JP3574245B2 - 処理剤密封用容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動現像機へ処理剤を投入する際に用いられる処理剤密封用容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
ラボで使用される自動現像機(例えば、フィルムプロセッサ、プリンタプロセッサ等)では、フィルムやカラーペーパーの処理が行われている。
【0003】
フィルムやカラーペーパーは、発色現像、漂白定着、水洗及び安定などの処理液や水の入った複数の処理槽内を搬送されることで処理される。
【0004】
各槽の処理液は、フィルムやカラーペーパーの処理によって液の成分組成や量が変化する。そのため、各処理槽へは処理量に応じて補充槽から新しい液が補充されるシステムになっている。
【0005】
そして、補充槽へは写真処理剤が貯留された写真処理剤用の容器から写真処理剤が補充される。
【0006】
従来は、この補充が人手によって行われていたため、定期的な補充作業に時間がかかったり、処理剤によって服や機器が汚れたりする事があった。
【0007】
近年、処理剤密封用容器を機器に装填すると、処理剤密封用容器の蓋を押し開けて開栓し、処理剤の投入を自動で行う方法が提案されている。
【0008】
図14に示すように、この方法による容器(ボトル)202には、貫通孔204の開けられたキャップ(外蓋)206が取り付けられており、容器202の内部は閉塞部材(内蓋)208の外周部分が容器202の口部とキャップ206との間に挟持されて密閉されている。一方、機器10Aには、補充槽を開閉する蓋(図示せず)が設けられており、この蓋を開けると蓋の内側に補充用の容器202をセットできるホルダー(図示せず)が設けられている。このホルダーに容器202を装填して蓋を閉めると、ホルダーがモーター等からなる駆動装置で矢印A方向にスライドされ、機器10Aに設けられた突起状の開栓部材76が閉塞部材208を想像線で示すように容器内側にめくり、内部の処理剤を補充槽へ投入させるようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この方法では開栓の時に過大な荷重が機器に作用する。つまり、大きな開栓力を必要とする。この方法では、閉塞部材208を外す力(開栓力)が大きいため、開栓部材76にかかる荷重や容器202を駆動する駆動部分にかかる荷重が大きくなり、機器の強度が必要となり、容器202を駆動するモータ等も出力の大きなものを必要とする。
【0010】
そのため、機器の強度、開栓部の耐久性等を考慮すると、材料費がアップする、機器が大型化してしまう等の問題がある。
【0011】
本発明は上記事実を考慮し、開栓時の開栓力を小さくして、機器の開栓時の負荷を低減することのできる処理剤密封用容器を提供することが目的である。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、処理剤を密封する処理剤密封用容器であって、内部の処理剤を排出する排出口を備えた容器本体と、前記排出口に取り付けられ前記容器本体の内外を連通する貫通孔を備えた外蓋と、前記排出口と前記外蓋との間に周縁部分が挟持されるように配置され、前記排出口及び前記貫通孔を閉塞する閉塞部材と、前記閉塞部材と前記排出口との間及び前記閉塞部材と前記外蓋との間の少なくとも一方に挟持され、前記閉塞部材が押圧された際に前記排出口と前記外蓋との間で前記閉塞部材の滑りを促進させるすべり部材と、を有することを特徴としている。
【0013】
請求項1に係る処理剤密封用容器の作用を以下に説明する。
処理剤を排出するには、排出口を下方に向け、貫通孔に露出している閉塞部材を突起状の部材等で押圧する。閉塞部材が押圧されると、閉塞部材の周縁部分が排出口と外蓋との間から滑って外れ、容器内の処理剤が排出される。ここで、閉塞部材の周縁部分が滑る際にすべり部材が滑りを促進するので、小さな押圧力でも閉塞部材を外すことができる。
【0014】
なお、すべり部材は、排出口と閉塞部材との間又は外蓋と閉塞部材との間の少なくとも一方に配置すればよく、両方に配置しても良い。
【0015】
また、処理剤密封用容器に密封する処理剤は、薬液、水、油等の液体でも良く、これらに微粒子(粉等)を分散させたようなものでも良く、液体以外の錠剤、カプセル、粉末等の固形物であっても良い。
【0016】
