作動によって、排出口23が開いてトナーが補給
される。必要量が補給されると、弁体操作部4が非作動
状態となって、排出口23が弁体3によって閉じられ、
排出口23からのトナーの漏れが防止される。
行うことができ、しかも、一旦排出口が閉鎖されたなら
ば、確実のその閉鎖状態を維持することがてきるトナー
カートリッジの排出口の開閉機構の提供を図る。 【解決手段】 現像装置用の粉体又は液体のトナーを、
現像装置に供給するためのトナーカートリッジの排出部
2を、トナー排出口23を備えた本体と、このトナー排
出口23に接近離反してトナー排出口23を開閉する弁
体3と、排出口23を閉じた状態で弁体を固定する固定
手段23,31と、弁体3に接続されることにより弁体
を開状態と閉状態との間で移動させる弁体操作部4とか
ら構成する。トナーの供給が必要となった際、弁体操作
部4の作動によって、排出口23が開いてトナーが補給
される。必要量が補給されると、弁体操作部4が非作動
状態となって、排出口23が弁体3によって閉じられ、
排出口23からのトナーの漏れが防止される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、複写機やプリン
ター、印刷器等の現像装置に粉体又は液体のトナー(印
刷インクを含む)を供給するためのトナー排出口の開閉
構造に関する。
ター、印刷器等の現像装置に粉体又は液体のトナー(印
刷インクを含む)を供給するためのトナー排出口の開閉
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機やプリンター、印刷器等に用いら
れる電子写真用現像剤としての粉体又は液体のトナー
は、一般にトナーカートリッジに封入して複写機等の装
置に補給される。そして、このトナーカートリッジから
複写機等のトナー貯溜槽内にトナーが補給される。その
ための構成として、トナーの排出口に、シールを貼り、
補給時にシールを剥がすものが用いられていたが、この
ものは、一度シールを剥がすと再度排出口を閉じること
ができない。
れる電子写真用現像剤としての粉体又は液体のトナー
は、一般にトナーカートリッジに封入して複写機等の装
置に補給される。そして、このトナーカートリッジから
複写機等のトナー貯溜槽内にトナーが補給される。その
ための構成として、トナーの排出口に、シールを貼り、
補給時にシールを剥がすものが用いられていたが、この
ものは、一度シールを剥がすと再度排出口を閉じること
ができない。
【0003】また、トナーの排出口に、弁体を設け、こ
の弁体をバネで閉成方向に付勢したものが提案されてい
る(特開昭60−80878、特開平7−44005、
特開平8−137229)が、トナー容器内にバネを設
ける必要があり、構造が複雑化すると共に、トナーカッ
トリッジの移送時に大きな振動を受けると、バネが緩ん
で微量ながらトナーの漏れが生ずるおそがある。
の弁体をバネで閉成方向に付勢したものが提案されてい
る(特開昭60−80878、特開平7−44005、
特開平8−137229)が、トナー容器内にバネを設
ける必要があり、構造が複雑化すると共に、トナーカッ
トリッジの移送時に大きな振動を受けると、バネが緩ん
で微量ながらトナーの漏れが生ずるおそがある。
【0004】さらに、上記の特開平7−44005にあ
っては、トナーの使用前には弁体を排出口に嵌合してお
くことにより排出口を閉じ、使用に際しては弁体を押し
上げて開くことによって、排出口を閉じるようにしたも
のが開示されている。ところが、このものは、排出口を
一旦開くと、嵌合状態に戻すことができないため、途中
で排出口を完全に閉じることができない。そのため、ト
ナーの消費量に応じてトナーカートリッジからトナーを
順次補給すると言った形式の場合には、非嵌合状態の排
出口からトナーが徐々に漏れ出すおそれが生ずる。同じ
く、上記の特開平7−44005にあっては、排出口と
弁体との閉成状態を磁力によって維持するものが提案さ
れているが、磁石と言った別部材を装着する必要があ
り、製作コストの上昇は免れない。
っては、トナーの使用前には弁体を排出口に嵌合してお
くことにより排出口を閉じ、使用に際しては弁体を押し
上げて開くことによって、排出口を閉じるようにしたも
のが開示されている。ところが、このものは、排出口を
一旦開くと、嵌合状態に戻すことができないため、途中
で排出口を完全に閉じることができない。そのため、ト
ナーの消費量に応じてトナーカートリッジからトナーを
順次補給すると言った形式の場合には、非嵌合状態の排
出口からトナーが徐々に漏れ出すおそれが生ずる。同じ
く、上記の特開平7−44005にあっては、排出口と
弁体との閉成状態を磁力によって維持するものが提案さ
れているが、磁石と言った別部材を装着する必要があ
り、製作コストの上昇は免れない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の事情に鑑み、本
願発明は、排出口の閉鎖を比較的簡単な構造で、容易に
行うことができ、しかも、一旦排出口が閉鎖されたなら
ば、確実のその閉鎖状態を維持することがてきるトナー
カートリッジの排出口の開閉機構を提供せんとするもの
である。
願発明は、排出口の閉鎖を比較的簡単な構造で、容易に
行うことができ、しかも、一旦排出口が閉鎖されたなら
ば、確実のその閉鎖状態を維持することがてきるトナー
カートリッジの排出口の開閉機構を提供せんとするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願発明は、トナーカー
トリッジから現像装置用の粉体又は液体のトナーを、現
像装置に供給するためのトナーカートリッジの排出部に
おいて、トナー排出部が、トナー排出口を備えた本体
と、このトナー排出口に接近離反してトナー排出口を開
閉する弁体と、排出口を閉じた状態で弁体を固定する固
定手段と、弁体に接続されることにより弁体を開状態と
閉状態との間で移動させる弁体操作部とを備えたことを
特徴とするトナーカートリッジのトナー排出口の開閉機
構。
トリッジから現像装置用の粉体又は液体のトナーを、現
像装置に供給するためのトナーカートリッジの排出部に
おいて、トナー排出部が、トナー排出口を備えた本体
と、このトナー排出口に接近離反してトナー排出口を開
閉する弁体と、排出口を閉じた状態で弁体を固定する固
定手段と、弁体に接続されることにより弁体を開状態と
閉状態との間で移動させる弁体操作部とを備えたことを
特徴とするトナーカートリッジのトナー排出口の開閉機
構。
【0007】本願発明にあっては、複写機等の装置にお
いてトナーの供給が必要となった際、弁体操作部の作動
によって、排出口が開いてトナーが補給される。必要量
が補給されると、弁体操作部が非作動状態となって、排
出口が弁体によって閉じられ、排出口からのトナーの漏
れが防止される。弁体操作部の作動は、例えば、弁体に
接近離反して、弁を動かすものであってもよく、或い
は、弁体操作部自体は一定の位置に停止したままで、カ
ートリッジ側が弁体操作部に接近離反して、弁体操作部
を作動状態にするか、非作動状態にするかを変更するも
のであってもよい。この作動は、自動的に行われるもの
であってもよく、或いは、人の手で動かして作動状態と
非作動状態とを切り換えるものであってもよい。また、
弁体操作部は、弁体と別体であってもよく、一体として
もよい。トナー容器は、トナー容器内のトナーの減量に
応じて収縮する収縮部を備えているものとしてもよい
が、硬質の合成樹脂等のように、変形が不可能な容器と
してもよい。但し、収縮部を備えたものとした場合に
は、トナーの排出に伴って、トナー容器の内容量が収縮
する。これにより、トナー容器内に、空気が混入するこ
とを防止することができ、長期間トナーの補給が行われ
ないままであっても、トナー容器内のトナーの変質を防
止することができるという利点がある。
いてトナーの供給が必要となった際、弁体操作部の作動
によって、排出口が開いてトナーが補給される。必要量
が補給されると、弁体操作部が非作動状態となって、排
出口が弁体によって閉じられ、排出口からのトナーの漏
れが防止される。弁体操作部の作動は、例えば、弁体に
接近離反して、弁を動かすものであってもよく、或い
は、弁体操作部自体は一定の位置に停止したままで、カ
ートリッジ側が弁体操作部に接近離反して、弁体操作部
を作動状態にするか、非作動状態にするかを変更するも
のであってもよい。この作動は、自動的に行われるもの
であってもよく、或いは、人の手で動かして作動状態と
非作動状態とを切り換えるものであってもよい。また、
弁体操作部は、弁体と別体であってもよく、一体として
もよい。トナー容器は、トナー容器内のトナーの減量に
応じて収縮する収縮部を備えているものとしてもよい
が、硬質の合成樹脂等のように、変形が不可能な容器と
してもよい。但し、収縮部を備えたものとした場合に
は、トナーの排出に伴って、トナー容器の内容量が収縮
する。これにより、トナー容器内に、空気が混入するこ
とを防止することができ、長期間トナーの補給が行われ
ないままであっても、トナー容器内のトナーの変質を防
止することができるという利点がある。
【0008】本願の第2の発明は、上記の第1の発明に
係るトナーカートリッジの排出口を開閉機構において、
固定手段が、弁体が開状態から閉状態へ移動する際に、
嵌まり合うことによって固定を行う少なくとも一対の嵌
合構造であり、この嵌合構造の一方が本体側に設けられ
他方が弁体側に設けられ、弁体が開状態から閉状態へと
移行する際して、嵌合構造の一方が他方を強制的に変形
させて嵌合するものであり、この強制的な嵌合に要する
力よりも、弁体と弁体操作部との接続の力が強いことを
特徴とするものを提供する。
係るトナーカートリッジの排出口を開閉機構において、
固定手段が、弁体が開状態から閉状態へ移動する際に、
嵌まり合うことによって固定を行う少なくとも一対の嵌
合構造であり、この嵌合構造の一方が本体側に設けられ
他方が弁体側に設けられ、弁体が開状態から閉状態へと
移行する際して、嵌合構造の一方が他方を強制的に変形
させて嵌合するものであり、この強制的な嵌合に要する
力よりも、弁体と弁体操作部との接続の力が強いことを
特徴とするものを提供する。
【0009】本願の第2の発明では、弁体の閉状態を維
持するために、強制的な嵌合構造を用いることによっ
て、排出口が強固に封される。しかも、この嵌合をなす
ためには、バネ等の付勢では困難であるところ、弁体の
連結部と弁体操作部との連結によって弁体を移動させ、
上記の強制嵌合を実現させるものである。従って、連結
部と弁体操作部との連結は、主嵌合部と排出口との嵌
合、特に強制嵌合が可能な強度で弁体と弁体操作部とが
連結するものであればよい。そのための具体的な手段と
しては、連結部と弁体操作部が強制嵌合するものとした
り、或いは、一方に係止孔を設け、この係止孔に係合す
る突起を他方に設けるものとしたり、或いは、ねじによ
って螺合させたり、さらには磁力によって両者を連結さ
せたりするものを例示し得るものである。
持するために、強制的な嵌合構造を用いることによっ
て、排出口が強固に封される。しかも、この嵌合をなす
ためには、バネ等の付勢では困難であるところ、弁体の
連結部と弁体操作部との連結によって弁体を移動させ、
上記の強制嵌合を実現させるものである。従って、連結
部と弁体操作部との連結は、主嵌合部と排出口との嵌
合、特に強制嵌合が可能な強度で弁体と弁体操作部とが
