JP2002251058A - 現像剤補給容器 - Google Patents

現像剤補給容器

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JP2002251058A
JP2002251058A JP2001046955A JP2001046955A JP2002251058A JP 2002251058 A JP2002251058 A JP 2002251058A JP 2001046955 A JP2001046955 A JP 2001046955A JP 2001046955 A JP2001046955 A JP 2001046955A JP 2002251058 A JP2002251058 A JP 2002251058A
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supply container
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JP2001046955A
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English (en)
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Yasushi Sakida
裕史 崎田
Shoichi Fujita
庄一 藤田
Eiji Nishimitsu
英二 西光
Masahito Asanuma
雅人 浅沼
Koichi Takenouchi
幸一 竹ノ内
Masaaki Otsuki
正明 大槻
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】容易に現像剤補給容器の体積を変えることによ
り、容器内部の圧力と外側の気圧との差が減少するよう
に調整することができ、かつ、容器内部が密閉されてい
ることにより良好な現像剤の保存状態を維持できるよう
にする。 【解決手段】トナー補給容器1の上部筒状体2と下部筒
状体3との嵌合量7を凹部5及び凸部6の嵌合位置の組
み合わせにより変化させ、トナー補給容器1の内容積を
密閉状態を保ったまま調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複写機、プリン
タ、又はファクシミリ等の画像形成装置に使用する現像
剤補給容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機、プリンタ、ファクシミリ
等の画像形成装置において、現像剤を収容し補給のため
に用いられる現像剤の補給容器は、一般的にポリプロピ
レン等の合成樹脂、アルミニウム等の金属、紙等の各種
素材の単体或いはこれらの複合体材料からなる素材のも
のが多く知られている。
【0003】このような素材を用いた現像剤補給容器の
補給口を覆う蓋体の周辺には、通常、粒子の細かい現像
剤の漏出を防止するためにシール部材等のパッキングを
介在させて、厳密に封止されている。
【0004】ところが、このような現像剤補給容器内の
圧力は、現像剤補給容器内に現像剤を充填して密閉する
際における周囲の環境によって決定されるため、この密
閉時の環境と、現像剤を補給するために開封する使用時
の環境とが異なっていると使用時に問題を生じることが
ある。
【0005】つまり、現像剤補給時、特に標高の高い場
所では、現像剤補給容器の外側の気圧が補給容器内部の
圧力と比較して低くなり、逆にいうと、補給容器の内部
の圧力が外側の気圧に比較して高いことから、補給用開
口部のシール部材を開封すると同時に内部の圧力が外部
へと放出され、これに伴って現像剤が爆発的に噴出して
しまうことがある これにより、例えば、気圧が低くなる飛行機の機内であ
るとか、標高の高い場所において現像剤の補給作業を行
なう際には、噴出した現像剤が作業者の身体や衣服を汚
したり、作業場所を汚したりすることがあった。
【0006】実際上、現像剤は現像剤補給容器に収容さ
れ、生産者から需要者に届けられるが、需要者の一部に
