JP5059979B1 - 容量可変容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡単かつ安価な構成であって、使用者の握力や技量にかかわらず、容易な操作で容器の容量を細かく変更できるようにする。
【解決手段】 開示される容量可変容器1は、口部31と、口部31の下部に挿通して形成された首部32と、首部32の下部に挿通し、外周に雌ねじ部34aを有し、下端34bが開口した略円筒状の上胴部34とを備えた上部収容部21と、上端41aが開口し、外周に雌ねじ部34aに螺合する雄ねじ部43を有した略円筒状の下胴部41と、下胴部22に連続し、下端が閉塞した底部42とを有する下部収容部22とを備えている。この容量可変容器1は、雌ねじ部34aと雄ねじ部43が螺合して形成された内部に内容物を収容する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、液体や粒体、粉体等を収容し、その収容容量を変更することが可能な容量可変容器に関する。
酒類や清涼飲料水、乳酸菌飲料、牛乳等の飲料は、様々な材質や形状、容積等を有する容器に収容され、密封されて市販されている。これらの飲料は、購入後、容器が開封されれば、時間が経てば経つほど、味や香り、風味等が変化していく。この変化は、例えば、飲料を構成する成分の酸化、飲料の生成過程で発生又は混入した酢酸菌等の各種菌類の繁殖、飲料の生成過程で発生又は圧入した二酸化炭素等の揮発物質の揮発などに起因している。
このような容器開封後の飲料の味や香り、風味等の変化を抑えるために、従来、様々な技術が提案されている。
まず、ワインの酸化を防止するために、ワインの瓶を密閉できる栓の下側に脱酸素剤を取り付けた開栓後用のワインの酸化防止器具がある(例えば、特許文献1参照。)。以下、この技術を第1の従来例と呼ぶ。
また、ワインの酸化を防止するために、開口した首部を有し容積可変に変形可能な容器本体と、首部の内径よりも小さい口径から首部の内径より大きい口径まで径を拡大させることができる栓とを備えている液体保存容器がある。この液体保存容器は、栓が首部の内径よりも小さい口径の状態で首部の開口部分から首部に挿入され、栓を首部の内面に密着させるように首部内で栓の径を拡大させることにより、首部の任意の位置で首部を密閉するものである。なお、栓には、栓を首部の任意の位置に留めるための持ち手が取り付けられている(例えば、特許文献2参照。)。以下、この技術を第2の従来例と呼ぶ。
また、炭酸飲料水に圧入した二酸化炭素の揮発を抑制するために、空気ポンプと、空気ポンプに接続され、容器内部に差し込み可能な空気供給管と、空気供給管の先端に接続され、供給される空気で膨張して容器内面に密着可能な気球状弾性体と、空気供給管又は空気ポンプに設けられた圧力開放弁とを備えた炭酸飲料容器の密栓用具がある(例えば、特許文献3参照。)。以下、この技術を第3の従来例と呼ぶ。
なお、容器開封後の飲料の味や香り、風味等の変化を抑えることを目的としたものではないが、内部に収容する液体の容量を変更することが可能な容量可変容器としては、例えば、従来、以下に示すペットボトルがあった。このペットボトルは、上端部の飲み口部と、この飲み口部の高さ方向の幅と、底部の高さ方向の幅とを除いて、高さ方向が水平方向の蛇腹状部となっている。このペットボトル本体の蛇腹状部を高さ方向の一方或いは両方向からペットボトル本体の中心方向に押圧することにより、蛇腹状部が重なり合う潰された状態を保つことができるように構成されている(例えば、特許文献4参照。)。以下、この技術を第4の従来例と呼ぶ。
特開2005−132475号公報 特許第4267060号公報 特開2005−112407号公報 特許第4537264号公報
上記した第1の従来例では、酸素を完全に除去できるとは限らないので、長期保存に向かないし、開栓するごとに脱酸素剤を交換する必要がある。また、容器開封後の飲料の味や香り、風味等の変化は、飲料を構成する成分の酸化だけでなく、飲料の生成過程で発生又は混入した酢酸菌等の各種菌類の繁殖、飲料の生成過程で発生又は圧入した二酸化炭素等の揮発物質の揮発などにも起因している。したがって、上記した第1の従来例では、飲料を構成する成分の酸化以外の原因で容器開封後の飲料の味や香り、風味等が変化する場合には、対処できない。