連結するものであればよい。そのための具体的な手段と
しては、連結部と弁体操作部が強制嵌合するものとした
り、或いは、一方に係止孔を設け、この係止孔に係合す
る突起を他方に設けるものとしたり、或いは、ねじによ
って螺合させたり、さらには磁力によって両者を連結さ
せたりするものを例示し得るものである。
【0010】本願の第3の発明にあっては、トナーカー
トリッジから現像装置用の粉体又は液体のトナーを、現
像装置に供給するためのトナーカートリッジのトナー排
出口の開閉機構において、トナー排出部が、トナー排出
口を備えた本体と、このトナー排出口よりカートリッジ
内部側に配位され、且つ、トナー排出口に接近離反して
トナー排出口を開閉する弁体と、弁体に接続されること
により弁体を開状態と閉状態との間で移動させる弁体操
作部とを備え、カートリッジ内部側から外部側に向けて
排出口に嵌合することによって排出口を閉じる主嵌合部
が弁体に設けられ、この弁体の主嵌合部を受容して嵌合
する主受容部がトナー排出口に設けられ、この主嵌合部
と主受容部との嵌合が、嵌合に際して少なくとも何れか
一方が変形することにより嵌合する強制嵌合であり、弁
体に弁体操作部の先端を受容する副受容部が設けられ、
カートリッジ外部側から内部側に向けてこの副受容部に
嵌合する副嵌合部が弁体操作部の先端に設けられ、この
副嵌合部と副受容部との嵌合が、嵌合に際して少なくと
も何れか一方が変形することにより嵌合する強制嵌合で
あり、主嵌合部と主受容部との強制嵌合がなされる際に
要する力が、副嵌合部と副受容部との強制嵌合が外れる
際に要する力よりも小さくことを特徴とするトナーカー
トリッジのトナー排出口の開閉機構を提供するものであ
る。
トリッジから現像装置用の粉体又は液体のトナーを、現
像装置に供給するためのトナーカートリッジのトナー排
出口の開閉機構において、トナー排出部が、トナー排出
口を備えた本体と、このトナー排出口よりカートリッジ
内部側に配位され、且つ、トナー排出口に接近離反して
トナー排出口を開閉する弁体と、弁体に接続されること
により弁体を開状態と閉状態との間で移動させる弁体操
作部とを備え、カートリッジ内部側から外部側に向けて
排出口に嵌合することによって排出口を閉じる主嵌合部
が弁体に設けられ、この弁体の主嵌合部を受容して嵌合
する主受容部がトナー排出口に設けられ、この主嵌合部
と主受容部との嵌合が、嵌合に際して少なくとも何れか
一方が変形することにより嵌合する強制嵌合であり、弁
体に弁体操作部の先端を受容する副受容部が設けられ、
カートリッジ外部側から内部側に向けてこの副受容部に
嵌合する副嵌合部が弁体操作部の先端に設けられ、この
副嵌合部と副受容部との嵌合が、嵌合に際して少なくと
も何れか一方が変形することにより嵌合する強制嵌合で
あり、主嵌合部と主受容部との強制嵌合がなされる際に
要する力が、副嵌合部と副受容部との強制嵌合が外れる
際に要する力よりも小さくことを特徴とするトナーカー
トリッジのトナー排出口の開閉機構を提供するものであ
る。
【0011】本願の第3の発明にあっては、上記の弁体
とトナー排出口との間に主嵌合部と主受容部との嵌合と
を用い、弁体と弁体操作部との間に副嵌合部と副受容部
との嵌合とを用いる。このように、2つの嵌合を用い
て、且つ、主嵌合部と主受容部との強制嵌合がなされる
際に要する力が、副嵌合部と副受容部との強制嵌合が外
れる際に要する力よりも小さくすることによって、弁が
閉じる際には、弁体と弁体操作部との間における副嵌合
部と副受容部との嵌合がなされた状態で、弁体とトナー
排出口との間における主嵌合部と主受容部との嵌合がな
されるものである。従って、弁体と弁体操作部との嵌合
状態で、弁体操作部を移動させることによって、弁体を
トナー排出口に嵌合させることができ、弁体とトナー排
出口との嵌合がなされた後、さらに必要があれば、弁体
装置部をさらに後退させることによって、弁体とトナー
排出口との嵌合を外すことができる。
とトナー排出口との間に主嵌合部と主受容部との嵌合と
を用い、弁体と弁体操作部との間に副嵌合部と副受容部
との嵌合とを用いる。このように、2つの嵌合を用い
て、且つ、主嵌合部と主受容部との強制嵌合がなされる
際に要する力が、副嵌合部と副受容部との強制嵌合が外
れる際に要する力よりも小さくすることによって、弁が
閉じる際には、弁体と弁体操作部との間における副嵌合
部と副受容部との嵌合がなされた状態で、弁体とトナー
排出口との間における主嵌合部と主受容部との嵌合がな
されるものである。従って、弁体と弁体操作部との嵌合
状態で、弁体操作部を移動させることによって、弁体を
トナー排出口に嵌合させることができ、弁体とトナー排
出口との嵌合がなされた後、さらに必要があれば、弁体
装置部をさらに後退させることによって、弁体とトナー
排出口との嵌合を外すことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面と共に本願発明
の実施の形態について説明する。図1は本願発明の実施
の形態に係る排出口の開閉機構を備えたトナーカートリ
ッジの斜視図であり、図2の(A)は同カートリッジの
排出口の縦断面図であり、(B)は排出口の平面図であ
り、(C)は複写機等の装置の弁体操作部の断面図であ
る。図3はその作動説明図である。
の実施の形態について説明する。図1は本願発明の実施
の形態に係る排出口の開閉機構を備えたトナーカートリ
ッジの斜視図であり、図2の(A)は同カートリッジの
排出口の縦断面図であり、(B)は排出口の平面図であ
り、(C)は複写機等の装置の弁体操作部の断面図であ
る。図3はその作動説明図である。
【0013】まずトナーカートリッジの全体について説
明すると、このトナーカートリッジは、複写機等の装置
用の粉体又は液体のトナーを収納したトナー容器1と、
このトナー容器から複写機等の装置にトナーを供給して
補給するための排出部2とを備える。
明すると、このトナーカートリッジは、複写機等の装置
用の粉体又は液体のトナーを収納したトナー容器1と、
このトナー容器から複写機等の装置にトナーを供給して
補給するための排出部2とを備える。
【0014】トナー容器1は、この実施の形態では、全
体が熱可塑性樹脂によって成形されているが、その他の
硬質合成樹脂や金属等の大気圧によって変形しない強度
を有する素材を適宜選択して使用し得る。
体が熱可塑性樹脂によって成形されているが、その他の
硬質合成樹脂や金属等の大気圧によって変形しない強度
を有する素材を適宜選択して使用し得る。
【0015】次に、排出部2は、このトナー容器1の適
宜箇所に設けられる。トナー容器1は、直方体や立方
体、円柱体等の適宜形状とすることができ、この例で
は、その端面11にトナーの排出部2を形成したもので
あるが、角部分12や、側面13等、適宜位置に設けれ
ばよい。
宜箇所に設けられる。トナー容器1は、直方体や立方
体、円柱体等の適宜形状とすることができ、この例で
は、その端面11にトナーの排出部2を形成したもので
あるが、角部分12や、側面13等、適宜位置に設けれ
ばよい。
【0016】次に、排出部2は、トナー容器1に溶着や
接着等の適宜固定手段で固定される基部21と、基部に
対して接近離反可能に設けられた弁体3とを備える。こ
の基部21には、トナー容器1の内外を導通する導通路
22が形成され、この導通路22は上記の弁体3によっ
て閉じられる排出口23を備える。この例では、弁体3
は、排出口23より内部側(トナー容器1の内部側)に
設けられている。
接着等の適宜固定手段で固定される基部21と、基部に
対して接近離反可能に設けられた弁体3とを備える。こ
の基部21には、トナー容器1の内外を導通する導通路
22が形成され、この導通路22は上記の弁体3によっ
て閉じられる排出口23を備える。この例では、弁体3
は、排出口23より内部側(トナー容器1の内部側)に
設けられている。
【0017】弁体3の外周には、排出口23に嵌合する
ことによって排出口23を閉じる主嵌合部31が設けら
れている。即ち、この例では、弁体3の外周が主嵌合部
となり、排出口23全体が主受容部となっている。他
方、弁体3の中央部には、複写機等の装置の弁体操作部
4に強制嵌合する連結部32が設けられている。より詳
しくは、弁体操作部4の先端41が副嵌合部となり、こ
の副嵌合部である弁体操作部4の先端41を受容する連
結部32が副受容部となる。そして、副受容部32と副
嵌合部41との少なくとも何れか一方が変形して、嵌合
状態となる強制嵌合として実施されるものである。特
に、この例では、この嵌合を確実になすために、弁体操
作部4の先端41には括れ部分41aが設けられ、この
括れ部分に嵌合する突条33aが連結部32内に設けら
れている。
ことによって排出口23を閉じる主嵌合部31が設けら
れている。即ち、この例では、弁体3の外周が主嵌合部
となり、排出口23全体が主受容部となっている。他
方、弁体3の中央部には、複写機等の装置の弁体操作部
4に強制嵌合する連結部32が設けられている。より詳
しくは、弁体操作部4の先端41が副嵌合部となり、こ
の副嵌合部である弁体操作部4の先端41を受容する連
結部32が副受容部となる。そして、副受容部32と副
嵌合部41との少なくとも何れか一方が変形して、嵌合
状態となる強制嵌合として実施されるものである。特
に、この例では、この嵌合を確実になすために、弁体操
作部4の先端41には括れ部分41aが設けられ、この
括れ部分に嵌合する突条33aが連結部32内に設けら
れている。
【0018】この弁体3は、排出部2の基部と別体に形
成してもよいが、この例では一体に形成されていると共
に、ガイド部5によって、案内されている。このガイド
部5は、基部21に設けられた支柱51,51と、この
支柱51から内側に向けて延ばされた腕部52,52と
を備える。この例では、支柱51と腕部52とは、左右
に一対設けられているが、1本でもよく、3本以上とし
てもよい。腕部52の基端側は支柱51に対して回動可
能であり、腕部52の先端側は弁体3に対して回動可能
である。そして、この例では、図2に示すように、弁体
3が排出口23に嵌合している時には、腕部52の先端
側が基端側より下方にあり、図3(C)に示すように、
弁体3と排出口23との嵌合が外れて排出口23が開い
た状態では、腕部52の先端側が基端側より上方にあ
る。
成してもよいが、この例では一体に形成されていると共
に、ガイド部5によって、案内されている。このガイド
部5は、基部21に設けられた支柱51,51と、この
支柱51から内側に向けて延ばされた腕部52,52と
を備える。この例では、支柱51と腕部52とは、左右
に一対設けられているが、1本でもよく、3本以上とし
てもよい。腕部52の基端側は支柱51に対して回動可
能であり、腕部52の先端側は弁体3に対して回動可能
である。そして、この例では、図2に示すように、弁体
3が排出口23に嵌合している時には、腕部52の先端
側が基端側より下方にあり、図3(C)に示すように、
弁体3と排出口23との嵌合が外れて排出口23が開い
た状態では、腕部52の先端側が基端側より上方にあ
る。
【0019】さらにこの例では、支柱51,51は、腕
部52よりさらに上方に伸ばされて、伸ばされた支柱5
1,5間に、ストッパ53が、腕部52の上方位置に渡
れている。このストッパ53は、弁体3が上昇位置に来
た時に当接して、それ以上の上昇しないようにするもの
であるが、上昇防止の手段を他に設けることも可能であ
り、このストッパ53は必ずしも必要ではない。