は標高1800m以上の高地でこの現像剤補給容器を使
用する者もあり、いわゆる生産者により現像剤が充填さ
れた場所との標高差により生じる気圧の差から、上述の
問題を生じていた。
【0007】そこで、このような問題の解決を図るもの
として、例えば実用新案登録第2582138号公報に
記載のような、空路輸送を考慮して、容器の一部に通気
性のある多孔質層を備えたシール部材を設け、現像剤の
漏出を防止しつつ、この多孔質層の孔を介して空気の流
通が確保されることによって、容器の内外における圧力
差が生じるのを防止して、この容器に塑性変形等が発生
しないようにしたものがあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実用新
案登録第2582138号公報に記載の現像剤容器で
は、通気性シールは、湿気が通気孔を通して容器内部に
侵入するため、現像剤の物性が変化してしまい、良好な
保存状態が維持できないといった問題が生じる。
【0009】この発明の目的は、容易に現像剤補給容器
の体積を変えることにより、容器内部の圧力と外側の気
圧との差が減少するように調整することができ、かつ、
容器内部が密閉されていることにより良好な現像剤の保
存状態を維持できる現像剤補給容器を提供するものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は以下の構成を
備えている。
【0011】(1)現像装置に供給すべき現像剤を収容
する現像剤補給容器において、該現像剤補給容器を使用
する環境の気圧に応じて、該容器の内容積を調整する内
容積可変機構を備えたことを特徴とする。
【0012】この構成においては、この現像剤補給容器
を使用する環境の気圧に応じて、例えば標高が高く、こ
の現像剤補給容器に現像剤を充填した場所と比較して低
い気圧等に応じて、この容器の内部の圧力と該気圧との
圧力差が減少するように該容器の内容積を調整する内容
積可変機構を備えたことから、現像剤を現像装置に補給
する際に、容器内外の圧力差によって現像剤補給口から
現像剤の噴出が生じることを防止する。
【0013】(2)前記内容積可変機構は、開放された
一端側で互いに嵌合するとともに、一方に前記現像装置
と連通する現像剤補給口を形成した一対の筒状体から構
成され、これらの嵌合量を調整することにより該容器の
内容積を調整することを特徴とする。
【0014】この構成においては、内容積可変機構は、
一方が開放された筒状体と、同じく一方が開放され、か
つ、前記現像装置と連通する現像剤補給口を有する筒状
体との嵌合量を調整することにより内容積の調整を行な
っており、例えばこの嵌合量が大きくなれば容器全体の
内容積は小さくなり、嵌合量が小さくなれば容器全体の
内容積は大きくなることから、容易にこの嵌合量に基づ
いた容器全体の内容積の調整が行なわれる。
【0015】(3)前記内容積可変機構は、前記一対の
筒状体の一方の内周面又は外周面に形成された凹部及び
他方の外周面又は内周面に形成された前記凹部に嵌合す
る凸部を含み、前記凹部又は凸部の少なくとも一方は、
筒状体の軸方向に複数連続して形成されており、該凹部
と該凸部との嵌合状態を調整することを特徴とする。
【0016】この構成においては、前記内容積可変機構
は、前記一対の筒状体の一方の内周面に凹部を設け他方
の外周面に該凹部に嵌合する凸部を設け、又は一方の外
周面に凹部を設け、他方の内周面に凹部に嵌合する凸部
を設けるとともに、これらの凹部又は凸部の少なくとも
一方は、筒状体の軸方向に複数連続して形成されてお
り、前記一対の筒状体の軸方向に引張又は圧縮の荷重を
作用させて嵌合する凹部と凸部との組み合わせを変化さ
せて容器の内容積を調整することから、簡易な構成で容
易に容器の内容積の調整が行なわれる。
【0017】(4)前記一対の筒状体のうち、少なくと
も断面積が大きい方の筒状体の外側には、他方の筒状体
との軸方向に連続する凹凸部が設けられていることを特
徴とする。
【0018】この構成においては、少なくとも断面積が
大きい方の筒状体、すなわち嵌合の際に外側に位置する
筒状体の外周面には、他方の筒状体との軸方向に、いい
かえると嵌合方向に連続する凹凸部が設けられているこ