また、上記した第2の従来例では、飲料の残量に応じて栓の下面を常に液面に接触させるためには、容器本体の柔軟性、剛性、耐久性、成形性など厳しい条件が課せられることが予想されるため、使用可能な素材が限定されてしまう。また、上記した第2の従来例では、飲料の残量に応じて栓の下面を常に液面に接触させるためには、使用者は、ある程度の握力や技量が要求され、握力が小さい者には容器本体を押しつぶせずに容器内の空気空間をなくすことはできないし、握力が十分でも技量が乏しければ必要以上に容器本体を押しつぶして容器の開口部から飲料をあふれさせてしまう。さらに、上記した第2の従来例では、容器本体が最適な素材で形成され、使用者の握力及び技量が十分な場合であっても、飲料の残量が少なくなればなるほど、容器内の空気空間をなくすことはできないし、容器本体自体が自立できなくなってしまう。
さらに、上記した第3の従来例では、容器に残った飲料を飲む度に気球状弾性体の空気を抜いたり、気球状弾性体及び空気供給菅を容器内から取り出さなければならず、使い勝手が良好でない。また、上記した第3の従来例では、容器と密栓用具とを併せた全長が長くなり、冷蔵庫やワインクーラーに入らない場合があるし、飲料の残量が少なくなればなるほど、全体の重心が高くなり、自立が困難となる。
また、上記した第4の従来例では、蛇腹状部の襞の間隔が広い場合には飲料の残量によっては容器内の空気空間をなくすことはできない場合があるし、蛇腹状部の襞の間隔が狭い場合には容器の耐久性や自立性が低下してしまう場合がある。また、上記した第4の従来例では、使用者は、ある程度の握力や技量が要求され、握力が小さい者には容器本体を押しつぶせずに容器内の空気空間をなくすことはできないし、握力が十分でも技量が乏しければ必要以上に容器本体を押しつぶして容器の開口部から飲料をあふれさせてしまう。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、上述のような問題を解決することを課題の一例とするものであり、これらの課題を解決することができる容量可変容器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明に係る容量可変容器は、口部と、前記口部の下部に挿通して形成された首部と、前記首部の下部に挿通し、下端が開口した略円筒状の上胴部とを備えた上部収容部と、上端が開口した略円筒状の下胴部と、前記下胴部に連続し、下端が閉塞した底部とを有する下部収容部とを備え、前記上胴部の側面又は前記下胴部の側面のうち、一方の側面には、他方の側面の素材より柔らかい素材が用いられ、前記他方の側面には、第1のねじ部が形成されており、前記上部収容部の前記下端と前記下部収容部の上端とを結合させた状態で、容量を減少させるために前記上部収容部又は前記下部収容部の一方を他方に対して回転させることにより、前記第1のねじ部と螺合する第2のねじ部が前記一方の側面に形成されるように構成されていることを特徴としている。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の容量可変容器に係り、前記下部収容部と結合していない前記上胴部又は前記上部収容部と結合していない前記下胴部は、切断可能に構成されていることを特徴としている。
本発明によれば、簡単かつ安価な構成であって、使用者の握力や技量にかかわらず、容易な操作で容器の容量を細かく変更することができる。このため、容器開封後の飲料の味や香り、風味等の変化を抑えることができる。
本発明の実施の形態1に係る容量可変容器の構造を示す概略断面図である。 図1に示す状態から容量を変更した状態の容量可変容器の構造を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態2に係る容量可変容器の構造を示す概略断面図である。 図3に示す容量可変容器を構成する操作部の構成の一例を示す平面図である。 図3に示す状態から容量を変更した状態の容量可変容器の構造を示す概略断面図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る容量可変容器1の構造を示す概略断面図である。本実施の形態1に係る容量可変容器1は、容器本体11と、キャップ12とから概略構成されている。
容器本体11は、上部収容部21と、下部収容部22とに分割されて構成されている。上部収容部21は、外周部に雄ねじ部31aが形成された口部31と、口部31の下部に挿通して形成された首部32と、首部32の下部に連続して形成された肩部33と、肩部33の下部に連続して形成された上胴部34とから構成されている。上胴部34の内周部には、雌ねじ部34aが形成されている。また、上胴部34の下端34bは、開口している。