部52よりさらに上方に伸ばされて、伸ばされた支柱5
1,5間に、ストッパ53が、腕部52の上方位置に渡
れている。このストッパ53は、弁体3が上昇位置に来
た時に当接して、それ以上の上昇しないようにするもの
であるが、上昇防止の手段を他に設けることも可能であ
り、このストッパ53は必ずしも必要ではない。
【0020】次に、複写機等の装置における弁体操作部
4について説明する。この弁体操作部4は、複写機等の
装置の紙一枚毎の現像剤や、ポッパー等のトナーの貯溜
部内のインクの使用量をセンサでキャッチし、その都
度、作動することにより、カートリッジからのトナーの
排出を指示するものである。また、トナーの一定の使用
減量をセンサでキャッチし、作動することにより、カー
トリッジからのトナーの排出を指示して、ポッパー等の
トナーの貯溜部内の減量分に相当するトナーを補給させ
るものである。この例では、トナーの排出の必要な時
に、弁体3に対して接近して作動状態となり、トナーの
排出の不要な時に、弁体3から離反して非作動状態とな
る。
4について説明する。この弁体操作部4は、複写機等の
装置の紙一枚毎の現像剤や、ポッパー等のトナーの貯溜
部内のインクの使用量をセンサでキャッチし、その都
度、作動することにより、カートリッジからのトナーの
排出を指示するものである。また、トナーの一定の使用
減量をセンサでキャッチし、作動することにより、カー
トリッジからのトナーの排出を指示して、ポッパー等の
トナーの貯溜部内の減量分に相当するトナーを補給させ
るものである。この例では、トナーの排出の必要な時
に、弁体3に対して接近して作動状態となり、トナーの
排出の不要な時に、弁体3から離反して非作動状態とな
る。
【0021】この弁体操作部4は、トナーの排出経路と
は別体のものとして実施することもできるが、この例で
は、弁体操作部4がトナーの排出経路の機能をも兼ね備
えたものである。
は別体のものとして実施することもできるが、この例で
は、弁体操作部4がトナーの排出経路の機能をも兼ね備
えたものである。
【0022】より詳しくは、この弁体操作部4は、排出
部2の導通路22に挿入される軸状のもので、その内部
にはトナーの排出経路42が設けられ、このトナーの排
出経路42から外部に通じる開口部43が、弁体操作部
4の先端寄りに設けられている。この弁体操作部4の先
端41は、前述のように、連結部32に受容されるもの
で、連結部32の突条33aに嵌合する括れ部分41a
が設けられている。この括れ部分41aの基端側に開口
部43が形成されている。即ち、この開口部43は、弁
体3の主嵌合部31と、排出口23との嵌合が外れた状
態(開状態)で、トナー容器の内外を導通可能にする開
口であり、この例では、開状態で、排出口23の内側
(トナー容器の内部側)に位置している。
部2の導通路22に挿入される軸状のもので、その内部
にはトナーの排出経路42が設けられ、このトナーの排
出経路42から外部に通じる開口部43が、弁体操作部
4の先端寄りに設けられている。この弁体操作部4の先
端41は、前述のように、連結部32に受容されるもの
で、連結部32の突条33aに嵌合する括れ部分41a
が設けられている。この括れ部分41aの基端側に開口
部43が形成されている。即ち、この開口部43は、弁
体3の主嵌合部31と、排出口23との嵌合が外れた状
態(開状態)で、トナー容器の内外を導通可能にする開
口であり、この例では、開状態で、排出口23の内側
(トナー容器の内部側)に位置している。
【0023】排出口23の基端側の外周には、Oリング
44等のシール手段が設けられ、このシール手段によっ
て、排出部2の導通路22との間のシールがなされる。
このシール手段は、必ずしも必要ではないが、開口部4
3から排出経路42に至らなかったトナーの漏れを、こ
のシール手段で完全に排除することができる。
44等のシール手段が設けられ、このシール手段によっ
て、排出部2の導通路22との間のシールがなされる。
このシール手段は、必ずしも必要ではないが、開口部4
3から排出経路42に至らなかったトナーの漏れを、こ
のシール手段で完全に排除することができる。
【0024】次に、このトナーカートリッジによるトナ
ーの補給方法について説明する。まず、図1に示すカー
トリッジを、複写機等の装置の所定の位置にセットす
る。このセットしただけの段階では、図2に示すよう
に、弁体操作部4と排出部2とは分離状態であるか、或
いは、図3(A)や(B)に示すように、弁体操作部4
と排出部2とが結合されてはいるが、弁体3がトナーの
排出口23を閉じた状態となっている。言い換えると、
排出口23と主嵌合部31とが、嵌合状態にあるが、特
に望ましくは、排出口23の径を拡大するように、排出
口23を変形させた状態で、主嵌合部31が嵌入してい
る強制嵌合状態とする。尚、この強制嵌合は、排出口2
3の弾性変形によってなされ得るが、排出口23と主嵌
合部31との少なくも何れか一方が変形するものであれ
ば足りる。
ーの補給方法について説明する。まず、図1に示すカー
トリッジを、複写機等の装置の所定の位置にセットす
る。このセットしただけの段階では、図2に示すよう
に、弁体操作部4と排出部2とは分離状態であるか、或
いは、図3(A)や(B)に示すように、弁体操作部4
と排出部2とが結合されてはいるが、弁体3がトナーの
排出口23を閉じた状態となっている。言い換えると、
排出口23と主嵌合部31とが、嵌合状態にあるが、特
に望ましくは、排出口23の径を拡大するように、排出
口23を変形させた状態で、主嵌合部31が嵌入してい
る強制嵌合状態とする。尚、この強制嵌合は、排出口2
3の弾性変形によってなされ得るが、排出口23と主嵌
合部31との少なくも何れか一方が変形するものであれ
ば足りる。
【0025】そして、トナーを補給する際には、弁体操
作部4が弁体3に接近し、さらに上昇することによっ
て、排出口23と主嵌合部31との嵌合が外れる(図3
(B)から(C))。この例では、排出口23と主嵌合
部31との嵌合が外れると同時に、弁体3の連結部32
と弁体操作部4の先端41とが嵌合しているが、弁体3
の連結部32と弁体操作部4との嵌合は、弁体3の閉動
作において必要であり、開動作では嵌合している必要は
ない。
作部4が弁体3に接近し、さらに上昇することによっ
て、排出口23と主嵌合部31との嵌合が外れる(図3
(B)から(C))。この例では、排出口23と主嵌合
部31との嵌合が外れると同時に、弁体3の連結部32
と弁体操作部4の先端41とが嵌合しているが、弁体3
の連結部32と弁体操作部4との嵌合は、弁体3の閉動
作において必要であり、開動作では嵌合している必要は
ない。
【0026】次に、弁体操作部4が弁体3をさらに移動
させることによって、腕部52が上昇し、その状態を維
持し得るものとなる。この状態においては、弁体3がト
ナーの排出口23から離れて開状態となっており、さら
に、弁体操作部4の開口部43が、排出口23より内部
側に位置して、内部のトナーをトナーの排出経路42か
ら外部に排出できる状態となっている。
させることによって、腕部52が上昇し、その状態を維
持し得るものとなる。この状態においては、弁体3がト
ナーの排出口23から離れて開状態となっており、さら
に、弁体操作部4の開口部43が、排出口23より内部
側に位置して、内部のトナーをトナーの排出経路42か
ら外部に排出できる状態となっている。
【0027】この例では、排出部2が下端に位置するよ
うに、トナー容器1を複写機等の装置に装着するもので
あり、弁体操作部4を上昇させることにより、開状態と
なるようにしているため、トナーは、自然落下によっ
て、弁体操作部4の開口部43から排出経路42を通っ
て、ホッパー等のトナー貯溜部に排出される。但し、ト
ナー容器1に内部に圧力を加えてトナーを排出させるこ
とも可能であり、その場合には、排出部2をトナー容器
1の上部に設けておくことも可能であり、また、横方向
にすることもできる。これらの場合には、トナー容器1
内を高圧にするために、トナー容器1の適宜箇所に、空
気導入口(図示せず)等を設けて、内部の気圧を高めて
トナーの排出をなすようにすればよい。また、自然落下
の場合にも、内部の気圧を高める必要はないが、空気導
入口(図示せず)を設けて、内部の気圧が低下しないよ
うにしてもよい。さらに、トナー容器内に搬送スクリュ
ーやアジテータ等を設けて機械的な排出部2にトナーが
円滑に供給されるようにしてもよい。
うに、トナー容器1を複写機等の装置に装着するもので
あり、弁体操作部4を上昇させることにより、開状態と
なるようにしているため、トナーは、自然落下によっ
て、弁体操作部4の開口部43から排出経路42を通っ
て、ホッパー等のトナー貯溜部に排出される。但し、ト
ナー容器1に内部に圧力を加えてトナーを排出させるこ
とも可能であり、その場合には、排出部2をトナー容器
1の上部に設けておくことも可能であり、また、横方向
にすることもできる。これらの場合には、トナー容器1
内を高圧にするために、トナー容器1の適宜箇所に、空
気導入口(図示せず)等を設けて、内部の気圧を高めて
トナーの排出をなすようにすればよい。また、自然落下
の場合にも、内部の気圧を高める必要はないが、空気導
入口(図示せず)を設けて、内部の気圧が低下しないよ
うにしてもよい。さらに、トナー容器内に搬送スクリュ
ーやアジテータ等を設けて機械的な排出部2にトナーが
円滑に供給されるようにしてもよい。
【0028】必要量のトナーの補給が終了すると、弁体
操作部4が後退して、図2若しくは、図3(A)、又は
(B)の状態になる。即ち、弁体操作部4が後退する
際、弁体操作部4は弁体3の連結部32と嵌合してお
り、弁体3と共に後退する。そして、図3(B)の状
態、即ち、排出口23と主嵌合部31とが嵌合した状態
となり、トナーの排出が停止された閉状態となる。即
ち、弁体操作部4の先端41(副嵌合部41)が、連結
部32(副受容部32)と嵌合力は、主嵌合部31と排
出口23(主受容部23)とが嵌合する際に要する力よ
りも強く、弁体操作部4と弁体3の連結部32とが結合
した状態で、排出口23と主嵌合部31との強制嵌合が
実現する。さらに、弁体操作部4が後退すると、図3
(A)のように、弁体操作部4と弁体3の連結部32と
の嵌合が外れる状態となり、図2に示すように、両者
3,4が分離した状態となる。何れの状態としても、弁
体操作部4が、弁体3の連結部32と連結した状態で、
後退動作を行うことにより、弁体3の主嵌合部31と排
出口23との嵌合が実現するものである。このように、
主嵌合部31と排出口23との嵌合がなされているた
め、トナーの漏れは確実に防止され、しかも、排出部2
は合成樹脂で一体に成型できるため、その製造に関して
も低コストに抑えることができ、さらに、弁体操作部4
の前進後退動作という単純な動作のみによって、トナー
の排出と、漏れのない非排出とが実現するものである。
操作部4が後退して、図2若しくは、図3(A)、又は
(B)の状態になる。即ち、弁体操作部4が後退する
際、弁体操作部4は弁体3の連結部32と嵌合してお
り、弁体3と共に後退する。そして、図3(B)の状
態、即ち、排出口23と主嵌合部31とが嵌合した状態
となり、トナーの排出が停止された閉状態となる。即
ち、弁体操作部4の先端41(副嵌合部41)が、連結
部32(副受容部32)と嵌合力は、主嵌合部31と排
出口23(主受容部23)とが嵌合する際に要する力よ
りも強く、弁体操作部4と弁体3の連結部32とが結合