とから、容器の内容積を調整するために容器の軸方向に
力をかける際や、容器内部の現像剤の攪拌を行なう際に
おける、該外周面上での滑り防止がなされる。
【0019】(5)前記一対の筒状体は、前記嵌合量を
表示する嵌合量表示手段を備えたことを特徴とする。
【0020】この構成においては、前記筒状体には容器
の内圧を、気圧と同じにするための目安となる嵌合量
を、例えば気圧や標高等の数値を用いて表示する嵌合量
表示手段が設けられていることから、この現像剤補給容
器を用いて現像剤を補給する環境に適した容器内部の圧
力を調整が容易に行なわれる。
【0021】(6)前記一対の筒状体は、現像剤補給口
を除く容器内部を密閉するシール部材を備えたことを特
徴とする。
【0022】この構成においては、この筒状体が容器内
部を密閉するシール部材を備えていることから、容器の
内容積を調整する際においても、このシール部材が容器
を密閉して気体の流通を防ぎ容器外部からの湿気等の侵
入を防止するため、収容されている現像剤の保存状態が
良好に維持される。
【0023】(7)前記シール部材は、一対の筒状体の
嵌合部に介在したことを特徴とする。
【0024】この構成においては、容器内部を密閉する
シール部材は、容器外部からの湿気等の侵入しやすい嵌
合部に介在していることにより、容器の内容積を調整す
る際においても、嵌合部における外気等の遮断能力が向
上し収容されている現像剤の保存状態が良好に維持され
る。
【0025】(8)前記シール部材は、弾性体であるこ
とを特徴とする。
【0026】この構成においては、前記シール部材は弾
性体であるため、前記筒状体の移動に伴ってシール部材
も変形することから、シール部材による容器内部の密閉
状態の維持を図りながら容器の内容積の調整を行なうこ
とになり、簡易の構成によって、容器内部の圧力を調整
しつつ、収容されている現像剤の保存状態が良好に維持
される。
【0027】(9)前記筒状体は、それぞれが分離する
こと防止する分離防止部を備えたことを特徴とする。
【0028】この構成においては、前記筒状体は、それ
ぞれが分離すること防止する分離防止部を備えているこ
とから、容器の内容積を調整中にそれぞれの筒状体が分
離することが防止される。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図を用いて発明の実施形態
について説明する。
【0030】図1は、現像剤補給容器としての、トナー
補給容器20の通常の使用状態を示した図である。トナ
ー補給容器20は、通常、同図(b)に示すように略円
筒形をしており、内部は現像剤を収容するために中空形
状となっている。
【0031】トナー補給容器20内部に収容されるトナ
ーは、現像剤補給口としてのトナー補給口20aから充
填され、充填後にはトナー補給口20aは密封される。
【0032】そして、現像装置21にトナーを補給する
必要が生じたときには、トナー補給容器20をよく振っ
て内部のトナーを十分に攪拌し、現像装置21への装着
を行ない、トナー補給容器20の図示しない開封シート
をはがしてトナーの補給を行なうことになる。
【0033】本発明は、前記開封シートをはがす前に、
トナー補給容器20の体積を変化させて、トナー容器内
の気圧と気圧との差が減少するように調整した後、トナ
ーの補給を行なうものであるが、以下に、トナー補給容
器20に備えられた内容積可変機構についての説明を行
なう。
【0034】図2は、本発明のトナー補給容器の構成を
示す断面図である。
【0035】同図に示すように、本発明のトナー補給容
器1は、図1で示したトナー補給容器20と異なり、上
部筒状体2と下部筒状体3とが嵌合することにより構成
されたものあるが、上部筒状体2及び下部筒状体3とも
に、軸方向における嵌合部側が開放されている。なお、
この嵌合部の構成については、同図中の拡大図F1に示
している。
【0036】また、上部筒状体2には、トナーの出入口
となる現像剤補給口としてのトナー補給口4が設けられ
ており、ここからトナーの充填を行ない、また、このト
ナー補給口4によって、トナー補給容器内部と現像装置
21とが連通される。