口部31及び上胴部34の横断面は、雄ねじ部31a及び雌ねじ部34aがそれぞれ形成されているので、略円形状であることが好ましい。一方、首部32及び肩部33の横断面は、略円形状に限らず、略楕円形状、略三角形状、略四角形状、あるいは略多角形状でも良い。
下部収容部22は、上端41aが開口した下胴部41と、下胴部41の下部に連続して形成され下端が閉塞した底部42と、下胴部41の外周部41bに設けられた雄ねじ部43とから構成されている。底部42は、下胴部41に連続する平坦な接地部42aと、接地部42aの内側で下胴部41内に縦断面が略ドーム形状に膨出する凹部42bとを備えている。容器本体11は、接地部42aにより自立可能に形成されている。雄ねじ部43は、上胴部34の内周部に形成された雌ねじ部34aに螺合する。
下胴部41及び雄ねじ部43の横断面は、雄ねじ部43が雌ねじ部34aに螺合するので、略円形状であることが好ましい。一方、底部42の横断面は、略円形状に限らず、略楕円形状、略三角形状、略四角形状、あるいは略多角形状でも良い。
キャップ12は、全体形状が略円筒状を呈している。キャップ12は、上面12aが閉塞し、下面12bが開口している。キャップ12の内周には、図示しないが、容器本体11を構成する上部収容部21の口部31の外周部に形成された雄ねじ部31aに螺合する雌ねじ部が形成されている。
なお、上部収容部21と下部収容部22のねじの形成方向は、キャップ12と口部31のねじの形成方向と同じでも異ならせても良い。通常、キャップ12と口部31のねじの形成方向は、口部31に対して時計回りにキャップ12を回転させると締結される、いわゆる「右ねじ」である。したがって、上部収容部21と下部収容部22のねじの形成方向は、下部収容部22に対して時計回りに上部収容部21を回転させると下降する、いわゆる「右ねじ」でも、下部収容部22に対して反時計回りに上部収容部21を回転させると下降する、いわゆる「左ねじ」でも良い。
次に、上記した構造を備えた容量可変容器1の素材について説明する。上部収容部21全体と、下部収容部22のうち、下胴部41及び底部42とは、いずれも同一の素材であることが好ましい。これらの素材は、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート、ポリアリレート、又はこれらの共重合体等の熱可塑性ポリエステル、これらの樹脂あるいは他の樹脂とのブレンド物が好適であり、特に、ポリエチレンテレフタレート等のエチレンテレフタレート系熱可塑性ポリエステルが好適である。また、アクリロニトリル樹脂、ポリプロピレン、プロピレン−エチレン共重合体、ポリエチレン等も使用することができる。上部収容部21全体は、これらの素材を用いて、例えば、二軸延伸ブロー成形法等により一体成形する。
一方、下部収容部22の雄ねじ部43と、キャップ12とは、いずれも同一の素材であることが好ましい。これらの素材は、例えば、容器に収容する飲料のシール性等を考慮して、上記ポリエチレンテレフタレート等よりは柔らかいポリエチレンやポリプロピレンのポリオレフィン系のものが好適である。この場合、下部収容部22については、下胴部41及び底部42を、例えば、二軸延伸ブロー成形法等により一体成形するとともに、雄ねじ部43を成形した後、下胴部41の外周部41bに雄ねじ部43を接着、融着等により接合する。
なお、上記シール性の他、耐久性が十分に得られるのであれば、例えば、特開2008−230646号公報に開示されている樹脂組成物を、上部収容部21全体、下胴部41及び底部42とともに、雄ねじ部43及びキャップ12の素材として用いても良い。この場合には、下部収容部22全体を一体成形で形成することができる。
この樹脂組成物は、芳香族ポリエステル樹脂(A)30〜90重量%、ポリエーテルエステルブロック共重合体(B)50〜5重量%及びアイオノマー樹脂(C)20〜5重量%を主成分として含むものである。
次に、上記構造を備えた容量可変容器1の使用方法の一例について、図1及び図2を参照して説明する。まず、容量可変容器1に収容された飲料は、購入時においては、図1の首部32の略中間部にまで満たされている。ここで、首部32の横断面が略円形状であるとし、その半径をrとし、円周率をπとすると、購入時の飲料の空気との接触面積Sは、式(1)で表される。
=π×r ・・・(1)
そして、飲料の購入者が当該飲料を飲んで容量可変容器1に残留する飲料が下部収容部22を構成する下胴部41の上端41a付近まで減少したとする。ここで、下胴部41の横断面は略円形状であり、その半径をrとすると、残留する飲料の空気との接触面積Sは、式(2)で表される。
=π×r ・・・(2)