請求項2に記載の発明は、処理剤を密封する処理剤密封用容器であって、内部の処理剤を排出する排出口を備えた容器本体と、前記排出口に取り付けられ前記容器本体の内外を連通する貫通孔を備えた外蓋と、前記排出口と前記外蓋との間に挟持され、前記排出口を閉塞する発泡材で形成された閉塞部材と、前記閉塞部材に設けられ押圧された際に裂かれて前記処理剤を排出可能とする脆弱部と、を有することを特徴としている。
【0017】
請求項2に係る処理剤密封用容器では、押圧された際に裂ける脆弱部が設けられているので、突起状の部材で閉塞部材を押圧した際に脆弱部が小さな押圧力で裂け、容器内の処理剤を容易に排出することができる。
【0018】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の処理剤密封用容器において、前記脆弱部は前記閉塞部材の少なくとも一方の面に設けられ、他の部分よりも薄く、かつ略円状または略円弧状に形成されていることを特徴としている。
【0019】
請求項3に係る処理剤密封用容器では、突起状の部材で閉塞部材を押圧した際に薄肉部分が略円状または略円弧状に裂け、容器内の処理剤を容易に排出することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1にはプリンタプロセッサ10の斜視図が示されている。プリンタプロセッサ10は、プリンタ部12とプロセッサ部14とを備えている。
【0021】
プリンタ部12は、ネガキャリア16にセットされたネガフィルムNの画像を図示しない印画紙Pに焼き付け、プロセッサ部14へと搬送するようになっている。
【0022】
プロセッサ部14には、現像槽、漂白定着槽、水洗槽及び乾燥部(図1には図示せず)が設けられており、プリンタ部12から搬送された印画紙Pを現像処理するようになっている。
【0023】
これら現像槽、漂白定着槽及び水洗槽は、図2に示すように、プロセッサ部14内に設置された複数の補充タンク18(図2では1個のみ図示)よりそれぞれ補充剤としての現像補充液、漂白定着補充液、及び安定補充液が送られて、それぞれの槽内の液へ補充されるようになっている。
【0024】
次に、図2に示すように、各処理槽の内の現像槽20を例として液の補充の為の構造を説明する。
【0025】
現像槽20は、補充タンク18の下部寄りに形成される排出口22とパイプ24を介して接続されている。そして、現像槽20内における印画紙Pの現像処理により使用されて劣化してくる現像液を予め規定された量だけ補充して、現像液の活性化が図れるように、この補充タンク18内に補充剤である現像補充液が一旦貯留されている。さらに、排出口22とパイプ24の一端側との間に、補充タンク18側から現像槽側に現像補充液を送る為の補充手段である補充ポンプ26が配置されており、この補充ポンプ26は、ACモータ(図示せず)によりその回転軸を回転されるようになっている。
【0026】
そして、この補充タンク18の上下方向中程の位置には、予め定められた規定量を超える量の現像補充液が補充タンク18内に残っているか否かを検出し得るフロートスイッチ28が配置されており、このセンサとなるフロートスイッチ28が補充タンク18内の現像補充液の液面を検出し得ることになる。
【0027】
一方、これら補充ポンプ26及びフロートスイッチ28は制御装置30にそれぞれ接続されている。この為、制御装置30は、ACモータの回転動作時間から検出することのできる補充ポンプ26の回転軸の回転量を基に、現像槽20側に送られた現像補充液の量を把握でき、さらに、フロートスイッチ28からの液面検出信号により現像補充液の残量を把握することができる。
【0028】
また、制御装置30は、表示装置となるモニタ32(図1にも示す)に接続されていて、補充タンク18への補充液の供給のメッセージをモニタ32に表示し得るようになっている。
【0029】
本実施形態では、補充タンク18内の補充液が不足した際に、図3に示す補充剤キット40をケーシング10Aの上部正面側に設けた補充部42(図1参照)にセットして補充液を注ぎ込むことになっている。
【0030】
図3に示すように、本実施形態の補充剤キット40は、段ボール箱44に、現像補充液の貯留された処理剤密封用容器としてのボトル46、漂白定着補充液の貯留された処理剤密封用容器としてのボトル48及び安定浴補充液の貯留された処理剤密封用容器としてのボトル50を収容している。
【0031】