した状態で、排出口23と主嵌合部31との強制嵌合が
実現する。さらに、弁体操作部4が後退すると、図3
(A)のように、弁体操作部4と弁体3の連結部32と
の嵌合が外れる状態となり、図2に示すように、両者
3,4が分離した状態となる。何れの状態としても、弁
体操作部4が、弁体3の連結部32と連結した状態で、
後退動作を行うことにより、弁体3の主嵌合部31と排
出口23との嵌合が実現するものである。このように、
主嵌合部31と排出口23との嵌合がなされているた
め、トナーの漏れは確実に防止され、しかも、排出部2
は合成樹脂で一体に成型できるため、その製造に関して
も低コストに抑えることができ、さらに、弁体操作部4
の前進後退動作という単純な動作のみによって、トナー
の排出と、漏れのない非排出とが実現するものである。
【0029】尚、上記の例では、現像装置の弁体操作部
4が排出状態に相対的に移行する際、連結部32と弁体
操作部4との連結(嵌合)がなされた状態で、主嵌合部
31と排出口23との嵌合が解除されるが、この段階で
は、連結部32と弁体操作部4との連結(嵌合)は完全
になされる必要はなく、次の、現像装置の弁体操作部4
が非排出状態に相対的に移行する際に、連結(嵌合)が
なされるものであればよい。また、上記の例では、主嵌
合部31と排出口23との嵌合がなされた段階では、連
結部32と弁体操作部4との連結が解除されるようにし
ているが、両者の連結状態は維持したままとしてもよ
い。即ち、カートリッジが複写機等の装置にセットされ
る際に、一度、連結部32と弁体操作部4との連結がな
されれば、補充毎の作動においてはこの連結は維持され
たままとして弁体3の開閉を行い、カートリッジを複写
機等の装置から取り外す段階で、連結部32と弁体操作
部4との連結を解除するようにしてもよい。
4が排出状態に相対的に移行する際、連結部32と弁体
操作部4との連結(嵌合)がなされた状態で、主嵌合部
31と排出口23との嵌合が解除されるが、この段階で
は、連結部32と弁体操作部4との連結(嵌合)は完全
になされる必要はなく、次の、現像装置の弁体操作部4
が非排出状態に相対的に移行する際に、連結(嵌合)が
なされるものであればよい。また、上記の例では、主嵌
合部31と排出口23との嵌合がなされた段階では、連
結部32と弁体操作部4との連結が解除されるようにし
ているが、両者の連結状態は維持したままとしてもよ
い。即ち、カートリッジが複写機等の装置にセットされ
る際に、一度、連結部32と弁体操作部4との連結がな
されれば、補充毎の作動においてはこの連結は維持され
たままとして弁体3の開閉を行い、カートリッジを複写
機等の装置から取り外す段階で、連結部32と弁体操作
部4との連結を解除するようにしてもよい。
【0030】上記の例では、トナー容器を大気圧によっ
て変形しない剛体によって構成したが、トナー容器1全
体を大気圧によって変形するものとし、トナー容器内の
トナーの減量に応じて収縮する収縮部として実施するこ
ともできる。具体的には、パウチと呼ばれる柔軟な袋に
よって全体を構成することができる。袋の素材として
は、合成樹脂フィルムを用いた袋で、フィルムとしては
単体フィルムでもよく複数種類のフィルムを積層した複
合フィルムであってもよい。また、内面に樹脂フィルム
層を形成した紙袋若しくは布袋としてもよい。さらに、
これらの袋を、紙箱等のフィルムより剛性の高い容器内
に収納した所謂バッグインボックスであってもよい。そ
してこの柔軟な袋体の適宜箇所に、先の実施の形態と同
様の排出部2を設けて実施することができる。使用に際
しては、先の実施の形態と同じ使用方法を用いることが
できるが、収縮部を有する袋体内にトナーを封入するこ
とによって、トナー容器内部に空気が混入していない状
態を維持することができる。そして、トナーの排出に際
しては、このトナー容器は、内部のトナーの量に応じて
変形して、内部に空気が入らない状態を維持するもので
ある。特に、先の実施の形態と同様の構成を採用するこ
とによって、弁体操作部4がトナーの排出経路の機能を
も兼ねるため、トナーの排出時に外部の空気を巻き込む
ことなく、トナーの補給を行い得る。
て変形しない剛体によって構成したが、トナー容器1全
体を大気圧によって変形するものとし、トナー容器内の
トナーの減量に応じて収縮する収縮部として実施するこ
ともできる。具体的には、パウチと呼ばれる柔軟な袋に
よって全体を構成することができる。袋の素材として
は、合成樹脂フィルムを用いた袋で、フィルムとしては
単体フィルムでもよく複数種類のフィルムを積層した複
合フィルムであってもよい。また、内面に樹脂フィルム
層を形成した紙袋若しくは布袋としてもよい。さらに、
これらの袋を、紙箱等のフィルムより剛性の高い容器内
に収納した所謂バッグインボックスであってもよい。そ
してこの柔軟な袋体の適宜箇所に、先の実施の形態と同
様の排出部2を設けて実施することができる。使用に際
しては、先の実施の形態と同じ使用方法を用いることが
できるが、収縮部を有する袋体内にトナーを封入するこ
とによって、トナー容器内部に空気が混入していない状
態を維持することができる。そして、トナーの排出に際
しては、このトナー容器は、内部のトナーの量に応じて
変形して、内部に空気が入らない状態を維持するもので
ある。特に、先の実施の形態と同様の構成を採用するこ
とによって、弁体操作部4がトナーの排出経路の機能を
も兼ねるため、トナーの排出時に外部の空気を巻き込む
ことなく、トナーの補給を行い得る。
【0031】次に、図4はトナー容器の変更例を示すも
ので、上記の例では、全体がトナー容器内のトナーの減
量に応じて収縮する収縮部となっていたが、図4(A)
の例では、収縮部102が、容器の約半分以上に設けら
れているものである。より詳しくは、このトナー容器1
01にあっては、収縮部102と非収縮部103とから
構成され、非収縮部103に、排出部2が設けられてい
る。非収縮部103は硬質の合成樹脂等の大気圧によっ
ても潰れない剛性を有している。他方、収縮部は硬質の
合成樹脂等からなり、大気圧によって変形する柔軟性を
有している。即ち、収縮部102は、非収縮部103の
内側に張り付くことが可能な程度の柔軟性を有し、内部
のトナーの減量によって、内部に空気を入れることな
く、収縮して、最終的には、収縮部102が非収縮部1
03の内側に張り付いた状態(内部空間が無くなる状
態)となる。
ので、上記の例では、全体がトナー容器内のトナーの減
量に応じて収縮する収縮部となっていたが、図4(A)
の例では、収縮部102が、容器の約半分以上に設けら
れているものである。より詳しくは、このトナー容器1
01にあっては、収縮部102と非収縮部103とから
構成され、非収縮部103に、排出部2が設けられてい
る。非収縮部103は硬質の合成樹脂等の大気圧によっ
ても潰れない剛性を有している。他方、収縮部は硬質の
合成樹脂等からなり、大気圧によって変形する柔軟性を
有している。即ち、収縮部102は、非収縮部103の
内側に張り付くことが可能な程度の柔軟性を有し、内部
のトナーの減量によって、内部に空気を入れることな
く、収縮して、最終的には、収縮部102が非収縮部1
03の内側に張り付いた状態(内部空間が無くなる状
態)となる。
【0032】図4(B)のトナー容器111は、内部の
形状が一定な筒体によって非収縮部112が形成されて
いる。そして、この非収縮部112に対して摺動可能な
収縮部113が非収縮部内部に嵌入している。このトナ
ー容器111は、収縮部113が軸方向に摺動すること
によって、容器の内容量が収縮するものであり、排出部
2は、非収縮部112に設けられている。
形状が一定な筒体によって非収縮部112が形成されて
いる。そして、この非収縮部112に対して摺動可能な
収縮部113が非収縮部内部に嵌入している。このトナ
ー容器111は、収縮部113が軸方向に摺動すること
によって、容器の内容量が収縮するものであり、排出部
2は、非収縮部112に設けられている。
【0033】尚、図4(A)(B)の何れの例の場合に
も、非収縮性の部材104,114によって、トナー容
器の外郭を構成することができる。(A)の例では、非
収縮性の部材104を、収縮部102の外側に配位し
て、非収縮部103に接続若しくは一体化しておく。但
し、空気の導通路105を、非収縮性の部材104に設
けておく。
も、非収縮性の部材104,114によって、トナー容
器の外郭を構成することができる。(A)の例では、非
収縮性の部材104を、収縮部102の外側に配位し
て、非収縮部103に接続若しくは一体化しておく。但
し、空気の導通路105を、非収縮性の部材104に設
けておく。
【0034】図4(B)の例では、非収縮性の部材11
4を、収縮部113の外側に配位して、非収縮部112
に接続若しくは一体化しておく。但し、空気の導通路1
15を、非収縮性の部材114に設けておく。
4を、収縮部113の外側に配位して、非収縮部112
に接続若しくは一体化しておく。但し、空気の導通路1
15を、非収縮性の部材114に設けておく。
【0035】次に、排出部の他の実施の形態を示すが、
これらの排出部の形態は、上記の各トナー容器に適応し
得るものである。尚、以下の実施の形態では、先の実施
の形態と実質的に同一の部分については、同じ符号を付
してその説明を省略する。
これらの排出部の形態は、上記の各トナー容器に適応し
得るものである。尚、以下の実施の形態では、先の実施
の形態と実質的に同一の部分については、同じ符号を付
してその説明を省略する。
【0036】図5の例は、先の実施の形態における開口
部43の位置を変更した例である。先の例では、弁体3
がトナーの排出口23から離れて開状態となった際に、
弁体操作部4の開口部43が、排出口23より内部側に
位置して、内部のトナーをトナーの排出経路42から外
部に排出可能な状態となったものであったが、この例で
は、開状態となった際に、弁体操作部4の開口部43
が、排出口23より外部側に位置しているものである。
即ち、弁体3の連結部32に対して嵌合するトナー操作
部4の先端41と開口部43との間に、排出口23より
径の小さな連絡部131を設けたものである。この例で
は、弁体3がトナーの排出口23から離れて開状態とな
った際に、排出口23の位置に連絡部131が位置し
て、排出口23と連絡部131との間を通って、トナー
が流出する。そして流出したトナーは、開口部43から
トナーの排出経路42を経て、外部に流出するものであ
る。この例でも、主嵌合部と主受容部及び副嵌合部と副
受容部並びにこれらの強制嵌合の強さの関係について
は、先の実施の形態と実質的に同じである。
部43の位置を変更した例である。先の例では、弁体3
がトナーの排出口23から離れて開状態となった際に、
弁体操作部4の開口部43が、排出口23より内部側に
位置して、内部のトナーをトナーの排出経路42から外
部に排出可能な状態となったものであったが、この例で
は、開状態となった際に、弁体操作部4の開口部43
が、排出口23より外部側に位置しているものである。
即ち、弁体3の連結部32に対して嵌合するトナー操作
部4の先端41と開口部43との間に、排出口23より
径の小さな連絡部131を設けたものである。この例で
は、弁体3がトナーの排出口23から離れて開状態とな
った際に、排出口23の位置に連絡部131が位置し
て、排出口23と連絡部131との間を通って、トナー
が流出する。そして流出したトナーは、開口部43から