接触面積Sと接触面積Sとの比は、式(3)で表される。
/S=(π×r )/(π×r )=r /r ・・・(3)
例えば、半径rが2.5mmであり、半径rが25mmであるとすると、残留する飲料の空気との接触面積Sは、購入時の飲料の空気との接触面積Sの100倍となってしまう。
さらに、容量可変容器1内の空気の体積は、購入時では接触面積Sに首部32の高さの略半分を乗じたものに過ぎないの対し、現時点では購入時の体積と、接触面積Sに肩部33から下胴部22の上端41a付近までの距離を乗じたものとの和であるから、飲料中の揮発物質が揮発する空間もそれだけ拡大されることになる。
そこで、購入者は、容量可変容器1を卓上に載置し、底部42を一方の手で把持した状態で、他方の手で上部収容部21を把持して時計回り又は反時計回りに回転させる。これにより、上部収容部21が徐々に下降して行く。購入者は、容量可変容器1内の液面を目視しつつ、上記動作を繰り返し、液面が首部32に到達した段階で上記動作を終了する。図2は、上胴部34の下端34bが雄ねじ部43の下端43aに到達した状態を示している。
もっとも、購入者は、容量可変容器1内の飲料を飲んでいる際に、容量可変容器1内の飲料の液面に注意を払い、液面が常に首部32内に存在するように、上部収容部21を下降させる上記動作を行っても良い。このようにすれば、残留する飲料の空気との接触面積を常に面積Sに保持することができるとともに、容量可変容器1内の空気層も常に小さく保持することができる。
すなわち、本発明の実施の形態1によれば、簡単かつ安価な構成であって、使用者の握力や技量にかかわらず、容易な操作で容器の容量を細かく変更することができる。このため、容器開封後の容量可変容器1内の飲料の味や香り、風味等の変化を抑えることができ、飲み残しの飲料を一定期間保存することができる。
実施の形態2.
図3は、本発明の実施の形態2に係る容量可変容器2の構造を示す概略断面図である。本実施の形態1に係る容量可変容器2は、容器本体13と、上記実施の形態1に係るキャップ12とから概略構成されている。
容器本体13は、上部収容部23と、下部収容部24とに分割されて構成されている。上部収容部23は、外周部に雄ねじ部35aが形成された口部35と、口部35の下部に挿通して形成された首部36と、首部36の下部に連続して形成された肩部37と、肩部37の下部に連続して形成された上胴部38と、上胴部38の下部に連続して形成された脚部39とから構成されている。上胴部38の内周部には、雌ねじ部38aが形成されている。また、脚部39の下端39aは、開口している。容器本体13は、脚部39により自立可能に形成されている。
口部35及び上胴部38の横断面は、雄ねじ部35a及び雌ねじ部38aがそれぞれ形成されているので、略円形状であることが好ましい。一方、首部36、肩部37及び脚部39の横断面は、略円形状に限らず、略楕円形状、略三角形状、略四角形状、あるいは略多角形状でも良い。
下部収容部24は、上端44aが開口し、下端が閉塞した下胴部44と、下胴部44の下端に連続して形成された操作部45と、下胴部44の外周部44bに設けられた雄ねじ部46とから構成されている。操作部45は、略円柱状を呈しており、図4に示すように、直径略10mm程度の略円柱状の凹部45aが操作部45の中心から偏って穿設されている。雄ねじ部46は、上胴部38の内周部に形成された雌ねじ部38aに螺合する。
下胴部44及び雄ねじ部46の横断面は、雄ねじ部46が雌ねじ部38aに螺合するので、略円形状であることが好ましい。
なお、上部収容部23と下部収容部24のねじの形成方向は、キャップ12と口部35のねじの形成方向と同じでも異ならせても良い。通常、キャップ12と口部35のねじの形成方向は、口部35に対して時計回りにキャップ12を回転させると締結される、いわゆる「右ねじ」である。したがって、上部収容部23と下部収容部24のねじの形成方向は、上部収容部23に対して時計回りに下部収容部24を回転させると上昇する、いわゆる「右ねじ」でも、上部収容部23に対して反時計回りに下部収容部24を回転させると上昇する、いわゆる「左ねじ」でも良い。
上記した構造を備えた容量可変容器2の素材は、上述の実施の形態1に係る容量可変容器1の素材と同様で良い。
次に、上記構造を備えた容量可変容器2の使用方法の一例について、図3及び図5を参照して説明する。まず、容量可変容器2に収容された飲料は、購入時においては、図3の首部36の略中間部にまで満たされている。ここで、首部36の横断面が略円形状であるとし、その半径をrとし、円周率をπとすると、購入時の飲料の空気との接触面積Sは、上述の実施の形態1に係る式(1)で表される。