本実施形態のボトル46,48,50は、ボトル本体46A,48A,50AがPETで形成されている。なお、ボトル本体46A,48A,50Aの材料では、例えば、HDPE、LDPE、LLDPE、PP、PET、PVC、PAN、PA、PC等が良く、複合材料は、用途に合わせて上記の組み合わせ共押し出し成形等で作製する。一例としては、PE/PA、PE/EVOH、PE/PA/PE等があり、また、PE/再生PE/PEとして再生樹脂を使用することもできる。
【0032】
なお、ボトル46,48,50は、各々の容量が異なっているのみであるので、以下にボトル46を代表して構造を説明する。
【0033】
図4に示すように、ボトル本体46Aは細径の円筒状の首部分52を備えており、首部分52には一対のフランジ54が形成されている。なお、ボトル46,48,50の各々の首部分52は、図3に示すように段ボール箱44に形成された孔56から突出している。
【0034】
図4及び図5に示すように、この首部分52には、蓋としてのキャップ56が取り付けられている。本実施形態のキャップ56は、ボトル本体46A,48A,50Aと同一の樹脂で形成されているが、他の樹脂で形成しても良い。
【0035】
図5に示すように、首部分52の外周部分には、フランジ54よりも先端側に雄ねじ58が形成されており、この雄ねじ58にはキャップ56の雌ねじ60が螺合している。
【0036】
キャップ56の中央には、外側から内側にかけて径が減少する錐状の貫通孔58が同軸的に形成されている。なお、貫通孔58の最小径部分の内径は、首部分52の口部の内径と略同一である。
【0037】
首部分52の先端とキャップ56の内側の底部62との間には、キャップ56側に円形の閉塞部材64が、首部分52側に環状のすべり部材66が配置されており、これらの閉塞部材64及びすべり部材66が首部分52の先端とキャップ56の底部62との間に挟持されて首部分52の口部が閉塞されている。
【0038】
すべり部材66は耐薬品性に優れ、摩擦係数が小さく、更には硬く薄い合成樹脂で形成したものが良い。本実施形態のすべり部材66には、厚さ0.1mmのPETのシートを打ち抜いたものを使用している。なお、すべり部材66の外径は、首部分52の口部の外径とほぼ等しくされている。
【0039】
閉塞部材64は、耐薬品性に優れた可撓性材料(合成樹脂、ゴム等)のシートで形成されており、本実施形態では、一定厚さの発泡ビニールシートを円形に打ち抜いたものを使用している。なお、本実施形態では、閉塞部材64の外径が首部分52の口部の外径とほぼ等しく、閉塞部材64の内径が首部分52の口部の内径とほぼ等しくされている。
【0040】
なお、図6に示すように、すべり部材66をキャップ56側、閉塞部材64を首部分52側に配置しても良い。
【0041】
図1及び図7に示すように、補充部42はケーシング10Aの上部正面側の角部に設けられ、開閉可能な開閉蓋68を備えている。
【0042】
なお、開閉蓋68を閉めた状態は、図7に実線で示す状態であり、開閉蓋68を開けた状態は、図7に想像線(2点鎖線)に示す状態である。
【0043】
図7に示すように、ケーシング10Aの上部には、キャップ56の挿入される軸直角断面が円形の凹部70が形成されている。凹部70の内径は、キャップ56の外径よりも若干大きく設定されている。また、凹部70の軸線方向は、鉛直方向に対して傾斜している。
【0044】
凹部70の底部には、下端に孔72が形成されており、この孔72にはホース74の一端が接続されている。なお、ホース74の他端は図2に示すように補充タンク18に挿入されている。
【0045】
図8に示すように、凹部70の底部には、中心から下方へ所定量偏心した位置に、開口突起76が直角に立設している。本実施形態の開口突起76は、軸直角断面が十字状をしており、先端がテーパー状に形成されている。
【0046】
図3に示すように開閉蓋68の内側には、補充剤キット40を装填するホルダー78が設けられている。このホルダー78は、首部分支持部80と底部支持部82とを備えている。
【0047】
図7に示すように、首部分支持部80は、開閉蓋68の内面に取り付けられたリニアガイド84に支持されており、開閉蓋68の内面に沿ってスライド可能となっている。
【0048】
図3に示すように、首部分支持部80はL字状に形成されており、開閉蓋68の内面と直角に配置される支持部80Aの先端側には、U字状の切欠86,88,90が形成されている。切欠86にはボトル46の首部分52が挿入され、切欠88にはボトル48の首部分52が挿入され、切欠90にはボトル50の首部分52が挿入されるようになっている。