トナーの排出経路42を経て、外部に流出するものであ
る。この例でも、主嵌合部と主受容部及び副嵌合部と副
受容部並びにこれらの強制嵌合の強さの関係について
は、先の実施の形態と実質的に同じである。
【0037】図6の例は、先の第1の実施の形態におけ
る弁体3を、排出部2と別体に形成した例であるが、主
嵌合部と主受容部及び副嵌合部と副受容部並びにこれら
の強制嵌合の強さの関係については、先の実施の形態と
実質的に同じである。この例では弁体3の周囲に、弁体
3の摺動の案内をなすための部材を、基部21に設け
る。具体的には、複数本のガイド支柱121を基部21
から立設する。これによって、弁体3は、ガイド支柱1
21に案内されつつ、芯ずれすることなく、軸方向に移
動することができるものである。尚、ガイド支柱121
と弁体3とは接触状態となっているだけで足りるが、弁
体3にガイド支柱121を摺動可能に挿通する摺動孔を
設けて実施する等、案内のための具体的な構造は適宜変
更し得るものである。
る弁体3を、排出部2と別体に形成した例であるが、主
嵌合部と主受容部及び副嵌合部と副受容部並びにこれら
の強制嵌合の強さの関係については、先の実施の形態と
実質的に同じである。この例では弁体3の周囲に、弁体
3の摺動の案内をなすための部材を、基部21に設け
る。具体的には、複数本のガイド支柱121を基部21
から立設する。これによって、弁体3は、ガイド支柱1
21に案内されつつ、芯ずれすることなく、軸方向に移
動することができるものである。尚、ガイド支柱121
と弁体3とは接触状態となっているだけで足りるが、弁
体3にガイド支柱121を摺動可能に挿通する摺動孔を
設けて実施する等、案内のための具体的な構造は適宜変
更し得るものである。
【0038】図7は、本願発明のさらに他の実施の形態
に係る断面図であり、(A)は閉状態を示し、(B)は
開状態を示す。図1の例では、支柱51,51間にスト
ッパ53を設けたが、この例では、それを設けない点で
図1の例と相違する。即ち弁体3は、基部21と2本の
腕部141,141によって接続されている。この腕部
141,141は、(A)に示すように下方に向けて湾
曲した状態から、(B)に示すように上方に向けて伸ば
された状態に変形することができるものである。即ち、
このこの腕部141,141は、弁体3が上下に移動す
ることを許容し、且つ支持することができる程度の強度
と、可撓性を有するものである。この例でも、主嵌合部
と主受容部及び副嵌合部と副受容部並びにこれらの強制
嵌合の強さの関係については、先の実施の形態と実質的
に同じである。
に係る断面図であり、(A)は閉状態を示し、(B)は
開状態を示す。図1の例では、支柱51,51間にスト
ッパ53を設けたが、この例では、それを設けない点で
図1の例と相違する。即ち弁体3は、基部21と2本の
腕部141,141によって接続されている。この腕部
141,141は、(A)に示すように下方に向けて湾
曲した状態から、(B)に示すように上方に向けて伸ば
された状態に変形することができるものである。即ち、
このこの腕部141,141は、弁体3が上下に移動す
ることを許容し、且つ支持することができる程度の強度
と、可撓性を有するものである。この例でも、主嵌合部
と主受容部及び副嵌合部と副受容部並びにこれらの強制
嵌合の強さの関係については、先の実施の形態と実質的
に同じである。
【0039】図8は、本願発明のさらに他の実施の形態
に係るトナーカートリッジの要部斜視図である。この実
施の形態に係る排出部201は、合成樹脂製のもので、
略筒形状の基部202を有し、その下端部には、鍔部2
03が設けられている。この基部202がトナー容器2
04に熱溶着等によって固定される。図中、基部202
の上端部の両側から上方に延長し、且つその中心方向に
延長する腕部205、205が設けられ、これらの腕部
205,205の先端に弁体206が連続的に設けられ
ている。排出部201の基部202の中央部には、上下
に貫通する導通路207が設けられ、導通路207の上
端内周縁部には排出口208が設けられ、この排出口2
08の下端部には係合段部208aが設けられている。
に係るトナーカートリッジの要部斜視図である。この実
施の形態に係る排出部201は、合成樹脂製のもので、
略筒形状の基部202を有し、その下端部には、鍔部2
03が設けられている。この基部202がトナー容器2
04に熱溶着等によって固定される。図中、基部202
の上端部の両側から上方に延長し、且つその中心方向に
延長する腕部205、205が設けられ、これらの腕部
205,205の先端に弁体206が連続的に設けられ
ている。排出部201の基部202の中央部には、上下
に貫通する導通路207が設けられ、導通路207の上
端内周縁部には排出口208が設けられ、この排出口2
08の下端部には係合段部208aが設けられている。
【0040】この排出口208(即ち、副嵌合部)に弁
体206に設けられた主嵌合部209が係合する。即
ち、弁体206の下端部の外周部には、主嵌合部209
が形成されており、この主嵌合部209が排出口208
の係合段部208aに係合することによって弁体206
が排出口208を閉じる。この際、両腕部205,20
5は、弁体206が上下に動作するのに応じて柔軟に撓
み、且つ弁体206を支持するのに十分な強度を保持し
ている。弁体206の内側には、トナーの排出を指示す
る弁体操作部211の先端に連結される連結部213が
設けられ、この連結部213の内周面の下方部には、係
合段部214が周方向に形成されている。
体206に設けられた主嵌合部209が係合する。即
ち、弁体206の下端部の外周部には、主嵌合部209
が形成されており、この主嵌合部209が排出口208
の係合段部208aに係合することによって弁体206
が排出口208を閉じる。この際、両腕部205,20
5は、弁体206が上下に動作するのに応じて柔軟に撓
み、且つ弁体206を支持するのに十分な強度を保持し
ている。弁体206の内側には、トナーの排出を指示す
る弁体操作部211の先端に連結される連結部213が
設けられ、この連結部213の内周面の下方部には、係
合段部214が周方向に形成されている。
【0041】他方、トナーをトナー容器204内部に補
給するための弁体操作部211は、棒状体からなり、そ
の先端部には、先端連結部212(副嵌合部)が形成さ
れて、弁体206の連結部213(副受容部)に嵌合す
ることができ、この先端連結部212の下方部には、弁
体206の係合段部214と係合する係合溝部215が
その周方向に形成されている。この弁体操作部211
は、トナー排出手段を兼ねるもので、その中心部の長手
方向にトナー排出経路215が形成されており、先端連
結部212の少し下方には、開口部216が周方向に複
数形成されている。更にこれら開口部216の下方部
は、その外径がその上方部よりも少し大きく形成され、
段部217を介して、排出部201の導通路207の内
径とほぼ同一の外径に形成されている。この周方向の全
体に形成された段部217が排出口208の下端と当接
した状態にまで弁体操作部211が上昇する。そして、
これに伴い弁体206が押し上げられ、排出口208よ
りトナー容器の内部側に開口部216が入り込み、トナ
ーが排出可能な状態となる(図8の状態)。
給するための弁体操作部211は、棒状体からなり、そ
の先端部には、先端連結部212(副嵌合部)が形成さ
れて、弁体206の連結部213(副受容部)に嵌合す
ることができ、この先端連結部212の下方部には、弁
体206の係合段部214と係合する係合溝部215が
その周方向に形成されている。この弁体操作部211
は、トナー排出手段を兼ねるもので、その中心部の長手
方向にトナー排出経路215が形成されており、先端連
結部212の少し下方には、開口部216が周方向に複
数形成されている。更にこれら開口部216の下方部
は、その外径がその上方部よりも少し大きく形成され、
段部217を介して、排出部201の導通路207の内
径とほぼ同一の外径に形成されている。この周方向の全
体に形成された段部217が排出口208の下端と当接
した状態にまで弁体操作部211が上昇する。そして、
これに伴い弁体206が押し上げられ、排出口208よ
りトナー容器の内部側に開口部216が入り込み、トナ
ーが排出可能な状態となる(図8の状態)。
【0042】この実施形態の作動方法は、以下の通りで
ある。先ず最初に、トナーの排出前においては、弁体2
06は、排出口208に嵌合された状態で、弁体206
は閉鎖された状態である。この状態ではトナー容器20
4の内部はトナーによって満たされている。トナーの排
出に際しては、この排出部201の導通路207の内部
に、弁体操作部211が挿入され、弁体操作部211の
先端連結部212が弁体206の連結部213内に嵌合
する。更にそのまま弁体操作部211が押し込まれてい
くことによって、弁体206は、排出口208から分離
する。弁体206が排出口208から分離することによ
って、弁体操作部211の開口部216がトナー容器2
04の内部に顔を出す(図8の状態)。これによって弁
体操作部211とトナー容器内部とが連通され、トナー
が弁体操作部211の開口部216からトナー排出経路
215を経て排出されるものである。
ある。先ず最初に、トナーの排出前においては、弁体2
06は、排出口208に嵌合された状態で、弁体206
は閉鎖された状態である。この状態ではトナー容器20
4の内部はトナーによって満たされている。トナーの排
出に際しては、この排出部201の導通路207の内部
に、弁体操作部211が挿入され、弁体操作部211の
先端連結部212が弁体206の連結部213内に嵌合
する。更にそのまま弁体操作部211が押し込まれてい
くことによって、弁体206は、排出口208から分離
する。弁体206が排出口208から分離することによ
って、弁体操作部211の開口部216がトナー容器2
04の内部に顔を出す(図8の状態)。これによって弁
体操作部211とトナー容器内部とが連通され、トナー
が弁体操作部211の開口部216からトナー排出経路
215を経て排出されるものである。
【0043】排出完了後は、弁体操作部211が排出部
201の導通路207から後退して抜け出す。このと
き、弁体206は、連結部213によって弁体操作部2
11の先端連結部212と嵌合しているため、排出口2
08の方向(図中下方向)に引き寄せられ、弁体206
の主嵌合部209が排出口208に嵌合して、この排出
口208を閉じるものである。この例でも、主嵌合部と
主受容部及び副嵌合部と副受容部並びにこれらの強制嵌
合の強さの関係については、先の実施の形態と実質的に
同じである。
201の導通路207から後退して抜け出す。このと
き、弁体206は、連結部213によって弁体操作部2
11の先端連結部212と嵌合しているため、排出口2
08の方向(図中下方向)に引き寄せられ、弁体206
の主嵌合部209が排出口208に嵌合して、この排出
口208を閉じるものである。この例でも、主嵌合部と
主受容部及び副嵌合部と副受容部並びにこれらの強制嵌
合の強さの関係については、先の実施の形態と実質的に
同じである。
【0044】図9は、さらに他の実施の形態に係るトナ
ーカートリッジの要部の斜視説明図である。先の例で
は、弁作動体4がトナーの排出経路を備えたものであっ
たが、この例では、弁作動体がトナーの排出経路を備え
ないもの図示している。