【0037】上部筒状体2と下部筒状体3との嵌合部に
おいて、外側に位置する上部筒状体2の内周面に複数の
凹部5が設けられており、内側に位置する下部筒状体3
の外周面に複数の凸部6が前記凹部5に対応する位置に
設けられており、各凹部と凸部とが嵌合することで容器
内部の密閉度を保っている。
【0038】同図に示す実施形態において、内容積可変
機構は凹部5a〜5cと凸部6a〜6cとの対応関係の
組み合わせを変えることにより、嵌合量7を調整してト
ナー補給容器1全体の内容積の調整をするものである。
例えば、トナー補給容器1に軸方向の引張の力を作用さ
せて、凸部6aと凹部5b、及び凸部6bと凹部5cが
それぞれ嵌合するようにすると、嵌合量7は小さくな
り、この結果トナー補給容器1の内容積は大きくなる。
【0039】このようにトナー補給容器1の内容積を大
きくすることにより、トナー補給容器1内部の圧力を低
くすることができ、またその逆に、トナー補給容器1の
内容積を小さくすることにより、トナー補給容器1内部
の圧力を高くすることができ、このトナー補給容器1の
使用される環境に応じて、容器の内外における圧力差が
減少し、理想的にはこの圧力差がなくなるように、容器
内部の圧力を調整することができる。
【0040】ここで、図3はトナー補給容器1の嵌合部
の構造を詳細に示した図である。
【0041】図3(a)に示すトナー補給容器1は、ト
ナー補給容器1の嵌合部において、軸方向に沿って上部
筒状体2の内周面に容器周方向に沿う凸部6を設け、下
部筒状体3の外周面に外壁に周方向に沿う凹部5a〜5
cを設けている。
【0042】また、図3(b)に示すトナー補給容器1
は、トナー補給容器1の嵌合部において軸方向に沿っ
て、上部筒状体2の内周面に容器周方向に沿う凹部5を
設け、内筒容器の外壁に容器周方向に沿う凸部6を設け
ている。
【0043】これにより、上述のようにトナー補給容器
1の軸方向に引張力又は圧縮力を作用させることで、ト
ナー補給容器1の内容積を大きく又は小さくなるように
調整することができ、容器1内の圧力を低く又は高くな
るように調整することができる。
【0044】なお、これらの構成は図1で示したトナー
補給容器1と比較すると、凸部6を1つにしたことによ
り、トナー補給容器1の内容積の調整がより小さい力で
行なうことができる。また、図3(b)に示すように凹
部5を設ける間隔を狭くすることにより、より自由度の
高い内容積の調整が可能となり、容器1内外における圧
力差の減少を行ない易くなる。
【0045】このとき、図3(b)に示されるように、
トナー補給容器1の外側に位置する上部筒状体2の外壁
に軸方向の凹凸を設け、握り部8とすることにより、ト
ナー補給容器1を引張等することが容易になり、容易に
内容積を変えることができるようになる。
【0046】また、容器1内部のトナーの攪拌の際に
も、振りやすく容易にこの攪拌作業を行なうことが可能
となる。なお、同図においては上部筒状体2にのみ握り
部8が設けられているが、同様の握り部を下部筒状体3
にも設けてもよい。
【0047】上述のように、上部筒状体2及び下部筒状
体3のそれぞれに設けられた凹部と凸部との嵌合状態を
調整することにより、容器1の内容積の調整を行なうの
であるが、通常、容器内部の圧力が外部の気圧よりも高
いときに問題が生じるため、いわゆる初期状態において
は、内容積の拡大が行ない易くなるように凹部5と凸部
6とが配置されている。つまり、図3では凸部6が最上
位に位置する凹部5aと嵌合する状態で配置されてい
る。しかしながら、本発明はこのような凹部と凸部の配
置に限定されるものではなく、容器1の内容積の拡大及
び縮小の両方が行ない易いように、初期状態において凸
部6と凹部5cとが嵌合するような配置にしてもよい。
【0048】なお、内容積可変機構として上述の凹部及
び凸部が螺旋状に連続して設けられる構成、すなわち上
部筒状体2に設けられた凹部と下部筒状体3に設けられ
た凸部と又は上部筒状体2に設けられた凸部と下部筒状
体3に設けられた凹部とが螺合する構成にしても良い。
【0049】このような構成にすることで、一対の筒状
体を他方に対して回転させて、例えば上部筒状体2を下