【0049】
図4に示すように、首部分支持部80には、開閉蓋68の内面と平行に配置される側部80Bにナット92が取り付けられている。一方、開閉蓋68の内面には、ギア付きモータ94が取り付けられている。このギア付きモータ94の回転軸には、ナット92に螺合する送りねじ96が取り付けられており、送りねじ96を回転させるとナット92の取り付けられた首部分支持部80がスライドするようになっている。なお、このギア付きモータ94は、制御装置30(図4では図示せず)に接続されており、図示しないボタンを押すことによって作動するようになっている。
【0050】
一方、底部支持部82は、開閉蓋68の内面に取り付けられた複数のスプリング98によって弾性的に支持されている。
【0051】
次に、本実施例の作用を説明する。
例えば、現像槽20内で印画紙Pが現像処理されると、これに合わせて補充ポンプ26が作動して、補充タンク18に一旦貯められた現像補充液を現像槽20側に送って、現像槽20内での処理に使用されて劣化した量の現像補充液を補充する。なお、これらは漂白定着液、安定浴液においても同様である。
【0052】
補充タンク18内での液面が所定量以下になると、これをフロートスイッチ28が検出し、補充液の補充タンク18への供給の指示がモニタ32に表示される。
【0053】
次に、補充タンク18へ補充液を補充する際の手順を説明する。
(1) 先ず、補充部42の開閉蓋68を開ける。
(2) 次に、補充剤キット40の向きを確認して補充剤キット40をホルダー78の底部支持部82に載せ、各ボトルのフランジ54とフランジ54との間の首部分52を切欠86,88,90に挿入して補充剤キット40をホルダー78の奥まで押し込む(図3参照)。
(3) 開閉蓋68を閉める(図7参照)。
(4) 図示しない補充開始用の押しボタンを押す。
【0054】
これにより、ギア付きモータ94が回転し、補充剤キット40が開口突起76に向けて移動し、開口突起76の先端が閉塞部材64を押圧する。さらに、開口突起76は閉塞部材64の中心よりも下側を貫くので、図9に示すように、挟持されている閉塞部材64は下側部分が滑って外れてボトル内側に開かれる。
【0055】
これにより、ボトル46の現像補充液が孔72及びホース74を介して発色現像液の貯留された補充タンク18に補充され、ボトル48の漂白定着補充液が孔72及びホース74を介して漂白定着補充液の貯留された補充タンク18に補充され、ボトル50の安定浴補充液が孔72及びホース74を介して安定浴補充液の貯留された補充タンク18に補充される。
(5) 所定時間が経過し、補充液が全て排出されると、ギア付きモータ94が逆転し、首部分支持部80が開口突起76から離れる方向に移動して元の位置に戻る。
(6) 補充が終了すると、図示しないブザーやランプ等で、補充が完了をしたことを知らせる。
(7) 開閉蓋68を開け、補充剤キット40を取り外して開閉蓋68を閉めれば補充作業は終了となる。
【0056】
本実施形態のボトル46,48,50では、首部分52とキャップ56との間にすべり部材66を配置したので、開口突起76が閉塞部材64を押した際の閉塞部材64の滑りを容易にし、小さな力で閉塞部材64を外すことができる。このため、ギア付きモータ94に小さなものを使用することができ、また、開栓時に負荷(開栓力)のかかる部分の強度を低く抑えることができる。また、開栓時の負荷が小さくなることにより、機器の耐久性も向上する。
【0057】
なお、すべり部材66を薄くして、かつ中心部を空けたのは、変形し易くするためである。また、すべり部材66は必ずしも硬いものでなくても良く、発泡材料やゴムのようなものでも変形し易く、滑り易いものであれば効果がある。また、すべり部材66は複合材料でも良く、形状も中心部が必ずしも空いている必要はない。
[その他の実施形態]
前記実施形態では、閉塞部材64を一定厚さとし、開口突起76を押圧することで閉塞部材64を首部分52とキャップ56との間から外してボトルの開栓を行ったが、閉塞部材64を押し破ることでボトルの開栓を行うこともできる。この場合、閉塞部材64が破け易いように、例えば図10(A)乃至(F)に示すような脆弱部としてのV字状の溝100或いは切り込み102を両面或いは片面に、図11(A)に示すように円形に或いは図11(B)に示すように略C字状に形成することができる。なお、溝深さ或いは切り込み量が深いほど開栓力を低下させることができる。また、閉塞部材64としては、引き裂き強度の低いものが切り込み(亀裂)が伝播し易く、開栓力も低下し易い。なお、本実施形態では、閉塞部材64に発泡材を使用したが、他の材質であっても効果はある。