ーカートリッジの要部の斜視説明図である。先の例で
は、弁作動体4がトナーの排出経路を備えたものであっ
たが、この例では、弁作動体がトナーの排出経路を備え
ないもの図示している。
【0045】まず、排出部301は、合成樹脂製であ
り、トナー容器302の周縁部に備え付けられ、略筒形
状の基部303を有し、その下端部には、鍔部304が
設けられている。この基部303がトナー容器302の
周縁部に熱溶着される。図中、基部303には、トナー
容器302の内外を連絡する導通路305が貫通して形
成されている。この導通路305を中心として相対向す
る位置に、腕部306,306が形成され、この腕部3
06は、基部303の上部からそれぞれ上方に延長し、
且つその中心方向に延長して、これらの腕部306,3
06の先端に弁体307が連続的に設けられている。弁
体307は略球形形状を有しており、この弁体307の
外周面が主嵌合部311となる。基部303の中心部に
は、上記した通り、導通路305が上下方向に設けられ
ているが、その導通路305の上端部は、弁体307の
主嵌合部311を気密に嵌合して受容することができる
ような排出口308が形成され、その排出口308は、
その内径が上方に向かって徐々に大きくなるように、内
周面が傾斜するように形成されている。
り、トナー容器302の周縁部に備え付けられ、略筒形
状の基部303を有し、その下端部には、鍔部304が
設けられている。この基部303がトナー容器302の
周縁部に熱溶着される。図中、基部303には、トナー
容器302の内外を連絡する導通路305が貫通して形
成されている。この導通路305を中心として相対向す
る位置に、腕部306,306が形成され、この腕部3
06は、基部303の上部からそれぞれ上方に延長し、
且つその中心方向に延長して、これらの腕部306,3
06の先端に弁体307が連続的に設けられている。弁
体307は略球形形状を有しており、この弁体307の
外周面が主嵌合部311となる。基部303の中心部に
は、上記した通り、導通路305が上下方向に設けられ
ているが、その導通路305の上端部は、弁体307の
主嵌合部311を気密に嵌合して受容することができる
ような排出口308が形成され、その排出口308は、
その内径が上方に向かって徐々に大きくなるように、内
周面が傾斜するように形成されている。
【0046】両腕部306、306は、弁体307が上
下に動作するのに応じて柔軟に撓み、且つ弁体307を
支持するのに十分な強度を保持している。この弁体30
7の下面から下方に向かって、導通路305を貫通する
ように、棒状の弁作動部309が設けられている。弁作
動部309の中間部には、ガイド板310が設けられ、
このガイド板310が弁作動部309のセンター出しの
効果を有し、弁作動部309が導通路305内を適切に
案内し、且つ、このガイド板310は、弁作動部309
が押し込まれる間、導通路305を封止する役目も担う
ことができる。より詳細には、ガイド板310の外径が
導通路305の内径と同一又は大きいときに、このガイ
ド板310の外周が導通路305と密接するため、弁作
動部309が上下に動作する場合に、センター出しの作
用を有して確実に弁作動部309を案内し、弁作動部3
09の上下動の最中に導通路305を封止して蓋の役目
も果たすのである。ここで、ガイド板310の外径が導
通路305の内径よりも大きい場合には、ガイド板31
0は柔軟な弾性を有する素材から形成する必要があり、
ガイド板310の外径が導通路305の内径と同一又は
小さい場合には、ガイド板310は、剛性のものでも、
弾性を有するものでもどちらでもよい。
下に動作するのに応じて柔軟に撓み、且つ弁体307を
支持するのに十分な強度を保持している。この弁体30
7の下面から下方に向かって、導通路305を貫通する
ように、棒状の弁作動部309が設けられている。弁作
動部309の中間部には、ガイド板310が設けられ、
このガイド板310が弁作動部309のセンター出しの
効果を有し、弁作動部309が導通路305内を適切に
案内し、且つ、このガイド板310は、弁作動部309
が押し込まれる間、導通路305を封止する役目も担う
ことができる。より詳細には、ガイド板310の外径が
導通路305の内径と同一又は大きいときに、このガイ
ド板310の外周が導通路305と密接するため、弁作
動部309が上下に動作する場合に、センター出しの作
用を有して確実に弁作動部309を案内し、弁作動部3
09の上下動の最中に導通路305を封止して蓋の役目
も果たすのである。ここで、ガイド板310の外径が導
通路305の内径よりも大きい場合には、ガイド板31
0は柔軟な弾性を有する素材から形成する必要があり、
ガイド板310の外径が導通路305の内径と同一又は
小さい場合には、ガイド板310は、剛性のものでも、
弾性を有するものでもどちらでもよい。
【0047】他方、複写機等の装置側の弁体操作部は、
この例では図示していないが、上記の弁作動部309を
上下に作動させるものであれば足りる。例えば、チャッ
クによって弁作動部309を掴み、チャックを上下させ
ることによって、弁作動部309を上下させるものを例
示し得る。また、弁作動部309の下端に対して嵌合可
能な部材を弁体操作部とし、嵌合状態の弁体操作部を上
下させることによって、上下動させるものであってもよ
い。
この例では図示していないが、上記の弁作動部309を
上下に作動させるものであれば足りる。例えば、チャッ
クによって弁作動部309を掴み、チャックを上下させ
ることによって、弁作動部309を上下させるものを例
示し得る。また、弁作動部309の下端に対して嵌合可
能な部材を弁体操作部とし、嵌合状態の弁体操作部を上
下させることによって、上下動させるものであってもよ
い。
【0048】また、複写機等の装置側のトナーの排出経
路は、導通路305から排出されるものを受容できるも
のであれば足りる。即ち、排出経路の口部は、図9には
図示していないが、内部にトナーを排出できる接続孔を
有する筒状体のものでよく、さらに、この筒状体は、排
出部301の導通路305の内部に嵌入するタイプのも
のでもよいし、或いは、排出部301の下端部の鍔部3
04の外周部の外側に覆い被さるように適合するような
タイプのものでもよい。導通路305の内部に嵌入する
タイプのものでは、弁作動部309の下端部を作動させ
る弁体操作部は、その筒状体の先端部に設けられている
ことが望ましく、且つ押圧体と筒状体との間にトナーが
通過し得る空間が設けられる必要がある。同様に、排出
部301の外周部に適合するタイプのものでは、弁作動
部309を作動させる弁体操作部は、筒状体の上端から
下方の接続孔の内部に形成される必要があり、且つ、そ
の押圧体と筒状体の内周面との間にトナーが通過し得る
空間が形成される必要がある。また、導通路305から
装置のトナー貯溜槽に、トナーを筒状体等の制限された
導通路を介さずに排出するようにしてもよい。
路は、導通路305から排出されるものを受容できるも
のであれば足りる。即ち、排出経路の口部は、図9には
図示していないが、内部にトナーを排出できる接続孔を
有する筒状体のものでよく、さらに、この筒状体は、排
出部301の導通路305の内部に嵌入するタイプのも
のでもよいし、或いは、排出部301の下端部の鍔部3
04の外周部の外側に覆い被さるように適合するような
タイプのものでもよい。導通路305の内部に嵌入する
タイプのものでは、弁作動部309の下端部を作動させ
る弁体操作部は、その筒状体の先端部に設けられている
ことが望ましく、且つ押圧体と筒状体との間にトナーが
通過し得る空間が設けられる必要がある。同様に、排出
部301の外周部に適合するタイプのものでは、弁作動
部309を作動させる弁体操作部は、筒状体の上端から
下方の接続孔の内部に形成される必要があり、且つ、そ
の押圧体と筒状体の内周面との間にトナーが通過し得る
空間が形成される必要がある。また、導通路305から
装置のトナー貯溜槽に、トナーを筒状体等の制限された
導通路を介さずに排出するようにしてもよい。
【0049】この実施形態のトナーの排出方法は、以下
の通りである。装置の弁体操作部に、弁作動部309を
係合させ、この状態で弁作動部309を上方に向かって
押し込んでゆく。これにより弁作動部309が上方に移
動して、排出口308と気密に嵌合していた弁体307
が、排出口308から分離して、内部のトナーが排出さ
れる。排出完了時には、逆の動きによって、弁体307
の主嵌合部311が排出口308と嵌合して、トナーの
排出が停止するものである。その際、排出動作の動きの
途中においても、ガイド板310によって、余剰のトナ
ーの排出が防止されるものである。
の通りである。装置の弁体操作部に、弁作動部309を
係合させ、この状態で弁作動部309を上方に向かって
押し込んでゆく。これにより弁作動部309が上方に移
動して、排出口308と気密に嵌合していた弁体307
が、排出口308から分離して、内部のトナーが排出さ
れる。排出完了時には、逆の動きによって、弁体307
の主嵌合部311が排出口308と嵌合して、トナーの
排出が停止するものである。その際、排出動作の動きの
途中においても、ガイド板310によって、余剰のトナ
ーの排出が防止されるものである。
【0050】この例では、弁作動部309を弁体307
と一体に形成したが、両者を分離可能に設けてもよい。
その場合には、弁作動部309と弁体307とを、嵌合
等によって連結されるものとして実施することも可能で
ある。この嵌合の構造としては、図2の実施の形態にお
ける連結部と弁体操作部との嵌合と同様の構造とするこ
とができるものである。この説明から理解されるよう
に、この実施の形態では、弁作動部309は弁体307
の一部を構成するものであり、装置の弁体操作部に対す
る連結部は、弁作動部の下端等の適宜箇所に設けられる
こととなる。尚、装置の弁体操作部の形態を弁作動部3
09の形態と同じものとし、弁作動部309と同様の形
態の弁体操作部と弁体307とを、図2の実施の形態に
おける連結部と弁体操作部との嵌合と同様の嵌合等によ
って、連結するようにしてもよい。
と一体に形成したが、両者を分離可能に設けてもよい。
その場合には、弁作動部309と弁体307とを、嵌合
等によって連結されるものとして実施することも可能で
ある。この嵌合の構造としては、図2の実施の形態にお
ける連結部と弁体操作部との嵌合と同様の構造とするこ
とができるものである。この説明から理解されるよう
に、この実施の形態では、弁作動部309は弁体307
の一部を構成するものであり、装置の弁体操作部に対す
る連結部は、弁作動部の下端等の適宜箇所に設けられる
こととなる。尚、装置の弁体操作部の形態を弁作動部3
09の形態と同じものとし、弁作動部309と同様の形
態の弁体操作部と弁体307とを、図2の実施の形態に
おける連結部と弁体操作部との嵌合と同様の嵌合等によ
って、連結するようにしてもよい。
【0051】以上、本願発明は上記の各実施の形態とし
て具現化され得るが、特に、下記の構成して実施するこ
とが有利である。即ち、現像装置用の粉粒体又は液体の
トナーを収納したトナー容器と、このトナー容器から現
像装置にトナーを補給するための排出部とを備えたトナ
ーカートリッジにおいて、トナー容器が、トナー容器内
のトナーの減量に応じて収縮する収縮部を備え、トナー
排出部が、トナーの排出口と、現像装置の弁体操作部の
作動状態においてこの排出口を開くと共に、現像装置の