部筒状体3に対して回転させて、この回転量を調節し嵌
合量の調整を行なうことができる。
【0050】これにより、木目細かい容器1の内容積の
調整が可能となり、また、この調整作業が円滑に行なう
ことができる。
【0051】ここで、図4は、嵌合量7を表示する目盛
りを表示する、第1の嵌合量表示手段を備えたトナー補
給容器1の構成を示している。
【0052】同図に示すトナー補給容器1は、下部筒状
体3に目盛り9が設けられており、上部筒状体2の下端
の位置における目盛り9の値を読み取り、容器1内外の
圧力の差をなくすのに最適な嵌合量7にすることを可能
とするものである。
【0053】例えば、図4(a)では、目盛りの単位が
気圧になっているため、トナー補給容器1を使用する環
境の気圧を示す目盛り上に上部筒状体2下端が配置され
るようにして、その環境における最適な内圧になるよう
に、容器1の内部の圧力を調整することができる。
【0054】また、図4(b)では、目盛りの単位が標
高になっているため、トナー補給容器1を使用する環境
の標高を示す目盛り上に上部筒状体2下端が配置される
ようにして、その環境における最適な内圧になるよう
に、容器1の内部の圧力を調整することができる。な
お、これらの場合、トナー補給容器1にトナーを充填し
た環境の気圧、標高によって下部筒状体3に付す目盛り
9の位置等を厳密に決定することにより、より正確に容
器1の内圧の調整を行なうことができる。
【0055】図5は、第2の嵌合量表示手段を備えたト
ナー補給容器1の構成を示している。
【0056】同図に示すトナー補給容器1は、下部筒状
体3に設け垂れた凸部6の1つに着色を施し、一方、上
部筒状体2は、少なくとも前記着色を施した凸部6が外
部から見えるように透明又は半透明等の素材によって構
成されている。
【0057】そして、上部筒状体2の内周面に沿って、
凸部6に嵌合する凹部が設けられており、さらに上部筒
状体2の周面に沿って、上述と同様の標高等に基づいた
目盛り8が設けられてることから、このトナー補給容器
1を使用する環境の標高等に適合した圧力に容器1内部
の圧力を調整することができる。
【0058】図6はシール部材を備えたトナー補給容器
1の構成を示す図である。図6(a)及び(b)に示す
トナー補給容器1は、上部筒状体2と下部筒状体3との
嵌合部にシール部材10を介在させており、これによ
り、上部筒状体2と下部筒状体3との間に空間が生じる
のを防止しており、外部からの湿気等が侵入しない密閉
状態を保つことで、トナーの保存状態を良好に維持でき
る。
【0059】また、図6(c)に示しトナー補給容器1
は、上部筒状体の下端部における内周面にシール部材1
0を設けており、また、図6(d)に示すトナー補給容
器は、下部筒状体3の上端部における外周面にシール部
材10を設けたおり、これらはいずれも使用するシール
部材10の量も少量で済み、簡易な構成で容器1内部の
密閉状態を維持できる。
【0060】このとき、トナー補給容器1のシール部材
10を弾性部材で形成することで、より簡単な構造で、
密閉状態を保持したまま、トナー補給容器1の体積を容
易に変えることができ、湿気が容器内部に侵入すること
を防止し、トナーの保存状態を良好に維持できる。
【0061】ここで、図7は、分離防止部11を備えた
トナー補給容器1の構成を示す図である。
【0062】同図に示すトナー補給容器1は、トナー補
給容器1の嵌合部において、上部筒状体2の下端部の内
周面と、下部筒状体3の上端部の外周面と、に分離防止
部11を設けている。
【0063】これにより、上述の嵌合量を調整する際
に、誤って上部筒状体2と下部筒状体3とが分離するの
を防止でき、これらが分離することにより、収容されて
いるトナーが容器1の外部に飛散することが防止でき
る。
【0064】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、 (1)前記現像剤補給容器を使用する環境の気圧に応じ
て、例えば標高が高く、この現像剤補給容器に現像剤を
充填した場所と比較して低い気圧等に応じて、この容器
の内部の圧力と該気圧との圧力差が減少するように該容