そして、飲料の購入者が当該飲料を飲んで容量可変容器2に残留する飲料が下部収容部24を構成する下胴部44の上端44a付近まで減少したとする。ここで、下胴部44の横断面は略円形状であり、その半径をrとすると、残留する飲料の空気との接触面積Sは、上述の実施の形態1に係る式(2)で表される。
接触面積Sと接触面積Sとの比は、上述の実施の形態1に係る式(3)で表される。
例えば、半径rが2.5mmであり、半径rが50mmであるとすると、残留する飲料の空気との接触面積Sは、購入時の飲料の空気との接触面積Sの100倍となってしまう。
さらに、容量可変容器2内の空気の体積は、購入時では接触面積Sに首部36の高さの略半分を乗じたものに過ぎないの対し、現時点では購入時の体積と、接触面積Sに肩部37から下胴部44の上端44a付近までの距離を乗じたものとの和であるから、飲料中の揮発物質が揮発する空間もそれだけ拡大されることになる。
そこで、購入者は、容量可変容器2の首部36や肩部37を一方の手で把持した状態で、他方の手で操作部45の外周を把持するか、凹部45aにボールペン等の棒状の部材を嵌合して操作部45を時計回り又は反時計回りに回転させる。これにより、下部収容部24が徐々に上昇して行く。購入者は、容量可変容器2内の液面を目視しつつ、上記動作を繰り返し、液面が首部36に到達した段階で上記動作を終了する。図5は、下胴部44の上端44aが雌ねじ部38aの上端38bに到達した状態を示している。
もっとも、購入者は、容量可変容器2内の飲料を飲んでいる際に、容量可変容器2内の飲料の液面に注意を払い、液面が常に首部36内に存在するように、下部収容部24を上昇させる上記動作を行っても良い。このようにすれば、残留する飲料の空気との接触面積を常に面積Sに保持することができるとともに、容量可変容器2内の空気層も常に小さく保持することができる。
すなわち、本発明の実施の形態2によれば、簡単かつ安価な構成であって、使用者の握力や技量にかかわらず、容易な操作で容器の容量を細かく変更することができる。このため、容器開封後の容量可変容器2内の飲料の味や香り、風味等の変化を抑えることができ、飲み残しの飲料を一定期間保存することができる。
なお、操作部45のみを卓上等に接地させても容量可変容器2が自立可能な場合や、雌ねじ部38aの中途部分を卓上等に接地させても容量可変容器2が自立可能な場合には、飲料が収容されない雌ねじ部38aは、切断可能に構成しても良い。このように構成すれば、容量可変容器2全体の容量が縮小されるので、飲料の保存や携帯に場所をとらずに便利である。
実施の形態3.
上述の実施の形態1では、下胴部41内に縦断面が略ドーム形状に膨出する凹部42bを設ける例を示したが、これに限定されない。凹部42bは、容量可変容器1の容量を可変する範囲を可能な限り広くするために設けている。したがって、他の方法で容量可変容器1の容量を可変する範囲を広くとれるのであれば、この目的のためには凹部42bを設けなくても良い。
実施の形態4.
上述の各実施の形態では、上胴部34及び38の外周には特に何も形成しない例を示したが、これに限定されない。例えば、容量を可変する際の操作性を考慮して、上胴部34及び38の外周に、手の指、例えば、親指と他の4本の指のそれぞれに対応した凹部を形成しておいても良い。
実施の形態5.
上述の各実施の形態では、容器本体11及び13全体の素材が上記ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂である例を示したが、これに限定されない。例えば、容器本体11及び13全体の素材を例えば、ガラス、陶器、金属等とするとともに、雌ねじ部34a及び38a並びに雄ねじ部43及び46の素材をポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂としても良い。この場合、雌ねじ部34a又は38aと、雄ねじ部43又は46とは、一方の素材を他方の素材より柔らかいものとすることが密封性の点で好適である。例えば、雌ねじ部34a及び38aの素材をポリエチレンテレフタレートとした場合、雄ねじ部43及び46の素材は、ポリエチレンテレフタレートよりは柔らかいポリエチレンやポリプロピレンのポリオレフィン系のものとする。
例えば、ガラスからなる上胴部34及び38の内周に、ポリエチレンテレフタレート等からなる雌ねじ部34a及び38aを接合するとともに、ガラスからなる下胴部41及び44の外周にポリエチレン等からなる雄ねじ部43及び46を接合すれば良い。
実施の形態6.