弁体操作部の非作動状態においてこの排出口を閉じる弁
体とを備え、この弁体が排出口と嵌合することによって
排出口を閉じる主嵌合部を備えたする。これにより、ト
ナー容器からのトナーの排出完了時には、排出口が弁体
によって閉ざされるものであるため、トナーの漏れが生
じない。しかも、弁体と排出口とは嵌合状態(特に、望
ましくは強制嵌合)となっているため、振動等によって
も容易に嵌合が外れることがなく、確実な排出防止やト
ナーの漏れの防止を図るとこができる。さらに、しか
も、トナー容器が、トナー容器内のトナーの減量に応じ
て収縮する収縮部を備えているため、トナー容器内のト
ナーの排出に応じてトナー容器が収縮するため、容器内
に空気が入らない状態で、トナーを排出できる。その結
果、内部のトナーの品質が良好に保たれるものである。
さらに、弁体操作部にトナーの排出経路を設けた場合
や、或いは、導通路305に装置側の筒状体等の排出路
を直結させることによって、トナー容器内部とトナー貯
溜部とが密閉された経路によって直結する状態として実
施することにより、トナーの排出時に、外部からの空気
を巻き込むおそれを無くすことができる。これにより、
装置側にも、より安定した状態のトナーを補給すること
ができるものである。
て具現化され得るが、特に、下記の構成して実施するこ
とが有利である。即ち、現像装置用の粉粒体又は液体の
トナーを収納したトナー容器と、このトナー容器から現
像装置にトナーを補給するための排出部とを備えたトナ
ーカートリッジにおいて、トナー容器が、トナー容器内
のトナーの減量に応じて収縮する収縮部を備え、トナー
排出部が、トナーの排出口と、現像装置の弁体操作部の
作動状態においてこの排出口を開くと共に、現像装置の
弁体操作部の非作動状態においてこの排出口を閉じる弁
体とを備え、この弁体が排出口と嵌合することによって
排出口を閉じる主嵌合部を備えたする。これにより、ト
ナー容器からのトナーの排出完了時には、排出口が弁体
によって閉ざされるものであるため、トナーの漏れが生
じない。しかも、弁体と排出口とは嵌合状態(特に、望
ましくは強制嵌合)となっているため、振動等によって
も容易に嵌合が外れることがなく、確実な排出防止やト
ナーの漏れの防止を図るとこができる。さらに、しか
も、トナー容器が、トナー容器内のトナーの減量に応じ
て収縮する収縮部を備えているため、トナー容器内のト
ナーの排出に応じてトナー容器が収縮するため、容器内
に空気が入らない状態で、トナーを排出できる。その結
果、内部のトナーの品質が良好に保たれるものである。
さらに、弁体操作部にトナーの排出経路を設けた場合
や、或いは、導通路305に装置側の筒状体等の排出路
を直結させることによって、トナー容器内部とトナー貯
溜部とが密閉された経路によって直結する状態として実
施することにより、トナーの排出時に、外部からの空気
を巻き込むおそれを無くすことができる。これにより、
装置側にも、より安定した状態のトナーを補給すること
ができるものである。
【0052】上記の各実施の形態において、トナー容器
内へのトナーの充填は種々の方法を取ることができる
が、充填に際して、排出と逆の手順を採る事により、よ
り望ましい充填状態を容易に得ることができるものであ
る。即ち、弁体操作部にトナー排出経路を設けた場合に
は、このトナー排出経路をトナー充填装置の充填用の経
路として実施すればよい。言い換えれば、弁体操作部が
トナー充填装置の充填用のノズルとなるものである。ま
た、図9の例では、図示はしていないが、筒状体等のト
ナーの排出経路を、トナーの充填経路として充填すれば
よい。即ち、この充填経路としては、導通路305に充
填することができる筒状体等の形態を備えたものとすれ
ばよく、具体的には、充填経路の口部は、内部にトナー
を充填できる接続孔を有する筒状体のものでよく、さら
に、この筒状体は、排出部301の導通路305の内部
に嵌入するタイプのものでもよいし、或いは、排出部3
01の下端部の鍔部304の外周部の外側に覆い被さる
ように適合するようなタイプのものでもよい。特に、ト
ナー容器として収縮部を備えたものを採用した場合に
は、トナー容器の収縮部が収縮した状態から、トナーを
排出部から注入することにより、トナー容器内をトナー
によって満たすようにすればよい。このように、トナー
容器内に、空気が殆ど混入していない状態から、トナー
をトナー容器内に充填することができるため、容器内を
ほぼ完全にトナーで満たすことができ、長期保存しても
トナーの変質を防止し得る。しかも、トナー容器の収縮
部を完全に収縮させて容器内に実質的に空気が残ってい
ない状態から充填を行うため、充填時に容器内の空気を
逃がしたり吸引したりする必要がなく、充填速度の高速
化を図ることができるものである。尚、本願発明は、上
記の実施の形態の他、種々変更し得るものであり、例え
ば、各実施の形態の腕部は、常時、下方(弁体が排出口
を閉じる方向)に付勢されているものであってもよい。
また、ガイド板310を、他の実施の形態の弁体操作部
に設けて実施することもできる。また、トナーの排出に
際しては、自然落下によって排出することができるが、
トナー容器の収縮部に圧力を外から加えて、トナーの排
出を積極的に促すようにしてもよい。
内へのトナーの充填は種々の方法を取ることができる
が、充填に際して、排出と逆の手順を採る事により、よ
り望ましい充填状態を容易に得ることができるものであ
る。即ち、弁体操作部にトナー排出経路を設けた場合に
は、このトナー排出経路をトナー充填装置の充填用の経
路として実施すればよい。言い換えれば、弁体操作部が
トナー充填装置の充填用のノズルとなるものである。ま
た、図9の例では、図示はしていないが、筒状体等のト
ナーの排出経路を、トナーの充填経路として充填すれば
よい。即ち、この充填経路としては、導通路305に充
填することができる筒状体等の形態を備えたものとすれ
ばよく、具体的には、充填経路の口部は、内部にトナー
を充填できる接続孔を有する筒状体のものでよく、さら
に、この筒状体は、排出部301の導通路305の内部
に嵌入するタイプのものでもよいし、或いは、排出部3
01の下端部の鍔部304の外周部の外側に覆い被さる
ように適合するようなタイプのものでもよい。特に、ト
ナー容器として収縮部を備えたものを採用した場合に
は、トナー容器の収縮部が収縮した状態から、トナーを
排出部から注入することにより、トナー容器内をトナー
によって満たすようにすればよい。このように、トナー
容器内に、空気が殆ど混入していない状態から、トナー
をトナー容器内に充填することができるため、容器内を
ほぼ完全にトナーで満たすことができ、長期保存しても
トナーの変質を防止し得る。しかも、トナー容器の収縮
部を完全に収縮させて容器内に実質的に空気が残ってい
ない状態から充填を行うため、充填時に容器内の空気を
逃がしたり吸引したりする必要がなく、充填速度の高速
化を図ることができるものである。尚、本願発明は、上
記の実施の形態の他、種々変更し得るものであり、例え
ば、各実施の形態の腕部は、常時、下方(弁体が排出口
を閉じる方向)に付勢されているものであってもよい。
また、ガイド板310を、他の実施の形態の弁体操作部
に設けて実施することもできる。また、トナーの排出に
際しては、自然落下によって排出することができるが、
トナー容器の収縮部に圧力を外から加えて、トナーの排
出を積極的に促すようにしてもよい。
【0053】
【発明の効果】しかして、本願発明は、排出口の閉鎖を
比較的簡単な構造で、容易に行うことができ、しかも、
一旦排出口が閉鎖されたならば、確実のその閉鎖状態を
維持することがてきるトナーカートリッジの排出口の開
閉機構を提供することができたものである。特に、本願
の第2の発明にあっては、弁体の閉状態を維持するため
に、強制的な嵌合構造を用いることによって、排出口が
強固に封される。しかも、この嵌合をなすためには、バ
ネ等の付勢では困難であるところ、弁体の連結部と弁体
操作部との連結によって弁体を移動させ、この強制嵌合
を確実に実現させることができたものである。さらに、
本願の第3の発明にあっては、主嵌合部と主受容部との
嵌合、及び副嵌合部と副受容部との嵌合と言うように、
2つの強制嵌合を用いて、排出口の開閉を簡潔な構造
で、確実の閉状態を得ることができると共に、開閉操作
をより容易になすことができたものである。
比較的簡単な構造で、容易に行うことができ、しかも、
一旦排出口が閉鎖されたならば、確実のその閉鎖状態を
維持することがてきるトナーカートリッジの排出口の開
閉機構を提供することができたものである。特に、本願
の第2の発明にあっては、弁体の閉状態を維持するため
に、強制的な嵌合構造を用いることによって、排出口が
強固に封される。しかも、この嵌合をなすためには、バ
ネ等の付勢では困難であるところ、弁体の連結部と弁体
操作部との連結によって弁体を移動させ、この強制嵌合
を確実に実現させることができたものである。さらに、
本願の第3の発明にあっては、主嵌合部と主受容部との
嵌合、及び副嵌合部と副受容部との嵌合と言うように、
2つの強制嵌合を用いて、排出口の開閉を簡潔な構造
で、確実の閉状態を得ることができると共に、開閉操作
をより容易になすことができたものである。
【図1】本願発明の実施の形態に係る排出口の開閉機構
を備えたトナーカートリッジの斜視図である。
を備えたトナーカートリッジの斜視図である。
【図2】(A)は同カートリッジの排出口の縦断面図で
あり、(B)は排出口の平面図であり、(C)は複写機
等の装置の弁体操作部の断面図である。
あり、(B)は排出口の平面図であり、(C)は複写機
等の装置の弁体操作部の断面図である。
【図3】(A)(B)(C)は、夫々同カートリッジの
排出口の開閉機構の作動説明図である。
排出口の開閉機構の作動説明図である。
【図4】(A)(B)は、各々、他の実施の形態に係る
排出口の開閉機構の内部構造説明図である。
排出口の開閉機構の内部構造説明図である。
【図5】さらに他の実施の形態に係る排出口の開閉機構
の斜視図である。
の斜視図である。
【図6】さらに他の実施の形態に係る排出口の開閉機構
の断面図である。
の断面図である。
【図7】さらに他の実施の形態に係る排出口の開閉機構
の断面図であり、(A)は閉状態を示し、(B)は開状
態を示す。
の断面図であり、(A)は閉状態を示し、(B)は開状
態を示す。
【図8】さらに他の実施の形態に係る排出口の開閉機構
の半断面図である。
の半断面図である。
【図9】さらに他の実施の形態に係る排出口の開閉機構
の斜視図である。
の斜視図である。
1 トナー容器 2 排出部 3 弁体 4 弁体操作部 23 排出口(主受容部) 31 主嵌合部 32 連結部(副受容部) 41 弁体操作部の先端(副嵌合部)
Claims (3)
- 【請求項1】 トナーカートリッジから現像装置用の粉
体又は液体のトナーを、現像装置に供給するためのトナ
ーカートリッジの排出部において、トナー排出部が、ト
ナー排出口を備えた本体と、このトナー排出口に接近離
反してトナー排出口を開閉する弁体と、排出口を閉じた
状態で弁体を固定する固定手段と、弁体に接続されるこ
とにより弁体を開状態と閉状態との間で移動させる弁体
操作部とを備えたことを特徴とするトナーカートリッジ
のトナー排出口の開閉機構。 - 【請求項2】 固定手段が、弁体が開状態から閉状態へ
移動する際に、嵌まり合うことによって固定を行う少な
くとも一対の嵌合構造であり、 この嵌合構造の一方が本体側に設けられ他方が弁体側に