器の内容積を調整する内容積可変機構を備えたことか
ら、現像剤を現像装置に補給する際に、容器内外の圧力
差によって現像剤補給口から現像剤の噴出が生じること
を防止することができる。
【0065】(2)前記内容積可変機構は、一方が開放
された筒状体と、同じく一方が開放され、かつ、前記現
像装置と連通する現像剤補給口を有する筒状体との嵌合
量を調整することにより内容積の調整を行なっており、
例えばこの嵌合量が大きくなれば容器全体の内容積は小
さくなり、嵌合量が小さくなれば容器全体の内容積は大
きくなることから、容易にこの嵌合量に基づいた容器全
体の内容積の調整を行なうことができる。
【0066】(3)前記内容積可変機構は、前記一対の
筒状体の一方の内周面に凹部を設け他方の外周面に該凹
部に嵌合する凸部を設け、又は一方の外周面に凹部を設
け、他方の内周面に凹部に嵌合する凸部を設けるととも
に、これらの凹部又は凸部の少なくとも一方は、筒状体
の軸方向に複数連続して形成されており、前記一対の筒
状体の軸方向に引張又は圧縮の荷重を作用させて嵌合す
る凹部と凸部との組み合わせを変化させて容器の内容積
を調整することから、簡易な構成で容易に容器の内容積
の調整を行なうことができる。
【0067】(4)少なくとも断面積が大きい方の筒状
体、すなわち嵌合の際に外側に位置する筒状体の外周面
には、他方の筒状体との軸方向に、いいかえると嵌合方
向に連続する凹凸部が設けられていることから、容器の
内容積を調整するために容器の軸方向に力をかける際
や、容器内部の現像剤の攪拌を行なう際における、該外
周面上での滑りを防止することができる。
【0068】(5)前記筒状体には容器の内圧を、気圧
と同じにするための目安となる嵌合量を、例えば気圧や
標高等の数値を用いて表示する嵌合量表示手段が設けら
れていることから、この現像剤補給容器を用いて現像剤
を補給する環境に適した容器内部の圧力を調整を容易に
行なうことができる。
【0069】(6)前記筒状体が容器内部を密閉するシ
ール部材を備えていることから、容器の内容積を調整す
る際においても、このシール部材が容器を密閉して気体
の流通を防ぎ容器外部からの湿気等の侵入を防止できる
ため、収容されている現像剤の保存状態を良好に維持す
ることができる。
【0070】(7)前記筒状体は容器内部を密閉するシ
ール部材を、容器外部からの湿気等の侵入しやすい嵌合
部に介在させたことにより、容器の内容積を調整する際
においても、嵌合部における外気等の遮断能力を向上す
ることができ、収容されている現像剤の保存状態を良好
に維持することができる。
【0071】(8)前記シール部材は弾性体であるた
め、前記筒状体の移動に伴ってシール部材の変形するこ
とから、シール部材による容器内部の密閉状態の維持を
図りながら容器の内容積の調整を行なうことができ、簡
易の構成によって、容器内部の圧力を調整しつつ、収容
されている現像剤の保存状態を良好に維持することがで
きる。
【0072】(9)前記筒状体は、それぞれが分離する
こと防止する分離防止部を備えていることから、容器の
内容積を調整中にそれぞれの筒状体が分離することを防
止できる。
【0073】よって、容易に現像剤補給容器の体積を変
えることにより、容器内部の圧力と外側の気圧との差が
減少するように調整することができ、かつ、容器内部が
密閉されていることにより良好な現像剤の保存状態を維
持できる現像剤補給容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】通常のトナー補給容器の使用状態を示す図であ
る。
【図2】本発明のトナー補給容器の構成を示す図であ
る。
【図3】トナー補給容器の嵌合部の構造を示す図であ
る。
【図4】第1の嵌合量表示手段を備えたトナー補給容器
の構成を示す図である。
【図5】第2の嵌合量表示手段を備えたトナー補給容器
の構成を示す図である。
【図6】シール部材を備えたトナー補給容器の構成を示
す図である。
【図7】分離防止部を備えたトナー補給容器の構成を示
す図である。
【符号の説明】