【0058】
また、前記実施形態では、すべり部材66を用いて閉塞部材64を外し易くしたが、図12に示すように、閉塞部材64の外径を首部分52の口部の外径よりも小さくしたり、口部の内側の角を面取りして、首部分52との引っ掛かり(接触面積)を小さくすれば、すべり部材66を用いなくても閉塞部材64を外し易くすることができる。
【0059】
また、前記実施形態では、閉塞部材64を首部分52とキャップ56との間に挟持することで保持したが、図13に示すように、首部分52の先端とキャップ56の底部62との間に所定の隙間を設け、この隙間に接着剤(或いはシール剤)104を充填して閉塞部材64を保持するようにしても良い。なお、接着剤104を用いて閉塞部材64を保持する場合、接着剤104の接着強度(及び接着面積)で開栓力を決めることができる。
【0060】
また、図示しないが、閉塞部材64は、首部分52とキャップ56との間にパッキンを介して挟持しても良い。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の処理剤密封用容器は上記の構成としたので、開栓時の開栓力を小さくして、機器の開栓時の負荷を低減することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】プリンタプロセッサの斜視図である。
【図2】現像槽及び補充タンクの構成図である。
【図3】補充キット及び開閉蓋の斜視図である。
【図4】首部分支持部の移動機構を示す開閉蓋の断面図である。
【図5】容器の首部分近傍の断面図である。
【図6】他の実施形態に係る容器の首部分近傍の断面図である。
【図7】補充キットをホルダーに装填して開閉蓋を閉めた状態の補充部の断面図である。
【図8】開口突起とキャップとの位置関係を示す開口突起近傍の断面図である。
【図9】開蓋した状態を示す開口突起近傍の断面図である。
【図10】(A)乃至(F)は、他の実施形態に係る閉塞部材の断面図である。
【図11】(A)は他の実施形態に係る閉塞部材の平面図であり、(B)は更に他の実施形態に係る閉塞部材の平面図である。
【図12】更に他の実施形態に係るボトルのキャップ付近の断面図である。
【図13】更に他の実施形態に係るボトルのキャップ付近の断面図である。
【図14】従来の開栓方法を示す容器及び機器の要部の断面図である。
【符号の説明】
46 ボトル(処理剤密封用容器)
48 ボトル(処理剤密封用容器)
50 ボトル(処理剤密封用容器)
46A ボトル本体(容器本体)
48A ボトル本体(容器本体)
50A ボトル本体(容器本体)
56 キャップ(外蓋)
58 貫通孔
64 閉塞部材
66 すべり部材
100 溝(脆弱部)
102 切り込み(脆弱部)
Claims (3)
- 処理剤を密封する処理剤密封用容器であって、
内部の処理剤を排出する排出口を備えた容器本体と、
前記排出口に取り付けられ前記容器本体の内外を連通する貫通孔を備えた外蓋と、
前記排出口と前記外蓋との間に周縁部分が挟持されるように配置され、前記排出口及び前記貫通孔を閉塞する閉塞部材と、
前記閉塞部材と前記排出口との間及び前記閉塞部材と前記外蓋との間の少なくとも一方に挟持され、前記閉塞部材が押圧された際に前記排出口と前記外蓋との間で前記閉塞部材の滑りを促進させるすべり部材と、
を有することを特徴とする処理剤密封用容器。 - 処理剤を密封する処理剤密封用容器であって、
内部の処理剤を排出する排出口を備えた容器本体と、
前記排出口に取り付けられ前記容器本体の内外を連通する貫通孔を備えた外蓋と、
前記排出口と前記外蓋との間に挟持され、前記排出口を閉塞する発泡材で形成された閉塞部材と、
前記閉塞部材に設けられ押圧された際に裂かれて前記処理剤を排出可能とする脆弱部と、
を有することを特徴とする処理剤密封用容器。 - 前記脆弱部は前記閉塞部材の少なくとも一方の面に設けられ、他の部分よりも薄く、かつ略円状または略円弧状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の処理剤密封用容器。
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