設けられ、弁体が開状態から閉状態へと移行する際し
て、嵌合構造の一方が他方を強制的に変形させて嵌合す
るものであり、 この強制的な嵌合に要する力よりも弁体と弁体操作部と
の接続の力が強いことを特徴とする請求項1記載のトナ
ーカートリッジのトナー排出口の開閉機構。 - 【請求項3】 トナーカートリッジから現像装置用の粉
体又は液体のトナーを、現像装置に供給するためのトナ
ーカートリッジのトナー排出口の開閉機構において、 トナー排出部が、トナー排出口を備えた本体と、このト
ナー排出口よりカートリッジ内部側に配位され、且つ、
トナー排出口に接近離反してトナー排出口を開閉する弁
体と、弁体に接続されることにより弁体を開状態と閉状
態との間で移動させる弁体操作部とを備え、 カートリッジ内部側から外部側に向けて排出口に嵌合す
ることによって排出口を閉じる主嵌合部が弁体に設けら
れ、この弁体の主嵌合部を受容して嵌合する主受容部が
トナー排出口に設けられ、この主嵌合部と主受容部との
嵌合が、嵌合に際して少なくとも何れか一方が変形する
ことにより嵌合する強制嵌合であり、 弁体に弁体操作部の先端を受容する副受容部が設けら
れ、カートリッジ外部側から内部側に向けてこの副受容
部に嵌合する副嵌合部が弁体操作部の先端に設けられ、
この副嵌合部と副受容部との嵌合が、嵌合に際して少な
くとも何れか一方が変形することにより嵌合する強制嵌
合であり、 主嵌合部と主受容部との強制嵌合がなされる際に要する
力が、副嵌合部と副受容部との強制嵌合が外れる際に要
する力よりも小さくことを特徴とするトナーカートリッ
ジのトナー排出口の開閉機構。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9327070A JPH11143204A (ja) | 1997-11-11 | 1997-11-11 | トナーカートリッジのトナー排出口の開閉機構 |
CA002300202A CA2300202A1 (en) | 1997-08-19 | 1998-08-19 | Toner cartridge and opening and closing mechanism for pass-through of same |
KR1020007001628A KR20010023020A (ko) | 1997-08-19 | 1998-08-19 | 토너카트리지 및 그것의 유통구의 개폐기구 |
EP98938900A EP1006415A1 (en) | 1997-08-19 | 1998-08-19 | Toner cartridge and mechanism for opening and closing communication port of the same |
PCT/JP1998/003678 WO1999009460A1 (en) | 1997-08-19 | 1998-08-19 | Toner cartridge and mechanism for opening and closing communication port of the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9327070A JPH11143204A (ja) | 1997-11-11 | 1997-11-11 | トナーカートリッジのトナー排出口の開閉機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11143204A true JPH11143204A (ja) | 1999-05-28 |
Family
ID=18194961
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9327070A Pending JPH11143204A (ja) | 1997-08-19 | 1997-11-11 | トナーカートリッジのトナー排出口の開閉機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11143204A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001211929A (ja) * | 2000-02-04 | 2001-08-07 | Takara Belmont Co Ltd | パーマ第1剤用容器、パーマ第1剤用ディスペンサー及びパーマ第1剤の小分け方法 |
JP2002080065A (ja) * | 2000-06-22 | 2002-03-19 | Ricoh Co Ltd | 粉体収納容器および画像形成装置 |
JP2005066184A (ja) * | 2003-08-27 | 2005-03-17 | Showa Marutsutsu Co Ltd | 連結システム及び閉栓部材 |
CN110431087A (zh) * | 2017-03-21 | 2019-11-08 | 藤森工业株式会社 | 容器的倒出用袋嘴 |
JP2022094483A (ja) * | 2020-12-15 | 2022-06-27 | 花王株式会社 | スパウトおよびスパウト付き袋容器 |
EP3875390A4 (en) * | 2018-10-30 | 2022-08-10 | Fujimori Kogyo Co., Ltd. | SPOUT |
-
1997
- 1997-11-11 JP JP9327070A patent/JPH11143204A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001211929A (ja) * | 2000-02-04 | 2001-08-07 | Takara Belmont Co Ltd | パーマ第1剤用容器、パーマ第1剤用ディスペンサー及びパーマ第1剤の小分け方法 |
JP2002080065A (ja) * | 2000-06-22 | 2002-03-19 | Ricoh Co Ltd | 粉体収納容器および画像形成装置 |
JP2005066184A (ja) * | 2003-08-27 | 2005-03-17 | Showa Marutsutsu Co Ltd | 連結システム及び閉栓部材 |
JP4590591B2 (ja) * | 2003-08-27 | 2010-12-01 | 株式会社パックプラス | 連結システム及び閉栓部材 |
CN110431087A (zh) * | 2017-03-21 | 2019-11-08 | 藤森工业株式会社 | 容器的倒出用袋嘴 |
CN110431087B (zh) * | 2017-03-21 | 2021-10-22 | 藤森工业株式会社 | 容器的倒出用袋嘴 |
EP3875390A4 (en) * | 2018-10-30 | 2022-08-10 | Fujimori Kogyo Co., Ltd. | SPOUT |
US11845591B2 (en) | 2018-10-30 | 2023-12-19 | Fujimori Kogyo Co., Ltd. | Pouring spout |
JP2022094483A (ja) * | 2020-12-15 | 2022-06-27 | 花王株式会社 | スパウトおよびスパウト付き袋容器 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0722837B1 (en) | Ink container valving | |
TWI458646B (zh) | 壓力袋體 | |
US6450631B1 (en) | Storing method of ink tank and ink jet head cartridge, and ink tank and storing container used in the same method | |
EP1126328B1 (en) | Powder container, method of assembling the same and image forming apparatus | |
US6519436B2 (en) | Toner powder container for storing toner applicable to an electrographic image forming apparatus, a method at assembling the same, and a method of reducing the volume of the same | |
KR100697127B1 (ko) | 현상제 공급 용기 | |
US7133629B2 (en) | Image forming method and apparatus including as easy-to-handle large capacity toner container | |
US6276788B1 (en) | Ink cartridge for an ink jet printer having quick disconnect valve 09 | |
CA1323066C (en) | Vessel for developer | |
EP3210785B1 (en) | Ink cartridge, ink filling method | |
CA2178883C (en) | Ink container, manufacturing method therefor, ink jet cartridge and ink jet apparatus | |
US11148427B2 (en) | Coupling structure and image forming apparatus | |
JPH11143204A (ja) | トナーカートリッジのトナー排出口の開閉機構 | |
US6648460B2 (en) | High volumetric efficiency ink container vessel | |
JP3373143B2 (ja) | トナーカートリッジ | |
WO1999009460A1 (en) | Toner cartridge and mechanism for opening and closing communication port of the same | |
JP3205547B2 (ja) | 粉体又は液体の収納容器及び画像形成装置 | |
JP2002031943A (ja) | 画像形成装置およびトナー収納容器 | |
JP2002347258A (ja) | インクジェットプリンタ | |
JP2000043289A (ja) | 液体収容小出し器具の漏れ防止方法 | |
JP6068718B1 (ja) | インク充填装置、インク充填方法、インクカートリッジの製造方法及びインクカートリッジ | |
US7434924B2 (en) | Ink cartridge and wet-type electrophotographic image forming apparatus having the same | |
JPH0434475A (ja) | 現像装置 | |
JP2000168098A (ja) | インクタンクおよびその作製方法 | |
JP2004318183A (ja) | 画像形成装置およびトナー収納容器 |