上述の各実施の形態では、雌ねじ部34a及び38a並びに雄ねじ部43及び46の両方を予め形成しておく例を示したが、これに限定されない。例えば、雌ねじ部34a及び38a又は雄ねじ部43及び46の一方を形成せず、容量を変更する動作によって形成されていないねじ部をねじ切って形成するように構成しても良い。このように構成すれば、密着性が良好となるとともに、結合部分が外れにくくなる。
実施の形態7.
上述の各実施の形態では、上胴部34及び38の内周に雌ねじ部34a及び38aを形成するとともに、下胴部41及び44の外周に雄ねじ部43及び46を形成する例を示したが、これに限定されない。例えば、上胴部34及び38の外周に雄ねじ部を形成するとともに、下胴部41及び44の内周に雌ねじ部を形成するように構成しても良い。
実施の形態8.
また、容量可変容器1において、上部収容部21を構成する上胴部34の下端34bと、下部収容部22を構成する下胴部41とが当接する部分に、例えば、ゴム製のベルト、面ファスナー付きのベルトを締結するようにしても良い。
一方、容量可変容器2においては、下部収容部24の外周と、上部収容部23を構成する上胴部38の内周部とが近接する部分に、例えば、ゴム製のリングを嵌合するようにしても良い。
このように構成すれば、密閉性が良好となるとともに、結合部分が外れにくくなる。
実施の形態9.
また、上述の実施の形態1では口部31の下部に首部32、肩部33及び上胴部34を順次同軸上に形成し、上述の実施の形態2では、口部35の下部に首部36、肩部37及び上胴部38を順次同軸上に形成する例を示したが、これに限定されない。例えば、上述の実施の形態1では肩部33及び上胴部34に対して口部31及び首部32が直交するように形成し、上述の実施の形態2では、肩部37及び上胴部38に対して口部35首部36が直交するように形成しても良い。このように構成すれば、ワイン等の飲料を収容した容量可変容器1及び2を、例えば、ワインセラー等に寝かせて収納することができる。
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
例えば、上述の各実施の形態では、容量可変容器1及び2に飲料を収容する例を示したが、容量可変容器1及び2に収容する内容物は、飲料に限定されず、飲用以外の液体、あるいは粉体又は粒体でも良い。
また、上述の各実施の形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの技術を流用することができる。
1,2…容量可変容器、11,13…容器本体、12…キャップ、12a…上面、12b…下面、21,23…上部収容部、22,24…下部収容部、31,35…口部、31a,35a…雄ねじ部、32,36…首部、33,37…肩部、34,38…上胴部、34a,38a…雌ねじ部、34b…下端、38b…上端、39…脚部、39a…下端、41,44…下胴部、41a,44a…上端、41b,44b…外周部、42…底部、42a…接地部、42b…凹部、43,46…雄ねじ部、43a…下端、45…操作部、45a…凹部

Claims (2)

  1. 口部と、前記口部の下部に挿通して形成された首部と、前記首部の下部に挿通し、下端が開口した略円筒状の上胴部とを備えた上部収容部と、
    上端が開口した略円筒状の下胴部と、前記下胴部に連続し、下端が閉塞した底部とを有する下部収容部とを備え、
    前記上胴部の側面又は前記下胴部の側面のうち、一方の側面には、他方の側面の素材より柔らかい素材が用いられ、
    前記他方の側面には、第1のねじ部が形成されており、
    前記上部収容部の前記下端と前記下部収容部の上端とを結合させた状態で、容量を減少させるために前記上部収容部又は前記下部収容部の一方を他方に対して回転させることにより、前記第1のねじ部と螺合する第2のねじ部が前記一方の側面に形成されるように構成されている
    ことを特徴とする容量可変容器。
  2. 前記下部収容部と結合していない前記上胴部又は前記上部収容部と結合していない前記下胴部は、切断可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の容量可変容器。
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