1−トナー補給容器 2−上部筒状体 3−下部筒状体 4−トナー補給口 5(5a〜5e)−凹部 6(6a〜6d)−凸部 7−嵌合量 8−グリップ部 9−目盛り 10−シール部材 11(11a〜11b)−分離防止部 20−トナー補給容器 21−現像装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西光 英二 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 浅沼 雅人 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 竹ノ内 幸一 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 大槻 正明 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2H077 AA02 AA06 DA18 DB10 DB25 FA22 GA02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】現像装置に供給すべき現像剤を収容する現
    像剤補給容器において、 該現像剤補給容器を使用する環境の気圧に応じて、該容
    器の内容積を調整する内容積可変機構を備えたことを特
    徴とする現像剤補給容器。
  2. 【請求項2】前記内容積可変機構は、開放された一端側
    で互いに嵌合するとともに、一方に前記現像装置と連通
    する現像剤補給口を形成した一対の筒状体から構成さ
    れ、これらの嵌合量を調整することにより該容器の内容
    積を調整することを特徴とする請求項1に記載の現像剤
    補給容器。
  3. 【請求項3】前記内容積可変機構は、前記一対の筒状体
    の一方の内周面又は外周面に形成された凹部及び他方の
    外周面又は内周面に形成された前記凹部に嵌合する凸部
    を含み、前記凹部又は凸部の少なくとも一方は、筒状体
    の軸方向に複数連続して形成されており、該凹部と該凸
    部との嵌合状態を調整することを特徴とする請求項1又
    は2のいずれかに記載の現像剤補給容器。
  4. 【請求項4】前記一対の筒状体のうち、少なくとも断面
    積が大きい方の筒状体の外側には、他方の筒状体との軸
    方向に連続する凹凸部が設けられていることを特徴をす
    る請求項1〜3のいずれかに記載の現像剤補給容器。
  5. 【請求項5】前記一対の筒状体は、前記嵌合量を表示す
    る嵌合量表示手段を備えたことを特徴とする請求項1〜
    4のいずれかに記載の現像剤補給容器。
  6. 【請求項6】前記一対の筒状体は、現像剤補給口を除く
    容器内部を密閉するシール部材を備えたことを特徴とす
    る請求項1〜5のいずれかに記載の現像剤補給容器。
  7. 【請求項7】前記シール部材は、一対の筒状体の嵌合部
    に介在させたことを特徴とする請求項6に記載の現像剤
    補給容器。
  8. 【請求項8】前記シール部材は、弾性体であることを特
    徴とする請求項6又は7のいずれかに記載の現像剤補給
    容器。
  9. 【請求項9】前記筒状体は、それぞれが分離すること防
    止する分離防止部を備えたことを特徴とする請求項2〜
    8のいずれかに記載の現像剤補給容器。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008162646A (ja) * 2006-12-28 2008-07-17 Yoshino Kogyosho Co Ltd 容積変化が可能な容器
KR100971764B1 (ko) * 2008-07-04 2010-07-26 김민기 길이 조절이 가능한 보온병
JP5059979B1 (ja) * 2012-01-23 2012-10-31 秀幸 今喜多 容量可変容器
CN106347816A (zh) * 2016-10-31 2017-01-25 张家港沙工科技服务有限公司 一种乳液存储的容腔可调罐

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